【渾身】「取るべきところ」の重要性と4パターン by サトシ
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを
あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」に
ご登録ください!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
みなさん、こんにちは。
「取るべきところ」の4つのパターンに絞ったことが「開眼」のきっかけになり、技術革新の非連続性のグラフでいう次のS字曲線に飛ぶことができました、「サトシ」です。
開眼については、私のこちらの記事をご覧ください
今回は、「取るべきところ」の重要性と、4つのパターンについてお伝えします。
そして今回は2次ベテの方だけでなく、ストレートの受験生や上級1〜2年目の受験生にも役立つ内容となっております。そして、ここまでの私の記事の中で今回は重要度のレベルが桁違いです。おそらく、人によっては目から鱗かもしれません。それだけ自信のある内容を書きました。1回で理解できなくても大丈夫です。何回かに分けて読んでいただけると嬉しいです。
では、よろしくお願いします。
STEP1:ふぞろいシリーズの5年分の答案分析を揃える
「取るべきところ」の4パターンを把握するために必要なものが、ふぞろいシリーズです。
ふぞろいシリーズの特徴や違いについては、しん・サトシのコラボ記事を別に用意してありますので、そちらをご覧ください。
具体的には、最新の「合格答案」と、4年分の「答案分析」を用意します。これが1つ目のステップになります。これにより、この後紹介する「知識フレーズの収集」や、「取るべきところ」のパターンの把握や塩梅の理解をしていきます。
令和6年度対策で言うなら、令和元年度~5年度の5年分になります。こちらについては、「ふぞろいな合格答案17」と「ふぞろいな答案分析6・7」を買うことで用意できます(合格答案17が令和5年度、答案分析6が令和元年度・2年度、答案分析7が令和3年度・4年度分の答案分析が掲載されています)。これにより5年分の答案分析部分が揃います。
今年は答案分析の掲載年度が被ったり空いたりしていないので、5年分の答案分析部分を揃えやすい年です
2次ベテの方なら過去の「ふぞろいな合格答案」をお持ちかもしれません。そちらも答案分析部分(前半部分)でもOKです
ただし、これはあくまで理想論なので、無理に買う必要はありません。以下の「取るべきところ」の概念とパターンを理解すれば、直近1年分の「ふぞろいな合格答案」があれば十分です。
STEP2:答案分析部分にある知識フレーズを集める
2つ目のステップとして、ふぞろいシリーズの答案分析部分からネタを集めます。こちらについては、2次ベテの方なら不要かもしれません。以下の「事例Ⅰ~Ⅲ王道の知識フレーズ」が出てくるようでしたらパスしてOKです。
ですが、ストレート生や上級1年目の方などまだ解答内容にどういうことを書いたらいいかわからない方は、この答案分析部分にある知識フレーズをネタとして集めましょう。
これは1次の企業経営理論、財務会計、運営管理のテキストにあったフレーズで書かれていますので、1次の学習者なら集めることができると思います。
例えば以下のものが該当します。
事例Ⅰ~Ⅲ王道の知識フレーズ
- 事例Ⅰ:シナジー効果、経営リスク(依存度)、人事施策(採用・配置・育成・評価・報酬)、モチベーション向上、組織活性化
- 事例Ⅱ:レシピ提供、客単価向上、満足度向上、関係性強化、口コミ、新規顧客獲得
- 事例Ⅲ:小ロット・短サイクルでの生産計画作成、全体の生産計画作成、生産能力、コスト、生産リードタイム、納期遅延、データベース化・一元管理、共有・変更のリアルタイム反映
事例問題という「敵」と戦うには、まずは武器やアイテムを揃える必要があります。その武器やアイテムになるのが「解答内容になる知識フレーズ」です。まずはこれを集めましょう。
そうすると、実はそんなにレパートリーがないことに気づくと思います。
そうです。知識フレーズは案外少なく、ほとんどが王道レベルのものになっています。特に2次ベテの方なら、もう何十回も見たことがある(書いたことのある)フレーズばかりです。
合格者は1次テキストのマニアックなフレーズを書いているのではなく、王道の知識フレーズを安定して書いています。言い方を変えれば、2次の知識のインプットはこの王道のものだけで十分です。
おぉ、武器やアイテム!まるでドラクエみたいだ!
まさにそうだよ。この武器やアイテムを「使える」ようにしよう!
余裕があったら…
集めた知識フレーズを、グループ化したり因果の流れで並べたりしてみましょう。
例えば事例Ⅱなら「満足度向上→ロイヤリティ向上→関係性強化→スイッチングコスト上昇→LTV向上→口コミによる新規顧客開拓」ですね。このように、同じ論点ごとにグループを作り、そのグループ内で因果連鎖を作ると、知識フレーズを整理することができます。
そして、この知識フレーズを因果連鎖ごと暗記します。イメージは電車の快速や急行の停車駅です。電車通勤されている方なら、毎日のように快速や急行の停車駅のアナウンスを耳にしていると思います。私のような鉄道ファンではない方でも、ご自身が利用されている路線なら快速や急行の停車駅ってスラスラ言えますよね。例えば総武快速線を利用している方なら、「千葉、稲毛、津田沼、船橋、市川、新小岩、錦糸町、馬喰町、新日本橋、東京」という感じでスラスラ出てくると思います。
また、東京メトロを利用されている方なら、「ドアが閉まります」と来たら次は「手荷物をお引きください」と「無理なご乗車はおやめください」が出てきますよね。
この感じで知識フレーズとその因果連鎖も次々とスラスラ出てくるレベルまで覚えてしまいましょう。もちろん、本試験ではこの知識フレーズをすべて書くわけではないですが、求められている知識フレーズがピンポイントで出せるようになります。
STEP3:横棒グラフがグンと伸びている内容に注目する
3つ目のステップになります。こちらは2次ベテの方も意識すべき内容となります。
(ふぞろいな合格答案11 より)
こちらは実際のふぞろいの答案分析部分の写真になりますが、横棒グラフがグンと伸びている部分(上の段の3つと、下の段の上位2つ)と、ほとんど伸びていない部分(下の段の下位3つ)があることがわかると思います。
このうち、重要なのは前者となります。この「横棒グラフがグンと伸びている部分」は、多くの受験生が解答している内容となるため、配点も高くなります(2次試験の配点は1次と違って高低があります)。つまり「取るべきところ」になります。
そして、この「横棒グラフがグンと伸びている部分=取るべきところ」を解答できた割合が高いほど、各事例の最終的な点数も高くなります。あくまで目安ですが、以下のようになります。
「取るべきところ」を取れた割合と点数のイメージ(事例Ⅰ~Ⅲ)
「取るべきところ」に該当する内容を・・・
- 8~9割取れた → 70点以上(これができれば一気に有利になる)
- 7割取れた → 60点台(これができると各事例の目標点数に届く)
- 6割取れた → 50点台(難しい事例で負けない戦い狙いならこれでもOK)
- 5割くらい → 50点未満
-
配点の高低があるの?
-
具体的な配点の高低は採点者(試験側)しか知りませんが、ふぞろいシリーズだけでなく、数多くの再現答案を分析している予備校でも内容によって配点の高低があると分析しています。また、日商簿記検定1級など他の試験でも配点の高低は存在しています。そのため、2次試験でも配点の高低があると思っておきましょう。
1次試験だと90分科目の3つ(企業経営理論・運営管理・中小企業経営政策)を除くと1問4点の均等配点ですが、これが「正答率の高いものは1問6点、低いものは1問2点」としているようなイメージです。
-
微妙な伸びのところは?
-
これは人によって重要かどうか解釈が分かれる部分です。「取るべきところ」にはならないけど、マニアックな内容(取れなくても問題ないところ)でもないため、余裕があれば見ていきましょう。
なお、「満足度向上、ロイヤリティ向上、関係性強化」など、知識フレーズが分散しているために微妙な伸びになっている場合もあります。その場合は、分散している知識フレーズの中のどれか1つが書ければOKです。
逆に言うと、、
横棒グラフの伸びている部分を落とすと大量失点につながってしまいます。横棒グラフの伸びが大きいものほど、取れなかったときの失点も大きくなります。中には地雷と言いますか、芸能人格付けチェックで言う「絶対アカン」クラスのものがあり、超大量失点になることもあります。
「絶対アカン」を選んだみなさんは、2ランクダウンで~す
「絶対アカン」クラスの要素(=地雷の要素)は、事例Ⅰ~Ⅲだと横棒グラフがほぼ最大まで伸びているものが該当します。事例ⅣだとCVP分析や貢献利益を求める問題のような簡単な問題が該当します。7~8割の受験生が解答(正答)しているものが「絶対アカン」の要素になるイメージです。
もちろん「絶対アカン」になるものを1つでも落とすと必ず超大量失点というわけではありませんが、落とす量が多いほど超大量失点を食らう確率は上がります。
私がこれまで見てきた受験生でも、「この内容を落としたために40点台になった」という方が何人もいました。私も令和5年の事例Ⅲで49点でした。令和4年の事例Ⅱも第2問でチャネルのところを「全国チェーンのスーパー」と書いて大量失点を食らい(正解はホテル・旅館や道の駅など)、結果は42点でした。まさに、A評価(60点以上)からC評価(40点台)へ2ランクダウンです。
実際、40点台を取るとそれだけで合格はかなり苦しくなります。道場15代目メンバーでも、40点台を取って合格できたのは私・ばんの2人だけです(2人とも残り3事例で60点以上を取っていて、それでも合計点は240点ギリギリです)。
そのため、「絶対アカン」クラスの内容を落とし超大量失点をして40点台を取ってしまうことは、不合格一歩手前くらいのダメージがあります。だからこそ、「絶対アカン」になるものを落とすことは「絶対アカン」のです。
STEP4:横棒グラフがグンと伸びている内容のパターンを知って実践する
では、お待たせしました。最初に言いました「取るべきところ」の4つのパターン」をここから紹介していきます。
得点のカギでもあり、不合格回避のカギにもなっている「横棒グラフがグンと伸びている部分=取るべきところ」の内容にはパターンがあります。
それが以下の4つです。これは過去5年分の問題で検証しましたが、どの問題もこれでいけました。
こちらは、以前の「2次ベテの得点戦略」のところで出した「事例Ⅰ~Ⅲで目標点数を取るための共通の要件」とリンクしています。
事例Ⅰ~Ⅲ共通の要件
- 設問文の題意や制約条件に従うこと(指示に従うこと)
- 設問文に書かれているフレーズと同じ内容が書かれている(もしくは明らかにこの部分を使うとわかる)段落の与件根拠を使うこと
- 切り分けミスをしないこと(上の2つができていれば基本的にこれも満たす)
- 効果の部分に最適な知識フレーズを1〜2個入れること(乱発はNG)
この青線が引かれている2つ目の要件が【与件文の内容】の3つに該当します。そして、緑線が引かれている4つ目の要件が【知識フレーズ】に該当します。
よって、この2つの枠の内容を合体させると、以下のようになります。せっかくなので、勝利のストラテジー化をしてみました(今回は2次ベテの方だけでなく、ストレート生や上級1年目の方にも当てはまる内容となります)。
ストラテジー 25
2次ベテ勝利のストラテジー 25
事例Ⅰ~Ⅲで安定して60点以上を取るために、「取るべきところ」のパターンを押さえ、以下のような流れをプロセスに構築させましょう。
設問文の題意や制約条件に従うこと(指示に従うこと)
これが前提になります。ここで間違った解釈をすると、一気にチャンスがなくなります(だからこそ、日々の要求解釈トレーニングが重要になります)。
設問文に書かれているフレーズと同じ内容が書かれている段落、明らかにこの部分を使うとわかる段落(+その前後の段落)の与件根拠を使う
「取るべきところ」のパターンの、【与件文の内容】の3つのパターンです。
- 設問文中のフレーズと同じフレーズが書かれている段落にある内容
- その前後の段落(最初の接続詞など、話の流れで判断)にある内容
- 同じフレーズはないが明らかにこれは解答に使うとわかる段落にある内容
この2つのステップができていると、結果的に切り分けミスもなくなります
与件文の内容(与件根拠)を入れ、因果関係でつないでいく
因果関係の流れはどこかにメモ書きをしたほうが確実にできます。
因果関係に穴があるところや、最後の効果の部分に最適な知識フレーズを1〜2個入れる(乱発はNG)
「取るべきところ」のパターンの、【知識フレーズ】の部分です。
- 王道の知識フレーズ
※知識フレーズを適当に乱発しても(平成の頃はそれでも良かったのですが)今だと得点はほとんど伸びないと思っていてください。与件文の内容(与件根拠)がないと点数は伸びません。
あとはこの安定感を高めていきましょう!
解説
題意や制約条件に確実に従うことを前提として、上の【与件文の内容】 の3つをもとに与件文の内容(与件根拠)を入れ、因果関係でつないでいきます。そして、因果関係に穴があるところや最後の「効果」のところに王道の【知識フレーズ】を1〜2個入れます。
これにより安定して高配点の解答要素の数を稼ぐことができ、点数が伸び、結果的に60点以上(取るべきところ7割以上が目安)を取れる可能性がグンと上がります。
私もこの「取るべきところ」の概念と、それが高配点になることを知った上で、4つの「取るべきところ」に該当するものを取ることにこだわり、取るべきところに該当しないものは取れなくていいと割り切るようになってから、60点以上を安定して取れるようになりましたし、令和5年度についてもこの4つだけでいけました。
他の合格者も、ものすごく高度な内容を書いているわけではなく、ここに列挙されている4つの内容を安定的に書いています。そのため、解答内容を考えるに当たってはこれ以上手を広げなくても大丈夫です。
逆に、令和4年度の受験の際は、私はこの4つに絞ることをしていませんでした。そのため、先ほどもご紹介したように、事例Ⅱの第2問で販路を全国チェーンのスーパーにしてしまう大事故を起こし、散々な出来(42点)になってしまいました。
この問題で言うと、販路に全国チェーンのスーパーが書かれている段落には第2問に書かれているフレーズはありませんでした。逆に正解と言われている観光エリアや道の駅などはそれぞれの段落に第2問に書かれているフレーズがありました。つまり、この問題も「取るべきところ」のパターンが反映されていたことになります。
どうですか?これだけでいいとわかれば、いけそうな雰囲気が出てきたのではないでしょうか?
私はこの4つのパターンに「割り切ること」をしてからは、成績が一気に安定しました。最初にも言いましたが、「開眼」をして技術革新の非連続性のグラフで言う次のS字曲線にジャンプしました。
事例Ⅳの「取るべきところ」のパターン
事例Ⅳについては以前のこちらの記事で「取るべきところ」を取り上げています。
- 経営分析
- 基本レベルの問題(CVP分析や貢献利益、CF計算書など)
- 最後の記述問題
この3つが「取るべきところ」の問題になり、ここだけできれば大丈夫です。
また、投資の意思決定については計算過程欄があり、対応できるところ(減価償却費や売却損益)だけちょっと書いておけば十分です。
深い部分の問題は「取るべきところ」にならないので、一切スルーしてOKです。
私の経験則ですが、普段使っている計算問題集の基本問題レベルの問題なら「取るべきところ」になりますが、それを超える問題(応用問題レベルを含む)になると「取るべきところ」にはなりません
おそらくですが、事例Ⅳでこの「取るべきところ」の判断と、「取るべきところ」に該当する問題を安定して正解できるようになると、事例Ⅳについては「開眼」となります。
演習の際も「取るべきところ」を取れた割合にこだわる
ふぞろいシリーズを使って過去問を解く際は、この「横棒グラフがグンと伸びている部分=取るべきところ」の内容がどれだけ取れたかを重視していきましょう。全体の点数はこの「取るべきところ」の内容を書けた割合で決まりますから、制約条件無視や与件根拠無視、飛びつきなどの事故を起こすと、「取るべきところ」の内容を書いていないことになりますから、「取るべきところ」を取れる割合が下がります。
今はまだ5割も取れないかもしれませんが、大丈夫ですよ。取るべきところの4つのパターンのハードルは低いので、演習を行い経験値が増えてくると塩梅がわかってきます。そうすると6割、7割と取れるようになっていきます。
おぉ、経験値!まさにドラクエのレベルアップだ!
ちなみに、私がいたTAC名古屋校の津田先生(まどか先生)のクラスでは、模範解答にある採点要素(加点要素)の中から「取るべきところ」を指定しています。例えば採点対象が6つある設問なら、「この設問は採点対象の①・②・④が取るべきところです」と指定してくれます。
ここで指定された「取るべきところ」は、私が提案している「取るべきところ」の4パターンとほとんど同じものになっています。私も最初は先生の指定した「取るべきところ」を半分も取れませんでしたが、最後のほうになると、8~9割くらい取れていました。
「取るべきところ」を取らずに他のところを取っているのはダメだからね
解答内容を4つに絞ることの副産物
解答内容を上記の「取るべきところ」のパターンの4つに絞ることで、対応づけ(与件文のこの段落はどの設問に関係あるかを把握する作業)の労力や時間を節約できます。つまり、対応づけの際に捜索範囲を絞れるということになります。
これで各設問の解答内容の検討に時間を多く使えるようになりますし、スタミナも温存できます。そして、スタミナを温存できることで事例Ⅳまでスタミナが尽きず、事例Ⅳを集中して解くことができます。本試験や模試で4事例スタミナがもたなかった方は、このやり方でいけば最後までスタミナがもつと思います。
スタミナって、今度は野球ゲームのパワプロみたいだ
ちなみに、スタミナは予備校の模試で測ることができるよ
プロセスが構築できている方なら実感があるかとは思いますが、80分のプロセスのうち解答内容を考える時間は1問あたり5〜6分(4問の場合は6〜7分)ほどです。そのくらいの時間しかかけられないからこそ、対応づけや解答内容を考える作業は先ほどの4つに絞らないと間に合わないことになります。
結果的にこの4つの内容は多くの受験生が解答するもの、つまり「取るべきところ」になります。
これができていれば、多少内容が不足していても大外しはしません。つまり大量失点は防げます。もちろん「絶対アカン」も防げます。
もちろん合格者も(意識していなくても結果的には)これに従って解答内容を考えています。だから合格者は解答が素直でシンプルに見えるわけです。
横棒グラフがほとんど伸びていない内容は取れなくていい
横棒グラフがほとんど伸びていない部分については、基本的には取れなくていいですし、無視していいです。ここにこだわってしまうと2次ベテまっしぐらです。
過去の高得点の答案を分析してみても、この部分が取れたから得点が一気に伸びたということはありません。
ここにこだわっちゃダメなのね
これがね、結構な人がこだわっちゃうんだな。割り切りが重要だね
これらはほとんどの受験生が書いてきません。事例Ⅳの投資の意思決定の問題のように、正答率が極端に低いため、ドヤ顔で書いてもほとんど点数は入りません。つまり、ここに該当する内容は取れなくても全く問題はありません。こういうマニアックな内容は無視しましょう。
こういう部分は配点が低くなっていて、その低くなった分で先ほどの「取るべきところ」に該当する部分の配点が高まっています。
予備校の模範解答は一切気にしなくていい
ふぞろいシリーズの対極にあるのが予備校の模範解答です。予備校の模範解答は、「受験生が現実的に書けるレベルにしている」と表明している予備校のものを除くと、基本的には受験生が80分で書けない内容になっています。
予備校の模範解答は講師陣総出で何日もかけて練りに練って出したものなので、受験生には書けるわけがありませんし、試験側もそこまでの内容を受験生に求めているわけはありません。ここにこだわると難しく複雑に考えるようになってしまい、2次ベテまっしぐらになります。
それよりも、ふぞろいシリーズに出ているような解答内容が書ければ大丈夫です。こちらは他の受験生も書いてくる内容で、「取るべきところ」になりやすいです。なので、このレベルを目標にしましょう。たいしんのこちらの記事も、具体的な言い方は違いますが方向性としては同じことを言っています。
え?今まで予備校の解答が絶対だと思ってた!
こういう誤解は多くの診断士受験生が陥っています。
時間がある方向けのトレーニングメニュー
事例Ⅰ〜Ⅲでそれぞれ60点以上を取った人の再現答案を集めてみましょう
こちらは合否には関係ありません。これを模範解答代わりにします。
その再現答案を見て、設問ごとに60点以上の人が多く解答している要素を見つけていき、線やマーカーを引きましょう
60点以上を取っている方は、別に難しいことを書いているわけではなく、与件文の内容を抜いてきたり、王道レベルの知識フレーズを書いたりしていることがほとんどです。つまり、多くの受験生が同じようなことを答えています。
設問ごとにその解答要素が書かれている与件文の箇所を見つけて、こちらにも線やマーカーを引きます
理論なら王道の内容としてここで流れを含めて押さえておきましょう
設問ごとに先ほどの4つのうち与件文の内容の3つに該当する内容に線が引かれていることがわかってきます
これを「誰かに言われたから」ではなく、「自分で調べて自分なりに納得する」ことで、自分のプロセスに取り入れることができるようになります。
こういう事実を知るだけでも、探す時間とスタミナを節約でき、効率性が上がるため、今後がかなり有利になります。
2次ベテだとこういう時間は作りやすいから、これは2次ベテが有利だよ
今日のGRe4N BOYZ:超・風
この長さでさらにこれかと思われそうですが、今回も私の好きなGRe4N BOYZ(旧GReeeeN)の曲を紹介します。
この記事を朝にご覧のみなさん、この曲はテンションを上げるのにぴったりの曲です。私はTAC名古屋校での2次対策の演習(9:30から)の前に、名古屋に向かう電車の中でよく聞いていました。
私はこの曲を聞いて、「取るべきところ」の4パターンのところを今日の演習でも取っていくぞ!と気を引き締めていました。
次回予告
今日もありがとうございました。今回も相変わらず長かったですが、「取るべきところ」の概念とパターン(ストラテジー25)については、ぜひとも押さえていただきたいと思います。本当に60点以上を安定して取れるようになりますから!
次回は、1次試験直前の応援メッセージをお送りします。乗り鉄の私ですから、何やら縁起の良い駅に行きそうな予感がしますね。次回もよろしくお願いします。
明日は、「ごり」の登場です。
中小企業政策の大胆予想!
☆☆☆☆☆
いいね!と思っていただけたらぜひ投票(クリック)をお願いします!
ブログを読んでいるみなさんが合格しますように。
にほんブログ村
にほんブログ村のランキングに参加しています。
(クリックしても個人が特定されることはありません)
こんばんは。いつも拝見しています。
この記事、正直勉強し始めの頃というより先週までよくわかんなかったです。笑
というより、みなさんのノウハウやまとめシートに書いてあることも、だなどこ以外よくわかっていないままここまで来てしまいました。(社長の想い大事と先週末ようやくノートに書いて振り返れました笑)
でも、今日この記事読んだ時全部納得しました。設問文と同じことが書いてある段落の前後に本当に根拠となる一文があるんですよね…
そもそも診断の問題なのに知識使って想像で記述するわけがないし、助言する内容に対する問題点が与件文になかったら助言しようがないですし。
ただ、わかっていても初見の80分で思うようにいかないから難しいですね…
今は先週まで不思議だな…と思っていたかますさんの問題用紙折ってマス目にしてメモを取るやり方でキーワードと因果関係だけは書き切れるように日々練習しています。(問題用紙折らないと切り口分けたり対応づけできない身体になっています笑)
久しぶりにこの記事読んで感動したのでコメントしました。勉強がんばります!!
まさきさん、コメントありがとうございます。
この記事の内容が実感できるようになったということは、まさきさんがかなり進化して実力をつけてきた証ですよ。
本試験までにはまだ時間があるので、この気づきをもとに80分の取り組みを慣らしていきましょう。
そうすれば80分以内に安定して取り組めるようになると思います。
応援しています!頑張ってください。
こんにちは。
本日THE DANKAIに参加させていだいた者です。
『取るべきところ』が分かりやすくまとまっており、大変勉強になりました。
今年が初受験で右も左も分からないような状況ですが、
道場の記事を活用させていただきながら頑張ります。
しょうごさん、今日のTHE DANKAIへの参加、ありがとうございました。
早速のコメントもありがとうございます。
この「取るべきところ」の4パターンは、僕の無駄に長い(?)勉強からたどり着いた結果になっています。多年度生になるといろんなやり方を実践していくのですが、結局はこの4パターンの「取るべきところ」を安定的に取れれば安定的に60点超えができるという結論にたどり着きます。
いわゆる「一周回って結局基本に行き着いた」とか「シンプルイズベスト」ってやつですね。
過去問5年分の事例Ⅰ〜Ⅲはすべてこの4パターンで「取るべきところ」は取れますから、難しく複雑に考えず、「シンプルイズベスト」と思って過去問や演習に取り組んでみてください。
ぜひこれからも道場の記事を活用してくださいね。応援しています!
ありがとうございます!
がんばります!
立岩正伍さん、ありがとうございます。
また何かわからないことや相談したいことが出てきましたら、コメントいただければいつでも回答します。
がんばっていきましょう!
こんにちわ。
とるべき解答内容を4 つに絞るとわかりやすいですね。
4つとも個別には考えたことありましたが、一連のプロセスとすると、ぐっと腹落ちしました。
シンプルですし、本番で焦っていても、実践可能な内容だと思いました。
本番だと、ドヤ顔で与件にない理論を解答に書き、大失点することがあるので、今記事の内容は心に刻んでおきます。
tomiさん、いつもありがとうございます。
今回の「取るべきところ」の4パターンは、私の長年の経験則によるものです。本当にシンプルになりますし、スタミナ面や精神面でも楽になれます。
本試験では緊張して頭が働きにくくなりますので、そんな中でも実践できるこのやり方はかなりオススメです。
それに、まだこの4パターンに気づいている受験生は少ないので、今なら差別化ができて競争優位(=合格につながりやすい)になりますよ。
4パターンに当てはまるか微妙なものが出てきた場合は、またこのコメント欄に書いて相談していただいてもOKです。いつでもお待ちしています。
この4パターンを身につけて安定させれば大丈夫です!
応援しています。頑張っていきましょう!