実録!中小企業診断士の実務補習 by どらごん

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どらごん
どらごん

どうも、どらごんです。
物憂げな6月の雨もそこそこに、7月になって一気に暑くなってきました。

中小企業診断士となるために必要なステップのひとつ、実務補習。いま現在、日々試験勉強に励まれている方も将来通る関門の一つとしてイメージを膨らませて頂ければと思います。

とはいえ、息抜きもかねたゆるゆる記事です。それではどうぞ。

はじめに

私は今年の2月に5日間コースで実務補習を受講しました。何でこの時期にこのネタを?とお思いの方。理由は以下の通りです。

  1. 試験勉強中の方に、今学んでいることが実務補習でどのように活かされるのか知ってほしいため
  2. 今週から実務補習7月コースが始まるため、初めて受講する方向け
  3. だんだん2月の記憶が薄らいできて、あと半年経ったらすっかり忘れてしまいそうなので
  4. だいぶ記事のネタに困ってきたので

…次回は1次試験の記事を予定しています。

実務補習とは

中小企業診断士協会のWEBページによると、中小企業診断士になるためのプロセスは以下の通りです。

実務補習は上図の赤枠で囲っている箇所で、中小企業診断士試験合格者を対象に実習方式で実施されます。

この実務補習は、1班を受講者6名以内で編成されます。指導員の指導のもと、実際に企業に対して現場診断・調査、資料分析、および診断報告書の作成、報告会を行います。

私の場合は2月の5日間コースを受けた後、知り合いの社長を頼って10日間「実務従事」し、つい先日、中小企業診断士登録となりました。最後に1次試験を受験した日から約1年間。長い道のりでした…

実録!実務補習

メンバー紹介

実務補習ではメンバーごとに担当(役割)が決まっており、その担当のパートごとに診断報告書を書くことになります。以下、実際に私と同じ班だったメンバー5人を紹介します。(アイコンはイメージであり本人と異なります(私以外))

リーダー
リーダー

<リーダー兼経営戦略担当>
唯一の2回目実務補習経験者(合格年度も1つ上)。大企業の若き幹部候補生。リーダーシップ、ファシリテーション、プレゼンテーション…スキル半端ないって。

組織・人事
組織・人事

<組織・人事担当>
診断先企業と同業者の方。業界事情や業務内容に詳しい。真面目で教え方も文章作成もうまい学者タイプ。先日、組織行動論に関する書籍を出版されたとか。

マーケティング
マーケティング

<マーケティング兼外部環境分析担当>
WEB関連会社を経営する元バンドマンのイケメンパパ。人生経験豊かでチャラそうだけど意外に努力家。今回、一番ボリュームが多かった担当パート。

財務
財務

<財務担当>
診断士試験合格者にして税理士の卵。当然に財務・会計が得意。診断報告書の素敵な表紙デザインも担当。紅一点のチャーミングムードメーカー。

IT
IT

<オペレーション・IT活用担当>
私。システムエンジニアということでIT担当に。その他これといって特徴なし。

少し脚色している部分もありますが、本当にこんな感じで個性豊かなメンバーでした。

なんだか、のび太、スネオ、ジャイアン、しずかちゃんに波野ノリスケが混じったようなパーティーです。

担当パートはメンバー数によって「マーケティング担当」と「外部環境分析担当」が別だったり、製造業では「製造オペレーション担当」が、小売業では「店舗オペレーション担当」が存在したりするそうです。

これらの担当、どこかで見たことあるなと思ったら1次試験や2次試験の試験内容に紐付けられると思います。

  • 経営戦略担当 … 1次:企業経営理論(経営戦略)、2次:事例Ⅰ~Ⅲ
  • 組織・人事担当 … 1次:企業経営理論(組織論)、2次:事例Ⅰ
  • マーケティング担当 … 1次:企業経営理論(マーケティング)、2次:事例Ⅱ
  • 外部環境分析 … 1次:経済学・経済政策
  • 財務担当 … 1次:財務・会計、2次:事例Ⅳ
  • 製造・店舗オペレーション担当 … 1次:運営管理、2次:事例Ⅲ
  • IT活用担当 … 1次:経営情報システム

中小企業診断士登録までのプロセスには繋がりがあるのだと今更ながら思っています。

続いて指導員の先生方。

<指導員>
気さくで声の大きな独立診断士。優しく厳しく熱く導いて頂いた。その他、いろいろと診断士活動の表話、裏話が聞けた。

指導員
指導員

<副指導員>
好々爺然とした経験豊かな企業内診断士。ピンポイントで診断のヒントをバランスよく的確にアドバイス頂いた。

副指導員
副指導員

お二人とも60歳オーバーで診断士歴20年近くの大ベテラン先生でした。SLUMDUNKの田岡監督安西監督みたいな雰囲気です。

いろいろ話を聞いてみると、開催地区や指導員の裁量によって、あるいは診断先企業の業種や現状によって、実務補習のやり方はだいぶ異なるようです。

以下、だらだら日記みたいになっちゃいましたが、時系列に出来事や感想を記します。ひとつのケースと思って見て頂ければ。

【2週間前】

実務補習の2週間前に指導員の先生からメールが来た。メールの内容は以下の通り。

  • 指導員の自己紹介
  • 診断担当の希望受付
  • 診断先企業名

一応診断担当の希望はあったが、話の流れ的にメンバーの特性を活かした担当となった。

診断先企業はとある介護サービス業。他の班は金属部品製造業やスイーツ系の飲食店など様々。

これらの診断先企業は指導員の先生が本業のコンサル活動等で関わられている企業とのこと。

その後、指導員が事前に診断先企業へ訪問した際のヒアリング内容、社長が考える経営課題、決算書類などが展開された。それらの情報を元に、あらかじめ1日目にヒアリングする内容を各自考えておいてくれと指導員からの指示だった。

1週間かけて私なりに資料やWEBページ、本屋などで情報収集してヒアリング事項を整理した。

【1日目】2月4日(金)

実務補習の拠点となるメイン会場はこんな感じ。

1フロア貸し切りで、全部で5班あった。会場内はWi-Fiが使えて、各班にプリンタと紙だけが支給されていた。プロジェクタは各指導員の私物だった。

朝9時集合で、まずはメンバー間の名刺交換と自己紹介。そして5日間のスケジュールの確認と診断先企業の説明、ヒアリング内容の確認。午前はこれで終わり。その後息つく間もなくヒアリングのために診断先企業へと移動。

診断先企業は会場から歩いて15分くらい。すごく近かった。班によっては電車を使って1時間なんてところも。皆で近所の定食屋で昼食しつつ、緊張とともに移動。

診断先企業では社長と役員の方1名が応対された。一代で今の企業を築かれたバリバリアグレッシブな社長だった。諸々課題はありつつも新しいことを始めようと意気盛ん。

打合せルームに案内され、我々7名とあわせた全9名で1時間30分くらいヒアリング。一人当たり15分くらいしか割当たらなくて全然時間が足りなかった。

後で指導員経由で追加の質問や資料請求も可能とのことだった。私の場合、「現場定例会議の議事録or課題一覧表」を要求した。これが当たり資料で、色々と診断報告書のネタに繋がった。

ヒアリングが終わった後、会場に戻って反省会。1日目はこれで終了。初対面の連続や、寒い中の移動や、初体験の緊張や、社長の熱気にあてられて少し疲れたかも。

【2日目】2月5日(土)

全員でそれぞれ担当分のヒアリング結果を整理し、環境分析として皆で「PEST分析」「SWOT分析」「VRIO分析」を行った。その上で、経営課題を明確にし、各担当の骨子(課題と提言の方向性)を固めた。(2次試験の設問みたいだ)

途中途中で指導員の講義があった。「診断士の心得」「経営診断フレームワーク」「各種補助金」「SDGs」「情報セキュリティ」などが1コマ30分くらい。この辺りの内容も指導員で変わるらしい。すごくためになった。

そんなこんなで2日目が終了。

【インターバル】2月6日(日)~2月11日(祝)

各担当の骨子を元におうちで各自診断報告書を作成。報告書はみんな大好きWordで作成。この間に診断先企業から指導員経由で部門別PLや社内会議の議事録などの追加資料を頂いた。

途中経過を共有し、メンバーだけでZoomミーティングを1回だけやって方向性を確認した。

みんなそうだけど、平日は本業の仕事が忙しい。必然的に帰宅後や休日しか時間が取れない。結局この6日間が勝負所なのだが、そういう意味では祝日があってよかった。

【3日目】2月12日(土)

各担当で作成した報告書のレビュー。この段階で皆それぞれ50~80%の仕上がり具合だった。指導員から指摘が多数あり。黙々と修正。

私の場合、この日17時までに修正が間に合わなかったので、家に帰って夜遅くまで修正を続けた。結果、私だけで20ページの資料を作成。マーケティング兼外部環境分析は40ページくらい作っていた。すごい。

【4日目】2月13日(日)

午前中で各担当分の報告書作成を完成させ、午後からWordのマージ、表紙づくり。並行して報告会の発表リハーサル。発表も一人10分と時間が決められていたので、どこに重点を置いてどこを割愛するかを事前に決めていた。

夕方キンコーズで印刷しておしまい。

【5日目】2月14日(月)

午前中に最終リハーサル。午後から診断先企業へ移動して報告会。1時間30分、皆それぞれよどみなく発表出来た。

診断報告書については大変喜んでもらえた(と思う)。社長の想定を超えた提言もあったとのことで、まずは役員会に提示して一つ一つ前向きに検討してみるとのこと。嬉しい限り。

会場に帰って反省会。指導員から指摘、賛辞、労いのお言葉とともに修了証書を頂いておしまい。そのまま皆でプハーっと気持ちのいい酒を飲んだ。

以上、濃密な5日間+αでした。

以下、その他の気づきや感想として。

  • 会場は17時までしか残れなかった。結果、残業はおうちに帰ってから。
  • だいたい4~5人の班だったが、よその班でコロナか何かで一人脱落して3人でやっていたこともあった。
  • 指導員によっては報告書は一人最低30ページ作れ!なんてところもあったらしい。
  • 1日目と5日目の企業訪問日はスーツだったが、2日目~4日目は私服だった。
  • 診断先企業の方とは名刺交換できない。その後の接触もできないルールとのこと。
  • 自分の班の指導員から別の班の副指導員を紹介してもらい、その伝手で先日、補助金申請のお仕事があった。色々と縁を繋げるチャンスがあるかも。

診断報告書

当然、実際の診断報告書を見せるわけにはいかないのですが、目次の一部分くらいなら。

ということでドン。

総括提言
提言チャート
重要提言要約総括表
Ⅰ.経営戦略
 1.環境分析
  (1)外部環境
   ・PEST分析
  (2)内部環境
   ・SWOT分析
   ・VRIO分析
 2.経営方針・経営戦略
  (1)経営方針
   ・クロスSWOT分析
  (2)成長戦略
   ・アンゾフの成長マトリックス
  (3)経営戦略
  (4)ポジショニング戦略
   ・PPM分析
 3.経営課題
  ・マッキンゼーの7S
Ⅱ.外部環境分析・マーケティング
 1.現状分析
 2.課題
 3.提言
Ⅲ.組織・人事
Ⅳ.オペレーション・IT
Ⅴ.財務

5人で130ページくらいでした。

太字で示しているところが、冒頭に述べた「試験勉強中の方で今学んでいること」になるかと思います。(正直「マッキンゼーの7S」は知らなかったけど)

当然、マーケティングや組織・人事、オペレーション、IT、財務でも試験勉強で学ぶことを数多く活用します。

…ただ、ここまで書いて元も子もないのですが、たった5日間+αで、かつ顧客と直に接する時間は3時間くらいで出来ることは限られます。だいぶ想像や仮定で作った箇所も多くあります。

あまり肩肘張らず、完璧や100点を求めずに、少しでも社長の心に触れるところがあれば、という意識のほうがいいのかもしれません。

その他、実務補習に関する道場記事は、こちらをご覧ください。また今年の冬頃に13代目の誰かがより参考になる記事を執筆すると思います。お楽しみに。

最後に

当たり前の話ですが、実務補習の診断先企業は紙面上の架空のA社ではなく、実際に血の通った中小企業です。ヒト、モノ、カネ、情報といった経営資源がドクドクと鼓動を打って流れており、懸命に企業活動を継続・成長されています。

また、社長の苦悩や現場の苦労は、実際に対面し、そしてその思いに強く寄り添うことでしか理解し得ないものだと思います。ほんの少しですが、中小企業診断士としての活動の本質が見えたような気がしました。そういう意味でも貴重な体験でした。

今回の実務補習を通して診断先企業への思い入れが強くなりました。ビジネスとして成功してほしいと願っています。毎回こんな思いを抱いていてもキリがないのかもしれませんが。

hotman曰く、中小企業診断士は「会社のお医者さん」とのこと。医者と言えば「白い巨塔」。私は国立大学の医学部教授である財前五郎よりも、患者に寄り添った里見脩二のような現場主義の町医者になりたいと思う今日この頃です。

明日はまよです。お楽しみに。


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