【ゆるわだ】GRIT~やり抜く力とは?~

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本日はゆるわだです。
皆さんは「やり抜く力GRIT」という書籍をご存じでしょうか?
2016年に出版され、ベストセラーにもなった書籍です。
診断士試験と直接の関係はありませんが、この本に書かれている要素は2次試験でなく、その後の仕事や診断士活動でも活きてくる内容です。
息抜きとしてお読み頂けますと幸いです。
2次試験に対し、これといったメソッドは持ち合わせていないので、精神論でご勘弁下さい(笑)
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著者紹介

この本の著者はペンシルベニア大学の心理学部教授アンジェラ・ダックワースさんです。

ペン?シル??
心理学の超名門大学ですよ!

ダックワース教授はずばり「成功のための心理学」の研究を行い、ビジネスリーダー、オリンピック金メダリスト、小学生のスペリングコンテスト優勝者など、あらゆる分野のトップエキスパートに共通する法則を発見します。
その功績が認められ、2013年にはマッカーサー賞を受賞します。
(日本では聞き馴染みのない賞ですが、アメリカではノーベル賞と並ぶ、”天才賞”とも呼ばれている栄誉ある賞です。)

よくある自己啓発本とは違い、多くの実地調査から構成されているのがいいですね!
その法則とは、「人生で成し遂げられることは才能ではなく、情熱と粘り強さで決まる」というものです。
この情熱と粘り強さをGRITと名付けています。
GRITとは、
- G:Guts(闘志)
- R:Resilience(粘り強さ)
- I:Initiative(自発)
- T:Tenacity(執念)の頭文字を合わせた言葉です。
の頭文字を合わせた言葉です。
マッカーサー賞の受賞後は、オバマ元大統領が数多くのスピーチでGRITに言及し、グーグルではGRITの高い候補者の採用を強化し、マイクロソフトのビル・ゲイツをGRITを重要視するようになりました。

アメリカのビジネス界隈では有名なワードらしいよ!
私はこの本を読み、これまでの人生ではどこかでつまづくとすぐ止めてしまい、粘り強さが足りなかったことを痛感しました。
人生は才能ではなく、情熱と粘り強さ

といつも自分に言い聞かせています。
中小企業診断士の2次試験も情熱と粘り強さが大事です。
本の内容を少しだけ紹介しますので、皆さんも意識してみて下さい。
書籍の内容を一部紹介

この本では、著者のダックワース教授が心理学の研究を始める前の公立中学の数学教師だった時の話が紹介されています。
ダックワースさんは大学卒業後、コンサルタントを経て数学教師になり、12歳と13歳の生徒を受け持ちます。それまではエリートに囲まれた生活を送っていたダックワースさんですが、新しい職場は公立の中学なだけあって、さまざまな生徒を担当します。
その中には、数学的な概念の呑みこみがずば抜けて早く、すぐに問題のパターンを掴んでしまう能力の高い生徒もいれば、なかなかパターンをつかめずに苦労する能力のない生徒がいます。
しかしながら、学期の成績評価では、能力の高い生徒の成績は思ったほどよくはなく、逆に最初はなかなか解けずに苦労していた生徒の中で予想以上に良い成績を取った生徒が何人もいたそうです。
この良く伸びた生徒たちは、欠席せず、忘れ物もせず、ノートをしっかりとり、よく質問をしてきました。最初からすぐに理解できなくても、何度も挑戦し、ダックワース先生に質問し、コツコツと努力をしたことが成績に表れていました。
この経験から、ダックワース先生は「才能に目を奪われていた」のではないか?と疑念を抱くようになります。

ダックワースさんは幼少期に父親から「お前は天才ではない」と言われ続けたことをかなり気にしています。
数学に向いているだけでは良い成績が取れるわけではない。数学が苦手でも粘り強く取り組めば成績は上がる。
また、数学が苦手な生徒であっても、自分が本当に興味を持っていること(バスケや音楽、交友関係など)を話すときには頭の回転が速くなり、いきいきと話すことができる。
つまり、誰でも十分賢いのであり、能力にばらつきはあろうとも、粘り強く取り組めば達成できる。教師は粘り強く頑張れるように努力し続ける方法を教えるべきでないのか?と考えるようになります。
この興味を徹底的に探るために、数年の教師生活の後にペンシルベニア大学に入学し、心理学の研究を始めます。
その後の研究成果は書籍中で数多く紹介されますが、ここでは割愛します。

数々の研究事例も必見です!
意図的な練習

さて、皆さんは「1万時間ルール」はご存じでしょうか?
これはプロになるために必要な練習時間は1万時間という法則です。
この法則は、アンダース・エリクソンの研究で
世界で活躍するヴァイオリニストは10年で1万時間以上の練習をしていたことが記されていたことから広まりました。
しかしながら、実は長く続けるだけではプロにはなれません。

これはエリクソンの研究論文内でも示されています。
「1万時間の練習でプロ」というのがキャッチーで伝わりやすいので、広まってしまった誤解なんですね。
これを理解するために、皆さんの周りで、その会社(もしくは業界)で働いているベテランの方を複数人思い浮かべてみて下さい。
その中には、プロフェッショナルレベルのベテランの方と中堅止まりのベテランの方の両方が思い浮かんだのではないでしょうか?
ベテランさんであれば、どちらも長く続けているはずです。では、なぜプロと中堅の差が出てしまうのでしょうか?

答えは「意図的な練習」です!
意図的な練習とは、
ストレッチな目標(高めな目標)を設定し、
集中して取り組み、
改善すべき点をうまくできるようになるまで何度でも繰り返す
練習のことです。
ダックワース教授によれば、成功者は皆、意図的な練習を行い、常に改善を続けています。

「意図的な練習」は極めて大変で少しも楽しくない作業らしいです。
だからこそ、意図的な練習を継続するには、その目標に対する情熱となんとしてでも達成してみせるという粘り強さが必要なんですね!

ダックワース教授は、「才能はその人の進むべき道を示してくれる。しかし、その道を進むためには意図的な練習が必要であり、それこそがGRITだ。」と本の中で主張しています。
作中に登場するジャーナリストのタナハシ・コーツは「書くことは紙の上にさらされたおのれの惨めさ、情けなさを直視しなければならない。その惨めさと向き合い、手直しを繰り返すとどうにか人並みになり、もう少し繰り返すとうまくなれる。それをやり遂げたら成功したってことなんだ。」と語っております。
2次試験の勉強においては、紙に書いた自分の惨めな解答と向き合うことこそが、意図的な練習ではないでしょうか?
最初は惨めでも大丈夫!段々書けるようになっていくZE☆

2次試験との関係

今日、私がお伝えしたいのは「2次試験も情熱と粘り強さで突破できる」ということです。
私の主観ですが、毎日欠かさず2次の勉強が出来ている人は意外と少ないです。一次二次ストレートで3ヶ月の準備期間しかなくても、「毎日は取り組めていない」という方ももいるのではないでしょうか?
それは取り組めていないことが悪い訳ではなく、

途方もないように思える勉強に嫌気が指してしまう
自分の解答に成長が感じられない


目指すべき解答がわからない
といったモチベーションを削ぐ要素がこの2次試験に多いためだと思います。
そんなモチベーションが削がれてしまった受験生の方へ
私からのアドバイスは

諦めずに毎日取り組みましょう!
です。
他の受験生が苦しんで前に進めない間に、一歩でも前に進めればあなたは有利に立てます。
先ほどの数学の苦手な中学生の事例を思い出して下さい。向き合える人は誰でも成績が伸びます。
そして、毎日取り組むことが出来るようになったら、「意図的な練習」をしましょう。
自分の解答と向き合い、自分の改善すべきポイントを見つけ、出来るようになるまで何度でも繰り返します。
この改善すべきポイントをどう見つけるかは人によりけりだと思います。
自分で探すもヨシ、
一晩寝かせてから探すもヨシ、
勉強会で指摘して貰うもヨシ、
予備校で講師に添削して貰うのもよいでしょう。
もし見つけられない方は道場ブログにヒントがあるかもしれません。14代目のオススメ記事を掲載しますので、探してみて下さい。
いや、多いな!!!


自分に刺さりそうなものを選んでね。
私の反省

(試験とは関係のない話です。)
この本を初めて読んだ時に、真っ先に浮かんだのは自分の水泳人生でした。
私は2才から水泳を始め、大学卒業まで続けましたが、全国大会にすら出場できていません。
「才能がなかったから」と思っていましたが、この本を読み、自分に足りなかったのは「意図的な練習」だったと気が付きました。
私の中高時代を振り返ると、週6で夜に2.5時間の練習をし、夏休みは勿論のこと、GWや年末も合宿という生活を送っていました。
これだけ見ると、ハードな練習を積んでそうなイメージかと思います。
ただ、私は練習でいつも考えていたことは「どうやったら練習メニューをこなせるか」でした。
競泳という競技をするに当たり、考えるべきことは「2~3分で終わる200mのレース1本をどれだけ速く泳ぎ切るか?」のはずです。
しかし、
200m×8本 2分40秒サイクル
というメニューが与えられた時に、考えるべきことは
例えば
「レースの後半で粘れるようにペースを上げよう」
だと思いますが、私は

2分30秒で回れば、およそ10秒休める。
といったことを考えていました。
出来るだけ体力を温存することで、2.5時間の練習を最後までこなすことしか考えていません。
練習量をこなすことである程度は速くなれました。そして、体が成長期であったため、緩やかにタイムは伸びていきました。
しかし、体の成長がほぼ止まった高校3年で私のタイムは頭打ちになりました。
まさしく「意図的な練習」を積んでいなかったことが如実に表れてしまったからだと思います。
当然、目標としてたインターハイにかすりもせずに、高3の夏は終わりました。
この経験と本の内容が強く重なり合うことを感じ、私はこの本の内容を自分の反省と共に心に刻んでいます。
「人生には意図的な練習が必要。」
終わりに
ゆるくない話題、略してゆるわだをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
いや、そういう意味やったん!?

どこか1つだけでも心に引っかかって貰えると幸いです。
そして、記事内では伝わりやすさ重視で省略や簡略化した箇所がたくさんあります。
その辺りが伝えきれないのが本当に残念です…。
とても勉強になる本ですので、興味を持って頂いた方は試験後にぜひ読んでみて下さい!

最後はいつもの曲紹介やるZE~☆
Aqoursで「勇気はどこに?君の胸に!」です!
何度だって追いかけようよ 負けないで
失敗なんて誰でもあるよ
夢は消えない 夢は消えない
だって今日は今日でだって 目覚めたら違う朝だよ
Aqours「勇気はどこに?君の胸に!」作詞:畑亜貴

アニメ2期のEDテーマで、「何度でも立ち上がろう!」というメッセージが込められた歌です!
ライブでもラストを飾ることが多いです!
コロナ前は皆で合唱が定番やったから、男の野太い声が響いとったんやで~


余計なことは言わんでええねん!
※もちろん、私も(コロナ前は)めっちゃ歌ってました。笑
明日ははっしーです!大人気ビヨンドボーダーシリーズの事例Ⅱ編です!

お楽しみに!
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