GWはSCで学ぼう!~ショッピングセンターと診断士試験~ by Takeshi
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はじめに
Hello, DOJO!
待ちに待ったゴールデンウィークですよ!
本日4月29日は、道場14代目の2次セミナーが開催されます!
時間は14時から16時まで。申し込みをされた方は、お手持ちのメールアドレスに届いたURLから、ご参加をお願いいたします!
GWはどう過ごしますか?
今日からゴールデンウィーク!中には9連休なんて方もいるのではないでしょうか。
道場14代目からも、みなさんのGWを充実したものにすべく、いろんな過ごし方を提案しています。さたっちやうっかりアッパ、s.t.oのブログを読んでみて、自分に近いタイプを見つけて実践してみてください!
気合いれてどんどん勉強に突っ走りたいところですが、その背後に何か感じませんか?
私も頑張ってるわよね。あなた、ご褒美はないの?
ひい!も、もちろんあります!
そう、みなさんの周りの方々も忘れてはいけません。ちゃんと日頃の感謝の気持ちを込めて、家族サービスもぜひしてあげましょう。
例えば、一緒にショッピングセンターにでも出かけてみるのはいかがですか?実は、これが今日の本題です。
勉強が心配だけど家族を楽しませなきゃ…というみなさんのために、試験に出るショッピングセンターの知識を紹介していきます!
でもお前連れていく家族いないだろって?言ったやつは後で屋上な。
ショッピングセンター(SC)のあれこれ
地元のお店は?SCの統計
みなさんはショッピングセンターと聞いて、どこを思い浮かべますか?
実は日本ショッピングセンター協会が、全国SC一覧を公表しているんです!
これを見ると、イオンやららぽーとなどの定番だけでなく、あべのハルカスなどの高層ビル、東京駅一番街などの駅チカ、さらには成田国際空港を代表とする空港施設も名を連ねています。
以下にSCの統計から重要なものをピックアップしています。駅ビルの多さも考えると、東京都が一番SCの数が多いのも納得ですね。
SCの統計は隔年で出題(R3、R1、H29)されているため、今年は出題される可能性がありそうです。ここではあえて、ざっくりした数字のみ載せています。
SCの数 | 3,000超 |
1SCあたりの平均店舗数 | 50店舗超 |
1SCあたりの平均店舗面積 | 20,000m2弱 (サッカーコート2.5面くらい) |
SCが多い都道府県 | 東京(348)>愛知(229)>大阪(222) |
あなたの家の近所のSCも、平均より上か下か調べてみると面白いですよ!
どこのSCに行こう?商圏の問題
GWにどこのSCに行くか、いざ決めようとすると迷いますよね。今回は候補を2つまで絞ってみました。
腕時計とゴルフグッズが欲しいんでしょ?いいものをそろえてるよ!
映画館もフードコートもある!一日中遊べるよ!
この2つのSC、現実ではコンセプトも売り出し物も全く違います。しかし、これが同じくらいの魅力だったら、どちらのお店に行く可能性が高いんでしょう?
しまった、計算問題だ!
これは、それぞれのお店の商圏を求める問題になります。商圏とは、あるお店に来店する可能性のあるエリアのことを表します。そのお店の魅力度が高ければ、遠くても行きたいと思わせる力があるということです。
先ほどの2つのお店の候補について位置関係が、以下の通りの場合を想定します。
それぞれのお店の売場面積と、お店までの時間距離が与えられた場合、使うのは経済学者ハフさんが提唱したハフモデルです。これは、お店が持つ吸引力を数式として表したものです。
数式で見てもよくわからないので、上の図を参考に実際に数字を入れてみましょう。ここでは修正ハフモデルとして、お店までの距離の累乗を2としています。
こうやって計算してみると、家から遠く、売場面積も小さい百貨店Aに行く確率は、たったの1/28しかないことがわかります。ハフモデル(および修正ハフモデル)では、このように2つ以上のお店を比較して、あるお店にいる確率を求めます。
しかし、ハフモデルの弱点は「お店の魅力度=お店の売場面積」としているところです。例えば、百貨店には高級時計店があってモールにはない場合、百貨店の魅力度は売場面積から変化することが想像できます。
今は高級時計がほしいんだ!
この場合、お店の面積を「行きたいお店の数」など別の指標に置き換えてみると、ハフモデルの計算結果も全く異なるものになります。
行きたいSCを家族と相談する際は、ぜひハフモデルを基にいろんな数字を当てはめてみてください。いろいろ計算してみると、自然と1次試験対策につながります!
商圏を求める式は、他にライリーの法則、ライリー・コンバースの法則もあります。
復習をお忘れなく!
SCに行ってから?店舗・販売管理の話
SCに行くと、あらゆるお店が魅力的に見えてきます。自分や家族が店頭で足を止めてしまうような、一目ぼれする商品が置いてあるお店もあるかもしれません。
これらはすべて、お店が売上を伸ばすためのマーチャンダイジングです。下に一例を示していますが、SCは店舗・販売管理のネタの宝庫です!
外観
店内配置、陳列
照明
什器
価格決定
バーコード(経営情報システムに関連)
などなど…
何も考えずにSCを回るだけではもったいない!それぞれのお店がどのような工夫をしているか、考えながら歩いてみるのも面白いのではないでしょうか。
日常生活から学ぶことの重要性については、ひろしやトロオドンが以前に取り上げてくれました。そちらもぜひ読んでみてください!
2次試験との関連性
ところで中小企業診断士の2次試験では、商店街に立地する中小企業のお店の事例がよく出題されます(特に事例Ⅱ)。これらのお店は「大きいSCが近くにオープンした」→「商店街が衰退し始める」という問題を抱えていることが多いです。
このような事例で、SCは「3C分析における中小企業の競合(Competitor)」として登場し、「大衆向け、大量、低価格」を強みとしていることがあります。
設問で中小企業のお店が取るべき戦略を助言する問題が出た場合、どのような回答をすべきでしょうか?
商店街のお店をあきらめて、SCに出店し直せばいいじゃん
と心の中で思っても、おそらくそれが正解になることはありません。
この設問での定番解答は、SCとの差別化戦略をとり、特定のターゲット層にグッと刺さる付加価値を提案していくことが挙げられます。具体的な例は省略しますが、競合であるSCを正しく分析したうえで、中小企業の強みを活かしていく考え方が必要になります。
最後に
以上、GW初日にふさわしい(?)SCのお話でした。家族を連れて(もしくは一人で?)SCに行くときは、ぜひ診断士の知識も学ぶ姿勢も忘れずに楽しんできてください!
オンオフを上手に使い分けて、有意義なGWを!
明日はおのDの出番です!
今日残念ながら2次セミナーに参加できなかった受験生へ。
セミナーでお伝えしたかったことを紹介します!
巻末ゴゲン講座 第4回
巻末ゴゲン講座とは、診断士試験のカタカナ用語の語源を解説するミニコーナー。
一発合格道場 Takeshi 著
受験生の長期記憶に貢献することを目的とする。
ゴールデンウィークの語源は諸説あります。中でも、5月上旬に公開した映画が大ヒットしたことによって映画会社の役員が命名したという説や、テレビのゴールデンタイムからの連想である説が有力のようです。
上記の経緯より業界用語という側面を持っているため、NHKではゴールデンウィークという単語を使わず、春の大型連休という表現にしているそうです。
へぇ~
今日の用語はこちら!
コンカレントエンジニアリング(経営情報システム)
コンカレントエンジニアリングとは、各部門・各企業が情報を共有しながら、協調して工程を進めていく製品開発手法のことである。
コンカレントエンジニアリングは、設計しながら試作品を作製するなど複数の工程が同時並行に進むため、リードタイムの短縮やコスト削減につながるというメリットがあります。
詳しい説明は、道場12代目にのみさんの記事をご覧ください。
語源 Concurrent Engineering
Concurrentという単語を見て「ん?」と思った方。いつもブログを読んでくださりありがとうございます!
実はこの単語、ゴゲン講座の第2回と第3回の応用なんです!
接頭辞のconは、comと同じで「一緒に」を意味します。そしてcurrentは「流れている」から「流行している」、そして「現在の」という意味に派生したのは第3回でお伝えした通りです。
この2つを組み合わせて、concurrentは「現在を一緒に」=「並行して」という意味になります。
ちなみにengineeringは、ラテン語で「エンジンを生み出す」を意味するingeniumが語源と言われています。genは「生み出す」という意味があり、現在もgenerate「生み出す」にその片鱗を見出すことができます。
このように、一つの語源から複数の単語が派生することがよくあります。
「conは一緒に」みたいにセットで覚えておくと、単語を忘れかけた時に思い出すヒントになるかもしれません。
次回もお楽しみに!
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