これだけゴロで覚えろ!事例IVの経営指標は15分以内に楽しんで満点狙い


Ma.satoです。
二次筆記試験の準備は順調ですか?
今回は、昨年私が悩んだ「事例IV 経営指標」について15分以内で満点を狙う『必要十分な知識と工夫』を解説します。
事例IVを毎日勉強していますか?事例IVの対策を始めると、ほぼ間違いなく最初に遭遇する問題が「経営分析」です。実際に、前回よがが指摘しているように経営分析は平成13年度から毎年出題されています。
一度経営分析の知識を身につければ、他の設問と比べて難易度も高くないため、得点源にする受験生がほとんどでしょう。
しかし、初学者は「どの経営指標を覚えればいいの?」「こんなにたくさん指標を覚えないといけないの?」と思うのではないでしょうか。
本記事では、経営分析で覚えるべき必要十分な指標のゴロと15分以内に解き終えるため簡単なステップ、時短するための電卓の使い方を解説します。ぜひ参考にしてください。

いや〜、自分は経営指標の一覧を初めて見た時、あまりの多さに「うん、パス!」と後回しにしました。
「自分と同じような受験生は一定数いるだろうな」と想定し、今回の記事を書きます。
二次筆記試験のHow toについては、前回のなが〜い記事に散りばめているので何かで困った時に以下の記事を参照してください。
経営分析で覚える必要十分な指標
結論から述べると、最低限覚えるべき経営指標は9つです。
昨年、11代目ぴ。が最高な記事を作成しています。この記事で紹介されている必要最低限の財務指標を以下に再度掲載します。

また、12代目のよがが経営分析対策の鉄則について情報を公開しています。初学者は、まず以下の記事を参考にしましょう。
収益性・効率性・安全性それぞれ3つずつの指標ならだいぶ少ないですね。
しかし、これでも「え?こんなに多いの?」と思ってしまう受験生もいるでしょう。
理由はおそらく全て漢字だからです。ならば、覚えるためにゴロを使いましょう。以降で語呂合わせしていきます。

9つなら、何回か反復して問題を解けば覚えられるでしょう。
これから対策する人はゴロで覚えてしまって経営分析に割く時間を節約してください。
なお、経営分析の過去のデータ分析と解き方については以下の記事も絶対に参照してください。他の参考書を捨てていいくらいコンパクトにまとまっています。
9つの指標を覚えるゴロ
9つの指標の語呂合わせは「経営層、売る棚有り、自己流」です。
逆に覚えにくい?そうかもしれません。もしもこれから対策するという人で時短したい人は活用してみてください。
「経営層、売る棚有り、自己流」について、「収益性」「効率性」「安全性」に分けて以降で解説します。
収益性のゴロ
収益性の語呂については、正直に言うと設問のP/Lに記載されているため覚える必要はありません。
下記の指標だけで十分であることだけ覚えて、脳のメモリは極力使用しないようにしましょう。
ちなみに単位は全て「%」です。
収益性
経営層(けい・えい・そう)
けい:売上高経常利益率(%)
えい:売上高営業利益率(%)
そう:売上高総利益率(%)
効率性のゴロ
効率性の語呂については、頭文字をとって「売る棚有り」です。
計算用紙に頭文字だけ記載して計算しちゃいましょう!
ちなみに単位はすべて「回」です。
効率性
売る棚有り(うる・たな・あり)
うる:売上債権回転率(回)
たな:棚卸資産回転率(回)
あり:有形固定資産回転率(回)
安全性のゴロ
安全性の語呂についても、頭文字をとって「自己流」です。
安全性についても、計算用紙に頭文字だけ記載して計算しちゃいましょう!
ちなみに単位はすべて「%」です。
安全性
自己流(じ・こ・りゅう)
じ:自己資本比率(%)
こ:固定長期適合率(%)
りゅう:流動比率(%)
イメージで覚えるとしたら下の図のような感じです。

我ながらクオリティが低い。
しかし、覚えられればなんでも大丈夫です。
覚えることに苦戦していて、これから覚える人はオリジナルの語呂を作って楽しむのも一興ですよ。

経営指標は最初に取り組むまでが一番の障壁です。
ささっと、取り組んで確実に得点源にしてしまいましょう。
目標:15分以内で解き終える
はじめて経営指標に設問に取り組む時、ほとんどの受験生が15分以内で終わらせる難しさに直面します。
先日のよがの記事の「私の解答の4Step」をもとに手順と目標の時間を確認しましょう。再度以下に掲載します。
基本的なステップは同じため、ここでは簡単な流れを記載します。
設問文を読む(所要時間1分)
経営分析の出題パターンは毎年ほぼ同じです。1分で「はいはい!」という感じで内容を確認しましょう。
もしも、今年に限って違う際には驚くのは全受験生なので、慌てず・騒がずに対処しましょう。
与件文を読む(所要時間4分)
与件文には、強みに「Ⓢ」、弱みに「Ⓦ」をマークしながら指標の方向性を検討しましょう。
他の事例では「S・W・O・T」で分けた方が好ましいですが、事例IVは「S・W」で事足ります。
この時点で、9つの指標のうち解答になる指標を選び仮説を立てましょう。
各指標を計算(所要時間3分)
与件文で仮説を立てていた「収益性」「効率性」「安全性」の各指標を、計算することで仮説を検証しましょう。
記述内容を記載(所要時間2分)
すでに仮説の検証も終えているので、満を時して記載します。
記載した指標の再確認(所要時間1分)
記載した指標の計算が本当に正しいか、再度記載した3つの指標だけ再計算してダブルチェックしましょう。
上記のステップにより11分間で経営分析が終わる計画です。
目標は15分以内と記載しましたが、極めたい人は10分を目指すときっと楽しくなって燃えますよ。

私は残念ながら最終的に11分に落ち着きました。
電卓を左手でブラインド・タッチすることを目標にしていましたが、残念ながら習得できずに断念した自分…
電卓をブラインド・タッチできる経理のお姉さんは素敵だなぁ、と改めて惚れぼれした私です。
計算では電卓の「メモリ」機能を使う
あなた、メモリ機能を使えていますか?
偉そうなことを質問をしていますが、昨年はじめて電卓に触れた時には私も使えませんでした。
メモリ機能は以下の赤枠の部分です。

メモリ機能を使いこなせれば、3-5分程度は電卓を使用する時間を削減できます。
経営指標では、「売上高」をメモリすることで収益性と効率性では電卓を打つ回数を劇的に減少させることができます。
メモリ機能の使い方については下記の記事を参考にしてください。

電卓には規定のサイズがあります。
サイズはおおよそ縦180ミリ、横100ミリ、高さ 30ミリ以内程度です。
この規定をクリアするために私も新たに電卓を買いましたが、明らかにサイズオーバーの受験生も見かけて「お〜!」となったことを覚えています。
サイズオーバーを指摘されていませんでしたが、そこまで値段が高くないもので二次筆記試験の合格の可否に憂いが生じるのはいかがなものかと個人的には思います。
ぜひ、こういうところで憂いを残さないようにしましょう。
余裕があれば指標は14個
ここまで必要十分な指標は9個であることを前提にしましたが、経営指標を覚えるにあたって心と時間とメモリに余裕があればあと4つだけ加えて、さらなる1点を追い求めましょう。
経営指標は8割まで到達も容易であり、8割からさらに満点を狙いにかかるのもそれほど難しくないでしょう。
ぜひ、満点を目指しましょう。以下が覚えるべき指標です。

14個バージョンのゴロも以下で語呂合わせしていきましょう。
収益性のゴロ
収益性の語呂は9個の指標の時と同じです。
単位は全て「%」です。
収益性
経営層(けい・えい・そう)
けい:売上高経常利益率(%)
えい:売上高営業利益率(%)
そう:売上高総利益率(%)
効率性のゴロ
効率性の語呂については、頭文字をとって「総じて売る棚有り」です。一つだけ項目が増えています。
単位はすべて「回」です。
効率性
総じて売る棚有り(そうじて・うる・たな・あり)
そう:総資産回転率(回)
うる:売上債権回転率(回)
たな:棚卸資産回転率(回)
あり:有形固定資産回転率(回)
安全性のゴロ
安全性の語呂についても、頭文字をとって「自負固く固く登龍」です。安全性は9つの指標の時とは全く異なります。
語呂の思いは「自分は絶対に合格する!」ということです。
安全性
自負固く固く登龍(じ・ふ・かたく・かたく・とう・りゅう)
じ:自己資本比率(%)
ふ:負債比率(%)
かたく:固定長期適合率(%)
かたく:固定比率(%)
とう:当座比率(%)
りゅう:流動比率(%)
安全性の指標は、自己資本と負債のどちらに焦点をあてるべきか、流動資産と固定資産のどちらに焦点を当てるべきかを考慮するだけ上記の指標を使いこなせます。
当座比率はH25年度以前などに多く見受けましたが最近はあまり出ていません。
しかし、実務では売上債権が黒字倒産になる背景もあり重要な指標の一つのため覚えておいて損はないでしょう。
まじめなことはさておいて、お待ちかねの「語呂をイメージで覚えるシリーズ」はこんな感じです。(待ってた!と言って!笑)

経営指標を解く時に毎回「自分は絶対に合格するんだ!」と意気込むと、その気持ちはますます強くなり合格が近づくはずです。
こういう遊びも取り入れて、楽しんで勉強してみると経営指標をはじめとして他の分野や他事例もどんどん楽しくなりますよ。

まじめに勉強することも大切ですが、時にはこういうお遊びも大切です。
気張りすぎず、楽しんで頑張ってください。
さいごに

今回は経営指標について、基礎からさらに追い込んで目標15分以内で満点を目指しましょう。
事例IVの他の分野と比較して、経営指標は間違いなく得点を得るパフォーマンスが高いです。
経営指標を序盤からあなたの味方にして、15分以内で解き切れるようにストレス発散も兼ねて楽しんでタイム・アタックしてみましょう!
飽きるまでタイムアタックできたら、到達点には必ず達しています。
3・2・1、タ〜イム・アタック!
がんばって!
では、明日は「のき」から18周目です。
せ〜の!ばいび〜
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Ma.satoさん、経営分析の記事をありがとうございます。
最終的に11分でこなせるようになっているとは……すごい……。
とりあえず私は20分以内に終わらせられるようにタイムアタックをしつつ、15分以内、と時間を短くしていきたいと思います。
また、過去の電卓の使い方の記事もありがとうございます。
M+については、NPVを求める時などに途中の計算結果を記憶させておき最後にRMで合算するという方法で活用していましたが、効率性等を求める時にも活用できるとは気づきもしませんでした。
効率性を計算する際、売上高を入力し直さなければならないことが面倒だなと感じていましたが、これで少しでも時間短縮を図れそうです、ありがとうございました!!
ロムさん
ご尽力されており「さすが!」の一言です!
今回の記事で5分の時短が可能になれば、他の設問にかなりの時間を割けるので頑張ってみてください!
引き続き応援しております!