2次プロジェクト!~【図解】事例Ⅲレイヤー&設問解釈編~ byまん

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9/25(日)13時からZoomで開催予定の道場勉強会はおかげさまで満員御礼となりましたが…
なんと!今回、3名追加募集いたします!
募集は本日(9/21)20時から!
先着順ですのでご了承ください。
なお、参加条件・注意点はコチラ↓

注意点 
【解答提出締切】
9月23日(金)23:59まで
※令和3年度事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲをそれぞれ80分で解き、申し込み受付メールに添付のアンケートフォームに解答を記入して提出してください。
①参加人数が限られているため申し込み後のキャンセルはお控えください。
②期限までに解答の提出が無い場合はキャンセルとさせていただきます。
③基本的に途中参加、途中退出はお控えください。
④解答は80分で作成したものを提出してください。

おはようございます!まんです!
2次試験本番までいよいよ40日を切りました。
皆さま、自分なりの解法は確立されてきていますか?
さて、2次プロジェクト!レイヤー&設問解釈編もいよいよ大詰め。
今回はもちろん事例Ⅲレイヤー&設問解釈編!
それではスタートです!
関連記事
2次プロジェクト!シリーズ
#1 文房具&マーキング編
#2 事例Ⅰレイヤー&設問解釈編
#3 事例Ⅱレイヤー&設問解釈編
#5 【実況】令和3年度 事例Ⅱ編
#6 【実況】令和3年度 事例Ⅲ編
#7 ファイナルペーパー編
この記事では受験生当時、私が考えていたことをそのまま掲載しています。間違っている点や指摘したい点も多く含まれているかとは思いますが、「この人はこんな風に考えて試験問題を解いていたんだな」という視点でご覧いただければ幸いです。
私の解き方(事例Ⅰ~Ⅲ共通)
レイヤー&設問解釈シリーズも3回目となりましたが、念のため私の事例Ⅰ~Ⅲの解き方のおさらいです。
問題を解く時に意識していた事
- 設問解釈を重視
- 設問間の関係を意識する
私は2次試験の問題を解く時に特に設問解釈に重点を置いていました。
「設問解釈の時点である程度解答の方向性を決めてから与件文を読みに行く」というのがまん流の解き方。
そして、設問解釈の時に行っていたテクニックがコチラ↓
設問解釈の時にしていた事
- 設問文にスラッシュ(/)打ち
- 時制・問われている内容・切り口確認
- 粗々の骨子作成
- 設問から想起できることをメモ
この中の②切り口の確認をするために意識していたことが

レイヤー
になります。
私がそれぞれの事例で使っていたレイヤーはコチラ。
さて、今回はいよいよ最後の事例Ⅲ編。
実はわたくし、事例Ⅲに関しては2次試験を3回受験したうち3回ともA判定(65点/66点/71点)でした。
そんな私が与件文と設問文の対応づけ(=切り分け)が難しいとされる事例Ⅲをどのように解いていたのか?

では早速見ていきたいと思います!
事例Ⅲレイヤー
私が事例Ⅲの問題用紙に書いたレイヤーがこちら。

これをスライドにまとめるとこんな感じです。
(※前述のスライドと同じ)

事例Ⅲは事例Ⅰと同様に、階層を意識して設問解釈をしていました。
私が事例Ⅲの設問解釈で意識していた階層は「経営戦略」「生産計画」「生産統制」「生産業務」の4つ。
- 経営戦略
- 生産計画(マネジメントレベル)
PDCAの「P」の部分。工程全体に関わる話。
▶よく使うキーワード
全体的な生産計画、計画立案の短サイクル化 - 生産統制(マネジメントレベル)
PDCAの「C・A」の部分。
しげよ(進捗・現品・余力)管理に関わる話。
▶よく使うキーワード
一括調達、一元管理、品質管理、納期管理、作業員の効率配置、情報のリアルタイム共有 - 生産業務(オペレーションレベル)
PDCAの「D」の部分。現場作業に関わる話。Q・C・Dの改善や4Mの改善・活用。
▶よく使うキーワード
作業標準化、マニュアル化、OJT、多能工化、外段取り・シングル段取り化
レイヤー(コチラ)の下には事例Ⅲのフレームワークを忘れないようにメモしていました。
- DRINK
DB化、リアルタイム共有、一元管理、
ネットワーク、コミュニケーションの略。
→ぐっちさんのFPにも書いている「情報システム」のキーワード。
→特に「DB化・リアルタイム共有・一元管理」は生産統制の解答でよく使います。
レイヤー(コチラ)の右側は、事例Ⅰ~Ⅲ共通の内容で与件文からSWOTの要素を拾う時に意識していたことになります。
特に、
- S(強み)ならKSやヒ・モ・カ・ジ
- W(弱み)ならKK、事例ⅢではM
も意識していました。
最後にレイヤー(コチラ)の右下「N×S×O」は
NやOを捉えてC社のSを発揮せよ!
みたいな意味合いでメモしていました。
そしてこれらを踏まえて私が考えていた事例Ⅲの切り口が、
オペレーションレベルの問題か?
マネジメントレベルの問題か?
です。
ちなみにこの切り口はふぞろい12に掲載されていたものを参考にしています。

ではこの切り口を使って、事例Ⅲの設問解釈に行ってみましょう!
事例Ⅲ設問解釈
こちらはR2年事例Ⅲの第2問(設問1)です。今回も事例Ⅰ・Ⅱ同様、設問解釈の手順に沿って解いていきたいと思います。
(各項目の図の文字を押すと書く段階の説明図が表示されます)
- 設問文にスラッシュ(/)打ち(図)
設問文を細かくスラッシュ(/)で区切っていきます。 - 時制・問われている内容・切り口確認(図)
事例Ⅲでは設問を読み以下の3点をまとめていました。
この設問では、「営業部門(1つの部門)」で生じている「納期遅延(D)」の問題点・対応策ということで、
「過去(現在)の事」
「診断問題」
「オペレーション(作業)レベルの話」
と考え「過・診・オペ」とメモしました。 - 粗々の骨子作成(図)
この時点で粗々の骨子を作成します。私の場合、この設問では「問題点」と「その対応策」を問われているため「問題点は~」「対応策は~」とメモしました。 - 設問から想起できることをメモ(図)
最後設問から想起できることをメモします。この設問にはメモというメモは無いですが、こんなことを考えていました。
- 大きな悩みとなっている納期遅延→納期遅延がかなり深刻な状況?それにより大問題が生じている?
※事例Ⅲで「納期遅延」はよく問題点で出てくるキーワードですが、わざわざ「大きな悩み」と書くくらいだから、かなりの問題が発生している可能性がある。 - 問題点と対応策を解答するにあたってはこのフレームをベースに考える。※()内は例です。

わざわざ記述は先日のさろの記事
にもあったキラリ☆ですね!
(これ、設問解釈の醍醐味!)
ちなみに、このように想起してから与件文を読み、最終的に書いた解答がこちらです。
①問題点

②対応策

ふぞろいに再現答案を出してフィードバックされた採点結果は17点/20点でした。
この設問ではレイヤーのこの部分(コチラ)を意識し、現場レベルの問題点と改善策を解答しています。
ちなみに、第3問はこんな感じです。
こちらの設問では私はマネジメントレベルの問題点と対応策と設問解釈をし、レイヤーのこの部分(コチラ)を意識してこう解答しました。

ふぞろいに再現答案を出してフィードバックされた採点結果は13点/20点でした。
なお、先日のあらきちの記事と「3次元CAD」を使っている設問が違いますが(あらきちは第3問で使用)2人とも合格点に達しています。
ですので、個人的にはキーワードは「どの設問で使うか?」よりも「どう使うか?」の方が大事なのではないかと思っています。(一概には言えないと思いますが)
どちらの設問で使っても、その設問で問われていること対しての解答となっていれば、得点はつくのではないかと思います。(あくまで私個人の意見です)
事例Ⅲ設問間の関係
そして、事例Ⅰ・Ⅱと同様に、各設問の設問解釈をした後に設問間の関係性(全体的な設問の構成)を考えていきます。事例Ⅲだとこんな感じの構成が多いと思います。

ここからR3年事例Ⅲの
設問解釈です
R3年事例Ⅲの設問解釈
全容
私のR3年事例Ⅲの問題用紙の設問部分はこんな感じです。
ではこれまでの事例同様、それぞれの設問で私が行った設問解釈について見ていきたいと思います。
※各設問ごとに私の設問解釈の流れに合わせてスライドを作ってあります。
※2枚目のスライドからは生の問題用紙の画像になりますがご了承下さい。
第1問
- 時制・問われている内容・切り口
過去・診断・SW(C社の強み・弱み)
この設問はオペレーションレベル・マネジメントレベルの切り口ではなくC社の「強み・弱み」と考えました。
※第4問の戦略問題で活かす強みと、各設問で克服すべき弱みになります。 - 粗々の骨子
「強みは~なこと」「弱みは~なこと」
(骨子自体は書いていませんが) - 設問から想起できること
- 「革製バッグ業界における」
革製バッグ以外にも何か事業をやっている?
革製バッグに関して特に強みがある? - 事例Ⅲの強みでよく使うキーワードを想起
一貫生産体制、高い技術力、営業人員(ニーズ収集できる)など
- 着眼点
- 「革製バッグ業界における」
制約条件に注意して解答する。
第2問
- 時制・問われている内容・切り口
過去・診断・オペレーションレベル(ココ)
- 注)私は「診断問題」とメモしていますが、出題の趣旨(コチラ)を見てもこれは「助言問題」です。とは言え「助言せよ」に「+K」と書いているため、解答では効果もちゃんと記載しています。
- 粗々の骨子
「課題」と「対応策」のため
「(課題は)~すること」
「(対応策は)~すること。それによりK」 - 設問から想起できること
- 「製造工程」「効率化」
製造工程現場の生産効率化の話なのでオペレーションレベルの問題と解釈 - 「受託生産品」
受託生産(=受注生産)であればリードタイム短縮に関すること - 事例Ⅲのオペレーションレベルの問題でよく使うキーワードを想起
作業標準化、マニュアル化、OJT、多能工化など
- 着眼点
- 「バッグメーカーからの」
C社はBtoBの企業?どこか特定の取引先と強固な関係を築いている?
第3問
- 時制・問われている内容・切り口
今後・診断・マネジメントレベル(ココ)
- 注)私は「診断問題」とメモしていますが、出題の趣旨(コチラ)を見ると「助言問題」となています。とは言え「課題」と問われ骨子にも「+K」と書いていたため、助言問題として解答しています。
- 粗々の骨子
「製品企画面」と「生産面」の課題に対して
「生産面の課題は~すること。生産面の課題は~すること。具体的には~し、~すること。それによりK」
- 問題用紙にも「?」と書いてしまうくらい骨子が長いです…。解答が120字と長いので、骨子を長めに作って心にゆとりを持たせていました。
- 実際の解答は「生産面では〇〇し、〇〇すること。生産面では〇〇し、〇〇すること。」という形になっています。
- 設問から想起できること
- 「開発強化」
開発強化に関することを解答する。 - 「製品企画面」
ニーズ収集して開発に活かす?
※ニーズ収集=マーケティング(事例Ⅱ)かもしれませんが、私自身は事例Ⅲでマーケティング系の解答はアリだと思っていました。理由は平成29年の事例Ⅲでホームページの運用に関する問題があったからです。
(あくまで個人的な意見です) - 「生産面」
開発を強化するための生産面の課題を書く。 - 事例Ⅲのマネジメントレベルの問題でよく使うキーワードを想起
生産計画、計画立案の頻度向上、進捗・現品・余力管理、情報のリアルタイム共有など
- 着眼点
- 「C社社長は」
主語がC社社長なので社長の思い(KR)に注意する。 - 「自社ブランド製品」
第2問の受託生産との対比(=見込生産であることの推測)
※この視点は当時は持てていませんでした。
第4問
- 時制・問われている内容・切り口
今後・診断・戦略論
この設問はオペレーションレベル・マネジメントレベルの切り口ではなく「C社の戦略論」と考えました。
- 注)私は「診断問題」とメモしていますが、出題の趣旨(コチラ)を見ると「助言問題」となています。
とは言え「助言せよ」に「+K」と書いているため、解答では効果もちゃんと記載しています。
- 粗々の骨子
「どちらを選び、どのように対応するべきか」に対して
「(選択肢)を選択する。対応は(KS)を活用し~すること。それによりK」 - 設問から想起できること
- 「C社の経営資源」
C社の経営資源とは具体的に何か?特定して解答に盛り込む。 - 「熟練職人の手作り」
熟練職人しか持っていないノウハウがある?(=C社の強み) - 「高級感」
C社製品は高付加価値化が図れている? - 事例Ⅲの戦略でよく使うキーワードを想起
高付加価値化、差別化など
- 着眼点
- 「C社社長は」
主語がC社社長なので社長の思い(KR)に注意する。 - 「直営店事業を展開」
C社にHが訪れている。(今回は内部の変化) - 「中小企業診断士として」
この文言が出てきた時は1次試験の知識(=中小企業診断士としての知識)を使うことに注意。 - 第4問(戦略問題)においては第1問で解答した強みを活かす戦略を記述することに注意。
※ちなみに、選択肢については設問解釈の段階で「熟練職人の手作りで高級感」の方を迷わず選んでいました。しかし、与件文を読んで解答を書く時に、悩みに悩んで「若手職人」の方に方向性を変えました。
R3年事例Ⅲの設問間の関係
それでは事例Ⅲの設問間の関係を見ていきたいと思います。
当時の私のメモはこのような感じでした。
(図の右側が設問間の関係を書いたものです。)
これを図にするとこんな感じです。

そして私が行った設問間の関係性は、おおよそこんな感じです。(あくまで私の解釈ですのでご了承ください。)
- 第1問で革製バッグ業界におけるC社の強み・弱みを確認。
- 第2問、第3問では、第1問におけるC社の弱みを克服する助言が問われている。
第2問では現場の作業レベルの課題・対応策を助言し、第3問では今後の自社ブランド開発強化に向けた生産統制・生産計画レベルの課題を抽出する。 - 第4問で今後の直営店事業展開をしていくうえでのC社の強みを活かす戦略が問われている。
▶私の令和3年度事例Ⅲの実況記事はコチラ
振り返り
さて、こんな風に設問解釈をしましたが、与件文を読んだ後の実際の私の解答はこんな構成になりました。
この理由は、全体的な生産計画(マネジメントレベルの話)に関しての記述に対応する設問が見つけられなかったからです。
そのため、第2問において設問解釈ではオペレーションレベルと判断しながらもマネジメントレベルの話も解答しています。
この判断が正しかったのかはわかりませんが、結果的にR3年の事例Ⅲは71点となりました。
1つの設問に1つのレイヤーしか対応づけなかった事例Ⅰ(54点)に対し、1つの設問に複数のレイヤーで解答した事例Ⅲ(71点)。
ここから見えてきた個人的な意見ですが、設問解釈をするときはレイヤーを意識しつつも、解答の際はレイヤーに囚われ過ぎず柔軟に対応していくことも必要なのかもしれません。
(あくまで個人的な意見です)
おわりに
いかがでしたか?
レイヤー&設問解釈編はここまでです。
各事例同じプロセスで解きつつも、事例毎に異なる切り口で設問解釈をしていたのがお分かりいただけたかと思います。
毎度のことながら、この記事はこのやり方をおススメしている記事ではありません。
とは言え、正解が発表されず「情報戦」とも言われる2次試験において、1つでも多くの「解き方のサンプル」をお伝えすることができればと思い、記事にさせていただきました。
私自身も誰か1人の解き方を真似したのではなく、ふぞろいや道場ブログなどで目にした色んな解法や概念をかき集めてカスタマイズし、このような解法になりました。
皆さまも是非、色んな人の解法をいいとこどりして、自分なりにしっくりくる解法を固めていってくださいね。

明日はりいあだよ!
前回の記事の後編かな?
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一つの問題に複数のレイヤー(マネジメント、オペレーション)を含めて良いか悩んでいたので、大変参考になりました!ありがとうございます。
ヤスオカさん、コメントありがとうございます!
おっしゃるとおり、一つの問題に複数のレイヤーを含めて良いかどうかは悩みますよね。。
個人的な意見ではありますが「レイヤーを意識しつつも、レイヤーに囚われすぎずに、書けることを書いていく」のが良いのではないかな、と思っています。(ちょっと変な文章ですみません)
試験当日はかなり緊張するので、もしかしたら手が止まってしまうことがあるかもしれません。
そのような時に、もし「うーん、マネジメント面については書けるけど、この問題はレイヤーが違う気がするから、書かない方がいいかなぁ…」と迷うようであれば、いったんレイヤーは置いておき「とにかく書けることを書く」という風にすると良いのではないかな、と思います。(実は自分がそうでした)
この記事がヤスオカさんの試験勉強の参考になったのであれば幸いです!
試験まであと2週間ちょっとですが、しっかりと本番で力を発揮できるよう、ヤスオカさんなりの80分の過ごし方を磨きあげていってくださいね!
コメントありがとうございました!
応援しています!頑張ってくださいね!!