【事例Ⅲ】押さえたい一次知識+αはゴロで覚えよう byなゆた

いつのまにやら10月。勝負月ですね!!!悔いの残らぬよう、各人のすべきこと×出来ることをやり切りましょう。(ただし、無理は禁物。ハードルの設定は慎重に。高すぎる目標は厳禁!ですよ。)

土曜日の道場主催の勉強会に参加された皆様、お疲れ様でした!私は参加できなかったのですが、大いに白熱、盛り上がったと聞いています。道場の読者の皆様が1人でも多く合格を勝ち取られますよう、メンバー一同最後まで伴走していく所存ですので残り1ヶ月もよろしくお願いします!

さて。

連日、しっかりとした分析・解説記事が出ておりますが、私の記事はさらっと確認していっていただければうれしいです。

今回は事例Ⅲ編!事例Ⅲのキーワードのうち、なゆたが語呂(11代目のベリーさんが言うところの、 文言と配置の記憶による俯瞰術 )で覚えていた一次知識や、よく使っていた/使いたかったフレームワークをご紹介します。

目次を見て気になるキーワードがあったら、飛んでみてくださいね~^^

前提知識編:製造形態ごとに課題になってくるポイント

まずは前提として知っておきたい知識編です。

生産形態ってたくさんありましたよね。一次試験を突破した皆さんなら、以下の表を見て、ふんふんと頷いていらっしゃるはずです。

何を当たり前なことを。

受験生時代、二次試験の教科書を見た私もそう思いました。
ですが、たとえば 受注生産と見込生産とはなにかを説明せよ!といわれたらどうでしょう。

一次知識完璧さん
一次知識完璧さん

受注生産…注文の都度、生産して納める。
見込生産…受注の有無ではなく、製品の需要を予測して生産し、完成品を在庫。注文に合わせて納品する。

受注の受け方の差に伴う、生産形態の差ですよね!

さすがです!!(私は、一から一次試験の教科書を開きなおしました)
それでは、もう一段。それぞれ課題になりやすいポイントは何か、言語化できるでしょうか。

受注生産形態における課題になりやすいポイント

  • 納期管理(デリバリー
    製品は特注品であることが多い。その都度設計が必要で、仕様の見極めから見積もりの的確性、引き合いから受注・納品までが長くなりがち。リードタイム短縮するためには?の視点が重要。
  • 稼働確保
    都度発注なので、生産計画が立てづらく、繁閑が生じやすい構造があります。常に適切な受注残(バックオーダー)を抱えていられるか、またはフレキシブルな生産体制を設け、受注変動に耐えられる構造にしておくかが、カギ。

見込生産で課題になりやすいポイント

  • 需要予測
    確定受注に近い情報を早期に入手し、生産計画に反映していく必要アリ。
  • 在庫管理
    カタログ品=標準品を持っているケースが多い。
    在庫を持つ前提なので、需要の精度を高め、品切れや死蔵在庫をつくらぬよう管理が必須。
  • 標準品管理
    標準品の繰り返し生産になります。営業面では顧客ニーズの把握が、生産面では標準原価の管理が重要になります。

スムーズに思い出せる方は、素晴らしいです!
頭ではわかっているつもりでも、与件文を読んでいると混乱してしまうタイプのわたし。
そこで、あれです。 文言と配置の記憶による俯瞰術 (語呂)の登場です!(ようやく)

いきなりいきますっ!「受け身なのりかちゃん。余罪あり。」

(ポイント:藤●紀香さんが再婚したニュースを思い出し、勝手に脳内で、紀●さんを恋愛に対して自由奔放な方だと思い込みましょう。)

この語呂合わせを記憶のフックに、先ほどの課題になりやすいポイントを想起できるようにしていました。
ちなみに、、品種と生産量、仕事の流し方もざっくり以下のようにグループ分けします。課題になることも被ります。

この概要を瞬時に整理できると、C社にとってなにが課題にやりやすいか、あてをつけることができます。上の定義が曖昧な方は、再度運営管理の教科書を開きましょう!!

助言編:~難しく考えず、出来ていないことを、やってください、というだけ~

だいまつさんの記事に書かれていることですが、本当にその通りだと思います。

特に製造業に明るい方は、与件文に書いてあることが信じられない(当たり前のことができていない)と思うことがあるかもしれませんが、深く考えすぎず、与件文・図表でできていないと書いてあったら、「ただやってください」と書きましょう。

だいまつさんの記事では、事例Ⅲは以下の4つの階層に分けて整理されると考え方のヒントをくれています。
詳細は上述のブログを読んでいただきたい(むしろ上記の記事への誘導が本記事の目玉?)ですが、今回はきゃっしいさん、だいまつさんのレイヤーでいうところの、生産管理と生産性向上というタグをつけて、私が使っていたフレームワークや語呂合わせを紹介します!

(冒頭のだいまつさんの記事より。このまま覚えておきたい。)

 

生産管理

進捗管理・現品管理・余力管理

さきの図によると、生産管理は計画を立てて統制(管理)して、実行フォローするという一連のプロセスということになります。
当たり前のことですが、当たり前のことをきちんとやってくださいというのが事例Ⅲです。
ここで、なゆたはどうしても進捗管理のみに着目してしまいがちな癖がありました。現品管理や余力管理の情報にもアンテナをはるために、上記3つを語呂で覚えました。

それではいきますっ「管理するのは茂代ちゃん。」

進捗管理(し):納期の維持・生産性の維持調整を目的として、計画に対する進捗状況を把握する事(作業進捗率/完成個数、等)
現品管理(げ):進捗管理の確実化、過剰仕掛品の防止、モノと情報の一致を目的として、特定の時点における現物の数量を確認する事
余力管理(よ):需要変動や負荷変動への迅速な対応、納期・数量確保、適正操業度・在庫の確保を目的として、生産数量能力(人・設備)とその期間に確保していた仕事量(負荷)の差を余力と言い、能力と負荷のバランスを取ること。

受注生産と見込み生産でそれぞれのどの管理が比重が重くなるか、紀香ちゃんをご存じな方はわかりますよね!

ふふふ。次いきます。

生産性向上

作業改善

ここからは語呂というよりフレームワークです。生産性改善に向け多角的な視点を検討できるように、覚えておくとよいと思うフレームワークです。

かざってとうふ」ムダの見つけ方

工程上の改善シーズ=無駄を探すのに有用なフレームワークです。

  1. 加工のムダ…不要な工程や作業がないか
  2. 在庫のムダ…不要な仕掛・製品の在庫がないか
  3. つくりすぎのムダ…不要なモノを過剰に作っていないか
  4. 手持ちのムダ…やれる仕事がない「待ち」の状態がないか
  5. 動作のムダ…不要な動きがないか
  6. 運搬のムダ…モノの移動が適切か・仮置き・横置き作業が発生していないか Cf.動線、SLP
  7. 不良のムダ…不良品や手直しが必要なモノをつくっていないか cf. 良品率

参考:《トヨタ生産方式》ものづくりにおける「7つのムダ」とは?

3S

言わずもがな、単純化(Simplification)・標準化(Standardization)・専門化(Specialization)ですね。※5Sと混同しないようにお願いします。

単純化…複雑なことは続きません。材料・部品・ルールが多いなら減らしましょう。作業や管理方法が複雑であれば、統一できることを探し、単純化しましょう。やらなくていいことを見定め、作業自体をやめるというのも単純化には効果的。

標準化…雑然とした現状を整理し、一定の順序に分類し、広い範囲に適用できるようルール化する事。モノも方法も、種類を減らし、形状や寸法などの類似性から統一化、使用頻度が高いものから管理基準を決める(ABC分析が有用)ことも効果的。

専門化…特定の作業や製品ラインに特化させ生産性の向上/原価削減を狙います。(流れ作業にしない)ただデメリットもあることに注意。(生産のフレキシビリティが落ちる、など)

ECRS

こちらも言わずもがなですが、必ず頭に入れておきましょう。省略効果の大きさ=検討の優先順位は上から順です!

①Eliminate(排除)・・・効果:100%cut
作業を失くせないか。

②Combine(結合)・・・ 効果: 50%cut
一緒にできないか

③Rearrangement(交換)・・・ 効果: 25%cut
作業自体は残る、前後工程の省略≒1/4

④Simplify(簡素化) 効果:
上記3工程を踏まえた作業を、実施できるようにする

参考:3倍!!美味しい学び:目指せ運営管理マスター byと~し

IE手法〔作業研究・分析手法〕の覚え方

直接試験で出題されることはないかもしれませんが、実際の改善活動につなげるためには、現状を正確に捉えることが重要です。その出発点があって初めて、より経済的な作業方法を発見したり、標準化・標準時間の設定が出来、作業者の教育・訓練ができます。合格後も含めて、頭に入れておいて損はないかと。

いきますっ「放水作業、講堂火事」(東大の学生運動を頭にイメージしましょう)

出典:http://fujimimiyoshi-toumonkai.blog.jp/archives/9168011.html

参照:【渾身】道場歴代★語呂合わせ集 ~後編~

情報

「DRIINK」

こちらも非常に重要なフレームワーク(語呂合わせ?)です。情報関連で問題が生じている際の具体策になります。

D=データベースの活用
R=リアルタイム

I=一元管理
N=ネットワーク
K=共有化

また、試験以降も重要になってくると思うので、ITプロジェクトを取る際の留意点はぜひ押さえておきましょう。 
①必ず社長がプロジェクトのイニシアチブをとる。
②業務改革と情報化を一体にする。
③業務改革のリーダーを責任者とし、情報化のリーダーはサブとする。(システム構築ありきにしてはいけない)
④関連する部門にはプロジェクト推進担当者を任命し、メンバーにする。
⑤実行計画・フォロー体制を整える。

出典: 【事例Ⅲ】過去問から学ぶ

おまけ(受験生時代知りたかった)事例Ⅲ対策における必読記事

TAKUROがだいまつさんの記事に補足して、解答の組み立て方まで丁寧に解説してくれています。神記事!
ふぞろいでも事例Ⅲを担当した、アヤカの集大成の記事!アヤカの記事は誰しもすぐ真似できるように、ノウハウを定型化してくれています。もし解法確立に迷うなら、1からアヤカの真似をしてみましょう!何かつかめるかも。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

上記フレームワーク、ゴロは試験勉強=点を取るだけのものでしょうか。いえいえ、実際の診断業務でも、多面的に検討を進めるのに、非常に有効です。
ぜひ、試験勉強中にマスターして、実際の診断業務や、本業の改善にも使っていってくださいね!

今日も最後までお読みくださりありがとうございました。明日はmasumiです!お楽しみにーーー^^


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【事例Ⅲ】押さえたい一次知識+αはゴロで覚えよう byなゆた”へ3件のコメント

  1. カカ より:

    昔の記事にコメント失礼致します。
    見込生産と受注生産の覚えかた、活用させていただいております。ありがとうございます。

    1点質問なのですが、「見込生産の需要予測向上」の対応策としては営業と連携でしょうか?

    H24第2問で書いてみたのですが、ふぞろいはキーワードが入っていませんでした。
    営業と連携となると与件文に営業との連携ができていない、等記載が無いため不適当だったのかもしれないのですが、上記対応策の理解がそもそも間違っているかもしれないので確認しておきたいと思いました。

  2. ロム より:

    なゆたさん、事例Ⅲに関する一次試験知識の記事ありがとうございます。

    受注生産については、納期管理は思い出せても毎回リードタイムの短縮を忘れてしまうのですが、本記事のおかげでばっちり頭に定着できそうです。
    不思議なもので、普段の勉強だと頭から抜け落ちるのに、一発合格道場に記事として取り上げられたものについては何故か忘れにくいんですよね。

    私はストレート合格を目指していく中で勝手にアヤカさんを推させてもらっていますw
    事例Ⅲはアヤカさんの記事を中心に使い倒しながら二次試験に備えようと思います!

    1. なゆた より:

      ロムさん、コメントありがとうございます!!

      参考になる点があってよかったです

      ラスト1ヶ月も引き続き頑張ってください!!!

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