8月, 2020 | 中小企業診断士試験 一発合格道場のブログ記事

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どうも、Tomatsuです。

(前回までの記事はこちら

2次試験の事例IV(財務・会計)において頻繁に登場する除却損

1次の財務テキストではほぼノータッチの論点なので

「なんじゃそりゃ。。。?」

となっている方も多いのではないでしょうか?

除却損の理解は事例IVにおいて合否の分かれ目となる意思決定会計(NPV、回収期間など)問題を解く上で重要となります

本記事では「除却損とは何か?」「キャッシュフローやNPV問題への影響」について解説させて頂きます

【こんな人におすすめの記事】
✅ 除却損の意味が分からない方
✅ 減価償却費との違いが分からない方
✅ キャッシュフロー、NPV問題への影響が分からない方

除却損とは?

まず簡単に「除却損とは何か?」について説明します。

除却損とは事業運営において使わなくなった固定資産を除却(廃棄)する際に生じる損失を指します。

モノを捨てるだけですので基本的には非資金費用という扱いです。

その点は「減価償却費」と同じですね。

除却損は「特別損失」に費用計上できるため、除却を実行した年は節税効果が見込めます。

新たな設備を導入して、「不要になった旧設備などの除却処理を忘れてしまうと損する」ということですね。

[ポイント]

  • 使わなくなった資産の除却(廃棄)の際に生じる損失
  • 基本的には「非資金費用」である
  • 基本的には「特別損失」に計上する
  • 節税効果が見込める

廃棄コスト(例:取り壊し費用)などがかかる場合もありますが、この場合も除却損に含めます。

この場合「廃棄コスト分」は現金支出を伴う費用ですので、注意しましょう。

この辺りのキャッシュフローへの影響は後述します。

除却損の計算方法

計算方法は至って簡単です。

廃棄する固定資産の「残存簿価」をそのまま使うだけでOKです。

間接法の場合は、取得原価と減価償却累計額との差額となります。

例えば、取得原価150百万円(減価償却:定額法、残存価格ゼロ、耐用年数15年)の設備を5年間使用した後、当該設備が帳簿価格で除却された場合、

このように、

除却損 = 残存簿価 = 100百万円

となります。

[参考:有姿除却(ゆうしじょきゃく)]

余談ですが、設備を除却するからと言って文字通り「廃棄」する必要はありません。

使わなくなった設備をそのまま放置しているんだけど、廃棄したとみなす処理を「有姿除却」と言います。

設備の除却に伴い膨大な費用(撤去費、運搬費など大きな現金支出を伴う)が掛かる場合に採用されます。

キャッシュフローやNPVへの影響

では次にキャッシュフローへの影響について見ていきましょう。

ここさえ押さえておけばNPV問題も解けるようになります。

本記事では下記の2ケースについて見ていきます。

①廃棄コストがかからないケース

まずは廃棄コストがかからないケースを見ていきましょう。

[例題]

D社は、X1年度初めに取得原価100百万円(減価償却:定額法、残存価格ゼロ、耐用年数10年)の設備を取得した。

その後、従業員育成が成功し設備が不要となったため、4年間使用した後、第X5年度初めに当該設備を除却した。

設備投資後のD社の毎年の予想収益・費用が下記のとき、各年度のCFを計算せよ。税率は40%とする。

  • 売上 = 200百万円
  • 費用(減価償却費以外) = 100百万円

従業員育成に成功したため、除却後も予想収益・費用は維持されるものとする。

除却損の税金への影響は第X5年度末に生じるものとする。

まずは第X5年度の除却に伴う「除却損」を求めましょう。

上述のとおり取得原価と減価償却累計額の差を計算して、

を得ます。

除却損の税金への影響は「X5年度末」に生じます。

この情報をしっかりおさえて後は冷静にCFを解けば正解が導けます。

[ポイント]

NPV問題では時系列を押さえることが超重要です。

除却損の税金への影響が「いつ発生するのか?」を読み間違えないようにトレーニングを重ねましょう。

②廃棄コストがかかるケース

次に廃棄コストがかかるケースをみていきましょう。

ほんの少しだけ難しくなります。

[例題]

D社は、X1年度初めに取得原価100百万円(減価償却:定額法、残存価格ゼロ、耐用年数10年)の設備を取得した。

その後、従業員育成が成功し設備が不要となったため、4年間使用した後、第X5年度初めに当該設備を除却した。

処分には10百万円の支出が必要となった。

設備投資後のD社の毎年の予想収益・費用が下記のとき、各年度のCFを計算せよ。税率は40%とする。

  • 売上 = 200百万円
  • 費用(減価償却費以外) = 100百万円

従業員育成に成功したため、除却後も予想収益・費用は維持されるものとする。

なお、処分のための支出は第X5年度初めに、除却損の税金への影響は第X5年度末に生じるものとする。

まずは第X5年度の除却に伴う「除却損」を求めましょう。

今回は「処分に10百万円の支出が必要になった」とのことなので、

となります。

次に各期のCFを求める必要がありますが、この際ポイントになるのが

  1. 処分のための支出(10百万円)はX5年度初め(X4年度末)に生じる
  2. 除却損(70百万円)の税金への影響はX5年度に生じる

ことです。

この情報さえ取りこぼさず、冷静にCFを計算できれば正解は目の前です。

[ポイント]

有形固定資産の除却時に現金支出を伴った費用(廃棄コスト)は投資キャッシュフローに区分されます。

まとめ

受験生支援をやるようになって分かったのですが、受験生の方の結構な人数が「除却損」を適切に理解せずに事例IVに挑んでいます。

ご存知の通り、事例IVは「絶対的な答えがあります」ので細かい要素を理解していないだけで、×となるリスクがあります。

理解があやふやな所はそのままにせず、しっかり丁寧に理解を深めていって頂ければと思います。

それでは本日は以上です。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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こんにちは。CKです。

前回の記事で試行錯誤しながらカスタマイズしていった80分の解答プロセスについてご紹介させていだきました。今回は9代目きゃっしぃ10代目なおさんから続く「実況」シリーズとして、当日の80分の中でどのように解いていったかを書かせていただきます。

大外ししにくい答案を作るために、解答プロセスを固めておくことは大事だと思いますが、
当日で完璧にそのプロセス通りにしっかり解けたのかというと本番では色々とミスしてます。現場対応も出てきます。

令和元年度の事例Ⅲを題材にして本試験80分間の中で、どのように考え、どのように対応していったか、をリアルに実況してみたいと思います。

決してお手本になるようなモノではありません。

しかし、解答プロセスがなかなか固まらない方、模試など初見問題でプロセス通りに解くことができない方に向けて、完璧にプロセス通りできなくても、ミスをしても、ある程度解き方が固まっていたら何とかなりそうだ、という温度感をお伝えできれば幸いです。

※令和元年の事例Ⅲをまだ解いていない方は、ネタバレになりますので必ず解いた上でお読みください。

※本番の流れに沿って、考えたことを出来る限り再現しながら書いていますので、かなりの長文になっています。お時間がある時にお読みください。

尚、以下文中では
頭の中で考えたこと、感じたことは青色
ミスした箇所や振り返ってみての反省点箇所は赤色で表記しています。

まず、私のプロセスは前回ご紹介した下記の流れです。

Step1.最初のルーチン
Step2.与件文の最初と最後の段落を読み企業概要だけ確認
Step3.設問文の確認
Step4.与件読み込み
Step5.与件色分けマーキング
Step6.解答骨子作成
(※ここまでで40分。時間が来たら骨子作成途中でも答案作成スタート。)
Step7.答案作成

基本的にこのプロセスに沿って対応していきます。

1.開始〜3分

Step1.最初のルーチン
Step2.与件文の最初と最後の段落を読み企業概要だけ確認

まずは最初のルーチンです。試験開始の合図があれば、早く問題を見たい気持ちを抑え、まっ先に解答用紙に受験番号を書きます。それから問題用紙を破いてページをバラバラにして、段落番号を振っていきます。

 

私は段落と設問を紐付けながら解くことはしていないため、番号自体を解答プロセスで使うことはありませんが、①バラバラにするのでページの順番は確認できるように、②段落の変わり目がぱっと見で分かりやすくする様に、③与件文全体の文量をざっと確認するために 行っていました。

次に、与件文の最初の段落を読み、企業概要のみ掴みます。
業種内容の確認と、組織についてサーッ目を通す程度です。

【考えたこと】
金属部品の熱処理と機械加工の会社なんやな。部門には営業部がないな。。

【反省点】
※ここで、与件文の右側に「キノウ別」と書いてしまっていますが、これは機能別組織だと思い、つい書いてしまいました。事例3では「機能別レイアウト」と紛らわしいので、あまり書くべきことではありませんが、まだ事例1の余韻が抜けてないようです。ちょっと危なっかしいです。

 

2.開始後3分〜10分

Step3.設問文の確認

まず設問文を一読します。この時点ではまだ開始早々でフワフワしていますので、第1問から第5問までさーっと目を通したあと、もう1回与件文を読みます。
思いついた言葉をメモしたり、気になる制約条件に印を付けたりします。

第1問

【考えたこと】
C社の強みか。80字とあるので、2つの論点かな。例えば、生産面と営業面とか。

第2問


生産面の効果とリスクね。生産面が制約条件やな。受託生産を受けたときに、何がおこるかを探さなあかんな。

第3問(設問1)

新規受託生産の実現とあるけど、さっきの受託生産と同じことを指してるんかな?別の話かな?まあ、与件読んだらええわ。

生産性ってことは「産出/投入」で産出を高めるか投入を減らすか、ってことか。

「産出」は歩留まり向上とかかな。「投入」は何やろ。材料。材料と言えば、在庫低減なんかも見とかなあかんな。あとは稼働率とかかな?

※ここで連想ゲームをしているうちに、投入→材料→在庫低減まで来ています。在庫低減は設問で問われている「生産性を高める」からは、少し離れてきています。危険ですね。

第3問(設問2)

外注かんばん、後工程引取方式って、やっぱ自動車部品メーカーやな。トヨタ生産方式ね。あんどんとかのやつね。今までの受注ロット生産体制からの違いか。。

ロットじゃなくなるという点を意識。トヨタなので1個流しとか。あとはやっぱJITだな。

納期へも何か影響あるかな?140字って結構書かなあかんな。。

第4問

戦略か。事例3の最後の問題は確かこんなん多かったな。だいたい強みの技術生かして差別化、とか新しい市場を開拓するとかいうストーリーじゃないかな。あと外部環境の機会も意識せなあかんかも。

 

3.開始後10分〜25分

4.与件読み込み

黄色ペンと赤、青のボールペン、シャーペンを使って読んでいきます。
基本ルールとしては下記の通りです。

・気になる箇所:黄色で線

・強みや経営資源など解答に使えそうなもの:青い印、

・方針や課題など解決しないといけなさそうなもの:赤い印

・読んでいる途中で思い浮かんだワード等のメモ:シャーペン

1段落

最初に確認したとおり、金属熱処理と機械加工の会社やな。熱処理と機械加工はそれぞれ専門部署があるな。営業部はないな。

第2段落

重要な基盤技術なのに設備投資負担が重い装置産業なので、これを持っていることは強みやな。特殊な技術の蓄積、これも強みやな。んで、創業から熱処理専業企業としてやってきた。なるほど。

第3段落

その後、前工程の機械加工も内製化。設計部門も持ってるので、さらに一貫対応できる。これも強みやな。生産形態は対品種少量の受注生産かぁ。いろんな要望に対応できる様になっていった感じか。

第4段落

出た、X社。やはり熱処理を持っているのは強いんやな。自動車なんで量が多そう。

あ、やっぱり増設や。専用の工程の増設ってことは他には使えないから課題になるかも。しかも、X社の売上比率が20%で、依存度も気にせなあかんな。さらに前工程も移管って、これはX社の依存度は課題につながるな。

第5段落

「独立した建屋」って特徴的。これは移動が大変やな。
バッチ処理。。まとめて流すってことね。ということは仕掛品が課題になるかも。
一方、機械加工は多品種少量。汎用機器が色々ならんで、機能別レイアウト。ってことは、モノの流れに気をつけるべきかも。これは特徴的なので印つけとこう。
加工技能が必要って、加工技術は高いものもの持っているのかな。これも強み的要素やな。

第6段落

「微調整」って。これは職人技→高い技術やな。技能士資格があるベテラン作業者で品質確保。これは強みだな。でも一方でベテラン作業者への依存も警戒やな。

機械加工でも「個人技能」って書いてある。これはまさに、個人技能によって品質が保持されている点が課題につながるストーリーかも。

第7段落

生産プロセスは、機械加工を伴う場合は、材料調達が必要になる点が注意やな。
ここで部品在庫とか問題になるんかな。

第8段落

生産計画が「それぞれで立案」って、ここが問題になる可能性もあるな。でも熱処理との工程順などを考慮しての調整や、顧客からの注文に応じて、修正されているし、材料在庫も余計には買っていないみたいだな。。。

明らかな問題が出てくると思ったけど、ようわからんな。

第9段落、第10段落

X社全ての部品の機械加工か、これは依存度高くなるな。。初めての「本格的量産機械加工」で、しかも生産量は今の2倍。この量産への対応が一つのテーマかな。

大きな加工能力ってことは、例えば製品別レイアウトにするとかも、あんのかな。

第11段落

後工程引取方式。出た。トヨタ。内示を入れといて、かんばんで確定して回すのか。納品3日前確定って、これに対応していかなあかん訳やな。。
データ交換なので生産管理のコンピューター化につながるな。設備投資必要かも。

第12段落

システム構築は全面支援ってあるので、金やノウハウの懸念は一旦置いとこう。それより生産計画の見直しやね。

x社以外は従来の生産計画方法で運用するってことは、異なる2つの方法が併存するということ。これは問題になるかも。

第13段落

新工場!出てきました!設問で新工場って言ってたもんな。社長が方針を出しているのでこれに沿って検討されているんやな。

「x社向けの専用ライン化しない」って、社長わかってるやん!そうそう。それ大事。

作業標準化。これも課題だったもんね。

1人あたりの生産性を極限までに高める作業設計。標準時間とか決めてかんばんを回しやすくするか??

あとレイアウトも大事やね。熱処理に運ばなあかんしな。

人はあまり増やさない。たしかに、X社が逃げたら固定費やばいしね。それで1人あたりの生産性を「極限まで」って言っているのか。

第14段落

やっぱこの社長方針がベースなんやな。

 

ここまでで一通り与件文を読みながら、ライン引きや印付けを行いましたが、この1回目を読む時点では、設問の内容はまだあまり頭に入っていません。うっすら残っているという状態でした。

そこで、再度設問文を読みに行き、気にしないと行けない箇所に黄色線を引きます。

4.開始25分〜40分

Step5.与件色分けマーキング
Step6.解答骨子作成

本来ここでは、先に与件文の中から解答要素として使えそうな箇所を選び、設問別に色分けした蛍光ペンで引いて、その後に骨子を組み立てるのですが、解答要素の検討に時間がかかり、全ての設問ごとにマーキング(※)できていません。同時に解答骨子の検討も含めて一緒にやる対応を行いました。
※設問ごとのマーキングの色は、第1問ピンク、第2問オレンジ、第3問(1)緑、第3問(2)水色、第4問紫 です)

第1問

事業変遷を踏まえた強み、これは答えやすそう。

強みは、第2、第3段落あたりで青印を付けたあたりを中心に見ていき、「事業変遷」とあるので、熱処理専業→機械加工も開始の流れを書く形かな。与件文にある表現を中心に書いていこう。(→使えそうな箇所に線を引く。)

 

第2問

生産面での効果とリスクか。とりあえず「効果は、、、」「リスクは、、、」の書き方がいいかな。
「x社からの受託生産に応じる場合」なので、依存度増すあたりあやしいな。
でも「生産面」とあるから、生産のことを探さないと。。。

そうなると「初めての本格的量産機械加工」で「生産量が現在の2倍」になるという点がひとまずテーマやな。あとは後工程引取方式の導入も新たなノウハウの獲得とも言えるな。。

効果としては、量が増すので稼働率が向上し部品の調達コストも下がる。あとはX社の仕事ではかんばん方式も導入するので、自動車業界のノウハウも得れそうだな。

リスクは、、X社の影響が大きくなることで、他の客先への対応が疎かになるとか。

やっぱ依存度的な話になってくる。ひとまず置いとこう。

 

第3問(設問1)

新工場の在り方なので、社長が言ってた方針の箇所やな。生産性を高めるか。方針でもそんなこと言ってたな。
とりあえず、13段落を見てここに書いてある要素をもとに組み立てていけばいいかな。


x社専用のラインにしないこと、これは依存度減らす上で大事。汎用性必要なので機能別レイアウトを維持かな。

人をあまり増やさず生産性を高めるので、マニュアル化などの標準化や多能工化は要りそう。
あとはレイアウト。SLPって書いていいのかな。熱処理は別建屋だからそこまでの運搬が心配やな。
まあこのあたりで書いていくか。。

設問要求にある「生産性を高める」という点を単なる枕詞として扱ってしまっています。そのため、生産性向上と直接関係ない、「X社専用ライン化しない」が解答の軸になってしまっています。このあたりから外れて来ています。


第3問(設問2)


後工程方式が入ることでの心配は、これまでのやり方との混乱やなぁ。

生産管理なので、生産計画→生産統制で書いていく形か。

生産計画は、、(与件を探すと)8段落目で印を付けていた「機械加工部と熱処理部それぞれで立案」とあるので、これが後工程引取とはギャップがあるな。この工程間も後工程引取方式にしたほうがいいな。

生産指示は、かんばんがくるので、これに基づかないといけない。

あとは在庫面。(与件文を探す)

今までの材料調達では受注分のみ手配して1週間前に納品されていたけど、(11段落によると)x社の確定注文は3日前なので、これまでのやり方は通用しない。3日前にいきなり部品注文して入手できるか?じゃあ、3ヶ月前の内示を使って手配しながら在庫量も適正化していく方法かな。

生産統制は、「信玄よ!」で覚えた、「進度、現品、余力の管理」これで行こう。


第4問

ここは戦略面。X社依存がやはり心配やし、社長方針でも「X社専用ライン化しない」としているので、もともとの強みを活かして、新しい客先を開拓していくストーリーで決まりやな。
新工場稼働「後」ってあるのでこの生産能力も活かしていく、という形か。機械加工の工場ができるので、機械加工の商売を取ってこんとあかん。

(第3段落で機械加工の話を発見。)「多品種少量」が機械加工のニーズというか外部環境。
これは設計部門やらJITでいけそう。

あとは、営業部もなかったので作る形にすると、なんとか解答書けそう。

 

結局、第2問が解答の骨格が出来ていないが、ここで40分が来たため、あとは解答用紙に書きながら組みててていくことにしました。


5.開始40分〜試験終了まで

Step7.答案作成

第1問

先程線を引いた箇所を中心に、与件文からの引用中心に解答を構成。

特殊な技術蓄積と設備投資負担が重く各社外注する傾向が強い熱処理加工を自社で持ち、設計や機械加工も内製化することで、前工程含めた要望に対応できる。

ちょっと前半読みにくいけど、国語で悩んだら時間食いそうだし、要素は書けたから一旦これで置いとこう。

 

第2問

効果とリスク。与件文のラインを確認し、「初めての本格的量産」「生産性は2倍」という点からX社向けへの生産量が大きくなることでの効果とリスクを考えていく。


構成が分かりやすいように、「効果は・・・リスクは・・・」で書こう。量が増えることでの生産面の効果。。。うーん、調達コストしか思い浮かばん。逆にリスクは、量が増えると、当然仕掛りが増える可能性がある。特に初めての本格量産ならなおさら。
あとは人やモノの移動も生産量が増えると大変になるな。この辺り、後工程引取方式や新工場で回収できそう。
あと問題は、、やっぱX社依存が怖い。最後の問題でX社依存からの脱却にしたいので、書いとくか。

効果は、機械加工の生産量が約2倍となり売上増加と部品コストの低減で収益向上。リスクは、①生産量増大で仕掛品の増加、②人や物の移動の困難化、③X社依存後が高くなり経営不安定化することである。

ここ、やっちゃってますね。設問に「生産面の」とあるので、生産面に立脚した書き方にすべきでした。骨子検討のプロセスで、設問文の下に「稼働率」「ノウハウ」「X社以外の生産への影響」など生産面に寄せた要素をメモしていたにも関わらず、与件文にマークした「生産量増大」という箇所のみに固執して解答を書いてしまってます。
まさに、”解答を書く時に再度設問も確認する”という事を忘れてしまっています。

 

第3問(設問1)

与件文の13段落あたりを確認しながら、4つ其々で書いていくと与件そのままになりそうなので、絞っていこう。
まずはX社専用のラインにしないこと。
あとは作業面。第6段落でも個人技能に依存した品質保持が問題点として出ていたので、ここは標準化。
さらに人を増やさないで対応する方針なので、多能工化や標準時間作って生産性上げることもいるな。
それから熱処理工程が別の建屋なので、機械加工の最後の工程は熱処理に運びやすい位置にしたほうがいいな。
第2問で生産量が増えることで人や物の移動の困難化を書いたので、これも解決するような書き方にしておこう。

新工場は、①X社向け部品の専用ライン化せず、②作業員個別保有のノウハウをマニュアル化し共有し多能工化し、作業の標準化と標準時間を設け生産性を高めて、③最終工程を熱処理への運搬しやすい位置にする等、物の流れ、人の流れに合わせたレイアウトとする。

骨子検討のプロセスでのミスをひきずって、X社依存からの脱却というテーマへ固執してしまっています。第2問と同様、よほどX社依存脱却が頭にこびり付いていたようです。そのため、設問要求の「生産性を高めるために」が抜け、しっかり分けて書いていくべき後半の要素を無理やりまとめようとしたため、②で汎用性の論点と標準化の論点が混ざり、おかしな書き方になっています。

 

第3問(設問2)



機械と熱処理の統合も必要だけど、他の工程は従来方式のままだから、こことも混乱が発生しそう。ここをどう書くか。いい書き方が思いつかない。最初の一文がイマイチふわっとした感じなので、あとに補足する形で行くしなかいか。最後はおきまりの生産統制で締めよう。

後工程引取方式と従来の生産方法が併存するため、機械加工工程、熱処理工程を統合した組織的な生産管理が必要。具体的には①機械工程・熱処理工程間を後工程引取方式にする、②外注かんばんに合わせた生産指示、③納品内示に基づく発注で在庫の適正化を行い、④進度、余力、現品を統制していく。

最初の一文は、後工程引取方式に対応するために、機械加工工程と熱処理工程を統合した全社的な生産管理にする、といった表現の方が良かったと思います。

 

第4問

この問題は骨子検討の段階で軸が固まっていましたので、与件文も見ながら肉付けして書いていきます。

営業部を作るか?従業員40名なので微妙。人は増やさないしな。営業の担当すら記載がなかったので、営業担当設置にしておこう。
機械加工の顧客ニーズは多品種少量なので、かんばん方式で小ロット対応し、設計部門で多品種対応すれば、従来の強みとX社で得た新たな強みが活かせるな。
戦略を問われているので、最後は戦略っぽく締めよう。

戦略は、熱処理の技術力と、増設した生産能力を活用し、X社自動車部品以外の機械加工顧客を開拓する。その為に①営業担当を設け営業力を強化し、②かんばん方式で小ロット対応し、③設計部門を強化し多品種化に対応して、事業の高付加価値化を図る。

ここで、残り時間1,2分程度。設問1の書き方などが気になったが一旦消して再度書く時間はないと判断し、答案全体の中で汚くて読みにくい字だけピンポイントで書き直しながら、試験終了。

―――――――――――――――――――――――――――

過去問で解いていた問題と違い、明らかに問題点が発生している記載がなかったので、解答の骨子を組み立てる部分が上手く行かず、そのまま答案作成に移り手応えがない状態でした。実際に、途中で設問要求を失念して外れたことを書いたり、まとまりのない表現になったりしています。(結果としては77点で手応えに反し予想以上の点数であったため、恐らく全体的に採点基準が緩和されるか、底上げの採点がされたのかもしれません。)

今回はリアルな当日の対応について書かせていただきました。
最初にも書きましたが、決してお手本になるようなものではありません。

ミスに気をつけるための反省材料として使って頂いたり、逆に、当日難しい問題が出てきた時「少々ミスっても何とかなる」という安心材料にしていただいたり、本番での現場対応の温度感を知る材料としてご活用頂けたら嬉しいです。

本当に長文となりました。最後までお読み頂きありがとうございました。

CK

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おはようございます!おべんと君🍱です。
自己紹介はこちら。前回までの投稿記事はこちら

今日は、2次筆記で重要になる制約条件と事例企業の社長との関係性について投稿したいと思います。

これは私が2回目の2次筆記が不合格だった時に考えていたことです。

<本題>
2次筆記試験はその言葉通り「試験」です。なので基本的には机上での話ですが、問題用紙には「中小企業の診断及び助言に関する実務の事例」と書かれています。言い換えると「机上で経営診断を行うもの」とも言えるのではないでしょうか。

不合格だった場合、診断協会より簡易書留ではがきが届き、その中には各科目の評価がA~Dの4段階で記載されています。

左は最初の2次結果、右は2回目の2次結果です。

ちなみに合格された方にはこのはがきは送られず、得点開示請求を診断協会に申請することで評点が分かります。

中小企業診断協会HP(一番下に得点開示請求の記載あり)

このA~D評価というのは、
A:60%以上
B:50%以上60%未満
C:40%以上50%未満
D:40%未満
と規定されており、”%”は、”点”とほぼ同義語です。

これらは自分の解答に対する得点評価なのですが、2次筆記が「机上で経営診断を行うもの」と考えたときに、このA~D評価が意味するものとは何なのか?を2回目の2次筆記が不合格になった時に、私なりに考えました。

今日はそのことをお伝えしたいと思います。

 

<2次筆記と診断を行う実務補習の関連>
合格後の実務補習を通じて思うのは、実務補習の一連の流れと2次筆記はすごく似ています。

※実務補習とは:
2次試験合格後に協会に申込を行い、試験合格者で1班5~6人構成され、ベテラン診断士の引率の下実際に会社を訪問して診断実務を行う研修です。

設問:社長が知りたいこと、社長が悩んでいること
与件:その会社の歴史、強み弱み問題将来課題などが詰まった情報
解答:社長へお答えする内容

実務補習は、
①社長や従業員の方からお話を伺い、情報をいただき(設問・与件)、
②それをチームで社長へお答えする内容(設問・解答)をまとめる
というものです。順序の違いはあれど2次筆記と実務補習の関連性は強いです。

私はコンサル業ではないので分かりませんが、現実社会では、社長がやろうとしていることが間違ってます!と言わなければいけない場面があるかもしれません。

ですが2次筆記に登場する社長は、ほとんどの確率で間違ったことをしようとしている方は出てきません

令和元年度の事例Ⅰ第5問では、組織変更を考えていたがコンサルタントに止められたという内容になっていますが、結構稀なケースです。

その前提から考えると、社長の思いをとして、いかにそれに応えていくか?が2次筆記で問われています。

 

<4段階評価と制約条件の関連(想像)>
感覚的な話で大変恐縮ですが、制約条件を外す=社長の話を聞いていない=社長のイライラが表出=点数が取れないと思っていました。つまり4段階評価だと、C以下の可能性が高いと勝手に思っていました。

制約条件を外すとは、具体的には「新規顧客獲得のために必要な施策」を問うているのに、「既存顧客に対する施策」を書いてしまう といったことです。

実務補習の場面で、

社長:「新しい顧客を開拓したいんですよ」

面と向かって我々に問うているのに、

我々:「いや社長、既存顧客にこういうことした方がいいですよ」

と答えるのは、どう考えても「いやいや、話聞いてる?」と思われます。

(実際の実務補習では、新規顧客開拓の施策を最初に提案したうえで、既存顧客の施策もお話しするということはあるかもしれませんが・・・)

あくまで試験で「新規顧客獲得のために必要な施策」を問われているのであれば、新規顧客獲得のことだけを書くべきです。

制約条件を外さないことは、社長の話を最低限聞いていることになり、それだけは絶対守ろう と考えていました。

逆に言えば、制約条件を守らないことは、社長の話を聞いていないので、試験上は一発退場、というくらいシビアに考えていました。
(本当のところは分かりません)

ただ思うだけでは本試験で何が起こるか分からないので、私が実際していたことは、
〇設問に制約条件を大きく丸でぐるぐる囲む
〇メモ用紙に「〇〇以外は×」と大きく書く
〇解答用紙にも「〇〇以外は×」と大きく書く
と3段階のことをして、制約条件は守るようにしていました。

 

<まとめ>

<本日のまとめ>
制約条件を守らないことは、社長の話を聞いていないと思うべし

本試験で制約条件を順守できるような手順を作っておくこと

今年2次筆記に専念されてきた方はもちろんのこと、今年から2次筆記の学習を始められた方もこの時期は少しずつ80分の過ごし方が身につき、設問や与件、1次知識が使えるようになってきた頃かと思います。

テクニックもちろん重要です!その一方で、こういった2次筆記そもそもの思考といったことも少し頭の片隅に入れていただけますと、また2次筆記が違った観点で見えるかと思います。

この投稿が皆様のお役に立てば幸いです。
以上、おべんと君でした。

 

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おはようございます。岩塩です。いつも道場をご覧いただきありがとうございます。

もう8月も終わりですね。今週は1次試験の合格発表がありました。合格を確実にされた皆様、改めておめでとうございます! 昨年を更に上回る合格率に、「2次試験が熾烈な戦いに・・・」と不安になっている方も多いと思います。こんなときこそ冷静に! 「周りの受験生に勝つ」イメージで臨むと、周りを出し抜こうと超理論展開をして大外しする危険性があるかと思います。大事なのはいつも、与件から離れない&基本から外れないこと。いかに冷静に対処できるか、自分との戦いと捉えていただければと思います。2次試験まであと2か月、がんばってください!

 

**********

 

さて、道場は2次試験学習の記事をメインに受験生の皆様と伴走中ですが、本日は少し異なる趣向で、昨年の合格者であるM診断士のインタビュー記事をお送りします。M診断士は昨年の2次試験に最高齢で合格された方です。 岩塩は今年2-3月の実務補習で15日間ご一緒させていただきました。試験のこと、今後の活動などについてオンラインでお聞きしました。

 


 

岩塩:Mさん、お久しぶりです!お元気そうで安心しました。本日は色々とお話を聞かせてください。

M診断士:お久しぶりです。岩塩さんから連絡が来るとは思いもよりませんでした(笑)可能な範囲でインタビューにお答えします。

 

自己紹介&診断士を目指したきっかけ

M診断士:私は1945年生まれの75歳、神奈川在住歴70年です。昨年の2次試験の統計資料で、合格者の中の最高齢であるとわかりました。

(出展:中小企業診断協会Webサイト R1 2次試験 統計資料)

私は某大学の政治経済学部を卒業し、民間企業の管理部門(経理・人事総務分野)で約50年勤務しました。家族は妻、息子1人・娘1人。他の保有資格としては、MBATOEICスコア910税理士試験(財務諸表論、簿記論)日商簿記2級知的財産管理検定2級などがあります。

岩塩:錚々たる資格の数々ですね・・・ では、経営理論や財務、知財関係などの知識は既にお持ちだったのですね。

M診断士:そうですね。ちなみに資格マニアというわけではなく、その時々の仕事で必要なことを学習してきた結果、このような形になりました。

診断士を目指したきっかけですが、60歳を過ぎた頃に「生涯現役」を見据えて起業したいと考え、複数の創業セミナーに参加していました。そこで講師をしていたのが、著名な中小企業診断士の方々でして、経営コンサルティングに事業機会を見出したのです。他の事業に比べて、コンサルタントはこれまで培った自分のノウハウを活かせることに加え、資金面でのリスクも少ないと感じました。

 

受験歴

M診断士:最初に受験したのは2010年です。数年は独学でしたが、このままでは難しいと感じ、2013年からT○○(有名予備校)に通いました。2018年に1次試験の全科目に合格。2次試験はL○○が良いとの評判を聞いたため、1次試験合格後、直ちにL○○(有名予備校)に切り替えました。2回の挑戦の後、昨年2次試験に合格しました。通算10年。資格試験の勉強の中では一番長かったですね。

 

1次試験について

岩塩:1次試験は9回受験されたのですね。大変お疲れ様でした。1次試験の経験談をお聞かせください。

M診断士:受験校から「合格した科目は免除申請した方が良いとの指導があったため、それに従って受験した結果、多年度受験となってしまいました。年により難易度が変わるため、科目を絞ることは必ずしも正解ではないと感じました。経営情報システムと経営法務が苦手で、情報は4回、法務は3回受けました。

また結果論ですが、2次に直結する企業経営理論運営管理財務会計は免除申請せずに受験したのが正解だったと思いました。自分が1次に合格した年(2018年)の受験科目は経営、運営、財務、および法務でした。私は1次の最終年度にこれらの科目を受験していたことが2次試験の合格にも繋がったと思っています。経営、運営、財務が不得意な方は、得意科目となるよう、よく勉強する必要があると思います。

 

2次試験について

岩塩:2次に直結する科目を最終年に受験したことが合格に繋がったのですね。2次試験の経験談についても教えてください。合格のポイントは何だったと思われますか?

M診断士:2次の学習時間は、1年目250時間、2年目(2次専念)1,000時間程度でした。2次試験は解答が公表されないため、難しい試験と捉えられていると思います。予備校の講師によると「出題者に忖度する解答が書ければ合格できる」ということでした。ポイントは過去問学習を重視することです。私は受験校でたくさんの受験生に出会いましたが、たしかに合格者の共通点は、徹底的に過去問に取り組んでいることです。2次試験を4回受けた人や7回受けた方にも会いましたが、合格年はやはり過去問を中心に取り組んでいました。

 

岩塩:具体的な学習プロセスについても教えてください。

M診断士:「忖度する解答」を書くため、受験校で教えられた方法は下記になります。

  1. 実際の設問と協会の発表する「出題の趣旨」を参考にしながら、自分自身の解答を80分かけて作成する。
  2. 予備校数社の解答を見ながら、自分の解答に不足する部分を補う。

予備校各社で解答が異なるので、3社くらいの解答を比較した方が良いとのこと。授業では6社の解答の比較をしてくれました。

また、私はふぞろいな合格答案も使っていました。採点の際には90%以上の点数になるよう、不足のキーワードを追加し、自分自身で「出題者の要求するであろう合格答案」を検討し作成していました。ただし、キーワードの取り込みはストーリー性が損なわれない範囲に留めます。

このプロセスで、事例IからⅢまでは、最新年度のものは残し、6年間分を繰り返し解きました。(事例Ⅳは過去14年間分)何回か同じ問題を繰り返し解くうちに、解答方法が身についたと感じる瞬間が訪れました。その段階で、初めて最新年度(前年度)の問題を解き、ふぞろいな合格答案で採点し、合格できそうか?のあたりをつけました。

また、T○○とL○○の模試を受験しました。2019年の8月にT○○の全国模試では「合格レベルA」の判定が得られましたが、その後も油断することなく本試験まで過去問を繰り返し解き続けました。講師によれば、「答練や模試は本試験に「似せた」試験なので、あくまでも過去問を重視する戦略をとって下さい」とのことでしたので、予備校の答練や模試は、単に「現時点で自分が持っている実力はこの程度のもの」と考える材料とし、あまり深く復習はしませんでした。(とはいえ得点レベルの低い部分は数回復習しました)

2次試験2年目は、不合格だったら再受験はせず撤退する覚悟で臨みました。崖っ淵、All or Nothingの状況のため、講師から得た合格のノウハウや、自分自身で考えた方法を徹底的に追及しました。どうしたら「協会に忖度した解答」が書けるかを考え続けた2019年の10か月間でした。

 

実務補習について

岩塩:合格後、実務補習はいかがだったでしょうか?

M診断士:これまで受験勉強のみにフォーカスしてきたため、実務補習を通して自分自身のスキルが十分でないことを実感し、今後活動するうえで補強すべきことが分かりました。例えば、PC、Web、マーケティング、補助金申請、事業承継、M&Aなどです。また、これまで共同作業というものをあまり経験していなかったため、実務補習を通して、役割分担共同作業の流れなどがよく理解できました。反省としては、最後まで周りの人に迷惑をかけっぱなしだったことです。タイトなスケジュールについていく実力が不足していたこと、試験で得たノウハウをうまく活用できなかったこと、体調管理が十分でなかったこと、Wordのスキルが不足し頻繁に人の助けを借りたこと・・・。反省すべき点が多々あります。

岩塩:「5日間」と言えど、その外枠で調査や報告書作成を行わなければいけませんから、なかなかハードでしたね。途中、少し体調を崩されていたようで心配でしたが、最後に全員で終了証を受け取ったときは安心しました。我々のグループにはWordが得意な方がいらっしゃったので助かりましたね(笑)診断士活動では連携や相互補完も重要だと感じました。

 

今後の診断士活動

岩塩:今後はどのような活動を計画されていますか?

M診断士:今年の6月に個人事業主として登録しました。得意分野である財務・経理人事総務英語(翻訳)の経験を活かしていきたいです。年齢的なこともありますので、あまり多くのことには手を出さない予定ですが、マーケティングについても研究会などで勉強し、支援できるようにしていきたいと思っています。

岩塩:これまでの知識・ご経験を活かしつつ、新たな分野についても更に勉強していかれるのですね。そういえば、Mさんの息子さんも診断士資格をお持ちだと伺ったような・・

M診断士:はい。息子は企業内診断士です。受験中は学習計画のマネジメントなどについてアドバイスをもらっていました。彼は朝早めに出社し、途中で喫茶店に寄って学習していたようですが、店員さんに顔を覚えられて、黙っていても同じコーヒーが出てくるようになったそうです(笑)また、協会支部からの情報誌は毎月見せてもらっていました。自分とは専門分野が異なりますので、ノウハウやリソース補完のため、ゆくゆくは一緒に活動するかもしれません。

岩塩:Mさんが合格されて、ご家族も喜ばれたことでしょう。今後、息子さんと一緒に活動されるのも楽しみですね。

 

受験生へのメッセージ

岩塩:最後に、受験生へのメッセージをお願いします。

M診断士:私は2次試験では、講師の話を参考にしつつ、それを妄信するだけではなく自分で必要と考えたことを組み合わせたことが、合格に繋がったと思っています。人により置かれた状況はそれぞれ異なるため、自分に足りないもの、合格答案を書くために必要なプロセスは何かを自ら模索し、自分に合った方法を実践することが重要だと思います。

また、1次試験でもう一歩及ばずに涙を飲んだ方もいらっしゃると思います。中小企業診断士試験では、知力もさることながら、何回失敗してもくじけず頑張る気持ちを持ち続けること、不合格が分かったらただちに気持ちを切り替え次の年の受験に向けての合格戦略を考え、早めにスタートすることが重要になると思います。私も諦めずに挑戦し続けたことで、最終的に合格することができました。皆様のご健闘をお祈りします。

岩塩:Mさん、お忙しい中、どうもありがとうございました!今後のご活躍をお祈りしております。

 


 

 

本日は、M診断士のインタビューをお送りしました。過去問学習を重視する、複数の解答を比較するなど、合格者の戦術には共通点が多いと改めて感じました。またM診断士も、予備校で教わったことを参考にして「パクってカスタマイズ」を実践していましたね。

「読み込みが○分で終わらない・・」や「○色ペンが使いこなせない・・」など、他の人のやり方を真似してもうまくいかないと悩まれている方もいると思います。他の人のやり方はあくまで「参考」と捉えて、カスタマイズを繰り返して、ご自身に合った方法を確立していっていただければと思います。

 

以上、岩塩でした(^^)

 

 

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皆さまこんにちは。ぴ。です。過去記事はコチラ。

気付けば、8月もあと数日で終わりますね。連日のようにニュースで災害級の猛暑!と報道されていましたが、これから少しづつ学習のコアタイムである朝と晩は、暑さが和らいでほしいですね。

さて、今日の本題に入る前に、私が学習初年度にやらかしてしまった失敗談を踏まえ、学習計画のお話をしたいと思います。

一昨日の3chの記事にコメントで、「受験人数が多く激戦が予想される中での2次試験への心構え」というご質問を頂いておりました。

他のメンバーも取り上げるとは思いますが、私の経験から思う心構えは、

「苦手科目を早めに補強しよう」です。

苦手科目を早めに補強しよう

2次試験まで2か月を切りましたね。皆さまの学習の進捗度はいかがでしょうか。

私の2次初年度は、どの事例が得意か苦手かも分からないまま、やみくもに学習していました。

一方で、「事例Ⅳは得点源にすべき」とは聞いていたので、相対的に事例Ⅳ対策を多めに学習していました。しかしながら、その他の事例については満遍なく過去問に取り組んでいただけで、進捗度に応じた計画的な学習ができていませんでした。また、1事例当たり2~3時間かけて解くことが多く、80分という時間制限の中で解く練習が少なすぎました。

試験本番が近づいた頃にようやく80分で解く練習を増やしたところ、

「やばい、事例Ⅱがどうも苦手だ。方向性を大外しすることが多い・・・。」

と気づくことになります。慌てて強化をしたものの、時すでに遅し。対策が不十分なまま本番をむかえた結果、事例Ⅱを解き終えたあとに不合格を確信してしまうほどの出来の悪さでした・・。

「ううぅ、もう少し早く事例IIを強化しておけば、、」と嘆いたところで後悔先に立たず。

2次初年度のかたは、今の時点で事例ごとの習熟度を把握することが難しいかもしれません。ですがこれから先、予備校の模試や過去問を解いて復習する中で、「この事例は知識面で強化しておくか」、「今週はこの事例を特に強化しよう」など、学習のメリハリも大事になってくると思います。また、できる限り早い段階で、厳密に80分以内で解く本数を増やしたほうが良いと思います。時間が少ない中で解くことでしか分からない課題が出てくるためです。

私の失敗談にように直前で慌てないために、早めに苦手科目を見つけて補強しておく心構えが大事と思います。

一方で、2次経験者のかたは、昨年の結果から弱点を分析し、徹底的にご自身の弱点を克服していく必要があります。弱点や課題を置き去りにすることなく、一つずつ確実に克服していきましょうね。


では、今日の本題に入ります。

今回は、「過去問の学習が進んでいるかたor経験者向け」の内容となります。

最近、2次の勉強会で受験生の皆さまのお話を聞いていて感じたのは、私と同様に「事例Ⅱが苦手」というかたが結構いらっしゃるんだなということ。

そこで、事例Ⅱの学習で私が合格年度に工夫していたことについてお話したいと思います。

事例Ⅱが苦手な私が書いてもあまり説得力がなくて恐縮ですが、私と同じ悩みを抱えるかたに、学習をする上で少しでも参考にして頂けたら嬉しいなと思いましたのでご紹介させて頂きます。

今回の記事をおススメしたい方

・ 事例Ⅱがどうも苦手だという方

・効果的な過去問の学習を模索している方

それでは、本日も宜しくお願い致します。

解答プロセスを工夫しよう


先ずは、解答プロセス(80分間のタイムマネジメント)についてです。

皆さんも基本的な解答プロセスを準備されていると思います。先日のCKの記事でも解答プロセスが紹介されていましたね。

私も基本的にはほとんど同じで、

設問分析 ⇒ 与件分析 ⇒ 骨子作成 ⇒ 解答記述という流れでした。

この基本的な解答プロセスを元に、苦手な事例Ⅱ用にカスタマイズしました。

具体的には、事例Ⅰと事例Ⅲとの出題形式の違いや自身の読み書きのスキルを踏まえて、事例Ⅱ専用の解答プロセスを作りあげていました。

80分の解答プロセスで試行錯誤されている方は、参考にして頂ければ幸いです。

なお、下図の過去10年間の事例Ⅱの出題形式を参照しながらお読み頂ければと思います。

(※事例Ⅰと事例Ⅲの出題形式はコチラをご参照下さいませ。)

分析① 与件の分析が重要になる

事例Ⅱの直近3年間の出題形式の傾向を見ると、事例Ⅰと事例Ⅲと比較して、与件字数が多い一方で、設問数や設問字数は少ないです。更に、与件文には図表が毎回出ます。そのため、解答プロセス上では与件文の分析に時間がかかるという特徴があります。

対策① 与件の分析にかける時間配分を増やす

対策として、他事例より設問分析の時間を減らし、与件分析にかける時間を増やしていました。具体的には、15分と基本設定していた与件分析を25分に増やしました。特に、経営資源のピックアップから各設問への対応付け、ターゲットとニーズの抽出は丁寧に時間をかけて行うようにしました

分析② 解答の内容がより重要になる

事例Ⅱは設問数や設問字数が少ないです。また、相対的に与件に解答要素が多く記述されています。そのため、解答記述における労力が少なく、80分で解答を埋められないということは少なかったです。

一方で、他の受験生も何かしら解答をきっちりと埋めてくるわけなので、他事例よりも解答の内容や読みやすさなど、解答の質での勝負となると分析しました。

対策② 骨子作成にかける時間配分を増やす

対策として、他事例より解答記述にかける時間を減らし、解答骨子の作成の時間を増やしていました。具体的には、10分と基本設定していた骨子作成を15分に増やしました。事例Ⅰや事例Ⅲは骨子作成には時間をかけず、ざっくりとしたものでしたが、事例Ⅱはなるべく全設問でしっかりと作成するようにしました。

以上によるメリットは、主に2つです。

①私は文章を読むことが遅かったので、あらかじめ与件分析の時間を増やしたことで、気持ちに余裕を持って経営資源の対応付けやターゲットの抽出を行う訓練をすることができました。

なお、以前は文章を早く読むスキルを高めたいと思って、速読法の本を読み漁ってみたり、関連のセミナーに参加してみたりと試行錯誤しましたが、私の場合は残念ながらほとんど効果が得られなかったです。

与件文を早く読もうとするより、時間配分を変えることのほうが、試験対策上は効果的でした。

②また、解答骨子の作成の時間を増やしたことで、「誰に、何を、どのように、効果」など解答のフレームワークに沿った記述をしっかりと行う訓練をすることができました。

そして、①②により、与件の解答要素を各設問で的確に記述することができる効果があったと思います。

以下、参考までに私の基本的な解答プロセスをご紹介します。

(赤文字は事例Ⅱ用にカスタマイズした箇所です。)

(参考)ぴ。の解答プロセス

【設問分析】10(事例Ⅱは5分)

1.設問要求の階層(戦略のレイアー)を書く。

2.制約条件に赤線。題意は赤丸で囲む。目的は緑線。

3.キーワード、切り口を想起して書く。

【与件分析】15分(事例Ⅱは25分)

・事例ⅠとⅢは、与件の段落ごとに、設問と対応付けしながら読む。

・事例Ⅱは、経営資源(強み)を設問と対応付けしながら読む。ターゲット(ニーズ)は特に目立つように色をつける。

【骨子作成】10分(事例Ⅱは15分)

・解答の骨子を作成する。マトリックス図(縦軸に切り口、横軸に与件根拠、キーワード、効果)を書いて埋める。

事例ⅠとⅢはざっくりと、事例Ⅱはしっかり作成する。

【解答記述】35分を経過したら必ず書き始める。(事例Ⅱは45分経過したら)

・解答用紙の左側に時間配分を書く。試験終了5分前に終わる段取りにする。

・与件を因に、キーワードを果として解答する。内容にこだわりすぎず、読みやすさ重視で書く。(事例Ⅱは「効果」から逆算して施策を考えるなど解答内容の説得力を重視する)

効果的な過去問学習をしよう


次に、過去問の学習方法の工夫についてです。

まだ2か月あるとはいえ、取り組める過去問数も限られてきますので、効果的に学習したいですよね。

例えば、「一通り過去問は解いたけど、これからどの年度を復習していけば良いか・・・。」など悩まれているかたは参考にして頂ければ幸いです。

①直近3年分を繰り返し解いて解答プロセスを盤石にする。

今年の本試験も直近3年分と同様の出題形式であることを想定し、ご自身がコレだ!と思う解答プロセスを完成させましょう。

上記の解答プロセスの工夫でお話したようなタイムマネジメントを意識して学習されることをおススメします。

②業種ごとにまとめて解いて出題パターンを想定する。

事例Ⅱでは業種ごとに同様の出題パターンが多いという印象です。

例えば、メーカーが出題された場合、第1問で今までの製品戦略が問われ、その後の問題ではターゲットに応じた新たな製品戦略(ブランド戦略)や販促戦略、企業提携のメリット等が問われるというパターンが多いです。

そのため、業種ごとにまとめて過去問を解き、出題パターンを想定しておくことも効果的な過去問学習に繋がるのではないでしょうか。ぜひ、ご自身で分析してみてください。

(参考)過去10年間の業種と第1問の傾向

上図を見ると、順番的にそろそろメーカーが出題されてもいい頃ですね。

おススメ記事


事例Ⅱが苦手というかたは、断片的なノウハウや知識を参考にするのではなく、事例全体を通じた思考や解答プロセスを参考にされると良いと思います。

例えば、H27の商店街の事例のように、第1問の設問(1)のターゲットを外すと、連鎖的にその後の設問の方向性も誤るという事態になるためです。(冒頭の私の失敗談はこのパターンでした。)

以下、特にオススメの記事をご紹介します。

なおさんの2次試験解答&解説:令和元年度事例Ⅱ

なおさんの解法実況&事例研究:平成30年度事例Ⅱ

なおさんの解答例を参考にするだけでなく、解答に至った思考やプロセスをぜひ参考にして欲しいと思う素晴らしい記事です。

きゃっしいの解法実況@事例Ⅱ

きゃっしいさんの「事例全般において、得点を多く取るためのゲームをどうやったら攻略できるか」という観点で処理していたという話はとても参考になりました。その観点が具体的に分かる素晴らしい記事です。

まとめ


いかがでしたでしょうか。最後に本日のまとめです。

・解答のプロセスの工夫

ご自身の課題を踏まえ、解答プロセス上の時間配分を見直してみてはいかがでしょうか。

事例Ⅱは、ターゲットを確実に抽出することが最重要ですが、その他、与件に多く記載されている解答要素(主に経営資源)に優先順位をつけ、各設問にパズルのように配分していく必要があります。80分という短い時間の中で、これらの精度をいかに高められるかが合格点獲得のカギになるかと思います。

・効果的な過去問の学習方法

過去問の学習が進んでいるかたは、これから2か月で、過去問の年度をどのくらい深掘していくか?あるいは、直近の年度を繰り返し解くか?という判断に迫られます。

しかし、少し目線を変えて業種ごとに解いてみることで、新たな気づきや課題が得られるかもしれません。その際の復習は、模範解答を参考にするだけではなく、出題パターンの分析に加え、解答に至った思考やプロセスを重点的に学習することで効果が高まると思います。

もしよろしければ参考にして頂ければ幸いです。

本日は以上です。いつもお読み頂きありがとうございます。

ぴ。でした。

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おはようございます。さとまるです。

1次試験の結果が発表されましたね!令和2年度第1次試験の試験合格率は42.5%。科目合格などの話を別にして単純に読めば、

今年は合格者数5,005/受験者数11,785=42.5%
去年は合格者数4,444/受験者数14,691=30.2%

で、今年は受験者数が減った中で、合格者数が増えたということ。問題が昨年よりも極端に易化したという話はあまり聞かなかったので、恐らく受験者のレベルが高かったのだと思います。

受験された皆様、本当にお疲れ様でした!合格された方は、ここからが本番。ギアをトップに入れて進んでいきましょう。そして、残念な結果だった方。来年の試験は意外とすぐにやってきます。でも、今は勉強する気にならないというのなら、やっぱりこの資格が必要だ!と思うまで、ちょっと時間をおいてみることをオススメします。

さて今回は、昨日の3chの記事に引き続き、解いた過去問の事例数についてのお話です。昨日の記事にある通り、私は11代目で一番過去問を解いた事例数が多かったのですが、それが2次試験の余裕のある得点につながったかというと、残念ながら、そういうわけではなく。また、今ではそこまで過去問を解く必要はなかったのではという思いもありまして、今日の記事を書いてみたいと思います。

■10年間分解いてみた理由

最初に、過去10年間分の過去問を解こうと考えた理由は、

・予備校には通わず、独学なので、解く問題が過去問しかなかったから
・ある程度の事例数をこなせば、問題に慣れて解答できるようになるではないかと思ったから
・合格者が解いた過去問の平均が90問くらいだったから(去年の2次試験対策のセミナーに参加した際、同一事例の場合も解いた回数でカウントして、大体90問くらいは解いているという情報を得ました)

でした。特に2番目の「慣れ」への期待と、3番目の平均事例数から、本番の試験を体感して学ぼう!という思いがありました。

■10年間分解いてみてどうだったか

まずは解いてみてよかった点からです。

試験の傾向の変化を実感できた

毎年「傾向が変わった!!」と言われる2次試験ですが、10年通して解いてみると、毎年というより少し大きな単位で、傾向が変わっていることに気づきました。例えば、

・世相に合わせて、事例に取り上げられる企業が直面する課題が変化していること(海外進出から国内回帰(ex.インバウンドの活用)へ)。この辺りはさいちゃんの記事が参考になりそうです。
・設問の内容の変化(特に事例Ⅰでは、組織・人事よりも経営戦略を問う設問が多くなっていること。現場レベルよりも経営層レベルの視点が必要な設問が増える傾向にあること)
・与件文・解答欄の文字数の変化(より多い文字数の与件文を読んで、より少ない文字数で解答させる傾向にあること)

以上は、予備校などに通っていれば普通に得られた知識なのかもしれません。やはり中小企業が置かれた状況を踏まえつつ問題が作られているんだな、傾向も変わっているし、これは直近5年間に比重をおいた方が良さそうだと実感したのは収穫でしたが、限られた時間で合格を目指す身としては、少し時間がもったいなかった気がしています。

次に、よくなかった点を。

めちゃくちゃ時間がかかった

わかっていたことではありますが、1事例につき、約3時間(解くのに80分+見直しに90分)かかります。2回、3回と回数を重ねるにつれ、かかる時間は減るものの、次第に解けた事例の数=2次試験の勉強の進捗のように感じられ、解けた事例の数ばかり気にしてしまい、復習が疎かになっていった記憶があります。

問題への慣れは生じたが、本来の実力アップにはつながらなかった

よく言われることですが、何度も事例を解いたので、事例のポイントや解答を覚えてしまうという悪い意味での「慣れ」が生じ、それで解けた気になってしまっていました。また、よく使われるキーワードやフレーズを覚え、それを当てはめるだけで「それっぽい」解答ができてしまうため、それでまた解けた気になってしまい、与件文の企業に向き合うことができていなかったと思います。

また、事例をどんどん解くと、事例ごとの会社像や設問のパターン、回答でよく使うキーワード、フレーズが自分の中に蓄積されていき、事例を一般化、抽象化して捉えるようになっていきます。例えば、事例Ⅲは生産管理がダメダメな会社で、できていないことを裏返すと良いとか。

ここで注意したいのは、本番は80分しかなく、まっさらな頭で一から解答する時間はないので、事例の一般化、抽象化をして準備をしておく必要はもちろんあるということです。でも、事例の一般化、抽象化に頼りすぎ、解答も一般的、抽象的なことしか書けないと、カワサン記事でいうどこの企業でも言える解答になってしまう。そうすると、結果的に与件文に寄り添わない解答になってしまい、点数が入らないのではないかと思います。

要は、事例の一般化、抽象化も大事だが、事例の企業の事情を斟酌した上で使うこと、与件文の解答への落とし込みを忘れてはいけないということです。なかなかちょうど良い塩梅を見つけるのは難しいですが。。

よく、2次試験で事例の解きすぎは禁物だとか、一度はスランプがくるもの、という話を聞きます。去年はなぜそうなるのかわからないまま、私の場合は9月末にやはりスランプが来ました。今考えると、スランプの原因は上のような部分にあったのではないかと思っています。

■では、どうすればよかったか。

特に(私もそうでしたし)初学者、独学で2次試験を受験する場合は尚更、目に見えやすい指標として事例数を設定し、事例を「こなす」ことに注意が向きがちです。しかし、時間帯効果を考えれば、必ずしも時間のない中で過去10年間分を解く必要はなく、直近5年間分をじっくり深掘りすれば十分で、そのエネルギーを別に使った方がよかったかもしれないと思っています。

例えば、本番のようにマス目を埋めて解答する段階までしっかり取り組むべき事例は過去5年間に絞り込み、それ以外の事例は設問の分析や骨子作成段階で止めておく、など。

また、2次試験の勉強法としては、過去問を解くことと合わせて、

・1次知識の再整理(2次試験で出される1次知識を再整理して、自分の言葉で書いて説明できるようにすることです。きゃっしいかわとも記事参照)
・ファイナルペーパーの活用(ハカセbutao、ぐっち記事(事例Ⅰ、ⅡⅢ、Ⅳ)参照)

と言った方法もあるかと思います。

ファイナルペーパーの活用は、ここでは自分で作るというよりも、合格者が作成したファイナルペーパーを見ながら、1次知識がどのようにまとめられているかを確認し、2次試験に合わせて1次知識を体系化していくイメージです。

去年、過去問相手に悪戦苦闘している中で、10代目ぐっちのファイナルペーパーを読んだ時、視界がスッキリ晴れたことを覚えています。過去問を解いたときには点で得られていた理解が、ファイナルペーパーを読むことで線で繋がり、事例ごとの全体像が見えてくる感覚が得られると思いますよ。

なお、ここで大事なのが、ファイナルペーパーに書いてあること(一般的、抽象的なこと)を解答欄に書き出すというよりも、与件文を使って具体化する意識で事例を解いてみること。

ファイナルペーパーは試験前に読むもの、というイメージが強いですが、過去問の理解の一助としても利用できますので、ぜひ今のうちから読んでみることをオススメします。

そして、1ヶ月遅れでやってきた、

私は去年、

ふぞろいな合格答案 10年データブック
・直近2年間のふぞろいな合格答案(ふぞろい11ふぞろい12

を購入して勉強していました。10年データブックは、『ふぞろいな合格答案』の2008年~2017年版の答案分析データと模範解答(ベスト答案)や、どんな設問が出たか、よく使われるキーワードのまとめも載っているので、ざっくり傾向を振り返りたい方にオススメです。

また、「ふぞろい」は答案分析データ(キーワードと得点)もさることながら、答案分析データの後についている解答のポイント(先生と生徒の会話部分)が非常に有用だと思っています。それは、ベストな解き方だけでなく、受験生が陥りがちな失敗や、その失敗を回避する方法、判断に迷う点などが細かく書かれており、受験生の思考プロセスを辿ることができるからです。

なお、この解答のポイント(先生と生徒の会話部分)は10年データブックには掲載されておらず、ふぞろい11、12の方に載っていますので、ご注意くださいね。

今日の記事を書きながら、「◯の屍を越えてゆけ」というゲームの名前を思い出しました。どうか二の轍を踏まないように、先達の失敗はひょいっと飛び越えていきましょう!

以上、さとまるでした。


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皆様、こんにちは。3chです。
今日も道場ブログを読んでいただき有難うございます。

2次試験まであと2か月。1次の合格発表ですね。そして、8月も終わりに近づいているのに猛暑が続きます。気が付けば日は少し短くなってきてますが、まだまだ熱中症のリスクは高いですので水分補給をお忘れなく。道場オンライン合宿も本日12時から申し込みを受け付けますので、2次の切符を掴んだ方は、水分補給をしたのち、よろしければ是非お申し込みを。

 

さて、本日は、2次試験初学者向けに「初年度どれだけの事例数を解いたか」について述べたいと思います。

2次試験の勉強については、いろいろな情報を収集されている皆様が良くご存じの通り、単純に事例数を重ねれば合格できるわけではありません。よって単に解いた数がどうこうという議論はあまり意味がありません。数々の道場過去記事を参考頂いてもわかると思いますが、単純な解いた量よりその取り組みの質が重要であります。

とはいえ、「質」を確保する、ある一定の「質」を得るまでには、試行錯誤を含めて一定の「量」をこなす必要があります。その「量」っていったいどれくらいか、特に初学者の方は見当もつかない方もいらっしゃると思います。私もそうでした。

今回は、去年の私のような方に向け、どんな感じかを掴んでもらう参考情報として、11代目が初年度で解いた事例数と、私が去年いつ頃どれくらい解いたのか、あえて「事例数」に着目してお伝えしたいと思います。

 

1.初年度解いた事例数

多年度の場合はどうしても事例数が多くなりますし、重ねてきた経験の分で多い少ないの意味が変わってくるため、単純比較はより意味がないと考えました。よって、今回は2次受験初年度でどれくらいの事例数を解いたかだけに着目しました。

1.1.初年度合格者が解いた事例数

(以下「事例数」は同じ事例を2回解いた場合は2とカウントします。)

まず、2次を1回で合格した道場11代目メンバーについて。

11代目12人中、2次初年度の合格者は8名、

平均は63事例(最大:102事例、最低:40事例 中央値:57事例)

でした。

<解いた事例数>(R1)
102事例(過去問:98、模試など: 4)(さとまる)
86事例(過去問:62、模試など:24)(3ch)
80事例(過去問:80、模試など: 0)(岩塩)
59事例(過去問:35、模試など:24)(CK)
54事例(過去問:30、模試など:24)(Tomatsu)
43事例(過去問:16、模試など:27)(さいちゃん )
40事例(過去問:40、模試など: 0)(かーな )
40事例(過去問:40、模試など: 0)(カワサン)

<道場11代目2次初年度合格者の事例数詳細>(画像クリックで拡大)

40事例から102事例までと意外にも倍以上の差がありばらついてます。
また、事例Ⅳは過去問に加えて「中小企業診断士2次試験事例Ⅳの全知識&全ノウハウ」で過去問の計算問題にカテゴリ別に触れていた、という方が多かったです。

※記事訂正(8/25):さとまるの数値を訂正しました。98事例→102事例

1.2.初年度不合格者が解いた事例数

では一方で2次を2回以上受験経験のある道場11代目メンバーについて。

計4名ですが、不合格であった初年度でどれくらいかというと、

平均で約47事例(最大:96事例、最低:23事例 中央値:35事例)

でした。

<解いた事例数>(2次初回年次)
96事例(過去問:80、模試など:16)(べりー H29)
46事例(過去問:26、模試など:20)(ぴ。 H27)
24事例(過去問:20、模試など: 4) (おべんと君 H29)
23事例(過去問:23、模試など: 0) (いけちゃん H30)

<道場11代目2次初年度不合格者の事例数詳細>(画像クリックで拡大)

初年度失敗した道場メンバーのコメントは「事例一つ一つに時間をかけた割に全く深堀りも出来てなかった」「80分で取り組んだ事例本数が不足してた」「事例数少なすぎて話にならなかった・・・」など、事例数が足りなかったという意見が3名から。

一方ベリーは96事例と多いですが、本人に直接聞いたところ「初年度最大の敗因は圧倒的な振り返り不足。1次合格後の2か月で何となく数をこなして質が伴ってなかった」と。ベリーの失敗談は過去記事に詳しく書かれてて参考になりますのでご参照ください。

個別の事情は異なるものの、事例数をこなしたから必ずしも受かるわけではないが、事例数の絶対的な不足は不合格の原因の一つに十分なりえると考えられます。

1.3.まとめ

数は関係ない、質が重要と言われているものの、初年度合格のためには結果的にある程度の事例数をこなす必要はある。
それは人によって倍以上(40~102事例)異なるため、絶対的な指標はないけれども、

道場11代目のデータからは概ね60事例くらいが一つの目安
(ただしかなり個人差があり、あまり事例数にこだわりすぎるのは得策ではない)

ということになります。ちなみに、

なお、道場10代目(H30年度合格)の初年度組の平均は53事例

でありました。なので見当つかない方は大体初年度50~60事例が一つの目安にはなるということです。

それから、過去問の対象年次については大体過去5年分を解いている方が大半。

また、模試等で過去問以外の事例については意外にも両極端な結果となりました。模試や演習などを経験した方が半数いて24事例ほどこなしているが、0(過去問のみ)で合格している方も半数近くいます。ここから、過去問に重点を置いた学習は必須であることは言うまでもないですね。

今年度は1次と2次の期間が長いため、さらに量をこなしている受験生が増えると想定され、単純な数は増えると想定されます。特に初年度の方でどれくらいやればいいのかさっぱりわからん方にとって、こうした数値が少しでも参考になればと思います。

 

2.事例を解いた時期(私の場合)

2.1.2次試験勉強の概要

私の昨年度の2次試験全体の勉強概要(1次終了後~)については以下の図の通りです。

<2次スケジュール>(画像クリックで拡大)

<実績時間(スタプラ週次実績グラフ)>(画像クリックで拡大)

上記のスケジュールは今振り返って勉強記録をもとに作成しました。

昨年は正直なところスタプラで記録するだけ(過去記事参照)でこんなスケジュールを策定することもなく、情報収集と試行錯誤をしながらこなしていった感じです。初めての2次試験であり不安でしかありませんでした。

過去問を一定数は解かないといけないとわかっていても、いざ過去問を解いても時間も掛かり非効率と考え、とにかく模試で80分に慣れる、1次知識の再整理(TBC)、2次のメソッド収集(AAS)などをやりつつ過去問を回し始めたのは9月に入ってからでした。

過去問を回すのは後の方にして先行して知識やお作法の習得、といえばそれらしいのですが、実際のところはあまりにも模試もサッパリ、過去問を解いてもサッパリなので仕方なく上記のようなスケジュールを取ったという感じです。

2.2.過去問をいつ頃どれくらい解いたか

私が昨年事例Ⅰについて、何年度をいつ頃を解いたかは以下の通りです。大体事例Ⅱ、Ⅲも時期的にも同じサイクルです。(事例Ⅳは対象年度を深くやったので、もう少し細かく刻んでますが概ね時期は同じです。計算問題等は1次試験期間から薄くやってました。)過去問を回す際には、概ね事例Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳのサイクルで年度を深めながら順に解いていました。

<2019年に解いた事例(事例Ⅰ)とその時期>(画像クリックで拡大)

 

スケジュールに表現しているように、本格的に過去問を回し始めた(正確には、何とか”回せる状態になった”)のは10月に突入してからです。直近3年間は3周して解法や回答の型を覚えることに徹しました。ある程度やったことある事例を少し忘れたころにもう一度解いて、前回との比較を行い気づきをノートにメモするということを行ってました。あとは、必ず設問文と模範解答を写経してましたね。

過去記事でも書きましたが、何とか自分の想定した時間配分の通り80分内でそれらしい解答を埋めれるようになってきたのは、試験の数でした。

よって、初年度の方は今の段階でできていなくても全く焦ることはないです。10月に入って急にコツを掴む人も多いと思います。去年の道場夏セミナーでも同じことをアドバイスされました。が、全然つかみどころがない2次試験に時間だけが過ぎていき、過去記事にあるように今頃の自分はとても焦ってました。当時は焦っていることすら客観的に考える余裕もない状態でしたが。

そんな時には今回の事例数を一つの指標に活用して、自分が達成すべき計画に具体性を持たせてみましょう。2次試験から逆算するとどれくらいのペース感で事例を解いていけばよいか、バックキャスティング方式で大体の目安を持っておく。

ちなみに、初年度の方については細かい日単位のスケジュール立案は私はおススメしません。私ができていなかったのでアレコレ言う立場にないですが、2次試験初めての場合は試行錯誤しながら補正することが多く、スケジュールを作ったり都度細かく修正すること自体、結構時間が掛かります。情報収集した内容を整理して、せいぜい上記のような粗いマスタースケジュールを描いておければ十分と考えます。

 

3.最後に

2次試験まであと2か月。CKの記事にもあるように、エンジンを掛け、そしてアクセルを踏み込む時期になってきました。私のようにたとえタイヤが空回りしても。

私は昨年度の9月、10月は上記スタプラの実績の通り、サボりがちな私でもそれなりに勉強時間を投入しました。試験に近づくにつれ1時間当たりの重要度が高まっていきます。ここかからの2か月(特に最後の1カ月)は、どのような状況であれ、言い訳無用で本気を出す時期です。そして、意識してほしいことは、8/25現在、十分合格ラインを超えることができる位置に自分は立っている、と思うことです。到達可能性が高い目標だと思い込むとやる気が出ます。事実、初学者の方でも2カ月で急上昇する人は山ほどいるので。

昨年、この暑い時期、自分を奮い立たせたのは、私が初めて道場セミナーで会話した道場9代目chikaの言葉です。

 

死ぬ気でやれよ、死なないから!!!!

 

以上、3chでした。


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カワサンです。
ヘッダーにシレっと「オンライン合宿」のお知らせを載せておりますが…

少人数 かつ 終日 というスタイルで事例Ⅰ~Ⅳについて徹底討論。
試験本番を疑似体験できます。

朝まで○テレビも顔負けなロングランスタイル。
ということで少人数です。本気な方を、師範?がお待ちしております。

========================================

さて本題。

独学の方向けで3回特集しましたが今回で最後です。

①徹底的に情報収集し、活用する参考書やWebサイト(=先達)を複数選ぶ ←説明済

②複数の模範解答・再現答案と自分の答案を徹底的に比較分析 ←説明済

③日本語の表現や言葉づかいに徹底的にこだわる ←今回説明

 

1.言葉ひとつで意味が変わる

何を書いていいのか分からない、という悩みを持つ方は…

「ちゃんと相手に伝える」

という意識を念頭に置いてほしいです。

たしかに、採点は基準があって(きっと)、そこに引っかかれば点数が加わるのだと思います。

しかしそれは、キーワードでもない。例えば、

問「既存顧客との関係性はどうあるべきか」

答案A「顧客関係性を強める」

答案B「顧客関係性を築く」

これ、似ているようで意味ぜんぜん違います。
そして、Bは得点できません。

なぜか。「既存顧客」とありますが、

答案A:強める=すでにあるものを高めていく(1→2にするイメージ)

答案B:築く=新たに構築する(0→1にするイメージ)

という理解になり、Bは「問いに答えていない」というコトになります。

この「○○を~する」という文体は同じでも、言葉のチョイス一つで大変な「事故」になるかもしれません。

採点基準は良く分かりませんが、言葉ひとつで意味が変わることに気を付けて記述するよう心がけておきたいものです。

 

2.日本語がややこしければ、図化すればいい

これは、設問を見た時に「回答はこんな文章構成でいこう」と、いわゆる「金型」をすぐ思い浮かべる事が大切です。脳内にある金型倉庫から瞬時に「これだな」と引き出せるかどうか。

しかし、問題を解いてみて、どんな文章構成にすべきか考えが至らない方もいらっしゃると思います。
私も最初、解答と問題が結びつかずかなり悩みました。

でも、この原因は割とシンプルで「問題文を理解できていない」ということに尽きるのです。
与件文や問題文が理解できていない、そこなのです。

別に日本語力がダメとか、そういう訳ではありません。
2次筆記試験の与件文と問題文を理解する練習が足りないだけです。

私は設問が理解できず困ったときは、以下のような手順で設問を図化していました。
例えばこれ、読んでいるだけで脳内マグマが活性化してきます。

令和元年度・事例Ⅱ 第2問(配点30点)
 B社社長は初回来店時に、予約受け付けや確認のために、インスタント・メッセンジャー(インターネットによるメッセージ交換サービス)のアカウント(ユーザーID)を顧客に尋ねている。インスタント・メッセンジャーでは個別にメッセージを配信できる。
このアカウントを用いて、デザインを重視する既存顧客の客単価を高めるためには、個別にどのような情報発信を行うべきか。100字以内で助言せよ。

漫才だったら「…なげぇわ!」とツッコミが出てきそうな設問の長さ。184字あります。

何が言いたいのこれ?と思ったときは、日本語を文節単位程度にバラしましょう。
絡み合った糸を解きほぐすようなイメージで、バラします。

 

手順①「何を聞いているのか」を主語と述語で捉える

主語:B社が(※本文明記無し)
→2段落目「(B社が)このアカウントを用いて~」と主語が隠れた文章と理解できます

述語:どのような情報発信を行うべきか。

ですね。ほかはすべて修飾部分です。

といっても要らない飾りじゃないですからね。設問の修飾部分は大事なスパイス
「制約条件」とか言われるヤツです。

ですから「●●●な】情報発信を行う」という文体に答案の大枠がまとまれば良いと考えられます。
※【】に具体的なワードを盛り込む

 

手順②修飾語を拾う

金型が出来たので、事例Ⅱの「DNDK=誰に・何を・どのように・効果」も浮かべて…
設問1でSWOTしていれば強みSを機会Oに投入する王道戦略も…と行きたい所ですが、

まず問題文をしっかり理解してから、教科書知識を刷り込みましょう。
材料の下ごしらえが終っていないのに調味料を混ぜるようなもの。
それでは美味しい料理になりません。

問題文に戻りましょう。次は修飾語を拾います。以下の青い部分です。

「既存顧客の客単価を高めるためには」「個別に」という一言が係っています。

ですから、答案イメージとしては「既存顧客の客単価を高めるために、【個別に●●●な】情報発信を行う」となります。かなりオウム返しな答案スタイルですね。
※「既存顧客の客単価を高める」は効果に繋がる一言なので、答案の一番最後に持ってくるのが王道。ですが、冒頭に効果から説明しても助言としては成り立つので、どちらでもよいと考えられます。

 

手順③修飾語の修飾語(=副詞)を拾う

オレンジ部分です。
ここはまさに「スパイス」要素であり、外すと点数に響きそうな「こだわりポイント」がモリモリです。

「デザイン重視の」既存顧客なので、顧客には「デザイン重視」の情報発信ということになりますし、発信方法も「このアカウントを用いて」とあるので1段落目の情報からインスタント・メッセンジャーを使うのが王道路線と考えられます。

このように、設問を紐解くと回答に盛り込む要素もつながってくるので文節くらいのレベルで整理するのはとても大切です。

 

手順④文節ごとにまとめて図化する

ここまでくると、本文に書き込んでいたらややこしいので、こんなイメージで図にします。

そして、上記イメージ図に基づいて、答案要旨を作成するわけですが、ここまで来れば「どのように」以外は設問からほぼ引用して文章構成出来そうだという考えに至ります。

 

3.知識も大事だが、まず問題にしっかり向き合う

テクニックや知識ばかりに目が行って、本当に大切なことまで至っていない/認識できていない事は、日々の生活でもよくあります。

上司から仕事で指摘されたり、役所の手続きで抜け漏れがあって不備になったり…

私は仕事で採用面接をやることがありますが、志望理由を尋ねると

「それ、どこの企業でも同じこと言えるじゃん」と思ってしまう時があります。

それは、どこでもいえるという意味ではとても素晴らしい
中小企業診断士で言う所の、1次試験の知識みたいなもんで、基本がしっかりできている

しかし、採用する側は「どこかの会社に行きたい人」なんて採りたくないですよね。
どんなに素晴らしいことを言っていても「なぜ弊社が第1希望なのか」という理由が足りていない

2次筆記試験も同じです。「どの事例でもいえるコト」だけでは点数になりません
「どの事例でもいえること」に加えて「この事例企業だから言えるコト」を盛り込む必要があります。

そして「この事例企業だから言えるコト」は与件文と設問のみから導かれます

だからこそ「問題文にしっかり向き合う」ことを大切にしてほしいと思うのです。

 

では、また!

 


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おはようございます!おべんと君です。
自己紹介はこちら。前回までの投稿記事はこちら

今日は、
「本番で途中までしか書けなかった・・・でも諦めるのはまだ早い!」と題して、令和元年度事例Ⅲで私の身に起きたことから推察できる本試験の採点について解析していきたいと思います。

 

<令和元年度事例Ⅲについて>
トヨタ生産方式についてバッチリ問われた
問題点がはっきり書かれていない
・いわく、難化  という事例です。

 

<何が起きたか>
私の再現答案をご覧ください。試験当日の夜に再現したので、95%くらいは再現できていると思います。内容はさておきさらっとお読みください。

第1問
強みは①創業当初から熱処理専業企業として他社の金属部品を受け入れて蓄積した特殊な技術力、②依頼に応じて設立した設計部門と機械加工部門による生産体制で受注を増加させたこと。

第2問
効果は①稼働率向上によるコスト削減、②新しい自動車部品の加工によるノウハウの蓄積。リスクは①社内原価よりも安い価格で加工を要請されるリスク、②10種類の部品在庫管理

第3問
(設問1)
在り方は①技能士資格を持つベテラン作業者等が作業の標準化、マニュアル化を行い、②それに沿ってOJTで作業方法の教育を行い、③作業容易性を高めた設計、④SLPを活用した工程レイアウト設計などを行う、等で生産性を高めること。

(設問2)
構築面では①機械加工部と熱処理部間の連携強化の体制、②その他の部品を区分した進捗管理の体制を構築すること。運用面では①機械加工部と熱処理部を同期化した生産計画を月次、週次で作成し、専任者を設置しそれに沿った進捗管理で統制する。②その他の部品についても進捗管理で統制する。

第4問
戦略は①機械加工・熱処理加工が可能な生産体制を強みとして、②営業体制を強化して、③商談会等で新規顧客開拓を行い、④稼働率の向上と売上増加で新工場の投資回収を行い、他社と差別化すること

内容はさておき、違和感のある解答が1つありませんか?

第2問
効果は①稼働率向上によるコスト削減、②新しい自動車部品の加工によるノウハウの蓄積。リスクは①社内原価よりも安い価格で加工を要請されるリスク、②10種類の部品在庫管理

この解答、途中で解答が終わってしまっています。そうなんです、時間を読み違えて最後まで書けませんでした

ちなみに第2問はこんな内容です。

問われていることは「効果」と「リスク」。制約条件は「生産面」。

「効果」は与件と1次知識で割とスパッとまとまりましたが、「リスク」をまとめるのに手間取り、いったん後回しにしました。

前述しましたが、この年の事例Ⅲはいろんな人に聞いても難しかったと言われており、全ての問題に手間取ってしまい、解答用紙に一通り記入して、再度この問題に戻ってきた時には時間が足らず、

「ただちに筆記用具を置いてください!」

という試験監督の大声が響き、頭が真っ白になりました。

マジか、書き終えてない・・・

でもこのまま書き続けると失格です。シャレになりません。呆然としながら、愛用のDr.Gripを机に置きました。

前年事例Ⅲは69点と少し自信があり、何とかここで稼ぎたい!と思っていましたが、このミスで「今年もダメか・・・」と休憩しようにもできなかったのを覚えています。

 

<得点開示請求>
ところが、実際得点開示請求をすると、事例Ⅲは68点でした。
11代目ではCKが77点ぴ。が72点と70点越えとなっており、68点が高得点とは思いませんが、解答を途中までで終えてしまった私としては御の字、いやできすぎ君です。非常にありがたい!と思ったとともに、第2問の採点はどういう風に行われたのか?と疑問でした。

 

<この事象から言えること>
採点基準、採点者のお考えは私には分かりませんが、状況証拠から推定できるものがあります。

☆一定の底上げ(の可能性)
令和元年度事例Ⅲは、トヨタ生産方式について真正面から問われました。
トヨタ生産方式は1次試験では必ず勉強するものの、過去2次筆記でここまでばっちり問われた年はあまり見受けれず、私の解答をお読みいただいても、トヨタ生産方式に関する記述は一切していません。

厳密には、知識不足で書けませんでした・・・

そのため、試験直後には「あー終わったなー」なんて思っていました。

ところが一定の点数をありがたくいただいたことを鑑みると、基準は分かりませんが一定の底上げがされているものと想定できます。

これについては、「2次筆記は相対評価」という説から考えても合理性があります。

 

☆ちゃんと読んでくださっている
「そりゃそうだろ!」って話なのですが・・・
私の他の設問の解答を読んでも、際立って「すげえ!」と言われる解答は書いていません。そのため、第2問が0点で、それ以外の設問で68点を稼いでるとは思えません。そうすると、途中までを読んでくれて、中までを採点し、加点していただいている可能性が高いと考えられます。

だとすると、本試験で
頭真っ白、何を書いていいか分からなくなってしまった!
もう時間が足りない!

という非常事態になったときは、「設問」「与件」「1次知識」から
想定される要素を使って、採点者に伝えようという思いで頑張って書けば、途中で終わってしまっても、採点者はそれを読んでくれて、採点してくれるのではないか?と思います。

が、あくまで途中で終わってしまうのは非常事態の場合です。きちんと最後まで書き終える練習を、2ヶ月弱の間こなしてください。

そしてただの単語やキーワードの羅列は、読み手としては全く意味不明な文章になるので当たり前ですがダメです。
そのため、私の解答のリスクの「②10種類の部品在庫管理」という言葉は、本当はこの後に文章が続く予定でしたが、採点者から見れば単語の羅列であり、点数は入っていないと思います。

 

<まとめ>

<本日のまとめ>
・難化の年は、一定の底上げの可能性がある
・採点者は、解答が途中で終わっていたとしても、途中までを読み、途中までを採点し、加点していただいている可能性が高い

なので、本試験で非常事態に陥っても、途中で終わっても「採点者に伝えよう」という思いであきらめずに書くこと。

 

閑話休題、、、

<オン夏!のご質問について>
オン夏!へのご参加いただいた方々誠にありがとうございました。
その中で、TBC通信講座に関してのご質問を頂戴しておりましたので、この場を借りてお答えいたします。
TBC通信講座以外の方には、いささか関係のない話になってしまいますが、お許しくださいませ。

★TBC通信講座の復習の仕方
・前提として、TBCの演習は各事例でテーマとなる1次知識を想起させて(具体→抽象)、解答を書かせる(抽象→具体)ことを訓練する作りになっています。

①模範解答の復習
・私が模範解答で行っていた復習で重要視していたのは、
__1.想起した知識が正しかったか?
__2.想起できなかった知識は何だったか?の確認をする

・設問や与件で使われていた文章や、演習で気づいたことを抽象化ブロックシートにメモしていました。

・メモが蓄積された抽象化ブロックシートを毎日通勤時間に読むことで、「設問や与件⇔1次知識」の想起力を強化していました。

 

②優秀答案ともう一息答案の比較
・解答の比較という点では、優秀答案ともう一息答案の比較が重要です。実際に自分と同じ期間に勉強している方々の解答と自分との違いを見て、自分の解答の出来具合が分かります。

・こちらを見て、ご自分の答案の良し悪し、活用したいところは練習で取り入れる、ということを繰り返し行い、解答精度を高めていきました。

・ちなみに、私は事例Ⅰ~Ⅲそれぞれ1回ずつもう一息答案に選ばれ、事例Ⅲのみ1回だけ優秀答案に選んでいただきました。優秀答案に選ばれたことはもちろん嬉しかったですが、もう一息答案に選ばれて、自分の答案を直接指摘してもらえたことはすごく貴重でした。

こんな感じでTBC通信講座を活用していました。

この投稿が皆様のお役に立てば幸いです。
以上、おべんと君でした。


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日時:2020年9月5日(土) 9:00~18:00

(18時以降、懇親会を予定)

場所:オンライン (zoom)

内容:1日で令和元年度の事例Ⅰ~事例Ⅳまでを扱う予定です

‐ 道場メンバーによるワンポイント講義

‐ グループに分かれてディスカッション

人数:12名程度

受付開始:8月25日(火) 12:00~  ※先着順となります

受付方法:こくちーず(準備中)

※タイムスケジュール等の詳細は、こくちーずにてご案内いたします

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twitterもよろしくお願いします。

おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

Final Paper」という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか。
中小企業診断士試験における造語だそうですが、どんなモノを、どんな風に作ったかは人によって様々。
作成すると得られる効用について、ご紹介したいと思います。

例年、試験当日の一か月くらい前になると「Final Paper」の記事がブログに載り出すのですが、あえてこの時期にお届けする理由は後ほど。

本記事をお届けしたいのは、このような方々です。

『「Final Paper」って何?それ作った方がいいの?』という疑問をお持ちの方

「Final Paper」って何?

「Final」というくらいですから、試験当日の行き返りや休憩の時間で最終確認するポイント集を指します。
9代目きゃずが詳しくまとめていますので、ぜひコチラの記事もご参照ください。
(参照:9代目きゃず「一発合格道場の「ファイナルペーパー」総論」)

試験直前になって参考書を見るよりも、自分が思う要点を集約したペーパーでぎゅぎゅっと確認するという仕立てです。
トイレ休憩時の行列待ち(本年の一次試験での様子を伺う限り、例年ほど時間がかかるものではないかしれませんが)のようなスキマ時間も有効活用できます
当日の「お守り」(精神安定剤)のような効果も期待できますね。

いずれにしても、作成するからには目的を持ち、作成自体が目的にならないようにしましょう。
丁寧に体裁を整えたとしても、それが自分の血肉にならなければ、意味がありません

何を盛り込むのか?

私の場合、事例別の知識やテクニックのうち、試験直前に確認しておきたいモノだけを抜粋し、純度を高めていきました
人によってやり方・まとめ方は様々でしょうが、代表的な内容を分類すると、以下のような形です。
(例:自分のFinal Paperから抜粋したものです)

試験当日の心得をまとめる
例)
「事例Ⅰから電卓を用意」
「受験番号・氏名は絶対に書くこと」
「どうせテンパるが、後には良い思い出になる。楽しむ」
「「選抜試験」であることを意識しつつ、企業診断を楽しむ」
「A~D社に対して、一貫して「親身」になって答える」

事例別の解答方針(タイムマネジメントを含む)・着眼点・関連知識をまとめる
例)事例Ⅰ:人事(さちのひも)・組織(けぶかいねこ)
事例Ⅱ:Target(デモジオサイコ)+4P/4C
事例Ⅲ:QCD・ECRS・4M
事例Ⅳ:対比が時系列なら「低下/上昇」(変化)、競合なら「低い/高い」(状態)

自分のミス・癖に関する反省点と対応策をまとめる
例)事例Ⅳ:
「計算問題は表を作成してモレを防ぐ」
「端数処理や桁数は解答欄に「xx.xxx%」等と先に記入」

事例別の活用キーワード(フレーズ)やフレームをまとめる
例)事例Ⅱ:
★キーワード:ピンとくる効果の〆を選ぶ
①顧客関係性→深化、②顧客認知度/満足度/愛顧→向上、③顧客生涯価値(LTV)→最大化
★フレーム
「(ターゲット層)の(効果)を目的に①②③(プロモーション)で来店を促す」

試験当日の心得」をわざわざ書き出しておく意味は何でしょうか。
試験当日は、どんな不測の事態が起こるかわかりません(試験開始後に検温漏れが発覚して検温に走らされるetc)。
想像だにしなかった出題のされ方として、頭が真っ白になったり浮足立つこともあるかもしれません。
歯が立たぬ事例の後、頭の切り替えが必要になることもあるでしょう。

そうした事態に備えるため、当日のメンタルコントロールを今からイメージしておくのです。
私の場合、各事例のペーパーの冒頭に、試験当日の自分への戒めを記載していました。
例えば、事例Ⅰ~Ⅲと解いてきてクタクタになって迎える事例Ⅳのペーパーには、「集中力と注意力。あと一歩」と記載していました。
持ち物リストを入れておいてもいいかもしれません。

いつ作るのか?

いつ作るのか、という点についても人それぞれですね。

試験直前に集大成としてまとめる

学習の過程でまとめる

個人的には、今日から学習上の気づき等をまとめ始めることをオススメします(②)。
あらためて時間を取ってやる(①)のでは、直前期の作業時間が勿体ないし、学習期間中の気づきをまとめる機会にならないと感じたからです。

私の場合、毎日、学習時間の初めにその時点でのFinal Paperを眺め、学習時間の終わり際には今日の気づきをまとめ、Final Paperを修正しました。
その際、Final Paperに記載したのに実行できなかったことを洗い出し、それが自分の能力不足によるものなのか、はたまた汎用性が乏しいテクニックで削除すべきか、自問自答していました。

自分の合格体験記でも記したのですが、「Final Paperを完成させていく作業は、結晶作りのようなもの」でした。
書き溜めたものがそのままFinal Paperになっていくイメージです。
①も良い方策かとは思いますが、試験直前に生煮えの知識や試したてのノウハウを混ぜてしまわないように、気をつけてください。
苦手なモノ、使い慣れていないモノを直前に見返しても、戸惑いの原因につながるような気がするからです。

いずれにしろ、まとめる過程で頭の中も整理されることが一番大事です。
先人が作ったFinal Paperをそのままお使いになるのも時間短縮のためには良いと思います。
今日から作り始めるなら、まだ時間はたっぷりありますので、ご自身での学習を進める過程でまとめてみてください

どう作り、当日持ち込むのか?

「手書き」派と「PC作成」派がいらっしゃると思います。
作り方は大方、こんな感じでしょうか。

ノートに論点ごとに付箋を貼り付けていく

Word、Excel、Powerpointでカッチリまとめる

スマホでも呼び出しやすいEvernote、Trelloでまとめる

私の場合、道場記事や参考書にある知識やテクニックを、Excelに打ち込んでいました
納得感、腹落ち感を重視しながら、新しい内容を取り込んでは見直し、修正していきました。

どのような内容を盛り込むにせよ、最終的な分量は絞込みましょう
例えば、各事例A4で1~2枚に留めるなど、最後に持ち込んで読めそうな分量から逆算して決めてしまうのも手です。
前の事例の出来が気になってる中で、頭を切り替えられるような内容・分量がオススメです。
試験当日にじっくり読み込む時間は限られていますし、最後まで残った「要点」こそが当日押さえるべきポイントです。

作成したファイルはタブレットで持ち込むのもよいですが、私の場合は印刷して持ち歩きました
学習の過程で常に脇に置いていたため、もはやFinal Paperに書いてあるような内容は覚えてしまっていたのですが、それでも試験当日に手元で確認できること自体が重要です。
学習の成果がそこにまとまっているので、「これだけ努力してきた」という安心材料になります。

作成の参考にしたもの

一発合格道場の過去記事でも、オススメのFinal Paperが紹介されています。
過去にこれだけの数、言及されています。
多くが各事例のポイントにわかりやすく言及している良記事です。

「ファイナルペーパー」での検索結果 276件
「Final paper」での検索結果 16件

インターネットの良さは、コピペして使えること。
掲載されている図表をスクリーンショットで貼り付けることも出来ます。
ぜひご活用ください。

また、私がFinal Paperを作成に役立つと感じた参考書をご紹介します。
(リンクは現時点での最新版)

2次試験合格者の頭の中にあった全知識

今回執筆者として加わっていてなんですが、一度取り込んだものの、後からピンとこなくなったものもありました。
特定の年度の過去問では該当しうるけど、その後の出題傾向に合わなくなっているように見受けられるものとかですかね。
そうしたものは学習の過程で消していきました。

前述したとおり、自分の中での納得感、腹落ち感が一番大事です。
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】「全知識」「全ノウハウ」の活用方法」)

【参考にした箇所】
「最重要の切り口」「使える解法テクニック」「知っておきたい考え方のトレンド」

中小企業診断士2次試験 事例問題攻略マスター

過去問解説に加えて、各事例の特徴がまとまっています
非常にわかりやすく、学習初期に購入したものの、度々参照しました。

最近第2版が出版されてリニューアルされているので、特にオススメです!

【参考にした箇所】
「必要知識一問一答」

30日でマスターできる 中小企業診断士第2次試験 解き方の黄金手順

与件読解や設問解釈をマーカー付で解説してくれている良書です。
「ふぞろい」にせよ、「全ノウハウ」にせよ、カラー付ではないので、合格者のマーカーの使い方を知るにはブログが良いという話になるのですが、本書はその点をクリアしています。

こちらも私は前の版を使っていましたが、最近新版が出版されました。
直近の合格者が執筆に関わり、今回から「「黄金」手順」と改題されたようです。
文字通り金ぴかな装丁が目を引きますね(笑)

【参考にした箇所】
「切り口」「知識」

実は自分自身のものも作っていたのですが、共通部分は以下の記事にまとめました。
一次試験前に掲載したので、ご覧いただいていない方もいらっしゃると思うので、あらためてご紹介いたしました。
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】2次試験対策:今知っておくべきこと part1」)
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】2次試験対策:今知っておくべきこと part2」)

今日のまとめ

① 試験当日の行程や休憩時間で最終確認するポイント集
② まとめる過程が一番大事なので自分で作りましょう!

以上、いけちゃんでした!

それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


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・内容:独学者向けの「ユルいアドバイス」と「よろず相談会」
(相談会は6~7名/班を20~30分毎に入替形式)

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・受付期間:8月11日(火)6:00~8月21日(金)24:00

・受付方法:Googleフォームにて必要事項入力

・参加確認:8月22日(土)までにEメール連絡
(※抽選の場合、外れた方への連絡は致しかねます)

        

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こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

 

前回までの記事はこちら

 

さてさて、気付けば8月も下旬です。

試験まであと二か月……の日が、近づいて参りました。

勉強、進んでますか? 五里霧中・スランプ中の方もいることと思います。

 

特に独学生は、一度スランプに陥ると何をしていいか分からなくなりがちですよね。

本日は、スランプの方もそうでない方も、何かヒントになるかも? と思い、私が昨年過去問を解いていたときの勉強ノートの内容をご紹介したいと思います。

前置きとして、予備校にも通わず、勉強会にも参加せず(地方在住ということもあり、その発想がなかった)、ひたすら独学で過去問演習をしていました。

手順としてはこんな感じです。

 

① 過去問を解く(とにかく80分で解く)②「ふぞろい」と道場ブログ記事を読む

(先輩たちの再現答案&解説・考察を読む。1事例につき、再現答案を最低でも4~5本見る)

③ 自分ができなかったことを書く(容赦なく書く)

④ できなかったことを、どうすればできるようになるか考えて書く

 

 

今回ご紹介するのは、上記③と④の部分です。

これをセルフ反省会と称して、出てきた反省点を過去問振り返りノートに書きつけていました。

 

中には超個人的なものもありますが、できれば読み飛ばさないで頂きたいのです。

昨日のべりーの記事でも言っていたように、そして夏セミナーでCKも言っていたように、二次試験ではあなたの個性や独自性を出しても、あまりいいことがありません。

むしろ、事故につながる可能性が高いです。

国家資格の試験なのでそういうものだと割り切りましょう。

(たとえば医師も国家資格ですが、患者からすると国家試験で担保してほしいのは「独自の思想や治療法を持っていること」ではなく、「医師として当たり前の知識と技術があること」ですよね。それと同じと思って下さい。)

 

そのため、二次試験の勉強におけるPDCAのCAの部分、つまり「振り返って、改善する」プロセスは、個人的なクセや思い込みを矯正していく作業、という側面があるのです。

当時はそこまで明確に意識できていませんでしたが、そんなことも頭の片隅に入れつつ、さっそく見てみましょう。

平成30年度の事例Ⅰ~Ⅲが対象です。

(事例Ⅳは、他とは別物と思って対策していました。)

 

 

平成30年度 事例Ⅰ 振り返り

※従業員の9割が技術者という研究開発型企業、A社の事例です。

 

【全体】

・コア・コンピタンス=センサー技術と押さえられていなかった
・何が競争優位性となるのか整理できていなかった
なぜか→経営資源の整理ができていなかったから
How 考える

解説:

つまりこの人、事例Ⅰ、0点じゃない? と思うようなメモですが、これが現実です。

「競争優位性」「コア・コンピタンス」という事例Ⅰの通行手形的アイテムを使いこなせていないことを、まずは可視化しております。

そこから、つまり「経営資源の整理」だ! という点(=What)までは辿り着けたものの、具体的な解決策(=How)が思い浮かばず、「考える」にピンクマーカーを引いて棚上げしています。

そのうち思い付くだろうと思ったのでしょう。

結局、その後 事例Ⅱを解いて「B社の強み・弱み」を整理することを学び、事例Ⅰでも同様の視点でマーカーを引くことで落ち着きます

 

 

【第1問】

・競争戦略の視点から~と聞かれたら
「差別化戦略/コストリーダーシップ戦略/集中戦略(差別化集中とコスト集中)」を思い出す。

★一次知識もう一度確認する。説明できるようにする。

 

・理由を聞かれたら、「理由は~」で始めた方が良い

 

解説:

まず、一次知識が足りていない場合は、覚えて定着させればOKです。

このあと単語帳に落とし込み、通勤時間に何度も見返しています

 

理由は~のくだりは、実はお作法として「オウム返し」は聞いていたものの、なんかカッコ悪いと思って実行しなかったのです。

その結果、解答が30°くらいズレた方向に向かいました。事故です。

やはり「オウム返し」の方が解答の方向性が定まりやすいことを、身をもって実感しました。カッコ悪いなんて言ってごめんなさい。

 

 

【第2問 設問(1)】

・設問が否定形なので、回答も否定形でOK.その方が分かりやすい。
そう考えれば、営業がいない=消費者ニーズを把握できていない というシンプルな考えが出てきたかも。

解説:

これは本人にしか分からないシリーズですが、大昔、国語の授業で「自由記述式の解答には、なるべく否定形を入れるな」ということを言われたのです。

例えば、「〇〇がないから」ではなく「〇〇が少ないから」にした方がいい、とか、「〇〇ができないから」ではなく「〇〇が難しいから」とか。

私も10代だったので記憶が曖昧&先生の真意も今となっては不明ですが、どうやらこれが深層心理にずっと残っていて、「否定形で答えないルール」をかたくなに守っていたんですね。

だがしかし、そんな意味不明のマイルールとは今日でさよならです

こんな感じで、変なクセを見つけたらすぐに可視化して捨てましょう

 

 

 

【第2問 設問(2)】

・以前は売り切りで継続的な収入源にならなかった

→売り切りだと何が悪いの? を、もう一歩踏み込んで考えるべき

なるべく財務諸表によせて考えてみる

解説

与件文の単語を引用するところまではできたが、「ふぞろい」を見たら合格者はもう一歩踏み込んだ内容を書いていた、というパターンです。

ではどうしたら一歩踏み込んで考えられるの? と自問し、設問の内容からここでは「財務諸表を思い浮かべられたら良かったんじゃないか」という結論を出しています

 

 

なお、事例Ⅰの振り返りメモはここで終わっています。

たぶん、第3問が難しすぎて続行不可能になったのだと思います。

 

 

 

 

平成30年度 事例Ⅱ 振り返り

※和の風情と文化の香りただよう老舗旅館、B社の事例です。

 

【全体】

・3C分析の自社は、強み・弱みを考える

メモはできていたが、答案にできず

→解答字数から要素の数を割り出し、あてはめた方がよかった

・第1問~第4問を通して、一貫性のある内容になっていない

→環境分析と自社の状況を過不足なく整理する

解説:

「メモはできていたが、答案にできず」って、なんのためにメモしたの? って感じですが、これが現実です。

こういう1点も生み出さない言い訳は、早いとこ可視化して成仏してもらわなければなりません

2つ目の「環境分析と自社の状況を過不足なく整理する」は、あと一歩具体性に欠けますね、今見ると。

 

 

 

【第1問】

・書かなくても意味が通じることは書かない!

X市を訪れる観光客→単に「観光客」でOK

解説:

これもまた、自分のクセです。

私は比較的文章を書くのが好きなので、あれもこれもと修飾語を多くしてしまいがちでした。

しかし再現答案を見ると思いのほか端的に、個人的には素っ気ないと感じるくらい簡潔に説明している答案が多かった。

そこで、「書かなくても分かることは書かない」というルールをつくりました

 

 

【第2問】

・メインターゲットについて、

必要以上に狭めていないか? 逆に曖昧すぎないか? 点検する

解説:

おそらく、必要以上に狭めてしまったのだと思います。

ここでのポイントは、自分がやらかした失敗について、「逆に振れるとどんなことがある?」と考えたことです。

この両極端を想定することで、「いい塩梅」に解答をおさめられる可能性が高まります。

「なんか自分、こういう失敗もしそうだな」と思ったら、未事故でも書き出して、対策を立ててしまう方が効率的です。

 

 

 

【第3問】

・「英語で対応可」は、分かっていたのに回答に入れられなかった(問2で入れるか問3で入れるか迷ってしまった)

→強みを整理したら、それぞれに合った使い方、効果的な使い方を考える

解説

なんというか、悔しさがにじむ一文ですね。「分かっていたのに入れられなかった」。

そこで、「強みをどう使えば、より効果的なプロモーションになるか」という思考プロセスを取り入れることにしています。

おそらく、「こういう強みは、こう生かすと良い」みたいな細かいメソッドもあると思うのですが、そこまでマニュアル化する余裕もないため、ケースバイケースで考えることにしました。

 

 

【第4問】

・施策の提案問題

→誰に何をして、どんな効果を狙う を整理して書く

解説

いわずとしれた「だなどこ」フレームワークですが、初見ではフレームワークのすばらしさに気付いていません。

先般の「オウム返し」と同じで、聞いたことあるけどベタだなぁと思って使わなかった→結果、解答のピントがブレブレ という現象がここでも起きています。

フレームワークは、まずは素直に使いましょう。

 

 

 

平成30年度 事例Ⅲ 振り返り

※プラスチック射出成型加工の、C社の事例です。

(在庫のグラフやマン・マシン・チャートが出てきた年です。)

 

【全体】

・事例Ⅲは生産レベルで解決すべき問題を、もれなくダブりなく解答に落とし込む

解説:

すみません、先に言っておくと、私の本業が金型屋ということもあり、事例Ⅲについては言及少なめです。

これは、特に「書き漏れがないか」を注意喚起するメモですね。

C社の困りごとに対して、ちゃんと全部対策を示せているか? をチェックしましょう。

 

 

【第2問・第3問】

・図の読み取りは、図だけで答えない!

→与件文の対応箇所も確認して解答の要素を拾う

→「これは何の図か?」を具体的に、正確に把握する

→グラフは「タイトル」と「縦軸/横軸」をおさえる!

解説:

図だけで答えたんでしょうね。図にかじりついて。

これは他の事例でも言えることだ、事例Ⅱの顧客のグラフや事例Ⅳの財務諸表も、与件文の対応箇所を意識するのだ、と気付いた時は、「ユリイカ!!」ってなりました。

すぐに二次試験では基本中の基本と知り、やるせない気持ちになりました。

 

 

【第5問】

・2つ制約条件が与えられたら、まずはその2つを掛け算で使えないか考える。Aは~、Bは~よりまとまりがあり、具体的な解答になる。

解説

突然高度なことを言い出しました。難しいですね、これ。

ただ、制約条件が出てきたら「何に誘導しようとしているのか」を考えることは大事だと思います。

2つ条件があるのなら、1つだけでは誘導しきれないということでしょうから、「Aの条件だけだとこの範囲だよな。でもBも合わさるとこれに決まるな」という考え方は役に立つと思います。

 

 

 

 

 

いかがでしたか?

同じ問題を解いても「できたところ、できなかったところ」は人それぞれです。

大切なのは、課題を明確にして、「解決策を考えよう」と明文化することだと思います。

 

ちなみに方法でいうと、自分のクセや、間違いやすい箇所に気付くためには、他者との比較や他者からのフィードバックが有効です。

一方、「なんでそんなクセがあるのか?」「どうしたら、自分はこのクセを治せるのか?」は、人の意見を聞いても良いですが、最終的には自分で考えるしかありません。

そのあたりも意識して使い分けると、よりメリハリある勉強ができると思います。

 

 

 

 

なお、平成30年度については10代目なおさんのまとめ記事があります!!

10代目高得点解答にみる2次試験合格のポイント!:平成30年度事例Ⅰ

10代目高得点解答にみる2次試験合格のポイント!:平成30年度事例Ⅱ

10代目高得点解答にみる2次試験合格のポイント!:平成30年度事例Ⅲ

 

そして、平成29年度については、この企画の元祖・9代目だいまつのまとめ記事もあります!!

【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅰ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!

【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅱ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!

【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅲ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!

 

どちらも道場読者の必修記事と考えております! ぜひご覧下さい!!

 

ではでは、引き続き一緒に勉強がんばりましょう~^^

 

 


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合格に十分な実力発揮の準備!

✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

おはようございます。べりーです(過去投稿記事はこちら)。

前回は事例Ⅳを取り上げました。
そして最後にまとめとして、「愚直に過去問と向き合い、計算力を磨き、「ミス発生→原因分析→対策検討→手順に落とし込み→習慣化」を徹底することが重要です」と書きました。

事例Ⅳでは小さなミスの積み重ねが命取りとなりかねないため、ミスしないための準備が必要というお話でした。

一方、事例Ⅰ、事例Ⅱ、事例Ⅲはどうかと言うと、あまり「ミス」とは言いません。では何というか。

「事故」と言います。

 

なぜ事例Ⅰ~Ⅲは「事故」というのでしょうか?

Ⅳの出題傾向

なぜ「事故」というのか?の推測

1.事例Ⅰ~事例Ⅲには明確な「正解」がないため

2.人為的に発生する事象であり、故意により起こるものではないため

3.同じ失敗を繰り返しているうちにいつか大きな失敗を起こしてしまうため

 

1.事例Ⅰ~事例Ⅲには明確な「正解」がない

皆さんご存じの通り、出題者である中小企業診断士協会は2次試験の模範解答を発表しません。
合格発表と同時に「出題の趣旨」といういささか曖昧な発表をするだけです(令和元年の「出題の趣旨」)。

では、採点基準や模範解答がないのに合格/不合格を判定できるかというと恐らくそんなことはなく、採点時には何かしらの基準があるはず、というのは一発合格道場の9代目きゃっしいが記事(コチラ)にした通りだと私も思います。

きゃっしいは次の通りに伝えています。

答案が採点されるときは、この与件文や1次知識に基づいて作られた模範解答や採点基準を手元に置きながら採点するはずです。

ということは、自分の解答にも与件文の言葉が書かれていたら、採点者としては「この記述は採点基準のどの部分のことを言っているんだろうか??」といったように余分なことを考えずに「採点基準と同じようなことが書いてあるな」と思って○をつけてくれるのではと思います。

(中略)

与件文の言葉はそのままにしながら、採点基準にヒットしてそうな与件文中のキーワードをいかに多く盛り込むか、という練習を普段の過去問や演習問題では行っていました。

これはまさにその通りだと私も思います。

 

例えば、2次試験は何年も合格できない人がいる一方で、多くの初学者がストレート合格しています。

この要因の一つに「初学者は「解答の型」などに慣れていないため与件文中の文言を比較的”素直”に抜き出して使おうとし、逆に経験がある人ほどより良くみせたり「解答の型」に当てはめる目的で違う文言に置き換えようとして採点基準から遠くに離れてしまう」ということがあるように思います。

恐らく膨大な数の答案と対峙するであろう採点者は、あなたが書いた解答をじっくり読み込み「なるほど、この受験生は恐らくこういう意味で書いたんじゃないだろうか」と忖度してくれることは一切ありません。

だから拗らせないことわざわざ採点基準から遠ざかるリスクは徹底的に避けるべきです。

 

ということで発表はしないけど恐らく採点基準や模範解答はある。
そしてそこから外れると、事故。

ではどうやって合格点にたどり着けるのか?というゴールへの扉を開く鍵、これを先代たちは「作法」と言いました。

 

”採点基準”に寄せるための作法

①作問者が想定した採点基準にヒットしてそうな「切り口」と「与件文中のキーワード」を正しく盛り込む。

採点者の手元にある採点基準に寄せる!

②与件文にないことを書くときはリスクを覚悟する。逆に言えば、与件文にあり設問に関係しそうな要素は「多面的に解答するため」にも”フル活用”する。

与件文診断先企業の社長から受験生への「背景と状況の説明」であり、与件文全体からヒントを探して多面的に答える!(経営理念、社長のビジョン、抱える課題を正しく認識する)

③設問文で問われたことを解答する。問われていないことは解答しない。

設問文社長からの「相談内容」であり、2つ聞かれたら必ず2つ答えるし、「なるべく投資したくない」等の『制約条件』は徹底的に遵守する!(こいつ話しを聞いてなかった?!と思われないように)

あとで具体例を挙げて振り返るので、ここでは上記を覚えておいて下さい。

 

2.人為的に発生する事象であり、故意により起こるものではない

かつて、劇場のスクリーンやブラウン管の向こう側で「事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きてるんだ!」と上司にキレてみせた所轄の刑事がいましたが、私も彼と同じぐらい膨大な数の事件(自分が起こす事故)を見てきたので、似た考えを持っています。

「”事故”は試験会場で起きているんじゃない!会場入りするまでの準備段階で起きているんだ!」・・・です。

自分は2次試験を3回受けましたが様々な事故を起こしてきました。
後ほど令和元年を例に説明しますが、それ以前も事故、事故、大事故の数々で、再現答案作成時にガク然とするような経験ばかりです。

その原因は何でしょうか。

ひとつは先述した作法を実行しなかったことが挙げられるでしょう。社長との対話でエラーがあった、
2次試験的に言えば「題意に沿えなかった」です。

そしてもう一つ、名案を思い付いてしまいそれに飛びついてしまった」というものです。

与件には書かれていないけど、与件をヒントに合格実力者である自分だけが考え得る施策。
自分の職歴があればこそ提案ができる一発逆転のアイデア。
やった!これを思い付いた自分だけが80点に手が届くかもしれないぞ。

・・・その全てが「危険」です。

オンライン夏セミナーでCKが語った中に深く頷いた一言がありました。

「中小企業の基本戦略は『個性を活かして成長/競争』ですが、2次試験の基本戦略は『個性を殺して対応』することです」

というものでした。
これまでの人生において皆さんも少なからず「個性=強み」と感じる場面があったのではないでしょうか。
仕事においても「個性を活かした提案や行動」がお客様や会社の仲間を助け感謝された経験もあるでしょう。

ですが、2次試験は国家資格試験として「顧客である中小企業の社長に診断・助言する能力を問う」という特性上、「与件文と設問文」が唯一絶対の正義であり、半沢〇樹さんのようなアイデアマンによる限界スレスレ一発逆転の提案は必要とされていないのです。
そんなアイデアが採点者の手元にある採点基準に書かれている可能性は極端に少ない筈です。

当然私も試験に臨むからには「受かりたい、正答に寄せたい」の一心でおり、「わざと外れたことを書いてやろう」などと考えるわけがないのですが、「よかれ」と思って的外れなことを書いてしまう。
そんな場面がありました。皆さまも恐らく経験されると思います。

この点、ご自身のこれまでの経験を封印し、①与件と設問文の中に書かれている情報だけを糸口として決して飛躍せず、②「他の受験生が書くであろうありきたりな診断と助言」を自分も全て漏らさずに書ききる意識を徹底し、個性を殺して対応して下さい。

これを、会場入りする前の準備段階で固く決意しておくこと。この「準備」によって事故の量をグッと減らすことができます。

 

個性を殺して対応する

①アイデアマンによる一発逆転の提案は2次試験においては”毒”。

②ご自身の並外れた才能とこれまでの誰もが羨む輝かしい成功経験を封印し、「与件と設問文」の中から因果の「因」を見出してそれを糸口とし、決して飛躍しないよう個性を殺して「誰もが書くであろう内容」を書く。

③その結果、与件(事例企業)に寄り添った診断と助言(採点基準に合致する解答)が実行できます!

 

3.同じ失敗を繰り返しているうちにいつか大きな「事故」を起こしてしまう

受験生時代、道場の過去記事で「2次試験の学習時間は半分を事例Ⅳに、残り半分は事例Ⅰ~事例Ⅲに振り分けろ」とあって納得したものでした。
確かに事例Ⅳは努力に答えてくれる年が多い印象です(「年が多い印象」という歯切れの悪さが辛いところですがそれでも事例Ⅳは信じるに足ります)。

一方の事例Ⅰ~事例Ⅲは得点を見込みづらく、「得意感」と「得点」が連動しないところが難敵です。

一つのサンプルとして、私の2次試験3回の成績は、

事例Ⅰ ・・・ A→B→A
事例Ⅱ ・・・ B→A→B
事例Ⅲ ・・・ A→C→B
事例Ⅳ ・・・ C→B→A

でした。事例Ⅳは右肩上がりですが他は一進一退の繰り返しです。

 

また、2次試験は「自信と結果の点数に差がある」ことがよくありますが、これも、事例Ⅳとそれ以外とでは少し意味合いが変わります。

事例Ⅳの場合は、素点で全体の出来が悪い年は一定数の合格者を維持するために「得点調整」が入ると言われています。
「素点で50点だったのに60点を超えてたー♪」というやつです。
特に計算問題は正誤が明確なので配点を予測しさえすれば素点を自己採点できるのですが、そこから10点も得点を動かすダークマター的な何かが存在します。
ちなみにこの得点調整が入る年は「素点が80点だったのに70点だった💀」という現象も起きるようです。

一方の事例Ⅰ~Ⅲでは「自信があったのに得点が低かった」ということがよく起こります。
この場合、振り返ると大きな事故をいくつか重ねていることが多く、発覚する度に衝撃を受けることになります。

衝撃とは大げさでしょうか。
それが本試験であれば年一回の試験です。
その失点は本当に大きくて、痛みすら感じます。

「ミス」というと他で取り返せそうな気がしますが、まさに「取り返しのつかない事故」を起こす可能性があるということです。

そうした事故発生時には必ず「ミスノート」に記録して、事故を繰り返さないようにして下さい。

いや「ミスでなく事故だ」と言っているので、事例Ⅰ~Ⅲの場合は「ミスノート」ではなく「事故ノート」あるいは「デスノート」と名付けても良いかもしれません。

自らが犯した事故の数々が記録されたデスノートは事例Ⅰ~事例Ⅲにおいても非常に役立つツールになります。


出典:DIGITAL FRONTIER

 

事故を繰り返さないために

1年に1回しかない試験で「どうしてこんなことを書いてしまったのか」という事故を起こしてしまうと悔やんでも悔やみきれません。

「今年の合格」を奪いかねない「事故」。

未来の事故につながる原因を見逃さないために、特に「自信があるのに得点が低かった」場合には、自分に何が足りなかったのか?を徹底的に振り返って下さい。

事例Ⅰ~Ⅲも事故を起こすたびに記録し、対策と共に一元化することをお勧めします。

 

ここからは「【実録】2次試験の事故現場」と題して、実際に私が令和元年度(R1年度)の2次試験事例Ⅰ~事例Ⅲで犯した事故を振り返ります。

もし「直近年度である令和元年度の過去問は超直前期まで取っておきたい」というお考えがあるようでしたら、以下は読み飛ばして下さい。

ちなみに3回目の「ABBA」の点数は「67、59、59、79」だったのですが、事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲそれぞれ、見事に大事故を起こしていました。

 

【事故現場:R1年 事例Ⅰ】

我々11代目の再現答案は点数とともに公開されているのでご興味おありの場合はご覧ください(コチラ)。
得点とセットで公開される再現答案は非常に貴重ですよ。

以下、上段の黄色い枠が実際に出題された設問文、下段の「事故現場!」は本設問における私の再現答案です。

まずは地味だけどヒヤッとしたプチ事故です。

 

第1問(配点20点)

A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。

【事故現場!】

最大の要因は、健康志向が強まりたばこ市場の縮小傾向が進み、葉タバコ生産者の後継者不足や高齢化、耕地面積減少が深刻でニーズがなく、メンテ用の膨大な部品で在庫費用が増大し、収益悪化で事業成立しなかった為。

内部・外部環境分析の問題です。

問われていることに答えられていないタイプの事故です。
「最大の理由は何か。」と問われて「最大の要因は、」と答えています。

以前に「解答の型」について岩塩が書いた記事(コチラ)の中で、「(設問解釈時には)オウム返しに問われたことを解答の枠として書く」と述べており、私も同じやり方だったのですが、本試験の最初の科目の第1問ということで浮足立ったのか「最大の要因は」と書いてしまいました。

解答の中身は「理由は?」という題意から離れていないものの、リアルな場であれば冒頭で「話を聞いてない」と思われても仕方がありません。

 

続いてA社が企業風土を変革し新たな一歩を踏み出す重要な設問です。

第4問(配点20点)

新経営陣が事業領域を明確にした結果、古い営業体質を引きずっていた A 社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった。その要因として、どのようなことが考えられるか。100 字以内で答えよ。

【事故現場!】

要因は、新市場拡大の土台として①営業業務をIT化し近代的経理体制で営業所毎の業績への認識を統一化②成果主義的報酬制度で若手社員の意欲向上を図り③ソフトウェア開発の勉強会や外部研修参加で育成強化したこと。

人的資源管理に関する問題です。

現場では「業績の可視化→業績に応じた報酬制度で意欲向上→育成強化」というストーリーを考えました。全て与件文に載っている要素です。

がしかし、社長は与件文(=背景や状況説明)の中でもっと重要なことを話してくれていたのです。
それが「高齢者を対象とした人員削減」です。
その効果として「これを乗り越えたことで従業員の年齢が 10 歳程度も引き下がり、コストカットした部分を成果に応じて支払う賞与に回すことが可能になった」とまで書いてあり、苦渋の決断を下してこのような効果を実現した社長に対し私の解答は「ピントが合ってない」と思われても仕方がないと思います。

「2次試験を診断・助言の実務の場だと思え」という人がいます。
だから2次試験会場にスーツ姿で臨む人もいると聞きます。
それぐらい、2次試験において問題用紙の向こうに事例企業の社長をイメージすることは「題意を外さないための手段として有効」だということでしょう。

 

ちなみに11代目で再現答案を公開している10名の内、人員削減に触れているのが7名、触れていないのが私含め3名でした(3名中2名が60点未満)。

配点が5問とも均等に20点ずつだったのでまだ傷が浅かったと言えますが、もし「重要な問題」ということで配点が大きければ、私の解答ではその分失点が大きくなっていたと思います。

 

【事故現場:R1年 事例Ⅱ】

続いて事例Ⅱです。結構盛大にやらかしました。

第2問(配点30点)

B 社社長は初回来店時に、予約受け付けや確認のために、インスタント・メッセンジャー(インターネットによるメッセージ交換サービス)のアカウント(ユーザー ID)を顧客に尋ねている。インスタント・メッセンジャーでは個別にメッセージを配信できる。
このアカウントを用いて、デザインを重視する既存顧客の客単価を高めるためには、個別にどのような情報発信を行うべきか。100 字以内で助言せよ。

【事故現場!】

B社は個別顧客ごとに①初回来店時に高評価だったデザインに似たデザイン・オプションを提案して関心を促し②卒業式等の衣装の雰囲気に合わせたストーンオプションを提案し③季節ごとのアート・オプションを提案する。

インスタント・メッセンジャーのアカウントを用いた販促施策の問題です。

この事故は「多面性を欠いた」これに尽きます。

「デザイン重視の既存客の客単価向上」という目的が「制約条件」として与えられていますが、「客単価向上=サービス単価向上策」と単純に考えてしまいました。
来店頻度向上と関連購買によっても客単価向上が狙えますが、当日の私は、より高単価のサービスを販売促進する!というアイデアに一直線に突っ走ってしまいました。

その結果「表 B社の価格体系」に目が行き、「3種類のオプションをターゲットとシーンを書き分けた上で全部乗せしたら最強じゃん!」と思いついてしまいました。
私の解答は100字を使ってオプションのことしか書けていません。
どのように提案するのか?の具体的な手段も書き漏らしています。
なのに自分の解答には結構自信を持っていました。危ないパターンですね。

皆さんも夏セミナー等で「ひらめきやアイデア答案は高リスクだから気をつけろ」としつこく言われたと思いますが、まさにこれがその事故現場です。

私の解答がいかに薄っぺらであるかは?高得点答案と見比べてみると一目瞭然です。

 

【いけちゃん78点答案!】

顧客に好きな絵柄・SNS上のネイル写真の共有を依頼すると共に、顧客の予算を踏まえつつ、気に入りそうなB社の凝ったデザインのネイルを提案して顧客要望を具体化し、アート・オプションの利用を促す。

私のモノトーンな答案と比べて、非常に彩り豊かな答案です。

①好きな絵柄やネイル写真の共有を依頼(情報収集)
②気に入りそうなデザインのネイルを提案(顧客要望を具体化)
③アートオプションの利用を促す(高価なサービスへの誘導)

しかもB社の強みである「凝ったデザイン」を活用することで「因果」の「因」に使っています。

更に言えば、最終的に「オプションの利用を促す」という施策に結びつくのは同じですが、いけちゃんは「情報収集→顧客要望を具体化→サービスへの誘導」という構成になっており、「なぜそれをするのか?」の納得性が高いのも素晴らしいと思います。

いけちゃんの解答と比較すれば、私のアイデアがいかに自らの視野を狭めたかがご理解いただけたかと思います。

 

これを皆様は反面教師として下さい。

「ひらめき」より「与件文と設問文に忠実」

「一点集中」より「多面的」

「施策の羅列」より「因→果、因→果」で納得感を高める。

採点者の手元の採点基準に寄せて書く、その重要さがよく分かると思います。

 

 

【事故現場:R1年 事例Ⅲ】

最後に事例Ⅲの事故現場です。これはかなり失点したものと思われます。

第2問(配点 20 点)

自動車部品メーカー X 社からの機械加工の受託生産に応じる場合、C 社における生産面での効果とリスクを 100 字以内で述べよ。

【事故現場!】

リスクは①X社の熱処理部品全ての機械加工の受託で初めての本格的量産機械加工のため生産ラインが混乱②混乱による納期遅延③新たな工作機械の導入や機械加工能力を2倍にする資金不足や④既存取引先との関係悪化等。

 

事例Ⅲは「生産実施」と「生産管理」のどちらを問われたか?の判定が重要です。
この問題は「生産実施面の効果とリスク」の問題です。

なのに、「リスク」しか書いていません。
聞かれたことに答えていないタイプの「究極的な事故」です。

各受験校の採点サービスで「片方しか書いていない答案は初めて見た」と言われたので相当珍しい「大事故」だったのだと思いますが、配点20点のうち10点は「最初から消えた」ことになり、残りの10点のうち6点か5点が入った程度だったのではないかと想像します。

ということで15点を失ったかもしれないこの問題、反省点として私がデスノートに記録するのであれば、こう書くでしょう。

【事故の種別】設問文の「制約」破り

【事故の内容】「効果とリスクを述べよ」に対し「リスク」のみを解答

【再発防止策】骨子の「型」を作成時に、設問文の制約や指定に漏れなく対応したかを「指さし確認」し、型に転記したら設問文の当該記述部分の文字を消し込む(「/」と書き込む)

 

恐らく、事故の種別には「1次知識の理解不足」や「アイデア解答(俺様解答)」「レイヤー違い」「タイムマネジメントエラー」等々の文字が踊ることになります。

ちなみに「効果とリスク」を100字で書かせる問題で「リスク」しか答えなかった場合、いくらなんでも「マス目が多すぎ」と思わなかったのか?と思いませんか?

正直言って「与件文からの抜き取り要素が結構長文いけるな」とは思いましたが、上記の通りそこまで不自然に長文だなと感じる形でもなかったので、見逃してしまいました。

逆に言えば、効果とリスクの両方を書くには上手に編集する必要があったということです。

では高得点答案はどれほどの密度になるのか?を見てみましょう。

 

【CK77点答案!】

効果は、機械加工の生産量が約2倍となり売上増加と部品調達コストの低減で収益向上。リスクは、①生産量増大で仕掛品の増加、②人や物の移動の困難化、③X社依存度が高くなり経営不安定化することである。

私はCKから「リスクだけでマス目が多すぎると思わなかったの?」と聞かれたら、「仰る通りでございます」とひれ伏すしかありません。

8割近くを取る答案というのは、ここまで無駄なく、必要な要素が多面的に盛り込まれるという好例ですね。

事例Ⅲの事例研究をするとき、令和元年度のCKの答案はその中心に据えてみて下さい。
非常に美しい答案だと思います。

そして素晴らしいことに先日CKが令和元年事例Ⅲをどのように解いたか?の記事を上げました。

自分なりの解答プロセスを固めていきましょう! by 11代目CK

解答者本人による解説付きの高得点再現答案です。
学習に役立つこと間違いなし!と絶賛おススメします。

 

【過去の事故と向き合い未来の事故を回避】

以上が令和元年の事例Ⅰ~事例Ⅲにおける「事故」の実例です。

合格年度の事故なので「一発足切りクラスの事故」はありませんでしたが、事例Ⅱと事例Ⅲはどちらも60点に届かなかったという意味では「かなり危ない橋を渡った」わけですし、やはり事例Ⅰ~事例Ⅲの事故による破壊力は油断なりません。

また、失敗という意味では2次試験を2回落っこちた年の失敗、誤解、こじらせ、ハプニングを長々と振り返った記事を過去に書きましたので、もしまだご覧になってなく、お時間許すようでしたら8月の内にご覧頂けたらと思います(2次試験の準備と実力の話【診断士試験の模試と過去問と本試験】)。

 

事故の原因を振り返ることは、再発防止のために必ず必要な工程です。
本試験で繰り返さないことが目的ですので、辛いし自分に対して腹の立つ作業ではありますが、必ず振り返ってデスノートに一元化して下さい。

その際、今回の私の記事がそうであったように「自分一人の答案だけから得られる気づきは限界がある」ため、「自分以外の高得点答案」や「信頼できる勉強仲間からのアドバイス」を参考にすることをお勧めします。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
✅ 対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

 

皆さんにも起こり得る事故の中で「最大の事故」は「受験番号の書き忘れ」です。
試験終了が宣告された後に答案に触れたら、それだけで試験監督から強く叱られます。
受験番号を書き忘れたと事情説明しても、記入を許されることは絶対にありえません。
絶対にです。くれぐれもお気を付け下さい。

それでは、連日猛暑が続きますが勉強頑張りましょう!

べりーでした。


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<よろず相談会のお知らせ>

日時:2020年8月29日(土)23:00~25:00

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・内容:独学者向けの「ユルいアドバイス」と「よろず相談会」
(相談会は6~7名/班を20~30分毎に入替形式)

人数:約20名(※応募多数の場合は抽選といたします)

・受付期間:8月11日(火)6:00~8月21日(金)24:00

・受付方法:Googleフォームにて必要事項入力

・参加確認:8月22日(土)までにEメール連絡
(※抽選の場合、外れた方への連絡は致しかねます)

           

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どうも、Tomatsuです。

いつも道場記事を読んで頂きありがとうございます。

(前回までの記事はこちら

8月も折り返しに入りましたが、学習は進んでおりますでしょうか?

過去問演習を3年分ほど取り組んだ方であれば、ご自身の課題が分かってきた頃かと思われます。

例えば下記。

  • 解答骨子の作成に時間がかかりすぎていて80分以内に解き終わらない
  • 事例Iの知識が不足していて助言内容が浮かばない
  • フレームワークが上手く活用できず、多面的な回答ができない
  • 気を付けていても設問の制約を外してしまう

「ヤバい、全部当てはまっている」と思われた方は是非安心して下さい。

自分の課題に気づけたということは一月前と比べて圧倒的に成長している証拠です。

これらの課題に関しては一気に解決しようとせず、「どうやったら再現性高く解決できるか?」を考えながら一つずつ潰していくように心がけてみて下さいね。

逆に怖いのは自分の課題があぶり出せていない方々です。

これに該当する方は「事例数が足りていない」or「振り返りがおざなりになっている」可能性がありますので、道場記事を参考に学習方法の見直しを行ってみて下さいね。


さて、本題に移ります。

本日は前回に引き続き、「事例毎のお作法(ルール)を知る」シリーズをお届けしようと思います。

今日は「事例III」について(他事例はこちら:事例I事例II )。

受験経験がある方々にとっては当たり前の内容も含まれているかもしれませんが、改めて初心に戻るためにも、この記事の内容を参考にして頂ければ幸いです。

【こんな人におすすめの記事】
✅ 2次試験の学習経験が無い方
✅ 事例毎の特徴がまだ分かっていない方
✅ 事例IIIのポイント・勉強法が分からない方

1.事例IIIの対策・勉強法(生産・技術の事例)

事例IIIは生産・技術に関わる事例です。

ですので事例企業となるC社は、ほぼ間違いなく『製造業』となります。

非製造業の方にとっては聞きなれない用語が多く出てきますのでアレルギー反応を示す方もいますが、実は事例IIIは出題パターンは少なく、比較的非常に取り組みやすい事例と言えます。

しっかり事例IIIのお作法(出題パターン、解答作成の切り口)を体得できれば60点付近は射程圏内ですので、まずは本記事の基礎をおさえましょう。

下記に、事例III対策をする上で大事なポイントを下記にまとめました。

  • まずは事例IIIの出題パターンを知る
  • 「問題」と「課題」は全く別物
  • 問われる論点と解答パターンを知る

2.まずは事例IIIの出題パターンを知る

事例IIIの出題パターンは大抵の場合、下記となります。

[事例IIIの出題パターン]
  • 第1問:SWOT
  • 第2問~3問:オペレーション面での問題点と改善策
  • 第2問~3問:オペレーション面での課題と対応策
  • 第4問:(強み・機会を活かした)経営戦略

ここで着目したいのが第1問のSWOTです。

真面目な方は第1問から順番に取り組みたいと考えるかもしれませんが、この行為、事例IIIでは特にNGです

第4問ではC社の「経営戦略」にが問われますが、ここで用いる「強み・機会」と、第1問で記述する「強み・機会」が食い違うと「解答の一貫性が失われるから」です。

与件文にはC社の『強み』・『機会』に関する記述が「思ったよりもたくさん」あります。

書き直しリスクを避けるためにも、最終問題の解答を作り終わってから、第1問に取り組むようにしましょう

3.「問題」と「課題」は全く別物

普段の生活では同意語として使いがちですが、診断士試験では、「問題」「課題」は明確に使い分けられています。

初学者は混同させがちなので要注意です。

[参考]
  • 問題:ネガティブな現状・事象
    (あるべき姿から外れた状態)
  • 課題:問題をポジティブな方向に変える行動
    (あるべき姿に近づけるための行動)

念のために、例を一つみてみましょう。

  • 問題:製品品質にばらつきがある
  • 課題:製品品質のばらつきを是正すること

この例からもわかる通り、ある事象をネガティブに示した表現=問題ポジティブに持っていくための行動指針を示した表現=課題となります。

これらを混同してしまうと、大幅な減点(場合によってはゼロ点)を食らってしまいますので、くれぐれもお気をつけくださいね。

私は昨年の今ごろ課題を聞かれているのに問題点を指摘してしまったり、中々ひどい状況でした。

ポカヨケのために「問題」なのか「課題」なのかを自分に問いかける手順を作りましょう

4.問われる論点と解答パターンを知る

第2問では「問題点と改善策」ならびに「課題と対応策」が問われることが多いのですが、実は問われる「論点」「解答パターン」は少ないです。

(a) 生産管理(生産計画・統制)
(b) 生産性向上(属人化されたオペレーション)

各論点における「C社のありがちな問題点」、「C社が目指すべき姿」、「解答パターンの例」を作ってみましたので参考にしてみてください。

(a) 生産管理(生産計画・統制)

(b) 生産性向上(属人化された生産)

上記はあくまで事例に慣れていない時期に「何を書けばいいんだろう~」と悩む時間を短縮する際に使って欲しいフレームワークです。

慣れた方は徐々に事例企業に対する理解を深めるという取り組みや事例IIIで必要とされる知識の拡充も行ってくださいね。

その際にはぜひかーなの「リアル事例III(前編)」「リアル事例III(後編)」やさいちゃんの「中小企業の課題と施策から、あるべき姿を考える(診断士2次試験~事例III編)」を参照してみてください。

最後に、事例IIIで求められる助言は問題点の裏返しにすぎません。

与件文を読めば、C社社長の「苦しみや悩み(問題点)」が所狭しと散らば目られていますので、それらを丁寧に拾って裏返してあげて下さい。

夏セミナーでCKが言っていたように2次試験では、事例企業、与件文、設問文に対する「素直さ」が重要となります。

そして事例IIIではその素直さが特に重要となります。

C社社長の苦しみを素直に裏返すことができれば、及第点(60点)は取れますので、まずは再現性高く、素直な解答が書けるレベルをめざしましょう。

本日は以上です!

くれぐれも熱中症に気を付けて学習頑張ってください!


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こんにちは。CKです。

お盆休みが終わり今週から仕事に復帰という方も多いのではないでしょうか。今年は帰省の自粛など例年と違う夏を過ごされた方も多いと思いますが、皆さんしっかり勉強できましたか?

暑かったですしね。
頭が溶けそうですしね。
マスクすると余計に暑いですしね。
ビールも美味しいですしね。

気持ちはすごーく良くわかります。

私も昨年はお盆休み明けまでは全く勉強に身が入りませんでした。

でも、敢えて言います
そろそろエンジン掛けて行きましょう!

今年は例年と違い、1次試験から2次試験までの期間が1ヶ月長く初学者にとっては準備期間が長い年ですが、そのアドバンテージの期間も終わりました。本試験まで残り2ヶ月強です。

特に1次試験である程度自信のある結果を残せた方、油断大敵です。
2次は1次よりは科目も少なく暗記する内容も少ないですが、一定の「訓練」が必要な試験です。独特の作法を理解して、試験時間80分間で再現する訓練をしていくためには、実際に問題を解いていく「まとまった時間」が必要になります。

私自身、昨年8月は中々エンジンがかからずに9月以降に大いに焦りました。実際に問題を解いていくと時間がいくらあっても足らない。。8月のフワフワしていた時期を後悔しました。

しかし、今からなら全然間に合います。

勉強のリズムがまだ整っていない方やお盆休みで崩れた方は、是非このタイミングで残り日数を意識して立て直しを図ってみて頂けたらと思います。

 

自分なりの解答プロセスを作り上げましょう

そんな中で今日の話題は「80分のプロセス」です。先日の夏セミで岩塩からも紹介があったテーマです。

これ、すごく大事だと思っています。
1次試験と2次試験の一番大きな違いは、「会場に何を持っていけるか」です。

1次試験: 暗記した知識
2次試験: 自分なりの解答プロセス

1次試験は暗記した知識を持って本番に臨みますが、2次試験では暗記した知識だけでは解けません。また過去問の答えを暗記していても解けません。では、何を持っていくか。それは「自分なりの解答プロセス」だと思います。
2次独特の作法やパターンを理解した上で、過去問演習で犯したミスや反省への対応を落とし込んだ「自分なりの解答プロセス」を固めて、当日再現できるようにすることが2次試験対策の骨幹の部分ではないでしょうか。

何年分か過去問を解き模範解答を見て復習し「どういった事を解答しないといけないか」が分かってきたら(実際、自身の解答では出来てないヌケモレがあっても)、次は80分で答案を完成させるプロセスも意識した学習へ移行することをオススメします。プロセスを固めていく段階で、過去経験したミスや盲点などの反省点に対する対策を盛り込んでいくといった進め方です。

今回は参考までに私が昨年使用した解答プロセスをご紹介します。

 

CN法

私の場合は、9代目きゃっしいと10代目なおさんの多色ペンを使った解法(きゃっしい=Cとなおさん=Nの頭文字を取って、勝手に「CN法」と名付けてました)を昨年のこの時期からトライしていきました。

大まかな流れは、下記のようになります。

1.最初のルーチン
受験番号書く+問題用紙を切り離す+与件文に段落番号を振る

2.与件文の最初と最後の段落を読み企業概要だけ確認

3.設問解釈
設問文を読み、問われていること(=与件文から探す内容)を把握。解答の型などをメモ書き。

4.与件読み1回目
与件文を読み、重要な箇所に黄色マーキング

5.与件読み2回目
与件文を再度読みながら、対応する段落分けを行い、事例2では経営資源をリスト化する。

6.与件色分けマーキング
設問毎に色分けしたマーカーで解答に使う箇所にマーキングし①、②、、と番号をつける。

7.解答骨子メモ
5の与件内でマークした①、②、、を使い解答骨子メモを作成
(※ここまでで40分。時間が来たら骨子作成途中でも答案作成スタート。)

8.答案作成: 解答骨子をもとに答案を作成

2人の解法の詳しい説明は下記記事を御覧ください。
9代目きゃっしいの解法解説記事
10代目なおさんの解法解説記事

私も当初2人と同じような方法で解いてみたのですが、文章を読む速度が遅いためか、同じ様にやると骨子作成完了(上記の7番目のステップ)を40分で終わらせる事ができず、その後の答案作成の時間が足りなくなりました。

また、解答を組み立てる上で、経営方針や課題、強みや経営資源については使用する可能性が高いと感じたため、これらについてもマーキングを追加したいと考えました。

その他、設問の制約条件を忘れてしまったり、メモを書いても読めなくなったり、、

色々と試行錯誤の結果、最終的には下記のようにカスタマイズしたプロセスに落ち着きました。

※赤字の箇所がカスタマイズした内容です。

1.最初のルーチン
受験番号書く+問題用紙を切り離す+与件文に段落番号を振る

2.与件文の最初と最後の段落を読み企業概要だけ確認

3.設問解釈
とりあえず2回ずつ読んで、思いつく内容(1次知識、よくあるパターン、フレームワーク等)のみ書き出す。与件文を読んだ後に想定が変わることも多いので、あまり時間を掛けすぎない

4.与件読み1回目
与件文全体を読み、気になる箇所を黄色マーキング。これに加えて、
・経営方針、課題 → 解決せなあかんコトなので、赤で印付け
・強み、経営資源 → 戦略や施策に活用できるモノなので、青で印付け
を行い、一次知識などの思いついたワードは与件文脇に書き出ししながら、与件文読み1回目からしっかり読み込む様にしていました。

5.与件色分けマーキング
設問文を再度読んで制約条件にマーキングし再度確認した上で、与件文から各設問の解答に使う箇所を設問毎に色分けしたペンでマーキング。このとき、4で行った印付けやメモ書きも参考にしながら、黄色マーキングの箇所を中心に見返しながら解答要素を探していきます。

6.解答骨子作成
設問別に色分けしてマーキングした箇所を見ながら、頭の中で解答骨子を作成。別途メモを作成することまではせず、与件文脇や設問文付近に走り書きする程度
(※ここまでで40分。時間が来たら骨子作成途中でも答案作成スタート。)

7.答案作成: 解答骨子をもとに答案を作成

きゃっしい、なおさんの解法に比べて解答骨子作成部分に時間を割けないため、文章を組み立てながら答案に記入していく必要がありますが、最初の与件文の読み込みの際にしっかり時間を掛けるこの方法が自分には合っているという結論に落ち着きました。

実際の問題用紙(令和元年 事例Ⅲ)
※すみません。かなり字が汚く読み難いと思いますのでイメージだけご参照ください。

解法プロセスに絶対解はありません。シャーペン1本で解く人もいますし、文章を読む速度も、答案を書く速度も人それぞれだと思いますので、誰かの解法をそのまま使うのではなく、実際に自分で解いて行く中で、タイムマネジメントやミスの反省も踏まえながら自分にあったやり方に修正しながら固めていくことをオススメします。
(プロセスを固めることで、本番での対応のバラツキを抑え、練習に近い対応が取りやすくなります。)

そして、2ヶ月後の本試験の日には、「このやり方で勝負するぞ」というプロセスを持って会場に向かって頂けたらと思います。

※ただ、プロセスを固めていっても本番ではいくつかミスはします。現場対応も少し出てきます。
次回以降は令和元年の本試験での80分間を振り返り、その辺りの内容を書いて行きたいと思います。

今日も、最後までお読みいただき有難うございました。


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本日もアクセスありがとうございます!さいちゃんです。

今年のお盆が終わってしまいました。私の実家の方では、13日から15日がお盆の期間ですが、茨城の知り合いのところは13日から16日だそうです。地域によってお盆の期間が異なることに少し驚いたのはさておき、コロナ禍&酷暑の中、家でじっと過ごすのはある意味新鮮でしたが、来年は実家のお墓参りにいけることを強く願っています。

さて本題です。

前回の記事では診断士試験に合格するためのあるべき姿と現状とのギャップ、そして、ギャップを埋めるための課題と具体的な施策という観点で学習法を考えてきましたが、今日は中小企業の課題と施策について考えていきます。毎度ながらマクロ的な話で試験にすぐに役に立つ話でなく恐縮ですが、具体的な勉強法については他の道場メンバーの記事を参照ください。該当する記事がない場合都度リクエストをいただければ可能な限りお答えしますので、よろしくお願いいたします。

中小企業のあるべき姿とは

中小企業のあるべき姿とは何でしょうか。中小企業白書に書いてあるでしょうか。定義する人の立ち位置によって、相対的なものなのかもしれません。昨今は中小企業のあるべき論が活発になっており、中小企業政策にも転換点がくるかもしれません。

当然ながら、診断士試験の合格を目指す方にとっては、中小企業庁や診断士協会が示すあるべき姿に則るべきです。
今回は、中小企業庁が発行する資料を用いて、実際の中小企業の課題と施策から中小企業庁が示す中小企業のあるべき姿を探っていきます。

活用する資料は、「はばたく中小企業・小規模事業者300社」です。概要は以下の引用をご覧ください。

本書は、ITサービス導入や経営資源の有効活用等による生産性向上、積極的な海外展開やインバウンド需要の取り込み、多様な人材活用や円滑な事業承継など、様々な分野で活躍している中小企業・小規模事業者を『はばたく中小企業・小規模事業者300社』として(中略)、取りまとめたものである。

まえがきより引用

以前の記事で、「はばたく中小企業・小規模事業者300社」のまとめた記事をアップするとお伝えしておりましたが、素晴らしいまとめ記事を発見してしまいました。それは、神奈川県診断士協会の湘南診断士ネットさんが紹介している記事になります。2018年度と2019年度の合計600社の中小・小規模企業の成功事例をまとめたものがエクセル化されており、誰でもダウンロードできるようになっています。

このツールの素晴らしいところは、各企業の課題と施策とその結果を検索できるところです。記事によると、成長戦略を提言する際のデータベース(DB)としての活用が主目的とのことですが、課題と施策の組み合わせが実際の企業にどのような成果を生み出しているかが理解できるツールとなります。また、取り上げられている企業は中小企業庁が関わって選定しているため、診断士試験に必要な中小企業のあるべき姿を、課題と施策の面から把握することができると考えています。

注意点としては、ツールに書かれている課題と施策のキーワード間のつながりが直接的にわかりづらい部分があるので、「はばたく中小企業・小規模事業者」の文章を読み解いて関係性を把握してみるとよいと思います。時間がない場合はそこまでの深堀は不要ですのでさらっと読みもの的に読んでみてください。

 

中小企業の実例から見えてくる課題と施策(事例Ⅲ編)

診断士試験に出てくるほとんどの事例企業は、その企業のあるべき姿と現状の間にギャップがあります。ギャップを埋めるための課題設定と施策の要素について、実際の中小企業の成功事例から抽出してみたいと思います。

例えば、生産性向上という課題がある場合、「はばたく中小企業・小規模事業者600社」の成功事例の中から生産性向上に関する課題の分類と施策をまとめると以下のような表になります。

表1:生産性向上に関する課題と施策一覧

  課題の分類 施策キーワード 関連キーワード
技術活用 外部
技術
IT,IoT,AI,
ビッグデータ
活用
「DRINK」や自動化技術に関連。
自動化 トヨタ生産方式は「自働化」
設備導入 補助金を活用している例が多い。
他企業・
公的機関・
地域との連携
工業団地、
産学官連携、
地域資源活用
先端技術導入 上流・下流の企業と共同開発。CAD,CAM,CAE等
アウト
ソーシング
自社の強みに
注力するための施策
内部
技術
経験と勘を
形式知化
多能工化にも関連する。マニュアル化、標準化
コミュニケーション 「DRINK」のK。~共有化
自社ネット
ワークの活用
「DRINK」のN。
自社開発設備  ―
特許取得 知財戦略、ライセンス収入
独自技術  ―
顧客訴求力向上 売価
向上
高付加価値化  ―
一貫生産 熱処理と機械加工の~
人材育成  ― 多能工化 多台持ち、多品種少量生産
技術継承 標準化と関連
職人技術 標準化と関連
生産管理
強化
 ― 5S 「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」
TPM活動 Total Productive Maintenance
参考
平準化 生産計画・
生産統制
品質保証体制
の確立
QCDのQ
コストダウン QCDのC
短納期 QCDのD

 

図1:施策キーワードと関連企業数(クリックすると拡大します)

 

最も多いのは最新のIT技術関連のワードで、全体の約20%を占めます。流行を意識しているのかもしれません。
2番目に多いのは設備導入に関してでした。最新設備の導入による生産性向上はわかりやすい施策で、補助金の主な使い道になっているようです。
3番目に多いのは外部との連携関係です。他企業や産学官に加え、地域資源との連携に関する記述が多いです。地域の中で役割を果たすという意味合いの企業を多く拝見しました。

他に気になるワードは、5S、QCD、DRINKといった事例Ⅲの鉄板ワードに加え、高付加価値化や一貫生産といった顧客訴求力の向上施策や、知財関係、人材育成に関わるものが目立っています。

以上からわかるのは、実際の中小企業の事例で有効だった施策は、2次試験でよく使用する「当たり前のこと」ばかりです。実は「当たり前のこと」を当たり前に実行するのができていない企業が多く、そこに切り込むために診断士の存在意義があることを実感します。同様の話がかーなのリアル事例Ⅲの話にもありましたが、事例Ⅲを解くときの前提ですね。診断士は、様々な知識の組み合わせから事例企業に最適な施策を選択し、限られた時間の中でわかりやすい言葉で提言する、まさに2次試験で求められている能力が必要だと感じます。

なお、今回のDBでは余力管理や現品管理といった生産管理面についてはあまり触れられておりませんでしたが、具体的なワードの意味と使い方は、だいまつの記事を参照ください。

まとめ

中小企業のあるべき姿は、企業に応じた課題に対して的確な施策を実行して成長していくことで、各企業に寄り添った形で具現化されているようです。

施策については、まずは「当たり前のこと」を当たり前に実行して着実な成功を図るべきということが、「はばたく~」の事例企業からわかりました。「当たり前のこと」というのは、過去の成功体験を集積したフレームワークで、生産性向上を課題とする企業においては今回の表に出てくるようなキーワードになるはずです。実際の中小企業の成功事例を知ることで知識やイメージのストックが可能となり、事例を解く際の引き出しを増やすことができると思いますので、お時間があればDBを活用してみてください。

最後に、今回DBの引用を許可いただいた湘南診断士ネットさんには、改めて感謝いたします。

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ちょっと余談:比較的成功している中小企業の課題と施策

比較的成功している中小企業が実行すべき施策はどんなものがあるでしょうか。

一つの解答として、2つの著書をご紹介します。

「日本人の勝算: 人口減少×高齢化×資本主義」

Amazonより引用

 

「日本企業の勝算―人材確保×生産性×企業成長」

Amazonより引用

 

著者はデービット・アトキンソンさん。ゴールドマン・サックスで伝説的なアナリストとして活躍されていた方です。賛否両論ある本書ですが、最新のデータを使った説得力がある内容が書かれています。(さいちゃんは、データドリブンで物事を説明する人が好きです。)

日本の中小企業に対する主な主張として、「最低賃金引き上げによる、労働生産性の向上」、「高価格・高付加価値化による収益の増加」、「中小規模でとどまるべきではない、ポテンシャルがある中小企業の規模の拡大」が挙げられています。

上記は、記事の内容からおそらくコロナ前の世界での提言でしたが、こちらの書籍によるとコロナ後も同様の趣旨の提言をされています。

最低賃金の引き上げという熱い話題は置いておいて、中小企業の規模の拡大の推進については、中小企業政策審議会制度設計ワーキンググループ等でも議論されている内容であったり、労働生産性の向上や高価格・高付加価値化は、「はばたく~」でも提示されているように(方法は別として)施策としては一般的な提言です。

比較的成功している中小企業にとっては、生産性と収益性の向上という観点で当たり前のことを実行し、規模の拡大を通じた大企業化をめざすといった施策が見えてきます。ただし、規模の拡大については、中小規模だからこそ成長できる要素があるという意見もあり、一概に規模の拡大のみが有効な施策ではないかもしれませんが、事業承継やM&Aを絡めた規模の拡大の議論もあるようです。

診断士試験で求められることとは、「当たり前のこと」ができていない事例企業に「当たり前のこと」ができるように診断する、ということだと前述しましたが、「当たり前のこと」とは定型化されているフレームワークです。フレームワークを用いて事例企業に寄り添った提案をすれば、企業が成長するべきという前提に立っています。

一方で、比較的成功している企業に対する診断は、「当たり前のこと」ができている場合が多いため、診断士試験では問題になりにくいと考えます(令和元年度の事例Ⅲは例外でした)。そのような企業に対して診断する場合は、基本的には既存のフレームワークを基に、課題を設定し施策を検討することになると思いますが、診断先の状態によっては診断士の専門性に基づくフレームワークから飛躍した支援が必要になる場合があるかもしれません。岩塩のいう守破離の離ですね。そこに診断士の面白さが眠っているはずで、私もいずれ携わりたいと思っております。今はひたすら守を身に着けるために勉強している日々です。

以上、さいちゃんの考察には解釈の飛躍が多分に含まれていると思いますので、興味ある方にはぜひコメントいただいてお話させてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。読んでいただいたみなさんに、何か気づきがあれば幸いです。


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おはこんばんにちは。岩塩です。いつも道場にお立ち寄りいただきありがとうございます!

お盆休みも後半ですね。1次試験で力を出し尽くした、2次試験学習のスタートダッシュで疲れてしまった、など一休みしている方もいらっしゃるかと思います。疲れたらお休みも大事ですよー!リフレッシュ&頭をすっきりさせてまた進めていきましょう。

 

さて本日は、復習の作業手順を紹介します。下記のような方におすすめです。

過去問に取り組んでみたものの、
解答が全然書けずに途方に暮れている方

※1年前の岩塩です

 

こんな方は、まずは模範解答を研究&真似してみてはいかがでしょうか?

守破離の記事でも書きましたが、私は2次試験学習当初は解答が全然書けなかったため、模範解答をとことん真似る作戦で、問題文や模範解答の写経を行っていました。この写経ですが、ただ書き写して安心していたわけではありません。写経+αで模範解答を分析してみると、習得が捗ります。その手順を紹介します。

 


 

模範解答から解答技術を真似る手順

模範解答は主に以下のような内容で構成されています。

  ①与件文からの引用
  ②汎用表現
  ③知識(&一般論)

①は与件文に書かれている内容です。適切な表現を抜き出して解答に盛り込みます。②は2次試験の解答でよく使われる汎用表現です。これを解答パターンとして自分の中に蓄積し、適切に使えるようにします。③解答に必要となる知識です。1次知識の知識を2次試験向けに再整理し頭に入れておくことで、適切に使えるようにします。

(「適切」とたくさん書きましたが、最後のおまけで触れますね)

これらを習得していくことで、「何も書けない・・」という状況からは徐々に脱却できると思います。そこで、復習では以下のの作業を行います。

(1)与件文から適切な引用ができたかを確認する
(2)汎用表現を記録する (⇒覚える)
(3)知識を記録する (⇒覚える)
(4)全体感(ルール)を確認し記録する (⇒覚える)

 

では例で書いてみます。

【H30 事例Ⅰ 第1問】
研究開発型企業であるA社が、相対的に規模の小さな市場をターゲットとしているのはなぜか?その理由を、競争戦略の観点から100字以内で答えよ。
<模範解答>
理由は、規模の小さな市場のほうが大手企業の参入が少なく、独自製品の開発に集中して差別化することで競争優位に立つことができると考えたため。研究開発により製品領域を拡大するA社の強みを活かすことができる。

(スタディングより引用)

模範解答を、下記のように塗り分けてみます。

与件文からの引用
汎用表現
知識(&一般論)

理由は、規模の小さな市場のほうが大手企業の参入が少なく独自製品の開発に集中して差別化することで競争優位に立つことができると考えたため。研究開発により製品領域を拡大するA社の強みを活かすことができる。

 

(1)与件文から適切な箇所を引用できたかを確認する

①は与件文にある下記の表現を言い換えたものです。

・A社は(中略)研究開発中心の企業である。
・残りの4割を、同社が受託し独自で開発している(中略)など、多様で幅広い製品が占めている。
・自社技術を応用した様々な新製品開発にチャレンジせざるを得ない状況に追い込まれた。⇒(言い換え)⇒「独自製品の開発」「研究開発により製品領域を拡大

与件文の読み込みの際に、模範解答と同じ部分に着目できていたかどうかを確認します。

 

(2)汎用表現を記録する

下記のような、「使えそうな表現」を記録しておきます。

  • ○○に集中する
  • 差別化する
  • 競争優位に立つ
  • 強みを活かす

どれが「使えそうな表現」なんだ?と思われるかもしれませんが、このような表現はよく登場たり、同じような論点が問われたりするため、事例を解くうちに感度が高まると思います。ご自身の経験を通して感度を高めていってください。私は過去問を数年分解いた後に、模範解答をまとめてタテ読みしてチェックしました。

 

(3)必要な知識を記録する

③は知識(&一般論)です。
規模の小さな市場のほうが大手企業の参入が少ない

頭に入っていない内容があれば、知識リストとして記録しておきます。

 

(4)全体感(ルール)を確認し記録する

最後に全体感を見ます。模範解答から、下記のようなルールを掴み、他の事例でも応用できるようにします。

<例>

・経営資源を集中したほうがいいんだな~
[対策] 与件文を読むときに、経営資源の分散にも注意しよう

・強みを活かして差別化する(⇒競争優位に立つ)ことが大事なんだな~
[対策] 強みとしては、他社と差別化できる経営資源を抽出しよう

以上のように模範解答の方向性を捉えることで、与件文で着目すべきポイントや、中小企業診断士としての解答の仕方が身についてくると思います。

 

以上で記録したことを何度も見返し、表現や解答の方向性を自分のものとして使えるようにしていきます。私はエクセルにまとめて、移動時間などに随時眺めていました。

 


 

複数の模範解答を比較する

複数の模範解答を比較することで、多面性を高めます。私はスタディングとふぞろいの模範解答を比較していました。比較する際のポイントは以下です。

<解答比較のポイント>

複数の模範解答で使われる表現は、みんなが書く解答要素と認識する
⇒この方向性で解答できるように、自分の思考回路を補正する

新たに出てきた表現は、ひとまず記録に追加する

 

先ほどのスタディングの模範解答をふぞろいと比較してみると・・・

(a) スタディング
理由は、規模の小さな市場のほうが大手企業の参入が少なく、独自製品の開発に集中して差別化することで競争優位に立つことができると考えたため。研究開発により製品領域を拡大するA社の強みを生かすことができる。
(スタディングより引用)
(b) ふぞろい
理由は、①ニッチ市場に経営資源を集中し、センサー技術を強みとした差別化集中戦略をとることで、他社との競合を回避し競争優位を築くため、②主力取引先への依存を避け、環境変化のリスクを分散するためである。

(ふぞろいな合格答案12より引用)

 

以上を比較してみると、下記の内容についてはいずれの解答にも盛り込まれており、みんなが書く解答要素(=目指すべき方向性)と捉えます。

  • 経営資源を集中する
  • 強みを活かす
  • 差別化する
  • 競争優位に立つ

 

一方、下記の部分は異なっています。

  • (b)では、主力取引先への依存に言及している
  • 強みについて、(a)では「研究開発」としているが、(b)では「センサー技術」と限定している
  • 競争環境について、(a)では「大手企業」としているが、(b)では「他社」としている

1つ目の内容は、記録に追加しておきます。

・主力取引先への依存するのはリスクが高い。
取引先依存度にも注意して与件文を読む

2つ目と3つ目の内容については、方向性は同様で、抽象⇔具体の違いです。「与件文の内容によって抽象度を調整する」と考えておきます。

以上のように模範解答を比較することで、多面性を高められると思います。ふぞろいを使っている方は、再現答案の後にある会話の部分に解答要素のポイントが書かれているので、ここから抜粋してメモに加えることをお勧めします。

 


 

まとめ

本日は模範解答をとことん真似る手順について書かせていただきました。

最初からある程度の記述ができる人もいれば、全く書けない方もいらっしゃると思います。現時点で解答が全然書けないのは、先入観がない点でむしろメリットと前向きに捉えることもできます。模範解答を真似ていくことで、「中小企業診断士として」正解となる解答の仕方を吸収していってください。

 


 

おまけ(大事)

本日の記事は、主に「解答要素や知識のストックを増やす」ことを重視しています。合格レベルに持っていくためには、加えて、与件文から離れずロジックが適切で読みやすい文章構成の解答文に仕上げる必要があります。つまり、覚えたことを適切に使うことです。

この内容については、メンバーが様々な視点から記事を書いていますので、未読の方はぜひご覧ください。

【診断士2次試験】出題形式や採点基準の傾向を考察する(byぴ。)
ぴ。「特に思い当たるフシがあったのは、「キーワードの詰め込みで、与件が使えていない」こと。

診断士1次/2次試験の潮流・俯瞰・設問「3つの目」(byべりー)
べりー「2次試験対策は「キーワード詰め込み」「過去ノウハウ等の機械的・断片的知識に頼る」といったテクニックに走ってしまうと合格が遠ざかる傾向にあります。

×答え合わせ ○考え方合わせ(byカワサン)
カワサン「過去問や参考書に染まったキーワードを並べて書こうとする→与件や制約からズレたイマイチ答案

 

「キーワードやパターンを覚えるのはダメなの?」と心配になる方がいるかもしれませんが、そうではありません。手持ちのキーワードやパターンが全くなければ、「何も書けない」という状況が続いてしまいます。大事なのは、覚えたものを杓子定規に手当たり次第繰り出すのではなく、与件文に合わせて適切に使うこと。

キーワードやパターンを覚える
↓↓↓
キーワードやパターンを適切に使う
(または使わない)

逆説的ではありますが、ポイントは「覚えるけど、覚えたことに執着せず、柔軟性を持つ」ことなんですね。

 

「何を書くか?」より「どう書くか?」(byおべんと君)
おべんと君「文章構成をパターン化しつつ、柔軟性を維持

 

ゲームなら、魔法はとりあえず色々覚えておいて、敵の属性に合った魔法を使えばいいですよね。(すみません、あまりゲームは詳しくないのですが例えてみました・・) たくさん覚えておけば選択肢は増えます。あとは敵の属性をしっかり読み解いて適切に対応すること。

独自性の高い解答は求められていないので、お手本を真似ていけばできるようになっていきます。まだまだ時間はありますので、引き続きがんばってください!

 


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皆さま、こんにちは。ぴ。です。

暑っついですね皆さま体調はいかがでしょうか。

こんな暑い日は勉強の合間にガリガリザウルス・・・じゃなくてガリガリ君でも食べてリフレッシュしましょう♪

ただし、お腹を壊すといけないので、食べ過ぎには注意ですよっ。

さて、本日は2次対策向けに「いまやっておきたいこと」第2弾として、

事例Ⅳの経営分析についてご紹介していきます。

※前回の第1弾はweb勉強会の内容についてでした。

経営分析に関するおススメ記事です。是非こちらもご参考下さいね~。

ビジネス実務に直接役立つ経営分析の知識(by 11代目べりー)

事例Ⅳ弱者の戦略(by 10代目makino)

はじめに、私が学習初年度に「やらかしてしまった失敗談」をお話します。

事例Ⅳは、経営分析・CVP・NPVが頻出論点です。この中で経営分析に関しては過去問や予備校の演習・模試等でも比較的学習初期からなんとなく解けるんですよね。なので、私は学習にかける時間をCVPやNPV、その他の論点に費やしていました。

つまり、『経営分析はなんとなく解けるからきっと大丈夫だろう』と対策が不十分なまま本試験に臨んでしまったのです。

・・・これが失敗でした。

本試験では、経営分析を解き終えるまでに30分以上時間をかけてしまい、結果的に他の計算問題や文章問題を解く時間が無くなるという事態に陥ってしまいました。トホホ(泣)

先日のオン夏セミナーにて岩塩がこのようにプレゼンしておりました。

『経営分析は開始20分以内で解けるようにしよう』

私も初学者の時にこの岩塩の助言を知っておけばよかったと思いましたよ。トホホ×2(泣)

経営分析は、過去問をベースにしっかりと準備しておくことで、確実に得点することができますし、素早く正確に終わらせることで、個別計算問題にかける時間を確保することに繋がります。

・・・ということで、私の失敗談を踏まえて

今回の記事をおススメしたい方・2次試験の経営分析の概要を把握したい。

・経営分析を20分以内で解く上でどんな準備をすべきか知りたい。

今回、経営分析は3点セット♪をテーマに、「20分で8割を目指すコツ」についてお話したいと思います。

ありがとう事例Ⅳ!と言うためには必ずマスターしておきたい経営分析。今回の記事が少しでも学習の参考になれば幸いです。

それでは、本日も宜しくお願いします。


経営分析の概要

経営分析を攻略するにはまず全体像を確認しておきましょう。

【出題実績】

いきなり質問です。経営分析の出題率は過去の実績では何パーセントでしょうか?

答えは、H13から遡って出題実績をみると100%出題されています。2次試験の全事例で、唯一絶対出る論点と言えます。

また、上の図は過去10年間の出題実績表ですが、事例Ⅳでは主に経営分析、NPV、CVPの理解力が問われていることが分かりますね。

特に出題率100%の経営分析は唯一無二の存在で絶対に取らなければ合格点を確保することはムズカシイです。

【正答率の高さ】

ところで、昨年の経営分析の問題で一発合格道場11代目のメンバーはどのような経営指標を選んでいたでしょうか。

上の図では11代目メンバーの再現答案を載せていますが、数ある経営指標の中で、だいたいみんな同じ指標を選択していますね。

もちろん、この指標以外でも正解の可能性はあります。しかし、他の受験生と差別化して生産性の指標を選んでやろうとか、誰も選ばないようなマイナーな指標を選ぶよりも、みんなが書くであろう基本的な指標を選択していくことが、20分以内で確実に8割確保のために重要になると思います。

【出題パターンの3点セット】

経営分析の出題パターンは例年ほぼ一定です。

設問1では、①経営指標の名称と、②指標の値が求められ、

設問2では、③内容の説明(文章記述)が求められます。

この出題パターンの3点セットを基本としながら、いくつかの形式に細分化されます。

なお、③の内容の説明(文章記述)は、長所・短所、問題点、課題、改善策などが問われます。

ここで、令和元年の問題文を見てみましょう。

問題文のチェックについて、毎回出題パターンは同じですので、ケアレスミスを100%防ぐために、出題形式や小数点の桁数など問題文への書き込みかたもあらかじめルール化しておくとよいですね。

【攻略のコツの3点セット】

経営分析の目的は、「経営の革新・改善」ですので、良い点よりも、問題点や課題を指摘するケースが圧倒的に多いです。また、診断士試験では、精緻な分析を求められてはいません。

①短い時間で、②間違いでない指標を選択し、③多面的な視点から内容を説明することがコツになります。これが、攻略のコツの3点セットです。

①短い時間

⇒ 20分で解き終わることを目標にしましょう。

②間違いではない指標を選択

⇒ 最低限必要な指標だけ使うようにしましょう。

③多面的な視点で内容の説明をする

⇒ 安全性、効率性、収益性から一つずつ選びましょう。

①基本的な指標を短時間で挙げ、正確に計算することが求められています。

②の間違いではない指標とは、100%正解じゃなくてもいい指標という意味で、こだわりすぎてもいけません。

③の多面的な視点というのは、2次試験全事例で共通のコツで、事例Ⅳの経営分析においても例外ではありません。

試験本番で実力を十分に発揮するために、できるだけ武器を少なくして研ぎ澄ましていきましょう。

以上、概要でした。次から具体的なコツについてお話していきます。


与件文や財務諸表から課題を探す

出題者が期待する経営指標を選択するためには、当たり前ですが与件文や財務諸表から財務上の課題を見つけないといけませんよね。

私の失敗談として、学習初年度の頃は、与えられた財務諸表から、一次試験で学んだ経営指標を片っ端から計算していましたが、正直言って時間がかかりすぎるし無駄な作業でした。

100%正解の指標を選ぶ必要はないですし、そもそも数値の差だけで正解は分かりませんので、先ずは与件文のヒントを活かして、当たりをつけた指標だけ計算することをおススメします。

ここで、令和元年の与件文と財務諸表を確認してみましょう。

この事例であれば、D社の業種、各事業の特徴、財務諸表から財務上の課題を探します。

ポイントは、冒頭の与件文に記載されているキーワードと、財務諸表(主にB/S)の数字の動きをヒントに財務上の課題を抽出します。

また、後で紹介する指標選択の3点セットと結び付けることで時間の短縮化が図れます。

私の場合は、上の図の右側に記載した指標だけ抽出して計算していました。そして、数値的に悪化or改善に選んで問題なければ収益性、効率性、安全性の3つの視点で解答するという方法でした。

ちなみに、この令和元年の問題は、配送費の勘定科目が売上原価なのか、販管費なのかの判断が難しいと思います。そのため、収益性悪化の指標選択が、売上高総利益率か売上高営業利益率かで分かれると思います。しかしながら、道場メンバーの再現答案を見てもどちらを選んでも差がないことが分かりますので、このような場合にも迷って時間をかけすぎないことが大事になります。

なお、この指標値の計算から指標値選択の解法に関して、道場ブログに詳しい解法を説明した記事がありますので、ご自身に合う解法をパクって見て下さいね。特に冒頭におススメした10代目makinoの記事も是非ご覧頂ければと思います。

(参考)安全性の指標について

与件にヒントがない安全性指標は、一次試験で学んだ基準となる数値で判断する必要があります。

安全性の指標を選ぶ際の根拠は、与件文にヒントがないことが多いです。そのため、例えば当座比率又は流動比率が100%未満は資金繰りに問題があるとし、短期安全性を指摘するといった判断をする必要があります。


収益性、効率性、安全性から一つずつ

【指標選択の3点セット①】

経営指標は「収益性、効率性、安全性から一つずつ選ぶといいよ」とよく言われます。私も学習初年度の頃からこの話は聞いていました。

だがしかし・・・こじらせボーイの私は実は疑問に思っていました。皆さんは私のようにこじらせず、素直でいるのが一番です(笑)

ですが、私も学習を継続していく中で疑問は解消されていきましたので、以下に参考までにご紹介してみます。

疑問1.なぜ収益性、安全性、効率性の3つなの?一次試験で学んだ生産性も含めた4つじゃないの?

効率性と生産性は、投下した経営資源がいかに効率よく利益を生み出しているかを図る指標としてほぼ同じ概念です。生産性指標を挙げても大丈夫ですが、効率性指標でも十分に説得力のある指摘になります。

疑問2.なぜ一つずつなの?例えば効率性2つと収益性1つではだめなの?

極論を言えば、3つとも収益性を挙げたらどう評価されるでしょうか。診断士2次試験では全ての事例で偏った解答をすると点数が低い傾向にあります。多面的な解答がベストではないですが、ベターといえます。

・・・という解釈に至ったのですが、いかがでしょうか。

一方で例外として、過去問を見ると、H24のように「収益性が改善したか否かを判断する指標」など問題に制約条件があったり、H25のように「財務諸表がB/Sしかない」問題が出たら、収益性・効率性・安全性から一つずつ選ぶことはできません。このような制約条件などは出題者からのヒントだ!とポジティブに捉えて題意のままに解答しましょう。

ですが、制約などない通常のパターンの場合は、短時間でベターな解答にするため、指標を一つずつ選ぶことをあらかじめ決めておいたほうがラクですよね。

【指標選択の3点セット②】

よしっ。基本的には収益性、効率性、安全性から1つずつ選ぶのは分かった。

でもさぁ、それぞれの指標は何個覚えときゃいいのよ?・・・って思いますよね。

例えば、全国企業財務諸表分析統計というものを見ると、指標が多すぎて全て覚えることはできません。診断士試験においては、D社の財務上の課題の指摘に役立つ重要な指標だけに絞り込んでいきます。

(参照:全国企業財務諸表分析統計)

先ずは、予備校などが過去問の模範解答で挙げている指標の数に絞り込みました。

これならいけそうですか?・・・まだちょっと多いですよね。

ということで、更に絞り込みます。

これならいけそー!?ではないでしょうか。

収益性、効率性、安全性から3つずつ。私はこの指標だけを想定し、与件文や財務諸表から課題を見つけにいってました。そして、課題に合致した指標のみを電卓で計算するといった感じです。

この指標だけでも事例ⅣのD社の課題は指摘できるのではないでしょうか。


記述問題は解答パターンを準備する

最後は内容の説明(記述問題)です。

記述問題は、設問1で挙げた指標について「個々の指標ごとの説明」あるいは「総合的にまとめた説明」の2種類の出題形式が問われます。

上の図のように近年の問題は総合的な記述が多く、個々の指標の記述が出題されなくなってきています。しかしながら、念のため個々の指標の記述についても過去に出題頻度が多い60字をベースにあらかじめ解答パターンを準備しておくとよいです。

なお、この記述問題の対策も冒頭に紹介したべりーの記事はより詳しく紹介されていますので是非ご覧くださいませ!

【個々の指標ごとの記述】

ポイントは、与件(またはB/S)とキーワードを因果関係で記述することです。

具体的には、与件文から因果の因の部分を引用し、あらかじめ準備しておいた指標ごとのキーワードを因果の果に使います。

また、安全性指標は与件に根拠が無い場合、B/Sの勘定科目の動きを根拠とする必要があります。

(例)売上高営業利益率の問題点

(与件の根拠)のため、本業の収益性が低下した。

(例)棚卸資産回転率の問題点

(与件の根拠)のため、棚卸資産の投資効率が低下した。

(例)自己資本比率の問題点

(B/Sの根拠)のため、資本構成が悪化し安全性が低下した。

【総合的にまとめた記述】

先にも書きましたが、近年はこちらの形式のほうが出題頻度が高いので、より準備の必要性も高いと思います。

総合的な形式での記述問題は、文字数が少ないほど難しくなりますので、少ない文字数でコンパクトにまとめるための準備が必要です。

ポイントは、①コンパクトにまとめつつも、②与件の根拠の言葉を引用することに加え、③収益性・効率性・安全性の区分を明確にすることです。

ここで、令和元年の11代目メンバーの再現答案からおススメの解答を2点ご紹介します。

CK:一部の分譲住宅の販売が滞り短期安全性低下、建材の価格高騰で収益性も落ちたが、物件の賃貸好調で効率性高い。

べりー:①建材の価格高騰や分譲住宅の販売不振で収益性が低下し②借入依存で安全性が低下し③資産効率が改善した。

2名共に、与件の根拠を引用しつつも、収益性低下、安全性低下、効率性改善と区分が明確化されています。

特にCKの解答は、3指標共にバランスよく与件の根拠の記述があり、説得力の高い内容になっています。

べりーの解答の良いところは、設問1で解答した指標の順番(収益性悪化、安全性悪化、効率性改善)が箇条書きで連動しているため、採点者に伝わりやすい書き方になっていることです。

是非、皆さまも上記の解答を参考に解答パターンを準備していただけたらと思います。


さいごに

経営分析について、3点セットをテーマにご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

出題パターンを把握し、指摘に役立つ指標を絞り込み、記述の解答パターンを準備することによって、20分以内で8割の解答が目指せると思います。

また、経営分析は徹底的に過去問をやりこむことで十分対応可能です。少なくとも過去問10年分を経営分析だけのタテ串で解いてみることをおススメします。慣れてきたら時間を計ってやってみましょう。

今回は以上となります。長い記事をお読みいただきありがとうございます。

ぴ。でした。


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日時:2020年8月29日(土)23:00~25:00

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・内容:独学者向けの「ユルいアドバイス」と「よろず相談会」
(相談会は6~7名/班を20~30分毎に入替形式)

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・受付期間:8月11日(火)6:00~8月21日(金)24:00

・受付方法:Googleフォームにて必要事項入力

・参加確認:8月22日(土)までにEメール連絡
(※抽選の場合、外れた方への連絡は致しかねます)

           

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皆様、こんにちは。3chです。
今日も道場Blogをご覧頂きありがとうございます。

暑い夏が続きますが、体調はいかがでしょうか。道場Blogも2次試験対策一色となってきていますが、今日は少し視点を変え、7月の道場オンラインセミナーに頂いたご質問にお答えします。

 

Q:3chさんへ質問です。私も高度情報処理技術者の資格をいくつか持っています。高度情報処理技術者のレベルを1としたら、どれくらいの勉強量や覚悟が必要でしょうか。

ご質問者様は、情報処理技術者試験とは比べ物にならないくらいしんどい思いをされて頑張っていらっしゃるとのことで、このご質問を頂きました。

回答は・・・25倍です!!

はぁ?半沢直樹でもこんなこと言わねぇよって感じだと思いますが、個人的に直感として情報処理技術者試験に比べれば、1次・2次合わせて比較できないほど苦労した印象です。ご質問者様のお気持ちは痛いほどわかります。

今回は、このご質問に関連して情報処理技術者試験と診断士試験との関連性・ギャップ、活用の仕方等についてお伝えします。

 

1.情報処理技術者試験と診断士試験の違い

私の診断士の総勉強時間は16カ月合計で1,260時間(1次730時間、2次530時間)でした。

私の情報処理技術者試験は全く記録もつけていないので定量的に表現できません。仕事の延長上でやっていることを除いて、純粋な試験対策としては、試験に申し込んだ後週末に半日程度×1~2カ月程度でした。1カ月で20時間前後とすると、診断士勉強期間の1年間、特に2次直前の9月、10月は毎日全力導入していましたので単純に月単位では5-6倍は勉強してました。さらに勉強に投入している期間が長かったのでそれが4-5倍程度ということで、直近の試験対策だけを1年間で比較すれば25倍というのもあながちウソではありません。

個人のバックボーンによって大きく異なりますのであくまで”参考”ですが、私の場合、情報処理技術者試験(特に高度区分)はIT業界での実務ベースがあっての試験で、診断士は経営情報以外(経営・運営の一部以外)はゼロべ―スでしたから相当苦労しました。

具体的な理由は以下の通りです。

(情報処理技術者試験に対する個人属性観点)

・仕事の延長上であり、入社以来社内研修等のOff-JT、実務上必要な知識習得等をOJT含めて日々触れてストックがある
・春・秋の試験を何度も受けいて試験自体に慣れていること(長年薄く積み重ねている)

(情報処理技術者試験の特性)

・高度区分は出題分野の範囲が狭く深いため集中して対策がしやすい(←→診断士と真逆)
・午前は過去問と選択肢も全く同じ問題が何問も出る傾向にある(←→診断士と真逆)

(診断士試験の特性)

・1次の科目・範囲が広い上、自分の場合は財務・法務をほぼゼロスタート。
・2次で求められていることの抽象度が高い(設問の意味解釈が難しい、予備校で解答がバラバラ)

IT業界で情報処理試験高度区分をお持ちの方は、実務経験やベース知識がありそこからのプラスの勉強で高度区分を取得された方が多いと思います。またその”プラス”の部分はある程度「情報技術の暗記に近い知識習得」でカバーでき、過去問演習の繰り返しでかなりブラッシュできます。(ちなみに私は情報処理技術者試験はほぼ過去問+論文添削のみです。)そのためあえて25培という表現をしましたが、診断士試験についてはそれくらいギャップがあると覚悟して臨んだ方がよいと私は考えます。

 

2.そもそも情報処理技術者試験(高度区分)って?

畑違いですが、情報処理技術者試験とは、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。(引用:独立行政法人 情報処理機構(IPA)HP)。

IPAの公式サイトはこちら。昭和44年から累計でのべ1,300万人が受験している資格試験です。
応用情報以上の区分を取得すると診断士試験の1次経営情報が免除されるのはご存じかと思います。

通常ですと、春(4月第3日曜頃)と秋(10月第3日曜頃)の2回試験があります。(今年度はコロナの影響で、春→秋の日程で実施、秋→11月以降実施予定(詳細未定)となってます)

<情報処理技術者試験 の区分(黄色の箇所が高度区分と呼ばれる)>
(クリックで拡大)

高度区分の試験は以下のような感じです。高度区分の合格率は概ね10%台前半~半ばくらいです。※なお、試験区分は長ったらしいのでアルファベット2文字で略します。
詳細はこちら。(試験要綱2020.8現在 常に最新のをご確認ください)

◆午前Ⅰ 50分 (免除制度あり)
情報処理全般(高度区分共通)30問4択マークシート 60点未満足切り

◆午前Ⅱ 40分 
各専門分野知識 25問4択マークシート 60点未満足切り

◆午後Ⅰ  90分
各専門分野記述 3~4問から2問選択して解答 60点未満足切り

◆午後Ⅱ 120分 
各専門分野記述(NW,DB,ES,SC) 2問から1問選択して解答 60点以上で合格
各専門分野論述(=論文)(ST,SA,PM,SM,AU) 2~3問から1問選択して解答 判定A以上で合格

とにかく午後Ⅱが最大の山場です。

記述試験
10ページ前後の与件文(図表多数)と20問程度の小設問(試験区分によって違うが、NWの場合穴埋め記述~40~80文字程度の記述が多い)

論述試験
問1:800字以内、問2:800字以上1,600字以内、問3:600字以上1,200字以内 最低2,200字以上必須。

と結構なボリュームです。まずこのボリュームに腰が引けるのですが、高度区分は専門性が高く範囲が狭いため、区分との相性にもよりますが、診断士2次試験と比べて時間を掛けて過去問ベースに積み上げれば突破できます。

 

3.情報処理技術者試験の経験(応用情報・高度区分)→診断士受験(1次試験)に活かす

1次では経営情報以外にも波及効果があります。経営情報以外にも企業経営理論、運営管理にもプラスに働きます。(情報関連の知財と不正競争防止法関連では法務も少し。)

応用情報以上は経営情報システムを免除でき、1次の経営情報が確実にクリアできることだけでなく、企業経営理論、運営管理の一部の得点源にもなります。ただでさえ広い分野を1次試験から勉強するわけですから、情報処理試験の知識で診断士試験の一部をカバーできるということは、苦手科目にに自己資源を集中できることになり、1次試験全体を見ても優位になるのは間違いありません。並行で勉強されても有効だと私は思います。

4.情報処理技術者試験の経験(高度区分)→診断士受験(2次試験)に活かす

情報処理技術者試験と診断士試験で共通する重要なことが1点。その試験が求めている役割を試験解答上で演じることです。

高度区分でよくある話が、プロジェクトマネージャマネージャ試験なのにアプリケーションエンジニアの視点でテストのことを切々と書いても不合格です。同じく診断士試験はあくまで診断士試験なので中小企業の成長戦略をどのように具現化するか、がポイントです。

(1)記述系:NW,DB,ES,SCを合格した方

これらの試験の午後Ⅰ、午後Ⅱ(特に午後Ⅱ)は与件文がとにかく長いです。一見、午後Ⅱと比べると、診断士2次試験の方が読みやすいように見えますが、情報処理試験の方が問題や課題が圧倒的に具体的で、解答もほぼ一意に決まります。まずは専門領域の知識を知っていないと解けません。逆に知っていれば解ける問題も多くあります。診断士2次試験をこれと同じような感じの感覚でいると危険です。

情報処理試験の場合、長い与件文の中に課題となる具体的なポイントが明確に書いてあります。例えばNWの構成変更が必要なビジネスモデルの変更や、DB設計で履歴蓄積で不整合が生じる新たな要件等。これを見つけて解答につなげる。問題や課題がある前提で逆算して与件文を読めば捉えやすいです。

一方、診断士試験も与件から課題を拾うプロセスは同じですが、その後の解答作成へのプロセスで経営全般に渡りより高い視座からの分析力が求められ、戦略等の抽象的な概念の思考を求められるため、専門知識の暗記を軸としていても乗り越えられません。より一層、高度な現場処理能力が求められます。

情報処理試験に慣れていると、診断士試験で戦略レベルで問われている設問に対して、レイヤーを無視して具体的な機能別戦略に寄せて捉えがちです。2次をはじめたころの私がまさにそうでした。例えば、事例ⅢでIT化推進のための施策を問われたとき、キター!!得意なIT分野で稼いだろっ!!と思って、「5Sの徹底」や「マニュアル化・教育」といった中小企業の生産現場での重要な施策を無視して、「ユニークキーの付与」や「DBのリアルタイムな一元管理」等情報システム上の課題解決策しか見えずに突っ走って書いてしまうこと。もちろんその設問で問われているレイヤ・題意にもよりますが、大半は題意から外れ、診断士としてそもそも俯瞰した戦略面の考慮がなく、分析が多面的でない解答として×となります。

この点は意識しておいた方がよいです。専門性が2次試験では足を引っ張ってしまうことがある。要注意です。

 

(2)論文系:ST,SA,AU,PM,SM,SCを合格した方

2時間で2,200字以上も書ききって合格していることは大いに強みです。

ただ、論文試験はどうしても長く書こうとしますし、ある程度書きながら補正もできます。情報処理試験の午後Ⅱが走り続けるハーフマラソンみたいなものとすると、診断士2次試験は3,000m走を4回走るイメージです。よくわからないたとえですが、要はしんどさやペース配分が全く違います。

診断士では100字~120字くらいで的確にまとめる能力と、圧倒的に足りない80分の試験時間の感覚は意識して別モノとしてトレーニングしておかないと、論文系で鍛えた能力が足を引っ張りかねません。的確に字数に短時間に要約できるトレーニングで時間感覚を身に付ける、診断士試験で合格者が使っている表現・フレーズパターンを習得して使いこなす、2次対策ではこの2点を特に意識していました。(この点は2次試験対策で苦労した点の一つです)

 

私も診断士の勉強を始めたころは、情報処理試験の経験をもっと2次に有効に活用できると思ってましたが、下手に活用するより別モノと割り切って臨んだ方がよいです。何回も情報処理試験を受けていて”試験慣れしていたこと”自体はプラスでしたが、ITストラテジストを取得してたから2次試験の解答がスムーズだったとか全くそんなことは一切感じませんでした。当初、ちょっとは活用できるだろうと高をくくってましたが、事例ⅢなどでITに絡んだ設問で、自信を持って書いた解答は「視座が低い」「多面的でない」「●●の観点が抜けてる」とかでことごとく予備校で×を食らい凹みました。

(1)の繰り返しになりますが、ITに限らず、ご自身の得意分野・専門分野の問題が出たときは、逆にいつも以上に慎重に診断士のセオリーに沿って気をつけて解答したほうがよいです。私は情報処理技術者はとしての自分は忘れ、診断士になりきって解くように心がけてました。試験勉強中はあまり情報処理技術者試験の経験活用を考えず、診断士試験対策を徹底することです。(なお、その専門性を存分に発揮するのは合格後で。)

 

5.情報処理技術者試験の経験→診断士合格後に活かす

本人次第ですが、活かせるチャンスは多数あります。

経営とITは切っても切れない関係にあります。ITの知識・経験を軸に診断士の知識体系を加味した活動は十分可能です。そのためには幅広く経営戦略と結びつけてITの専門知識を整理しておく必要があります。

ただ、実際には資格そのものより、それ以外の要素(特に人間性)の方が大きいですね。資格を持っていればある程度はITに強いと周囲から思われるので、当該分野の期待値はいやでも上がりますし、知らない人よりはある程度ITに関する気づきや知見は広いはずです。そういう意味で、診断士内でも注目を浴びやすく差別化しやすいことは間違いないです(実際にできるかどうかは別として)。

本人次第と言ってしまえばそれまでですが、IT系に限ったことではないですが行動と努力次第で自分の専門分野の強みを活かすことも、活かさないこともどちらにも振れます。

実務補習等で感じたことは、ただITのことを知っているだけではダメで、体系的に整理されて使いこなせる状態で、社長が困っていること(=設問)に対し、その中小企業の状況(=与件)に応じた施策を提言(=解答)できないと全く活用できません。2次試験で求められている与件ファーストで答えを出すというこの思考プロセスが重要なのは試験でも実践でも同じです。(ただ、実践の場合は与件そのままではなく、これに自らの知見を加えて助言する点等、大きく異なる点が多々ありますが。)

ITを組み合わせれば活躍の場は広がることは間違いないです。ただ、合格後も勉強は必須です。私も日々精進であります。

 

6.診断士試験の勉強(2次)→情報処理技術者試験(高度区分)に活かす

こちらは、メッチャ活かせます。

特にITストラテジストはおススメです。診断士試験と親和性が高く、診断士の勉強で得た知識をフルに活用できます。午前Ⅰが苦手でなければ、午前Ⅱは診断士試験からすれば余裕です。詳しくは10代目Soyaの記事を参照ください。午前Ⅰがクリアできるレベル(=経営情報が70~80点以上余裕で取れるくらい)or免除なら一気に合格可能性が高まります。私の肌感覚ですが、診断士2次試験で鍛えた人は、情報処理技術者試験の受験生の中でも十分上位層にいると思います。これだけ勉強して受けないのはもったいない。

今年はコロナの影響で、ITストラテジストが含まれる秋の情報処理技術者試験は、11月以降に開催される方向で検討中とのことです。(最新情報はIPAのHPを必ず参照ください。)今年は診断士2次試験筆記とは重なりません。場合によっては口述試験と重なる可能性がなくはないですが・・

これはまたとないチャンスです。2次試験勉強のピークくらいに申し込みや案内が来るかもしれませんが、忘れずにHPをチェックし是非受験してみてください。2次試験で鍛えた知識とスキル、そしてこの勉強習慣と頭の回転の勢いのまま情報処理技術者試験に攻め込めばかなり強い。自分が逆の立場なら来ないでほしいと思います。1年先に受験を検討するより、今年度は一気に攻め切ったほうが絶対によいです。ダブルライセンスも夢ではありません。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。
日本列島が暑さのピークになってます。くれぐれも熱中症にはお気をつけて。

以上、3chでした。

 


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おはようございます。さとまるです。過去問へのトライは進んでいますか?初めて解いてみて、合格答案と自分の答案とのレベルと差にガックリきた方も少なくないはずです。でも、レベルの差は「伸びしろ」とも言いかえ可能。その部分にあなただけの合格への処方箋が隠されているはずです。

2次試験対策の手始めに過去3年間の過去問を解いた結果、この伸びしろ(レベルの差)を一番感じたのが事例Ⅳだったため、去年、道場、ふぞろい、タキプロと主だった受験生支援団体の夏セミナーに参加した際も、事例Ⅳの強化方法を聞く!というのが主目的でした。

今年はオンラインセミナー一色で、リアルのセミナーはあまり開催されていませんが、去年参加したリアルのセミナーでは、合格者が利用した教材やノートなどがサンプルとして置かれていて、休み時間に手にとって見ることができるというケースが多かったです。

去年のこの時期はとにかく事例Ⅳの強化が急務。その視点で眺めていたところ、一番置かれている率が高かったのが、以下の2冊でした。

30日完成!事例IV合格点突破 計算問題集(以下「30日完成!」とします)
事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウ(以下「全知全ノウⅣ」とします)

ワラにもすがる思いで、この2冊は迷わず購入。実際有益でしたので、今日は使い方や特徴を書いてみたいと思います。

「30日完成!」と「全知全ノウⅣ」の共通点

経営指標、CVP分析など、テーマごとに問題が分かれているところが、これら2冊の共通点です。年度ごとに出題されるテーマは違いますが、年度を横断してテーマごとに問題がまとめられているので、理解の足りない分野を重点的に補強することができます。

また、両者とも計算過程に沿って丁寧に回答を解説している点も共通しています。ここでポイントなのが、昨日のカワサンの「考え方合わせ」と同様、事例Ⅳでも解答があっていたかだけではなくて、なぜこのような回答になったか、計算過程やその計算をした理由を振返ることです。

例えば、経営指標の選択で、自分の回答と模範解答が同じ「売上高営業利益率」になったとして、そこで正解だから次へ進むのではなく、なぜ「売上高総利益率」や「売上高経常利益率」ではなく「売上高営業利益率」という判断をしたのかまで説明できるようにすること。模範解答の過程を含めて、確実に当てにいくという復習方法をオススメしたいです。

使い方としては、どちらもまず一通り解いてみて、自分の得意・不得意なテーマを炙り出すところから始めてみましょう。私は通しで2周してみて、正答率の低い分野、自信のない分野だけ3周目をやりました。

1周にかかった時間は、両者合わせて、1周目は1ヶ月弱(1冊あたりだと10日ほどでしょうか)。2周目はその半分、3週目は問題を絞って直前まで復習していました。

「30日完成!」ってどんな本?

全知識全ノウハウに比べて、比較的内容が易しく、事例Ⅳがあまり得意でない方は、先にこちらに取り組むことをオススメします。
というのも。「30日完成!」の「はじめに」に書いてあるように、

STEP1:1次試験から2次試験の橋渡しとなるレベルの問題
STEP2:2次試験レベルの問題

と、いきなり2次試験の問題が難しいと感じる受験生が、STEPを踏んで学べる構成になっているためです。

ただし、「30日完成!」だけで自信を持って2次試験を解けるようになるかというと、個人的にはやや疑問が。。一問一問をできるだけ1ページに収めて編集する、という紙面上の方針のためだと思うのですが、問題が1ページにまとめられているせいで、本来、長い事例Ⅳの与件文や設問文の中に散りばめられ、自分で丁寧に文章を読んで見つける必要のある解答のポイントが見つけやすくなっており、STEP2の問題のレベルが、2次試験レベルよりも若干落ちているように感じました。

そのため、いきなり事例Ⅳを解くのは難しく、一次試験と二次試験の橋渡し的な位置づけの問題集が欲しいという方には、最適な問題集だと思います。

「全知全ノウⅣ」ってどんな本?

「30日完成!」に比べて、より過去問に近い形式で取り組めるのが「全知全ノウⅣ」です。平成18年度以降の過去問を元に、テーマごとに問題が掲載されており、30日間よりさらに過去問に近い形で事例Ⅳの学習を進めることができます。

特に参考になったのが、第2章の損益分岐点分析と、第3章の意思決定会計の解答部分です。これらのテーマは頻出ですが、解答に至るまでの手順を抜かしたり、条件を見落としてしまい、受験生の間で差がつきやすいテーマでもあります。

全知識全ノウの解答部分では、これらのテーマの解答手順ができるだけ一般化され、条件を漏れなく見つけるためのポイントが掲載されており、自分の解答との「考え方合わせ」を細かくチェックすることができる、という点でオススメです。

なお、各設問には(1)レベルで重要度がA〜Cまでついていて、Cが一番難しい問題という位置づけになっています。ただ、この本の序章にもある通り、重要度は解答手順通りに解けるかどうか(条件抽出の複雑さなど、ひねりがあるかどうか)を表しており、得点への繋がりやすさを表すものではないことに注意が必要です。

オン夏!のセミナーでは「Cまでやるべき?」というご質問をいただきましたが、本番を意識して、単純に手順通りに解けない問題、ひねりのある問題にトライし、変化球に慣れておくというのも手だと思います。

■過去問自体はいつやるべき?

ここまで、事例Ⅳがあまり得意でない方は、まずは問題集から着手すべきという話をしてきました。では年度別の過去問をやらなくていいかというと、結論は否ではないかと。

それは、問題集を解くだけでは、80分で事例Ⅳを解く練習ができないからです。個別の設問を完璧に解けたとしても、80分で終わらないと意味がない。

・確実に解く問題と余った時間でできればいい問題の見極め
・問題を解く順番の決め方

のような内容は、実際に年度別の問題を80分で解いてみないと、感覚として分からないと思います。

問題集ばかり解いていた私は、去年10月に入ったところでこの事実にやっと気づき、最後の2週間、仕上げとして過去5年分を解くことにしました。すると、8月時点で全く手応えのなかった問題が、60〜70点取れるようになっており、成長を感じたことを覚えています。

問題集で手応えを感じるようになった暁には、ぜひ過去問も忘れずチェックしてみてください。

さて。目隠ししてスイカを割りに行くが如く、今は「事例Ⅳ、どこに向かえばいいんだろう。。わからん。。」という方も。 ここからの取り組み次第で、事例Ⅳを得点源にするチャンスは大いにあると思っています。

先日のオン夏!セミナーでは、事例Ⅳ担当のかーなから、「ありがとう事例Ⅳ!」という名言が飛び出しました。2次試験後に心置きなく「ありがとう事例Ⅳ!」と言えるように、毎日の勉強を積み上げていきましょう。

以上、さとまるでした。

 

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カワサンです。

今日は独学の方以外にも当てはまる「考え方合わせ」の話です。

その前に…

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0.告知するわよ

皆さん、梅雨も明けて夏真っ盛りです!

田畑に映える青空、木々からけたたましく鳴り響くセミ、モクモク天に伸びる入道雲を眺めながら「あちい…今日も夕立かな~」と思いながら過ごす季節がやってきました。

そんな中!道場オンライン夏セミナー(オン夏!)の参加者から好評だった「相談会」

 

ななななななあqwせdrftgyふじこlp;@:…んと

 

追 加 開 催 決 定 !

 

ただし、

 

土曜日の深夜!

・2次筆記試験・今年受験の独学者対象!

少人数開催!(※応募多数の場合は抽選と致します)

 

名付けて「土曜だから夜ふかし

※2丁目のデラックスな方や、∞な彼は出てきません

勉強にお休みも週末もありませんが、平日よりは多くの方が参加しやすそうな、週末の深夜帯に開催します。

 

毎日の勉強、お盆を挟んでちょっと気が緩みそうな気がしませんか?
(機械も人間も同じで、休んだ後にいきなりトップギア入れたらぶっ壊れます)

1次試験終了から約1か月「うまくいかねえ!分からねえ!」葛藤の日々…

様々なセミナーや相談会、参加したかったけどできなかった…不安だ。

そんな試験勉強に「喝?」と「癒し??」を送る土曜の深夜

「よろず相談会」で悩みや不安を共有+解消しちゃいましょう!!

■ 土曜日だから夜ふかし 開催概要

・日時:8月29日(土)23:00~25:00

・場所:オンライン(Zoom)

・内容:独学者向けの「ユルいアドバイス(約20分)」と「よろず相談会」
※深夜帯なのでガチなセミナーではありません
※相談会の形式:6~7名/班を20~30分毎に入替する形式

・人数:約20名(※応募多数の場合は抽選といたします)

・受付期間:8月11日(火)6:00~8月21日(金)24:00

・受付方法:Googleフォームにて必要事項入力後、送信(←申し込みフォームへジャンプします)

・参加確認:8月22日(土)にEメール連絡(抽選の場合、外れた方への連絡は致しかねます)

孤独に黙々と、来る日に向けて「独学」で合格を目指す全国のアナタに届けたい。

日中のセミナーが時間で都合がつかなかった方、お待ちしています!

セミナー参加できずにちょっと寂しい思いの方、お待ちしています!

 

なお、今回は独学者の方限定としていますが、2次筆記試験受験予定の全員を対象にした企画を9月に開催予定(近日情報解禁)ですので、こうご期待!!!

 

==================================

 

1.「答え合わせ」ではなく「考え方合わせ」

ここから、今日の本題。

前回の私の投稿に続いて独学シリーズ。
と言っても、今回は独学以外の方にも参考になる部分があると思います。

①徹底的に情報収集し、活用する参考書やWebサイト(=先達)を複数選ぶ ←前回説明済

②複数の模範解答・再現答案と自分の答案を徹底的に比較分析 ←今回説明

③日本語の表現や言葉づかいに徹底的にこだわる ←次回説明

2次筆記試験は「解答が無い」だけに暗中模索な日々の方も多いかと。
特に模範解答と自分の答案とを「答え合わせ」する時に悶々としていないでしょうか。
その中で、ここ最近の道場メンバーが繰り返すのは「考え方」に関する示唆

問題を解いた後、大切にして頂きたいのが自分の答案と模範回答との「考え方合わせ」です。

 

(1)2次筆記試験は能動的な思考が必要

1次試験は「得られた知識から選ぶ」点で受動的です。

「夜ご飯はラーメン、うどん、そば…どれにする?」というのと同じです。
↑のように言われたら、3つから選びますよね。パスタにしたくても選択肢がありません。

 

一方で2次筆記試験は「得られた知識で判断し、書く」という点で能動的です。

「夜ご飯は…麺類の中で何にする?」というのと同じです。
条件に合致していれば良くて「汁なし担々麺」と言っても「ナポリタン」と言ってもいいのです。

一方で、今、仮にあなたが「かつ丼」とか「唐揚げ」と言ったらどうでしょうか。

 

これは答えになっていませんよね。「麺類の中で」という制約条件を無視しています
ポイントはこの後です。

 

「あー答え違った。そうか、そばとかうどんだな」と思うだけでは、まだまだです。

ここで「麺類の中で」を読み落とした、というコトに気付けたら、まあまあ

「なぜ『麺類の中で』を私は読み落としたのか」まで掘り下げられたら、OKです。

 

模範解答と自分の答案に重なる点が無い場合は、自分の答案と模範解答とを「なぜその答案に至ったのか」という観点で比較するコトが大切です。

ただ日本語の因果やキーワードだけで「合ってなかった、こういう模範解答を書けばいいのか」と写経しておしまい、ではいけません

なぜか。

1次試験みたいに過去問と似たような文章は出てこないし、同じキーワードを書いて得点できる可能性なんて極めて低いからなんです。一定程度暗記で乗り切れた1次試験とは大きく違います。
(だから「ふぞろい」は「キーワード採点」という言葉を使って自らその良し悪しを本の最初に説明している…手元にある方は冒頭10ページ程度読んでみて下さい)

一方で「どう考えてその答えに至ったのか」(おべんと君のいう「どう書くか」)には共通項が多い

そこを極めていくしかないのです。つまり、

・過去問や参考書に染まったキーワードを並べて書こうとする→与件や制約からズレたイマイチ答案

・文章になっていなくても、答案作成(=その答案に至るまでの考え方)のプロセスが模範解答に近い→回数を重ねれば伸びるし、当日の初見問題への対応力もついてくる

 

(2)模範解答は「解説」を熟読すべき

「なぜ、自分はそう考えたのか」を掘り下げていく

「なぜ、模範解答はこのような記述になっているのか」を掘り下げていく

この2点を行うためには、模範解答の解説をしっかり読みます

なぜか。

1次試験と明らかに違うのは「正誤判定」だけで終わりじゃないからです。

いま時点で「模範解答を見てパッとしないな~なぜこの答えになるのかな?」と思っている方は、この点を強く意識してください。正誤判定で終わりにしない。

問題集や過去問で間違えたのなら、
本番で間違えずに済んだ、今気付けたと思って徹底的に分析して潰し込みましょう。

■オススメ手順

①模範解答から「なぜこのキーワードになるのか」「論理構成はなぜこれが望ましいのか」を、解説文を読んで理解。与件文と設問に記載されている内容も併せて確認。

②自分が答案を作ったプロセスを確認(メモ書きや解答骨子をもとに、どう考えたかを振り返る)

③ ①と②を比較して「合っていた考え方」「ズレていた考え方」「そもそも知識で抜けているポイント」を確認し、次回以降軌道修正すべきコト、覚えるコトを書きだす

ちなみに、独学の方に特にオススメされている勉強会、これがなぜオススメなのかというと、上記③を討論にてフィードバックしてもらえるからです。しかも、抜け漏れが少ない形で。

模範解答は一方的なので自分で咀嚼する必要がありますが、勉強会は自分のために周囲が咀嚼してくれるので、できなかったポイントを分かりやすく把握できます。

 

(3)ご参考:自分が答案を作ったプロセス

解いているときは夢中なので、いちいち「こう考えました」なんて残したら面倒です。

なので、私は↓のように過去問を解く時のノートを作っていました。

↓平成28年度・事例Ⅰを解いたときのノート

ワードで答案作成する方も居ると伺いましたが、私の場合は手書きを徹底しました。

試験本番を想定して手で書く練習しておくべき(1日中鉛筆で何か書き続けるのは、体力消耗しますよ)と思ったからです。

私の過去問ノートのこだわり

「ドット入り罫線」の大学ノートを使用(東大合格生愛用との触れ込みに惹かれ…)

②見開き1ページ 左半分:答案/右半分:答案骨子・ポイントのメモ作成←「考え方合わせ」の際にメモから答案作成プロセスの「合っていた」「ズレていた」「そもそも抜けていた知識」をチェック

③問題文はコンビニでコピー、線引いたりメモ書いたりして使い捨て

文字数の感覚を養うため、回答のマス目作成~答案作成は毎回手書きでやっていました。

また、試験本番で記述するマス目は思いのほか小さかったので、大学ノートの罫線幅で文字で書いたのは結果的に良かったと思っています。

人に見せる文字を書くので、丁寧に書かねばなりません。

しかし手書きで文字が小さいと、字がつぶれて読みにくくなりがちです。
ペン習字でもやっていれば問題ないでしょうが、今からユー○ャンに申し込むには時間が…

日ごろから手書きで何かやっている方も少ないはずなんで、練習したほうがイイです。
思いのほか、手首が疲れますよ!

 

今日のまとめ

・自分の答案と模範解答、それぞれが「なぜそのように書いたのか」を比較し、自分ができたこと、できなかったことを明確にする

・模範解答は答案ではなく解説をしっかり読む

・今間違えたことは「本番にミスせずに済んだ」と思ってしっかり振り返る

 

3.おまけ:私の使っていた過去問集

私は事例Ⅰ~Ⅲについては過去問のみで対策を行いましたが、その際に以下の書籍を活用しました。


同友館:2次試験過去問題集(amazon)

個人的には使ってよかったと思っています。
なぜか…

執筆陣がLEC、KEC、MMC、AAS、クレアール等といった(受験生時代はよく知らなかったんですが)2次筆記試験では名が知れた予備校の講師陣なんです。

ということは、予備校の解説を部分的に教わっているようなものなんです。

前回も書きましたが、独学はノウハウを自分で積み上げるがゆえ、遠回りになりがちです。

一方、2次筆記試験で頼るべき(というか、そこしか拠り所が無い)経験則やノウハウは、予備校がいっぱい持っています
(一発合格道場も10年のノウハウや経験則が蓄積されています)

私はこの1冊と「ふぞろい」を併用し、たまに「全知識」「全ノウハウ」をめくりながら事例Ⅰ~Ⅲの対策を仕上げていきました。(参考:合格体験記

1次試験と違って、2次筆記試験は予備校によって解答速報の要旨も異なります。
ですから、複数の参考書や模範解答から多面的な意見や考えを持ち寄り、それらの共通項から「結局自分の考え方は良かったんだろうか、ズレや抜けは無いか」と振り返る事が大切です。

特に、過去問の事例ごとに「今後の学習ポイント」が記載されている点は特に活用しました。

2次筆記対策の参考書の中でも、一番マーカーで線を引いていたのはこの本の「今後の学習ポイント」でした。

「こういう視点でちゃんと考えろよ」「ここの知識おろそかにするなよ」というコトが簡潔に書かれているので、反省にはもってこいだったのです。

過去問は無料でもゲットできますが、解説付きの参考書を買うのが個人的にはオススメです。

 

では、また!

 


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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

あのアツい一次試験から約一か月、学習は順調に進んでらっしゃいますでしょうか
「順調」だとお感じの方には、本日の記事は不要なので、そっと閉じてください。(そっとね…笑)
いまいち手応えがないな…」という方には、少しはヒントになる部分があるかもしれません。

さて、一次試験から受験されてストレート生の方は、設問文の選択肢に関する正誤判定に磨きをかけてきた「一次脳」を作ってこられたと思います。
あんまり良いネーミングではないかもしれません…ごめんなさい)。

二次試験で活用すべき知識は一次試験の範囲のうち、相当限定されています
なので、「一次試験に合格したんだし、復習の必要なんかないよ」というご意見もよく聞きます。
でも、二次試験の過去問題を解いてみて「全く別物の試験だから」だと感じる部分があるなら、「全知識」「全ノウハウ」の出番です。

私はご縁があって2020年版の「全知識」「全ノウハウ」の執筆に関わりました
今回は、道場メンバーに聞いた赤裸々な使用体験記(2919年版)や4人の執筆者オススメの使い方、注意点(2020年版)をご紹介しながら、先日のオンライン夏セミナーにて際中・事後にご質問いただいた「全知識」「全ノウハウ」を上手く活用する方法を一緒に探り、「手がかり」をご提供できればと思っています。
※執筆者が書くと「プロモーション」っぽくなってしまいます(笑)が、注意点も併記しますのでご容赦ください

2次試験合格者の頭の中にあった全知識 (2020年版)」(以下、「全知」)
2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ (2020年版) 」(以下、「全ノウ」)
2020年版 事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウ」(以下、「事例Ⅳ全知全ノウ」)

本記事をお届けしたいのは、このような方々です。

「全知識」「全ノウハウ」の活用方法を知りたい方

各書籍の内容

「全知」「全ノウ」シリーズは、「ふぞろい」シリーズと異なり、派生書籍は少ないです。
本日初めてこの書籍を知った方に向けて、それぞれの違いを最初にお知らせしておきます。
なお、「ふぞろい」シリーズの差異については、以下の過去記事が詳しいです。
(参照:10代目かわとも「よくわかる!ふぞろい書籍一覧表」)

「全知」「全ノウ」
事例Ⅰ~Ⅳを網羅し、口述試験までカバーしています。
全知識では、事例ごとのパターンや切り口(着眼点)をご紹介しつつ、関連する一次知識をご紹介しています。
全ノウハウでは、二次試験に共通のノウハウの他、直近二か年分の事例分析を掲載しています。

「事例Ⅳ全知全ノウ」
事例Ⅳ対策に特化した一冊です。
論点ごとに知識・ノウハウをまとめており、過去問を演習問題としている点が特徴です。
また、「事例Ⅳ全知全ノウ」はあえて前年度の事例は扱っていません
その理由は、前年度事例は「80分通した演習に使うべき(本書のように反復練習する対象とするべきでない)という考え」に基づいています。

各書籍の目次をご紹介します(事例ごと重複する部分は一部省略しています)。
ピンとくるようでしたら、次項(「活用方法」)もご確認の上で、ぜひご活用ください。

2次試験合格者の頭の中にあった全知識

第1章 事例別対策【事例Ⅰ】
■事例Ⅰの概要
Ⅰ 代表的SWOT項目
Ⅱ 最重要の切り口
Ⅲ 項目別パッケージ
1.事例Ⅰの基本的な考え方
2.大枠戦略検討
3.リーダーシップとマネジメント
4.組織形態(組織デザイン)
5.組織の成立と存続要件
6.組織風土・組織文化
7.組織のライフサイクル
8.モチベーションアップ
9.能力開発
10.インターナルマーケティング
11.評価
12.報酬
13.キャリアコース
14.非正規社員の活用
15.採用・退職
16.同族会社,非同族会社
17.事業承継
18.M&A(合併と買収)
19.アウトソーシング
20.ダイバーシティ・マネジメント
21.業務の定型化
22.IT活用
Ⅳ 使える解法テクニック
Ⅴ 知っておきたい考え方のトレンド
第2章 事例別対策【事例Ⅱ】
■事例Ⅱの概要
Ⅰ 代表的SWOT項目
Ⅱ 最重要の切り口
Ⅲ 項目別パッケージ
1.大枠戦略検討
2.競争戦略
3.市場細分化(標的市場の選定)
4.PPM
5.Product① 品揃え拡充
6.Product② 共同開発
7.Product③ カニバリゼーション
8.Product④ サービス財
9.Place① 直販
10.Place② OEM
11.Place③ 主要顧客依存
12.Place④ 企業間連携(事業連携)
13.Place⑤ 外注(アウトソーシング)
14.Price① 価格設定
15.Price② ロスリーダー政策
16.Price③ メニュー選択式価格設定
17.Price④ プライスライニング政策
18.Promotion① パブリシティ(プル戦略1)
19.Promotion② 口コミ(プル戦略2)
20.Promotion③ ホームページ,BBS,SNSなど
21.Promotion④ 人的販売
22.Promotion⑤ 具体的なPromotion案
23.ブランド
24.IT
25.店舗販売
26.インストアマーチャンダイジング(ISM)
27.POSシステム
28.商店街
29.合併・買収
30.地域資源の活用
31.リスクマネジメント:危機管理
32.4C
Ⅳ 使える解法テクニック
Ⅴ 知っておきたい考え方のトレンド
第3章 事例別対策【事例Ⅲ】
■事例Ⅲの概要
Ⅰ 代表的SWOT項目
Ⅱ 最重要の切り口
Ⅲ 項目別パッケージ
1.生産計画はどうあるべきか
2.生産方式
3.管理方式
4.PQ分析
5.コミュニケーション
6.Q(品質)
7.C(コスト)
8.D(納期)
9.IT活用
10.営業と工場の役割分担
11.製造現場のチェックポイント
12.工場設置のSLP
13.IE
14.設備保全
15.製品開発
16.アウトソーシング
17.販売に関する事項
18.出荷・配送
19.CAD/CAM
20.コンカレントエンジニアリング
21.技術継承
22.工作機械
23.海外進出
Ⅳ 使える解法テクニック
Ⅴ 知っておきたい考え方のトレンド
第4章 事例別対策【事例Ⅳ】
■事例Ⅳの概要
Ⅰ 出題のポイント
Ⅱ 最重要の切り口
Ⅲ 項目別パッケージ
1.B/S,P/L分析
2.CF計算書の作成と基本分析
3.投資(プロジェクト)の評価とリスクの計算
4.損益分岐点分析(セールスミックス)
5.企業価値と株価
6.原価計算
7.連結会計
8.他の科目の関連知識
9.場合分け問題
10.デリバティブ(金融派生商品)
11.その他
Ⅳ 使える解法テクニック

2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ

第1部 2次試験のノウハウ(基本パート)
Ⅰ 2次試験における5つの基本的心構え
Ⅱ 2次試験全体の重要な切り口
Ⅲ 2次試験全体のノウハウ
1.設問文の読み方
2.与件文(事例文)の読み方
3.注意すべき与件文のポイント
4.解答の構築ポイント
5.解答の書き方
6.80分間のタイムマネジメント(基本例)
7.試験会場での緊張対策
8.ツールの活用法
9.戦略的に得点を確保する
10.学習上、必ず行うべきこと
11.解答における考え方のトレンド(全体)
Ⅳ 設問のタイプ別対応パターン
Ⅴ 2次試験事例別のノウハウ
第2部 本試験問題でのノウハウ活用例
第1章 令和元年度2次筆記試験考察
Ⅰ ノウハウ活用例―事例Ⅰ
1.設問分析
2.与件分析とSWOT分析
3.各問題の分析と活用できるノウハウ
Ⅱ ノウハウ活用例―事例Ⅱ
Ⅲ ノウハウ活用例―事例Ⅲ
Ⅳ ノウハウ活用例―事例Ⅳ
1.大枠戦略の検討
2.実際の与件文チェック
3.各問題の分析と活用できるノウハウ
第2章 平成30年度2次筆記試験考察
Ⅰ ノウハウ活用例―事例Ⅰ
1.設問分析
2.与件分析とSWOT分析
3.各問題の分析と活用できるノウハウ
Ⅱ ノウハウ活用例―事例Ⅱ
Ⅲ ノウハウ活用例―事例Ⅲ
Ⅳ ノウハウ活用例―事例Ⅳ
第3部 2次試験のノウハウ(詳細パート)
第1章 2次筆記試験対策
Ⅰ 与件文を読むときに注意しておきたいフレーズ集
1.LEVEL1 「  」で括られた言葉
2.LEVEL2 繰り返される類似表現
3.LEVEL3 強調表現(強調語・数字・接続詞)、欄外注記、別表
4.LEVEL4 顧客ニーズ、伸ばすべき強み、解決すべき課題や問題点、環境変化により求められている要求
5.LEVEL5 ニュアンスを読み取る
6.<補足>与件文と財務諸表の両方から内容を検討する
Ⅱ 解答を記述する際に活用できるフレーズ集
1.文字数の調整に活用できるフレーズ集
2.事例Ⅰ(組織・人事)に活用できるフレーズ集
3.事例Ⅱ(マーケティング・流通)に活用できるフレーズ集
4.事例Ⅲ(生産・技術)に活用できるフレーズ集
5.事例Ⅳ(財務・会計)に活用できるフレーズ集
Ⅲ 合格者が実践していた苦手克服法
Ⅳ 診断士2次試験の『よくある疑問』に答えます!
1.解答プロセス編
2.勉強方法編
3.その他
Ⅴ ファイナルペーパーを作ろう!
1.ファイナルペーバーについて
2.ファイナルペーパーの例
Ⅵ 合格者の成長グラフ
第2章 事例別最頻出テーマと令和2年度予測
Ⅰ 過去問題分析表
Ⅱ 事例Ⅰ(組織・人事)の最頻出テーマと令和2年度傾向予測
1.最頻出テーマ
2.令和2年度傾向予測
Ⅲ 事例Ⅱ(マーケティング・流通)の最頻出テーマと令和2年度傾向予測
Ⅳ 事例Ⅲ(生産・技術)の最頻出テーマと令和2年度傾向予測
Ⅴ 事例Ⅳ(財務・会計)の最頻出テーマと令和2年度傾向予測
第3章 2次口述試験対策
Ⅰ 口述試験の考え方
Ⅱ 口述試験ノウハウ
1.試験の概要
2.実際の質問内容
3.基本的対策

2020年版 事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウ

序章 本書の使い方
第1章 経営分析
Ⅰ 経営分析の知識・ノウハウ
Ⅱ 経営分析の過去問
第2章 損益分岐点分析(CVP)
Ⅰ 損益分岐点分析(CVP)の知識・ノウハウ
Ⅱ 損益分岐点分析(CVP)の過去問
第3章 意思決定会計
Ⅰ 意思決定会計の知識・ノウハウ
Ⅱ 意思決定会計の過去問
第4章 セグメント別会計
Ⅰ セグメント別会計の知識・ノウハウ
Ⅱ セグメント別会計の過去問
第5章 キャッシュフロー分析
Ⅰ キャッシュフロー分析の知識・ノウハウ
Ⅱ キャッシュフロー分析の過去問
第6章 その他計算問題
Ⅰ その他計算問題の知識・ノウハウ
Ⅱ その他計算問題の過去問

あなたにあった活用方法は?

それでは、道場メンバーに聞いた赤裸々な使用体験記(2919年版)や4人の執筆者オススメの使い方、注意点(2020年版)をご紹介していきます。

2次試験合格者の頭の中にあった全知識

【道場メンバーの使用体験記】
●一次試験後の二次の情報収集の際に、1回読んで、必要となる知識をざっくり掴んだ。(その後は過去問等の学習に専念)二次試験の一週間前に再度読み、取りこぼしの知識がないかを確認した。全知識の上手な活用方法がわからなかった。(お守りのような感じだったかも・・・)(岩塩
●二次試験で使う知識の補足。二次試験知識インプットはTBCが軸。ある程度二次試験の学習が進んだ後に、補足復習用として知識、論点、ノウハウに抜け漏れないかの確認に使った。(3ch
●一次知識の確認知識解答にならないようにするため、サラッと確認する程度にして、読み込まないようにした。(ぴ。
●一次試験の知識の振り返り。(カワサン

【執筆者 オススメの使い方】
・二次試験で求められる「知識の応用」のためには、これまで学んできた「点」を「線」や「面」で結びつける必要があります。
・そして、設問文を読んだとき、サッと頭の引き出しから出せる「瞬発力」も大事です。
フレームワーク(切り口)を自在に使いこなす「二次脳」への切り替えが必要だと感じる方に、ぜひ手に取っていただきたいと思います。
・各知識のレベル感を知っていただくのにも使えます。ご職業の中で精通している分野があると、稚拙に見える部分も正直あると思います。「ちょっとこれはどうかな…」と思う部分、私も事例Ⅳでちょこちょこあって、執筆者としてある程度削ったり、修正をかけたりしたのですけど、はたと思ったのは、「二次試験対策としてそんな精緻に知っておく必要ある?」ということでした。本試験でも、ご自身の経験に拘りすぎると黄色信号が点灯します。
・本書で記載されている知識のレベルが「適温」で、それ以上に詳しい内容は「不要」の可能性が高いです。一度通読したら、その後は辞書的な位置づけで使うのが良いと思います。
※とはいえ、ちょっと時代錯誤/的外れの部分も残ってしまっているようです。
それを見直すために前年度の合格者が執筆に参加しているので、私たち執筆者にとっては反省点ですね…スイマセン。

【注意点】
前年度版を持っているなら、改訂部分が限られるので、あらためて買う必要はありません
・過去問に基づいて網羅的に記載されていますので、丸暗記するような使い方は、二次試験が択一問題ではない以上、あまり意味がありません
ぴ。が指摘しているように、二次試験は「知識解答」が求められているわけではありません。詳細に読み込むより、どんな切り口があるのか、どういう観点を持って二次試験にあたればいいのかを探ってみてください。
・事例Ⅳについては基本的な内容にしか触れていません。対策は「事例Ⅳ全知全ノウ」が鉄板です。早めに読みつぶしましょう

2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ

【道場メンバーの使用体験記】
回答パターン、切り口の習得。(3ch
合格者がどんなことを大切にして問題を解いたかを参考にした。通読せず必要に応じて開く、箸休めに体験記を読むあくまでアウトプットの参考にする。(カワサン

【執筆者 オススメの使い方】
・掲載している思考プロセスは、執筆者(合格者n=1)のノウハウではありますが、切り口や戦略/戦術レベルを意識しつつ、出来る限り標準的なものに寄せるよう工夫しています。ぜひ思考プロセスのトレースにお使いください。道場が日頃提唱している“パクってカスタマイズ”です。
「全知識」の関連部分とリンクさせているので、ピンとこなければ、「全知識」の該当箇所を読んでみるのがオススメです。
・(ちょっと気が早いようですが)筆記試験合格後、口述試験に関する情報は主にネット上で収集することになります。本書は口述試験についても言及している、数少ない参考書ですので、ぜひご参照ください。

【注意点】
・二か年分の事例が掲載されているので、二年続けて本書をお求めになると、一か年分がかぶってしまいます
・各事例の解答内容は執筆者・監修者の一見解に過ぎません多数の再現答案に触れられる「ふぞろい」との併用をオススメします。

2020年版 事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウ

【道場メンバーの使用体験記】
確実に解答できるまで、間違えた問題は繰り返し解いた解答に納得できない問題があったので他の解説も見ていた。残存価額を入れるかとか、解説によって解答が異なる場合があった。(岩塩
計算問題の繰り返し、解法理解。初期段階から利用し、最終的に3、4周回した。(3ch
3回解いた。解答プロセスの確認に使った。「30日完成!事例IV合格点突破 計算問題集」を併用。両者の解答が違う時があったので、相互確認。(さとまる
●読んだら予備校で教わる作法や知識を教えてくれる書籍だったので「事例ⅣはMMCと心中しよう」と決めてからは封印した(予備校は双方向で質問できるので)。(べりー
●「30日完成!」を解いた後、一通り解いた。苦手な論点については2周解いた。事例4では、80分の時間配分が重要で、優先度付けについては別途過去問を解く必要あり。一次試験の学習期間中にも並行学習でやっておけば良かった。(CK
●評判良かったのでやっておけばよかった。(ぴ。

【執筆者 オススメの使い方】
最初は「財務・会計」との違いに苦しむ部分もあるかもしれませんが、道場メンバーが言うように「繰り返し」解いていくことで、反応できるようになっていきます。(わからなければ悩まずに解説を読んでしまいましょう!)
・事例Ⅳでは、やや複雑な計算が求められる意思決定会計を除き計算問題で点数を稼ぐことはもはや必須です。出来れば、掲載されている計算問題を毎日解きましょう積み重ねが活き、得点源だと唯一自信を持てる科目、それが事例Ⅳ。「ありがとう事例Ⅳ」(byかーな)です。
直前期からはどの単元を強化するか意識しながら取り組むのがオススメです。
・事例Ⅳに苦手意識をお持ちの方も、計算過程を途中まででも書くと部分点がもらえる可能性(極端な話、解答の方向性を文章で記述するだけでも部分点があるのでは、という話も)があります。正答できたかどうかではなく、丁寧な計算過程の記載を本書で身につけてください。
・実は記述問題の割合も高く、ここでいかに堅い対応を出来るかが勝負になります。本書で記述対策もバッチリです。

【注意点】
・「いや、全然わからないよ?どうすりゃいいのさ」という感触でしたら、「30日完成!事例IV合格点突破 計算問題集」もオススメです。本書よりも平易なレベルの問題が掲載されており、まずは「計算」に慣れるにはもってこいです。
・本書ではかなり難易度が高い部分も紹介されていますが、試験までの時間が限られる中で、どの程度注力するかは、ご自身でバランスを考える必要があります
・先述のとおり、前年度の事例は取り扱っていません。令和元年度事例Ⅳについて詳しく知りたい場合は、「全ノウハウ」をご参照ください。
・本書では80分の使い方はあまり学べないので、直前期からは過去問タテ解きも取り入れましょう

来年はあなたが執筆者になるかも!

「全知識」「全ノウハウ」は前年度の試験合格者4名を執筆メンバーに迎えます。
私もたまたまTwitterで知り合った執筆者の方からご紹介いただいて、本シリーズの執筆に関わることが出来ました。
自分が使っていた参考書に執筆メンバーとして参画できたのは、一年前には想像できなかった変化でした。
校正を経て、書店で平積みになっている姿を見た時は、ちょっと感動

自慢話、失礼しました(笑)

ここからが本題
先日のTomatsuの記事にもありましたが、このバトン、読者の皆様のどなたかにぜひお渡ししたいと思っています。
(参照:11代目Tomatsu「【2次対策】事例毎の特徴・お作法を知る~事例②編~」)
この部分、なんか変じゃない?」「ココ、こういう風に書いてくれたら、もっとわかりやすいのに」など、様々なご意見・ご感想をいただいております。
ぜひ、ホットな目をお持ちのあなたに、来年本書を手に取る方によりよいものを届けるため、バトンをお渡ししたいのです
※過去の執筆者には、マスターコースでヘッドを務める先輩診断士もいらっしゃれば、普段は診断士資格の保有者であることを全く意識していないという独立独歩のコンサルタントもいらっしゃって、そうした人たちとつながるきっかけになりました。

「全知識」「全ノウハウ」に限らず、試験に合格すると、前年度の合格者として様々な参考書の執筆・校正のオファーに触れる機会があります
一発合格道場」「ふぞろい」「タキプロ」といったリレーブログも同様ですが、合格者がバトンをつないでいく文化は、中小企業診断士ならではの姿かもしれません。
連携や協働が診断士の本分ゆえでしょうか。
※「そんな鬱陶しいモンいらん!ワシは一人でええんじゃ!」と言う方、それもステキな道の切り拓き方だと思います。

応募方法の詳細は、合格発表後にあらためてご案内します
条件やタイミングが合えばというお話にはなりますが、執筆や校正にご興味がある方は、ぜひ合格後の楽しみの一つに。
診断士になると、誰かと一緒に何かを成し遂げる「プロジェクト」に入る機会も多いと思いますが、その前哨戦としても、ぜひご検討くださいね。

今日のまとめ

① 「全知識」でフレームワーク・切り口をマスターしよう!
②  「全ノウハウ」でパクってカスタマイズしよう!
③ 「事例Ⅳ全知全ノウ」を使い潰して得点源にしよう!

以上、いけちゃんでした!

それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


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こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

 

前回までの記事はこちら

 

 

本日は、前回に引き続き、【実録】リアル事例Ⅲ&運営管理の世界~後編~をお届けします。

「二次試験の事例Ⅲ(生産・技術)が苦手で、もう少し背景を知りたい」という方向けに書いてみました。

前回(前編)はこちら

 

 

こちらは得点に直結する試験対策というよりは、「事例Ⅲに対する心理的なハードルを下げる」「診断士になった後を視野に入れ、製造業の理解を深める」目的でお届けしております。

改めて、こんな方におすすめ&この記事のトリセツです。

 

 

【こんな方におすすめ】

・事例Ⅲの世界観や背景を、なんとなくイメージできるようになりたい方

・「C社って、なんであんなにダメダメなの?」とモヤモヤしている方

・事例Ⅲで書く解答が「当たり前のこと」すぎて自信が持てない方

 

 

【トリセツ・注意点】

・試験では与件文を何よりも優先してください。(与件文がカミサマ。設問文がホトケサマ

・私の個人的な体験と一般論に基づいておりますので、あくまで世界観をつかむための参考としてください。

 

 

では、後半いってみましょー。

 

 

 

匠の技と生産管理

事例Ⅲで毎年出題されるテーマとして、「生産管理」というのがあります。

よく言われることですが、「生産管理」は「生産計画」「生産統制」に分解できます。

要はムリ・ムダ・ムラのない計画を立て、その計画に沿ってせいせいと作業を進めていきましょうね、という話です。

そんなの別にわざわざ言うほどのことじゃないじゃん、と思うかもしれませんが、C社のような中小製造業だと、これがけっこう難しいんです。

どういうことか、生産計画→生産統制の順に見ていきましょう。

 

まずは生産計画です。

以下、事例Ⅲによくある大企業の下請けの中小企業を前提に話をしていきます。

製品にもよりますが、例えば金型のような「受注生産で、毎回違うものを作る」業態だと、そもそも正確な生産計画を立てることができません。

極端な言い方をすると、「初めて作る製品の生産計画を立てる」ことになるからです。やってみないとわからない。

さすがに実際は、長年の経験やノウハウの蓄積があるため、過去の類似事例や製品の特徴から、およその加工内容や必要工数は想定できます。

できますが、蓋を開けたら…ということは往々にして起こります。これについては後述します。

 

また、中小企業に発注される仕事は、多品種少量生産の、いわば手間のかかる仕事が多いです。

そういった仕事に対応するため、例えば金属加工の(=工作機械で金属を切削して加工する)会社であれば、少しずつ種類や能力の異なる機械を、何台か保有していることが一般的です。

そこで、生産計画を立てる時も、「この加工は機械Aでも機械Bでもできるけれど、機械Aの方が切削速度は速いんだよな。でも深い場所の切削があったら、機械Aは不向きだなぁ」とか「機械Cは古くてマニュアル操作が多いから、ベテランの人じゃないと扱えないんだよな」とか、個別の事情が多々あって まぁめんどくさい。

生産計画担当者としては、もっとスマートに計画作れないかと思うものの、変数が多すぎて難しいんですよね。

 

 

ちなみに、現場の作業者も生産計画が完璧でないことは、経験上なんとなくわかっています。

とにもかくにも生産計画を作り、それに従って作業を始めます。

 

 

そして、生産統制

実際に生産を始めてからの話です。

見積もりや生産計画の段階で予想はしていたけれど、いざ正式に受注してみたら、いろいろと「計画と違うこと」が起こります。

詳細な設計図を書いたら予想より複雑な構造になったとか、加工する場所が狭すぎて、一気に削れると思ってたけど少しずついかないと無理だったとか……。

「計画が狂ってきた……これ来週の納期までに終わらないかもどうしよう……」みたいな状況になります。

青ざめている生産管理担当者のところに、この道何十年のベテランがやってきて言います。

 

「いいから、急ぎの仕事とやっかいな仕事、全部こっちに回して。なんとかするから」

 

!!!

すみません! おっ、お願いします!!!

 

こんな感じで、混乱した現場はたびたび腕利きの職人によって救われています。

通常なら機械Aを使って自動で加工する工程だけど、古いタイプの機械Cしか空いてないのでベテランさんがほぼマニュアル操作で加工する(ただし技術が必要だし、会社としては自動化を目指しているので緊急時しかやらない)みたいなことがあるのです。

また、予想外に難しい加工だったけど、匠の技に助けられてなんとか収められた、というパターンもあります。

品質面だけでなく、納期面でも、匠の技に支えられているんですね。

 

 

現場がバタついても、最後の最後には匠が回収してくれるなら良いね! と思うかもしれませんが、企業として安定的な利益を出すことを考えると、そんな綱渡りは よろしくないですよね。

しかもこれには弊害があって、

匠の技が助けてくれて、いつも結局なんとかなる。

喉元過ぎればなんとやらで、生産管理がなかなか仕組化できない。

でも、せっかくの匠の技は現場の混乱を収拾する(マイナスをゼロにする)ためではなく、より高付加価値なモノを作って顧客に訴求する(プラスにする)ために使うべきなんです。

 

生産管理は、システム化できる部分もたくさんあります。

生産計画を立てるスパンを短くしたり、仕事を流しながら少しずつ計画とのズレを修正したりすれば、そこまでの大惨事にならないことだってあるんです。

診断士に求められるのは、「うちの業界に生産管理は不要」とか「システム化なんて絶対無理」と思っている社長さんの話を聞いて、できることは「できる」と、やるべきことは「やるべき」と、伝えることだと思います。

 

 

 

 

建て増し、建て増しの第一工場

創業から数十年経っているような会社だと、最初は小さな工場から始めて、会社が成長するにつれ、次第に工場を増築していくことがあります。

最初は小さな機械を数台並べただけのガレージみたいだった工場が、少しずつ、顧客からの信頼を積み重ね、受注する品目が増えたり、新規顧客を獲得したりして、そのたびにできる限り生産設備を充実させ、敷地を拡げて工場を拡大し、5年経って、10年、15年経って、がむしゃらに働いてきた日々を思い、ある日あらためて工場を仰ぎ見て社長はつぶやきます。

 

 

よくここまで大きくしたなぁ

 

あと、よくここまでツギハギな建て増ししたなぁ

 

 

冷静に考えたら工程②の隣は工程③にした方がいいけど工程④になってるし、

資材の搬入路もせまくて不便だし、

全然最適な配置になってない。

 

いや、でも仕方ないんだよな、当時を思い出すと、たしか現在の工程③の場所には数年前に処分した別の機械があったんだ。

搬入路だって、今ならもっと広くとれるけど、当時はまだ隣が民家だったから、こっちの方向に伸ばすしかなかったんだ。

 

そうなんです。歴史があるんです。

少しずつ、少しずつ手元資金を増やして工場を広げたので、その都度最善の投資判断をしたけれど、ふと立ち止まってみると全体としてまとまりがない。作業効率が悪い。いわゆるSLPになってない。

(某リフォームのテレビ番組でも、そんな物件ありましたよね。増築の結果、キッチンの隣が脱衣所なくていきなりお風呂、洗濯機置き場はその向こう側、みたいなやつです)

 

社長だって、これが工場として正解と思っているわけではないのです。

事実、建て増しのせいでレイアウトにところどころムリ・ムダ・ムラがあるし、気になる点はいくらでもあります。

将来にむけて改善したいこと、今だったらこうするってこともたくさんあるんです。

 

だから、令和元年度のように「新工場を建てる」となれば、社長が張り切るのは当然ともいえます。

 

新しい工場には、まるごと新しい機械を入れられる!

今までできなかった、直線的で効率的なレイアウトにできる!

 

などなど、夢が広がるんですよね。

一棟目の工場は、どうしても建て増し、建て増しになりがちですから。

 

 

 

 

 

 

職人、背中で語る

 

最後に、技術・技能の継承について少しだけ。

今まで見てきたように、C社のような製造業の会社は、熟練の職人さんの持つ技術が強みになっているところがあります。

 

ですが、「熟練の職人しかできない仕事」「〇〇さんしかできない仕事」みたいなこともあり、助言として「作業を標準化、マニュアル化し、作業員教育を徹底する」系のフレーズもよく出てきます。

 

当社の話になりますが、工場の管理職に「次世代に技術・技能を伝えるために、もっと体系的に教育して下さい」と言っても、なかなか着手してもらえないことがありました。

 

最初は、「自分の技を教えてしまうのが嫌なのかな?」なんて思ってましたが、話を聞いてみると、皆、教育の大切さは感じていました。

なのになぜ進まないのか聞いてみたところ、「自分がちゃんとした(体系的な)教育を受けてこなかったから、教え方がわからない」という答えが。

自分は先輩から「とにかく慣れろ」「技は聞かずとも見て盗め」「みんな先輩の背中見て育ったんだ」式に育てられたので、人に教えるにも、何からどう教えていいかわからないそうです。

 

標準化、マニュアル化という言葉の意味はわかるけど、「標準化といっても、標準の示し方がよくわからない」という声もありました。

 

その後、作業手順や限度見本を作ったりして、若手の作業員に「これでわかる?」とか聞きながら進めていったわけですが、改めて「作業ができる」ことと「人に教えられる」ことは別物なんだと思った次第です。

 

「背中を見て育った」人たちが「背中で語る」から「対面で教える」ようになるためには、標準化、マニュアル化が不可欠です。

 

「標準化って、そんなに意味ある?」と思うかもしれませんが、標準化すれば、誰でも「何をすればいいか」がわかるようになるので、大事なことです

例えば料理をするときに、「肉を適当な大きさに切る」とか言われても、慣れていない人は「適当ってどれくらい?」ってなりますよね。焼くと縮んだりするし。

標準化により「縦〇センチ以内、横●センチ以内の大きさに切る」という指示にすれば、初心者でも迷うことなく求められるアウトプット(大げさだな…)をつくることができます。

 

工業製品は完成品の規格や仕様が決まっていますから、設計書通りに作るためにも標準化は必要なのです。

 

 

 

最後に、9代目だいまつによる、道場の事例Ⅲ対策名物記事のご紹介です。こちらもぜひ。

だいまつが教える事例Ⅲ攻略の極意

 

工場のイメージをビジュアルで見たい方には、さいちゃんの記事がおすすめです。

【中小企業診断士試験】加工技術 金属加工編【渾身】

【中小企業診断士試験】プラスチック加工&中小企業の活躍事例~気になるけど調べる時間がとれない話題~

 

いかがでしたか?

冒頭に書いたとおり、あくまで一般論なので、くれぐれも無理に事例企業にあてはめないようにして下さいね。

この記事を読んで「C社、困ってそうだし、事例Ⅲの勉強もうちょっと頑張ってみるか」と思って下さる人が一人でもいれば、執筆者冥利に尽きます。

今後ともC社をよろしくお願いします。

 

 

ではでは、引き続き、一緒に勉強がんばりましょう~^^

 


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合格に十分な実力発揮の準備!

✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

おはようございます。べりーです(過去投稿記事はこちら)。
今日も一発合格道場をご覧いただきありがとうございます。

先日、オンライン夏セミナーにご参加いただいた皆様、お忙しい中誠に有難うございました。

2次試験に向けて順調に情報収集を進めていそうな方、様々な事情を踏まえて今年の受験自体を見送った方、来年の1次試験に再挑戦となりそうな方。

一発合格道場は本当に色んな方にお読みいただいているんだと、改めて夏セミナーで知ることができました。
そして、私が道場に恩返しすることイコール受験生の皆様を応援することだし、今年合格するために道場記事を見に来て下さっている方が来年には12代目となりまた新たな記事を書いて下さるわけですし、みたいなご縁を改めて感じて、ものすごく色んなことを考えました。

一つ言えるのは、26日と29日を合わせて145名の皆様にご参加いただきましたが、どなたも前向きであったこと。
ぜひそのまま一直線に合格へ至る道を進んでいただきたいし、できるだけ価値を感じていただけるような投稿をしたいと強く思いました。

 

事例Ⅳを味方につける

26日のセミナーで、とあるメンバーから「ありがとう事例Ⅳ」というキラーフレーズが飛び出しました。
初学者にとって「やればやっただけ成果が期待できる」「事例Ⅰ~Ⅲは60点以上を目指して取るのが難しいが相対的に事例Ⅳは60点以上を目指しやすい」という意味での発言でした。
去年の事例Ⅳの問題はかなり素直であり、それ以前2年間の荒れ方との対比で尚更そう思わせる年だったかもしれません。

また事例Ⅳが難化した年は初学者優位との説もあります。
経験者が点を伸ばすことが難しく、更に難化年の事例Ⅳには得点調整が入るため、経験者と初学者の点差が縮まるというものです。
「結構ミスして素点は50点なのに60点超えてた~!」というやつです。

ではそもそも経験者が不利なのかというと、全くそんなことはありません。
経験者は初学者の急成長を迎え撃つための準備に掛けられる時間と経験があります。
ぜひ2次経験者の皆様も事例Ⅳで得点を下支えするイメージを持っておき、初学者との勝負ではなく、自分の過去の得点からどれだけ上積みできるか?を目標にしていただけたらと思います。

ということで、
皆で「ありがとう事例Ⅳ」を目指す!ため
今回は事例Ⅳを取り上げます。

 

事例Ⅳを知る

先に申し上げますが私の令和元年度事例Ⅳは79点でした。
自慢でも何でもなくて、そもそもH29年43点、H30年54点だったので実力的には全く自慢にならないのですが、最後の1年間はどうやって得点を安定化させ+25点も積み増せたのか、そして設問ごとにどういった得点の稼ぎ方をすると70点を超えてくるのか?みたいなことをここから全部さらけ出すつもりで書きます。
ですから点数はその際の「目安」として参考にしていただけたらと思います。

事例Ⅳの出題傾向

事例Ⅳの出題傾向(直近4年間)

まずは各設問のごとに出題傾向をまとめてみました。
(画像をクリックすると拡大します ※以下同)

第1問は、経営分析問題の指定席です。
設問1:各種指標を挙げて数値を示す
設問2:D社の財政状態や経営状況の優劣や、原因、課題を分析する
※設問2の解答字数(升目の数)が年々急激に減り要素を漏らすことなく文章を短文化する編集能力が問われています

第2問と第3問は、CVP分析(損益分岐点分析)、CF計算書、設備投資の意思決定(NPV法・回収期間法)、企業価値算定が入り乱れて出題されます。
CVP分析とNPV法(正味現在価値法)は「予想P/L(損益計算書)」でミスしがちですが、これについては後述します。

第4問は、「知識問題半分、事例文(与件文)の読解力を問う問題半分」です。
上記の通り事例企業の施策に絡めた「メリット・デメリット」や「リスク」を書かせる問題が多いのですが、単なる知識問題と考えず事例文の要素を絡めて書くと、道を踏み外すリスクが回避できます。
事例Ⅰ~Ⅲの鉄則である「事例文に寄り添い、事例文から因果の『因』を拾う」に似ていますね。

 

「予想P/L(損益計算書)」について補足します。

第2問と第3問では、与件にある当年度のP/Lに対して「D社は施策を実施することにより来年度は売上が何%増加し、〇〇費が何%減少し・・・(中略)・・・となった結果、さてどうなるでしょう?」と出題されることがあります。

例えば平成30年度の第3問をご覧下さい。

来年度は外注費が 7 %上昇すると予測される。また、営業所の開設により売上高が 550 百万円、固定費が 34 百万円増加すると予測される。その他の事項に関しては、今年度と同様であるとする。

 

変化の内容と幅について、このような与えられ方をします。

これに対し初学者の時の私は、与件の当年度P/Lの右側にあるイイ感じの余白に「増減した結果の金額」をメモ書きして対応していました。
そしてその結果、大量の計算ミスを繰り返すことになります。

ごちゃっとメモが書いてあるため「どの科目か分からない」「ある科目の増減を計算ミスしたが気づかない」「与件P/Lにない勘定科目が登場したが該当する科目の欄がないため強引にメモを書き込んで見落とした」等々、ミスのオンパレードです。

これに対して私が「これをやろう」と決めたことがあります。
「各勘定科目ごとの来年度の予測値」を与件文中の「当年度のP/L」の余白にチョチョっとメモ書きするのではなく、別途で「予想P/Lの表」として手書きすることです。

最初は「そんな時間は勿体ない」と思うかもしれませんが、慣れたら思ったほど時間がかからなくなりますし、それでいて検算や異常値のチェックの精度が格段に高まります。
恐らくやる前は「遠回り」だと感じてしまうと思いますがそんなことはなく、絶対に「近道」になります。

私はこれを「予想P/L」CVP分析の「勘定科目法によって固変分解したP/L」で実行していました。

このことは、後半で実例を用いて詳しく触れたいと思います。

 

事例Ⅳの付き合いにくい側面

ちなみに上記の与件文は個人的に「忘れられない衝撃」を受けた文章でした。文字通り読むと、

・外注費は7%増加(782百万円に+54.74百万円)
・売上高は550百万円増加(対前年136.59・・・%)
・固定費は34百万円増加
・その他の勘定科目は増減なし

と考えそうですがこのまま計算すると莫大な利益増となります。
お分かりになりますか?

そうなんです。外注費の単価を7%上昇させた上で「外注費782×1.07+その他232+販管費33の合計」を売上高に連動して136.59・・・%増加させなければならなりませんでした。
変わらないと言っているのは「変動費額」ではなく「変動比率(費用構造)」であり、「その他の事項は今年度と同様」と書いてあるのにおかしいじゃないか!という言い分は通りません。

私は予備校の答練で「与件に書いてなくても売上高が増えたらその分変動費が増えるのは常識です」と叱られた経験があるにも関わらず、平成30年度の本試験で莫大な利益を記入しこの問題を落としました。

事例Ⅳはこのようにミスを誘うような意地悪にも感じる出題をしてくることがあります。
ただ、後で落ち着いて考えると「同一事業の拡大で売上が550百万円も増えたのに変動費が54.74百万円しか増えないわけがない」と気づけるはずなのです。
この「ちょっと考えれば気づけたのに!涙」が明暗の差を分けます。

これから過去問を解く方も多いでしょうから詳細には挙げませんが、ほぼ毎年何かしら「試験後、再現答案作成時に気付いて頭の中が真っ白になるような出題」があると考えて下さい。

例えば上記の「事例Ⅳの出題傾向」で表にした第1問経営分析の設問1も、①②③に書くべき内容が「悪化」「改善」「優れた」「課題の」で毎年位置が変わりますが、地味にミスを誘います。
こうした事例Ⅳの引っ掛けに対しては、「引っ掛からないよう気をつけよう」で片づけるのではなく、どうやったらミスしないか?を検討して対策を立てるようにして下さい。

さらに例えば私の場合、令和元年の第1問(設問1)の与件文で「悪化×2、改善×1」と見た瞬間に、解答用紙の①と②の左欄外に「あっか」、③の左欄外に「かいぜん」とシャープペンシルで薄く書き込みました。
そのあと指標を検討して解答を記入したら「あっか」と「かいぜん」を消しました。

このように事例Ⅳの過去問、答練、模試を使った学習の中で、これから皆様は数多くのミスを繰り返される筈です。
これに対して「ミスをミスのまま放っておかない」ために、私は前回も書きましたが「ミスノート作成」をお勧めしますミスノート作成のすゝめ

「ミスの種別」「ミスの内容」「具体的な再発防止策」をノートに一元化することで「今後はミスしないよう気を付ける」という根性論で片づけるのではなく、ミスに対して「対策を実行たか?それとも実行し忘れたのか?」「実行した上でミスしたならば対策が不適切なのではないか?」をチェックしPDCAサイクルを回す形にできることが最大のメリットです(そのままファイナルペーパーとして使えることも副産物的なメリットです)。

そうやって適切な対策が見つかったら、上記の「あっか」「かいぜん」のように「対策を手順化して習慣化するところまで持っていくこと」が非常に重要です。

 

ここでお知らせですが、月刊『企業診断』(同友館)という雑誌の「10月号特集」の一部ページで、事例Ⅳのミスノート(チェックリスト)に関する渾身の記事を執筆する機会をいただきました。診断士業界で超有名な方とのコラボ記事です。
もしご興味がおありでしたらそちらもご覧いただけたらと思います。

 

設問を解く順と時間管理の話

私は事例Ⅳに関しては第1問→第4問→第2問 or 第3問の順に行うと決めていました。
第1問と第4問は他の受験生と差が開きづらく、ここで失点すると苦しい戦いになります。
取るべき問題を優先して取りに行く。これは事例Ⅳに限らない2次試験の鉄則です。その代わり時間をかけ過ぎない。
そこで私の場合、第1問は20分間第4問は10分間を目標とし、開始30分後には「残り50分間で第2問、第3問をやっつけて見直しを十分に行う」という状況を作り出すようにしていました。

 

 

事例Ⅳの各論点に踏み込む

事例Ⅳの全体像と特徴がなんとなく分かってきたところで、「各論点の中身」に踏み込んでみたいと思います。
ここから先は1次試験が終わるまで封印してきた内容であり、これまでの投稿に比べたらグッと実践的な内容になってきます。
まずは第1問の経営分析問題から。

 

第1問の経営分析

前回も紹介しましたが経営分析に関する記事を5月9日に書きました(コチラ)。

Checkポイント11項目に分けてかなり詳細に書きましたのでまだご覧いただいていないようでしたらぜひご参考下さい。

 

第2問と第3問の「CF計算書」

キャッシュフロー計算書(CF計算書)は次の記事をご存じでしょうか?
歌って覚えるキャッシュフロー計算書 by 7代目nori

CF計算書は全然まだこれから、という方はぜひご一読下さい。
その上で過去問学習や問題集で訓練を積めば、間違いなく得点源にできます。
もちろん、他の受験生もCF計算書は得点源と位置付けてくるはずです。
他の受験生たちが得点GETする問題で失点することは2次試験では致命的なミスに繋がりかねないため、出題されたらぜひ手堅く得点するレベルに仕上げて下さい。

 

第2問と第3問の「CVP分析」と「設備投資の意思決定」
※R1年度の実物問題用紙を公開

まずCVP分析の「営業レバレッジ」は理解できていますか?
これに関して当サイト「一発合格道場」には超有名な記事があります。

学校では(多分)教えてくれない公式2 「営業レバレッジと安全余裕率」

初代アックルによって書かれた伝説的な記事ですが、私も助けられました。

「課題は、営業レバレッジを低下させることにより不況に強い費用構造とすること」みたいな使い方をします。

 

さて「CVP分析」と「設備投資の意思決定(NPV法)」ですが、どちらも計算プロセスが多いため、最大の敵は「計算ミス」だと考えていました。

ではどうしたか。繰り返しになりますが、私は、CVP分析の「勘定科目法による固変分解」「設備投資の意思決定(NPV法)」は、与件にある「当年度のP/L」の余白にチョチョっとメモ書きするのではなく、自分で表を手書きすることを強くお勧めします。

ということで今回は「令和元年度の事例Ⅳ 第2問ならびに第3問」の問題用紙(実際に本試験から持ち帰った現物)をご覧頂こうと思います。
走り書きで文字がお見苦しい点はご容赦下さい。

また、まだ令和元年度の事例Ⅳの過去問を解いてない方は、一度ご自身の「今の実力」で試していただいてからこの先をご覧頂けたらと思います。

準備は良いですか?

それでは行きましょう。

 

令和元年度 第2問(CVP分析)

まずは第2問の設問1です。
設問文をご確認下さい。

 


設問1は、まさかの「変動比率を求めるだけ」問題。
これはさすがに、欄外にチャチャっとメモするだけで終了すべきパターンです。
試験終了後の答え合わせのためにも数字は丁寧に書きます。

ん?今年は易化なのか?という考えが頭をかすめますが気を緩めるわけにはいきません。

 

続いて設問2です。
まずは設問文をご確認下さい。

 

 

これは、罠の香りがプンプンする設問文です。
設問文を読み切った後、私は下記の黒文字をシャープペンシルで書きました(色付き文字は当時の自分の心の中を振り返った解説文です)。

乱筆含め見づらくて恐れ入りますがご覧下さい。

 

 

 

設問2の(a)は「損益分岐点売上高」を求めさせる問題です。

自分は「損益分岐点売上高」と「損益分岐点売上高比率」を取り違えるがあったため、売上高の「高」をグリグリ囲ってポカヨケを設置しています。

また設問2は、「設問1で答えさせた変動比率を利用しろ」という制約をかけることで「小数点第3位で四捨五入した状態のまま設問2でも計算させる」という引っ掛け的な問題となっています。
それに気づいた瞬間、「小数点」と記入しポカヨケ設置しています。
もし端数処理しないで計算してしまうと損益分岐点売上高は「4,343百万円」となってしまい、「4,345百万円」になりません。

実は私は受験校の答練でこの制約条件にやられて悔しい想いを経験したことがあり、上記の通り非常に警戒し慎重に臨むことができました。

もう一つ触れておきたいのは、計算式をしっかり書いていること。
理由は「検算のときにその方が楽だから」。

計算式をしっかり書いておくと検算が楽
これはぜひ覚えて頂けたらと思います。

 

設問2の(b)は与件の注釈を意識して作文しました。
画像右下の「相殺前でないと・・・」の記述ですが、予備校の模範解答によると部分点が入ったかどうかも怪しいです。

 

最後に設問3です。

予想P/Lの問題です。
設問を読んだ時点で「予想P/Lを作ろう」と意思決定します。
手書きの表を作ることに迷いはありません。

 

走り書きではありますが、しっかりと表を手書きしています。
そんなに行数が増えそうになかったので今回は罫線を省きましたが、行数が多そうだなと思った時は罫線を引くようにしていました。

この問題は数値を算出するのはそれほど難しくはありませんでした。
ただし、それも上記のように別表を手作りで作ったからであって、与件の「当年度のP/L」の余白にチョチョっとメモ書きした場合、かなり見づらくなったんじゃないかと思います。

私の場合はそんなごちゃごちゃした中で「マーケット事業部の売上高が10%増加したなら変動費も10%増加だ!」と気づけたかどうか分かりません。メモ「×1.1」からの矢印が売上と変動費に伸びているのがポイントです。

またご覧の通り「表を手書きした」といってもかかった時間は「余白にチョチョっとメモ書き」した場合とそう変わらなかったと思います。

・・・ということで第2問の計算問題は全問正解でした。

 

令和元年度 第3問(設備投資の意思決定)

※6ページ下部にメモ書きした数値は設問1~設問3の解答メモ(自己採点用)です

 

設問1は、各期のキャッシュフローです。
非常にオーソドックスな出題形式であり、またも易化の予感です。

今回の与件で注意すべき点は以下の通りです。

・新規設備投資は残存価値がない
・全社的利益(課税所得)は十分にある
・運転資本は無視する
・税率は30%

これは・・・、非常に単純な予測P/Lの作成で済みそうです。

さて、メモ用紙を用意しましょう。

問題用紙は破る派?

自分の場合は事例Ⅰ~Ⅲは設問文の下に骨子を書くのが体に合いました。
ただし事例Ⅳは「予想P/Lを手作りする」と決めていたので令和元年も問題用紙の9~12ページをアルミ製の定規を用いて破りました。
これで裏表白紙の計算用紙が2枚用意できました。

 

計算用紙の冒頭に、非常に重要な「設備投資関連の情報」を整理します。

『とう』は「設備投資額」、『げ』は「減価償却費」です。

 

ちなみに残存価値が取得価額の10%、売却収入が5百万の場合は以下のように書きます。
項目数が急に増えてしまいます。

 

・設備投資:20百万円(与件より)
・減価償却費:3.6百万円(=20×0.9÷5年)
・残存価値:2百万円(=20×0.1)
・売却収入:5百万円(与件より)
・売却益 :+3百万円(売却損は▲マイナス)
・TS(タックスシールド):▲0.9百万円(=3×▲1×0.3)

という具合です。

この「とう げ ざん 売収 売益・損 TS」はセットでバーッと書いてから、与件文を確認し埋めていきます。
売却益・損が無い場合は「TS」が空欄ということもあり得ます。

次にその下に「予想P/L」を手書きします。

ここが重要なのですが、予測P/Lに上記の要素を用いたら設備関連情報の数字を消し込みます。
それによって「使い漏れ」をなくします。

このように、これまで犯したミスに対して残さず「対策」を立て、対策を手順に落とし込みます。
私が述べている「ミスをミスとして終わらせない」というのはこの「対策を手順に落とし込んで実行する」ことです。

私の場合、このようになりました(本人の実物です)

「とう」と「げ」は下の予想P/Lで使用したらシャープペンシルでピッと消し込みます。
勘定科目名は真面目に漢字で書くと手間なので平仮名&略語でサラっと書きます。

「税引後利益」に書いた「×0.7」や「うんなし(運転資本変動なし)」は自分が散々ミスを重ねてきた末に手順に組み込まれた重要なポカヨケです。

ちなみに初年度(X1年)は税引前で▲0.7百万円の赤字ですが、与件に「全社的利益(課税所得)は十分にある」と書いてあるため、他の年度と同様に税を考慮する必要がある点に注意します。

 

続いて設問2です。

設備投資の意思決定で回収期間法とNPV法を計算させる問題です。
きわめてオーソドックスな問題です。
先の第2問と第3問の設問1、設問2を経て、今年は易化だと確信しました。

先ほどの設問1の予想P/LのCFの行を使って(a)回収期間と(b)正味現在価値を計算します。

(a)は、3年間の累計で残り0.3百万円の所まで回収するので、4年目のCF9.6百万円÷残り0.3百万円の結果に3(年間)を足して「3.03年間」。

(b)は、各年度のCFに複利現価係数を乗じて投資総額を差し引くだけです。

▲20-(-0.9×0.952+6.1×0.907+14.5×0.864+9.6×0.823+9.6×0.784)=12.6311でした。

※ちなみに「複利現価係数」と「年金現価係数」に関する知識もアップデートしておきましょう。
過去記事:【事例Ⅳ】複利現価係数と年金現価係数をまず理解しよう! by 5代目まさや~ん

現在価値に割り引く計算は、計算機のメモリ機能を使って慣れるまで繰り返して下さい。

私の場合はその点かなり特訓したので、割引計算の式まではメモしませんでしたが、それ以外の計算は可能な限り丁寧にメモしました。

そうすることで検算が容易になり、精度を高められるからです。
精度を高めるための手間は、遠回りなようで結果的に近道になる...ということを何度目か分かりませんがお伝えします。

以上の計算により今回の設問は「正味現在価値を答えよ」なので「12.63百万円」と答えます。
もし設問が「投資の意思決定をせよ」であれば「正味現在価値が正のため投資する」と答えます。

 

正味現在価値計算を更に掘り下げる

と、ここで設問2から少し脱線します。

令和元年の第3問は新規機械設備に残存価値がないパターンの問題でしたが、もし残存価値がある場合の正味現在価値計算はどのようになるでしょうか。

今回、道場用に「残存価値が2百万円、売却収入が5百万円である場合の正味現在価値」を計算してみました。

この時の「予想P/L」は減価償却費と税引前利益の金額が与件のP/Lと変わるため、別途P/Lを手書きでイチから作り直そうと考えます。

もしかしたら「何で与件のP/Lと変わるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今はそれで大丈夫です。
今から2カ月半、過去問や問題集をやり込むことによって「あーはいはい」となりますから。

ということでこの場合、行数が増えるだろうと予想して罫線を引くことにします。
具体的には「あ、これは行数が多そうだ」と思った瞬間にババッと13本ぐらいの横線を並行に引いて、表にしていきます。

今回も本試験の時と同様に冒頭に設備投資関連の情報を書き出します。
そして予想P/Lで使用したら即時に消し込んでいくことで抜けモレを防ぎます。

 

横線を13本引く時間は、意外と1分もかかりません。
慣れてくればタテ6列を区切るところまで含めても1分かかりません。

合格者の計算用紙(問題用紙を切り取ったもの)にはきれいな表が書かれていることが多い、という話をどこかで聞きました。
その真相は分かりませんが、メリットとして

・検算がしやすい
・異常値が発見しやすい
・抜け漏れに気付きやすい

といったことが挙げられます。
特にこの表に慣れると「あるべき所に数値が入っていない」ことに直感的に気付くこともあったりして、それはかなり大きなメリットだと感じておりました。

私の場合は最終的に「表を書かない方が不安になる」という体になってしまったほどです。

ちなみに設備投資関連情報の一番右にある「T/S(タックスシールド)」は売却益や売却損が出た際にキャッシュフローで考慮すべき要素で、忘れがちです。
上でも書きましたが、最初にこの「とう げ ざん 売収 売益・損 T/S」という見出し群をセットでバーッと書いてから、与件文を確認し金額を埋めていくやり方をお勧めします。

 

ということで、各年度の減価償却費が減る分、上記の設問1に比べると税額が増加して各年度のCFは減りました。

続いて各年度のCFを現在価値に割り引きますが、私は「投資案における最終年度に行う売却等の処理」等で抜けモレを多発したため、下記のようなBOX図を手書きしていました。

 

 

このBOX図は、上下でCIF(キャッシュ・イン・フロー)COF(キャッシュ・アウト・フロー)に分けて、CFの動きがある度に当該年度のCIFかCOFの枠内に「CFのBOX」を積み上げるイメージです。

今回は資産が機械設備だけだったのでそうでもありませんが、事例によって「土地」「建物」「機械設備」と種類が増えると、投資案の最終年度の枠内にCFのBOXがいくつも積みあがることになります。
そのような時ほど抜けモレが発生しやすくなります

もし、表を手書きして計算しているのにどうしても抜けモレが発生してしまうというお方がいらっしゃいましたら、ぜひこのBOX図を併用してみることをお勧めします。

以上の結果、先に書いた通り各年度ごとのCFは「残存価値がない場合」の方が大きかったものの、設備の売却収入など最終年度のキャッシュ・インが増えるため(T/Sのマイナスも吸収)、設備投資案の正味現在価値としては残存価値がなかった設問1よりは優れた結果となりました。
(12.63百万円<15.33百万円)

設問2の脱線は以上です。
いかがですか?本試験の設問2はこれと比べると手間の量が圧倒的に少ないことがご理解いただけたと思います。

どちらも本試験で出題される可能性がありますので、これから本試験の間は「残存価値がある」とか「資産の種類が複数ある(土地・建物等)」とか「運転資本が毎年増減する」など、顔をそむけたくなるような面倒臭い問題にも積極的に手を出して免疫をつけておくことをお勧めします。

その点で私にとっては「MMC(受験校です)の事例Ⅳ 講座」で配られた問題集が非常に役に立ちました。

 

最後に設問3ですが、かなり手間がかかる難問であったと思います。
私も、正答10.52のところを30.96と書いてしまいました。
ただし、計算過程を書かせる問題であり、あきらめずに何かしら書いたので幾分かは得点できたかもしれません。
計算過程を書かせる問題はとにかく何かを書くこと。
結論だけでも点が入ります。関連しそうな科目名をそれらしく書いただけでも1点や2点入るかもしれません。
今回は紙面の関係もあるので飛ばさせていただきますが、事例Ⅳの記述問題は「空欄は悪。根性で食い下がって何かを書くこと」を鉄則として下さい。

・・・ということで第3問は設問3以外の計算問題は全問正解でした。

 

第4問は知識問題半分、事例文の読解力を問う問題半分

先に述べた通り、事例企業の施策に絡めた「メリット・デメリット」や「リスク」を書かせる問題が多いのですが、単なる知識問題と考えず事例文の要素を含めて書くようにすると、道を踏み外すリスクを回避することができます。
事例Ⅰ~Ⅲの鉄則である「事例文に寄り添い、事例文から因果の『因』を拾う」に似ており、題意から逸れないように注意しながら知識を整理して、なるべく多面的な要素で解答して下さい。

第4問も平成30年度こそ配点は15点でしたが他の年度は25~28点と得点に占める割合が大きい大問です。
ぜひ最後まであきらめずにマス目を埋めきって来て下さい。

 

まとめ

事例Ⅳも「事例研究」が有効です。
そして計算問題でミスをせず、持ちこたえた人は「勝ち抜け」の可能性がグッと高まります。
難化した年は得点調整が入るとはいえ、やはり計算問題でミスが少ない方がより強いのは変わらないはずです。

私の場合は結果的に前年から25点積み増せましたが、前年が悪過ぎたとも言えます。
ですのでタイトルは派手にぶち上げたものの、どちらかと言えば「〇点積み上げるぞ!」というよりは「ミスをしないぞ!」という意識を持つ方が重要です。

あと2カ月半もありますので、今回の記事を参考にしていただきながら愚直に過去問と向き合い、計算力を磨いていただけたらと思います。

そして「ミス発生→原因分析→対策検討→手順に落とし込み→習慣化」を徹底することが重要です。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
✅ 対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

 

遅れてきた夏の暑さが厳しいです。
生まれて初めて経験する「マスク着用で猛暑に立ち向かう夏」ですが、くれぐれも体調にお気遣い下さい。

べりーでした。

 


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どうも、Tomatsuです。

いつも道場記事を読んで頂きありがとうございます。

(前回までの記事はこちら

2次試験本番まで残すところ12週間になってきました。

過去問に着手しはじめた人は

「果たして12週間後までに合格レベルに到達できるのか?」

と不安感に苛まれているかもしれません。

ただし、心配は無用です!

去年の私も同じ不安感を抱いていましたが、正しい努力を積み重ねていければ12週間で十分合格レベルに到達できます。

11代目含む道場メンバーも色んな形で表現していますが、正しい努力というのは

「事例着手→課題発見→改善→繰り返し」です。

ただただ事例数をこなすのではなく、「プロセスの振り返り」をしっかり行って自分の課題を抽出していきながら演習を積み上げていってくださいね。


さて、本題に移ります。

本日は前回に引き続き、「事例毎のお作法(ルール)を知る」シリーズをお届けしようと思います。

今日は「事例II」について(事例Iはこちら)。

受験経験がある方々にとっては当たり前の内容も含まれているかもしれませんが、改めて初心に戻るためにも、この記事の内容を参考にして頂ければ幸いです。

【こんな人におすすめの記事】
✅ 2次試験の学習経験が無い方
✅ 事例毎の特徴がまだ分かっていない方
✅ 事例IIのポイント・勉強法が分からない方

1. 事例IIの特徴・お作法

事例IIはマーケティングに関わる事例。

事例IIで求められているのは、どちらかと言うと狭義な(昔ながらの)マーケティングの考え方で、どうやったら事例企業の「売上が最大化されるか?」という点です。

他の事例と比べて与件文の情報が多く、使わないダミー情報等もたくさん含まれているため、素早く状況整理する力」と「与件情報を上手く組み合わせる力が求められます。

事例II対策をする上で大事なポイントを下記にまとめました。

  • SWOTを意識
  • 助言問題は「誰に?」「何を?」「どのように?」「効果」
  • 「誰に?」に関しては「デモ・ジオ・サイコ」を決める
  • 有形固定資産が使えるか?考える
  • 近隣企業とのパートナリングを使う

2. SWOTを意識

事例IIは第1問としてSWOT(強み・弱み・機会・脅威)が出題されることが多いのが特徴です。

現に「過去19年間中15回」も出題されています。

[ポイント]
与件文を読む際には、B社のSWOTを意識できると良いですね。

事例企業は、ほぼ全てのケースにおいて「中小企業」ですので、大手参入が「脅威」の代表例となり、戦略のバッティングを避けるための「差別化戦略」を迫られるケースが多いのが特徴。

その際、どのような強み(自社能力・リソース・外部連携力)」や「機会(新たなニーズ)を使って差別化を図っていくかが問われます。

[ポイント]
どうやったら競合他社と差別化できるか?これを常に意識しましょう

3. 題意を捉える(4Pの視点)

事例IIは助言問題が多いのが特徴です。

助言問題の中ではB社が採用すべきマーケティング戦略は何か?と問うものもあるのですが、中にはプロモーション戦略製品戦略価格戦略など、『4P』ごとの具体的な戦略を問う問題もあります。

ここで問われるのが「題意」をしっかり捉える力です。

例えば設問文では製品戦略」について聞いているのに「プロモーション戦略」に関する解答を作ってしまうとします。

この場合、例え書いていることが正しかったとしても題意を捉えられなかったがために「0点」を付けられてしまいます。

例としてH28年度の第2問設問1を見てみましょう

[H28 第2問 設問1]
B社の今後の成長に必要な製品戦略について、ターゲット層を明確にしたうえで、100字以内で説明せよ。

これはかなり分かりやすい例ですが、この質問に対しては

後者のように「製品」に関する記述をするのが正解です。

前者は「プロモーション戦略」に関する記述ですね。

[ポイント]
かなり当たり前のことを言っていますが、80分という限られた時間では、題意を捉え間違えてしまうこともあり得ますので、上記は常に意識しておきたいですね。

ちなみに、単に「マーケティング戦略」を問われた場合は、「製品戦略」「プロモーション戦略」を半々で盛り込んであげるとリスクヘッジになり効果的です。

4. 売上を分解(客単価×来店客数)

事例IIでは、「売上」を細かく分解して「どのような施策を打つべきか?を考えることが重要です。

このように分解すると、売上を上げる手段として以下の二つの方法があることが分かります。

では、問題文で「売上向上につながる施策」を問われた場合は具体的にどのような助言を行うべきでしょうか?

答えは与件のヒントに従うことです。

[ポイント]
例えば、与件文中に「品単価」を向上させられそうな製品開発が示唆されていた場合は「客単価」を上げる方法を考えるべきですし、過去に「口コミ等」で新規顧客開拓が成功した実績があれば「来店客数」を上げることを考えるべきです。

事例IIは与件情報が多いので、必ず何かしらのヒントがあります。

5. 「誰に」「何を」「どのように」+「効果」

事例IIの助言問題では誰に」「何を」「どのように」+「効果の四つのピース埋めることを意識するのが定石です。

問題文によっては一部のピースが埋まっている事もありますが、基本的にこのフレームワークを覚えておけば、助言問題で何を書けばよいか?という迷いはなくなると思います。

例を見てみましょう。

例えば、

[例題]
B社が成長を図るために取るべきマーケティング戦略について助言せよ

こんな問題であれば、

のように記述することを意識しましょう。

[ポイント]
○○、△△、××、□□
に入る文言は極力「与件文の記述」を踏襲することをおすすめします。

そうすることで、採点者に対して「問題のポイント」を理解していることをアピールできるからです。

ちなみに、誰に」(ターゲット)に関しては、下記の「顧客分析セグメントごとのポイントを記述できるようにしておきましょう。

いわゆる「デモ・ジオ・サイコ」というやつです。

これはターゲットを問われているような問題では絶対外してはならない要件です。

例としてH27年度、第1問設問1を見てみましょう。

[H27 第1問 設問1]
今後、B商店街はどのような顧客層をターゲットとするべきか。代表理事への助言内容を100字以内で述べよ。

これに対しては、

のように記述しましょう。

ちなみにデモグラフィック情報は「与件文のグラフ」に記載されていることが多いです。

読み取り方のコツは「グラフ中の特異な点に着目する」ことです。

[ポイント]
「誰に」「何を」「どのように」+「効果」は基本中の基本ですので、しっかり身につけておきましょう

6. その他の重要ポイント

事例IIを解く上で他に抑えておきたいポイントは下記です。

[ポイント]

  • 有形固定資産は有効に使うべし
  • 積極的に周辺企業・団体と協業
  • 「過去に成功した施策」を踏襲
  • (使いやすいフレーズ)顧客との継続的な接点を作り、愛顧向上を図り、固定客化を促す

いかがでしたでしょうか?

事例Iと同様、まだまだ書き足りていないことも多いのですが、最低限意識しておきたいポイントについて解説させて頂きました。

合格レベルに達している方は得てして、各事例の特徴について「自分の言葉で説明できるレベル」に到達しています。

言い換えると「事例毎の特徴」を自分の言葉で説明できていない方はまだまだ力が足りていませんので、上記のレベルを目指しましょう。

7. おまけ「全知全ノウの執筆体験」

数ある2次テキストの中に「全知識」「全ノウハウ」という参考書があります。

縁あって、11代目いけちゃんと共にが執筆に関わらせて頂けましたので、みなさまの診断士初年度の活動の参考のために「執筆業務の流れ」についてお話しようと思います。

『活用法』に関しては次回の記事でいけちゃんがたっぷり解説してくれるので、是非そちらも参照くださいね!

 


 

まず最初に行ったのが「キックオフミーティング」です。時期的には1月中旬ごろでしたでしょうか。

都内のルノアールに集まってコーヒーをすすりながら、監修者である川口さんと「内容の摺り合わせ」「スケジュール」などについて話し合ったのを覚えています。

他の3名の執筆者の方とも初顔合わせだったのですが、その時にはじめて道場同期の「いけちゃん」と出会いました。

道場のみならず他団体でもリーダーを務めるなどいつ寝ているのか分からないくらいアクティブで凄い方ですね。本当に尊敬しております。

Twitterでも有名人なのでご存知の方も多いかと思います。

また、たまたまその日の午後が「道場のロケットスタートセミナー」だったので、その後一緒にラーメンを食べて道場に流れていったのを覚えています。

そしてその夜は道場懇親会で一部の11代目メンバーと顔合わせ。本当に濃い一日でした。

話が逸れましたね。。。

その後の執筆業の流れはこんな感じです。

  • 2月下旬:初稿提出(各自パート)
  • 3月下旬:監修者に最終版提出(各自パート)
  • 4月初旬:新企画(共通パート)の提出
  • 4月中旬:同友館納品
  • 4月下旬:ゲラチェック→完成!
  • 6月初旬:献本
  • 6月中旬:出版!

全知全ノウは4人の執筆者が各々事例I~IVのいずれかを担当するスタイルで、自己完結できる部分がほとんどでしたので、キックオフ後執筆者同士で集まったのも2回のみでかなり効率的に進められたと思っています。

キックオフからわずか5か月間での出版でしたが、受験勉強が無くなった分、時間にかなりの余裕が生まれましたので、全然キツイ感じはなかったですね。

ギャラは。。。。ご想像にお任せしますが。。。本の出版に携わらせて頂いた実績が買われてスタートアップ企業のオウンドメディアコンサル・編集の副業を勝ち取れたので、やはりこの実績はかなり貴重だったと感じます。

ちなみに来年度の執筆者の募集時期は12月の2次筆記試験合格発表後~12月末までです。

また後日アナウンスしますが、もし実績をあげることに興味がある方がいらっしゃいましたら手を挙げる準備をしておいていただければと思います。

それではまた!

 


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こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

前回までの記事はこちら

 

先日のオンライン夏セミナーにご参加頂いた皆様、改めてありがとうございました。

 

おかげさまで、日曜日の回、平日夜の回とも盛況でした。

日曜日はお腹いっぱいになる怒涛のプレゼンと相談会&懇親会、平日夜は道場先代を交えての相談会と、それぞれの濃さがあり良かったのではないかと思います。

当日の様子はこちら↓

4時間分をまとめてお届け〜オン夏!セミナーご報告〜 by さとまる

オン夏!2次試験対策QA特集 by 3ch

オン夏!セミナー平日版~ダイジェストとQ&A集~ by ぴ。

 

さて、本日は夏セミナーでも質問のあった、二次試験の事例Ⅲについて、少し詳しく書いてみたいと思います。

試験勉強をしている方から、「事例Ⅲのイメージがつかみづらい」「製造業の経験がないのでとっつきにくい」という相談をいただくことがあります。

これに対する回答は「製造業の経験がない人でもわかるように、与件文はそれなりに整理して書いてくれています。そのため、【生産性向上と生産管理】【生産計画と生産統制】といったお決まりのフレームを使う練習をしていけば、合格点をとれるようになりますよ」というものです。

これ、真理だと思います。

製造業の会社勤務で、なまじ似たような経験があると、与件から逸脱して自分の経験に引っ張られがちです。

他の事例でもそうですが、ご自身の個人的な経験は、大事故の元なのでそっとしまっておいた方がよさそうです。

 

 

とはいえ。

そうはいっても、「やっぱり背景がわからないと気持ち悪い」という方もいらっしゃるかと思います。

(ちなみに、私がそのタイプです。変なところが潔癖。)

事例企業を理解しようという、その姿勢がすばらしいですし、私も本業でC社のような会社に身を置いている以上、多くの方にC社っぽい会社の悲喜こもごもを知ってほしい。

というわけで今回は、金型屋勤務という属性を生かして、事例ⅢのC社がなぜ苦しんでいるのかを解説してみたいと思います。

 

正直、「これを読んだら点数が上がる」系のテクニックではないので、興味のない方は読み飛ばしてください。

また、以下はあくまで一般論&私自身の経験なので、実際の与件文とは相反することもあると思います。

その際は、もちろん与件文が絶対です。カミサマです。

二次試験では与件文がカミサマ。設問文がホトケサマ。

 

逆に、診断士になってから、中小の製造業を支援する際に役に立つこともあると思うので、一種の教養くらいの感覚で読んでいただければと思います。

 

 

【こんな方におすすめ】

・事例Ⅲの世界観や背景を、なんとなくイメージできるようになりたい方

・「C社って、なんであんなにダメダメなの?」とモヤモヤしている方

・事例Ⅲで書く解答が「当たり前のこと」すぎて自信が持てない方

 

 

大前提:工場では、安全第一

Photo from PhotoAC

 

製造業の会社で働いたことのない方でも、工事現場等で「安全第一」看板や横断幕が掲げられているところを、一度は目にしたことがあると思います。

「安全第一」「ゼロ災でいこう、ヨシ!」「今日も一日ご安全に」

こういったスローガンは、工場内でも目につくところに貼ってあります。

私も最初に工場を見学した時は、「そりゃそうだよな」くらいに思っていたのですが、その後、新入社員と一緒に工場長や総務の方の話を聞いて、徐々に感覚が変わりました。

たとえば、こんな話です。

 

「私の一番大切な仕事は、工場で働く従業員を、朝、家を出たそのままの姿で帰宅させること。目に異物が入っていたり、腕をやけどしていたり、ましてや指がなくなっていたりしては絶対にいけない。全く同じ姿で家族の元へ帰すことです。そのために保護具や作業手順等の安全上のルールを決めて、日々守られているか安全パトロールをしています。皆さんも、必ずルールを守って、安全に作業をしてください」

 

 

「当たり前のことですが、金型より人間の方が大事です。忙しくなってくるとこれを忘れてしまうことがあるので、最初に言っておきます。金型は、壊れたら作り直せばいいんです。いくらでも替えがききます。でも人間はそういうわけにはいきません。そのことを、よく覚えておいてください」

 

 

「工場にあるものの中で、一番やわらかいのは人間の体です。金型や工作機械やクレーンと衝突したら必ず人間の体が負けます。だから絶対に衝突しないよう、決められた通路を歩いてください」

 

 

いかがでしょう。重みのある言葉だと思いませんか。

特に金属や工作機械を扱っている工場では、安全を軽視すると取り返しのつかないことが起こります。

そのため、安全を確保できる作業手順が決まっており、「めんどくさいから」「こっちの方が効率がいいから」といった理由で作業員が勝手に手順を変えることはできません。

(物理的にはできますが、それが原因で労災が起きることも多いです。)

もちろん煩雑な作業手順の理由が100%安全上の理由というわけではありません。

ですが、少なくとも「複雑なオペレーションの裏には、安全上の理由があるのかも」という可能性くらいは、頭に入れておいてほしいと思います。

中小企業診断士として工場に入る際も、「安全第一」を忘れずに、工場の方の案内に従って行動してくださいね。

 

※なお、「安全」に関しては当たり前すぎて二次試験には出ません。

(一次試験の「運営管理」でスピテキの最初に出てきました。)

そのため、解答用紙に書いても、加点されることはまずないと思います。あくまで「背景」としてご理解ください。

 

 

 

 

受注生産はつらいよ

 

事例Ⅲでは、しばしば「受注生産」型の企業が出てきます。

例えば、令和元年度の金属熱処理と機械加工をしている会社。

平成29年度の金属部品の賃加工をしている会社もそうですね。

Photo from PhotoAC

 

ここで突然の復習です。

「受注生産」の反対は?

 

 

 

そうです。「見込生産」です。

 

それでは、「受注生産」のメリットとデメリットは?

 

メリットは、完成品の在庫を抱えるリスクがなく、在庫に関するコストがかからないこと。

デメリットは、仕事を平準化しづらく、工場負荷が安定しないことや、コスト・納期の正確な見積もりが難しいことが挙げられます。

 

我らが金型屋も受注生産が基本です。

顧客の製品設計が決まってから、それに合わせて金型を製造するので、受注生産は金型屋の宿命といえます。

 

受注生産のデメリットは、仕事を平準化しづらく、工場負荷が安定しないことや、コスト・納期の正確な見積もりが難しいことでした。

そこで何が起きるか。

 

顧客α社から金型製作を受注し、金型屋が忙しくなり始めます。

そこにβ社からも制作依頼が来たとしましょう。

社長は考えます。

「ちょうどα社の仕事が始まったところだけど、この先は受注予定の案件が少なく、工場が遊んでしまうかもしれない。それに、次いつβ社から引き合いが来るかわからないし……」

ということで、β社と交渉して多少納期を延ばしてもらい、β社の仕事を詰め込みます。

従業員に残業してもらったり、場合によっては夜勤を含む二直体制を組んだりして、なんとか納期までに仕上がるようピッチを上げるのです。

小規模工場だと、従業員を帰した後、社長や経営者一族が深夜まで作業してなんとか納期に間に合わせる、といった話も聞きます。

仕事の繁閑に合わせて非正規の従業員を雇えば良いようにも思いますが、いわゆる「一点もの」を作る受注生産では、ある程度職人さんの熟練度も必要なため、簡単に契約社員や派遣社員で解決というわけにはいきません。

(もちろん、単純作業や初心者でもできる作業もあるので、工夫の余地はあります)

 

結局α社の仕事が見積もりより速く終わり、β社も予定の納期より前倒しで完成できるかも……これが終われば一息つける……というタイミングで、今度はγ社から引き合いが来ます。ボリュームもそこそこ大きい。

社長は再び考えます。

「ちょうどβ社の仕事が早まって、この先は受注予定の案件が少なく、工場が遊んでしまうかもしれない。それに、次いつγ社から引き合いが来るかわからないし……」

ということで、γ社と交渉して多少納期を延ばしてもらい、γ社の仕事を引き受けます。

再び、工場のキャパを超えるくらいの仕事が確保されました。

……。

 

 

おわかりいただけたでしょうか。

「受注生産なので、次いつ注文がくるかわからない」「職人さんの人件費や機械の減価償却費等の固定費を抱えているので、なるべく工場を遊ばせたくない(操業損を出したくない)」といった考えが働いた結果、仕事の依頼がある限り、現場は「忙しいか、超忙しいか」の二択になります。

 

そして、忙しくなると、とにかく目の前の仕事をこなすのに必死になるので、

「新しい資材届きましたけど、どこに置きますか」

「ん~、今忙しいからその辺においといて!」

 

「おい、貸した工具どこやった」

 

「この加工、明日までって書いてあるけど機械空いてませんよ」

 

「やるしかないだろ! なんでそんな計画立てたんだ!」

 

といった具合に、絵に描いたようなダメダメC社ができあがります。

(心なしか心拍数があがってきたような……)

 

 

別に社長に悪気があるわけではなく、従業員も頑張っていないわけではありません。

ありませんが、結果的にC社によくある「資材置き場が雑然」「5Sができていない」「生産計画が不完全」という事態が出現します。

上記はほんの一例ですが、C社のような状況がわりと簡単に出来上がることが、イメージ頂ければ幸いです。

 

そして、診断士や外部コンサルタントの方にお願いしたいのは、現場の事情を理解しつつも、あるべき姿を念頭においてアドバイスをする、ということです。

「私も製造業出身なので、よくわかりますよ~。生産計画の全社統一なんて無理ですよね~ハハハハ」じゃないんです。

そこははっきり、「生産計画は部署ごとに立てるのではなく、全社で統一しましょう。なぜなら~」と言ってほしいのです。

社長も従業員も、気になることはたくさんあります。

急ぎの仕事に対応しながら、「忙しいのはありがたいけど、なんだかいつも、同じパターンで残業のループにはまってるな」とか考えていたりします。

もっと良い方法があるはずだ、もっとメリハリをつけて働くことができるはずだ、と思いつつ、長年の繰り返しで「あるべき姿」がわからなくなっていることが、往々にしてあるのです。

だから事例Ⅲでは、「こんなこと、当たり前すぎるかな」とか「当たり前なのにやってないってことは、根本的に無理ってことなのかな」などと、遠慮する必要はありません。

ストレートに「あるべき姿はこうで、現状はできてないので、やりましょう」と言ってあげてください。

 

 

長くなってきたので、後半に続きます。

後半は、「匠の技と生産計画」「建て増し、建て増しの第一工場」「職人、背中で語る」の三本です。

後半も、また読んでくださいね。

ジャン ケン ポン!

ウフフフフフフ……

 

 

すみません、ふざけすぎました。

(出典というか、元ネタはサザエさんのアニメです。念のため)

後半に続くのは本当です。

よろしくお願いいたします。

 


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オンライン夏セミナー(オン夏)に参加いただいたみなさん、
長時間にわたりお疲れさまでした!

2次試験の学習の指針になるいい気づきがあれば幸いです。

twitterもよろしくお願いします。

 

 

本日は、私が29日のオン夏セミナーに参加して気になったポイントを補足したいと思います。

以前も似たような記事を書いたのですが、さいちゃんが最も大切だと信じている考え方なので、改めて詳細を描きながらお伝えします。

 

漫然とした目標設定で2次試験に挑もうとしていないか

1次試験直後から2次試験対策をはじめられた方にとっては、そろそろ2次試験に向けての情報収集の期間は終わりです。得られた情報の中から自分に合うものを取捨選択してください。

ご自身の現状の把握はされてますか。まだ事例を解いたことがない方はいないと思いますが、とりあえず事例Ⅰから事例Ⅳまで80分で一通り解いてみた結果はいかがでしたでしょうか。模範解答とのずれの確認はふぞろいで。できれば勉強会等で外部からフィードバックを受けるとよいです。

事例を解いた後の感想はどれでしょうか。

①結構解けてしまった。ふぞろいの内容と遜色ない。

②ある程度解けたと思ったけど、ふぞろいとずれがある。

③全然解けなかったと思ったけど、ふぞろいと近い部分がある。

④全然解けなかった。ふぞろい解答レベル高すぎてついていけない。

⑤ふぞろいが間違っている。自分の解答が正しいに決まってる。

 

以下、それぞれに対するさいちゃんの処方箋です。

①の方、あなたは天才です。そのまま合格してください。
もしくは、解けたと勘違いされている可能性もあります。キーワードだけでなく読みやすさはどうでしょうか。解法が安定してますでしょうか。2次試験合格のあるべき姿を考えて客観的な現状分析をお勧めします。

②の方、あなたはポジティブ思考です。少し試験のポイントを勘違いされているかもしれません。あるべき姿と現状のギャップがある可能性があります。問題を明確化し適切な課題設定をしましょう。

③の方、あなたはネガティブ思考です。意外と試験のポイントをとらえているのかもしれません。ただ、あるべき姿と現状のギャップがある可能性があります。問題を明確化し適切な課題設定をしましょう。

④と⑤の方、あなたは試験合格のあるべき姿と現状のギャップが大きいです。客観的な現状分析を急ぎましょう。

以上のように、天才以外の方は、①客観的な現状分析、②問題の明確化、③適切な課題設定+To do(やること)リスト作成の順でアクションが必要になります。ここからは、現状分析、問題の明確化、課題設定(To do(やること)リスト作成)をすべてひっくるめて「目標設定」と呼ぶことにします。

   現状とあるべき姿、問題と課題の関係

 

客観的な現状分析

問題を明確化し、適切な課題を設定するためには、まずは現状とあるべき姿とのギャップ=問題を知る必要があります。しかしながら、勉強初期の状態では正しく現状を理解するのは難しいと思います。

1次試験後に事例を解いた私の感想は④で、自分の置かれた現状を正しく理解できませんでした。解けないならと様々な情報収集をしたのは前回の記事で挙げました。そして、「まとめシート流」2次対策に出会い、書いてあることを真似して問題を解きました。テキストを見ながら時間も無制限で解いてみると、2次試験をプロセスで解いた経験が大きな一歩になります。1を2にする(身に着けたことを発展させる)より0を1にする(新しいことを身に着ける)方が難しいので、岩塩の言う守のベースとなる考え方を纏うために、既存のプロセスを有効活用(パクってみる)することが近道です。

不思議なもので、ある型を身に纏うことで自分の現状がわかるようになります。予備校の模試を受けるのもそうです。予備校の型の中での自分の現状がわかります。とりあえず自分に合いそうな型を見つけたら、まずはそれをベースとして事例を解いてみてください。できればフィードバック付きで。私は同じ型で12事例程度を解いて、おぼろげながら解き方が身に付き、自分に合わない型や自分に足りないところが見えてきました。頭で考えてもわからないことは、手を動かすことから始めてみましょう。

 

問題の明確化

模範解答と照らし合わせたときに、何ができていて何ができなかったか、勉強会などで他人に解答を見てもらったときに指摘されたポイントなどから、現状とあるべき姿のギャップ=問題を明確化します。注意点としては、模範解答や勉強会の仲間によってそれぞれ2次試験合格のためのあるべき姿が異なるため、フィードバックを自分自身で読み替えたり取捨選択する必要があります。フィードバックを活用する際の心構えについてはこちらを参考にしてください。

適切な課題設定

課題設定は、現状とあるべき姿のギャップ(問題)を把握し、ギャップを埋めるために課題を設定し、具体的な施策に落とし込むというプロセスの中で実行します。オペレーションレベルでの課題設定は、単純作業レベルでTo doリストを作りることで、事例を解く際のプロセスを明確化できます。

 

事例を解く前の目標設定例

事例を解く前の課題設定と、オペレーションレベルのto doがアウトプットになります。あくまでも一例ですので、個人の趣味嗜好によりTo doは異なるはずです。

解答方法に関して①

問題:診断士試験の解答らしい言い回しができない。書けた場合でも時間を多く割いてしまう。

課題:解答の書き方を把握して、解答作成能力を向上させる。

To do:解答の書き方を把握するために模範解答を写経する、金型を覚えて活用する。(直接的な手段ではないが、春秋要約などの国語力を鍛える方法もある。)

 

解答方法に関して②

問題:模範解答に出てくる1次知識を盛り込もうとする発想が出てこない。知っていても活用できない。

課題;適切な1次知識を盛り込んだ解答が書けるようになる。

To do:過去問に出てくる知識を中心に、2次試験に必要な1次知識を補う。定着が弱いのであれば、100字訓練法などによって手で書いて体に覚えさせる。

 

解答方法に関して③

問題;与件の文言を自分なりに言い換えてしまい、採点者にわかりずらい文章になってしまう。

課題:与件のキーワードを忠実に使い、採点者に意図を伝えやすい文章を書けるようになる。

To do:与件文のワードそのまま使うことを、自分の中の制約条件にする。絶対に守る。長いカタカナ語は同意の漢字に置き換える。

置き換えに関する参考:ksknの記事

 

与件の読み方、使い方①

問題:与件中のキーワードを見落としてしまう。

課題:与件から適切なキーワードを引っ張ってこれるようになる。

To do:マーカーで色分けして、注目すべきキーワードをビジュアル化。それぞれのキーワードどの設問に当てはめるか、パズルのピースを合わせるイメージ。

 

与件の読み方、使い方②

問題:与件中のキーワードを使うべき設問に使えず、別の設問の解答に使ってしまった。

課題:与件のキーワードについて、設問への切り分けができるようになる。

To do:設問に対して正面に応え、適切な振り分けに時間が使えるように金型解答をつかう。切り分けが難しい場合は、無理に切り分けず重複を認める。
参考:岩塩おべんと君の記事

 

タイムマネジメントに関して

問題:80分以内に解き終わらず、空欄が残る。時間がなく余裕なく冷静な解答が書けない。

課題:80分以内に余裕をもって解き終わるようになる。

To do:タイムスケジュールを固定するなどのタイムマネジメントを行う。「あと5分あればできるのに」ではなく、80分以内に収めるための時間割が肝要。
参考 3chの80分の使い方 なおさんの80分の使い方

 

初学者あるある

問題:何を書いていいやらさっぱりわからない。

課題:何を書いていいかわからない状態から脱却する。

To do:やるべきことをすべてプロセスに落とし込み自動で手が動くようにする。参考書をまねしてみる。

 

ケアレスミス

問題:ケアレスミスで失点する。

課題:ケアレスミスをできるだけ減らす。

To do:個人的に後で見直しをしてもケアレスミスに気づきにくい。一回目の記入でミスがなく完璧に収めるつもりで対応するために、見落としを防ぐ施策(マーカー、金型解答)を用いる。

 

事例Ⅳ

問題:事例Ⅳでつまらない計算ミスで失点する。

課題:計算ミスをできるだけ減らす。

To do:限られた時間で正確な解答ができるよう、計算ごとにマイルストーンを設けて定期的に見直しする仕組みを作り、できれば毎日問題を解く。皆が取れそうな問題に優先順位をつけ、できる問題から正確に解く意識を持つ。

 

目標設定の注意点

目標設定で決めた具体的なTo doは、コストや時間、自分に合うかどうか、自分ができるかどうかによって、取捨選択すべきです。惰性でやる必要はありません。自分にあわないと思ったらスパッとあきらめて次のツールを選んでください。

ツールありきではなく、目標ありきで進めるべきです。「自分の課題は〇〇なので、〇〇のツールを使うことで課題を達成する。」ということを心の中に留めておきましょう。

ただし、事例Ⅳは手段ありきで進めてもよい科目だと思います。例えば、30日完成全知全ノウ、各予備校の事例Ⅳ特訓など。過去問と照らし合わせながら、2次試験の範囲を網羅しているツールを選んで、毎日少しずつ進めていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまで読んでいただいた方の中には、もっと手っ取り早く2次試験の勉強法を知りたい、ノウハウを知りたいと感じる人も多いと思います。ご期待に沿えず申し訳ございません。

ただ、さいちゃんが申し上げたいことは、知識やノウハウといったツールはたくさん用意されているということです。好きか嫌いか、できそうかできなそうかという恣意的な基準で、様々な選択ができる余地があります。だからこそ、ツールを適切に活用する意識が重要になるのです。

2次試験合格のためのあるべき姿って何でしょうか。ふぞろいでしょうか。予備校の模範解答でしょうか。それは誰もわかりません。こちらから見れば、キーワードが重要そう、あちらから見れば、読みやすい日本語と論理構成(因果)が重要そう。はたまたきれいな字がいいのか。様々なフィルターをかけてみることでしか2次試験の本質をイメージすることができません。誰も試験の正解はわかりません。その中で、多くの合格者が有効だと考えた手法を取り入れるのは自然な考えだと思います。

試験全体を通して大切なことは、うまくいかなかった時の振り返りと次のアクションです。しっかりと目標設定ができていれば、達成度確認も容易で、復習も適切に行えます。できるだけ早く、目標設定→達成度確認→目標再設定のサイクルの確立を図ってください。最初はTo do からいろいろ試すことをお勧めしますが、慣れてきたらサイクルの順番を守って効率的に学習を進めていってください。

2次試験本番まで2か月以上と時間はたっぷり残されています。まだまだこれからです。迷ったときはいつでも道場の入り口の扉を開いて、記事検索してもいいですが、ぜひコメントをください。

以上さいちゃんでした。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 


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おはようございます!おべんと君です。自己紹介はこちら
前回までの投稿記事はこちら

暑い日が続きますが、体調にはお気を付けください!

<告知>
個人的な内容で恐縮ですが、告知をさせてください。
現在一発合格道場は2次試験の記事真っ只中ですが、
1次試験を今勉強している方、これから勉強を始める方
向けたオンライン座談会に、おべんと君として参加させて
いただくことになりました。

アロエちゃんとおべんと君の診断士一次試験対策会議

診断士同期合格のアロエさんからお誘いいただいて、
8月6日木曜日夜8時~ こちらに参加します。

1次試験に向けた勉強をされている方がおられましたら、
ゆる~く楽しい会にしますので、ぜひご参加ください!
(道場メンバーの乱入もあるかも?)

 

<本題>
予備校の解答やふぞろい等を見ると、書かれている内容や
使われているキーワードはともかく、
「この答案読みやすいな~」と思うことありませんか?
また、解答作成にあたり、
「因果関係を大事に」という指摘を良く目にしませんか?

今日は、この2つを同時に行う文章構成の作り方を説明します。
これは、私の受験生時代の師匠7代目フェイマオから教わったものです。

Twitter上でも反響をいただきまして、反応いただいた皆様ありがとう
ございました。少しでもお役に立てれば幸いです。

 

<師匠の言葉>
彼が私に常々言っていたのは、

ふぞろいや予備校の解答を見て、
「与件からこの言葉抜き出してないわ」
「この1次知識の用語使ってないわ」とか、
『何』を書くかは、みんなが注目するし、その情報は多いけど、
『どう』書くか?は案外着目されていないんだよね。

でもこの『どう』書くか?がすごく大事で、
これが崩れると文章として支離滅裂な文章になってしまう

だから、この『どう』書くか?を養った方がいい。
これをやれば解答骨子が作れるし、
自然に因果関係が整った文章になるよ。

「キーワードを盛り込みすぎて、一見それっぽい解答だけど、
_ちょっとなに言っているか分からない
とサンドウィッチマンに突っ込まれるような解答にならないように
するための方法です。

※『どう』書くか→以後「文章構成」と呼ばせていただきます。

 

<やること>
因果関係が整った文章構成を作るためにすべきことは下記の1点です。

設問分析の時に、文章構成を決めてしまう。

過去問を使って、具体的にプロセスを見ていきたいと思います。
平成30年度事例Ⅲです。

①設問を見て何が問われているのか?を確認

ここで問われているのは、赤い下線
作業方法に関する問題点」「(問題点に対しての)改善策
の2つになります。

制約条件として、「図2を分析し」と書いてあります。
これは「図2に書いていないことは分析してはいけない」
とも読み取れます。

 

②問われていることに沿った文章構成を書く

問われている問題点と改善策を書くための文章構成を書きます。
この時点では与件文を読んでいないので、実際に『何を』書くかは
考えず、文章の構成を固めてしまいます。
こんな感じでメモ用紙に書きます。字が汚いのはお許しを・・・

このメモ書きの意味は、

上段部
主語を「問題点は」にする→問題点を問われているため
・その後に続く要素として「真因:問題が発生する主原因」を書く
・更にその後に続く要素として「問題:発生している悪い影響」を書く

下段部
主語を「改善策は」にする→改善策を問われているため
・その後に続く要素として「施策:実施すべき対応策」を書く
・更にその後に続く要素として「効果:施策から得られる効果」を書く

上下の文章を”てにをは”に注意して組み合わせると、
下記の文章が想定できます。

問題点は 「真因」 のため 「問題」 が発生していること。
改善策は 「施策」 を行い 「効果」 を得る。

文章構成の因果関係に着目すると、下記のようになります。
上段部:「真因=」「問題=
下段部:「施策=」「効果=

これで因果関係が整った文章が書けそうですね。

この後何をするのかと言うと、

③要素を当てはめる
与件文を読み、1次知識を想起し、メモで下線が引いてある要素に
合致する言葉や文章を当てはめていきます。

設問要求:図2(マン・マシンチャート)を分析します。

・成形機1の段取り作業の詳細を見ると、移動が多い
作業者の待ちや段取り作業による成形機の停止が多い
・特に昼休みの時間帯に成形機が2台とも停止している

1次知識:図2に関連する知識を想起します。
・マン・マシンチャート=連合作業分析
_→人と機械、二人以上の協同作業の効率UPのための分析
・段取り作業の移動が多い運搬のムダ(トヨタ7つのムダ)
内段取りを外段取り化することで、機械を止める段取り作業を削減する
・機械の停止が多い生産性が低い

前述した文章構成とマン・マシンチャート=生産効率UP という軸で、
これらの要素を整理して、最終的に下記の解答を書きました。
解答内容が正しいかはさておき・・・

必要な言葉を書きつつ、割とすっきりした文章になります。
この年の2次試験は不合格だったのですが、事例Ⅲは69点だったので、
多分この設問も一定の点数は入っているかと思います(思いたい)。
金型の移動を外段取り化して~、なんて書ければかっこいいのですが、
80分の中でそんな余裕はありませんでした。

 

<習得までの道のり>
日々の練習で、設問を読んですぐにこの文章構成が書きだせるように
何度も練習してきました。具体的には、

①解答構成を書く練習だけをする
事例Ⅰ~Ⅲまでの設問だけを読んで、文章構成がすぐに書けるように
する練習をしていました。
また、通勤電車の中で過去問の設問だけを読んで頭の中で文章構成を
考える
だけでも十分効果があります。非常に泥臭いですが、
練習あるのみです。

②パターンをまとめる
何度も繰り返し練習していくと、上述のように
「対応策を聞かれたら、対策は~『施策』+『効果』」と書こう!
というように文章構成のパターンが集約できてきますので、
ブラッシュアップしながらパターン化します。
そのパターンが正しいかどうかは、過去問であればふぞろいの
合格者やA答案を読んで、「何を」ではなく「どう」書いているか?
という観点で読むことでさらに洗練されます。

③過去問演習
45分以内に解答骨子までを書き終える練習を毎日行っていまして、
その毎日の中で繰り返し練習していました。

④初見問題
私はTBC通信講座を受講していまして、初見の演習が文章構成練習の
成果を発揮する場としてとても役に立ちました。
初見問題の演習を受講していない方は、ぜひ模試を受けていただき、
練習していただければと思います。

 

<注意点>
この文章構成ですが、どんなに洗練したとしても完璧ではありません
①文章構成に固執しすぎず、設問や与件によっては最初に決めた
_文章構成を壊す柔軟さを持つこと
②初めて出る問われ方であっても、何かしら今までの文章構成が
_使える可能性が高いが、無理にあてはめないこと

_例)令和元年度事例Ⅲ、第3問(設問1)

C 社社長の新工場計画についての方針に基づいて、生産性を高める量産加工のための新工場の在り方について 120 字以内で述べよ。

あ、在り方?何それ?今までそんな問われ方したことないよ??
でも焦らずに。設問を咀嚼すると、
「生産性を高める量産加工を実現するために新工場をどうすべきか?
_社長の方針を踏まえて答えよ」 という感じです。
対応策の文章構成を流用できそうですので、この場合は、

在り方は 「施策」を行い、生産性を高める。

のような文章構成が使えそうですね。最終的に私の解答は、

在り方は①技能士資格を持つベテラン作業者等が作業の標準化、マニュアル化を行い、②それに沿ってOJTで作業方法の教育を行い、③作業容易性を高めた設計、④SLPを活用した工程レイアウト設計などを行う、等で生産性を高めること。

となりました。設備選定については書けませんでした。

解答構成は私が勝手に考えている構成なので、
採点者が要求した構成かどうかは全く分かりません
そのため、解答構成を決めていても、設問に沿った構成に
変化させる柔軟性は必要です。

 

<まとめ>
いかがでしたでしょうか。
文章構成=「どう」書くかをあらかじめ想定できていれば、
本試験で文章の書き方を悩む確率が減り考える時間を捻出できます。

<本日のまとめ>
因果関係が整った文章を書くためには、
①日々設問を読んで文章構成
がすぐに出てくる練習をする
②文章構成をパターン化しつつ、柔軟性を維持

もし文章構成にお悩みの方は、ぜひ実践してみてくださいませ。

なお、7代目フェイマオによる文章構成作成も踏まえた2次試験の記事で
おすすめは下記の3部作です。
80分で合格答案を書くために何をすべきか?~その1~
80分で合格答案を書くために何をすべきか?~その2~
80分で合格答案を書くために何をすべきか?~その3~

この文章構成の考え方は、仕事での報告書文章作成や執筆時の文章を
作る上でも大いに役立ちますよ!

ちなみに、昨日の岩塩の記事と私の記事、書いていること似てませんか?
正直、「やべ、俺の記事、岩塩の内容パクッてるわ・・・」
思ったくらいです、いやいや、パクってませんよ!

なぜかというと、合格するためにやってきたことは自然と似てしまう
のだと思います。

オン夏!でCKが言っていましたが、2次筆記は
誰でも書ける内容を、完成度高く書くことが大事。」なのです。

そのためにすべきことは何だろう?と考えていくと、自然と考えや
行動が合格者間でも似てくる
 という理由だと思います。

まぁ、岩塩が私とやっていたことが似ていたのがうれしいかどうかは
分かりませんが・・・笑

ご参考になれば幸いです。
以上、おべんと君でした。


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おはようございます。岩塩です。

先日は貴重なお時間を割いてオンライン夏セミナーにご参加いただきありがとうございました! いつも道場を読んでくださっている皆様と、(Zoomを通してではありますが)直接お話することができ楽しかったです。皆様の2次試験に向けた熱量を直に感じました。

セミナーのダイジェスト版はさとまるが、相談会でのQ&Aは3chぴ。が記事にしておりますので是非ご覧ください。

ご質問にうまくお答えできなかったところもあるかと思いますが、疑問点は引き続きブログのコメント欄にメッセージをいただければ道場メンバーで検討し回答させていただきます。

引き続き、皆様の学習の一助となるよう、全力で記事を書いていきますのでよろしくお願いいたします!m(__)m

 


 

さて、本日の話題です。先日のセミナーで「80分の過ごし方」をご説明しましたが、設問解釈の後に行う解答型の作成についてご質問をいただきましたので、私が行っていた内容について補足をさせていただきます。

解答「」というか、解答「」と言った方がよかったかもしれません。本記事では解答枠という言葉で説明していきます。

受験生時代に参考にした記事はこちら

 

解答枠を作るメリット

  • 文章構成の一部を作業化でき、文章構成がラクになる
  • 設問で問われていることに真正面から答える解答文を作成できる
  • 制約条件ハズシを防止できる

 

解答枠の作り方

  1.  問われていることをオウム返し
  2.  30字枠に区切る
  3.  制約条件をメモする

 

以下、例を使って説明します。

【H30 事例Ⅰ 第1問】
研究開発型企業であるA社が、相対的に規模の小さな市場をターゲットとしているのはなぜか?その理由を、競争戦略の観点から100字以内で答えよ。

 

1.問われていることをオウム返し

設問文で、問われていることは何でしょうか?設問文の修飾をそぎ落とすとこうなります。

研究開発型企業であるA社が、相対的に規模の小さな市場をターゲットとしているのはなぜか?その理由を、競争戦略の観点から100字以内で答えよ。

「理由を答えよ」と言われていますので、素直に答えます。

理由は        である

「理由は」とオウム返ししました。これは「私は設問に真正面から答えています」というアピールでありコミットメントです。採点者は「この受験者は聞かれたことに答えようとしている」と評価するでしょう。

「オウム返しなんて恥ずかしい・・・」と思うかもしれませんが、2次試験ではこのくらいの素直さが丁度良いと思います。(ちなみに口述試験では、オウム返しを口頭でやることになりますから、今から修行をしておいてください)

末尾もしっかり締めておきます。「理由は」に呼応していれば、「~である」でも「~のため」でもOKです。

 

2.30字枠に区切る

次に文字数を確認します。30文字のセットが何個作れるか考えてみてください。この問題では100字での解答が要求されていますので、30字が3個は作れますね。そこで、下記のようにします。

理由は
          
          
          
である。

          は30字ずつのセクションです。

使い方は後ほど説明します。

 

3.制約条件をメモする

最後に制約条件をメモします。

<小規模市場がターゲットの>
理由は <競争戦略観点>
          
          
          
である。

※メモ(<  >の部分)は自分用です。解答には書きません。

これで解答枠ができました。いかがでしょうか? 全ての設問について解答枠を作成してから、与件文の読み込みに入る、という流れになります。

 

解答枠の使い方

30字のセクション3つをどう使うか?これは、与件文を読んでみないとわかりませんが、下記のようなパターンを考えておきます。

理由30字で3つ書く
理由60字で1つ30字で1つ書く
理由60字で1つ補足30字で1つ書く  etc…

 ※「補足」は、例えば「理由」の原因や結果など。

どのようなパターンでいくかは、実際には与件文を読んでから内容に応じて検討します。(ふぞろいのベスト解答は②形式、スタディングの模範解答は③形式で書かれていました)

なぜ30字のセクションを作るかというと、いきなり100字の文を考えるのは大変ですが、30字ずつなら考えやすいからです。もちろん30字にこだわりすぎる必要はなく、45字+45字などでもOK。

(参考:与件文は1行38文字のため、1行弱を抜き出すと約30字となります。)

与件文から解答根拠を抽出し、知識を組み合わせて、解答枠に入る内容を考えていきます。この際、制約条件を外した内容を書きそうになってしまっても、制約条件のメモを見れば「おっと、これは書いてはいけない内容だ」と気づくことができます。

解答枠を埋めれば、解答骨子の完成です。

 

色々な解答枠

いくつかのパターンについて、解答枠を作ってみます。上の例より少し複雑知識が必要なものを紹介します。

【H30 事例Ⅰ 第4問】
A社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。
【解答枠】
<チャレンジ・独創性維持の>
取り組みは<金・モノ×>
           、
          
以上により
   (効果)   を図る。

ポイント:施策の提案には効果も併せて書きましょう。どんな効果があるかがわかれば、社長も理解しやすいです。

 

【H30 事例Ⅱ 第1問】
B社の現状について3C分析の観点から150字以内で述べよ。
【解答枠】
顧客は          
競合は          
自社は   (強み)   
   (弱み)   

ポイント:3C分析の知識を使い、「顧客」「競合」「自社」に分解します。自社(内部環境)については強み・弱みいずれも入れるとbetterです。

 

【H30 事例Ⅱ 第4問】
B社は、X市の夜の活気を取り込んで、B社への宿泊需要を生み出したいと考えている。B社はどのような施策を行うべきか、100字以内で述べよ。
【解答枠】
施策は  ↓<夜のサービス>
 (誰に・何を)  
 (どのように)  行い、
   (効果)   を図る。
↑<宿泊需要の創出>

ポイント:事例Ⅱで施策が問われたら、「誰に+何を+どのように+効果」フレームワークを使います。(超重要なので必ず覚えましょう)

 

【H30 事例Ⅲ 第2問】
C社の成型加工課の成型加工にかかわる作業内容(図2)を分析し、作業方法に関する問題点とその改善策を120字以内で述べよ。
【解答枠】
<成型加工・作業の>
問題点は          
改善策は          を行い、
   (効果)   を図る。

ポイント:事例Ⅲでは「当たり前のことができていない企業」が出てくる場合が多いので、改善策が問われることがあります。改善策には効果を併せて書きましょう。

 

お気づきかと思いますが、施策を提案する際には効果も書いています。これは施策の内容に説得力を持たせるためです。

※施策と効果は、一般的に考えて因果関係が納得できるものであることが重要です。ここの論理が飛躍しすぎていたり、ある業界でしか認知されていない話だったりすると、社長に意義を理解してもらうことができません。事例企業の社長は「ありきたりな提案だな~」なんて言いませんのでご心配なく・・。多くの診断士が推奨する施策であれば社長も安心して実行できるというものです。

 

作成時の注意点

・問われていることに答えているか?

上で紹介した設問は比較的問われやすい形式ですが、見たことのない問われ方をすることもあると思います。その場合も、基本は「問われていることに答えているか?」です。設問に対して真正面から解答しているか?を確認してください。

・慣れに注意

練習を繰り返すと、解答枠の作成にも慣れてくると思います。慣れるのは良いことですが「お、これは前に見たパターンだな」と、ささっと作りたくなると思います。思い込みや先入観は要注意です。よく見たら、いつもと違う要求事項が書いてあるかもしれません。油断せず、設問文にチェックを入れながらしっかり設問解釈をします。

 

使用上の注意点

・作った解答枠を放棄する勇気も持つ

与件文の読み込み後に、いざ解答枠に当てはめようとしても、うまくいかないことがあると思います。そういう時は、解答枠にこだわりすぎないようにしましょう。解答枠はあくまで自分で作ったもの。特に30字のセクションは合わないと思ったら真っ先に切り捨てます。作っておいて言うのもなんですが、30字はただの字数カウントの目安です。字数が溢れる場合は、オウム返しや末尾の文言も(意味が通れば)削除してもよいと思います。ただし、見直しをより慎重に行う必要が出てきます。

 

まとめ

2次試験は、社長とのコミュニケーションを模した試験です。面談時間は80分しかありません。限られた時間が有意義なものになるよう、自分が話したいことを話すのではなく、相手が聞きたいことに優先的に答える必要があります。だから、まずは相手の話をしっかり聞く(=設問をしっかり解釈する)ことから始めます。

いざ与件文を読み始めると、話したいことが色々と湧いてきます。自分が話したいことを優先してしまわないように、解答枠は与件文を読み込む前に作っておくことが有効です。

「長々話されたけど、こちらが質問したことには答えてくれなかった・・orz」というご経験はないでしょうか。日常的にも「質問に素直に答えているか?」ということを意識してみるとよいと思います。

 

以上、本日はテクニック的な内容を紹介させていただきました。解答の書き方の本質に関しては、おべんと君が先代直伝の内容を記事にする予定なのでお楽しみに!

 

 

おまけ

~1次知識をどう使うか?~

2次試験では、ワードを見た瞬間に条件反射的に着想すべき1次知識があります。

例えば上の例で出てきた「競争戦略」。競争戦略と言われたら、ポーターの3つの基本戦略(コストリーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略)をパッと思い出せる必要があります。

私は以下を参考に1次知識の再整理をしていました。

◆道場の記事◆
【二次ノウハウ】キーワード解答法 ~事例Ⅰ(組織・人事)~
【二次ノウハウ】キーワード解答法~事例Ⅱ~ + 事例Ⅱで安定して得点を取るためのコツ
【二次ノウハウ】キーワード解答法~事例Ⅲ~ + 事例Ⅲの基礎
【二次ノウハウ】キーワード解答法 ~事例Ⅳ・経営分析~

◆書籍◆

事例ごとに「必要知識一問一答」というリストが載っており、それを覚えていました。(1事例あたり50~70個)

 

1次試験では、経営理論の全体像を俯瞰したと思いますが、2次試験で使うのはその中の一部です。また、中小企業に合うか合わないかという視点も気にしてみるとよいですよ。

例えば、中小企業は経営資源が限られているため、ポーターの戦略の中でコストリーダーシップ戦略を取ることは難しく、差別化戦略(または差別化集中戦略)を取るのが適切な考え方です。強みを活かして差別化する(=競争しない)ことが中小企業にとっては重要なのです。

設問文では、「中小企業診断士として」助言することが求められています。これも制約条件の一つですよね。人それぞれ多様な助言のアイデアがあると思いますが、「中小企業診断士として」という制約条件の下では、助言にも正解と不正解が出てきます。この辺も意識しながら1次知識の再整理を進めてみてください!

 


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「梅雨明けだ、さぁ2次対策を本格化しよう」

皆さまこんにちは、ぴ。です。過去記事はコチラ。

今日から8月になりましたね!7月は、雨が多くじめじめした天気が多かったですが、8月からはカラっとした暑い日が続きそうです。

1次試験が終わり、じめじめした天気が続く中、なかなか2次対策が本格化できていないというかたもいらっしゃると思います。

しかしながら、本試験まであと86日。日々着々と近づいてきておりますので、梅雨明け&8月突入を機に本格化していきましょう。

一方で、今年の夏は例年以上に暑くなると言われておりますので、熱中症など体調管理には十分に気を付けて下さいね

さて、本日は、7/29(水)に開催したオンライン夏セミナー(平日版)のダイジェストとQ&Aをご紹介します。

ご参加頂けた方は当日を振り返りながら、都合が合わず残念ながら不参加だった方はQ&Aの内容を中心に確認して頂けると幸いです。

ご紹介する相談に対するアドバイスは、必ずしも全ての受験生にガシッとハマるわけではありません。ですが、今は可能な限り多様な意見を収集し、コレ良いなと思うものは参考にしてまずやってみる、コレは違うなと思ったら違う意見を参考にするなど試行錯誤することが大事だと思います。ガンガン良いとこ取りしていきましょう。

それでは、本日の記事のスタートですっ。


■ダイジェスト

【はじめに】

オン夏平日セミナーは、「土日は家族や友人との時間を大切にしたいんだよね」、「土日は仕事なんだよね」、など土日に参加が難しいかたにも参加して頂きたいと思い企画致しました。

平日セミナーの発起人兼司会者「SWOT分析の鬼、さいちゃん」の分析通り、平日夜にもかかわらず、約60名ものかたが参加して下さいましたっ。皆さまお忙しい中、本当にありがとうございました!

なお、平日夜で時間が短いため、資料のプレゼンは行わず、相談会がメインで行われました~。

【運営メンバー自己紹介】

11代目メンバーによる自己紹介からスタートっ。

そして、今回はスペシャルゲストとして、多くの先代メンバーにご参加頂きました。

その顔ぶれは、初代JC、ハカセ、6代目おと、おはとも、9代目きゃず、へんりー、10代目ちこまる(仮)の総勢7名の歴代ヒーロー!

参加者の皆さまには、多様な知識・経験を持つ先代メンバーの「アベンジャーズ」感を存分に味わって頂けたのではないでしょうか!?

(参照元:Amazon「アベンジャーズDVD」

【全体質問会】

先ずは、事前に配布したセミナー資料についての全体質問会です。(※資料は7/26分と同じです。)

時間の関係上、多くの質問を受け付けることができませんでしたが、事例共通のスタンスや初学者向けの復習方法についての質問が挙がりましたので、以下にご紹介します。

なお、資料の概要はさとまるのコチラの記事をご覧いただき、その他気になる点等がございましたら、コメントをお寄せいただければと思います!

事例共通のスタンスについて

Q.設問解釈して、キーワード(点が入る解答要素)にたどり着けない。

A.私のやり方では、最初に設問を読んだときに問われている事(レイヤーや制約条件含む)を可能な限り把握して、与件文を読んで、再度設問文を読むことで、設問の解釈がしやすくなります。その上で与件内から該当する箇所を探して解答要素(キーワード)を当て込んでいく形の対応を行いました。(CKより)

初学者向けの復習法について

Q.具体的な復習方法を説明してほしい。

A.漫然と問題を解いてふぞろいなどで答え合わせをするだけでなく、①目標設定と達成度確認をセットで考える。目標設定は初学では難しいので、テキストや予備校などを頼る。達成度確認は、目標に対してどれだけ達成できたかを勉強会などを活用して客観的に分析する。②繰り返しの確認を意識した、ミスノートの作成を行うと良いと思います。(さいちゃんより)

【相談会】

次に、ブレークアウトルームで、初学者向け・経験者向けそれぞれ一部屋7~8名に分かれ、25分×2回の相談会を実施しました。

聞くのが恥ずかしいけど今日は思い切って悩みを打ち明けます!といった声もあり、ざっくばらんに多くの質問が挙がりました。

また、普段なかなか他の受験生と接する機会がないと思いますが、今回同じような悩みを持つ受験生と接し、「自分だけじゃないんだな、よし頑張ろう」などモチベーションの向上にもなったのではないでしょうか。

【懇親会】

初代JCさんの乾杯の挨拶と共に懇親会のスタート!

約半数の30名以上のかたがご参加くださいました!やっぱり、セミナー後のお酒は美味しいですねっ

初代ハカセさんにより、「せっかくだからお酒飲みながらでも相談会の続きをやろうよ」とステキなご提案。

相談会と同じくブレークアウトルームで盛り上がりました。お酒が入ると質問も回答もヒートアップしますね!

最後は、全員での一本締めでお開きとなりました

以上、オン夏!平日版セミナーのダイジェストでした~。


■Q&A集

ここからは、相談会と懇親会の中で多く挙がったQ&Aを項目ごとにまとめてご紹介します。

なお、7/26(日)休日版セミナーのQ&Aは昨日の3chの記事をご覧くださいね!

学習計画について

Q.あと3か月という短期間で一発合格する秘訣は?

・とにかくもがくことです。ご自身の悪いクセを病気に例えると、どういう病名で、どういう薬が必要なのか。それを合格者から話を聞いたり、ふぞろいやブログで情報収集し続けるなど、もがき続けましょう。試験までにご自身に合う方法が見つかれば合格です。

Q.1次が終わった開放感でまだ2次の勉強に力が入らないがどうしてましたか?また勉強時間はどれくらい確保していましたか?

・セミナーなどで聞いた情報をもとに、過去問を何年分やるとか復習をどれくらいやる、など本試験までにやっておきたいことのリストアップができたら、時間を逆算すると危機感が出てきて、動きやすかったです。

・音楽を聞きながら勉強することで、1次とは気持ちを切り替えることができました。学習時間は月100時間。土日はどちらか1日がっぷり使うイメージです。

Q.今年は2次に専念していますが、1次知識のインプットはどのようにすべきですか?

・過去問や模試を解く際に出題される範囲のインプットで十分です。その中で、知識が曖昧な箇所はテキスト等で確認していました。

・2次でよく問われる知識のメリット、デメリットは2~3個ずつすぐ想起できるように練習することをオススメします。

 

解答の書き方について

Q.まだそもそも何を書いていいか分かりません。時間内で解答を埋められる方法は?

・型を決めることです。例えば、強みが問われたら①②③と箇条書きで3つ書く、助言が問われたら誰に・何を・どのようになどフレームワークで書くなど、先ずはご自身が使いやすい型を覚えることです。

Q.解答を書いて練習しているが、文字数がおさまらないのですが。

・いきなり解答を書き始めるのではなく、解答骨子を作るのがおすすめです。例えば、解答骨子の時点で文字数を概算し、足りない場合は要素盛り込み、溢れる場合は要素の取捨選択や冗長表現の改善をします。

Q.設問の解く順番、どのように優先順位をつければ良いか?

・解きやすい問題から優先順位をつけます。SWOTのように与件文から抜き出せば良い問題は解きやすく、過去や現在より将来を問う問題は解きにくいと感じていました。

 

復習について

Q.過去問を解いて振り返っても何が難しいか簡単かがわからない、また自分の答案で何が失敗かも分からない。

・ふぞろいの難易度の☆の数をみて、客観的にどのタイプの問題が難しいかを把握する。一般的に、与件から抜き出しやすく、設問の切り分けがし易く、解釈の幅が狭い(解答のばらつきが少ない)問題が易しい問題です。

・ご自身の失敗はふぞろいの合格答案と比較して、どのような点から離れていたかで考えてみてはいかがでしょうか。

Q.問題を解いて、自分で答え合わせをして・・とやっていると、この進め方で本当にいいのか?と不安になります。

・複数人の解答を読んだりして、多面的な意見を見聞きするのがよいです。解説を自分の中で納得できるようにしましょう。

Q.過去問の復習方法と振り返りの時間

・事例Ⅰ~Ⅲは10年分、事例Ⅳは15年分やりました。

・年度ごとのヨコ解きだけではなく、類似する設問毎(事例Ⅲの第1問だけとか)のタテ解きもやっていました。

・振り返りの時間は2時間くらいやっていました。

 

事例Ⅳについて

Q.事例Ⅳが苦手な人向けの対策は?

・経営分析とCVPをまず攻略。 また、毎日一題、計算問題にあたる。皆ができる設問をしっかり押さえることが大事です。

Q.事例Ⅳでは、全設問を通じてのストーリーの把握が重要か?

・私自身はそこまで意識していませんでした。読んだ上で何となくストーリーを感じる部分はありますが、完全に言語化できなくても進めます。特に事例Ⅳは時間配分が大切なため、ストーリーの把握に時間書けるよりも、対応のし易さからどの問題から先に問いていくのかの順番決めを重要視しました。

Q.事例Ⅳはどのくらいの割合で学習したか?

・全体の半分の時間を事例Ⅳに費やしました。毎日朝と昼休みを使い45分で解く練習をしていました。

Q.事例Ⅳの経営分析では、当座比率が悪かったら、そこは企業として短期安全性での懸念があるため、指摘すべきと思うが、与件の方が大事か?

・確かに、安全性の指標としては、流動比率か当座比率が解答になることがほとんどです。ただ、そのどちらを選ぶかは、与件文内の記述によって選択したほうがいいと思います。


■さいごに

いかがでしたでしょうか。

7/26・7/29両日のセミナー参加者の皆さまに事後アンケートにご協力いただきました。

5段階の満足度調査で4以上が96%!また、5と評価してくれたかたが約70%!!

とっても嬉しいフィードバックを頂き、誠にありがとうございます。

一方で、セミナーに限らずブログなどの改善点も多く頂戴しました。道場メンバーで共有し今後の課題としたいと思っております。

私達道場メンバーの多くも、ちょうど一年前、皆さまと同じように試験に対する不安を抱えた中でセミナーに参加しておりました。

まだまだ当時の記憶に新しいので、これから2次試験まで、去年の自分がどのような不安・悩みを感じていたのかを思い出しながら、皆さまの参考になる記事を書いていけたらと思います。

また、今回皆さまから頂いたご質問内容も踏まえて、一方向的な内容ではなく、少しでも双方向的な内容の記事を書いていけたらとも思います。

今回セミナーに残念ながら参加できなかったかたも、今後の記事を通じて遠慮なくガツガツご質問頂ければ幸いです。

今日から2次試験に向けて突っ走りましょう!応援しています。

今回は以上です。お読みいただきありがとうございます。

ぴ。でした。


☆☆☆☆☆☆☆

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