2次試験はパターン別で解く!~事例Ⅲ 生産管理編~

🍄🍄🍄 道場二次対策セミナーのお知らせ 🍄🍄🍄
一発合格道場読者のみなさま!!お待たせいたしました。
大好評夏セミナーの第2弾、二次対策セミナー開催のご案内です。
・日程:2021年9月12日(日) 14:30~18:00 その後質問&懇親会
・場所:オンライン(zoom開催)
・募集人数:80人
・応募期間:2021年8月23日(月)12:00~9月7日(火)23:59
・募集方法:応募期間内に以下のリンクよりお申込みください。
・内容:2次試験対策 (事例Ⅰ~Ⅳまで、道場メンバーによる解答のコツ、個別相談)
*今回の内容は、今年初めて二次試験を受験する方向けのセミナーです。
7月17日(土)に開催した「夏セミナー」とほぼ同内容となります。
初参加の方を優先させていただきます。ご了承ください。
12代目一同、蓄えたノウハウを全て伝授します!!セミナーへのご参加お待ちしております!
🍄🍄🍄🍄🍄🍄
セミナーは即日満員となりました。参加申し込みいただきました皆様、ありがとうございました。セミナーでお会いしましょう!
それまで1日も無駄にせず、しっかりと2次試験対策を進めましょう~~!

こんにちは。アヤカです。
二次試験まで約2か月。一緒に走り切りましょう!
同期合格者の受験生時代の話の共通点は、①自分の現状を把握し、②合格のために何が足りないか試行錯誤を重ねて、自分にあった対策を行っていること、だと思います。
これって中小企業支援(現状を把握し、その企業のなりたい姿になるために適した施策を提案する)とほとんど同じですよね。
情報がたくさん流れていますが、ご自身の現状と目標を見失わずに、ご自身を合格に導いてくださいね!
さて今日は、事例Ⅲの生産管理に関する問題のお話です~!
ご自身に合うかもと思われたら試してみてくださいね。
何人かにでもお役に立てたら嬉しいです!
前回までのおさらい
前回までに
・2次試験勉強で1か月迷走した怖い話、事例Ⅰ~Ⅲのおすすめ書籍
・事例Ⅰ~Ⅲのおすすめ勉強方法、アヤカが思う二次試験のポイント2つ(①80分で解答を仕上げること、②問題のパターンを把握して対策しておくこと)
をご紹介しました。
今回も引き続き、事例Ⅲについて「アヤカが思うポイント2つ」のうちの、「②問題のパターンを把握して対策しておくこと」について、私が実際に勉強して分類したパターンとそのパターンの問題を解くときに使っていたキーワードやテンプレートを紹介します。
自分でまとめた方が理解は進むと思うのですが、私がまとめたものをベースにご自身で改良される方が効率的と思うので、参考になれば幸いです。
注意点としては、問題によっては、制約条件が付いていたり、聞かれ方が異なっていて、テンプレートのまま使えないことがあるので、与件文に合わせて「使えるようにする」訓練も必要です。過去問を解いての実践あるのみです!

ここからが今日の本題です~!
生産管理に関する問題
ハイブリット問題を含めて、過去7年で7回(毎年)出題
*主に生産管理の観点で解ける問題
・令和元年度第3問(設問2)
・平成30年度第3問
・平成29年度第1問
・平成28年度第2問
・平成26年第3問 設問2
*生産性向上の観点とのハイブリット問題
・令和2年度第2問
・平成27年第1問 設問3
・平成27年第2問
生産性向上の観点(次回解説します!)とのハイブリット問題を含めると、生産管理に関する問題は、過去7年で7回(毎年)出題されています。頻出です!
ハイブリット問題は難易度高めな印象です。
解答のコツ:QCDのバランスが崩れているところとその原因を読み取る(=問題点を読み取る)
先日なゆたが「解答は作るのではなく、与件文や設問文から探すのだ」と言っていました。
私もそう思います。
事例Ⅲの場合は、C社の問題点は与件文に書かれています。
むしろ与件文に書かれていないこと書いたら点数にはなりません。
ただ初心者の頃は、なんとなくC社にダメポイントがたくさんあるのはわかるのですが、具体的になぜダメなのかがわからないと思います。
そんなときは、事例Ⅲの世界観でご紹介したあるべき姿「Q(品質)C(コスト)D(納期)のバランスが取れている」を思い出してください。
QCDはトレードオフの関係にあるので、関係者(営業、生産、開発等)は、一丸となって、QCDのちょうどいい状態(契約通りの品質、利益の出るコスト、納期遅延なし)になるように、運営をしていかなくてはなりません。
これに反した記述があったらダメポイント候補です。
与件文を読むときは、①QCDのどこのバランスが崩れているのか、②QCDが崩れている原因が何か、与件文に書かれているはずなので、探しながら読んでください。
②QCDが崩れている原因は玉突き事故のように連鎖していたり、ボトルネックに当たる原因から軽微な原因までたくさんのダメポイントが与件文中にちりばめられているので、どこが根本原因なのかを見極めることが大切です。

なぜなぜ分析をしたり、作業手順をまとめながら読むと見つけやすいですよ。
TAKUROが紹介していた階層別に整理する方法も参考になります。
これらができれば、あとは②QCDが崩れている原因に対する改善策を当てはめていくだけです。
ちゃんと根本原因を見極められているのならば②が解決すれば、①崩れていたQCDのバランスは整うはずです。
よくある生産管理に関する問題の改善策(キーワード)

ここでは事例Ⅲの解答でよく使われる改善策を紹介します。
改善策の引き出しを多く持っておくと、改善策を答える問題に解答しやすくなるという効果もありますが、与件文を読むときにC社の問題点に気づきやすくなるという効果もあります。
ただし改善策を解答する際には、設問で聞かれている内容に対して、効果が高いと予想されるものから優先順位をつけて解答する必要がありますのでご注意ください。
さて効果が高いと予想される改善策とは何でしょうか。もちろん根本原因に対する改善策です。
根本原因を見極めることがとても重要です。
今回も『ふぞろい』の解答キーワードを集計してみました。
rがついているところは、解答ランキングにランクインしていたキーワードです。
ここに挙がっているキーワードは使いこなせるようになっておくといいと思います。
施策 | 効果 | |||||||||
全社的な生産計画を策定 | 生産計画の立案サイクルを短縮 | 進捗余力現品管理の強化 | 連携の強化、情報共有 | 作業手順の改善 | 材料発注方法や配送方法の見直し | 組織体制の改善 | 生産量の見直し、小ロット化 | リードタイム短縮、納期遵守 | コスト削減 | |
令和元年度第3問(設問2) | r | r | r | r | r | r | ||||
平成30年度第3問 | r | r | r | r | ||||||
平成29年度第1問 | r | r | r | |||||||
平成28年度第2問 | r | r | r | r | ||||||
平成26年第3問 設問2 | r | r | r | r | r | r |
全社的な生産計画を策定
各部署の連携が必要な生産体制の場合に必要は、全社的な生産計画が立てられているか気を付けて与件文を読みましょう。
例えば、与件文に「生産計画は○○部と○○部それぞれで作成される」などと書かれていたら、これがC社の問題点の一つであることを疑います。
生産計画の立案サイクルを短縮
計画を見直す頻度が高すぎると過剰コストになってしまいますが、計画を見直す頻度が少ないと受注生産の場合は生産計画に遅れが出て納期遅延を起こしたり、見込み生産の場合は在庫切れや過剰在庫を抱えることになります。そういった問題を抱えている際には生産計画の立案サイクルを短縮することを考えてみましょう。
進捗・余力・現品管理の強化
進捗管理は計画通りに生産されるように日程管理を行うこと、余力管理は機械と人の工数を管理すること、現品管理は仕掛け品の所在と数量の管理を行うことです。
あるべき姿は「Q(品質)C(コスト)D(納期)のバランスが取れている」状態です。
そのため、計画より早くても遅くてもよくないですし、機械や作業員が忙しすぎても手待ちが起きてもよくないですし、予定よりも在庫や仕掛け品が多くてもよくないです。納期遅延やコスト増加につながります。
C社の生産が計画どおりに進んでいないときは、進捗・余力・現品管理に問題があると判断していいと思います。
連携の強化、情報共有
各部署の連携が必要な生産体制の場合に必要は、連携がうまくいっていないことがあります。
その際は、情報(受注情報、生産計画や進捗、納期情報等)をDB(データベース)化し、共有することを改善案として書いていました。
作業手順、材料発注方法、配送方法、組織体制の改善
管理する手前の段階に問題がある場合は、それらを改善することを提案する必要があります。
まとめ
生産管理に関する問題の解答のコツ
・与件文からQCDのバランスが崩れているところとその原因を読み取り、根本原因を見極める(特に重要!!)
・改善策のストックを持っておく
ここでお知らせです!
■情報大公開■
雑誌「企業診断 10月号(9月27日発売)」に当サイト「一発合格道場」 12代目メンバー一同による記事が掲載されることになりました。
発売時期にお勧めのコンテンツとして、事例Ⅰ~Ⅲでは道場メンバーが受験生時代に実際に書いた「ダメ答案から学ぶ事例ポイント」を、事例Ⅳでは直前対策としての「記述問題対策」、「部分点対策」、「チェックリスト」の3点を雑誌記事にて公開します。
本試験1カ月前という直前期に受験生のみなさんにご確認・ご理解して頂きたいポイントをまとめましたので、よろしければご活用ください!

最後まで読んでくださってありがとうございました!
明日はと~しです!
★★★★★
いいね!と思ってもらえたらぜひ投票(クリック)をお願いします!
にほんブログ村のランキングに参加しています。
クリックしても個人が特定されることはありません
率直な読後感想を一つ申し上げます。
全般的に丁寧で細かな配慮があって、指導も的確です。しかし、もう少し粘り気がある解説が欲しいです。過去のだいまつさんの記事のような迫真のある解説もたまには欲しいと思います。
さっと通ってしまえさん
コメント&リクエストをありがとうございます!
私自身が1次試験後から二次試験勉強を始めたストレート生ということもあり、
今のシリーズは1次試験後から二次試験勉強を始めて合格点を取りたい受験生向け(初学者向け)の記事になっています。
さっと通ってしまえさんには物足りないかもしれませんが、このシリーズはもう少し続けたいと思っています。
このシリーズが終わりましたら、粘り気がある迫真のある解説について考えてみたいと思います。
今後とも一発合格道場をよろしくお願いいたします!
アヤカさん、事例Ⅲの記事をありがとうございます。
多分一次試験は合格できてると思うので、アヤカさんのこれまでの事例Ⅲの記事をじっくり読み直し、めちゃくちゃ活用して、勉強を続けていきたいと思います!
少しずつではありますが、今回まとめて頂いた回答のキーワードを使って回答ができるようになってきたので、引き続き勉強頑張ります!
いくつか、自分の引き出しにはないキーワードがあるので、今回の記事でまとめて頂いて大変参考になりました、ありがとうございます!
ロムさん
一次試験の合格、おめでとうございます!
この勢いに乗って二次試験まで駆け抜けてしまいましょう!
私の記事を活用してくださるとこと、ありがとうございます!
応援しています!!!!