【2次試験対策】勉強前に知りたかった2次試験のこと byおのD
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こんにちは!おのDです。
大事なお知らせが2点あります!
1点目
令和5年度の試験日程が発表されました!
忘れないようにカレンダーにしっかり登録しましょう!
中小企業診断士協会 試験日程発表のリンク
試験日程
1次試験
令和5年 8月5日(土)・6日(日)
試験案内配布・申込受付期間
4月27日(木)~5月31日(水)
2次筆記試験
令和5年 10月29日(日)
試験案内配布・申込受付期間
8月25日(金)~9月19日(火)
2次口述試験
令和6年 1月21日(日)
2点目
春セミナーのお知らせです。
いよいよ明後日、3月20日(月)の20時から申込みを受け付けします。
申込時にGoogleアカウントが必要になりますので、ない方は今のうちにご準備を!
大型連休を見据えて、1次試験対策、2次試験対策のそれぞれをテーマに、みなさまの「モチべ向上!」「やっちゃえGW!」をキーワードに受験生を応援します!
お席に限りがございますので、連休怠けちゃいそうで、道場メンバーに背中を押す叩いてほしい方はぜひぜひご参加ください!
1次試験対策、2次試験対策、ともに定員は30名を予定してます。
さて、本当ここ最近、だいぶ暖かくなって、東京では3/14(火)に開花宣言が発表され、本格的に春の訪れを感じますね。
春といえば、「桜」。
入学式・入社式から想起する「出会い」、卒業式から想起する「別れ」、
1つの花なのに、悲喜交々(ひき・こもごも)な思い出があるのは不思議ですね。
桜ほど毎年、日本各地で開花が待たれる花は珍しく、世界でも類を見ないようです。
ちなみに、桜🌸の花言葉は「高潔、精神の美、優雅な女性」。
優雅な女性?
私じゃん。ね、あんた?(圧)
ゆ、ゆ、優雅な女性です、、、
はい、ええと。精神の美って、綺麗な言葉ですね。
ちょっと気になったので調べてみると、一般的には心の美しさのことらしいのですが、己を厳しく律する心意気など精神的な忍耐力を意味する言葉でもあるようです。
春セミナーの告知画像でも、桜を背景にしましたが、
今までの思い出として、これから新しいことが始まる気もしますし、
桜の花言葉の精神の美から、己を律する厳しい心意気を考えると、何かに挑戦する良いタイミングですよね。
というわけで、、、
対象読者・まとめ
今日は2次試験についてお話します。
対象読者
- これから2次試験の勉強を始めてようとしている方
- 1次試験に向けて勉強している方
今日のまとめ
- 2次試験は全員がライバル。1点でも多く得点する執念を持つべし。
- 事例Ⅳを味方にするべし。
- 各事例の前提を意識して、与件文・設問文をしっかり咀嚼するべし。
- 解答は主語と述語を明確にし、因果関係を意識し、与件文のみから要素を抽出するべし。
14代目も自己紹介を終え、本格的に勉強の記事を書いていきます!
14代目の全員の自己紹介が終わり、いよいよ本格的に記事を書いていきます。
「え?もっと、14代目のメンバーのことが知りたい?」
ありがとうございます!!!
ぜひ、春セミナーにご参加ください!!!
文面では表しきれない魅力?をお伝えします(笑)
一番最初の記事が、1次試験向けではなく、
なぜ2次試験かというと、以下の3つの理由のためです。
2次試験を最初の記事にした理由
- 中小企業診断士試験をストーリーとして見たとき、常に2次試験を意識してほしいから。
- 2次試験について知ってほしいから。
- 1次試験前に1度は過去問を解いてほしいから。
1つ目のストーリーの話は、ぜひトロオドンの記事を参考にしてください。
ストーリーは、僕の記事で話す通りだよ~
さて、2つ目と3つ目についてですが、
この時期に1次試験に特化すべきか、2次試験を並行すべきかは悩ましき問題なのは十分認識してます。
確かに2次試験の勉強に力を入れてしまい、1次試験突破できなければ本末転倒です。
しかし、この時期に2次試験のことに対して、知っているか否かで1次試験後のスタートダッシュが全然違います。
なので、今日の記事では、僕が勉強前に知りたかった2次試験についてお話しようと思います。
敵を知る(2次試験の特徴)
現代にも受け継がれる孫子の言葉のうち、以下の格言があります。
彼を知りて己れを知れば、百選して危うからず。
彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
彼を知らずして己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し。
孫子・謀攻篇(新訂 孫子、岩波文庫、金谷治訳注)
【現代語訳】
敵情を知って身方の事情も知っておれば、百たび戦っても危険がなく、
敵情を知らないで身方の事情を知っていれば、勝ったり負けたりし、
敵情を知らず身方の事情も知らないのであれば、戦う毎にきまって危険だ。
少し意訳している部分もあるかもしれませんが、
敵(2次試験)がどんなものなか良く研究し、己(自分)が何ができて、何ができないのかきちんと把握・対策をすることで、合格できる!と捉えています。
実際、僕も受験生のときは、Youtube、道場、受験生支援ブログ等で2次試験のことをよく調べていましたし、自分が何ができないのか、なんでできないのか、どうしたらできるのか、よく考えてました。
じゃ、君は2次試験100回受けたら、100回受かるわけ?
いや、あくまで比喩よ。2次試験と、自分の実力を知るのが大事って話よ。
ふーん、まぁいいわ。
私も君が受けた2次試験について気になるから教えてちょーだい。
試験制度
2次試験は筆記試験と口述試験より構成されています。
これらの試験は、中小企業に関する実務的な知識やスキルを評価することを目的としています。
筆記試験で合格基準に達すると、口述試験を受ける資格が得られ、
口述試験を経て、2次試験に合格となります。
*筆記試験で受験した各事例から1問あたり2分間を目安に4問質問されます。解答が2分に満たない場合、追加質問されるケースもあります。
君は筆記試験の後、合格したって言ってたけど、嘘ついてたね。
あまりにも嬉しくてつい、、、
筆記試験について
筆記試験は記述による試験で、紙面上のコンサルです。
1日で4科目受けるような形で、記述なので手が疲れますし、朝から夕方まで緊張感のある空間で試験を受けるので超絶ハードです。
筆記試験の科目は事例と呼ばれ、各事例でテーマが設定されています。
各事例に対して、事例企業が置かれている状況が述べられた与件文を読み、4~5問程の設問に解答する形です。
おおむね、解答文字数は、短いものでは30~50字、長いものでは100字~150字です。
1次試験とは違い、科目合格制度はありません。1度の試験で合格する必要があります。
特徴について次の章で述べます。
疲れにくいように文房具類を揃えることも大切です。
今後、道場メンバーの受験時に使用した文房具類も紹介していきます。
口述試験について
口述試験は、約10分間の面談による試験です。
筆記試験で出題された事例企業に対して、おおよそ1問あたり2分間を目安に4問質問されます。
解答が2分に満たなかった場合は、追加質問されるケースもあるようです。
どの事例から出題されるかは、わからないので、各事例について満遍なく内容を頭に入れておく必要があります。
概ね、2事例×2問という話を多く聞きますが、当てはまらないケースも散見され、人によっては4事例が出題されたこともあるようです。
口述試験は発表日からの対策でも十分に間に合います!
各予備校の口述セミナーや模擬面接を活用し、自信持って臨みましょう。
正直、口述試験が一番緊張しました。
口述試験前に対策記事を執筆します。
特徴
2次試験が筆記試験と口述試験から構成される説明をしました。
本章では、主に筆記試験に焦点を当てて、その特徴についてお話します。
※客観的な事実に基く、筆者による分析・見解となります。実態は明かされていないため、実状とは異なる場合があります。
特徴① 1次試験と2次試験の関連性
1次試験が7科目に対して、2次試験は4科目なので、どんな科目の繋がりをしているか、というと以下のようなイメージです。
一般的には、企業経営、運営管理、財務会計の3科目が関連度の高い科目として取り上げられています。
これらの科目は2次試験を解くうえで必要な知識となるため、1次試験の科目の中でも大事な科目です。
私の2か年計画でも、2次試験の関連が強い3科目は2年目に受験したよ!
3科目に加えて、中小企業経営・中小企業政策と経営情報システムも関連科目として記載しています。
中小企業経営・中小企業政策
前年度の中小企業白書をもとに出題される科目です。
2次試験を解くにあたって、中小企業が採るべき戦略や、中小企業を取り巻くバリューチェーンをイメージする力を養ってくれる科目だと捉えています。
白書内では、コラムに企業の実例が紹介されており、新型コロナ感染症による事業環境の変化を受けて、どのような戦略をとったかという実例は参考になると思います。
また、デジタル化についても、経営者関与の重要性や、全社的な推進体制の構築、業務プロセスの見直しの重要性について示しており、デジタル化に関する設問の大きなヒントになったと思います。
経営情報システム
情報の一元管理化(DB化)や、生産管理系システムの知識が必要になってきます。
どのようなシステムで、どのような情報を整理し、どの業務がどのように効率化されるかを抑えておくと、良いと思います。
例えば、令和4年度の試験では、以下2問が上記2科目が関連度高い設問であったと思います。
令和4年 事例Ⅱ 第3問
アフターコロナを見据えて、B社は直営の食肉小売店の販売強化を図りたいと考えている。どのような施策をとればよいか。顧客ターゲットと品揃えの観点から100字以内で助言せよ。
令和4年 事例Ⅲ 第3問
C 社社長は、ホームセンター X 社との新規取引を契機として、生産業務の情報の交換と共有についてデジタル化を進め、生産業務のスピードアップを図りたいと考えている。C 社で優先すべきデジタル化の内容と、そのための社内活動はどのように進めるべきか、120 字以内で述べよ。
特徴② 「絶対評価」ではなく「相対評価」
資格試験と言えば、明確な解答があるため、自身の得点で評価される「絶対評価」の場合が多いと思います。
中小企業診断士2次試験の合格基準は以下の通りです。
合格基準
第2次試験の合格基準は、筆記試験における総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満がなく、口述試験における評定が60%以上であることを基準とします。
令和4年中小企業診断士第2次試験案内より引用
総点数の60%とあるので、「絶対評価」のようにも捉えられますが、実態としては、受験者の合否判定は他の受験者の試験結果と比較して判断される「相対評価」となると思われます。
中小企業診断士協会で確認できる統計情報をもとに、平成13年から令和4年までの受験者数、合格者数、合格率をグラフにすると以下のようになります。
- 受験者数:欠席した科目がひとつもない方の人数
- 合格者数:2次試験(筆記+口述)の合格者数
- 合格率:合格者数/受験者数
赤の折れ線グラフが2次試験の合格率を表しています。
特に直近5年に関しての統計情報は以下の通りです。
年度 | 受験者数 | 口述試験を受ける資格を得た者 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
R04 | 8,712 | 1,632 | 1,625 | 18.7% |
R03 | 8,757 | 1,605 | 1,600 | 18.3% |
R02 | 6,388 | 1,175 | 1,174 | 18.4% |
H31 | 5,954 | 1,091 | 1,088 | 18.3% |
H30 | 4,812 | 906 | 905 | 18.8% |
もし仮に、絶対評価であった場合、安定的な合格率で推移するように試験問題を作成することは非常に困難です。
また、明確な解答が存在しないことから、受験生全体から評価した相対評価であると考えられます。
つまり、1次試験は自分との戦いですが、2次試験は全員と戦うわけです。
そのため、合格基準の6割取れたかという考えではなく、上位18%に入れたか、という意識が大事になります。
上位18%に入るために、1点でも多く得点する執念を持とう!
とは言っても、上位18%に入れたかどうかなんて、分からないですよね。
まして、特徴④でもお話しますが、2次試験は模範解答が公開されていないため、何が正解か分からないため、対策を講じづらいのです。
しかし、4つの事例の中でも、答えが明確に分かる事例があります。それが事例Ⅳです。
事例Ⅳは財務会計を中心とした科目で、定性ではなく定量的な数字による解答であるため、何が正解か分かるため、十分に対策できます。
従って、不透明な2次試験の採点の中でも、明確的に解答が存在する事例Ⅳを強化することで、安定的な得点源を確保することが重要です。
ポイント
- 6割を目指す意識はダメ。1点でも多く得点する執念を持つ。
- 相対評価となるため、事例Ⅳを強化し、安定的な得点源を確保する。
特徴③ 各事例企業はそもそも悩みがある
各事例は、前提として問題を抱えている企業になります。
- 事例Ⅰ(A社):人事組織体制に問題あり。市場の変化に対応するために、人事・組織体制を整えたい。
- 事例Ⅱ(B社):販売体制に問題あり。厳しい経営環境の中で、強みを活かし差別化して売上を伸ばしたい。
- 事例Ⅲ(C社):生産体制に問題あり。高品質、低価格、納期通りに混乱なく効率的に生産したい。
- 事例Ⅳ(D社):設備投資や事業の方向性の検討に向けて、財務諸表を分析してほしい。
各事例のイメージ
いや~なんか従業員が嫌そうに仕事してるんだよね。採用しても定着しないし、後継者育成も進んでないし、どうしたらいい?
うちも全然商品が売れなくて困ってるんだよね。商品はこだわりがあるし、自信あるんだけどなー。どうしたら売れるかな?
全然納期間に合わないし、商品が思った通りに生産できてない。なんか在庫いっぱいあるし、金型もあちこちに散らばってるし、気付いたら熟練職人が高齢化して後継者いなくてヤバい。助けて!
財務諸表が分からん。
こんな感じで各事例ごとに困窮した状況で、中小企業診断士になろうとしているみなさんにアドバイスを求めるわけです。
なんとかしてあげたい、そんな気持ちになりませんか?
心優しいあなたなら、様々な策を講じたくなるのは分かります。しかし、あくまで試験であるので、各事例企業の前提を意識する必要があります。
事例Ⅰなら組織人事の話
事例Ⅱならマーケティングの話
事例Ⅲなら生産管理の話
各事例企業の前提は大事にしましょう。
例えば、以下のような設問。
令和元年 事例Ⅰ 第1問
A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。
ビジネスとして成功しなかった最大の理由を答えるわけですが、事例Ⅰなのであくまで組織人事目線を大事にしながら、設問に答えることが肝になってきます。
ここで、マーケティングの話や生産管理の話に逸れてしまうと、前提とずれてしまうため得点が少なくなってしまうわけです。なので、しっかり事例の前提は意識しましょう。
また、前提をしっかり意識すると、注意すべき与件文、設問文の要素が見えてきます。
実務としての正解ではなく、試験としての正解を導きましょう。
ポイント
各事例の前提を意識して、与件文と設問文を読むこと。
特徴④ 解答が非公開
2次試験の筆記試験は、明確な解答が公開されません。唯一公開されるのが、出題の趣旨のみになります。
今年度の出題趣旨は以下リンクよりご確認ください。
令和4年度中小企業診断士第2次試験の出題の趣旨について
出題の趣旨がわかっても、答えが分からないなら、どうやって勉強するんだ!
出題の趣旨がわかっても、明確な解答が公開されないため、結局何が正解か分からないのですよね。
なので、受験者の再現答案が貴重なデータになります。
ネットで検索すると個人ブログ含め探せますし、Twitterでも探すことができます。
予備校AASにて、各年度ごとの再現答案が得点順で確認できるので、便利です。
受験生の必読書ともされる「ふぞろい」も要チェックです。
さて、明確な正解が分からない暗中模索の中、合格者の再現答案を読んでいると、あることに気が付きます。
合格者の答案めっちゃ読みやすいぃぃぃ!!!
感動しました。
試験問題を解かずしても、読みやすいのですが、過去問を解いてからだと、感動を覚えるレベルで読みやすかったです。
読みやすいというのは、主語と述語が明確であり、因果関係がしっかりしていること。
また、読みやすいだけでなく、内容も詳しく見てみると、答案の根拠となる部分は、与件文からしっかり抽出して、因果関係がしっかりした解答が多かったです。
なので、解答が非公開と言えど、主語と述語を明確にし、与件文をもとに要素を抽出し、因果関係を意識することが重要だと実感しました。
ポイント
- 主語と述語を明確にする。
- 因果関係を意識する。
- 与件文から要素を抽出する。
終わり
2次試験って大変な試験なんだね。
敵の話はしたけど、己の話は?
(やべっ、書き忘れた)
次回、己を知るということで、僕が解答をかけるようになるまでの話をしようと思います。明日はTakeshiです!
おのD、また長いの書いたね。
君の次、大変なのよ、、、
うふふ。Takeshiの自信というやつをさらに鍛えようと思って🌟
ちなみに明日はトピックはなんだい?
明日は、僕が1次試験を300時間で突破できた勉強方法について話すよ!
☆☆☆☆☆
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