【勝手に決定版】2次試験の本質に迫る「開眼」とは? by masumi
🍄🍄🍄 道場二次対策セミナーのお知らせ 🍄🍄🍄
・日程:2021年9月12日(日) 14:30~18:00 その後質問&懇親会
・場所:オンライン(zoom開催)
・募集人数:80人
・応募期間:2021年8月23日(月)12:00~9月7日(火)23:59
・募集方法:応募期間内に以下のリンクよりお申込みください。 満員御礼!
・内容:2次試験対策 (事例Ⅰ~Ⅳまで、道場メンバーによる解答のコツ、個別相談)
*今回の内容は、今年初めて二次試験を受験する方向けのセミナーです。
7月17日(土)に開催した「夏セミナー」とほぼ同内容となります。
初参加の方を優先させていただきます。ご了承ください。
🍄🍄🍄🍄🍄🍄
セミナーは即日満員となりました。参加申し込みいただきました皆様、ありがとうございました。セミナーでお会いしましょう!
それまで1日も無駄にせず、しっかりと2次試験対策を進めましょう~~!
こんにちは!(自称)孤独学の女王ことmasumiです!
※頭のティアラの文字は「孤」です。「狐(キツネ)」ではありません。)
え、そうなん?キツネ🦊界においでよ。楽しいよ~
あ、いえキツネ界は結構です。目は大きい方なんで。あれ、こんちゃん開眼してる?
てか「孤独学の女王」ってパクり?
ぱぱぱぱぱ、パクり??!!ててててティアラ先生の?まままままさか!!(;´∀`)←焦りすぎ
もうやめてよ~変なこと言うの~~
ということで、早速ですが、孤独学ってなんだ?と思った皆様、まずそこから解説いたします。
解説は新キャラ「はかせ」にお願いしたいと思います。はかせの口癖は「〇〇しよう」、淡々と話すのが特徴です。
説明しよう。 『孤独学』とは
基本、独学ベースで、勉強仲間もいない、SNSも一切やらず、勉強会にも参加せずにたったひとりで2次試験に立ち向かっている勉強スタイル。
補足しよう。『孤独学を選択する人の特長』
人見知り、人付き合いが面倒、と感じている場合が多いが、寂しがり屋の一面もありSNSを始めるとつい反応してしまい勉強に集中できないという特徴を併せ持つ。
モチベーションが異常に高いのでひとりでも黙々と勉強が続けられる。そのため仲間によるモチベーションアップ効果を必要としていない。人は人、自分は自分という考えが強く、一匹狼タイプ。
ついでに言うと女子でもひとりでラーメン屋に行き「硬め、薄め、少なめで」と注文するような人物。
ということで、『孤独学』スタイルで二次試験を突破した私ですが、今やTwitterで受験生のニーズを調査し、ご要望の多かったテーマが今回の「独学・ノー模試・ノー勉強会の私がいつ開眼したか」について書こうとしています。
人間変わるもんですねぇ。今はたくさんの人とコミュニケーションをとるようになり、仲間の重要性も十分理解していますよ!
次に『開眼』とはなんぞや、というお話です。では、はかせどうぞ。
説明しよう。『開眼』とは
「そうか!問題はこういうことを聞いているのか!」「こうやって解けばいいのか!」と分かる瞬間が訪れる時のこと。2次試験合格者は多くの人が『開眼』らしき経験をしていると思われる。
BLEACH(ブリーチ)でいうところの『始解』のようなもの。ちなみに『卍解』が訪れるのは実務補習まで経験した後だと言われている。
※BLEACH・・・週刊少年ジャンプに連載していた人気オサレ漫画。高校生の少年が死神となって虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊のようなものと戦う。自分の刀と「対話」することで、刀が具象化して形を変え、強くなることができる。
BLEACHを知らない方は、2次試験の後にやることがなくなって途方に暮れる時が来ますので、その時にぜひ読んでください。
全74巻あり、めちゃくちゃ面白いので今読むと試験勉強に帰ってこられなくなります。
そして本題に入る前の最後に、なぜ「ノー模試、ノー勉強会」だったのか、ですが、孤独学ゆえその存在を知らなかったから、そして人見知りだから、ほぼその理由です(^▽^;)
もう一つの理由は、2次試験は解答が分からない試験ですので、模試の添削結果を信じられなかったというのもあります(笑)。
勉強するうちに『開眼』したので、その後にいろいろ言われて方向性を見失ったら嫌だなと思っていたのが少しあり、積極的に模試を調べる気になれなかったんですよね。←こういう考え、安易にマネしないように!!
そのほか、『開眼』については12代目全員が質問に答えた記事や9代目chikaさんの記事があるのでこちらも参考にどうぞ。
🐣 この記事をおススメするのはこんな人
過去問を繰り返しているうちに何かつかめるはず!!!
とゴリゴリ過去問を消費していて
なんかつかみどころが無いんだよな~
と迷走しつつある昨年の私のような人
今回のお話はほぼ事例Ⅰ~Ⅲの内容なので、事例Ⅳについては以前書いたこちら↓の記事をぜひ読んでみてください。
令和2年度の事例Ⅳの試験中に起こった出来事をリアルに中継した記事で、頭がまっしろになっても諦めなければなんとかなる!ということをお伝えしたいと思って書きました。(ネタバレあります。R2年事例Ⅳを解いてから読むのがおすすめ)
私のこれまでの記事で一番反響が大きかった、まあまあ衝撃の話題作です(笑)
試験中、パニックになった時に思い出して欲しいので、いつでもいいので必ず読んで欲しいです。
では前置きが長くなりましたが、本題に入りましょう!
はじめに
まず最初に前提として、私がどんな教材を使い、どんなスケジュールで勉強していたかをお伝えします。
使った教材
使った教材と相棒はこちらです。採点は主に「ふぞろい」でしていましたが、その他は「スタディング」の模範解答と解説も一緒に使っていました。
シャーペンは解答欄が小さいので0.3mmの「B」、(当初クルトガの0.3を買いましたがバキバキ折れるのでPOLOTに変更しました)
消しゴムは、大きい部分はMONO AIR(消しカスが少ない気がする)、1文字消すには厚さのうっすーいstaedtler のマークシート用がおすすめです。解答用紙がわりにCampusの5mm方眼。
マーカーの引き方は今回取り上げませんが、以下の蛍光ペンとフリクションペンを使っていました。
あと犬の鼻並みに唇が乾燥するのが嫌なので「モアリップ」(笑)(ちょっと高いけどおススメです)
だいたいのスケジュール
続いて昨年の私の学習スケジュールです。
2020年7月12日の1次試験から10月25日の2次筆記試験までの期間は104日。今年より1か月も長かったんですね。
それからお盆休みや9月の連休があり、休日が多かった。そして使える有給はどんどん使おうということで、後半週休3日くらいになっていましたね(笑)
今日は2次筆記試験まであと59日です!(以下のカレンダーの「今日ココ」のところ)
やばい・・時間無いのにまだよく分かってないよ~
と思ったあなたへ
大丈夫です!今日『開眼』しましょう!私が50日くらいかけて辿り着いた『開眼したポイント』を今日ここで全てお伝えしますので、一気にワープしてください!
そして、9月中は過去問を解きながら80分のプロセスに慣れると共に、ブログや参考書、YouTubeなどで解答のコツをじっくり理解していきましょう。
焦って過去問をガンガン消費するのは無意味です。(事例Ⅳは別です。毎日必ずどんどん回しましょう!)
まだ大丈夫、初めて2次試験に挑む人は、じっくり理解をする時間が必要です。
じゃあ、一気にいきます!
開眼ポイント① 2次試験の本質?
経営戦略策定プロセス
1次試験では企業経営理論で経営戦略を最初に学習しました。経営戦略を考える時どうやっていたか覚えていますか?教材によって多少違いはあるかもしれませんが、こんな図があったはずです。
私は「ニュークイックマスター企業経営理論」でこの図を見た時に「!!!」となりました。
事例Ⅰ~Ⅳがまんま載っていたのです。
当たり前のことなのですが、『2次試験は実際の企業診断をする時の手順に分けて事例を出しているんだ』とようやく気付いたのです。(遅っ!(笑))
今だから分かることですが、実務補習を行う時もだいたいこのように分担します。
1チーム6人で、1.経営戦略、2.財務、3.販売・マーケティング、4.生産管理、5.人事労務、6.システム管理 というように分けて、課題を抽出し、それぞれのテーマで改善提案をします。
ですので、事例Ⅰには「経営戦略」と「人事労務」事例Ⅱに「販売、マーケティング」事例Ⅲに「生産管理」そして「システム管理」は全体に関連する、というようにぴったり合うのです。
この経営戦略のプロセスを見た時に、これはただ点数を取るための試験ではない、中小企業診断士として、企業の経営診断ができるようになるためのステップなんだ、と理解しました。
そして、だから「社長の思いに沿った提案」が重要なのか、というのも理解しました。
社長が向かいたい方向をまず聞いて、その意向に沿った会社経営がベースになるからです。
もし今、全く知らない中小企業の社長からこう言われたらどうしますか?
うちの会社、もっと良くしたいんだけど、どうしたらいい?
社長、良くしたいというのは、どういう状態のことでしょう。社長はどんな会社にしたいと思っているんですか?何を一番大事にしていますか?
きっとこう聞きますよね?まずここが分からないと戦略を立てられないですね。ですので、まずは社長の思いや理念、方向性などが絶対なのです。
今は細々とオーダーを受けて革製のバッグを作っていますが、もっと全国に広めたいです。手作りで丁寧に品質にこだわったバッグを作ってるので、高くてもいいものを大事に使いたいというお客さんに売りたいんです。
社長の考えが分かったらどうしますか?きっとこう聞くでしょう。
それは素晴らしいですね!それを実現するためには、現在の課題は何でしょう、社長はどう考えていますか?
そうです。次は現状の問題点、課題を考えます。
いや~ね、いいものを作っているんだけど、営業方法が分からなくて。。なかなか売れなくてね。インターネット販売で問合せも少ないんですよ。あと、実は赤字なんです。。まずは黒字化したいです。
なるほど。販売力や財務状況に問題がありそうですね。それに生産効率が悪くてもコストがかかってしまいますね。
社内だけではなく、社外の環境、競合なども確認して問題点を探る必要がありそうですね。
ということからSWOT分析をして、課題を抽出しますよね。先ほどの経営戦略の図の環境分析のところです。
と、このように、実際の経営診断で『会社を良くしたい!』という社長に対し、何をどう良くしたいのか確認し、現在は何が問題なのか、それを解決するにはどうすれば良いかということを考え、伝えるのが2次試験の目的なのだ、それをこの与件文と問題の中で行っているのか!!
ということがあの図を見た時に分かりました。与件文はヒアリングの結果を記録したものということです。
分かっている人からすると本当に当たり前のことですね・・・(^-^;
そうすると、これまで事例Ⅱで解答フレームとして使っていた「だなどこ」(誰に、何を、どのように、効果)が、ただのフレームではなくなりました。
誰かに何かをアドバイスする際、メリットや効果を言わなければ動きません。誰に、何を、どうやるかを伝えなければ、やろうとしないですよね。当たり前のことでした。
少し話が逸れますが、私の本業は営業職なので、イベントやキャンペーンを企画するにあたり、予算をもらうために企画書を書いています。ごく簡単なものですが、その時に必ず、
・目的 ・ターゲット ・施策内容 ・予想効果 ・費用 を書きます。
上司からしたら、このどれかが欠けていたら予算を出したくないですよね。特に事例Ⅱはこの考えそのまんまだな、と気づきました。なんだ、いつも書いていることを書けばいいだけだ、と。
問題の順番
この流れでいくと、問題の順番にも意味があるのでは?と思いました。一番最初に解く事例Ⅰはなぜ組織人事なのか。
以下、私の深読みです(笑)
それは、「戦略は組織に従う」「組織は戦略に従う」からです。
説明しよう。『戦略は組織に従う』とは、アンゾフの言葉で、意味としては、戦略は「組織風土・文化」の上に成り立つ、ということを言っている。また『組織は戦略に従う』とはチャンドラーの」言葉で、「組織構造」(機能別組織や事業部制など)は戦略の元に決定されることを言っている。
説明しよう。masumiは『孤独学の女王』であると共に、『深読み大臣』でもあるのだ。
経営戦略プロセスの最上部に企業理念があり、そこから戦略を策定するにあたり、「組織風土・文化」が関連し、戦略を元に「組織構造」を決定するため、一番最初にとりかかる事例Ⅰに「組織・人事」がくるのです。
ではその次、組織ができたらどうするか。売上を上げる方法(事例Ⅱ)を考え、生産するための体制や効率化(事例Ⅲ)を考えます。そして最後に財務会計(事例Ⅳ)となりますが、財務が最後なのは、設備投資があるからだと思います。
まず財務諸表から財務診断をしますが、設備投資は、販売や生産管理等でどんな設備投資が必要になるか分かってからでないと試算ができないので、財務(事例Ⅳ)は最後なのです。
また、各事例の設問の順番も、私はやはり意味があると思いました。
どの事例でも、環境分析や基本戦略などが個々の課題に入る前に聞かれています。経営戦略プロセスの流れに沿っているのです。ですので、私は問題は順番通りに解くようにしていました。
(※実際に問題を解く順番は、簡単なものから、という方法ををおすすめしている予備校や参考書もあります。自分に合った方法でよいと思います。)
これらの事例の順番などの意味は自分なりに考えたものですが、おそらくそれほど間違いではないと思います。
2次試験自体を実際の企業診断のシミュレーションと理解することで、解答に一貫性が出てふわふわしていた解答の方向性が明確になりました。
なるほどな!と思った人は考え方のベースにしていただければと思います。
ここまでのまとめ
ここで私が伝えたいのは、
解答用紙の向こう側にいるのは、試験の採点者ではなく、中小企業の社長
だということです。
社長に向けた言葉を解答欄に書いているという意識を持つと、根拠や効果が明確な「わかりやすい文章」になっていきますし、社長に寄り添った解答ができるのではないでしょうか。
もちろん、採点するのは社長ではなく採点者ですが、社長に寄り添った解答を意識することで結果的に試験で得点が取れるようになる、ということです。
与件文を読む時に意識するのは、
・社長の思いや向かいたい方向性
・そのためには何が足りなくて何が課題なのか
・解決するために使える経営資源や捉えるべき機会は何だろう
ということで、ここまで全て与件文に書かれているはずです。
(なゆたが「答えは作るんじゃなくて探そう」と言っているのはこのことです)
そして、ここに1次試験の知識を使って改善提案を社長に伝える。それが2次試験解答の王道ストーリーです。
開眼ポイント② 一発合格道場との出会い
事例Ⅲ だいまつさんの記事
どんなきっかけだったかはもう分からないのですが、何かを調べているうちに当ブログ『一発合格道場』に行きつきました。
一番初めにじっくり読んだのは9代目だいまつさんの事例Ⅲの記事です。もはや伝説ですね!
その頃、事例Ⅲに苦戦ぎみでした。問題があるのは与件文からよく分かるのですが、うまく解答がまとめられないのです。それに工場を見てもいないのでイメージができず、良い改善提案も浮かばず・・・
こんな解答でいいの?現場見ないと分かんないよ
となっていた私に、だいまつさんの記事ではポポさんの言葉で
「事例Ⅲは難しく考えないで、できていないこと、やらなきゃいけないことを、ただやってくださいと言うだけなのです。覚えることはかなり少ないし、解答の切り口も結構一緒のことが多いから、繰り返し練習していれば、解けるようになってきます」
と言っています。
え、そうなの?
と。まさしく目からウロコでした。具体策はいらなかったのです。
それまで、事例Ⅲはだいたいあからさまにダメなポイントが書いてあるので、それをふまえてどんな具体的な改善提案をするべきか、と一生懸命考えていました。
ただ、実際に現場を見ていないのでなかなかイメージがつかず、難しく感じていました。
でも今だから分かるのですが、おそらく「現場を見ずに具体的な改善提案などできるはずがない」がほぼ正解かなと思います。
だから、せめてさも見たようにあからさまにダメポイントが書いてあるのです。
そして、中小企業では、そのダメポイントをダメと認識していなかったり、ダメだと分かっていても、その原因がどこからきているかを認識していないので、まずその原因と改善する点、方向性を伝えるのが診断士の役割なのだと思います。
具体的にどうやって実現するか以前の、
・ここが悪い
・その原因はここ、だから改善しましょう
・こんな方向性・対策でね
ということを伝えるのが事例Ⅲなのです。
これを事例を元に言うと、納期遅延(ここが悪い)をしている原因のひとつは生産計画をしていないから(その原因はここ)、だから生産計画をしましょう(改善しましょうね)。専任者を置いて、毎週見直してね(こんな方向性・対策でね)といったようにです。
「こんな方向性・対策でね」については、1次試験の知識が必要ですね。
事例Ⅲの目的はアヤカが書いているように「QCDのバランスをとる」ことです。1次試験で出てきた知識がそれぞれQCDのどこを改善するのに役立つのか、が分かっていると解答が書けるようになります。
また、これらの記事のおかげで、生産管理と生産統制、生産計画、生産効率あたりがごちゃごちゃになっていた頭がスッキリ整理されました。
事例Ⅲについては、だいまつさんの記事を読んで合格したTAKUROが、それをふまえた上で記事を書いているので、こちらも合わせて読むとより理解が深まります。
因果?
2次試験ではよく「因果を意識して解答を書け」と言われますね。私がそれを知ったのはやはりだいまつさんの記事でした。
それまで「ふぞろい」で採点をしていたのですが、キーワードが並んでいる解答が多く
なんか日本語おかしくない?
何をすればいいかって施策を聞かれているのに、末尾が「モラール向上」っておかしくない?だったら「モラール向上のために〇〇する。」じゃない?
などとモヤモヤしていました。そんな時にこの記事に出会いました。
・解答は与件文から考えられる内容である、・変にひねらず真正面から答えている、・因果を両方入れている
というようなことが事例を元にまとめられています。
因果を入れるというのは、簡単に言うと、「こういう理由(原因)」だから「こうなった(結果)」というように、そう思う根拠や理由とその結果どうなるかということをしっかり解答に入れることです。
この記事を読み
高得点者の解答はなんて読みやく分かりやすいんだ!因果がしっかりあるとこうなるのか!これを目指そう!
と思いました。
キーワードをたくさん入れることで解答の選択間違いによるリスク回避という考えもありますが、私はそれによって読みにくく分かりにくい文章になりがちだったので、あまり詰め込むことを意識せず、自然な文章にしようと思いました。
また、解答がひとつではない、ということもとても納得しました。理由がしっかりあり、相手が納得する内容であればそれは正解になる、そう思いました。
ですので、ここでも「ひとつしかない正解を見つけて書く」ということではなく、相談相手の中小企業の社長に伝えるイメージで、この会社にとって適切だと思うことを根拠や理由を明確にして分かりやすく書くことを意識するようにしました。
今日紹介しただいまつさんの記事はリンクを貼っていますが、その他の『永久保存版』記事はここから検索できるようになっていますので、気になった方はぜひ読んでみてください。「まとめシート」の著者きゃっしいさんの記事もここから探せます。
ここまでのまとめ
解答の書き方は本当に様々で、人によって意見もまちまちだと思います。ですので、自分が納得するものを取り入れれば良いと思います。
私のように文章が変なことに違和感を感じて集中できない人は、このようにキーワード重視からいったん離れて書いてみても良いかと思います。
ただ、試験当日きれいな文章が書けたか、というと、全くそうではありません(笑)
時間内に解答欄を埋めるのに精いっぱいでそれどころではなく、きれいな文章は書けていません。
ふぞろい採点を見ていて、多少おかしな文章でも問題ないと思っていたので、当日はそれほど気にせず解答欄を埋めることに意識を向けていました(笑)
あんなに否定していた「モラール向上」で終わりにしていますし(笑)。再現答案を見返して本当にびっくりしましたよw
おかしいなというインパクトが強すぎてつい使ってしまったのでしょう・・・
本番は少なからず緊張や焦りの影響が出ると考え、多少おかしな文になることを見越して、日ごろから訓練しておくことが大切ですね。
さいごに
実際の点数はどうだったのか
『開眼』してた!本質が分かった!!と思って試験を受けましたが、私の試験結果は
事例Ⅰ64点、事例Ⅱ61点、事例Ⅲ60点、事例Ⅳ73点 (合計258点)でした。
どれも高得点ではないので偉そうなことは言えませんが・・・
私は2次試験のノウハウ的なテキストをほぼ使っていません。ふぞろいも採点用に使いましたが、芸能人の会話調の解説がなじめず、あまり読んでいませんでした(ほんとすんません。。)
スタディングのメゾットと呼ばれるものも、よく分からず解答を使っていただけでした。
絶対良くないと言われている、問題よりも与件文から先に読みますし、事例Ⅰだからといって組織人事にこだわった解答をしていません。
設問解釈や制約条件という概念も知らず、問われていることに答え、ダメだというなら解答から外す、くらいでしたし、解答骨子も書きたいキーワードをメモする程度でした。
いや~~、今更ですが、書いてみると異端児すぎてびっくりしました。。(+_+)落ちる人の典型みたいなやり方だとよく言われます(笑)
でも、それでも合格点がとれたのは、これまでお伝えした、これは実際の企業診断のシミュレーションで、向こう側には中小企業の社長がいるんだ、という2次試験に対する考えが柱にあったからだ、というのが自己分析です。
逆に言うと、そこがしっかりしていれば、はちゃめちゃなやり方でも60点くらいにはなる、ということではないかと思います。
(できなかった問題の分析や必要な知識をアウトプットする練習はしっかりしていたので、なんでもアリということではないです!)
ですので、この考えを理解した上で、これから試験を受けるみなさんはいろいろなノウハウなども身につければもっと良い点数がとれるはずです!
今だから見える中小企業診断士試験
現在、実務補習を終えて思うことは、1次試験、2次試験、実務補習とそれぞれに求められているテーマがあるな、ということです。
実務補習で先生から言われることは『具体的に』です。以下、実務補習テキストの「期待される診断士像」にも書かれています。
人を見て法を説け
出典:中小企業診断士協会|中小企業診断士 実務補習テキスト 令和3年度版
クライアントが中小企業診断士の助言を受け行動を起こしてもらうためのハードルには高いものがあります。提言が一方的だったり、具体性がなく理解の確認が不足していたり、実現可能性がなかったりすると、クライアントは行動を起こしません。本テキストでも強調した点です。
行動が起こしやすくなるためには、基本は「できるだけきめ細かく、手取り足取りのレベル」でアドバイスしましょう。
人を見て法を説けです。相手に合わせて柔軟かつ懐深くクライアントと向き合い、行動を起こしやすくしてあげることです。
ここから分かる通り、実務補習では、具体的な提案とプレゼンが必要となります。
そのためには、その根本となる課題解決や提言の方向性を理解していることが前提で、実際に環境分析ができることも必要です。これが2次試験をクリアする条件なのだと思います。
その前段階として、コンサルタントとしての広い周辺知識や基本スキルが身についているか1次試験で判断されていると思います。
ロールプレイングゲームでいうと(唐突にすみません)、1次試験は7つの武器を揃える、2次試験はその武器の使い方を学ぶ、実務補習で実際に使って模擬戦をする、というイメージです。こんなかんじです。↓
最終的には、実践で相手に合わせたた提案ができるように(戦えるように)なるために、段階的に学びの場が整えられているな、と思います。
本当にさいごに
実は、私が2次試験で意識していたことはもう一つあります。
この実務補習テキストの内容は知りませんでしたが、経営戦略プロセスで本質が分かった!となった時に、やはり社長の思いに寄り添えない人物は評価されない、と思いました。
ですので、解答はできるだけ「社長の思いを大事にしている」ことが伝わるよう意識していて、「私、そういうところ大事にする人です。分かってますよ!」と採点者に伝える気持ちで書いていました。(実際の解答では伝わっているかわかりませんが(笑))
こうすると、×をつけにくい、私を落としにくい、と思ったからです。
戦略的寄り添いです(笑)
これが正しいかどうかは分かりませんが、私はそんな深読みをして、たったひとりで約100日間、事例企業の社長と向き合っていました(^-^;
***
いかがでしたでしょうか。今日の記事が、少しでも誰かの気付きにつながれば幸いです。
あわよくば『開眼』になったらいいなという期待もしつつ・・
しっかり武器の使い方を学んで、ぜひ模擬戦まで進みましょう~!模擬戦はおもしろいですよ!ではまた次回!
✨ おしらせ ✨
雑誌『企業診断 10月号(9月27日発売)』に
当サイト「一発合格道場」 12代目メンバー一同による記事が掲載されることになりました!👏👏👏
同友館オンラインはこちら↓
https://www.doyukan.co.jp/store/search.php?c=1
発売時期にお勧めのコンテンツとして、事例Ⅰ~Ⅲでは道場メンバーが受験生時代に実際に書いた「ダメ答案から学ぶ事例ポイント」を、事例Ⅳでは直前対策としての「記述問題対策」、「部分点対策」、「チェックリスト」の3点を雑誌記事にて公開します。
本試験1カ月前という直前期に受験生のみなさんにご確認・ご理解して頂きたいポイントをまとめましたので、よろしければご活用ください!
明日は池やんです!お楽しみに~
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こんばんは!
にっくです。
「開眼」の記事、ありがとうございました!
腑に落ちることばかりで、まだ心がついてこれていないです笑
一旦休憩して思い返してみようと思います。
ありがとうございました!
にっく
4年前から二次試験情報に関しては毎日読ませていただいております。
大変貴重な情報、ありがとうございます。
今回で4回目の受験となります。
これまで、これが開眼かと思ったことは何度もありましたが、不合格という結果となったことから勘違いでありました。
でも、今回こそは、開眼したかなと少し思っています。(また勘違いかもしれませんが、、、)
これまで、設問に対する回答に関して、戦略を聞かれたということは、○○戦略を書かないといけないんだ、、、、差別化を記述しないと点が入らない、、、、ということを考えすぎるあまり、文章がガタガタとなり、非常に読みずらい回答となっていました。
しかし、ここにきて、ふぞろいの回答と自分の回答、LECの模範解答を見比べてみると、模範解答はあくまでも最上級の模範解答であって、ふぞろいの合格回答レベルは模範解答まで届いてないんだな。 ということを自分自身で発見できました。
その発見以来、回答が書きやすくなり、なめらかで自分自身も読み返しやすい回答を作れるようになりだしました。
これまで、いろんなことを試しましたが、一周回って、結局は、設問文を読んで、何が聞かれているかを考え、それに対する回答を正確に返す。ということなんだろうな。
と、現段階では考えています。
今回こそが、本当の開眼であることを願います、、、、、、 笑
ぺっぺさん
コメントありがとうございます。またいつもブログを読んでいただいてありがとうございます!
開眼について、開眼の意味合いはもしかしたらそれぞれ違うのかもしれませんが
自分の中でハッと何かが分かった時のこととして私は認識しています。
ですから、今回ぺっぺさんが感じた、ああそうか!もきっと開眼ですよ(^^)
推測となってしまって申し訳ないのですが、おそらくこれまで
「試験の解答」を意識してこられたのではないかな、と思いました。
ただ、私の考えとしては、実際の企業に対するアドバイス、社長から聞かれたらどう答えるかを
イメージした方が読みやすく伝わりやすい解答になり、結果的に点数も入りやすいのではと思っています。
筆記試験の後は口述試験ですので、その前段という感じですね。
おっしゃる通り、結局は聞かれたことに正確に診断士として答えを出す、それだけですね(笑)
勉強がんばってください!応援しています!
ご返信ありがとうございます。 m(__)m
もう一点質問させていただきたいのですが、過去問や模擬試験を解く度に、
「あ~、あそこはこう書いておけばよかった」 「あの文章の締めのことばをしっかり書くべきだった」 とか、「あ~あの与件分のあの段落は、こういうことが書いてあったのか」 とか、悔やむことが多いですよね。
あとで与件分を読み返すと、「この部分読み飛ばしてしまっていたな」 とか、「この部分の解釈を読み誤っていたな」 とかも。
そういう後悔を減らすためには、残りの期間で繰り返し繰り返し解いて、復習をしっかりして、どうすれば次に同じような失敗をしないかを考えながら、実力を高めるしかないんでしょうかね?
結局のところ、あの本試験の緊張感や制限時間内に100点の回答なんで作れない。 ましてや70点すら大抵はとれないんでしょうから、、、、、、。
70点を取りに行って、論点がずれてしまって、点が入らなかった。とかもありそうですね。
ぺっぺさん
いただいたご質問について回答しますね。
後から問題を見て後悔することを減らすためにどうすれば良いかということですね。
まず、後から時間をかけて読めば自力で良いと思う解答が分かるのであれば、メンタルや時間管理的な対策ですよね。
どうやって落ち着いて読めるか、時間をもっとかけられないか、とか。
そうではなく、ふぞろい解答などを見て気付いたのであれば
解答そのものではなく、切り口を身に付けるということが必要ですよね。
例えば売上向上のためにであれば、客単価を上げるしか書けなかったけど客数を上げると頻度を上げるという切り口もあったな、次この切り口でかけるようにしよう、と。
そうやって自分がカバーできていない切り口をつぶしていく、という方法しかないのではと思っています。
あと、あまり参考にならないかもしれませんが、私はこの解答は何点の解答か、と意識はしていなかったです。
100点とるための解答と60点とるための解答の違いが分からないです(笑)
よく、ポイントを絞って外すならキーワードを散りばめて少しでも点数を稼ぐ、ということが言われていたりしますが
ほぼ気にしていませんでした。
明らかに不利益になるようなアドバイスでなければ完全に×ではないと思っていました。
納得できる理由が書けるか、その解答を書いた理由を説明できるか。大切なのはそこだと思っていました。
だから、採点者を納得させればいいんだよね、と思って書いていました。
ということで、質問の解答になっていないかもしれませんが、私はそんな感覚でしたね。
なるほど。
採点者をなっとくですね、、、、簡単そうで、難しそうで、、、、、
ご丁寧にありがとうございます。
大変参考になりました。
masumiさん、開眼についての記事ありがとうございます。
開眼についてのタイミングや方法も人それぞれだと思いますが、私は過去問を繰り返し自分の課題を浮き彫りにする+一発合格道場の記事や書籍でこの課題にぴったりの助言を見つける+実際に試してすっきり解けるようになる=開眼した!!! という感覚を覚えることが自分にとっての開眼なのかなぁとぼんやり考えております。
少なくとも、この勉強法が間違っているわけではないと思うので、二次試験の設問を誤解してしまうという大外しにならないように一歩一歩合格へ進んでいきたいと思います。
あと、私は回答の方向性や考え方を吸収するためにふぞろいは活用しておりますが、あの会話形式はちょっとイラッとしたので、ポイントだけさっさと掴むようにしてます……w
ロムさん
コメントありがとうございます。
そうですね、本当に2次試験はいつどこで「開眼」するか未知数ですね(笑)でもロムさんの感じられている通り
繰り返し過去問を解き、課題を見つけてクリアしていく、という方法はきっと合格へ近づいていると思います。
参考書は、、、自分にしっくりくるものを参考にしていけば良いと思います!(笑)