中小企業診断士2次試験 2018年度 事例Ⅲ 与件文解釈
2次試験前最後の私のブログです。
過去記事も含めて、昨年の今頃解いたときの与件文、設問文の現物をネタに解釈の見えるかをしてきました。
後半に「過去記事アーカイブ ~見逃し配信~」を設けました。
過去記事にもお目通しいただければ得点につながることがある、かもね!
2018年度 事例Ⅲ 与件文をひもとく
前回は設問解釈(前回記事はこちら)をしました。
私がおすすめする解答プロセスは、設問文を読む前に業種等の確認のため第1段落だけ先に読んでから、設問文を読みこむ方法です。
ですので、先に前回記事をご覧のうえ、本記事をご覧ください。
設問文で「いつの」「何の話」について問われているのかを把握し、与件文の中から、解答のネタとして使える部分を探しやすくするためです。
与件文のチェック方法
与件文中に各設問と対応する部分や関連する部分に同じ色をマークします
※前回記事で設問文をマークした色です。
第1問 ピンクでマーク
第2問 黄緑でマーク
第3問 紫でマーク
第4問 青でマーク
第5問 黄でマーク
設問文と直接紐づいていないけど気になる部分やポイントと思われる部分に赤ライン
部門名、工程名(事例Ⅲ)に赤四角枠
時制には赤丸 ⇒ コメント文では赤丸を表現できないので、赤文字とさせていただいています。
接続詞に▽
解答に盛り込むワードに★(今回は記入がありません)
なお、上記のマークのつけ方はたまに間違っていることもあります。
また、マークのつけ方はいろいろな手法があり、自分に合った方法を探してください。
与件文・設問文のチェック方法のやり方は人それぞれでいいのです。
マークの種類を増やしすぎると見にくくなるかもしれませんので、「自分のちょうどいいところ」を探してください。
コメント文中で強調したい部分に グレーでマーク しています。
第1段落 C社の概要(業種・人員構成・組織)
- 1974年の創業以来
⇒ 時制の確認 - 会社組織は総務部、製造部で構成されている。
⇒ シンプルな機能別組織だな。
第2~6段落 C社の概要(事業展開)
- C社では、創業当初、顧客企業から金型の支給を受けて成形加工を行っていた。
⇒ 創業当社は、成形加工だけするという(失礼ながら)付加価値の低い業態だったんだな。 - 1980年、C社同様の立地環境にあった他の中小企業とともに高度化資金を活用して工業や団地に移転した。
⇒ 第5問の設問文に使われている「立地環境」「工業団地」をマーク。
設問文と同じワードをマークすることで、設問文と与件文を紐づける。 - この工業団地には、現在、~電気・電子部品に関連する中小企業が多く立地している。
⇒ C社同様、大手電気・電子部品メーカーを顧客とする中小企業が集積しているということかな。
ライバルも多そうだが、技術開発や共同配送などで連携できそうな会社もありそうだな。
- 主に量産する成型加工品を受注していたが、1990年代後半から顧客企業の生産工場の海外移転に伴い量産品の国内生産は減少し、主要顧客企業からの受注量の減少が続いた。
⇒ 主力製品は量産品か。金型の支給を受けて、量産加工する下請け的な業態だったんだな。
外部要因が大きく変化し(脅威)、もろに悪影響を受けたんだな。 - こうした顧客企業の動向に対応した方策として
⇒ 具体的にC社が行った対応策が書かれていそう。
その中に社長の思いやC社の強みがありそうだ。 - C社では金型設計と金型製作部門を新設し、製品図面によって注文を受け金型の設計・製作から成形加工まで対応できる体制を社内に構築した。
⇒ 部門の新設によって一貫生産体制を整えたんだな。
顧客である大手電気・電子部品メーカーが自社で金型を作っている場合は、自社のコア技術ではなく、比較的利益率が低いと思われる付随的な工程をアウトソーシングできる。
金型メーカーに製作発注していた場合は、C社に金型設計・製作を依頼することで加工を踏まえた金型製作ができ、コストダウンや納期短縮が期待できる。
ワン・ストップ対応もできるから、顧客企業にとって付加価値が高まるな。 - ▽また、プラスティック成形や~資格者を養成し、▽さらに、~加工技術の強化を推進してきた。
⇒ 並列の接続詞が続くところは、ヒントが数珠つなぎになっていることが多い。
資格者養成や加工技術強化は典型的な強みだな。 - このように金型設計・製作部門を持ち、技術力を強化したことによって、材料歩留まり向上や成形速度の改善など、顧客企業の成形加工品のコスト低減のノウハウを蓄積することができた。
⇒ ありがたいことに「このように」以降、C社の強みと強みの要因がまとめられている。 - C社が立地する工業団地の中小企業も、~C社同様工業団地に移転後、顧客企業の海外移転に伴い経営難に遭遇した企業が多い。
⇒ 第5問の「立地環境」というワードと紐づける。
工業団地に移転した他の企業もC社と同じ脅威の影響を受けているんだな。 - 技術交流会の定期開催、共同受注や共同開発の実施などお互いに助け合い、経営難を乗り越えてきた。
⇒ 中小企業は経営資源が限られている。
だからこそ、脅威を乗り越えるには技術交流会や共同受注、共同開発などの協業が必要だな。
ここまで勉強をされた皆さんにはしゃかせつ(釈迦に説法)ですが、下請け的な業態から脱却するためには、顧客にとっての付加価値を高める必要があります。
では、顧客にとっての付加価値とは何でしょうか。
与件文中に複数回出てくるワードに注目しましょう。
また、中小企業は経営資源が限られています。
だから協業による脅威の回避や機会の獲得が重要な施策になりますね。
第7~8段落 C社の概要(近年の市場環境と最近の状況)
- 近年、国内需要分の家電製品の生産が国内に戻る傾向があり、~
⇒ 業績回復の兆しがあるんだな。
一般的に国内生産回帰の傾向もあるが、一般論は深追いしない。
あくまでも与件文の内容だけにとどめる。
- 最近C社は、成形加工の際に金属部品などを組み込んでしまう成形技術(インサート成形)を習得し、~受注に成功している。
⇒ 「成功体験を拡大する」方向性で提案しよう。 - 顧客企業の工程数の短縮や納期の短縮、そしてコスト削減も図られることになる。
⇒ 第5段落にも関連して、顧客企業にとっての付加価値が説明されている。
解答すべき項目の時制に気を付けましょう。
第1問は「C社の業績は維持されてきた。その理由を~」とありますので、現在までの事柄が問われています。
ですから「インサート成形」に関することは第1問では解答すべきではないと考えます。
また、第5段落には①一貫生産体制の構築、②資格者養成やOJTによる加工技術力強化によって、「顧客企業の成形加工品のコスト低減ノウハウを蓄積することができた」とあります。
これは現在までの事柄ですよね。
これに対して第8段落で、「C社の高度な成形技術(インサート成形)によって、~顧客企業の工程数・納期の短縮とコスト削減も『図られることになる』」とあります。
これは「今後の」事柄(第5問)を表しています。
落ち着いて読めばすんなり理解できることも、本番では「なんか与件文が頭に入ってこないなぁ」なんてこともあります。
その原因の一つに、読み飛ばしによる時制の混乱(タイムスリップ)があります。
そんな時こそ、「問われている時制はいつだ」「いつの話が問われているのか」と心の中でつぶやきましょう。
第9~10段落 生産概要(各部門の業務内容)
- 製造部は、~で構成されている。
⇒ 部門名は四角で囲い、業務内容を個別に確認する。 - 生産管理課は顧客企業との窓口になり生産計画の立案、~を
⇒ 第3問で問われている生産計画策定方法は、生産管理課に関する記述を確認しよう。 - 金型製作課は金型設計・製作を、成形加工課は成形加工を、品質管理課は製品検査および品質保証をそれぞれ担当している。
⇒ 各課の作業内容を確認する。
- 主要な顧客の成形加工品は、繰り返し発注され、毎日指定の数量を納品する。
⇒ 繰り返し発注だから、受注の都度打ち合わせは不要なんだな。
毎日指定数量を納品するなら、計画が立てやすいな。 - C社の生産管理課ではX社の確定納品計画に基づき、~毎週金曜日に翌週の生産計画を確定する。
⇒ 確定納品計画だから、変更されたりズレたりすることはないな。
毎週金曜日に翌週月曜からの計画が確定するのは、タイミングとして遅い気もするが、繰り返し発注であれば段取り作業などに習熟しているだろうから、金曜日の確定で問題ないか。 - 日々の各製品の成形加工は、~原則週1回計画される。
⇒ これも、週1回が適切なのか判断がつかないな。 - ▽また、生産ロットサイズは長時間を要するプラスチック射出成型機(以下「成型機」という)の段取り時間を考慮して決定される。
⇒ 第3問で製品在庫数量の推移が問われている。
在庫が発生するのは、「思ったより売れない場合」つまり「作りすぎた場合」だから、適正なロットサイズの検証は必須だな。
段取り時間を考慮した生産ロットサイズ設定は明らかに問題だ。
段取り替えは少ないほうが楽だけど、そのために在庫が過大になるのはリスクが高い。 - 生産効率を上げるために生産ロットサイズは受注量よりも大きく計画され、製品在庫が過大である。
⇒ やはり在庫が過大だと、社長も問題視している。
受注量よりも大きく計画されているが、受注できなかったらどうするつもりなのか。
繰り返し発注に慣れきって「ゆでガエル」になっているな。 - C社の主要製品で、最も生産量が多い~在庫数量推移を図1に示す。
⇒ 図にして説明してくれるほど社長が問題視しているということだ。 - 製品Aは、毎日600個前後の納品指定数であり、C社の生産ロットサイズは約3,000個で週1回の生産を行っている。
⇒ 一週間分を1回で生産しているのか。
一日分の5倍の量を在庫するには相当のスペースが必要なのではないか。
在庫が過大なら作る量を減らせばいいから、ロットサイズを小さくすればいいな。
グラフ・図表の分析について、ひでさん流ポイント解説です。
グラフ・図表の分析について
「図表問題が苦手」の第1の原因は、「図表をよく見ていないこと」ではないでしょうか。
苦手な方、最低限タイトルは何かを「きっちり」確認しましょう。
タイトルは、社長が図表を作ってまで「中小企業診断士と語り合いたい」と思っていることを表しています。
また、グラフの場合は下記も確認しましょう。
・縦軸と横軸が何を表しているか
・単位は何か(絶対量なのか、割合なのか)
・変化の方向は、右上がり(増加)、右下がり(減少)なのか
・変化の量は、大きいのか、小さいのか
・変化の間隔は、定期的なのか、不定期なのか
・大きく変化した点で何が起きたのか
加えて、グラフの形状は本来どんな形状が望ましいのかを考えると、問題点が分かりやすいと思います。
「図表問題が苦手」の第2の原因は、「なぜその図表が掲載されているか」を意識していないことだと考えます。
出てくる図表自体はそんなに複雑で難解なものではないとおもいます。
第1の原因のタイトルのところで触れましたが、図表は「社長が自分の思いや考え(推測)を中小企業診断士に説明するために用意した資料」なので、社長の話(与件文)の文脈から、社長が私たちに何を伝えたいのかを感じ取りましょう。
第11~13段落 生産概要(成形加工課の作業)
- 成形加工課の作業は、~
⇒ 図2を見ながら成形加工課の作業内容を確認しよう。 - 図2で示す「~マン・マシンチャート(現状)」は、製品Aの成形加工を担当している一人の作業者の作業内容である。
⇒ 図2が「何を表しているか」確認。
明らかに「待ち」が多いな。まずは「待ち」を減らす改善策を考えよう。
よく見ると、昼休みに2台とも成型機が「待ち」になっている。
機械に昼休みはいらないよね。
また、段取り作業をポップアップしているけど、ここを提案(解答)に含めてほしいという社長からのメッセージだな。
置き場への「移動」が多いな。
置き場が遠いということか。 - 成型機の段取り時間が長時間となってる主な原因は、
⇒ 成形機の段取り時間が長時間になっていることが問題点だということが明確で、その原因が書かれている。
第2問の問題点はここから抜き出し、原因を解消する改善策を解答しよう。 - 金型、使用材料などを各置き場で探し、移動し、準備する作業に長時間用していることにある。
⇒ 業種や作業内容にかかわらず、ものを探す時間や移動する時間は無駄な時間だな。
置き場の改善には5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)、移動の改善にはSLP(システマティック・レイアウト・プランニング)が活用できるな。 - 金型は顧客からの支給品もまだあり、C社内で統一した識別コードがなく、また、置き場も混乱していることから、~
⇒ 金型には、C社が製作したものと顧客から支給されたものがある。物品管理をパソコンで行うには、登録・検索用にコード番号があると便利だよな。
わざわざ「統一された識別コード」がないことを社長が話しているのは、それが必要だと考えているからだ。
置き場が混乱していて特定の人しか探せないのは問題点だな。
属人化は解消すべきだ。 - また使用材料は仕入先から材料倉庫に納品がされているが、その都度納品位置が変わり探すことになる。
⇒ これも問題点。
繰り返し発注だから、置き場は固定した方が分かりやすいよな。
事例ⅢはⅠやⅡと異なり問題点が具体的に、しかも割と分かりやすく記述されています。私は初年度の時点ではそれに気づけなかったのです。
なぜなら、「あるべき姿とはどんな姿なのかが分かっていなかった」から。
「あるべき姿がわからないなぁ」、という方は、サイト内検索で「アヤカ 事例Ⅲ あるべき姿」で検索してみてください。
それを踏まえて、与件文に戻り、何が問題点かをつかみましょう。
問題点とは、あるべき姿との差異、つまり「できていない」ことです。
改善策とは、「できていないことをできるようにするための施策」です。
その際に1次試験の知識も活用しましょう。
第14~15段落 生産概要(顧客企業の要望とC社の対策)
- 顧客企業からは、短納期化、小ロット化、多品種少量化がますます要望される状況にあり、
⇒ 短納期化と多品種少量化が顧客から要望されるのは一般論としても理解できる。
小ロット化が要望される状況とは、毎日600個前後の納品指定数でも多いということか。
要望されていることには応える必要があるな。 - ジャストインタイムな生産に移行するため、C社では段取り作業時間短縮などの改善によってそれに対応することを会社方針としている。
⇒ 段取り作業時間の短縮が課題ということだな。ということは、
①段取り作業の標準化・マニュアル化
②段取り作業の外段取り化
を使えるな。 - その対策の一つとして、現在、生産管理のコンピュータ化を進めようとしているが、効率よく金型、材料などを使用できるようにする必要があり、そのためにデータベース化などの社内準備を検討中である。
⇒ コンピュータ化のメリットの一つに、情報の一元共有化と検索機能がある。
データベース化とあるが、何をデータベース化すべきだろうか。
段取り作業時間短縮の改善が課題になっているので、段取り作業のマニュアルの他、金型をすぐに探せるように統一識別コードと運用ルールが必要だな。
また、成形機の近くに金型置き場や材料置き場があったほうが時間短縮できるよな。
冷静に与件文をよく読むと、解答の方向性は絞れると思います。
あとは、1次試験知識も含めて改善策を流し込むだけです。
「段取り」は、1次試験の範囲では学習が少なかったかもしれませんが、
2次試験では代表的論点です。段取りがうまくいっていないときの改善策を過去問を通じて復習しましょう。
過去記事アーカイブ ~見逃し配信~
私の過去記事をまとめました。
ご不要な方はスキップして編集後記へお越しください。
編集後記
皆さんは、遊びたいなという気持ちを我慢して、仕事の忙しさも乗り越え、
それぞれの最大限をもって問題集、そしてご自身と向き合い準備をされてきました。
そのことに心からの敬意を表します。
ここまでくれば本番当日、実力を発揮するだけです。
決していつも以上に気追わず、
与件文の向こう側にいる社長の心をの声をきき
いつも通りの手順で淡々と情報を整理し、
いつも通りのタイミングで解答記入しましょう。
解答欄に書き込む時間の確保には十分注意しましょう。
締めくくりに、ラグビー日本代表ヘッドコーチ ジェイミー・ジョセフ氏が前回ワールドカップで、当時世界ランク2位のアイルランドとの試合直前のロッカールームで、選手たちに最後に送ったとされる言葉(詩)をご紹介します。
No one thinks we can win
No one thinks we can even come close
No one knows how hard you’ve worked
No one knows how many sacrifices you’ve made
You know you’re ready
誰も勝つなんて思ってない
誰も接戦になるとすらも思ってない
誰も僕らがどれだけのハードワークをしてきたかなんて知らない
誰も僕らがどれだけの犠牲を払ってきたかなんて知らない
僕らは知っている 勝つ準備ができていることを
今までやってきたことと、ご自身を信じて
本番を乗り越えてください。
心から応援しています!
さて、明日は なゆた です。
おたのしみに~
いつも読ませていただいています。
貴重な情報をありがとうございます。
今回が3度目の受験です。
昨日までは、だいぶ、実力もついてきて、いい線言ってきたかなぁ。と思っており、よしっ!
実力試しだ!と思い立ち、初見問題に取り組みました。
しかし、結果は散々でした。 ダメだった理由は明確にはなりましたが、精神的に落ち込みました。
落ち込みによる不安により、せっかく昨日まで蓄積してきた自分なりのフォームも崩すべきではないかというところまで深みにはまってしまい、残りの3科目の初見問題はもうやめにしよう。。。。。
また、結果に落ち込み、この段階でフォームが崩れてしまう方がリスクかもな。
今回の初見問題で起こしてしまった事例1の失敗は繰り返さないようにして、残りの期間は、すでに取組んだ過去問を、これまで蓄積したフォームを崩さないようにやっていくべきかな。
と感じています。
この点についてどう思いますか?
アドバイスをいただけますと幸いです。
ぺっぺさん、コメントありがとうございます!
当然ながら、初見問題は難しい、というか見たことないので80分で解ききるのはプレッシャーがあると思います。
試験時間が120分とかあれば、合格レベルの答案を書くのは難しくないですよね。
私は本番直前に初見問題を解いたことがないです。
3回受験しましたが、「試験の前に初見問題を解いておけばよかった」と思ったことはありません。
解いた初見問題がどんな問題で、ダメだった理由がどんな理由なのかわからないので、的外れだったら申し訳ないのですが、
古い年度の過去問や予備校の問題などであれば、出題傾向も異なるので気にしなくていいと思います。
もし、2020年から2018年までの問題であれば、私の記事を見てください。
何度も解いた後の解釈なのですが、他の受験生がどう解釈していたのかという気づかれる部分があると思うので、参考にしてみてください。
初見問題を解く意義としては、「初見問題でもいつも通りのやり方で、空欄なくマスを埋められるか」のチェックだと思います。
マスを埋められたのであれば、自己採点の結果はそんなに気にしなくていいと思います。
その解答が正解だとも限りませんよね。
不必要にご自身のメンタルを削るのはもったいないです。
ダメだった理由が明確になったのであれば、むしろ良かったと思います。
今まで書いてきた過去問と同じように、復習の材料に捉えればいいと思います。
残りの初見問題に活用できることであればそれを試しましょう。
不安であれば手を付けなくていいです。
なお、手を付けないことがかえって不安になるなら、思い切ってやってしまいましょう。
ここで大事なのは、「くよくよ」「もやもや」しないことです。
変にメンタルを削ってはいけません。
おっしゃっている「フォーム」が解答プロセスのことであれば、私だったらこの段階では大きくは変えません。
多くの受験生が同じ気持ちだと思います。
ここでへこまず、一日一歩ずつ前にすすむことでより合格に近づけます。
応援しています!
ありがとうございます。
残りの期間、すでに解いた、近年の過去問に集中したいと思います。
ぺっぺさん、返信遅くなりました。
本日のと~しのブログ記事にあるように、不安な気持ちはいままで頑張ってきたからこその気持ちです。
また、受験生みんながおんなじような気持ちを抱えていると思います。
初見問題は難しい、という先入観を排除し、目の前の社長のお話に耳を傾け、いつも通りの解答手順で臨んでください。
応援しています!
問1.
下記状況の受験生へ、合格のため有効と思える残り期間の過ごし方について中小企業診断士として助言せよ。
二次試験は二度目のチャレンジで過去問なども一通り解いてみている。昨年はそれなりの感触はあったがBCBA総合Bで不合格となった。
今はふぞろいを参考に、過去問で得点ポイントになっている要素の書き出しを短時間で行っている。
その中で自分がもらしやすいポイント(精緻化、とか高齢とでたら承継意識、など)などをまとめてファイナルペーパーとして作成をはじめた。
事例1、2が昨年度結果や模試からも明らかに苦手なので、過去に加点要素になった切り口を総復習しようかと思うが効果があるか不安で迷っている。
今年こそは合格したいという想いは強く中小企業診断士へ助言を求めた。
すみません、少しふざけました。
いつもタメになる記事ありがとうございます。一次試験の時から迷ったときなど参考にさせて頂いています。何かアドバイス頂けますと幸いです。
けんけんさん、コメントありがとうございます。
詳しい状況が分からないので、的外れだったらご容赦ください。
これからの時期に新しいことを始めるのはリスキーです。
基本的な項目がきちっとできているか確認した方がよいと思います。
時間に余裕があれば総復習も良いかと思いますが、自分が苦手だと思うことを中心に復習しましょう。
「〇〇ときたら、〇〇と〇〇を答える」というまとめは良いと思います。
事例Ⅰは、「さちのひもけぶかいねこ」を使いこなせていますでしょうか。
設問文を読んで、組織構造の問題なのか、人事(人的資源活用)の問題なのか、または経営戦略の問題なのか、区別はついていますか。
まずは、ふぞろいを見ながら設問文をチェックし、その問題が上記のどの問題なのかを確認しましょう。
与件文にヒントが少ないから苦手、という方がいらっしゃいます。
事例Ⅰは解答の方向性がある程度決まっているので、1次試験の知識や上記の「〇〇ときたら、〇〇」というキーワード(さちのひもけぶかいねこ)
書けばよいとおもっておりました。
各事例に共通して言えることですが、「いつの時代の話なのか」「誰の話なのか」「何の話なのか」とがっちりとつかんでください。
時間がないからと言って、ここをふんわりとしかつかんでいないと、解答すべき項目を外してしまいます。
くれぐれも読み飛ばしなどなさらないようにご留意ください。
事例Ⅱは、「だなどこ」を使いこなせていますでしょうか。
全ての設問に対して、「誰に」「何を」「どのように」「効果」を当てはめてみましょう。
制約条件により解答する必要がないものは当然省きますが、「だなどこのない解答は採点されてない」くらいの強い気持ちでこだわってください。
私は2度目の受験の事例Ⅱで施策を書くことにとらわれすぎて、ターゲットを書き洩らすというポカミスした結果、4事例合計で2点不足で不合格となりました。
だから、3度目の受験ではターゲットにこだわりました。
過去記事に書きましたが、ターゲットは「ジオ・デモ・サイコ」の切り口で表現しましょう。
つまり、「〇〇に住む〇〇歳代の〇〇志向の〇〇世代(〇〇層)」などです。
女性、高齢者、富裕層、子育て世代、インバウンド客がターゲットになりがちなので、ふぞろいでどのように表現されているか確認してみてください。
また、社長は受験生の方が思っているより、協業や地域貢献をしたがっています。
与件文や設問文にその点が出ていれば無視してはいけません。
事例Ⅳがお得意のようですが、毎日一問でいいので解いてください。
わからないことがあったら、サイト内検索で探してみてください。
大丈夫、自分で思っているより知識はついています。
不安要素は一日一つずつつぶしましょう。
大きなミスをしなければ60点確保できると思います。
最後に、本番はとにかく空欄を作らないことにご留意ください。
応援しています!
ひでさん、与件文の分析記事をありがとうございます。
また先日はグラフの分析方法を先に教えてくださってありがとうございます。
グラフが出題された時の向き合い方について非常に参考になりました。
過去問に取り組んでいた際にグラフの問題が出ると苦手意識を持っていましたし、まだ若干苦手意識はありますが、他の受験生もきっと同じ気持ちだろうと思い、ひでさんに教えてもらったことを意識して読み取っていきたいと思います。
当初はひでさんの分析記事を読んでいても「本番でここまで分析するのか……」と気圧されておりましたが、試験を前にした今ではきちんと理解した上で、(ここまで正確に文章化はできませんが)連想することはできるようになりました。
過去問に取り組む際にはひでさんの分析記事を何度も参考にさせていただきました。
本番では、自分が勉強してきたことを全て発揮し、後悔のない回答ができるように頑張ってきます!
ロムさん、コメントありがとうございます!
3回の受験を経験した今なので、「図や表が出たらラッキー」だと思えます。
なぜなら、解答の方向性が図に関することに絞られるからです。
考える方向に向かって、「なぜ」「どうしたらできるのか」を繰り返しつぶやいてみてください。
各事例とも偏りなく点がとれることが理想ですが、40点ずつは「くれてやっても」いいんです。
高得点を狙うあまり、一問に固執し、手つかずの問題や空欄を作ることがないよう、くれぐれもお気を付けください。
とくに、事例Ⅳの計算式を記入する問題が出たら、とにかく公式だけでも書てください。
空欄はダメ。絶対ダメです!
応援してます!