それを捨てるなんてとんでもない ー1次の超頻出論点ー by ひろし

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捨ててはいけない大切なもの

ひろし
ひろし

まいど、どーも!
14代目のお好み焼きソース顔、ひろしです。

突然ですが皆さんはRPGゲームはしますか?

今はそんな時間がなくても、昔はしたことがありますか?

「それを捨てるなんてとんでもない!」

某ゲームの中では、物語を進めるために大切なアイテムを捨ててしまおうとすると、こんな天の声が聞こえてきます。

同じように中小企業診断士1次試験でも、捨ててはいけない大切な問題があります。

それは例年のように決まって出題される論点。

例えば1次試験の「経済学」の「経済統計」や、「中小企業政策」「中小企業者の定義」などは毎年必ず出題されます。これらは頻出論点のため、慣れると得点源にすることができます。

今日はそれらの問題とどんな対策ができるかを見ていきましょう。
一部は出題テーマが非常に広く、いわゆる「捨て問」にされやすいテーマもあります。そういった問題でも直近の出題論点を調べてみました。範囲を絞って勉強する際の参考にしてください。

某所にて

あら、兄ちゃん、ホルモン焼き好き?
食べに行かん?

トラ柄のおばちゃん
トラ柄のおばちゃん

ホルモン?いいっすね。
そういえば、ホルモンって大阪弁が語源ですよね? 

せやで。「ほうるモノ」*やって。
「捨てるもの」って意味らしいね。
あんな美味しいのに捨てるなんてもったいない

トラ柄のおばちゃん
トラ柄のおばちゃん

* 放る(ほうる)=投げ捨てる の意味
上記が語源となっているという俗説がある。

捨てるんがもったいないといえば、
試験にも「捨てたらアカン問題」がいっぱいありますね・・・ 

経済学 ー 経済統計

中小企業診断士試験 1次試験の最初の最初の問題
第1問と第2問に決まって提出されるテーマとして、経済指標をグラフから読み解く問題が出題されます。

使われる指標は毎年異なりますが、直近5年の問題は以下のようになっています。

試験年度問題番号出題された指標
令和4年第1問国内のジニ係数と所得格差の改善状況
第2問国内の実質GDP成長率と各需要項目の寄与度
令和3年第1問実質国内総生産 日、米、中、英で比較
第2問国債等の保有者別内訳
令和2年第1問日本、米国、ユーロ圏における政策金利の推移
第2問日本の貿易相手国上位5か国(2019 年時点)
令和元年第1問政府の債務残高(対GDP 比)の国際比較(米、伊、日、英、独)
第2問中国の貿易相手国・地域のシェア(2017 年)
平成30年第1問賃金と労働生産性の推移、および
労働分配率と営業利益の推移
第2問国内の消費支出、投資支出、
政府支出の変化の推移

正直なところ、私は経済学が得意ではなく完全に捨て問にしていた問題です。
具体的な対策としては、新聞の経済欄をよく読む、くらいしか(私には)思いつかないのが事実です。

しかし、この経済統計、直近の経済情勢を踏まえた問題が出ることがあります。そこから考えると

  • 外国為替の動向 (2022年10月に大幅な円安)
  • ロシア・ウクライナ情勢による原油・原料価格の高騰
  • コロナ禍の収まりを踏まえた経済動向

などは出題される可能性があると考えられます。

ヤマをはるような形になってしまいますが、これらの指標については直近数年の動きを確認したりニュースを検索したりすることができる対策かと思います。

当たるもハッケ、当たらぬもハッケ

中小企業経営・中小企業政策 ー 中小企業の定義

1次試験の最後の科目「中小企業経営・中小企業政策」はその名のとおり、前半の「中小企業経営」と後半の「中小企業政策」の二つに分かれます。

その後半戦の一番最初、すなわち「中小企業経営・中小企業政策」のど真ん中に毎年決まって出題される問題があります。それが中小企業基本法に定められる「中小企業の定義」です。

業種中小企業者(下記のどちらかを満たすこと)
資本金従業員数
製造業その他
(以下の3つを除く)
3億円以下300人以下
卸売業1億円以下100人以下
サービス業5千万円以下100人以下
小売業5千万円以下50人以下

暗記が苦手だった私は最初はこれを覚えるのに苦労しました。語呂合わせが一番かんたんだと思います。

また、気をつけないといけないのは「資本金」と「従業員数」のどちらかを満たすことです。どちらか片方が該当すれば中小企業の定義に当てはまります。(大事なことなので2回言いました。)

この問題については、難易度が高くなく確実に点を取れる問題の一つとされています。

「中小企業者の定義」の覚え方については、
ほらっちこと洞口先生のYouTube動画を見てください!

せいさん・おろいち・こご・さーこい!!

ほらっちチャンネル

①中小企業基本法~中小企業の定義~【中小企業診断士試験対策】

*こちらの動画に限らず、受験生時代ずっと見ていたYouTubeチャンネルです。
中小企業政策が苦手だった私にとってなくてはならないチャンネルでした。

経営情報システム ー SQL

経営情報システムからは、SQL文の問題が一旦出題されなかったものの、近年連続で出題されています。

SQLとは「Strcutred Query Language」の略で、リレーショナルデータベース(RDB)を操作するためのコンピューター言語のひとつです。

SQLは以下のように分かれますが、今のところ出題されているのはもっぱらデータ操作言語(DML)、もっと言うとその中の「SELECT文」が多く出題されています。

平成26年にはデータ定義言語についても出題されていますが、出題頻度から優先順位は低いと考えられます。

 

SQL

  • データ定義言語(DDL):データベース(表自体)を作成したり、削除したりする。
  • データ操作言語(DML):データベースにまとめられているデータを操作する。目的によって以下に分かれる
    • SELECT文:データを取得、抽出する
    • INSERT文:データをデータベースに挿入する
    • UPDATE文:データを更新する
    • DELETE文:データを削除する
  • データ制御言語(DCL):データに対するアクセス権の付与・はく奪などの制御を行う

SELECT文とは特定の命令を記述して、データベースの中からデータを取得してくる文章で、ものすごく大雑把にいうと以下のような構造になっています。

SQL:SELECT文

SELECT 「抽出するデータ」

FROM 「データを抽出する表」

WHERE 「抽出する条件」

そして、SQLについて過去の出題例は以下の表のようになっています。

試験年度問題の内容
令和4年第5問 WHERE句 LIKE演算子の使い方
令和3年第10問 UNION句の使い方
令和2年SQLについては出題されず
関連した問題として
第6問でRDBの正規化、第8問でCSVファイルの説明について出題
令和元年SQLについては出題されず
関連した問題として
第4問で表計算ソフトの式(絶対参照「$」)について出題
平成30年第4問 WHERE句で複数条件を扱うAND演算子の使い方
平成29年第10問 WHERE句でAND演算子とOR演算子の使い方
平成28年SQLについては出題されず
関連した問題として
第5問で表計算ソフトの式(COUNTIF関数と演算子の使い方)について出題
平成27年第8問 ORDER BY句の使い方(昇順・降順)
また第5問のIF関数を用いた判定式は表計算ソフトの知識で解答できる
平成26年第9問 SQL言語の要素について
平成25年第9問 WHERE句 AND演算子とOR演算子の使い方
*SQLについて出題されなかった年のみ関連問題を記載しています。

これを見る限り、直近10年で7回SQLに関する問題が出ており、WHERE句の中の演算子の使い方、つまりデータ抽出条件を読み解く問題の出題頻度が高いです。

また、SQLについて出題されていない年は表計算ソフト(いわゆるMicrosoft Excelとかですね)に関する問題が出ています。(CSVもExcelをよく使っている人なら扱うことがあるファイルです。)データを扱うための知識という点で出題されているのかもしれません。

これらの情報を元に出題されそうな点を考えると、WHERE句で使われる「条件の絞り方」について覚えておくのがよさそうです。

WHERE句に入る条件の中で優先順位が高いものを挙げると

  • 等号(=)、不等号(<、<=、>=、>)、等しくない(<>もしくは!=)といった比較演算子の使い方
  • AND(~かつ~)、OR(~または~)、NOT(~でない)といった論理演算子の使い方
  • LIKE、BETWEEN、INなどの演算子の使い方(少し難易度が高く優先順位は下がります)

などとなります。

詳しく調べてみたい方は「SQL 条件指定」などのキーワードを使ってネットで検索してみるとそれぞれの演算子の使い方が出てきます。

財務・会計 / 事例Ⅳ ー 財務分析

財務会計においては、令和4年こそ出題されませんでしたが財務指標を用いた分析問題が頻出論点です。

主に、安全性指標・効率性指標・収益性指標(ときとして生産性指標など他の指標も)を与えられた貸借対照表や損益計算書から計算したり、ある経済活動によって指標が良化・悪化するか、などが問われたりします。

過去に1次試験で出題された指標は以下の通りです。

指標名出題年度
収益性指標売上高総利益率
売上高営業利益率R1 第11問、H25 第5問(1)
売上高経常利益率
効率性指標有形固定資産回転率
棚卸資産回転率
売上債権回転率
総資本回転率(総資産回転率)R1 第11問、H27 第11問(1)、
H25 第5問(1)
安全性指標自己資本比率R2 第11問、H28 第9問(2)
負債比率H26 第10問、H25 第5問(2)
固定比率R2 第12問、R1 第11問(1)、
H29 第12問、H28 第9問(2)
固定長期適合率R3 第10問(1)、R2 第11問、
H29 第11問、H25 第5問(2)
流動比率R2 第12問、R1 第12問、
H29 第12問、H28 第9問(2)、
H26 第10問、H25 第5問(2)
当座比率R2 第11問、H29 第12問
インタレスト・カバレッジ・レシオR3 第10問(2)、H29 第11問、
H27 第11問(2)
正味運転資本H28 第9問(2)
その他
(資本利益率)
自己資本利益率(ROE)R2 第11問、第12問、R1 第12問、
H29 第11問、第12問、H28 第9問(2)、
H26 第9問、第10問
総資本純利益率(総資本利益率*)R2 第12問、H26 第9問、第10問
総資本営業利益率R1 第11問(2)、H29 第11問、
H26 第7問、H25 第5問(1)
その他
(生産性)
付加価値率H30 第10問
労働生産性H30 第10問
労働装備率H30 第10問
労働分配率H30 第10問
* 総資本利益率としか記載はないため、総資本純利益率ととらえている。
**ほかにR3 第9問、R1 第12問、H29 第13問でキャッシュフローの増減が問われた。

ただ、1次試験では重要項目であるのに変わりないのですが、あくまで”頻出”論点です。

しかし2次試験(事例Ⅳ)では必ず出題されます。しかも年々難化している事例Ⅳにおいて数少ない得点源にしやすい問題です。
(この財務分析の問題が難化したことにより令和4年の事例Ⅳは地獄絵図でしたが・・・)

もし1次試験で捨てることが許されても(=他の問題で得点をカバーできても)、2次試験で捨てることは許されない問題です。
2次試験での他の問題は概して難易度が高く、そこで点を稼ぎにいくのが難しいからです。

かく言う私は1次試験のとき、一部の指標はうろ覚えでもなんとか乗り切りましたが、2次試験でいやというほど覚えなおす羽目になりました

少なくとも、2次で頻出の収益性指標効率性指標安全性指標の3つ+1次で頻出の自己資本比率は覚えておきましょう。

また、令和4年の2次試験で生産性指標が問われた点にもご注意ください。

あんた、財務分析が専門ちゃうの?

トラ柄のおばちゃん
トラ柄のおばちゃん
ひろし
ひろし

いや、ほんまに…。

財務分析自体は超重要項目として、先代の記事でも度々取り上げられています。覚え方も含めて参考にしてください。

財務分析 ー 先代の記事

事例Ⅳ・経営分析マニュアル by 元吉本芸人☆診断士(登録予定)なおさん
https://rmc-oden.com/blog/archives/152366

生産性分析のこと覚えてますか?【中小企業診断士】 by いけやんさん
https://rmc-oden.com/blog/archives/140347

サクッと覚える財務指標♪ by かわともさん
https://rmc-oden.com/blog/archives/114053

経営法務 ー 英文契約書

経営法務では「英文契約書や国際取引」に関する問題が毎年出題されています。特徴は、1~数パラグラフの英文が出てくる事例問題で設問が2~3問出題されることもあります。

毎年出題されるにも関わらず、いわゆる「捨て問」とされることが非常に多い問題です。これは英語に苦手意識を持つ方だけに限らず、案外英語が得意な方も苦手としている方は多いです。

道場メンバーに確認したところ、こんな感じです。
1/3のメンバーが「捨て問。当たればラッキー」と答えていました。

英文契約書の問題は法務文書独特の表現も多く、最初に長文の英語を見たときは拒否感を示すこともあります。

実際には英文を読まなくても法律の知識だけで解いたり少なくとも強い英語力が必要でなかったりで解答できるケースはあり、それについては先代の記事でも書かれています。

英文契約書 ー 先代の記事

【経営法務】英文問題を英語を使わず読みほぐす byさろ
https://rmc-oden.com/blog/archives/154550

【経営法務】英文問題を読み解く~秘密保持条項~ byさろ
https://rmc-oden.com/blog/archives/157474

英文契約書の特徴と読むコツとして、いくつか挙げておくと

  • 法律文書独特の表現が多い
    • 義務「~しなければならない」を表すshall、許可「~してもよい」を表すmayを理解
    • 契約書や法律文書によく使われる単語や表現を覚える
  • 異常に長い主語や目的語
    • 助動詞のshallやmayを探せば主語がわかりやすくなる
    • 過去形はほとんど使われないので「~ed」が付いた動詞は過去分詞か受動態が多い
  • andやorによる文章や単語のつながりが複雑
    • どの動詞、名詞が並列になっているかを理解しながら読む

などがあります。

これらを抑えて読むことで、英文契約書に慣れていない方も少しは読みやすくなります。

ひろし
ひろし

英語は嫌いじゃないねんけどな。

あんた、仕事でも契約書読むのは嫌いやったもんな

トラ柄のおばちゃん
トラ柄のおばちゃん

おつかれさん~

本日は、(ほぼ)毎年出題される、捨ててはいけない問題を取り上げました。

1次試験の過去問にまだ慣れていない方、通して解かれていない方はこれらを踏まえたうえで問題を見てみてください。「あぁ、これね」って気持ちになるだけで少し余裕が生まれます。

(一方で出題傾向がガラッと変わる可能性がぬぐえないことは忘れないでください)

いずれ、この中のテーマについて掘り下げていきたいと思います

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

ひろし
ひろし

ほな、みなさん、また今度♪
明日は14代目おっとり系、アストロの投稿です

わいやで~

アストロ
アストロ
トラ柄のおばちゃん
トラ柄のおばちゃん

ほな、またね~♪

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