2次試験を逃げ切り突破するためのメンタリティ・勉強法
どうも、Tomatsuです。
(前回までの記事はこちら)
いつも道場ブログを読んで頂き本当にありがとうございます。
ちょっと時期外れかもしれませんが、本日は「2次試験を逃げ切り突破するためのメンタリティ・勉強法」について説明させて頂きます。
あまり崇高な記事タイトルではないことは重々承知しておりますが、私自身が「2次試験は逃げ切り突破できれば良い」というメンタリティで受験しておりましたので、似たような受験生の方もいらっしゃるだろうと思い、書かせ頂きました。
「やるからには高得点突破を目指したい」という方にとっては何の役にも立ちませんので、そのような方はここでそっとブラウザを閉じて頂ければ幸いです。。。
【こんな人におすすめの記事】 ✅ 2次試験を最低限の努力で突破したい方 ✅ 2次試験において高得点合格を目指していない方 |
(1) 2次試験を逃げ切り突破するための戦略
逃げ切り突破するために立てるべき目標は下記です。
事例I~III (人事・マーケ・運営)は無難に60点を狙い、事例IV(財務)で差をつける
多くの予備校講師や過去の合格者が言っていることと基本的には同じですね。
時折、先代の「きゃっしぃ」や11代目の「CK」のように270点~280点で合格するような神々もおりますが、逃げ切り突破を目指す人たちは間違ってもこのような人達を目標にしてはなりません。
神々は崇めるものであって目指すものではありませんので。。。
話が逸れましたが、上記を実践するには下記の状態を目指す必要があります。
以降では2次試験のポイントを交えながら、上記を達成するための勉強法について解説したいと思います。
(2) 事例I~III:「多数派」と同じ診断・助言ができる状態を目指す
事例I~IIIで60点を取るには「多数派」と同じ診断・助言ができるようにならなければなりません。
この「多数派」というのは受験生の中で「大多数」と同じ回答を作成するという意味です。
これを実践するために心がけて欲しいのが下記です。
診断士2次筆記試験は「特Aクラス」の診断・助言を問う試験ではありません。
与件文に記載されている情報(またはそれを基に類推されること)を基に、問題文で問われていることに素直に解答する。
これを意識できていればOKです。
最初の方はかなり難しいですが、これができるようになれば多数派の解答(約60点)が作成できる取るレベルになっていると言えます。
細かいノウハウについては今後の記事で解説していきますが、2次試験に取り組む際には「私は平凡なコンサルである」「愚直に基礎に従う」というメンタリティが大事、ということを早めに意識しておいて欲しいと思います。
✅ホームランは危険(事故のもと)
時折、事例企業の業種が自分の専門性と合致して「ホームラン」が狙えそうな事例が出てくることがありますが、こんな時が最も危険です。
あなたが「ホームラン」と思っている助言は大抵の場合、「事故」っています(事故=大外しの回答)。
華麗な回答を思いついた時こそ、これは「多数派の意見か?」と自問自答するようにしましょう。
ホームラン級の診断・助言は合格後プロの経営コンサルになってからでもできますので、試験中は平凡なコンサルとして平凡な回答を心がけましょう。
✅難しい問題はみんなできない
もう一点伝えたいことがあります。
時折、「 問題点・課題点の抽出」や「与件文の切り分け」が鬼のように難しい問題が出てきます。
ただし、そのような問題は他の受験生も出来ていませんので、動じる必要はありません。
そういった問題に出くわした時は、いくら時間を掛けても差はつかないので、当たり障りのない回答を記述し、別の問題に時間を費やしましょう。
重要なのは下記の力を身に着けることです。
以上を踏まえ、やっていただきたい勉強法は下記です。
✅過去問演習→ふぞろいで自己採点
|
具体的なふぞろい活用法は、かーなの「ふぞろいをどう使う?」を参考にして頂きたいのですが、まずふぞろいを購入したら以下の方法で勉強を進めてみて下さい。
- 過去問を解く
- ふぞろいを使って自己採点
- 自身の回答が「合格者の多数派」だったかどうか確認
- 振り返りとチューニング
おそらく最初の方は大外しばかりだと思いますが、各事例ごとにしっかり振り返りを行い、「どうやったら多数派意見に近づけるか?」を考え抜いて、解法をチューニングしていくことが出来れば合格は目の前です。
✅勉強会→メンバー間の答案の添削
もう一つおすすめなのが有志による勉強会です。
方法は下記の通り。
- 題材となる事例を決める(過去問、予備校演習問題)
- 事前に題材事例を解き、勉強会に持ってくる
- 互いの事例への取組手法・解法の紹介
- 互いの答案の添削
上記を繰り返すことで、否が応でも自分や他者の悪いクセにツッコミを入れる頻度が増しますので、「多数派解答」に近づくための鍛錬が加速します。
また、自身の解法を他人に説明することになりますので、自身の解法の体系化にも役立ちます。
一匹狼スタイルで勉強を進めたい方も多いと思うのですが、こと2次試験対策に関しては勉強会をおすすめします。
勉強会についてはいけちゃんが「勉強会の効用と紹介」でまとめていますので、こちらも参照くださいね。
(4) 事例IV:最終問題(ポエム問題)以外は全部とれるような状態
事例IVは「最終問題以外は全部正解してやる」という気持ちで準備しておきましょう。でなければ差はつけられません。
時折「NPVは難しいから捨て問にせよ」という人がいますが、個人的にはおすすめできません。
というのもケアレスミスでNPV以外も落としてしまったらあっと言う間に合格ラインから外れてしまうからです。
✅取れるようにしておきたい論点
事例IVで差をつけるためには下記論点は得意になっている必要があります。
- 経営分析
- CVP分析
- 意思決定会計(NPV・ディシジョンツリー)
- セグメント別会計
- キャッシュフロー(間接法のみで良い)
- 為替予約・オプション取引
上記の取りこぼしがなくなれば必ずや事例IVで差をつけられます。
(5) 事例IVの勉強法
この本さえマスターすればOKです。
|
- 論点毎に章立てされており、ヨコ解きに最適
- 演習問題の数、解説の量・質に過不足なし
余計な勉強をするくらいなら、この本を何周も回しましょう。
私はこの本を4周して力を付けたことで、TAC演習で毎回100点近く取る実力を身に着けました。
事例IVはコツコツやる必要がありますので、毎日どこかしらで解く機会を作りましょう。
私の場合は毎朝の通勤時間が事例IVの演習時間でした。
✅事例IV対策上の注意点
ただし、一点注意があります。
全知・全ノウのみの学習では「80分」通した演習は行えませんので、模試を受けるなり、予備校の演習を行うなり、定期的に自身のタイムマネジメントを見直す機会を設けましょう。
(6) まとめ
「2次試験を逃げ切り突破するためのメンタリティ・勉強法」について解説させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?
今後の記事ではより具体的なノウハウについてお伝えしていきたいと思います。
✅事例I~IIIの取り組み方
✅事例IVの取り組み方
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。
(7) おまけ:キングダムで学ぶ乱世のリーダーシップ
今日はおまけサブカルコンテンツとして、「『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ」という本を紹介したいと思います。
|
なぜこの本を紹介しようと思ったかというと。。。なんと著者の長尾一洋氏が「中小企業診断士」であることを最近知ったからです!
キングダムといえば、紀元前3世紀の春秋戦国時代を舞台に、後の始皇帝となる「政」が、秦の武人である「信」をはじめとする仲間と共に中華を統一するまでを描く(予定である)累計発行部数4000万部を超える超人気漫画です。
この漫画の特徴は一言でいうと「リーダーたちのキャラが濃すぎる」ことです。
もうカルピスの原液のように濃いです。
三国志や日本における戦国時代もそうですが、群雄割拠の時代には常に魅力的なリーダーたちがおりました。
そして、春秋戦国時代末期を描いたキングダムでも漏れなく魅力的なリーダーたちが描かれております。
この魅力的なリーダーたちの「考え方」「言動」が現代ビジネスにも活かせるということで、数多の経営者がキングダムを愛読しておりますが、これらのエッセンスを抽出して長尾さんが一冊の本にまとめたのが「『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ」です。
診断士で学ぶような「リーダーシップ論」とは少し論点がずれる内容とはなっておりますが、実際のビジネスを行う上でリーダーが持っておいた方が良い心構えなどがまとめられておりますので大変おすすめです。
受験勉強の息抜きの合間に是非読んでみて頂ければと思います。
私の個人ブログ、ツイッターでは、こんな感じのゆるい情報発信もしてますので、興味のある方は是非覗いてみてくださいね~。
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。
☆☆☆☆☆☆☆
いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!↑