【2次試験】事例Ⅲのお作法・ポイント by まよ
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こんにちは!まよです☆
前回の事例Ⅱに引き続き、今回は事例Ⅲです。
私のファイナルペーパーやミスノートに残されていた〝お作法〟や〝ポイント〟をバンバン載せていっちゃいます!!
事例を解いた後の復習に、ファイナルペーパーづくりに、お役立てください。
事例Ⅱの記事はこちら。
事例Ⅲの特徴
- 与件文・解答とも文字数がボリューム(文字数)が多い。時間配分に注意が必要。
- 事例Ⅰ~Ⅲのなかで、最も出題傾向がパターン化されていて対策がしやすい事例。一方で近年は得点のバラつきが少なく、高得点は狙いにくい。
- 問題構成もワンパターン。
第1問:分析問題(SWOTなど)、第2・3問:オペレーション改善を問う問題、第3問:経営戦略を問う問題 - 第1問と第4問のつながりを意識する必要がある。
第1問(SWOT分析)で書いた「強み」「弱み」「機会」などを、第4問(経営戦略)で考慮する。
- オペレーション問題(第2問・第3問)の要素の切り分けが難しい。
- 改善策は実施レベルまでの具体性はなくてよい。定量的なこと(〇ロット等)までは記述しないでよい。
- 図表の読み取りが必要な場合もある。
こちらのりいあの記事も参考にしてください。
【70点超】事例ごとの特徴【後編】事例Ⅲ byりいあ
解答の方向性
- C社は差別化・高付加価値化でX社への売上依存脱却・収益改善を図りたい。
そのためには、強みを活かすこと・弱みの克服(オペレーションの改善・営業力強化)が必要。 - 弱みの克服のために、外部と連携も図りたい。
- 現状C社は技術力があるものの、諸々の問題により生産効率が低い状態。これを全体最適や情報の一元化・共有により改善していきたい。
みんな大好き!だいまつさんの記事が超参考になります。
だいまつが教える事例Ⅲ攻略の極意
事例Ⅲにおける目指すべき当たり前
- 全社的な生産計画を作成され、なおかつ適切な頻度で計画が見直された上で、計画に基づいた進捗、余力、現品管理が行われている
- 作業は標準化、マニュアル化され、教育が徹底されており、効率的である
- 作業員は多能工化が図られ、多台持ちできるなど、業務の閑散に応じてた柔軟な対応が出来る体制が構築されている
- 情報は、DB等を用いて一元的に管理され、そして共有化され、すぐに引き出せるようになっている
2018/9/28 『だいまつが教える事例Ⅲの極意』より
過去に失敗をしている場合・・・
過去に失敗を経験しているC社の場合、その失敗の要因は以下のようなことが考えられます。(例:H25年度)
- 強みを活かさなかった(既存事業とのシナジーがなかった)
- 低価格品と競合した
- (商品開発等を)他社任せにした
これらを踏まえて、今後の戦略は
『C社主体で強みを活かして、既存事業とのシナジーを発揮し、収益拡大』というストーリーが想定できます。
事例Ⅲのポイント
- 基本的なC社像のイメージ持っておく。
→C社は技術面に強みがあり、生産面(コストや納期)に弱みを抱えがち。また、営業力も低い。
〝C社像のイメージ〟はこちらの記事が参考になります。
【診断士2次試験】事例Ⅲ~効率的な与件文の読み方編~ (by 11代目ぴさん)
- 助言系の設問は、『生産管理』『生産性向上』『経営戦略』の3つの切り口で考える。
- オペレーションでの2大テーマは『生産管理』と『生産性向上』
QCDや4Mの視点を以って、改善策を提案する。
(社内でバラバラにやっていることを統一していく、揃えていくイメージ) - 生産管理は「生産計画」+「生産統制」のこと。
- 生産性向上は「標準化」と「IT」について。
- オペレーション問題(第2問・第3問)の要素は無理に切り分けず、根拠を重複して使う。
切り分けに時間をかけないよう要注意!!
〝切り分け方〟は、あらきちのこちらの記事を参考にしてください。
【事例Ⅲ】切り分けに迷った時の対処法 by あらきち
レイヤーを意識するのも有効です。
2次プロジェクト!~【図解】事例Ⅲレイヤー&設問解釈編~ byまん
- 時間切れを防ぐため、解答の優先順位(どの設問から解くか)を強烈に意識する。
オススメは、第4問(経営戦略)⇒第1問(分析)⇒第2・3問(オペレーション改善)
※設問間のつながりを意識〟するため、第1問は第4問を解いた後に解く。 - 文字数が多いため、場合によっては他の事例より「解答用紙に書き込む時間」を長めに確保した方がよい。
- 60点を取れればよい。そのためには、第1問(分析問題)と第4問(経営戦略)で満点を取りに行く。
- 第1問(分析問題)の強み・弱みは、生産面(技術力など)と経営面(営業力・収益性など)の両面から書くとべし。
- 「問題点」「課題」「改善策/対応策」は明確に区別する。
- 「問題点」と「改善策」を問われた場合、「問題」は与件文に書いてある。問題点でしっかり点を取ること。
Q(品質)C(コスト)D(納期)のどこに問題があるか注意しながら与件文を探す。 - 問題の原因となる要素は複数ある。根本原因を見極める。
- 見込生産か、受注生産か、あるいはその混合なのかで課題が異なる。(後述)
- 図表の読み取る設問は、図表からその要素を選んだ理由を解答のなかに盛り込む。
よく使う切り口・キーワード集
第1問 : 分析問題(SWOT)
強み
高い技術力、一貫生産体制、企画提案力など ※強みは~「〇〇力」でまとめると分かり易いです。
弱み
~社への依存体質、営業力が弱い、納期遅延など
第2~3問 : 生産管理
- 生産管理は、「生産計画を立案し、生産統制を図る」こと。
「生産管理について」と問われた場合は、生産計画と生産統制両方の視点を以って解答を構成する。
第2~3問 : 生産性向上
- 生産性向上の大方針は「標準化」と「IT化(情報共有)」
「標準化」の流れ
作業のバラつきが発生・技術継承されていない【問題】
↓
IEによる標準作業の見直し
↓
標準化・マニュアル化
↓
OJT教育
↓
多能工化
「IT化(情報共有)」の流れ
情報がバラバラ【問題】
↓
DB化・一元管理
↓
共有・周知
—– IT活用のフレームワーク「DRINK」—–
情報について問題が発生している場合の具体策
D:データベースの活用
R:リアルタイム
I:一元管理
N:ネットワーク
K:共有化
「標準化」「IT化」の他に、5Sや予防保全も重要なキーワードです。
現場の混在【問題】
↓
5Sの徹底
↓
SLPによるレイアウト最適化
設備の不調・稼働率低下【問題】
↓
予防保全・設備改良
第4問 : 経営戦略
第4問の経営戦略に関する設問は、以下の解答構成・型を活用できる場合が多いです。
戦略問題(第4問)の〝解答の型〟
[強み(技術力など)]を活かし、[機会]を取り込み、[弱み(営業力強化や納期遵守など)]を克服し、[あるべき姿(差別化収益拡大など)]にする。
さいごに
いかがだったでしょうか。
事例Ⅲはパターンを抑えておくことで、安定的に6割を狙える事例です。
ですので、苦手意識のある方も今からでも巻き返し可能です!
(私も得意ではありませんでしたが、本番2回も模試でも約6割を常にキープできていました)
お決まりのパターンやキーワードを頭に入れておきましょう!
解答パターンをまとめた くまの記事も参考にしてください。
【お土産つき】解答パターン集(事例Ⅲ)を作る by くま
本記事が、事例Ⅲで悩む受験生の一助となれば幸いです。
本日はここまで!
明日はhotmanです!お楽しみに~☆
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こんばんは!
にっくです。
事例Ⅲのまとめ記事、ありがとうございました!
これでⅠ~Ⅲのイメージがつかめたと思います。
迷ったらまたここに帰ってきたいと思います。
本当にありがとうございました!
にっく
はじめてコメントします。
お作法ポイントシリーズ、事例2に続いてわかりやすいです。
ありがとうございます!
みちさん
コメントありがとうございます!励みになります^^
記事が少しでもお役に立てたのであれば幸いです。
みちさんが合格されるよう心よりお祈りしております!!!
まよさん、ありがとうございます。
神回です、マジで。
アタマすっきりしました。
Ⅲ苦手なんで、何度も読んで、過去問に活かしてマスターします!
ジョーさん
コメントありがとうございます。
神回だなんて嬉しいです!
事例Ⅲ、分かりにくいですよね。
直前期の頭の整理にジャンジャンご活用いただければと思います。
ジョーさんが合格されるよう心より応援しております!!!