実録!masumiの事例Ⅳ 頭まっしろからの73点
さてさて、今日はタイトル通り私の実体験です。
そうなんです。実は、事例Ⅳの試験中に頭がまっしろになって何も考えられなくなったのです。そこからどうにか持ち直し、結果的には73点というまずまずの点数をとれました。
試験中に何が起こり、何を考えていたのか、令和2年度事例Ⅳのリアルな80分をお届けいたします。自分にも起こりうることだと思って参考にしていただければ幸いです。
この記事の主旨
1| 試験中は予想しないことが起こる場合もある
2| それでも立て直すために必要な考え方がある
3| それらを事前に知り、対策と心構えを十分にしよう
プロローグ
まず、事例Ⅳの試験までの状況をお伝えしておきます。
1次試験 財務会計
財務会計のような理解、計算系の科目は、特別得意という訳では無く自分でその自覚(理解が早いわけではないということ)があるので試験本番で焦らないよう、練習を繰り返し、準備を入念にしていました。
1次試験の財務会計の点数は60点、全教科で一番点数が低い科目でした。かなり財務会計には時間をかけていて、模試ではもっと取れてたのと、試験が終わった後もまずまずかなと思っていたのでちょっと不本意です。
2次試験対策
2次の事例Ⅳは、計算機が使えるとはいえ解答の数字がが割り切れないので、計算ミスかどうか数字で判別出来ず、不安だな~と思いながら毎日問題を解いていた感じです。
勉強方法は、「事例Ⅳの全知識&全ノウハウ」、「30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集」を3周くらいと過去問10年分を2周くらいやっていました。
試験までの手ごたえは、過去問であれば80分以内で解き終わり、90点くらいはとれるようになっていましたが、初見の問題はどうだろう、、と思っていたので、試験は緊張して臨みました。
以上が2次試験までの状況です。特別得意でも苦手でもなく普通ですね。
2次試験当日
事例Ⅰ~Ⅲまで試験を終えた段階では、事例Ⅰ、Ⅲは微妙だな~と思いましたが事例Ⅱはスラスラ書けて結構出来たかな、という感じでしたので事例Ⅳで大コケしなければ大丈夫じゃないかな、と思っていました。
(ちなみに私の2次の結果は、事例Ⅰ64点 事例Ⅱ61点 事例Ⅲ60点 事例Ⅳ73点なので この時の事例Ⅱの手ごたえはまぼろし~~☝🏼です。)
事例Ⅳの解答手順
私の80分の使い方、問題の解き方は以下の通りです。
ざっと問題を確認(何問あるか、どんな問題か)
1.与件文を熟読(5分くらい)
2.第1問 経営分析の問題を読んで解く(15分くらい)
ここまでで約20分
3.第4問を読んで解く(※記述問題ですぐ書けそうだから)(10分)
4.問題に応じて第2問、第3問を読んで解く(各20分)※
特徴としては、事例Ⅰ~Ⅲもそうですが、問題文を先に読んでも与件文を読んでいるうちに忘れるので問題文は先にほとんど見ません。先入観が全く無い状態で与件文を読む方が、与件文全体で伝えたいことが分かるように思うという理由もあります。(現代文の問題と同じ感覚です)
ですので、問題のことあまり気にせず、与件文に集中して、事例企業をイメージしながら重要なところをマーカーを引きながらじっくり読んで1回でしっかり理解する、というやり方をしていました。
※ちなみにこの方法は、全く一般的ではないです。。過去記事でも「劇薬注意」として紹介されています。一般的には問題文を読んでから与件文を読む人が多いと思います。そのやり方が合わないなという人は一度試してみても良いかもしれません。
masumiみたいにイメージしながら入り込んでいく妄想が激しい人とか想像だけで笑いが止まらなくなるタイプの人はいいかもね。
想像力が豊かと言って欲しいですね。
事例Ⅳ試験スタート
そしていよいよ事例Ⅳの試験がスタートしました。ドキドキしますね~~~!!
心の声と共にお送りします。試験問題と一緒に読みたい人は以下からダウンロードしてくださいね。ついでに出題の趣旨も要チェックです。
中小企業診断協会 中小企業診断士試験問題より 中小企業診断士試験問題 (j-smeca.jp)
ざっと問題を見ると、第1問は経営分析、第2問にNPV(なんかいっぱい問題文がかかれてるな~~)、第3問、第4問はぱっと見では何の問題かよく分からないな、と思いましたが、まずは予定通り与件文をじっくり読むことにしました。
与件文を読む
与件文をじっくり読み始め、会社の特徴を表すキーワードや経営分析に必要な情報に黄色マーカー、会社の理念や思いなどはピンクマーカーを引いていきました。収益性、効率性、安全性に関わる記述を中心に確認していきます。
与件文から分かったことは
・アフターケアに力を入れているが費用負担が重い (=販管費が大きいだろう)
・レストランは営業利益がマイナス、特にステーキ店は2期連続 (飲食でも利益が出ていないのか)
・飲食事業で3店舗経営している
ここで、収益性については営業利益が悪い、となるだろうな~と予測。店舗があるということは有形固定資産が大きいのかな、有形固定資産回転率が悪いのでは?と予測。
・取締役の業績はROIで評価
ROIってなんだっけ?「投下資本利益率」と説明が書かれているから良かった~こわ~!!各セグメントの期末資産と営業利益で出せるのか。あんまりなじみがないのは問題にしてほしくないな~
・出店計画のない土地を駐車場として賃貸している
土地を遊ばせているだけでなく、活用して収入を得ているのであれば先ほどの有形固定資産回転率はそれほど悪くないのかも。
・リフォーム事業の依頼が増えている
これはプラスの理由になるかな。とこのようなことを考えていました。
第1問
さていよいよ設問1をしっかり読みます。①優れている点1つ ②劣っている点2つを取り上げればいいのね。設問2でその特徴ね。
ということで先ほど考えていた収益性の営業利益や効率性の有形固定資産回転率が経営指標でも正しいかの確認と、安全性指標を取り上げ、3つにすれば良いかな、などと考えていました。
経営指標を確認します。P/Lを見てみる。
・売上高総利益率 D社の方が良い
・売上高営業利益率 D社の方が悪い
・売上高経常利益率 D社の方が悪い
ここはやはり与件文にあった営業利益率を入れたいところ。経常利益率の方が差が大きいけれど、与件文に営業利益がマイナスだって思い切り書いてあったからな~。営業利益率が悪いが第一候補でいくか。
ここで営業利益率を劣っている点としたのであとは優れている点と劣っている点1つずつね。
次は効率性。有形固定資産回転率はどうだろうか。D社の方が悪い。店舗があるし営業利益がマイナスだからね。与件文からも分かる。
そうなると安全性指標は良いとしたいけれど、、わ、短期借入金がめっちゃ大きい!負債の比率が大きいわ。これは良いと出来ない。。。。負債比率か自己資本比率にして、「劣っている」とするしかないな。 これ決定。
ということは、収益性か効率性どちらかを優れているとしないといけない。
売上高総利益率が大きいからそれでいくか、、
えー、それで収益性を良いとするの?営業利益がマイナスだって与件文に書かれてるのに?
まあそうだねよね。じゃあ棚卸資産回転率はどうだろう。!!棚卸資産て書いてない!!販売用不動産って書かれてる。これが棚卸資産のことだろうけど指標としては何て書けばいいの?
ひとまず計算してみよう。D社の方が良い。売上高が大きいから効率性は良いんだ。顧客志向と与件文に書かれていたから、売上は順調で販売用の土地の回転率がいいんだ。でもこれ何て名前の指標なんだ??
あとは回転率は、、、売上債権回転率もD社の方がいいけど、売上債権回転率が良い理由って?与件文に何も書かれていないんだよな~設問2で説明できないよ。
じゃあ、もう仕方ない、売上高総利益率を優れているものにするか。
と思って一度書きはじめました。しかし、、設問2の理由のところで思い直しました。
顧客からの信頼を得て利益率が高い、って書くの?!営業利益率が低いって与件文に書かれてるのに?!
そうなんだよね、そう、与件文は無視できない!
経営指標だけ見たら、一般的なのは優れている:売上高総利益率、劣っている:自己資本比率、有形固定資産回転率だろう。でもそうすると、与件文がある意味がない。
社長と話をする時に収益性が高いとして取り上げる?しないよ。だって販管費が問題なんだから。これを改善して欲しいならここを取り上げないと。
これは試されている??指標だけでなく、与件文をちゃんと反映できるか。普通の受験生なら素直に売上高総利益率を優れてると書くだろう。でも、それでいいのか。上位2割に入るのにそれでいいのか。
それに、素直に「棚卸資産」とかかれていない「販売用不動産」の回転率をどう書くか、も試されているのでは?ということはこの「販売用不動産」の回転率が正解なんじゃ。。。(深読みの嵐)
かといって奇をてらって間違ったら元も子もないんだよね~
どうしよう。
う~~~~~~~~ん、いいや! 間違うなら与件文を優先して間違いになるなら仕方ない。社長へのプレゼンが全て。その方が私は後悔しない。
と思い営業利益率は劣っていると書こう!と決めました。そして優れている指標は効率性としよう。販売用不動産って書かれていてよく分からないけれど、いつも使っている棚卸資産回転率という名前にして書こう。
その方が与件文と経営指標両方しっかり反映した内容だ。私が採点するならこの解答を〇にする!
ということで回答は以下の通り
第1問[設問1]解答
① 優れているもの (a) 棚卸資産回転率 (b) 3.91回
② 劣っているもの (a) 売上高営業利益率 (b) 2.15%
(a) 自己資本比率 (b) 15.82%
第1問[設問2]解答
顧客志向の住宅販売で資産効率が良いが、顧客対応コストが大きく収益性が低く、借入金依存で安全性が低い。
販売用不動産の回転率が良いことを「資産効率が良い」ってい書いたけどいいのか??まあいいや。ごちゃごちゃ考えてると時間無くなるから。なんとなく分かるでしょ。(←安易すぎ。マネしないように)
ここまでで約20分、めちゃくちゃ葛藤しましたが、これで良し、としました。(だいぶ記事の尺を使いました~汗)
なんか・・・ひねり多いな~~。経営分析ってこんなに迷ったっけ??絶対点数が取れると思っていた経営分析で迷って自信が無いので、他の問題で挽回しよう。
次!第4問に行こうかな、いや第2問の 設問1がCVP分析の問題だ。CVP分析ならそれほど複雑そうでないから先にやろうかな。
第2問 設問1
問題を熟読・・・変動比率が途中で変わる問題ってやったことあった?いや、無いな。分かりそうで分からない。。じっくり考えれば分かるはず、、でも分からない。
しばし悩む。
仕方ない、CVP分析は得点源だと思っていたけど飛ばすか。後で時間をかければ分かるかもしれない。
第1問の経営分析も怪しいのに、CVPも分からないとなると、、雲行きおかしくない?NPVは何やら複雑そうで得点できる気がしないし・・・
得点源の経営分析が自信が無いこと、比較的得意なCVP分析がひねった問題で分からなかったことでやや焦りが出ます。
とにかく、何か自信を持って解答できる問題が欲しい・・・・
第4問を先にやろう
第4問
設問1 うわ!!ROIでた!与件文で何だっけと思っていたROI!
もっと簡単に解けるものないのかな・・・とりあえず次は・・・
設問2 設問1が出来ないと出来ない。
設問3 業績評価の方法、、ROIで評価ってあんまり聞かないけど・・・
いやいやいやいや第4問も怪しいの?! さっと解ける問題が無いの?!
血の気が引いて変な汗がでる。考えられなくなり、ペンを置きました。
<頭がまっしろになった理由>
・頼みの綱の経営分析が余裕で解けなかった。(相当迷っていたので自信がない)
・比較的得意なCVP分析が解けなかった。
・パッと答えが出ると思っていた第4問がパッと答えが出ない。
やばい、これはやばい。私点数とれるんだろうか。60点どころか40点とれる?せっかく事例Ⅰ~Ⅲまでなんとかなってきたのにここでつまづくの?私この試験落ちるの?いやだな~、あと1年勉強するの。ここで私の不敗神話も終わるのか?へ~、私の人生こうなってるんだ~
今まで試験中にこんなに分からなかったことあったっけ?手が止まったことあった?こんな状態初めてだ・・・
などと走馬灯のように過去の数々の試験の思い出がよぎりました。(時間の無駄 笑)
※ちなみに大した不敗神話は持っていません。もちろん負けたことはあります。結婚も失敗してますし(笑)←笑うところ
いや、落ち着こう。何はともあれ、落ち着こう。そうそう。お茶を飲もう。お茶を飲んだら私は落ち着ける。(自己暗示)
ゆっくりお茶を飲む。大きく深呼吸。
そうだ、正解が分からなくても、部分点でいい。それらしい文章、計算式だけでも書いていたらちょっとずつ点数がもらえるかもしれない。40点でいい。部分点を集めてなんとか40点になればいい。私には事例Ⅱがある。
(この時、事例Ⅱは80点くらいとれていると思っている。本当は61点だからカバーできないんだけどね。(;´∀`))
よし、やろう。
まずは単なる記述の第4問設問3から。なんでもいいから答えを書こう。
現在の評価方法の何が問題かって、えーと与件文から現在の評価方法、ROIは投下資本利益率とあるから、その問題点ね。よく分からないけど、ウチの会社はこんな評価されていない。対前年比の売上高とか利益率だから、そう書いておこう。多分完全には〇じゃないだろうけれど、リアルなウチの会社が対前年比で目標つけてるんだから完全な✕じゃないはず。とにかく書こう。
第4問 [設問3]
(a)問題点 事業ごとに異なるROIで評価している点
(b)改善案 前年度売上高などの前年比によって評価する
1つ埋まった。
※注意※ 模範解答ではありませんのでご承知おきください。(今見るとおかしな解答ですが、試験中こんなことしか浮かばなかったのです(笑))
次!第4問の設問1ROIはちゃんと読めばできるかも。
ROIは営業利益をセグメント資産で割ればいいみたいだからそのまま計算すればいいのか。こんな簡単でいいの?ひっかけじゃないよね。時制に注意して。。
よしできた。
第4問[設問1]解答
(a) 戸建住宅事業の当期のROI 4.31%
(b) D社全体の当期のROI 2.55%
次、設問2ソフトウエア導入で資産や利益が変わることを考慮して計算しなおせばいいのね。ソフトウエアは400百万だから資産が400百万増える。原価償却が5年だから毎年80百万の費用。借入の利息が16百万、売上がプラス92百万・・
よしよし、第4問、なんとかなった。
第4問[設問2]4.26% ※間違っています
第2問はNPVがあるから最後。第3問いこう。
第3問
[設問1]これ、今まで2次試験に出ていないけれど”のれん”のことだ。しかも買収価格の方が低いのは負ののれんだ。良かった~。1次の内容覚えてた~!これは合ってるはず。
やっぱりね、、2次の過去問だけやってても対応できないことあるなと思ってたんだよね。などと考えたり、分かる問題が出たことで少し落ち着きを取り戻してきました。
第3問[設問1]解答
純資産額150百万に対し、買収価格50百万のため、100百万を負ののれんとして計上する。
[設問2] 買収のリスクか。当期純損失があるから収益性が下がるしねぇ・・それは良くないよね。それでも買収するだけのメリットはあるのか?この情報だけでは判断できないな。それをそのまま書けばいいや。
第3問[設問2]解答
E社の純損失がグループ全体として収益性の低下になるが、買収によって効率化できる点を考慮して判断すべき。
お、なんとか埋まってきた。よしよし、残すは第2問
時間もまだある。(多分40分くらいは残っていたはず)
再び第2問
まず設問1。これ、もう分かりそうで分からないから、普通の変動費が変わらない場合の損益分岐点売上高の式だけ書いておこう。ここまでは分かったということが伝われば点数もらえるかもしれないし。答えは、なんとなく近い値にして書いておけばいいや。まぐれ当たりするかもしれないし。
第2問[設問1]解答
(a) 28÷0.35=80、28÷0.4=70
(b) 75 (百万)
設問2はなんか問題文長いし多い。確率も入ってきて複雑だな~。ま、分からなくても書けるところだけ書こう。
3つ比較しなくてはならないのか。多いな~。③はプラス30百万ね。
②の方が計算しやすそう。①より先にこっちをやろう。確率まで入るのか。部分点ねらいでとにかく式は書こう。この式、採点者は理解できるのか・・・ひどい式だわ。見にくさ満点(笑)でも書かないよりましだ。
第2問[設問2]解答
(b)(i)25×0.5×0.4+15×0.5×0.6=9.5、25×0.4+15×0.6=19、-30+9.5×0.926+19×0.857+19×0.794+19×0.735+19×0.681+27×0.681=55.457 ※こんな感じの式
(b)(ii) 55.46 (百万)
どこかで間違ってるかもしれないけど、答え出たな。時間無くなると嫌だから見直しは後、次に行こう。
①は、ひとまず式は書こう。長!!これあってるかな。。まあいいやとにかく計算しよう。
第2問[設問2]解答
(a)(i)2 ※解答用紙に直接式を書き込んでいたので再現不可能です。
(a)(ii) 99.・・ (百万) ※何か書いていますが答えは間違っています。
間違ってるかもしれないけどだいたいの答え出た。そうすると設問3の選択は①を選べばよいと。計算間違ってても答えの①は合ってるかもしれない。
第2問[設問2]解答
(C) ①
よし。全部埋めた。まだ時間ある。
簡単だった問題4のROIの計算ミスが無いか確認しよう。ここで間違ってたら諦めきれないわ。
よし、合ってる。あとはCVP分析が気になるけど、、いいや。
と、こんなところで終了~。
終わった・・・試験も終わった。結果も終わった・・・・(落ちた)
全く自信が無い。のれんだけだ。ちゃんと書けたの。40点とれてる?40点取れていれば、事例Ⅱでカバーしていける?(いやだから事例Ⅱ61点だからでカバーできないんだけどね)
①いや~~~~苦しい!!落ちるのか~~
②CVP分析が気になるな~
③仕方ないか。悔しいな~もっと勉強していたら違ったのかな~
④事例Ⅳはもっと勉強出来たんじゃないの?
⑤いや出来ることはやったよ~
以下①~⑤ひとりごとエンドレス
家に帰りながらもずっとCVP分析の計算方法のことを考え、途中落ちた~と思って落ち込み、またCVPを考え、帰って紙に書いてみても思いつかず、、、ようやくお風呂に入っている時にそうか!こうすれば解けるのか。とひらめく。16:00の試験開始からだいたい4時間かかってるなと思い「遅っ!!」と自分でツッコミ、笑う。
ということで私の事例Ⅳのリアル80分(+CVP分析の解答が出るまで)でした。
どうしてお風呂に入っていると突然忘れていた仕事を思い出したり、アイディアがひらめいたりするんでしょうね。私はこれですっかり忘れていた客先からの依頼を思い出し、命拾いをしたことが何度もあります!(あるあるなのかな?)
エピローグ
当日は全く解答を見る気がせず翌日に模範解答で答え合せをしました。
するとNPVの②は答えが合ってる!ということは式も〇の可能性高し。あのひどい計算式、見直ししていないのに奇跡起きた!!
経営分析は予備校によって解答がまちまちで私と同じ解答のところもある。だったら完全に✕にはならないかも。
さんざん迷った経営分析の各予備校の模範解答は以下の通りです。
ここが正解ならどうにか40点はいけるかも!?
と小躍りしそうになりましたが、結果が出るまで全く安心できないことに気付き自粛。
それから4カ月後・・・得点開示の結果、なんと73点でした。ようやくここで小躍り!
小躍り
まとめ
自分の予想より点数が取れたのは、おそらく、全てのマスを埋めたからではないかと思います。なにかしら書けば0点にはならない。その細かいところが積み重なって得点が上がる、ということを身をもって体験しました。
頭がまっしろ、分からない!!となってしまっても部分点をねらえばいいと割り切り、分かるところまで式を書いてみる。「ここまでは分かっています。」ということを伝えれば点数が入る可能性がある、ということです。
それから、自分は、時間が無くなり焦りが生じると思考力が落ちると分かっているので、解答の完成度を高めようとせず、とにかく先に進むことを優先していたため持ち直せたということもあると思います。
また、得点源の経営分析は与件文と指標がずれる場合もあります。その場合、どちらを優先するか決めておけば当日焦りません。私個人的には与件文に寄り添った方が良いのではないかなと思っています。
以下が事例Ⅳの心得です。
🍵 頭がまっしろになったら、ひとまずお茶を飲んで落ちつこう(お茶じゃなくてもよいですが)
🍵 とにかく記述問題を埋めることで心を落ち着けよう
🍵 分からなかったら、分かるこ範囲のこと、思いついた式を書いておこう
🍵 空欄を無くせば点数が入るかも、と思って解答欄を埋めよう
🍵 時間管理としては、解答の完成度を高めることより問題を終わらせることを優先しよう
🍵 何より、当日後悔しないよう今から十分勉強しておこう(笑)
私みたいに当日頭が真っ白にならないよう、十分勉強しておきましょう!!そして真っ白になったとしても、この記事を思い出し、何かしら書いてマスを埋めましょう!!そうすればまだ希望が残ります!!
この記事があなたの事例Ⅳの勉強へのモチベーションアップ、当日の心の支えとなれば幸いです。
先代の参考記事
令和2年度の事例Ⅳ経営分析は11代目おべんとさん(さん付けするなら”おべんとくんさん”なんだけど)が解いた記事があります。同じように与件文と指標とのずれに迷われた様子がうかがえますのでこちらの記事もどうぞ。「令和2年度事例Ⅳ経営指標について🍱」
経営分析の解き方については11代目”ぴ”さんの「経営分析は3点セット♪20分で8割を目指そう」、10代目ksknさんの「経営分析指標を見極めるポイント」makinoさんの「事例Ⅳ 弱者の戦略」で取り上げていますので参考にしてみてください。
また、事例Ⅳ全般は10代目なおさんが「後世に残したい名作シリーズ」と勝手に名付けた「10代目高得点解答にみる2次試験合格のポイント!平成30年度事例Ⅳ」もオススメです!!
明日は池やんの渾身です!!おたのしみに!
masumiのその他の記事はこちらから
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大変参考になりました。
試験中の心の機微がここまでリアルに再現できる文章力本当に素晴らしいです。悩んだ時のこっちの選択をした判断や、部分点狙いの戦術に切り替える問題の判断など、自分が試験に向かっている時を疑似体験できて、のめり込むように読んでしまいました。お茶を飲むくだりの(笑)などの差し込みも読み手を引き込むウイットにも感心しました!
ばんくさん
嬉しいコメントありがとうございます!! 読者の方が読みやすいように、ということは意識していますが、何より私自身が楽しんで書かせていただいています。
内容についてももちろん、文章も見ていただけるのはとても嬉しいです。これからも頑張ります!ありがとうございます(^^
ご自身も楽しんでるからこそのこのクオリティなんですね!
書くのすごく大変だと思うのですが、試験中の実況中継シリーズ期待したりしてます。。
ばんくさん
コメントありがとうございます!ブログは、私がテーマに取り上げることで受験生の印象に残り、試験の助けになるように、と考えて書いています。
なかなか自分の知識だけではしっかりした内容が書けないので調べながら苦労して書いていますが、納得できるものが完成し、こうして参考になったよと言っていただけるのが本当に励みです。私以外のみんなもそうです(^^ ありがとうございます。
ご期待に応えて他の事例も書いてみようと思います!(事例Ⅳほどおもしろくないと思いますが(;´∀`)・・
もしかしたら他のメンバーも書いてくれるかもしれません。どんなことを考えていたのか知りたいですね!
masumiさんの新しいイラスト、待ってました!
髪の毛がびよーんと跳ねて「やらかしたー」感が出てて笑ってしまいましたw
昨年度の事例Ⅳは非常に難しかったという記事をよく見かけますが、12代目の方々も同じように思う人が多かったんですねw
ただ、そこで頭が真っ白になっても必死に喰らいついて何とかしようという気持ちを持つことは、やっぱり合格に必要なんだなと改めて思いました。
一次試験、二次試験と、同じような境遇に陥ったら、masumiさんのこの記事を思い出して最後まで抗って合格をもぎ取りたいと思います!
ロムさん
コメントありがとうございます!そしてイラストも気にして見ていただいて嬉しいです❣️
事例Ⅳは不安に思う人が多いかなと思うのですが、難しい問題はおそらくみんなが難しく、そんな中でもどうにか点数をとろうと足掻くことで結果が変わってくるのかなと思いました。
どんな問題だったとしても、試験中にこの記事を思い出して、解答欄を埋めよう、と思っていただけたら本望です