4月, 2020 | 中小企業診断士試験 一発合格道場のブログ記事

 

~今日の過去問~

(引用元:一般社団法人 中小企業診断協会HP

【財務・会計】平成29年度・第1問

次の期末商品に関する資料に基づいて、棚卸減耗費と商品評価損の金額の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

【資 料】

帳簿棚卸数量 60個
実地棚卸数量 50個
原価 @200円
正味売却価額 @190円

解答群
ア 棚卸減耗費:1,900 円 商品評価損:500 円
イ 棚卸減耗費:1,900 円 商品評価損:600 円
ウ 棚卸減耗費:2,000 円 商品評価損:500 円
エ 棚卸減耗費:2,000 円 商品評価損:600 円

正解&簡素な解説は最後に。

 

~人は完全ではないから~

カワサンです。

今日で4月は終わりですね。
1次試験まであと何日ですか?

…そうですね、あと72日です。2日目だけの方は、73日ですね。

インプット学習が終った方は、しこたま問題を解きたい所です。
インプット学習がまだの方は、ペース配分考えて早めに片付けて、問題を解き始めていきたい所です。

そんな時期、まずは体調管理を最優先に過ごしましょう。

今日のテーマは「計算ミス」です。

それにしても、なぜ人は間違いを起こすのでしょうか。

・思い込み
・集中力の欠如
・書き間違い

色々あると思います。どんなに準備しても、間違えるときは間違えるのです。これがツライ。

私は「計算ミス」が得意です。

元から、おっちょこちょいの性格らしく…仕事では、数字の単位が「百万円」なのに「千円」と書いてしまい上司に謝る、2つの資料の数字のつじつまが合わない…日ごろから結構やらかします。

試験に合格したものの、模範解答をみながら「うわ、ここ凡ミスしてるし…」と嘆いた問題がちらほら。

なぜ間違えるのか。

私の場合、これはもう性格だと思っています。仕事でもなんでも、数字を間違えてしまう。
どんなに練習しても、解いても、間違える時は間違えるんです。

どんなに過去問を解いたって、計算問題に関しては、試験本番で数字まで同じ問題はさすがに出ません。だから、解き方は分かっていても過去問と同じ結果にはならない。つまり、試験本番で仮にミスをしても、それに気づかなければいけない。でも、気づける確信はどこにもありません。

 

そこで、どうするか。計算問題、諦めますか?

 

令和元年度の1次試験「財務・会計」では、問い25個に対して、四則計算を用いて解く問題は12個ありました。仮に計算しない問題を全問正解すると、4点×13 =52点と「足切り」(40点未満)は回避できますが。

(計算問題に注目しがちな「財務・会計」の問題の約半数が「計算しない問題」つまり、理論や法則を正しく理解することも同程度に大切、とも言えます)

 

1次試験に関しては、財務・会計以外でも計算する場面があります。

「経済学・経済政策」「運営管理」あたりは計算問題が数問出てもおかしくありません。

 

そして2次筆記試験の「事例Ⅳ」

心身ともに疲れ切った状態での最終科目。電卓を使う計算問題が沢山出てきます。もう、集中力もあるのか無いのかといった状態で数字と向き合い正しい答えを出すのは、「ここまで苦しめるのか!」という程に神経をすり減らす時間でしかありませんでした。

 

何が言いたいか。

中小企業診断士試験では、計算問題と向き合わずして、合格は無いという事です!

が、計算ミスが治らない!という私みたいな思いに悩んでいる方。

計算ミスが起こるのは諦めましょう。減らすしかありません。

 

~大事なのは「ミスの減らし方」~

ミスを減らすために心がけたいことが、3つあります。

1.「丁寧に」書く

計算過程を眺めていると、「6」が「8」に変わってたとか、「0」が「6」に見えていたとか、試験勉強中ではありえないような「ミス」が、本番で起こります

私も実際に、試験本番で数字の書き間違い、符号の書き間違いをし、見つけて直した経験があります。たまたま気づいて「あぶねー」と心の中でつぶやいたものです。

私は1次試験も2次筆記試験も、計算過程がチェックできるように、どんなに急いでいても、殴り書きしないよう注意しました。

 

2.暗算しない

これは、数字に強いと思っている方も、気を付けたいです。
焦って、暗算で頭にインプットした数字を間違えることがあります。

たとえば「4+26+9+3+12」等と解くとき、1つ数字が抜けていたり、
方程式でも、計算過程を暗算で飛ばした結果、移項する際に+-の符号を間違えて、

「よしできた!」と思ったら、マークする数字が無かった

そんな、模試や1次試験の苦い思い出、ありませんか?
私は試験本番で経験しました。

足し算引き算も、愚直に筆算するのが無難です。
少し時間がかかりますが、失点するよりマシです。

 

3.確かめるときは、計算過程を追いかける

学校のテストで「早く解き終わった人は検算して間違っていないか確かめなさい」と指導された方も多いと思います。
つまり、もう1回解くということですが、私はあまりお勧めしません。

間違えている、ということは、もう1回解いても同じように間違える可能性が高いからです。

計算した過程を追いかけて、数字を眺めて、転記や桁が合っているかを見るほうが、自分の計算過程をチェックできます。

 

~日々の生活で計算しましょう~

試験当日までに、どれだけの練習問題や過去問を解いても、試験当日の「その一瞬」で計算ミスをすれば、それまでの努力は報われません。

そして、そのリスクはゼロにできません。
電卓があっても、打ち間違えればミスします。
でも「リスクをゼロに近づけること」は、できます。

そのためには、何をするか。
日ごろから、計算をチェックしましょう。
計算のチェックを「習慣化」するのです。

「試験で計算問題に出会ったら、すべて解き終えてから計算過程を見直す」
そう言い聞かせて、日ごろから問題に向き合ってみましょう。

さらに、日頃の生活から練習要素を取り入れる、というのもオススメです。

 

①仕事で

数字を計算・分析するとき…Excelや電卓を使ってもよいですが、2~3ケタの数字なら手計算で行ってはどうでしょう。
特に分数や小数の計算が入ると、試験向きで良い練習になります。不安だったら電卓で検算すればいいです。

 

②買い物で

レジでおつりをもらう時に、レジの画面を見ずにお釣りの額を暗算。
店員さんが「では○○円のお返しでーす」と言う前に、計算して何円返ってくるかを暗算します。ケタが多いほど練習になります。
キャッシュレス化の影響で、最近は機会が減ってしまいましたが。。。
(会計前のICカード残額を見て、暗算してレシートで確かめる、というやり方はありますね)

 

③指差喚呼する

指差喚呼とは危険予知のために行うものです(参考)。
電車の運転士さんが信号機や速度制限を指差ながら大きな声で言っているのがイメージしやすいですかね。

頭で思っていても、勘違いするリスクや集中力が不適切な状態のとき、指差喚呼によって集中力UPや注意喚起を行うことができます

私は製造業で勤務していますが、入社した際には「安全第一」の考えを徹底的に教えられました。

例えば、工場の建屋に入る際は通路の床面に「一旦停止・指差確認」と書いてあります。そして、上を向いて天井クレーンが動いていないかを見て「クレーンよし!」と指差喚呼します。(※天井クレーンとはこんなものです

計算問題で言えば、解いている数字が、どこを出所にした数字なのか、指差で追いかける。「1+1だから2」などと、口を動かしてみる

何気なく(誰しも子どものころから四則演算はしていますから)感覚的に解いたことが、正しいのかを確認することができます。

試験本番で声に出すと注意される(&周りから無言の圧力)ので声に出せませんが、口を動かして確認すればよいです。

 

~さいごに~

試験の日だけ「さすがに本番だし、計算チェックはしておこう」と思っても、日ごろからやっていなければ、見落とします。やり方を身に着けていないから。

慣れないことを、試験当日にやるのは、危ないです。

想定以上に緊張し、手が震えるかもしれません。
隣の人が消しゴムでマークを消すとき、机が揺れて気が散るかもしれません。
会場の外、パトカーや消防車がサイレンを鳴らすかもしれません。
机が狭く、まごつくかもしれません。
持ち込みOKの飲み物、こぼすかもしれません。
近くの人が、ブーっと鼻をかむかもしれません。
退席可能時間になって、大勢が退席して焦るかもしれません。

ただでさえ、集中力が阻害されやすい環境なのに、さらに慣れないことをしたら、思わぬところで、気の焦りを起こし、計算ミスをしてしまうかもしれません。

だからこそ、日ごろから試験当日への準備をするのです。
日ごろ勉強する場所でも、試験会場でも、同じ状態で臨めるように準備をする。

私は、過去問を解く際、計算以外でも良く間違えました。
「正しいものを選べ」と問われているのに「不適切なものを選んで」いたり。
「a~eの正しい組み合わせを選べ」なのに、aだけ1個選んでマークしようとしたり。

こういった場合は、間違えやすい「文章」に○印をつけたり、囲っておいたりして、自分でアラームをつけておくようにしていました。

不適切選択問題は、出題文に下線まで引いて「不適切なものを選びなさい」と書いているのですが…読んでいるうちに複数の選択肢で悩んで「正しいもの」を選んでしまうこともあるかもしれません。

試験問題を綺麗に保存する必要はありませんから(試験後、主催者HPでダウンロードできます)、試験本番でも、いつも通り気づけるように、どんどん書き込みましょう。

 

~正解&簡素な解説~

正解:ウ
棚卸減耗費:「帳簿から消去すべき商品の総額」→簿価ベース
商品評価損:「実際に存在する現品の価格再査定」→実勢価格ベース

解法① それぞれ計算する
・棚卸減耗費 (60個-50個)×200円=10個×200円=2,000円
・商品評価損 (@200-@190)×50個=@10×50個=500円

解法② ボックス図(管理会計の原価差異分析の手法活用)

ボックス図で注意なのは、縦軸横軸ともに、内側に帳簿上や予定の数値外側が実際の数値を入れるという点です。
ふつうのグラフの読み方と違う使い方(原点より遠いほうに小さい数字を入れるケースがある)ので、少し練習してから活用したいテクニックです。

では、また!

 


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おはようございます!おべんと君です。

今回は、【渾身】連結会計vol.2と題して、具体的な連結会計処理に
ついて見ていきたいと思います。
ちなみに前回は、会計処理に入る前の事前準備について
簡単に触れました。→記事はこちら。

前回同様、クリックしていただくと画像が拡大致します。
また、便宜上親会社をP社、子会社をS社と表現します。

最初に謝罪です・・・
気合いを入れて書きすぎてしまいました・・・
よろしければ、本日だけでなく、学習中の問題を解かれている時の
不明点の解消にお使いいただければ幸いです。

<題目>
vol.1:連結会計準備 ←前回
・連結会計の基本
・連結の範囲
vol.2:連結会計処理 ←今回
・連結会計の流れ
・内部取引高/債権債務の消去
・投資と資本の消去

vol.3:連結会計処理 ←次回
・未実現損益の消去
・持分法

 

<連結会計の流れ>

初めに、連結会計処理の大まかな流れについて説明します。
大まかな流れは下記の画像のとおりです。

合算財務諸表の作成以降は、実務上は順番が前後しますが、
以下、項目別に説明していきます。

 

★合算財務諸表の作成

まず親会社・子会社が各社で財務諸表を確定したのち、
各社の財務諸表を合算し、合算財務諸表を作成します。
この状態では、各社の財務諸表を単純合算しただけです。

連結財務諸表は企業グループを一つの会社とみなして、
企業集団全体の状況を把握することを目的として作成されます。
つまり、企業グループの外部との取引が計上される必要があります
企業グループ内の取引は、各社の財務諸表では売上・仕入の計上が
正しいのですが、企業グループ内という観点では、内部で振替処理を
行っているような状態です。

そのため、合算財務諸表に計上されている企業グループ内で
発生した内部の取引や、債権債務などを連結仕訳にて相殺
します。
それをこれから見ていきます。

 

<内部取引高・債権債務の消去>

企業グループ内における取引や、債権債務などを連結仕訳にて相殺します。

P社がS社に100円の商品を販売しました。
この場合、どのような連結仕訳が計上されるでしょうか?

まず個社仕訳を見ていくと、
・P社では「売掛金」と「売上」を計上
・S社では「仕入」と「買掛金」を計上 しています。
先ほど申し上げた通り、P社とS社間は企業グループ内取引であり、
連結仕訳にて相殺します。
・買掛金 / 売掛金
・売上 / 売上原価(仕入)
なお、S社の「仕入」を消去する際に「売上原価」という科目を
使っていますが、これはS社の「仕入」にあたります。

貸付金借入金、受取利息支払利息の取引も同様です。

このように親会社と子会社、子会社同士の金銭取引に生じて
発生した収益費用、債権債務を合算財務諸表から消去するのが
内部取引高・債権債務の消去になります。

ちなみに、現在弊社では年度末の連結決算真っ只中です。
例年いつもこの時期でして、こういった状況なので
出社有無の違いはありますが、GWは無しです。
むしろGW中は業務量MAX、メンバー全員アクセル踏みまくりですw

そして内部取引高・債権債務の消去は私の担当業務でして、
ちょうど昨日までひたすらこの業務をしていました。
例示では少ししか書きませんでしたが、実務では
・一方が売上計上、相手先は固定資産計上
・一方は売上計上、相手先は期をまたいだので仕入未計上
・海外子会社が絡むと上記理由+為替影響で取引高の差異が大
など、会社間取引の内容を逐次見て、連結仕訳や修正をしていました。

 

<投資と資本の消去>

次に投資と資本の消去についてです。これは、大まかには
親会社の「子会社株式」と子会社の「純資産」を消去するもので、
資本連結ともいわれます。
本来純資産は「資本金」「資本剰余金」「利益剰余金」など
詳細な科目ごとに仕訳を計上していきますが、2-1以降は
「純資産」という表現でまとめさせていただきます。
また、子会社株式は「関係会社株式」という科目が使われることも
あります。

この処理は、発生パターンがいろいろあるため、主たるパターンに
まとめたのですが、少し多くなってしまいました・・・

1つずつ見ていきます。

1.子会社設立時

親会社が現金100を出資し、子会社を設立しました。
個社仕訳では、親会社の現金100は子会社株式100となり、
子会社は現金100を受け取り、資本金100とします。
これは企業グループ内では、現金を振り替えているような
状態になっています。連結仕訳で消去します。

もし設立時に「資本金」のみを計上している場合は、
画像の通り「資本金」での仕訳となります。
一方、設立時に「資本剰余金」を計上している場合や、
設立後に営業活動を行ったことで「利益剰余金」が計上されている
場合は、冒頭説明の通り「資本剰余金」「利益剰余金」も
連結仕訳で消去します。

 

2-1.子会社買収時(買収額=S社純資産)

S社の純資産と同額の100で、P社がS社を買収した場合です。
この場合も「1.子会社設立時」と同様、P社の子会社株式と
S社の純資産を連結仕訳で消去します。

 

2-2.子会社買収時(買収額>S社純資産)

S社純資産は80ですが、P社はS社を100で買収した場合です。
一般的なM&Aは、こんな感じで被買収会社の純資産より高く
買収するケースが多いですね。
この場合も、P社の子会社株式とS社の純資産を連結仕訳で消去しますが、
借方側に金額差が出ます。
この差はS社の純資産より高く買収したという差額です。
この差額は「のれん」として連結仕訳で計上します。
のれん」という科目は、連結のみで登場し、連結貸借対照表の
無形固定資産に計上されます。

 

2-3.子会社買収時(買収額<S社純資産)

S社純資産は120ですが、P社はS社を100で買収した場合です。
S社という会社を、お得に買収したという状況です。
この場合も、P社の子会社株式とS社の純資産を連結仕訳で消去しますが、
貸方側に金額差が出ます。
この差はS社の純資産より安く買収したという差額です。
値が負の値(マイナスの値)となることから、「負ののれん」として
連結仕訳で計上します。
負ののれん」という科目も連結のみで登場し、連結損益計算書の
特別利益として計上されます。

 

ここで、のれんってどういうことなの?をまとめてみました。
ちょっと一息。

こののれんに関しては、
平成20年第7問
平成23年第5問

平成25年第6問
平成28年第3問
平成30年第4問
と割と出題されていることが多い論点ですのでご注意ください。

 

3-1.100%ではない子会社の買収(設立)

P社はS社の親会社ですが、100%株式を保有しているわけではなく、
残りの株式は別のだれかが保有している場合です。
説明では買収としていますが、別のだれかとS社を設立した時も
考え方は同様です。

この場合も、P社の子会社株式とS社の純資産を連結仕訳で消去しますが、
貸方側に金額差が出ます。
この差は別のだれか=非支配株主が保有している株式の持ち分となります。
そのため、「非支配株主持分」として連結仕訳で計上します。
非支配株主持分」の科目は、連結貸借対照表の純資産に計上されます。

 

3-2.100%ではない子会社の損益

先ほどの事例(P社80%保有、非支配株主20%保有)の場合で、
S社が当期純利益を1,000計上した場合、この1,000は連結財務諸表上、
どのような取扱いになるのか?という内容です。
S社が100%子会社ならば、100%を保有する親会社がすべてもらえる
権利がありますが、本事例では20%分を非支配株主が保有しています。
この場合はS社の当期純利益はどうなるのでしょうか?

P社、非支配株主がもらえる利益は、下記のように計算します。

もらえる利益=子会社の利益×株式保有分

よって、

・P社がもらえる利益:1,000×80%=800
・非支配株主の利益:1,000×20%=200

となります。
そして、200は連結損益計算書上どうなるかといいますと・・・

まず前提として、連結損益計算書の当期純利益の計算は、
下記のように行います。

<仮の連結損益計算書>
税金等調整前当期純利益     1,000:
法人税、住民税及び事業税     300:
法人税等調整額         △_50:
法人税等合計           250:④(②+③)
当期純利益            750:⑤(①-④)
(内訳)
非支配株主に帰属する当期純利益  200:
親会社に帰属する当期純利益    550:⑦(⑤-⑥)

連結損益計算書は、最終的に「親会社に帰属する当期純利益
を計算します。
そして、その金額を算出するためには、
当期純利益から親会社に帰属しない当期純利益は控除する
必要があります。

この200は、まさに親会社に帰属しない当期純利益となります。
そしてこの200は、
非支配株主に帰属する当期純利益」という科目を用いて
連結損益計算書に計上されている当期純利益を減少させ、
親会社に帰属する当期純利益を計算します
損益計算書では費用科目(=利益を減らす科目)は借方計上されますが、
非支配株主に帰属する当期純利益も増加は借方計上で表現します。
「非支配株主に帰属する当期純利益」という「利益」という名称ですが、
連結損益計算書上では費用科目の役割を果たす というイメージを
お持ちいただければよろしいかと思います。

また、「非支配株主持分」とは、大まかには
非支配株主が出資した資本金+非支配株主がもらえる利益」で
構成されており、連結貸借対照表では純資産に計上されます。

非支配株主の論点に関しては、
平成20年第7問
平成24年第5問
平成30年第4問
に出題されています。

こういったものが投資と資本の消去になります。

 

<まとめ>
だいぶ端折って書いたのですが、すごく長くなってしまいました。
大変申し訳ありません・・・

特に投資と資本については、出題実績はあるものの、
今回記載した細かい仕訳については、診断士では問われないと思います。
「こんな処理して、こんな考え方で連結ってやってんのね」くらいで
よろしいかと思います。

次回vol.3で論点2つ書かせていただき、【渾身】連結会計をいったんの
区切りとさせていただきます!
次回は5月3日日曜日に投稿致します!

以上、おべんと君でした。


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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

新型肺炎に伴う休業で異例のG.W.を迎えている方も多そうですが、なかなか学習に身が入らず、苦労されている方も多いのではと拝察しております。
この試験の受験はあくまでプラスアルファです。
ご自分やご家族の心身の健康を最優先に、学習にお取組みいただく性質のものだと思っています。
決して無理はなさいませんように。

さて、本日の記事は、前回に続き、1次試験前のこの時期に今知っておくべき2次試験対策のお話です。

私がこのブログ「一発合格道場」の読者だったとき、心がけていたことを一つご紹介したいと思います。
それは、先代から伝わる名言。

要するに “パクってカスタマイズ” だよ。
(参照:6代目Xレイ「独学スト生の二次試験」)

これはいいな」「そんなやり方もあるのか」、そう思えた部分を取り入れてきました。
大事なのは自分に合うやり方かどうか!
・・・なので実験してみて、肌が合わない手法だったらやめました
ハイスペック・ストイックな先代も多いため、「こんなん自分には無理やで」というやり方もありましたが、自分に合うやり方を模索するのには本当に役に立ちました

これからご紹介する「私の解答手順」は、過去の道場記事や勉強会で得た知見に基づいて築いていったもので、「Final Paper」にまとめて昨年の試験当日に実施したものを編集したものです。

万人に当てはまるわけではないでしょうが、よかったら参考にしてみてください。
比較的オーソドックスな方法にまとまったと考えていますが、カンペキに実行できた訳では勿論ありません

お届けしたいのは、こんな方向けです。

① 2次試験対策をまだ始めていない方
② 2次試験の性質がいまひとつよくわからないという方

取りかかる順番について

二次試験は事例企業であるA~D社の情報を読み取り、4~5問程度の大問に解答していくという形式です。
まだ試験問題を一度もご覧になったことがなければ、中小企業診断協会が公表している過去問題を確認してみてください。

各年度の試験情報も見に行くと、設問毎の「出題の趣旨」が公表されています(2019年度はコチラ)。
「出題の趣旨」は参考になるような、ならないような、ただ時々「え、そんな事聞かれていたの?(汗)」という観点が記載されていることもあるので、過去問にあたったら一度は参照してみてくださいね。

さて、二次試験に向けた私個人の解答手順をご紹介します。
本記事が対象にした方からすると、「この時期にそんな細かい話をされても」と思われるかもしれませんが、ざっくりした解き方のイメージだけでもお持ち帰りください
本格的に二次試験対策を始められた後、また読み返していただけたら幸いです。

一部、令和元年度(2019年度)の事例Ⅰ(以下、「R1」)を題材にご説明していきますので、「まだ解いてないから見たくないよー」という方は本記事はスキップしてくださいね。

解答手順① 与件文の冒頭・最終段落だけを最初に読む
解答手順② 設問文を読み、要求事項を解釈する
解答手順③ 与件文に戻り、残りの部分から材料を探す・拾う
解答手順④ 答案骨子を作成する
解答手順⑤ 答案を作成する

解答手順① 与件文の冒頭・最終段落だけを最初に読む

出題者が意図するシナリオを意識

なぜ冒頭と最終段落を読むようにしていたのか。
それは事例企業がどのような企業で、どのような課題を抱えているのか、この冒頭・最終の二段落に端的に表現されていることが多いからです。
与件文を最初から最後まで読んで、設問文を参照しに行くのではなく、まずは企業の概要をつかむことを最優先します。

出題者は、事例問題を出題するにあたって、シナリオ(外部環境の変化→成功までの道筋を解答者につけさせる)を意識しているハズです。
R1のA社は「リストラなどの経営改革に取り組んだこと」「創業当時の機能別組織について組織再編を検討したが見送った」ことが読み取れます。
この二つの段落に、本事例のテーマが濃縮されて記載されているのです。

経営的特徴の把握

経営的特徴とは、たとえば業種、現況、課題が挙げられます。
二次試験は、製造業・小売業・卸売業・サービス業など、様々な業種から出題されていますが、経営の構造をこの時点で推察しておきます。
R1のA社は「中小メーカー」かつ「地方の同族企業」であると記載されていますから、サプライチェーン上の位置付けや同族企業ならではの事象に直面していないか、留意します。

先週公表された2020年版中小企業白書・小規模企業白書概要でも、

【総論②】 中小企業の4つの役割・機能と目指す姿
●中小企業・小規模事業者を、役割や機能に着目した4つの類型(①グローバル型、②サプライチェーン型、③地域資源型、④生活インフラ関連型)に分類し、比較・分析。
●中小企業の「目指す姿」は多様であり、業績や成長意向も、類型ごとに傾向が異なる。企業の役割や機能を意識した支援が重要に。

とまとめられていますね。
少し脱線しますが、一次試験の「中小企業経営・中小企業政策」は2019年版白書からの出題が中心となりますので、試験対策上は参照の必要がないことになります。
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】「中小企業経営」について」)

しかし、今回は「新型コロナウイルス関連部分」という最新情報も盛り込まれており、コレだけはぜひお目通しいただきたいと思います。宿泊業・飲食サービス業の資金繰り難に強い懸念が表明されています)

解答手順② 設問文を読み、要求事項を解釈する

「制約条件」を確認

前回の記事でも触れましたので割愛。

「題意」「設問間の関連性」に対する仮説を組み立て

一つの設問文を読んだだけでは「題意」を読み取ることが難しい場合もありますが、全ての設問文を読むと、一つの線としてつながることがあります。
例えば、R1のA社は「古い営業体質」に苦しみながらも、そこから脱却したことが第2問と第4問から読み取れます。
設問全体を俯瞰してヒントを炙り出し、「題意」や「設問間の関連性」について仮説を組み立ててみます。

後で与件文にあたってみたとき、その仮説が間違っていたなんてことも当然あるわけで、「変な先入観につながるのではないか」とご心配になるかもしれませんが、仮説を修正する柔軟さを身につければ心配ご無用です。
仮説はあくまで仮説であって、出発点に過ぎません。

仮説を組むことで、与件文を読んで材料を探すための「着眼点」を設定できます。
事例Ⅰのように類推問題が多い場合、「着眼点」を設定できるかが勝負の分かれ道になりそうです。

表裏・因数分解で解答フレームを決定

(1)の制約を踏まえて、設問文での問われ方を念頭に、一次知識で「切り口」を決定します。
その際、表⇔裏、因数分解を意識すると、「切り口」が出てきやすくなります。
例えば、売上向上が目標なのだとすれば、単価を上げる方法もあれば、客数を上げる方法もありますよね。

この「切り口」に基づいて解答フレーム(答案型)を決め、設問文の横に記載しておきます。
ex)「要因は①~、②~。」

施策を問う設問なら、狙うべき効果も先に記載しておけば、因果を意識した解答が作成できます。
設問の定義が曖昧で、何を問われているか判断がつかない場合、理由を明確にして絞り込んでしまうのも手です。

解答手順③ 与件文に戻り、残りの部分から材料を探す・拾う

「着眼点」に基づいた課題抽出

②(2)の「着眼点」を念頭に、与件文を丁寧に読んでいきます。
読み方としては、接頭辞(「しかし」「もっとも」etc)や時制に注意しながら、情報を整理していきます。
時系列順に与件文が記述されているとは限りません(そうでないことが多い)。
(参照:6代目なご「2次試験の取り組み方について(前半) ~時系列を意識する~」)

※実際に社長にインタビューする場面を想像してみてほしいのですが、時系列に沿って話を引き出せることはむしろ稀で、あっちに飛んではこっちに飛んだ話を自分で整理する必要がありそうですよね。

細かくメモを取る時間があればよいのですが、80分という限られた時間の中で詳細にメモすることは不可能です。
メモは最小限に留められるよう、解答手順を自分なりに工夫する必要があります。
究極、一切メモしないという解答スタイルも(情報整理が出来るなら)全然アリですが、私は脳内メモリーが小さいため出来ませんでした。

注意したいのは、「図表の読み取り方」です。
与件中、最重要情報が仕込まれている箇所と言っても過言ではありません。
図表は縦/横軸、絶対/相対値の観点で分析するのがコツです。

特異表現はコアワード

先代も多く言及していますが、繰り返される表現、一見余計に見える表現はヒントになります。
R1のA社の場合、「前近代的な経理体制」でしょうか。
「前近代的」って、「そこまで言わんでもええんちゃうんか」とツッコミたくなるほどインパクトのある表現ですが、出題者が強調したいポイントであることが明らかですよね。

また、成功体験、失敗からの教訓は将来も有効なケースが多いため、マークして解答の方向性を考えるうえで必ず参照するようにします。
但し、過去の成功体験がそのまま妥当するわけではなく、「形を変えて活かす」という視点を持つことが大事です。
なお、未利用の経営資源については、すぐに飛びつきたくなるのが人情だと思いますが、その利用方法が事例企業の方向性にそぐわないチグハグを生じないように注意が必要です。

設問文→与件文、与件文→与件文の対応づけ

与件文を読む際は、漫然と情報整理をしていくのではなく、②(2)の「着眼点」を念頭に探す・拾うことを心がけます
設問文と与件文、与件文と与件文を紐づけ、関連付けていきます。
この対応づけの力は、訓練すれば間違いなく向上します。

独りで二次試験と格闘していたときは、全く見当はずれの箇所を与件文から拾ってきた解答をしてしまったこともありました。
勉強会に参加するようになり、他の受験生の解答を横に並べて拝見してわかったのは、この「対応づけ」さえ外さなければ、一枚の答案にまとまりが出てくるように問題が作られているということでした。
この辺については、また後日詳しくご紹介できればと思います。

解答手順④ 答案骨子を作成する

いきなり答案に書き始めるという仲間もいましたが、骨子を作るのが一般的かと思います。
以下、具体的な手順というよりも、答案骨子を作成するにあたって、意識したい目標です。

一貫性:設問間の関連性を整理、ストーリーライン

設問要求解釈で仮説を組み立て、与件読解で確信できた「設問間の関連性」を整理し、ストーリーラインとしてまとめます。
一枚の答案が「診断報告書」としてまとまっていれば、合格点だと思います。

具体性:事例企業に即した問題解決・課題達成

一般論ではなく、事例企業に向けたリアリティを掘り込みます。
答案骨子の内容について、主語を「事例企業」から「全く別の企業」に変えてみても違和感がないなら、深さが足らないかもしれません。
例えば、事例企業が研究開発型企業ならば、「社内研修制度で人材を育成する」というような一般論ではなく、多くの社員が技術者であるという事実に着目して、「技術者の意欲向上につながって、事例企業が実現可能な施策」を提言します。

合理性:多面的な切り口、論点をモレなく盛り込む

中小企業診断士は「多面的」な見方が求められています。
ある側面からみると合理的なことが、他面では不合理なことは沢山あります。
現状分析にしろ、課題達成のための提言にしろ、ある一面的な問題意識からだけ事象を見るのではなく、様々な切り口で見ていく必要があります。
・・・と口で言うのは簡単ですが、自分も最後まで未熟だった点だと感じています。

例えば、R1のA社がメンテナンス事業をビジネスとして成功させられなかった理由(第1問)について、私は試験当日に外部環境要因からだけ説明しようとしてしまいましたが、A社自身の問題点も指摘すべきでした。
「多面的」な見方に欠ける典型例ですね。

※合理性については、「診断士に求められるスキル」から、考えてみるアプローチがいいかもしれません。
(参照:3代目こぐま「【スト生向け2次対策】多面的に与件を整理する」)

明瞭性:与件の根拠に基づいて論理的に構成

採点者が一読して意味を理解できる構成が大事です。
共通言語とも言うべき与件文の表現をなるべくそのまま利用して、言い換えは極力しない方が無難です。
せっかくの名案も、採点者(=その後ろには事例企業の社長がいる)に伝わらなければ意味がありません
また、多面的な切り口を意識する余り、前段と後段の対応関係がよくわからない文章になってしまわないように注意が必要です。。

解答手順⑤ 答案を作成する

与件文の「課題」+不使用部の潰し込み、組み込み

与件文中の「問題(社長の悩み)」は必ず解決、「課題」は必ず達成に向けて方向付けます

与件読解の時点でマークをつけたものの、答案骨子に活かせず、使用できていない要素が残ってしまうことがあります。
骨子作成の時点で見切りをつけたならよいのですが、未練が残るような要素なのであれば、時間が許す限り、不使用部を潰し込み、組み込む努力をすることで、解答としての過不足感を解消していきます。
文章量のバランスが極端におかしいと感じるときは、何かが欠けているか、何かが余分だという証拠です。

他の受験生の解答や加点要素を意識してリスク抑制

せっかくの「診断報告書」だし、斬新な切り口やドンピシャなワードをぶち込んでアピールする・・・必要はありません!

「他の受験生ならこう書くだろうな」(=書かずに減点を回避
「なんかこの辺が匂うぞ」(=加点要素を盛り込む

そういう直感を大事にして、リスクを抑制します。
勉強会に参加すると、この辺の「相場観」みたいなものが身につきます
参加のハードルを高く感じるようなら、インターネットを活用して複数の答案を集め、横に並べて比較するだけでも見えてくるものがあります。

あくまでテクニックに過ぎませんので、「相場観」にこだわり過ぎると迷路に一直線です。
大事なことは、設問に正面から答えられているかどうか
診断士試験を「現代文の問題だ」と評する声を耳にしてきましたが、「聞かれたことに応え、書かれたことで判断」するためには、紛れもなく読解・表現能力が不可欠ということになります。

論理構成(事実・推論[根拠]・結論)を意識

与件文中の事実に基づいて根拠や推論を示し、結論にもっていくという流れを意識します。
こういうと堅苦しいのですが、

構文の主語が不一致にならないように気をつける

なるべく短文化して因果関係を明確にする

だけで出来栄えが変わってきます。
一文一文をしっかり句読点で句切るだけで、はるかに読みやすい答案が完成します。
「診断報告書」の出来上がりです。

今日のまとめ

① 設問から仮説を組み立て、与件に合わせて修正する
② 答案をストーリーラインに沿った「診断報告書」としてまとめる

【渾身! 論点シリーズ】についても引き続き、リクエストを募集中です!

以上、いけちゃんでした!
それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


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こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

(過去記事はこちら

 

月曜日です。皆さま、本当に毎日お疲れ様です。

通勤されている方も、テレワークの方も、自宅待機の方も、家でするお仕事の方も、学生さんも、ほんとに毎日お疲れ様です。

土日だって、いつものようにお出かけって訳にもいかないし。

ゴールデンウィークの過ごし方だって悩みの種。

疲れますよねぇ、今の状況。

 

勉強が気分転換になる方は、ゾーンに入るまで勉強するもよし。

勉強が手に付かない方は、それはそれでいいと思います。

今の至上命題は、「心身ともに健康でいること」です。あなたも私も。

もう一度言いますよ! 心と体の健康が一番ですから。

勉強はそれぞれのペースとタイミングで大丈夫です。

 

さて、先日のオンライン春セミナー(略してオン春)で、「財務・会計の攻略方法を教えて下さい」という質問を頂きました。

昨日のベリーの記事でも攻略法をたっぷり紹介しているので、こちらもぜひ。

 

財務・会計攻略法というと、一つには簿記の勉強をするというのがあると思います。

先日オン春で、さいちゃんも言ってましたね。

 

私も簿記学習に賛成です。

一応、仕事の関係で簿記2級までは持っているのですが、仕訳や原価計算、財務諸表の成り立ち等は診断士の「財務・会計」の範囲と重なるので、2級を持っていると診断士の学習がラクです。

たとえば2ヶ年計画で合格を目指している方は、今年は簿記2級の取得を目標に勉強するのも良いと思います。

簿記の試験は年に3回あるので、受験機会が多いのも魅力です。

 

 

もう一つはずばり、実務を経験することですが、「そんなの今の職場じゃ無理だよ!」という方も多いと思います。

実務の何が良いかというと、問題演習のような断片の知識だけでなく、全社的な視点や項目と項目の関連性、中長期的な時間の連続性を体験する中で理解が深まることです。

 

なんとかそれを記事で再現できないか……と考えた結果、本日のテーマは

【渾身】有形固定資産の一生で考える財務・会計(前編)になりました。

書き始めたら長くなったので、次回(後編)もあります。

「一生」というのは、つまり企業に選ばれて、導入されて、減価償却されたり修理されたりしながら使われて、売却or除却されるまでの一連の流れのことです。

 

有形固定資産、何でもいいんですけど、ここはひとつ「工作機械」でいってみたいと思います。

マシニングセンタでもレーザー加工機でも、好きな工作機械を想像して読んでみて下さい。

「そんなん知らん」という方は、ポチっとボタンを押したら自動で金属を削ってくれる機械を想像して頂ければ。

適宜注をつけてはいきますが、全体的に簡略化しておりますので、厳密さというよりは「流れ」や「全体像」をつかむための記事としてお読み頂ければと思います。

 

 購入の検討

それではさっそく、工作機械を買いましょう。

どんな機械がいいのか、スペックは、用途は、それによって生産性はどれだけ上がるのか。

カタログを見ていると心が躍ります(多分)。

購入にかかる資金と導入によって得られる効果を、お金ベースで検討します。

これが意思決定会計です。

 

◆意思決定会計◆

いきなり他力本願で恐縮ですが、意思決定会計については過去の良記事があるのでそちらをご参照下さい。

なぜなら、これだけで今日の記事が終わってしまうような重量級の話題のため……。

それと、意思決定会計は一次・二次とも重要論点ですが、配点からすると二次試験が本戦です。

なので、その時にまた取り上げましょう。

 

財務会計:意思決定会計を得点源にする! (by初代ふうじんさん)

 

超シンプル事例でNPV・IRRに慣れてみる (by10代目どいこうさん)

 

なおさんの2次試験 解答&解説:令和元年度事例Ⅳ(by10代目なおさん)

(令和元年度=2019年度の二次試験事例Ⅳ 第3問は、新規設備導入に関する設問でした)

 

平成29年度=2017年度の事例Ⅳ 第3問でも設備更新に関する問題が出ていますので、二次試験でも重要論点だということは、くれぐれも覚えておきましょう。

 

 

【仕訳】

特にありません。まだ検討しているだけですから。

 

【P/L,B/S,C/Fの動き】

P/L,B/S,C/Fとも、特に変化はありません。

 

 

 有形固定資産の購入

新規機械導入の効果を十分に検討したうえで、この機械を購入することにしました。

仮に購入価格を1,000万円としましょう。

1,000万円……自社の事業規模からすると大金なので、銀行からお金を借りることにします。

借入金の発生です。

短期借入金か、長期借入金か? 即答できますでしょうか?(答えは後ほど。)

 

無事銀行から1,000万円を借り入れることができたため、念願の新しい機械を購入しました。

※当該機械は期初(3月決算の場合は、4月1日)に導入し、その日から稼働することとします。

 

では、このときの仕訳と、P/L、B/S、C/Fの動きを見てみましょう。

 

【仕訳】  単位:千円

①銀行から資金を借り入れた時

 借方:(現金)10,000       貸方:(長期借入金)10,000

※「普通預金」「当座預金」で仕訳を行うこともあります。その場合は借方が「普通預金」「当座預金」になります。以下同じ。

※以下、借方/貸方は省略します。

 

新規機械などの設備投資に使うのは、長期借入金です。

B/S上では返済期間が1年を切ったものは流動負債になるのでややこしいですが、ざっくり、短期借入金は買掛金の支払いや人件費等の日々の運転資金、長期借入金は設備投資等の長期投資資金といったイメージです。

ちなみに、長期借入金は貸す方のリスクも相対的に高くなるので、審査が厳しく、金利が高くなる傾向にあります。

そのため長期借入金の形で借りて運転資金に使っても悪くはないですが、すぐ返せる予定の資金は短期借入金の条件で借りるのが普通ですかね。

 

②機械を購入した時 単位:千円

 (機械装置)10,000       (現金)10,000

 

【P/L,B/S,C/Fの動き】

P/L:特になし ※借入金の支払利息は、期末に発生するものとします。

 

B/S:有形固定資産(固定資産)と長期借入金(固定負債)が増える

念のため、①と②を細かく見てみましょう。

①銀行からお金を借りた時

現金が増え、長期借入金が増えます。

 

②機械を購入した時

現金が減り、有形固定資産が増えます。

 

この結果、機械装置という有形固定資産が増え、長期借入金という固定負債が増えました

 

 

C/F:①で財務活動CFが増える動き、②で投資活動CFが減る動き。

銀行から借りた1,000万円をそのまま機械の購入にあてているので、キャッシュの残高としてはプラマイゼロです。

ただし、「営業活動CF」「投資活動CF」「財務活動CF」のどこがどう動くのかは、しっかり確認しておきましょう。

 

 

◆ソフトウェアに関する会計知識◆

関連項目として、無形固定資産であるソフトウェアの資産計上方法もチェックしておきましょう。

平成30年度に出題されています。

(引用元:一般社団法人 中小企業診断協会HP)※以下同じ

【平成30年度 第5問】

(図はクリックで拡大します。)

 

→正解はア。

細かいので覚える必要はないですが、選択肢アの「機械装置等に組み込まれたものを除き」というのは、ソフトウェアであっても機械装置に組み込まれたものは、原則、機械装置(=有形固定資産)として資産計上されるということです。

ですが、この問題はイ~エの選択肢を消していくことで対応可能と思います。

 

 

 

◆資金調達◆

もう一問、資金調達に関する知識の整理は大丈夫ですか?

令和元年度の第20問が資金調達について問う設問でした。

【令和元年度 第20問】

→答えはエです。

 

資金調達は、覚えることも少ないですし、覚えていれば瞬殺できるので、おさえておきましょう。

どうやって覚えるか? この図をメモ用紙に10回~20回書けば覚えます。

(すみません、ド根性系の文系なので、こんなことしか言えなくて。)

書きましょう。手を動かして覚えましょう。

余談ですが、私は「手を動かして覚える系の知識」は項目を書き出しておいて、忘れた頃にセルフ抜き打ちテストをしていました。

突然、「標準偏差の求め方、覚えてる?」とか自分に問題を出すのです。

皿回しのいちバリエーションと言えるかもしれません。

 

 

 有形固定資産の使用と修理

ついに、念願の新しい機械が工場に導入されました。

作業の効率が上がり、利便性や安全性も向上して従業員もニコニコです。

 

◆労働装備率◆

従業員……機械……ここで「労働装備率」という単語が浮かんだ方。

素晴らしいです。勉強の成果が出てきているんじゃないでしょうか。

 

改めて、「労働装備率」とは? おさらいしましょう。

「率」と言いつつ単位が「円」であることに注意して下さい。

 

労働装備率は、平成30年度に他の指標と絡めて出題されています。

【平成30年度 第10問】

※下線は私が引いています。

 

→ウが正解ですね。

有形固定資産が増、従業員数が減なので、これは瞬殺問題でした。

 

 

 

◆設備保全◆

ついでに、運営管理の出題範囲ですが、「設備保全」についても確認しておきましょう。

工作機械を安全かつ精度を保って使用するためには、日々の保全が欠かせません。

令和元年度 運営管理の第18問で保全活動の問題が出ました。

【令和元年度 運営管理 第18問】

→正解はイです。

設備保全については、平成30年度にも出題されていましたね(第19問)。

さらに、こちらの記事もチェックして下さい!

【渾身】設備保全のあれこれ (by 8代目たっしーさん)

 

不幸にも機械が故障してしまい、業者に修理を頼むとどうなるでしょうか。

修理代は50万円、現金で支払いました。

 

【仕訳】単位:千円

 修繕費  500            現金  500

 

【P/L,B/S,C/Fの動き】

P/L:修繕費という「費用」が発生しているので、売上原価が増えます

 

B/S:左側は、現金が減ります。右側は、普段ここだけ取り出して考えることはあまりないですが、理屈でいうと純資産が減ります

実際には、P/Lで費用が増えたので、その分当期純利益が減り、それがB/Sの純資産に影響するという流れになります。

このあたりのことは、岩塩のこちらの記事に詳しく書いてあります。

【診断士1次試験】財務会計初学者は項目間の”繋がり”を意識しましょう

 

C/F営業活動CFがマイナスの動き

機械の修繕は本業での費用発生なので、営業活動CFにカウントされます。

 

以上、前半はここまでです。

4.決算処理

5.処分(除却・売却)

については、後編でみていきますので、お楽しみに。

 

いかがでしたでしょうか?

今回の記事が、すらすら読めて、過去問もすらすら解けた方、素晴らしいです。

本番までその実力をキープすべく、「皿回し」を続けて下さい。

理解が曖昧な論点、記憶できていなかった論点が見つかった方は、そこを重点的に潰しにいきましょう。

大丈夫、まだ本番まで2ヶ月以上あります。

落ち着いて、一つずつ潰していきましょう。

 

明日はいけちゃんの登場です。

GWを前に何をすればいいか分からなくて途方に暮れ気味のあなた。

ぜひ、明日のいけちゃんの投稿をチェックしてみて下さいね。

 

 

それでは、引き続き一緒に勉強頑張りましょう~。


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合格に十分な実力発揮の準備

✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?

おはようございます。べりーです。
(前回までの記事はこちら

1次試験の直前期に入ってからおよそ1カ月が経ちました。
本試験まで残り2カ月+2週間といったところで、例年であれば5月の第3週とか第4週に当たる時期です。
多年度生の方は「5月が終わる頃」と聞くと内心ギョッとしたり・・・、ないでしょうか?!

残り2カ月半の今の備え

TACのカリキュラム的には、完成答練の1周目が明日の「中小」で一巡するタイミングのようですね。
独学の方は5月と6月にどれだけ過去問を回しまくって知識を仕上げきるか、4月の内に計画することをお勧めします。

中にはまだインプットの途中だよ💦という方もいらっしゃるかもしれません。私の初年度も過去問に着手できたのが6月第2週からでした。インプットに想像以上に時間を費やしてしまい当時は焦り💦しかありませんでした。

でも大丈夫です、今ならまだ2カ月半あります。
そのままインプットを続けても間に合わせる自信があるか、それとも過去問中心の「アウトプット学習」へ無理矢理にでもシフトして間違えた問題や知識が曖昧な問題のみテキストに帰る方式で知識を積み上げていくか、今後の学習の方向性について意思決定した上でゼンマイを巻き上げて下さい。

いわずもがなですが1次試験の直前2カ月間というのは本当に重要な期間です。今一度ご自身の現在位置を俯瞰して確認し、どのように過ごすかを考えてみて下さい。

 今年の1次試験は難化が予想されています。
ですが、残りの期間でやるべきことは変わらないと思っています。
まずは各科目ごとの論点を俯瞰して橋げたを構築し、理解不足や苦手な論点を補強します。
令和2年の難化予想と橋げた構築の記事はコチラ

 各論点ごとの橋げたを強固にするため、必勝問題(TAC過去問習のABCランク問題、同友館過去問マスターのABランク問題)の正答率を上げることに集中して下さい(必勝問題による得点積み上げ方の記事はコチラ①コチラ②)。

著作権フリーイラスト, ベクター, EPS, 人形(ドール), 達磨(だるま), 縁起物

 

 そして、かつて”荒くれもの”であった経済学と財務会計については、超難化した下記の過去問で「難化した場合のレベル感」を知っておいて下さい(科目ごとの難易度の変遷に関する記事はコチラ)。
過去問の問題と解答は中小企業診断士協会のホームページからダウンロードできます。

◆経済学
平成25年度(問題正答)、平成22年度(問題正答
※平成22年度の第18問は没問(全員正解)です

◆財務会計
平成26年度(問題正答)、平成24年度(問題正答
※平成26年度の第11問目は没問です


(一昔前の経済と財務のイメージ)

今は「1次本試験までの過ごし方」を意思決定するのに最適なタイミングだと思うので、上記の通りチェックポイントごとにこれまでに書いた記事をまとめさせていただきました。
サンプルとしてご活用いただけますと幸いです。

 

経営分析指標とは

財務会計の分野で、経営分析に使われる指標です。
主には「収益性」「効率性」「安全性」「生産性」の切り口で主に貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)を分析し、経営状況を把握するために用います。

P/Lを用いた「収益性分析」の財務指標は会社の業務でも身近に使われているかもしれません。「売上高総利益率(粗利率)」とか「売上高販管費比率」等の収支のバランスを分析する指標です。
一方、診断士の学習範囲にはB/Sを用いて資本構成の「安全性」を分析したり、収入や付加価値と投下資本のバランスを評価する「効率性」「生産性」が含まれます。

この「経営分析指標」、試験のための勉強かと思いきや、とんでもありません。
中小企業診断士試験の学習内容に実務に役に立たない知識はほぼありませんが、経営分析指標は「最重要の知識」と言えます。
実際、私も2月に実務補習(診断士として登録するために必要な実務研修のようなもの)に参加しましたが、財務指標を用いた経営分析は診断実務の一番最初に行いました。
さすがに1次試験のように手計算することはありませんが、財務諸表のデータを流し込んで自動計算されてきた指標を分析し、診断先企業の「客観的な状況」を把握することは実務でも頻繁に行います

ということで財務会計の中でも1次試験、2次試験ともに毎年必ず出題される「経営分析指標分析」の問題について、今回と次回の2回に分けて取り上げたいと思います。

 

1次試験の経営分析指標問題

1次試験の場合、経営分析指標は計算問題として問われることがほとんどです。
そして計算が多い💦、結構多い💦、割り切れず焦る💦、まともに取り組んだら大変な時間を要します。
「前期に対し当期が改善したか悪化したか?」と問われたら「前期」と「当期」の財務指標を計算して比べなければなりません。
更に出題形式が「財政状態に関する記述として最も適切なものはどれか」で
ア 固定比率は改善している
イ 自己資本比率は改善している
ウ 正味運転資本は減少している
エ 流動比率は悪化している
ときたら・・・、「ハイ、8回計算決定」です。

1次試験は計算機の持ち込みがNGなので、これを筆算で計算しなくてはなりません。

まず前提です。

経営分析に必須の「財務指標」は必ず理解し記憶する

STEP1:分類と指標の組み合わせが理解できていること

収益性といえば「売上高総利益率」「売上高営業利益率」…
効率性といえば「棚卸資産回転率」「有形固定資産回転率」…
安全性といえば「当座比率」「自己資本比率」…という具合です

STEP2:各指標の計算式が頭に入っていること

各指標の計算式はテキストを読んで必ず理解し暗記してください
(「理解」は次回の2次試験編で少し解説したいと思います)

以上がクリアとなった前提で実際の問題を見たいと思います。

 

令和元年 第11問の場合

いかがでしょうか。実際に解いてみましょう。

 

(設問1)について

固定比率=固定資産÷純資産×100
=108,000÷(50,000+40000)=120(%)でウが正解です。
「固定資産に商品を含めない」や「分母に長期負債を含めない」(固定長期適合率と混同しない)といった知識要素はありますが、「瞬殺すべき問題」です。

(設問2)について

本問のように「2期2年間を比較するパターン」や「当社と他社を比較するパターン」は、どうしても複数回計算する必要があります。

まず「総資本営業利益率」は上昇したのか、低下したのか。
総資本営業利益率=営業利益÷総資本×100ですから

20X1年:16,000÷160,000×100=10% 式
20X2年:21,000÷200,000×100=10.5% 式

よって「総資本営業利益率は上昇した」ためアかイに絞られます。

続いて「ア 売上高営業利益率が上昇」なのか「イ 総資本回転率の上昇」なのかを見ます。

まずは売上高営業利益率です。営業利益÷売上高×100です。

20X1年:16,000÷128,000×100=12.5% 式
20X2年:21,000÷210,000×100=10% 式

売上高営業利益率は低下しています。
続いて総資本回転率です。売上高÷総資本です。

20X1年:128,000÷160,000=0.8回 式
20X2年:210,000÷200,000=1.05回 式

総資本回転率は上昇です。
よって、答えはイとなります。

・・・計算6回。計算機が使えれば何てことないですが、1次試験は計算機NGなので骨が折れます。
っていうか、財務会計の持ち時間60分で全25問解くためには単純計算で1問あたり2分20秒しかないのにこんなに計算してたら大変です。
さらにアラフィフで注意力散漫、ミス多発、計算スピードも遅くなった自分が「6回の計算」にチャレンジした見返りが他の設問と同じ「4点」というのはコスパが悪すぎる...こう考えた私は次のように決めました。

経営分析指標の比較問題に関するMYルール

ルール1:1周目は飛ばして3周目か4周目に解く
ルール2:計算しない

 

ルール1:1周目は飛ばして3周目か4周目に解く

自分の場合、1次試験の財務会計は3~4周回転して解くイメージで臨みました。

1周目「瞬殺できる必勝問題」のみを開始30分間で解きそれ以外は躊躇せず飛ばす ※疾走感が重要!
2周目は残った知識問題とピンと来る計算問題を解く
3周目は気合の要る計算問題を解く

開始後30分間が勝負、ここで解くべき問題を解ききり得点の土台を作ります。
逆ザヤ沼問題は3周目か4周目に後回しです。

財務指標の単純な計算(上記のR1年第11問設問1)は1周目か2周目で瞬殺。
財務指標の比較問題(上記の設問2)は逆ザヤ沼問題と予め判断して臨み、去年の本試験では私は最後に解きました。

ルール2:計算しない

計算を6回もするのは大変です。時間もかかればミスのリスクも高まります。
なので、財務指標の比較問題は可能な限り計算するのをやめました。

※以下のことを当たり前にできている方と、1つ1つ計算しても問題ない方はどうかご了承下さい。

例えば上記の令和元年の第11問(設問2)は次のように考えます。

 

(設問2)について

まず「総資本営業利益率」は上昇したのか、低下したのか。

こう書きます。百分率計算の「×100」を約分したのが下段です
左辺は「10」、右辺は「10超え」と一目瞭然です。
なので「X2年は上昇」と分かります。なので「アかイ」に絞ります。

続いて売上高営業利益率は上昇したのか下降したのか。

こう書きます。×100を約分したのが下段です
今度は右辺が「10」で、左辺は分子が12,800より大きいので「10超え」と一目瞭然です。
なので「X2年は低下」と分かります。

最後に総資本回転率です。

これは…この時点で左は「1未満」、右は「1以上」と分かります。
分母の方が大きければ「1未満」、分子の方が大きければ「1以上」ですから。
つまり「X2年は上昇」であり答えは「イ」と分かります。

このように分数のままで左辺と右辺を比較することで「計算しない」を可能にする考え方です。
どうですか?だいぶ瞬殺な感じが出てきたと思いませんか?

目的は何か?
選択式の1次試験は、2次試験のように計算結果の数値を「記述」する問題ではなく、X1年とX2年のどちらが大きいか?が選べればいいので、「分数にして見比べたらどちらが大きいかが分かる」のであればそれでいいのです。

 

平成28年 第9問の場合

※財務諸表は省略します

(設問2)財政状態に関する記述として最も適切なものはどれか。

 

ア 固定比率は改善している

左辺は1以下(分母が大)、右辺は1以上(分子が大)です。
したがって右辺の方が大きい。
「固定比率は値が小さい方がGood」なので「固定比率は悪化している」ためアは✕です。

 

イ 自己資本比率は改善している

どちらも分母>分子なので「1以下」です
それぞれ分母と分子を比較すると、右辺は分母が分子の倍以上。
左辺はそこまで差がないため左辺の方が大きいことになります(実際に計算した結果は左辺は75.5%、右辺は45.6%)。
よって「自己資本比率は悪化している」ためイも✕です。

 

ウ 正味運転資本は減少している

正味運転資本=流動資産-流動負債であるため単純に計算して「増加している」ためウも✕です。

 

エ 流動比率は悪化している

左辺は分子が分母の倍以上なので「2以上」。
右辺は「2未満」なので「流動比率は悪化」しているためエは〇です。

よって正解はエ。どうでしょう。計算らしい計算をしておらず分数を比較しているだけです。

今回の直近の2問は「計算なしで見比べ」して対応できましたが、左辺と右辺の差がより僅少である場合は、このほかに
「分母か分子を公約数でそろえて比較する」とか
「約分して分母や分子をそろえて比較する」
といったやり方でも計算を最低限に抑えることができます。
ただし、
もし今年が難化年であるなら財務指標問題で時間を取られるのは非常にリスキーです。私だったら瞬殺できないと分かった時点で4周目に回します。

筆算で記述ミスや計算ミスが多かった私はこのように「なるべく分数のまま処理して割り算は最後の手段と心得る」方式を徹底しておりました。

 

1次「経営分析指標」出題形式の類型

1次試験における経営分析指標の出題形式を整理してみました。

①出題頻度:
この論点が毎年出題されていることが分かります。必出です。
2次試験も毎年出題されるため協会が重視していることが明白です。
ただし「時間をかければ正解しやすい問題」が多いためランクAが大半です。

②比較問題:
1番多いのは「比較問題」です。
前年に対して「上昇or低下した」「改善or悪化した」の是非を問う形式です。
上記の「計算しない」がバッチリはまれば瞬殺できます。

③値の算出:
次に多い出題形式であり「〇〇比率の値として最も適切なもの」を選ばせる問題です。
通常「楽勝問題」ですが、平成27年はインタレスト・カバレッジ・レシオが出題されて「ランクC」と受験生を悩ませました。

④所与変化:
所与の条件の変化による影響を答えさせる問題です。
例えば平成29年度の第12問は次の通りです。

固定資産と長期負債が増えるので

a.固定資産が増、自己資本が不変のため固定比率は悪化(✕)
b.自己資本が不変、総資本が増のため自己資本比率は悪化(〇)
c.当座資産は不変、流動負債も不変のため当座比率は不変(✕)
d.流動資産は不変、流動負債も不変のため流動比率は不変(〇)

よってオが正解です。

このように企業活動による資本構成の変化を受けて財務指標がどのように変化するかを問う形式です。
一定間隔で出題されるため、備えておく必要ありです。

⑤生産性の指標:

平成30年度の第10問は「付加価値率」「労働生産性」「労働装備率」「労働分配率」の上昇、低下について「最も適切なもの」を選ばせる問題でした。
2次試験は「収益性」「効率性」「安全性」の3つをバランスよく挙げるのがセオリーですが、1次試験は「生産性」も出題されます。
とはいえ頻度は御覧の通りですので、対応するかしないかはご自身の余力に応じてご判断下さい。

 

まとめ

経営分析指標の問題、1次試験では4点もしくは8点といったところですが、本試験で必出の論点ですから事前の準備ができます。備えたらその分だけ点になる可能性が高いです。今年1次試験が難化した場合貴重な得点源として何とか落とさず取りたい問題です。
ただし、手間と獲得点数が逆ザヤになってはいけないため「4周目に回す」とか上記の「計算しない方法で時間をかけない」など、ご自身に合った対応の準備が必要です。

また同じ財務指標の分析という論点でも、2次試験の事例Ⅳになると「配点25点」など勝敗を左右しかねない存在感となります。
ということで次回は「事例Ⅳの経営分析」に関する記事にする予定です。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

べりーでした。

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どうも、Tomatsuです。

(前回までの記事はこちら

いつも道場ブログを読んで頂き本当にありがとうございます。

ちょっと時期外れかもしれませんが、本日は「2次試験を逃げ切り突破するためのメンタリティ・勉強法」について説明させて頂きます。

あまり崇高な記事タイトルではないことは重々承知しておりますが、私自身が「2次試験は逃げ切り突破できれば良い」というメンタリティで受験しておりましたので、似たような受験生の方もいらっしゃるだろうと思い、書かせ頂きました。

「やるからには高得点突破を目指したい」という方にとっては何の役にも立ちませんので、そのような方はここでそっとブラウザを閉じて頂ければ幸いです。。。

【こんな人におすすめの記事】
✅ 2次試験を最低限の努力で突破したい方
✅ 2次試験において高得点合格を目指していない方

(1) 2次試験を逃げ切り突破するための戦略

逃げ切り突破するために立てるべき目標は下記です。

事例I~III (人事・マーケ・運営)は無難に60点を狙い、事例IV(財務)で差をつける

多くの予備校講師や過去の合格者が言っていることと基本的には同じですね。

時折、先代の「きゃっしぃ」や11代目の「CK」のように270点~280点で合格するような神々もおりますが、逃げ切り突破を目指す人たちは間違ってもこのような人達を目標にしてはなりません。

神々は崇めるものであって目指すものではありませんので。。。

話が逸れましたが、上記を実践するには下記の状態を目指す必要があります。

[目指すべき状態]

① 事例I・II・III:「多数派」と同じ診断・助言ができる状態

② 事例IV:最終問題以外は全て取れるような状態

以降では2次試験のポイントを交えながら、上記を達成するための勉強法について解説したいと思います。

(2) 事例I~III:「多数派」と同じ診断・助言ができる状態を目指す

事例I~IIIで60点を取るには「多数派」と同じ診断・助言ができるようにならなければなりません。

この「多数派」というのは受験生の中で「大多数」と同じ回答を作成するという意味です。

これを実践するために心がけて欲しいのが下記です。

事例I~IIIのポイント①

「平凡」なコンサルとして「平凡」な診断・助言をすること

診断士2次筆記試験は「特Aクラス」の診断・助言を問う試験ではありません。

与件文に記載されている情報(またはそれを基に類推されること)を基に、問題文で問われていることに素直に解答する。

これを意識できていればOKです。

最初の方はかなり難しいですが、これができるようになれば多数派の解答(約60点)が作成できる取るレベルになっていると言えます。

細かいノウハウについては今後の記事で解説していきますが、2次試験に取り組む際には「私は平凡なコンサルである」「愚直に基礎に従う」というメンタリティが大事、ということを早めに意識しておいて欲しいと思います。

ホームランは危険(事故のもと)

時折、事例企業の業種が自分の専門性と合致して「ホームラン」が狙えそうな事例が出てくることがありますが、こんな時が最も危険です。

あなたが「ホームラン」と思っている助言は大抵の場合、「事故」っています(事故=大外しの回答)。

華麗な回答を思いついた時こそ、これは「多数派の意見か?」と自問自答するようにしましょう。

ホームラン級の診断・助言は合格後プロの経営コンサルになってからでもできますので、試験中は平凡なコンサルとして平凡な回答を心がけましょう。

難しい問題はみんなできない

もう一点伝えたいことがあります。

時折、「 問題点・課題点の抽出」や「与件文の切り分け」が鬼のように難しい問題が出てきます。

ただし、そのような問題は他の受験生も出来ていませんので、動じる必要はありません。

そういった問題に出くわした時は、いくら時間を掛けても差はつかないので、当たり障りのない回答を記述し、別の問題に時間を費やしましょう。

重要なのは下記の力を身に着けることです。

事例I~IIIのポイント②
  • みんなが出来る問題、出来ない問題を見抜く力(出来る問題に時間を使う)
  • 難しい問題が出てきても動じないこと(みんな出来てないから)

(3) 事例I~IIIの勉強法

以上を踏まえ、やっていただきたい勉強法は下記です。

  • 過去問演習 → ふぞろいな合格答案で自己採点
  • 勉強会(過去問、予備校演習問題) → メンバー間の答案の添削

過去問演習→ふぞろいで自己採点

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

中小企業診断士2次試験ふぞろいな合格答案10年データブック
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具体的なふぞろい活用法は、かーなの「ふぞろいをどう使う?」を参考にして頂きたいのですが、まずふぞろいを購入したら以下の方法で勉強を進めてみて下さい。

  1. 過去問を解く
  2. ふぞろいを使って自己採点
  3. 自身の回答が「合格者の多数派」だったかどうか確認
  4. 振り返りとチューニング

おそらく最初の方は大外しばかりだと思いますが、各事例ごとにしっかり振り返りを行い、「どうやったら多数派意見に近づけるか?」を考え抜いて、解法をチューニングしていくことが出来れば合格は目の前です。

勉強会→メンバー間の答案の添削

もう一つおすすめなのが有志による勉強会です。

方法は下記の通り。

  1. 題材となる事例を決める(過去問、予備校演習問題)
  2. 事前に題材事例を解き、勉強会に持ってくる
  3. 互いの事例への取組手法・解法の紹介
  4. 互いの答案の添削

上記を繰り返すことで、否が応でも自分や他者の悪いクセにツッコミを入れる頻度が増しますので、「多数派解答」に近づくための鍛錬が加速します。

また、自身の解法を他人に説明することになりますので、自身の解法の体系化にも役立ちます。

一匹狼スタイルで勉強を進めたい方も多いと思うのですが、こと2次試験対策に関しては勉強会をおすすめします。

勉強会についてはいけちゃんが「勉強会の効用と紹介」でまとめていますので、こちらも参照くださいね。

(4) 事例IV:最終問題(ポエム問題)以外は全部とれるような状態

事例IVは「最終問題以外は全部正解してやる」という気持ちで準備しておきましょう。でなければ差はつけられません。

時折「NPVは難しいから捨て問にせよ」という人がいますが、個人的にはおすすめできません。

というのもケアレスミスでNPV以外も落としてしまったらあっと言う間に合格ラインから外れてしまうからです。

事例IVのポイント

最終問題以外は「全部取る気持ち」で準備すること

取れるようにしておきたい論点

事例IVで差をつけるためには下記論点は得意になっている必要があります。

  • 経営分析
  • CVP分析
  • 意思決定会計(NPV・ディシジョンツリー)
  • セグメント別会計
  • キャッシュフロー(間接法のみで良い)
  • 為替予約・オプション取引

上記の取りこぼしがなくなれば必ずや事例IVで差をつけられます。

(5) 事例IVの勉強法

この本さえマスターすればOKです。

  • 論点毎に章立てされており、ヨコ解きに最適
  • 演習問題の数、解説の量・質に過不足なし

余計な勉強をするくらいなら、この本を何周も回しましょう。

私はこの本を4周して力を付けたことで、TAC演習で毎回100点近く取る実力を身に着けました。

事例IVはコツコツやる必要がありますので、毎日どこかしらで解く機会を作りましょう。

私の場合は毎朝の通勤時間が事例IVの演習時間でした。

事例IV対策上の注意点

ただし、一点注意があります。

全知・全ノウのみの学習では「80分」通した演習は行えませんので、模試を受けるなり、予備校の演習を行うなり、定期的に自身のタイムマネジメントを見直す機会を設けましょう。

(6) まとめ

2次試験を逃げ切り突破するためのメンタリティ・勉強法」について解説させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?

今後の記事ではより具体的なノウハウについてお伝えしていきたいと思います。

事例I~IIIの取り組み方

①方針:多数派の回答で60点狙い

②勉強法:「過去問演習+ふぞろい」 & 「勉強会」

ふぞろいな合格答案 10年データブック [ ふぞろいな合格答案プロジェクトチーム ]

事例IVの取り組み方

①方針:最終問題以外は全問取りに行く(事例IVで差をつける)

②勉強法:「全知・全ノウを何周も回す」 & 「定期的にタイムマネジメントを見直す」

中小企業診断士2次試験事例4〈財務・会計〉の全知識&全ノウハウ 2019年改訂版[本/雑誌] / 関山春紀/監修 川口紀裕/監修 岩間隆寿/著 霜田亮/著 香川大輔/著 音喜多健/著

以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。

(7) おまけ:キングダムで学ぶ乱世のリーダーシップ

今日はおまけサブカルコンテンツとして、「『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ」という本を紹介したいと思います。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ [ 原泰久 ]
価格:1320円(税込、送料無料) (2020/4/20時点)

なぜこの本を紹介しようと思ったかというと。。。なんと著者の長尾一洋氏が「中小企業診断士」であることを最近知ったからです!

キングダムといえば、紀元前3世紀の春秋戦国時代を舞台に、後の始皇帝となる「政」が、秦の武人である「信」をはじめとする仲間と共に中華を統一するまでを描く(予定である)累計発行部数4000万部を超える超人気漫画です。

この漫画の特徴は一言でいうと「リーダーたちのキャラが濃すぎる」ことです。

もうカルピスの原液のように濃いです。

三国志や日本における戦国時代もそうですが、群雄割拠の時代には常に魅力的なリーダーたちがおりました。

そして、春秋戦国時代末期を描いたキングダムでも漏れなく魅力的なリーダーたちが描かれております。

この魅力的なリーダーたちの「考え方」「言動」が現代ビジネスにも活かせるということで、数多の経営者がキングダムを愛読しておりますが、これらのエッセンスを抽出して長尾さんが一冊の本にまとめたのが「『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ」です

診断士で学ぶような「リーダーシップ論」とは少し論点がずれる内容とはなっておりますが、実際のビジネスを行う上でリーダーが持っておいた方が良い心構えなどがまとめられておりますので大変おすすめです。

受験勉強の息抜きの合間に是非読んでみて頂ければと思います。

私の個人ブログツイッターでは、こんな感じのゆるい情報発信もしてますので、興味のある方は是非覗いてみてくださいね~。

以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。


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こんにちわ。CKです。
今日もブログ読んで頂きありがとうございます。

先日のオンライン春セミナーでの質問に関して、これまで他のメンバー記事でも回答させて頂いてますが、1次試験関連でのその他の質問、また私がTAC通学でしたのでTAC関連の質問について補足して回答させていただきます。

Q1:

目標70点はどの程度のレベルか教えて下さい。過去問は何度も解いてるので基準にならなく、現状何点のレベルなのか分からず困っております。

A1:

過去問は答えを覚えてしまっている場合、単純に正答率だけでは不安ですよね。
私は過去問はTACのトレーニング内に収録されていたもの含め、平均3〜4回くらい解きましたが、仕上がりの目標値としては、過去問の正答率を9割程度まで上げて、正答問題についてはすべて自分で簡単に「解説」ができるレベルを意識しました。

「なぜその選択肢が正解になるのか」「他の選択肢はどこが間違いなのか」「ちなみに周辺論点ではこんなものもある」というレベルまで解説(簡単で結構です)できるくらい過去問をやれていると、本番でも70点は得点できる力がついていると水準かと思います。

過去問の使い方については他のメンバー記事もご参照ください。

「過去問回しすぎると答え覚えてしまう?それで全然OKです。」(Tohmatsu)

 

Q2:

経済学政策がTACの講義を聞いてもまるっきりわかりません。やはり問題演習からおこなうべきでしょうか。

A2: 3chの回答もご参照ください

私もTACで最初に講義を聞いたときには分からなすぎて愕然とし、またトレーニングも全然解けなくて焦りました。

しかし、TACの「経済解法講義」という演習を行うことで、”問題の解き方”のイメージを持つことができ、その後問題に取り組みやすくなりました。(TAC以外の方はスピ問や、過去問のAB問題レベルだけを解いて、解説をじっくり読んでもう一回解く、というやり方をおすすめします)

最終的には安定して得点できる様になったのですが、それでも「きちんと理解しているとは言えないが、試験問題ならある程度解ける」というレベルです。

本来、きちんと理解するに越したことはないのですが、経済学は奥が深い学問ですので完全に「理解」しようとせず割り切って「問題が解ける様になる」を目指すと取り組みやすくなるかもしれません。診断士試験ではそれで十分に対応できるのではないかと考えています。

用語が難しくてとっつきにくい科目ですが、完全に「慣れ」の科目だと思います。是非諦めずに食らいついてみてください!

 

Q3:

仕上げた科目を維持するために意識していたことをお聞きしたいです。皿回しのコツ。

A3: (カワサンの回答もご参照ください)

模試や答練(演習)でも十分得点できる程度に仕上げた科目については、そのレベルを維持できるように3日に1回は何らか触れるようにしていました。

その際に意識したことは、「縦解き」ではなく「横解き」(本試験と同様1年分ずつ解くこと)をすることです。
理解度を上げていく学習時点では「縦解き」が有効ですが、仕上げたあとは

・記憶の定着が偏らないように、万遍なく解く
・本番を意識した時間配分しながら解く。(過去やった問題では、8掛けの時間くらいで解く)

を重視して、過去問や模試問題を最低1年分(時間取れれば2年分)を時間を測って解くようにしていました。
(過去問に飽きたときは、スピ問1冊をさっと1日で解くことで万遍なく理解の総確認をすることも出来ます。暗記科目は即答問題多いのでこの方法も有効です。)

 

Q4: 

TACのスピ問に代えてTACのトレーニングで基礎固めをしても問題ないでしょうか?

A4: 3chの回答もご参照ください

TACのトレーニングには、スピ問レベルの基礎問題と過去問からの重要問題が厳選されて掲載されている物という印象を持っています。
基礎固めという意味では、最初全部は解けないものもあるかもしれませんが、その際は落ち込まず過去問レベルだという点を意識して取り組まれたら十分基礎固めにも使えるかと思います。

そして、最終的にはトレーニングに掲載の問題はすべて正答できるレベルに仕上げておく事をおすすめします。
(私の感覚としては、トレーニング仕上がると、過去問集解いても7〜8割は解けるレベルになっていると思います)

 

Q5:

残り法務、企業経営、中小の3つを残してますが、どれも苦手なものです。会計、運営は比較的得意ですが爆弾科目になっているかもと思うとおじけてしまいます。未合格の3つに集中すべきでしょうか?

1次科目を絞り込んで受けてもいいかどうか。2科目だけなので集中戦略のつもりです。情報の免除はまだ悩み中。

A5:

科目を絞り込んでの受験については難しいテーマですね。
いけちゃんのこちらの記事もご参照ください。(「『科目合格精度』と複数年度計画について」
これという正解はないかと思いますが、私ならどうするか、という観点では、

・受験科目で模試70以上は取れてるor取れそう
・受験科目の過去問を正答率9割程度で解説もできるor本番までにできそう。(先の質問にあった本番7割水準の仕上がりイメージ)
⇒ 残った科目だけに集中して受験にします

・上記以下
⇒ リスクヘッジのために得点源となる科目を1つ入れます

その中でも特に2次に直結している財務会計の勉強は無駄にならず、2次学習を見据えた上でも財務を日々やっておくことは有効だと思いますので、私なら財務を入れるかなと思います。

 

Q6:

これから勉強を始める場合、多年度取得を目標にするにはどのくらい期間が必要? 通勤電車での勉強方法なども。

A6:

合格まで必要な勉強時間は諸説ありますが、ストレートで約1000時間程度と言われていますが、実際には事前の予備知識や、暗記力などで大きく異なります。
⇒過去記事参照:「2018年スト目標 学習時間はどれくらい必要か?」(9代目ゆっこ)

また、複数年度受験であれば、記憶を維持するために少し多めに時間が掛かる可能性もありますので、まずは上記1000時間+αを目安として計画して、手応えや進み具合に応じて調整していくのが良いと思います。

通勤時間の活用については、仮に電車での通勤と仮定した場合は、
・講義の音声を聞く (過去記事
・まとめノート等を読み返す (過去記事
など、復習やインプットの時間にあててはいかがでしょうか。

アウトプットでは、企業経営、法務、中小は図を書かずに解ける問題が多いため、少しまとまった時間があれば通勤中でも問題解くこともも可能です。(逆に、財務、経済はしっかり机に向かって解く時間を確保した計画にしてください)

 

春セミオンラインでは、「語呂合わせ」についての質問も頂いておりましたので、次回掲載させていただきたいと思います。

以上、CKでした。

 


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本日もアクセスいただきありがとうございます。さいちゃんです。

 

本日の科学ネタ。地球に最も近い惑星が発見され話題になっています。(外部リンクのニュース記事)。地球に最も近いという意味は、①サイズが近い(半径が地球の1.06倍)ということと、②太陽のような恒星から受け取る光の量が近く(地球の75%)、表面温度が近い、ということのようです。

名前は、「ケプラー1649c」といい、地球から約300光年の距離にあります。(光年は光が一年かかって到達する距離, 1光年=約9.5兆km、ちなみにもっと長い単位としては、1パーセク=3.26光年というものがあります)

NASAの記事より引用

これまで様々な話題がありましたが、今回の発見により、地球外生命体の存在がより現実的なものになりました。昨今、これまで考えられなかったような事態がリアルになっている中で、SFの世界がすぐそこに迫ってきているのかもしれませんね。

宇宙つながりで私の最近のお気に入りは、国際宇宙ステーションの探索です。勉強の息抜きにぜひアクセスしてみてください。(以下JAXAのTweetのリンク)

 

さて、本題に移ります。今日のテーマは試験に対するメンタル面の話になります。

「外部資源を活用する時の心構え」、新たな挑戦をする際に必ず出くわす、指導者や先達の意見やツールに対する心構えを考えていきます。

誰かの意見に従うこと

中小企業診断士試験にかかわらず、誰かから指導を受ける機会や、誰かの意見やツールを活用して自己の向上を図る機会は多々あると思います。(これを私は外部資源の活用の機会と呼んでいます。)

例えば誰かから指導を受ける際、これまで学んできたこととコンフリクトするような指導を受けたり、数多くの指導内容を取捨選択する必要がでてきます。その指導者の言うことに(盲目的に)ついていく、という場合はまた別の葛藤を生じます。本当にこの指導者について行っていいのか、別の選択肢があるんじゃないか、決断に伴う後悔は、結果とともに表出していく場合が多いです。

診断士試験、特に二次試験の場合は明確な合格指標が示されていないため、自分で考える要素が多いです。これまで何度か書いてきておりますが、戦略を自分で組んで、合格のためのあるべき姿を掲げて、そこに向かっていくことが重要です(さいちゃんの過去記事)。その先には、中小企業の経営者たちが抱える多種多様な問題の解決に寄り添い、会社のあるべき姿に向けて伴走する診断士活動が待っています。

私の失敗事例

自分語りで恐縮ですが、外部資源を上手く活用できなかった私の失敗事例をお話しします。ちょっと昔の話です。

私は、高校では弓道部に所属し、朝練もほぼ毎日こなしていてかなり熱心に部活に打ち込んでいましたが、あまり目立った成果はあげられませんでした。毎日の練習も、ただこなすことが目的になっていた気がします。大会にも上位入賞をめざして意気込むも、予選敗退する日々。とはいえ、結果は出ていなくても仲間でわいわい楽しくやって個人的には充実した日々を送っていました。

結果が出なかった理由は、「才能がなかった」、と一言で納めてしまってもいいのですが、技術の積み上げ方がわかっていなかったことが、最大の理由だったと振り返っています。

練習の時間だけは人一倍取っていたので、顧問の先生から指導してもらう機会が多かったのですが、新しいことを教わると今まで身につけた技術を一旦リセットして0から自分のフォームを立ち上げていたので、技術の積み上げができませんでした。これは、自分の基本の型に全く自信がなかったことに起因しています。

指導を受けるときに、自分の基本の型をベースに、内容を咀嚼して自分に足りないところを自分で肉付けしていく、ということが大切なんだと気づいたのは、大学院に入って研究活動をするようになって、ある意味社会の厳しさを勉強してからでした。気づくのが遅かったですが、遅すぎることはなかったと思っています。

診断士試験に対する心構え

診断士試験の合格のために、特に二次試験の学習の初期に確立すべきことは、解答における自分の型を作ることです。私の場合は、まとめシート流を読んで取捨選択を図りました。読む時間、ラインの引き方などはとても自分にはできなかったので、40分以内に解答骨子を作ることを目標にして取捨選択した形が前回の記事のルーティンになります。

試験ルーティンの確立のプロセスにおいては、通信教育の教材と道場記事(だいまつ:事例1事例2その1事例2その2事例3その1事例3その2 きゃっしぃ:事例1事例2事例3事例4)のエッセンスを取り入れ、自分の型をブラッシュアップし、二次試験本番は各事例の社長に寄り添う自分の型の演武会といった気持ちになっていきました。

ブラッシュアップするための外部資源の活用においては、試験合格のために必要なツールやノウハウはすでに巷に溢れているという前提に立ち、必要なものを必要なだけ、用法用量を守って取り入れることが大切です。

また、勉強会などの場面において誰かから解釈の余地がある意見をもらった時には、「その意見はこういう意味ですか?」と、意見の中身を都度確認していました。せっかくの外部資源を正しく捉えないと効果が薄くなってしまいます。効果的なコミュニケーションについては、ぴ。の記事を参照ください。

まとめ

弓道には残心という言葉があります。矢を放った後に手を広げた静止状態を一つの動作として定義されています。一本の矢を放つ動作の集大成として、ただ形ばかりの所作ではなく、振り返る時間を取り自分の弓道の次につなげます。

高校生の時は気づきませんでしたが、今はわかります。走りながら考えていると、振り返る時間が取れないかもしれませんが、わずかな時間でも残心の時間をとることで一呼吸おいて今の自分を振り返り、次につながる反省ができます。

診断士試験に立ち向かうにあたり、気持ちの面でうまくツールを使いこなせていない方、誰かの意見を活かせていない方がいらっしゃったら、一呼吸おいて、自身の基本の型を振り返る時間をとってみてはいかがでしょうか。

最後に一言。子育てが落ち着いたら、また弓道を始めてみたいと思っています。今流行りのお笑い芸人「ぺこぱ」のように、高校時代に「時を戻そう」とはできませんが、心構えを身につけた今ならもっと有意義にやれそうかなと思っています。昔のことは後悔せず、今と未来を見据えて歩んで行きます。

以上さいちゃんでした。何か気づきがあれば幸いです。


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おはようございます。岩塩です。

昨今の状況を受け、自宅での勉強がメインになっている方が多いと思います。平常時であれば、カフェで勉強したり、息抜きに買い物に出かけたり・・色々な気分転換ができますが、今は気持ちの切り替えもなかなか難しいのではないでしょうか。先日のオン春でも、モチベーション維持への関心は高かったと思います。(モチベーションに関してはさとまるCKの記事もご覧ください)

モチベーションに関連しますが、オン春のアンケートでなまけ癖の攻略についてご質問をいただきました。私も誘惑に弱い人間なので、なまけてしまうのは非常に共感します・・。そこで本日の記事では、なまけ癖への対応方法について考えてみたいと思います。

なまけ癖への対応方法

組織風土の醸成にはそれなりの時間がかかるように、なまけ癖を一朝一夕に変えるのは難しいと思います。そこで、「なまけない仕組み」を作り「自分に発破をかけるネタ」を用意することで、なまけ癖にも対応できると思います。以下、自分がやっていた対策を紹介します。

 

①一日の学習ノルマを決める

なまけ者を自負する方は、日次計画まで落とす+予備日を設定するのがいいですよ。週次計画で「今週中に○○をやる」とすると、先延ばしにして結局終わらない可能性があります・・。「今日はここまでやる」とある程度カッチリ決めて、あとは生産指示を受けたロボットになったつもりで実行します。私も最初は日次で計画を作り、未了分は予備日で挽回していました。

 

②得意な時間帯に勉強する

人それぞれ得意な時間帯/苦手な時間帯があると思います。私は19-21時くらいが鬼門でどうしても眠くなってしまったため、その時間帯は諦めて、一旦睡眠を取り22-25時くらいに勉強していました。自分に合った時間帯の方が、いわゆる「フロー」状態に入りやすいと思います。自分に合わない時間帯(夜型の人が朝早く起きて勉強するなど)は体調を崩す原因にもなると思うので、無理をしすぎないほうがよいですよ。

 

③誘惑を遠ざける

ゲーム、漫画、お菓子など、勉強を妨げる目先の誘惑はできるだけ遠ざけて、強制的にできないようにするのがよいと思います。ものは人に預けたり、思い切って捨てる。会員権は解約するなど。私は、LINEポコポコをスマホから削除、Amazonプライムを解約、Feelcycle(スポーツジム)を退会しました。娯楽が激減しましたが(泣)、「今の自分は修行僧」と割り切って、勉強に集中できるようにしました。

 

④雑念は紙に書き出して、一旦忘れる

勉強をしていると、「そういえば○○を買わなきゃ・・」「そうだ、○○さんに連絡しないと・・」「請求書の支払い忘れてた・・」など、どんどん雑念が沸いてくると思います。よほど緊急性があることでない限り、勉強を中断してそれらに取り組むのはやめた方がいいです。フロー状態が途切れてしまいます。メモ帳などに書いて一旦忘れ、即座に意識を勉強に戻します。勉強を終えたあとにメモを確認して、まとめて対応します。雑念のほか、勉強中にどうしても理解できないことがあるときも同じ対応をします。勉強中にわからない状態が長時間続くと、自己嫌悪に陥りモチベーションの低下を招きます。じっくり調べるのは、その日のノルマが終わってからにしましょう。わからない論点は、道場にコメントで質問してみてくださいね。

 

⑤勉強終了後にご褒美を用意する

『達成できた時に、自分が喜ぶご褒美を用意しては。ハーゲンダッツやトッピングもりもりのカフェラテなど、自分が走り出したくなるニンジンをぶら下げてみてください。』

(オン春での質問回答より)

目先のご褒美があるとがんばれますよね。私は勉強終了後に一杯飲むことを目指して、日々のノルマをこなしていました・・。(ちなみに受験期間中の晩酌のお酒は、次の日への影響を考慮し、ビール/ワインからウイスキー/焼酎に切り替えました)

 

⑥受験動機を再確認してモチベーションを高める

中小企業の支援をしたい、転職したい、人脈を広げたいなど、人それぞれ、自分が一番モチベートされるスイッチを持っていると思います。それを見つけて、自分にはっぱをかけるのに使っていきましょう。私は当初は「経営全般の知識を得たい」という目的で勉強を始めたのですが、そのうち診断士になってからの活動をイメージするようになり、合格後に関して書かれた記事を読むようになりました。協会に入って、、執筆の勉強もして、、同期とのネットワークも作って、、という感じで妄想を広げ、モチベーションを維持していました。

【ゆるわだ】診断士をとったら人生が変わる?!合格後から現在まで

診断士になってから噺

診断士1年目の実体験から語る「診断士のリアル」

 

⑦勉強していることを職場の人に伝える

職場の人に伝えると、精神的に背水の陣になります。私は一次試験勉強中に直属の上司に、二次試験勉強の中盤には信頼している先輩方に、診断士の勉強をしていることを伝えました。勉強に取り掛かれずにうだうだしていると、職場の人の顔が浮かび(汗)、勉強に向かわざるを得なくなりました。(飲み会に誘われる頻度も減りましたよ・・) あらかじめ話をしておいたことで、実務補習の際も業務配慮をしてもらえたり、コミュニケーションのネタになるなど副次効果もありました。

 

⑧サンクコスト(埋没費用)を意識する

投資の意思決定の際は考慮しないサンクコスト。勉強中はサンクコストを意識することで、「勿体ない心理」で勉強がはかどると思います。私は貧乏性なところがあるので、買ったものはできるだけ使い倒そうという気持ちで勉強していました。予備校費用などは高額な分、この効果が高くプレッシャーに繋がると思います。息抜きに、今までかけた費用を計算してみてはいかがでしょうか?(資金が潤沢な方には効かない策ですね・・)

 

⑨学習に効く栄養を摂る

ドーパミンやアドレナリンの分泌を促して集中力を高めるとのことで、チロシンのサプリメントを飲んだり、DHA/EPAで記憶力が高まるかなと思い青魚をよく食べていました。(Ça va(サヴァ)缶という鯖の缶詰が好き) おやつはナッツ類など血糖値が急上昇しないようなものにしていました。はちみつも意外に低GIで栄養豊富なのでよいですよ。あとカフェインを手軽に摂るために、エスタロンモカやカフェロップを常備していました。(飲みすぎは注意です)

 

⑩勉強している自分に自己陶酔する

診断士の勉強をしながら「自分、意識高くない??」と一人ドヤっていました・・・(恥) 今まで知らなかったビジネス用語の知識も増え、財務諸表もわかるようになり、実務面はともかく自分が徐々にレベルアップしている感覚はありました。ときにはスタバでMacbookを開き、スタディング・・・。今は外での勉強は難しいですが、自己陶酔はいつでもどこでもできるかと思います。自己陶酔で勉強のためのエネルギーを発電しましょう。

 

⑪応援してくれている人の顔を思い浮かべる

ご家族や友人、職場の人など、周りの人の協力を受けて受験勉強を進めている方も多いと思います。合格発表の日に、ご自身の受験番号を見つけて、大切な方々に報告する場面を思い浮かべてみましょう。きっと一緒に喜んでくれますよね。誇らしい気持ちですよね。感謝の気持ちとやる気が沸いてきませんか?その瞬間を実現するためにも、机に向かいましょう。

 

以上、なまけ癖への対応策でした。なまけ癖も自分の一部。プロセスを作ってうまく付き合っていきましょう。診断士試験に合格した後も勉強は続きますから、受験勉強を通して、なまけ癖を勉強癖に変えていくといいですよ。
昨日の自分より強く!」(by おべんと君)ですね。

 

おまけ

職場で理不尽な目に合うなど、感情がネガティブになることがあると思います。私もそういう状況がたびたびありました。一時的に意気消沈しますが、「○○に割く脳のリソースがもったいない!」と一刀両断し、憤慨のエネルギーを反骨心に昇華して勉強していました。どんなエネルギーも変換して使っていけるといいですね。

以上、岩塩でしたm(__)m


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皆さまこんにちは。ぴ。です。過去記事はコチラ。

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

私の前回記事では、2次試験におけるコミュニケーションシリーズの前編として以下の内容をお話しました。

普段の生活からコミュニケーションスキルを意識する

設問の要求に過不足なく答えるための準備をする

前編では、2次試験で戦うための武器を身に着け、出題者の要求を理解するまでの内容でした。

後編の今回は、いよいよ出題者に伝わる解答方法と確認方法のお話です。

では、さっそく本日の記事をスタートします。宜しくお願いします。

出題者の言葉を使う。


■出題者と話す時は、出題者の言葉を使え

皆さまは、解答に難しい言葉を使ってしまうクセはありませんか?

私はこのクセが最後まで抜けませんでした・・・。多年度生あるあるの「こじらせる」の特徴の一つかもしれません。

こじらせる【拗らせる】

・物事をもつれさせる。解決を難しくさせる。

参照元:weblio辞書

例えば、与件の言葉を深読みして一次知識のキーワードに言い換えたり、自分が普段ビジネス上でよく使っている用語や英単語等を使ってしまうなどです。予備校の講師からは「与件が使えてません」とか「唐突な印象です」などの表現で指摘されていました。

自分でも悪いクセと認識していたのですが、いざ演習になると突如閃いたかのように難しい言葉を書いてしまうのです・・・。

悪魔の囁き:「YOU、その思いついた言葉カッコイイから使っちゃいなよ」

天使の忠告:「ぴ。よ・・・難しいことは考えずいつも通りに書きなさい」

問題の傾向が変わっていたり、緊張や焦りがあると、普段通りにできず、雑念が入ってしまうのです・・・。

結果、与件の言葉を使っているつもりでも、採点する側は違う意味として受け取られるため、点数に繋がらないことが多かったです。

また、試験の出題者はその道の学者先生です。知識的にズレた言葉や知らない言葉が書いてある場合、出題者は気分を害するかもしれませんし、最悪読んでもらえないかもしれません。

ここで、前回に続きピーター・ドラッカーの名言をご紹介します。

『ソクラテスは、大工と話すときは、大工の言葉を使えと説いた。コミュニケーションは、受け手の言葉を使わなければ成立しない。受け手の経験にもとづいた言葉を使わなければならない。』(参照:ドラッカー名言集 仕事の哲学)

(哲学者ソクラテス氏はかなりの頑固者であったとのウワサ。)

2次試験においては、「大工の言葉」は「出題者の言葉」と捉えることができます。

難しい言葉などを無理に使おうとせず、設問文や与件文の言葉を素直に書くことで出題者と円滑なコミュニケーションを図れます。

以下に、2次試験でよく使う2つの因果解答パターンで考えてみます。※(例)は令和1年事例Ⅰを題材にしています。

与件の言葉(因)のため、一次知識の言葉(果)となった。

(例)コストカットした部分を成果に応じて支払う賞与にしたため、社員のモラールが向上した。

一次知識の言葉(因)のため、与件の言葉(果)となった。

(例)顧客視点に立って潜在ニーズを引き出したため、これまでアプローチできなかったさまざまな市場との結びつきもできた。

与件の言葉はそのままの言葉で記述するほうが安全です。しかし、制限字数の中で解答をまとめるためには与件の言葉を省略することも必要です。なぜなら、そのまま与件の抜き出しだと字数が多くなってしまい多面的に複数の視点で解答することが難しいためです。

よって、与件の言葉の意味を保ったまま省略して記述する練習をしておきましょう。

(例)これまでアプローチできなかったさまざまな市場との結びつきもできた。→ アプローチできずにいた様々な市場と結びつけた。

■私の失敗例②

ここで、私の失敗例②をご紹介します。与件の言葉を素直に使えず、知識的にもズレた解答をしてしまったケースです。

※まだ令和1年度の事例Ⅰに取り組んでいないかたは、ぜひご自身で一度問題を解いた後でお読みください。

例えば、R1事例Ⅰの第1問。

A社社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。

ぴ。の再現答案(悪い例)

最大の要因は、葉たばこ乾燥機の製造販売が競争劣位となったため。①受動喫煙等の社会問題化など、たばこ市場の縮小②葉たばこ生産者の後継者不足・高齢化など、生産体制が不足し、事業が成り立たなかった。

「YOU、最大なんだからカッコよく、つまり〇〇、と結論先出しで書いちゃいなよ」と悪魔の囁きが・・・。そして、精神的な動揺から思考が停止し、「競争劣位」という唐突で、知識的にもズレた回答になってしまいました。事例Ⅰの第1問。緊張で頭がパニックになっている中、私の知識の曖昧さを見透かされているようです。

冷静に正しい知識で設問要求を確認することができれば、「ビジネスとして成功しなかった」とあるため、収益面に問題があったのでは?と想定した状態で与件文を読みにいけたハズです。

また、最大の「理由」は何か。と問われているのにもかかわらず、最大の「要因」と書き出しています。減点されたかは分かりませんが、印象は悪いですね・・・。

与件文の4段落目に以下の記述があります。

すでに5年以上のキャリアを積み経営層の一角となってトップ就任を目前にしていたA社長にとって、存続問題は現実のものとなっていた。そこで、自らが先頭に立って自社製品のメンテナンスを事業化することに取り組んだ。しかし、それはビジネスとして成り立たず、売上減少と費用増大という二重苦を生み出すことになってしまった。

出題者の言葉としては、売上減少と費用増大という二重苦を生み出したと言っています。また、下線の箇所にように設問文とほぼ同じ言葉がこの4段落にまとまって記載されています。この設問で合格点(6割)を確保するためには、この売上減少と費用増大という言葉を素直に結論として使い、売上減少と費用増大の両面から具体的な理由の記述をする必要があったと思います。

仮に、つまり〇〇と結論のキーワードにする場合は、「収益低下」とすると売上減少と費用増大を端的に表現でき、出題者に伝わったのではないかと思います。出題者が期待する語彙と合致していれば高得点が見込めますが、短時間で書くことは難しいですね。

私は2次の学習期間が長くなったせいか与件の言葉をそのまま使うことに拒否反応みたいなものがありました。もっと別の表現のほうが良いのではないか?など、ややもすれば明後日の方向にいってしまいがちです。ですが、そこはグッと堪えて難しく考えず自信を持って素直に与件の言葉を使うことが大事になります。

3chの再現答案(良い例)

最大の理由は、①葉たばこ生産者の後継者不足や高齢化が急速に進み、市場が縮小して売上が低下したから、②補習用部品の在庫管理が不十分で、計数管理が行われていないため、コストが増加したから、である。

出題者の言葉通り、売上低下と費用増加の両面から、それぞれの理由を与件から抜き出し、因果関係で繋いでいます。とっても分かりやすく、見栄えが良い解答ですね。

正確に伝わっているかを確認する。


最後は、自身の回答が受け手に正確に伝わっているかの確認方法のお話です。

自分の回答に対し、自己評価だけでは正確に受け手に伝わっているかを確認することは難しいです。

設問要求に正しく答えているか?

正しい一次知識を使えているか?

自分の悪いクセは出ていないか?

与件の言葉を省略したけど意味が保たれているか?

など、他にも確認すべきことがあると思います。例えば、ふぞろい等の再現答案や予備校等の模範解答で自己採点した場合、上記の設問要求と一次知識は確認できますが、自分のクセ等は確認できません。

そのため、他者のフィードバックが必要です。予備校を受講されているかたは講師等からフィードバックがあると思いますが、独学のかたはそのような機会はなかなかないですよね。

そのような場合は、勉強会をおススメします。今はオンラインの勉強会を開催している支援団体やコミュニティ等がありますので、地理的・時間的制約などの負担が少なく参加できると思います。

オンライン勉強会の情報は、いけちゃんの記事がおススメです。

・勉強会の効用とご紹介

私からは、勉強会に取り組む上で意識したい2つのことを以下にご紹介します。

■アサーションによる勉強会

一つ目は、「アサーション・コミュニケーション」を意識して取り組むことをおススメします。(参考:カオナビ人事用語集

アサーションとは、相手を尊重しながらも自己主張をしっかり行うコミュニケーション方法です。

自己主張のタイプは主に以下の3類型があります。

アグレッシブ(攻撃的):ジャイアンタイプ

ノン・アサーティブ(非主張タイプ):のび太君タイプ

アサーティブ(バランス型):しずかちゃんタイプ

この中ではアサーティブが望ましいのですが、大事なことは、自分がどのタイプなのかを理解することに加え、自分のタイプ以外の特性も理解しておくことです。

私のタイプは自己主張が控えめのノン・アサーティブと自覚していたため、勉強会では普段の倍くらいの積極性を意識して意見をするようにしていました。

受け手に正確に伝わっているか?について、自身では大丈夫と思っていても、実際には正確ではないかもしれません。それは他者から指摘を受けることで気づくことができます。また、自身のクセをより多く洗い出すには、積極的な意見交換が必要です。

勉強会の参加者がチームとなり、積極的に意見をぶつけ合うことで勉強会の効果は最大化します。参加者の良いところは参考にすると共に、自身のクセを把握し一つずつ修正していきましょう。

勉強会に関連するおススメの過去記事をご紹介します。

・友達を作ろう2~グループ学習の功

・勉強会に必要な心技体

■ホーソン効果を味方につける

2つ目はホーソン効果です。これは人から注目や期待をされていると意欲が高まる効果で、1次試験企業経営理論のモチベーション理論の領域で過去に出題されています。

【H30年第15問】

イ:E.メイヨーとF.レスリスバーガーのホーソン実験では、従業員が自分たちの作業条件を決定することによって内発的に動機づけられていたことを発見し、これをホーソン効果と呼んだ。(×)

【H25年第16問】

オ:作業環境を経営者が改善してくれたこと自体が、研究員に対するホーソン効果を生み出したから。(×)

2つ共に不適切な選択肢です。ホーソン効果は、作業条件を変えることで生産性が高まるのではなく、人から注目や期待をされることで意欲が高まること、つまり人間関係による作用が重要だとしています。

例えば、家で閉じこもって勉強するよりも図書館やカフェなど人がいる場所のほうが勉強が捗るというかたもいらっしゃると思います。これは人に見られているという適度な緊張感が生産性を高めていると考えられます。

勉強会のデメリットとして、参加者で経験年数や習熟度に違いがあると意見交換がスムーズにいかないといったことが挙げられます。

ですが、ホーソン効果を味方につけることでデメリットをメリットに変えることもできます。

✅自身の悪いクセを持っていない人と接する

経験者が自身の悪いクセを修正しようとするとき、初学者の素直に与件から抜き出す解答に触れることで、修正への気付きを得られる効果があります。

✅自身の目標に近い人に接する

初学者が自身の目標に近い人と積極的に接することで、教えてくれる人の期待に応えたいという気持ちが生じて、意欲が高まる効果があります。

初学者も経験者も参加者の期待に応えよう!という気持ちで勉強会に取り組むことで学習の生産性が大きく向上すると思います。

後編まとめ

✅出題者に伝わる答案にするために、出題者の言葉を素直に使おう。
✅自身の回答を確認するときは、勉強会などで他者にフィードバックしてもらおう。

2次試験におけるコミュニケーションシリーズ、いかがでしたでしょうか。

文章力に自信がなくても、普段の生活の中で文章コミュニケーションを意識することで、文章力が上達するきっかけにすることができます。

また、出題者とのコミュニケーションや学習仲間とのコミュニケーションを意識することで、受け手に伝わりやすい答案を書くことができます。

もしよろしければ、ご参考にして頂けたら幸いです。

今回は以上です。いつも長い記事を読んでいただきありがとうございます。

ぴ。でした。


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皆様こんにちは。3chです。
今日も道場ブログを読んでいただき有難うございます。

今回、カワサンの記事に続いて4月4日のオンライン春セミナー(オン春)の中で、1次試験に関するご質問にいくつか回答させていただきます。あくまで一つの例としてご覧いただければと思います。
私の1次対策はスタディングをメインで使った通信で、科目ごとにいろいろ取り入れておりました。回答は通信教育寄りな観点になりますことをご了承ください。

 

Q1:

過去問について。【重要】、ABC、全て、どの程度取り組めば宜しいでしょうか?

A1:

(取り組み方)

私の場合、スタディングのカリキュラムの中で過去10年くらいの過去問頻出問題に触れたのち、TAC出版「中小企業診断士 2019年度版 最速合格のための 第1次試験過去問題集」(以下、TAC過去問集)で過去5年分を年度毎に時間を測定して解答しました。その後はTAC過去問集で間違えた過去問を中心に繰り返し解きました。

(回した回数)

スタディングとTAC過去問集を合計すると、正解した問題は2~3回程度、不正解問題で重要+A,B,Cランクは正解するまで(最低でも5~6回)、D,E問題は1~2回です。TAC過去問集については年度毎に全体を60分、90分で解くというトライアルは1回だけです。
A,B,C問題は間違った問題は、不正解だった選択肢も含めてなぜこれが正解かを声に出して説明できるレベルまでトライしてました。不正解のところは正解するまで何度でも。

私の場合は、TAC過去問集とスタディングを併用していたのですが、7月後半から、回しやすさからスタディングに絞っていきました。スタディングでは要復習マークを付けて、不正解or要復習問題は本番までに正解するまでスタディングの「横断復習機能」を使って繰り返し回しました。

(参考資料:経営法務の例)
自分にとっては1次は経営法務が苦手で足切りリスクが高かったので、ここだけは集中的にABCランク別に実際に自分の正解率がどうなのか集計してみました。

「正解」は私が経営法務のTBC速習テキストの動画学習を終えて論点別に過去問題も一通り解いたあと、しばらく置いて初めて60分で年度ごとに一通り解いたときのリアルな点数です。(昨年2月中旬頃実施)

興味本位で集計した結果、何よりもCランクの正解率を底上げしないと話にならないという点がわかりました。(DE問題の正解率稼いでいるのは、2回目で印象に残ったことが大きいと思い、あまり参考にならず。)こういった集計をしてみてランク別のおおよそ正答率をつかんでおくのも良いと思います。ただ集計も負担になるので、苦手科目や重点科目だけに絞った方が良いです。

 

Q2:

法務の改正論点について、どのように学習していましたか?

A2:

経営法務が苦手な私の場合、基本的にはTBC速習テキストの動画とスタディングの動画で情報を得ました。改正論点だけに注目したというより、一連の学習の中で重点を置いて学習しました。具体的には、TBC速習テキストの動画を見ながら、改正論点だけは目立つ色でテキストにマーキングし、付箋を貼ってました。1次直前では改正論点の付箋部分は重点的に見直しました。

他には、テキストで学習した後、法務省や特許庁などの公式HPに掲載されている法改正論点の概要のPDF資料を参考資料として読んでました。
Googleで検索すると出てきますが、法改正の概要が端的にまとまっているので、法改正に至った背景を理解し、背景と改正点のつながりをイメージとして記憶することを主目的にしていました。
ただこの資料は全体的な話であり、施行日などにより当年度の試験範囲に含まれる論点かどうかは自分で判断が必要です。ある程度学習が進んでからの方が良いと思います。

直前期にはTACの1次模試で法改正論点が多数出題されたため、私にとっては模試の復習が最も法改正論点の観点を横断的に勉強した機会でした。

(今年の経営法務の法改正論点と取り組み方についてはぴ。の記事が参考になります。)

 

Q3:

TACのスピ問に代えてTACのトレーニングで基礎固めをしても問題ないでしょうか?

A3:

私は財務のみ単科でTACを通学にて受講しておりましたので、財務の基礎固めはTACのトレーニングを使いました。
財務だけしかわかりませんが、TACのトレーニングで概ねスピ問を包含していますので問題ないと思います。
財務はTACスピ問も持ってましたが、結果的にスピ門は1回だけさらっとやったのみで、トレーニングの方が役立ちました。

 

Q4:

経済学がTACの講義を聞いてもまるっきりわかりません。やはり問題演習からおこなうべきでしょうか。

A4:

私の場合、経済はTACではなくスタディングなのですが、勉強を始めた最初は全然理解が進まず、全く同じような状況でした。11代目さいちゃんも私と同じ状況でした。(→過去記事参照

動画を見ると一度わかったつもりになるのですが、いざ問題を解くと全然解けない。当然スピテキを見ても理解が進まないため、問題演習に入る前に通称”石川経済”(「速習!マクロ経済学/ミクロ経済学」)のYouTube動画を2倍速で見て学習しました。
石川経済をやった後は、理論や理屈が理解できましたので問題演習もスムーズになりましたし、スピテキを読んでもすっと頭に入ってくるようになりました。

ただし、私が「速習!マクロ経済学/ミクロ経済学」の初回の動画学習に掛けた時間は計37時間でした。全てを網羅するとどうしても時間が掛かります。この時期からは全体の時間配分と経済の重要度により判断が必要ですが、できるなら時間を確保してやった方が良いと思います。

 

Q5:

動画講座の受け方(倍速とか)とかノートテーキングとか工夫されたことはありますか。

A5:

(動画講座について)

私が主に受けた1次向け動画は、スタディング(1次全般)、TBC(法務)、石川経済(経済)、ほらっちチャンネル(中小)です。インプットの大半は動画です。スピードは2倍速に慣れました。少し自分には早いと感じるスピードで聞き取り、素早くメモすることを意識するのが集中力を維持できて良いと思います。
ただ、実際に2倍速で集中して聞き続けると結構疲れます。このため私は、20分以内の短い時間に区切って、必ず2~3分は意識して動画から離れてテキストを振り返るようにしていました。集中できる時間は人によって違いますが概ね15分~20分程度と言われてますので、これくらいを目安に短い時間で刻みながら動画学習を進めていくのが効果的です。

(ノートテーキングについて)

私の場合、1次はノートを作らない派だったのであまり参考にならないかもしれませんが、2倍速の動画を見ながら素早くテキストにマ―カーでマーキング&書き込みをしてました。その際、記憶定着を図るために、先生の雑談ネタなども必ずテキストの欄外にメモするようにしてました。(これは生の講義を受けたときも同様です。後から見返したときに思い出しやすさが全然違います。)

後は、動画学習の各パートが終わった後、関連する問題を解く→間違えた論点をReminDOに登録し暗記プロセスに回す、というやり方で記憶定着を図っておりました。1次対策ではノートはあくまでワークエリアのような位置づけにしてました。

 

Q6:

模試を受けた時期、個数はどれぐらいだったでしょうか?

A6:

模試については1回で十分という方も多いですが、私の場合は、計4回受験しました。模試の取り組み方についてはTomatsuの記事が参考になります。

(2019年受験した1次模試)
・LEC 2回 5月上旬、6月下旬(会場/自宅)
・TAC 1回 7月初旬(会場)
・スタディング 1回 7月中旬(自宅・オンライン)

模試を4回受けた理由は、経済、財務、法務の初見問題に触れたかったためです。何度も過去問を回しているとどこかで見た問題だったり、答えや論点を暗記しているがために、理解が不十分でも正答できる場合があります。TACなど予備校に通学されている方は答練等で新作問題に触れる機会が多いと思いますが、独学・通信の場合は模試が貴重な機会だったりします。模試1回派のさいちゃんも、新作問題は答練でトレーニングしてます。答練を受ける機会がない方は模試を複数受けて新作問題のトレーニングをするのが良いと思います。

ご参考までに、私の主観ですが受験した3社の感想です。

LEC(1次ステップアップ模試/1次ファイナル模試)
◇メリット
・解説動画・解説冊子が充実。解説動画は1問ごとに丁寧に解説があり、動画学習に慣れている人は復習しやすい。
◆デメリット
・TACに比べると母集団が少ない。

TAC(1次公開模試)
◇メリット 
・母集団が多く、直前期の自分のポジションを測るには最良。
◆デメリット
・LECと比べると解説動画がポイント論点のみ。→解説骨子にしっかり文章でまとまっているので、それを読めば十分。

スタディング(合格模試)
◇メリット
・他社より安くコスパが良い。
・オンラインのため即座に正解も順位も出る。→最後のチェック用に利用。
◆デメリット
・紙ではないので、本番受験時の精緻なシミュレーションはできない。

 

ちなみに、TAC模試の初日、朝から原因不明の強烈な頭痛に見舞われ相当焦りましたが、現地ではちゃんと勉強して理解している論点は頭痛であっても何とかいつも通りに解けました。これでやることやれば、本番当日体調が多少悪くても何とかなる、と自信を持てました。実際、1次本番初日は前日の寝不足と熱中症に近い症状で決してベストコンディションではなかったのですが、本試験会場であの時のTAC模試の時よりは全然マシだと思い、ふと心を落ち着け集中することができました。

 

他にも多数のオン春未回答QAがあります。メンバー一同、記事に組み込みながら少しでも多くの回答に対応していきたいと思っています。

以上、3chでした。

 


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おはようございます!おべんと君です。

今回から不定期で3回にわたり、【渾身】シリーズとして、
私の本業でもある『連結会計』について投稿します。

<なぜ連結会計を取り上げるのか?>
連結会計なんてマニアックな論点を渾身?と思われた方、
確かにそうです!マニアックなんです。・・・今までは。

なぜ私が連結会計の渾身シリーズを書こうと思ったのか?
理由は以下の5点です。

①連結会計は試験範囲
こちらは1次試験案内申込書からの抜粋ですが、
連結決算は試験範囲として明記されています。※クリックで拡大

 

②過去の出題実績
まず1次試験の出題実績です。※クリックで拡大

1次試験では過去13年のうち9年で出題されています。
また出題内容としては、「のれん」「持分比率」「連結の範囲」が
多く出題されています。

次に2次筆記試験の出題実績です。※クリックで拡大

直近で連結会計が2次筆記にも顔を出すようになりました。
実は2次筆記で連結が初めて出題された平成29年は、
日商簿記検定2級の範囲に連結会計が加わった時期と同じタイミング
なのです。親和性がないとは言い切れないかなと思います。

 

③中小企業白書
2019年度版中小企業白書第2部は『経営者の世代交代』について
書かれており、その第1章には『経営資源の引継ぎ』という内容に
なっています。その中には、
親族外承継の類型の1つに「M&A等」が定義されている
・事業承継関連施策の「事業承継補助金」にはM&Aに対する補助
_明記されている
合併であれば連結会計は不要ですが、買収となった場合は、
連結会計が必要となる可能性もあります。

 

④日商簿記検定2級の範囲に連結会計が加わった
前述しましたが、簿記2級の試験範囲に連結会計が加わっています。
社会人の方で2級までを目指す方は多く、中小企業診断士を目指す
過程で、簿記2級を取得する人も多いです。
そんな方々が多数受験する2級に連結会計が加わったというのは、
連結会計を今まで以上に理解する必要があるのでは?と感じています。

 

⑤診断士用テキストの分量が少ない
診断士用テキストに記載されている連結決算の分量は非常に少ないです。
私のテキストは本文300ページ中5ページ程度。
今までの出題実績を見ると、その程度で十分だと思います。
ただ、簿記2級の出題範囲に連結決算が加わったということは、
今後問われる論点が広がる可能性があるかもしれません。

以上から、
・1次は定期的に出題、2次は直近で出題頻度が増加傾向
簿記2級の範囲に加わった→今より知識の習得が必要
・しかし診断士用テキストの連結会計の分量は少ない

という中で、連結会計をかみ砕き、
「今までの診断士テキスト」を補足できる「簿記のテキスト」未満
記事を書こう!というのが渾身シリーズとして取り上げた思いです。

 

<題目>
渾身シリーズとして取り上げる連結会計の項目は下記のとおりです。
vol.1:連結会計準備 ←今日
・連結会計の基本
・連結の範囲

vol.2:連結会計処理 ←4/29投稿予定
・連結会計の流れ
・内部取引高/債権債務の消去
・投資と資本の消去
vol.3:連結会計処理 ←5/3投稿予定
・未実現損益の消去
・持分法

また、本記事は連結会計をより理解していただきたいという思いから、
・連結仕訳に係る税効果会計仕訳の省略
・連結子会社に在外子会社がいない前提
・仕訳例はよくある事例のみ
など、一部連結会計を簡略化していること、ご了承ください。
以下、画像を掲載しながら、説明をさせていただきます。
画像はクリックで拡大します。

 

<連結会計の基本>

それでは、早速連結会計の基本から説明いたします。

◎そもそもなんで連結財務諸表が必要なのか?

昨今のグローバル化により、複数の会社による
企業グループ経営を行う会社が増加しています。

そのため、個社の財務諸表を見ても、グループ経営が
儲かっているのかが分かりずらい状態です。

その解消策として、複数の会社を持っている
企業グループを一つの会社としてみなして、
企業集団全体の状況を把握するために
連結財務諸表作成が必要
 となっています。

また中小企業白書にも事業承継の1つの手段として
M&Aによる手法の記載がありますし、11代目の
実務補習先の財務諸表として、連結財務諸表が
出てきたという話もありますので、連結財務諸表を
目にする場面は今後増えてくるかもしれません。

◎連結財務諸表の作成基本


連結財務諸表の作成基本は、
足して:連結会社の財務諸表を合算する
消す:連結会社間の取引を相殺消去する
というものです。こちらはvol.2で詳しく記載します。
とにかく、「足して、消す」です。

 

<連結の範囲>

連結決算を始めるにあたり、まずどの会社を連結対象とするか?
という「連結の範囲」を決めます。
★親会社:P社(Parent company)
★子会社:S社(Subsidiary company)と省略いたします。

この論点は、平成23年第6問、令和元年第3問の1次試験に
出題されています。

原則は、親会社とすべての子会社が連結の範囲となります。
ではどういった条件の場合、「子会社」になるのでしょうか?
主に6パターンをこちらで紹介します。

1.議決権の過半数(50%超)の所有


最も一般的な内容です。

2-1.自社+賛同者の議決権で過半数(50%超)の所有


賛同者というのは、厳密には「緊密な関係がある者」という
表現になっており、自社に賛同する者や言いなりにできる者と
いったイメージです。

2-2.自社+契約


子会社となりうる会社と特別な契約を結んでいる場合です。

2-3.自社+取締役会等の構成員の過半数


意思決定機関である取締役会を実質支配している場合です。

3-1.子会社経由


いわゆる孫会社の関係です。

3-2.自社+子会社の議決権で過半数(50%超)の所有


2-1.に類似したパターンです。

他にも、S社の貸借対照表の負債総額の過半数の融資を
行っている場合も、S社は子会社となります。

細かい論点は多々ありますが、大まかには以上になります。

ちなみに、連結の範囲は、
原則は、親会社とすべての子会社が連結の範囲 と書きました。
原則があるということは、例外があります。

財務諸表に大きな影響を与えない場合、投資家の判断を誤らせてしまう
場合は、連結の範囲に含めません。

 

<まとめ>
今日は連結会計の準備として2点を取り上げました。
次回は4月29日水曜日に、実際の連結会計の処理について取り上げます。

以上、おべんと君でした。


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 心よりのお礼 

一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました
ご参加いただきましてどうもありがとうございました

         

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~今日の過去問~

(引用元:一般社団法人 中小企業診断協会HP

【中小企業経営・中小企業政策】平成27年度・第15問 設問1

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

中小企業のうち特に小規模事業者は、経営内容が不安定であること、担保・信用力が乏しいこと等の理由から事業の生命線ともいうべき金融確保の面で極めて困難立場に置かれている。

こうした状況に鑑み、小規模事業者経営改善資金融資制度(マル経融資)は、小規模事業者の資金繰りを支援する制度である。

(設問1)
マル経融資(通常枠)に関する記述として、最も不適切なものはどれか

ア 貸付期間は、運転資金7年以内、設備資金 10 年以内である。
イ 貸付限度額は 2,000 万円である。
ウ 金利は日本政策金融公庫の基準金利である。
エ 日本政策金融公庫の審査を経て、融資が実施される。

正解&簡素な解説は最後に。

 

~国の企業支援が拡充されている~

カワサンです(自己紹介過去記事

足もとの急激な景況感の変化。私の仕事も、日増しにその対応に追われています。

国主導の企業支援策も、特別対策に加え、通常運用している制度も追加/緩和策が続々出ております。仕事の合間に制度内容に目を通し、すぐ動けるよう準備中です。

(参考)
・経済産業省:新型コロナウイルス感染症関連
・厚生労働省:雇用調整助成金

ほとんどの施策・制度は、1次試験の中小企業政策の試験範囲となるもの。こんな形で知識を活かす場面が来たのかと思うと、複雑な想いではあります。

だがしかし、
駄菓子菓子、

先日いけちゃんが、中小企業診断士は中小企業の羅針盤であるという事を書きましたが、こんな状況で出番というのは、当然なんです。

中小企業診断士は、進路が明確な法人・個人事業主よりも、これからどうなるの?どうするの?どうしよう!?といった法人・個人事業主に対して向き合う(=診断・助言する)存在と思うわけです。

 

~今日は質問に答えます~

4月4日に行ったオンライン春セミナー(オン春)の中で、Slidoに寄せられた質問から、私の経験や知見で言えるものについて、いくつか回答させて頂きます。

セミナー当日に私は参加していなかったのと、様々な考え方の1つなので、その点はご勘弁ください。

Q1

昨年3科目取っており、今年は残り4科目を勉強中です。これまで2次試験勉強はしていないのですが、残り3ヶ月の間で1次用勉強に並行して2次対策も行なった方が良いでしょうか?もしくは、今年は1次と2次の間隔が通常より長いので、その間に2次対策開始で良いでしょうか?

A:2つあります。

①残り3か月なら、1次試験対策に注力。2次筆記の「問題には手を付けない」

1次試験はマークシートですが、こちらの準備は完璧でしょうか?「残り4科目」というのは、意図的に残したなら別として、不得意/苦手意識があるなら注力して取り組みたいところです。

私は質問者の方と同じく、1年目は3科目合格で、2年目は4科目残しました。そして、その4科目(財務/運営/法務/中小)のうち2科目は不得意(財務/法務)科目でした。

そこで、ほぼ毎日不得意科目の問題(過去問・問題集)を解きながら、他2科目の問題も数日に1回程度のペースで解く、という形でアウトプット学習をしました(Q2の回答で詳述)。

一方で、3か月前から4科目分の問題集を解きまわすと、何周もして問題文と解答が丸暗記状態になってきます。知識や問題文の読み取り方をマスターしているのでとても良い状態なのですが、今度はモチベーションに難ありです。なので、試験1か月前までは、1週間のうち 1~2日は「情報収集を兼ねた息抜き」程度に、2次試験の問題文を読んだり、参考書に目を通すなど、どんな対策をするのかを先読みして、1次通過後にすぐアウトプット学習へ入れるよう助走するのが良いと思います。

 

②1次試験後に2次試験でも、全然遅くない(特に1次試験~2次試験の間隔が長い令和2年度は特に)

<全体>

<一発合格>

上図は2019年合格体験記投稿者の、2次筆記の学習時間です。
ここでいう一発合格とは、2次試験を一発で合格した方を指します。

約半数は「400時間以下」

1次試験~2次筆記のインターバルは(※2019年は)76日ありました。ちょっと推測も入っての概算ですが、400時間なら、1次試験後に1日約2時間の勉強時間という計算ですね。ですから、1次試験が終わってから対策に手を付けても合格している方は沢山いると考えられます。

 

Q2

仕上げた科目を維持するために意識していたことをお聞きしたいです。皿回しのコツ。

A:1日に複数科目の問題に手を付ける。

これに限ります。先日3chも言ってますが、エビングハウスの忘却曲線が示すように、やらないと忘れます。

しかし、前向きに捉えましょう。一度覚えたら、100%まで忘却することは無いようです。1か月で79%忘れるということは、裏返せば21%記憶している。私は脳科学は素人ですが、覚えたら脳のどこかでそれが眠っているということが言えそうです。

そこで、低下しないように継続的にやれば、仕上げレベルの維持は一定程度可能といえます。高い頻度で継続できるか否か、というのがポイントでは?と思います。

私は以下のように、毎日複数科目のアウトプットをしていました。週によって、気分によって組み合わせは違います。※便宜上色分け

(月)財務・会計運営管理
(火)財務・会計経営法務
(水)経営法務運営管理
(木)財務・会計中小企業政策
(金)経営法務財務・会計
(土)財務・会計運営管理
(日)経営法務中小企業政策

ノートはごちゃまぜです。ノートはアウトプット学習のみで使ったので、ノートを振り返る振り返ることはほとんどしません。赤ペン部分も、間違えたのは書いて頭に叩き込む、という具合です。

 

Q3

独学だと、やっぱり不利なんでしょうか?

A:不利と思う所を補完する手段を確保しましょう

例えば、独学しか手段が無いとすれば、不利と思っても、それしかありません。予備校が近くに無い、インターネットが使えない、紙のテキストしか手に入らない、となれば独学しかありません。そういう環境の方、あまりいない気もしますが…そもそも道場が読めないですネ。。。

こちらも先日紹介した、2019年独学合格者がデメリットと思う事の集約結果です。

独学が何を以って不利かというと、上のデメリットで言えば主に以下の3点です。ただ、いずれも補完する材料はありますから、そこを活用して克服すれば良いです。

①自己管理が難しい(スケジュール、モチベーション)

■補完方法
・スケジュールを誰かに管理してもらう(アプリ、大切な人、上司)
・プチご褒美を設定する(私は、問題集1冊終わったら夜マックと決めていた)

 

②実力把握(フィードバックが無い、理解できていない点を客観的に評価できない)

③相談や質問が出来ない(「ぼっち」である)

■補完方法:勉強会の活用SNSの活用(←いけちゃんが解説)

 

Q4

独学で、スケージューリング・時間管理をするための秘訣は?

A:3つポイントを。

①計画にゆとりを持つ(几帳面にやれない自負があれば、ゴールだけ決めてユルユルでOK)

タイプによりますが、ガリ勉ストイックな方は緻密に計画立てて気持ちよく進めていくべきです。一方、私のような飽き性で仕事の波動もあり得る場合は、ガチガチに計画を立てても3日坊主になるリスクは高いです。

なので、頭の中で「過去問は2周しよう」とか「苦手な法務は毎日やろう」程度にして、あとは試験日から「ざっくり計算」で逆算してその日解くページ数の目標感を立てれば良いです。

「今日はxxページまでやるぞ!」と思っても、眠くなったり、会社から電話着たり、子どもが昼寝から目覚めたり、パートナーとのデートの時間が来たり、色々あるじゃないですか。決めすぎないほうが、ストレスも無いです。

一方で、雑すぎる計画で、このペースでいいのか?と不安に思うなら、しっかり計画したほうがいいと思います。私は計画して満足したり、計画通りいかずストレスになったりするのが昔から嫌だったので、ユルユルで行きました。

ちなみに、私の2019年始に策定した学習スケジュールです。

※この時点で1次3科目(企業/経済/情報)合格。2次筆記未着手。

お盆明けに作った2次筆記の学習スケジュールです。

進度管理は頭の中です。

「2周終わらないから…今日はもう少し解いておこう」

「中小政策を3日手付けてないから、今日は少しやろう」

「ボックス図で仕掛品計算するの楽しいな~明日のモチベーションのために少し残しておこう」

「昨日は法務解いててイライラしたから、明日に回す!それでも間に合う」

そんな感じでした。

 

②やる時間・タイミングは「決める」

計画とは違って、1日の生活の中で取り組む時間帯やタイミングは決めていました。というか、生活自体をルーティン化させました。私の場合は以下のような感じです。

会社都合で飲み会が入った日は別として(今は逆に全くないので、勉強読書チャンス到来)、勉強時間は決めていました。

でも、その時間でどこまで取り組むかは①に記載の通り、細々決めていません。試験当日までの何百日について、そこまで決めるの正直私にはめんどくさいだけでした。
(ストイック緻密に計画立てることを否定している訳じゃありません)

 

③時間管理するにも「環境ごとルーティン化」

せっかく確保できた時間を存分に発揮するためには、こちらもルーティン化します。私はファーストフード店で深夜に勉強していました。

場所、環境をいつも同じにする。荷物、筆記用具も同じ。服装も同じ。お店で注文するものも同じ。滞在時間も極力同程度に。

ただ、私の場合は試験本番に備えて、座る席、勉強するお店は時々変えるようにしていました。気分転換もありますが、同じ場所に慣れすぎると、試験会場で極度に緊張したり、本調子でなかったらいやだなという想いがあったからです。筆記用具は同じものが使えるし、服装も同じにしようと思えばできます。しかし、隣に誰が座る、試験会場の気温、机の大きさ、これは選べません。なので、勉強時には同じシチュエーションに拘りすぎないようには気を付けました。

 

~正解&簡素な解説~

正解:ウ
「基準金利」が不正解。正しくは「特別金利」です。

中小政策頻出論点の「マル経融資制度」の問題でした。

覚えておきたい論点は、日本商工会議所HP(以下リンク)にまとまっています。参考書や問題集の解説で「覚えておけ」と言われる論点が簡潔に載っております。

参考1:日本商工会議所HP
参考2:日本政策金融公庫HP

 

では、また!

 


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一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました
ご参加いただきましてどうもありがとうございました

         

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おはようございます!おべんと君です。

<本題>
遅ればせながら、オン春にご参加いただきまして
ありがとうございました!
今回はオン春でお答えできなかったご質問について、
特に2次筆記試験のご要望が多かったことから、
2次筆記試験についてお答え致します!

参考画像として、令和元年度事例Ⅲを使わせていただきます。
また、ご了承いただきたいこととして、下記2点お願いします。
①私はTBCの通信講座で合格したので、若干TBC寄りの内容に
_なってしまうこと
②あくまで私、おべんと君のやり方なので、このやり方が
_絶対ではないこと

<質問1:設問と与件の対応付けに悩んでいます>

前提として、こちらは「試験のテクニック」的な内容です。
2次筆記を受けるための基本的な考え方は、昨日いけちゃんが
書いた記事にその要素が詰まっていますので是非ご覧ください。

いけちゃんの記事 ↓ ↓ ↓
【中小企業診断士試験】2次試験対策:今知っておくべきこと part1

設問に答える根拠として、与件文があります。
そのため、「第何問目の根拠が、与件文の第何段落なのか?」を
結びつけることを「対応付け」と呼びます。
(というか呼ばれていることが多い)

この対応付けが間違っていたりすると、作問者が求めている解答が
書けないため、得点を失うといった状況になります。

私も本試験では画像右側に対応する設問番号を書いていました。
※クリックで画像拡大します

この対応付けがあっているかはどうかはさておき、、、
私は、この対応付けには大きく2つの方法があると考えていました。

①直接対応付け

これは、設問と与件文にある同じ言葉を探して
対応付けを行うというものです。
令和元年度事例Ⅲの第3問の設問1です。
※クリックで画像拡大します

設問にばっちり「社長の方針」と書いてあります。

 

そして与件の13段落、14段落を見てみます。
※クリックで画像拡大します

と直接的に「社長の方針」という言葉が書いてあります。
こういった言葉そのもので紐づけられる場合は、
直接対応付けができますので、割と容易です。
新工場」という言葉でも直接紐づけることが可能です。

ですが、残念ながら直接対応付けられる設問は少ないです。
その場合は、

 

②間接対応付け

私は、設問や与件を一度「1次知識」に置き換えて
それぞれ対応する設問や段落を紐づけて、
解答に落とし込んでいました。
先ほどのように直接的な言葉で対応付けるのではなく、
1次知識で間接的に対応付けるというものです。

令和元年度事例Ⅲの第1問で見てみます。
※クリックで画像拡大します

80字で配点20点です。絶対外せない問題です。
C社事業変遷を理解し、C社の強みを答える必要があります。

事業変遷:歴史のこと。強みと関係が深い歴史と言えます。

それでは、強みを1次知識に置き換えます。
強みとは、
・自社の経営資源です。ヒト、モノ、カネ、情報から構成されます。
・SWOT分析のS。そしてSをさらに細分化したのがVRIO分析
↓ ↓ ↓
VRIO分析:
V=経済性。競争均衡の源泉。競合と同じ土俵に立った程度。
R=希少性。一時的競争優位の源泉。今は優位、いずれ競合に抜かれる。
I=模倣困難性。持続的競争優位の源泉。他社が真似できない強み
O=組織。VRIを活用できる組織があるか。

上記の1次知識をベースとして、強みと言われたら、
強み=経営資源=S=VRIOのIとO
というような想起します。

この想起を元に、与件文を探しに行きます。
まず2段落目を見てみます。※クリックで画像拡大します

 

次に3段落目を見てみます。※クリックで画像拡大します

私は上記2点を強みの根拠として解答を作りました。
2段落目の技術力VRIOのI、模倣困難性
3段落目の生産体制VRIOのO、VRIを活用する組織

ちなみに6段落目には、
「技能士資格を持つベテラン作業者が品質保持に寄与している」
というような文章が書いてあったのですが、13段落目の社長の方針が
「これまでの作業者のスキルに頼った加工品質の維持ではなく、
作業標準化を進める
となっており、迷いまくった結果、字数が足りなくなったので
作業者のことは強みから外して書きませんでした
冷静に今考えると、事業変遷から強みを問われており、
ベテラン作業者のおかげで加工品質が維持されてきたという
歴史を経た経営資源(ヒト)なので、書くべき要素だったかも
しれません。

また、解答には3段落目を根拠として「生産体制」とは書きましたが、
一貫生産体制」とは書きませんでした。
「一貫生産体制」という言葉は過去問ではよく登場しますが、
私が書かなかった理由は以下のとおりです。
①「一貫生産体制」という言葉が与件文には明示されていなかった
②「一貫」という言葉は、「最初から最後まで」という意味であり、
_当時の私は、80分の短い時間の中で「機械加工」「熱処理加工」が、
_顧客にとって「一貫」した生産体制なのか?の確証が取れなかった
③「一貫生産体制」かどうかはよくわからないけど、
_「機械加工と熱処理加工の生産体制」が構築されたことは事実なので、
_生産体制」という言葉ならば減点にはならないだろうとの判断
冷静に与件文を読んだら、「一貫生産体制」でもいいのかもしれませんが、
2次試験では「いかに減点を回避するか」が重要だと思っていました。

解答内容については賛否あるかと思いますが、
私の場合は、このように対応付けが2パターンあることを想定して、
日々過去問や演習を解きながら本試験に臨みました。

 

<質問2:通勤などの隙間時間で勉強する方法は?>

2次試験は80分間で一連の作業を通じて解答用紙の記入まで行います。
そのため、隙間時間って何やればいいの?結構悩まれると思います。
私の場合、自宅の玄関から会社まで1時間と近く、電車に乗る時間も
15分強
しかなく、そんな中で何をするのか?結構考えました。

まず私の時間の使い方ですが、忙しくないときは
朝5時    :起床
朝6時半まで :過去問やTBCの演習問題を骨子作成まで解く
電車15分  :手作りノートで1次知識を定着させる
昼休み45分 :自席で昼食を食べながら、ふぞろいやTBC解答解説を
________見て、朝書いた骨子の内容を確認し、反省点をまとめる
21時~22時:事例Ⅳの問題を必ず1問以上解いて答え合わせ
就寝

こんな感じでした。
電車に乗っている隙間時間の勉強ですが、手作り1次知識ノートを見て、
1次知識を忘れないようにしていました。A4サイズのノートです。
※クリックで画像拡大します


このノートはTBC受験研究会が販売している「速修2次テキスト」に
掲載されている「抽象化ブロックシート」をPDF化して、
過去問や演習問題で気づいた知識を随時補足していたノートです。
「全体」「事例Ⅰ」「事例Ⅱ」「事例Ⅲ」のカテゴリーで4冊作り、
毎日4冊通勤カバンに入れて毎日読んでました
抽象化ブロックシート」とは、過去問で問われた1次知識の論点を
事例ごとにまとめたものです。私はこれをひたすら覚えて書き込んで、
2次筆記に必要な1次知識を覚えました。
11代目の3chも、抽象化ブロックシートをreminDoに入れて
勉強していたようです。→3chの記事。

また、一言一句そのまま覚えるのではなく、
生産計画での注意点は?」「生産統制での注意点は?」など
各事例で問われやすい論点と紐づけていました。

上述の質問1の間接対応付けも、日々この手作りノートを
見て忘れないようにしていたので、とても役に立ちました。

私の場合は、このように通勤時間は1次知識の定着に使っていました。

オン春でいただいたご質問、こういった形でこれからも随時
お答えしていきます!

この投稿が皆様の勉強の一助になれば幸いです。

<こっそり告知>
4月19日日曜日から、不定期で3回に分けて【渾身】連結会計を
投稿致します。ぜひご覧ください!

以上、おべんと君でした。


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一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました
ご参加いただきましてどうもありがとうございました

         

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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

前回の記事で2次試験に絡めた「中小企業政策」の記事を投稿するとお伝えしたのですが、予定を変更します。
オンライン春セミナー2020(開催報告:1次試験編2次試験編)で、事前配布した資料についてご説明できませんでしたので、内容を再編集してお届けできればと思います。
セミナー当日にお答えし切れなかった質問への回答も絡めながら、参加いただいた方にも、参加いただけなかった方にも、参考にしていただければ幸いです。

本日の記事は、1次試験前のこの時期に今知っておくべき2次試験対策のお話です。
私は1次試験前に2次試験対策を開始しておくことをオススメしていますが、「1次試験を合格する前に2次試験のことなんか考えられないよ・・・」というお気持ちもよくわかります。
ですから、まずは2次試験で出題される「事例企業に共通する方向性」をざっくりと確認しておき、「与件に忠実な解答を書くためには」何が必要なのかを探っておくだけでも有効かと思います。
この前提を理解しておくことで、今後2次試験対策を始める(=過去問と向かい合う)にあたって何をすればよいかが明確となり、学習効果を高めることが可能だと考えています。

お届けしたいのは、こんな方向けです。

① 2次試験対策をまだ始めていない方
② 2次試験の性質がいまひとつよくわからないという方

事例企業に共通する方向性

私はよく、奥さんと江の島方面に出かけて海を眺めに行きます(※現在は新型肺炎の感染対策で外出を控えています)。
多数のヨットがハーバーにひしめき合い、海に浮かんでいるのが見ていると、まるで一隻一隻が中小企業のようにも思えてきます。
以前、中小企業を「小型ヨット」にたとえた話を聞いたからでしょうか。

2次試験に出題される事例企業A~D社は、年度や事例によって規模にバラつきがあるものの(事例ⅡのB社は他の事例と比較して小規模なことが多い)、まさに中小企業の定義に合致する「小型ヨット」です。
「サーファー」(個人事業主)ほど個人芸の色彩は強くなく、他に乗員(従業員)もいて、小さいながらに組織としてのまとまりが必要です。
でも、「大型客船」(大企業)のように大人数の乗員を抱えているわけでもないし、最新鋭のエンジン(設備)を備えているわけでもありません

漕ぎ出していく海は凪いでいる時間は短く、常に波立っています
時に大波が寄せることもある大海を、「小型ヨット」が渡っていかなくてはいけないのです。

でも、なにも一隻だけで、一人だけで海を渡っていかなければいけないわけではありません。
頼もしい熟練の乗員(技能者)がいたりします(いなくなったら困るけど!)。
船団を組んで助け合いながら渡ってもいい(外部連携)し、羅針盤に頼ることも出来ます(中小企業診断士)

少々くどいかもしれませんが、前回の記事でも引用した「第1次試験案内・申込書」の科目設置の目的の一節を見ておきましょう。

中小企業診断士は、中小企業に対するコンサルタントとしての役割を期待されており、中小企業経営の特徴を踏まえて、経営分析や経営戦略の策定等の診断・助言を行う必要がある。
そこで、企業経営の実態や各種統計等により、経済・産業における中小企業の役割や位置づけを理解するとともに、中小企業の経営特質や経営における大企業との相違を把握する必要がある

ご存知かもしれませんが、中小企業診断士バッジは羅針盤がモチーフです。
中小企業が「小型ヨット」で、中小企業診断士が「羅針盤」、なかなかわかりやすい構図ですよね。

さて、「小型ヨット」が向かうべき方向性は、以下のように言い表せると思います。

自ら漕ぎ出し、これからも漕ぎ続ける(経営理念と経営方針)

船長(創業者)によって、「小型ヨット」はハーバーから自ら漕ぎ出しました。
そのときの想いを今も抱いているかもしれませんし、航海(経営)をしていく中で想いの変化もあったかもしれません
いずれにしても、船長の想いの結晶が経営理念だと思っています。

現実には、これらが言語化(明文化)されているケースばかりではないと思いますが、2次試験では必ず与件文の中から見出すことが出来ます
それは、この2次試験が紙上のコンサルティングだからです。
現在の船長は創業者ではなく、代替わりした経営者かもしれませんが、経営理念を元に、経営方針を策定している(したい)ハズです。

ここで、船長(経営者)の年代や生き方も、与件文にハッキリ書かれているとは限らないため、憶測や妄想は禁物ですが、解答にあたって念頭におくべき要素だと考えます。
たとえば、大手企業の技術者が地元にUターンして研究開発型企業を設立したなら、その「小型ヨット」は今後も研究開発を続けていくことでしょう。
また、研究開発をリードしてきた船長(経営者)の年齢が70歳を超えていたら、今後は組織的に研究開発が進めていけるように対策を打つでしょうし、後継者の育成も当然視野に入っていると考えるべきでしょう。

実際のコンサルティングの場でも、提案を受ける側がどのような背景を持っているか、詳細にリサーチして、なるべく「刺さる」ように提案すると思います。
相手が「大型客船」だったら有効な助言も、「小ヨット」では実現できないかもしれません。
与件文に記載のある範囲で経営者の想いを汲みながら、資源制約を踏まえて、この先も漕ぎ続けられるように伴走(解答)しましょう。

追い風に帆を上げる(強み×機会)

ヨットは、帆に風を受けることで推進力を獲得し、前に進んでいきます。

事例企業もまた、追い風(外部環境の変化)を利用して、経営していくのがよいでしょう。
そのためには風を捉える帆(内部資源)を、すぐに上げられるように準備しておく必要があります。
帆の内容は、現在は利用していない遊休資源かもしれないし、効率化によって生み出した余力かもしれません。

いずれにしても、強み (Strengths)を整理することなくして、機会(Opportunities)を捉えることは出来ません。
SWOT分析は、事例Ⅳも含む全ての事例において基本の手法だと言えます。

大事なことは、生き残り、成長を続けていくために追い風に帆を上げる(機会に強みをぶつける)ことです。

向かい風がきたら回れ右(脅威は回避)

船長(経営者)がいかに手練れで風を読む天才であっても、天候・風向きは一瞬にして変わることがあります。
それまで順風満帆で来ていても、あるとき突然向かい風(脅威)に変わってしまったら、当然ヨットは停滞か逆走する羽目に陥ります
酷い場合には転覆(倒産)のリスクに晒されることもあるでしょう。

そうしたときは、回れ右(発想転換)して向かい風を避け、追い風に変えます
航路を変えればいいだけかもしれませんし、他の工夫が必要かもしれません。
経営革新・改善なのか、新規事業開発なのか、それは与件から方向性を読み取る必要があります。

ここで、有名な冒険家の言葉を引用させていただきます。

状況は変わらなくても、向きを変えれば見え方が違ってくる
──白石康次郎さんの言葉 (ヨット世界一周を3度実現)

与件に忠実な解答を書くためには

2次試験が紙上のコンサルティングだとすれば、私たちが書いた診断・助言(報告書)を読む相手はどういう方でしょうか

答えはズバリ「採点者」です。
でも、解答内容は「出題者」の出題意図になるべく沿ったものが望まれているハズです(そうしないと採点できない)。
2次試験の学習における出題者とのコミュニケーション」という言葉、皆さん覚えてらっしゃいますでしょうか。
(参照:11代目ぴ。「【診断士2次試験】伝わる答案へ|コミュニケーションを意識する~前編~」)

そのために必要なこと、目指すべきことは何なのでしょうか。
事例企業の経営者が実在したとして、その報告書(答案)を見て、どう受け取めるかまで考えられたら最高です。
でも、それって簡単なことではないです。
だって実在しないし、会って話すことすら出来ないのですから。

実は、先輩たちの多くが語り継ぎ、今年の合格者の多くもポリシーに掲げていたであろう共通項があります。
それは「与件に忠実な解答を書く」ということ。
そのために心がけるべきことは何でしょうか。

制約条件を踏まえる

制約条件とは、形式的には解答内容を一定の幅に集束させるためのものですが、本質的には資源制約や経営者の想いを踏まえているのかという点にあります。

事例企業は、ヒト・モノ・カネ・情報という資源に制約があります。
例えば、足元でキャッシュ不足に陥っている企業に、無邪気に設備投資を勧めるのは酷ですよね。
未来のための投資ではありますが、足元の状況を改善することなしに勧められる選択肢ではないと思います(フェーズが違うということ)。
これは極端な例なので「当たり前じゃん」とお思いになるかもしれませんが、結構やりがち
実現可能性が高く、今すぐにでも実行出来る改善策を提案すべきです。

まずは事例企業の姿を思い浮かべられるように情報を整理し、80分という短い時間を有効に活用して、寄り添うことが求められています。
事例企業に親身に接して行動変容を引き出す、と言い換えることもできます。

1次知識で切り口を設定し、書かれたことで判断する

過去問を一度でも眺めたことがあればおわかりになると思いますが、切り口の設定の仕方は様々あるようにも一見思われます。
ですが、自分の経験が深い業種や領域の話であるほど、注意
2次試験は、1次知識の「応用」が問われていることを思い出す必要があります。

事例ごと頻繁に利用可能なキーワードは存在するものの、1次知識に基づく分析の上に立ってはじめて活きることになります。
キーワードありきで作成した解答では、的を外してしまう恐れさえあります。
キーワード採点で有名な『ふぞろいな合格答案』も、「合格答案を分析して抽出されたキーワードを覚えろ」なんて言ってるわけではなくて、「試験合格者や当時の受験生が考えついた切り口が何だったのか」というところまで踏み込んで分析すべき資料です。
その点で『ふぞろい』に勝る有力な資料は、今後も出てくることはないと思っています。
すでにAmazonで予約を開始しているようなので、まだ2次試験対策に手をつけていない方も、とりあえず確保しておくことをオススメします。
試験には合格しましたが、昨年度の2次試験についてもっと深く知りたいので、私も早速予約しちゃいました。
(参照:11代目かーな「中小企業診断士二次試験 「ふぞろい」どう使う?」)

本題に戻します。
ありがちなミスとしては、過去問で同じような問題が出たからと、実際は問われ方が変わっているのに、それを無視して無理やり使ってしまうことです。
与件文にない設定を妄想していて、参加した勉強会で他の方からご指摘をいただくまで、それに気づかなかったことがありました(反省)。

あくまでも与件文(書かれたこと)で判断しなければいけません
ちなみに、2次試験におけるNGについては以下の記事がよくまとまっているので、後ほどぜひご参照ください。
(参照:9代目Chika「2次試験、これを書いたらNG集」)

わかりやすい文章を書く

文章を書くうえで様々な方法論・テクニックが存在します。
その全てが「伝わる」ことを主眼に置いています
因果関係しかり、与件の言葉を使用することしかり・・・。
前提を共有しながら、採点者が理解できる文章にする必要があります。
聞かれたことに応えなければいけません。

「伝える」のではなく「伝わる」
「2次試験は国語の問題だ」なんてよく言われますが、口で言うほど簡単ではないですよね。
コミュニケーションの場で、こちらが想像もしない形で相手が受け止めていることなんて、日常茶飯事じゃないですか?
自分もあらためて心がけていきたいと思っています。

今日のまとめ

① 「小型ヨット」が大波を超えていくイメージを持とう
② 聞かれたことに応え、書かれたことで判断しよう

診断士として活躍されている先輩の美点は、相手の立場に配慮したコミュニケーションに優れていることだと拝察しています。

合格後に、多くの先輩診断士とお会いする機会に恵まれましたが、類まれなコミュニケーション能力を発揮して、多くの仲間(注:診断士に限らない)を巻き込みながら活動されています。
他の士業と比べてネットワークが充実した世界であることは合格前から知っていましたが、間近で実感して、尊敬の念を強めました。

顧客を獲得し、同志・仲間を増やすことが出来る診断士は、株式会社コーエーテクモゲームスが手掛ける歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」でいえば統率(人望)のパラメータがメチャメチャ高い軍師殿というイメージです。
伝わらない人には伝わらない悪例!絶対やっちゃダメなヤツ・・・!)

(※上記のイラストは豊臣秀吉の名軍師、黒田官兵衛だそうです)

次回は、私の解答手順を一例としてご紹介する予定です。
【渾身! 論点シリーズ】についても引き続き、リクエストを募集中です!

以上、いけちゃんでした!
それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


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一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました
ご参加いただきましてどうもありがとうございました

         

twitterもよろしくお願いします。

 

こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

 

先日のオンライン春セミナー(略してオン春!)にご参加いただいた皆様、改めまして、本当にありがとうございました。

事前アンケート、当日のslidoを合わせてたくさんの質問を頂いたおかげで、盛会(?)と相成りました。感謝。

 

我々11代目としてはあっと言う間の2時間でした。

個人的には二次試験並みのスピード感で頭を回転させ、皆さまの質問にお答えしたつもりでしたが、まだまだ答え切れていない質問が山ほどあります。

ということで、11代目一同、日々道場ブログでも頂いた質問に答えていく予定です。セミナーに参加頂いた方も、参加できなかった方も、ぜひチェックしてみてください。

 

 

本日は2次試験に関する質問で多かった、「ふぞろい」の使い方について、僭越ながらふぞろい13プロジェクトに参加している身として、お答えしたいと思います。

 

時間のない方は3と4だけでもお読み頂ければと思います。

そもそも、「ふぞろい」とは

中小企業診断士試験(特に二次試験)の勉強をした人なら一度は耳にする「ふぞろい」。

ここで取り上げるのは、正式名称を「ふぞろいな合格答案」という書籍です。

今、店頭に並んでいる最新版はこちら→「ふぞろいな合格答案 エピソード12」

 

他にも、同友館さんからいくつかの「ふぞろい」シリーズが出ておりますが、これについてはふぞろい12メンバーでもあるかわともさんの、こちらのまとめ記事がわかりやすいです。

「よくわかる!ふぞろい書籍一覧表」 by10代目かわともさん

「ふぞろい」の特徴は、なんといっても実際の受験生から頂いた、膨大な数の再現答案を分析していることです。

昨日のべりーの記事にもありましたが、再現答案(必ず採点結果がわかるもの)を収集して見比べるのは、二次試験の鉄板の勉強方法です。

それを大量のデータをもとに行い、まとめているのが、「ふぞろい」シリーズの分析結果です。

実際に試験を受けた先輩たちの戦いの記録が反映されているという点で、多くの受験生が信頼を寄せるのも頷けます。

 

「ふぞろい」の目次は以下のようになっています。(ふぞろいな合格答案 エピソード12を参照)

第1章 巻頭企画

第2章 ふぞろいな答案分析~実際の答案を多面的に分析しました~

第3章 合格者による、ふぞろいな再現答案~80分のドキュメントと合格者再現答案~

第4章 合格者による、ふぞろいな特集記事~2次試験に臨む受験生に贈る勉強のヒント~

 

具体的にどうやって使うの? ということについては、私自身の経験をふまえてご紹介したいと思います。

 

 センスのなかった私の「ふぞろい」の使い方

どうにか1次試験をパスした後、道場ブログで「ふぞろい」の存在を知り、あわててエピソード12を購入しました。

パラパラとページをめくり、第2章に過去問の採点基準が載ってるじゃん! と嬉しくなった私は、以降、試験本番まで「ふぞろい」を次のように使います。

①過去問を解いたら、第2章 ふぞろいな答案分析に載っているふぞろい流採点基準をもとに自己採点をする。

②その後、第2章の解説を読み、自分に足りなかった視点や、与件文にあるのに見落としてしまったポイントを洗い出して反省ノートにまとめる。

③一通り過去問の復習をして疲れたら、第1章、第3章、第4章を読み物として楽しく読む。

 

……全然活用できてないですね。

第2章しか全力で向き合ってません。

いや、第2章はこれで良かったのですが、他の章、特に第3章 合格者による、ふぞろいな再現答案~80分のドキュメントと合格者再現答案~ をただの読み物にしてしまうのは、非常にもったいない使い方です。

それは、ふぞろい13プロジェクトに参加してみて、痛感しました。

 

 

今だから言える「ふぞろい」はこう使う

「ふぞろい」には二次試験突破のために必要な知識とノウハウが詰まっています。

ざっくり言うと、受験生が必ずと言っていいほど使っている分析パートの第2章は知識面、合格者の80分間のドキュメントと再現答案が載っている第3章はノウハウ面、第4章は知識・ノウハウ両面の強化に有効だと思います。

これから「ふぞろい」を使って過去問の答え合わせと復習をする方におすすめの使い方は、以下の通りです。

 

①過去問を解いたら、第2章 ふぞろいな答案分析に載っているふぞろい流採点基準をもとに自己採点をする。
→二次試験の過去問を初めて解いた方は、おそらくここで軽く絶望します。

大丈夫です、みんなが通る道です。

 

②その後、第2章の解説を読み、自分に足りなかった視点や、与件文にあるのに見落としてしまったポイントを洗い出して反省ノートにまとめる。

→この時、特に知識面で抜けていたものや、自分の書いた答案では意味が不明瞭なものはないかを厳しくチェックする。

目安として、「みんなが書けていることを書く」「みんなができている問題で確実に得点できる」ことを一つのマイルストーンにします。

「みんなが書けていること」は 「解答ランキングとふぞろい流採点基準」を見ればわかります。

ここですね。(ふぞろいな合格答案 エピソード12より抜粋)

「みんなができている問題」は、設問ごとの「難易度」でわかります。

ここです。(ふぞろいな合格答案 エピソード12より抜粋)

これは、最終的に★2つの「勝負の分かれ目」まで得点できるようにします。

 

真偽のほどはわかりませんが、一説には相対評価とも言われる二次試験。

みんなが書けていることを書き、みんなが解けている問題をミスなく得点する、これを4事例とも達成することが、まずは合格のために外せない要素と考えるべきと思います。

 

③合格者と自分のノウハウ面のギャップを知るため、第3章(合格者による、ふぞろいな再現答案)の該当の事例を6人分全部読む。

→このパートは、試験会場で実際に合格者が考えたこと、やったこと等がかなり細かく書かれています。

例えば、与件文や設問のどこにチェックを入れたか、どんな風に与件文と設問を紐づけたか。

その事例において、ルーティンにしていた作業は何か。

後回しにした設問や、捨てることにした設問は、どんな状況でどんな情報をもとに、その判断に至ったのか。

6人分のノウハウを読んだところで、「これ、自分は既に全部できている」と言える人は、かなり少ないのではないでしょうか。

盗みましょう。先人のノウハウを。

パクリましょう。パクってカスタマイズしましょう。

 

さらに

④第4章(合格者による、ふぞろいな特集記事)で知識面、ノウハウ面をさらに補強

→このパートには、第2章、第3章に入りきらなかった情報が詰め込まれています。

「ふぞろい12」を例にとると、勉強方法や答案をもっとブラッシュアップする方法など。

ここも、パクってカスタマイズです。

 

さて、ここまで徹底的に「ふぞろい」と向き合うと、かなり体力的にも精神的にもかなり疲れると思います。

そこでようやく

⑤巻頭企画やコラムでなごむ

→息抜きやモチベーションアップに効きます。

なんだかんだ、ふぞろい13のメンバーも「ページ下部の一行コラムが好きだった」という人、多かったです。

以上が、ふぞろいを使い倒す、おすすめの活用方法です。

 

ふぞろいを使うメリットとデメリット

メリット

①合格者の答案の「幅」と、自分の答案の現在地が掴める

最大のメリットは、「各事例200以上の再現答案を分析したからこそできる、リアルな受験生の答案の実態把握」と「自分の書いた答案を母集団と比較できること」だと思います。

ふぞろいな合格答案プロジェクトでは、毎年、試験を受けた方から多くの再現答案を寄せて頂いており、その数は250以上に及びます(仮に250人から4事例分集まると、4×250=1,000件の再現答案が分析の元データとなります)。

さらに、再現答案の評価(合格、A、B、C、D)と合わせて分析を行うため、「多くの合格+A答案に書いてあったことは何か」「合格+A答案にあって、C答案になかったものは何か」といった分析が可能になります。

念のためにお伝えしておくと、このキーワード分析は、独自のノウハウによるかなり客観的なものです。

プロジェクトメンバーも人間なので、ついつい自分が書いたキーワードを推したくなるのですが、そこは分析ルールにより見事に弾かれます。

あくまで、リアルな答案を客観的に分析し、読者の皆様にお伝えするスキームになっていますので、ご安心下さい。

さらにさらに、キーワード分析を通して、合格答案やA評価の答案の「幅」もある程度把握できています。

毎年合格者が900名~1,000名程度いるとして、全員がぴったり同じ解答を書いているわけではありませんよね。

それでも、250以上の(令和元年度は過去最高数だったとか!)再現答案のおかげで、「だいたいこの辺りのことを書いている答案が、合格ラインらしい」という推測が可能になっているわけです。

そのため、ふぞろい流採点基準で自己採点をしていくと、

合格答案+A評価答案/B答案/C答案以下がどんなものか、大体の「幅」が分かり

自分の答案と比較することによって、相対的な自分のポジションや足りないものが分かる

というメリットがあります。

採点基準も模範解答も公表されない二次試験において、これはかなり画期的なことだと思います。

 

②合格者の答案を見て、「これならできるかも」と勇気が出る
個人的には、これも重要なポイントでした。

予備校が出している模範解答って、「80分でこんなの書けません……」としょんぼりしちゃいませんか?

確かにその模範解答から学ぶことはたくさんあるのですが、ベンチマークとしては使いづらい、というのが大半の受験生の本音ではないかと思います。

その点「ふぞろい」に載っている再現答案は、合格者が当日80分の中で書いたものです。

洗練度では予備校の模範解答に劣るかもしれませんが、受験生が目指すラインとしては、より「これならできそう」と思える内容になっています。

 

③つまづきやすいポイントも確認できる

第2章(ふぞろいな答案分析)でも、第3章(合格者による、ふぞろいな再現答案)でも、実際に試験を受けた人がミスしたところ、多かった勘違い等もリアルに記されています。

(第2章の方では、キャラクターの会話部分に盛り込まれています。)

多くの人がつまづいたポイントとその対応策を押さえることで、より安定的に得点できるよう、80分間のパフォーマンスを仕上げていくことができます。

 

デメリット
「ふぞろい流採点が完璧な採点基準である」とは誰も言えないこと。

これにつきると思います。

ふぞろいのデメリットというか、「限界」と言った方が現実に近いかもしれません。

ふぞろい流採点では、独自のノウハウをもとに「キーワード」に基づく採点方法を採用しています。

つまり、「◎◎というキーワードが入っていれば5点、△△というキーワードが入っていれば3点」というように、キーワード積み上げ式で自己採点をする仕様になっています。

毎年5,000名程度が受験する資格試験ですから、なんらかの採点基準があるはずで、キーワード加点方式というのは常識的に考えて有り得る基準だと思います。

ですが、あくまで二次試験の採点方式や採点基準はブラックボックス。

受験生から寄せられた再現答案のみを手掛かりに、なるべく客観的にキーワードを抽出し、配点を設定している「ふぞろい流採点基準」と全く違う手法がとられている可能性もゼロではありません。

ふぞろい流だと必然的に、キーワードを多く盛り込めた答案が高得点になりがちですが、実際に高得点をとった方の再現答案は、むしろ論点が絞られてシンプルだった、なんてのもわりと聞く話です。
「キーワードが正義!」と思い込んでしまうと、人が読んでわかりづらい答案を書いてしまうリスクは、確かにあります。

それを頭に入れたうえで、「どうしたら上位20%に入れるか=合格できるか」を掴むためにふぞろいを活用するのがよいと思います。

 

 

なお、令和元年度の二次試験を分析した「ふぞろいな合格答案 エピソード13」は、アマゾンで予約を開始した模様です!

アマゾンのページはこちら

発売は6月24日と2ヶ月以上先ですが(予約はやいな……)、初学者の方も2年目以上の方も、ぜひチェックしてみてください。

 

いかがでしたでしょうか?

明日はいけちゃんの登場です。

ではでは、引き続き一緒に勉強頑張りましょう~^^

 

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一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました
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おはようございます。べりーです。
(前回までの記事はこちら

本日は2次試験の話です。
昨日はTomatsuによる「1次試験対策での模試活用」に関する記事(こちら)でしたが、今回は「2次試験の模試活用」についても触れさせていただきます。模試シリーズとしてもご活用下さい。

長文ですので、とっても時間がない方は目次の「3.3.」からご覧下さい。
あまり時間がない方と模試活用だけ読みたい方は「3.1.」からご覧下さい。

 

はじめに

私は2017、2018、2019年と3回、2次試験にチャレンジしました。
2回落ちた後、何ができていなかったのか?を振り返ったのですが、結局のところ次の理由に尽きたかなと思っています。

①本番で実力を発揮する準備ができていなかった
②合格するのに十分な実力が備わっていなかった

文字にすると「さらり」として何てことないです。そりゃそうでしょうと。
もちろん自分なりに準備もしたし必死に勉強しました。
が、足りていませんでした。

今回はその辺りを振り返り「失敗のサンプル」としてご参考いただきたいと思います。
アンケートに要望の多かった2次学習法や学習計画のご質問に対して、検討する材料となれば幸いです。

ちなみに1次試験合格までの過程をさらっと振り返ると、

2016年2月    ・・・勉強開始
2016年8月    ・・・経営情報システム(情シ)足切り+運営・法務が未達
2016年9~10月 ・・・応用情報処理者の試験勉強に集中(情シ免除狙い)
2016年11~12月・・・応用情報の合格発表まで「心の放牧期間」
2016年12月  ・・・応用情報処理者を一発合格(情シとおさらば!)
2017年1~8月頭・・・1次試験に集中(運営・法務+保険で財務と経営)

という過ごし方でした。
つまり1次合格まで、2次試験の勉強を1秒たりともやりませんでした。
大学受験対策は高校受験に受かってからでしょ、みたいな思い込みをしていました。

 

本番で実力を発揮する準備ができていなかった

2次試験対策ですが、初回2017年度は自己採点で1次合格が分かってから慌てて行いました。
勉強期間は8月中旬から10月中旬までの2カ月間です。

2回目2018年度は、2017年12月に不合格通知を受け取ってすぐにMMC通学講座(通年)に申し込み、1月から本試験がある10月までたっぷり時間をかけて勉強できました。

結果、2回とも合格できなかった訳ですが「準備不足」の観点から振り返ります。

 

2017年度(1回目)

情シの悪夢を乗り越えて1次に合格した当時、道場で2次を一発合格した先代の記事に深く頷き「絶対に受かるぞ!」と机に向かう『勢い』だけが自分の「強み」でした。

MMCのメソッドを通信講座で学び、見よう見真似で実践しようとするも、9月末ぐらいまで「80分間で解ける気がしない」という状態が続きました。
10月に入ってからはMMCメソッドの理解も高まり、道場記事に導かれながら何とか升目を埋められるようになったものの、過去問を解いても事例Ⅳの点数がどうしても伸びません。
2次試験の作法や解法といった「2次試験とは」という部分への知識や準備が明らかに足りていませんでした。

この年の結果はABACの総合Bです。

ちなみに「脅威」に書いた「会場の机とトイレ」は本当に驚きました。
都内某大学の5号館、いつもの長机を想定して教室(狭め)に入ると1人1セットの独立型の机だったのですが、どう見ても小さい💦


写真は同大学の1号館(5号館の机はもう少し小さかったような・・・)

ネットで見ると寸法を測った人がいて、幅56cm×奥行40cmとのこと。
だから写真の机は実物より奥行きが贅沢仕様ですね、これでも(涙
これは想定していなかったというか、問題用紙と解答用紙を重ねて何とか省スペースでやろうとするのですが縁に落下防止の段差もないため、紙に押されてペンやマーカーが落ちそう、、あ、消しゴム落ちた(涙)そんな感じです(詳しく知りたい方は「税理士 机 狭い」で検索!)。

加えて、男性トイレの数が少なくて休み時間のたびに長蛇の列ができ、次の科目の試験開始時間に席に戻れなかった方が私の教室にも何人かいました。
この翌年から休み時間が10分間延長されたほどですから(トイレ少ない前提かいっ!)。

加えてさらに、季節外れで超大型の非常に勢力が強い台風が10月22日試験当日に東海・関東地方を直撃しました(嘘みたいな本当の話です)。

top
(画像:ウェザーニュース)

朝から雨がざあざあ降る中、駅から会場までの歩道を紳士淑女が列を成して黙々と足元を見つめ歩く様は、異様でした(当日夜に関東上陸予想だったため皆帰りも急ぎ足でした)。

しかし、台風には大して動揺しませんでした。何日も前から分かっていたので。
トイレも「ここは比較的空いてる!」場所を見つけたので対応できましたが、机には最後まで苦しみました。
事例Ⅳは、計算機 on 問題用紙 on 解答用紙のミルフィーユ状態ですから。

かなり言い訳がましい「脅威3連発」でしたが、実際にこの年の東京会場の合格率が16.9%と極端に悪化。ここ数年で最低と言われてきました(2015年17.8%、2016年18.6%、2017年16.9%、2018年19.2%)。

※「きました」と過去形なのは、2019年が15.9%であったため

 

2018年度(2回目)

2回目2018年度は1月に開講するMMCの通年通学講座に通いました。
前年の通信講座でも思いましたが、MMCはメソッドをまとめた様々な教材が素晴らしく、講師のフィードバックや助言も丁寧で、特に事例Ⅳの教材は「これはすごいな」と思う程度でした。。
私にとっては講師と双方向でコミュニケーションできる分、通学は学習効果が高く感じられました(今年からZOOMが導入されて通信にもメリットが拡大するかもですね)。

前の年に2次本試験を実地で1度経験したことでどういう試験か?は理解しており、そこに9カ月間のMMC受講で2次試験の学習方法やメソッドを学ぶことができたので、1回目とは違い十分に準備ができた感覚がありました。

一方で1次知識のテキストの読み返しといった全体的な1次知識の振り返りをしなかったので、得意に感じていた事例Ⅲに対する苦手意識が強まっていた気がします。

この年の「機会」は、一発合格道場の8月~9月記事でだいまつときゃっしいの連載記事に出会ったことでした。
私もだいまつ記事を読み込み、きゃっしいの解法を印刷して「日々持ち歩くノート」に挿し込みました。

【とことん読み込んだ記事 byだいまつ】
【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅰ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!
【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅱ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!
【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅲ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!

【とことん読み込んだ記事 byきゃっしい】
きゃっしいの解法実況@事例Ⅱ & 5分でできる!1次と2次をつなぐトレーニング方法
きゃっしいの解法実況@事例Ⅰ

そして脅威です。
私が当時携わっていた業務は8月~10月に繁忙期が集中するのですが、2018年度の9月と10月は過去最高の修羅場となっていました。
そんな中2次試験当日の2日前に熱を出してしまい、風邪薬の処方と合わせて「人生初のニンニク注射」を投入しました。
また「今年落ちたらまた1次全科目受け直し」というプレッシャーから前夜は眠れません。
さらに、前回試験は「申込解禁日直後(早め)」に申し込んだところ上記の「机の不幸」があったので、ゲン担ぎも込めて「締切日直前」に申し込んだのですが、今度は会場が自宅から非常に遠く、朝早くに起床せざるを得ませんでした。
その結果当日は体調がボロボロ。「いつも通り」には程遠く、実力を発揮できる状態ではありませんでした。
結果はBACBの総合B。1年目より悪化です。

事例Ⅳが難化した年だったのですが前年とは違い設問に食らいつける程度までは上がってきました。
ただ、苦手意識を感じ始めていた事例Ⅲの途中で頭の中がぼやーっとなり、集中が途切れたのは実力以前の問題でした。

このように・・・

2017年度2次への着手が遅すぎて時間切れで準備不足に泣きました。
2018年度は準備にたっぷり時間をかけました。1年間ですから。
当日の体調管理に失敗したのは「準備不足」と言えますが、それを乗り越えることも可能だった筈です。
ただ、それだけの実力が足りなかった。
準備の方向を誤ったのです。

 

合格するのに十分な実力が備わっていなかった

2017年度(1回目)

実力面では、2回目の1次試験で「運営、財務、経営(と法務)」に専念できたため、かなり2次向けの「1次脳」になっていたのは強みでした。

またMMCの直前模試を受けたのですが、これの「フィードバック返却」という答案返却時の1対1の個別面談サービスが物凄くて、例えば「設問間の一貫性はやはり重要ですか?」といった一つ一つの問いに対してズバズバと助言を下さりそれが全て腹落ちしました。
この面談で教わったことを愚直にやり続けた結果、理解を深めることで実力が付いたように感じました。
短期的に「力がついている感覚」が得られたのは2次初学者ならではの強みだったと思います。

一方で、やはりたった2カ月間の学習では私のスペックでは実力不十分に終わりました。
特に事例Ⅳの2問目、CVPで盛大に計算ミスを犯したことに気づかず、4問目の冒頭で「連結なんて分からん!」と動揺してしまい残りの問題もすべて的外れなことを書くなど、明らかに「合格に十分な実力」とは言えない状態でした。

それに加えて事例Ⅲで「SWOTが出ない!+3問目がマーケ的」という変化と、事例Ⅳの3問目の難化です。
試験後、実力を伴ってないから「受かったかも」と思ってましたが、事例Ⅳは43点とほぼ足切り状態で、完全に実力不足でした。

 

2018年度(2回目)

そして2回目。
MMCの通学コースでは毎回答練でMMC講師が作問した問題を解き、即日フィードバックを受けます。これを帰宅してから復習していました。
何しろ通年通学で数十万を投資し、2次専念の勝負の年です。
とにかく答練の復習を深く行い、メソッドの定着に励み、2カ月おきの模試の結果に一喜一憂し、模試の事例をしゃぶり尽くす勢いで復習を重ねました。

以前も書きましたが、MMCの講師は授業の中でよく「皆さん、事例研究は進んでいますか?」と声がけして下さいました。
それに対して私は日夜、答練と模試の事例とメソッドの復習を繰り返していたので、毎回「YES!!👍」と心の中で答えていました。
9月に実施された「MMC2次直前模試」も事例Ⅰの点数は「1位」、4事例総合でも「上位20%以内」と事前の目標を上回ることができ、胸をなでおろしました。

やることはやった。会場に持ち込む資料/書籍類も1年かけて厳選したものばかり。直前模試も結果を出せた。準備万端整った。よし本番だ!

・・・なのに結果はBACBに終わった理由。これは「過去問と向き合う時間が圧倒的に不足した」ことによる実力不足だと思いました。
準備の方向を誤ったのです。

 

2次試験に必要な実力とは?

よく言われますが、2次試験の「正解」を知る者は作問者ならびに採点者以外おりません。協会は正答を一切発表しないからです。
したがって、教壇で力強く解説する講師も、磨き上げたメソッドを駆使して模範解答を作成する受験校・講師団も、様々な角度から分析した結果をまとめた書籍やあのブログもこのブログも、正解を知らないのです。
ただ、2次試験の合格者には「このように学習したら結果を出せた」という「事実」が残ります。
「たまたま」だろうが「悠々」だろうが事実は事実です。どんなベテラン講師だって「根っこ」の所にはその「経験」がデンと構えている筈です。この道場を開いた初代4名の最初の記事を読んでもそれがよく分かると思います(はじめに~道場と道場基本理論について~)

その中でも特に、受験校の講師や書籍の著者の多くは、経験をベースにその後膨大な知識を塗り重ねながら理論化し「知見」や「ノウハウ」に磨き上げた『診断士試験研究のプロフェッショナル』です。
受験校の答練や模試で使う事例問題は、講師たちが知見やノウハウを駆使して作問したものであり、また、本試験と違って添削して受験生本人へ返却しなければならないため、各校独自の採点(特に加点)の基準や方針が事例問題の作問に色濃く反映されていると言われています。
つまり各校独自の「予想問題」であり「予想解説」であるとも言えます。
そのような本試験の過去問や中小企業白書等を深く研究して作問された問題や解説から学べることはとても多いことは間違いありません。

ただし、重要なのは「本試験の出題者が作問する事例問題を解けるかどうか?」であり、それは過去問そのものなのです。

受験校(答練・模試)や参考書・問題集、または一発合格道場ブログから知見や経験を拝借しつつ、いかに過去問に触れ、過去問を自分自身で研究するか?が最も近道なのではないでしょうか。
私が失敗したのはこの点であったと思っています。
言ってて悲しくなりますが、受験校の勉強をしっかりやったけど「本試験の研究」という最も本質的な実力に関わる学習が不足していたのだろうなと。

受験校の講師は授業の締め括りにこのように仰ることもありました。
「以上について、皆さんの事例研究にお役立てください」と。
当時は正しく受け止められなかったけど、本当に重要なメッセージだったと今では思います。

 

事例研究とは?

答練や模試は「=事例研究」ではなく「=事例研究に役立てるべき材料」であるということです。
そして「事例研究は自分が過去問を研究し腹落ちするまで徹底的に行うべき」と考えます。
これにはある程度の期間を要することと思います。

通学・通信を受講中の方学んだメソッドや知見を過去問で確認することを徹底して下さい。
「過去問はカリキュラムを終えてから」ではなく、事例研究に今からでもお役立て下さい。
「ここまでやったら受かる」の基準を過去問に置くことをお勧めします。

独学の方は過去問の再現答案(必ず得点結果が分かるもの)を収集して徹底的に見比べることをお勧めします。
道場の11代目は得点付きで公開(【速報】令和元年度 中小企業診断士 二次筆記試験再現答案と得点開示結果)していますし、H31年以前も過去記事からある程度集められると思います。
そして勉強会への参加をお勧めします。
自分は参加したことがないのですが、過去問に関する意見交換や、勉強仲間から受験校のメソッドなども聞けたりと、独学生にとってメリットが多そうです。
このように過去問の再現答案や勉強会から「自分に合うところだけつまみ食い」して取り入れることをお勧めします。
「ここまでやったら受かる」の基準を過去問に置く、これは独学も同じです。

なお「事例研究」については、令和元年度の事例問題を中心に今後も11代目が次々と多様な記事を投稿すると思います。

 

まとめ

前回はデータを基にした記事だったので(診断士一次試験の平均点と科目合格率【令和Ver.14年間推移】)、今回は敗因分析を中心に経験を基にした記事とさせていただきました。

私は2次試験に2回落ちた理由を次の理由だと振り返りました。

①本番で実力を発揮する準備ができていなかった
②合格するのに十分な実力が備わっていなかった

【実力を発揮する準備】

本番で普段通りに実力を発揮することの難しさを自分を例に書きました。
準備できる要素もあれば、準備できない要素もあります(特に「脅威」)。
とはいえ本試験では想像もしなかったことが沢山起こります。
ここに書けないようなこともありました。
その結果、「本番で実力を発揮する準備」とは「何があっても動じない状態」に自分を持っていくことだと思うようになりました。
その準備の面で、答練や模試を経験することで「場慣れ」「現場での手順の確認」に奏功するのは、前回Tomatsuが記事で書いた一次試験と変わりません。

そして、正しい方向で準備をする、できているか都度チェックすること。
準備にかけた時間が多いほど良いのではなく、そこが大事かと思います。

 

【合格するのに十分な実力】

「事例研究」を行うことで「本試験を合格するための本質的な実力」に関わる学習を十分にします。

答練や模試は「=事例研究」ではなく「=事例研究に役立てるべき材料」ということ。
そして「事例研究は自分が過去問を研究し腹落ちするまで徹底的に行うべき」ということ。

通学・通信を受講中の方はカリキュラムと並行して「学んだことを過去問で確認すること」を徹底すると良いでしょう
独学の方は過去問の再現答案(必ず得点結果が分かるもの)を収集して徹底的に見比べたり、勉強会で情報収集して「良いとこ取りを狙う」のもアリだと思います。

いずれの場合でも「ここまでやったら受かる」の基準を過去問に置くことをお勧めします。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

「机の不幸」がもう起きないことを祈ります(涙)が、「あった事実」を知っただけ皆様はほんの少し有利になれたかもしれません。
2次試験の事例研究については今後また記事に書きたいと思います。

べりーでした。

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一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました。
ご参加いただきましてどうもありがとうございました。

         

どうも、Tomatsuです。

先週のオンラインセミナーでは、多くの方にご参加頂き誠にありがとうございました。

いろいろ不備等があったかと思いますが、今回の学びを基に精進してまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。

厳しいご指摘含め、運営上のアドバイスなど、思いつくことなどございましたら随時ご指摘頂けますと幸いです。

さて、オンラインセミナーのQ&Aセッションでは「本試験で420点以上取る勉強法、これから試験日まで何をするべきか?」というご質問に対して、「アウトプット力」を身につけるべきと解説させて頂きました。

本日はこのポイントを深堀りして「アウトプット力の磨き方」について書かせて頂きます。

1.「アウトプット力」とは?

「アウトプット力」とは一言でいうと試験日当日に「ベスト解答を置いてくる力」を指します。

こう書くと「7科目の基礎学力がしっかり身についているか?」みたいなことを思い浮かべてしまいますが、アウトプット力はそれだけではありません。

他にも下記ポイントを含みます。

【アウトプット力に含まれる要素】

  • ケアレスミス防止・正解をもぎ取る類推力(再現性)
  • 60分、90分以内に納得できる解答を作り切る力・手順(迅速性・正確性)
  • プレッシャーに打ち勝つ力(精神安定性)
  • 疲労に打ち勝つ力・疲労対策(持久性)

+ 7科目の基礎学力

もちろん基礎学力が一番重要なのは言うまでもありませんが、試験では「その学力を本番で制限時間内に発揮できるか?」が問われます。

そのためには、試験中に起こりうるあらゆる罠

  • ど忘れ
  • 初見問題トラップ
  • 疲労・プレッシャー
  • 外乱(屋内空調、交通機関の遅れ、周りの受験生の騒音)

に対応するための準備が必要です。

まあ、受験テクニックと言い換えても良いかもしれませんね。

言うまでもなく、他の資格試験同様、診断士試験にも受験テクニックがあります。

そしてこの受験テクニックを身につけるには『テキスト学習では不十分』です。

そこで紹介したいのが予備校公開模試の活用です。

本日はこれらの活用法について解説したいと思います。

2.予備校の公開模試

アウトプット力を身につけるには『模試を通して本番を模擬(シミュレーション)すること』が最も効果的です。

さいちゃんの「模試の受け方&道場10年の強みを活用する②」にも書かれていますね。

以下におすすめ模試をリストしましたので是非受けてみてください。

LEC1次ステップアップ模試 [〆切済み]
– 実施日:4月11日(土)~12日(日)
– 申し込み〆切日:4月11日(土)
– 価格:5,090円(7科目、Web解説有り)

LEC1次ファイナル模試
– 実施日:6月6日(土)~7日(日)
– 〆切日:未定
– 価格:未定

クレアール1次公開模試(自宅受験のみ)
– 実施日:6月25日(木)~7月1日(水)
– 〆切日:5月上旬
– 価格:3,500円

TAC1次公開模試(自宅受験のみとするか検討中とのこと)
– 実施日:5月30日(土)~31日(日)
– 〆切日:未定
– 価格:未定(昨年度は6,200円)

公開模試で最も重視すべき目的は「とにかく本番に近い状況を経験すること」

受ける場合は、これが「本番」というメンタリティで取り組んでほしいと思います。

診断士試験は7科目・計8時間半を2日間でやり遂げるという過密スケジュールです。

おそらく多くの方々にとって、ここ数年間でMAX級の疲労度を経験することになるかと思います。

しかもどこかに爆弾科目が仕掛けられている可能性が高く、メンタルをやられた状態で残りの科目に着手するのは正直キツイです。

また、試験前日は寝たいのに寝れないし、プレッシャーで吐きそうになるし、試験当日は「自分の100%の力が発揮できない」という状況が起こりうることを知っておいて欲しいのです。

私の場合は、昨年度、LECの1次ステップアップ模試(自宅受験)とTAC1次公開模試を受けて、万全の準備をした状況だったので無事乗り越えられましたが、「ぶっつけ本番で挑んでいたら?」と想像するとぞっとします。

十分すぎて困る準備はありませんので、是非、模試を活用して本番に強い体質を獲得して欲しいと思います。

*コロナウイルスによる外出自粛要請に伴い、公開模試が自宅受験になる状況も考えられますが、この場合も本番を意識したタイムスケジュールで実施することを強くお勧めします。

(a) 公開模試で確認すべきこと

公開模試を受けるにあたって確認すべきことをまとめてみました。

各科目の手順・時間配分の改善点

手順・時間配分は予定通り実施できたか?

おそらく初めての本番環境ではかなり難しいと思います。

予定通り遂行できなかった部分は後日見直しを行って自分なりの取り組み手順を固めていってください。

それが「安定的な実力」に繋がります。

例えば、私の場合、模試を受け終わった後、財務は1問目から順々に解く方法では難しいと感じ、瞬殺できる問題から着手し3回転させる前提で解く方法に見直しました。

べりーの記事とほとんど同じ方法です。

他の科目についても同様で、予定していた手順通り実施できなかった科目については見直し・改善を行いましょう。

ケアレスミスの原因分析

ケアレスミスの振り返り、「超重要」です。

ケアレスミス論点は「あとほんのちょっとのテコ入れ」でポイントゲッターに出来るからです。

出るか出ないか分からないD,Eランクの論点補強を行うよりも、あともうちょっと頑張れば会得できそうな論点に力を入れた方がよっぽど効率が良いです。

ケアレスミスの原因が、「知識不足」だったのか「手順ミス」だったのか「単純に時間が足りず慌ててしまった」のか原因分析をしてみてください。

ミスの原因が分かればおのずと対策が見えてきます。

一次知識が定着していない状況での実施かと思いますので、模試ではケアレスミスが目立ち、かなりへこむかもしれませんが、「ケアレスミス論点は宝の山」といった意識でしっかり振り返りを行ってみてください。

選択肢を適切に絞り込めたか?

診断士試験では、どうしても最後の2つ(または3つ)の選択肢で迷ってしまう問題が出てきます。

これは「診断士試験が難しい」ということで、嘆くのではなく、ある種の割り切りが必要になってきます。

むしろここで着目すべきは、「選択肢を適切に絞り込めたか?」どうか。

なぜなら「選択肢を絞り込む力=安定的な力に繋がる」からです。

例えば選択肢が5つある問題の場合、確率論に任せると正解の可能性は20%ですが、選択肢を2つに絞りこめたら可能性は50%まで向上します。

最後の2択まで絞り込んだら、あとは鉛筆に運命を任せれば2回に1回は4ポイントゲットできるわけです。

解答を絞り込む力が身についているかどうか?も自分の実力を確認する上で重要項目になりますので、模試を受ける際は選択肢のヨコに「〇・×・△」を用いたメモを残すことをおすすめします。

  • 〇=マークシートに記入した選択肢(正解だと思った選択肢)
  • ×=真っ先に排除した選択肢
  • △=最後まで迷った選択肢

模試後にはこのメモを振り返って、補強が必要な論点をあぶり出して頂きたいと思います。

3日間(前日も含む)の過ごし方の改善点

模試は、前日含む3日間の過ごし方をシミュレーションするとても貴重な場です。

  • 「前夜は何時に寝るべきか?」
  • 「当日は何時に会場入りすべきか?」
  • 「交通機関の遅れがあった場合の対処法は?」
  • 「空調が寒過ぎたら(暑過ぎたら)どうする?」
  • 「ファイナルペーパーはどのタイミングでチェックするか?」
  • お昼ご飯、おやつは何を用意すべきか?

など確認すべき項目はかなり多いです。

後日見直し・改善が行えるよう、前夜あたりから、あらゆることに意図を持って行動することをおすすめします。

私は模試当日の朝、コーヒーを飲みすぎて経済開始後5分後にトイレに行きたくなり、地獄のような時間を過ごしましたので、本番の朝はコーヒーを一杯に制限するなどの改善を行いました。

くだらないことのように感じますが、こういった些細なことが本番当日のパフォーマンスに影響しますので抜かりなく準備を進めて下さいね。

(b) 公開模試の得点で一喜一憂しない

最後に、公開模試の得点は「低くても」「高くても」一喜一憂しないようにしましょう。

「本番のつもりで受けて下さい」と言っておきながら矛盾しているように感じるかもしれませんが、模試はあくまで模試です。

低かったら「模試で良かった」と割り切り、逆に高かった場合も「私は安泰だ」と思ってはいけません。

特に得点が高かった方は、気が緩んでしまい、勉強のモチベーションが下がってしまう傾向がありますので要注意です(私もそうでした)。

また、得点が低かった方も諦めないでください。9代目へんりーの「模試で420点以上取れなくても、やるべきことをやろう。」にも書かれている通り、公開模試から1次本試験までに100点アップした方もいらっしゃいます。

模試はあくまでも「アウトプット力向上のための手段」と位置付けて、本番当日までコツコツやるべきことを積み上げていきましょう!

3. おまけ:診断士系YouTuber「ほらっち先生」による激励

今年は新型コロナウイルス感染症の情勢に伴い「本当に試験があるのか?」という不安とも向き合わなければならず、例年よりも厳しい環境を強いられているかと思います。

ただ、こんな時だからこそ「自分が置かれた環境を憂うのではなくポジティブに考えること」を意識すべきかなと思います。

先日、診断士YouTuberとして人気を博している洞口先生の「ほらっちチャンネル」で令和2年度 診断士 1次試験の概要という動画が期間限定でアップされました。

ここで洞口先生は、下記のようにおっしゃっています(部分抜粋)。

“受験生としてやるべきこと・取り組むべきことは変わらない。試験があることを前提に粛々と準備を進めていったものが合格を勝ち取る。”

私は受験生の立場でこの環境を経験していないので、薄っぺらく聞こえるかもしれませんが、洞口先生の意見に同感です。

そして、一つ付け加えるとすると、「診断士勉強の過程で勝ち取った成長は誰からも奪われるものではない」というポイントです。

万が一試験が実施されなかったとしても、来年度の試験では必ず活かせますし、これまでの勉強で身につけた知識は本業で活きます。

これを思う存分楽しんですし、そのためにも今後も勉強を継続して欲しいと思います(合格後だって勉強は続くのですから)。

最後に上記動画のコメント欄に素敵なコメントが投稿されていましたので紹介させて頂きます。

“何事も資格試験はそうなのですが。試験を受けるのは自分の能力を上げるため。それが私の場合の資格試験勉強を行う意味です。結果として自分に自信がついたり転職しやすくなるということもあります。しかし、本質は自分の知識をアップさせて成長するということが第一にあります。試験勉強から自己マネージメントする能力を鍛えることにつながります。例えば、試験が今年実施されなかったとしても、結果として自分の能力が上がっている状況に変わりない。だから、私は、試験が今年仮になかったとしても来年に向けてさらに自分の能力を上げる努力を続けるだけ。そのように個人的な考えですが思っております。”(貴田中さんコメント引用)

超ポジティブですね。最高に素敵と思います。

感覚値で恐縮ですが、やはり合格する人はポジティブな方が多いです。

ポジティブな精神は先天的なものではなく意識的に作れるものなので、「最近、自分、ネガティブ思考だな~」という方は、荒療治的に身の回りのあらゆることをポジティブに考えることを意識してみてください。

意外に、合格への最短ルートはそういった所から始まるものだと思っています。

以上、Tomatsuでした。

最後まで読んで頂き有難うございました!


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一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました。
ご参加いただきましてどうもありがとうございました。

         

こんにちわ。CKです。今日もブログ読んで頂き有難うございます。
また先週のオンラインセミナーには沢山の方のご参加ありがとうございました。

セミナーの事前質問や当日のSlidoでも多く挙がったのが、モチベーションについての質問でした。きっと試験勉強の永遠のテーマではないかと思います。そこで今回はモチベーションについての記事を書かせていただきます。

まずベースで大事なのは、なぜ勉強するかという目的、目標の再確認だと思ってます。まさに試験勉強に対するモチベーションの源の部分です。これについてはさとまるの記事が参考になります。

0秒思考でモチベーションアップ 〜受験動機を整理する〜(さとまる)

(0秒思考は、私も数年前この赤羽さんのワークショップを受けたことがあり、仕事でもとても役に立ちました。)

目的や目標が再確認できたら、あとは日々気分を盛り上げてやっていくしかありません。そこで今回はその為に私が実際やってみたことをいくつかご紹介させていただきます。

・やるきスイッチを作る
仕事の後、中々頭が切り替わらず勉強モードにならない、といった事ありますよね。私はほぼ毎回でした。そこで気持ちの切替時に音楽を聞くようにしていました。診断士勉強のテーマソングを数曲決めて、それを聞くことで勉強モードに切り替えていました。
曲は何でもいいと思いますが、私の場合は受験を決意した時にちょうど流れていた曲や、予備校の答練で悔しい思いをした帰り道で街頭ミュージシャンが演奏していた曲、悩んでいる時に偶然テレビで流れた曲など、その時の自分の気持ちを思い出せる様な曲を選んでいました。
特に、しんどい時や忙しい時、「何で勉強しているんだろう」となってしまう時にも、最初の気持ちを「速攻」で思い出すための手段として、とても重宝しました。
音楽をあまり聞かない人は、お菓子でもドリンクでもアロマでも、何か五感から直接スイッチを入れてくれるものを一つ持っておくといいかと思います。試験当日にも役に立ちます。

・やるきスポットを作る
自宅では集中力が続かず、TACの自習室に行ったり、カフェなど家の外で勉強するようにしていました。空間を変えることで、強引に勉強する状況に切り替えるという方法です。
今年は外出が難しくなっていますので、例年のようにカフェなどでの勉強は難しくなっているかもしれません。
ただ、家の中でも「勉強する場所」をどこか決めておいて、「そこに移動した際には勉強モードにする」「休憩するときは離れる」と区別すると、メリハリがついて、座ってダラダラ時間を過ごすことも抑えられると思います。

・勉強仲間(戦友)を作る
沢山は要らないかもしれませんが、同じ目標に向かっている戦友がいることで、「最近どうですか?」「このあたりが全然理解できてなくてヤバいっす」とか時々、近況交換するだけで励みになりました
予備校通学の方は同級生の方とやり取りしたり、独学の方は勉強会やオンライン勉強会で知り合った方と時々LINEなどやってみてはいかがかなと思います。

・ 後ろを振り返る
これまで問題を解いたノートや、学習時間をつけている方はその時間を眺めて、「ここまで勉強したんだ」という達成感に浸ります。山登りの途中で後ろを振り返ってこれまで登ってきた道や地上からの高さを実感するイメージです。先ばかり見ていたら険しくてしんどくなりますが、時々後ろを振り返ると「ここまで頑張ったから、もう少し頑張るぞ」という気持ちも湧いてきます。
私は、学習時間そのものは人それぞれなので、時間数自体で勉強の仕上がり具合や合格の目安にはならないと考えていますが、自分がこれだけやったという満足感を得るための情報としてはとても使えると思います。

・受験生を楽しむ
社会人になってまとまった時間勉強することはなく、この受験生という期間は大学受験(高校生時代)以來の経験で懐かしい感じもしました。若い時に比べ記憶力が落ちている事を実感しヘコむ事もありますが。。
そこで、いわゆる受験生がやるような験担ぎなども楽しみながら取り入れて、この期間自体を楽しむというのもアリだと思っています。神社ではお守りを買いましたし、弁当買うときにはチキン(資格を取りに行く:とりにく)を選ぶようにしました。チキンとか全くもってくだらないですが、せっかくなので「22年ぶりの受験生生活を満喫してやろう」とイベント化させて無理やり自分で楽しんでいました。

・やりたいけど我慢することを書き出す
余暇やスキマ時間を勉強に充てていると、色んな事を我慢しなければなりません。「この本読んでみたい」「この映画見たい」「飲みに行きたい」「旅行行きたい」「買い物行きたい」「この番組みたい」等々、色んな「やりたい事」欲求が出てきます。勉強時間を確保するためにはこれらを我慢しないといけないのですが、強引に欲求に蓋をして我慢していくだけではストレスが貯まってしまいます
そこで、やりたい事が出た時にはその都度メモに書き出しておくと良いと思います。振り返って見てみると、どうでも良い衝動的な欲求が案外多いもので、そういう事は消していくだけで我慢したことへのストレスも軽減できます。その上でも残っている「やりたい事」は、合格後に取り組む事として価値あるものや、合格後の自分のご褒美になりますので、これらを目標にしながら勉強に向かえば前向きな気分になります。

 

こんな感じで、あの手この手で色々試してみることで、何とか乗り切ることができました。

道場の歴代メンバーもそれぞれ色んな方法でモチベーション維持をされてますので、併せて参考にして自分にあった方法を見つけていただけたら、と思います!

・漫画で上げようモチベーション(10代目たっつー)

・ラストスパートのためのモチベーションアップ術とタイムマネジメント力強化術(9代目きゃっしい)

・モチベーションキープできていますか?(8代目ゆっこ)

・『軌跡の可視化』モチベーションを維持するためのツール(7代目フェイマオ)

以上、CKでした。

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本日もアクセスありがとうございます。さいちゃんです。

 

最近の明るいトピック(毎回理系話ですみません)をご紹介します。

先日、21世紀に残る謎であった、ABC予想が証明されたというニュースが発表されました。ABC問題は過去問解くときに大切な指標ですが、ABC予想は数学の話。

ニュース記事1 ニュース記事2

京都大学の望月教授が約8年前に出した論文の審査が完了し、専門誌に掲載されることが決定したことでABC予想が証明されたことがはっきりしました。専門誌に掲載されることで、論文の正しさ、証明の正しさが担保された、ということでしょうか。正直中身はよくわかりませんが、人類の謎が解明されたということに対して、よくわからんけどすごい!と感銘を受けています。

証明問題では、ある問題を証明するために、別の問題をもってきて証明することで、解きたかった問題を証明する、といった手法が用いられます。今回のABC予想も、宇宙際タイヒミュラー理論を証明することで、ABC予想を簡単に証明することに成功しています。(宇宙際タイヒミュラー理論は全部で4編ある膨大な論文です)

このように、証明の世界では①A=Bである。②C=Bである。よって③A=Cである。といった三段論法の形で証明することが多々あります。

肝になると思っているのは、A=Cを解くために、A=BとC=Bを引っ張ってくる思考です。ある問題をより理解しやすい別の問題に置き換える考え方は、事象を多面的にとらえることに寄与します。中小企業診断士の試験でも、問題の解説が理解できない場合に、別の考え方の引き出しがあれば理解を促すことができたり、問題を違った角度で見る訓練をすることで多面性につながることにも通じると思います。

__________________________________

 

模擬試験の話

 

前置きが長くなってしまいましたが、本日は模試の話です。

そろそろ模試が始まる季節になりましたね。
私はというと、模試の受験を最低限にしていました。

理由は、「とても消耗するから」です。

たとえ模試といっても得点高いほうが嬉しいので、限られた時間で、最大の点数を引き出すために、できるだけのことをやるのでとても消耗します。一次試験の模試の場合は二日に分けて実施するので、丸二日つぶれてしまうのと、体力面へのダメージが大きいと考えていました。ましてや短期間にいくつも模試を受けられるような気力はありませんでした。

これまで高校受験や大学受験など幾度の試験、模擬試験を経験していたので、私の場合は模擬試験を場慣れのためではなく、問題演習の延長として活用していました。一次試験の場合は、新作問題で知識の幅を広げる意味が多かったので、TACの養成答練や完成答練等の問題演習も、模試と同じ位置づけです。

また、二次試験の模試は計3回受験しましたが、前半の2回までは、自宅受験で時間を気にせず、テキストも読みつつといったように、できるだけより良い解答作成を目指しました。3回目の受験の際も自宅受験で数日に分けましたが、80分以内でアウトプットをだすことを意識づけて大切にしていました。

さいちゃんの模擬試験遍歴

模擬試験は家庭の事情で、すべて自宅受験で数日に分けて解いています。(情報は免除前提のため、解きませんでした。)

TAC養成答練 / TAC完成答練1回目 / TAC完成答練2回目 / TAC一次試験模試 / TAC二次試験模試 / MMC二次試験模試 2回分

 

得点の推移を記載していますが、あまり意味はありません。

一例を挙げると、TAC模試の法務では80点越えの高得点でしたが、答練の論点が多く出ていて点数が高かっただけなので、自分にとっては成果が薄い模試でした。

大切なのは、試験中のルーティンが機能したかどうかの確認と、間違えた部分や解答する際に自信が薄かった部分の復習です。

 

さいちゃんの試験ルーティン

ご参考に、私が試験を受ける際のルーティンをご紹介します。

 

一次試験:

・試験開始前、部屋の広さや受験者の人数、試験委員の人数、空席の状況、男女比、年齢層、などを紙に書いて、客観的目線をもって心を落ち着ける。

・見直し時間を含め、一問あたり何分という時間目安を策定しておき、試験中にずれがないかマイルストーンごとに都度確認する。時間がかかりそうな問題は思い切って後回しにする。

・問題で問われていることと解答のずれがないか、一問ごとに2回以上確認する。

・記入漏れやマークミスがないか、試験の途中で何度か確認する。

・わからない問題があれば、自分の全記憶から引っ張り出して、関連する知識がないか総動員する。それでもわからなければ、試験問題全体から類推できる情報がないか、短時間でくまなくさがす。最終的には何らかの根拠をもって解答する。(余裕があれば根拠を書き留めておく。)

・周りの受験生の紙をめくる音から、自分の進捗具合を確かめる。(集中してくると途中から気にしなくなります。)

 

二次試験:

基本的にまとめシート流を踏襲して、まねできないところはすっぱり諦める形でルーティンを決めました。一次試験より時間内にやるべきことが多いのでルーティン色が強く、タイムスケジュールが厳格になっています。
まだまだ改善点が多く、発展途上のまま本番を迎えてしまった感じでしたが、私が二か月半の学習で身に着けたことの目安としてご紹介します。

左側にルーティンを、右側にルーティンの目的を書いています。

 

(1) 問題用紙のホチキスを手で外す。←メモ用紙を作るために

(2) 与件の段落番号を書く。←後の作業をしやすくするために

(3) 第一段落を読む。←事例企業の概要をつかむために

(4) 設問を読んで、解答の型をかく。←問われていることに正面から答えるために

(5) 与件文を読む(一回目)。重要そうなところを黄色マーカー線を引く。経営資源や社長の思いは重要なので、目印をつけておく。←重要なキーワードを漏らさないために

(6) 与件文を読む(二回目)。設問と段落、黄色マーカー部との紐づけを行う。←解答骨子を作成するために

(7) 紐づけが一段落したら、与件文で使っていない要素がないか確認する。←重要なキーワードを漏らさないために

(8) 再度設問で問われていることを確認し、解答の型とずれがないか確認する。←ケアレスミスを防ぐために

(9) 難易度を考慮して解答の下書きをする。ここまで開始から40分以内で行う。(40分以上かけない。)←解答記入時間を確保するために

(10) 一気に解答を記入し、開始から70分までには記入を完了させる。←見直し時間と心の余裕を確保するために

(11) 残り時間で見直しをする。←ケアレスミスを防ぐために

 

まとめ

最後に、私の模擬試験の活用法、特に一次試験については試験慣れしている強みを活かしたアクションでした。

試験慣れしていない方はぜひ何度か受けていただき、自分の実力を発揮して得点を最大化するために何をすればよいかを明確化したほうが良いと思います。

 

本日のおまけ

前回に引き続き、一次試験二日目科目の道場記事リストを載せます。
ただし、法務と中小については、法改正や最新の情報が必要になるので、論点解説は少なめとなっております。各論点は最新のテキストを参照しながら活用ください。

 

⑤経営法務

⑥経営情報システム

⑦中小企業経営・政策

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経営法務

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Oz https://rmc-oden.com/blog/archives/63783 基本 概要
まっすー https://rmc-oden.com/blog/archives/50696 他資格 ビジネス実務法務検定
たっつー https://rmc-oden.com/blog/archives/112313 解き方 一次試験
よこよこ https://rmc-oden.com/blog/archives/106260 解き方 一次試験
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こんにちは。岩塩です。新型コロナウイルスの影響で不安な毎日が続いているかと思います。短期間で、身の回りの状況が大きく変わってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。まずは健康が第一ですので、お体にご配慮いただき、無理をしすぎない範囲で学習を続けていただければと思います。私も働き方や日常生活が変わり落ち着かない状況ですが、ネガティブな考えが浮かんでくるときは、今「やれること」「やるべきこと」「やりたいこと」は何か???を考え、動き出すようにしています。引き続き、伴走させていただきますのでよろしくお願いいたします。

 

***********************

さて、本日は運営管理の話題です。運営管理と言えば、公式がいくつか出てきますよね。経済的発注量とか、在庫高予算とか。パッと思い出せますか?? 私は、式の丸暗記だけで対応する自信がなかったので、本番でド忘れした時にその場で導出できるように覚えていました。

式は理屈で理解しておく

(例)定量発注方式の経済的発注量

例えば定量発注方式の経済的発注量は以下の式で表されます。

(スタディングより引用)

昨年の一次試験でも出題されましたね。式をしっかり覚えていれば正解できる問題でした。

(スタディングを参考に作成)

①在庫保管費用と発注費用の交点が経済的発注量

②在庫総費用の最小値(微分したら0になる点)が経済的発注量

このどちらかで覚えておくと、本番で式をド忘れしても、その場で導出できます!

・・・私は本番では①で確認しましたよ。

※保管費は平均値(÷2)を使いますね。

 

式は覚えやすい形に変形して覚えておく

式はテキストで示された形がしっくりこない場合は、覚えやすい形に変形して覚えておくといいですよ。

(例)定期発注方式の発注量

例えば、定量発注方式の発注量は、

(スタディングより引用)

変形します↓↓↓

図で描くとこんな感じ↓

左右を入れ替えるという些細な話ですが、個人的には「足し算だけ」の方がイメージしやすかったので、これで頭のメモリ使用量を抑制していました(^^;)

 

(例)在庫高予算

運営管理を勉強していて、一番「???」だったのが、在庫高予算。

基準在庫法


(スタディングより引用)

他の参考書でもこのような式で書いていると思います。「この式が覚えられない!」という方は、初代ハカセの記事をぜひご覧ください。

(以下、ハカセの記事より引用)

まずは基準在庫法。TACのテキストにはこう↓書いてあります。

しかし、こう↓覚えた方が百倍覚えやすい


そう。入れ替えただけです。すなわち:
・基準在庫高は、基本的に「年間在庫高」と同じである。
・ただし、月々の売上見込みによって若干微調整する。
・月平均売上高予算より多い(少ない)月は、その絶対額の差の分、多め(少な目)に在庫する。

私はこの理屈でばっちり記憶できました。百分率変異法についても解説していますので、式の暗記に苦戦している方は読んでみてくださいね。

(ちなみに私はこの記事で一発合格道場と出会いました(^^)v)

 

おまけ

①使用頻度の高い式は確実に暗記

私は上記のような「公式は理屈で覚える (=その場で導出すればいい)」という考えで二次試験の学習を始め、9月の中旬くらいまでは、損益分岐点売上高も、売上の線と費用の線の交点からその場で導出するということをやっていました。そんなことをしていたら時間が足りませんね・・。損益分岐点売上高の式など使用頻度の高い式は確実に暗記して、ド忘れしないくらい何度も練習してくださいね。

 

②暗記ノート

先日のオン春セミナー2020ご参加いただきました皆様、どうもありがとうございました。アンケートでの温かいコメントに、目からペニシリンが・・

Slidoで「岩塩の暗記ノートを共有して欲しい」というコメントをいただきましたので、一部になりますが、こんな感じで作っていたよという参考になればと思い、載せてみます。アナログ人間のため手書きです・・

経営_財務_運営
経済_情報
法務_中小

※TACの過去問集を5年分解きながら作成したものです。細かい論点も入っています。(このノートの他に、スタディング&スピ問で作った暗記カードがたくさんあります)

※ご覧いただきましたら、一言コメントをいただけますと嬉しいです!

暗記ツールは作成過程も重要な学習プロセスになりますので、ぜひご自身に合うものを作り上げていただければと思います。

以上、岩塩でしたm(__)m

 


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皆さま、こんにちは。ぴ。です。過去記事はコチラ。

新型コロナウイルスの感染拡大により7都府県を対象に緊急事態宣言が出ました。受験生の皆さまにおかれましても、生活環境が激変する中で、学習時間の確保が困難であったり、診断士試験の有無など、ご不安に感じておられると思います。非常に大変な状況ですので健康第一でお過ごしいただくことが優先されますが、ご自身のできる限りの範囲で診断士の学習を継続していただけたらと思います。

この新型コロナウイルスの影響で、経済状況が悪化し、中小企業等の倒産が増加しています。私の会社もそうですが、身近な知人である個人事業主、フリーランスのかたに対し、私が中小企業診断士として最初にできることは先ず、国の支援制度を幅広く紹介することだと感じています。私の周りでは制度自体を知らない個人事業主のかたが意外と多い印象があります。

中小企業診断士になられる皆さまもぜひ、中小企業政策科目の学習をきっかけとして、例えば身近な中小企業等に制度や支援内容をご紹介していただくことで、一つでも多くの企業の倒産防止に繋げていただけたらと思います。

経済産業省がコチラで緊急経済対策の支援内容を日々更新しています。(参照:経済産業省HP)

喫緊に必要なのは資金繰りだと思いますので、先ずは取引先の金融機関や最寄りの信用保証協会等へ相談に行くことが重要です。

また、持続化給付金は給付対象や給付金額が分かりやすいのでぜひご紹介をお願いします。

試験の内容とあまり関係が無い話をしてしまいすみません。

それでは、本日の記事をスタートします。宜しくお願いします。


前回の2次試験の記事では、データや資料等を用いて出題形式と採点基準の傾向をお話しました。今回は少し趣向を変えて、コミュニケーションの視点からお話をしたいと思います。

私は、2次試験の問題を解きはじめた頃、文章を読むのが遅いことや、何をどう書けばいいのか分からなかったため、時間が全然足りず解答欄を埋めることができませんでした。また、仕事で書く企画書等はフォーマット通りに作成するだけで文章構成のスキルも無いため、見栄えの悪い読みづらい回答でした。

TACの講義では演習が終わった後に、数人でグループになり、お互いの答案を見せ合うなどしていました。私は解答欄が空白のことが多く、恥ずかしくてたまらなかったです。

そのことで変に演習中にプレッシャーを感じたり、自分への情けなさ、悔しさから帰りの電車で涙を流したこともありました。

そのような弱み・悩みを克服するために、私は普段の生活から読み書き等の文章コミュニケーションスキルの向上を意識するようにしました。また、2次試験の学習においても出題者とのコミュニケーションを考えたり、web勉強会など受験生とのコミュニケーションを積極的に行うことで、2次試験問題への対応力の向上に取り組んでいました。

そこで今回と次回にかけて、私のように読み・書きが苦手な方向けに、コミュニケーションスキルを意識した学習をご紹介させて頂きます。本当は全て1回の記事でまとめたかったのですが、あまりにも長くなりすぎてしまったので2回に分けてご紹介致します。

1.普段の生活の中でコミュニケーションスキルを意識することも2次試験対策になること。

2.出題者の意図を読み取り、出題者に伝わる回答を意識することが大切であること。

このような視点でお読みいただき、2次試験対策のご参考になれば幸いです。

※今回と次回の記事では「出題者=採点者」と想定させてください。

それでは、今回の記事をスタートします。宜しくお願いします。


2次試験におけるコミュニケーションとは。


■2次試験のコミュニケーションスキル

私は、中小企業診断士に求められる重要な能力の一つにコミュニケーションスキルがあると感じております。

一般的にコミュニケーションスキルとは、意思疎通を図る手段であり、「読む、書く、聞く、話す」などの言語系のスキルと、「身だしなみや立ち振る舞い」などの非言語系のスキルがあると思います。

2次筆記試験では、「読む、書く」のスキルが求められ、2次口述試験では、「聞く、話す」に加えて、「身だしなみや立ち振る舞い」のスキルが求められると捉えることができます。

さらに、合格後の実務補習では、診断先企業の業界知識等を分析する力や、社長に対するレポート作成、ヒアリング能力、プレゼン能力といったスキルが求められます。

「マネジメントの父」などの呼び声も高い、ピーター・ドラッカーはこのように述べています。

『コミュニケーションを成立させるのは受け手である。内容を発するもの、つまりコミュニケーターではない。彼は発するだけである。聞く者がいなければ、コミュニケーションは成立しない。』(参照:ドラッカー名言集 仕事の哲学)

受け手の存在こそがコミュニケーションの成立条件であり、「自分が伝えること」ではなく、「受け手に伝わること」が重要ということですね。

2次試験においても、出題者の要求を読み取り、出題者に伝わるように答えることが大事だと思います。

■普段の生活の中でスキルを磨く。

✅相手の話を傾聴する

バックトラッキングという相手との信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルがあります。(参照:日本NLP協会)

これは相手の言葉と同じ言葉で返すことで、相手に自分の話が理解されている、受け入れられている印象を与えることができます。いわゆる「オウム返し」です。

相手の言葉をできるだけ使うことが必要ですが、全て同じである必要はなく、省略したり抜き出したりする工夫も必要です。バックトラッキングを普段から意識することでコミュニケーションにおいて様々な効果がありますが、2次試験においては題者の要求を読み取る力」や「要約力」が向上する効果があると思います。

✅多面的に物事を見る

コミュニケーションは、違った考えの人同士が、お互いに違いを理解し合うために行うことでもあるので、一方向的な見方では相手の気持ちを上手く読み取ることができません。普段からネット記事などそのまま鵜呑みにせず、他の見方はないか?と考える癖をつけることで多面的に物事を見ることができます。例えば、2次試験のフレームワークであるSWOTや3C分析、マーケティングの4P、QCDなどの切り口を常に意識して物事を考える練習をします。

その他、お子様がいらっしゃるかたは「ドラえもんが人気である理由はなんだろう?」のような質問をして、一緒に考えてみるのもオススメです。子供の意外な発想力や考え方に気づきを得られるかもしれません。質問があまり思いつかない場合、「しつもん!ドラえもん」(参照:朝日新聞)や「チコちゃんに叱られる」(参照:NHK)を一緒に見るのもオススメです、

✅読みやすい文章構成を考える

企画書などのビジネス文書を作成する際に切り口を意識する、演繹法や帰納法などの論理的思考を意識する、等があります。

長くなってしまうので、具体的な話はまた別の機会にいたします。

設問の要求を満たす。


ここからは、2次試験の学習における出題者とのコミュニケーションについて具体的に書いていきたいと思います。

出題者とのコミュニケーションを円滑にするためには、設問の要求を満たすことが重要です。

2次試験は、高得点者でも結果が分かるまでは自分の出来には自信が持てないもの。更に予備校等の採点サービスではC評価なのに結果はA評価など正しい解答内容がよくわからないしかしながら、設問の要求に過不足なく答えられたかどうかは正しく評価ができるため、しっかり対策したいです。

私は、設問の要求を「主となる問い」と「制約条件」の2つに分けて考えていました。そして、先ず、「主となる問い」を漏らさずに回答すること。次に、「制約条件」を遵守することの順番で意識していました。

■主となる問いと制約条件

主となる問いは、設問の根幹となる部分で、必ず回答しなければならない問いです。令和1年の設問では、「ビジネスが成り立たなかった最大の理由は何か」、「どのような情報発信を行うべきか」、「生産面の効果とリスクを述べよ」などがありました。先にバックトラッキングの話をしましたが、主となる問いの部分をオウム返しするように主語または述語として使うことで、漏らさずに回答することができると共に、出題者側から見ても、書いてくれていると印象を与え、コミュニケーションが円滑化します。

例えば、回答の型として「最大の理由は~~のため、ビジネスが成り立たなかった」「B社は~~の情報発信を行う」「効果は~、リスクは~、が生産面である」などです。

制約条件とは、解答内容の幅を限定的にするために設問中にある指示です。形式的なものでは「字数制限」、「解答数」などがあります。回答内容に関するものは、「〇〇以外に」、「〇〇の視点で」など比較的分かりやすいものがある一方で、「時制」や「修飾されている言葉」、「目的となる言葉」など分かりにくいものまであります。

近年の問題は、複数の制約条件があるため設問の解釈が難しいなど、出題傾向の変化を感じます。よって、回答内容に触れてはいけないもの、回答内容に含むものなどの制約条件をキチっと遵守することで、他の受験生との差別化が図れると思います。

■私の失敗例①

ここで私の失敗例①をご紹介します。設問中の複数の制約条件に頭が混乱し、主となる問いの回答が漏れてしまったという例です。

※まだ令和1年度の事例Ⅱに取り組んでいないかたは、ぜひご自身で一度問題を解いた後でお読みください。

例えば、令和1年度事例Ⅱ 第3問設問(2)

協業を通じて獲得した顧客層をリピートにつなげるために、初回来店時に店内での接客を通じてどのような提案をすべきか。価格プロモーション以外の提案について、理由と併せて100字以内で助言せよ。

ぴ。の再現答案(悪い例)

B社は①Yさんのコーディネート提案力を生かし、ブランド衣料や宝飾品に合う提案接客を行い、②社長のデザイン力を生かし、衣服に合わせたデザインなど写真共有アプリを通じた接客で、顧客関係性の強化を図る。

設問文の下線が制約条件にあたり、赤文字は主となる問いにあたります。先ず、合格点(6割)を確保するためには、他受験生も確実に回答するであろう「どのような提案をすべきか」と「理由」の2つを漏らさずに伝える必要があります。そして、制約条件を遵守していることが伝わる内容にすることで他受験生との差別化で相対的に高得点が期待できます。回答の具体的な良し悪しは正解が公表されていないので分かりません。しかし、私の答案では、主となる問いである「理由」が漏れているため、形式的にアウトです。

いけちゃんの再現答案(良い例)

参加イベントの雰囲気や季節感を踏まえ、衣装やアクセサリーにデザイン的に整合するジェルネイルを提案する。理由は参加イベントや季節に変わり目の都度利用が見込め、顧客満足度が向上し、リピートにつながるから。

主となる問いである提案と理由の2つが明確で、且つ字数の配分も半々程度で分かりやすいです。制約条件も、設問(1)で協業先に貸衣装チェーンを挙げており、整合性の高い提案内容になっています。また、理由は提案による効果と与件の顧客満足向上を因果関係でつなぐことで、説得力のある分かりやすい回答になっていますね。

前編まとめ

✅普段の生活やビジネスコミュニケーションの中で2次試験のスキルを意識する。
✅明確な正解が分からない中、設問の要求は過不足なく答える準備をする。

今回は以上となります。長い記事をお読みいただきありがとうございます。

★次回の記事では、後編として以下の2つのテーマをお伝えします。

①出題者の言葉を使う。

~ソクラテスの言葉「大工と話す時は、大工の言葉を使え」によるコミュニケーション法~

※R1年事例Ⅰの内容もあります。

②正確に伝わっているかを確認する。

~勉強会はアサーティブコミュニケーションで取り組もう~

次回も是非ご覧いただけたら幸いです。

ぴ。でした。


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皆様、こんにちは。3chです。今日も道場ブログを読んでいただき有難うございます。

 

道場のZoomによる春セミナーの余韻冷めやらぬ中ですが、今回は、無料の暗記ツール「reminDO」を活用した記憶定着の一例をご紹介します。

1次試験までラスト約3か月になりました。1次試験の学習範囲は広く、覚えることも多いですが、その分、忘れることも多いと思います。

どうやって膨大な範囲を覚えていくか。記憶力が決して強くない私にとっては、切実な問題でした。そこで「reminDO」の通知機能を使って1次試験で苦手科目の記憶定着を図りました。

 

1.エビングハウスの忘却曲線

著名な「エビングハウスの忘却曲線」は何度も見られたことがあるのではないでしょうか。人は意味を持たないアルファベットの羅列をどれくらい覚えているか、という実験結果です。

「代表的な忘却曲線」(出典:Wikipedia)

これによると、

20分後 :覚えた内容の42%を忘れる
1時間後:覚えた内容の56%を忘れる
1日後  :覚えた内容の74%を忘れる
1週間後:覚えた内容の77%を忘れる
1ヶ月後:覚えた内容の79%を忘れる

とされています。

つまり、1カ月後には何もしなければ8割方忘れてしまっている、ということです。この実験はあくまで意味のないアルファベットの羅列の記憶定着を調べた結果であるため、診断士試験の勉強のように意味のある記憶に一概に適用できないと思いますが、覚えたことは忘れるということを前提に復習を徹底する必要はあります。

理論的には、忘却曲線が落ちすぎない一定の期間の後に反復すれば効率的に定着できることになります。実際には、どうしても仕事が優先になると、突発的に負荷がかかったり、残業が増えたりと、定期的に決まった時間に記憶を呼び戻す機会はなかなか思うように持てません。

緻密に計画して意識していたとしても、記憶定着にとって適切なタイミングで復習する、とうことは相当難しいです。実際に自分もそうでした。この日にマクロ経済をやったからこの時期に復習を・・など忘却曲線の最適なタイミングで復習するなど、いろんな科目を並行してやっていくうえで、都合の良いやり方は実際には不可能です。

 

2.忘却曲線で暗記アプリ-reminDO

そんな中で、エビングハウスの忘却曲線に沿って通知をしてくれる暗記アプリ「reminDO」を見つけ実際に使って見ました。(他にメジャーなツールで「Anki」を利用されている方が多いようですが、比較まではできていません。)

 

忘却曲線で暗記アプリ-reminDO

 

使い方は簡単で、ユーザ登録して単語登録していくだけです。スマホからも登録できますが、登録はPCでする方が早いでです。

 

メリット

・無料
・iOS、PC両方で使用可能(Androidは未対応)
・自由に「タグ」を設定できる(3つ)
・クラウド上にデータが保存されるため、PCや別端末からもアクセス可能
・画像ファイルを保存できる
・必要なタイミグで通知ができる

デメリット

・CSVデータなどの一括取り込みやエクスポート機能はない
・タグ管理なので階層構造での管理ができない
・一覧形式では表示できない
・クラウド保存なので障害時に利用できないリスクがある

 

初期設定では、エビングハウスの忘却曲線の周期に従って通知が来る「間隔反復」という設定になっており、1日後、3日後、7日後、2週間後、1ヶ月後と通知をしてくれます。他にも、毎日、3日毎、毎週、2週間毎、毎月と通知パターンを選ぶことができます。通知の時間もカスタマイズできます。この反復間隔の通知機能を活用して、忘れかけたころに思い出していく、という反復復習に活用し、1次試験対策ではかなり助けられました。

 

3.診断士試験での活用方法

3-1.登録

このツールのポイントは、通知機能をどう活用するかにあります。科目や目的別にタグで絞り込んで学習するということを念頭に登録をしていくと効率的です。以下、私が実際に昨年度使った実例です。

(1)登録した対象

<1次>

・スピ問や模試、スタディングで1回でも間違えた論点
・「一発合格まとめシート」の中小企業政策のキーワード

<2次>

・抽象化ブロックシート
・記述で使うフレーズ

<登録数>

・1次、2次含め結果的に1085個登録

(2)タグ付けのポイント

・1次知識については科目名のタグを入れておく

→科目横断的にチェックできる。タグには科目名を省略せず正確に登録しておく。(「経済学・経済政策」「中小企業経営・政策」など。「経済」とかの登録だと本文を含めて経済を拾ってくる。)逆に科目名のタグがないと、登録数が増えてくる直前期に復習しにくい。

・問題で実際に間違えた箇所・記憶違い、ミスした行動や癖

→「間違い」タグを入れて記録。

 

(3)登録時の工夫

・必要な場合、参考書や模試問題などの写真を添付しておく。
時間のないときはキーワードと参考書の写真のみをUPし、スキマ時間に思い出しながら要点をテキストで入力して思い出す。

・模試・問題集、過去問の場合、本文に何のどの問題かわかるように記載。
できれば問題文を入れて間違えた個所を穴埋め問題にしておく。キーワードだけで隠し説明だけだと、記憶できていたかたどうかの判断が曖昧になる。

・実際にいくつか登録していくとわかるのですが、意外とタグ付けや登録に時間がかかります。時間のないときは、間違えたキーワードそのものを忘れてしまうので、とりあえずキーワードだけ登録しておいて、後日時間のある時にタグや内容を追記するやり方をしていました。

 

3-2.活用方法

(1)1次試験直前期:~2週間くらい前まで

・朝出勤前、通勤中、昼休みなどのスキマ時間に通知が来ている分を確認して暗記(iPhone)

・通知タイミングは「間隔反復」

 

(2)1次試験超直前期:2週間前~当日

「間違い」タグは最優先でチェック、完璧になるまで覚え直し

・間違いタグや中小など直前暗記を強化したい科目は10日前くらいからリピート間隔を「1日毎」に変更、毎日朝の通知をさばく

・試験直前に振り返り用に「ファイナル」タグをつける

1次試験の最終週は「間違い」「ファイナル」をひたすら反復

・試験開始直前まで「ファイナル」を復習

 

(3)2次試験対策

「2次試験」のタグをつけておく

・抽象化ブロックシートの記憶

「抽象化ブロックシート」タグをつけて全ページ、写真を撮って登録。後から自分なりにポイントを本文に記載。(意外と時間がかかるが、結構鍛えられた。)

・模試や本試験で使う言い回し、切り口の具体的な表現方法など、今までの自分では出てこなかったフレーズを「フレーズ」タグで記録。

 

3-3.効果

忘れかけたころに通知が来るので、私はバタバタの直前期の記憶定着に非常に役立ちました。試験1,2カ月前からはスキマ時間をひたすら活用していました。途中から忘れそうなことは「reminDO」に突っ込んで後から復習するというサイクルができ、サブノート代わりに使っていました。

試験が近づくにつれ時間の重みが増してきます。記憶定着の効率化の一案として「reminDO」を活用してみてはいかがでしょうか。

 

記憶定着とスキマ時間活用の参考になれば幸いです。

 

 


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   お礼   

一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました
ご参加いただきましてどうもありがとうございました

         

twitterもよろしくお願いします。

おはようございます、さとまるです。

昨日に引き続き、4月4日(土)に開催しました、オンライン春セミナー(略して、オン春!)のQ&Aの内容を簡単にご紹介したいと思います。

一次試験に増してたくさんのご質問を頂いたので、お答えする側としても、なるべくたくさんの質問に答えたいという思いから、次!次!という感じで時間が過ぎていきました。

まとめてみると約50分で15問。問題が多くなったので、

  • 二次試験に向けた準備
  • 二次試験の学習方法
  • 二次試験の解答のポイント

の3つのカテゴリ別に分類してお届けします。

◆二次試験に向けた準備

Q.二次試験対策は何から始めればよいでしょうか。

・質問者が二次試験初心者という前提を置くと、まず「「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策:中小企業診断士2次試験対策」などで二次試験の概要や求められる知識等の全体像を俯瞰すると同時に、過去3年間の過去問を解いて自分のレベルを把握し、理想と現実のギャップの埋め方の方向性を立ててみるのが良いと思います。


Q.1次対策で時間一杯ですがストレート合格を目指す上でゴールデンウィークTACの2次実力チェック模試は受けたほうが良いですか?

・二次試験を知ることを目的に昨年度受験した。当日を無駄にしないために、まず1年度分解いてから、模試を受験したがひどい点数だった。でも、今持っている知識のレベルを知っておく意味では、受験するのをおススメしたいです。

・模試でも過去問でも、二次試験のイメージや概要を知っておくと、一次試験後のスタートダッシュがかけやすいと思います。


Q.2次受験資格はありますが、1次保険受験を受けようか悩んでいます。2次勉強時間を削って1次勉強する時の留意点など教えてください。

苦手な科目だけ復習して、時間や心理的な余裕を確保するようにしていた。

・今年は1次試験から2次試験まで時間が長く、昨年度は1次試験合格者が多かったので2次試験は厳しい戦いになりそうなことを踏まえると、1次試験を受験するにしても2次試験の勉強はできるだけ継続したほうがいいと思います。


Q.今年は二次試験までの時間が長いですが、例年と勉強方法等変えて挑んだ方が良いことはありますか。

・期間が長くなったとしても、過去問を解いて自分のレベルを知って、他の方の解き方を参考にしながら、自分の解答精度を高めていくという、やるべきことの本質は変わらないのでは。


Q.二次対策として、おすすめの通信講座をご教示願います。(地方のため予備校は難しい状態です。)

・8月からMMCの通信講座(演習を12回分、模試を2回、フィードバック付き)を受講。ボリュームは十分だった。また、過去問が18年分付属しており、特に事例Ⅳの経営分析を一通り練習できたのがよかった。現時点で過去問のストックが不十分な方におすすめしたいです。

・TBCは一次試験の知識を二次試験に使うことを重視しており、毎月の演習が非常に参考になった。

・通信講座に入らなくても、勉強会やオンラインコミュニティ(ココスタ等)を利用する手もあります。


Q.おすすめの勉強会を紹介してください。

・(10代目ksknさんが立ち上げた)ココスタの前身の勉強会に入っていました。勉強会は、積極的に参加・活用すると得られるものが多かったです。

【中小企業診断士試験】勉強会の効用とご紹介も御参考に。


◆二次試験の学習法

Q.細切れの時間を使って、二次の記述対策をやるおすすめの学習法はありますか?

一次知識と二次知識へのつながりをまとめたノートをつくり、時間のある時に見返していました。

・設問文の解読が非常に重要と考えていたので、設問文だけをまとめて、解答の方針をイメージする訓練をしていました。

細切れの時間もいろいろあるので、朝通勤で電車に乗る間は設問分析、歩いているときはアプリで一次知識の復習、昼休みは机で事例Ⅳ、帰りの電車で解答の骨子作成、のように使い分けていました。


Q.二次対策につながる一次科目の勉強の仕方、そのポイントをおしえてください。

・一次知識のインプットの時点から、「穴埋め式」ではなく、「網羅式」の暗記カードを作るのがおすすめです。例えば、「ライン生産方式」という用語に対して、文章の一部を隠すのではなく、意味、使用の目的、メリット、デメリット等が網羅的に書いてある暗記カードのイメージです。

・二次試験で使われる一次試験の知識は限られるので、道場先代のファイナルペーパーなどを利用して、二次試験で重視される論点や知識のイメージをあらかじめ持っておくとよいです。


Q.採点者に読みやすい、日本語能力をあげるための勉強法を教えてください。

設問文を見た瞬間に解答の構成を考えるようにしていた。解答には因果が重要と言われており、例えば「問題を挙げよ」という設問文なら、理由(真因)、(現在発生している)問題、解決策をまず書いて、そこで当てはまる内容を埋めていくようにして、因果を意識していました。

・紙に書くのではなく、頭の中で因果を構成できるレベルになるまで過去問を回していました。

・横文字をどれだけ漢字に圧縮できるかもポイントかもしれない。コンクリフトを軋轢に、など。

結論を明確に、端的に言えるようにという点を意識していました。


Q.2次試験を受ける予定です。過去問は何年分さかのぼって学習されましたか?また効果は高かったですか?

・MMCだったので、過去問をすべて入手していたが、実際やったのは事例Ⅰ~Ⅲは7年分、事例Ⅳは10年分だった。

解いたときに気づきがあり、また問われている論点や解答の作法を身に着ける意味で、事例Ⅰ~Ⅲは少なくとも5年分を2回程度、繰り返してやることが重要と思います。事例Ⅳは年度により難度にバラつきがあるので、俯瞰する意味では10年間は必要でした。


◆二次試験の解答作成のポイント

Q.二次解答は通信教育や勉強会等で他人に見てもらうのが一番だと思います。とはいえ、それが難しいときに、自分が回答を採点するときに注意していたポイントはありますか?

・「ふぞろいな合格答案」を参考に、合格者やA答案を比較して、自分の解答にないキーワードや論点があれば、心を鬼にして書けなかった理由を掘り下げていました。

・同じく「ふぞろいな合格答案」を参考にしていたが、キーワードの有無だけでなく、解答の観点や解答に至ったプロセスも重視して参考にしていました。


Q.過去問題集でも、二次だと解答に幅がある気がします。解答時にはどのようなことを気にされましたか?

・TACの解答と「ふぞろいな合格答案」を比較して、やはり解答の幅は感じました。正解が公表されない以上は幅が出るのは仕方ないと思う。自分のスタンスとしては、解答を見比べたうえで、出題者の意図、聞きたいことを自分で組み立てて、そこに自分がどれだけ近い解答ができたかを評価して採点していた。


Q.独学で2次の勉強をされた方はどのように勉強されたのでしょうか?注意点や工夫された点を教えてください。

自分の解答を客観的に評価するために、オンラインでもオフラインでも勉強会に参加して、他の参加者と解答を比べて足りなかった要素を洗い出すのが有効。

・初期の段階ではタイムマネジメントを気にせず、与件文や設問文を読み込むのが大事と思う。その後、タイムマネジメントを意識した解答の作りこみに取り組んではどうでしょうか。


Q.2次の復習方法を教えてください。

・独学の場合は、ミスノート(復習or復讐ノートとも言う)を作成して、全部自分がやったミスを書き込んで、自分の癖を知ることに注力しました。どんなミスをしたかだけでなく、なぜミスをしたのかまで分析し、次回同じ状態にならないようにする方策まで書き込みました。

・特に事例Ⅳは、計算ミスと理解系のミスに分けて記録していました。


Q.【二次】解答骨子(解答メモ)の作成はどうされてましたか。

【解答骨子を作成する派】

解答の枠を書いたうえで、そこから先の書き込みはケースバイケースだった。

矢印を使うなどできるだけ時間をかけずに、解答骨子は作成するようにしていました。

・解答型はつくって、あとはメモ程度に埋めていた。また試験開始後40分を過ぎたら、解答用紙に書き始めるようにしていました。

・最初は文章で、文字数をカウントしながら作成していたが、時間が足りなかった。そのため、与件文で使用する箇所に番号を振って、番号を解答の型にはめ込んで簡単な解答骨子を作成していました。

「「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策:中小企業診断士2次試験対策」を完全にまねしてやってみて、時間も考慮しつつ自分向けに改良して解答していました。

・解答骨子は作成した。情報整理のために主語、末尾の締め(効果を書くか)を設計したうえで与件文を読みに行くようにしていた。試験開始後40分を過ぎたら、解答を書き始めていたが、その時点で大問2問が空欄の場合もあり、焦ることも多かったです。

・段落と単語を並べて解答骨子を作成していた。練習では解答骨子を書けても、本番では書けない場合も多いので、骨子を作成できるとき、作成時間がないとき両方の場合を想定して練習しておくとよいと思います。

【解答骨子を作成しない派】

・解答骨子の作成はしなかった。設問文に気づいた点を走り書きし、与件文で解答に利用する部分をマークすることで、設問文と与件文を使って解答イメージを作り、解答していました。

・解答骨子は作成しなかった。ダイレクトに書き込んで、別の頭でそのほかの問題も考慮しつつ解答しました。


もちろん、2次試験についても、オン春!で解答できなかったご質問は、一同知恵を絞り、解答できる範囲で後日解答させていただきますのでお楽しみに!

そして最後に。セミナーでは時間がなくお伝えできませんでしたが、コロナ禍で1ヶ月先の見通しも立たず、世間が騒然としている中、診断士の勉強に取り組まれているみなさまに心からエールを送りたいと思います。

社会人の方が大半だと思いますが、仕事や家事をしながら、新しいことを学んでいる社会人は非常に少ないと思われます。診断士に合格してから、転職に向けた資格の具体的な使い方を何名かの方に相談する中で、ほぼ全員から「新しい分野を積極的に学ぼうとする姿勢」こそ差別化でき、PRポイントになるというアドバイスをもらいました。

今の仕事や置かれた状況に安住せず、学び続けられる人は、実は少数派。おまけにコロナ禍で騒然としている中、多少動揺しながらでも学習を継続できる人はさらに少数派なのでしょう。

でもこんな不確実で今までの常識が壊れつつある時代だからこそ、新しい分野を積極的に学ぼうとする姿勢が評価され、そのようなマインドを持つ人が必要とされている気がしています。

願わくは、診断士受験の学びが誰かの役に立つ日が来ることを信じて。今年の合格を目指して、読者の方々と一緒に学んでいけたらと思います。

以上、さとまるでした。


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一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました
ご参加いただきましてどうもありがとうございました

         

twitterもよろしくお願いします。

おはようございます、さとまるです。

さて、おかげさまで先週土曜日にオンライン春セミナー(略して「オン春!」)を無事開催することができました。今年はリアルの開催は難しく、試験的にZOOMでの開催にトライしまして、

  • 前半の1時間を1次試験の質問
  • 休憩時間(リクエストの多かったモチベーション維持の方法をスライドでご紹介)
  • 後半の1後半の1時間を2次試験の質問

の構成でお送りしました。

裏話になりますが、オン春の開催には紆余曲折ありまして。
コロナ禍の中、受験生にとって、この時期にセミナーに参加する意義って何?オンラインでも開催すべきほうがいいのか?そもそもZOOMって何?というところから始まり、「できるかどうか」より「やるかやらないか」の精神で開催に漕ぎ着けることができました。

前半、後半で参加される方の出入りはあったものの、最大87名の方々にご参加いただきました。ご多用のところ、どうもありがとうございました!

当日ご参加頂けなかった方、聞き取れなかった方もいらっしゃると思いますので、セミナー当日のQ&Aの内容を簡単にご紹介したいと思います。

春のセミナーではありますが、2次試験関連の質問が、1次試験の関連の質問の約2倍となっており、すでにかなりの方が2次試験を意識されていることを感じました。

非常に長くなっておりますので、目次から気になる項目だけ、もしくはお時間のある時にご覧ください♪

◆一次試験について

Q.本試験で420点以上取る勉強法、これから試験までに何をするべきか、皆さんにお聞きしたいです。

各科目70点以上を目指しましょう。これからの時期は、実際の問題を解いて、完成度を上げていく時期と考えます。完成度が足りない科目は、あと一か月で、TACのスピード問題集を解いて基本的な論点を仕上げ、過去問に挑戦してはどうでしょうか。

過去問中心のスタンスをおススメします。(特に初学者は)テキストによるインプット中心の勉強だったと思いますが、これからはアウトプット中心の勉強に切り替えるべきです。過去問の解説にはテキストよりも深い内容が書かれている場合があるので、過去問を解いて解説を頭にしみこませるとよいです。

・(オンラインだとしても)模試を受けて、できるだけ本試験と同じ状況に自分を追い込み、その経験を活かして、本試験までにすべきことを考えてはどうでしょうか。


Q.財務に対する苦手意識が強くて点数が伸びません。何かいい方法はありますか?

・一次試験の財務は、答えがほぼ決まっており、取り組んだだけ点数が積みあがると思います。「財務を味方につける」よう、考え方を変えてはどうでしょうか。

まず基本的な考え方を身に着けるとよいです。簿記等のわかりやすいテキストを読んでから財務の問題に取り組むほうが、結果的に早く苦手意識を克服できると思う。

・独学の場合、解説が丁寧なTACのスッキリわかるシリーズがおすすめです。

・過去問を回した上でわからない論点は、道場のコメント欄にリクエストいただければ、可能な範囲で解答します


Q.決まった時間に勉強できないのが悩みです。勉強時間を確保するために工夫したことなどありますか?

・スキマ時間の活用がおすすめです。TACの録画講義や、ほらっちチャンネルなどの動画コンテンツを活用して、耳で「ながら勉強」すると、勉強した満足感が得られるし、実は定着率もよいです。

・勉強の習慣化には、決まった時間に勉強も大事ですが、無理ならばあきらめて、取り組めた時間(量重視)、もしくは取り組めた問題数(質重視)を目標において勉強してみては。


Q.情報、法務、中小の暗記科目は、どのように定着させましたか?

・論点ごとに表にまとめては。市販テキストを使ってもよいですが、自分でまとめる方が頭の整理になってベターです。

・単語帳にまとめて繰り返していました。ただ、自分が理解できない単語は、何度繰り返しても覚えられないので、まずは検索して意味を理解したうえで暗記するのが大事。また、全体像を把握して、その中でどの分類の、どの部分にあたるのかを意識するのもおすすめです。


Q.今年の爆弾科目は、ずばりどれだと思いますか?

・経済:最初の科目なので、気持ちを萎えさせるために難化するかも?

・経済:基礎的な問題が多い年、基礎的な問題が多くない年が明確な印象があり、今年は後者になるのでは。

・情報:時事ネタが増え、追えない人を落とすのでは。

・情報:最新の情報の発展が目覚ましく、そのような知識を身に着けてほしいと考えているのでは。

・中小:学ぶ内容は実務上必要な内容が多く、診断士になる前に勉強をしておくべきというメッセージを込めて難化するのでは。

・爆弾科目はわかりません。全科目得意にするというメンタリティでトライしましょう!

・法務は2年前に試験後に8点プラスするほど難化したので、難化しないのでは。。

・財務と経済は難化と易化の差が激しいので、難化しても得点できるよう勉強しておいて損はないと思う。また、易化したら70点、80点とって、貯金科目にするとよい。(参考記事「【一次データ分析】平均点と科目合格率の推移(14年分)」)

・今年度残した科目があって、残した科目と組み合わせる科目を検討しているなら、科目を広めに受験して、リスク分散を図ることをおススメします。


Q.模試のおすすめはどこかありますか?

・参考までに、一次試験向け主な模試の一覧をご紹介します。
LEC1次ステップアップ模試
– 実施日:4月11日(土)~12日(日)・〆切日:4月11日(土)
– 価格:5,090円 (7科目、Web解説有り)
LEC1次ファイナル模試
– 実施日:6月6日(土)~7日(日)・〆切日:未定
– 価格:未定
クレアール1次公開模試(自宅受験のみ)
– 実施日:6月25日(木)~7月1日(水)・〆切日:5月上旬
– 価格:3,500円
TAC1次公開模試
– 実施日:5月30日(土)~31日(日)・〆切日:未定
– 価格:未定(昨年度は6,200円)

Q.モチベーションを持続する方法を教えてください。

診断士の受験を決めた時の気持ちを思い出してみてはどうでしょう。

・経験上、今日何を勉強するべきか?見えないと気持ちが萎えることが多いと思います。月次、週次、日次計画を明確に立てて、進捗管理することをおススメします。

達成できた時に、自分が喜ぶご褒美を用意しては。ハーゲンダッツやトッピングもりもりのカフェラテなど、自分が走り出したくなるニンジンをぶら下げてみてください。

・勉強する時間、しない時間、メリハリをつけることが大事です。


Q.皆さんが、今年もう一度受験するとしたら去年の勉強の反省を踏まえて、あと約100日どのように勉強しますか?

過去問中心に切り替えます。

足切になるような科目の対策を考えます。

・過去問をやりつつ、二次試験の問題をのぞき見します。

・昨年、一次は早く仕上がりすぎて7月の過ごし方に迷ったので、まだ時間のあるこの時期に二次試験対策、特に事例Ⅳの計算を間違いなく・習慣化してできるよう取り組んでおきたい。

・一次知識の理解が不十分で二次試験の際に苦労したので、二次試験につながる一次知識のインプットを強化します。

・暗記科目の中小と法務を直前期に詰め込んだのが辛かったので、早めに過去問に取り組むと思います。


少しでも、学習のヒントになるようなQ &Aはありましたでしょうか。なお、オン春!で解答できなかったご質問は、一同知恵を絞り、解答できる範囲で後日解答させていただきますのでお楽しみに!

以上、さとまるでした。


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~今日の過去問~

企業経営理論から。日本語の微妙な表現に翻弄され苦戦しがちな科目。

(引用元:一般社団法人 中小企業診断協会HP

【企業経営理論】令和元年度・第28問

製品ライフサイクルの各段階に対応したマーケティングに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 成熟期に入ると市場はより多くの消費者に支えられるようになるため、技術的に、より複雑で高度な製品の人気が高まる。

イ 導入期に他社に先駆けていち早く市場の主導権をとることが重要なので、投資を抑えつつ競合他社から明確に差別化された製品やサービスを導入期に投入することが望ましい。

ウ 導入期の主要顧客は市場動向や他者の行動を見ながら製品・サービスの購入を決める追随型採用者なので、このような消費者が抱える問題を解決できる製品・サービスを投入することが望ましい。

エ 導入期や成長期において市場の業界標準が成立する場合、これに準拠する、または対抗するなど、成立した業界標準に対応したマーケティングを実行することが望ましい。

正解&簡素な解説は最後に。

 

~今日お届けすること~

カワサンです。

今日は春セミナーWebでやります(※定員締め切ったため事前連絡いただいた方のみとなります)。

昨今の情勢を踏まえて開催形式、アナウンスのタイミングなど紆余曲折あったものの、このご時世に開催できること、嬉しく思います。参加いただける方につきましては、貴重な時間ですから有意義になる事を祈念申し上げます(私は諸事情により参加できません)。

一方で、

「え、そんなのやるの知らなかった」

「参加したかったな~」

という方…安心してください。明日の記事でさとまるが様子をプレイバックする予定です!

 

====================================

 

私の住んでいる地域は、ちょうど桜が満開です

年度の変わり目、出会いと別れの季節でもあります。

身も心もフレッシュな気持ちになる、そんな時期ですよね…

 

…本来だったら。

 

世界中が、今までにない事態になっております。

このブログの読者の多くは、社会で働いている方と思われますが、

 

・新年度で人事異動→不安な引っ越し、赴任時期の延期

・外出抑止の要請→突然のテレワーク推進

・突然の休校、期間の延長→子どもがずっと自宅にいる

 

など、対応にバタバタしている方も大勢おられると思います。

 

こんな状況でも、勉強時間や場所は確保できていますか?

勉強する気持ちになっていますか?

 

・勉強時間が確保できない!

・勉強場所が閉鎖、時間短縮で使えなくなった!

・そもそも試験やるかどうか不安で仕方ない!

 

などなど。それとも「いや自分、どんなことあろうとガリ勉ストイックなんで。いつも通りっす」と言う感じでしょうか?

多くの方は「気が気じゃない」想いが少なからずあるのではないでしょうか。

 

====================================

 

試験を主催する中小企業診断士協会は3月30日に、試験は現時点では予定通り実施と公表しました。
(参考 中小企業診断協会HP 令和2年度の中小企業診断士試験実施に当たってのお知らせ

各種イベント、興行もしかり、試験も中止や延期を発表する中で、方針が発表され不安が低減された方も多いのではないでしょうか。

ただ、上記ページ上には「今後、災害などにより試験の実施に影響が生じる場合は、その情報を当協会のWebサイトに掲載しますので、必ずご確認ください。」という記載もあります。

「本当にやるのか」「どうなるのか」などと考えていても、意味はありません。今言えるのは「東京オリンピックは1年延期になったけど、令和2年度の中小企業診断士試験は発表予定通りの日程でやる予定」ということです。

 

中小企業診断協会も、さっさと確約した情報をリリースして「受験生の皆さん、試験実施は100%お約束します。どうか安心して受験料振り込んで受けに来てくださいね♪」と言いたいはずです。

しかし、主催する側として責任をもって決められない。

そんな感じじゃないでしょうか。

 

だから、この社会情勢で確約できないと分かっていながらも、受験する身として「漠然とした不安」になる。

 

私ども執筆陣も、同じ思いです。

 

毎日ブログを更新して、いろんな話題を届けさせてもらっています。

でも、受験生の皆さまが「本当に今求めていること」に答えられない気がしていて、本当に悔しい。先日コメント欄にも寄せて頂きましたが、

 

「予定通り試験をやるかどうか」

 

これが、このブログを読む皆さんに共通する「求めていること」ではないでしょうか?

 

今日時点で、100%の答えはありません。

 

でも、繰り返しになりますが、今言える事実は、中小企業診断協会で発表されている通りですから、その前提で準備を進めるほかありません。

 

====================================

 

なので私たちも、7月の1次試験、10月の2次筆記試験に向けて、いつも通りの道場をお届けします!

この道場のすごいところは、自然災害などがあっても、お見舞いの言葉を踏まえつつも、平常通り記事を更新するところ。ここが、道場の安心感なのかもしれません。

明日からはいつも通りの道場をお送りします!

そして、何かあっても、その何かに合わせたベストな(と言えなくても、ベターな形で)道場をお送りします!

 

でもでも、

不安な思い、今の状況に対する不満、どこにもぶつけようがない想い…ありませんか?コメント欄に思いっきり書いて下さい。

悩ましいとき、辛いときほど、人に聞いてもらうだけでも、スッキリするものです。twitterのコメントやDMでも構いません。

今はSNS主流ですから、ブログに書き込むのってちょっと勇気いりますよね。でも、名乗らなくていいです。「通りすがり」でも「匿名」でも「名無しの権兵衛」でもなんでもいいです。執筆陣がその想い、お受けいたします。

※スパムと荒らしだけは勘弁してください…(荒らしってワードはネットで最近聞かなくなりましたね)

 

~解答&簡素な解説~

正解:エ

ア 後半の記述が× 市場に広く浸透した後に購買意欲が生ずる保守的な層が顧客になる

イ 「投資を抑えつつ」が× 導入期は成長期に繋がる段階で広告宣伝費の投入、生産量も少なくコスト高になる

ウ ×導入期→○成熟期

エ 記述の通り

オーソドックスな製品ライフサイクル(PLC)理論の問題でした。

 

では、また!

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おはようございます!久々投稿のおべんと君です。

<お知らせ>
以前から各メンバーの記事最上段で告知していましたが、明日午後から
一発合格道場 オンライン春セミナー(略してオン春)」を行います。
昨今の新型コロナウイルスの影響で、会場を借りて行うセミナーは
できないのですが、少しでも今勉強されている方々のお役に立ちたい!
という思いから、オンラインでの春セミナー開催となりました。

11代目一同全力を尽くしますので、何卒宜しく御願い致します!!

 

<小話>
前回に引き続き小話を・・・
4月になり、我が家では家族会議が開かれまして、小学生の娘に
お小遣いをあげることになりました。
まあ金額も少額ですし、行動範囲も今のところは限られているので
さしたる不安もないですが、大いに衝動買い、無駄遣いなど
「失敗」して、お金の使い方を学んでほしいな~と思いました。

ご存知の方も多いかと思いますが、日本は諸外国と比較して
金融教育が圧倒的に遅れています。私自身子供のころは
「お金の話はしない」「お金に執着するのは卑しい」みたいな
環境で育ってきました。
でも、生きていく上で、やはりお金は重要です。
私がそれを意識したのは、ボクシングジムに通うためにアルバイトを
始めた高校2年生16歳のころ、今から20年以上前です。
「金稼ぐのって超大変じゃん・・・」
あたかも自分1人で生きてきたかのような顔をした髪を染めた若造が、
「お金」の重要性に気づいた瞬間でした。。。

娘には、私よりも早くそういうところに気づいてほしいですし、
気づくような環境を整えていこうと思っています。

 

<本題>
さて今回は、運営管理(生産)のトヨタ生産方式の中で書かれている
「7つのムダ」を、語呂合わせのように覚えましょう!
という内容で投稿します。
本日も、割とあっさり目の記事ですが、1次試験の知識をどうやって
2次試験に使うのか?オン春に応募いただいた方からの質問の
ヒントになる記事ですので、お役に立てれば幸いです。

 

<7つのムダとは?>
トヨタ生産方式「徹底したムダの排除による生産性向上原価低減
追求しており、具体的に明示された7種類のムダのことを7つのムダ
いいます。

・在庫のムダ
・作りすぎのムダ
・不良を作るムダ
・運搬のムダ
・手待ちのムダ
・動作のムダ
・加工そのもののムダ

 

<試験とトヨタ生産方式>
◎1次試験との関係性
運営管理の参考書には必ず掲載されている内容で、
本試験では数年に1度問われる程度となっています。

◎2次試験との関係性
平成30年度C社:「ジャストインタイム」生産への移行の意志あり。
令和元年度C社:「後工程引取方式」「外注かんばん」の運用が必須。
というように2年連続でトヨタ生産方式に関連する事例企業が
出題されています。

出題傾向までは読み取れませんが、引き続き重要な論点であると
言えそうです。

 

<覚え方>
では覚え方ですが、ストーリー仕立てで覚えていきます。

・皆さんはとある工場の従業員です。
・ちょうど仕掛品を前工程から次工程に持っていくところです。

・その工場は原材料や製品の在庫が山のように高く積まれています。
・また、工具や材料が床や通路に散乱していて、足の踏み場もなく、
とても歩きにくい工場です。


(画像はイメージです)

・あなたは工場内を移動しながら、色々なことが頭をよぎります。
①あの在庫の山・・・在庫多すぎじゃない?
②あんなにたくさん在庫持って・・・作りすぎじゃない?
③工具や材料が散乱して、歩きにくくて次工程まで移動するの大変だな~。
④移動に時間がかかってしまって、次工程の人が仕掛品を待ってて
作業が止まってたよ~。
⑤うわっ、次工程のあそこの人、ダラダラしててムダな動きが多いな~。
⑥よく見ると、あの加工必要なのかな
⑦あっ、ムダなことしてるから不良作っちゃってるよ。

この頭をよぎった7つのことが、7つのムダにつながります。

↓↓↓

①あの在庫の山・・・在庫多すぎじゃない?
在庫のムダ

②あんなにたくさん在庫持って・・・作りすぎじゃない?
作りすぎのムダ

③工具や材料が散乱して、歩きにくくて次工程まで移動するの大変だな~。
運搬のムダ

④移動に時間がかかってしまって、次工程の人が仕掛品を待ってて
作業が止まってたよ~。

手待ちのムダ

⑤うわっ、次工程のあそこの人、ダラダラしててムダな動きが多いな~。
動作のムダ

⑥よく見ると、あの加工必要なのかな
加工そのものムダ

⑦あっ、ムダなことしてるから不良品作っちゃってるよ。
不良を作るムダ

ちょっと強引ですけど、具体的に頭の中にムダが多い工場をイメージ
しながら頭をよぎった7つのことをつないでいくと、7つのムダが頭に
定着します。このイメージを何度も頭の中に繰り返して、7つのムダを
覚えてください。

さらにこのイメージがあると、2次筆記試験にもかなり役に立ちます。
過去の事例Ⅲ企業の与件文には、所々に7つのムダが隠されています。

生産性向上と原価低減には7つのムダの排除が必要で、それを見つけてね
ということを本試験は訴えているのではないでしょうか。
このように、7つのムダは事例Ⅲ企業の問題点を探すヒントになります。

1次試験の知識は、2次筆記試験では画像のように具体的な実例として
記載されます。私はこの時期、2次筆記の勉強として、設問や与件を
1次試験の知識に変換するだけの練習を行っていました。

例)
与件文:複数の事業が~

変換:多角化→関連型無関連型・リスク分散資源分散、
PPM、公平評価難・・・

のように、ノートに書きだしていました。
合格した年はTBCの通信講座を受講しており、いわゆる
「具体→抽象」と呼ばれるものですね。
過去問を80分で一通り解く練習だけではなく、部分的な練習を
行うことも有効だと思います。筋トレのようなイメージですね。

1次・2次試験両方に活用できる7つのムダの覚え方、
皆様の勉強の一助になれば幸いです。

あと、【渾身】シリーズへのご要望、お待ちしてます!

以上、おべんと君でした。


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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

突然ですが、「中小企業経営・中小企業政策」に関する学習状況はいかがでしょうか。
典型的な暗記科目(=得点を稼げる人は稼げる)とされながら、昨年は難化してしまったこの科目。
(参照:11代目べりー「【1次データ分析】平均点と科目合格率の推移(14年分)」)
1次試験では得点源になりえるが、2次試験と関連性が薄いから、試験直前に暗記すればよい」とアドバイスされることも多いのですが、昨年の傾向を踏まえると、1次試験対策としても一定の力点を置いて学習する必要がありそうです。

また、前回の記事(「科目合格制度」と複数年計画について)でも指摘しましたが、この科目が他資格等保有による免除を認めない必修科目(重点科目)としているのは、いかなる専門家であっても当該分野への理解を求めているからなのです。
診断士試験に合格した今、私はこの科目は2次試験の「出発点」であったと気づきました。
従って、試験直前に詰込み勉強して「短期記憶」で対応するのでは、物足りない向き合い方になってしまう恐れがあると考えるに至りました。

何かと後回しにされがちなこの科目ですが、学習の目的を踏まえて、なるべく早めに着手し、直前期には余裕でいられるようにこの科目の学習を進めることで、2次試験対策においても順調な滑り出しを実現できると思います。
そこで、「1次試験対策の段階でどこまでやるべきか?」「2次試験にどう関与してくるのか?」という疑問に対する答えを探しながら、「中小企業経営・中小企業政策」を特集していこうと思っています。

本日の記事は、こんな方向けです。

① 「中小企業経営・中小企業政策」に直前の詰込みで対応しようとしている方
② 2次試験にどう関与してくるのか見当がつかない方

今回は「中小企業経営・中小企業政策」のうち、中小企業白書、小規模企業白書から出題される「中小企業経営」に焦点を置いて、お届けします。
診断先への助言にも活用すべき知識が満載の「中小企業政策」については、2次試験に絡めてシリーズ化する予定です。

1次試験対策の段階でどこまでやるべきか?

「中小企業経営・中小企業政策」は、試験に出題されやすいポイントがわかりやすいことが特徴の一つです。
誤解を恐れずに言えば、過去問題における頻出分野は今年も出題される可能性が高いのです。
これは「中小企業政策」分野でも同様のことが言えます。

1次試験対策としての勉強法

さて、1次試験対策という観点では、TACの「中小企業診断士 最短合格のためのスピードテキスト」がコンパクトにまとまっていて読みやすいです。
このテキストを一読したら、その後はアウトプットを重視した勉強法が有効です。
オススメの方法は、①下記の特訓問題集の演習を複数回こなし、②TACの過去問題集で仕上げること

①特訓問題集
「TBC中小企業診断士試験シリーズ 特訓問題集〈1〉(中小企業白書)〈2〉(中小企業政策)」の二冊をやり込みましょう。
数値・傾向・特徴について、学習仲間と会話出来るようになるレベルを目指したいところです。
TBCでは無料動画(特訓問題集〈1〉〈2〉)も公開してくれていますので、ぜひご覧になってみてください。
正直、特訓問題集がなくても結構勉強になりますが、当然「特訓問題集+動画」の組み合わせが効果が高いと思います。
なお、無料動画という観点では、TACで講師を務めていらっしゃる洞口智行先生の「ほらっちチャンネル」もオススメです。

②過去問題集
断然、TACの過去問題集がオススメです。

統計の動向変化や法律・制度の改正があるため、「過去問による学習が通用しない」と言われる事もありますが、主要論点における過去問題は十分利用できます。
また、TACの過去問題集についていえば、動向変化や法改正によって解答が変わりえる設問が「参考問題」であることを明示してくれるので、とても便利です。
「中小企業政策」の方が対策しやすいので力点を置くという方法もあると思いますが、「中小企業経営」分野も①の特訓問題集で得点分野に仕上げることが可能です。何より、50点・50点の配点なので、どちらかの分野で時間を傾斜して対策するよりも、個別の論点ごとにメリハリをつけた方がよさそうです。

なお、この科目は例年、最終日(今年は7月12日(日))の最終科目です。
試験当日は90分という長い試験時間を丸々使用しない途中退出者が最も多い科目です。
早く解き終わりやすい暗記科目だからというだけでなく、疲労が最大限蓄積したコンディションで受験することも理由の一つだと考えています。
見直しも甘くなりやすいと思いますから、きっちりと準備しておく必要があります

「教科書」としての中小企業白書、小規模企業白書

診断士の1次試験は「学識」を問う割りに、教科書は定められていません。
試験委員の著書のうち、初学者向けの入門書がその役割を果たしてくれる事もありますが、試験対策という意味では過不足を免れません
そうしたなかで、唯一、この科目だけは教科書というべき書籍があります。

それが試験実施前年度の「中小企業白書」「小規模企業白書」(2020年の試験では2019年版)。
白書とは、「法律により国(行政府)に対して義務付けている国会への報告を白書として刊行したもの」(出典:Wikipedia)。
中小企業庁が中小企業の経営動向や中小企業施策を国会に報告するため、年次で作成されている法定白書です(小規模企業白書は2015年版から作成開始)。

■中小企業基本法
(年次報告等)
第十一条 政府は、毎年、国会に、中小企業の動向及び政府が中小企業に関して講じた施策に関する報告を提出しなければならない。
2 政府は、毎年、中小企業政策審議会の意見を聴いて、前項の報告に係る中小企業の動向を考慮して講じようとする施策を明らかにした文書を作成し、これを国会に提出しなければならない。

■小規模企業振興基本法
(年次報告等)
第十二条 政府は、毎年、国会に、小規模企業の動向及び政府が小規模企業の振興に関して講じた施策に関する報告を提出しなければならない。
2 政府は、毎年、中小企業政策審議会の意見を聴いて、前項の報告に係る小規模企業の動向を考慮して講じようとする施策を明らかにした文書を作成し、これを国会に提出しなければならない。

毎年4月に閣議決定・国会報告され、5月頃に当該年度版が出版されます。
診断士試験においては、おそらく作問スケジュールの都合からだと思いますが、前年度版からの出題が中心になります。

TACの「中小企業診断士 最短合格のためのスピードテキスト」がコンパクトだというお話をしましたが、ここはあえて原典にも多少触れてみませんか?
全体を熟読するには分量が多すぎるので、白書の「ポイント」と「概要」も参考にしつつ、百科事典の興味のある箇所にさっと目を通しておくというようなイメージです。
Webサイトに無料のPDF版がバッチリ掲載されており、気になる部分は検索が可能ですし、タブレット等にダウンロードしておけば効率的に確認できる点は、TACスピテキにはないメリットです。

試験対策上、グラフ・統計データについては「サブタイトル」を中心に読み込むアプローチが有効です。
(参照:初代JC「「中小経営」を押さえこみ!」、初代ハカセ「白書の図表のサブタイトルを攻略せよ!」)
頻出分野の統計のうち、「意外」だと感じる箇所については要チェックです。
試験対策上も誤答のリスクが高いため、直前期に見返す必要がある部分だけピックアップしておきます。

なお、「中小企業経営」における統計理解について、単なる数値の暗記だと考えてしまうと勿体ないです。
「白書」にはストーリーがあり、それに基づいて提示されている数値ですから、文脈と合わせて関連付けして覚えれば、無機質でつまらない暗記に陥ることはないと思います。
(参照:2代目aki「【中小】嫌いな科目を得点源にする工夫」)

2次試験にどう関与してくるのか?

科目設置の目的

「第1次試験案内・申込書」には、科目設置の目的と内容という項目が設けられています。

中小企業診断士は、中小企業に対するコンサルタントとしての役割を期待されており、中小企業経営の特徴を踏まえて、経営分析や経営戦略の策定等の診断・助言を行う必要がある。そこで、企業経営の実態や各種統計等により、経済・産業における中小企業の役割や位置づけを理解するとともに、中小企業の経営特質や経営における大企業との相違を把握する必要がある。
また、創業や中小企業経営の診断・助言を行う際には、国や地方自治体等が講じている各種の政策を、成長ステージや経営課題に合わせて適切に活用することが有効である。このため、中小企業の経営や中小企業政策全般について、以下の内容を中心に知識を判定する。

コンサルタントという職業は、本来、資格の取得を要しない職業です。
それをあえて国家資格として認定し、経済産業省に登録させる意味はどこにあるのでしょうか。
ズバリ、経済産業省・中小企業庁の中小企業政策の浸透を手伝うことを求められている、ということだと考えます。
資格を有しているからといって、必ずしも上記の役割を果たす必要があるわけでもありません。
しかし、そういう資格の「選抜試験」である点は、試験対策する上では忘れてはならないと思います。

税金を原資とした産業政策である以上、支援対象となる「中小企業」は規模や業種に応じて定義づけられ、政府が支援するにふさわしい政策目的が存在します。
前段(=「中小企業経営」分野)の趣旨は、「政策目的の背景にある中小企業の経営実態、大企業との外部環境・内部資源の違いを、各行政庁によって集計された各種統計から把握し、各産業動向を把握し、経営革新の方向性を知る」ことにあります。

2次試験で出題される事例企業は、実在する企業がモデルとなっているそうですが、当然この「中小企業」の定義に合致する先です。
各分野一級の学者である試験委員の皆さんは、全国の中小企業の模範となるような経営革新を実現した先であったり、中小企業政策を上手く活用した先を土台として、当該年度のテーマに沿った出題をしやすいようにエピソードをアレンジしているものと考えられます。
その場合でも、アレンジの軸になるのは経営者の思い(経営理念、経営方針)であり、この試験はその思いに応えて助言できる診断士を選抜するためのもの。
経営者の思いを汲みながら、資源制約を踏まえた助言が必要となる背景が、ここから読み取れると思います。

2次試験対策の布石となる「白書」の事例

白書の「概要」に記載されている要点をみると、「経営者の世代交代」「構造変化への対応」が大きなテーマであることがわかります。
とりわけ、「構造変化への対応」において、①IoT・AIを活用した生産性向上、②大企業も含めた外部連携による研究開発の促進、③域外・海外の需要取込みが挙げられています。
2次試験の過去問題を紐解いてみれば、頻繁に事例企業のテーマにもなっていることがわかります。
そうした観点から、白書掲載の「事例」は、事例企業が向かうべき方向性の例として要チェックです。

p.8~13に「一覧」がありますので、ぜひご確認ください。

今日のまとめ

① 試験直前期に見返す必要がある部分は最小限に
② 暗記科目としてこなすのではなく、診断士としての出発点としよう

次回は2次試験に絡めた「中小企業政策」の記事を投稿する予定です。
【渾身! 論点シリーズ】についても引き続き、リクエストを募集中です!

以上、いけちゃんでした!
それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


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こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

 

エイプリルフールですが、いつも通りまじめに本気でいきますよ。

 

昨日のべりーの記事でも書いていましたが、去る3月30日に中小企業診断協会から「今年の診断士試験は、現時点では実施する予定」との情報が発出されました。

正直、協会としても判断の難しい状況だと思います。

ですが、試験案内配布開始(本日、4月1日)に先立ちお知らせを出して下さったことで、気持ちが前向きになった方も多かったと思います。

 

それは受験生の皆さんだけでなく、私たち道場メンバーも同じです。

私たち11代目は、たまたま昨年合格することができましたが、診断士試験と出会うのがあと少し遅かったら、去年の試験でポカミスをしていたら、仕事が忙しくなって受験を諦めていたら……人生の巡り合わせが少し違っていたら。(たぶん私が言うのが一番現実味があるので言いました。11代目のみんな、巻き込んでごめん)

もしかしたら自分は今年の受験生だったかもしれない。

だから、今年の試験がどうなるかって、他人事とは思えないのです。

 

もちろん、診断士試験の勉強が生活の全てではありません。

皆さんそれぞれご家族がいて、お仕事があり、日々のあれこれがあると思います。

こんな状況なので、今年の受験は見送ろう、という決断もあると思います。それも大事な決断です。

それでも、試験が実施されることを念頭に勉強している方がいるなら、 一発合格道場としてできることをしよう。

それが、私たち11代目の総意です。

 

というわけで、

今年もやります! 【渾身! 論点シリーズ】!!

そして今年も、読者の皆様からのリクエストを募集します!!

 

説明しよう☝️ 【渾身! 論点シリーズ】とは、その名の通り道場メンバーが渾身の力をこめて、あるテーマを掘り下げて書く記事のことである。

「テキストではサラっと書いてあるけど、いまいち理解できない」「毎回過去問で間違える……この論点苦手なんだよなぁ」そんな受験生の悩みに応えるべく、かゆいところに手が届く丁寧な説明が特徴だ。

記事タイトルの【渾身】が目印になっているので、ぜひ探してみてほしい☝️

 

ちなみに、私の一押しは10代目ちこまる(仮)さんの【渾身】シリーズまとめ記事です。

【渾身】永久保存版! 渾身シリーズまとめページ by10代目ちこまる(仮)

 

【渾身】シリーズを渾身の力でまとめるという二重構造になっております。哲学的ですね。

ほんと、冗談抜きで、ブックマークをおすすめしたいページです。情報量が半端ないです。

特に独学の方は、身近に質問できる人がいなかったりしますよね。

テキストを読んでも、問題集の解説を読んでもわからない……と困ったときは、まずは道場の【渾身】ページに解説がないか、探してみてください。

 

今回、11代目の方でも準備している論点はありますが、皆さんからのリクエストも募集します!

例えば「経営法務の下請法がどうも頭に入ってこない」「財務・会計の連結会計って何を押さえればいいのかわからない」など、解説してほしい論点を書いて頂けると嬉しいです。

 

リクエスト方法は2つ。

①ブログのコメント欄に書く。

ちなみに、今日のブログのコメント欄でなくてもOKです。

例えば、明日のいけちゃんの投稿を読んでリクエストが浮かんだら、明日のコメント欄に「渾身シリーズ、●●をリクエストします」と書いて頂ければOK。

内部事情で恐縮ですが、できれば11代目の記事にコメント頂けると、私たちがキャッチアップしやすいので助かります。

 

②Twitterのリプ欄かDMに送る。

一発合格道場のTwitterアカウントでも【渾身! 論点シリーズ】のことをつぶやきますので、そちらにリプ頂いてもOKです!

Twitterはこちら

 

リクエスト来ないとさみしいので、ぜひぜひよろしくお願いします!

 

さて、それではようやく本編です。

(いや、なんなら今日はここからがオマケかもしれません……)

 

本日は【実録】リアル企業経営理論・事例Ⅰの世界③ と題して、前回に引き続き、私の体験談を一次試験の「企業経営理論」と二次試験の「事例Ⅰ」に紐付けてお話ししたいと思います。

ちなみに本シリーズは今日が完結編です。とくにオチはないです。
前回、前々回の記事はこちら↓

【実録】リアル企業経営理論・事例Ⅰの世界①

【実録】リアル企業経営理論・事例Ⅰの世界②

会社を経営するうえで欠かせない「人事施策」のお話、少しでも知識と実感が結び付く機会になれば幸いです。

 

本日が3回目ですね、私が勤務した(している)「東京のHR(人材)ベンチャーA社」と「地方の金型屋B社」に登場してもらいます。

ざっくりプロフィールはこんな感じです。(クリックで拡大します)

 

前回は人事施策の「茶化」の「採用」と「配置」について書いてきました。

今回は「育成」「評価」「報酬」をみていきたいと思います。

 

【復習です】一次試験「企業経営理論」でも二次試験「事例Ⅰ」でも役に立つ「茶化」とは

茶→サ+ハ+ホ(採用・配置・報酬)

化→イ+ヒ(育成・評価)

であります。

 

しつこいようですが大事な論点なので、今回も過去記事のリンクを載せます。

10代目かわともさん 最低限押さえたい「1次知識」まとめ

9代目よこよこさん 【事例Ⅰ】幸の日も毛深い猫~組織人事のフレームワーク

 

「茶化」の全体の流れはこんな感じ。

 

それでは、「育成」と「評価&報酬」についてです。

 

東京の人材系ベンチャーA社の場合

①育成

A社の場合、新卒・中途とも、育成にはかなり力を入れていました。

これはA社が人材系サービスを提供する会社なので、お客様に提供するプログラムを一部自社の社員教育でも実践していたためです。

おそらく、世間一般のベンチャー企業は、ここまで手厚く新入社員の面倒を見ないと思いますので、業界の特殊性も理由の一つとお考え下さい。

 

A社の新入社員教育は、短期での戦力化を目標としたプログラムが組まれていました。

具体的には「座学の研修→実践→反省・課題設定→トレーナーからのフィードバック→研修→実践→反省・課題設定→フィードバック→研修……」といった感じで、OJTとOFF-JTを組み合わせて短期間でPDCAサイクルを回していました

一度に複数クラスで研修を実施するような大企業では、実践の場が用意できず、こんなプログラムは組めません。

このダイナミックさは中小企業ならではと言えるでしょう。

もちろん、よく言われるように「わかる」と「できる」は違うので、研修で習ったことを実践しようとしても、すぐ上手にできるわけではありません。

というか、一回研修で聞いたくらいでは、大体できません。でも、とにかくトライ&エラーで前に進むスタイルです。

外資系なんかでいわれる「Quick&Dirty」、つまり多少粗くてもスピード重視で! という方針で、インプットとアウトプットを短期間で積み重ねながら、早く一人前になることを求められていました。

 

育成プログラム自体がなかなかハードなため、トレーナーとは別に各人にメンターを付ける取組みも行われていました。

トレーナーが仕事の基本をしっかり教える一方で、メンターはトレーナーに聞けないようなちょっとした事や、仕事には直接関係ない心配事をフォローする役割です。

新入社員が弱音を吐ける「安全な場」をつくることが目的なので、3年目~5年目くらいの安定感のある先輩が任命されることが多かったように思います。

②評価・報酬

A社の評価は四半期毎に実施されていました。

四半期に一度のサイクルで営業の予算目標を立てるので、それについて振り返り、評価されるイメージです。

目標は「予算数字」と「行動目標」の2本立てでしたが、行動目標も結局数字に結びつく目標(いわば予算達成のプロセス)になるので、評価基準がわかりやすいのが特徴です。
基本的に、予算を達成していれば評価は高くなるし、達成していなければ低くなる。

営業職の宿命だと思いますが、一人一人の担当顧客や案件が明確なので、受注という成果はほぼストレートに担当者の評価に結び付きます。
もちろん上司や同僚や他部署の方の力添えもあるので、営業部員一人の成果ではないわけですが、そこはある意味ドライで明快な世界です。

ですが、達成したら高額インセンティブが入ってしめしめ、というわけでもありませんでした。
A社で働いていた当時、疑問だったのがこの報酬体系でした。

営業なので達成率順に順位なんかも張り出されます。
目標を大幅に超えて達成した場合でも、一位のインセンティブは、基本給に比べささやかなものでした。
また、個人達成の他にチーム達成という評価基準があり、チーム予算を達成したときもチームにインセンティブが授与されました。
(金額は忘れましたが、隣のチームがインセンティブでKindle を買ったとか言ってたような…)

そこで、ある時先輩に「うちの営業、大変な割に達成インセンティブ少ないと思いませんか?」と聞いてみました。
すると、「私も最初はそう思ったけど、あんまり行き過ぎて個人主義の助け合わない会社になるのもイヤじゃない?」という答えが返ってきました。

そうです。事例Ⅰでも出てきますよね。
成果主義のメリットとデメリット。

メリット:社歴の浅いメンバーも成果次第では高く評価されるため、モチベーションが上がる。
デメリット:短期的、個人的な利益を優先しがちになるため、中長期的な視点やメンバー間の協調意識がおろそかになる恐れがある。

たしかにスピード感と成果重視のベンチャー企業の営業は、一歩間違えると組織というよりは個人事業主の集まりのようになりがちです。
あくまで憶測ですが、A社は他の人事施策ともあわせて、成果主義のメリットを生かしつつデメリットを打ち消すことを狙って、インセンティブを上記のように設定していたと考えられます。

 

地方の金型屋B社の場合

①育成

B社の新入社員は、入社後2週間程度の座学研修の後、工場(いわゆる「現場」)に配属されます。

座学では金型についての基礎知識を学ぶのですが、実際の金型を見て手を動かした方が早いので、現場に配属されてからが本番です。

教育担当の班長さんを中心に、先輩たちから少しずつ仕事を教わり、技を磨いていきます。

教わるといっても、例えば金型の細部を調整する技術などは、結局のところ経験を積んで体で覚えるしかありません。

このあたり、ベテラン工員の「技能の見える化」や「技能伝承」の必要性は、工場長以下管理職は感じているのですが、なかなか難しい課題です。

基本的な工具の使い方は入社2~3年目くらいで身に付くのですが、その先は個人差があって難しいようです。

班長さんの話では、

・そもそも金型は一つ一つ仕様が違うので、技を習得するまで短期間で何度も同じ経験を積ませるのが難しい

・自分たちも「背中を見て育て」式で教育されてきたため、後輩への効果的な教え方がよくわからない

というのが正直なところだそうです。

 

一方、職場の雰囲気はアットホームで、隣の班や隣の課の先輩たちも何かと気にかけてくれるので、新入社員が孤立したり、迷子になったりすることはほぼありません。

毎日同じメンバーが、同じ時間に同じ職場で顔を合わせるため、自分の居場所があると感じられることは、新入社員にも良い影響を与えていると思います。

 

 

②評価・報酬

評価は年に1回、期末のタイミングで行われていました(最近変わりましたので、後述します)。

A社に比べると、評価者にとっても、被評価者にとっても、わかりにくいのが悩みです。

理由は、一つの金型ができるまでには多くの部署の人が関わっているため、仮に出来栄えが良かったとしても、誰の成果か切り分けにくいからです。

「10人が10件ずつ担当して100件」になるのがA社だとすれば、B社は「10人であれこれ協力して最終的に100型」になる仕事の仕方です。

さらに工場は一人の一次評価者に対して部下が10人以上いるため、きめ細かな評価が難しい。

もちろんその中でも公平に評価するようにチェック項目を設けていますが、A社のようにスパっとはいかないのが実態です。

 

最近ではそういった点を少しでも改善し、社員の成長意欲やモチベーションを上げるために、評価のサイクルが1年から半年になりました

これにより、成果と評価と報酬の関係が以前より分かりやすくなりました

(人事評価が次の賞与等に反映されるため。)

いくら金型のリードタイムが長いからとはいえ、一年前にさかのぼって部下を評価するのもなかなか大変だったようで、この変更はおおむね好評です。

 

 

 

では、最後にカーテンコール(?)ということで、このシリーズのまとめを表にしてみました。

いかがでしたでしょうか。

 

繰り返しになりますが、【渾身】シリーズのリクエスト、ぜひよろしくお願いします。

明日はいけちゃんの登場です♪

それでは引き続き、一緒に勉強がんばりましょ~。

 


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