事例Ⅳ本試験の肝!タイムマネジメント&ケアレスミス対策

みなさん、こんにちは。
朝晩冷えるようになりましたね。
体調崩さないように気を付けてください!

いよいよ2次試験まで残り19日。3週間を切りましたね。

進捗いかがですか?

事例Ⅰ~Ⅲはきっかけを掴んで上昇曲線を描いている頃でしょうか。

事例Ⅳは日々の学習で着実に力がついていることを実感できているのではないかと思います。

日々の学習と振り返りの密度を高めて、あとほんの少しです。走り抜けましょう!

本日は事例Ⅳから試験当日意識したいタイムマネジメントとケアレスミス対策です。

それではいってみましょう。

タイムマネジメントはとっても大切

どの事例でも重要なのがタイムマネジメントです。

事例Ⅰ~Ⅲにおいては、自分の中の時間配分が固まってきているのではないでしょうか。

事例Ⅳでも同じようにうまく時間管理をして問題を解くことが重要です。

やることは以下の3点です。

・最初に全体を俯瞰する

・解く順番を決める(優先順位決め)

・時間配分を決める

見て頂いたらお分かりのとおり特別なことは書いていません。

中小企業診断士試験に合格するためには、当たり前のことを確実にこなす、これに尽きます。

事例Ⅳで普段「30日完成」や「全知全ノウ」を使っての学習しかしていない方もいるかと思いますが、本試験までの残る期間で一度は事例Ⅳの問題を80分使って解いてみてください。

その時に上記の3点を意識して取り組んで頂ければ本番でも役に立つはずです。

最初に全体を俯瞰する

試験時間が80分と限られているからといってすぐに与件文・設問文を読んで解き始めるのはやめましょう。

最初はしっかりと全体を見渡して事例Ⅳを攻略するための計画を立てることが大切です。

とは言え、何分も時間を使うのではありませんので、ザっと1-2分くらいです。

まず、全体を見ることでどんな問題が出題されているのかが分かります。

そして、自分の得意不得意の論点や雰囲気で難易度を判断します。

問題を見た瞬間にヤバイ雰囲気を感じたなら、直感を信じて大丈夫。後回しにしましょう。

大事なことは、解ける問題を確実に解くことです。

ササっと問われている論点をメモして、優先順位を判断していきましょう。

解く順番を決める(優先順位)

私は優先順位のマイルールをつくっていました。

・経営分析は最初

・NPVは最後

・記述問題は計算問題より優先順位を上げる

80分を最大限活用して合格するためには、こんなマイルールを作っていると良いと思います。

経営分析は最初

経営分析は毎年第1問で出題される安定問題です。

そのため、受験生みんなが経営指標を算出する計算手順や記述練習をしていて、多くの受験生が得点できる論点となっています。

つまり、2次試験に合格するためには経営分析は絶対にできないといけない問題ってことですね。

経営分析を最初に解くのは、日々の学習で最も対策をしていて自信を持って解けるからです。

これで、落ち着いて事例Ⅳに入っていく流れを作ります。

NPVは最後

NPVはどれだけ対策をしていたとしても、計算ミスをするリスクが高い論点です。

本試験の緊張感の中、設問文から制約条件を拾い集めて整理し、解釈するのは難しいですね。

この制約条件を初見であれば見逃すこともあれば、解釈もばらけてしまうことがあります。

そして、なによりも計算が複雑になる結果、計算ミスが発生しやすいんですよね。

いくら時間を費やして取り組んでも、間違えてしまったら費やした時間が無駄になってしまいます。

そのため、間違えるリスクが高いNPVという論点は後回しにして、他の間違えるリスクが低い論点で得点を重ねることが大切だと考えています。

そうは言ってもNPVでもしっかり得点を重ねたいですよね。

NPVのポイントを前回記事にまとめていますのでご覧ください。

また、NPVには計算過程を記載するパターンの問題が多いです。

例え計算結果が間違っていたとしても、計算過程に公式を記述したりするなどして丁寧に書くことで、「解き方を理解している」ことを採点者にしっかりとアピールして、部分点はしっかりと頂きましょう。白紙解答は絶対にNGです!

記述問題は計算問題より優先順位を上げる

記述問題にも計算結果から導くものや知識を要求しているもの等があります。

このとき、単に知識を要求する記述問題であれば、知ってればすぐに解けますし、知らなければいくら時間があっても解けません。

要求知識を知っていれば短時間で書けるので、ここはササっと終わらせましょう。

逆に知らない場合は、記憶をたどったり、与件文や用語から類推する等あがくだけあがいてとにかくマス目を埋めましょう。

事例Ⅳは、計算問題ができることはもちろん大事ですが、そもそもは「中小企業の診断および助言に関する実務の事例Ⅳ」が出来るか否かを問う試験です。

計算が出来るだけで合格に近い位置にいるはずですが、いまいちど他事例と同様に、計算結果を分析した上で社長に提言するんだと肝に銘じましょう。

あなたが得意な論点があるなら、優先度を上げて取り組むと時間も気持ちも余裕が出てきます。

あと気を付けるのは細かく決めすぎず、当日の雰囲気で決めるくらいのもので良いと思います。

自分のスタイルを持ちつつも、本番では臨機応変に対応してくださいね。

時間配分

経営分析は20分以内に終えることがマスト条件です。

そして、経営分析はミスがないよう確実に解くのは大切ですが、時間をかけ過ぎないよう意識することも重要なポイントです。

厳密にどの経営指標を選ぶか考えると悩みますし、時間はあっという間です。

それにあなたが悩んでいる絞り込んだ経営指標の選択肢をどちらにするかという点は、どちらを選んでもそこまで点数に大きな差はないはずです。

むしろ、中小企業診断士試験が他の受験生との相対試験であることを考えると如何に早く・確実に解くか他の問題を解く時間を捻出するかが、ライバルより一歩前に進むポイントであると考えます。

経営分析の解答ではライバルと差はつきませんが、解答時間で差をつけることを意識してください。

Ma.satoの記事を参考に15分以内を狙いつつ、最低でも20分以内で解き終わりましょう。

毎日の学習時に意識して取り組むことで、成果は必ず出ると信じています。

あなたは、日々の学習で経営分析に限らずどの論点を解く場合でも、解答時間を見積もったり、実際に解答を導き出す時間を計っていますか?

ただ漫然と解いて振り返るのではなく、見積と実際の時間を比較したりするなど癖づけていると本番でも感覚で解答時間を見積もれるはずです。

試験当日の見積時間は、詳細である必要は全くなく、もうザックリいきましょう。

あくまでも目安です。

令和2年度の私の事例Ⅳ

以上のようなマイルールをもとに令和2年度本試験では、最初は以下の順番で解こうと決めました。
下の<>は設定した時間配分、()は最初全体を見渡した時の私の気持ちを表しています。

第1問:経営分析<20分>(いつもどおり20分以内に解くぞ)

第2問(1):CVP<10分>(ここは確実に計算しよか)

第3問:のれん<10分>(ササっと終わらせよう)

第4問:ROI<15分>(後でじっくり読むか)

第2問(2):NPV<25分>(設問文長っ)

令和2年度の事例Ⅳについて以前masumiが当日のリアルな思考をまとめているのが、読み物としても面白いので学習の息抜きに再度ご覧ください。

そして、私もmasumiと同じように進めていくうちに何度か頭がフリーズしちゃいました。

第2問(1)のCVPは、変動費が変化するパターンの通常とは異なる設問で、すぐに頭を切り替えることができず、第4問の後に回すことになりました。

こういう時は、深呼吸を数回して頭を通常運転状態に戻したいですね。

第2問(1)(2)で焦ってしまい、自分から負のスパイラルに入っていったのは間違いないですが、最後まで諦めることだけはせずに、部分点を狙った解答の記述に努めました。

試験当日まで頑張ってきたあなたが難しいと感じる問題は、他の受験生も同じく難しいと感じています。

苦しいときは、次の言葉を思い出してください。

「最後まで希望をすてちゃいかん。あきらめたらそこで試合終了だよ。」
(by 井上 雄彦 作、SLAM DUNK、安西先生)

頑張ってきた自分自身、応援してくれている家族や友人、会社の仲間などを思い出し、最後までやりきってくださいね!

事例Ⅳケアレスミス対策

事例Ⅳのケアレスミス対策として、よががミスノートについて書いてくれています。実践していますか?

よがみたいにミスノートをまとめられていると気づきも多く、試験当日の御守りにもなりそうですね。

ただ、もしかしたらミスノートを作成している人でも、毎回ミスを減らそうとしてるけどミスが減らない、早く計算したり工夫を重ねて見直しの時間を確保しているのに得点が伸びない、なんてお悩みはないですか。

そんな悩みをお持ちの方には、私のシンプルな考え方が役に立つかもしれません。

ちなみに、私はミスノートを作成していませんでしたし、ケアレスミスについてそこまで悩んだ記憶はありません。

あなたは、見直し時間中に自分のミスを発見することはできますか?

自信をもって言いますが、私は見直し時間中にミスを発見することは滅多にありませんでした。

採点する際に解説を確認して初めて気づくことが多いんです。

もしも見直し時間中に自分のミスを発見し、リカバリ出来ている注意深い人なら最後に見直し時間を確保する対策で問題ないです。

ただし、見直し時間中にミスを発見できない私のような方がとるべき対策は、後から見直す時間をあえて設けない、です!(もちろん、時間が余れば見直しますよ)

1問当たりに時間をかけてでも問題を確実に解く作戦を推奨します。

転記ミスがないか、電卓のたたき間違いや計算間違いがないか、など振り返る必要がないように一つ一つの手順を確実にやるという当たり前のことを丁寧にやるだけですが。

後から見直すのではなく、見直さなくてもいいように1問1問を丁寧に慎重・確実に解く対策をとることで、もしかしたらミスが減るかもしれません。

少しでも悩んでいる方は気持ちを楽に、一度試してみてください。

明日はよがです。お楽しみに~(^^)/~~~

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事例Ⅳ本試験の肝!タイムマネジメント&ケアレスミス対策”へ2件のコメント

  1. ロム より:

    池やんさん、事例Ⅳ記事ありがとうございます。

    平成20年まで過去問を周回しておりますが、どうしても電卓の入力ミスや計算ミスをゼロにすることはできないものだなぁ、と痛感しております……。
    今までは解き方を体にしみ込ませるために最初から順に解いていましたが、本番は解く順番を考えないといけないですね。すっかり頭から抜け落ちていたので、今日から解く順番を意識して解いていこうと思います。

    初めて過去問を解いた時は解ける気がしなかったですが、周回を重ねるにつれて実力がしっかり付いてきたこともあって、事例Ⅳは大分自信が付いてきました。
    あと19日、事例Ⅳは毎日解いて本番に備えます!

    1. 池やん より:

      ロムさん

      コメントありがとうございます。
      平成20年まで・・・かなりやり込みましたね!
      実力もついてきたようで本番が楽しみですね。

      解く順番を意識するきっかけになったようで良かったです。
      残りあと少しです。駆け抜けてくださいね。
      応援しています!

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