2次試験の『相対評価』に隠された本当の意味!? byじょにー

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こんにちは!メンバーから「イクメンキャラ」を推されている じょにー です!
まずは目次から、どうぞ!
ご案内
本題に入る前に案内!
1.春セミナー
アナウンスしていた春セミナーは、おかげ様で満員御礼となりました!
追加募集(+15名)となりました!
「どんな勉強していた?」、「通学?or独学?」などなど、座談会にて遠慮なく質問してください!

2.令和7年度中小企業診断士試験実施スケジュール
令和7年度の試験日程が協会ホームページにアップされています。
また、今年度からインターネット受験申込へと変更することがアナウンスされています。
最新情報をご確認いただくとともに、一次試験の科目合格者の方はお手元に必要な情報があるかを事前にチェックしてくださいね!
試験日程
試験日程 | 申込受付期間 | 合格発表日 | |
一次試験 | 令和7年8月2日(土)・3日(日) | 令和7年4月24日(木)~5月28日(水) | 令和7年9月2日(火) |
二次筆記試験 | 令和7年10月26日(日) | 令和7年9月2日(火)~9月22日(月) | 令和8年1月14日(水) |
二次口述試験 | 令和8年1月25日(日) | ー | 令和8年2月4日(水) |

ここからが本題!
サマリーシート
前回お伝えした通り、私のブログでは冒頭でサマリーシート(記事の概要)を出したいと思います。
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「強化ポイント」(おさらい)
時間:勉強時間を確保するためのポイント
効率:点数上昇のスピードを上げるためのポイント
本番力:試験本番で実力を発揮するためのポイント
今回はテクニック的な内容ではなく、2次試験の戦略に関する内容です。
もし、「少しでも興味がある」、「自分のタイプに近い」などと思っていただければ、引き続き読んでいただけると嬉しいです。
逆に、興味の無さそうな内容でしたら、勉強時間確保のためにも読み飛ばして頂いて構いません!

特殊な事情(養成課程など)が無い限りは必ず通る道の「2次試験」。
今は1次試験メインでも、試験の全体像を知っておくことが大きな違いになるかも!?
2次試験の合格率とその特徴
さて、2次試験(筆記)の合格率とその特徴について、皆さんご存じでしょうか?
当然、知っているよ!

結構有名なので、tomiのように言われてしまうかもしれませんね。
「え、知らなかったよ」という方は、知ってたよという顔をしながら、こっそり覚えておいてください。
で、合格率とその特徴は以下のようになっています。

1次試験の合格率と比べて、2次試験の合格率は明らかに約20%で一定ですね。
試験問題の作成において合格率を一定に保つことは非常に困難であるため、2次試験は「相対評価」という説が有力です。

よかったら、以下の先代の記事もご参照ください。
①試験データ分析 総論編~2022年度~ by 13代目 まよ
②2次試験のいろいろな合格率 by 13代目 どらごん
③【2次試験対策】勉強前に知りたかった2次試験のこと by 14代目 おのD
では、もう1つ質問させてください。
なぜ合格率は約20%で、相対評価なのでしょうか?
合格率が約20%の理由
先に申し上げると、協会(日本中小企業診断士協会連合会)から公表されているわけではないため、正確には「分からない」が答えになってしまいます。
ただ、この合格率と相対評価について考えることは重要なことだと、個人的には思っています。
※個人の考えですので、「こういう考え方もあるんだな」といった視点で読んでいただけると幸いです。
「20%」という数字について私が考えたとき、真っ先に思い浮かんだのは、「パレートの法則」でした。
パレートの法則の結論から言うと、「全体の成果の8割は、2割の要因が生み出す」になります。

パレートの法則は1次試験でも出てくる内容なので、以下の記事も参考にしてください。
①1次試験対策の完成度の目安 ーー頻出領域と稀出領域ーー by 1代目 ZonE
②【コン身】QC7つ道具を覚えていますか? by 12代目 こんちゃん
③効果性重視 学問のススメ ~パレート学習法~ by 15代目 一蔵
協会は「中小企業診断士を増やしたい」という考え自体は持っていると思います。…たぶん。
しかし、安易に合格率を上昇させてしまうと、質の低い診断士が増え、「中小企業診断士」の価値が低下するリスクが出てきてしまいます。
そのため、「効率的に質の高い診断士を増やしていきたい」と考えている、と私は予想しました。
「パレートの法則」によれば、「全体の成果の8割(診断士としての成果)は、2割の要因(合格者)」で生み出せるわけです。
つまり、合格率を20%にしておけば、効率的に質の高い診断士を生み出せる可能性が高くなります。
だから、合格率を約20%にしたのではないかと、私は予想しています。
合格率が20% ”弱” の理由
ちょい待ちっ! 合格率、もうちょい低いやろ!

はい、実際の合格率は20%ではなく、合格率は18~19%程度になっています。
ここ5年間の正確な2次筆記試験合格率は以下の通りです。
R1 | R2 | R3 | R4 | R5 | R6 | |
2次試験(筆記)合格率 | 18.3% | 18.4% | 18.3% | 18.7% | 18.9% | 18.7% |
こう見ると、合格率は20%を超えることはあまりなく、ほぼ18~19%程度になっています。
これについては、いわゆる「足切り(1科目でも40点未満有)」が影響しているのではないかと予想しています。
2次試験は記述式の試験であり、ちょっとしたミスで40点未満になる可能性があります。
それは、たとえ合格点(総合240点以上)を叩き出せるような非常に優秀な方も例外ではありません。
それが全体の1%強だけ存在しており、合格率が18~19%(20%-1%強)となっていると予想します。
そうだとすれば、協会としては「満遍なく学習してほしい」という意図が見て取れます。
やはり「全体的に一定水準以上の能力を持っている」 ことを保証して、「中小企業診断士」の価値を低下させない、という意図がくみ取れそうな気がします。
相対評価の理由(私の失敗談)
「相対評価」について考えることが、今回の記事では最も重要だと私は考えます。
この重要性に気づいたきっかけ(=私の失敗談)についてお話します。
私は2次試験を2度受験していますが、以下は1回目の受験(令和5年)での出来事になります。
2次試験終了後、再現答案を作成し、楽しみ半分で予備校のEBAに採点サービスを依頼しました。
自信があったわけではありませんが、僅かながら希望は持っていたので、恐る恐る結果を見てみると…。

ほぼ最下位という結果を見て、「僅かな希望」は「絶望」に変わりました。
それでも涙をこらえて、同じ職場のおべんと君さん(11代目)に報告へ…。

おべんと君さん・・・
まだ公式の結果は出てないんですけど、これ見てください・・・。
あぁ・・・、まっ、まぁ、予備校の採点サービスは当てにならないことは多いし!
(さすがにこれは厳しいか・・・)

もちろん、1回目の2次試験対策中から、「相対評価」であることは認識していました。
しかし、「相対評価」の意味とその恐ろしさに、ようやくここで気づいたのです。
ちなみに採点サービスから約2週間後に発表された公式の結果でも未合格(合計214点)でした…。
「相対評価」とは ”現在の受験生との競争” を意味する
2次試験の勉強で王道は「ふぞろい(『ふぞろいな合格答案』というシリーズ本)」を活用した過去問演習だと思います。
これ自体は重要ですし、全く否定はしません。
当時の私も、そのよう2次試験対策を行っていました。

「ふぞろい」についてご存じない方は、以下の記事も参考にしてください。
①ふぞろいシリーズ活用法 by 15代目 しん・15代目 サトシ
②どうする対策 ~第2回「教材をどうする!2次試験編」 by 14代目さや
③中小企業診断士二次試験 「ふぞろい」どう使う? by 11代目 かーな
ただ、意識としては「自分の能力を高めよう」という意識が高く、「他者と比較しよう」という意識はほぼありませんでした。
ふぞろいに掲載されているキーワード採点をベースに点数がどれだけ上がるか、ということに注目しており、とにかく内部強化に努めていたように思います。
ちなみに1次試験は「自分の能力を高めよう」というマインドでいいのです。「絶対評価」だから。
落とし穴は、相対評価となる2次試験です。
特に、まだ2次試験を受けたことが無い方は、この1次試験のマインドのまま挑むことが多くなる思うので、注意が必要だと思います。
書籍「ふぞろい」でも比較可能?
「ふぞろい」だって受験生の解答が記載されているじゃん。
これで比較もできるのでは?

当然、私も「ふぞろい」に掲載されている解答との比較は行っていました。
ただ、「ふぞろい」に掲載されている解答は、”過去の受験生の解答”であり、本試験で競争する”現在の受験生”ではないことについては全く気付いていませんでした。
近年、一発合格道場などで様々な2次試験の攻略法が公開されていますが、これは過去に2次試験で問われた内容を攻略するためのものです。
つまり、それを活用できる「現在の受験生」の方が「過去の受験生」より有利な立場にあるのは当たり前です。
その為、たとえ過去問のキーワード採点で初見60点を取れた(過去の受験生と比較して良い評価が得られた)としても、本試験で合格できる可能性は高くないと思います。
非常に残酷なのですが、2次試験は競争であり、「現在の受験生」に勝たなければいけません。

2次試験は非情にならないといけないのか…。
相対評価(競争)としている協会側の意図

そもそも、なんで協会はそんな「相対評価」を採用したんだろう?
協会は相対評価であることは明言していませんが、「相対評価」を前提とした場合の協会側の意図(狙い)についても考えてみます。(もちろんこれも私の妄想です)
世の中に出たら競争です。
それはビジネスの世界(会社レベル)においても、職場内で自己評価を上げようとしたとき(個人レベル)でも、スポーツの世界でも同じです。
自分が努力すれば、成功する可能性はありますが、残念ながら必ず成功するわけではありません。
それは外部環境(ライバル等)が大きな影響を及ぼすためです。
周囲を強く意識し、診断士として活動する際もそういった意識を持ってほしい、という意図なのではないかと考えます。
また、考えすぎかもしれませんが、相対評価とすることで、中小企業診断士の質を向上させていく狙いもあるかもしれません。
少し話が変わりますが、大学駅伝の優勝校の記録の推移をグラフ化すると、以下のようになります。

多少上下はありますが、年々タイムが短くなる(レベルが上がっている)傾向が見て取れます。
もちろん、用具やトレーニング方法の進化、戦略の高度化など様々な影響が考えられますが、相対評価であることが結果(質)の向上につながっている要因だと私は考えています。
2次試験が「競争」だとしたら何をすべき?
とにかく、現在の受験生のレベルを把握してください!
例えば、以下のような方法があると思います。
●予備校に入る
●予備校の模試を受ける
●SNSを活用する
●勉強会に参加する
私は育児・家事に追われていたため、予備校に入ることはあまり考えていませんでした。
その代わり、可能な限りのことはやるようにしました。
人見知りな性格+IT弱者であったため敬遠いていた「X」や「WEB勉強会(ココスタ)」に挑戦し、予備校の模試も合計で3回受けました。
そこで思ったことは・・・

レ、レベルが高すぎる・・・。
Xではレベルの高い解答や早い段階での勉強の取り組みが確認できました。
また、模試では相対的な自分の実力も把握することができました(平均点前後の点数でしたが…)。
正直、絶望感もあったのですが、これらの行動のおかげで目指すべきレベルが分かってきました。
合格を引き寄せるにはとても有効だったと思いますし、これをやっていなかったら合格していなかったと思います。
現在、2次専念で勉強されている方はもちろん、1次試験突破に向かって頑張っている方もおススメです。
特に、「X(旧Twitter)」は手軽に始められるので、初手としては良いと思います。
また、WEB勉強会(ココスタなど)では見学もできるので、私のような人見知りの方でも参加しやすいです。
ただ、見学だとしても、お題の事例を一度解いてからの参加をオススメします。

X(旧Twitter)や勉強会に関しては、以下の記事も参考にしてください。
①【中小企業診断士試験】SNSの活用 11代目代目 いけちゃん
②勉強会のすゝめ by 13代目 hotman
③勉強会って? by 14代目 s.t.o
さいごに
いかがだったでしょうか。
9割ぐらいは私の妄想だったかもしれませんが、2次の「合格率」や「相対評価」の意味について書いてみました。
少なくとも私はこの意識を持って挑んで、合格ラインまで得点を伸ばすことができたので、
2次試験では他の受験生を強く意識することをお勧めします。

明日は、ITについて猛勉強中の さくら です。
WordPressは慣れてきたよ!

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大変参考になる記事ありがとうございました。「相対的に見る」重要性を認識できました。日々の業務でもそうですよね。分かっているつもりではありましたがより一層強く認識したいです。xもココスタも活用できていないので、まずはxから始めます!!
しまんと1号さん、コメントありがとうございます!
「相対的に見る」という視点は、自分の立ち位置や状況を他と比べて捉えることで、見えてくることが本当にたくさんあると思います。
私自身は診断士試験に対して「絶対に合格したい!」という強い気持ちを持っていたので、常に「相対評価」を意識して取り組んでいました。
しまんと1号さんも同じ気持ちだと思いますが、その気持ちがあるのであれば、早めにXや勉強会に参加することをお勧めします。
それが、他の受験生との差別化に繋がり、合格に向けて有利になるからです。
(ただし、Xなどはハマりすぎないように注意が必要です。)
私はXで試験合格に向けた情報や考え方を発信していますので、ぜひ参考にしてみてください!
これからも一緒に頑張っていきましょう!応援しています
こんばんは!
にっくです。
そうなんですね・・・!
僕は昨年、他の受験生のことはほとんど意識していませんでした。
活発に情報収集して、「現在の受験生」のレベルに追いつきたいと思います!
ありがとうございます!
にっく
にっくさん、コメントありがとうございます。
情報収集を通じて現在の受験生に追いつこうとする姿勢、素晴らしいです!
私は「他の受験生と比べて自分の解答がどの位置にあるか」、特に「上位2割に入れそうかどうか」を意識することが、合格に近づくポイントだと思っています。
これからも一緒に頑張りましょう。