中小企業診断士試験オン春回答ー1次試験に関する質問(通信編)

 

皆様こんにちは。3chです。
今日も道場ブログを読んでいただき有難うございます。

今回、カワサンの記事に続いて4月4日のオンライン春セミナー(オン春)の中で、1次試験に関するご質問にいくつか回答させていただきます。あくまで一つの例としてご覧いただければと思います。
私の1次対策はスタディングをメインで使った通信で、科目ごとにいろいろ取り入れておりました。回答は通信教育寄りな観点になりますことをご了承ください。

 

Q1:

過去問について。【重要】、ABC、全て、どの程度取り組めば宜しいでしょうか?

A1:

(取り組み方)

私の場合、スタディングのカリキュラムの中で過去10年くらいの過去問頻出問題に触れたのち、TAC出版「中小企業診断士 2019年度版 最速合格のための 第1次試験過去問題集」(以下、TAC過去問集)で過去5年分を年度毎に時間を測定して解答しました。その後はTAC過去問集で間違えた過去問を中心に繰り返し解きました。

(回した回数)

スタディングとTAC過去問集を合計すると、正解した問題は2~3回程度、不正解問題で重要+A,B,Cランクは正解するまで(最低でも5~6回)、D,E問題は1~2回です。TAC過去問集については年度毎に全体を60分、90分で解くというトライアルは1回だけです。
A,B,C問題は間違った問題は、不正解だった選択肢も含めてなぜこれが正解かを声に出して説明できるレベルまでトライしてました。不正解のところは正解するまで何度でも。

私の場合は、TAC過去問集とスタディングを併用していたのですが、7月後半から、回しやすさからスタディングに絞っていきました。スタディングでは要復習マークを付けて、不正解or要復習問題は本番までに正解するまでスタディングの「横断復習機能」を使って繰り返し回しました。

(参考資料:経営法務の例)
自分にとっては1次は経営法務が苦手で足切りリスクが高かったので、ここだけは集中的にABCランク別に実際に自分の正解率がどうなのか集計してみました。

「正解」は私が経営法務のTBC速習テキストの動画学習を終えて論点別に過去問題も一通り解いたあと、しばらく置いて初めて60分で年度ごとに一通り解いたときのリアルな点数です。(昨年2月中旬頃実施)

興味本位で集計した結果、何よりもCランクの正解率を底上げしないと話にならないという点がわかりました。(DE問題の正解率稼いでいるのは、2回目で印象に残ったことが大きいと思い、あまり参考にならず。)こういった集計をしてみてランク別のおおよそ正答率をつかんでおくのも良いと思います。ただ集計も負担になるので、苦手科目や重点科目だけに絞った方が良いです。

 

Q2:

法務の改正論点について、どのように学習していましたか?

A2:

経営法務が苦手な私の場合、基本的にはTBC速習テキストの動画とスタディングの動画で情報を得ました。改正論点だけに注目したというより、一連の学習の中で重点を置いて学習しました。具体的には、TBC速習テキストの動画を見ながら、改正論点だけは目立つ色でテキストにマーキングし、付箋を貼ってました。1次直前では改正論点の付箋部分は重点的に見直しました。

他には、テキストで学習した後、法務省や特許庁などの公式HPに掲載されている法改正論点の概要のPDF資料を参考資料として読んでました。
Googleで検索すると出てきますが、法改正の概要が端的にまとまっているので、法改正に至った背景を理解し、背景と改正点のつながりをイメージとして記憶することを主目的にしていました。
ただこの資料は全体的な話であり、施行日などにより当年度の試験範囲に含まれる論点かどうかは自分で判断が必要です。ある程度学習が進んでからの方が良いと思います。

直前期にはTACの1次模試で法改正論点が多数出題されたため、私にとっては模試の復習が最も法改正論点の観点を横断的に勉強した機会でした。

(今年の経営法務の法改正論点と取り組み方についてはぴ。の記事が参考になります。)

 

Q3:

TACのスピ問に代えてTACのトレーニングで基礎固めをしても問題ないでしょうか?

A3:

私は財務のみ単科でTACを通学にて受講しておりましたので、財務の基礎固めはTACのトレーニングを使いました。
財務だけしかわかりませんが、TACのトレーニングで概ねスピ問を包含していますので問題ないと思います。
財務はTACスピ問も持ってましたが、結果的にスピ門は1回だけさらっとやったのみで、トレーニングの方が役立ちました。

 

Q4:

経済学がTACの講義を聞いてもまるっきりわかりません。やはり問題演習からおこなうべきでしょうか。

A4:

私の場合、経済はTACではなくスタディングなのですが、勉強を始めた最初は全然理解が進まず、全く同じような状況でした。11代目さいちゃんも私と同じ状況でした。(→過去記事参照

動画を見ると一度わかったつもりになるのですが、いざ問題を解くと全然解けない。当然スピテキを見ても理解が進まないため、問題演習に入る前に通称”石川経済”(「速習!マクロ経済学/ミクロ経済学」)のYouTube動画を2倍速で見て学習しました。
石川経済をやった後は、理論や理屈が理解できましたので問題演習もスムーズになりましたし、スピテキを読んでもすっと頭に入ってくるようになりました。

ただし、私が「速習!マクロ経済学/ミクロ経済学」の初回の動画学習に掛けた時間は計37時間でした。全てを網羅するとどうしても時間が掛かります。この時期からは全体の時間配分と経済の重要度により判断が必要ですが、できるなら時間を確保してやった方が良いと思います。

 

Q5:

動画講座の受け方(倍速とか)とかノートテーキングとか工夫されたことはありますか。

A5:

(動画講座について)

私が主に受けた1次向け動画は、スタディング(1次全般)、TBC(法務)、石川経済(経済)、ほらっちチャンネル(中小)です。インプットの大半は動画です。スピードは2倍速に慣れました。少し自分には早いと感じるスピードで聞き取り、素早くメモすることを意識するのが集中力を維持できて良いと思います。
ただ、実際に2倍速で集中して聞き続けると結構疲れます。このため私は、20分以内の短い時間に区切って、必ず2~3分は意識して動画から離れてテキストを振り返るようにしていました。集中できる時間は人によって違いますが概ね15分~20分程度と言われてますので、これくらいを目安に短い時間で刻みながら動画学習を進めていくのが効果的です。

(ノートテーキングについて)

私の場合、1次はノートを作らない派だったのであまり参考にならないかもしれませんが、2倍速の動画を見ながら素早くテキストにマ―カーでマーキング&書き込みをしてました。その際、記憶定着を図るために、先生の雑談ネタなども必ずテキストの欄外にメモするようにしてました。(これは生の講義を受けたときも同様です。後から見返したときに思い出しやすさが全然違います。)

後は、動画学習の各パートが終わった後、関連する問題を解く→間違えた論点をReminDOに登録し暗記プロセスに回す、というやり方で記憶定着を図っておりました。1次対策ではノートはあくまでワークエリアのような位置づけにしてました。

 

Q6:

模試を受けた時期、個数はどれぐらいだったでしょうか?

A6:

模試については1回で十分という方も多いですが、私の場合は、計4回受験しました。模試の取り組み方についてはTomatsuの記事が参考になります。

(2019年受験した1次模試)
・LEC 2回 5月上旬、6月下旬(会場/自宅)
・TAC 1回 7月初旬(会場)
・スタディング 1回 7月中旬(自宅・オンライン)

模試を4回受けた理由は、経済、財務、法務の初見問題に触れたかったためです。何度も過去問を回しているとどこかで見た問題だったり、答えや論点を暗記しているがために、理解が不十分でも正答できる場合があります。TACなど予備校に通学されている方は答練等で新作問題に触れる機会が多いと思いますが、独学・通信の場合は模試が貴重な機会だったりします。模試1回派のさいちゃんも、新作問題は答練でトレーニングしてます。答練を受ける機会がない方は模試を複数受けて新作問題のトレーニングをするのが良いと思います。

ご参考までに、私の主観ですが受験した3社の感想です。

LEC(1次ステップアップ模試/1次ファイナル模試)
◇メリット
・解説動画・解説冊子が充実。解説動画は1問ごとに丁寧に解説があり、動画学習に慣れている人は復習しやすい。
◆デメリット
・TACに比べると母集団が少ない。

TAC(1次公開模試)
◇メリット 
・母集団が多く、直前期の自分のポジションを測るには最良。
◆デメリット
・LECと比べると解説動画がポイント論点のみ。→解説骨子にしっかり文章でまとまっているので、それを読めば十分。

スタディング(合格模試)
◇メリット
・他社より安くコスパが良い。
・オンラインのため即座に正解も順位も出る。→最後のチェック用に利用。
◆デメリット
・紙ではないので、本番受験時の精緻なシミュレーションはできない。

 

ちなみに、TAC模試の初日、朝から原因不明の強烈な頭痛に見舞われ相当焦りましたが、現地ではちゃんと勉強して理解している論点は頭痛であっても何とかいつも通りに解けました。これでやることやれば、本番当日体調が多少悪くても何とかなる、と自信を持てました。実際、1次本番初日は前日の寝不足と熱中症に近い症状で決してベストコンディションではなかったのですが、本試験会場であの時のTAC模試の時よりは全然マシだと思い、ふと心を落ち着け集中することができました。

 

他にも多数のオン春未回答QAがあります。メンバー一同、記事に組み込みながら少しでも多くの回答に対応していきたいと思っています。

以上、3chでした。

 


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