カテゴリ「11 事例 I | 中小企業診断士試験 一発合格道場」の記事


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

一発合格道場ブログをあなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」に
ご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

こんにちは。CKです。
いよいよ、2次試験まで残り1ヶ月となりました。
仕上がりはいかがでしょうか。中々思いように進まず、焦りだけが募ってソワソワされている方もいらしゃるかもしれません。
私も昨年残り1ヶ月の時期に、手応えが掴みにくい焦りと疲れから、なかなか勉強のエンジンが掛かりにくいことが多々ありました。
少しやったら集中が切れて何度も休憩を挟み、結局半分くらいの時間しか集中して勉強できない。もともと休憩は大好きな人間なのですが、あまりに多すぎます…

そこで、1次学習時とは作戦を変え、音楽を聴いて気分の切替えにするようにしました。1次は暗記が中心なので、音楽があると頭の中での暗唱などの邪魔になったのですが、2次試験は暗記というよりも、試験を解く際の感覚やプロセスを訓練するといった学習だと感じたので、気分が乗る曲を聴いたりして気持ちを維持しました。音楽が邪魔になるくらい集中出来てきたら、止めればOKです。ぽーっとしてエンジンが掛かりにくい時や、掛かってもすぐエンストする時だけ聞いとく感じです。

この方法で何とかモチベーションを維持しながら学習を続けられたのですが、嬉しい副次効果もありました。事例1〜4までそれぞれで聞く曲を決めてたのですが、これが本試験当日の事例ごとの気分の切替えに役立ちました。本試験当日は1つの事例が終わったあとは、すばやく頭を切り替えて次の事例のことだけを考えてなくてはなりません。また事例ごとに気にするポイントも少し異なります。頭の中から直前の事例のことをリセットして、次の事例の雰囲気をインストールする、この一連のことを事例ごとの曲を聴くことで行うことができました。特に事例3と事例4の間は、解き方も全く異なり完全に頭を切り替える必要があるため、大変役立ちました。(しかもトイレ行列に並んでいる間でも聴けるため、休憩時間も有効活用できます!)

もしモチベーション維持で困っている方がおられたら参考にしてみてください。(曲は歌詞がないインスト系がオススメです)

さて、本題です。

本日は「残り1ヶ月のこの時期にお伝えしたいこと」です。
前回まで、事例2事例3の80分のリアル実況をお伝えしてきました。事例1についても基本的なプロセスや流れは前回と同じ様なものなので、実況までは割愛しますが、事例1は大きく2点の反省点があります。プロセス云々よりスタンスの面で失敗を犯してしまい、結果56点と及第点に届いていません。その反省も踏まえて書かせていただきます。

まず、「残り1ヶ月のこの時期にお伝えしたいこと」です。セミナーや、先日の合宿でもお話させていただいた事なので、既に聞かれた方もいらっしゃると思いますが、大事なことだと思うので、改めて書かせてください。

2次試験に臨む上でのスタンス

1.解答に必要な要素は5つのみ。
 ①設問文、②与件文、③(答案の)書き方、④フレーム、パターン、⑤1次知識
ここに含まれない、自分自身の経験や業務上の専門知識などを含めてはNGです。(大外しする可能性があります)
過去問を解いた時の記憶に引っ張られていないか、与件文に無いことを自分の勝手な思い込みでつくりあげていないか、など注意が必要です。

2.「素直に」回答する。
2次試験は紙面上のコンサルです。目の前に社長が座っているイメージです。この社長に対して経営相談を行っている風景をイメージすると、
設問で聞かれたこと: 社長に聞かれたこと

与件に書いてある内容に沿って: 社長の想い、その会社の状況をもとに
わかりやすい書き方で解答する: 相手に伝わるように答える。
が大事になります。
よって、先程の5つの要素のうち、
設問文、与件文、書き方の優先順位が高いです。
パターンやフレーム、一次知識も解答を組み立てる上では大いに役に立ちますが、あくまで優先順位は上記①設問文、②与件文、③書き方であることを意識しましょう。

3.個性は殺す。
上記、1と2の結果として出来上がる答案は、誰でも書ける当たり前の内容になってしまいます。でもそれでいいんです。
この2次試験はコンサルとしての「個性を競う試験ではない」と思います。
公的な経営相談の窓口でも一定の水準と方向性での対応ができる、基本的能力を問う試験であると思います。
実際にコンサルとして活躍していくためには、個人の強み、個性が大事になってくるかもしれませんが、あくまでそれは合格後の話。そもそも、そのような個性をこの統一的な筆記試験、しかも国家試験で評価することは難しいんじゃないかと思います。
よって、自分の経験や専門知識、ひらめいたアイデアを使った個性的回答はNGです
「誰でも書ける内容を、完成度高く書くことが大事」
だと思います。
つまり「個性を殺して対応する」。(中小企業の基本戦略は、「強みや個性を活かして」ですが、この試験で受験生の対応において求められるのは、その逆です。)

以上の3点です。個人的な解釈も含まれますが、2次試験でのスタンス、特に本番での対応として本当に大事だと思っています。


令和元年事例1の反省点

これらも踏まえた上で、私の令和元年事例1の反省点です。
まず、再現答案を見てください。

第1問 
A 社長がトップに就任する以前の A 社は、苦境を打破するために、自社製品のメ ンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかっ た最大の理由は何か。100 字以内で答えよ。

規制や補助金に守られていた葉たばこ生産業者が公企業の民営化、健康志向・受動喫煙問題の高まりによる市場縮小と、後継者不足や高齢化により葉たばこの耕作面積を縮小させ、製品のメンテナンス需要が低下したから。

この回答を見て、論点が少ないなと感じませんか?設問文中の「最大の理由」に気を取られ過ぎて、「結果としてビジネスとして成功しなかった」という点の扱いが疎かになっています。
与件文4段落にも「それはビジネスとして成り立たず、売上減少と費用増大とい う二重苦を生み出すことになってしまった」という点をもっと大事に扱うと、売上減少・費用増大の2つの面から書いていくという当たり前な対応につなげることが出来たものの、売上減につながる需要減の要素しか書けていません。
ここでは、先程書いたスタンスの(2)の「聞かれたことに対して丁寧に対応出来ていない」事によって失点してしまったケースになります。
これが1つ目の反省点です。

次に2つ目です。
第2問
A 社長を中心とした新経営陣が改革に取り組むことになった高コスト体質の要因 は、古い営業体質にあった。その背景にある A 社の企業風土とは、どのようなもの であるか。100 字以内で答えよ。

規制産業の安定需要に安住し、事業状況に合わせた経営管理が出来ていない風土。具体的には①保有期限を過ぎた部品も保有し在庫過多②手書き帳簿等で全社的な計数管理されず③事業悪化しても正社員を増やした。

第4問
新経営陣が事業領域を明確にした結果、古い営業体質を引きずっていた A 社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった。その要因として、どの ようなことが考えられるか。100 字以内で答えよ。

要因は自社のコアテクノロジーを乾燥技術と明確にした事で、従業員の新規事業開拓の方向性を共通認識化した事。成果に応じた賞与で新規事業拡大への取組みに対しモチベーションを向上させたこと。

この2問については、厚みが足らず薄っぺらな答案になっています。
それ原因は、「古参社員のリストラ」について触れていないことです。
実は、この事例を解いている時に、この点すごく気にかかりました。

古参社員=悪(極論してます)
リストラ=正

としていいのか??

そのように気にした背景としては、下記のようなことが想い浮かんだからです。
a. 高齢化の中でシニア人材の活用は大事なこと。
b. リストラって肯定して良かったんだっけ?
c. そもそも企業は誰のためにある?顧客のため?社員のため?株主のため?

その結果、古参社員やリストラに触れることが出来ず、第2問では企業風土まで踏み込んだ解答が作れず営業体質がメインになってしまい、第4問ではその古い営業体制の脱却に関する根拠が手薄になってしまっています。

先程あげたa〜cについては、
a:  一般知識。また1次知識の白書にあった方向性。
b:  H28年の事例1で「社員は宝」という方針の過去問の記憶。また、そこに引っ張られていて、パターンかと思いこんでいた。
c: これは自分の仕事の中で会社の理念や存在意義を考える際に気になっていたこと。(※そもそもこのような理念に関わる部分は事例社長の方針に寄り添う、尊重すべきで、自分で理念レベルの考えを押し付けて方向決めてはいけない。)

といったもので、冒頭のスタンス1の「そもそも解答の方向性に使ってはいけないもの」であったり、2の「設問文や与件文に対しては優先度が低いもの」でした。

与件文内には、
「定年を目前 にした高齢者を対象とした人員削減ではあったが、地元で長年にわたって苦楽を共にしてきた従業員に退職勧告することは、若手経営者にとっても、A 社にとっても、 初めての経験であり辛い試練であった。その後の波及効果を考えると、苦渋の決断で はあったが、これを乗り越えたことで…」と記載があり、事例企業では苦しみながらも決断して改革を行っていることが明確に書かれています。

勝手な思い込みでで、このような与件文の大事な記載に対して扱いが薄くなってしまい、解答の方向性に制限を掛けてしまった結果、大きく失点する失敗を犯してしまいました。

朝イチの事例で鼻息が荒かったのか、本番の緊張感か、大事なスタンスを忘れてしまった結果です。

大事なことは、目の前の社長(設問文と与件文)に対して素直に答えること
迷ったときはこの事を思い出して、シンプルな対応を取ると私のような失敗を防ぐことが出来るかと思いますので、これからの仕上げ時期、また本番当日の対応に際して、参考にいただけたらと幸いです。

では、残り1ヶ月、くれぐれも体調管理には気をつけて頑張ってください!

以上、CKでした。


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

一発合格道場ブログをあなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」に
ご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

twitterもよろしくお願いします。

 

合格に十分な実力発揮の準備!

✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

おはようございます。べりーです(私の過去記事はこちら)。

今日も一発合格道場をご覧いただきありがとうございます。

先日「一発合格道場オンライン合宿」を実施しました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

その中で読者の方から素朴な質問を受けて「確かに。。」と思ったことがありました。この内容は早めにお伝えした方が良いと考えましたので、今回記事に書くことにしました。

ということで今回は、2次試験に合格するために必要な「読む」と「書く」のうち、「書く」に関する内容が中心の投稿です。

今回は直接いただいた質問に答える内容であるのと9月中にお伝えしたい!という思いからかなり力を入れてしまいもの凄く長文なので、気分転換に少しずつお読みいただく感じでどうぞ!

 

試験冒頭には名を名乗れ!

 

2次試験に必要な「書く」能力

たとえば実務補習などで初めて診断先企業の社長を訪問する際はやはり下記を意識します。

①冒頭でご挨拶しながら名乗る(大げさですが笑、当然ですね)
②「社長の思い(与件文と設問文)」に耳を傾ける
③社長の事前説明(与件文)から因果の因(診断・提案要素)を拾う
④診断や提案は上記③の「因」を組み入れて伝わりやすく説明する
⑤解答フレームを使って説得力向上、検討時間短縮、分析・提案の質の安定を図る
⑥社長の相談内容(設問文)の制約条件と意図(題意)は外さない
予定時間(今回の訪問は80分間)を厳守する
⑧社長への診断報告・助言は正確に伝わるよう配慮する

 

上で「やはり意識する」と書いた理由は、それが「私たちが2次試験対策として叩き込まれた思考法だから」です。

中小企業診断士試験は皆様が経済産業大臣認定のコンサルタントたりえる適正と資質を有しているかをはかるための試験ですが、上記の①~⑧を実行する力があるかを問われます。また、診断士仲間と組んで診断・提案を検討する際もこの「共通の思考法」があるためコミュニケーションが円滑となります。

その2次試験。形式は「筆記試験」ですので次のように姿を変えます。

①受験番号の記入
②前回の記事をご覧下さい(組織・人事事例は社長の思いに従え
③~⑥は解答骨子の作成
⑦解答プロセスの策定とプロセスごとの時間管理
⑧キーワードを詰め込み過ぎて文章として破綻しないよう気を付ける

⑨配点と難易度に合わせた対応

 

上記②は「読む作業」ですが、②以外の①~⑧は「書く作業」です。
付け足した⑨は筆記試験対策として当然無視できない点ですね。

今回の記事では①③④⑤⑥⑦⑧、そして⑨について書きます。

まずは試験に合格して「将来の活躍の舞台」に躍り出ることが目的です。

今回の記事が初学者にとって経験の差を一気に埋めて一発逆転の階段を駆け上がるために、経験者にとっては痛恨のミスを防ぎ差を維持したまま合格を手にするために、少しでも役に立つ記事なればいいなと願います。

 

「受験番号は試験開始前に書かないの?」

という質問を受けました。聞くと「なるほど」と思いました。
今年は1次試験の合格者が多いので今もそうした疑問を抱えている方も多いのかもしれません。

1次試験は、試験管が開始前に「それでは解答用紙を表にして下さい」と告げて受験番号と名前をマークさせ、正しくマークしたかを確認するよう促し、再び解答用紙を裏にして試験開始を待ちます。

これに対し、2次試験は「試験開始まで問題用紙と解答用紙には触れないで下さい」と言われて試験開始を待ちます。いくら問題・解答用紙に目を凝らしてもせいぜい解答用紙のマス目の分量を量れる程度。
ちなみに令和元年の事例Ⅱ 第1問の解答欄は「ん?文字数少な目の解答欄が4つ。去年の第1問は3CだったけどさてはSWOT・・・?」という想像ができましたが、通常は「うわ、140字の枠があるじゃん涙」が分かる程度です。

そして「試験を開始して下さい」の掛け声に合わせて受験生が一斉に紙をめくり、受験番号を記入します。
つまり「受験番号記入は80分間の中で行う」ということです。
普段、自宅やカフェや図書館にて80分間を測って事例問題を解く際もぜひ「まずは受験番号を記入する」というプロセスを省略しないで下さい。

なお解答用紙に書くのは受験番号だけです。終わったあとに「あれ?氏名書いたっけ?」という人がいますが、全員受験番号しか書いていません。

ちなみに試験開始前に、試験官は注意事項説明の中で「試験開始後に受験番号を記入して下さい」と言います。また終了5分前の掛け声の時にも、確か「終了5分前です。これからは退出できません。もう一度受験番号を確認して下さい。」と告げてくれたと思います。

その上で「書いていない」のですから、どの試験官も受験番号未記入のミスには周りが引くほど冷徹です。

受験生「すみません、ごめんなさい!書かせて下さい!」
試験官「絶対にダメです、説明したでしょ!認めると不公平になるから!」

よく聞く話ですが実際に見たことがあります。

・・・というお話をオンライン合宿でしたとき、質問者は「なぜ必ず最初に受験番号を書け!と言われるのかやっと理解した」と仰っていました。

80分必死に解いてしっかり書けたのに、他の科目は平均60点を超えたのに、受験番号の記入漏れはD判定。一発退場です。これは絶対に避けたい筈です。

私は終了5分前のアナウンス時に受験番号をチェックすることをルーティン化していました。どんな作業中であっても手を止めてチェックするというルールです。

 

正解のないマイ・ベスト・骨子

 

道場は「解答骨子推し」だけどマストなの?

解答の骨子、コッシ、kosshiです。解答の骨組み、なんて言われます。
骨子を作成する目的は、「解答用紙に書く前の情報整理」と「作文の設計」です。

注意すべき点は冒頭に書いた下記です。

③社長の事前説明(与件文)から因果の因(診断・提案要素)を拾う
④診断や提案は上記③の「因」を組み入れて伝わりやすく説明する
⑤解答フレームを使って説得力向上、検討時間短縮、分析・提案の質の安定を図る
⑥社長の相談内容(設問文)の制約条件と意図(題意)は外さない

上記⑤の「解答フレーム」は「ターゲット+4P」や「誰に、何を、どのように、+効果」などです。

さてこの骨子、私は「下書き」レベルの文字数で書くタイプでしたが、11代目メンバーでも骨子を作るか作らないかも含めて色々なタイプに分かれるようです。

 

①骨子を書く派
その1) 設問文の下の狭い余白に小さい文字で書く。(私がコレ)
その2) 問題用紙を活用して「白紙のメモ用紙」を作り広々と書く。

②与件文周りへのメモで済ませる派
与件文内の解答で使う箇所にマーカーで下線を引き、付加する文言を与件文の左右の余白にメモ。あとは答案書きながら考える。

③骨子を作らない派
先に設問文を読んで問われている内容を把握し、次に与件文を読みながら一番最初にどの設問を解くのか?とその設問の骨子を考える。そして1問目の解答を記入しながら次の設問の骨子を頭の中で考える。

 

すべて11代目メンバーが実行した手順です。あなたは上記のどれに当てはまりますか?いや、どれにも当てはまらない独自の手順を確立されているかもしれません。

ご自身にとって「最も満足のいく解答を書くための段取りとして、再現性が高い手法」であれば、骨子を書いても書かなくても、どんな在り方であっても問題ないと思います。

 

《 超重要:読むと書く 》

骨子作成は「書く」作業です。本番の限られた時間の中で書く方に時間を使いすぎると「与件文や設問文を読み込む」ための時間を削ることになります。

CKが3日前の記事の最後に「与件文しっかり読んで大まかな流れが掴めていればミスをしても及第点取れそう」と書いていましたが、実際にCKは骨子作成にかける時間を減らすため上記「②与件文周りへのメモで済ませる」という意志決定をしました。

私のように「文章を読む速度が遅いが解答の下書きはある程度しっかり作りたい」というタイプは、この「読む」と「書く」のバランスをよくご検討されることをお勧めします。

★令和元年の私は設問文を読む時間を削りすぎて危険な事故をいくつも起こしました。

 

以上を踏まえた上で、とはいえ「①骨子を書く派」が多数派かと思いますので、もう少し掘り下げたいと思います。

 

じゃあ、どこに骨子を書くのか

与件文を読む前に設問文(問題文)を読むことを「設問解釈」「設問分析」などと言います。
設問解釈で行うことは、大きく分けて3つあります。

《 設問解釈→骨子作成の流れ 》

※①②が設問解釈、与件文を読んで③で骨子完成

①解答の「型」を検討する
②設問解釈時に設問文だけから題意を推定し「キーワード」をメモ書き
③与件文中にある解答要素をコピペしつつ解答の下書き(骨子)を作成

 

上記①の「型」と、上記②の「設問文だけから推測するキーワード」について、令和元年 事例Ⅰを用いたサンプルを用意しました。以下の通りです(クリックすると画面が拡大します)。

見ての通り「型」は原則として設問文のオウム返しです。

「設問文だけから推測するキーワード」は、与件文を読む前なので「関連するかもしれない1次知識の列挙」でしかありません。ただこれをやっておくと、もし与件文を読んだときに「同じ文言」を見つけられたら「その文章かその周辺」が解答に直結する「因果の”因”」となる可能性が高いというメリットがあります。

 

さて、設問解釈した結果のメモや解答骨子は、皆さんどこに書いているのでしょうか?

 

設問文の下に書く派

私は事例Ⅰ~Ⅲに関しては各設問文の下の余白に全て書き込みました。

メリットは、すぐ上に設問文があるため設問文から離れるリスクが減ること。
デメリットは、①スペースが狭い、②与件文が何ページもあるときは「設問文下に骨子を作りながら与件文と行ったり来たりするために常にページをペラペラめくるのが大変なこと。

※ただし、特定の条件の時にこのデメリットをクリアできます。私は令和元年の事例Ⅱでこれができました。その条件は何か?次の「切り離す派」の【例外】をご覧下さい。

 

<メモ書きの色の意味>
オレンジ・・・社長の思い(前回記事

青文字・・・キーワード(設問文から推測)
赤文字・・・骨子を作るための「解答の型」

 

《令和元年 事例Ⅰ 設問ページ》

 

この余白、本当に狭いので自主学習する際の問題用紙はぜひ本試験の問題用紙と同じ「B5サイズ」で印刷して”慣れる”ことを強くお勧めします(オンライン合宿で3chも熱弁していましたね)。

 

白紙を問題用紙から切り離す派

2つやり方があります。

【白紙メモ派①】
表紙&背表紙だけを逆さ折りにしてビッと引っ張ると表紙と背表紙が取れて裏面(白紙)をメモ用紙にできる

【白紙メモ派②】
設問ページの次のページ以降に白紙ページがあるためアルミ定規でビリビリ破って切り離す

こうして用意した白紙を問題用紙の右に置けば問題用紙をペラペラめくりながら白紙にメモ書きできます。

設問が5つなら大体5等分の位置に「1問」「2問」「3-1問」「3-2問」「4問」と見出し的に書き込みスペースを分割します。

このやり方のメリットは、与件文から解答要素を抜き出しやすい(左右で一望できるから)、ページをペラペラと行ったり来たりしなくて済むこと。

デメリットは、うまく破れないとちょっとブルーになる、抜き出す箇所を間違えると設問が入れ替わるリスクがあること。


【例外】設問文下の余白メモ派だけど破るケース

設問文の裏が白紙の時は切り離しても混乱を招くことはありません。
その時は私もアルミ定規で切り離しました。
設問文を横に置いたまま与件文をペラペラめくれます(万能)。

 

結構色々ありますね。補足します。

実は私も「ペラペラめくるのが非効率じゃないか」と思い白紙を切り離す方式を試したことがありますが、白紙の「第2問」のスペースに第3問の型を、「第3問」のスペースに第2問の型を記入してしまう大事故。そのまま解答要素の抜出し→骨子作成→解答記入まで行ってしまった結果、大きな減点を食らったことがありました。

白紙に設問文を書き写す暇まではありませんから、記入場所がズレてしまっていることに気付きませんでした。予備校の答練だったからまだいいのですが、本番でこれは笑えません。

このように私にとっては切り離し方式はミスのリスクが高く感じたため、設問文の下に骨子を作る方式に戻しました。それ以降は一途を貫きます。

どの方式が良いか?は完全に「個人の好み」になります。残り約1カ月と10日ですからそろそろどちらでいくか決めたいですね!

なお、私は事例Ⅳに限っては「破ってメモ用紙を作る派」でした。
理由は計算用紙を作りしっかり書くことでミスを防ぐため。
詳細はコチラ→事例Ⅳの特徴と第2問&第3問のミス対策で+20点上積みする方法

 

全設問に骨子作成が必要か?

11代目も何人かが書いている「解答プロセス」と「プロセスごとの時間配分」は検討されましたか?

解答プロセスを”分単位”で計画すると、当日の進捗管理に役立ちます。
人の「計画」を完全にコピーしようとしてもできないことが多い(私も9代目きゃっしいの計画を試したものの時間的に全く足らず、結構な部分を断念しました)ため、色んなプロセスを集めてカスタマイズするなどで、ぜひご自身に最適な計画を立案しておくことをお勧めします。

ここで仮に「開始後40分経ったら解答を記入し始める」というプランにした場合、例えばこう計画したとします。

【~開始後5分】
・・・受験番号記入、第1段落と最終段落を読む、段落No.記入

【~開始後10分】
・・・設問解釈(5分間)

【~開始後20分】
・・・与件文を読む(10分間)※ざっと読み+解答要素チェック読み

【~開始後40分】
・・・骨子作成(20分間)※5問なら1問あたり4分間

この場合、骨子作成は各設問ごとに4分間ずつしかありません。与件文と設問文の行き来の回数を極力減らす訓練をしたとしても、たった4分です。どれか1問でもつまづいてしまうと4分なんてあっという間に過ぎてしまいます。特に配点の低い設問でつまづいてしまうと大切な高配点設問の骨子を作る時間を食ってしまう可能性があります。

ではどうするか?時間管理の視点から、次の整理をしてみませんか?

 

骨子を作る設問と作らない設問

■骨子が無くても解けそうな問題①
→40字とか70字など解答要素が少なそうな問題

■骨子が無くても解けそうな問題②
→SWOTや「成功した要因」など与件文から抜き出す系

■骨子が無いと解答記入が大変そうな問題①
→120字や140字など解答要素が多そうな問題

■骨子が無いと解答記入が大変そうな問題②
→与件文から根拠を見出すときに失敗しそうな問題
【その1】助言問題(どうすべきか診断士として助言せよ)
【その2】時制がややこしそうな問題(2代目?3代目の時?)

 

特に80分で解けずに困っている方にお勧めです。逆に「タイムマネジメントに困っていない方」はこんな整理は不要ですので、今までのやり方を継続して下さい。

私はよく答練で「配点15点の第1問 SWOT問題(100文字以内)」の骨子作成に10分以上も時間をかけてしまい、残りの設問の骨子が作れずに、どうやったらなるべく多くの設問で骨子が作れるかに悩みました。
その結果、何が何でも骨子を作ろうとしなくても良いのではないか、と考えました。

上記はあくまで一例ですが、これに限らず、皆様もご自身の課題に対してどうやったら実現できるか?を考え、それを実行可能なレベルの施策に落とし込むことをお勧めします。2次試験対策はずーっとこれの繰り返しです。

特に「設問によって骨子を作るor作らない」のように意思決定を伴う判断は事前に済ませておき、訓練を積んでおくと本番で間違いが起こりにくくなります。

 

配点コスパと時間管理

 

ここで言う「コスパ」とは

「コスパ」という言葉のイメージが強すぎなので先に申し上げたいですが、全ての設問に全力で臨んで下さい。

ラクして合格できる試験でないのは2次試験を3回受けた自分が一番知っています。ラクしたいのならこの試験には手を出さないのが正解です。

ここで言う「コスパ」は費用対効果が悪い問題に過分に時間を使い過ぎて、勝負の分かれ目となる問題」に割くべき時間までを消費してはならないという意味で使っています。

やっぱコスパ良くラクして合格したいよね!ではないのでご注意下さい。

 

無視すべきでない「配点」

各設問には「配点」が併記されています。
この「配点」。問題を解く際に注目したことはありますか?

当試験は「足切り科目なしで240点以上を取れたら合格」ですから「配点が高い設問で点を稼ぎたい」のは当然です。いや、この試験の特性上、正確には「配点が高くて皆ができた問題を自分が落とすことは絶対に避けたい」と言うべきでしょう。

したがって私は配点に気を配るようにしていました。

では実際に令和元年の事例問題をサンプルに配点を見てみたいと思います。

 

この表は令和元年の事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの各設問における情報をまとめたものです。

題 意 ・・・設問で問われたこと
文字数 ・・・設問が指定する解答文字数
配 点 ・・・設問毎の配点
配点/1字・・・1文字当たりの配点
文字コスパ・・・0.2点が「並」、0.2点超が「高」、0.2点未満が「低」
結果コスパ・・・文字コスパに設問毎の難易度を加味した主観的な「結果論」

 

結果コスパは、試験終了まで判明しないので完全に結果論です。では何故併記したのか。

ここでは「文字コスパ」だけで設問の優先度を判断することが正しいわけではなく、仮に文字コスパが高いとしても難し過ぎる問題に時間を多く割きすぎてしまうと結果コスパが悪くなり危険だ、ということをお伝えしたくて「結果コスパ」も並べて表示しました。

骨子作成を設問ごとに4分間ずつ割り振ったとします。
次のように考えてみると、結果コスパの罠にはまらずに済むのではないでしょうか。

①文字コスパが高く解きやすい問題は4分+1分までOKとして6割越えを狙う
②文字コスパが高いが難しい問題は、4分経ったら諦めて後回し
③文字コスパが低い問題は、難易度によらず4分で打ち切り後回し

 

実際には解いている最中に設問ごとの骨子作成時間を計測することは難しいと思います。時間は振り分けるリソース量の感覚的な目安とお考え下さい。

また開始後40分の時点で全設問の骨子が完成していないことはあり得ることです。というかよくあります笑。
したがって完全に骨子ができてないと受かりませんよ、などと言うつもりは皆無です。
むしろ、骨子ができていない設問でも最終的に解答用紙を埋めきる気構えと経験は絶対に必要です。

ただし、骨子を作ることができた方が解答記入時にラクなことは間違いありません。
理由は、①解答の骨組みがあるのでイチから文章を考えずに済む、②イチから文章を考える場合に比べて消しゴムを使う頻度が圧倒的に少なくて済む、③書きながら要素の抜けモレを点検できる、④書きながら「より読みやすい日本語」にブラッシュアップできる、からです。

だからなるべくなら骨子を作れた方が良い。

ただし、繰り返しますが「配点が低い設問に貴重な時間を過分に振り分けることは絶対に避けるべき」と考えます。「配点15点の第1問 SWOT問題(100文字以内)」の骨子作成で10分、15分を使ってしまうと、他の文字コスパが高い設問に振り分けられる時間が1、2分に減ってしまいます。骨子を作ることでより高い得点につながる設問にこそ貴重な時間を振り分けるべきではないでしょうか。

「なんでもコスパで判断する風潮は好かん!」という意見はある意味共感しますが、投資効率が悪い設備に過剰に投資すると会社が傾くように、タイムマネジメントは時間の費用対効果という判断基準が不可欠です。

 

■逆ザヤ沼問題(点数と労力が見合わないのに深追いしてズルズルとハマってしまう問題)
・そもそも配点が低い問題
・解答文字数が多くて、配点と労力が見合わない問題
・ヒントが分かりにくいなど難しくて、配点と労力が見合わない問題
沼にハマる人のイラスト(男性)

1次試験でも同様のことを言いましたが、2次試験も逆ザヤ沼問題にズルズルとハマってしまわないようにくれぐれもご注意下さい。

 

各事例の設問構成と配点

最後に事例Ⅳを除く各事例の設問構成と文字コスパを3年間ずつ振り返ってみたいと思います。

 

事例Ⅰ:組織と人事の事例

平成26年から令和元年までの6年間、ずっと5問×20点の構成です。
文字数も平成29年度の第5問を除いてすべて100字以内。
もしこの傾向が続くようであれば、設問ごとの文字コスパに差がないことになるため、難易度の違いが気になります。

事例Ⅰは他の事例に比べて「戦略レイヤーの要因分析問題」の割合が大きいです。
前回記事に書いた通り「組織・人事レイヤーの設問は企業戦略に従う」ため、過去における戦略レイヤーの要因分析を前半の設問で考えさせ、後半の設問で「組織構造問題」「人的資源管理問題」を問う形式であることが多いです。

また私の主観による分類では、第1問で「根拠探しに苦しむ設問(与件文にヒントが見つからない問題)」が来ることが多いようです。したがって気をつけないと、特に事例Ⅰは第1問の骨子作成で逆ザヤ沼問題にハマる可能性が高い。

そして第1問で出題されることが多い「最大の要因」。これも骨子を作らないと上手くまとまりづらく、手間のかかる問題です。

第2問以降では、「市場開拓の成功の背景にある要因」や「リスクの可能性」など、一見して「ん?」となる問題が出題されます。「成功の背景は?」でも「成功の要因は?」でもなく「成功の背景にある要因は?」なので、成功した理由ではなく「背景の要因」が問われています。こうした題意が複雑な場合も骨子を作りながら整理しないと対応が難しいと思います。

題意が複雑な時は、試験終了前に設問文と解答を読み返す中で「あ!誤解していた!」と気づき、慌てて消しゴムで1行か2行消して書き直すトラブルが起こりがちです。

以上の逆ザヤ沼問題にハマらないようご注意下さい。

 

事例Ⅱ:マーケティングと流通の事例

事例Ⅱはご覧の通り文字コスパが高めです。
総文字数も3事例中で最も少なく、設問数も毎年4問です。

事例Ⅱは「抜き出し問題」は結果コスパが高く「ヒント多すぎ問題」が逆ザヤ沼問題化する可能性が高い傾向です。

ただし例年「抜き出し問題」である第1問は例外です。
第1問は「戦略レイヤー(特に競争戦略レイヤー)/要因分析」問題であることが多いのですが、解答文字数が150字を超えて文字コスパが低いことが多いため、第1問の骨子作成に時間をかけ過ぎてしまうと非常に危険です。

第1問の時間かけ過ぎに気をつけろ!は事例Ⅰと事例Ⅱの共通点ですね。

第2問以降のレイヤーは「ターゲット+4P(製品・販促・販路・価格)」から頻度的には「販促>製品>販路>>>ごく稀に価格」が出題されます。

与件文には数多くの「解答要素になりそうな文言」がばら撒かれているので、設問文の題意に合わせて与件文から正しく過不足なく引っ張ってくることが重要です。

また事例Ⅱは設問の数が少ないため文字コスパだけ見ると青色セルの割合が多くて一見ウハウハですが、とんでもありません。設問の数が少なく1問当たりの配点が高いということは、うっかり題意を読み違えた時のマイナス・インパクトが大きく大事故に繋がりやすいということです。

さらに事例Ⅱは「店内の接客での提案」や「夜の活気を取り込んだ」「中小建設業と連携」のように制約付きの設問が多いです。制約を外せば「うっかり題意を読み違えた解答」と見なされ、配点の高い設問で他の受験生が点を得る中自分だけ点を失うことになりかねません。事例Ⅱでは特に制約に敏感になって下さい。

ちなみにターゲットを特定して施策を考えさせる問題が多いのですが、ターゲットが単一か複数か、10代&40代か、40代&50代かで「唯一絶対の正解を当てないと0点」とはならないようです。
とはいえ、ターゲット1つが最適な問題で複数ターゲットを書いてしまい、間違ったターゲットに対する余計な施策に結構な文字数を使ってしまうと失点が大きくなるので注意が必要です。
ターゲットを複数にするときは、施策や理由のバランスを半々にするのか、与件文により確かな根拠が書かれている方を多めに書くのかなど、事故リスクを下げる方策を検討して下さい。

最後になりますが、過去問は5年分を何周も解くと決めていらっしゃる方、いらっしゃると思います。
そのこと自体に問題はないのですが、その場合はとあるリスクに気付かない可能性があるためご注意下さい。

R1~H27の過去問では体験できない出題形式

H26年:PPM問題とデシル分析問題
第1問 PPMのフレーム分析を活用した戦略レイヤー/要因分析問題
第3問 デシル分析結果に基づく重要顧客の特定や今後の戦略

H25年:販売実績データ分析
第3問 イベント開催とPOP掲出が販売実績に与えた影響

どれも計算を要する設問や特徴的な図表問題ですが、2年連続出題された出題実績がある以上、今後も出ないとは限りません。

事例Ⅱは計算機を机に置いて受けなければならないこと、御承知おき下さい。

 

 

事例Ⅲ:生産の事例

事例Ⅲは相対的に文字コスパが悪いです。っていうか真っ赤ですね。

その中でも第1問だけは直近3年間において例年文字コスパが高めです。80文字のR1年、H30年は配点20点が与えられ、文字数が140文字のH29年は配点が30点と、比較的に文字数と配点が連動する傾向にあるためです。

それ以前は以下の通り。H27年から今の傾向に変わったようです。

H28年 80字、配点20点
→カット野菜業界における強み40字と弱み40字
H27年 80字、配点20点
→自動車部品業界参入時の強み40字と弱み40字
H26年 60字、配点10点
H27年 60字、配点10点

一方で、全設問を合わせた文字コスパは1文字0.18点と3事例中で最も低いです。
解答文字数も直近3年間の平均が560文字。事例Ⅰは517文字。事例Ⅱは463文字ですので、圧倒的に書かせる文字数が多く、試験全体の勝敗のカギを握る事例Ⅳの前に気力体力を削る大きな壁として立ちはだかります。

第1問の文字コスパが高いのに全体で見ると低い。つまり第2問以降の文字数が圧倒的に多いことを意味します。しかも「配点の割りに」です。実際に見てみると、第2問以降はどの設問も120字、140字で問われます。

またこの事例Ⅲ、上の画像の「題意」の列をご覧いただけるとお分かりになる通り、「効果とリスク」や「問題点と改善点」「課題と対応策」と、切り口を2つ書かせる形式の設問が多く出題される点が特徴になります。

例えば「C社が生産性を向上させるための問題点と改善点を120字以内で答えよ」と出題されたとします。本当に事例Ⅲでよく見る形式の設問ですね。

これに対しては、

問題点は、①~(20字)、②~(20字)であること。改善点は、①~して標準化、マニュアル化した上で計画的なOJTを実施(30字)、②~して内段取りの外段取り化や生産ロットサイズの適正化を図り(30字)、納期遵守と品質改善を実現する(締めに「効果」を20字書く)

みたいなバランスで書くと、問題点で2要素、改善点で2要素、+効果という構成で120字や140字は平気で埋まります。

事例Ⅲは「切り口2」つで問われることが多い、これはよく覚えておいて下さい。私が令和元年の第2問の「効果とリスク」に対してリスクしか書かなかった(大事故)みたいなミスは、絶対に避けたいです。

 

最後に、事例Ⅰは過去を問う設問が多く事例Ⅲは未来を問う設問が多いです。

繰り返しますが、事例Ⅰは

・過去における戦略レイヤーの要因分析を前半の設問で考えさせる
・後半の設問で「組織構造問題」「人的資源管理問題」を問う形式にする

これにより「A社の現在の戦略を理解した上で戦略に最適な組織構造と人的資源管理を考えさせる(組織は戦略に従う)」という構成です。

これに対し、事例Ⅲは令和元年に出題の幅が広がりました。

【これまでの事例Ⅲ】

★与件文に「問題点」を多数記述した上で、

・第1問で強みを認識(平成29年度は変化球の年でした)
・第2、3問で与件文中の問題点を解決させる
・最終問題で強みを活かして「社長の思い」を実現するための未来戦略を書かせる

 

という構成だったのに対し

【令和元年の事例Ⅲ】

★与件文に既存と新規の生産概要と今後のビジョンを記述した上で

・第1問で強みを認識
・第2、3問で既存と新規生産を両立させ事業拡大するための具体策を検討
・最終問題で強みを活かして「社長の思い」を実現するための未来戦略を書かせる

 

というパターンが登場して、言葉は悪いですがワン・パターンでなくなった印象です。もしかしたら今後もパターンを増やしてくるのかもしれませんが、令和2年度は逆に従来のパターンに戻る可能性もあります。

一方では、上の図の「解き易さ」の列に書いた「在り方?」「JIT知識必要」「図解、図解」「切り分け難、切り分け難」と受験生を悩ませる与件の登場は今後も続くと思われます。

いずれにしても「社長が何をしたいのか?どうありたいのか?」を事例Ⅲにおいても第一に考え、必ずヒントは与件文中にあるのでそれを探し出し、正しくお使いいただき骨子と解答を作成していただけたらと思います。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
✅ 対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

 

また長文となってしまい、すみませんでした。
いよいよ、猛暑withマスクの季節が終わりそうです。
涼しい日も増えてきましたが季節の変わり目は体調を壊しやすいので無理して自分を追い込みすぎないようご注意下さい。

べりーでした。


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

【特集】
受験の女王ティアラ × 一発合格道場コラボ
2次試験直前!
プラス20点を実現する最終チェックリスト


雑誌「企業診断 10月号(9月28日発売)」に受験の女王ティアラことTACの津田まどか講師と当サイト「一発合格道場 11代目(2020年度のいつものメンバー)」によるコラボ記事が掲載されることになりました。
4科目それぞれでプラス5点=計プラス20点を実現するための事例Ⅰ~Ⅳの最終チェックリストと銘打って、発売時期にピッタリな実用的コンテンツを雑誌記事にて公開します。
本試験1カ月前という超直前期の入り口に立った時、「来た道の点検」と「進む道の確認」に、よろしければ活用し倒して下さい!

 

本日もアクセスいただきありがとうございます。さいちゃんです。
今回は短めの内容ですが、今の時期にお伝えしたいことをぎゅっとまとめましたので、さらっと読んでいただければ幸いです。

 

二次試験へ沸き立つ疑念

いよいよ、二次試験本番まで1か月と少し。去年の自分はひたすら問題を解いていた時期です。

ふと、こんな疑念がわいてきたことはありませんか。少なくとも、私は得点が伸びずにむしゃくしゃしていた時に感じていました。

手書きで解答を書く必要ある?
80分で解く必要ある?
紙面上の解答プロセスを身に着けることに意味はある?
こんな当たり前のことを当たり前に答える必要ある?
助言にあたっては、もっと先を見据えた次の一手を答えないといけないんじゃない?

 

上の疑念の末尾にはすべて怒りマークがついています。。今振り返ると、できないことを言い訳にした疑念で、当時はこの問いに対する解答を持ち合わせていませんでした。

先日、実務補習を受けてみて診断士の診断実務がなんとなくわかってくると、上記の疑念の中身にあるような二次試験に必要なプロセスや考え方が、実は診断士の素養を養うために必要だったと気づかされています。逆に言うと解答のテクニック論などの本質的でないノウハウは、診断士試験にも不要といえます。

以下に診断士試験に必要な考え方と、その考え方についての実務補習での体験から考えた意義をいくつかあげましょう。

「与件ファーストであるべき」 → 事例企業のあるべき姿に基づいた、課題設定と施策決定が必要であるため。

「80分で解く」 → 限られた時間で事例企業を理解し、適切な診断と助言を行うため。短時間で情報を整理して的確な診断を行うために、フレームワークや解答のフォーマットを持っておくと時間を短縮できます。

「手書きで解答を書く」→ヒアリングの途中などで社長から質問があった時に、その場でフレームワークを使って回答を組み立て、ロジカルな回答ができるようにするため。本当は筆記試験ではなくすべて口頭試験がいいのかもしれません。

「設問に正面から答える」→ 聞かれていることに対して確実に答え、あるべき姿とのギャップを埋めるために適切な診断を行うため。

「社長の想いに寄り添う」→ 提案する施策にモチベーション高く参画していただくため。基本的に社長の想いをアシストする方針ですが、リスクを確実に挙げておいて社長の判断材料にしてもらいます。

「アイディア解答を避ける」→ 一般的な観点で、まずは成功確率が高そうな当たり前のことを実行してもらうため。会ったばかりの社長に対して、すぐにできなそうなことを提案しても抵抗感が強いです。

皆さんそれぞれが二次試験に対していろんな想いを抱いている事かと思います。その想いを大切に、なぜ二次試験が存在するかを時々考えながら身になる学習を続けていってください。

さいちゃんがこの時期に伝えたい3つのこと

すでに同じ内容を聞いているかと思いますが、大切なことなので何度も繰り返させてください。

 

①事例企業に自分をあわせる。

診断士試験では、正確な現状分析により診断と助言を行います。

社長が診断士の助言を聞いたときに、刺さる提案ができるかということが大切です。少しでも飛躍があると、「それってどういうこと?」となってしまいますし、制限字数を超えるような長文では社長の頭の中に残らないでしょう。ロジカルに飛躍を少なく、ポイントを押さえてまとめることが大切です。自分も実践しましたが、他者に説明をしたときに、すっと理解できる内容にするために、勉強会でフィードバックをもらったり、常に自分の中に「他者の目」を持ち確実に言いたいことが伝わる内容かを反芻することが有効でした。

事例を解いていると、実際の中小企業への助言を求められているような気になってきますが、あくまでも与件文の範囲内で具体化されたあるモデル企業に対する助言をするという意識が必要になります。本当の中小企業はもっと人間臭く、時には見栄を張り、自社を過小評価しながらも、勢いと情熱、悩みや不安を併せ持つもっと複雑な存在です。実際の企業と比べれば、診断士試験に出てくる企業はより抽象化された存在に感じます。与えられた与件文の中の事例企業の具体度に合わせて、事例企業に寄り添った具体的な方法で対処したり、時には一般論で攻めたりといった臨機応変な対応を意識しましょう。

 

②診断士試験に自分をあわせる。

①に加えて、診断士試験にも自分をあわせていきましょう。そのために、自分の経験や知識といった一般的には当たり前でないものを排除し、診断士試験の当たり前をしみこませていきます。診断士試験の当たり前とは、各事例のフレームワークです。それぞれのフェーズにおいて自分に求められていることを把握して、適切に役回りを演じることが必要だと考えています。実務補習では、特定の事例企業にピンポイントで刺さる尖ったことを助言することが求められていましたが、診断士試験では、一般的な事例企業に確実にあたるような当たり前のことを助言する必要があるため、診断士試験での自分の役回りを守って、事例企業に対してTPOに応じた対応をしていきましょう。実務補習と診断士試験で求められている事のイメージを以下にまとめました。

③診断士になっても使える、本質をとらえた自分の型を磨き上げる。

小手先のテクニックでは、試験本番の大事な時にぶれます。なぜこの解き方をするかを、惰性でなく必要性や有効性を考える時間を取って試験本番まで自分の型を磨き上げていきます。診断士試験の段階では、「当たり前のことを当たり前に答えるロボット」になりましょう。与えられた与件文に対して、問われる設問に誰でもわかりやすい内容で的確に答えます。

実務では、与件文もなく、設問もなく、解答の制約も明示されていません。与件文の内容を適切にヒアリングする能力、設問を適切に設定する能力、模範解答を設定できる能力、それらは社長・会社を適切に導く能力に繋がるため、将来的に身につけなくてはいけないものだといえます。診断士試験の段階では、診断士の基本を押さえることを意識して、合格後に実務を意識したフェーズに移行していきましょう。

当たり前のこと回答ロボット

中小企業の実例から見えてくる課題と施策(事例Ⅰ編)

前回に引き続き、今回は事例Ⅰ編です。
関連する課題は、事業承継人材確保・育成がありました。事業承継に関しては23社の実例があり、企業に応じた具体的な施策が適用されていました。

人材確保・育成に関しては、以下のパネルのような施策がありました。多い順に、女性活用教育制度働き方改革IT活用といった施策が目立ちます。少数ながら、インターンシップ、従業員のモチベーション向上、評価制度といった人事施策の鉄板ワードが出てきます。今後の試験では、定番の「茶化」に加えて、働き方改革といった新しい話題が出てくるかもしれません。気になる施策がありましたら、ぜひ「はばたく中小企業」の本文を読んでみてください。

以上さいちゃんでした。最後まで読んでいただきありがとうございました。

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

日時:2020年9月5日(土) 9:00~18:00
(18時以降、懇親会を予定)

場所:オンライン (zoom)
内容:1日で令和元年度の事例Ⅰ~事例Ⅳまでを扱う予定です
‐ 道場メンバーによるワンポイント講義
‐ グループに分かれてディスカッション
人数:12名程度
受付開始8月25日(火) 12:00~  ※先着順となります※満員御礼!
受付方法こくちーず

※タイムスケジュール等の詳細は、こくちーずにてご案内いたします

🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋

twitterもよろしくお願いします。

 

合格に十分な実力発揮の準備!

✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

おはようございます。べりーです(過去投稿記事はこちら)。
今日も一発合格道場をご覧いただきありがとうございます。

さあ9月に入りました。
皆様、勉強の進捗具合はいかがでしょうか?

去る8月29日(土)の23時から25時まで、新・道場企画「土曜だから夜ふかし」を開催しました。
これまでの大規模イベントでは難しかった深い話もあり、結果的に25時では終わらず、27時までオンラインかつノンアルコールでひたすら相談会を行うストイックな会となりました。
試験勉強後にお疲れの中ご参加下さった皆様、誠に有難うございました。

この中でやはり痛感したのは「この時期、多くの方がご自身の成長の手ごたえが感じられず、とても悩んでいらっしゃること」です。

独学の方、2次試験初挑戦の方は特にそうだと思いますが、「80分で終わらない」「120分かけて解いて、キーワードはかなり書けたのに全体的に題意を外している気がする」「全く成長している気がせず途方に暮れている」「手ごたえが無さ過ぎてかなり意欲が低下している」、等々の悩みを沢山の方から伺いました。

自分の初年度を振り返ると、1次試験後1カ月半というと9月中旬ですから、本試験まで1カ月しかないという時期でした。
この時期は確か、80分で解くことを自分に課し続けた結果、ようやく5、6回に1回ぐらいの割合で80分間でマス目を埋められるようになってきたばかりの頃。
右も左も分からないまま受けた直前模試の出来の悪さに衝撃を受け、それでも本番まであと1カ月しかないのでとにかく足掻きまくっていました。
もうがむしゃらにやるほかないというか、周りと比較する余裕もありませんでした。

このように、似たような状況の初学者は少なくないはずです。

たとえ今「全く成長が感じられない・・・」と途方に暮れていても、10月に入る頃、もしくは試験の直前1週間になるかも分かりませんが、きっと「恐ろしく成長している自分」に気付くときが来るはずです。

「インプット面」は、そろそろ9月、10月に学習の中心に置く教材を絞り込んで下さい。
「アウトプット面」は、解答時に自分がやらかした事故を「デスノート」に一元化することを始めて下さい。
あわせて、勉強会等に参加して人の意見を取り入れて、これは!と思うことをデスノートに追記して下さい。

今年限りでもう終わらせてNEXTステージへ進みたいじゃありませんか。

今は思う存分に足掻きましょう。

ただし、睡眠時間をなるべく確保してぜひ体調を壊さないようにして下さい。

 

2次試験とは何か

事例Ⅰに入る前に、大きなところから確認です。

2次試験は、問題用紙にズバリと書いてありますが「中小企業の診断及び助言に関する実務の事例問題」を記述式で4科目解答する試験です。

 

「診断及び助言に関する実務の事例問題」の事例企業は、中小企業庁に集約された過去実績データの中から選ばれた企業がモデルとなっているケースもあるようです。

また、診断と助言の内容は何でも良いわけではなく、「作法」と呼ばれる解答の方向性や決まり事のようなものがあります。

「作法」はぜひ下記をご覧下さい。

11代目Tomatsuによる3部作、学びが多いです。

【2次対策】事例毎の特徴・お作法を知る~事例①編~
【2次対策】事例毎の特徴・お作法を知る~事例②編~
【2次対策】事例毎の特徴・お作法を知る~事例③編~

 

各事例横断で重要なノウハウがこちら。
どちらも知っておくべき重要テクニックです。

解答枠の作り方【中小企業診断士2次試験】 by 岩塩
因果関係はこれでばっちり!「何を書くか?」より「どう書くか?」 by おべんと君

ぜひまだご覧になっていない方はまとめて目を通して下さい。
その結果、これからの2次試験対策の学習において得点が安定することが期待できる筈です。

 

2次試験の作法とテクニック

さて、ここで今一度振り返りたいのは、「作法」や「解答枠や因果関係といった重要なテクニック」がなぜ必要かということ。

なぜか。それは、そこを知っていると「診断及び助言に関する実務の事例問題」へより上手く対応でき、得点の安定化が見込まれるからです。

では「作法」や「重要なテクニック」はあくまで筆記試験対策であり実用的でないのか?

答えは「否」です。

2次試験は「論述試験」と「口述試験」で構成されますが、論述試験だけでなく「口述試験」においても「この切り口にはこの1次知識を答える」といった「作法や重要なテクニックに知見があるか、実践できるか?」が試されていると、ひしひしと感じます。
やはりそこがコンサルとしての素養ということだと思いました。

また、合格後に「実務補習」として班分けして実在する企業を訪問し「診断及び助言の実務」を行いますが、その時も2次試験で学習した「作法」や「重要なテクニック」をベースに思考すると、チーム内のコミュニケーションや合意形成も円滑に進みますし、何より診断先企業の社長にも受け入れていただき易くなります。

試験に受かるために学んでいるのではなく、中小企業診断士になり、どこかに実在するA社長、B社長、C社長、D社長の思いを受け取り、社長がありたい姿を目指す上で力になるために「提案すべきことを提案できる人材」になる。

そのために、この一見答えのないような試験に向き合っていることを、皆様ぜひ忘れないで下さい。

そして、私はこの「社長の存在、社長の思い」を意識することが、当試験に臨むうえで非常に重要であると考えました。

 

【全事例共通の重要ポイント】

①「社長の思い」が最優先すべき「最大のヒント」
・・・したい、・・・を目指している、
・・・をモットーに、
・・・という夢、
・・・を志向した、ビジョンである・・・、等々


②その設問が「企業戦略・事業戦略(SWOTや競争戦略)」なのか、それともより具体的な「オペレーションレベル」なのかを正確に把握する

③聞かれたことに素直に答えるために「解答の型」と「因果を押さえる」ことが重要

 

②はTomatsuの記事にあった「(2)人事・組織に絡めた解答を意識」および「(3)レベル感(レイヤー)を意識」で説明されている通りです。

③は上記の岩塩とおべんと君の記事に書かれている通りです。

そして今回付け足したのが①です。
「事例問題全体の題意」を把むために非常に重要であると考えておりました。

※題意・・・問題の意味

 

社長の思い

前回の記事にも書きましたが、「与件文(=問題用紙の冒頭にある事例企業の沿革や状態を”与件”として書かれた文章」は診断先社長からの「説明内容」であり、「設問文(=問題1、問題2等の問題文)」は診断先社長からの「相談内容」と考えて下さい。

 

例えば、あなたが中小企業診断士として診断先企業の社長室で社長から沿革と状況説明を聞き、さらに具体的に「新規事業の拡大と、旧態依然の経営体質の改革を実現したいんだ」という思いを説明されたとします。

その上であなたが「それで社長、この度はどのようなご用向きでしょうか」と話の続きを促すと、社長から「当社にとって今後の事業展開に最適な組織構造はどのようなものだろうか?」と質問されたとします。

これに対して、「技術伝承のためにベテラン社員による計画的なOJTを実施しましょう」とか「全社横断PJを設置して現在の主力事業へ製造・開発・販売のリソースを集約し、更なるシェアップを目指しましょう」と答える人はいないと思います。

言われた通り”素直”に、社長の思いとして伺った「新規事業の拡大」と「経営体質の改革」を軸として「社長が気づいていない施策」のうち、他の受験生も書くであろう当たり前の提案を当たり前に書く。
私は、これが何よりも重要であると考えるようにしていました。

もし今回の相談内容(設問文)だけ告げられて提案内容を考えなければならなかったとすると、題意を踏み外す可能性は99.999・・・%です。
当たり前ですよね。そうならないために社長は事前に「事例企業の沿革や現在の状況」(与件文)を説明してくれたのですから、その内容を真っ先に踏まえる必要があります。

その中でも最重要な情報「与件文中に散りばめられた社長の思い」です。

これを拾えるかどうか。
特に事例Ⅰではここが勝負の分かれ目になると考えていました。

では実際にどのように散りばめられているのか?を事例Ⅰを題材に見てみたいと思います。

 

事例Ⅰの解答の糸口(ヒント)

事例Ⅰは組織と人事の事例問題です。
事例Ⅰとは何か?については上記のTomatsuの記事に丁寧に書かれていますので、そちらをご参考下さい。

この事例Ⅰ。事例ⅡとⅢに比べて圧倒的にヒントが少ないと言われており、それを理由に苦手とされる方も多くおられます。

具体的には、事例Ⅱはヒントとなる要素が多数登場する中で「SWOT(強み・弱み・機会・脅威)やターゲット等の正しいヒントを抽出し正しく使うこと」が求められるため、「ヒントが少ない」とは真逆です。

事例Ⅲは、問題点がはっきり書かれている中で「生産管理・生産実施・情報管理等のレイヤーを正しく切り分けて、問題点を解決・提案すること」が求められるため、「ヒントが見つからない」ということはあまり起こりません(事例Ⅲは出題傾向が変化している部分もありますが、概ね上記の通りかと思います)。

一方の事例Ⅰは、事例Ⅱのような分かり易いヒントはあまりなく、事例Ⅲのような分かり易い問題点もあまり書かれておりません。

それでもA社社長は「組織構造」と「人的資源管理」についてテコ入れを図りたいと考えているわけで、そこには社長の思いがあるはずであり、実はきちんと与件文に書かれています。

そこ、つまり「与件文中の社長の思い」をガチっとロックオンして各設問すべてに取り込むつもりで臨む。

それを踏まえてポイントをまとめてみました。

 

【事例Ⅰの重要ポイント】

①特に「社長の思い」が大事!最優先すべき「社長の思い」は今後の方向性を指し示す指針

②「組織構造」「人的資源管理」のどちらも社長は思いを持っているから現状を変えたい

③解答の文末に「効果」を入れたいときは「社長の思い」をそっと置くのが吉

④可能な限り「社長の思い」を書きたいが、不自然に感じるなら絶対NG

 

事例Ⅰの「A社長の思い」は重要なヒント

ところで先日、おべんと君が制約条件を守るとは何か?社長の思いに沿っているか?という記事を投稿しました。

この記事は「設問文の制約条件=社長の思い」であり、そこを外すと「話を聞いていない」と判断されて一発退場になりかねないと、制約条件を押さえて解答作成することの重要さを説いています。
私もその通りだと思います。

上にも書いた通り、「設問文」は診断先社長からの「相談内容」ですから、このコミュニケーションでエラーがあっては診断・助言の内容も社長の期待に応えることが難しいでしょう。

上記の例で組織構造を問われているのに「ベテラン社員によるOJT」を提案したのがこの例です。

社長が「人を増やしたくない」といったら採用は提案できないし、「給与やインセンティブ以外で」と言ったらそれら待遇面の提案は絶対に避けるべきなのです。

与件文中の社長の思いが題意から逸れないための重要なヒントであるのと同時に、設問文中の制約条件もまた社長が与えてくれた重要なヒントであるとお考え下さい。

ちなみに上記の例で「既存事業にリソースを集約」と提案したのは「与件文の題意(社長の思い)から逸れた事故」の例です。

 

さて、事例Ⅰの与件文の中には社長が「こうありたい」と考えるビジョンや課題が必ず含まれています。
ここから先では、そこを押さえるということの意味を考えるために、具体的に与件文を見てまいりたいと思います。

 

【注意!】
ここから先は実際に出題された与件文を用いた内容になります。
特に令和元年の過去問学習を超直前期にとっておきたいという方は読み飛ばしていただきたく、うっかりご覧にならないようにご注意下さい。

 

令和元年の事例Ⅰ

下記の画像は左から問題用紙の1ページ目、2ページ目、3ページ目です。

そしてオレンジの枠で囲った部分は私が「社長の思い」だと考えた箇所です。

 

 

1ページ目の「社長の思い」
・(若い経営トップとともに)事業拡大に取り組んでいる

 

2ページ目の「社長の思い」
・長年問題視してきた高コスト体質の見直し
・時代に合わせて再生するため経営改革
・苦渋の決断でコストカットした部分を賞与に回す
・新規事業の拡大

 

3ページ目の「社長の思い」
・再生に向けて経営改革に取り組む
・熟慮して組織再編を見送り

 

これらを踏まえ、社長の思い・ありたい姿を要約するとこうなります。
要約すると「2つ」に集約される年が多いのですが令和元年は3つでした。

【社長の思い(要約後)】

時代に合わせて再生するための経営改革

利益体質の改善

新規事業の拡大

 

この社長の思いを要約した文言を設問文の最上部余白に大きく書き入れると、設問解釈時や骨子作成時に道を外れずにすむと考えました。

※私は「設問文下の余白に骨子を書き込む派」だったので特に。

 

 

「解答プロセス」として書くと、私はこのような手順でした。

①与件文の第1段落(企業概要)と最終段落を読む
②設問解釈する
③与件文を読む

までは一緒ですが骨子作成の前に④を行いました。

④社長の思いを設問用紙の上部余白に書く
⑤骨子作成する(ここまでで開始後40分間)
⑥解答用紙に記入

この順番であれば骨子に社長の思いを反映しやすくなるかと思います。

「工程」を増やすことは時間を割く「重要な意思決定」になるので、ご自身に合う合わないはよく吟味して下さい

 

さて、ここで令和元年から直近5年間の与件文を並べてみます。

※「まだ手を付けていない」という方もいらっしゃると思うので、上の令和元年のように具体的に要素を書き出すこともしませんし、画像も拡大しないようにしておきます。

 

直近5年間の与件文を俯瞰する

先ほどと同様に与件文3ページの画像です

上から令和元年→平成30年→平成29年…と並べました。

 

 

■令和元年の長文化

各年度とも1ページの行数が29行である構成は変わらないため、横並びで比較できます。
それを踏まえると、改めて年度ごとに「3ページ目のボリュームの違い」がはっきりと分かります。

特に与件文が長いのが平成28年度と令和元年度。
しかし、平成28年度も長文とはいえ、文字数で比較すると令和元年は直近5年間では別格です。

・平成30年 2,368字
・平成29年 2,221字
・平成28年 2,739字

に対して、

・令和元年 2,958字でした。

確かに長文化したが、はたして今後もこの傾向が続くのでしょうか?

 

■与件文から社長の思いを見出す

令和元年度と同様に各年度の与件文中に書かれたA社長の思いをオレンジ色の枠で囲みました。

与件文はざっくりいうと「現在→過去→未来」という構成で書かれることが多いため、社長の思いが記述される「位置」も何となく規則性が見出せそうな気がしますが、「そこに書かれている筈!」と決めてかかることは非常にリスクが高いのでおススメしません。
あくまで「この辺りにあることが多いんだ」ぐらいに覚えておいて、どうしてもヒントが見つからないときに「手掛かりになれば良いな」程度にしておいて下さい。

ただし、「最終段落に社長の思いが書かれている年度が多い」ということは上記の通り「事実」であり、当てにして良さそうです。

私は、設問解釈を始める前に「第1段落の事業の概要」と「最終段落の社長の思い」を先に読む!と決めていました。

ということで、ここで注目したいのは位置ではなく「オレンジ色の枠の数」です。
社長の思いが「重要なヒント」だとすると、毎年結構な数の「重要なヒント」が与えられていることが分かります。

これを拾うことができれば、「SWOT(強み・弱み・機会・脅威)」や「過去の成功例、失敗例」といった分かり易いヒントがもし見つけづらかったとしても、題意を大きく踏み外すリスクが減ると考えます。

私は社長の思いを見つけたらオレンジ色のマーカーで目立つように線を引きました。

 

【閑話休題】
事例Ⅰでヒントが見つからない時の奥の手

・過去の成功例や失敗例を活かす
・設問文中の文言と同じ文言を与件文から探す
・繰り返し登場する文言に注目する
・設問文中にある「制約」から推測する
・「つまり」など強調する接続詞に続く文章に注目する
・「圧倒的に」「劇的に」等のパワーワードに注目する
,
(順不同)

 

 

■今後は与件文3ページが常態化する?

繰り返しになりますが、令和元年の与件文は長文化しました。

・平成30年 2ページ+9行(2.3ページ)
・平成29年 2ページ+3行(2.1ページ)
・平成28年 2ページ+19行(2.7ページ)

に対して、

・令和元年 2ページ+24行(2.8ページ)でした。

このまま「与件文3ページ時代」に突入するのでしょうか?

上記の与件文を見比べると、令和元年は他の年度よりも「社長の思い」の記述の数(オレンジ色の枠の数)が多いことに気付きます。

もしかしたら・・・ですが、令和元年の事例はそのままだと解きづらい等の理由で「社長の思い」を随所に入れ込んだ結果、与件文が長文化したのかもしれません。

だとすると、「事例Ⅰの与件文はいよいよ3ページ時代に突入した」「与件文は長文化のトレンドだ」と一足飛びに考えるべきではなく、単発的であったかもしれないという想定もしておくべきでは、と。

もちろん、令和2年度も与件文の長文化を想定して備えておくことは必要です。
当日、そんなことでいちいちショックを受けている暇はないからです。
令和2年度も長文化したら「ヒントが多く埋め込まれているかも」と前向きに捉えましょう。

ただ、与件文が長いと疲れます。
本試験ではヒントを探しながら限られた時間で読まなければならないため、単なる文字数以上の負担を感じます。
令和2年度の与件文がまた2.1ページ、2.3ページ程度に戻ることを願って、そのような推測をしてみました。

そして最後にもう一つ。

令和元年の事例Ⅰは「社長の思い」がヒントとして多く与えられたと書きました。
だとすると、もしかしたらこの年に点が伸びなかったとしたら「社長の思いを上手く受け取れなかった」ということはないでしょうか。

ではここから検証を、、、と思ったのですが、既にかなりの長文となってしまったため、今回はここでまとめに入ります。

 

まとめ

組織・人事の事例は社長の思いに従う

 

まとめ①

相対的にヒントが少ない事例Ⅰは「社長の思い」を汲み取りまくる

まとめ②

与件文(事前説明)の中の「社長の思い」は過去/現在を問う設問でも、未来を問う設問でもどちらも重要な解答要素となる

■過去/現在
A社はの強みは何か?成長を遂げた要因は?
=機会+強み+社長の思い

■未来①(組織構造)
A 社の存続にとって懸念すべき組織的課題は?
社長のありたい姿-現状の弱み

■未来②(人的資源管理)
社員のチャレンジ精神や独創性を維持するために必要な施策は?
社長のありたい姿-現状の弱み

まとめ③

「組織構造」と「人的資源管理」の設問(幸の日も毛深い猫)で社長が組織・人事を変革したい理由を「社長の思い」から探してみる

組織(人事を含む)は戦略に従う。戦略は社長のありたい姿を実現するための方策。
→→組織は社長のありたい姿(思い)に従う

まとめ④

外すと怖い「設問文中の制約条件」は実は社長からの大切なヒント

解答のブレ幅が広すぎる際にその幅を絞り込むための重要なナビゲーション
→→絞り込まれたブレ幅に収まり切らないと振り落とされかねない

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
✅ 対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

 

今回はピンクの枠に挟まれて肩身が狭い、です。

べりーでした。

 

【特集】
受験の女王ティアラ × 一発合格道場コラボ
2次試験直前!
プラス20点を実現する最終チェックリスト


雑誌「企業診断 10月号(9月28日発売)」に受験の女王ティアラことTACの津田まどか講師と当サイト「一発合格道場 11代目(2020年度のいつものメンバー)」によるコラボ記事が掲載されることになりました。
4科目それぞれでプラス5点=計プラス20点を実現するための事例Ⅰ~Ⅳの最終チェックリストと銘打って、発売時期にピッタリな実用的コンテンツを雑誌記事にて公開します。
本試験1カ月前という超直前期の入り口に立った時、「来た道の点検」と「進む道の確認」に、よろしければ活用し倒して下さい!


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

日時:2020年9月5日(土) 9:00~18:00

(18時以降、懇親会を予定)

場所:オンライン (zoom)

内容:1日で令和元年度の事例Ⅰ~事例Ⅳまでを扱う予定です

‐ 道場メンバーによるワンポイント講義

‐ グループに分かれてディスカッション

人数:12名程度

受付開始:8月25日(火) 12:00~  ※先着順となります

受付方法:こくちーず(準備中)

※タイムスケジュール等の詳細は、こくちーずにてご案内いたします

🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋

twitterもよろしくお願いします。

おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

Final Paper」という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか。
中小企業診断士試験における造語だそうですが、どんなモノを、どんな風に作ったかは人によって様々。
作成すると得られる効用について、ご紹介したいと思います。

例年、試験当日の一か月くらい前になると「Final Paper」の記事がブログに載り出すのですが、あえてこの時期にお届けする理由は後ほど。

本記事をお届けしたいのは、このような方々です。

『「Final Paper」って何?それ作った方がいいの?』という疑問をお持ちの方

「Final Paper」って何?

「Final」というくらいですから、試験当日の行き返りや休憩の時間で最終確認するポイント集を指します。
9代目きゃずが詳しくまとめていますので、ぜひコチラの記事もご参照ください。
(参照:9代目きゃず「一発合格道場の「ファイナルペーパー」総論」)

試験直前になって参考書を見るよりも、自分が思う要点を集約したペーパーでぎゅぎゅっと確認するという仕立てです。
トイレ休憩時の行列待ち(本年の一次試験での様子を伺う限り、例年ほど時間がかかるものではないかしれませんが)のようなスキマ時間も有効活用できます
当日の「お守り」(精神安定剤)のような効果も期待できますね。

いずれにしても、作成するからには目的を持ち、作成自体が目的にならないようにしましょう。
丁寧に体裁を整えたとしても、それが自分の血肉にならなければ、意味がありません

何を盛り込むのか?

私の場合、事例別の知識やテクニックのうち、試験直前に確認しておきたいモノだけを抜粋し、純度を高めていきました
人によってやり方・まとめ方は様々でしょうが、代表的な内容を分類すると、以下のような形です。
(例:自分のFinal Paperから抜粋したものです)

試験当日の心得をまとめる
例)
「事例Ⅰから電卓を用意」
「受験番号・氏名は絶対に書くこと」
「どうせテンパるが、後には良い思い出になる。楽しむ」
「「選抜試験」であることを意識しつつ、企業診断を楽しむ」
「A~D社に対して、一貫して「親身」になって答える」

事例別の解答方針(タイムマネジメントを含む)・着眼点・関連知識をまとめる
例)事例Ⅰ:人事(さちのひも)・組織(けぶかいねこ)
事例Ⅱ:Target(デモジオサイコ)+4P/4C
事例Ⅲ:QCD・ECRS・4M
事例Ⅳ:対比が時系列なら「低下/上昇」(変化)、競合なら「低い/高い」(状態)

自分のミス・癖に関する反省点と対応策をまとめる
例)事例Ⅳ:
「計算問題は表を作成してモレを防ぐ」
「端数処理や桁数は解答欄に「xx.xxx%」等と先に記入」

事例別の活用キーワード(フレーズ)やフレームをまとめる
例)事例Ⅱ:
★キーワード:ピンとくる効果の〆を選ぶ
①顧客関係性→深化、②顧客認知度/満足度/愛顧→向上、③顧客生涯価値(LTV)→最大化
★フレーム
「(ターゲット層)の(効果)を目的に①②③(プロモーション)で来店を促す」

試験当日の心得」をわざわざ書き出しておく意味は何でしょうか。
試験当日は、どんな不測の事態が起こるかわかりません(試験開始後に検温漏れが発覚して検温に走らされるetc)。
想像だにしなかった出題のされ方として、頭が真っ白になったり浮足立つこともあるかもしれません。
歯が立たぬ事例の後、頭の切り替えが必要になることもあるでしょう。

そうした事態に備えるため、当日のメンタルコントロールを今からイメージしておくのです。
私の場合、各事例のペーパーの冒頭に、試験当日の自分への戒めを記載していました。
例えば、事例Ⅰ~Ⅲと解いてきてクタクタになって迎える事例Ⅳのペーパーには、「集中力と注意力。あと一歩」と記載していました。
持ち物リストを入れておいてもいいかもしれません。

いつ作るのか?

いつ作るのか、という点についても人それぞれですね。

試験直前に集大成としてまとめる

学習の過程でまとめる

個人的には、今日から学習上の気づき等をまとめ始めることをオススメします(②)。
あらためて時間を取ってやる(①)のでは、直前期の作業時間が勿体ないし、学習期間中の気づきをまとめる機会にならないと感じたからです。

私の場合、毎日、学習時間の初めにその時点でのFinal Paperを眺め、学習時間の終わり際には今日の気づきをまとめ、Final Paperを修正しました。
その際、Final Paperに記載したのに実行できなかったことを洗い出し、それが自分の能力不足によるものなのか、はたまた汎用性が乏しいテクニックで削除すべきか、自問自答していました。

自分の合格体験記でも記したのですが、「Final Paperを完成させていく作業は、結晶作りのようなもの」でした。
書き溜めたものがそのままFinal Paperになっていくイメージです。
①も良い方策かとは思いますが、試験直前に生煮えの知識や試したてのノウハウを混ぜてしまわないように、気をつけてください。
苦手なモノ、使い慣れていないモノを直前に見返しても、戸惑いの原因につながるような気がするからです。

いずれにしろ、まとめる過程で頭の中も整理されることが一番大事です。
先人が作ったFinal Paperをそのままお使いになるのも時間短縮のためには良いと思います。
今日から作り始めるなら、まだ時間はたっぷりありますので、ご自身での学習を進める過程でまとめてみてください

どう作り、当日持ち込むのか?

「手書き」派と「PC作成」派がいらっしゃると思います。
作り方は大方、こんな感じでしょうか。

ノートに論点ごとに付箋を貼り付けていく

Word、Excel、Powerpointでカッチリまとめる

スマホでも呼び出しやすいEvernote、Trelloでまとめる

私の場合、道場記事や参考書にある知識やテクニックを、Excelに打ち込んでいました
納得感、腹落ち感を重視しながら、新しい内容を取り込んでは見直し、修正していきました。

どのような内容を盛り込むにせよ、最終的な分量は絞込みましょう
例えば、各事例A4で1~2枚に留めるなど、最後に持ち込んで読めそうな分量から逆算して決めてしまうのも手です。
前の事例の出来が気になってる中で、頭を切り替えられるような内容・分量がオススメです。
試験当日にじっくり読み込む時間は限られていますし、最後まで残った「要点」こそが当日押さえるべきポイントです。

作成したファイルはタブレットで持ち込むのもよいですが、私の場合は印刷して持ち歩きました
学習の過程で常に脇に置いていたため、もはやFinal Paperに書いてあるような内容は覚えてしまっていたのですが、それでも試験当日に手元で確認できること自体が重要です。
学習の成果がそこにまとまっているので、「これだけ努力してきた」という安心材料になります。

作成の参考にしたもの

一発合格道場の過去記事でも、オススメのFinal Paperが紹介されています。
過去にこれだけの数、言及されています。
多くが各事例のポイントにわかりやすく言及している良記事です。

「ファイナルペーパー」での検索結果 276件
「Final paper」での検索結果 16件

インターネットの良さは、コピペして使えること。
掲載されている図表をスクリーンショットで貼り付けることも出来ます。
ぜひご活用ください。

また、私がFinal Paperを作成に役立つと感じた参考書をご紹介します。
(リンクは現時点での最新版)

2次試験合格者の頭の中にあった全知識

今回執筆者として加わっていてなんですが、一度取り込んだものの、後からピンとこなくなったものもありました。
特定の年度の過去問では該当しうるけど、その後の出題傾向に合わなくなっているように見受けられるものとかですかね。
そうしたものは学習の過程で消していきました。

前述したとおり、自分の中での納得感、腹落ち感が一番大事です。
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】「全知識」「全ノウハウ」の活用方法」)

【参考にした箇所】
「最重要の切り口」「使える解法テクニック」「知っておきたい考え方のトレンド」

中小企業診断士2次試験 事例問題攻略マスター

過去問解説に加えて、各事例の特徴がまとまっています
非常にわかりやすく、学習初期に購入したものの、度々参照しました。

最近第2版が出版されてリニューアルされているので、特にオススメです!

【参考にした箇所】
「必要知識一問一答」

30日でマスターできる 中小企業診断士第2次試験 解き方の黄金手順

与件読解や設問解釈をマーカー付で解説してくれている良書です。
「ふぞろい」にせよ、「全ノウハウ」にせよ、カラー付ではないので、合格者のマーカーの使い方を知るにはブログが良いという話になるのですが、本書はその点をクリアしています。

こちらも私は前の版を使っていましたが、最近新版が出版されました。
直近の合格者が執筆に関わり、今回から「「黄金」手順」と改題されたようです。
文字通り金ぴかな装丁が目を引きますね(笑)

【参考にした箇所】
「切り口」「知識」

実は自分自身のものも作っていたのですが、共通部分は以下の記事にまとめました。
一次試験前に掲載したので、ご覧いただいていない方もいらっしゃると思うので、あらためてご紹介いたしました。
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】2次試験対策:今知っておくべきこと part1」)
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】2次試験対策:今知っておくべきこと part2」)

今日のまとめ

① 試験当日の行程や休憩時間で最終確認するポイント集
② まとめる過程が一番大事なので自分で作りましょう!

以上、いけちゃんでした!

それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!
        

<よろず相談会のお知らせ>

日時:2020年8月29日(土)23:00~25:00

場所:オンライン (zoom)

・内容:独学者向けの「ユルいアドバイス」と「よろず相談会」
(相談会は6~7名/班を20~30分毎に入替形式)

人数:約20名(※応募多数の場合は抽選といたします)

・受付期間:8月11日(火)6:00~8月21日(金)24:00

・受付方法:Googleフォームにて必要事項入力

・参加確認:8月22日(土)までにEメール連絡
(※抽選の場合、外れた方への連絡は致しかねます)

        

twitterもよろしくお願いします。

 

こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

 

前回までの記事はこちら

 

さてさて、気付けば8月も下旬です。

試験まであと二か月……の日が、近づいて参りました。

勉強、進んでますか? 五里霧中・スランプ中の方もいることと思います。

 

特に独学生は、一度スランプに陥ると何をしていいか分からなくなりがちですよね。

本日は、スランプの方もそうでない方も、何かヒントになるかも? と思い、私が昨年過去問を解いていたときの勉強ノートの内容をご紹介したいと思います。

前置きとして、予備校にも通わず、勉強会にも参加せず(地方在住ということもあり、その発想がなかった)、ひたすら独学で過去問演習をしていました。

手順としてはこんな感じです。

 

① 過去問を解く(とにかく80分で解く)②「ふぞろい」と道場ブログ記事を読む

(先輩たちの再現答案&解説・考察を読む。1事例につき、再現答案を最低でも4~5本見る)

③ 自分ができなかったことを書く(容赦なく書く)

④ できなかったことを、どうすればできるようになるか考えて書く

 

 

今回ご紹介するのは、上記③と④の部分です。

これをセルフ反省会と称して、出てきた反省点を過去問振り返りノートに書きつけていました。

 

中には超個人的なものもありますが、できれば読み飛ばさないで頂きたいのです。

昨日のべりーの記事でも言っていたように、そして夏セミナーでCKも言っていたように、二次試験ではあなたの個性や独自性を出しても、あまりいいことがありません。

むしろ、事故につながる可能性が高いです。

国家資格の試験なのでそういうものだと割り切りましょう。

(たとえば医師も国家資格ですが、患者からすると国家試験で担保してほしいのは「独自の思想や治療法を持っていること」ではなく、「医師として当たり前の知識と技術があること」ですよね。それと同じと思って下さい。)

 

そのため、二次試験の勉強におけるPDCAのCAの部分、つまり「振り返って、改善する」プロセスは、個人的なクセや思い込みを矯正していく作業、という側面があるのです。

当時はそこまで明確に意識できていませんでしたが、そんなことも頭の片隅に入れつつ、さっそく見てみましょう。

平成30年度の事例Ⅰ~Ⅲが対象です。

(事例Ⅳは、他とは別物と思って対策していました。)

 

 

平成30年度 事例Ⅰ 振り返り

※従業員の9割が技術者という研究開発型企業、A社の事例です。

 

【全体】

・コア・コンピタンス=センサー技術と押さえられていなかった
・何が競争優位性となるのか整理できていなかった
なぜか→経営資源の整理ができていなかったから
How 考える

解説:

つまりこの人、事例Ⅰ、0点じゃない? と思うようなメモですが、これが現実です。

「競争優位性」「コア・コンピタンス」という事例Ⅰの通行手形的アイテムを使いこなせていないことを、まずは可視化しております。

そこから、つまり「経営資源の整理」だ! という点(=What)までは辿り着けたものの、具体的な解決策(=How)が思い浮かばず、「考える」にピンクマーカーを引いて棚上げしています。

そのうち思い付くだろうと思ったのでしょう。

結局、その後 事例Ⅱを解いて「B社の強み・弱み」を整理することを学び、事例Ⅰでも同様の視点でマーカーを引くことで落ち着きます

 

 

【第1問】

・競争戦略の視点から~と聞かれたら
「差別化戦略/コストリーダーシップ戦略/集中戦略(差別化集中とコスト集中)」を思い出す。

★一次知識もう一度確認する。説明できるようにする。

 

・理由を聞かれたら、「理由は~」で始めた方が良い

 

解説:

まず、一次知識が足りていない場合は、覚えて定着させればOKです。

このあと単語帳に落とし込み、通勤時間に何度も見返しています

 

理由は~のくだりは、実はお作法として「オウム返し」は聞いていたものの、なんかカッコ悪いと思って実行しなかったのです。

その結果、解答が30°くらいズレた方向に向かいました。事故です。

やはり「オウム返し」の方が解答の方向性が定まりやすいことを、身をもって実感しました。カッコ悪いなんて言ってごめんなさい。

 

 

【第2問 設問(1)】

・設問が否定形なので、回答も否定形でOK.その方が分かりやすい。
そう考えれば、営業がいない=消費者ニーズを把握できていない というシンプルな考えが出てきたかも。

解説:

これは本人にしか分からないシリーズですが、大昔、国語の授業で「自由記述式の解答には、なるべく否定形を入れるな」ということを言われたのです。

例えば、「〇〇がないから」ではなく「〇〇が少ないから」にした方がいい、とか、「〇〇ができないから」ではなく「〇〇が難しいから」とか。

私も10代だったので記憶が曖昧&先生の真意も今となっては不明ですが、どうやらこれが深層心理にずっと残っていて、「否定形で答えないルール」をかたくなに守っていたんですね。

だがしかし、そんな意味不明のマイルールとは今日でさよならです

こんな感じで、変なクセを見つけたらすぐに可視化して捨てましょう

 

 

 

【第2問 設問(2)】

・以前は売り切りで継続的な収入源にならなかった

→売り切りだと何が悪いの? を、もう一歩踏み込んで考えるべき

なるべく財務諸表によせて考えてみる

解説

与件文の単語を引用するところまではできたが、「ふぞろい」を見たら合格者はもう一歩踏み込んだ内容を書いていた、というパターンです。

ではどうしたら一歩踏み込んで考えられるの? と自問し、設問の内容からここでは「財務諸表を思い浮かべられたら良かったんじゃないか」という結論を出しています

 

 

なお、事例Ⅰの振り返りメモはここで終わっています。

たぶん、第3問が難しすぎて続行不可能になったのだと思います。

 

 

 

 

平成30年度 事例Ⅱ 振り返り

※和の風情と文化の香りただよう老舗旅館、B社の事例です。

 

【全体】

・3C分析の自社は、強み・弱みを考える

メモはできていたが、答案にできず

→解答字数から要素の数を割り出し、あてはめた方がよかった

・第1問~第4問を通して、一貫性のある内容になっていない

→環境分析と自社の状況を過不足なく整理する

解説:

「メモはできていたが、答案にできず」って、なんのためにメモしたの? って感じですが、これが現実です。

こういう1点も生み出さない言い訳は、早いとこ可視化して成仏してもらわなければなりません

2つ目の「環境分析と自社の状況を過不足なく整理する」は、あと一歩具体性に欠けますね、今見ると。

 

 

 

【第1問】

・書かなくても意味が通じることは書かない!

X市を訪れる観光客→単に「観光客」でOK

解説:

これもまた、自分のクセです。

私は比較的文章を書くのが好きなので、あれもこれもと修飾語を多くしてしまいがちでした。

しかし再現答案を見ると思いのほか端的に、個人的には素っ気ないと感じるくらい簡潔に説明している答案が多かった。

そこで、「書かなくても分かることは書かない」というルールをつくりました

 

 

【第2問】

・メインターゲットについて、

必要以上に狭めていないか? 逆に曖昧すぎないか? 点検する

解説:

おそらく、必要以上に狭めてしまったのだと思います。

ここでのポイントは、自分がやらかした失敗について、「逆に振れるとどんなことがある?」と考えたことです。

この両極端を想定することで、「いい塩梅」に解答をおさめられる可能性が高まります。

「なんか自分、こういう失敗もしそうだな」と思ったら、未事故でも書き出して、対策を立ててしまう方が効率的です。

 

 

 

【第3問】

・「英語で対応可」は、分かっていたのに回答に入れられなかった(問2で入れるか問3で入れるか迷ってしまった)

→強みを整理したら、それぞれに合った使い方、効果的な使い方を考える

解説

なんというか、悔しさがにじむ一文ですね。「分かっていたのに入れられなかった」。

そこで、「強みをどう使えば、より効果的なプロモーションになるか」という思考プロセスを取り入れることにしています。

おそらく、「こういう強みは、こう生かすと良い」みたいな細かいメソッドもあると思うのですが、そこまでマニュアル化する余裕もないため、ケースバイケースで考えることにしました。

 

 

【第4問】

・施策の提案問題

→誰に何をして、どんな効果を狙う を整理して書く

解説

いわずとしれた「だなどこ」フレームワークですが、初見ではフレームワークのすばらしさに気付いていません。

先般の「オウム返し」と同じで、聞いたことあるけどベタだなぁと思って使わなかった→結果、解答のピントがブレブレ という現象がここでも起きています。

フレームワークは、まずは素直に使いましょう。

 

 

 

平成30年度 事例Ⅲ 振り返り

※プラスチック射出成型加工の、C社の事例です。

(在庫のグラフやマン・マシン・チャートが出てきた年です。)

 

【全体】

・事例Ⅲは生産レベルで解決すべき問題を、もれなくダブりなく解答に落とし込む

解説:

すみません、先に言っておくと、私の本業が金型屋ということもあり、事例Ⅲについては言及少なめです。

これは、特に「書き漏れがないか」を注意喚起するメモですね。

C社の困りごとに対して、ちゃんと全部対策を示せているか? をチェックしましょう。

 

 

【第2問・第3問】

・図の読み取りは、図だけで答えない!

→与件文の対応箇所も確認して解答の要素を拾う

→「これは何の図か?」を具体的に、正確に把握する

→グラフは「タイトル」と「縦軸/横軸」をおさえる!

解説:

図だけで答えたんでしょうね。図にかじりついて。

これは他の事例でも言えることだ、事例Ⅱの顧客のグラフや事例Ⅳの財務諸表も、与件文の対応箇所を意識するのだ、と気付いた時は、「ユリイカ!!」ってなりました。

すぐに二次試験では基本中の基本と知り、やるせない気持ちになりました。

 

 

【第5問】

・2つ制約条件が与えられたら、まずはその2つを掛け算で使えないか考える。Aは~、Bは~よりまとまりがあり、具体的な解答になる。

解説

突然高度なことを言い出しました。難しいですね、これ。

ただ、制約条件が出てきたら「何に誘導しようとしているのか」を考えることは大事だと思います。

2つ条件があるのなら、1つだけでは誘導しきれないということでしょうから、「Aの条件だけだとこの範囲だよな。でもBも合わさるとこれに決まるな」という考え方は役に立つと思います。

 

 

 

 

 

いかがでしたか?

同じ問題を解いても「できたところ、できなかったところ」は人それぞれです。

大切なのは、課題を明確にして、「解決策を考えよう」と明文化することだと思います。

 

ちなみに方法でいうと、自分のクセや、間違いやすい箇所に気付くためには、他者との比較や他者からのフィードバックが有効です。

一方、「なんでそんなクセがあるのか?」「どうしたら、自分はこのクセを治せるのか?」は、人の意見を聞いても良いですが、最終的には自分で考えるしかありません。

そのあたりも意識して使い分けると、よりメリハリある勉強ができると思います。

 

 

 

 

なお、平成30年度については10代目なおさんのまとめ記事があります!!

10代目高得点解答にみる2次試験合格のポイント!:平成30年度事例Ⅰ

10代目高得点解答にみる2次試験合格のポイント!:平成30年度事例Ⅱ

10代目高得点解答にみる2次試験合格のポイント!:平成30年度事例Ⅲ

 

そして、平成29年度については、この企画の元祖・9代目だいまつのまとめ記事もあります!!

【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅰ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!

【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅱ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!

【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅲ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!

 

どちらも道場読者の必修記事と考えております! ぜひご覧下さい!!

 

ではでは、引き続き一緒に勉強がんばりましょう~^^

 

 


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

twitterもよろしくお願いします。

おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

あのアツい一次試験から約一か月、学習は順調に進んでらっしゃいますでしょうか
「順調」だとお感じの方には、本日の記事は不要なので、そっと閉じてください。(そっとね…笑)
いまいち手応えがないな…」という方には、少しはヒントになる部分があるかもしれません。

さて、一次試験から受験されてストレート生の方は、設問文の選択肢に関する正誤判定に磨きをかけてきた「一次脳」を作ってこられたと思います。
あんまり良いネーミングではないかもしれません…ごめんなさい)。

二次試験で活用すべき知識は一次試験の範囲のうち、相当限定されています
なので、「一次試験に合格したんだし、復習の必要なんかないよ」というご意見もよく聞きます。
でも、二次試験の過去問題を解いてみて「全く別物の試験だから」だと感じる部分があるなら、「全知識」「全ノウハウ」の出番です。

私はご縁があって2020年版の「全知識」「全ノウハウ」の執筆に関わりました
今回は、道場メンバーに聞いた赤裸々な使用体験記(2919年版)や4人の執筆者オススメの使い方、注意点(2020年版)をご紹介しながら、先日のオンライン夏セミナーにて際中・事後にご質問いただいた「全知識」「全ノウハウ」を上手く活用する方法を一緒に探り、「手がかり」をご提供できればと思っています。
※執筆者が書くと「プロモーション」っぽくなってしまいます(笑)が、注意点も併記しますのでご容赦ください

2次試験合格者の頭の中にあった全知識 (2020年版)」(以下、「全知」)
2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ (2020年版) 」(以下、「全ノウ」)
2020年版 事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウ」(以下、「事例Ⅳ全知全ノウ」)

本記事をお届けしたいのは、このような方々です。

「全知識」「全ノウハウ」の活用方法を知りたい方

各書籍の内容

「全知」「全ノウ」シリーズは、「ふぞろい」シリーズと異なり、派生書籍は少ないです。
本日初めてこの書籍を知った方に向けて、それぞれの違いを最初にお知らせしておきます。
なお、「ふぞろい」シリーズの差異については、以下の過去記事が詳しいです。
(参照:10代目かわとも「よくわかる!ふぞろい書籍一覧表」)

「全知」「全ノウ」
事例Ⅰ~Ⅳを網羅し、口述試験までカバーしています。
全知識では、事例ごとのパターンや切り口(着眼点)をご紹介しつつ、関連する一次知識をご紹介しています。
全ノウハウでは、二次試験に共通のノウハウの他、直近二か年分の事例分析を掲載しています。

「事例Ⅳ全知全ノウ」
事例Ⅳ対策に特化した一冊です。
論点ごとに知識・ノウハウをまとめており、過去問を演習問題としている点が特徴です。
また、「事例Ⅳ全知全ノウ」はあえて前年度の事例は扱っていません
その理由は、前年度事例は「80分通した演習に使うべき(本書のように反復練習する対象とするべきでない)という考え」に基づいています。

各書籍の目次をご紹介します(事例ごと重複する部分は一部省略しています)。
ピンとくるようでしたら、次項(「活用方法」)もご確認の上で、ぜひご活用ください。

2次試験合格者の頭の中にあった全知識

第1章 事例別対策【事例Ⅰ】
■事例Ⅰの概要
Ⅰ 代表的SWOT項目
Ⅱ 最重要の切り口
Ⅲ 項目別パッケージ
1.事例Ⅰの基本的な考え方
2.大枠戦略検討
3.リーダーシップとマネジメント
4.組織形態(組織デザイン)
5.組織の成立と存続要件
6.組織風土・組織文化
7.組織のライフサイクル
8.モチベーションアップ
9.能力開発
10.インターナルマーケティング
11.評価
12.報酬
13.キャリアコース
14.非正規社員の活用
15.採用・退職
16.同族会社,非同族会社
17.事業承継
18.M&A(合併と買収)
19.アウトソーシング
20.ダイバーシティ・マネジメント
21.業務の定型化
22.IT活用
Ⅳ 使える解法テクニック
Ⅴ 知っておきたい考え方のトレンド
第2章 事例別対策【事例Ⅱ】
■事例Ⅱの概要
Ⅰ 代表的SWOT項目
Ⅱ 最重要の切り口
Ⅲ 項目別パッケージ
1.大枠戦略検討
2.競争戦略
3.市場細分化(標的市場の選定)
4.PPM
5.Product① 品揃え拡充
6.Product② 共同開発
7.Product③ カニバリゼーション
8.Product④ サービス財
9.Place① 直販
10.Place② OEM
11.Place③ 主要顧客依存
12.Place④ 企業間連携(事業連携)
13.Place⑤ 外注(アウトソーシング)
14.Price① 価格設定
15.Price② ロスリーダー政策
16.Price③ メニュー選択式価格設定
17.Price④ プライスライニング政策
18.Promotion① パブリシティ(プル戦略1)
19.Promotion② 口コミ(プル戦略2)
20.Promotion③ ホームページ,BBS,SNSなど
21.Promotion④ 人的販売
22.Promotion⑤ 具体的なPromotion案
23.ブランド
24.IT
25.店舗販売
26.インストアマーチャンダイジング(ISM)
27.POSシステム
28.商店街
29.合併・買収
30.地域資源の活用
31.リスクマネジメント:危機管理
32.4C
Ⅳ 使える解法テクニック
Ⅴ 知っておきたい考え方のトレンド
第3章 事例別対策【事例Ⅲ】
■事例Ⅲの概要
Ⅰ 代表的SWOT項目
Ⅱ 最重要の切り口
Ⅲ 項目別パッケージ
1.生産計画はどうあるべきか
2.生産方式
3.管理方式
4.PQ分析
5.コミュニケーション
6.Q(品質)
7.C(コスト)
8.D(納期)
9.IT活用
10.営業と工場の役割分担
11.製造現場のチェックポイント
12.工場設置のSLP
13.IE
14.設備保全
15.製品開発
16.アウトソーシング
17.販売に関する事項
18.出荷・配送
19.CAD/CAM
20.コンカレントエンジニアリング
21.技術継承
22.工作機械
23.海外進出
Ⅳ 使える解法テクニック
Ⅴ 知っておきたい考え方のトレンド
第4章 事例別対策【事例Ⅳ】
■事例Ⅳの概要
Ⅰ 出題のポイント
Ⅱ 最重要の切り口
Ⅲ 項目別パッケージ
1.B/S,P/L分析
2.CF計算書の作成と基本分析
3.投資(プロジェクト)の評価とリスクの計算
4.損益分岐点分析(セールスミックス)
5.企業価値と株価
6.原価計算
7.連結会計
8.他の科目の関連知識
9.場合分け問題
10.デリバティブ(金融派生商品)
11.その他
Ⅳ 使える解法テクニック

2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ

第1部 2次試験のノウハウ(基本パート)
Ⅰ 2次試験における5つの基本的心構え
Ⅱ 2次試験全体の重要な切り口
Ⅲ 2次試験全体のノウハウ
1.設問文の読み方
2.与件文(事例文)の読み方
3.注意すべき与件文のポイント
4.解答の構築ポイント
5.解答の書き方
6.80分間のタイムマネジメント(基本例)
7.試験会場での緊張対策
8.ツールの活用法
9.戦略的に得点を確保する
10.学習上、必ず行うべきこと
11.解答における考え方のトレンド(全体)
Ⅳ 設問のタイプ別対応パターン
Ⅴ 2次試験事例別のノウハウ
第2部 本試験問題でのノウハウ活用例
第1章 令和元年度2次筆記試験考察
Ⅰ ノウハウ活用例―事例Ⅰ
1.設問分析
2.与件分析とSWOT分析
3.各問題の分析と活用できるノウハウ
Ⅱ ノウハウ活用例―事例Ⅱ
Ⅲ ノウハウ活用例―事例Ⅲ
Ⅳ ノウハウ活用例―事例Ⅳ
1.大枠戦略の検討
2.実際の与件文チェック
3.各問題の分析と活用できるノウハウ
第2章 平成30年度2次筆記試験考察
Ⅰ ノウハウ活用例―事例Ⅰ
1.設問分析
2.与件分析とSWOT分析
3.各問題の分析と活用できるノウハウ
Ⅱ ノウハウ活用例―事例Ⅱ
Ⅲ ノウハウ活用例―事例Ⅲ
Ⅳ ノウハウ活用例―事例Ⅳ
第3部 2次試験のノウハウ(詳細パート)
第1章 2次筆記試験対策
Ⅰ 与件文を読むときに注意しておきたいフレーズ集
1.LEVEL1 「  」で括られた言葉
2.LEVEL2 繰り返される類似表現
3.LEVEL3 強調表現(強調語・数字・接続詞)、欄外注記、別表
4.LEVEL4 顧客ニーズ、伸ばすべき強み、解決すべき課題や問題点、環境変化により求められている要求
5.LEVEL5 ニュアンスを読み取る
6.<補足>与件文と財務諸表の両方から内容を検討する
Ⅱ 解答を記述する際に活用できるフレーズ集
1.文字数の調整に活用できるフレーズ集
2.事例Ⅰ(組織・人事)に活用できるフレーズ集
3.事例Ⅱ(マーケティング・流通)に活用できるフレーズ集
4.事例Ⅲ(生産・技術)に活用できるフレーズ集
5.事例Ⅳ(財務・会計)に活用できるフレーズ集
Ⅲ 合格者が実践していた苦手克服法
Ⅳ 診断士2次試験の『よくある疑問』に答えます!
1.解答プロセス編
2.勉強方法編
3.その他
Ⅴ ファイナルペーパーを作ろう!
1.ファイナルペーバーについて
2.ファイナルペーパーの例
Ⅵ 合格者の成長グラフ
第2章 事例別最頻出テーマと令和2年度予測
Ⅰ 過去問題分析表
Ⅱ 事例Ⅰ(組織・人事)の最頻出テーマと令和2年度傾向予測
1.最頻出テーマ
2.令和2年度傾向予測
Ⅲ 事例Ⅱ(マーケティング・流通)の最頻出テーマと令和2年度傾向予測
Ⅳ 事例Ⅲ(生産・技術)の最頻出テーマと令和2年度傾向予測
Ⅴ 事例Ⅳ(財務・会計)の最頻出テーマと令和2年度傾向予測
第3章 2次口述試験対策
Ⅰ 口述試験の考え方
Ⅱ 口述試験ノウハウ
1.試験の概要
2.実際の質問内容
3.基本的対策

2020年版 事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウ

序章 本書の使い方
第1章 経営分析
Ⅰ 経営分析の知識・ノウハウ
Ⅱ 経営分析の過去問
第2章 損益分岐点分析(CVP)
Ⅰ 損益分岐点分析(CVP)の知識・ノウハウ
Ⅱ 損益分岐点分析(CVP)の過去問
第3章 意思決定会計
Ⅰ 意思決定会計の知識・ノウハウ
Ⅱ 意思決定会計の過去問
第4章 セグメント別会計
Ⅰ セグメント別会計の知識・ノウハウ
Ⅱ セグメント別会計の過去問
第5章 キャッシュフロー分析
Ⅰ キャッシュフロー分析の知識・ノウハウ
Ⅱ キャッシュフロー分析の過去問
第6章 その他計算問題
Ⅰ その他計算問題の知識・ノウハウ
Ⅱ その他計算問題の過去問

あなたにあった活用方法は?

それでは、道場メンバーに聞いた赤裸々な使用体験記(2919年版)や4人の執筆者オススメの使い方、注意点(2020年版)をご紹介していきます。

2次試験合格者の頭の中にあった全知識

【道場メンバーの使用体験記】
●一次試験後の二次の情報収集の際に、1回読んで、必要となる知識をざっくり掴んだ。(その後は過去問等の学習に専念)二次試験の一週間前に再度読み、取りこぼしの知識がないかを確認した。全知識の上手な活用方法がわからなかった。(お守りのような感じだったかも・・・)(岩塩
●二次試験で使う知識の補足。二次試験知識インプットはTBCが軸。ある程度二次試験の学習が進んだ後に、補足復習用として知識、論点、ノウハウに抜け漏れないかの確認に使った。(3ch
●一次知識の確認知識解答にならないようにするため、サラッと確認する程度にして、読み込まないようにした。(ぴ。
●一次試験の知識の振り返り。(カワサン

【執筆者 オススメの使い方】
・二次試験で求められる「知識の応用」のためには、これまで学んできた「点」を「線」や「面」で結びつける必要があります。
・そして、設問文を読んだとき、サッと頭の引き出しから出せる「瞬発力」も大事です。
フレームワーク(切り口)を自在に使いこなす「二次脳」への切り替えが必要だと感じる方に、ぜひ手に取っていただきたいと思います。
・各知識のレベル感を知っていただくのにも使えます。ご職業の中で精通している分野があると、稚拙に見える部分も正直あると思います。「ちょっとこれはどうかな…」と思う部分、私も事例Ⅳでちょこちょこあって、執筆者としてある程度削ったり、修正をかけたりしたのですけど、はたと思ったのは、「二次試験対策としてそんな精緻に知っておく必要ある?」ということでした。本試験でも、ご自身の経験に拘りすぎると黄色信号が点灯します。
・本書で記載されている知識のレベルが「適温」で、それ以上に詳しい内容は「不要」の可能性が高いです。一度通読したら、その後は辞書的な位置づけで使うのが良いと思います。
※とはいえ、ちょっと時代錯誤/的外れの部分も残ってしまっているようです。
それを見直すために前年度の合格者が執筆に参加しているので、私たち執筆者にとっては反省点ですね…スイマセン。

【注意点】
前年度版を持っているなら、改訂部分が限られるので、あらためて買う必要はありません
・過去問に基づいて網羅的に記載されていますので、丸暗記するような使い方は、二次試験が択一問題ではない以上、あまり意味がありません
ぴ。が指摘しているように、二次試験は「知識解答」が求められているわけではありません。詳細に読み込むより、どんな切り口があるのか、どういう観点を持って二次試験にあたればいいのかを探ってみてください。
・事例Ⅳについては基本的な内容にしか触れていません。対策は「事例Ⅳ全知全ノウ」が鉄板です。早めに読みつぶしましょう

2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ

【道場メンバーの使用体験記】
回答パターン、切り口の習得。(3ch
合格者がどんなことを大切にして問題を解いたかを参考にした。通読せず必要に応じて開く、箸休めに体験記を読むあくまでアウトプットの参考にする。(カワサン

【執筆者 オススメの使い方】
・掲載している思考プロセスは、執筆者(合格者n=1)のノウハウではありますが、切り口や戦略/戦術レベルを意識しつつ、出来る限り標準的なものに寄せるよう工夫しています。ぜひ思考プロセスのトレースにお使いください。道場が日頃提唱している“パクってカスタマイズ”です。
「全知識」の関連部分とリンクさせているので、ピンとこなければ、「全知識」の該当箇所を読んでみるのがオススメです。
・(ちょっと気が早いようですが)筆記試験合格後、口述試験に関する情報は主にネット上で収集することになります。本書は口述試験についても言及している、数少ない参考書ですので、ぜひご参照ください。

【注意点】
・二か年分の事例が掲載されているので、二年続けて本書をお求めになると、一か年分がかぶってしまいます
・各事例の解答内容は執筆者・監修者の一見解に過ぎません多数の再現答案に触れられる「ふぞろい」との併用をオススメします。

2020年版 事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウ

【道場メンバーの使用体験記】
確実に解答できるまで、間違えた問題は繰り返し解いた解答に納得できない問題があったので他の解説も見ていた。残存価額を入れるかとか、解説によって解答が異なる場合があった。(岩塩
計算問題の繰り返し、解法理解。初期段階から利用し、最終的に3、4周回した。(3ch
3回解いた。解答プロセスの確認に使った。「30日完成!事例IV合格点突破 計算問題集」を併用。両者の解答が違う時があったので、相互確認。(さとまる
●読んだら予備校で教わる作法や知識を教えてくれる書籍だったので「事例ⅣはMMCと心中しよう」と決めてからは封印した(予備校は双方向で質問できるので)。(べりー
●「30日完成!」を解いた後、一通り解いた。苦手な論点については2周解いた。事例4では、80分の時間配分が重要で、優先度付けについては別途過去問を解く必要あり。一次試験の学習期間中にも並行学習でやっておけば良かった。(CK
●評判良かったのでやっておけばよかった。(ぴ。

【執筆者 オススメの使い方】
最初は「財務・会計」との違いに苦しむ部分もあるかもしれませんが、道場メンバーが言うように「繰り返し」解いていくことで、反応できるようになっていきます。(わからなければ悩まずに解説を読んでしまいましょう!)
・事例Ⅳでは、やや複雑な計算が求められる意思決定会計を除き計算問題で点数を稼ぐことはもはや必須です。出来れば、掲載されている計算問題を毎日解きましょう積み重ねが活き、得点源だと唯一自信を持てる科目、それが事例Ⅳ。「ありがとう事例Ⅳ」(byかーな)です。
直前期からはどの単元を強化するか意識しながら取り組むのがオススメです。
・事例Ⅳに苦手意識をお持ちの方も、計算過程を途中まででも書くと部分点がもらえる可能性(極端な話、解答の方向性を文章で記述するだけでも部分点があるのでは、という話も)があります。正答できたかどうかではなく、丁寧な計算過程の記載を本書で身につけてください。
・実は記述問題の割合も高く、ここでいかに堅い対応を出来るかが勝負になります。本書で記述対策もバッチリです。

【注意点】
・「いや、全然わからないよ?どうすりゃいいのさ」という感触でしたら、「30日完成!事例IV合格点突破 計算問題集」もオススメです。本書よりも平易なレベルの問題が掲載されており、まずは「計算」に慣れるにはもってこいです。
・本書ではかなり難易度が高い部分も紹介されていますが、試験までの時間が限られる中で、どの程度注力するかは、ご自身でバランスを考える必要があります
・先述のとおり、前年度の事例は取り扱っていません。令和元年度事例Ⅳについて詳しく知りたい場合は、「全ノウハウ」をご参照ください。
・本書では80分の使い方はあまり学べないので、直前期からは過去問タテ解きも取り入れましょう

来年はあなたが執筆者になるかも!

「全知識」「全ノウハウ」は前年度の試験合格者4名を執筆メンバーに迎えます。
私もたまたまTwitterで知り合った執筆者の方からご紹介いただいて、本シリーズの執筆に関わることが出来ました。
自分が使っていた参考書に執筆メンバーとして参画できたのは、一年前には想像できなかった変化でした。
校正を経て、書店で平積みになっている姿を見た時は、ちょっと感動

自慢話、失礼しました(笑)

ここからが本題
先日のTomatsuの記事にもありましたが、このバトン、読者の皆様のどなたかにぜひお渡ししたいと思っています。
(参照:11代目Tomatsu「【2次対策】事例毎の特徴・お作法を知る~事例②編~」)
この部分、なんか変じゃない?」「ココ、こういう風に書いてくれたら、もっとわかりやすいのに」など、様々なご意見・ご感想をいただいております。
ぜひ、ホットな目をお持ちのあなたに、来年本書を手に取る方によりよいものを届けるため、バトンをお渡ししたいのです
※過去の執筆者には、マスターコースでヘッドを務める先輩診断士もいらっしゃれば、普段は診断士資格の保有者であることを全く意識していないという独立独歩のコンサルタントもいらっしゃって、そうした人たちとつながるきっかけになりました。

「全知識」「全ノウハウ」に限らず、試験に合格すると、前年度の合格者として様々な参考書の執筆・校正のオファーに触れる機会があります
一発合格道場」「ふぞろい」「タキプロ」といったリレーブログも同様ですが、合格者がバトンをつないでいく文化は、中小企業診断士ならではの姿かもしれません。
連携や協働が診断士の本分ゆえでしょうか。
※「そんな鬱陶しいモンいらん!ワシは一人でええんじゃ!」と言う方、それもステキな道の切り拓き方だと思います。

応募方法の詳細は、合格発表後にあらためてご案内します
条件やタイミングが合えばというお話にはなりますが、執筆や校正にご興味がある方は、ぜひ合格後の楽しみの一つに。
診断士になると、誰かと一緒に何かを成し遂げる「プロジェクト」に入る機会も多いと思いますが、その前哨戦としても、ぜひご検討くださいね。

今日のまとめ

① 「全知識」でフレームワーク・切り口をマスターしよう!
②  「全ノウハウ」でパクってカスタマイズしよう!
③ 「事例Ⅳ全知全ノウ」を使い潰して得点源にしよう!

以上、いけちゃんでした!

それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

           

<セミナー告知>

一発合格道場夏セミナー、略してン夏を開催します

一発合格道場 オンライン夏セミナー2020 日曜の回:7月26日(日) 14:00~17:50 (13:50から接続可能)

平日夜の回:7月29日(水) 20:00~21:30 (19:50から接続可能)

Web会議アプリ「zoom」を活用したオンライン開催を実施します!

日曜の回(7月26日)の申し込みはこちら ※満員御礼!

平日夜の回(7月29日)の申し込みはこちら ※満員御礼! ※【緊急追加】関西道場(関西メンバー)主催の オンライン相談会・更新会も開催します!(7月23日) 申し込みはこちら ※詳しくは記事を御覧ください。

~参加者の皆さまへお願い~

ご案内したメールが届いていない方は、

受信設定を必ず確認頂きますようお願いします。

           

twitterもよろしくお願いします。

どうも、Tomatsuです。

いつも道場記事を読んで頂きありがとうございます。

(前回までの記事はこちら

まずは1次試験を受験された方々、本当にお疲れさまでした!

あいにくの結果だった方々、自己採点の結果無事突破された方々。

置かれている状況は様々かと思いますが、ひとまずはリラックスして、是非これまで頑張ってきたご自身をねぎらってください!

 

私も昨年を振り返ってみると、1次試験後まずやったことは1年間頑張ってきた自分を誉めまくることでした。

また、自分へのご褒美として、それまで我慢していたドラクエ11を心行くまでやりこみ、これまで積み重なってきた邪念を振り払うことに時間を使いました。

1年間365日突っ走り続けられる人種もおりますが、ほとんどの方はそうでないと思います。

1次試験の余韻が残るなかで新たなスタート切っても効果は薄いと思いますので、来年の1次試験に向けて再スタートを切られる方々も2次試験に向けて再度アクセルを踏み込む予定の方々も、一度気持ちの整理をつけるべくしっかり休んで頂ければと思います。


さて、ここからが本題です。

本日は2次試験対策についての記事です。

さとまるの「自己採点からの~2次試験スタートダッシュ」、CKの「【実録】2次試験までの過ごし方」で、これから2次試験当日までのおおまかな過ごし方をイメージ頂けたかと思いますが、最初の数週間はひたすら下記に注力することになると思います。

  1. テキスト・教材集め(情報収集)
  2. 2次試験を体感する(実際に着手)
  3. 事例毎の特徴・お作法を知る(ルールを学ぶ)
  4. 学習スタイルの変化(1次型から2次型に)

本日はこの中でも、最初の数週間で身につけるべき「事例毎のお作法(ルール)を知る」について深掘りさせて頂ければと思います。

今日は「事例I」についてです。

受験経験がある方々にとっては当たり前の内容も含まれているかもしれませんが、改めて初心に戻るためにも、この記事の内容を参考にして頂ければ幸いです。

 

【こんな人におすすめの記事】
✅ 2次試験の学習経験が無い方
✅ 事例毎の特徴がまだ分かっていない方
✅ 事例Iが苦手な方

 

(1) 事例Iの特徴・お作法

事例Iは組織・人事に関わる事例です。

他の事例と比べて与件文の説明が薄い(余白が多い)のが特徴だと言われております。

あまりにも解答へのヒントが少なすぎるので、「1次知識」を基に事例企業の状況を「類推する力」が特に求められます。

また、事例企業の特徴として「事業変遷を経ていること」が多いため、時制を読み解き、与件文の内容と時間軸をマッチさせられるような読解力が求められます。

事例I対策をする上で大事なポイントを下記にまとめました。

  • 人事・組織に絡めた解答を意識
  • レベル感(レイヤー)を意識
  • 1次知識をたたき込む
  • 解答の切り口を増やす(フレームワークを活用)

(2) 人事・組織に絡めた解答を意識

事例Iではどんな設問に対しても人事・組織」の視点から解答を作成する必要があります。

そこで活用したいのが無理やり組織・人事の話に帰結させる法です。

例えばこんな問題があったとします。

A社が新規事業である○○事業を拡大していく際に留意すべき点について、中小企業診断士としてどのような助言をするか?

こういった問題文を見た時、「人事・組織」の意識を忘れてしまうとどうしても下記のような「マーケティング寄り」の解答を作ってしまいがちです。

[ダメな例]

  • ○○を活用して他社との差別化を図り、新規顧客を開拓する
  • 新規顧客向けに△△を提案し、売上を確保する

試験を無視した場合は上記の解答でOKかもしれませんが、試験合格を目指す場合は「試験のお作法」に従う必要があります。

ですので、こういった類の問題に対しては

のように無理やり組織の話に帰結させる書き方に変えることを意識しましょう。

結局言っていることは同じなのですが、書き方を多少工夫するだけで「組織・人事」の切り口に変えることができ、大外しを避けることが可能になります。

「こんなの簡単じゃん」と思われている方も多いかと思いますが、これが意外に難しいのです。

私は学習開始初期の頃は、「マーケ的」な解答や「生産管理的」な解答を作ってしまうことが多かったのですが、上記を意識するようになってから大事故は避けられるようになりました。

(3) レベル感(レイヤー)を意識

事例Iで次に重要なのが問題文で要求されているレベル感を意識することです。

予備校などでは「レイヤー」とも呼ばれていますね。

例えば私は、事例Iに関しては「3つのレイヤー」に分解していました。

事例Iの3つのレイヤー
  1. 経営戦略レベル
  2. 組織構造レベル
  3. 人的資源管理レベル

上記を意識せずに解答を作成してしまうと、出題者の意図を大外ししてしまう可能性が大きいので要注意です。

例として、平成29年度の事例I第3問をみてみましょう。

H29 事例I 第3問(配点20点)

A社が工業団地に移転し操業したことによって、どのような戦略的メリットを生み出したと考えられるか。

ここでは設問文に戦略的メリットについて問われていますので、上記でいう経営戦略レベルのレイヤーを意識したい所です。

つまり、解答としては

後者の方が正解となります。

前者の方はどちらかというと「組織構造レベル」の話で、「戦略」と呼ぶには物足りないですね。

(4) 1次知識をたたき込む

1次試験知識のたたき込みは事例Iにおいては特に重要です。

というのも上述の通り、事例Iは与件文に余白が多く、事例企業の特徴をあぶり出すには、1次試験の知識を活用して類推する必要があるからです。

下記では、事例Iを解く上でパパっと想起できるようになっておきたい1次知識を紹介します。

これは10代目かわともの「最低限おさえておきたい1次知識まとめ」に記載されていたもので、私も去年相当お世話になりました。

去年の10月頃はこの記事の内容を暗唱できるようになるまで毎日通勤時間ブツブツ唱えていたのを覚えています。

私が事例Iで高得点が取れたのも、この記事のおかげと言っても過言ではないので是非参考にしてみて下さい。

ちなみに上記のキーワードの「メリット」「デメリット」は以下のリンクからダウンロード可能です(かわともにもお礼を言いたいのでダウンロードされた方はコメント頂けると幸いです)。

事例知識

(5) 解答の切り口を増やす(フレームワークを活用)

最後に紹介しておきたいのが組織・人事フレームワークの活用です。

事例Iでは、最終問題として「助言問題」が出されることが多いですのですが、やっかいなことに解答のヒントとなる与件情報がないケースがほとんどです。

このように解答のヒントが無い場合は、リスク分散のために多面的な解答を作成するのが最も効果的です。

そこで役に立つのが「フレームワーク」です

世の中には様々なフレームワークがあるのですが、ここでは事例Iの有名な「幸の日も、毛深い猫(さちのひも、けぶかいねこ)」を紹介します。

 

一つの解答に「同じ切り口」が続いてしまわないよう、白紙の所に「さちのひも、けぶかいねこ」と書いて、チェックする癖をつけておくと良いですね。

おまけ:シリーズ「となりのふぞろい」

2次試験の絶対的な羅針盤である「ふぞろい」。

「ふぞろいって何?」や「実際の使い方」については、編集者であるかーなの「 二次試験スタートダッシュ【となりのふぞろい】開始」や、いけちゃんの「ふぞろい13で採点してみた(R1・事例I)」を読んで頂きたいのですが、私からもふぞろいについて小話をさせて頂ければと思います。

私とふぞろいの思い出は何と言っても近隣企業の受験生と実施していた勉強会(さとまるも所属)で、「心の拠り所」として使い倒させて頂いていたことですね。

この勉強会には先輩診断士の方々も時折参加して頂いていたのですが、基本的には初学者のみが参加していたので、みなノウハウ不足でした。

なので、ことあるごとに「ふぞろいには何て書いてある?」「ふぞろいの合格者群は○○っていうキーワード入れてる~」「なぜ取りこぼしたんだ。。。」など、相当依存していたことを覚えています笑

私はTAC生だったのですが、8月の段階でTAC式の解答法が肌に合わないことが分かり、早い段階で勉強会+ふぞろいで学んだことを軸に自分なりの解法を見つけていくことに決めたのを覚えています

今になって思えばこの意思決定がストレート合格に繋がったものと思います。

TAC生の方の中にはTACメソッドがドストライクで合う人もいるかとは思いますが、一方で自分のようなタイプもいると思います。

私のようなタイプの方は、TAC教材・メソッドが合わなければ、それに固執することなく、「ふぞろい」を含めた幅広いツールを試して頂くことをおすすめします。

11代目メンバーも何度も言っておりますが、大事なことは「高速PDCAを回して自分に合う方法を早い段階で見つけること」だと思います。

みなさまが早急に自分にあった学習法・解法を見つけられることを願っております。

それでは、ちょっと話がズレてしまいましたが今回は以上です。

明日は11代目大トリのメディアマン「べりー」の登場です!お楽しみに!

           

<セミナー告知>
一発合格道場夏セミナー、略してン夏を開催します

一発合格道場 オンライン夏セミナー2020
日曜の回:7月26日(日) 14:00~17:50 (13:50から接続可能)

平日夜の回:7月29日(水) 20:00~21:30 (19:50から接続可能)

Web会議アプリ「zoom」を活用したオンライン開催を実施します!
7月14日(火) 12時より「こくちーず(告知’s)」で募集開始予定
日曜の回(7月26日)の申し込みはこちら

平日夜の回(7月29日)の申し込みはこちら

日曜の回は、【二次試験の事例ごとの対策等のセミナー】と【グループ相談会】の二部構成です。
平日夜の回は、【グループ相談会】がメインです。
ぜひご検討ください!

           

twitterもよろしくお願いします。

おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

一次試験を受験された方、お疲れさまでした。

◎自己採点の結果が思わしくなかった方
ナイスファイトでした。
努力を続けてこられた分、納得がいかない結果を出したご自分を責めたりされていませんか?
お気持ちはよーくわかります
私も初年度では突破できず、妻に協力してもらいながら結果を出せなかった自分を責め、少しの間勉強から離れました。
今振り返ると、休んでいた期間に考えた事が次に向けた充電になったと思います。

ちょっと休んでからでも、今回見えた課題に向けてすぐにリスタートするのも、どちらも正解だと思います。
今回の結果を冷静に分析し、対策を練り、来年の試験日までの学習計画に落とし込むことが大事なのではないかと思います。
自分のペースで、この先の道を進まれてください

◎自己採点の結果、二次試験の挑戦が見えてきた方
その興奮が冷めないうちに、二次試験対策に邁進していただきたいと思います。
在庫切れになる前に、ぜひ以下の書籍をお買い求めいただけたら嬉しいです
「ふぞろい」はかーなが、「全知識」「全ノウハウ」はTomatsuと私いけちゃんが執筆に関わりました。
いずれも自分が受験生時代に「使える!」と思っての宣伝ですが、心配な方は、書店で中身をご覧になってからお買い上げくださいね!

●二次試験でどんな知識(事例Ⅰ~Ⅳ)が求められているのか知りたい方は・・・!
2次試験合格者の頭の中にあった全知識(2020年版)
●二次試験の解き方(事例Ⅰ~Ⅳ)をまず知りたいあなたに・・・!
2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ(2020年版)
●二次試験事例Ⅳはこれ一冊・・・!
2020年版 事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウ
●二次試験を要領よく突破したいあなたに・・・!
「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策
※平成24年度~令和元年度の解法実況も要チェック!
※著者の9代目きゃっしいの動画「【中小企業診断士2次試験】超初心者のための試験概要&勉強法紹介」もぜひご参照ください。
正解が公表されない二次試験対策の必携・・・!
ふぞろいな合格答案 エピソード13

また、二次試験対策には「勉強会」の活用も有効です。
タキプロココスタなど、オンラインでの勉強会なら参加もしやすいと思います。
参加の可否は、各団体にお問い合わせください。
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】勉強会の効用とご紹介」)

さて、かーなから昨日アナウンスしたとおり、本日はふぞろいさんとのコラボ企画をお送りします。
題して「ふぞろい13で採点してみた」。

本記事をお届けしたいのは、このような方々です。

「ふぞろい」がどういう書籍なのかよく知らない方

ふぞろい13で採点してみた

今回は、令和元年度の事例Ⅰを採り上げてみます。
まだ一度もこの事例問題に取りかかっていない方は、ぜひご自分で解いてみてから、ご覧くださいね。
初見」で解いた際に「考えたこと」「答案」を分析対象としていただきたいからです。

さて、この事例、私は開示得点46点(評価C)という残念な結果に終わっています。
これをそのまま採点しても面白くないので、合格同期の皆さんにもご協力をいただき、答案を三つ揃えました。

S : たろさん 【ふぞろい評価】61点/100点 【実際の得点】81点/100点
タキプロ11期」でご一緒しているたろさん。タキプロブログの執筆メンバーです。
A : べりー 【ふぞろい評価】62点/100点 【実際の得点】67点/100点
ご存知、「一発合格道場」11代目のべりー。一次知識の世界でユーモア溢れる記憶方法を語ってくれたべりーですが、二次試験でも安定感のある答案を提供してくれています。
(他の事例も含むべりーの再現答案はコチラ
C : いけちゃん 【ふぞろい評価】51点/100点 【実際の得点】46点/100点
この事例のせいで、「ふぞろい13」を手にするまでずっとモヤモヤしていた人。この記事において昇天します(笑)

協会から公表される「出題の趣旨」がヒントになる(こともある)ものの、本当の正解は公表されない二次試験。
他の合格者や受験生の答案との横比較が有効です。

比較の妥当性検証に役立つのが「ふぞろい流採点基準」
この基準に従って、厳しめに採点してみました。
たろさんの再現答案において、得点開示の結果と少し乖離していますが、この点については後述します。

第1問(配点20点)

設問文

A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。

出題の趣旨
事業再建のための新規事業開発において、経営者が考えるべき戦略的課題に関する分析力を問う問題である。

S:たろさん 【ふぞろい流採点結果】4点/20点
理由は公企業民営化やたばこ市場縮小[4]等の外部環境変化に関わらず、競争激化した既存市場への事業拡大であり、自社コアテクノロジーの強化を進めなかったため、他社と差別化できず競争優位性を構築できなかった為。

A:べりー 【ふぞろい流採点結果】13点/20点
最大の要因は、健康志向が強まり[1]たばこ市場の縮小傾向[4]が進み、葉タバコ生産者の後継者不足[1]や高齢化、耕地面積減少が深刻でニーズがなく、メンテ用の膨大な部品で在庫費用が増大[5]し、収益悪化[2]で事業成立しなかった為。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】6点/20点
最大の理由は健康志向や受動喫煙の社会問題化[1]たばこ市場が縮小[4]する中で、後継者不足[1]・高齢化に直面しているものの、多額の補助金を受給することが出来るたばこ生産業者にメンテナンスを受けるニーズがなかったから。

【考察】
いずれの答案も「最大の理由」という問われ方に対応して一文にまとめていますが、A社にとってのそのような「結果」を生じたのか指摘できているのは、ベリーだけでした。
たろさんの答案は、競争戦略上の観点から解答していますが、本事例では(おそらく意図的に)競合は出てきません
そのため、高得点のたろさんの答案ではありますが、「本問ではあまり得点できていない」と考えられます。
出題の趣旨から「戦略的課題」を問うていたわけですから、ここでは成長戦略上の観点から外部環境面での分析に加え、A社がどのような事態に見舞われたのかという「結果」について言及すべきだったのだと思います。
本事例におけるポイントとして、レイヤーを誤らずに解答できたかが、勝負の分かれ目だったと考えています。
なお、ふぞろい流採点基準では、キーワードに挙げられていませんが、①衰退市場への関連多角化はシナジーが効かない、②コアテクノロジーを活用できない(ドメイン設定が誤まっていた)、というまとめ方でも良かったのかもしれないと個人的には思っています。

第2問(配点20点)

設問文

A社長を中心とした新経営陣が改革に取り組むことになった高コスト体質の要因は、古い営業体質にあった。その背景にあるA社の企業風土とは、どのようなものであるか。100字以内で答えよ。

出題の趣旨
企業体質および企業風土の形成要因とその関係について、理解力を問う問題である。

S:たろさん 【ふぞろい流採点結果】18点/20点
内容は参入障壁が高く[5]多額の補助金[4]を得た葉たばこ生産業者を主顧客として安定収入を得て、顧客の依頼に応じた個別対応等受け身の営業体制[4]であり、業務の改善もなくチャレ ンジ精神を創出できる企業風土ではなかった[5]

A:べりー 【ふぞろい流採点結果】19点/20点
企業風土は①たばこ産業は規制に守られた参入障壁の高い業界[5]のため同調的・保守的[5]で②団体から多額の補助金[4]が得られるため競争力強化への関心が薄く③それでも売上は右肩上り[2-1]で危機意識不足しゆでガエル状態[4]である。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】9点/20点
売上が右肩上がり[2]の古き良き時代を知っている古参社員[2]の力が強く、①個別対応のための過剰な部品在庫、②前近代的な経理体制、③環境変化に合わせた新事業への取組みに対する消極的な姿勢[5]等、守旧的な企業風土である。

【考察】
ここで大きくS・A答案とC答案との差が出てきました。
企業風土の形成要因を適切に指摘できたかがポイントです。
たろさんとべりーの答案では、具体的に「企業風土」とそれが形成された要因を指摘している一方、私の答案は「守旧的な企業風土」を示す特徴を挙げるだけとなってしまいました。
べりーの答案にある「ゆでガエル」、他の答案でも見たことがありますが、まさに本事例のA社を表現するのにふさわしい言葉ですね。
与件文の表現をなるべく使うのが原則的対応ですが、当該企業を一言で表現しえる、万人に通じるワードがあれば、バッチリ入れ込みたいですね。

第3問(配点20点)

設問文

A社は、新規事業のアイデアを収集する目的でHPを立ち上げ、試験乾燥のサービスを展開することによって市場開拓に成功した。自社製品やサービスの宣伝効果などHPに期待する目的・機能とは異なる点に焦点を当てたと考えられる。その成功の背景にどのような要因があったか。100字以内で答えよ。

出題の趣旨
市場動向とホームページなどを活用した情報戦略の関連性について、理解力を問う問題である。

S:たろさん 【ふぞろい流採点結果】16点/20点
要因は農作物の乾燥以外の潜在市場の見えない顧客[4]用途を問う[2]事で、潜在顧客から顧客ニーズを収集[4]し、生産農家以外のこれまでアプローチできなかった様々な市場との結びつき[4]により、販売チャネルの構築[2]を図れたため。

A:べりー 【ふぞろい流採点結果】16点/20点
要因はインターネットの広域性、公開性に焦点を当て①潜在顧客[4]の試験乾燥という新たなニーズを掘り起こした[4]こと②それまでアプローチできなかった新規客を低コストで開拓できた[4]こと③営業力、提案力が強化[4]されたこと。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】14点/20点
要因は①潜在市場の見えない顧客[4]用途を問い[2]、市場ニーズを収集[4]する体制を作った事②A社ではアプローチできなかった生産農家・取りまとめ団体・特産地、販売チャネルとなる食品会社等との結びつき[4]が出来た事である。

【考察】
どうとでも取れそうな曖昧な設問文に、苦しんだ受験生も多かったであろう本問。
「これは事例Ⅰなんだからマーケティング戦略ではなく、組織論の観点から書くんだ!」と固執するとひどい目に合う設問でした。

市場開拓に成功した話をしなければ、新規事業を持ち出すのが不自然な流れになるので用意された設問なのだと思っていますが、柔軟な解答姿勢が求められていたのかもしれません。
ふぞろい13での難易度も「★★★ 難しすぎる」になっています。
一方で、全員が潜在顧客からのニーズ収集に言及しており、現場で思いきれるかが勝負だったと思っています。

第4問(配点20点)

設問文

新経営陣が事業領域を明確にした結果、古い営業体質を引きずっていたA社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった。その要因として、どのようなことが考えられるか。100字以内で答えよ。

出題の趣旨
新規事業の営業力強化にとって必要な意識改革を実践する経営施策について、理解力・分析力を問う問題である。

S:たろさん 【ふぞろい流採点結果】13点/20点
要因は高齢化従業員のリストラ[3]で社内の年齢が低下し、若手経営者社長の経営方針が若い従業員に浸透し、成果に応じた賞与[4]を回せ若手営業社員を中心にチャレンジ精神[4]が構築され、提案力強化等営業体制強化[2]が図られたため。

A:べりー 【ふぞろい流採点結果】4点/20点
要因は、新市場拡大の土台として①営業業務をIT化し近代的経理体制で営業所毎の業績への認識を統一化②成果主義的報酬制度[4]で若手社員の意欲向上を図り③ソフトウェア開発の勉強会や外部研修参加で育成強化したこと。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】12点/20点
要因は①古参社員削減[3]で若い社員の言動が自由となり、成果に連動する賞与制度[4]によって挑戦的な風土に変化した事②コアテクノロジーの位置づけが明確化[3]社内共有[2]されて全社的に新規事業開発が意識づけられた事である。

【考察】
全員が成果主義の導入に言及しています。
たろさんと私の答案では、「古参社員のリストラ」に触れていますが、べりーはあえて触れなかったようです。
べりーには悪いのですが、①と③は着想に至った背景も推察できる施策ではあるものの、「新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった要因」を問うている設問要求に対して具体性と想像が強すぎるように感じます。

第5問(配点20点)

設問文

A社長は、今回、組織再編を経営コンサルタントの助言を熟慮した上で見送ることとした。その最大の理由として、どのようなことが考えられるか。100字以内で答えよ。

出題の趣旨
組織再編を実施する際の条件に関する分析力を問う問題である。

S:たろさん 【ふぞろい流採点結果】10点/20点
理由は機能別組織で各部門を専門化[5]し、開発力や営業力を強化し、新規事業の基盤を固めるため、顧客ニーズを元に①専務中心に製造・開発部でコアテクノロジー強化②副社長が営業部で販売チャネル構築③社長が各部門統制[5]

A:べりー 【ふぞろい流採点結果】10点/20点
最大の理由は、現在の機能別組織がA社の戦略遂行に最適であるためと考えられる。A社はA社長を筆頭に迅速な判断[5]を行い、ベテラン従業員の退職後も専門分化した機能ごとに強化連携[5]し、業績拡大図る。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】10点/20点
最大の理由は、若い経営トップを中心としたリーダーシップ[5]によって経営改革を進めている際中[5]で、組織再編による権限委譲や意思決定の迅速化等の効果を図る段階には至っていないからである。

【考察】
私の答案のダメな部分、一目でわかりますか?
後半で事業部制組織に変えた場合を想定したうえで「その段階には至っていない」という形でまとめています。
「ふぞろい13」でも指摘されていますが、A社長がどんな組織再編を当初検討していたのかは定かではありません(=つまり私は「勝手な思い込みをしていたのです!)
権限委譲についても、親族である副社長や専務が相応の裁量を持っている中で、社長が「大所高所から目配り」しているわけですし、意思決定はすでに迅速だとも評価できますよね。
意図が伝わらず、伝えたかったことも「支離滅裂」なダメ答案の見本です。
ふぞろい流採点結果は10点ですが、もっと低い点数しか入っていないかもしれません。

機能別組織を維持するメリット(専門性と効率性、社長が大局的に意思決定できること)を正面から取り挙げるのが王道な対応でしょうね。

ふぞろい流採点基準に思うこと

ふぞろい流採点基準を参考に3枚の答案を評価してみましたが、いかがでしたでしょうか。

以前「ふぞろい」の活用方法をかーなが紹介した際、「「キーワードが正義!」と思い込んでしまうと、人が読んでわかりづらい答案を書いてしまうリスク」があると指摘しています。
この点については、キーワードの「使い方」に起因する部分が大きいと考えていますが、ふぞろい13事務局長うえちゃんの記事が非常に参考になります
(参照:11代目かーな「中小企業診断士二次試験 「ふぞろい」どう使う?」)
(参照:うえちゃん「ふぞろいな合格答案の「不完全な部分」について」)

ここで、たろさんの再現答案で得点開示結果とふぞろい流採点結果に乖離が生じた理由について触れたいと思います。
解答内容を踏まえたうえでの私の仮説は、「たろさんは再現答案よりも上出来の答案を本番で置いてきていた」。
これは「答案を再現する」という行為の限界でもあるのですが、答案提供者の再現率には当然バラつきがあります。
今回分析対象となった290枚の答案には、ノイズ(実際の出来との上下の乖離)も含まれていたでしょうから、そうした中での採点基準作りには頭が下がる思いです。

一方で、いくらキーワードを提示できていたとしても、因果関係がわかりにくい答案だと、その意図が採点者に伝わらず、実際には加点対象とならなかった例もあることでしょう。
ふぞろい流採点基準は、因果関係や多面性の観点から「切り口の上限キャップ」(「MAX●点」という部分)という形で反映しており、採点基準として完璧ではなかったとしても、真に迫っていると私は考えています。
(参照:はるか「一次試験を受けられる方へ+ふぞろい編集後記」)

うえちゃんも指摘しているとおり、大切なことは「思考プロセス」であり、基準に沿って得点できたかではありません

多くの受験生が着眼できた点に自分が気づけたか

自分が引っ張ってきた解答要素は十分に多面的であったか

その点について振り返りながら学習するために、「ふぞろい」を活用いただければと思います。
そして、深い考察がギッシリ詰まった特集企画も、必読のコンテンツです。
時間がなくて企画部分を読んでいなかったという合格者の話も耳にしますが、受験後に気づいて大抵後悔されています。
ぜひ一度しっかりと時間を取って、企画記事に目を通されることをオススメします。

今日のまとめ

① 他の合格者や受験生の答案との横比較、その妥当性検証に役立つのが「ふぞろい流採点基準」
② 思考プロセスを鍛えるために「ふぞろい」を使おう!

以上、いけちゃんでした!

それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

当サイトを初めてご覧になる方へ。

当サイト「中小企業診断士試験 一発合格道場」は、中小企業診断士試験の合格を目指す方向けに、代々の合格者が勉強のコツ診断士としての活動の様子などを書き綴っています。

受験生以外の方も、中小企業診断士という存在に少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです^^

twitterもよろしくお願いします。

 

本日もアクセスありがとうございます。さいちゃんです。

前回に引き続き、勉強中に気になるけど、時間をかけてまで調べなさそうな話題を取り上げます。
前半では事例IIIで時々顔を見せるプラスチック加工技術を紹介します。後半では、技術を持った中小企業がどのように活躍されているか、実際の事例を見ていきます。

プラスチック加工の系統図

プラスチック加工の過去問出題実績としては、一次試験はありませんが、二次試験では過去3回取り上げられています。個人的に射出成形のイメージが強いですね。

各加工について

射出成形

射出成形は、所望の形状が得られるように設計した金型の中に、液体化したプラスチックを注入し、主に冷やして固め、金型を開いて、部品を取り出す一連の流れで部品を製作します。「射出」の意味は、注射器のように、液体のプラスチックを金型に押し出す様から名付けられているそうです。H20の事例IIIでは、金型メーカが取り上げられていました。「複数どり提案」や、「金型の仕上げ加工」のボトルネック性など、特徴的なワードが出ていましたね。

金型の設計、材料の選択、液体のプラスチックをむらなく金型に充填する経路、冷やし固める時間、金型内で固めた部品を自動的に取り出す構造等、技術的なポイントは枚挙にいとまがありませんが、技術者の腕の見せ所だと思います。一度設計が完了すれば部品の製作はほぼ自動で行えるように思えますが、温度や湿度等、環境変数によって設定を微調整する必要があるので、熟練の職人の技能が欠かせません。

射出成形の動画:
プラスチック部品ができるまで ← 一連の流れがわかります。
射出成形のアニメーション ← 英語表記ですが、機械の中身がよくわかります。
レゴブロックの作り方 ← 動画ではありませんが、あの「レゴブロック」の射出成形の流れがわかります。

 

押出成形

熱をかけて柔らかくしたプラスチックの原料を押出して、そのまま空気中や水中で冷やして固め、必要なサイズで切断していきます。主にパイプやシートなど連続的な形状をしているものの製作に用いられます。射出成形より金型もシンプルです。

押出成形の動画:
押出成形の概要 ← 一連の流れがわかります。

ブロー成形

ペットボトルやヤクルトの容器のような中空の構造を作る工程になります。金型の中に熱して流動性をもたせたプラスチックを入れ、空気の噴射(エアーブロー)によりプラスチックを膨らませることで所望の形状を得ます。3次元的に複雑な構造の成形に適した、3次元ブロー成形もあります。

ブロー成形の動画:
ブロー成形の概要 ← 一連の流れがわかります。
ペットボトルの作り方 ← ペットボトル製作の一連の流れがわかります。
3次元ブロー成形 ← 3次元ブロー成形が丁寧に説明されています。

インサート成形

射出成形を応用した技術で、プラスチックの中に金属を挿入(インサート)した構造をしています。金型の中に金属部品を装着し、プラスチックを流し込むことで金属とプラスチックを一体化させます。金属部品の数が多い場合などは、ロボットを用いた全自動型のインサート成形機を用います。H30のC社では、特徴的な経営資源として取り上げられていました。

インサート成形の動画:
インサート成形の概要 ← 一連の流れがわかります。
全自動インサート成形機 ← 数多くの金属部品を使う部品の動画です。一つ一つ金属部品を置いていく繊細なロボットの動きがいいですね。

機械加工

金属加工と同様、フライス盤や旋盤、ボール盤といった切削機械で追加工を行います。射出成形のみでもある程度の精度を得ることができますが、高精度な面や穴あけが必要な場合に、機械加工が必要になります。動画は前回の記事を参照。

 

接着/溶接加工

金属加工と同様、部品を接合させるための工程です。プラスチックは金属より融点が低いため接合の自由度が高いです。接着や溶接といった加工のほか、リベット加工などの機械的に金具で固定する加工もあります。

リベット加工の動画:
ジーンズのリベット打ち ← プラスチック製品ではないですが、ジーンズのリベット打ちの様子から加工の概要がわかりやすいです。

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ

 

 

中小企業の活躍事例

皆さんは、世界に誇る技術を有する中小企業が日本にどれだけあるか、そしてどんな企業か知っていますか?。実際に活躍されている中小企業を知りたい場合には、こちらのサイトを見ると実例がわかります。

こちらは毎年中小企業庁がまとめているもので、様々な分野で活躍している中小企業・小規模事業者・商店街を紹介しています。経済産業大臣も寄稿してしますが、本書のまえがきにある概要は以下の通り。政府が提示する、中小企業・小規模事業者・商店街の課題とあるべき姿が透けて見える気がしませんか?

本書は、ITサービス導入経営資源の有効活用等による生産性向上積極的な海外展開インバウンド需要の取り込み、多様な人材活用円滑な事業承継など、様々な分野で活躍している中小企業・小規模事業者を『はばたく中小企業・小規模事業者300社』として、また、地域の特性・ニーズを把握し創意工夫を凝らした取組により、地域の暮らしを支える生活基盤として商店街の活性化や地域の発展に貢献している商店街を『はばたく商店街30選』として選定し、取りまとめたものである。(ホームページ抜粋)

「はばたく中小企業・小規模事業者300社」

概要にも挙げられている通り、本書では中小企業の活躍を以下の3つの区分けでジャンル分けされており、ものづくり企業とサービス企業について書かれています。ものづくり企業については、ほぼ100%の企業が差別化された技術を持っているといっても過言ではありません。

また、生産性向上は事例III、需要獲得は事例II、担い手確保は事例Iといった形で各事例と関係性が深いと思います。

 

「はばたく商店街30選」

過去、事例IIで商店街が出たことがありますが、具体的な商店街の活動を見ることができます。私のような普段商店街の活動になじみのない方には、商店街の活動の雰囲気がわかって参考になることと思います。

さいちゃんの印象

はばたく企業・小規模事業者300社を読んでみての感想です。

1.中小企業の成功への「フレームワーク」がありそうだ。

各企業の紹介を分析していくと、中小企業庁が指し示す中小企業のあるべき姿が見えてきます。以下の図は、生産性向上事例の企業のうち、60社をランダムに抜き取って、企業の説明に使われているワードを使用回数順にパネル化したものになります。四角形の面積が大きいものほど使用頻度が高いワードになっています。

この図からわかることは、技術面のワードももちろん含まれていますが、生産性向上を成し遂げるためには、生産効率が高い新規設備を導入し、設計から生産・販売までの一貫生産で、高付加価値・短納期・低コスト・高品質の製品を生産、人材活用としては、女性や高齢者活躍の素地を作り、多能工化・自動化・標準化・情報化を図って、人手不足の解消に向けて省人化と脱属人化を図る、というストーリーが見えてきます。なんだか、事例IIIの解答に使うワードのオンパレードですね。

このように、(本当に正しいかの議論は置いておいて、)中小企業の成功のためのフレームワークが提示されており、診断士試験にも反映されていることがよくわかります。今回は概要の解説にとどめますが、次回以降より詳細な分析を行っていきたいと思います。

 

2.有効性が高い用語の、「定型化」があるようだ。

事例を解く際の型を強固なものにするために、中小企業庁が示す有効性が高いホットワードのシャワーを浴び続けることが効果的かと思います。1.でも取り上げましたが、事例企業では有効性が高い用語も定型化されています。各社の成功事例を見ますと、事例IIIの鉄板のDRINK(D:データベース化、R:リアルタイム管理、I:一元化、N:IoTを活用したネットワーク、K:定例会などのコミュニケーション共有化)といった施策がよくでてきますし、「インターネットの黎明期」とか、「手書きの礼状」とかどこかで見たようなワードが出てきます。試験の作問においてこの企業リストを参考にされているんじゃないかと訝しんでおりますが、事例企業の取り組みを示す具体的な施策を把握することは、与件に出てくる施策のイメージ化が図れるだけでなく、今後の診断士活動での参考となる良き先発事例となるはずです。ただし、試験では与件にかかれていないアイディア解答は避けるべきなので、ご注意ください。

 

3.定性的だが、「定量性が乏しい」感じがする。

各事例企業の有効的な取り組み内容がよくわかりますが、実際にどれほどの効果が上がっているか見えずらい印象です。事例IIIの解答作成方針も、より定性的に書くイメージがあったので、試験に近い感覚がありました。有効的な取り組みのアイディアの源泉として活用するとよいと思います。

 

まとめ

前回と今回で、運営管理と事例IIIに出てくる加工技術と、実際にモノづくりで活躍されている企業の事例をご紹介しました。今現在、一次試験の勉強の真っ最中の方や、二次試験対策で数多くの事例を解いている方にとっては、「ちょっと気になるけど(正直あまり興味ない方が多数かも)、調べている時間がない話題」だと思いますが、今回の記事で中小企業のものづくりのイメージ化に貢献できていれば幸いです。

以上さいちゃんでした。最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

twitterもよろしくお願いします。

おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

新型肺炎に伴う休業で異例のG.W.を迎えている方も多そうですが、なかなか学習に身が入らず、苦労されている方も多いのではと拝察しております。
この試験の受験はあくまでプラスアルファです。
ご自分やご家族の心身の健康を最優先に、学習にお取組みいただく性質のものだと思っています。
決して無理はなさいませんように。

さて、本日の記事は、前回に続き、1次試験前のこの時期に今知っておくべき2次試験対策のお話です。

私がこのブログ「一発合格道場」の読者だったとき、心がけていたことを一つご紹介したいと思います。
それは、先代から伝わる名言。

要するに “パクってカスタマイズ” だよ。
(参照:6代目Xレイ「独学スト生の二次試験」)

これはいいな」「そんなやり方もあるのか」、そう思えた部分を取り入れてきました。
大事なのは自分に合うやり方かどうか!
・・・なので実験してみて、肌が合わない手法だったらやめました
ハイスペック・ストイックな先代も多いため、「こんなん自分には無理やで」というやり方もありましたが、自分に合うやり方を模索するのには本当に役に立ちました

これからご紹介する「私の解答手順」は、過去の道場記事や勉強会で得た知見に基づいて築いていったもので、「Final Paper」にまとめて昨年の試験当日に実施したものを編集したものです。

万人に当てはまるわけではないでしょうが、よかったら参考にしてみてください。
比較的オーソドックスな方法にまとまったと考えていますが、カンペキに実行できた訳では勿論ありません

本記事をお届けしたいのは、このような方々です。

① 2次試験対策をまだ始めていない方
② 2次試験の性質がいまひとつよくわからないという方

取りかかる順番について

二次試験は事例企業であるA~D社の情報を読み取り、4~5問程度の大問に解答していくという形式です。
まだ試験問題を一度もご覧になったことがなければ、中小企業診断協会が公表している過去問題を確認してみてください。

各年度の試験情報も見に行くと、設問毎の「出題の趣旨」が公表されています(2019年度はコチラ)。
「出題の趣旨」は参考になるような、ならないような、ただ時々「え、そんな事聞かれていたの?(汗)」という観点が記載されていることもあるので、過去問にあたったら一度は参照してみてくださいね。

さて、二次試験に向けた私個人の解答手順をご紹介します。
本記事が対象にした方からすると、「この時期にそんな細かい話をされても」と思われるかもしれませんが、ざっくりした解き方のイメージだけでもお持ち帰りください
本格的に二次試験対策を始められた後、また読み返していただけたら幸いです。

一部、令和元年度(2019年度)の事例Ⅰ(以下、「R1」)を題材にご説明していきますので、「まだ解いてないから見たくないよー」という方は本記事はスキップしてくださいね。

解答手順① 与件文の冒頭・最終段落だけを最初に読む
解答手順② 設問文を読み、要求事項を解釈する
解答手順③ 与件文に戻り、残りの部分から材料を探す・拾う
解答手順④ 答案骨子を作成する
解答手順⑤ 答案を作成する

解答手順① 与件文の冒頭・最終段落だけを最初に読む

出題者が意図するシナリオを意識

なぜ冒頭と最終段落を読むようにしていたのか。
それは事例企業がどのような企業で、どのような課題を抱えているのか、この冒頭・最終の二段落に端的に表現されていることが多いからです。
与件文を最初から最後まで読んで、設問文を参照しに行くのではなく、まずは企業の概要をつかむことを最優先します。

出題者は、事例問題を出題するにあたって、シナリオ(外部環境の変化→成功までの道筋を解答者につけさせる)を意識しているハズです。
R1のA社は「リストラなどの経営改革に取り組んだこと」「創業当時の機能別組織について組織再編を検討したが見送った」ことが読み取れます。
この二つの段落に、本事例のテーマが濃縮されて記載されているのです。

経営的特徴の把握

経営的特徴とは、たとえば業種、現況、課題が挙げられます。
二次試験は、製造業・小売業・卸売業・サービス業など、様々な業種から出題されていますが、経営の構造をこの時点で推察しておきます。
R1のA社は「中小メーカー」かつ「地方の同族企業」であると記載されていますから、サプライチェーン上の位置付けや同族企業ならではの事象に直面していないか、留意します。

先週公表された2020年版中小企業白書・小規模企業白書概要でも、

【総論②】 中小企業の4つの役割・機能と目指す姿
●中小企業・小規模事業者を、役割や機能に着目した4つの類型(①グローバル型、②サプライチェーン型、③地域資源型、④生活インフラ関連型)に分類し、比較・分析。
●中小企業の「目指す姿」は多様であり、業績や成長意向も、類型ごとに傾向が異なる。企業の役割や機能を意識した支援が重要に。

とまとめられていますね。
少し脱線しますが、一次試験の「中小企業経営・中小企業政策」は2019年版白書からの出題が中心となりますので、試験対策上は参照の必要がないことになります。
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】「中小企業経営」について」)

しかし、今回は「新型コロナウイルス関連部分」という最新情報も盛り込まれており、コレだけはぜひお目通しいただきたいと思います。宿泊業・飲食サービス業の資金繰り難に強い懸念が表明されています)

解答手順② 設問文を読み、要求事項を解釈する

「制約条件」を確認

前回の記事でも触れましたので割愛。

「題意」「設問間の関連性」に対する仮説を組み立て

一つの設問文を読んだだけでは「題意」を読み取ることが難しい場合もありますが、全ての設問文を読むと、一つの線としてつながることがあります。
例えば、R1のA社は「古い営業体質」に苦しみながらも、そこから脱却したことが第2問と第4問から読み取れます。
設問全体を俯瞰してヒントを炙り出し、「題意」や「設問間の関連性」について仮説を組み立ててみます。

後で与件文にあたってみたとき、その仮説が間違っていたなんてことも当然あるわけで、「変な先入観につながるのではないか」とご心配になるかもしれませんが、仮説を修正する柔軟さを身につければ心配ご無用です。
仮説はあくまで仮説であって、出発点に過ぎません。

仮説を組むことで、与件文を読んで材料を探すための「着眼点」を設定できます。
事例Ⅰのように類推問題が多い場合、「着眼点」を設定できるかが勝負の分かれ道になりそうです。

表裏・因数分解で解答フレームを決定

(1)の制約を踏まえて、設問文での問われ方を念頭に、一次知識で「切り口」を決定します。
その際、表⇔裏、因数分解を意識すると、「切り口」が出てきやすくなります。
例えば、売上向上が目標なのだとすれば、単価を上げる方法もあれば、客数を上げる方法もありますよね。

この「切り口」に基づいて解答フレーム(答案型)を決め、設問文の横に記載しておきます。
ex)「要因は①~、②~。」

施策を問う設問なら、狙うべき効果も先に記載しておけば、因果を意識した解答が作成できます。
設問の定義が曖昧で、何を問われているか判断がつかない場合、理由を明確にして絞り込んでしまうのも手です。

解答手順③ 与件文に戻り、残りの部分から材料を探す・拾う

「着眼点」に基づいた課題抽出

②(2)の「着眼点」を念頭に、与件文を丁寧に読んでいきます。
読み方としては、接頭辞(「しかし」「もっとも」etc)や時制に注意しながら、情報を整理していきます。
時系列順に与件文が記述されているとは限りません(そうでないことが多い)。
(参照:6代目なご「2次試験の取り組み方について(前半) ~時系列を意識する~」)

※実際に社長にインタビューする場面を想像してみてほしいのですが、時系列に沿って話を引き出せることはむしろ稀で、あっちに飛んではこっちに飛んだ話を自分で整理する必要がありそうですよね。

細かくメモを取る時間があればよいのですが、80分という限られた時間の中で詳細にメモすることは不可能です。
メモは最小限に留められるよう、解答手順を自分なりに工夫する必要があります。
究極、一切メモしないという解答スタイルも(情報整理が出来るなら)全然アリですが、私は脳内メモリーが小さいため出来ませんでした。

注意したいのは、「図表の読み取り方」です。
与件中、最重要情報が仕込まれている箇所と言っても過言ではありません。
図表は縦/横軸、絶対/相対値の観点で分析するのがコツです。

特異表現はコアワード

先代も多く言及していますが、繰り返される表現、一見余計に見える表現はヒントになります。
R1のA社の場合、「前近代的な経理体制」でしょうか。
「前近代的」って、「そこまで言わんでもええんちゃうんか」とツッコミたくなるほどインパクトのある表現ですが、出題者が強調したいポイントであることが明らかですよね。

また、成功体験、失敗からの教訓は将来も有効なケースが多いため、マークして解答の方向性を考えるうえで必ず参照するようにします。
但し、過去の成功体験がそのまま妥当するわけではなく、「形を変えて活かす」という視点を持つことが大事です。
なお、未利用の経営資源については、すぐに飛びつきたくなるのが人情だと思いますが、その利用方法が事例企業の方向性にそぐわないチグハグを生じないように注意が必要です。

設問文→与件文、与件文→与件文の対応づけ

与件文を読む際は、漫然と情報整理をしていくのではなく、②(2)の「着眼点」を念頭に探す・拾うことを心がけます
設問文と与件文、与件文と与件文を紐づけ、関連付けていきます。
この対応づけの力は、訓練すれば間違いなく向上します。

独りで二次試験と格闘していたときは、全く見当はずれの箇所を与件文から拾ってきた解答をしてしまったこともありました。
勉強会に参加するようになり、他の受験生の解答を横に並べて拝見してわかったのは、この「対応づけ」さえ外さなければ、一枚の答案にまとまりが出てくるように問題が作られているということでした。
この辺については、また後日詳しくご紹介できればと思います。

解答手順④ 答案骨子を作成する

いきなり答案に書き始めるという仲間もいましたが、骨子を作るのが一般的かと思います。
以下、具体的な手順というよりも、答案骨子を作成するにあたって、意識したい目標です。

一貫性:設問間の関連性を整理、ストーリーライン

設問要求解釈で仮説を組み立て、与件読解で確信できた「設問間の関連性」を整理し、ストーリーラインとしてまとめます。
一枚の答案が「診断報告書」としてまとまっていれば、合格点だと思います。

具体性:事例企業に即した問題解決・課題達成

一般論ではなく、事例企業に向けたリアリティを掘り込みます。
答案骨子の内容について、主語を「事例企業」から「全く別の企業」に変えてみても違和感がないなら、深さが足らないかもしれません。
例えば、事例企業が研究開発型企業ならば、「社内研修制度で人材を育成する」というような一般論ではなく、多くの社員が技術者であるという事実に着目して、「技術者の意欲向上につながって、事例企業が実現可能な施策」を提言します。

合理性:多面的な切り口、論点をモレなく盛り込む

中小企業診断士は「多面的」な見方が求められています。
ある側面からみると合理的なことが、他面では不合理なことは沢山あります。
現状分析にしろ、課題達成のための提言にしろ、ある一面的な問題意識からだけ事象を見るのではなく、様々な切り口で見ていく必要があります。
・・・と口で言うのは簡単ですが、自分も最後まで未熟だった点だと感じています。

例えば、R1のA社がメンテナンス事業をビジネスとして成功させられなかった理由(第1問)について、私は試験当日に外部環境要因からだけ説明しようとしてしまいましたが、A社自身の問題点も指摘すべきでした。
「多面的」な見方に欠ける典型例ですね。

※合理性については、「診断士に求められるスキル」から、考えてみるアプローチがいいかもしれません。
(参照:3代目こぐま「【スト生向け2次対策】多面的に与件を整理する」)

明瞭性:与件の根拠に基づいて論理的に構成

採点者が一読して意味を理解できる構成が大事です。
共通言語とも言うべき与件文の表現をなるべくそのまま利用して、言い換えは極力しない方が無難です。
せっかくの名案も、採点者(=その後ろには事例企業の社長がいる)に伝わらなければ意味がありません
また、多面的な切り口を意識する余り、前段と後段の対応関係がよくわからない文章になってしまわないように注意が必要です。。

解答手順⑤ 答案を作成する

与件文の「課題」+不使用部の潰し込み、組み込み

与件文中の「問題(社長の悩み)」は必ず解決、「課題」は必ず達成に向けて方向付けます

与件読解の時点でマークをつけたものの、答案骨子に活かせず、使用できていない要素が残ってしまうことがあります。
骨子作成の時点で見切りをつけたならよいのですが、未練が残るような要素なのであれば、時間が許す限り、不使用部を潰し込み、組み込む努力をすることで、解答としての過不足感を解消していきます。
文章量のバランスが極端におかしいと感じるときは、何かが欠けているか、何かが余分だという証拠です。

他の受験生の解答や加点要素を意識してリスク抑制

せっかくの「診断報告書」だし、斬新な切り口やドンピシャなワードをぶち込んでアピールする・・・必要はありません!

「他の受験生ならこう書くだろうな」(=書かずに減点を回避
「なんかこの辺が匂うぞ」(=加点要素を盛り込む

そういう直感を大事にして、リスクを抑制します。
勉強会に参加すると、この辺の「相場観」みたいなものが身につきます
参加のハードルを高く感じるようなら、インターネットを活用して複数の答案を集め、横に並べて比較するだけでも見えてくるものがあります。

あくまでテクニックに過ぎませんので、「相場観」にこだわり過ぎると迷路に一直線です。
大事なことは、設問に正面から答えられているかどうか
診断士試験を「現代文の問題だ」と評する声を耳にしてきましたが、「聞かれたことに応え、書かれたことで判断」するためには、紛れもなく読解・表現能力が不可欠ということになります。

論理構成(事実・推論[根拠]・結論)を意識

与件文中の事実に基づいて根拠や推論を示し、結論にもっていくという流れを意識します。
こういうと堅苦しいのですが、

構文の主語が不一致にならないように気をつける

なるべく短文化して因果関係を明確にする

だけで出来栄えが変わってきます。
一文一文をしっかり句読点で句切るだけで、はるかに読みやすい答案が完成します。
「診断報告書」の出来上がりです。

今日のまとめ

① 設問から仮説を組み立て、与件に合わせて修正する
② 答案をストーリーラインに沿った「診断報告書」としてまとめる

【渾身! 論点シリーズ】についても引き続き、リクエストを募集中です!

以上、いけちゃんでした!
それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

皆さまこんにちは。ぴ。です。過去記事はコチラ。

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

私の前回記事では、2次試験におけるコミュニケーションシリーズの前編として以下の内容をお話しました。

普段の生活からコミュニケーションスキルを意識する

設問の要求に過不足なく答えるための準備をする

前編では、2次試験で戦うための武器を身に着け、出題者の要求を理解するまでの内容でした。

後編の今回は、いよいよ出題者に伝わる解答方法と確認方法のお話です。

では、さっそく本日の記事をスタートします。宜しくお願いします。

出題者の言葉を使う。


■出題者と話す時は、出題者の言葉を使え

皆さまは、解答に難しい言葉を使ってしまうクセはありませんか?

私はこのクセが最後まで抜けませんでした・・・。多年度生あるあるの「こじらせる」の特徴の一つかもしれません。

こじらせる【拗らせる】

・物事をもつれさせる。解決を難しくさせる。

参照元:weblio辞書

例えば、与件の言葉を深読みして一次知識のキーワードに言い換えたり、自分が普段ビジネス上でよく使っている用語や英単語等を使ってしまうなどです。予備校の講師からは「与件が使えてません」とか「唐突な印象です」などの表現で指摘されていました。

自分でも悪いクセと認識していたのですが、いざ演習になると突如閃いたかのように難しい言葉を書いてしまうのです・・・。

悪魔の囁き:「YOU、その思いついた言葉カッコイイから使っちゃいなよ」

天使の忠告:「ぴ。よ・・・難しいことは考えずいつも通りに書きなさい」

問題の傾向が変わっていたり、緊張や焦りがあると、普段通りにできず、雑念が入ってしまうのです・・・。

結果、与件の言葉を使っているつもりでも、採点する側は違う意味として受け取られるため、点数に繋がらないことが多かったです。

また、試験の出題者はその道の学者先生です。知識的にズレた言葉や知らない言葉が書いてある場合、出題者は気分を害するかもしれませんし、最悪読んでもらえないかもしれません。

ここで、前回に続きピーター・ドラッカーの名言をご紹介します。

『ソクラテスは、大工と話すときは、大工の言葉を使えと説いた。コミュニケーションは、受け手の言葉を使わなければ成立しない。受け手の経験にもとづいた言葉を使わなければならない。』(参照:ドラッカー名言集 仕事の哲学)

(哲学者ソクラテス氏はかなりの頑固者であったとのウワサ。)

2次試験においては、「大工の言葉」は「出題者の言葉」と捉えることができます。

難しい言葉などを無理に使おうとせず、設問文や与件文の言葉を素直に書くことで出題者と円滑なコミュニケーションを図れます。

以下に、2次試験でよく使う2つの因果解答パターンで考えてみます。※(例)は令和1年事例Ⅰを題材にしています。

与件の言葉(因)のため、一次知識の言葉(果)となった。

(例)コストカットした部分を成果に応じて支払う賞与にしたため、社員のモラールが向上した。

一次知識の言葉(因)のため、与件の言葉(果)となった。

(例)顧客視点に立って潜在ニーズを引き出したため、これまでアプローチできなかったさまざまな市場との結びつきもできた。

与件の言葉はそのままの言葉で記述するほうが安全です。しかし、制限字数の中で解答をまとめるためには与件の言葉を省略することも必要です。なぜなら、そのまま与件の抜き出しだと字数が多くなってしまい多面的に複数の視点で解答することが難しいためです。

よって、与件の言葉の意味を保ったまま省略して記述する練習をしておきましょう。

(例)これまでアプローチできなかったさまざまな市場との結びつきもできた。→ アプローチできずにいた様々な市場と結びつけた。

■私の失敗例②

ここで、私の失敗例②をご紹介します。与件の言葉を素直に使えず、知識的にもズレた解答をしてしまったケースです。

※まだ令和1年度の事例Ⅰに取り組んでいないかたは、ぜひご自身で一度問題を解いた後でお読みください。

例えば、R1事例Ⅰの第1問。

A社社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。

ぴ。の再現答案(悪い例)

最大の要因は、葉たばこ乾燥機の製造販売が競争劣位となったため。①受動喫煙等の社会問題化など、たばこ市場の縮小②葉たばこ生産者の後継者不足・高齢化など、生産体制が不足し、事業が成り立たなかった。

「YOU、最大なんだからカッコよく、つまり〇〇、と結論先出しで書いちゃいなよ」と悪魔の囁きが・・・。そして、精神的な動揺から思考が停止し、「競争劣位」という唐突で、知識的にもズレた回答になってしまいました。事例Ⅰの第1問。緊張で頭がパニックになっている中、私の知識の曖昧さを見透かされているようです。

冷静に正しい知識で設問要求を確認することができれば、「ビジネスとして成功しなかった」とあるため、収益面に問題があったのでは?と想定した状態で与件文を読みにいけたハズです。

また、最大の「理由」は何か。と問われているのにもかかわらず、最大の「要因」と書き出しています。減点されたかは分かりませんが、印象は悪いですね・・・。

与件文の4段落目に以下の記述があります。

すでに5年以上のキャリアを積み経営層の一角となってトップ就任を目前にしていたA社長にとって、存続問題は現実のものとなっていた。そこで、自らが先頭に立って自社製品のメンテナンスを事業化することに取り組んだ。しかし、それはビジネスとして成り立たず、売上減少と費用増大という二重苦を生み出すことになってしまった。

出題者の言葉としては、売上減少と費用増大という二重苦を生み出したと言っています。また、下線の箇所にように設問文とほぼ同じ言葉がこの4段落にまとまって記載されています。この設問で合格点(6割)を確保するためには、この売上減少と費用増大という言葉を素直に結論として使い、売上減少と費用増大の両面から具体的な理由の記述をする必要があったと思います。

仮に、つまり〇〇と結論のキーワードにする場合は、「収益低下」とすると売上減少と費用増大を端的に表現でき、出題者に伝わったのではないかと思います。出題者が期待する語彙と合致していれば高得点が見込めますが、短時間で書くことは難しいですね。

私は2次の学習期間が長くなったせいか与件の言葉をそのまま使うことに拒否反応みたいなものがありました。もっと別の表現のほうが良いのではないか?など、ややもすれば明後日の方向にいってしまいがちです。ですが、そこはグッと堪えて難しく考えず自信を持って素直に与件の言葉を使うことが大事になります。

3chの再現答案(良い例)

最大の理由は、①葉たばこ生産者の後継者不足や高齢化が急速に進み、市場が縮小して売上が低下したから、②補習用部品の在庫管理が不十分で、計数管理が行われていないため、コストが増加したから、である。

出題者の言葉通り、売上低下と費用増加の両面から、それぞれの理由を与件から抜き出し、因果関係で繋いでいます。とっても分かりやすく、見栄えが良い解答ですね。

正確に伝わっているかを確認する。


最後は、自身の回答が受け手に正確に伝わっているかの確認方法のお話です。

自分の回答に対し、自己評価だけでは正確に受け手に伝わっているかを確認することは難しいです。

設問要求に正しく答えているか?

正しい一次知識を使えているか?

自分の悪いクセは出ていないか?

与件の言葉を省略したけど意味が保たれているか?

など、他にも確認すべきことがあると思います。例えば、ふぞろい等の再現答案や予備校等の模範解答で自己採点した場合、上記の設問要求と一次知識は確認できますが、自分のクセ等は確認できません。

そのため、他者のフィードバックが必要です。予備校を受講されているかたは講師等からフィードバックがあると思いますが、独学のかたはそのような機会はなかなかないですよね。

そのような場合は、勉強会をおススメします。今はオンラインの勉強会を開催している支援団体やコミュニティ等がありますので、地理的・時間的制約などの負担が少なく参加できると思います。

オンライン勉強会の情報は、いけちゃんの記事がおススメです。

・勉強会の効用とご紹介

私からは、勉強会に取り組む上で意識したい2つのことを以下にご紹介します。

■アサーションによる勉強会

一つ目は、「アサーション・コミュニケーション」を意識して取り組むことをおススメします。(参考:カオナビ人事用語集

アサーションとは、相手を尊重しながらも自己主張をしっかり行うコミュニケーション方法です。

自己主張のタイプは主に以下の3類型があります。

アグレッシブ(攻撃的):ジャイアンタイプ

ノン・アサーティブ(非主張タイプ):のび太君タイプ

アサーティブ(バランス型):しずかちゃんタイプ

この中ではアサーティブが望ましいのですが、大事なことは、自分がどのタイプなのかを理解することに加え、自分のタイプ以外の特性も理解しておくことです。

私のタイプは自己主張が控えめのノン・アサーティブと自覚していたため、勉強会では普段の倍くらいの積極性を意識して意見をするようにしていました。

受け手に正確に伝わっているか?について、自身では大丈夫と思っていても、実際には正確ではないかもしれません。それは他者から指摘を受けることで気づくことができます。また、自身のクセをより多く洗い出すには、積極的な意見交換が必要です。

勉強会の参加者がチームとなり、積極的に意見をぶつけ合うことで勉強会の効果は最大化します。参加者の良いところは参考にすると共に、自身のクセを把握し一つずつ修正していきましょう。

勉強会に関連するおススメの過去記事をご紹介します。

・友達を作ろう2~グループ学習の功

・勉強会に必要な心技体

■ホーソン効果を味方につける

2つ目はホーソン効果です。これは人から注目や期待をされていると意欲が高まる効果で、1次試験企業経営理論のモチベーション理論の領域で過去に出題されています。

【H30年第15問】

イ:E.メイヨーとF.レスリスバーガーのホーソン実験では、従業員が自分たちの作業条件を決定することによって内発的に動機づけられていたことを発見し、これをホーソン効果と呼んだ。(×)

【H25年第16問】

オ:作業環境を経営者が改善してくれたこと自体が、研究員に対するホーソン効果を生み出したから。(×)

2つ共に不適切な選択肢です。ホーソン効果は、作業条件を変えることで生産性が高まるのではなく、人から注目や期待をされることで意欲が高まること、つまり人間関係による作用が重要だとしています。

例えば、家で閉じこもって勉強するよりも図書館やカフェなど人がいる場所のほうが勉強が捗るというかたもいらっしゃると思います。これは人に見られているという適度な緊張感が生産性を高めていると考えられます。

勉強会のデメリットとして、参加者で経験年数や習熟度に違いがあると意見交換がスムーズにいかないといったことが挙げられます。

ですが、ホーソン効果を味方につけることでデメリットをメリットに変えることもできます。

✅自身の悪いクセを持っていない人と接する

経験者が自身の悪いクセを修正しようとするとき、初学者の素直に与件から抜き出す解答に触れることで、修正への気付きを得られる効果があります。

✅自身の目標に近い人に接する

初学者が自身の目標に近い人と積極的に接することで、教えてくれる人の期待に応えたいという気持ちが生じて、意欲が高まる効果があります。

初学者も経験者も参加者の期待に応えよう!という気持ちで勉強会に取り組むことで学習の生産性が大きく向上すると思います。

後編まとめ

✅出題者に伝わる答案にするために、出題者の言葉を素直に使おう。
✅自身の回答を確認するときは、勉強会などで他者にフィードバックしてもらおう。

2次試験におけるコミュニケーションシリーズ、いかがでしたでしょうか。

文章力に自信がなくても、普段の生活の中で文章コミュニケーションを意識することで、文章力が上達するきっかけにすることができます。

また、出題者とのコミュニケーションや学習仲間とのコミュニケーションを意識することで、受け手に伝わりやすい答案を書くことができます。

もしよろしければ、ご参考にして頂けたら幸いです。

今回は以上です。いつも長い記事を読んでいただきありがとうございます。

ぴ。でした。


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

   お礼   

一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました
ご参加いただきましてどうもありがとうございました

         

twitterもよろしくお願いします。

おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

前回の記事で2次試験に絡めた「中小企業政策」の記事を投稿するとお伝えしたのですが、予定を変更します。
オンライン春セミナー2020(開催報告:1次試験編2次試験編)で、事前配布した資料についてご説明できませんでしたので、内容を再編集してお届けできればと思います。
セミナー当日にお答えし切れなかった質問への回答も絡めながら、参加いただいた方にも、参加いただけなかった方にも、参考にしていただければ幸いです。

本日の記事は、1次試験前のこの時期に今知っておくべき2次試験対策のお話です。
私は1次試験前に2次試験対策を開始しておくことをオススメしていますが、「1次試験を合格する前に2次試験のことなんか考えられないよ・・・」というお気持ちもよくわかります。
ですから、まずは2次試験で出題される「事例企業に共通する方向性」をざっくりと確認しておき、「与件に忠実な解答を書くためには」何が必要なのかを探っておくだけでも有効かと思います。
この前提を理解しておくことで、今後2次試験対策を始める(=過去問と向かい合う)にあたって何をすればよいかが明確となり、学習効果を高めることが可能だと考えています。

本記事をお届けしたいのは、このような方々です。

① 2次試験対策をまだ始めていない方
② 2次試験の性質がいまひとつよくわからないという方

事例企業に共通する方向性

私はよく、奥さんと江の島方面に出かけて海を眺めに行きます(※現在は新型肺炎の感染対策で外出を控えています)。
多数のヨットがハーバーにひしめき合い、海に浮かんでいるのが見ていると、まるで一隻一隻が中小企業のようにも思えてきます。
以前、中小企業を「小型ヨット」にたとえた話を聞いたからでしょうか。

2次試験に出題される事例企業A~D社は、年度や事例によって規模にバラつきがあるものの(事例ⅡのB社は他の事例と比較して小規模なことが多い)、まさに中小企業の定義に合致する「小型ヨット」です。
「サーファー」(個人事業主)ほど個人芸の色彩は強くなく、他に乗員(従業員)もいて、小さいながらに組織としてのまとまりが必要です。
でも、「大型客船」(大企業)のように大人数の乗員を抱えているわけでもないし、最新鋭のエンジン(設備)を備えているわけでもありません

漕ぎ出していく海は凪いでいる時間は短く、常に波立っています
時に大波が寄せることもある大海を、「小型ヨット」が渡っていかなくてはいけないのです。

でも、なにも一隻だけで、一人だけで海を渡っていかなければいけないわけではありません。
頼もしい熟練の乗員(技能者)がいたりします(いなくなったら困るけど!)。
船団を組んで助け合いながら渡ってもいい(外部連携)し、羅針盤に頼ることも出来ます(中小企業診断士)

少々くどいかもしれませんが、前回の記事でも引用した「第1次試験案内・申込書」の科目設置の目的の一節を見ておきましょう。

中小企業診断士は、中小企業に対するコンサルタントとしての役割を期待されており、中小企業経営の特徴を踏まえて、経営分析や経営戦略の策定等の診断・助言を行う必要がある。
そこで、企業経営の実態や各種統計等により、経済・産業における中小企業の役割や位置づけを理解するとともに、中小企業の経営特質や経営における大企業との相違を把握する必要がある

ご存知かもしれませんが、中小企業診断士バッジは羅針盤がモチーフです。
中小企業が「小型ヨット」で、中小企業診断士が「羅針盤」、なかなかわかりやすい構図ですよね。

さて、「小型ヨット」が向かうべき方向性は、以下のように言い表せると思います。

自ら漕ぎ出し、これからも漕ぎ続ける(経営理念と経営方針)

船長(創業者)によって、「小型ヨット」はハーバーから自ら漕ぎ出しました。
そのときの想いを今も抱いているかもしれませんし、航海(経営)をしていく中で想いの変化もあったかもしれません
いずれにしても、船長の想いの結晶が経営理念だと思っています。

現実には、これらが言語化(明文化)されているケースばかりではないと思いますが、2次試験では必ず与件文の中から見出すことが出来ます
それは、この2次試験が紙上のコンサルティングだからです。
現在の船長は創業者ではなく、代替わりした経営者かもしれませんが、経営理念を元に、経営方針を策定している(したい)ハズです。

ここで、船長(経営者)の年代や生き方も、与件文にハッキリ書かれているとは限らないため、憶測や妄想は禁物ですが、解答にあたって念頭におくべき要素だと考えます。
たとえば、大手企業の技術者が地元にUターンして研究開発型企業を設立したなら、その「小型ヨット」は今後も研究開発を続けていくことでしょう。
また、研究開発をリードしてきた船長(経営者)の年齢が70歳を超えていたら、今後は組織的に研究開発が進めていけるように対策を打つでしょうし、後継者の育成も当然視野に入っていると考えるべきでしょう。

実際のコンサルティングの場でも、提案を受ける側がどのような背景を持っているか、詳細にリサーチして、なるべく「刺さる」ように提案すると思います。
相手が「大型客船」だったら有効な助言も、「小ヨット」では実現できないかもしれません。
与件文に記載のある範囲で経営者の想いを汲みながら、資源制約を踏まえて、この先も漕ぎ続けられるように伴走(解答)しましょう。

追い風に帆を上げる(強み×機会)

ヨットは、帆に風を受けることで推進力を獲得し、前に進んでいきます。

事例企業もまた、追い風(外部環境の変化)を利用して、経営していくのがよいでしょう。
そのためには風を捉える帆(内部資源)を、すぐに上げられるように準備しておく必要があります。
帆の内容は、現在は利用していない遊休資源かもしれないし、効率化によって生み出した余力かもしれません。

いずれにしても、強み (Strengths)を整理することなくして、機会(Opportunities)を捉えることは出来ません。
SWOT分析は、事例Ⅳも含む全ての事例において基本の手法だと言えます。

大事なことは、生き残り、成長を続けていくために追い風に帆を上げる(機会に強みをぶつける)ことです。

向かい風がきたら回れ右(脅威は回避)

船長(経営者)がいかに手練れで風を読む天才であっても、天候・風向きは一瞬にして変わることがあります。
それまで順風満帆で来ていても、あるとき突然向かい風(脅威)に変わってしまったら、当然ヨットは停滞か逆走する羽目に陥ります
酷い場合には転覆(倒産)のリスクに晒されることもあるでしょう。

そうしたときは、回れ右(発想転換)して向かい風を避け、追い風に変えます
航路を変えればいいだけかもしれませんし、他の工夫が必要かもしれません。
経営革新・改善なのか、新規事業開発なのか、それは与件から方向性を読み取る必要があります。

ここで、有名な冒険家の言葉を引用させていただきます。

状況は変わらなくても、向きを変えれば見え方が違ってくる
──白石康次郎さんの言葉 (ヨット世界一周を3度実現)

与件に忠実な解答を書くためには

2次試験が紙上のコンサルティングだとすれば、私たちが書いた診断・助言(報告書)を読む相手はどういう方でしょうか

答えはズバリ「採点者」です。
でも、解答内容は「出題者」の出題意図になるべく沿ったものが望まれているハズです(そうしないと採点できない)。
2次試験の学習における出題者とのコミュニケーション」という言葉、皆さん覚えてらっしゃいますでしょうか。
(参照:11代目ぴ。「【診断士2次試験】伝わる答案へ|コミュニケーションを意識する~前編~」)

そのために必要なこと、目指すべきことは何なのでしょうか。
事例企業の経営者が実在したとして、その報告書(答案)を見て、どう受け取めるかまで考えられたら最高です。
でも、それって簡単なことではないです。
だって実在しないし、会って話すことすら出来ないのですから。

実は、先輩たちの多くが語り継ぎ、今年の合格者の多くもポリシーに掲げていたであろう共通項があります。
それは「与件に忠実な解答を書く」ということ。
そのために心がけるべきことは何でしょうか。

制約条件を踏まえる

制約条件とは、形式的には解答内容を一定の幅に集束させるためのものですが、本質的には資源制約や経営者の想いを踏まえているのかという点にあります。

事例企業は、ヒト・モノ・カネ・情報という資源に制約があります。
例えば、足元でキャッシュ不足に陥っている企業に、無邪気に設備投資を勧めるのは酷ですよね。
未来のための投資ではありますが、足元の状況を改善することなしに勧められる選択肢ではないと思います(フェーズが違うということ)。
これは極端な例なので「当たり前じゃん」とお思いになるかもしれませんが、結構やりがち
実現可能性が高く、今すぐにでも実行出来る改善策を提案すべきです。

まずは事例企業の姿を思い浮かべられるように情報を整理し、80分という短い時間を有効に活用して、寄り添うことが求められています。
事例企業に親身に接して行動変容を引き出す、と言い換えることもできます。

1次知識で切り口を設定し、書かれたことで判断する

過去問を一度でも眺めたことがあればおわかりになると思いますが、切り口の設定の仕方は様々あるようにも一見思われます。
ですが、自分の経験が深い業種や領域の話であるほど、注意
2次試験は、1次知識の「応用」が問われていることを思い出す必要があります。

事例ごと頻繁に利用可能なキーワードは存在するものの、1次知識に基づく分析の上に立ってはじめて活きることになります。
キーワードありきで作成した解答では、的を外してしまう恐れさえあります。
キーワード採点で有名な『ふぞろいな合格答案』も、「合格答案を分析して抽出されたキーワードを覚えろ」なんて言ってるわけではなくて、「試験合格者や当時の受験生が考えついた切り口が何だったのか」というところまで踏み込んで分析すべき資料です。
その点で『ふぞろい』に勝る有力な資料は、今後も出てくることはないと思っています。
すでにAmazonで予約を開始しているようなので、まだ2次試験対策に手をつけていない方も、とりあえず確保しておくことをオススメします。
試験には合格しましたが、昨年度の2次試験についてもっと深く知りたいので、私も早速予約しちゃいました。
(参照:11代目かーな「中小企業診断士二次試験 「ふぞろい」どう使う?」)

本題に戻します。
ありがちなミスとしては、過去問で同じような問題が出たからと、実際は問われ方が変わっているのに、それを無視して無理やり使ってしまうことです。
与件文にない設定を妄想していて、参加した勉強会で他の方からご指摘をいただくまで、それに気づかなかったことがありました(反省)。

あくまでも与件文(書かれたこと)で判断しなければいけません
ちなみに、2次試験におけるNGについては以下の記事がよくまとまっているので、後ほどぜひご参照ください。
(参照:9代目Chika「2次試験、これを書いたらNG集」)

わかりやすい文章を書く

文章を書くうえで様々な方法論・テクニックが存在します。
その全てが「伝わる」ことを主眼に置いています
因果関係しかり、与件の言葉を使用することしかり・・・。
前提を共有しながら、採点者が理解できる文章にする必要があります。
聞かれたことに応えなければいけません。

「伝える」のではなく「伝わる」
「2次試験は国語の問題だ」なんてよく言われますが、口で言うほど簡単ではないですよね。
コミュニケーションの場で、こちらが想像もしない形で相手が受け止めていることなんて、日常茶飯事じゃないですか?
自分もあらためて心がけていきたいと思っています。

今日のまとめ

① 「小型ヨット」が大波を超えていくイメージを持とう
② 聞かれたことに応え、書かれたことで判断しよう

診断士として活躍されている先輩の美点は、相手の立場に配慮したコミュニケーションに優れていることだと拝察しています。

合格後に、多くの先輩診断士とお会いする機会に恵まれましたが、類まれなコミュニケーション能力を発揮して、多くの仲間(注:診断士に限らない)を巻き込みながら活動されています。
他の士業と比べてネットワークが充実した世界であることは合格前から知っていましたが、間近で実感して、尊敬の念を強めました。

顧客を獲得し、同志・仲間を増やすことが出来る診断士は、株式会社コーエーテクモゲームスが手掛ける歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」でいえば統率(人望)のパラメータがメチャメチャ高い軍師殿というイメージです。
伝わらない人には伝わらない悪例!絶対やっちゃダメなヤツ・・・!)

(※上記のイラストは豊臣秀吉の名軍師、黒田官兵衛だそうです)

次回は、私の解答手順を一例としてご紹介する予定です。
【渾身! 論点シリーズ】についても引き続き、リクエストを募集中です!

以上、いけちゃんでした!
それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

   心よりのお礼   

一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました
ご参加いただきましてどうもありがとうございました

         

twitterもよろしくお願いします。

 

こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

 

先日のオンライン春セミナー(略してオン春!)にご参加いただいた皆様、改めまして、本当にありがとうございました。

事前アンケート、当日のslidoを合わせてたくさんの質問を頂いたおかげで、盛会(?)と相成りました。感謝。

 

我々11代目としてはあっと言う間の2時間でした。

個人的には二次試験並みのスピード感で頭を回転させ、皆さまの質問にお答えしたつもりでしたが、まだまだ答え切れていない質問が山ほどあります。

ということで、11代目一同、日々道場ブログでも頂いた質問に答えていく予定です。セミナーに参加頂いた方も、参加できなかった方も、ぜひチェックしてみてください。

 

 

本日は2次試験に関する質問で多かった、「ふぞろい」の使い方について、僭越ながらふぞろい13プロジェクトに参加している身として、お答えしたいと思います。

 

時間のない方は3と4だけでもお読み頂ければと思います。

そもそも、「ふぞろい」とは

中小企業診断士試験(特に二次試験)の勉強をした人なら一度は耳にする「ふぞろい」。

ここで取り上げるのは、正式名称を「ふぞろいな合格答案」という書籍です。

今、店頭に並んでいる最新版はこちら→「ふぞろいな合格答案 エピソード12」

 

他にも、同友館さんからいくつかの「ふぞろい」シリーズが出ておりますが、これについてはふぞろい12メンバーでもあるかわともさんの、こちらのまとめ記事がわかりやすいです。

「よくわかる!ふぞろい書籍一覧表」 by10代目かわともさん

「ふぞろい」の特徴は、なんといっても実際の受験生から頂いた、膨大な数の再現答案を分析していることです。

昨日のべりーの記事にもありましたが、再現答案(必ず採点結果がわかるもの)を収集して見比べるのは、二次試験の鉄板の勉強方法です。

それを大量のデータをもとに行い、まとめているのが、「ふぞろい」シリーズの分析結果です。

実際に試験を受けた先輩たちの戦いの記録が反映されているという点で、多くの受験生が信頼を寄せるのも頷けます。

 

「ふぞろい」の目次は以下のようになっています。(ふぞろいな合格答案 エピソード12を参照)

第1章 巻頭企画

第2章 ふぞろいな答案分析~実際の答案を多面的に分析しました~

第3章 合格者による、ふぞろいな再現答案~80分のドキュメントと合格者再現答案~

第4章 合格者による、ふぞろいな特集記事~2次試験に臨む受験生に贈る勉強のヒント~

 

具体的にどうやって使うの? ということについては、私自身の経験をふまえてご紹介したいと思います。

 

 センスのなかった私の「ふぞろい」の使い方

どうにか1次試験をパスした後、道場ブログで「ふぞろい」の存在を知り、あわててエピソード12を購入しました。

パラパラとページをめくり、第2章に過去問の採点基準が載ってるじゃん! と嬉しくなった私は、以降、試験本番まで「ふぞろい」を次のように使います。

①過去問を解いたら、第2章 ふぞろいな答案分析に載っているふぞろい流採点基準をもとに自己採点をする。

②その後、第2章の解説を読み、自分に足りなかった視点や、与件文にあるのに見落としてしまったポイントを洗い出して反省ノートにまとめる。

③一通り過去問の復習をして疲れたら、第1章、第3章、第4章を読み物として楽しく読む。

 

……全然活用できてないですね。

第2章しか全力で向き合ってません。

いや、第2章はこれで良かったのですが、他の章、特に第3章 合格者による、ふぞろいな再現答案~80分のドキュメントと合格者再現答案~ をただの読み物にしてしまうのは、非常にもったいない使い方です。

それは、ふぞろい13プロジェクトに参加してみて、痛感しました。

 

 

今だから言える「ふぞろい」はこう使う

「ふぞろい」には二次試験突破のために必要な知識とノウハウが詰まっています。

ざっくり言うと、受験生が必ずと言っていいほど使っている分析パートの第2章は知識面、合格者の80分間のドキュメントと再現答案が載っている第3章はノウハウ面、第4章は知識・ノウハウ両面の強化に有効だと思います。

これから「ふぞろい」を使って過去問の答え合わせと復習をする方におすすめの使い方は、以下の通りです。

 

①過去問を解いたら、第2章 ふぞろいな答案分析に載っているふぞろい流採点基準をもとに自己採点をする。
→二次試験の過去問を初めて解いた方は、おそらくここで軽く絶望します。

大丈夫です、みんなが通る道です。

 

②その後、第2章の解説を読み、自分に足りなかった視点や、与件文にあるのに見落としてしまったポイントを洗い出して反省ノートにまとめる。

→この時、特に知識面で抜けていたものや、自分の書いた答案では意味が不明瞭なものはないかを厳しくチェックする。

目安として、「みんなが書けていることを書く」「みんなができている問題で確実に得点できる」ことを一つのマイルストーンにします。

「みんなが書けていること」は 「解答ランキングとふぞろい流採点基準」を見ればわかります。

ここですね。(ふぞろいな合格答案 エピソード12より抜粋)

「みんなができている問題」は、設問ごとの「難易度」でわかります。

ここです。(ふぞろいな合格答案 エピソード12より抜粋)

これは、最終的に★2つの「勝負の分かれ目」まで得点できるようにします。

 

真偽のほどはわかりませんが、一説には相対評価とも言われる二次試験。

みんなが書けていることを書き、みんなが解けている問題をミスなく得点する、これを4事例とも達成することが、まずは合格のために外せない要素と考えるべきと思います。

 

③合格者と自分のノウハウ面のギャップを知るため、第3章(合格者による、ふぞろいな再現答案)の該当の事例を6人分全部読む。

→このパートは、試験会場で実際に合格者が考えたこと、やったこと等がかなり細かく書かれています。

例えば、与件文や設問のどこにチェックを入れたか、どんな風に与件文と設問を紐づけたか。

その事例において、ルーティンにしていた作業は何か。

後回しにした設問や、捨てることにした設問は、どんな状況でどんな情報をもとに、その判断に至ったのか。

6人分のノウハウを読んだところで、「これ、自分は既に全部できている」と言える人は、かなり少ないのではないでしょうか。

盗みましょう。先人のノウハウを。

パクリましょう。パクってカスタマイズしましょう。

 

さらに

④第4章(合格者による、ふぞろいな特集記事)で知識面、ノウハウ面をさらに補強

→このパートには、第2章、第3章に入りきらなかった情報が詰め込まれています。

「ふぞろい12」を例にとると、勉強方法や答案をもっとブラッシュアップする方法など。

ここも、パクってカスタマイズです。

 

さて、ここまで徹底的に「ふぞろい」と向き合うと、かなり体力的にも精神的にもかなり疲れると思います。

そこでようやく

⑤巻頭企画やコラムでなごむ

→息抜きやモチベーションアップに効きます。

なんだかんだ、ふぞろい13のメンバーも「ページ下部の一行コラムが好きだった」という人、多かったです。

以上が、ふぞろいを使い倒す、おすすめの活用方法です。

 

ふぞろいを使うメリットとデメリット

メリット

①合格者の答案の「幅」と、自分の答案の現在地が掴める

最大のメリットは、「各事例200以上の再現答案を分析したからこそできる、リアルな受験生の答案の実態把握」と「自分の書いた答案を母集団と比較できること」だと思います。

ふぞろいな合格答案プロジェクトでは、毎年、試験を受けた方から多くの再現答案を寄せて頂いており、その数は250以上に及びます(仮に250人から4事例分集まると、4×250=1,000件の再現答案が分析の元データとなります)。

さらに、再現答案の評価(合格、A、B、C、D)と合わせて分析を行うため、「多くの合格+A答案に書いてあったことは何か」「合格+A答案にあって、C答案になかったものは何か」といった分析が可能になります。

念のためにお伝えしておくと、このキーワード分析は、独自のノウハウによるかなり客観的なものです。

プロジェクトメンバーも人間なので、ついつい自分が書いたキーワードを推したくなるのですが、そこは分析ルールにより見事に弾かれます。

あくまで、リアルな答案を客観的に分析し、読者の皆様にお伝えするスキームになっていますので、ご安心下さい。

さらにさらに、キーワード分析を通して、合格答案やA評価の答案の「幅」もある程度把握できています。

毎年合格者が900名~1,000名程度いるとして、全員がぴったり同じ解答を書いているわけではありませんよね。

それでも、250以上の(令和元年度は過去最高数だったとか!)再現答案のおかげで、「だいたいこの辺りのことを書いている答案が、合格ラインらしい」という推測が可能になっているわけです。

そのため、ふぞろい流採点基準で自己採点をしていくと、

合格答案+A評価答案/B答案/C答案以下がどんなものか、大体の「幅」が分かり

自分の答案と比較することによって、相対的な自分のポジションや足りないものが分かる

というメリットがあります。

採点基準も模範解答も公表されない二次試験において、これはかなり画期的なことだと思います。

 

②合格者の答案を見て、「これならできるかも」と勇気が出る
個人的には、これも重要なポイントでした。

予備校が出している模範解答って、「80分でこんなの書けません……」としょんぼりしちゃいませんか?

確かにその模範解答から学ぶことはたくさんあるのですが、ベンチマークとしては使いづらい、というのが大半の受験生の本音ではないかと思います。

その点「ふぞろい」に載っている再現答案は、合格者が当日80分の中で書いたものです。

洗練度では予備校の模範解答に劣るかもしれませんが、受験生が目指すラインとしては、より「これならできそう」と思える内容になっています。

 

③つまづきやすいポイントも確認できる

第2章(ふぞろいな答案分析)でも、第3章(合格者による、ふぞろいな再現答案)でも、実際に試験を受けた人がミスしたところ、多かった勘違い等もリアルに記されています。

(第2章の方では、キャラクターの会話部分に盛り込まれています。)

多くの人がつまづいたポイントとその対応策を押さえることで、より安定的に得点できるよう、80分間のパフォーマンスを仕上げていくことができます。

 

デメリット
「ふぞろい流採点が完璧な採点基準である」とは誰も言えないこと。

これにつきると思います。

ふぞろいのデメリットというか、「限界」と言った方が現実に近いかもしれません。

ふぞろい流採点では、独自のノウハウをもとに「キーワード」に基づく採点方法を採用しています。

つまり、「◎◎というキーワードが入っていれば5点、△△というキーワードが入っていれば3点」というように、キーワード積み上げ式で自己採点をする仕様になっています。

毎年5,000名程度が受験する資格試験ですから、なんらかの採点基準があるはずで、キーワード加点方式というのは常識的に考えて有り得る基準だと思います。

ですが、あくまで二次試験の採点方式や採点基準はブラックボックス。

受験生から寄せられた再現答案のみを手掛かりに、なるべく客観的にキーワードを抽出し、配点を設定している「ふぞろい流採点基準」と全く違う手法がとられている可能性もゼロではありません。

ふぞろい流だと必然的に、キーワードを多く盛り込めた答案が高得点になりがちですが、実際に高得点をとった方の再現答案は、むしろ論点が絞られてシンプルだった、なんてのもわりと聞く話です。
「キーワードが正義!」と思い込んでしまうと、人が読んでわかりづらい答案を書いてしまうリスクは、確かにあります。

それを頭に入れたうえで、「どうしたら上位20%に入れるか=合格できるか」を掴むためにふぞろいを活用するのがよいと思います。

 

 

なお、令和元年度の二次試験を分析した「ふぞろいな合格答案 エピソード13」は、アマゾンで予約を開始した模様です!

アマゾンのページはこちら

発売は6月24日と2ヶ月以上先ですが(予約はやいな……)、初学者の方も2年目以上の方も、ぜひチェックしてみてください。

 

いかがでしたでしょうか?

明日はいけちゃんの登場です。

ではでは、引き続き一緒に勉強頑張りましょう~^^

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 道場 春セミナーのお知らせ 

一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土) 14:00~16:30 (13:50から接続可能)

Web会議アプリ「zoom」を活用したオンライン開催を実施します!
3月15日(日) 12時より「こくちーず(告知’s)」で絶賛募集中
満員御礼となりました

※申し込み締切のお知らせと最終案内のお知らせをご確認ください。

こくちーずはこちら

一次試験・二次試験学習の進め方、一問一答形式のQ&Aコーナー等、
損はさせないコンテンツを企画しております!

ぜひご検討ください!

※東京、名古屋、大阪で予定していた春セミナーは
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開催を見送ることとなりました

         

twitterもよろしくお願いします。

こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

 

エイプリルフールですが、いつも通りまじめに本気でいきますよ。

 

昨日のべりーの記事でも書いていましたが、去る3月30日に中小企業診断協会から「今年の診断士試験は、現時点では実施する予定」との情報が発出されました。

正直、協会としても判断の難しい状況だと思います。

ですが、試験案内配布開始(本日、4月1日)に先立ちお知らせを出して下さったことで、気持ちが前向きになった方も多かったと思います。

 

それは受験生の皆さんだけでなく、私たち道場メンバーも同じです。

私たち11代目は、たまたま昨年合格することができましたが、診断士試験と出会うのがあと少し遅かったら、去年の試験でポカミスをしていたら、仕事が忙しくなって受験を諦めていたら……人生の巡り合わせが少し違っていたら。(たぶん私が言うのが一番現実味があるので言いました。11代目のみんな、巻き込んでごめん)

もしかしたら自分は今年の受験生だったかもしれない。

だから、今年の試験がどうなるかって、他人事とは思えないのです。

 

もちろん、診断士試験の勉強が生活の全てではありません。

皆さんそれぞれご家族がいて、お仕事があり、日々のあれこれがあると思います。

こんな状況なので、今年の受験は見送ろう、という決断もあると思います。それも大事な決断です。

それでも、試験が実施されることを念頭に勉強している方がいるなら、 一発合格道場としてできることをしよう。

それが、私たち11代目の総意です。

 

というわけで、

今年もやります! 【渾身! 論点シリーズ】!!

そして今年も、読者の皆様からのリクエストを募集します!!

 

説明しよう☝️ 【渾身! 論点シリーズ】とは、その名の通り道場メンバーが渾身の力をこめて、あるテーマを掘り下げて書く記事のことである。

「テキストではサラっと書いてあるけど、いまいち理解できない」「毎回過去問で間違える……この論点苦手なんだよなぁ」そんな受験生の悩みに応えるべく、かゆいところに手が届く丁寧な説明が特徴だ。

記事タイトルの【渾身】が目印になっているので、ぜひ探してみてほしい☝️

 

ちなみに、私の一押しは10代目ちこまる(仮)さんの【渾身】シリーズまとめ記事です。

【渾身】永久保存版! 渾身シリーズまとめページ by10代目ちこまる(仮)

 

【渾身】シリーズを渾身の力でまとめるという二重構造になっております。哲学的ですね。

ほんと、冗談抜きで、ブックマークをおすすめしたいページです。情報量が半端ないです。

特に独学の方は、身近に質問できる人がいなかったりしますよね。

テキストを読んでも、問題集の解説を読んでもわからない……と困ったときは、まずは道場の【渾身】ページに解説がないか、探してみてください。

 

今回、11代目の方でも準備している論点はありますが、皆さんからのリクエストも募集します!

例えば「経営法務の下請法がどうも頭に入ってこない」「財務・会計の連結会計って何を押さえればいいのかわからない」など、解説してほしい論点を書いて頂けると嬉しいです。

 

リクエスト方法は2つ。

①ブログのコメント欄に書く。

ちなみに、今日のブログのコメント欄でなくてもOKです。

例えば、明日のいけちゃんの投稿を読んでリクエストが浮かんだら、明日のコメント欄に「渾身シリーズ、●●をリクエストします」と書いて頂ければOK。

内部事情で恐縮ですが、できれば11代目の記事にコメント頂けると、私たちがキャッチアップしやすいので助かります。

 

②Twitterのリプ欄かDMに送る。

一発合格道場のTwitterアカウントでも【渾身! 論点シリーズ】のことをつぶやきますので、そちらにリプ頂いてもOKです!

Twitterはこちら

 

リクエスト来ないとさみしいので、ぜひぜひよろしくお願いします!

 

さて、それではようやく本編です。

(いや、なんなら今日はここからがオマケかもしれません……)

 

本日は【実録】リアル企業経営理論・事例Ⅰの世界③ と題して、前回に引き続き、私の体験談を一次試験の「企業経営理論」と二次試験の「事例Ⅰ」に紐付けてお話ししたいと思います。

ちなみに本シリーズは今日が完結編です。とくにオチはないです。
前回、前々回の記事はこちら↓

【実録】リアル企業経営理論・事例Ⅰの世界①

【実録】リアル企業経営理論・事例Ⅰの世界②

会社を経営するうえで欠かせない「人事施策」のお話、少しでも知識と実感が結び付く機会になれば幸いです。

 

本日が3回目ですね、私が勤務した(している)「東京のHR(人材)ベンチャーA社」と「地方の金型屋B社」に登場してもらいます。

ざっくりプロフィールはこんな感じです。(クリックで拡大します)

 

前回は人事施策の「茶化」の「採用」と「配置」について書いてきました。

今回は「育成」「評価」「報酬」をみていきたいと思います。

 

【復習です】一次試験「企業経営理論」でも二次試験「事例Ⅰ」でも役に立つ「茶化」とは

茶→サ+ハ+ホ(採用・配置・報酬)

化→イ+ヒ(育成・評価)

であります。

 

しつこいようですが大事な論点なので、今回も過去記事のリンクを載せます。

10代目かわともさん 最低限押さえたい「1次知識」まとめ

9代目よこよこさん 【事例Ⅰ】幸の日も毛深い猫~組織人事のフレームワーク

 

「茶化」の全体の流れはこんな感じ。

 

それでは、「育成」と「評価&報酬」についてです。

 

東京の人材系ベンチャーA社の場合

①育成

A社の場合、新卒・中途とも、育成にはかなり力を入れていました。

これはA社が人材系サービスを提供する会社なので、お客様に提供するプログラムを一部自社の社員教育でも実践していたためです。

おそらく、世間一般のベンチャー企業は、ここまで手厚く新入社員の面倒を見ないと思いますので、業界の特殊性も理由の一つとお考え下さい。

 

A社の新入社員教育は、短期での戦力化を目標としたプログラムが組まれていました。

具体的には「座学の研修→実践→反省・課題設定→トレーナーからのフィードバック→研修→実践→反省・課題設定→フィードバック→研修……」といった感じで、OJTとOFF-JTを組み合わせて短期間でPDCAサイクルを回していました

一度に複数クラスで研修を実施するような大企業では、実践の場が用意できず、こんなプログラムは組めません。

このダイナミックさは中小企業ならではと言えるでしょう。

もちろん、よく言われるように「わかる」と「できる」は違うので、研修で習ったことを実践しようとしても、すぐ上手にできるわけではありません。

というか、一回研修で聞いたくらいでは、大体できません。でも、とにかくトライ&エラーで前に進むスタイルです。

外資系なんかでいわれる「Quick&Dirty」、つまり多少粗くてもスピード重視で! という方針で、インプットとアウトプットを短期間で積み重ねながら、早く一人前になることを求められていました。

 

育成プログラム自体がなかなかハードなため、トレーナーとは別に各人にメンターを付ける取組みも行われていました。

トレーナーが仕事の基本をしっかり教える一方で、メンターはトレーナーに聞けないようなちょっとした事や、仕事には直接関係ない心配事をフォローする役割です。

新入社員が弱音を吐ける「安全な場」をつくることが目的なので、3年目~5年目くらいの安定感のある先輩が任命されることが多かったように思います。

②評価・報酬

A社の評価は四半期毎に実施されていました。

四半期に一度のサイクルで営業の予算目標を立てるので、それについて振り返り、評価されるイメージです。

目標は「予算数字」と「行動目標」の2本立てでしたが、行動目標も結局数字に結びつく目標(いわば予算達成のプロセス)になるので、評価基準がわかりやすいのが特徴です。
基本的に、予算を達成していれば評価は高くなるし、達成していなければ低くなる。

営業職の宿命だと思いますが、一人一人の担当顧客や案件が明確なので、受注という成果はほぼストレートに担当者の評価に結び付きます。
もちろん上司や同僚や他部署の方の力添えもあるので、営業部員一人の成果ではないわけですが、そこはある意味ドライで明快な世界です。

ですが、達成したら高額インセンティブが入ってしめしめ、というわけでもありませんでした。
A社で働いていた当時、疑問だったのがこの報酬体系でした。

営業なので達成率順に順位なんかも張り出されます。
目標を大幅に超えて達成した場合でも、一位のインセンティブは、基本給に比べささやかなものでした。
また、個人達成の他にチーム達成という評価基準があり、チーム予算を達成したときもチームにインセンティブが授与されました。
(金額は忘れましたが、隣のチームがインセンティブでKindle を買ったとか言ってたような…)

そこで、ある時先輩に「うちの営業、大変な割に達成インセンティブ少ないと思いませんか?」と聞いてみました。
すると、「私も最初はそう思ったけど、あんまり行き過ぎて個人主義の助け合わない会社になるのもイヤじゃない?」という答えが返ってきました。

そうです。事例Ⅰでも出てきますよね。
成果主義のメリットとデメリット。

メリット:社歴の浅いメンバーも成果次第では高く評価されるため、モチベーションが上がる。
デメリット:短期的、個人的な利益を優先しがちになるため、中長期的な視点やメンバー間の協調意識がおろそかになる恐れがある。

たしかにスピード感と成果重視のベンチャー企業の営業は、一歩間違えると組織というよりは個人事業主の集まりのようになりがちです。
あくまで憶測ですが、A社は他の人事施策ともあわせて、成果主義のメリットを生かしつつデメリットを打ち消すことを狙って、インセンティブを上記のように設定していたと考えられます。

 

地方の金型屋B社の場合

①育成

B社の新入社員は、入社後2週間程度の座学研修の後、工場(いわゆる「現場」)に配属されます。

座学では金型についての基礎知識を学ぶのですが、実際の金型を見て手を動かした方が早いので、現場に配属されてからが本番です。

教育担当の班長さんを中心に、先輩たちから少しずつ仕事を教わり、技を磨いていきます。

教わるといっても、例えば金型の細部を調整する技術などは、結局のところ経験を積んで体で覚えるしかありません。

このあたり、ベテラン工員の「技能の見える化」や「技能伝承」の必要性は、工場長以下管理職は感じているのですが、なかなか難しい課題です。

基本的な工具の使い方は入社2~3年目くらいで身に付くのですが、その先は個人差があって難しいようです。

班長さんの話では、

・そもそも金型は一つ一つ仕様が違うので、技を習得するまで短期間で何度も同じ経験を積ませるのが難しい

・自分たちも「背中を見て育て」式で教育されてきたため、後輩への効果的な教え方がよくわからない

というのが正直なところだそうです。

 

一方、職場の雰囲気はアットホームで、隣の班や隣の課の先輩たちも何かと気にかけてくれるので、新入社員が孤立したり、迷子になったりすることはほぼありません。

毎日同じメンバーが、同じ時間に同じ職場で顔を合わせるため、自分の居場所があると感じられることは、新入社員にも良い影響を与えていると思います。

 

 

②評価・報酬

評価は年に1回、期末のタイミングで行われていました(最近変わりましたので、後述します)。

A社に比べると、評価者にとっても、被評価者にとっても、わかりにくいのが悩みです。

理由は、一つの金型ができるまでには多くの部署の人が関わっているため、仮に出来栄えが良かったとしても、誰の成果か切り分けにくいからです。

「10人が10件ずつ担当して100件」になるのがA社だとすれば、B社は「10人であれこれ協力して最終的に100型」になる仕事の仕方です。

さらに工場は一人の一次評価者に対して部下が10人以上いるため、きめ細かな評価が難しい。

もちろんその中でも公平に評価するようにチェック項目を設けていますが、A社のようにスパっとはいかないのが実態です。

 

最近ではそういった点を少しでも改善し、社員の成長意欲やモチベーションを上げるために、評価のサイクルが1年から半年になりました

これにより、成果と評価と報酬の関係が以前より分かりやすくなりました

(人事評価が次の賞与等に反映されるため。)

いくら金型のリードタイムが長いからとはいえ、一年前にさかのぼって部下を評価するのもなかなか大変だったようで、この変更はおおむね好評です。

 

 

 

では、最後にカーテンコール(?)ということで、このシリーズのまとめを表にしてみました。

いかがでしたでしょうか。

 

繰り返しになりますが、【渾身】シリーズのリクエスト、ぜひよろしくお願いします。

明日はいけちゃんの登場です♪

それでは引き続き、一緒に勉強がんばりましょ~。

 


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 道場 春セミナーのお知らせ 

一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土) 14:00~16:30 (13:50から接続可能)

Web会議アプリ「zoom」を活用したオンライン開催を実施します!
3月15日(日) 12時より「こくちーず(告知’s)」で絶賛募集中
申し込みはこちら

一次試験・二次試験学習の進め方、一問一答形式のQ&Aコーナー等、
損はさせないコンテンツを企画しております!

ぜひご検討ください!

※東京、名古屋、大阪で予定していた春セミナーは
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開催を見送ることとなりました

         

 

twitterもよろしくお願いします。

 

こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

3月決算の会社にお勤めの皆さん、年度末お疲れ様です。
そうでない方も、いろいろ大変な時期だと思います。

まずは健康第一で、美味しいもの食べて元気にまいりましょう♪

4月4日(土)オンラインセミナーもよろしくお願いします^^

 

本日は【実録】リアル企業経営理論・事例Ⅰの世界② と題して、前回に引き続き、私の体験談を一次試験の「企業経営理論」と二次試験の「事例Ⅰ」に紐付けてお話ししたいと思います。
前回の記事はこちら
会社を経営するうえで欠かせない「人事施策」のお話、少しでも知識と実感が結び付く機会になれば幸いです。

前回同様、私が勤務した(している)「東京のHR(人材)ベンチャーA社」「地方の金型屋B社」に登場してもらいます。
ざっくりプロフィールはこんな感じです。

前回は組織風土と、組織体制の観点からA社とB社を比較してみました。
今回からは2回に分けて、より具体的な人事施策について両社を比較し、それぞれの特徴を
考えてみたいと思います。

それに先立ち、人事施策のいわゆる「茶化」って、聞いたことありますか?

私は、「茶化」を去年の道場夏セミナーで知りました。おそい…。
人事施策に関する一種の語呂合わせというか、覚え方であります。
二次試験の事例Ⅰでよく使う切り口なので、覚えておいて損はないです。
茶→サ+ハ+ホ(採用・配置・報酬)
化→イ+ヒ(育成・評価)

これで、人事施策の重要な5つの要素を覚えることができます。

「茶化=採用・配置・報酬・育成・評価」に関する過去記事もあわせてどうぞ↓
10代目かわともさん 最低限押さえたい「1次知識」まとめ

 

もひとつオマケに、語呂合わせ「幸(さち)の日も毛深い猫」の解説もどうぞ↓

9代目よこよこさん 【事例Ⅰ】幸の日も毛深い猫~組織人事のフレームワーク

 

ちなみに、実際の人事施策の循環でいうと、採用→配置→育成→評価→報酬(→配置。以下ループする)ですかね。

 

それではA社とB社それぞれについて、「採用~配置」を見ていきましょう。

東京のベンチャーA社の場合

① 採用

私は設立後10年未満のA社に、中途で入社しました。全く同じ日にもう一名中途入社した方がいまして、その方の前職は大企業のマネジメント職でした。
当時のA社は、大企業のマネージャー経験者と、私のような社会人経験5~10年くらいの中途社員を、積極的に採用していました。
「組織のライフサイクルモデル」でいうと、共同体段階から公式化段階に移る過渡期にあったのだと思います。

ん? 組織のライフサイクルモデル?

一次試験の知識です(あんまり出ないけど…)。覚えていますでしょうか。

会社組織が生まれて、拡大・成長していく過程で、組織戦略や管理方法が変化していく様子を説明するモデルですね。
具体的には「企業者段階→共同体段階→公式化段階→精巧化段階」でした。

この中で共同体段階→公式化段階では、人事制度や分掌権限規程等、様々な管理制度が導入され、組織が次第に官僚的になっていきます。

A社の場合、私が入社する少し前までは【経営陣+(知名度ゼロの会社に思い切って転職した)中途+(純粋無垢な)新卒】という人員構成で、ほぼ全ての案件を社長か取締役がマネジメントしていたそうです。

まさに、社長の強力なリーダーシップで組織を牽引する共同体段階です。

商談にはできる限り社長が同行、企画書も全部社長がレビューするから終わらない。
メンバーはそれがA社&社長の流儀と心得ているので、終電を越えて会社で仮眠しながら朝まで仕事。
そんな時代があったそうです。

しかし、会社が大きくなるにつれ、社長は考えます。
「このままじゃ会社が回らない。受けられる案件にも限界がある。ていうか自分が倒れる。そろそろ本格的に組織と制度を整えよう」と。

そこで、人事制度や各種規程を整備すると同時に、制度を適切に運用できる人材の採用に力を入れ始めます。

具体的には、「大企業でマネジメント経験がある中堅」と「社会人経験があり、組織の何たるかを一通り知っている若手」です。
私と同じ日に入社した方は前者、私自身は後者でした。

以前からA社にいた中途入社組は、前者と共にプレイングマネージャーとなっていき、新卒入社組は、後者と共に現場の戦力として活躍します。
社長以下経営陣は、既存事業をマネージャー陣に任せて、新規事業開発に軸足をシフトしていきました。
これが、共同体段階から公式化段階への過渡期であったというわけです。

もちろん共同体段階から公式化段階に進んでも、社内の雰囲気がいきなり変わるわけではなく、ベンチャーらしい良い意味でのフラットさは健在でした。
ここでお伝えしたかったのは、新興企業が成長するにつれ、採用のテーマも変わっていくことの具体的なイメージです。

ちなみに、蛇足ながら創業間もない起業者段階では、求人広告等も出さず、友人・知人の紹介のみで採用活動をしていたそうです。
広告を出す金銭的な余裕も、人を育てる時間的な余裕もない段階では、紹介による即戦力採用は合理的な判断といえます。

 

② 配置

A社入社後、私は予定通り営業の1チームに配属されました。
そこまでは想像通りだったのですが、最初の四半期が終わると、社内で大規模な異動がありました。
営業のチーム編成が変わり、上司が変わり、他部門へ異動する人もあり。
「決算時期だからかな?」とも思いましたが、次の四半期が終わると、再びチームをシャッフル。

実は、四半期ごとの大胆な配置換えが、A社の特徴でした。
(お客様にも「また変わったのw」ってよく言われた……)

 

背景を考えると、いくつかの事情が挙げられると思います。

頻繁な採用・退職
→人の出入りがあるので、人数調整の意味でも毎回見直しが必要。

若手の抜擢
→年齢や性別を問わず実力主義なところがあったため、成果を上げた人や意欲のある人は積極的に登用していました。
実際、私が入社後配属されたチームのマネージャーは、大変優秀な20代の女性でした。
若手が抜擢されるので組織の流動性が高い。

既存事業運営のPDCA
→たとえば【before:新規顧客/既存顧客で2チーム体制】→【after:取引の規模別に3チーム体制】のように、営業チーム編成の切り口が変わることもありました。
「どうしたら営業活動を最適化できるか」を考え、会社としても試行錯誤を繰り返していたようです。

新規事業の拡大・縮小
→メインの事業はあるものの、会社の成長のため、常に第二、第三の柱となる事業を模索していました。
新規事業は、うまくいけばそのまま事業部として定着し、撤退の判断をすれば部署ごと解散して人員は他の部署に再配置。

これを短期スパンで行うため、人事異動が増える。

配置替えコストの少なさ
→パソコン一つ持って仕事をするフリーアドレス制をとっていたため、いわゆる異動に伴う引越し費用はほぼゼロでした。
また、製造業のように厳格な工数管理もされていなかったため、人事マスタの部署名を変更し、名刺を刷り直せば「一丁上がり」の世界でした。

(あくまでイメージです)

上記のような理由が背景にあって、四半期毎に大小さまざまな形で組織が変わっていました。
一言でまとめると、「少ない経営資源を最大限に生かすため、四半期ごとに適切な人的資源の配分を考え、柔軟に配置する」状態だったということですね。

 

地方の金型屋B社の場合
B社に関しては、そこまでおもしろくない…A社ほどリッチなストーリーではありませんが、A社と比較した特徴はこんな感じです。

① 採用
中途採用はほとんど行わず、新入社員の定期採用がメイン。
ちなみに大卒と高卒を両方採用しており、人数比率は年にもよりますが1:4くらいです。
大卒は技術系・事務系、高卒は製造系の職種別採用なので、とにかく製造部門の人数を確保する意図があります。

ですが、金型に限らず工場の仕事は、夏は暑く冬は寒い肉体労働のため、最近は高校生も「できれば事務系を希望」という方が増えてきたそうです。
そのため製造現場の人材確保は、近い将来課題になるかもしれません。

ちなみに、現在、中途採用を行っていない理由としては、求められる知識やスキルが特殊なため、異業種からの転職が難しいことが挙げられます。
そもそも工場の仕事は女性には厳しいので、そういった意味でも対象となる人材が限られます。
(事務職とはいえ、私が採用されたのは、社長の気まぐれ温情としか言いようがありません。感謝。)

この辺りも、今後人手不足となれば、ITやロボットを駆使して、未経験者や女性でもそれなりに仕事ができる仕組みを整える必要がありそうです。

 

② 配置
大きな人事異動は年に1回、年度初めに実施し、下半期が始まるタイミングでもう少し小さい異動があります。
工場の1班⇔2班の異動など、小規模のものは工場長権限で適宜行っています。
製造/技術/営業/管理と組織が出来上がっているので、部門の新設等はほとんどありません。
なんだか本当に新鮮味のない記述ですみません。

いや、でも製造業は人員構成を変えると各機械担当の見直しを迫られたり、CAD等のソフトウェアが追加で必要になったりするので、名簿だけ変えて一丁あがり! というわけにはいかないのです。

 

(イメージです)

そんな中でもトピックとしては、最近研究開発寄りの部署ができたことでしょうか。
固定顧客がメインの金型屋といえども、周辺領域に少しずつマーケットを広げていく必要を感じ、ルーティンワークから離れて開発業務を担当する部署を発足させたのです。
このあたりにも、会社の課題を感じますね。

 

第2回、いかがでしたでしょうか。
「企業経営理論」と「事例Ⅰ」、おもしろいですよ。好きになりますよ~(暗示)。

明日はいけちゃんが、皆さん気になるあの話題について解説してくれるようです。

それでは、引き続き一緒に勉強頑張りましょう~。

 

 


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

  道場 春セミナーのお知らせ  

 

<一発合格道場 読者の皆様>

春セミナーについては既に下記日程で会場を確保しており
3月15日(日)より「こくちーず(告知’s)」で募集を開始する予定です。

一方、昨今の情勢を受けて
春セミナーを中止すべきか否かも慎重に検討しています。

決定次第、ブログでご案内しますのでご注意のほどお願い申し上げます。

7月に向けた大切な直前期を迎える受験生の皆様の体調を第一に考えます。
万が一「中止」を決断した際には何卒ご理解のほどよろしくお願いします。

 

一発合格道場 春セミナー2020 in 東京
2020年4月4日(土) 午後 @文京区シビックセンター
別途、こくちーずにて受付開始予定

タキプロ・ふぞろい・一発合格道場 合同セミナー2020春 in 名古屋
2020年4月5日(日) 午後 @名古屋市西生涯学習センター
別途、受付開始予定

一発合格道場 春セミナー2020 in 大阪
2020年4月12日(日) 午後 @難波市民学習センター
別途、こくちーずにて受付開始予定

一次試験・二次試験学習の進め方、相談会等、
損はさせないコンテンツを企画しております!

ぜひご予定ください!

         

 

こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

 

今年度の試験日程も発表され、やる気が増してきた方も多いのではないでしょうか。

ちなみに、今年初めて試験を受ける方のために言っておくと、中小企業診断士試験の申込は、だいぶアナログで手間がかかります。

具体的には、①返信用封筒を添えて郵送で申込書請求(もしくは協会に直接取りに行く)→②申込書が届き、専用の用紙で郵便局から(!)受験料振り込み→③申込書を手書きで記入し、受験料振り込み済の証明書を添えて郵送 です。

簿記等の試験に慣れている方は、「いまどきwebでサクっと申し込めるでしょ♪」と思うかもしれませんが、診断士試験は違います。今のところ。

そのため、受けるか迷っている場合でも、申込書が請求可能になり次第、取り寄せておくことをおすすめします。

くれぐれも、日程に余裕を持ってお申込み下さいね!

 

さて、今回から【実録】リアル企業経営理論&事例Ⅰの世界 と題して、組織や風土や、何から何まで対照的な中小企業2社で働いて気付いたことを紹介しようと思います。

よかったら、「この2社は、なぜこんなにも違うのだろう?」と想像しながら読んでみて下さい。

最後のまとめで、実際に経営者から聞いたこと+私の考察による解説がありますのでお楽しみに。

 

もくじ

プロローグ 東京の人材系ベンチャーから地方の金型屋へ

第1章 企業風土の違い

第2章 組織構造の違い

まとめ 違いの源泉はどこにある?

 

 

~プロローグ 東京の人材系ベンチャーから地方の金型屋へ~

自己紹介にも少し書きましたが、私は結婚を機に生まれ育った東京を離れ、地方に移住しました。

東京で勤めていたのはHR(Human Resource=人材)系サービスを提供する企業です。仮にA社としましょう。

A社は社長が仲間と立ち上げて10年未満の、「いろいろ無いけど、とにかく勢いがある」典型的なベンチャー企業。

私はここで、企画営業の仕事をしていました。

企業の人事ご担当者様にお会いして、課題をヒアリングし、人事制度改定や研修等の具体的な施策をご提案する仕事です(ちなみに、コンサルタントや講師は別にいます)。

東京には似たような会社がゴマンとあるため、日々厳しい競争にさらされながら、高層ビルが立ち並ぶオフィス街で働き、営業活動で都内を駆け回り、忙しい日々を過ごしていました。

(写真はイメージです)

 

その後、結婚にともない、夫の仕事の都合で地方への移住が決まりました。

転職活動の末、縁あって私を雇ってくださった会社は、「自動車関連の金型屋」。こちらはB社としましょう。

初めての地方暮らし、初めての車通勤、初めての製造業……。

初めてだらけで不安と期待が入り交じります。

会社は国道沿いの田んぼの横にあり、周辺で目にするものといえば

ウグイス

(写真は実物です)

カモたち

(実物です)

サギ

(しつこいようですが、実物です)

あまりの落差に「思えば遠くへ来たものだ……」と遥かな気持ちになりながら、金型屋の経営企画部勤務が始まりました。

いま、「金型屋の経営企画部って何するの?」と思った貴方。ほんとですよね。

他社の事情までは分かりませんが、当社では社長をはじめ経営陣に報告するための資料を作ったり、社内でスポット的に立ち上げる様々なプロジェクトの事務局をしたりしています(要は何でも屋です)。

 

A社とB社のプロフィールは、ざっくりこんな感じです↓

(表はクリックで拡大します)

 

【第1章:企業風土の違い】

金型屋B社に転職してからすぐに、前職のA社と企業風土が全然違うことに気付きました。同じ中小企業でも属性が全く違う二社なので、当たり前といえば当たり前です。

違いは多岐に渡りますが、例えば以下のようなことです。

※どちらが良い、悪いという話ではありませんので、あくまで「違い」として読んで下さい。

 

・職場の人間関係

東京のベンチャーA社は、20代~30代の若手が多かったこともあり、にぎやかな雰囲気でした。

オフィスでも、企画書のアイディアを出し合い、わいがやな雰囲気で仕事をしています。

仕事のことは熱く語る反面、プライベートなことは仲の良い同僚にだけ話していました。

人の入れ替わりも激しかったので、メリハリがあるといいますか、ある意味では熱く、ある意味ではドライな関係性だったと思います。

 

一方、地方の金型屋B社は、従業員の大多数が地元出身。

「あの人は中学の先輩」「あの人は町内会の去年の会長さん」「あの人の実家は山の方で、お父さんが地主さん」など、なにかとプライベートが筒抜けの環境です。

転職する人も少ないので、自然と従業員同士が親密になり、多くを語らなくても意思疎通ができる関係になっていきます。

職人さんは、仕事中は黙々と作業をする方が多いですが、あうんの呼吸で通じ合っている感じです。

 

 

・スピード感

東京のベンチャーA社では、「お客様からの問い合わせは原則当日中に、どんなに遅くとも24時間以内に返信する」が鉄則でした。

営業部員は全員モバイル端末を持たされていた 持っていたので、移動中の電車の中でも上司からメールが飛んできます。

企画書・提案書の類も、2日以上寝かせるな、上司がつかまらなければ誰でもいいから相談しろと言われていました。

スピードはかなり重視されていたと思います。

 

一方、地方の金型屋B社では、時間はゆったりと流れます

上司からの仕事の依頼に「今日中は難しいかもしれません」と答えると、「今週中でいいよ」と言われたりします。まだ火曜日なんですけど。

私の職種が営業から内勤になったからでしょうか。

それにしても、B社の営業さんも見積提出前などの繁忙期を除けば、そこまで時間に追われている感じはありません。

客先への往訪は車移動が多いので、その間は連絡がとれませんが、とくに問題ないようです。

 

 

・上司から求められること

HRベンチャーA社では、お客様の要望や企画をとにかく「言語化しなさい」と言われました。

例えば、若手向け研修の企画で、「主体性を獲得することがゴールです」と言うと、上司から「ここで言ってる主体性って、具体的にどういう事? 現状では、どんな様子を見て人事の方は『主体性がない』って感じているの? 何ができたら『主体性を獲得した』って言える?」など、びしびしツッコミが入ります。

これ、慣れないと普通にきついのですが、とにかくそこまで詳細を言語化できていないと、企画書が上司のレビューを通過できませんでした。

 

金型屋B社では、またしても事情が違いました。

入社後数ヶ月間の現場研修でわかったことは、職人さんたちは「背中を見て育つ」世界だということ。もちろん一通りの作業手順は教えてもらえますが、あとは自分で練習し、先輩の技を盗んで上達していきます。

そのため、言葉で語られることは最小限で、あとは「感覚をつかんでほしい」と言われたりします。感覚をつかむまでに5年、10年かかるそうです。

 

 

なんとなく、それぞれの組織風土のイメージが湧いてきたでしょうか?

さらに、組織体制も異なりました。

 

【組織体制の違い】

A社は組織構成上、営業部門が最も大きく、その他にお客様の要件に合わせてサービス内容をカスタマイズする部署、サービス自体を開発する部署等がありました。

全従業員の半分以上は営業部員というイメージです。

営業部員は、お客様から案件を受注すると、社内のカスタマイズ部署に依頼をかけ、外部のコンサルタントや講師に仕事を発注します。

 

一方B社は、製造部門が最も大きく、次いで技術部門、製造間接部門(生産管理等)の順番です。

こちらは全従業員の半分以上が製造部門(つまりは金型職人さん)で、営業部員は全従業員の数パーセント程度しかいません。

仕事の流れは、営業がお客様から受注→技術部門にて設計→購買部が材料調達→製造部門にて製作、です。

 

 

A社とB社の違いをまとめるとこんな感じです。

 

~まとめ 違いの源泉はどこにある?~

A社とB社、両社がここまで違うのは、偶然ではありません。

背景には、いろいろな理由があるのです。

 

たとえば、人間関係。

→これは上にも書いた通り、土地柄や人の入れ替わりの頻度が背景にあります。

A社は東京のベンチャー企業なので、人の入れ替わりが激しく、親密な人間関係は生まれにくいです。

こういう企業で働いていると、「一生この会社で、このメンバーと働くんだ」って思っている方はおそらく少数派ですよね。

一方、B社は地方で数十年続いている企業なので、従業員は何十年も同じメンバーと働いています

大多数は会社の近くに持ち家があり、引っ越す予定もありません。

そのため、半分家族のような、親密な関係性になっています。

 

では、スピード感はどうでしょう。

→背景には、①商品のリードタイム ②競合他社数の違い があると思います。

A社の場合、受注からサービス納品までのリードタイムが短く、競合他社が多いです。

具体的には、たとえば社員研修では、お客様からコンペに呼ばれる→受注→内容カスタマイズ→研修実行まで、数ヶ月~半年というスケジュール感です。

極端な話ですが、「今日お客様から電話が来て、明日研修することになった」というケースも見たことがあります。講師がいて、既存のプログラムでOKであれば、実行可能です。

また、案件にもよりますが4~5社くらいコンペ相手の競合他社がいて、その他にも新興の会社が常に受注を狙っています。

そのため、なるべく速くお客様にコンタクトをとり、案件の内容や競合他社の動きをつかむことが重要になります。

受注後も、お客様と連絡を取り合いながら、テキパキ研修の詳細を詰めていく必要があります。

 

一方、B社受注~金型納品までのリードタイムが長く、競合他社が少ないです。

海外のお客様の場合、見積依頼→受注→製作→納品まで、最低でも1年はかかります。

製造業は、たとえ設計図ができていても、材料を仕入れて、金型本体を加工して、部品を組み付け、手作業で仕上げるという作業があるため、「今日発注して明日納品」という訳にはいきません。

大型の金型ですと、材料の鋳物を仕入れるだけで1ヶ月程かかります。

また、お客様はほぼ固定客で、当社指名であったり、競合他社も限られています。

そのため、スピード重視で他社を出し抜く必要がほとんどありません。

 

従業員に求められる事や、組織体制はどうでしょう。

→最大の理由は、収益構造の違いです。

これはA社の取締役から聞いた話です。

外部のコンサルタントや研修講師とパートナー契約を結んでいるA社の場合、営業が案件を受注すればするだけ売上が上がります。

身も蓋もない話ですがマージンがA社の収益となるため、件数や単価が増えれば収益も増えます。

財務的に言うと、固定費負担が軽いともいえます。

また、商材がサービスなので、提案の時点で実物を見せることができません。

他社と差別化してお客様に選んで頂くためには、「どれだけ説得力ある提案ができるか」がカギになります。

つまり、営業部員が徹底的な言語化により自社サービスの価値をお客様に訴求し、件数を受注するほど、収益が上がるという構造になっています。

 

 

一方、B社は工場を持つ製造業の会社なので、固定費負担はそれなりに重くなります。

社内のキャパシティをオーバーする仕事は外注を使いますが、それにしても限度があるので、営業もやたら案件をとれば良い訳ではありません。

また、B社の付加価値を生み出しているのは、製造現場の金型職人さんたちです。

(もちろん技術部門も付加価値を生みますが、最終的な差別化ポイントは、職人さんによる手作業の仕上げ工程です。)

そのため製造現場に最も多くの人数を配していると考えられます。

つまり、工場のキャパシティに対して適正な量を受注し、職人さんによる手作業で製品の付加価値をつけて収益を上げるという構造になっています。

 

表にするとこんな感じですね。

 

いかがでしたでしょうか。

おもしろくないですか、企業経営理論&事例Ⅰの世界。

ご自分の勤務先も企業経営理論&事例Ⅰ的な目で見ると、新たな発見があるかもしれませんよ。

 

 

さて、明日は診断士Twitter界隈でちょっとした有名人⁉ いけちゃんが、得意の話題を投稿する予定です!

ではでは、引き続き一緒に勉強がんばりましょう~。


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

   道場 春セミナーのお知らせ   

<一発合格道場 読者の皆様>

春セミナーについては既に下記日程で会場を確保しており
3月15日(火)12時より「こくちーず(告知’s)」で募集開始の予定です。

一方、昨今の情勢を受けて
春セミナーを中止すべきか否かも慎重に検討しています。

決定次第、ブログでご案内しますのでご注意のほどお願い申し上げます。

7月に向けた大切な直前期を迎える受験生の皆様の体調を第一に考えます。
万が一「中止」を決断した際には何卒ご理解のほどよろしくお願いします。

一発合格道場 春セミナー2020 in 東京
2020年4月4日(土) 午後 @文京区シビックセンター
別途、こくちーずにて受付開始予定

タキプロ・ふぞろい・一発合格道場 合同セミナー2020春 in 名古屋
2020年4月5日(日) 午後 @名古屋市西生涯学習センター
別途、受付開始予定

一発合格道場 春セミナー2020 in 大阪
2020年4月12日(日) 午後 @難波市民学習センター
別途、こくちーずにて受付開始予定

一次試験・二次試験学習の進め方、相談会等、
損はさせないコンテンツを企画しております!

ぜひご予定ください!

         

 

twitterもよろしくお願いします。


皆さま、こんにちは。ぴ。です。

本日は2月29日。そうです。4年に一度のうるう日ですね。

ところで・・・なぜうるう日があるのか、皆さまご存じでしょうか?
私は今までうるう日の由来を調べたことも聞いたこともなかったため、この機会に調べてみました。少しだけお付き合いください。

一般的に1年は365日ですよね。理由は、一説によると地球が太陽の周りをぐるっと1周するのに365日かかるからだそうです。

しかしながら、正しくは365日と6時間のようです。

この6時間を省いてしまうと4年に1日季節にズレが出てしまうため、うるう日というものが作られたそうです。

1日のズレなんて大したことないのでは?と思ってしまいますが、もし700年間ズレをほったらかしにすると、季節が完全に逆転してしまうそうです。700年・・自分の人生にはさほど関係ないか

ちょっと良いハナシとして、うるう日は、「太陽からプレゼントされた日」や「漢字で閏(うるう)と書くため潤う日」など縁起が良い日と紹介されていました。例えば結婚記念日に選ばれることも多いです。

皆さまも今日は縁起が良い日ということで、恋人や家族にうるう日のトリビアを語りつつ、ちょっとしたプレゼントを贈るなどいかがでしょうか。私は宝くじ売り場でスクラッチでも買ってみようかな(笑)


では、ここから本題。今回は、主に2次試験の学習をされているかたを対象に「今考えておきたいこと」として、

・事例Ⅰ~Ⅲの過去10年の出題形式の傾向

・私の失敗談と他資格の参考例を踏まえた採点基準の傾向、

についてご紹介致します。

前回の記事の中で、モチベーションの源泉ついてご紹介すると書きましたが、2回続けてモチベ系の話をするのはどうなの?と考え直しましたので、またの機会にご紹介させて頂きます。申し訳ございません。

これから2次試験の過去問を学習される際や、再現答案を分析される際などの参考にしていただければ幸いです。

2次試験についてやっておきたいことに関連したおススメの過去記事です。

【今やっておきたいこと】2次試験対策の学習計画

こちらも是非ご参考ください。


過去10年の出題形式の傾向を考察する。(事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)

事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの過去10年の出題形式を皆さまと一緒に見ていけたらと思います。
※与件字数は私がwordに打ち込んだものをカウントしておりますので若干の誤差が生じている可能性があります。ご了承の程宜しくお願いします。

事例Ⅰ

◆傾向

・与件の字数は、H25まで隔年で上下し、平均約2000字で推移していましたが、H26から増加傾向にあり、直近では2900字を超えました。

・設問数は、H25までは6題あることもありましたが、H26からは一貫して5題となっています。

また、設問字数は、年々減少傾向にあり、直近では100文字×5題が2年連続となりました。

◆分析と対策

与件の字数は、今年もR1と同様に多くなると想定できます。おおよそ2600~3000字程度でしょうか。よって、H30以前の過去問を解く際は、与件の字数が多くなることを踏まえて、80分の時間配分に留意することが重要と考えます。時間切れの対策ですね。

例えば、与件文を読む時間を確保するため、設問を分析する時間や回答する時間を短縮する、80分ではなく70分~75分で解く、などが対策として考えられます。

事例Ⅱ

◆傾向

・与件の字数は、過去10年で平均約2600字と事例ⅠとⅢと比較して多いです。なお、事例Ⅱだけで見た場合、過去10年で大きな字数の変化はないです。

・設問数は、H28までは6題が多かったですが、H29からは3年連続で4題と少なくなっています。また、設問字数は、年々減少傾向にあります。

・図は、H25から7年連続で登場しています。頻出はターゲット顧客層を特定するためのグラフで、H27、H29、H30、R1で登場しています。

◆分析と対策

与件の字数は、今年も過去10年と同様に2500~2800字と想定できます。

設問数や設問字数は、今年も少ないと想定できるため、特にH29~R1の3年間の過去問をベースに学習することが重要と考えます。

図は、ターゲット顧客を特定するための年齢別構成比や流入顧客数の分布のグラフが引き続き出題される可能性が高いため、与件文とグラフからターゲットを読み取る練習をしておくことが重要と考えます。

また、R1ではオプションの種類・価格帯の図が登場したため、ターゲット顧客層に加え、その顧客層の具体的なニーズを特定するための図等が登場する想定をしておいても良いかもしれません。

事例Ⅲ

◆傾向

・与件の字数は、H29までは大きな変動がなく、おおむね1900~2200字で推移していました。しかしながら、H30とR1は2500字を超え、大幅に増加しています。

・設問数は、H26までは5題が続いていましたが、H27は6題、H28とH29は4題、H30とR1は5題とバラツキが出ています。また、設問字数も同様に増加・減少を繰り返しており、傾向が掴めない状況です。ただし、直近3年では560字が続いています。

・図についても、登場したり、しなかったりと傾向が掴めない状況です。過去10年で4回登場していますが、登場した場合は1つではなく、複数の流動数グラフや、グラフと作業工程図の組み合わせなど複数の図が出ています。

◆分析と対策

与件の字数は、過去H22~29まで一定の字数で推移していたこともあり、増加したH30、R1の字数がこれから一定で推移すると想定できます。よって、H30とR1の過去問をベースに学習することが重要と考えます。

また、事例Ⅲの特徴として、一つ当りの設問で160字といった比較的多い文字数が求められます。そのため、160字の設問が2題出ているH26、H28の過去問にも取り組み、字数が多い設問対策をしておくことが重要と考えます。

図の対策としては、例えばH30のように、与件文字数の増加に加え、図が登場した場合は、難易度が高くなります。そのため、図が登場しているH24、H27、H28の過去問にも取り組み、図が出た場合の読み取りかた、回答の方向性などをあらかじめ準備しておくことが重要と考えます。

 

採点基準の傾向


私の失敗体験から考える

◆得点低下の原因

私は、2回目の2次試験に不合格となったあと、過去2回の得点開示請求をしました。

結果、1回目よりも2回目のほうがはるかに多くの学習時間を費やしたにもかかわらず、全ての事例で得点が低下していました。

過去問をH13からしゃぶりつくすほど学習したのに、「なぜ?何がいけなかったの?」

自分では成績低下の理由がすぐには分からず、予備校の講師や合格者の知人に再現答案と成績を見ていただき相談しました。

「過去問の模範解答を引用したような唐突な表現がある」

「キーワードの詰め込みで与件が使えていない」

「比較的得点が見込める設問で出来が悪く点数を落としている」

問題点として上記3つのような内容を指摘して頂き、特に思い当たるフシがあったのは、「キーワードの詰め込みで、与件が使えていない」こと。

1回目の2次試験では、とにかく必死に与件から根拠を抜き出すことに精一杯で、キーワードでうまく表現することはできていませんでした。一方で、2回目の2次試験では、設問から想定できるキーワードを重視して、与件の根拠よりもキーワードを多用していました。

つまり、得点が低下した理由の一つとして、キーワード重視になった結果、与件根拠の記述が不足し、因果関係が不明確になり、日本語として分かりづらい文章になったのでは?と考えました。

◆分析と対策

得点低下の原因を踏まえ、採点基準の一つとして、「与件根拠の記述+キーワード」でつけているのでは?と分析しました。また、近年の傾向として、キーワードよりも与件根拠のほうが採点配分が高い、もしくは得点しやすいのでは?と分析しました。

対策として、3回目の2次試験では、「因果関係で書く」ことを徹底し、与件根拠(~~)とキーワード(〇〇)の記述を明確に伝えるため以下の工夫をしました。

〇与件根拠は可能な限りそのまま抜き出し、「~~のため」「~~など」で繋げる。

〇分かりやすい日本語にするために、1センテンスを「~~のため、〇〇をする」とし、与件根拠とキーワードの間に読点(、)を極力入れるようにしました。

上記対策が試験本番で完ぺきに出来たとは言えず、得点開示結果はギリギリでしたが、2回目の得点低下の原因を特定して対策したことで、なんとか合格点を取れるまで改善できたので、一定の効果はあったのではと考えています。

※昨日、さいちゃんが11代目の再現答案と得点開示結果をまとめてくれました。
コチラもご覧ください。

 

得点開示後の出題側の傾向から考える


◆成績開示に対する他資格の試験委員の考え

診断士試験では、H27より得点開示請求が認められています。得点開示請求とは、事例毎のABCD評価に加え、点数を開示してもらうことができる制度です。

この得点開示によって、設問ごとの得点は不明ですが、事例毎の高得点答案が判明し、高得点の再現答案を集めることで模範解答に近い解答内容を分析することが可能になりました。

得点開示に関する過去記事をご紹介いたします。

得点開示の是非、~再チャレンジに向けて~

開示得点が導く、合格への道

こちらも是非ご覧ください。

 

高得点の再現答案が分析されることについて、出題者側はどう捉えているのか?

私は気になりましたので、情報収集してみました。

ですが、診断士試験に関して出題者側の成績開示に対する考えなどが分かる資料は捜してもありませんでした。

ただ、他の国家試験の試験委員が成績開示についてどのように考えているかを知ることで、診断士試験においても参考にできる可能性があると考えました。

例えば、

税理士試験(相続税法)の成績の記録された文書の一部開示決定に関する件(総務省HPより)

税理士試験において一部開示決定が認められたとする答申書ですが、この中で私が注目したポイントを2つ抜粋します。

〇開示すれば、再現答案と得点の収集・分析を行った受験予備校等の受験技術等により、合格しやすい答案を作成するためのノウハウが編みだされ、機械的・断片的知識しか有しない者が高得点を獲得するおそれがある。

〇税理士試験の答案に対する採点については、税理士試験の目的を達するため、試験委員が、自己の専門的知見に基づき、個々の答案について、単に結果のみではなく、解答を導き出す思考過程や計算過程なども十分に考慮するなど、柔軟な評価がなされる必要があることから、答案の具体的な採点は試験委員の裁量に委ねられている

◆分析と対策

あくまで仮にですが、診断士試験に置き換えると、

〇「機械的・断片的知識」とは、例えば過去問で「しかし」等の接続詞の後は重要だから解答に使うべし。や、「同地域の企業」とか「空き店舗」等の資源は解答に使うべし。などの過去ノウハウをパターン的に覚えてしまうことで、妥当性がなく解答に使ってしまうことも当てはまるのでは?と分析しました

私はこのような過去パターンを覚えてしまい、条件反射的に解答に使ってしてしまうクセがありました。もしかすると採点者に対して印象を悪くしていた可能性があります。逆に考えると、出題側はあえてそのような与件文(罠)を仕掛けてくる可能性もあるので、惑わされず妥当性を優先的に考える対策が重要と考えます。

〇「単に結果のみではなく、解答を導き出す思考過程や計算過程を十分に考慮するなど、柔軟な評価」とは、例えば単にキーワードの詰め込みではかえって評価が落ちるのでは?と分析しました

私の失敗談でも書きましたが、キーワードを詰め込んだ答案の場合、得点が低下する可能性があります。キーワードを導き出した過程、つまり与件根拠の記述が不明な場合は評価が落ちる可能性があるので、因果関係をより明確にする対策が重要と考えます。

(参考)その他の資格でも成績開示についてではないですが、上記と同様の見解が答申書で述べられています。

司法試験論文試験の本人に係る各問別の順位の不開示決定に関する件(総務省HPより)

本人に係わる特定の応用情報技術者試験の答案用紙の一部開示決定に関する件(総務省HPより)

まとめ


以上、「過去10年の出題形式の傾向」と「採点基準の傾向」についてお話させていただきました。

・出題形式の傾向では、過去10年の出題形式の傾向をもとに今年の出題形式を想定することで、これから過去問学習をする際の強化ポイントとしてご参考にして頂ければと思います。

・採点基準の傾向では、私の失敗体験にあるような過去問のパターン解答や単にキーワード詰め込み解答に心当たりのあるかたはご参考にして頂き、再現答案や予備校等の模範解答などを分析する際に、採点者に伝わりやすい与件根拠とキーワードの適切な使い方に着目して頂ければと思います。

今回ご紹介したのはあくまで私の分析と対策ですので、参考にならない部分もあるかもしれませんが、

少しでもこれから2次試験を学習される皆さまの気付きになって頂ければ幸いです。

今回は以上です。

長い記事になりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

ぴ。でした。


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

★:★:★:★:★

口述セミナー@東京のお知らせ
12月7日(土)午後を予定
場所、時間の詳細は後日告知いたします。

※大阪、名古屋は口述セミナーの予定はございません。
あらかじめご了承ください。

★:★:★:★:★

事例Ⅵ(@大阪)
11月16日(土)18:00~ 大阪駅周辺にて。
※お申し込み受付は終了しました。

★:★:★:★:★


こんにちは!ちこまる(仮)です。今日の記事は22回目。過去記事はこちらから。

さて、今日はなんの日かご存知ですか?ポッ◯ーの日の翌日、洋服の日とか、皮膚(いいひふ、のひ)ということが言われてるそうですが、どれも違います。今日はうちの息子の誕生日!6歳になりました!!ぱちぱち
…道場ブログであんまり冗談言わないので、すでにドキドキしています笑。お付き合いいただきありがとうございました。

 

さて、真面目モードに戻りまして、事例Ⅴにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。会場隅でうちの息子と、かもよの長女と遊びつつ、皆さんのお話聞かせていただきました。いやー、本当に本当に、お疲れさまでした!!

手応えがあった方も、そう出なかった方もいらしたと思いますが、今の時期は皮算用し放題ですので!!(笑)今日は口述試験対策のコツをご紹介したいと思います。

口述試験ってどんな感じ?

口述試験については過去にも記事がありますのでぜひそちらも合わせてご覧ください。

口述試験は、文字通り口頭で質問に答える試験ですので、試験場では完全に手ぶら、身ひとつの勝負です。
一人当たり目安の時間は10分程度、事例1から4のうち、2つが取り扱われ、それぞれの事例について大体2問の出題です。合計4問ですね。そして2分程度で答えてください、という制限時間付きです。これで大体8分。問題を読む時間などを合わせると概ね10分といったところです。

当日の流れはなおさんが先日記事にしていますので、そちらも併せてご覧下さい。
2分、皆さんどのくらい話せるか検討つきますか?多分、皆さんが思った以上にたくさん話せます。というか、時間が余ります。むしろ。時間が余るとどうなるか?問題が増えます(*_*)

普通の人は4問ですが、短く答えると5問、6問と増えていくのです。私は去年2分耐久レースができず、5問出ましたので皆さんくれぐれも2分間話し続けてくださいね。2分は結構たっぷり話せるというつもりで準備をしておく必要があります。

 

長い長い2分のレース

で、この2分がね。本当に長く感じられるのです。
ちなみに私は事例2と事例4の質問で、事例4のことはあんまり想定していなかったので完全にテンパりました。やべ、なんだっけ。。となりまして。。試験官の方が見かねて、「ほら、◯とか△とか、あるでしょ!!もう僕が答え言ってどうするんだか。。」というセルフツッコミをもらいながらもなんとか10分が過ぎ、順路に従って大学から出て終了、という感じで、そりゃもう焦りまくりでした。
たっつーも先日の記事で書いてましたが、相当な人件費がかかった贅沢仕様な試験となっています。そして私のような人にはたくさんヒントが出る…かも(こら)。

 

2分間の乗り切れるか?

というわけでヒントもらいまくりで受かった私がいうのもなんですが笑、2分間をどう乗り切るかのコツをお伝えしたいと思います。
口述セミナーでも聞くと思いますが、先行して頭出しだけでも。

まず、質問されたことを繰り返します。
(私が去年聞かれたことを使って文例をご紹介します)

試験官「B社についてお聞きします。B社が持つ施設の強みと弱みについて答えてください」(H30年B社は老舗旅館でした)
ちこまる(仮)「はい。B社の持つ施設の強みと弱みについて、お答えします。

ここで一度、おうむのように繰り返します。これでまぁ、たかだか10秒くらいですが、稼げます。

そのあと、自分の答えを話していくんですが、この質問、すごーく時間を使うわけではないですね。確か駐車場があること、日本庭園があることを強みとして答えて、施設が古いことをもう少し具体的に答えた覚えがあります。2分は長いです。。本当に。

試しに事例の与件本文を声に出して2分間音読してみてください。結構なところまで読めると思います。2分で話せることの量をまずは掴んでみるといいですね。
実際試験官はそんなに熱心にうなづいたりしてくれません。ノーリアクションで2分間話し続けるのは、結構メンタルにきます笑。反応して聞いてくださる方のありがたさを身を以て実感。

 

秘技!関連知識の術

たかだか1分程度の答えが一般的な中、どう引き延ばすか(!!)。一つは関連したことを付け加えたり、その先に何が起こるのか、と言った効果やリスクなどを説明するというのが挙げられます。(今なら…)。質問にシンプルに答える、をモットーにすると確実に質問数が増えます。関連しそうなあんなことやこんなことも、さくっと出せるように事例を読み込んでおきましょう。また、知らない言葉は調べておくといいですよ。連想ゲームをするという手もあります。こう聞かれたら、こういう関連知識もまとめて答えておこう、というリストを作っておくと安心です。

ちなみに一番良くないのは、沈黙です。過去にずっと沈黙し続けて落ちた人がいるとかいないとか、そういう伝説があります。

わかんない!!と思っても黙らずに、答え続けることが大事。質問を聞き逃してしまった場合はもう一度聞けば教えてくれますし、どーーーーーしても、わからん、となったら、それっぽく関連知識にいきなり持ち込むという離れ業も、なくはないです。また、試験官も補足の質問があれば追加してきますから、焦らず関連知識戦に持ち込むといいでしょう。

今年で言うとネイルサロンが事例2で出てますので、行ったことない人は行ってみる…もとい、お近くでジェルネイルをされているお店の看板を覗いてみたり、愛用している方に話を聞いてみたり、と言う情報収集も有効だと思います。男性でも頼めばやってくれると思いますので、(女性専用でなければ)体験してみるのもアリですね。周りはびっくりするかもしれませんが、人生経験としては面白い、かも。

ちなみにジェルネイルは一度つけると、簡単にはがれませんので、取り外す際もお店に行く必要があります。オフというメニューですので、本気でジェルネイルを試される方は2回はお店に通うつもりで行ってくださいね。

概ね、質問おうむ返し⇨概略について答える⇨具体例を出しながら補足する⇨まとめ、みたいな流れがスムーズかなと思います。

 

頭真っ白…にならないために

滅多に落ちる人がいないとはいえ、丸腰で行くのはお勧めしません。落ちないと分かっていても、もしかしたらちゃんと受けたけど落ちる第1号になるかもしれませんし、そんな伝説を作った日にはもう泣くに泣けませんし、今年の合格を賭してまでやることではないと思います。

2分てどれくらい?の練習、2分話し続ける訓練、事例の質問から始まる関連語句の説明や具体例の補足などの引き出しを持つこと、などなどが、これからできるトレーニングとしてあげられると思います。

今からがっつり用意する必要はありませんが、2分の感覚は意識してね!ということを伝えたかった記事でした。120秒4本勝負、気持ちで負けないように準備していきましょう!

今日も読んでくださってありがとうございます!!
以上、ちこまるでした〜(*´ω`*)

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

★:★:★:★:★

口述セミナー@東京のお知らせ
12月7日(土)午後を予定
場所、時間の詳細は後日告知いたします。

※大阪、名古屋は口述セミナーの予定はございません。
あらかじめご了承ください。

★:★:★:★:★

事例Ⅵ(@大阪)
11月16日(土)18:00~ 大阪駅周辺にて。
※お申し込み受付は修了しました。

★:★:★:★:★

みなさん、おはようございます。なおさんです。

本日は予定では記事は「お休み」の日曜日ですが、「なおさんの2次試験 解答&解説:令和元年度事例Ⅰ」をお送りしたいと思います。

2次筆記試験が終わってモヤモヤが続いている方、予備校の2次筆記試験解説会に行ったけど、何となく腑に落ちない方。そんな皆さんのために、新たな視点となる解答案と解説をお届けしたいと思います。

ただ、注意していただきたいのは【あくまで現時点での私の見立て】です。

口述試験の受験資格者の発表時には「出題の趣旨」が発表されて、協会がどの部分を答えて欲しかったかがわかるのですが、現時点ではそれもまだですので、はっきり言って「合ってるかどうかわかりません。」(きっぱり)
あくまで「なおさんはこう考えた」ということで参考にしていただければ幸いです。

それでは前置きが長くなりましたが、「なおさんの2次筆記試験 解答&解説:令和元年度事例Ⅰ」行ってみましょう。(^^)/


 

第1問(配点20点)

A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。

【設問要求の確認】

・A社が取り組んだ「自社製品のメンテナンスの事業化」が、結果的にビジネスとして成功しなかった理由を問われています。
・「最大の理由」を問われていますので、いくつかの理由のなかで最も重要なものをひとつ解答します。

【戦術レベルの視点】

・理由を問われていますので、「理由は~」で書き出します。
・「最大の理由」を問われていますので、「理由は、①~、②~」という詰込み型の解答手法は封印します。
・レイヤーは、「経営戦略レイヤー」です。

【解答要素の確認】

※カッコ内の数字は段落番号です。
・健康志向が強まり喫煙者に対して厳しい目が向けられるようになって、徐々にたばこ市場の縮小傾向が進んだ。(③)
・受動喫煙問題が社会問題化すると、市場の縮小はますます顕著になった。(③)
・しかも時を同じくして、葉たばこ生産者の後継者不足や高齢化が急速に進み、葉たばこの耕作面積も減少するようになった。(③)
・こうした中で、A社の主力事業である葉たばこ乾燥機の売上も落ち込んで(③)
・2000年を越えるころになって、小さな火種が瞬く間に大きくなり、2000年代半ばには、大きな問題となった。(④)

【解答例】

理由は、健康志向や受動喫煙の社会問題化、生産者の後継者不足や高齢化で葉たばこの耕作面積が減少して葉たばこ乾燥機の売上も減少する中で、新市場を目指すことなく衰退する既存市場の中での新規事業であったため。(100文字)

【解説】

経営戦略レイヤーでの新規事業への取り組みですので、以下の図にある4つの成長戦略のマトリックスを意識して解答を作成します。

自社製品である「葉たばこ乾燥機」のメンテナンスサービスですので、当然のことながら既存市場、既存顧客がターゲットになります。一方で、葉タバコ乾燥機の市場自体は、健康志向や受動喫煙の社会問題化、生産者の後継者不足や高齢化で耕作面積が減少していますので、葉タバコ乾燥機は売れない、メンテナンスサービスも売れない、となるのは自明です。このあたりを「経営戦略の失敗」という視点で書けると良いと思います。

 

第2問(配点20点)

A社長を中心とした新経営陣が改革に取り組むことになった高コスト体質の要因は、古い営業体質にあった。その背景にあるA社の企業風土とは、どのようなものであるか。100字以内で答えよ。

【設問要求の確認】

・高コスト体質の要因となった古い営業体質の背景にあるA社の企業風土を問われています。

【戦術レベルの視点】

・古い営業体質の具体的な記述が与件文にありますので、それを生んだ背景を盛り込みます。
・レイヤーは、「人的資源管理レイヤー(組織風土)」です。

【解答要素の確認】

・縁戚関係にある8名の役員を擁する同社の本社は、A社長の祖父が創業した当初から地方の農村部にある。(①)
・二代目の長男が現代表取締役のA社長で、副社長には数歳年下の弟が、そして専務にはほぼ同世代のいとこが就いており、この3人で経営を担っている。(①)
・総勢約80名の社員のほとんどは正規社員である。(②)
・かつて、たばこ産業は厳しい規制に守られた参入障壁の高い業界であった。その上、関連する産業振興団体から多額の補助金が葉たばこ生産者に支給されていたこともあって、彼らを主要顧客としていたA社の売上は右肩上がりで、最盛期には現在の数倍を超える売り上げを上げるまでになった。(③)
・とはいえ、売上も現在の倍以上あった上、一新入社員に過ぎなかったA社長に際立った切迫感があったわけではなく、存続危機に陥るなどとは考えていなかった。(③)
・新しい事業に取り組むことを、古き良き時代を知っている古参社員たちがそう簡単に受け入れるはずもなかった。(④)
・長年にわたって問題視されてきた高コスト体質の見直しであった。(⑤)
・減価償却も済み、補修用性能部品の保有期間を過ぎている機械の部品であっても客から依頼されれば個別に対応していたために、膨大な数の部品が在庫となって収益を圧迫していたのである。(⑤)
・営業所の業務が基本的に手書きの帳簿で処理され、全社的な計数管理が行われないなど、前近代的な経理体制であることが明らかとなった。(⑤)

【解答例】

厳しい規制に守られたたばこ業界の生産者等を顧客として売上を外部環境に依存し、顧客要請に個別対応するだけで業績が拡大した成功体験を持つため、公社民営化後の市場縮小時にも切迫感の無い従属的な風土であった。(100文字)

【解説】

高コスト体質の要因となった古い営業体質の背景にあるA社の企業風土を問われていますので、③段落のかつての葉たばこ産業の状況や、⑤段落の高コスト体質に関する記述から、どの様な企業風土であったかを考えて記述します。③段落からは、「規制に守られ補助金も潤沢→公社の民営化(JT)、健康志向、後継者不足で売上減少」から、特に企業努力をせずに売上が拡大していた様子がうかがえます。入社間もないA社長ですら「際立った切迫感があったわけではなく、存在危機に陥るなどとは考えていなかった」という呑気ぶりですので、一般社員においてはなおさらでしょう。
また、⑤段落の高コスト体質の記述には、「減価償却も済み、補修用性能部品の保有期間を過ぎている機械の部品であっても客から依頼されれば個別に対応していた」とありますし、「全社的な計数管理が行われない(=営業所ごとの個別対応)」からは、積極的な営業姿勢や効率的な運用に対する意識が感じられません。(普通は、減価償却が済んだら新製品を売り込むし、保有期限が過ぎた部品は廃棄します)このあたりの要素を散りばめながら解答が構成できれば良いと思います。

 

第3問(配点20点)

A社は、新規事業のアイデアを収集する目的でHPを立ち上げ、試験乾燥のサービスを展開することによって市場開拓に成功した。自社製品やサービスの宣伝効果などHPに期待する目的・機能とは異なる点に焦点を当てたと考えられる。その成功の背景にどのような要因があったか。100字以内で答えよ。

【設問要求の確認】

・市場開拓に成功した背景にあった要因について問われています。

【戦術レベルの視点】

・要因を問われていますので、「要因は、①~、②~」の形式で解答します。
・レイヤーは「経営戦略レイヤー」です。

【解答要素の確認】

・3年の時を経て、葉たばこ以外のさまざまな農作物を乾燥させる機器の製造と、それを的確に機能させるソフトウェアの開発に成功した。(⑦)
・さらに、動力源である灯油の燃費効率を大幅に改善することにも成功し、新規事業の基盤が徐々に固まってきた。(⑦)
・新規事業の拡大は機器の開発・製造だけで成就するわけではなく、新規事業を必要とする市場の開拓はもちろん、販売チャネルの構築も不可欠である。(⑧)
・A社が独自で切り開くことのできた市場は、従来からターゲットとしてきたいわば既存市場だけであり、キノコや果物などの農作物の乾燥以外に、何を何のために乾燥させるのか、ターゲット市場を絞ることはできなかった。(⑧)
・藁をもつかむ思いでA社が選択したのは、潜在市場の見えない顧客に用途を問うことであった。(⑨)
・(HPに)アクセスしてくれた潜在顧客に乾燥したいと思っている「モノ」を送ってもらって、それを乾燥させて返送する「試験乾燥」というサービスを開始した。(⑨)
・生産農家だけでなく、それを取りまとめる団体のほか、乾物を販売している食品会社や、漢方薬メーカー、乾物が特産物である地域など、それまでA社ではアプローチすることのできなかったさまざまな市場との結びつきもできたのである。(⑨)

【解答例】

要因は、①さまざまな農作物を乾燥させる機器の開発・製造②動力源である灯油の燃費効率の大幅な改善に加えて③試験乾燥サービスを通じて潜在顧客のニーズを探索し、新規市場開拓、販売チャネル構築につなげたこと。(100文字)

【解説】

A社がHPを通じて市場開拓に成功した要因は、「自社の乾燥技術や製品を市場に知らせるために自社ホームページ(HP)を立ち上げた。(⑧段落)」という一般的に「HPに期待する目的・機能(設問文)」ではなく、「試験乾燥サービス」を通じて「潜在市場の見えない顧客に用途を問うこと」だったと思われます。そして、この「試験乾燥サービス」が大きな反響を呼び、「乾物を販売している食品会社や、漢方薬メーカー、乾物が特産物である地域など、それまでA社ではアプローチすることのできなかったさまざまな市場との結びつきもできた」ことにつながっています。
また、⑧段落に「新規事業の拡大は機器の開発・製造だけで成就するわけではなく、新規事業を必要とする市場の開拓はもちろん、販売チャネルの構築も不可欠である。」という記述がありますので、この記述を満たすような内容で解答を構成できれば良いと思います。

※「HPへの反応は、1990年代後半のインターネット黎明期では考えられなかったほど多く」の時制に違和感を感じますね。A社の沿革は以下のようになっています。
2000年代中頃: A社長就任、新体制スタート
経営改革本格化、高コスト体質の見直し、人員削減
2000年代後半: さまざまな農作物を乾燥させる機器の開発・製造に成功
2000年代後半: HP立ち上げと「試験乾燥サービス」開始

 

第4問(配点20点)

新経営陣が事業領域を明確にした結果、古い営業体質を引きずっていたA社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった。その要因として、どのようなことが考えられるか。100字以内で答えよ。

【設問要求の確認】

・古い営業体質を引きずっていたA社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった要因を問われています。

【戦術レベルの視点】

・要因を問われていますので、「要因は、①~、②~」の形式で解答します。
・レイヤーは、「人的資源管理レイヤー」です。

【解答要素の確認】

・当然のように、業績悪化の真っただ中にあっても見直されることなく、100名以上にまで膨らんでしまっていた従業員の削減にも手を付けることになった。(⑥)
・定年を目前にした高齢者を対象にした人員削減ではあったが、地元で長年にわたって苦楽を共にしてきた従業員に退職勧告することは、若手経営者にとっても、A社にとっても、初めての経験であり辛い試練であった。(⑥)
・その後の波及効果を考えると、苦渋の決断であったが、これを乗り越えたことで従業員の年齢が10歳程度も引き下がり、コストカットした部分を成果に応じて支払う賞与に回すことが可能になった。(⑥)
・自社のコアテクノロジーを「農作物の乾燥技術」と明確に位置付け、それを社員に共有させることによって、葉たばこ乾燥機製造に代わる新規事業開発の体制強化を打ち出した。(⑦)

【解答例】

要因は、①高齢者の人員削減で従業員年齢が下がり②社員が危機を認識したこと③賞与を成果連動としたこと④コア技術を「農作物の乾燥技術」と明確して社員と共有し、新規事業開発の体制強化を打ち出したことである。(100文字)

【解説】

古い営業体質を引きずっていたA社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった要因を問われています。社員のマインドセットを変えるためには、「動機付け」、「方針の明示と徹底」などの要素が挙げられますが、それに該当する事実を与件文から探します。
「高齢者を対象にした人員削減」では、昔の成功体験を持った高齢社員がいなくなることによって、過去の成功体験の悪影響が軽減されます。また、若い従業員ほど「新しいこと」や「チャレンジ」に積極的な傾向がありますので、従業員の若返りは大きな要因となったと思われます。さらに考えもしなかったリストラは、社員にとって十分すぎるほどの危機感を植え付けたと思います。
また、「コストカットした部分を成果に応じて支払う賞与に回すことが可能になった」という記述からは、賞与が成果連動型であること、(当然のこととして)加算に該当する成果とは会社の目指す「新規事業開発の体制強化」につながるものであることから、旧来のマインドセットを変えて新規事業に取り組むインセンティブになっています。
さらに、会社が「自社のコアテクノロジーを「農作物の乾燥技術」と明確に位置付け、新規事業開発の体制強化を打ち出した。」ことは方向性の明示になっていますし、「社員に共有させること」も重要なポイントだと思います。
これらの要素をもれなく盛り込んで解答を作成していきます。

 

第5問(配点20点)

A社長は、今回、組織再編を経営コンサルタントの助言を熟慮した上で見送ることとした。その最大の理由として、どのようなことが考えられるか。100字以内で答えよ。

【設問要求の確認】

・組織再編を見送った理由を問われています。
・「最大の理由」を問われていますので、いくつかの理由のなかで最も重要なものをひとつ解答します。

【戦術レベルの視点】

・理由を問われていますので、「理由は~」で書き出します。
・「最大の理由」を問われていますので、「理由は、①~、②~」という詰込み型の解答手法は封印します。
・レイヤーは、「組織レイヤー」です。

【解答要素の確認】

・縁戚関係にある8名の役員を擁する同社の本社は、A社長の祖父が創業した当初から地方の農村部にある。(①)
・二代目の長男が現代表取締役のA社長で、副社長には数歳年下の弟が、そして専務にはほぼ同年代のいとこが就いており、この3人で経営を担っている。(①)
・A社の組織は、本社内に拠点を置く製造部、開発部、総務部と全国7地域を束ねる営業部が機能別に組織されており、(⑩)
・営業を主に統括するのが副社長、開発と製造を主に統括するのが専務、そして大所高所からすべての部門にA社長が目配りをする体制となっている。(⑩)
・A社の組織は、創業当時の機能別組織のままである。(⑪)
・現段階での組織再編には賛成できない旨を伝えられた。(⑪)
・熟考の末、今回、組織再編は見送ることとした。(⑪)

【解答例】

理由は、新市場への事業拡大に際して、製品別やチャネル別の事業部制組織への再編は経営資源の分散となり、市場ニーズを別チャネルでの営業活動や乾燥技術・装置の改善につなげるためのシナジー効果を減らすため。(100文字)

【解説】

本文の記述が著しく少ないので、「機能別組織のメリット・デメリット」、「事業部制組織のメリット・デメリット」、「マトリックス組織のメリット・デメリット」の知識をベースにして、A社長が従来の機能別組織を「どのような組織にしようとしたのか」を類推して記述することになります。
新規事業開発の体制強化を打ち出し、試験乾燥サービスで従来の生産農家以外の市場との結びつきが出来たA社が、今後の発展をにらんで組織再編を行うとしたら、新市場をさらに深耕するための事業部制組織だと思われます。従来の生産農家(+取りまとめ団体)であれば「全国7地域を束ねる営業部(⑩)」という地域別の営業組織で問題ありませんが、食品会社、漢方薬メーカーとの取引が増えてくるとアカウント別(取引先別)の営業組織で顧客に合わせた対応をしたくなるのでしょう。
さらに与件文には、「現段階での組織再編には賛成できない(経営コンサルタント)」とありますし、「熟考の末、今回、組織再編を見送ることとした(A社長)」とありますので、現時点ではデメリットやリスクが大きいが、将来的に何らかの条件がクリアできれば「組織再編を行う」のでしょうし、経営コンサルタントも同意する可能性が示唆されています。
最初は「地方の農村部で縁戚関係者による家族的経営を行うA社には、合理主義的な事業部制組織は合いませんよ。社長、副社長、専務の3人以外にも事業部を回せる役員はいるんですか」という方向性で解答を書いてみましたが、それだと「将来的にもずっと機能別組織を続けるべき」ということになってしまいますので、本文の思わせぶりな記述と矛盾します。ということで「新規事業の規模が小さい今は時期尚早」というシナリオにしました。

設問要求確認後の問題用紙と解答骨子のメモ

 

解答要素確認後の問題用紙


いかがでしたでしょうか。口述試験に向けて自分なりに読み込んでみると良いかもしれませんね。
以上、なおさんでした。(^^)/

 

☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!
☆☆☆☆☆☆☆
いいね!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
クリック(投票)お願いします!皆様からの応援

の続きを読む »

★:★:★:★:★

2次試験終了後、打ち上げやります!ふるってご参加ください♪
10月21日12時より受付開始!

事例Ⅴ(@東京)
11月1日(金)18:30~21:30 新宿駅周辺にて。
お申し込みはこちら

事例Ⅵ(@大阪)
11月16日(土)18:00~ 大阪駅周辺にて。
お申し込みはこちら

事例Ⅶ(@名古屋)
11月2日(土)18:00~20:00 名古屋駅周辺にて。
お申し込みはこちら

★:★:★:★:★

2次試験対策夏セミナー有料動画配信はこちら

*:*:*:*:*っz

こんにちは!ちこまる(仮)です。今日の記事は20回目。過去記事はこちらから。

さて、いよいよ試験まで残り2日!昨日のいよっちの記事から道場メンバーズからの応援メッセージをお届けしています。今日は8代目から9代目まで。熱いメッセージをどうぞ!

8代目(執筆2017年)

◆8代目たっしー

ようやくここまで来ましたね。

当日は緊張も不安もあると思いますが、それが普通です。
それだけ頑張ってきたからだと思います。

今まで応援してくれた方々に感謝の気持ちをもって、
せっかくの大舞台ですので、思いっきり楽しんできてください。
合格をお祈りしています。

 

◆8代目ロック

これまで培ってきた「やれること」をやってくるだけです。明鏡止水の心で粛々と合格を勝ち取ってきてください!

 

◆8代目ますけん

さあ、いよいよ2次試験です!ここからできることは限られています。今だからこそ1次試験知識の再確認を行いましょう。あせらず、あわてず、あきらめず、頑張ってください!

 

◆8代目TOM

二次試験は他の受験生との闘いです。ポイントが大きくズレると致命傷を負います。
社長を取り巻く内外の環境とその変化、また、発生している問題点を捉えた上で、それらを解決するための課題を設定し、社長が実行可能な対応策(一次知識)の提案を行えば、大きくポイントを外すことはないはずですが、コンサル時間(試験時間)は限られています。
まずは、社長の関心事(設問)を押さえ、社長との面談(与件文)に臨みましょう。
ご健闘をお祈りしています。

 

◆8代目なが

いよいよですね!

参考になるかは分かりませんが、自分が二次試験時に意識していたことを少しだけ。
与件本文から絶対に離れない
記述内容がすべて。制限字数の中で漏れなく伝えきる
・ミスする前提でミスに気付ける注意力をもつ
回答する順番に気を付ける

これまでやってきたことをすべて出しきりましょう!

9代目(執筆2018年)

◆9代目きゃっしい

いよいよ本番ですね。
ここまで来たらあとは焦らず、自分のこれまでやってきたことを全てぶつけてきましょう。
・聞かれたことに素直に答える
・経験やアイディアよりも1次知識や与件文
の2つを忘れなければ、きっと道は拓けます。
頑張ってください!

 

◆9代目よこよこ

朝起きたら「やった!今日は調子がいい。ラッキー!」

設問を見た瞬間「やった!これなら出来る。ラッキー!」

科目が終る毎に「やった!なんとか合格点、ラッキー!」

寝不足でも、初見設問でも、ポジティブシンキング!終わった科目はスパッと忘れる。4科目全部60点超えは滅多にいない大丈夫(^o^)v、そして再現答案はすぐ書くと何故か合格する不思議。そう、あなたは絶対合格!!

 

◆9代目きゃず

2次試験は誰にでも受けられる試験ではありません。
ここに来るまでに積み重ねてきた努力は、あなたのテキストやノート、ファイナルペーパーが何よりも雄弁に物語っているはずです。

支えてくれた周囲の方たちに感謝の気持ちを持ちつつ、やるべきことを整理して、試験会場に向かってください。
心技体を整えられれば最高です。が、うまく寝られなかった人も、そわそわしてしまう人も、ここまできたら開き直って、自分にできるすべてのことをやりきるだけ。

大事なのは、どれだけ4つの事例(≒社長の話)を思い込みをなくして素直に、丁寧に読み、多面的に捉え、我慢しながら回答用紙に診断報告を置いてこられるか、です。
「診断士」として、最後の一秒まで諦めず、真摯に社長の悩みや課題と向き合ってくれば、結果はおのずとついてくるはずです。

あなたが新しいドアを開けられるよう、心から応援しています…!!

 

◆9代目zenzen

とうとう二次試験本番ですね。

準備万端という方も、
そうでもないという方にも
等しくその日は訪れます。

問題が難しいと思っても、
周りが皆賢く見えても、
予想外のトラブルが発生しても、
ただ、その日の自分が出来ることをやるだけです。

山口一郎さんも言うてはります。

「丁寧 丁寧 丁寧に描くと決めていたよ」って。

何があっても雑にならず 、
最後まで社長の話に耳を傾けて、
最高じゃなくても、最適な提案をしてきてくださいね。

 

◆9代目ヒロちゃん

試験当日は気負わずに、いつも通りに事例と向き合ってください。
決して難しいことや、カッコイイことを解答しようとしちゃダメですよ。与件文と設問で聞かれたことに丁寧に答えてくださいね。大丈夫です、あなたが出来ない問題は、他の受験生も出来ませんから。
実力×体調=結果!
しっかり睡眠とって、美味しいもの食べて本番当日を迎えましょう!

 

◆9代目ゆう

一次試験は、正解は一つですが、
二次試験は、正解は一つではありません。

正解を当てに行ったり、満点を狙う必要はなくって、
みんなが書いているレベルの解答を書けば合格です。

膨大な答案を読むであろう採点者が合格させたくなるような解答は、
おそらく以下の3つにまとめられると思います。

①文字が読みやすい。文字が大きくて、濃い。
②因果関係が分かりやすい文章である。
③要素(キーワード)と理論を、十分に盛り込んでいる。

これまで頑張ってきた自分を、誰よりも信じて、
事例Ⅳが終わるまで、試験当日、諦めないでやりきってください。

道場を愛する皆様の合格をお祈りしています!

 

◆9代目へんりー

今回は例年よりも大人数が受験する2次試験。「ほんのわずかなハナ差で勝敗が決まる」がますます顕著になるはずです。そうなると、試験中、特に残り数分間の思考やアクションでアナタの未来が変わりうるということです。本番まで積み上げてきたものや勉強時間よりも、その一瞬の判断の方が、合否に寄与しえます。

つまりは、誰も諦める必要はないし、最後の一瞬までトライする価値がある。

どうか、自分の限界を自分で勝手に決めず、とにかく冷静に、最後まであがいてください。応援しています!

 

◆9代目たかじん

さあて、いよいよですね!
ここまでの長い道のりを勉強して来られた皆さま、本当にお疲れ様でした。あとはこれまで培ってきた底力を思う存分発揮するだけです。
その普段の力を出し切る、というのが実は難しかったりしますが、普段の力を出し切るために大事なことは・・・

①自分が出来ない問題はみんな出来ない、と思いこむ!
解答が浮かばなかった時に焦る気持ちは分かりますが、そんな時は一つ深呼吸をしてこう思いましょう。「自分が出来ない問題はみんな出来ない!あせることはない!」
焦ると普段の力が余計に出せなくなります。まずは落ち着きましょう!

②終わったことは忘れる!
仮に良い答案が書けなかったからと言って、次の事例まで引きずってくよくよしている暇はありません。過去は変えられませんので、もうスカッと忘れましょう!次の事例に悪影響を及ぼさないように!

③普段と違うことをしない!
いつもやっている通りに問題を解きましょう。皆さんならもう二次試験の取り組み方はルーティン化出来ていると思います。いきなり舞い上がって、普段と違うことをしてはいけませんよ!

あとは試験官にも分かりやすく、誰が読んでも誤読しないようなシンプルな答案を書くように心がければ、大丈夫です!

応援しております!!

 

◆9代目桃ちゃん

いよいよ、二次試験ですね。今まで努力してきたのですから、大丈夫です。
息をすってーーーーー!吐いてーーーーーー!
一度深呼吸をして、落ち着いて取り組みましょう。

もしかすると、あなたの机がものすごく狭いかもしれない。
もしかすると、ものすごく冷房がきいてるかもしれない。
もしかすると、周りのみんなが出来るっぽい雰囲気かもしれない。
もしかすると、事例Ⅰが想定より難しいと感じるかもしれない。

でもそんなのも、「ぜーんぶ、想定内!」と思ってくだささい。大丈夫です。実力を出し切れば、上位20%に入ります。落ち着いて頑張ってきてください。応援しています

 

◆9代目だいまつ

皆さん、私の永久保存版シリーズは読んでいただけたでしょうか。
実は道場の記事を読んでいる人は、意外と少なかったりします。
なので、10代目も含めて2次試験の本質に迫る道場の記事をしっかり読んでいただいている皆さんには、「かなりのアドバンテージ」があります。自信を持ってください。

ただ、その持てる能力・実力も当日に発揮できなければ意味がありません。当日に持てる力を発揮するとは、それはつまり「いつも通りやる」ということに他なりません。当日だからと、いつもと違うことをしてはいけません。答えが思い浮かばず、焦ることが、「必ず起きる」でしょう。その時こそ、いつも通り、「設問文、設問文、与件文、与件文」です。いつも通り設問文と与件文に寄り添うのです。

皆さんの合格体験記を楽しみにしています。

以上、だいまつでした。

☆☆☆☆☆☆☆

残すところあと2日。ここまでよく頑張ってこられました。やってきたことはあなたを裏切りません。あとはその蓄積した実力を、思う存分発揮していきましょう。明後日に出会うA社からD社は、皆さんが最初に救う企業4社になるでしょう。気持ちを落ち着けて、よく寝て、しっかり食べて、抜群のコンディションで迎えてくださいね!

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました!

以上、ちこまる(仮)でした(о´∀`о)

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

*:*

2次試験対策夏セミナー有料動画配信はこちら

(Filmuyにて配信中:配信期間は未定も2次試験終了までを予定)

夏セミナーの2次試験対策ダイジェスト版無料配信動画はこちら(YouTubeが開きます)

2次試験対策 動画配信に関するお知らせはこちら

*:*:**:*

みなさん、おはようございます。なおさんです。

いよいよ2次筆記試験まであと6日。準備が順調な人も、ちょっと遅れがちな人も、まだまだ大丈夫です。あと6日もあります。
本日は、試験本番に向けて幾つかアドバイスをしたいと思います。

1.最後の一週間は総合学習としましょう

これは私の実体験の「裏返し」です。昨年の2次筆記試験では「事例Ⅳで稼ごう」という方針の下に早くから事例Ⅳの学習に時間をかけました。
9月を終えるころには問題集も一通りこなし、過去問も70~80点台が取れるようになってきましたので、10月は不安の残っていた事例Ⅰを中心に事例Ⅰ~Ⅲの学習に多くの時間を割き、事例Ⅳはほとんどやりませんでした。(事例Ⅰ~Ⅲは過去問も10年分やりましたが、事例Ⅳは5年分しかしませんでした。)

その結果、事例Ⅳはまさかの53点、、、orz

事例Ⅰ~Ⅲがすべて60点を超えましたのでなんとか合格しましたが、冷や汗ものですよね。ナメていたとしか言いようがありません。

ということで、最後の一週間は「総合学習期間」として事例Ⅰ~Ⅳを一通り押さえておいた方が良いと思います。もちろん事例Ⅰ~Ⅳを均等にやりつつも、不安な事例にウェイトをかけるのは問題ありません。私の様に特定の事例を「放置プレイ」するのは危険ですよ、ということです。

2.試験に向けてのコンディショニングを行いましょう

筆記試験は、朝から夕方までの長丁場になりますので、心身ともにベストの状態で臨みたいものです。
コンディショニングについては、1次試験前に書いた以下の記事と重複しますので、こちらを読んで参考にしてください。

阻害要因を排除して100%パフォーマンスを発揮する

3.試験当日に再現答案を作りましょう

一日の試験が終わって疲労困憊の中、一刻も早くビールで自分を労ってあげたいですよね。でも、1時間だけでいいので、ちょっとだけ我慢して再現答案を作ってしまいましょう。
ご存知の通り、2次試験は2次筆記試験と口述試験に分かれています。2次筆記試験に合格された方は、12月に行われる口述試験を受験することになります。
口述試験では、メモなどを見ることなく、2次筆記試験の事例企業4社について、口頭で質問され口頭で回答します。2次筆記試験が終わると、口述試験に備えて事例企業の状況をより深く理解することに時間をかけていくことになりますが、その時に頼りになるのが自分の再現答案です。

また、受験校によっては採点サービスもありますので、再現答案があればそれらのサービスを利用することができます。

4.おまけ「なおさんのFinal Note」

記事当番と投稿記事の関係で出しそびれていましたが、私もFinal Noteを作っていました。
私の場合は紙のノートに、事例ごとのポイント、道場で良かった記事、参考書で使えそうな部分、過去問を解いた後の反省点、などを随時メモしていました。で、このノートを通勤電車の車内で読んでいたのですが、毎日読んでいると完全に覚えてしまった部分も出てきたりして、ゴチャゴチャした非効率なものになってくるんですよね。
で、このノートの必要な部分だけをWordで書き直したのが以下のファイルです。私は当日の休憩時間にはこれだけを繰り返し読んでいました。みなさんのご参考になれば幸いです。

なおさんのFinalNote

あと一週間、コンディショニングに最大限配慮しながら、最後までアクセルを踏み続けましょう。
みなさんの頑張りを応援しています。

以上、なおさんでした。(^^)/

 

☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!
☆☆☆☆☆☆☆
いいね!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
クリック(投票)お願いします!皆様からの応援

の続きを読む »

*:*

2次試験対策夏セミナー有料動画配信はこちら

(Filmuyにて配信中:配信期間は未定も2次試験終了までを予定)

夏セミナーの2次試験対策ダイジェスト版無料配信動画はこちら(YouTubeが開きます)

2次試験対策 動画配信に関するお知らせはこちら

*:*:**:*

こんにちは!ちこまる(仮)です。今日の記事は19回目。過去記事はこちらから。

今日はちょっと長くて4,000文字程度です。お昼ご飯の記事なのでお昼のお供に8分ほどで読めます。

二次試験までいよいよあと2週間というところまで来ました。あー残り2週間しかない!!と思う方、あと2週間で解放だーーー!!と思う方、どちらも入り混じってる方、色々いらっしゃると思います。私もそうでした。

勉強を始めてから、最低でも3ヶ月弱は立ってると思います。私のように3年かかった方もいらっしゃるでしょう。これにかけてきた時間のすべての結果が、2週間後の80分×4本の5時間ちょっとで下されてしまうのは残酷だなぁという気もします。

でも、勝負の世界である以上、どーのこーの言っても仕方がない部分もあります。そこでいかにメンタルを平静に保って、実力を出していけるかに集中して過ごしていただきたいなと思います。

前書きが長くなりましたが、今日はお昼ご飯の話です。なんやねんそれ、と思われた方、試験当日に何食べるか決めましたか?今日はそんな話。当日の過ごし方として、参考になればと思います。

そんなことより勉強したい!というあなたへ。1行でわかる今日の要点は、

「試験当日のお昼は前日夜もしくは当日朝に近所で買って持参すべし。メニューは野菜のお惣菜+そばまたはベーグル。おやつはラムネがいいよ!ペットボトルは500ml以上のものを2本持参すべし」です。

試験日のお昼ご飯問題

試験の当日、脳はめちゃくちゃたくさんの決断を下します。与件のどの部分からキーワードを拾うのか?使う知識は何か?電卓たたく順番など…挙げればきりがありません。できるだけその決断に脳のエネルギーを残しておく必要があります。なので、お昼ご飯のメニューでコンビニをウロウロすべからず笑。メニューは前日までに決めましょう。

試験場付近のコンビニはだいたい激混みで、男性は特にトイレでも行列に並ぶことになるのでそんなところで時間を無駄にするのももったいない!自宅の近所などで調達してから向かいましょう。一次試験の時にも経験済みかもしれませんが、近所のコンビニからは温めなくて済むお弁当類、おにぎり、パンなどが軒並み無くなります。私は初めて一次試験を受けた年にコンビニ強盗が通った後みたいに空っぽな棚を目の前に、明日のお昼は持参しよう、と心に決めました。あったかいものを食べたいと思ってお昼ご飯をお昼になってから買いたいという方もいるかもしれませんが、時間が勿体無いのでお勧めしません。あったかくて美味しいものは試験が終わってからじっくり味わいましょう。

さて何食べよう?

当然ながら試験場には自由に使える電子レンジがないので、温め不要で食べられるものが中心になると思います。ここで考えたいのが、血糖値。以前にも書きましたが、私は予備校の授業の合間にチョコの糖分が脳にいい!と思って食べ続けた結果、血糖値の乱高下で頭痛がするようになってしまいました。。(今考えてもやりすぎだ。。)

その時、会社の同僚にアイアンマン(トライアスロンを完走する人)がいたので、これこれあーでこうで、という話をしたところ、チョコはやめたほうがいい、と言われました笑。

脳のエネルギーの元となるのはブドウ糖ですが、急激にたくさん摂取すると血糖値がガツンと上がります。そこでインスリンが出てきて血糖を各臓器が吸収するんですが、吸収した後もしばらく出っ放しです。血糖を全て吸収し尽くして、一気に血糖値が下がります。この乱高下が、体調不良を引き起こすことがあります。

ちなみにこのインスリンの過剰分泌により、脂肪も吸収しやすくするため、結果太ります。最近話題のダイエットには低GIというのは、そういう流れから来ています。GIが低いとインスリンの分泌が緩やかなので血糖値の乱高下が起こりにくく、脂肪の吸収も穏やかです。

主食でいうと、白米や小麦でできた食パンなどが最も高く、続いてベーグル、焼きそば、ラーメンなど小麦系、さらに低いものはそば、玄米、雑穀などが続きます。ざるそばやとろろそばがいいのかもしれませんが、汁どうする?問題もあるので、気になる方は雑穀おにぎりや全粒粉のパン、ベーグルがいいでしょう。

野菜系は概ねGI値が低いので、食事の最初に食べると血糖値が上がりにくくなります。芋類はできれば避けたほうがいいでしょう。ひじきなど火の通った野菜のおかずだと、生野菜と違ってたくさん食べられていいですね。試験場でひじきをばらまくと悲惨なので、水平に持ちましょう笑。ひじきとベーグルの相性は、この際気にしないことにします。。背に腹は変えられません。

最近はコンビニのご飯にも低GIと書かれたものが出回っています。それを目安に選ぶのもいいですね。

私は雑穀のおにぎりと、豆腐・小松菜・のり・生姜入りのお味噌汁をスープジャーに入れて持参しました。朝沸騰直前のものを入れればお昼ご飯もアツアツです。他のスープでもいいんですが、お味噌汁すきなんです笑。喘息があるので少しでも咳が楽になるように!試験場が寒くても乗り切れるように!と思って生姜たっぷりにしてました。ま、これはお好みで。

さておやつはどうする?

事例ひとつひとつを集中してとくと、あっという間に脳はエネルギー切れになります。だからここでおやつの出番!チョコなど砂糖がたくさん入ったお菓子をどか食いすると私のように頭痛が起こることがありますので要注意。オススメはラムネです。(これは今年に入ってからアイアンマンに聞いたこと)ラムネの成分はブドウ糖なので、消化吸収プロセスが短く、あっという間に脳に届きます。これもたくさん食べては意味がないので、適量に。某ボトル入りラムネだと3粒くらいでしょうか。ちなみにこのボトル入りラムネ、今年から大人や受験生をターゲットにし、脳にすぐ届くエネルギー源としてマーケティングの方向性を変えたことで、売り上げが伸張したという、マーケティングの好事例でもあります。なんかあやかりたい。

チョコだめと言いましたが、ダークチョコは比較的低GIなのでチョコが好きな人はカカオ多めの苦いやつにしておいてください。

試験中に飲むもの

昨日のいよっちの記事 にもありましたが、試験案内と受験票のハガキに書かれていることは「神のお告げ」くらい絶対です。何千人と受験する試験で、しかも合格率も低く、高難易度と言われている試験ですから、何年も、人生をかけて受験している人がわんさかいる世界です。そんな決闘場のような場で試験監督の恣意を挟む余地は一ミリもありません。そう思った方がいいです。情状酌量ゼロの世界。禁止事項をやってしまえばもれなくその年が終わります。

試験案内にも書いてありますが、試験中の飲み物の持ち込みは可です。サイズ規定があり、700ml程度までです。2Lのコーラを持ち込むことはできません。カバーをかけることもできません。また、エコですがマイボトルもだめです。机に置くことができないので、それも要注意。床置きなので瓶とカンもだめです。(つまりエナドリもだいたいだめ)ゼリー飲料は飲み物ですか?と聞かれるとちょっと答えられないので避けておいたほうが無難でしょう。試験中は飴やガムも含め飲食はできません。

私はというと、コーヒーはトイレに行きたくなりそうだったので避けて、微糖の紅茶飲料を持ち込みました。ちびちび飲んだらエネルギー切れをほどよく防げるような気がしたのです。途中で買いに行くのが嫌だったので、500mlを2本持ち込み、試験中にはそれを飲んでいました。好きな飲み物ほどしっかり調達しときましょう!

水分量も、トイレとの兼ね合いで気をつけた方がいいポイントです。特に男性はトイレの行列がすごいですので、飲み過ぎ厳禁です。途中でトイレに行きたくなるのも嫌ですしね。

食べ物もトレーニング!

筆記用具も目薬も、おやつもお昼も飲み物も、ぶっつけ本番は避けた方がいいです。この時期なら土日はきっと4本ぶっ通しで解いたりもするでしょうから、床置きの飲み物、合間のおやつ、お昼のメニューも一緒に練習しておきましょう。食べる量は適切か、眠くならないか、事例Ⅳの最中にお腹がなったりしないか、間に食べるラムネは何粒がいいのか、飲み物は何がいいのかなどなど、試験の日を特別な日にせず、いつもとおんなじ日にするんです。

いつもと同じ実力で、(そして当日は二次試験1年目の私のように、0と6を書き間違えて勝手に落ちていく人がいるものです…)しっかり合格を勝ち取ってください。最後の2週間、悔いのないように、しっかり寝て、しっかりトレーニングをして、こころ穏やかに過ごしてくださいね。

おまけ!ちこまる(仮)のファイナルペーパー差し上げます

これまでも春・夏セミナーでボロボロのファイナルペーパーを持参した際、何人か写真で持ち帰ってくださる方がいました。手書き&付箋で張り替えまくった上、2年間持ち歩いてましたので、かなりごちゃついていて読みづらく恐縮ですが、皆さんのお役に立てるなら、と公開してみます。

あ、これ知らなかった!というのが一つでもあれば心のメモにしまっておいてください。(付箋形式なので下に書かれた内容はほとんど読めないと思いますが、どのキーワードをどうマーキングするかなど、知識やフレームというよりは自分ルールです)

事例1

事例2

事例3

ファイナルペーパーを直前期に作るという方もいらっしゃると思います。ご自身に合ったものを作って、当日のお守りにしてくださいね。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!

以上、ちこまる(仮)でした(о´∀`о)

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました!

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

*:*

2次試験対策夏セミナー有料動画配信はこちら

(Filmuyにて配信中:配信期間は未定も2次試験終了までを予定)

夏セミナーの2次試験対策ダイジェスト版無料配信動画はこちら(YouTubeが開きます)

2次試験対策 動画配信に関するお知らせはこちら

*:*:**:*


★もくじ★
1.2次試験に必要な1次知識の範囲とは?
2.抜き打ちテスト!
3.おみやげ&答え合わせ

文字数:約2000字(約3分で読めます)


 

 

こんにちは!頑張るあなたの応援団☆かわともです!

2次本番まで1か月を切った今回は、即効性のあるカンフル剤的なトピックとして、「最低限押さえたい1次知識」をお送りします!

文字数的にも軽めになっておりますので、サクッと読みつつ、パクってカスタマイズしちゃってください!

 

*    *    *    *

 

1.2次試験に必要な1次知識の範囲とは?

2次試験の事例を解くにあたっては、1次試験で勉強した知識がある程度必要です。特に事例Ⅰと事例Ⅲでは、最低限知識を押さえておかないと解くことができない問題があります。

 

代表的な例が、平成30年度事例Ⅰの第4問。

A社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。

 

この問題に答えるためには、与件文に解答要素が書かれていないため、自分の知識の引き出しの中から引っ張り出して解答を作る必要があります。

〇社員=技術者である特性を踏まえながら、
〇人的資源管理の切り口「サハホイヒ」(採用・配置・評価・育成・報酬)を意識して、
〇制約条件である「報酬」を除いたうえで、

実現可能な施策を、1次知識を踏まえて提案します。

 

ただし、2次試験で必要となる1次知識はそれほど多いわけではありません。ポイントを絞って押さえておきましょう。最低限押さえておきたい範囲は以下のとおり。

 

【事例Ⅰ】
〇競争戦略
・・・大手や競合他社とは異なるポジショニングとは?差別化集中戦略。
〇組織形態
・・・組織は戦略に従う。様々な組織形態の特徴と、組織を活性化するには?ケブカイネコ(9代目よこよこさんの記事に解説あり)
〇人的資源管理
・・・優秀な人材を確保し、育成し、モチベーションを高めるには?サハホイヒ(茶化)

【事例Ⅱ】

〇ターゲットマーケティング
・・・誰をターゲットにする?ジオ・デモ・サイコ
〇サービスマーケティング
・・・従業員がサービスを提供するときの工夫とは?エクスターナル・インターナル・インタラクティブ。
〇プロモーション戦略
・・・どうやって宣伝する?プッシュ・プル。
〇関係性マーケティング
・・・どうやってお客様との関係性を築く?LTV、ワントゥワンマーケティング。

【事例Ⅲ】

〇生産管理
・・・QCDの最適化を図るには?5S、ECRSなど。
〇生産計画・生産統制
・・・計画と生産活動を同期するには?大日程・中日程・小日程計画、進捗・現品・余力管理。
〇生産形態
・・・その製品にとって最適な生産形態とは?受注生産、見込生産、ロット生産。
〇在庫管理
・・・モノをため込まない最適な在庫管理とは?ABC分析による売れ筋・死に筋の把握、発注点管理。
〇生産情報システム
・・・ITの力で効率化するには?CAD,CAM,NC工作機械。

 

2.抜き打ちテスト!

ここで、いきなり抜き打ちテストです♪
今の時点で答えられなくても大丈夫!知識の復習ができてラッキーと前向きにとらえていただければと思います♪

 

★第1問★
組織論からの出題です。
事業部制組織のデメリットは何でしょうか?

 

★第2問★
人的資源管理(採用)からの出題です。
中途採用のメリットは何でしょうか?

 

★第3問★
人的資源管理(評価)からの出題です。
成果主義を導入する際の留意点は何でしょうか?

 

★第4問★
マーケティングからの出題です。
インターナルマーケティングにはどのような効果があるでしょうか?

 

★第5問★
在庫管理からの出題です。
発注精度向上のためには、どのような施策が考えられるでしょうか?

 

※解答は記事の最後に載っています!

 

3.おみやげ&答え合わせ

抜き打ちテストはいかがでしたか?
ここで、今回の記事のおみやげとして、去年のファイナルノートにまとめた1次知識の内容をご紹介しますので、よろしければご活用ください。

※「合格者の頭の中にあった全知識」「TAC2次テキスト」「きゃっしいの100字要約」等のエッセンスをまとめたものです。

↓↓おみやげは、こちらからダウンロードしていただけます↓↓

最低限押さえる1次知識(かわとも)

 

*    *    *    *

 

最後に、答え合わせです!
あくまでも解答例ですが、ご参考にしていただければと思います。

 

★第1問★

事業部制組織のデメリットは、
・機能重複によりコストが高くなる
・セクショナリズムに陥り全体最適が図りにくい
・短期的判断に陥りがちである

 

 

 

★第2問★

中途採用のメリットは、
・即戦力となる人材を確保できる
・育成コストを抑制できる
・自社にない知識やノウハウを導入できる

 

 

 

★第3問★

成果主義を導入する際の留意点は、
・評価の公平性・透明性を確保する
・評価者から非評価者に対して納得性の高い説明を行う
・評価基準を明確化する

 

 

 

★第4問★

インターナルマーケティングの効果は、
従業員満足が向上することで、サービス品質が向上し、顧客満足度の向上につながることである。

 

 

 

★第5問★

発注精度向上のための施策は、
・基準在庫量を設定
・発注点管理の強化
・発注基準の明確化

 

 

以上、かわともでした!
今日も明日も、あなたにとっていい一日となりますように!
一歩一歩、着実に合格に近づきますように、心よりお祈りしています!

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

*:*

2次試験対策夏セミナー有料動画配信はこちら

(Filmuyにて配信中:配信期間は未定も2次試験終了までを予定)

夏セミナーの2次試験対策ダイジェスト版無料配信動画はこちら(YouTubeが開きます)

2次試験対策 動画配信に関するお知らせはこちら

*:*:**:*

 

お久しぶりです、9代目のchikaです!
そうです、平成生まれアラサー独身女子のchikaです。
平成生まれの私ですが先月ついに30歳になりました。
(もう時代は令和ですね・・・。)
でもまだ独身です。え?予定?まったくありません。
日々アンチエイジングにいそしんでおり、友人から「美容オバケ」と呼ばれるようになりました。
(そんな話はどうでもいいですね・・・。)
過去記事はコチラです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

試験テクニック、ノウハウ的な情報は10代目のみんなが届けてくれているので、今回私から皆様にお伝えしたいことはこちら。

中小企業の経営コンサルを実体験して気付いた、二次試験の本質

私は現在、旅館の経営コンサルタントを目指して修行中です。
とある温泉街の小規模の旅館にハンズオンで入りこみ、経営改善を行っています。
そんなコンサルの実体験から気づいた、二次試験の本質について書きたいと思います。

 

①事実を正しく把握することが重要

私がコンサルとして現場に入り、最初にぶつかった壁は「事実の認識」です。
私がみている旅館は、どこから手をつけていいか分からないほどたくさんの問題が起こっていました。。
多分、経営がうまくいっていない中小企業はどこもそうだと思います。
そこで、診断士試験で得た知識からたくさんの改善策が思い浮かびました。
(キーワード解答法として紹介したような改善策が思いつくわけです→事例Ⅰ事例Ⅱ事例Ⅲ事例Ⅳ

しかし!それはあくまでも、与件文に書いてあるヒントを元に立てられる改善策
リアルな現場では、当たり前ですが与件文がありません。
リアルな現場では、与件文に書かれるような情報(事実)を自分で把握することが第一歩だと気づいたのです。
この事実の正しい認識が本当に大事で、間違った認識(つまり妄想、安易な仮説)で改善策を立ててしまうと、それは間違った改善策なのでうまくいくわけがありません。てか、実行すらできません。
外部環境分析、内部環境分析、そもそもこれが間違ってたら全て崩れます。

そこでふと気づきました。
二次試験の掟として、”与件文から離れないこと”が重要というのはこういうことだったのか・・・!
そう、
与件文に書いてある情報を見落とさない。
与件文に書いていないことを勝手に妄想しない。
ということ。

与件文という「事実」がそこに書いてあるわけです。(これってすごく有難いことですよ!!)
その与件文(事実)を見逃すのはご法度!!
与件文(事実)から離れて、妄想するのはご法度!

いやー、二次試験ってほんとよくできてますよ。
与件文から離れた妄想解答に点数が入らないのは当たり前なのです。

 

②経営者の気持ちに寄り添うことが重要

二次試験のもう一つのポイントとして、経営者(社長)の気持ちに寄り添うこと、というのもご存じの通りだと思います。
与件文に書かれている「社長のビジョン」や「社長の想い」、そこに寄り添った解答を書く、ということです。
・・・・・・・・
コンサルの現場に入ってみて痛感したのは、全員の味方ができないということ。
全員、つまり、経営者にも、社員にも、パートさんにも。その企業にいる全員の気持ちに寄り添うことは本当に難しい。
「会社を良くしたい」という経営者の気持ちはもちろん分かる。
一方で、「変化を嫌う」「めんどくさいことはしたくない」という現場の従業員の気持ちも、分かる。
ただでさえよそ者扱いされて心を開いてくれない従業員。コンサルに入った当初、従業員に嫌われるのが怖くて、何も施策を実行できなくなってしまいました。”会社を良くしたい社長”と、”変化を嫌う従業員”の板挟み状態になっていました。
でも私のミッションはこの会社をよくすることだと考えたとき、やっと気づきました。
唯一、絶対に寄りそわないといけないのは、経営者の気持ちだということに

会社の舵を切るのは経営者。
経営者の気持ちに寄り添った提案(施策)じゃないと、経営者が本気で舵をきれない。
だから、コンサルタントの独りよがりな提案はNG。

逆に、コンサルタントが従業員には嫌われるのはしょうがない。
結果を出して会社が良い方向にいけば、従業員からもいつか信頼されるはず。
極論、結果を出して経営者に信頼してもらえれば、いくら従業員に嫌われてもOK。
(・・・だってコンサルフィーを払うのは経営者だしね。)

だから今は、従業員から嫌われ者になる覚悟をして、
経営者の気持ちに一番に寄り添うことを大事にしています。

長々書きましたが、結論、経営者の気持ちに寄り添った提案じゃないと点数が入りません!きっと!!

 

③実行可能性のある提案をすることが重要

これも、二次試験の掟の一つだと思います。
大がかりな投資はNG。
高度なスキルが必要な施策はNG。
だって中小企業だから。ヒト・モノ・カネ、ありません。
でも、大企業に勤めている方だとうっかり大企業目線になって実行可能性の低い施策を書いちゃう。
ありがちなのかな、と思います。

実際にコンサルの現場に入ると、実行フェーズが何より大変。。。
実行できる施策じゃないと、ただの机上の空論。
社長から「できるもんならやってみて」と何回言われたことか。
そして、自分でも実感しました。そんなに簡単に実行できない。
だってまず資金が潤沢にない。実行する従業員は現場で手一杯。
実行可能性はあるか?これ、重要。てか、当たり前っちゃ当たり前。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

長々と偉そうに書きましたが、私もまだまだコンサルの卵。
ただ、独立して一年経ち、受験生時代には実感できなかった経営コンサルのリアルを知ることができたので、本日共有させていただきました。
いや~~~、二次試験ってほんとによくできてます。まじで実感しました。
二次試験を受験される方は、今日お伝えした3つのポイントを改めて意識してほしいなと思います!

そして、何より実感するのは、勉強した知識を活かして仕事ができること、これ、ほんとーーーに楽しい!診断士の勉強を始めてよかった。合格を諦めなくてよかった。診断士になって本当によかった。

合格した皆さんと、診断士仲間としてお会いできる日を楽しみにしています♪
以上、chikaでした★

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

*:*

2次試験対策夏セミナー有料動画配信はこちら

(Filmuyにて配信中:配信期間は未定も2次試験終了までを予定)

夏セミナーの2次試験対策ダイジェスト版無料配信動画はこちら(YouTubeが開きます)

2次試験対策 動画配信に関するお知らせはこちら

*:*:**:*

 
おはようございます、たっつーです。
(過去記事はこちら。うち、1次試験後の記事は以下のとおり)

【2次試験攻略の勘所】初見時の復習に全力をかけるべし!
2次攻略のための「具体的な」復習方法
マイベスト答案は作るべきか

先日の勉強会に来ていただいた方々、ありがとうございました!

私は所用があって午前中しか居れなかったのですが、皆様の答案に直接触れさせていただき、去年の自分を思い出して懐かしく思うと同時に、やはり、皆様の合格を心から願った次第です。

さて、その勉強会(事例Ⅰ~Ⅲ)では、「これは、もっと○○したほうがよかったですね」という指摘に対して、「分かってはいるのですが、時間が足りず…」「時間がなくて最後焦ってしまって…」「骨子の段階では気づいていたのですが、時間がなくて答案用紙に書ききれなくて…」というコメントが帰ってくる場面が多く見られました。

そうなんですよね、時間不足になると、物理的に書き切れないことはもちろん、精神的にも心が焦ってしまい、勉強している時には絶対に記載しないような、明らかに点数とならないような解答をしてしまうのですよね・・・。

ただ、普段の自分を出し切れずにイマイチな解答をしてしまい、ひいては不合格になってしまうのは、本当にもったいないと思います。

かくいう私も、昨年の10月初旬頃に、初めて80分時間を計って答案を書いたのですが、時間不足で全く満足のいく解答が書けず、大変焦りました。

そんな私も、事例Ⅰ~Ⅲについて、自分なりの「80分の過ごし方」を構築し、この時間不足を克服することができましたので、今日は、その具体的内容やメリデメをご紹介したいと思います。

最初に申しあげておきますが、私の「80分の過ごし方」は完全に自己流です。
正直リスクも高いですし、万人にお勧めする趣旨ではまったくありません。
(実際、下記の方法で私が高得点を取れていれば格好いいのですが、結局計242点で合格点ぎりぎりでした。)。
ただ、「普通の方法だと、どうしても80分じゃ時間が足りない。藁にもすがる思いで・・・」という方は、最後の「藁」として、一回活用してみていただければ!

 

◆通常のやり方が合わなかった理由

実は私も、一番最初は、多くの受験生が採用していると思われる下記の方法で、答案を書いてみました。
(当時はきゃっしいさんのこの記事を参考にしていました。今なら、なおさんのこの記事ですね。)

① 設問文を読んで、各設問の特徴をつかむ(~5分程度)
② (①で見た、各設問で問われていることを意識しながら)カラーペンを使って、重要なところ等をマークしながら与件文を読む(~15分 or 20分程度)
③ 各設問の解答骨子を作成する(~35分 or 40分程度)
④ 解答作成(~80分)

しかし、この方法で解いてみたところ、圧倒的に時間が足りませんでした…。
その理由をいくつか挙げてみたいと思います。

1 与件文を読んでいる間に設問文のことはすっかり忘れてる。

まずそもそも、①で最初に設問文を読んでも、上滑りしているような感覚で、全然頭に入って来ませんでした。
各設問の制約条件を何となくカラーペンでマークするものの、与件文を読んでいない段階では、なぜその制約条件が付いているのかもよく分かりません。。

また、与件文を読んでいる間は、4~5問ある各設問文の内容はすっかり忘れていました
むしろ、与件文を読んでいる間に、「あれ、これって第○問で問われている内容だっけ?」と考えてしまい、その都度設問文のページをめくって設問文を読み直してしまうなど、逆に集中力がそがれてしまう要因にもなりました。

2 カラーペンの持ち替えとマークする時間がかかる。

②で与件文を読む際、強み・弱み・重要ポイント・社長の思い等に分けて、カラーペンで色分けをしていたのですが、カラーペンの持ち替えとマークする時間が結構かかりました
また、「強み」なのか「社長の思い」なのか、「弱み」なのか「脅威」なのか、そんな風に、与件文を読みながらも、どのカラーペンでマークすればいいのかということばかり意識してしまい、やはり、これも集中力が阻害される要因になりました。

また、カラーペンを1本だけにして、重要と思った箇所のみをマークするだけのスタイルにしましたが、後からマーク部分だけを読むかというとそんなことはなく(人にもよると思いますが、私の場合は、結局、文章全体、段落全体を読み直していました。)、また、マークしていないところに重要ポイントがあったときなどには、逆に解答要素を落してしまう要因にもなりました

3 解答骨子で素晴らしいものを作っても、答案に反映できない。

じっくりと検討して解答骨子を作っても、所詮骨子ですので、文字数等を厳密に考慮していません。
また、解答骨子は、多少雑になっていても分からないので、後から見ると、因果の流れが適当だったり、日本語として破綻していたりしました。
したがって、いざ解答骨子に沿って答案を書こうとしても、結局、何度も答案用紙上で書き直すことになるなど、上手く解答骨子を活用することできませんでした。。
(このあたりは、私の解答骨子の精度の問題かもしれませんが・・・)

そもそも、私の中では、骨子は、分量の多い書面を作るときに全体像を把握する目的で作成するためのもの、という理解でしたので、たった100文字程度の文章を作成するのに本当に解答骨子は必要なのか?と思った次第です。
また、「採点者が見てくれるのは、当然解答用紙に記載された解答だけなので、解答骨子の作成には余り時間をかけたくない。」、ただ、そうすると、「解答骨子の精度が下がり、答案に上手く落とし込めず、結果解答骨子を活用できない。」というジレンマもありました。

念のためですが、上記は、私が通常の方法が合わなかった要因であり、万人にあてはまるものではありません。
また、私は、2回ほど通常の方法を試して、それでマッチしないと諦めてしまいましたが、おそらく何度か試せば上手く使えるようになるのだと思います。
そして、もちろん、通常の方法にも、上記のなおさんの記事やきゃっしいさんの記事に記載のとおり、色々なメリットがあります。

 

◆たっつーの「80分の過ごし方」

私の場合は、上記の要因によって、通常の「80分の過ごし方」がまったくマッチしませんでした。

「そもそも設問文を最初に読む作業って必要か?与件文にマークする作業は必要か?採点者は解答用紙しか見ないのに、解答骨子を作成する必要があるのか?」

そう思った私は、できる限り作業を削減した以下の方法を試してみることにしました。

①与件文を、約8分(試験時間の1割)で読む
②残りの約72分(試験時間の9割)で答案用紙に答案を書き込む
(8分と72分というのは目安です。何となく試験時間の90%を答案作成に充てることに安心感があったので。)

具体的には、初めの約8分で、集中して、最初から最後まで与件文を読みます(1文ずつ、頭の中に状況をイメージしながら読んでいく感じです。)。

与件文を読み終わったら、第1問を見て、「なるほどなるほど、えーっと解答要素がありそうな与件文は…」と考えながら、解答要素やヒントがありそうな与件文の該当箇所に戻ります
※ なお、このときあえて2問目以降は見ません。見ると、各設問ごとの解答要素の切り分けが気になってしまい、考えすぎてしまうからです。

そして、頭の中でなんとなくの答案構成を作ります。
イメージとしては、「これとこれとこれで、解答要素は3つだな。」という程度で、キーワードは頭の中でぼんやりと想像しますが、時間が勿体ないので、文章の形にはしません。
(ただ、備忘のため、ちょっとしたキーワード程度を紙にメモすることはあります。)

そして、いきなり答案用紙に解答を書き始めるという方法です。

【メリット】

この方法のメリットは以下の通りです。

1 圧倒的な精神的余裕

正直、これにつきます。
上記の方法でやれば、開始30分程度あれば2問は余裕で埋まります。
そうすると残りの50分で3問を記載すればいいということになり、1問につき20分弱はかけられることになりますので、落ち着いた気持ちで取り組むことができます

また、3問目に取りかかった時(場合によっては3問目が終わった時)でも、まだ周囲の受験生は白紙であることが多いので、(勝手な思い込みですが、)周囲の受験生に対して精神的に優位に立っている気がして、自分の安心感につながります。
(周囲の受験生に威圧感を与えることが目的では全くありません。)。

そうすると、「時間不足で焦っちゃって最後の設問の解答がグチャグチャになっちゃった」ということが起きにくいように思います。

2 手を動かしているので頭が急回転する。

私は、実際に手を動かさないと頭が回らないタイプで、普段の仕事でも、とりあえず準備書面(裁判所に出す書面)や意見書等を、一回最後まで書ききってから、何度も読み直して、不要な部分を削除したり、順番を入れ替えたり、加筆したりして、完成形に持っていきます。
人に説明する目的の文章を「書く」ためには、自分が真に理解している必要がありますので、「考える」だけではなく、手を動かして実際に「書く」ことで、自分が曖昧にしている部分に気付くことができるなど、頭を回すことができるのです。

診断士試験でも、とりあえず答案用紙に解答を書き始めると、頭がぐんぐん回転してきて、良い言葉使いやアイデアが出てきました。

3 解答骨子と解答用紙上の答案は、作成する上での真剣度が全く違う

解答骨子は誰にも見られないものなので、(人によっては、)「こんな感じの解答」というように論理、ワーディング、日本語としての大切さ等を雑にやってしまう人が多いと思います。
そうすると、解答に落とし込む段階で、「あれ、これって論理(因果)がつながってないな」とか「この言葉使いはイマイチだな」となって、その時点で再度検討し直す場面も結構あると思います。

解答用紙に直接答案を書いていくスタイルだと、まさに採点者が読むことになる答案を書いているという実感の中で、必然的に、「伝わるかな?論理がつながっているかな?日本語として変じゃないかな?」と真剣に自問自答しながら解答を書きますので、良い表現やアイデアが生み出されることもあります

4 途中で手間取ってもリカバリーが容易

70分以上答案作成に時間をかけるので、途中の問題で手間取ったりしても、その後の時間配分でリカバリーすることが容易です。
解答骨子を作成する等して、もし答案作成に40分しか時間をかけていない場合は、いざ解答骨子から答案に落とし込んでいる段階で、方向性や回答内容に迷いが出ても、今さらリカバリーすることは難しいように思います。

【デメリット】

解答骨子を作成しないので、もちろん、書き直しが多数発生する(=結局時間が足りなくなる)というリスク(デメリット)もあります。

つまり、次の設問に行って与件文を読んでいる時に「あ、こんなアイデアもあったな」と急に思いついたり、次の設問の解答を書いているときに、「あ、この解答要素はむしろ前の設問だな」となることもあります。
その場合は、一度作成した解答を書き直さざるを得ないので、その分、時間も無駄にかかってしまうのです。

ただ、そういった書き直しの時間も考慮した上で、70分以上の時間を解答作成に当てているので、私の場合は、実際のところは問題は生じませんでした。
むしろ、書き直しの際に「ついでに、こっちの文章も、もう少し分かりやすくしよう」というように、(採点者が唯一見るものである)答案用紙上の解答を何度も改善できるというメリットもありました。


いかがでしたでしょうか。
ちなみに事例Ⅳも基本的には同じ方法で、与件文を読む→上から順に設問を解いていくというものでした。

ここまで読んで、たっつーは普段から文章を書くことを仕事にしているからこその方法でしょ?と思われる方もいるかもしれませんが、個人的にはそうは思いません。

弁護士は、「(多少長くてもいいので)接続詞も使って、分かりやすい文章を丁寧に書く力」が求められていますが、それは、診断士試験に合格するために求められる、「短い言葉使いで解答要素を盛り込みつつ、何とか制限文字数に収まる文書を書く力」とは少し違います。

むしろ、会社員の皆様の多くが培っていると思われる、役員説明資料を作成する力(&役員に簡潔に説明する力)の方が近いような気がしています。
その意味で、皆様(のうちの一部)にもマッチする可能性があると思いますので、もし通常の方法ではどうしても合わない!という方は、一度試してみていただければと思います!

以上、たっつーでした!

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

*:*

2次試験対策夏セミナー有料動画配信はこちら

(Filmuyにて配信中:配信期間は未定も2次試験終了までを予定)

夏セミナーの2次試験対策ダイジェスト版無料配信動画はこちら(YouTubeが開きます)

2次試験対策 動画配信に関するお知らせはこちら

*:*:**:*

 

★もくじ★
1.骨子づくりの方法
2.練習してみましょう
3.骨子づくりが安定すれば、解答の質、再現性、読みやすさが高まる
4.与件文で「絶対に見逃してはいけない」3つのこと

文字数:約2300字(約4分で読めます)


※以下、図はすべてクリックで拡大します

 

こんにちは!頑張るあなたの応援団☆かわともです!
皆さん、学習は順調ですか?PDCAをまわしながらアジャイルに進めていますか?

本日は、あえて試験1か月前のこの時期に「骨子づくり」について書きます♪

時はちょうど一年前。いつも通りTACの授業に行くと、担当の先生の都合が悪かったようで、急遽別の先生による代講となりました。

その先生が解説してくださった骨子づくりの方法がとっても分かりやすかったのです!

その方法を試してから解答の組み立てスキルがアップし、ワンステージ上がったような実感がありましたので、今回ご紹介させていただきます!

では早速レッツゴー!

 

 

1. 骨子づくりの方法

まず、骨子とは何かのおさらいです。
骨子とは、解答の構成(骨組み、設計図)のことで、下書きよりも文字を書き込まないイメージです。もちろん、骨子がそのまま下書きになる人もいます。

 

今回ご紹介する方法は、キーワードを矢印でつないでいき、論理構成を図解っぽく書きます。
9代目桃ちゃんの「ハコ法」や、ブブの「なぜなぜ因果骨子」に近いかもしれません。

 

ここからは、昨年度(2018年度)の過去問を例に解説しますね。

 

【2018年度事例Ⅰ 第1問】

研究開発型企業であるA社が、相対的に規模の小さな市場をターゲットとしているのはなぜか。その理由を、競争戦略の視点から100字以内で答えよ。

 

★STEP1★設問解釈
設問文で問われていることを漏らさないように注意しながら、解答に盛り込む要素(キーワード)を考えていきます。

※以下、図はすべてクリックで拡大します

 

★STEP2★骨子組み立て
キーワードとキーワードを矢印でつないでいきます。「因果関係」や「主語述語」を意識しながら、しっかりとした骨組みを作りましょう。

 

 

★STEP3★解答を書く
骨子を見ながら解答用紙に清書します。

理由は、
① ニッチ市場に経営資源を集中し、強みの技術力を活用して差別化集中戦略をとることで、他社との競合を回避して競争優位を築くため、
② 主力取引先への依存を避け、経営リスクを分散するため
である。

※この回答は、去年の自分が書いた本番の解答を、ふぞろい流模範解答を参考にしつつブラッシュアップしたものです。

 

2. 練習してみましょう
それでは、この骨子作成の方法を応用して、実際に解答を「キーワード+矢印」に分解してみましょう。去年の私の解答をタタキ台にします。

 

2018年度事例Ⅰ 第2問(設問2)

A社長は経営危機に直面した時に、それまでとは異なる考え方に立って、複写機関連製品事業に着手した。それ以前に同社が開発してきた製品の事業特性と、複写機関連製品の事業特性には、どのような違いがあるか。100字以内で答えよ。

 

【解答】(かわとも)

特注電子機器事業や様々な新製品開発では受け身の製品開発で売切り型の為、継続的な収入源とならなかった。一方複写機関連事業では製品の汎用性が高く消耗品の継続的販売が可能で、安定的な事業の柱として成長できた。

 

この解答を骨子に分解すると、以下のようになります。(実際の解答では、特注電子機器と新製品開発をまとめて書いてしまっています)

 

【骨子】

 

 

このように、ふぞろい流模範解答などをタタキ台にして「キーワード+矢印」の骨子に分解してみると、骨子作成の練習になりますよ。

 

 

3. 骨子づくりが安定すれば、答案の質と再現性、読みやすさが高まる

このように、骨子づくりの方法が安定することで、次のような効果が得られます。

〇答案の質が高くなる・・・論理的で読みやすい答案を作成できる。
〇再現性が高くなる・・・思考の流れを安定させることができる。

 

ちなみに、この骨子作成法を伝授してくださった先生は「骨子を作ることで、文字数も含めてほぼ答案の完成図がイメージできたので、試験本番はほとんど消しゴムを使わなかった。消しゴムをたくさん使ったときは再現性も低く出来が悪かった」とおっしゃっていました。この境地まで到達すれば合格にかなり近づくのでしょうが、私は直前期も本番もけっこう消しゴムは使っていました(汗)

 

4. 与件文で「これだけは見逃すな!」再確認

最後におまけの話題として、与件文で「これだけは絶対に押さえておくべし!!」という要素についてお伝えしたいと思います。

 

与件文で絶対に見逃してはいけないこと、それは・・・

 

自社の強み・課題・社長の想い

 

の3点セットです。

2次試験は、中小企業の社長さんを相手にヒアリングをして、解決策や今後の方向性を提案するというもの。
もしも実際にコンサルティングをするならば、

 

強みは生かす。
課題は解決する。
社長の想いは尊重する。

 

最低限、これは必ず押さえつつ、実現可能な提案をすると思います。
解答のテクニックを磨くことも大切ですが、基本の考え方に立ち返るならば、こちらの記事がおすすめです。

chikaの開眼物語 ~二次試験の本質を意識する~
・・・9代目chikaさんの記事。

二次試験とは、
実際に企業を診断し、報告書を書くために必要な能力。

与件文:ヒアリングをまとめたノートの様なもの
よって、内部環境(強み、弱み)や経営者の意思や想い等は、当日のヒアリングで伺う事になるので、基本的に集めた情報の範囲内で実現可能性の高い提案を行う。
外部環境等の事前に調べられる内容は、自分たちで調べる事になる。

設問文:報告書を作成する事を意識した順になっている。
設問を1から順に解いていく中で、
現状把握➡課題抽出➡改善提案の流れができている。

・・・・・なんだ、そんなの当たり前じゃん!!
っていうことなんですが、これを意識することで私の中で何かが弾けました(大げさ)。

 

二次初学者だった自分がこの時期に意識するようになったこと
・・・10代目そーやの記事。

社長の思いファースト

これは単なる試験問題ではなくて、実際の企業が直面している問題なんだと。

他の資格試験は、解答がきちんと決まっていてそれが書ければ点数が入るようになっています。むしろこれが当たり前だと思います。しかし診断士試験は、「現実の世界は正しい答えなんてどこにもないよ、クライアント(社長)が納得するかどうかが答えなんだよ、だから試験でもきちんと社長が納得するような解答を作るんだよ」と私に囁いているように感じました。

 

最後にもう一度。

 

強みは生かす。
課題は解決する。
社長の想いは尊重する。

そのうえで、実現可能な提案をする。

 

です^^

 

以上、かわともでした!今日も明日も、皆さまにとって良い一日となりますように。
体調に気を付けて、勉強頑張ってください!

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

*:*二次筆記試験対策勉強会2019@東京 開催!!*:*

2019年9月14日(土)9:30~

@雑司が谷地域文化創造館 第1会議室A

詳細はこちらをご確認ください。
(満員御礼です。キャンセル待ちは受け付けておりません。)

*:*

2次試験対策夏セミナー有料動画配信はこちら

(Filmuyにて配信中:配信期間は未定も2次試験終了までを予定)

夏セミナーの2次試験対策ダイジェスト版無料配信動画はこちら(YouTubeが開きます)

2次試験対策 動画配信に関するお知らせはこちら

*:*:**:*

みなさんこんにちは!ちこまる(仮)です。今日の記事は17回目!およそ3,500文字です。7分ほどお付き合いください。

二次試験まであと1ヶ月と少し。早いものです。(過去記事はこちらから)2次試験に進まれる方は、早めの申し込みを!

今日は道場初の勉強会の直前ですので、勉強会歴が10代目の中で一番長いと思われる経験を活かして、勉強会の心技体を考えてみました。週末に参加してくださる方も、そうでない方ですでに勉強会を実施している方も、これから検討しようという方も、参考にしていただければと思います。

勉強会の心技体 「体」編

勉強会も種類がいくつかありますが、今回も含めてこれからの直前期に実施するものの多くが、長丁場になると思います。朝から夕方までもなかなかの長丁場でしたが、私の場合は21時が終了時刻だったので、さらに長いです。1日12時間は勉強仲間と一緒にいるという、家屋以上の付き合いになっていきます。もはや。仲も良くなりますよね笑。

で、それはいいのですが、いくら楽しいと言っても長丁場になると体力や集中力が低下するのが、如実にわかります。話していることがまとまらなくなったり、ディスカッション中の会話が耳に入ってこなくなったりするんですね。人間の脳が集中力を発揮できるのは、だいたい起きてから14時間程度(酒酔い運転と同程度まで下がる)だそうですので、まぁ最後の方は本当にフラフラです。でもそのフラフラの時にやる事例Ⅳは珍解答が続出しますので、それはそれでやっておいたほうがいいのですが笑。あぁこうなるんだな、というのがよくわかります。そして本番の最後に受ける事例Ⅳも、そんな感じです。

なのでまず必要なのは体力と集中力、また、切れた時のリブートの仕方です。ちなみに私が実施していた勉強会では、グループの中で役割をいくつか決めていて、おやつ係を設けていました。毎回全員がコンビニに寄るのは時間的にも無駄が多いので、あらかじめ幾らか集金して、おやつを買ってきてもらうのです。係を設けるほどでなくても、エネルギー補給を何らかの形で随時できるようにしておくといいと思います。あとは休憩時の程よいお散歩。コンビニまで行って帰ってくる間に、多少リフレッシュができます。

また、勉強に明け暮れる日々だと、運動量がどうしても減りますので、無理のない範囲で続けられる運動があるようでしたら、それも組み込んでおくといいですね。

勉強会の心技体 「技」編

技については2つあるかなと思っています。一つ目は自分が考えたプロセスを言語化する能力!これがとても大切だと思っています。勉強会にも様々あるかと思いますが、大事なのは10月の二次試験で妥当性の高い解答を書けるようになる、ということです。新しい問題しか出ないので、新しい問題にもびっくりせずに良質な解答を作るプロセスを身につけることが必要です。ディスカッションする場合は、どうしてこの解答になったのか、ということを「なんとなく」「覚えてたから(過去問の場合)」ということ以外の言葉で語る必要があります。

これまで10代目もいろいろな言葉で自分が得た知識やプロセスを言語化していますが、試験が日本語で行われる以上、適切な言語化の能力は必須です。

言語化能力が高まらないと、説明がとりとめもなく長いものになり、みんなの時間を奪います…直前期にみんなの時間を奪わないように、簡潔に、わかりやすく伝えるスキルを身につけていただきたいと思います。子育て中の方、子供との会話は簡潔でわかりやすくないとまず通じません笑。ここぞとばかりにたくさんトレーニングしていただければと思います。

もう一つは、質問力です。時々現れる、天才肌タイプの方は自分の能力を言語化することができないケースがあります。根拠はよくわかっていないけど、ここが解答ポイントだ、と思うことを外さないのです。その、根拠のよくわからない勘のようなものを言語化できれば、再現性は格段に高まります。どうしてこのキーワードにしたの?優先順位をこうしたのはなぜ?というオープンクエスチョン(はい・いいえで答えられない質問)では「なんとなく」で答えられてしまうことがあっても、めげずに「私は○○○という観点と、△△△という観点があると思っていて、△△△の方が優先順位が高いと思ったけれど、なぜあなたは○○○だと思ったの?」というように具体化したり、「与件本文のどの部分を読んでそう思ったの?」という論拠を尋ねる質問もいいと思います。天才の人にとっても言語化の助けとなりますのでウィンウィンです。こちらも、子供との会話で鍛えることができます笑。日常でもトレーニングできますね。

勉強会の心技体 「心」編

さて、心技体で一番大事なのは心なんですが、勉強会でも同じだと思っています。つまり、あり方のことですね。以前の記事でも同じ内容を書いたのですが、大事だと思っているのでもう一度。

同じ試験を受けて、受かる人と落ちる人がいる以上、一緒に勉強する仲間は、仲間でありライバルです。が、「ライバル」と思って自分の知識を出し惜しみしたり、間違ったことを教えて落としてやろうと思うことは絶対にやめてください。恨まれるという以上に自分にとって学びになりません。時間の無駄になってしまうでしょう。目の前の相手が受かるために、自分の言語化能力と知識を使って最大限の貢献をするというのがとても大切です。目指すは一緒に合格しよう、です。俺だけ受かろう、という精神は学びには結びつきません。

また、自分の方がよく知っていそう、模試の点数が高い、といった理由で教えてあげよう、というスタンスもやめた方がいいと思います。なんであなたに教わらにゃならんのだ、という気持ちになる人から、喧嘩を売られるかもしれません(ないと思うけど)笑。目的は合格ですから、お互いが合格のためにできることをやっていく、というスタンスでいると楽し組みのりある時間になるでしょう。勉強会の仲間はあくまでもフラットな関係であり、会社とは違って上下はないはずです。そのフラットな関係でたくさんの人と切磋琢磨しあえる環境は、実は社会人になってからはたいへん貴重なんですが、つい上下関係を持ち込んでしまう人もいます。。慣れていないから、ということだと思いますが、お互いにフラットで行きましょう、というのは確認した方がいいかもしれません。

フラットという前提条件の上で、手加減なしで思いっきり議論するのがコツです。丁寧な言葉で伝えつつ、こんなこと言ったら傷つくかな?と思わないことです。丁寧な、というのは相手の回答に対して根拠を示しながらダメ出ししたり、真似したいと伝えたりする、という感じでしょうか。相手ではなく相手の回答がコメントの対象であるということを忘れないようにしましょう。

そして、コメントをもらっても「いい解答のためであり自分がダメだからではない」という受け取り方をしていきましょう。こんな解答しか書けないなんてダメなんじゃないか、と思う必要はありません。勉強会でプロセスの穴に気づくことができれば、埋められるチャンスで、本番より前に見つかったのはむしろラッキーです。存分に活用しましょう。

終わりに

以上、勉強会の心技体、という形でまとめてみました。妥当性の高い解答を作るために、同じ志を持つ仲間と切磋琢磨する環境はとても貴重だと思います。勉強会に参加される方の参考になれば嬉しいですし、これから仲間を探してやってみようかな、という方も応援しています!一緒に合格を勝ち取れたときの喜びもひとしおですよ♪

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました!以上、ちこまる(仮)でした*\(^o^)/*

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

*:*二次筆記試験対策勉強会2019@東京 開催!!*:*

2019年9月14日(土)9:30~

@雑司が谷地域文化創造館 第1会議室A

詳細はこちらをご確認ください。
(満員御礼です。キャンセル待ちは受け付けておりません。)

*:*

2次試験対策夏セミナー有料動画配信はこちら

(Filmuyにて配信中:配信期間は未定も2次試験終了までを予定)

夏セミナーの2次試験対策ダイジェスト版無料配信動画はこちら(YouTubeが開きます)

2次試験対策 動画配信に関するお知らせはこちら

*:*:**:*

こんにちは、いよっちです。前回までの記事はこちら

いや~ この前の記事読みましたか?なおさん渾身の解説記事。お見事ですね。

恥ずかしながら事例Ⅰ49点(C評価)だった私は何度も登場してしまいました。悪い見本として、こうは絶対ならないぞ!と戒めの参考として、見てみてください。

 

さて、以前の記事でも書きましたが、かわとも、そして私は「ふぞろい」の執筆メンバーも兼ねています。

道場メンバーは合わせて12人、ふぞろいメンバーのうち合格者は20人。合計32人の合格者の中で、事例Ⅰで40点台を取ってしまったのは私だけ。私がダントツの最下位だったんです。

道場でブログを書き始めた頃は、協会採点の結果がまだ届いておらず、

「絶対に確実に合格するためには再現性が重要です」(キリッ)
「どんな問題でも確実に6割取る方法の確立が大事です」(どやっ)

と、偉そうになことを言ってましたが、事例Ⅰにおいては圧倒的最下位なわけです。むしろ、前年が47点、その後の49点ですから、低位安定もいいところ、全くもって進歩がないわけです。(再現性の無駄遣いよ・・)

 

そんな事例Ⅰダメダメな私としては、事例Ⅰで高得点を得た人が一体どんな答案を作ったのか気になって仕方がなかったんです。

そこで、今回はふぞろいメンバーにも協力してもらい、75点以上もの超ハイスコアを叩き出した合格者の再現答案を集めてみました!!

再現答案の掲載を快く受けてくれたのはこちらの方々です!

  • おかじ:海外出張過多気味なマーケッター。特技は飛行機の中での事例解き。
  • ブルーオーシャン:コーヒー大好き不動産屋さん。ハンドルネームの由来は誰にも分らない。
  • もってぃ:三重在住のエンジニア兼、地域の消防団員。講義動画を4つを同時に視聴することから”聖徳太子”の異名を持つ。
  • かわとも:もはや紹介不要、道場きってのガリ勉女子。

解説はなおさんの記事にお任せするとして、再現答案をただ掲載する、ただそれだけの記事です。他力本願もいいとこ

必要な要素・切り口の漏れを確認するもよし、回答構成の参考にするもよし、H30年事例Ⅰを解き終わった後の復習に(使えるようであれば)使ってみてください。


第 1 問(配点 20 点)
研究開発型企業である A 社が、相対的に規模の小さな市場をターゲットとしているのはなぜか。その理由を、競争戦略の視点から 100 字以内で答えよ。

(出題の趣旨)研究開発型企業である A 社のターゲット市場が小規模市場である理由を、競争戦略の視点から分析する能力を問う問題である。

(かわとも76点)
理由は①技術の急速な進歩に伴う事務機器市場の高度化・細分化に対し、強みの自社技術を活かし高付加価値化・差別化が図れる為②激しい環境変化の中、大規模市場では売上を主力取引先に依存し事業リスクが高い為。

(おかじ76点)
理由は①経営資源に富む大手企業との競合を避け、②自社コア技術を活用した優位性のある商品を投入し、③競合企業が多いことで価格競争になることを避けたかったから、ニッチ市場をターゲットに事業展開を行った。

(ブルーオーシャン78点)
理由は大手が参入しにくいニッチ市場で幅広い新製品開発を行い高付加価値製品で差別化を図る為。情報通信技術の急速な進歩に対応し、時流を先読みした先進的な技術で製品領域を拡大し、先行者利益を得る狙い。

(もってぃ78点)
ニッチ戦略をとることで、①少ない資源で集中して高精度製品の開発ができ、他社と差別化ができる。②平成不況、リーマンショックなどの不況による売り上げ不振の軽減。③他社との参入障壁を築くことができる。


第 2 問(配点 40 点)
A 社の事業展開について、以下の設問に答えよ。(設問 1 )
A 社は創業以来、最終消費者に向けた製品開発にあまり力点を置いてこなかった。A 社の人員構成から考えて、その理由を 100 字以内で答えよ。

(出題の趣旨)A 社が最終消費者市場向けの製品開発に積極的に取り組んでこなかった理由を、人員構成の視点から分析する能力を問う問題である。

(かわとも76点)
①生産と販売を外部委託し、創業以来社員の大半を技術者とし、人的資源を法人向け技術開発に集中させてきた為②激しい環境変化の中、売上規模が拡大しても人員増加を抑制することで事業リスクを低減してきた為

(おかじ76点)
理由は社員の9割を技術者が占め最終消費者向け製品開発で、①営業組織設置が必要で人事増となる上、ノウハウもなく、②経営資源が分散し、③BtoB商品開発に強みを持つ技術者の能力を発揮することができないから。

(ブルーオーシャン78点)
理由は社員50名の内9割が技術者で営業人員が少なく最終消費者への営業展開がしづらい為。強みの技術を応用しニッチ市場に向けて試行錯誤を重ね様々な高付加価値製品を生み出すことに経営資源を集中し効率性を求めた。

(もってぃ78点)
理由は①人員構成で技術者が9割のため、ニーズ対応できる人員が少ない事②生産を他社に委託し③販売は信頼できる複数のパートナー企業に委託している事。


(設問 2 )
A 社長は経営危機に直面した時に、それまでとは異なる考え方に立って、複写機関連製品事業に着手した。それ以前に同社が開発してきた製品の事業特性と、複写機関連製品の事業特性には、どのような違いがあるか。100 字以内で答えよ。

(出題の趣旨)A 社が経営危機に立ったとき展開した事業と、それ以前の事業の特性を分析し、その違いを明らかにする能力を問う問題である。

(かわとも76点)
特注電子機器事業や様々な新製品開発では受け身の製品開発で売切り型の為、継続的な収入源とならなかった。一方複写機関連事業では製品の汎用性が高く消耗品の継続的販売が可能で、安定的な事業の柱として成長できた。

(おかじ76点)
違いは、従来の事業は主力取引先向け電子機器製造や、ニッチ市場向けの製品開発で売切り型事業であったが、複写機関連製品事業は複写機本体から消耗品までを取り扱い、継続的な収益を得られる点に違いがある。

(ブルーオーシャン78点)
経営危機以前は特注電子機器事業の様な売切り型で収益が顧客動向に左右される事業特性だが複写機関連製品事業は消耗品の継続取引により安定収益が見込め顧客との定期的な接触で製品開発に役立つニーズ取得もし易い。

(もってぃ78点)
①経営危機に直面する前の電子機器製品では、売り切り方の事業で開発が困難である。②複写機器関連製品は、複写機の再生品、部品、複写機用トナーなどの消耗品を取り扱い、比較的開発が容易である。


第 3 問(配点 20 点)
A 社の組織改編にはどのような目的があったか。100 字以内で答えよ。

(出題の趣旨)A 社の組織改編が、どのような目的をもって実施されたかについて明らかにする能力を問う問題である。

(かわとも76点)
目的は、専門知識別部門を製品別開発部門に集約し、異なる専門知識を持つ技術者の混成チームとする事で、技術・情報を共有し技術開発の促進と高度化を図り、時流を先読みした先進的な事業展開を進めるためである。

(おかじ76点)
目的は、複写機関連製品事業が先細り傾向で売上拡大を期待でないことから、①複数製品を平行で、自己完結的な開発体制を構築し、②開発から生産の工程別組織体制で迅速な製品化を行うために組織改変を行った。

(ブルーオーシャン78点)
情報通信技術の急速な進歩や安定収益を見込む事業が先細りになる中で、新しい技術を用いた製品開発をする必要性が高まり部門長と役員を兼任させ意思決定スピードを高め各技術者の混成チーム組成で開発力を強化した。

(もってぃ78点)
①技術間の交流が進む事でシナジー効果が得られ、製品開発、品質管理、生産技術に特化できる②部門間のセクショナリズムの撤廃③資源の重複なしで規模の経済を得ることができる。


第 4 問(配点 20 点)
A 社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士として、100 字以内で助言せよ。

(出題の趣旨)従業員の大半を占める技術者のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、A 社は、どのような施策に取り組むべきか、助言する能力を問う問題である。

(かわとも76点)
①研修制度、学会参加の促進、CDPの導入により社員の独創性ある能力開発を行い②社内ベンチャーやMBOの導入によりチャレンジ精神を醸成し③評価項目に独創性・チャレンジ行動を加えることで適正な評価を行う。

(おかじ76点)
取り組みは①社員の能力開発を行い、②公正、透明な評価制度や業績に応じた表彰制度で士気を高め、③権限委譲や、④社外、社員間の連携を推奨して仕事をしやすい環境を整備することで社員の挑戦心や独創性を維持する。

(ブルーオーシャン78点)
取組は①社員への権限委譲②外部研修機会の提供③研究に専念しやすい施設の整備④チャレンジを奨励する評価基準策定⑤社内提案制度の創設⑥主力取引先以外との共同PJを推進し社員の士気を向上させ組織活性化を図る。

(もってぃ78点)
①展示会、セミナーに参加させる。共同プロジェクトの参画を継続的に行い、意欲向上を図る。②大学との産学連携で専門的な教育を行い、開発力の向上、モラール向上を図る。③提案制度の取組み、独創性を維持する。


さて、ここまで書いておきながら、正直なところ、高得点者の再現答案をまとめて掲載するのにどれだけのニーズがあるのか、受験生のためになるのか、今いち自信がないんです。。

事例Ⅱ、事例Ⅲでも同様の記事が欲しい!という要望があれば次の記事で纏めてみようと思いますので、要望お寄せ下さい!

本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。

以上、いよっちでした。

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

*:*二次筆記試験対策勉強会2019@東京 開催!!*:*

2019年9月14日(土)9:30~

@雑司が谷地域文化創造館 第1会議室A

詳細はこちらをご確認ください。
(満員御礼です。キャンセル待ちは受け付けておりません。)

*:*

2次試験対策夏セミナー有料動画配信はこちら

(Filmuyにて配信中:配信期間は未定も2次試験終了までを予定)

夏セミナーの2次試験対策ダイジェスト版無料配信動画はこちら(YouTubeが開きます)

2次試験対策 動画配信に関するお知らせはこちら

*:*:**:*

 

みなさん。おはこんばちは。キャリコン診断士のブブです。
今、ブログを更新していましたら、優しい虫の音が聞こえてきました。
もぅ、秋ですね。
みなさんが受験した1次試験のあの熱い暑い夏はもう終わりました。
「1次合格」という熱狂を感じたのも束の間、今度は「思考の壁」・「時間の壁」が大きく眼前に立ちはだかったと感じている方も多いのではないでしょうか。

そんな時はこんな風に考えてください。

台風で穂が大きく揺らいだとしても、長雨で雨水に大きく浸かったとしても、それを経て実は熟すもの。
暗中模索のなかだとは思いますが、そう信じて今は進んでください。

さて、今回は、私が実践した2次の解法についてお話します。
事例Ⅰ~Ⅲ、特に事例Ⅰ~Ⅱにおいて意識すべき点について、の内容となります。

【図表1】

 

ポイント➀考える順序を間違えない事
事例Ⅰは、組織と人事、事例Ⅱはマーケティングについて問われます。
上記の図表1における機能戦略です。ここで重要なポイントは、この表を思い出して上位から考えることです。常に意識しておくことはこの事例企業の経営理念、ビジョンは何なのか?
これは与件文にそのまま、理念=〇〇とはっきり書いているケースもあれば、書いていないケースもあります。
なければ、文脈から社長の想いを類推していきます。
そして、次に内部分析[強み・弱み]×外部環境分析[機会・脅威]を把握します。
それをもとにした経営の方向性やドメイン等の経営戦略・基本戦略を意識します。
そこからスタートして事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲにつながる機能戦略を考えなければなりません。
これを外すと大コケします。
あるあるですが、自分の得意な分野や経験値の高いものがあれば、ついついマーケティング等の保有知識ありき、となるのです。率直にいえば、経営者の想いを置いてけぼりにしてしまう。
例えば、ネット系広告会社に勤めている方が、(自身の培った経験と知識を活かして)ネットを最大限利用し広範なターゲットにリーチすべき、と考えたとします。
ところが、事例の経営者は”ネットをあまり使わない層である”高齢者に対して、生活の不便を解消することで地元顧客の生活度向上を叶えたいという想いがあったとします。
そういったケースに、前者の答えを作ってしまうとドツボにはまります
では、「地元地域の高齢者の生活向上を実現」そんな経営者の想いを実現するために、行うべき手法は?
この順番で考えると、取るべき手法はネットではなくて”ベタな”老人会でのチラシ配布や地域活動支援による関係性強化等が思いつきます。
ネットではなく、口コミ。そして顧客関係性の強化。となると人的資源が重要、人的資源の強化による顧客満足度向上といえばインターナルマーケティングという方向性(ロジック骨子)が見えてきます。

ポイント➁因果を考える
2次試験とは、中小企業診断士となるのに必要な応用能力を判定するものであり、それは1次試験で学んだ基礎知識を活かして、事例にもとづき診断及び助言できる能力があるかどうかを紙上で判定してくるものです。
逆にいえば、①事例企業の状況をしっかりと与件文から読み取れること。➁適切な診断、助言を基礎知識から導き出して答えを作り出せること。➀➁が出来れば合格要件を満たすこととなります。
その対策として、私は設問に対して常に因果で成り立つ骨子をロジックツリーで作っていきました。

例えば、問題分析能力を問う問題では、その問いてきた問題点に対して「それはなぜか?」をまず、遡って考えます。そして、その「遡った原因」が起きるのはなぜか?と次の原因を深掘りしていきます。
その思考過程を「与件文に書いていること」と「1次の基礎知識」で組み立てます。

単純な設問で仮定しますが、「B販売部門の営業成績が落ちている」理由について問われれば、「(与件文より)モラールの低下」→(それはなぜか)→「(与件文より)B販売部門の部門長が変更し、方針変更が従業員に浸透していない」→(それはなぜか)→「(1次知識より)共通目的、貢献意識、コミュニケーション不足」といったカタチで骨子を組み立てます。

改善提案を問いてきた場合には、「(与件文より)方針変更が従業員に浸透していない」→(そのためには)→「(1次知識より)共通目的、貢献意欲、コミュニケーション不足の解消」→(そのためには)→「(具体的な提言内容として)➀会議等にて方針の浸透➁意思決定の判断基準を策定➂従業員も参画する目標管理制度の導入」→(その狙いは)→「組織の活性化とモラールアップを図る」として骨子を組み立てます。

ポイント➂与件文をしっかりと読み込む
合格のためには、前提として読解力。すなわち与件文をしっかりと読み込める技術が求められます。
その為のテクニックとして、いくつかの要素で与件文を切り分けていくことが有用となります。
その切り分け方の私流のテクニックは以下の4つ。
1.時系列/青蛍光ペン
2.社長の想い、経営理念、ビジョン/赤ペン
3.SWOT/プラス要素(強み、機会)=緑ペン、マイナス要素(弱み、脅威)=青ペン
4.設問に対応する関連内容/蛍光ペン※青色以外
【図表2】

(クリックすると拡大します)

 

上記のポイント➀で記載のとおり、「社長の想い・理念・ビジョン」そして「SWOT」は抑えるべき重要ポイントになります。その為にそれらの要素が与件文のどこにあり、何を書いているのかを色分けを利用することにより把握します。
そして、もう一つ大切な点は時間軸を理解しておくこと。与件文に書いていることはいつの時代のことなのか。そして、設問文で問われていることはいつの時代のことなのか。それを整理しておかないと大きく外してしまいます。
例えば、「A社の先代の社長はリーダーシップを強く発揮。現社長はタイプが異なり推進力が弱いことが課題。だが、メンバーの協調性は高い。」のようなケースにおいて、現在のA社の強みが問われたときに「社長のリーダーシップです!」と書くようなエラーです。当然、これを書くと大こけですよね。
(これは単純化したのでわかりやすいと思いますが、実際の問題でかつ本番になると混乱しがちです)
ですので、時代の切り分けも忘れずにしておく必要があります。

あとは、設問文に対応する因果を与件文の何処から拾ってくるのか。それを見分けるために蛍光ペンを多色使います。
なお、赤ペン、青ペン、緑ペンを使っている理由は、蛍光ペンの色数が設問数+時代の青色で使うため多色過ぎて対応できないからです。。。

まとめ
あらためて、本日の学びを最後に纏めておきます。
➀「考える順序」を意識すること
➁「因果」で考えること
➂「与件文」をしっかり読み込むこと
本日は以上です。

「試験ではなく、支援」
1次⇒2次筆記⇒2次口述⇒実務補習と進んでいく過程のなかで、「診断士に求められるものとは?」という本質に気付くことがあります。その本質とは「支援」。そう私は感じます。
支援を通じて見つかる新しい自分の未来。それを信じてがんばってください、ぜーーーーったい、あなたは受かりますから!

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

*:*二次筆記試験対策勉強会2019@東京 開催!!*:*

2019年9月14日(土)9:30~

@雑司が谷地域文化創造館 第1会議室A

詳細はこちらをご確認ください。
(満員御礼です。キャンセル待ちは受け付けておりません。)

*:*

2次試験対策夏セミナー有料動画配信はこちら

(Filmuyにて配信中:配信期間は未定も2次試験終了までを予定)

夏セミナーの2次試験対策ダイジェスト版無料配信動画はこちら(YouTubeが開きます)

2次試験対策 動画配信に関するお知らせはこちら

*:*:**:*

 

みなさん、おはようございます。なおさんです。

本日は「10代目高得点解答にみる2次試験合格のポイント!」の平成30年度事例Ⅰをお届けします。
本記事では、10代目の再現答案の中から再現度の高いもの(7人分)を選択し、開示得点と合わせて「診断協会が想定する答え」をあぶりだしていきます。「再現答案」ですので、当たり前ですが「平成30年度の合格者が80分で書き上げたもの」になります。私もそうでしたが、受験校の練り上げられた模範解答を前に「どうやったらこういう解答が書けるのだろう???」と悩まれている方には「目指すべき等身大の解答例」として、これから2次試験の準備を始める方には「回り道をせずに済む合理的な目標」としてお伝えできればと思います。
この記事のために快く再現答案を提供してくれた10代目のみんなに感謝します。そして、、、、、切り捨て御免! (^^;

平成30年度の事例Ⅰは第1問~第4問までの全4問。第2問が設問2つに分かれていましたので、全部で5問が出題されました。配点は各20点ですので、70~80点クラスの解答は概ね15点くらいをマークしていると思われます。
私は2次試験の得点イメージを「15点×4問+10点×1問=70点」としていましたので、目標設定としても「15点答案」は妥当なラインだと思われます。(5問中1問は“やっちまう”ことを想定していたということです。これ、本番でのメンタルに結構有効だと思います。難問があっても「部分点狙い」に切り替えれば良く、難問に引きずられずに済みますので。)
尚、各設問の詳細な事例分析&解説につきましては、以下の記事も参考にしてください。
なおさんの解法実況&事例研究:平成30年度事例Ⅰ

※本記事は平成30年度の問題を事前に解いてから読んでいただけると効果的です。

さて、そろそろ始めていきましょうか。(^^)/


第1 問(配点20 点)
研究開発型企業であるA社が、相対的に規模の小さな市場をターゲットとしているのはなぜか。その理由を、競争戦略の視点から100字以内で答えよ。
【出題の趣旨】
研究開発型企業であるA社のターゲット市場が小規模市場である理由を、競争戦略の視点から分析する能力を問う問題である。

設問では、A社が相対的に規模の小さな市場をターゲットにする「理由」を問われていますので「理由は~」と書き出すのが良いですね。また、「競争戦略の視点から」という制約条件がついていますので、ポーターの競争戦略論にある、「差別化戦略」「コストリーダーシップ戦略」「集中戦略」の中から適切なキーワードを盛り込みます。これは「競争戦略の視点に立って回答していますよ」と明示的にするためです。

かわとも(76点):
理由は①技術の急速な進歩に伴う事務機器市場の高度化・細分化に対し、強みの自社技術を活かし高付加価値化・差別化が図れる為②激しい環境変化の中、大規模市場では売上を主力取引先に依存し事業リスクが高い為。

まずは事例Ⅰの10代目最高得点のかわともの解答です。なかなかの編集能力ですね。「理由は~」で書き出しつつ「自社技術を活かした高付加価値化・差別化」も盛り込まれています。加えて、以前に売り上げの8割を主力取引先に依存していた時代にバブル崩壊で経営危機に陥った経緯を踏まえて「事業リスク」にも言及しています。10代目で「事業リスク」に言及したのは、かわともだけでした。さすがです。

どいこう(63点):
小規模な市場には規模の経済が働きづらく大手メーカーが参入しにくいため、価格競争が激化せず、A社が技術力を活かした高付加価値品の開発によって適正利益を確保しやすいと考えられる。

kskn(61点):
理由は①小さい市場では大企業にとって採算が合いづらく、参入障壁が高いため競争が緩やかになりやすいから②A社の持つ技術を活用することができ、ニッチャーとしての地位を築くことが可能であったから

2人とも小さな市場ならではの「競争緩和」と技術活用による「適正利益」「ニッチャーとしての地位」に言及しています。こちらの解答の方が受験生の皆さんにはより”等身大”に近く感じられるのではないかと思います。ただ残念なのは「差別化戦略」のキーワードが入っていないことでしょうか。設問文にわざわざ「競争戦略の視点から」と書かれていますので「差別化戦略により」といったフレーズは入れておきたいですね。

いよっち(49点)
理由は①コアテクノロジーのセンサー技術が活用でき②外部との共同プロジェクトの参画による外部資源の活用が可能で③ニッチ市場向けの新製品開発による差別化で同業者の撤退時に売り上げを高められるため。

モリモリ盛り込みタイプの回答ですが、残念ながら細かく見ていくとあまりロジカルではありません。
「①センサー技術の活用」と「②外部資源の活用」は、小規模市場の特有のものではなく、大規模市場でもセンサー技術や外部資源を活用できますよね。「③ニッチ市場向けの新製品開発で差別化」の部分は良いですが、文章後半の「同業者の撤退時に売り上げを高められるため」とは因果がありません。
残念ながらあまり多くは得点できていないと思われます。

第2 問(配点40 点)
A社の事業展開について、以下の設問に答えよ。
(設問1 )
A社は創業以来、最終消費者に向けた製品開発にあまり力点を置いてこなかった。A社の人員構成から考えて、その理由を100字以内で答えよ。
【出題の趣旨】
A 社が最終消費者市場向けの製品開発に積極的に取り組んでこなかった理由を、人員構成の視点から分析する能力を問う問題である。

「最終消費者に向けた製品開発にあまり力点を置いてこなかった」理由を問われていますので、解答は「理由は、①~、②~である。」というスタイルにします。また、「人員構成から考えて」という制約条件がついていますので、A社の人員構成の特徴を記述するようにします。

かわとも(76点):
①生産と販売を外部委託し、創業以来社員の大半を技術者とし、人的資源を法人向け技術開発に集中させてきた為②激しい環境変化の中、売上規模が拡大しても人員増加を抑制することで事業リスクを低減してきた為。

こちらもさすがですね。「社員の大半が技術者」というA社の人員構成の特徴を記載しつつ、「人的資源を法人向け技術開発に集中させてきた」と経営戦略のレイヤーで記述しています。また、本文に記載のある「売上が数十倍になった今日に至っても従業員数は倍増程度にとどまっている」に着目して、「激しい環境変化の中、売上規模が拡大しても人員増加を抑制することで事業リスクを低減してきた為」と異なる視点でまとめています。2つの解答要素がうまく盛り込めていますので、結構な得点になっていると思われます。

どいこう(63点):
従業員の大半が技術者であり、また業務用製品の研究開発に特化して生産および販売は外部委託している事情から、最終消費者の需要を把握することが難しかったと考えられる。

ぐっち(67点):
理由は、①研究開発に特化し技術者が9割を占めており、②営業職や管理業務は兼務で実施しており、③ほとんどが正規社員であるため、最終消費者の多様なニーズの把握・対応ができなく、生産・販売を委託してるため。

仲良しさんですね。二人とも「社員の大半が技術者」という人員構成の特徴に触れながら、自社製品の開発に不可欠な「最終消費者の需要を把握することが難しかった」と帰着させています。このあたりが「等身大」の目安になると思います。

(設問2 )
A社長は経営危機に直面した時に、それまでとは異なる考え方に立って、複写機関連製品事業に着手した。それ以前に同社が開発してきた製品の事業特性と、複写機関連製品の事業特性には、どのような違いがあるか。100字以内で答えよ。
【出題の趣旨】
A社が経営危機に立ったとき展開した事業と、それ以前の事業の特性を分析し、その違いを明らかにする能力を問う問題である。

「経営危機に直面する以前にA社が開発してきた製品の事業特性」と「複写機関連製品の事業特性」の違いを問われていますので、「違いは~」と書き出すことをお勧めします。また、「それまでとは異なる考え方に立って」とありますので、経営戦略面に関わる事業特性の違いが表現できると良いと思います。
この設問は、与件文にある「開発した製品すべてが市場で受け入れられるわけもなく、継続的に安定した収入源としてA社の事業の柱となる製品を生み出すこともかなわなかった。そうした危機的状況が、A社長の製品開発に対する考え方を一変させることになる。」という戦略変更に至った背景の部分を踏まえつつ、「開発した製品を販売した時点で取引が完了する売切り型の事業の限界を打ち破ることを目標にして、新規事業開発に取り組んだのである。それが、複写機関連製品事業である。」を編集していけばよいですね。「売り切り型」、「継続的に安定した収入源(事業の安定)」というキーワードから複写機の「サプライ品の販売(継続的な収入源)」を導き出せると良いですね。10代目の解答も結構似通っています。

なおさん(63点):
事業特性の違いは、以前は開発した製品を販売した時点で取引が完了する売切り型の事業であったのに対し、複写機関連製品事業は①複写機の再生②トナーなどの消耗品など継続的な取引が収入源になり収益が安定すること。

どいこう(63点):
従来の製品は販売時点で取引が終了する売切り型で収益が不安定であったが、複写機関連製品はトナーや消耗品が継続的売上をもたらし、収益が安定化する。

かわとも(76点):
特注電子機器事業や様々な新製品開発では受け身の製品開発で売切り型の為、継続的な収入源とならなかった。一方複写機関連事業では製品の汎用性が高く消耗品の継続的販売が可能で、安定的な事業の柱として成長できた。

kskn(61点):
それまでの事業は売り切り型で、開発のムダもあり安定的に収入を得ることが難しかった。一方、複写機関連製品事業は消耗品が多く、リピート注文を得ることで安定的な収入を得ることが可能であった。

makino(71点):
以前の事業が①景気変動や大手取引先の動向で行政が左右される②売り切り型で安定収入が無い一方、複写機関連事業は①消耗品売上などのサービス・サポートでの継続的安定的収入が得られる特徴がある。

いずれも「売り切り型」vs「継続的に安定した収入源(事業の安定)」の視点で解答が構成されています。この問題は与件文にヒントが多いので確実にとっておきたい問題でしたね。

第3 問(配点20 点)
A社の組織改編にはどのような目的があったか。100字以内で答えよ。
【出題の趣旨】
A社の組織改編が、どのような目的をもって実施されたかについて明らかにする能力を問う問題である。

「組織改編の目的」を問われていますので、「目的は~」という書き出しが良いですね。また、組織改編の目的に加えて「効果」も加えられると良いと思います。
以前の組織は「技術要素別」でしたが組織改編後は「機能別組織」になっています。また製品開発部門をみると、各開発グループに「電子回路技術者」「精密機械技術者」「ソフトウェア技術者」をほぼ同数配置したとあり、製品開発部門の中は事業部組織的な構造になっているところが着目点ですね。

ぐっち(67点):
目的は、①役員を部門長とすることで環境変化に対応し意思決定の迅速化と後継者育成を図り、②各専門技術者を混成することでコミュニケーション・組織の活性化を図り、③サポートを別部門として開発に専念するため。

ぐっちさん、的確ですね。役員を部門長に据え「意思決定の迅速化」と「後継者育成」の実現、技術者の混成チームによる「組織活性化」、サポートの分離による「開発への専念(業務効率化)」まで触れています。素晴らしいですね。

どいこう(63点):
製品開発の組織構成を技術領域別から製品別に再編することで、需要家のニーズに即応しやすくした。また、役員が部門長を担当することで、会社としての全体最適の実現を促進した。

どうこうの解答もなかなかです。「技術別領域→製品別」により「需要家のニーズに即応」と的確に捉えていますし、役員の配置による全体最適にも触れられています。

一方でちょっと残念な解答だったのがこのお二人。

いよっち(49点):
組織改編の目的は①製品毎の特性に合った権限移譲による意思決定迅速化②専門知識を有する技術者の混成チームへの配置による専門性の維持・向上③生産委託先との調整業務の一括化による効率性向上。

かわとも(76点):
目的は、専門知識別部門を製品別開発部門に集約し、異なる専門知識を持つ技術者の混成チームとする事で、技術・情報を共有し技術開発の促進と高度化を図り、時流を先読みした先進的な事業展開を進めるためである。

二人とも「技術者の混成チームへの配置による専門性の維持・向上」「技術者の混成チームとする事で技術開発の促進と高度化」に触れていますが、「専門性の向上」や「技術開発の促進と高度化」は、以前の「電子回路技術部門(基板設計技術)」「精密機械技術部門(メカ設計技術)」「ソフトウェア技術部門(ソフトウェア設計技術)」という技術要素別の組織の方が得られます。それを敢えてバラして「環境エネルギー事業開発G」「法人向け精密機械開発G」「LED照明関連製品G」の各製品開発グループに「電子回路技術者」「精密機械技術者」「ソフトウェア技術者」をほぼ同数配置したのですから、明らかに「製品開発の促進」を狙っていると思います。
いよっちは、①③で得点していると思いますが、かわともは論点が一つしかありませんので、この問題は大きく失点していると思われます。(ということは、他の設問でほとんど失点していないということか、すごいですね)

第4 問(配点20 点)
A社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。
【出題の趣旨】
従業員の大半を占める技術者のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、A社は、どのような施策に取り組むべきか、助言する能力を問う問題である。

A社が「時代を先読みし先進的な事業展開」を継続して進めていくために必要な、「社員のチャレンジ精神や独創性を維持していく」ための「助言」が問われています。また、「金銭的・物理的インセンティブの提供以外」という制約条件がついています。また、この様な「オープンクエスチョン系」の設問では、絶対的な正解はありませんので、制約条件を守ったうえで、「技術者のチャレンジ精神や独創性」に寄与するものであれば加点対象となると思いますので、できるだけ詰め込むスタイルが良いでしょう。

①、②、と詰め込みスタイルで3つ以上詰め込みながら、一般的な能力開発やモラール向上ではなく、あくまで「技術者のチャレンジ精神や独創性」に寄り添っている解答がこちら。

なおさん(63点):
施策は①グループ間異動により新しい製品分野にチャレンジする機会を与える②新しい技術を学ぶため大学院修士・博士課程への通学制度の設立③現業以外の技術研究・製品開発を行う「自由研究タイム」の設置である。

ぐっち(67点):
取り組みは、①実力主義が根付いていることを踏まえて独自アイデアの発表・表彰制度、②異業種交流で新技術に触れる機会の提供、③職場に家族を招待する制度を作り、従業員の能力向上とモラール向上を図る。

かわとも(76点):
①研修制度、学会参加の促進、CDPの導入により社員の独創性ある能力開発を行い②社内ベンチャーやMBOの導入によりチャレンジ精神を醸成し③評価項目に独創性・チャレンジ行動を加えることで適正な評価を行う。

他には「新技術開発や新規事業に関する権限移譲」「専門知識を高めるOJT等の研修」「新事業や製品開発の社内公募を実施する」というのもありました。
一方でちょっと残念だったのがこちら。

makino(71点):
人事面では①ジョブローテーションによるグループ間異動と最適配置②外部研修による人材育成。組織面ではプロジェクト制によるモラール向上。これによりやる気を引き出し、組織力を高める。

きれいにまとめていますが、これだと技術者以外の集団にも通用しますよね。例えば経理部、物流センターでこの施策を行ったらどうかと想像してみると、、、、まったく違和感がありません。makinoは71点も取っていますので全く点がもらえていないことはないと思いますが、「技術者のチャレンジ精神や独創性」という面からみると物足りなさを感じてしまいます。


いかがでしたでしょうか。
次回は事例Ⅱについて分析を進めます。
以上、なおさんでした。(^^)/

 

☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!
☆☆☆☆☆☆☆
いいね!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
クリック(投票)お願いします!皆様からの応援

の続きを読む »

*:*一発合格道場 夏セミナー2019 開催!!*:*

8月10日(土)開催済! 東京レポート

8月11日(日)開催済! 大阪レポート

8月24日(土)開催済! 名古屋レポート

*:*

2次試験対策夏セミナー有料動画配信はこちら

(Filmuyにて配信中:配信期間は未定も2次試験終了までを予定)

夏セミナーの2次試験対策ダイジェスト版無料配信動画はこちら(YouTubeが開きます)

2次試験対策 動画配信に関するお知らせはこちら

*:*:**:*


はじめに

みなさん、こんにちは。10代目のぐっちです。過去の記事はこちら、合格体験記はこちら

 

8月も最終日となり、二次試験本番まで2ヶ月を切りましたが、学習は順調でしょうか。初学の方においては、恐らく多くの方が、まだ手探りの中で取り組んでいる時期かと思いますので、焦らずにしっかりと解答プロセスの定着や設問解釈の精度向上に取り組むことが重要となります。前回の私の記事たっつーの記事にて復習方法について触れられていますので、こちらも参考にしていただければと思います。

さて、今回の記事の内容ですが、タイトルにある通り、私が受験生時代に作成したファイナルペーパー(FP)を公開します。そして、そのFPを使いながら、事例Ⅰと事例Ⅱのポイントについてご紹介させていただきます(本当は事例ごとに1つずつ記事を書きたかったのですが、そうすると後半は時期を逸してしまうので詰め込みになっています・・・)。FPは全事例分をまとめて公開しますが、事例Ⅲと事例Ⅳの紹介は次回のブログ記事にて書く予定です。ちなみにこのFPですが、書いている内容自体は、まあ普通のことをポイントを絞って書いているだけですが、この内容に絞り込んで整理するのには結構な手間がかかっており、10月の直前期に18時間(たぶん4事例×2年分ぐらい解けます)も時間を割いて作成しております。2年目じゃなかったら正直できなかったと思いますが(実際、1年目はFPを作っていません)、一部断片的だった知識や観点等を再整理することができ、それなりに効果はあったかなと思っています。

ということで、前置きが長くなってしまいましたが、FPは以下のリンクからダウンロードできますので、是非FPを見ながら記事を読んでいただければと思います。

ファイナルペーパー(ぐっち)

 

事例共通のポイント

まず初めに、事例共通のポイントとなります。当たり前の内容がほとんどですが、自戒の意味も込めて書いています。いくつかの点について補足しますね。

・因果関係で書く。助言は効果まで書く。

⇒基本的な解答の構成としては「○○なので××」という因果関係の記載が中心です。完全にそうならないとしても、そのように書くことを意識していました。また、これは夏セミナーでもお伝えしたことですが、助言問題の場合は、施策だけではなく効果まで書く、ということを意識していました。

 

・全体を俯瞰(1分)、重要ワード(「」付き)の活用漏れはないか、課題・弱みの放置はないか確認。

⇒これは、解答骨子の作成後、に実施していました。時間としては本当に1~2分の作業ですが、設問・解答骨子の全体を眺めて方向性がおかしくないか、抜け漏れはないか、という確認のために実施しています。この後は実際に解答を書き始めるため、もし解答方針を修正するとしたらこのタイミングが最後となります(以降で修正すると大幅な手戻りになってしまうため)。

 

・時間になったらとにかく書き始める(40分過ぎたら)。

⇒これは非常に重要なポイントとなります。時間を何分に設定するかは個人差があると思いますが、私はあまり書くのが早くないので、40分を過ぎたら解答骨子が未完成でも、解答作成に取り掛かりました。書けるところから解答を書き始めて、後半の解答骨子が未完成のところは、骨子を考えながら解答を書く、という感じで解いていました。そちらの方が、精神衛生的にも良いと思います(残り時間30分を切って解答用紙が真っ白だったりすると、焦燥感が半端ないです)。

 

事例Ⅰのポイント

【基本】

組織構造と人的資源管理がメインとなりますので、しっかりと意識して施策等を考えることが大切です。例えば、売上拡大の目的であっても、施策がマーケティング(事例Ⅱ)に寄らないよう注意が必要です。

 

【フレームワーク】

事例Ⅰの特徴として、与件文の中にヒントとなる情報が少ない、ということがあります。そのため、事例の中でも特に、フレームワークを活用した対応が重要となります。問われていることは経営戦略(事業戦略)レベルなのか、機能戦略(組織戦略)レベルなのか。機能戦略の場合、組織構造なのか、人的資源管理なのか。そして、どのような場合にどのような組織施策・人事施策が有効なのか、ということがすぐに想起できる必要があります(与件文に直接的な記載がなかったとしても)。そこで活用したいのが「幸の日も 毛深い猫」のフレームワークです。事例Ⅰで安定して得点を獲得するためには、この内容を何も見なくてもスラスラ書けることが必須、と言っても過言ではないと思います。実際に問題を解く際は、初めに「さちのひも けぶかいねこ」と余白に書いてしまい、施策の設問が出てきた時に、どれを使うか検討して選択するようにしていました。

 

【組織形態の特徴】

組織形態は頻出論点となりますので、機能別組織・事業部制組織・マトリックス組織のメリット・デメリットはしっかり押さえておく必要があります。よくあるパターンとしては、外部環境の変化⇒それに対応するために組織形態を変更、という感じかと思います。「なぜ組織形態を変更する必要があったのか?」「組織形態を変更することでどのような効果が得られるのか?」ということに答えられるよう、過去問を解く際も意識しながら取り組んでもらえればと思います。

 

【成果主義と年功序列型給与】

成果主義と年功序列型給与もかなりよく出る分野ですので、それぞれのメリット・デメリットはしっかり押さえておきたいです。その中でも特に重要なのは、成果主義を導入する際の留意点です。基本的には成果主義のデメリットの裏返し(デメリットを防止する)ですので、感覚的にはわかると思いますが、考え込まなくても反射的に羅列できる状態が望ましいです(本試験中にじっくり考えている余裕はないので)。

 

【新卒採用と中途採用】

採用に関する設問もそれなりによく出ますので、それぞれの優位点は押さえましょう。将来に向けた人材確保 ⇔即戦力の確保人件費抑制⇔教育コスト抑制、あたりがスッと出てくれば大丈夫だと思います。

 

【新規事業のよくあるパターン】

中小企業が新規事業に取り組むのは、簡単なことではありません。それでも、過去の成功事例や外部環境の変化等、与件文において手掛かりとなるキーワードを見つけ出し、適切と思われる施策を提示することが求められます。特に、新規事業に限らずですが、権限委譲で意思決定の迅速化、は色々な場面で使えるので、是非覚えておきたいフレーズですね。

 

【その他】

人材確保と言えば、採用・育成・定着の3つがあります。そして人材育成においては、モラール向上と能力向上で人材育成、が鉄板となりますので、選択する施策は与件文・設問を考慮する必要がありますが、いつでも使えるようにしておきたいフレーズです。また大口取引先に関する問題もたまに出ますが、基本的に依存度が高いことはあまり望ましくないので、そのイメージは持っておいて方がいいと思います。

 

事例Ⅱのポイント

【基本】

事例Ⅱと言えば「誰に、何を、どのように」+効果、が基本です。ターゲットを明確にしつつ、4Pの観点で解答を構成することが求められます。そして、事例Ⅱの目的は売上・利益向上となりますが、要素を分解して考えることが重要です(商品単価アップ、購入点数増加、新規顧客の獲得、既存客の維持・拡大)。

 

【方向性】

繰り返しになりますが、基本的に事例Ⅱの目的は売上向上です。なので、最終目標は概ね同じですが、与件文・設問に合わせて、道筋や施策の内容を考える必要があります。最終目標⇔道筋⇔施策、をうまく組み合わせることで、解答の方向性を整理していくことになりますが、FPに記載の内容は頻出で使い勝手の良いワードですので、自身の引き出しとしてストックして、うまく活用してもらえればと思います。

 

【ターゲット】

「誰に」というターゲットは、デモ・ジオ・サイコの3つの視点で検討するのが鉄板です。例えば「X市内に住む(ジオ)、食の安全に気を使っている(サイコ)、30代~40代の子育て世帯(デモ)」といった感じになります。また、顧客層が拡大している市場を狙うのが基本ですので、グラフの読み取りの時などは、意識した方が良いと思います。

 

【4P】

「何を」「どのように」は、Product(何を)Place・Price・Promotion(どのように)の視点で考えますが、特に製品とプロモーションが頻出だと思います。方向感としては、中小企業ですので、価格競争に巻き込まることは避けなければならず、低価格戦略ではなく高付加価値戦略を取ることになります。またチャネルに関して、顧客との接点がある(直販)⇒顧客ニーズを把握できる⇒商品開発に活かすことができる、という流れは重要ですので、是非押さえてもらいたいポイントです。販促に関しては、各種施策の結果として、どのような効果があるのか、というところまで理解し、解答に盛り込む必要があります。

 

【ブランド・サービスの特性】

経営資源の限られている中小企業に取って、ブランドは非常に重要です。顧客や地域との関係強化に活用できそうな場合は、積極的に使っていきたい要素です。また、サービスの特性について理解し、それぞれの特性に対する具体的な施策も押さえておきたいところです。

 

【よくあるパターン(セオリー)】

インターナルマーケティングコミュニケーション戦略について記載していますが、この流れは必ず押さえてもらいたい内容です。特にコミュニケーション戦略の流れは、部分的に使う場合もありますが、超重要な頻出パターンですので、是非とも脊髄反射で書けるぐらいになってほしいです。

 

終わりに

事例Ⅰと事例Ⅱ(&事例共通)のポイントについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。FPに記載している内容は、最低限押さえておきたいことですが、逆に言うと、これを完全に押さえていれば、必要となる知識のかなりの部分はカバーできるかと思うので、是非うまく活用していただければと思います。

 

そして、明日の日曜日の記事では、先代道場メンバーのあの方が、中小企業診断士の魅力について語ってくださいます。二次試験合格に向けて学習中の皆さんはもちろんですが、これから診断士試験への挑戦を考えている方にも是非読んでいただきたいアツい記事となっていますので、楽しみにしてください!

 

さらに、ダブル投稿となりますが、明日、重大発表をさせていただきます。少しだけフライングでお伝えしますと、約4ヶ月前のあの記事の内容(無責任発言)が実現する予定です。二次試験対策に全力投球中の方は、是非早めに道場ブログをチェックいただければと思います。

 

 

以上、ぐっちでした!

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

*:*一発合格道場 夏セミナー2019 開催!!*:*

8月10日(土)開催済! 東京レポート

8月11日(日)開催済! 大阪レポート

8月24日(土)開催済! 名古屋レポート

*:*

2次試験対策夏セミナー有料動画配信はこちら

(Filmuyにて配信中:配信期間は未定も2次試験終了までを予定)

夏セミナーの2次試験対策ダイジェスト版無料配信動画はこちら(YouTubeが開きます)

2次試験対策 動画配信に関するお知らせはこちら

*:*:**:*

みなさんこんにちは!ちこまる(仮)です。今日は16回目の担当です。今日の記事は約3,600文字。7分程度お時間ください。前回ちょっと書きすぎて、猛省しました。。笑。

東京はちょっと暑さが和らいできましたね。こんな時ほど体調管理には気をつけてくださいね。

さて今日はちこまる(仮)流ファイナルペーパーの作り方、をご紹介したいと思います。そーやさんにiPadの使い方指南も受けたので、もし去年これを使っていたら、という観点も入れてお伝えしたいと思います。

ファイナルペーパーって何?

ファイナルペーパーって何なんだろう?と(私もちょっとふわっとしながら)思うのですが、最後の追い込みの時期に自分が忘れやすいものをまとめているもの、のことだと思っています。ファイナルペーパーの作り方は人によって色々で、10代目も今後またご紹介する機会があると思いますが、今日は私が作ったファイナルペーパーのご紹介です。

なんで今ファイナルペーパー?ということなんですが、ちこまる(仮)流は日々日々作ってイプタイプなので、今から作っていくとわざわざファイナルペーパーをまとめる時間を直前期に取らなくて済むという利点があります。ということで今日から作れるファイナルペーパーのご紹介です。

ちなみに本日8月28日時点のファイナルペーパーのブログ検索結果は236件!めっちゃありますね。いろんなやり方でこれまでの先人たちも作っているんだと思います。皆さんもご自身に合ったやり方で作られることをお勧めします。でも直前に試行錯誤する心の余裕はなかなかないと思うので、今のうちからどんなものを持っていくといいかなぁ、追い込みの時にまとめるといいかなぁ、というのを考えてみてくださいね。

ちこまる(仮)流ファイナルペーパー

これまでセミナーに参加していただいた方にはお見せしてきているんですが、改めてご紹介です。

大変ごちゃごちゃしてますね。。。(・_・; 我ながら。。。

ちこまる(仮)のファイナルペーパーはご覧の通り付箋式です。付箋を使っているメリットとしては

  1. 貼ってはがせるのでいつもちゃんと覚えていないことだけを残せる
  2. 一つのテーマを1枚にまとめるので、まとめるトレーニングになる
  3. 覚えたら剥がしてスッキリ
  4. 常にA3で1枚分におさめるように覚えていくと、あ、自分が掌握しないといけないのはこれだけだな、と安心できる
  5. 気軽に、今日から作れる

というのがあります。事例をひとつ解いて、復習するときに付箋紙を用意して、自分が覚えていなかった知識ストック、仲間から聞いたいい感じのフレーム、この言葉使いやすい、などなど、これ覚えておこうと思ったものをメモして貼り付けます。そのときにすでに貼られているもので、まだ覚えていないものがあったら、補足したり目立つ位置に張り替えたりして優先順位が上がるようにします。

KJ法を使って関連するものをまとめて配置します。そうすると、近くに貼ったものも目に入るので合わせて覚えられます。

付箋のサイズはそれぞれですが、4種類を書き込む内容の量に応じて使い分けていました。

この写真は事例Ⅰですが今貼られているものの一例として…

 

商社(卸売)のビジネスモデル

複数のメーカー→商社→複数のリテール。付加価値が上流・下流どっちにもつけられ、モデルが複雑。商流・物流・情報流(に注意)

 

組織の三角形

縦方向:職務充実

横方向:職務拡大

 

失敗するパターン語呂合わせ まきせゆるして

ま:埋没コスト

き:既得権益

せ:成功体験

ゆ:有能性の罠

る:ルーティーン化

し:失敗を恐れる

て:低次学習

 

みたいなことがつらつらと書いてあります。

で、覚えたものははがしていくとそのときに覚えないといけないと思っているものが、この1枚に収められるようになります。逆にはみ出すと、ちょっとちゃんと一度覚えようという気にもなります。そうすると、あ、これだけか、、と思えてちょっと安心します。試験直前にあれもこれもまだ覚えられてない…!と思うとドキドキしますが、まぁこれだけか、と思えれば安心です。

で、もしこれをiPadでやろうとすると

私は手書きで色々メモするタイプだったんですが、書いたメモを紛失する!という欠陥が最近気になってきてiPadのペンで手書きしてノートを取るように練習しています。iPadといえばそーやさん!ということで、そーやさんに取材してiPadの使い方をいろいろ指南してもらいました。これから2次試験対策の中で使ってみようかな、という方がいたら、参考にしてください。

iPadの手書き機能は、メモでも使うことができますが、フォルダ分けをしたり他のデバイスで見るということを考えると、アプリの購入はとってもオススメです。私が使っているのは、Notabilityというアプリですが、そーやさんはGood noteというアプリを(勉強用では)使ってました。どちらもPDFを取り込んで手書きができるという点では同じですが、Good noteの特徴として、フォルダ管理ができる、というのがあります。事例ごとにフォルダを分けたり、年度ごとに分けたりして、自分が書いたファイナルペーパーや事例の復習をどこでもすることができます。

やっぱりこうしたツールのいいところは、デバイスを複数使えること。手書きでいろいろ書くのはiPadでやるとして、読むのは電車の中で、といったようにデバイスを行ったり来たりして隙間時間を活用することができます。

私が先ほど紹介したファイナルペーパーも、四角枠の中に書き込んでまとめておけば、電車の中でも確認できそうです。

そーやさんの活用術

そーやさんは事例を解くのもiPadでやっていたそうです。参考書のスキャンをすることで、教材の持ち歩きがなくなり圧倒的に身軽になったと聞きました。(あ、書籍のスキャンはあくまで購入の上、個人の使用にとどめてくださいね。業者に依頼したり、他の人にシェアするのは違法です)回答欄だけコピーすることもできるので、何度でも解き直しができるというメリットも。また、道場ブログもスクショにとったりして活用していたそうです。アクセシビリティ機能を使うと、スクショボタンのショートカットを作ることができて便利。これも知らなかった〜。

他の工夫としては、iPadの画面を2分割することで、問題用紙と回答用紙を行ったり来たりすることもできるとのこと。どこでも勉強できる環境を作るには、いろいろ使えるツールだということがわかりました。

ただしデメリットもあります…

やっぱり手書きの感覚とは少し異なります。ので、そこは要注意。画面に貼り付けるシートを工夫すれば、手書きの感覚に近づけることはできますが、シャーペンではないのでノックをする動作は必要ないですし、消しゴムもワンタッチです。その分、本番を想定した練習とは少し異なるトレーニングであることは認識が必要です。土日にがっつり勉強ができる日は紙とシャーペンを使うなど、工夫ができるといいですね。多色ペンを使う方もペンの持ち替えの動作が必要になるので、使い方については工夫したほうがいいでしょう。

とはいえ、どこでも勉強できる環境を作れるのはやっぱり大きいな〜というのが個人的な感想です。教材って重たいですもんね。3年使ったリュックのファスナーが壊れる重さでした笑。

おまけ。お仕事で使うときは

診断士になった後ももちろん活用することができます。私が使っているNotabilityというアプリでは、録音機能があるので、セミナーなどに参加して主催者と講師の許可が下りれば、録音して記録することもできます。こちらも無断録音はNGですのでご注意を。

会議などの時にも便利ですね。ノートに写真を貼ったり、それをpdfにして参加者にメールなどですぐ展開できるので、情報共有が早いです。電子書籍として使えたりと汎用性は高いですよね。今後の活用も見越して買っちゃうのも十分アリだと思います。

まとめ

さて、今日はファイナルペーパーの作り方とiPadの活用法の2本立てでした。ファイナルペーパーはまだ早いかな?という方、直前に時間とるのもったいないな〜と思われる方は付箋式、ぜひお試しあれ。私の場合はボロボロになるくらいいつでもどこでも一緒でした。もはや戦友(笑)状態でした。多分これ、一生手放さないと思います。そのくらい思い入れができました。セミナーなどでもファイナルペーパーの写真撮らせて!というリクエストをいただくことがあるので、関心を持ってくださる方もいらっしゃるようで嬉しいです。皆さんにも参考になれば作ってみてくださいね。

今日も読んでいただいてありがとうございました!ちこまる(仮)でしたo(^▽^)o

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

*:*一発合格道場 夏セミナー2019 開催!!*:*

8月10日(土)開催済! 東京レポート

8月11日(日)開催済! 大阪レポート

名古屋8月24日(土)14:00~ お申込みはこちら
@ウインクあいち(愛知県産業労働センター)

満員御礼!キャンセルあれば、お申し込み可

詳細はこちらをご確認ください。

*:*:**:*

 

 

おはようございます。makinoです。本日も読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。

 

 

タイトル通り、本日は号外記事をお送りいたします。

makinoらしく無く、余談無しで行かせて頂きます。早速、どうぞ!

 

【夏セミナー動画配信に関するお知らせ】

<ダイジェスト版 無料配信>

夏セミナー本編の配信に先立ち、ダイジェスト版の動画(約1分50秒)を、サンプルとして無料で公開いたします。

 

各セミナーパートの、ほんの一部ですが、みなさまの興味のありそうなポイントをお送りいたしますので、夏セミナー本編購入をご検討の方は、是非とも検討材料として、ご参照ください。

 

<無料ダイジェスト版>

(YouTubeが開きます)

<https://youtu.be/QT0zOPfDvKU>

 

 

<本編 有料配信>
夏セミナーの本編配信(総時間約80分:有料)は、8/24(土)の名古屋夏セミナー終了後、8月下旬を予定しております。詳細な日時等に関しましては、こちらのブログでお知らせいたしますので、もう少々、お待ちください。

 

<本編に含まれる内容(予定)>

2次勉強の仕方&復習の仕方(約15分)
80分の過ごし方(約20分)
解説 事例Ⅰ(約15分)
解説 事例Ⅱ(約10分)
解説 事例Ⅲ(約10分)
解説 事例Ⅳ(約15分)

 

どうぞお楽しみに!。

 


すみません、本日はお知らせのみで、以上です。

 

セミナー動画の内容と質は、私よりも、きっと雄弁に、本日ご紹介したダイジェスト版の動画が語ってくれると思いますので、この辺で。

 

最後になりますが、本日1本目の記事でご紹介いたしました、9代目の電子書籍無料公開キャンペーンも、最大限ご活用いただき、2次試験の学習を力強く進めて頂ければ、と思います。

 

本日も読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

*:*一発合格道場 夏セミナー2019 開催!!*:*

東京:終了しました!8月10日(土)

大阪:終了しました!8月11日(日)

名古屋8月24日(土)14:00~ お申込みこちら
@ウインクあいち(愛知県産業労働センター)

満員御礼!キャンセルあれば、お申し込み可

詳細はこちらをご確認ください。

*:*:**:*

 

おはようございます。makinoです。本日も読んでくださってありがとうございます。

 

さて、本日はいきなり本題からです。

本題が長いので、余談は最後におまけとしてつけまして、本題の後に、余力のある方に、読んでいただければ、と思います。

 

今日は、こんなお話です。

1次を通過して、2次試験対策を始めた方、もしくは、2次試験問題を初めて解いてみた方の中には、設問の題意を外して、大問1つ、丸々0点、というケースがおありでは無いでしょうか?

 

◆題意を外すのはなぜ?

題意を外すのは、なぜでしょうか?それは、設問を正しく理解できていないからです。ゆえに、与件文から正しい箇所を抜き出せない->書いた内容が、0点になる、という事ですね。私の場合はそうでしたし、そういう方が他にもいらっしゃると思います。

 

いまは偉そうに書いていますが、昨年の今頃、自分に頻発していた問題です。今回は、自分がそれをどう克服したか、をご紹介いたします。

 

◆解答プロセスと設問分解
何はともあれ設問分解です。設問で何が問われているかわからないと、正しい答えが書けません。「聞かれたことに答えるだけ」と言われる2次試験ですが、何が聞かれているか、正しく理解するところからがスタートです。

 

春セミナーで、我らがちこまる(仮)は、2次試験の解答プロセスを、以下の通りに分解していました。

===============
1. 設問を読み解き、
2. 与件から要素を探し、
3. 回答を構成し、
4. 書く。
===============

 

うーん、その通りですね。
これは、さらりと読むと当たり前に思ってしまうのですが、1,100時間という膨大な時間を2次試験に費やした彼女が言うと、説得力があります。「師匠クラスは真理しか言わない」という事なのでしょう。

 

そんな師匠と比べると、私自身は、2次に苦しんだ「出来ない受験生」でしたので、出来ない子がどのように苦しみ、歩を進めてきたのかを、書きたいと思います(これが、受験生のみなさまに対して、自分にできる事かな、と)。

 

というわけで、以下では、「1. 設問を読み解き」、つまり設問分解をやってみたいと思います。繰り返しになりますが、自分はとにかくこれが出来ずに、大いに失点を繰り返していました。予備校の演習で、1問丸々0点、なんて残念なお話でした。

 

そんな私ですが、諦めませんでしたよ。平成30年 事例Ⅰ(makino 71点)を例に、本試験でどのような設問分解をしたか、を記載いたします。「高得点!」というわけではありませんが、71点とれていますので、本番でやった事自体が、大外しはしていないだろう、と思って読んで頂ければ、と思います。

 

◆設問分解 実例

平成30年 事例Ⅰ

 

①スラ打ち
さて、何を聞かれているでしょうか?
競争戦略を聞かれていますので、経営戦略の視点で回答するのだろうなあ、と大まかに想定しながら、設問分解しました。

 

そして、特に、自分のように、悪い意味で日本語の文章に慣れた人間は、設問をさらっと読んでわかった気になってしまいますが、それがいけません。ちゃんとワードで分解しましょう。以下の通りスラッシュを打ちます。

 

研究開発型企業であるA社が、/ 相対的に/ 規模の小さな市場を/ ターゲットとしているのは、なぜか。/ その理由を、/ 競争戦略の視点から、/100字以内で答えよ。

 

②ワードから、与件文から拾う要素を想定
この過程、結構重要です。スラ打ちして、設問をワードで分けた後、重要ワード毎に、想定される要素を検討します。実際の本試験で、自分が想定したのは、以下の要素です。

 

————–

研究開発型企業

->どんな研究開発をしている?
->製品は何?
->小回り効く?
->技術力で勝負?
->研究開発型じゃない企業の説明ある?

 

————–

規模の小さな市場

->小さな市場ってどんな市場?
->大きい、小さい、違いは与件にある?
->小さな市場でも経営成り立つ?

 

————–

競争戦略

->戦略は差別化?集中?ニッチ?
->A社の強みは何?技術力?活かせてる?
->大手との競合を避けたい理由は?価格?
->大手はどんな戦略をとってる?

 

————–

100字 ->要素2つ、多くても3つ。

 

 

太字の部分が、1次試験の知識です。ご覧の通り、1次試験の膨大な知識量に比べると、「知識」という点では、たいして使っていませんね。私が1次試験知識を完璧に使いこなせていない部分は割り引いたとしても、2次で必要になる1次知識は、1問につきこの程度だと思って良いです。

 

もう1点、黄色でハイライトした部分にも注目です。これは、「設問文で問われている要素では無いもの」をみています。

 

例えば、「研究開発型企業とは?」と問われると、「研究開発型企業とは○○である」と答えますよね。しかし、これは、物事を一方向からしか見ていません。解答を、抜けもれなく検討するには、「研究開発型企業とは○○であり、××では無い」という視点が必要です。

 

同様に、「規模の小さな市場とは?」と問われたら、「規模の小さな市場とは○○であり、××(規模の大きな市場の説明)では無い」という検討が必要です。

 

「A社の競争戦略とは?」と問われたら、「A社の競争戦略とは○○であり、××(大手がとっている戦略の説明)では無い」という視点を持ちましょう。

 

但し、実際に解答欄に書くかどうかは、別問題です。字数制限がありますから。ここではあくまで、設問を分解し、与件文から拾う要素を抽出する作業をしています。

 

③事例Ⅰの特徴も踏まえつつ
事例Ⅰ-Ⅲに共通していますが、特に、「強み」が大事なのが事例Ⅰです。②の与件から拾う要素には、必ず「強み」を絡めましょう。ここでも、「競争戦略」というワードからの想定で、「A社の強みは何?」という要素を、与件から拾う準備をしています。

 

ちなみに、競争戦略を問われるとついつい、事例Ⅱを想定しがちですが、事例Ⅰでも普通に出てきますので、慌てないでください。

 

 

それでは、もう1問。同じく平成30年 事例Ⅰからです。

 

①スラ打ち
さて、何を聞かれているのでしょうか?
「人員構成から考えて」と、丁寧に教えてもらっていますので、「強みを活かすためには、最終消費者向け製品じゃダメだったのだろうな、組織構造の問題かな」などと大まかに考えつつ、臨みました。しかも、第一問で「研究開発型企業」と言われていますから、営業さんが少なそうです

 

そんな想定をしながら、リード文にもスラッシュを打ちます。自分は、本試験でこんな風に打っていました。

 

A社の事業展開について、/ 以下の設問に答えよ。

A社は/ 創業以来、/ 最終消費者に向けた/ 製品開発に/ あまり/ 力点を置いてこなかった。/ A社の/ 人員構成から考えて、/ その理由を/ 100字以内で答えよ。

 

②ワードから、与件文から拾う要素を想定
太字の部分が、1次試験の知識、黄色でハイライトした部分は、「設問文で問われている要素では無いもの」です。

 

————–

創業以来

->創業いつ?そもそも何から始まった?
->創業からこれまで、何をつくってた?
->今は何をつくってる?それはなぜ?

 

ここは、1次知識をつかう部分がありませんでした(本番での自分は)。
そして、「最終消費者に向けた製品開発にあまり力点を置いてこなかった」と、過去形で言っていますので、今は最終消費者向け製品を作っているのだろう、という想定のもと、「今は何をつくってる?それはなぜ?」を検討要素に上げています。

 

————–

最終消費者に向けた/製品開発に

->誰向けの製品開発をしていた?
->最終消費者向けとその他向けの違いは?

 

最終消費者向けとその他向けの違い」は、1次知識ですよね。最終消費者向け製品のメリットとデメリットくらいは、直ぐに出てくるようにしておきたいです。今回は、組織・人事の事例Ⅰですので、「組織に、ニーズを吸い上げる機能が無い」や「顧客サポートできる体制が無い」が想定されます。なにせ、研究開発型企業ですから。

 

そして、その想定は、「誰向けの製品開発をしていた?」という、「最終消費者向け」の逆を考えれば、対比として、浮き彫りになるはずですね。これが「最終消費者向けとは、○○であって××ではない」という視点です。

 

————

力点を置いてこなかった

>何に力点を置いていた?
->A社の強みは何?それは活きてる?

 

ここも、1次知識をつかう部分がありませんでした(本番での自分は)。
そして、「力点を置いていたのは、○○であり××では無い」という対比をしています。

 

————

人員構成から考えて

->A社の人員構成は?どの部門が多くて、どの部門が少ないの?
->他社の人員構成の情報ある?

「最終消費者に向けた製品開発」の部分と共通しますが、1次知識は「研究開発型企業」の特徴を引っぱってきます。直ぐに、引き出しから出せるようにしておきましょう。ここで、悩んで、時間をロスしてはいけませんよ。

 

そして、「どの部門が多い」と、その逆の「どの部門が少ない」を対比して考えます。「人員が多いのは○○であって、××は無い」ですね。研究開発型企業ですから、「きっと、開発が多くて、営業が少ないのだろう」、くらいは想定しておけば良いと思います。

 

————–

100字 ->要素2つ、多くても3つ。

 

 

こんな実例で開設させて頂きました。

そして、特に「○○であって、××は無い」の考え方で、お役に立った教材を、以下にお勧めいたします。

 

 

 

【おすすめ教材】
設問分解という、80分の出だしで躓いていた自分ですが、その克服のために使ったのが、こちらの教材です。

TAC 2次対策トレーニング[自習用教材]

 

TACの2次本科生の方は、カリキュラムに入っているらしいのですが、私はそうではなかったので、個別に購入しました。5,000円程度で、講師の方(私でも知っている、ご高名なTACの三好先生ですね)の講義もついていますので、私は、大変助かりました。設問が上手く読み解けずに、解答を大外しされる事のある方は(「事故」というらしいです)、ご検討されてはいかがでしょうか。

 

8/14追記
こちらの講座は2019年度は執り行われておりません(kakinomics さん、コメントありがとうございました)。

 

さてさて、今回はここまでです。2次試験まで2か月と少ししかない中で、もし、みなさまのお役に立っていれば、とても嬉しいですし、お役に立ったようであれば、続きの「与件から要素を拾う」を書いてみたいと思います。

 

 

———————————-

【おまけ】
今年の試験で、1次通過をした方に、おまけを少しだけ。決して、優しい内容ではありませんので、「耐えられないかも」、という方は、どうぞ読み飛ばしてください。

私は、平成24年の試験で、科目合格を重ねて、初めて1次を通過しました。とても嬉しかったですし、自己採点で1次通過を確信した時には、喜びの声をあげました(確か自宅で「アチョー」って叫びました、カンフー映画みたいに)。

 

そして、その時が自分のピークでした。

 

2次試験の2枚の切符は、努力が足りずに、結果に繋げることが出来ませんでした。しかし、不思議とあまり悔しくなかったことを憶えています。きっと、2次試験の努力をしていませんでしたし、1次も科目合格の積み上げだった事もあり、2次に対応できる1次知識の蓄積が出来ていなかったからです。

 

つまり、当時の自分は、2次に合格する努力もしなければ、実力も無かったのです。そして、平成25年の2次不合格のあと、当然ですが、自分の手元には何も残っていませんでした。

 

1次を通過して喜びの中にあるみなさま。こんなことをお伝えしてすみません。でも、私の伝えたいことを、どうか聞いてください。

 

あなたは、まだ何も手にしていません。

 

そして、2次試験の2枚の切符が無くなれば、何も手元には残りません。当時の私がそうであったように。勿論、あなたの目標が、診断士試験合格であるならば、という事ですが。

 

ですので、makinoは、過去のブログ記事で、意図的に「1次合格」という言葉を使ってきませんでした(合格祈願など、特定の意図がある場合は別です)。それは、1次試験は、ただの通過点だからです。

 

厳しいですね。現実も、私の書き方も。

 

すみません。お伝えしたかったのは、こういう事です。一度、この道を通った者だからこそ、お伝えしたい内容でした。きっとお分かりいただけたと思います。読んでくださった方、ありがとうございます。感謝いたします。

 

なお、この文章は、養成課程に進む方に向けたものではありませんので、悪しからず、ご了承ください。

 

———————————-

 

さてさて、今回は以上です。

 

人生において 最も大切な時
それはいつでも いまです
(相田みつを)

そうですね。2次試験までの時間は、非常に限られています。いまを、大切に過ごしましょう。応援しております。

本日も、読んでくださってありがとうございます。感謝いたします。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

*:*一発合格道場 夏セミナー2019 開催!!*:*

東京:8月10日(土)13:30~ お申込はこちら
@文京区シビックセンター3F会議室1・2

大阪:8月11日(日)13:45~ お申込はこちら
@生涯学習センター梅田

名古屋8月24日(土)14:00~ お申込みこちら
@ウインクあいち(愛知県産業労働センター)

詳細はこちらをご確認ください。

*:*:**:*

みなさん、おはようございます。なおさんです。

1次試験から一週間弱が経ちましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
自己採点で1次試験突破を確認された方、おめでとうございます。ご自分を褒めてあげましたか?協力してくれた家族に感謝の気持ちを伝えましたか?いよいよ2次筆記試験に向けてラストスパートです。ギアを上げてアクセルを踏み込みましょう。
自己採点で少し点が足りなかった方、まだ望みはあります。昨年は経営法務で8点の得点加算がありました。なかなか気持ちの切り替えが難しいと思いますが、9月3日の合格発表までただ待っているだけではもったいないです。1次試験は合格したつもりで、2次試験の準備を始めてしまいましょう。

さて、今週末の10日(土)と11日(日)は、東京と大阪で一発合格道場の夏セミナーが開催されます。道場もここから一気に2次試験対策にアクセルを踏んでいきます。
私は東京と大阪の両方に登壇しますので、セミナーに参加者される方は会場でお会いしましょう。(^^)/

さて、本日は「あと5点延ばすための2次試験のポイント」と題しまして、各事例ごとに事例を読み解く視点や、解答構築の際のフレームワークをお伝えします。
今年の2月26日に「80分間の過ごし方」の記事の中で書きました「第三段階:多面的な解答で得点を積み上げる」が本日の記事になります。

既に一部は「解法実況&事例研究」シリーズの解説中にもちらほら出てきていますが、それらを体系的にまとめたものになります。
以下に書かれているポイントを常に意識しながら解答構成することで、各事例ごとに5ポイント程度の加点要素を作り出し、事例全体の底上げができればと思います。

それでは、なおさんの「あと5点延ばすための2次試験のポイント」いってみましょう。


事例Ⅰ~Ⅲ共通

「80分間のプロセスも馴染んできた」、「与件文から解答要素の抜き出しもできるようになってきた」、ここまで来たら合格はもう手の届くところまで来ています。
ここでは2次筆記試験事例Ⅰ~Ⅲに共通する解答作成ポイントについて解説していきたいと思います。

1.設問要求に沿って解答する

「設問要求に沿って解答する」というアドバイスを聞いたことがあると思います。ただ、実際には「設問要求に沿う」ことがなかなか難しいですよね。例えば平成30年度事例Ⅲの第5問で「C社が立地環境や経営資源を生かして付加価値を高めるための今後の戦略について助言せよ」と問われたときに、漠然と「付加価値を高める戦略を答えるのだな」と考えただけでは不十分です。
設問でわざわざ「立地環境(O:Opportunity)」と「経営資源(S:Strong)」と異なる側面が書かれているのですから、「立地環境を生かした戦略をひとつと、経営資源を生かした戦略をひとつ、合わせて二つの解答要素で構成するのだな」と理解して解答することが「設問要求に沿う」ということです。
2次筆記試験は、日常生活ではありえないくらい「ロジカル」ですし、ロジックの構成密度は「予備校模試」とはレベルが違います。多くの方が2次筆記試験の勉強教材として「過去問」を上げるのは、本試験のレベルでロジックを練り上げられた教材が他には見当たらないからです。
設問文に「○○や△△」という並列表記が出てきたら、二つの要素が要求されていないか確認するようにしましょう。

2.回答内容は与件文を根拠とし、当たり前に考えられる内容を書く

二次試験は「設定された箱庭世界の中で行う推理ゲーム」のようなものだと思います。受験者の知識や経験が問われているのではなく、「仮想世界の中で、ルールに基づいて、設定された条件をクリアして、ゴールする」のです。与件文から証拠を探し出し、与えられたヒントに沿って展開を推測し、条件に従って解答を組み立てる。私は「これはゲームだ」と思うようになってから、与件文からの証拠の抜き出しに漏れがなくなり、得点が安定してきました。
診断士は、中小企業経営者の価値観の世界に入り込み、その世界の中で経営者に寄り添って問題を解決することが求められます。中小企業診断士の試験は将来の診断士を選抜するための試験なのですから、中小企業の限られた経営資源、条件、材料(=箱庭)の中で、社長が理解し、納得し、行動に移すことができる(突飛なアイデアではなく、一般人が理解できる)提案(=解答)を行わなければいけない(=合格しない)のは当然ですね。

3.因果は大切、ロジカルに書く

ロジカルシンキングは自分の考えを相手に分かりやすく伝えるビジネススキルとして、問題解決や情報整理など仕事のさまざまなシーンで活用されています。因果とは原因と結果のこと。「AだからB」という因果が、論理的で矛盾がないことで相手が理解し、納得することができます。
対応策を問われているということは、中小企業の社長さんに「どうしたらいいでしょう?」と聞かれているということですから、「〇〇が原因ですので、対応策は〇〇を行います。そうすると〇〇になって利益が増えますよ。」と答えてあげたいですよね。
2次筆記試験は、机上の「模擬診断」を通じて中小企業診断士として適性のある人を選抜する試験なのです。

例)
対応策は、購買業務を製造部に移管することである。

対応策は、業務量が多くて業務が滞ることもある設計要員から購買業務を製造部に移管し、設計要員の業務負荷を軽減することで本来の設計業務に関わる時間を確保することである。


事例Ⅰ

1.「強み」を聞かれたら

強みを聞かれたら、与件文のキーワードを散りばめながら、締めくくりは「〇〇が可能な営業力」、「〇〇〇をする△△技術力」でまとめます。事例Ⅰは「組織・人事」が問われていますので、経営資源としての組織力であることが明確になるようにします。

2.特徴を表す言葉は省略しない

特徴を表す言葉、特に形容詞は省略してはいけません。これは組織としての特徴を表しているからです。例)高品質な、創業以来、

3.人的資源管理のキーワード(さちのひもけぶかいねこ)

人的資源管理では、「さちのひもけぶかいねこ(幸の日も毛深い猫)」というキーワードで検討すると、抜け・モレが無く要素を洗い出すことができます。

サ(採用・配置):適材適所の配置、経験者中途採用、非正規社員の活用
チ(賃金・報酬):成果主義的な給与体系
ノ(能力開発):OJT、OFF-JT、外部研修
ヒ(評価):成果主義、公平・公正な評価、目標管理制度
モ(モチベーション):士気向上、モラール向上
ケ(権限移譲):~について権限移譲する、迅速な意思決定、後継者育成
ブ(部門):専門部署の設置
カイ(階層):フラット化、組織化
ネ(ネットワーク):外部連携、産官学連携
コ(コミュニケーション):会議体の設置、意思疎通の向上


事例Ⅱ

1.グラフや表の読み取り

グラフや表の読み取りが出されたら、「分析結果」を必ず解答に表現します。
・人口構成比の高い30~40台の子育て世代をターゲットにし(H.29)
・購入数量や消費量が減少傾向にある醤油の大容器アイテムはラインナップを整理し(H.28)

2.ターゲット(誰に)

事例Ⅱで「ターゲット(誰に)」を問われて解答を作るときは、「デモ・ジオ・サイコ」の切り口で考えてターゲット層を明確にします。

・近隣のオフィス街に通う(ジオ)日本酒好きな(サイコ)50代男性(デモ)
・マンションに住む(ジオ)子供の健康に敏感な(サイコ)30代子育て世代(デモ)

3.インターナルマーケティングのフレームワーク

①研修による能力開発、②表彰制度、③権限委譲によるモラール向上により、従業員満足度の向上→当事者意識の向上→顧客満足度の向上→固定客化

4.口コミ促進のフレームワーク

顧客関係性強化→顧客満足度の向上→口コミの発生を促進→新規顧客獲得

5.「売り上げ」

売り上げに関する問いには、売り上げを分解してそれぞれについて回答します。
  売上=客数(既存顧客、新規顧客)×客単価
※客数は「固定客(リピーター)の囲い込み」と「新規顧客の開拓」の2側面から検討します。

6.ブランドのメリット

①売上安定
リピーター、ファン(固定客)がつくため売り上げが安定します。
②広告宣伝費の削減
固定客がいるため、多大な広告宣伝費をかけなくても売れます。
③新商品開発しやすい
知名度があり、価値が浸透しているため、従来とは異なる商品でも同じブランドで販売すると売り上げを確保しやすいです。
④価格競争からの脱却
知名度が高いと指名買いが発生し、価格競争に巻き込まれにくいです。
⑤従業員の忠誠心・士気向上
従業員がブランドのある自社で働くことを誇りに思えるようになります。

7.サービスの特性

①無形性
サービスには形がない。
②非貯蓄性
サービスは保存できない。在庫を持つことができない。
③非均一性
サービスは提供する人のスキルによって質が変動する。
④生産と消費の同時性
サービスは生産と消費が同時に行われる。
⑤非可逆性
一度提供されたサービスは元に戻せない。
⑥需要の時期集中
需要が、季節や曜日、時間帯によって大きく異なり、繁忙と閑散の差がある。


事例Ⅲ

1.事例Ⅲのポイント

事例Ⅲでは、「生産管理」が論点として多く取り上げられています。生産管理とは、①需要予測、②生産計画、③生産統制(進捗管理、現品管理、余力管理)、④在庫管理で構成される一連の管理サイクルのことですが、事例企業は「生産計画」「生産統制」「在庫管理」に問題のあることが多いですね。大手メーカーでは、管理が仕組み化され、日々統制されているのでしょうが、人的資源に乏しい中小企業では現実でもさまざまな問題を抱えているところが多いように思います。
また、事例Ⅲでは、「〇〇はできていない」「〇〇が過大である」等、問題点や課題が明示されることが多いので「できていない→やる」「過大→適正化する」がひとつの解答パターンになります。

2.生産計画

生産計画の課題については、「全社的な計画を立てる」→「生産統制((進捗管理、現品管理、余力管理)を行う」→「効果」という流れが解答のパターンになります。計画がなかったり個別最適な計画だったりすると、A班では問題がないがB班では長時間残業が発生していたりして全社的な非効率や人件費の増大を発生させることになります。また、段取り替えの時間を短くしようとしてロットサイズが実需より大きく設定されると、在庫が過大になってしまいます。(H30の事例)
生産計画には、材料調達計画、生産数量計画、人員計画も含まれますので、ムリ・ムラ・ムダなく工場が円滑に稼働するような計画を立てることが必要になってきます。また、需要や受注の状況に応じて、適切なタイミングで生産計画を見直すことも大切ですね。

<着眼点>
・計画がない/個別最適な計画である→全体最適な計画を作る
・計画の作成/見直しタイミングがおかしい→適切なタイミングと頻度で計画を見直す

3.生産統制(進捗管理、現品管理、余力管理)

正しい生産計画を立てたら、予定通りに生産が進行するように生産統制を行います。日々進捗状況を確認し、材料不足や納期遅延が発生しないように、問題が小さいうちに適切に対処していきます。要員管理や余力管理も行い、残業発生によるコストアップも防止します。
また、作業のムダを点検し、手待ち・機械待ちが発生しないように作業手順も最適化していきます。(H30、マン-マシンチャート)

4.在庫管理

完成品在庫の量については、生産計画と密接に関係しますので「適切な生産計画」と「適切なロットサイズ」が重要です。
工程間の仕掛品在庫については、①工程間の作業時間にばらつきがある場合、②工程間に距離があり、仕掛品の移動が必要な場合に仕掛品在庫が増える可能性があります。

<着眼点>
・工程間の作業時間の違い→平準化して工程間のばらつきをなくす
・工程間に距離がある→工程の再配置を行って移動距離を減らす

5.生産性向上・生産効率向上

「作業標準がなくバラバラに作業している」「その日の作業内容が明示されていない」「置き場所が指定されておらず探すのに時間がかかる」など、作業効率や生産性に問題がある現場の場合には、「標準化→マニュアル化→教育(OJT)」や「情報をDB化→一元管理→共有化」することが鉄板の解決策になります。


事例Ⅳ

1.マーカーを使って設問要求を確認する

すぐに計算するのではなく、マーカーを引きながら設問要求と制約条件を確認することで事故を無くします。特に計算結果の表示桁数(小数第〇位で四捨五入するのか)に注意してください。これを間違うと計算プロセスが合っていても点になりません。

2.設問ごとの解答順を考える

基本的に事例Ⅳは計算させる問題が大半です。問題によって計算量、つまり必要な時間が異なりますので、「NPVに時間がかかりすぎて、最後の簡単な文章問題が書けなかった」というもったいないことにならないように、時間がかかり、かつ多くの受験生が部分回答しかできないような難問は後に回した方が良いと思います。要するに「取れる問題は早い時間帯に解いて確実に得点する」、「難問は最後に回し、仮に時間切れで半分しか解けなかったとしても他の受験生と大差ない」ということですね。時間がかかり、ミスをしやすく、正解率の低いNPVは最後に回すのがベターです。

3.経営分析

基本的には「収益性」「効率性」「安全性」からひとつずつ解答します。

<収益性> 売り上げから利益を生み出せているか
●売上高総利益率:売上総利益÷売上高×100(%)
※商品力、高付加価値、ブランド力、販売単価
●売上高営業利益率: 営業利益÷売上高×100(%)
※販管費が課題となるケースで指摘
●売上高経常利益率:経常利益÷売上高×100(%)
※通常は使用しない。「支払利息」は負債比率の問題。

<効率性> 資産を売り上げにつなげているか
●売上債権回転率:売上高÷売上債権(回)
※不良債権がある、回収が滞っている→引当金計上というようなケースで指摘。
●棚卸資産回転率:売上高÷棚卸資産(回)
※在庫、仕掛品、在庫管理、不良品
●有形固定資産回転率:売上高÷有形固定資産(回)
※建物、工場、土地、店舗、設備投資
※効率性においては、一般的に算出式の分母には「期中平均値」を用いますが、前期末の値が不明の場合には、両方とも当期末の値を用いて指標値を算出します。

<安全性> 支払い能力があるか、資金調達は安全か
●自己資本比率:自己資本÷総資本×100(%)
●負債比率:負債÷自己資本×100(%)
※借入金、設備投資、累積赤字、自己資本、内部留保
※自己資本比率と負債比率は、計算に用いる勘定科目が本質的に同一ですので、片方のみが正解となることは考えにくく、試験対策上はいずれか一方の経営指標を考慮すれば十分です。どちらを選択するかは「センスの問題」だと予備校の講師が教えてくれました。自己資金が潤沢→自己資本比率、借り入れが多い→負債比率、という感じですね。
●流動比率:流動資産÷流動負債×100(%)
※現金、売掛金、短期借入金
●当座比率:当座資産÷流動負債×100(%)
※在庫が多く、当座資産が少ないケースで指摘
●固定比率:固定資産÷自己資本×100(%)
※固定資産、長期借入金、自己資本
●長期固定適合率:固定資産÷(自己資本+固定負債)×100(%)
※固定資産、設備投資、有形固定資産、自己資本

4.経営指標と記述問題

経営分析の記述問題で書くべき要素は以下の通りです。
主語+原因+収益性・効率性・安全性が高い・低い(向上・低下)+ため・こと+である。
・問題点は、設備投資を借入金で行ったために長期借入金が増え、安全性が低下したことである。
・特徴は、高付加価値商品が顧客に好評で売上総利益が高く、収益性が高いことである。

5.フリーキャッシュフロ―

フリーキャッシュフロー(FCF)とは、営業活動によるキャッシュフローから、設備投資などの投資活動によるキャッシュフローを控除したもので、企業の設備投資が本業で獲得したキャッシュで賄われているかどうかを示すものです。
FCF=営業利益×(1-法人税率)+減価償却費-運転資金増減額-設備投資額

6.のれん

のれんは、無形固定資産に計上し、20年以内のその効果の及ぶ期間にわたって、定額法その他の合理的な方法により規則的に償却します。のれんの当期償却額は、販売費及び一般管理費の区分に表示します。なお、負ののれんが生じると見込まれる場合は、負ののれんが生じた事業年度の利益(特別利益)として処理します。

7.デリバティブ(ドル建ての輸出の場合)

ドル売りの為替予約
円高:為替予約の時点で為替を確定させるため、時価レートが契約レートよりも円高になった場合、為替差損を回避できるメリットがある。
円安:為替予約の時点で為替を確定させるため、時価レートが契約レートよりも円安になった場合、為替差益が享受できないデメリットがある。

ドルのプットオプションを購入
円高:時価レートが契約レートよりも円高になった場合、権利行使により為替差損を回避できるメリットがあるが、オプションプレミアムが必要となるデメリットがある。
円安:時価レートが契約レートよりも円安になった場合、権利放棄により為替差益が享受できるメリットがあるが、オプションプレミアムが必要となるデメリットがある。


いかがでしたでしょうか。

余談になりますが、私は昨年8月、9月、10月にそれぞれ3日ずつ有給休暇を取得しました。1日有給休暇を取得すると通勤時間も含めて「1日10時間」の学習時間が確保できますので、有給だけでトータル100時間近くの学習時間を積み増していたのですね。
お仕事の関係で有給休暇が取得しやすい方、そうでない方もいらっしゃると思いますが「最後の切り札」としてご参考になればと思います。
(残り半分の有給は、15日間の実務補習時に使わせてもらいました)

以上、なおさんでした。

 

☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを是非、あなたのPC・スマホの「お気に入り」「ブックマーク」にご登録ください!
☆☆☆☆☆☆☆
いいね!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
クリック(投票)お願いします!皆様からの応援

の続きを読む »

*:*夏セミナーのお知らせ*:*

一発合格道場 夏セミナー2019

東京:8月10日(土)

大阪:8月11日(日)

名古屋:8月24日(土)

時間・場所は後日告知いたします。
ぜひご予定ください!

*:*:*:*:*:*:*:*

みなさんこんにちは!ちこまる(仮)です。合格体験記はこちら

毎度ですが過去記事はこちらです!今日の記事は10回目!とうとう梅雨入りしましたね。いつも参考書がカバンに入っていたので、大抵この時期を過ぎるとページがヘロヘロになるんですよね。水性ペンの跡が滲んだりして。しかしそれも味というものです。そしてそんなこともあったなぁと思うことが、きっと試験当日の気持ちを落ち着けてくれたりしますので、そんなヘロヘロも味わっていただきたいと思います(笑)

前回の記事で令和1号診断士になれず、と書きましたが、つい先日登録証が届きました。令和2号になりました。そして、ついに開業届(経営法務で見たことあるやつ!笑)を税務署に出してきました。もっと、パンパカパーン!という気持ちになるのかなと思いきや、税務署の手続き時間およそ2分。「はい、受理しました」というハンコをポンっと押されて、あっさりと終わりました笑。

これからどんな活動ができるのか、まだまだ未知数ではありますがどんな道でも自分らしく歩いていけたらな、なんてことを思っています。

今日の記事はこれまでの珠玉の【渾身】シリーズまとめページです。

勝手に永久保存版タグをつけてみましたが、科目ごとになっているページがどうしても欲しくて、作ってみました。これから追い込みの時期まで、何度か見返していただいて、ちょっとよくわからないな、とか、自信がないな、という論点があれば、総復習としてお使いいただければと思います。

ちなみに今回の記事をまとめるにあたり、これまで類似してきたふたつのタグを統合しました。「渾身シリーズ」と「渾身!論点シリーズ」を、「渾身シリーズ」に統合しています。

記事タイトルについても、科目名のみで内容がわかりにくいものは、ちこまる(仮)の独断と偏見で補足をつけていますので、リンク先の記事のタイトルとは異なる場合があります。

なお、これまでの過去記事のまとめですので、投稿された時期によっては最新情報と異なる場合があります。特に経営法務・情報システム・中小は法改正やトレンドを反映しやすい科目ですので、古い記事を参照する際にはないようにご注意くださいね。

今日の記事は(基本過去記事のタイトルばっかりだけど)およそ4,500字です。9分ほどお時間ください♪

さー、ではまとめ!いってみよー!

 

経済学・経済政策

財務会計

 

企業経営理論

 

運営管理

 

経営法務

 

経営情報システム

 

中小企業経営・政策

 

その他

 

二次試験

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。いや〜【渾身】というだけあって、どれも読み応えがありました。皆さんにとっても、ひとつでも多くの「なるほど納得!!」に出会ってくださったら幸いです。

以上、ちこまる(仮)でした〜( ´ ▽ ` )

☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

✿:❀ 電子書籍 期間限定無料公開のお知らせ ✿:❀

電子書籍『中小企業診断士試験 一発合格』の第1章~第3章を
期間限定で無料公開中です!
こちらの特設ページの最下部よりダウンロードいただけます。

公開期間:2019年8月5日まで

✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀

どうも、kskn(きしけん)です。

今日は組織論の続きとしてモチベーション理論について書こうと思っていたのですが、ブブさんがコチラにいい感じでまとめてくださったので少し触れるだけにして、マーケティングの話をします!

 

モチベーション理論

ブブさんもまとめてくださっているように、モチベーション理論にはいろんな種類があります。いろんな人が、いろんな説を唱えとるわけですね。
でもきっと皆さんも気付いているんですけど、どの説も一言でまとめてしまうと

自己実現の欲求や成長の欲求をうまく引き出し、モチベーションを高めましょう!

ってことを言ってるんですよね。
一次対策としては「○○さんの説は何段階に分類されていて、可逆的か不可逆的か、各段階が同時に成り立つかどうか」まで覚えてください。
一方、二次で大事なことは「どうやって自己実現の欲求や成長の欲求を引き出し、モチベーションを高めるか」です。
そしてその具体的な方法は以下の3つです。

職務拡大
仕事の幅を(横方向に)拡げる。

職務充実(権限委譲)
決済や意思決定の権限を渡し、仕事の幅を(縦方向に)拡げる。

主体的な目標管理
自分が達成したい(できる)目標を設定させ、自己管理によって目標を達成させる。

現実には他にもいろいろありますが、試験対策上はこの3つで十分でしょう。

ただ、実はモチベーション理論でも1つだけ変わり種理論があります。それはハーズバーグ二要因論です。
この二要因論のうち動機づけ要因は他と同じような内容ですが、この理論の特徴は「不満をもたらす要因(衛生要因)は除きましょう」というところです。そしてこれは二次試験でもけっこうな頻度で使います。
人材の定着・確保」という言葉が出てきたら動機付け要因だけでなく衛生要因も思い浮かべ、辞めたいと思うキッカケになるような不満因子を除くような施策を考えられればOKです。

 

ハイ、前回の記事と合わせて、これで事例Ⅰは完璧ですね。組織論は一次でも頻出ですから、もはや診断士試験に勝ったも同然です。

 

マーケティング

マーケティングにおける重要な要素は「誰に」「何を」「どのように」届けるか、これに尽きます。
この3要素を詳しく解説していきましょう。

●誰に(顧客/ターゲット)

自社の製品を「どういった人に」買ってもらうかを決めます。その際、消費者の嗜好は多種多様でバラバラですから、その中で特性に沿って細分化し、「どのセグメントへ届けるのか」を決める必要があります。
この分け方の主要なものとして、以下の3つの基準が挙げられます。

ジオグラフィック(地理的)基準 → 地域、気候、人口密度など
・デモグラフィック(人口統計的)基準 → 年齢、性別、所得、職業など
・サイコグラフィック(心理的)基準 → 価値観、ライフスタイルなど

これらの要素はそれぞれが独立して適用されるわけではなく、例えば

「小売店を営むB社があるX市(ジオ)は近年再開発が進み、子育て世代(デモ)が増加している。これら子育て世代は食に対する関心が高い(サイコ)ことが分かっている。」

といったように複数の要素が関連し合うことでより細かな細分化が可能となって、ターゲットの絞り込みができるわけです。
ただ、どこまでも細かく細分化すべきかというとそうでもなく、ある程度の市場規模を持つように細分化することが必要です。
なので、事例Ⅱの与件文にターゲットとなり得るグループが複数出てきた場合、「すでに一定数の人数がいること」、そして「今後も人数が増える(もしくは減らない)」ことが確認できるグループをターゲットとすることが望ましいと言えます。

 

●何を(製品)

市場を細分化して定めたターゲットに対し、自社内の「どの製品を」届けるかを決めます。
この「ターゲット」と「製品戦略」については2つの考え方があり、1つは「現実的に到達可能なターゲットを見出し、それに合う製品を提供する」という方法。もう1つは「自社の強みである製品が刺さりそうなターゲットを見つけ出し、そこへ届ける」という方法です。
前者は製品ラインナップが豊富で様々なニーズに対応できる企業に適した戦略と言えますし、逆に後者は核となる製品が存在し、それをさらに伸ばしていきたい企業にとって適した戦略と言えるでしょう。

また、既存の製品では不十分な場合もあるでしょう。その場合には新製品の開発が必要となりますが、新製品に対してどういったブランドを活用するかはマーケティングにおける製品戦略として非常に重要な要素です。

ブランド戦略

新製品を投入する際に、既存製品で使用しているブランド名を使うか、新ブランドを作るかは1つの大きな戦略的要素です。
そもそもブランドとは何ぞや?ブランド戦略ってどういうのがあるの?という方は、この初代JCさんの記事にて非常に分かりやすくまとめてくださっていましたので、まずはこれを読んでください。これを読んでいただいた前提で、話を続けます。(それにしてもラブマシーンって。。。笑)

・ライン拡張
これは既存のカテゴリーで既存のブランドを利用し、新たなターゲットへ製品を届ける戦略です。
例えば「単身世帯が増加している」という環境変化に対し、「単身者向けに既存ブランドの小容量製品・個装製品を開発する」ことで既存ブランドを活用した新規顧客の開拓が可能となります。つまりこの戦略は、最も既存のブランドを活用しやすく、成功率の高い戦略であり、ブランド価値低下のリスクが低い戦略と言えます。ただ、同一カテゴリーに同一ブランドを投入するわけですから、カニバリが起こりやすい点は大きなデメリットと言えるでしょう。

・ブランド拡張
これは新しいカテゴリーへ参入する際に既存のブランドを活用する戦略ですので、すでにある知名度を利用できるという点でコストが少なく済むというメリットがあります。
この戦略ではHONDA(自動車、バイク他)が例としてよく挙げられますが、成功させるためのポイントとして「既存カテゴリーと新カテゴリーに共通項を見出だせること」が重要な要素です(HONDAでは「エンジン付きの乗り物」という共通項)。
例えば、Appleは非常に高いブランド・エクイティを持っていますが、だからといって突然庶民的な100円ショップをオープンしたらどうでしょう?違和感を感じますよね。こうした違和感により、「このブランドは高級?低価格?スマート?庶民的?」といったようにイメージを曖昧にしてしまい(ブランド連想の希薄化)、ブランド・エクイティは低下してしまうわけです。

・マルチブランド
これは既存のカテゴリー内で新しいブランドを投入する戦略です。
この戦略は既存ブランドが高いブランド・エクイティを持っており高価格製品として定着していながらも、顧客層を拡げるために低~中価格帯の製品を投入したい場合など、既存のブランドを利用するとブランド・エクイティの低下を招く恐れがある際に採用されます。また、アパレルではそれぞれのブランドが独自のブランド・エクイティを構築するためにマルチブランドを採用している、というケースもありますね。(LVMHはその最たる例でしょう)
この戦略はそれぞれのブランドを切り離して管理することになるので、ブランドの希薄化が起こりづらいというメリットがある反面、管理コストやプロモーションコストがそれぞれで必要になるためコストが多くかかりやすいというデメリットがあります。

・新ブランド
これは新しいカテゴリーに新しい製品を投入する戦略です。
社内にあるコア技術を生かして全くの別カテゴリーに参入する際などには採用されるケースが多いと思います。
ブランド戦略としてのメリット・デメリットはマルチブランドとほぼ同じですが、カテゴリーも異なるために既存の販売ノウハウやチャネルが利用できない可能性もあり、販売戦略全体として見ると最もハードルが高く、成功率の低い戦略と言えます。

 

●どのように(プロモーション)

ここまでで「どういうターゲットに対して」「どの製品を届けるか」ということが決まりました。最後に重要なのは、その狙ったターゲットに対し、製品を「どうやって届けるか」です。
消費者購買決定プロセスとしてAIDMAモデルやAISASモデルがありますが、どちらも最初にその製品の存在を知って(=Attention)もらい、興味を持って(=Interest)もらうことからスタートしますが、この知って、興味を持ってもらうというところに大きなハードルがあるため、プロモーションは非常に重要です。

そのプロモーション手法を大きく分けると、以下の4つに分類されます。

・広告
広告は企業がお金を払い、伝えたいメッセージを消費者へ届ける手法です。
いわゆるメディア(新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、インターネット)を媒介として消費者へメッセージを届ける手法が一般的ですが、メディアの種類によって特徴が異なっていますから、余力があればそれぞれの特徴を整理しておきたいところです。
なお、中小企業はメディアに広告を出せるほど潤沢な資金が無い場合も多いですし、そもそも商圏がそれほど広くない場合が多いのでメディア広告はあまり現実的な戦略ではありません(もちろん状況によりけりですが)。
むしろPOPやDMの方が狭い商圏では有効でしょうし、費用も少なく済むので中小企業向けと言えるでしょう。僕は事例Ⅱでプロモーション戦略を聞かれたときは、ほぼ100%どちらかを入れていました。

・パブリシティ
パブリシティは企業がお金を払わず情報を提供し、情報を消費者へ届ける手法です。
ただ、これはそもそも採用されるかどうかが不透明なため、積極的に狙っていくというよりも、採用された実績があれば活用するという程度で考えておくのが良いと思います。過去には事例Ⅱの与件に雑誌に特集された、という記述のあった年もありました。
メリットはお金がかからない点と、(媒体によりますが)情報の信頼度が高いと消費者に受け止められやすい点がありますが、反面、情報をコントロールしづらいので意図しない伝えられ方をする可能性があるというデメリットもあります。

・人的販売
人的販売は販売員などが顧客に1対1でメッセージを伝える手法です。
メリットとしては個別のニーズに対応できたり、複雑な情報を伝えられる面がありますが、デメリットとしては情報伝達の範囲が狭い、販売員の能力に左右されるといった点があります。
なので、こうしたデメリットを緩和するために広告や販売促進と組み合わせて情報伝達の範囲を広げたり、社員教育をする・インターナルマーケティングを実施して販売員の能力や意欲を向上させる、といった施策を実施することでより効果を高めることができます。

・販売促進
販売促進は消費者や販売店の購買意欲を換気するための手法です。
様々な方法があるので1つ1つを説明していくことはできませんが、消費者向けの販促は実際に自分が受けたこともあると思うので、実体験と言葉を紐づけできればOKです。販売店向けの販促は業界や職種によっては全くイメージが付かない方もいらっしゃると思いますが、あまり問われることの少ない論点なので捨ててもいいと思います。

 

ハイ、これで事例Ⅱもバッチリですね。お疲れさまでした。

ではでは、引続き勉強頑張ってください!

(=゚ω゚)ノホナ、マタ!!

 

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!
皆様からの応援が我々のモチベーション!!

どうも、kskn(きしけん)です。

前回記事で募集した「診断士向けオンラインコミュニティ」、開始2週間でいきなり40名以上の方々が集まってくださいました!
正直、20人いけば上出来かなと思っていたので驚きです。ほんとに。
そして早速、参加メンバー主催でオ