【ネタばれ注意】2020年度事例Ⅲ~再現答案に代えて~ 後編

こんにちは!ひでさんです。

早いもので4月末日、ゴールデンウィークに突入しました。

転勤や異動などで環境が変わった方もいらっしゃると思いますが、

そろそろ落ち着かれましたでしょうか。

この連休の過ごし方は合格に大きな影響を与えます。

計画どおりに進んでいるのか、このままの計画で大丈夫かなど

学習の戦略と戦術の見直しをお勧めします。

うまく進んでないなぁ~と感じる方は 池やんの過去記事 をぜひご参照ください。

事例文の読み込み

事例Ⅲ前編の記事は こちらから ご覧ください。

事例文にマークする際のマイルール

  1. 設問文と対応する部分に、設問文で使用した色と同じ色でマークを付ける
  2. 全体を通じて大切なキーワード(登場人物、業種など)を赤ペンで四角く囲う
  3. 設問には対応していないものの、解答に使えそうなワードや気になる部分に
    赤ペンでラインを引く
  4. 時制や時間軸に関する部分を赤ペンで丸く囲う
  5. 接続詞に▽つける。(特に逆接の接続詞)

やらないと決めたこと

  1. 書く時間を確保するため、下書きはしない
    ⇒ 自分は下書きにも時間がかかる。(すらすら書けない。)
    同じ書くなら直接解答用紙に書き込む。
  2. 段落番号を振ること
    ⇒ 設問文と事例文を番号で対応させる方法も試したが、マーカーの色で
    対応させるほうが見やすく時間短縮につながると感じた。
  3. 文章をスラッシュで区切ったり、細かく各種記号(SWOTの頭文字等)を書くこと
    ⇒ マークが増えすぎて、後から読み返したときに読みにくいと感じた。
    ※個人差があると思います。
    ※SWOT分析は各設問との対応の中で把握していました。

問題用紙の現物を見る

マークの色は第1問がピンク、第2問(設問1)がオレンジ、第2問(設問2)がブルー

第3問がパープル、第4問がグリーンです。

事例文を読みながら、設問文に関係しているなと思うところに設問文にマークした色と

同じ色を付けています。

ちなみに、色の順番は決めていませんでした。設問文と事例文の対応箇所が分かれば

いいと割り切りました。

なお、下記のコメントではマーカーラインではなく、文字の色で対応させています。

※操作上の都合です。ご了承のほどよろしくお願いします。

  • 1955年

 ⇒時制なので〇で囲む。(以下、単なる時制表現へのコメントは割愛。)

  • デザインを伴うビル建築用金属製品やモニュメント製品などのステンレス製品を

  受注・製作・据付する企業

 ⇒C社の事業概要を確認。

  • 営業部5名、製造部23名

 ⇒第2問に出てきたそれぞれの部署名にマーク。

  どの部門の話なのかを混同しない。(そのための色分け)

  本業に近い業種だからやりにくいな。

  設問のとおり納期遅延解消が最大の課題だろうな

  • 特別仕様の装飾性を要求されるステンレス製品

 ⇒特別仕様だから、オーダーメイド品の個別受注生産だな。

  • モニュメント製品は、作家のデザインに従って製作するステンレス製の立体的造形物である。

 ⇒モニュメント製品の定義だな。

  • どちらも個別受注製品であり

 ⇒在庫はないな。

  • 主な顧客はモニュメント製品についてはデザイナーである

 ⇒第4問に「モニュメント製品」とあるのでマーク。

  デザイナーから認知され、問い合わせを受けるようになりたいな。

  • 創業時は~特注品製作から始め、特に鏡面仕上げ等ステンレス製品

   の表面品質にこだわり溶接技術や研磨技術を高めることに努力した。

 ⇒創業時から特注品製作をしており、現在も継続しているから強みといえる。

  「特に」以降でその特徴が表れている。

  • 設計から製作、据付工事まで

 ⇒つまり、一貫生産体制であることを表している。C社の強みといえる。

  • 特殊加工と仕上げ品質が要求されるステンレス製モニュメント製品受注活動を始めた。

 ⇒第4問の「付加価値の高いモニュメント製品」に関する付加価値の内容を表している。

  • 受注量の変動が大きいものの全売上高の40%を占め、~ 付加価値が高いため、

 ⇒受注量の変動が大ききと、業務の繁閑の差が大きくなるため、残業代や手待ち時間の増加に

  よる人件費等の増加(弱み)につながる。

特定の部門が全売上高に占める割合が高すぎると、経営リスク(外部環境の変化に起因する急激な売上減少等)、が高まるため弱みにつながることに留意しましょう。※40%は高すぎるといえないと思います。

  • 【業務プロセス】

 ⇒ここからの記述で納期遅延の原因になっている事象を探す。

  • モニュメント製品

 ⇒製品ごとの記述にマークすることで、その製品に関する情報をまとめる。

  • 営業部

 ⇒部門名だから四角で囲う。オレンジ色は第2問設問1の営業部門に関する記述だと、

  ぱっと見でわかるようにする。

  • 納期を確認して見積書を作成・提出契約締結後製作図および施工図を

  作成して顧客承認を得る。

 ⇒顧客と契約前に納期の打ち合わせはしているんだな。

  顧客の希望納期の確認なく契約しているわけではないことがわかった。

  契約の前は顧客から提供された「設計図」しかなく、契約後に作業者のための 

  「製作図」と「施工図」を作成している。

  • ▽特にモニュメント製品では造形物のイメージの摺合わせに時間を要する 

   場合が多く、図面承認後の製作段階でも打ち合わせが必要な場合がある。

 ⇒本業(注文住宅メーカ)に非常に似ている。

  図面の詳細部分や設計工期・施工工期の共通認識を持たないと、契約後の

  打ち合わせがどんどん伸びて施工期間が短くなったり、納期遅延につながる。

  • その後、製作図を製造部に渡す…

 ⇒ここからが生産の業務プロセスだな。

  • 据付工事があるものについては、営業担当者が施工管理して

    据付工事は社外の協力会社に依頼施工管理のみ社内営業担当者が行っている。

 ⇒いったん製造部に引き継いだのにまた営業担当に業務が戻るのか。

  現場の管理をするとなると、細かな知識が必要で、負担が大きいな。

  社外の協力会社と連携するので、外注先との納期情報共有も重要。

  (ついつい本業と比較してしまう。あくまでC社について考える。本業のことは忘れろ!

  • 契約から製品引き渡しまでのリードタイムは、平均約2か月である。

 ⇒この2か月間の業務プロセスの時間配分がうまくいっているかが納期にかかわるな。

  • 製作前プロセスに時間を要して製作期間を十分に確保できない

 ⇒ずばり、できていないこと、つまり問題点が書いてある!

  • 複雑な形状など高度な加工技術が必要な製品などの受注内容によって

   製作期間が生産計画をオーバーするなど、納期の遅延が生じ

   C社の大きな悩みとなっている。

 ⇒これも問題点!しかも、第2問に書かれている「大きな悩み」という表現を使って

  文章を締めくくっている。

  この部分が第2問の解答骨子であることは間違いない。

  • 支援システムとしてIT化も検討している。

 ⇒第3問に対応している。直前に「製作プロセスを含む業務プロセス全体の

  見直しを進めている」とある。

IT化といえば、作業の標準化・マニュアル化、技術情報等のデータベース化、共有すべき情報の特定と一元管理、外注先との情報共有等を想起しましょう。
  • 【生産の現状】

 ⇒製造部門に関連するのでマーク。

  できていること、できていないことに注目する。

  • 製作工程~NC加工機~手作業

 ⇒製作工程について書かれている。NC加工機を使う加工と手作業の工程を

  対比して表している。この後の記述にヒントがあるかも。

 

  • 各作業チームの技術力には差があり、高度な技術が必要な製作物の場合には

   任せられない作業チームもある。

 ⇒技術力に差があるのはなぜか。

  技術力が属人化している、マニュアルがない、研修不足などが考えられる。

  • (溶接・組立)までは比較的単純であるがその後の研磨工程に技術を要する。

 ⇒工程ごとに難易度が異なっている。C社が強みとしている研磨工程は手作業で

  高度な技術が必要。

  • ▽また、モニュメント製品は全ての工程で製作図の理解力と高い加工

   技術が要求される。

 ⇒つまり、この事業を拡大するには製作図の理解力や加工技術を高める施策

  (研修やOJT)が必要であるということ。

  • (ノーマーク)ビル建築用金属製品は製作完了後、製造部長と営業部の

   担当者が最終検査を行って出荷する。

 ⇒営業部の担当者が最終検査を行っていることに違和感を感じる。

  • モニュメント製品は、デザイナーの立会いの下、最終検査が行われ、

  この際デザイナーの指示によって製品に修正や手直しが生じる場合がある。

 ⇒納期遅延の観点で考えると、あらかじめ修正や手直しがある前提で生産計画を

  立案しておくべきだな。

  • 生産計画は、製造部長が月次で作成している。

 ⇒リードタイムが平均約2か月なのに月次のスケジュールでは立案サイクルが長すぎるな。

  作った生産計画は、全社で情報共有されているか。第3問のIT化にも関連しているな。

  • 月次生産計画は、営業部の受注情報、設計部担当者の製品仕様情報よって

  納期順にスケジューリングされるが、~

 ⇒〇〇情報とあるが、IT化するときに共有すべき情報だな。

  オレンジではなくパープルのマークの方が適切かな

  • 加工の難易度などを考慮して各作業チームの割り振りを行い、

 ⇒自然な割り振りをしているな。

  • C社の製品については基準となる工程順序や工数見積もりなどの標準化が

  確立しているとはいえない。

 ⇒わざわざ「できていない」と表しているので、問題点。

  「できていない」ことへの対応策は、それを「できるようにする」こと、

  つまり、「工程順序や工数見積もりの標準化」

  • 最近の加工物の大型化によって狭隘な状態が進み、~作業スペースの確保が難しく

   ~作業途中の加工物の移動などを強いられている

 ⇒作業スペースが狭いのであれば広げればいい。5Sの活用、ECRS、SLPなどを想起。

  強いられているという強い表現から考えると、改善の優先度が高いな。

  • 不稼働の作業内容としては、「材料工具運搬」、「歩行」のモノの移動に関する

   作業が多く、作業者間の「打ち合わせ」「不在」が多く発生していた。

 ⇒モノの移動が多いのは、モノの置き場所が不適切だから。

  作業者同士の打ち合わせ・営業との打ち合わせは定例会議等決まった時間に行って

  効率化すべきだな。

 

 

編集後記 人生の折り返し地点

突然ですが、今日はひでさんの50回目の誕生日です。

お祝いに「かわうそくん」に一票お願いします(笑)

「もう」なのか「まだ」なのか自分次第ですよね。

人生100年時代、100歳まで生きるとすればちょうど折り返し地点といえます。

 

この先の「1年間」は同じ1年間でも、

過ごしてきた時間に対する「1年間」の価値は小さくなっていきますが、

残された時間に対する「1年間」の価値は高くなっていきます。

「貴重な1年間」を毎年楽しんでいきたいと思っています。

 

先日、会社で45歳以上の社員を対象としたライフプラン研修がありました。

今後のモチベーションの保ち方や健康維持などの話は大変参考になりました。

 

中でも強く印象に残っているのは、サッカー・三浦知良選手の言葉でした。

彼が38歳の時、記者から「全盛期はいつでしたか?」という質問に答えた言葉だそうです。

 

「全盛期?これからだよ。」

 

キングカズは現在54歳。今年もJ1のピッチに立っています。

 

 

 

 

さ~て、明日は なゆた の登場です。

新企画 12代目全員全力!インタビューリレーが始まります!

お楽しみに~

 

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【ネタばれ注意】2020年度事例Ⅲ~再現答案に代えて~ 後編”へ2件のコメント

  1. ロム より:

    実際の色分けを見れて非常に参考になります!
    まだ2020年の問題を解いていないので、解き終えてからまた改めて参考にさせていただきます!

    1. ひでさん より:

      ロムさん
      コメントありがとうございます。
      複数のマイルールを作りましたが、必ずしもその通りでなくてもいいと思います。
      とにかく設問文と事例文をリンクさせ、回答骨子を考えましょう。
      また、解答はできる限り事例文の言葉を使うことが大切だと思います。
      ゴールデンウィーク戦、頑張ってください。
      応援しています!

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