【実録!】実務補習体験記~スケジュール編~ byまん
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おはようございます!まんです!
まずは…
2次試験を受けられた方、
本当にお疲れさまでした!
当日の緊張感は本当に計り知れないものだったと思います。
そのような中で2次試験が終わる最後の最後まで頑張りつくした事が何より素晴らしいです!
合格発表までの間は何かと気分がモヤモヤしてしまいますが、結果がどちらであっても合格発表以降は忙しくなります。
ですのでこの時期は今までやりたくてもできなかったことを思いっきりやって、気分をリフレッシュして下さいね!
道場のリアル飲み会も絶賛募集中ですよ~!
さて、話は変わって2次試験直後の私はというと…
無。
こんな状態でした。
どのくらい落ち込んでいたかは当時のコメントを見れば一目瞭然です。
いま見てもひどい落ち込みようです。
さて、そんな私が2次試験後のこの時期をどう過ごしていたかというと、コメントの最後に注目。
そうです。
私はこの時期、一番道場ブログを読んでいました。(だって時間がいっぱいあるんだもん)
この時期の記事は合格後の話や仕事ですぐ使えそうなネタなんかが多く、結構読んでいて楽しいんです。
ですので、
今日このブログを読んで下さった皆さまも、どうか引き続きお付き合いいただければと思います。
さてそんな今回は、2次試験後の心のモヤモヤが少しでも晴れることを願って虹の先(合格後)の話をしたいと思います。
2次試験のちょっと先。それは…
実務補習!!
です。今回はスケジュール編をお送りします。
なお、実務補習の話はどらごんも書いています。
こちらの記事と併せて読んでいただく事で、実務補習の流れを掴んでいただけたら幸いです。
まんさんの記事一覧
クリックすると記事一覧が見れます
ギャグまん載☆1次試験編
やる気まんまん☆2次試験編
2次プロジェクト!シリーズ
~2次試験は真面目に!~
#1 文房具&マーキング編
#2 事例Ⅰレイヤー&設問解釈編
#3 事例Ⅱレイヤー&設問解釈編
#4 事例Ⅲレイヤー&設問解釈編
#5 【実況】令和3年度 事例Ⅱ編
#6 【実況】令和3年度 事例Ⅲ編
#7 ファイナルペーパー編
まんさんの実録!シリーズ
実務補習とは
実務補習とは上の図の赤枠で囲っている部分のことで、指導員の指導のもと、実際の企業に対して現場診断・調査、資料分析、診断報告書の作成、報告会を行います。
中小企業診断士2次試験合格者は、実務補習または実務従事を経て、ようやく中小企業診断士として登録することができます。
診断報告書は経営戦略、組織、財務、仕入・生産・販売等が含まれる総合診断となっており、実務補習では1班6人程度がパートを分担し、診断報告書を作成します。
申し込み
実務補習は例年2月と7・8・9月に開催されます。2月は単独、7・8・9月はまとめて募集がかかります。
この申し込みがまず大変。
各地域10~20人、東京でも150人くらいの定員の所に試験合格者が一斉に申込をするので、かなり激戦であることが分かるかと思います。(一説によると、実務補習を申し込むのは2次試験に合格するよりも難しいんだとか。)
令和4年7・8・9月の実務補習も午前10時に募集を開始し午前10時40分には受付終了となっています。
(もはやアイドルのコンサート並み)
募集の時期が近づいてきたら、どこのページから申込ができるかなどを事前にチェックしておくことをオススメします。
補習1週間前
さて、無事申込が完了すると、いよいよ補習が始まります。
2022年2月期の実務補習のスケジュールはこんな感じ。
補習の1週間前くらいになると指導員の先生からメールが届きます。メールの内容はこんな感じ。
- 先生の自己紹介
- 当日の集合場所
- 担当パートの希望(班長、人事、財務…など)
- 当日までにやっておいて欲しい事 など
指導員の先生にもよりますが、私の場合はこのあとDropBoxの招待メールが届き、診断先企業の情報などを共有しました。(DropBox:インターネット上でファイルを共有するサービス。私は実務補習で初めてDropBoxを知りました。)
私の初めて診断先企業は電気工事業。
希望パートは、自分にとって未知の分野という理由で「資材・購買・外注」にしました。
(パートの分け方については診断先企業の業種や指導員の先生の意向によってまちまちだと思います。)
担当が決まったら、当日までに社長への質問内容を考えます。
- 先生から頂いた診断先企業の情報
(先生がまとめたメモ、診断先の決算書など) - 診断先企業のHP
(今回の診断先企業はHPがありました) - 実務補習のテキスト
(郵送で届きます) - 参考資料
(ヒアリングのチェックポイント集など。実務補習で使う資料を指導員の先生が展開してくれました)
これらを参考に、初日の顔合わせまでに自分のパートの質問内容を考えました。
Day1:顔合わせ・社長へのヒアリング
いよいよ補習スタート。ここでメンバーと初顔合わせです。この時のメンバーはこんな感じでした。
(アイコンはイメージであり本人と異なります(私以外))
【班長】
メンバーの中で唯一の実務補習経験者(2回目)。ダンディーな公務員さん。数年後のリタイアを見据えて診断士の勉強をされたのだとか。メンバー最年長で、風貌からしても班長にふさわしいお方。
【人事・労務担当】
笑顔が素敵な弁護士さん。奥様が先に診断士になられていて、バリバリ活躍中なんだとか。職業柄、報告書の文章も丁寧で分かりやすかったです。
【財務・会計担当】
思った事をはっきり言うキレキレの税理士さん。決算書を見た瞬間たくさん意見を出していて、さすが税理士だな~と感じました。
【生産・技術担当】
メンバー最年少、製造業勤務のお兄さん。プレゼン用のパワポを速攻で作り上げる素晴らしいスキルの持ち主。13代目の誰かともちょっと関係があるんですな。
【資材・購買・外注担当】
わい。地方からやってきた右も左も分からない小心者。
【指導員の先生】
シュッとしたスタイルが素敵な60代くらい?の先生。「仕事がたくさん来て忙しい」とおっしゃっていましたが、先生の人柄を見れば納得できます。
このメンバーでまずは自己紹介や名刺交換を行い、さっそく各自が考えてきた質問内容を共有します。
事前情報を参考に「今、この会社はこういう状況なんじゃないか?」などと仮説を立てながら「何を質問する?」「どういう風に質問する?」といったことを話し合います。
ひととおり打ち合わせが終わったら、いよいよ社長へのヒアリングです。(緊張の瞬間!)
診断先企業を訪問し、事務所の一室で社長にヒアリングを行いました。
ヒアリングの後は近くの喫茶店で振り返りをし初日終了。
Day2:報告書の方向性決定
2日目は前日のヒアリング内容の整理。場所は診断協会が用意した打ち合わせ会場でした。
診断先企業のSWOT分析などを行いながら、
- 診断報告書の全体的な方向性(戦略)
- 各パートにおける現状・課題、それに対する提言内容
などを洗い出し、パート毎に診断報告書に記載する内容を決めていきます。
ちなみに東京の打ち合わせ会場はこんな感じ。1班5~6人×7~8班が1部屋に集まり、それがいくつかの部屋に分かれていました。
(打ち合わせ会場は指導員の先生によって異なり、協会が用意した会場だったり、指導員の先生の個人事務所だったりします。)
1日かけてじっくりと診断報告書の方向性を決めたら、ここから自主学習期間に入ります。
自主学習期間
ここからは個々人の作業期間です。実務補習3日目までの間に自分のパートの報告書を作成します。
ほとんどの方は仕事と両立をしながらの報告書作成。私の場合、仕事の繁忙期と重なったうえに、元々文章を書くのが得意ではないのでほぼ毎日徹夜で報告書を作っていました。(個人差はあるのでご安心を)
班によっては自主学習期間中にzoom会議なども行います。(この時は無し)
私の班では自主学習期間の真ん中に締切日を設けて、いったんその時点での診断報告書をDropBoxにアップロードするよう指導員の先生から言われていました。
私は思うように報告書作成が進まず、仕方なく、内容もまだ煮詰まっていない未完成の報告書をアップロードしました。
めちゃくちゃ怒られるのかと心配しましたが、指導員の先生からは
皆さん、よくできています。
とコメントをいただけました。
マジで…!?
(こんな内容で本当に大丈夫!?)
と思いながらも、ここでいったん他のメンバーの報告書の内容や進捗具合も確認できたので、3日目に向けて一気に自分のパートの報告書を書き上げました。
Day3:報告書のすり合わせ
いよいよ実務補習後半戦。
この日は各自が作ってきた報告書を発表し、全体として方向性が合っているか、パート間で矛盾している内容が無いかなどをすり合わせしました。
基本的に班長が中心となって進行を行い、メンバーが意見を出し合いながら報告書の内容をすり合わせしていきます。
この時の指導員の先生は、我々の進行にはあまり口を挟まず、一歩引いて打ち合わせを見守ってくれていました。(中には我が強く口を挟んでくる先生もいます。)
それでも我々がちょっと方向性に迷ったときには、
社長は昔こんな経験をしているから、
こういう事を考えているんじゃないかな?
などどヒントのようなアシストをしてくださいました。
Day4:マージ作業
4日目はいよいよ報告書のマージ作業です。
各人の報告書を1つの診断報告書にまとめます。
みんなの報告書を1つにまとめるだけでしょ?
そんなの簡単じゃん!
とお思いでしょうが、これが意外と大変。
「数字は半角?全角?」「御社?貴社?」などの表現を統一するところから始まり、図表番号の挿入、インデントの調整などなど地味~な作業が続きます。
特に「目次がうまく表示されない!」は実務補習あるあるなので注意が必要です。
マージが終わったら各自プレゼンの練習。
1人10分の持ち時間でしっかりと提言できるように、原稿をまとめたりプレゼン資料を作ったりして翌日の発表に備えました。
Day5:報告会
いよいよ社長への報告会です。
初日に訪問した会社へ再度訪問。
社長に診断報告書をお渡しし、班長(経営戦略)から順に、自分が担当したパートの発表を行いました。
いよいよ自分の発表の番。
この時の発表は自分のPCで診断報告書を見ながら行ったのですが、ここでまさかのアクシデント。
なんと、自分が発表している最中に、急に画面が真っ黒になったのです。
ヤバい!PCの電源切れた!
(相変わらず持っている女です)
と焦るも、慌てている時間も無く。
幸いにも自分のパート部分だけ紙に印刷していたので、それでなんとかその場を乗り切りました。(危なかったぜ!)
打ち上げ
社長への報告会が終わったらお待ちかねの打ち上げ。
とはいえ、この時はまだコロナが猛威を振るっていた時期。
ビールでパーッと乾杯!とは行きませんでしたが、診断先企業の近くにあった喫茶店でコーヒーを飲みながら、反省会を行いました。
「社長、凄く報告書を見ていたね!」「あの提案、実践してくれるかな?」などと緊張が解けた和やかな雰囲気の中で色んな話をし、1回目の実務補習は無事終了しました。
後日談:最近、この時の診断企業さんが我々が提案した施策に近い施策を新たにやられていることを発見しました。社長がやりたいと思っていた事と我々が提案した内容が偶然同じだっただけかもしれませんが、それを知ってすごく嬉しくなりました☆
おわりに
いかがでしたか?
実際の企業を訪問し、社長の生の声を聴き、現場を調査し、課題や提言を抽出し、発表する。
診断士試験で身につけたノウハウを実務で活用しなければ、中小企業診断士に登録できないあたり、中小企業診断士の登録要件ってよくできているな、と思います。
実務補習はなかなかハードに感じられたかもしれませんが、実際のところは試験の知識を存分に活かせたり、診断士の仲間が出来たりと、辛くはあるもめちゃくちゃ楽しいです。
中小企業診断士は合格がゴールではなく合格がスタートの試験。
今回の記事が中小企業診断士になることへのモチベーションアップに繋がれたのであれば幸いです。
2次の先を知って、皆さまのモヤモヤが少しでも晴れますように。
明日はりいあだよ!
☆☆☆☆☆
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☆お知らせ☆
事例Ⅵ~Ⅺ -道場リアル飲み会-
道場リアル飲み会事例Ⅵ~Ⅺは絶賛募集中です!
今年の2次試験を頑張り抜いた皆さまはもちろんのこと、中小企業診断士に興味があるけど、どうしようかな・・・なんて思っているあなたも是非ご参加ください!
※申し込み後にTelとハンドルネームの入力フォームが表示されますので、そちらも合わせてご入力お願いします。
みなさんとお酒を飲めること、
道場一同楽しみにしております!!
☆お疲れ様会こぼれ話☆
ここで私の道場お疲れ様会こぼれ話を1つ。
実は私、道場の事例Ⅴには2回参加しています。
(2020年、2021年)
去年の事例Ⅴではやべぇ奴と一緒の部屋になり、その後13代目として再会したことが強烈な印象として残っていますが、実はそれ以外にもこんなエピソードもありました。
それは先代メンバーを交えての道場13代目の就任挨拶での事…
13代目まんと申します。よろしくお願いします!
あれ?まんさん、事例Ⅴに参加してましたよね?
は、はい!参加していました!
(え、私、覚えられてる!?)
確かスマホで参加してましたよね?
は、はい!そうです!!
(え、そんなところまで!?)
なんと、11代目おべんと君さんに顔を覚えてもらっていたのです!
(おべんと君さん、めっちゃめちゃ嬉しかったです!)
しかも参加したのは2020年11月の話なので、1年以上も前の事を覚えていて下さったのがすごく嬉しかったです。
つながりが大切な中小企業診断士。どこでどんなご縁があるか分かりません。
中小企業診断士を目指されている皆さま、診断士の扉はもう開いていますよ!
もし都合がつくようでしたら、ぜひ積極的に診断士のイベントに参加してみてくださいね!