どうする対策 ~第11回「文章力・語彙力がありません」お土産付き~ by さや
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皆さん、こんにちは!
戦略的2年合格の「不惑の自称ストレート生」さや です。(何ソレ?!と思われた方はコチラ)
1次試験から2週間が経ちました。
「お盆休みで家族サービス」
「試験にかこつけて溜めていた仕事の処理」
「ひたすら2次試験の情報収集」
と色々な方がいらっしゃるかと思いますが、「2次試験の事例をいくつか解いてみたよ」という方も多いのではないでしょうか。
今日は、事例を解き始めた多くの受験生がぶちあたるであろうと思われる「文章力・語彙力の壁」について書いていこうと思います。
お土産に、事例Ⅱのファイナルペーパーもご用意しましたので、よろしければご活用下さい^^
受験生が目指すべき「文章力・語彙力」のレベル感
この記事のテーマ
「2次試験で解答が書けない」の要因を大別すると、①そもそも書くことが思いつかない と ②書きたいことはぼんやりあるけれどうまく言語化出来ない、指定字数の文章に纏められないの2つに分けられます。(「書けるけど内容が見当違い」は、また別の問題なので置いておきます)
この記事では②の「書きたいことはぼんやりあるけれどうまく言語化出来ない、指定字数の文章に纏められない」にフォーカスをあて、わたしがとった対策等をご紹介します。
①については次回(9月4日)の記事で!
受験生を悩ませる「文章力・語彙力」
中小企業診断士2次試験は「短文記述式」という特性上、文章力・語彙力に悩む受験生が多くいます。
言いたいのはこういうことなんだけど、うまく文章にまとめられない。
単語が出てこない。
仕方がないので文章で書くけど、やたら文字数を消費してしまう。。。
さて、どうするか。
いきなり突き放すようなことを言いますが、
全方位に通用する文章力・語彙力を3ヵ月で身につけるのは不可能に近い!
とわたしは思います。
わたしが思う「全方位に通用する文章力・語彙力」とは、そのモノゴトに詳しくない人にも理解してもらえるような文章が作れる・説明が出来る力。
ハードル高いですよね。
ただ、わたしたちの目下の目標は「中小企業診断士2次筆記試験の合格」。
診断士試験に出てくる用語や考え方という「共通言語」を持つ相手(採点者、もしくは採点基準を定めている人)に伝えることができればよいのでハードルはだいぶ下がります。
去年の今頃のわたし
では、受験生時代のわたしがどうだったのかと言うと。。。
去年の1次試験後、初めて2次試験の問題を見たわたしはこう思いました。
なんだ、国語の問題みたいじゃん。
そして、こうも思いました。
わたし国語得意だし、案外するっといけそうじゃない?
。。。
はい、完全にフラグです。
わたしが「国語が得意」だと思っていた理由は以下の通り。
- 子どもころから、本を読むのはわりと好きだった ← 自分で書いていない
- 大学受験のセンター試験で、国語が高得点 ← 選択式なので自分で書いていない
- SPI(適性検査)の言語分野は安定して高得点 ← 選択式なので自分で書いていない
そう、「文章を読むこと」や「試験科目としての国語」は得意でも、文章をまともに書いた経験は大人になってからほとんどなかったのです。
案の定、初めて取り組んだ事例はボロボロ。。。
「書くことが思いつかない」というよりは「(合っているかどうかは別にして)書きたいことはぼんやりあるけれど、うまく言語化出来ない」「なんとか言語化しても、長ったらしい文章になってしまい指定字数に全く収まらない」状態でした。
さて、どうするか。
ここで、前章に書いたように「本質的な文章力・語彙力を3ヵ月で上げるのは現実的ではない。」と思ったわたしは、「2次試験合格に必要なレベル」を目指すことにしました。
わたしがとったアプローチ
「中小企業診断士2次試験合格に必要なレベル」の文章力・語彙力を身につけるため、わたしは以下のアプローチをとりました。
さっさと模範解答を見る
自作問題への解答
日常生活の事例化
さっさと模範解答を見る
わたしは何かを勉強するとき、ちょっと考えても分からない時はさっさと解答を見るようにしています。
ちょっと考えても分からない = 自分の中に解答に必要な要素がない = これ以上粘っても何も出てこない = 粘っている時間がもったいない、と思っているからです。
また、時間をかけて自分の頭で考えたことは記憶に残りやすい(残ってしまいやすい)ため、それが誤っていた場合の悪影響を避けたかったというのもあります。
※わりと前からこのスタイルでしたが、「東大生の勉強方法」のような本で似たやり方を目にしてからは、より自信をもってこのスタイルでやっていました。「威光効果」ってやつですね。
よって、中小企業診断士試験の2次試験でも、ちょっと考えて文章の組み立てが思いつかないときは、さっさと模範解答(とされているもの)を見るようにしていました。
なお、模範解答(とされているもの)の確認には”ふぞろいな答案分析”を使いました。
例えば、
(事例Ⅰ)
うーん、「従業員には新しいことにどんどん挑戦してほしいから、挑戦する人が報われるような制度を整えましょう」とか「従業員のモチベーションを高めましょう」っていう提案を書きたいんだけど、うまく文章に纏まらないな。
「モチベーション」とか文字数多いのよ。
これ以上考えてもいい解答が書けそうにないわ。
よし、次の問題に行こう!
(一通り最後までいったら、分からなかった問題へ戻らず”ふぞろい”確認へ)
(”ふぞろいな答案分析”で模範解答や良解答(とされるもの)を確認)
なるほど。
「チャレンジを奨励する評価制度の導入」とか「士気向上」って表現すればよいのか!
といった感じです。
こうして学んだ「よく使う文章展開や語句、言い回し」をファイナルペーパーやMyBest解答に反映し、ストックしていきました。
※ファイナルペーパー・MyBest解答についてはこちら
ちなみに、基本的には良解答とされているものを参考にしていましたが、設問要求からずれている等の理由で「ダメ解答」とされているものでも「この言い回しや語句は使えるな、うまく字数削減できているな」とピンとくるものがあれば、それがマッチする設問の時に使えるよう、ストック対象としていました。
自作問題への解答
ただ、どれだけストックしても、使わないことには「自分のモノ」になりません。
通常の過去問演習では数に不安を感じたので、過去問を使って自作問題を作り、ストックした「よく使う文章展開や語句、言い回し」を使って解答することでアウトプット機会を増やすようにしていました。
(手書きでやることが大事!思った以上に漢字が書けなかったりします。)
「書く力」をつけるためには新聞記事の要約トレーニングも有効かなと試してみたのですが、「2次試験特化型の文章力・語彙力」を3ヵ月で身につけるには遠回りだなと感じたので、より実践的なこの「過去問を使った自問自答」スタイルに落ち着きました。
「問題を作る」と言っても、本当にまっさらな状態から作るわけではありません。(そこに時間をかけるのはもったいない!)
解き終わった年度の設問を流用して作問していました。
問われるポイントはわりとパターン化されており、ほぼそのまま流用しても設問として成立することも。
こうして数をこなすことで、「よく使う文章展開や語句、言い回し」を「自分のモノ」にしていきました。
※本当はこの自作問題・解答も公開したかったのですが、その場で作問して書いてすぐに捨ててしまっていたので手元に残っていませんでした。申し訳ありません。。。
日常生活の事例化
「よく使う文章展開や語句、言い回し」を「自分のモノ」にする手段としてもう一つ。
こちらは紙もペンも使わず頭の中で考えるだけなので、番外編的な扱いにはなりますが。。。
普段の生活で起こったこと・思ったことを「よく使う文章展開や語句、言い回し」使って表現してみたりしていました。
仕事でマニュアルを見たら、
「作業の可視化・マニュアル化により、属人化からの脱却を図った」結果だな。
とか。
カフェで「コーヒーの入れ方講座」のポスターを見たら、
「顧客との接点を創出し、商品の魅力を訴求する機会を作る」のが目的かな。
それとも「顧客との関係性強化・愛顧向上による固定客化」が狙いかな。
とか。
普段のお仕事の職種にもよるとは思いますが、職場は事例の宝庫なので「そういう目」で見てみるとけっこうポンポン出てきます。(そちらに気がとられてお仕事が疎かにならないように注意!)
場所や時間の制約なく、頭の中だけで完結するので、けっこうおススメです。
よろしければお試し下さい。^^
お土産!
前回に引き続き、お土産として、わたしが作ったファイナルペーパー & MyBest解答(H26~R3年)をダウンロードしていただけるようにしました。
今回は事例Ⅱです。
とある事情で手元に紙の状態でしかなかったものを、皆さんが編集して使えるよう頑張ってExcelにしたので、誤字脱字などはご容赦いただけますと幸いです。
よかったら「パクッてカスタマイズ」してみて下さい!
※MyBest解答は、あくまで”My”Best解答です。これが絶対的な正解だと思っているわけではありませんので、「ここのポイントが入ってないよ?これじゃ点数もらえないよ?」といったご指摘はどうかご勘弁を。。。
↓ファイナルペーパーには過去問・設問のネタバレは含まれませんが、”あるある”は記載しています。
朱書きは、わたしが忘れがちだったり大切だと思ったポイントです。
↓MyBest解答は、1枚に4年度分の解答を記載しています。見たくない箇所は「行の非表示」などで隠していただければと思います。
朱書きは、最初に解いた時に解答から漏れていたポイントです。(今見返すと「ここは漏らしちゃダメでしょ!」とつっこみたくなるところ多数です)
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました!
今回紹介したものはあくまで自己流なので、皆さんにフィットするわけではないと思いますが、少しでも参考になるところがあれば幸いです。
文章力も語彙力も、一朝一夕に身につくものではありません。
成長度合いも定量的に測りづらいので、焦ってしまうこともあるかもしれませんが、大丈夫、確実にレベルアップできていますよ^^(一番最初のダメ解答をとっておいて、見比べるのもおススメです)
試験まであと2ヶ月半、1歩1歩積み重ねていきましょう!!
ブログ更新は火曜定休なので、通常であれば明日はお休み!
ですが、おのDがどうしても伝えたいことがあるとのこと。
おのDの狂気が垣間見れます。
レッツ、スタD!
レッツ、スタD!!
レッツ、スタD!!!
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