【事例Ⅰ~Ⅲ】各事例の特徴をつかもう!
katsuです。
昨日、一発合格道場では「2次対策ワークショップ」を開催しました。
ご参加いただきましたみなさまありがとうございました!また、ワークショップでは積極的に発言していただいて本当にありがとうございます。
とある参加者様からは、気づきがあってよかったというような声をかけてもらったりしてとても嬉しく思います。
今後の学習に少しでもお役に立っていただければ幸いです。
さて、今回のワークショップのテーマの1つに「本試験直前に各事例の特徴・対策を説明できる」状態にしておきたいという話があったかと思います。
これは、私が8月の最初のセミナーで事例演習によって“事例の特徴を説明できる状態”にするということが重要であると主張した部分でもあります。
特に事例Ⅰ~Ⅲは基本的には事例を解くということでは共通的な手段で行うと思うのですが、意外とその特徴には差があって、そのことを意識するようになってくると、合格に必要なスキルである「読む」「考える」「伝える」というスキルを存分に発揮するためのサポートをしてくれるというのが私の個人的な意見です。
今回は私の勝手な事例Ⅰ~Ⅲのイメージと それがどのように役に立ったかなどを紹介していきたいと思います。納得できる部分については心の隅においておいてください。
事 例 Ⅰ
私の場合、過去問を解きはじめて一番解けなかったのが事例Ⅰでした。
その原因は「事例Ⅰが組織・人事中心の事例」であることへの意識の弱さだったと思います。
そして、事例Ⅰが少しづつですが、書けるようになったきっかけが昨年の道場のこの記事でした。
この中にでてくる「茶化」というゴロ合わせがとにかく効きました。
採用・配置・報酬・育成・評価 →「茶化」
ちょうど模試の直前。この記事を読んでおいて本当に良かったと思います。そして、模試ではもちろん「茶化」と最初に答案に書きました。
事例Ⅰでは大体5問中2・3問がこの5つの中からでてくるような気がします。
これを意識してないうちは「まさに組織・人事をことについて聞いてきている設問」に対して全然関係ない方向性の解答を書いてしまうということがよくありました。与件に書いてある重要な部分についても全然気づけなかったです。
10月頃、過去問7年分を利用して設問と解答をExcelで入力してそれを設問のパターン別に分けるということをやりました。
直前に事例Ⅰに使えるキーワードを過去問から拾っておきたいという意図で行いましたが、事例Ⅰは設問パターンが多くなかったのでいくつかにまとめることができました。
これを行ったことで設問を見た瞬間に、この設問は「組織・人事」の観点で答えなければダメだという判断がつくようになり、また解答に使いそうな言葉もある程度ストックできたことで、事例Ⅰにやっと少し自信がもてるようになりました。
特に組織・人事系の設問の解答作成が苦手な方にはこの方法も効果があるかもしれません。
事 例 Ⅱ
私は事例Ⅱの特徴をまとめるにあたっては、前回の記事で少し紹介した書籍
岩崎邦彦著 『スモールビジネス・マーケティング――小規模を強みに変えるマーケティング・プログラム』 中央経済社
(通称:スモビ)を利用してまとめました。
こだわり・個性・地域・地元・インターナルマーケティング・販売員満足度の向上・口コミ・関係性・絆・顧客維持・愛顧
書籍にでてくるこういった重要ワードが、事例Ⅱでは、そのままの言葉とは限りませんがよく出てきます。昨年度に関しても半分くらいでてきていたと思います。
また、事例Ⅱは対応付けが難しいという特徴があり、私はこれを苦手に感じていました。対応付けは難しいですが、逆にいえば、これは対応付けに迷うくらい与件にヒントが多いということです。
そこで本試験では「とにかく与件から離れないという気持ちで臨むこと」を事例Ⅱのメインの対策・方針として意識していました。
昨年度でいえば、特にコーズリレーテッドマーケィングに惑わされず、与件に徹し、また“スモビ”の消費者との関係性強化というよく問われるテーマとしておさえていたことがうまく正しい解答へ考えを導くことができた要因ではないかなと思っております。
事 例 Ⅲ
実は事例Ⅲに関しては過去問を3年分しか解いておりませんでした。この3年分の傾向はとても似ていて、Excelで1つの表に3年分の設問と解答の方向性をまとめただけでだいぶ特徴がつかめました。
私の事例Ⅲのイメージは・・・
これまで外部環境変化になんとか対応してきているため、一見よさそうな企業である。そして、営業面に強みか弱みを抱えている。さらに生産面(QCDの観点)からよく内容を分析していくと、どこかに「致命的な問題点」がある。それを情報面でもうまく対応しつつ、さらなる外部環境の変化に関してどう対応していけばよいか提案をしなければならない。
とこんなイメージをもっておりました。
ここ4年では、1つの設問(主に設問1)で、営業面を含めた強み弱みなどが聞かれ、設問2つ3つくらいで生産面における「致命的な問題点」の解決と今後に関する提案の問題、残りひとつが情報の利用に関する問題という感じだと思います。
私は特にこの中で「致命的な問題点」を探すのが難しいと思っておりました。
しかし、これを探す意識を持つだけでだいぶ意識が変わり、またQCD、全体最適への意識を高めることによって見つけることができるようになった気がしています。(事例Ⅰでは「茶化」を頼りにしていましたが、事例Ⅲではこの記事の工場長のように、「QCD・・・全体最適・・・」と私もつぶやいてました。)
最 後 に
ワークショップでも紹介があったと思いますが、道場の記事では、検索するとファイナルペーパーを含め各事例の特徴、各事例に対する個人的な対策などが書いてある記事がかなりあります。
昨年の私は、過去記事使って総まとめシリーズ(by ふうじん)を利用することで各事例を知るためのヒントがたくさん得られました。
また、今年の記事としては、意外と少ない感じがするのですが、せんせいのこの記事、はんたのこの記事、またマイスターが事例Ⅰと事例Ⅱについて書いており、お薬ハックがファイナルペーパーという形で公開しています。
こういった記事は各事例の特徴をつかむためのヒントとなると思います。
ただし、事例の特徴を知ることが、コアスキルに対してサポートしてくれるようになるには、事例の特徴を知りそれを活かしながら事例を解く、つまり特徴をふまえた上で「読む」「考える」「書く」というプロセスを実際にやってみることが大事だと思います。
そしてその上で、特徴を踏まえた各事例への対策、どのような注意を払えばよいかをご自身で考えてみてください。
特徴自体に関しては他人から教えてもらったり、ブログを読んだりすることで得ることはできると思います。しかし、対策や注意を払うべきポイントなどはひとそれぞれなので、他人のものを利用するだけでは不十分だと思います。
また、この時点で各事例への対策や注意を払うべきポイントがほとんど浮かんでこないという方は過去問を利用して、時短テクである解いたふりなどを活用してもよいと思いますので、各事例と向き合ってみる時間を一度つくってみてはいかがでしょうか。
ぜひ本試験までには事例の特徴を他人に説明できて、さらにその特徴に対して自分がどのような注意を払って本番に臨むかを固めていってもらいたいと思います。
それでは、また。
by katsu
みやっちさま
こちらこそわざわざ遠いところお越しいただき本当にありがとうございました。
設問パターンを把握することで書きやすくなることは間違いないかなと思います。
ただ気をつけていただきたいのが、書けることが増えすぎて、逆に与件の根拠から飛躍しすぎた解答となる可能性があります。
そのことには注意してくださいね。
週末のオプションゼミ、ガンバってください!!
先日はありがとうございました!
京都から参加させていただいたみやっちです。
・事例Ⅰの解答の方向性がわからないこと
・根拠の抜き出しと対応付けが漏れること
が特に悩みでしたがkatsuさんに教えていただいたことを実践して克服します。
事例Ⅰの設問パターンを把握して、今週末のオプションゼミで結果を残したいと思います!