【事例Ⅱ】実録!24年度本試験「“コーズ”の問題はこう解いた!」
katsuです。
今回は昨年度の事例Ⅱで間違えた方が多い?と言われている第3問を「コーズリレーテッド・マーケティング」という言葉を知らなかった私がどう乗り切ったかについて書きます。
“ゆるわだ”スタンスで書いておりますので、ご了承下さい。
そして、今回の記事には重要なネタバレを含んでおります。
平成24年度事例Ⅱをまだ解いていない方は十分に注意してください。
もし、間違って読んでしまった場合には責任を負えませんのでご了承下さい。
また、9/23のワークショップにご参加の方は、当日の持参物となっております平成24年度事例Ⅱですので、ぜひこれを機に解いて答案を作成しておいてください!!
そしてその後、もしよろしければ今回の記事をお読みください。
P.S. 9/23開催ワークショップは、追加分も含めて定員に達しました。たくさんの方にお申込みいただき誠にありがとうございました!ワークショップ当日はよろしくお願いいたします。
↓ 以下ネタバレあり
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さて物語は、昨年の2次試験の事例Ⅱの開始直後・・・
第1問、第2問と設問を読み進める私。しかし、第3問までいくと明らかに違和感のある言葉を発見する。
そう。その正体は、コーズリレーテッド・マーケティング(以下、コーズ)。
聞き覚えのない言葉、しかしこれを見て最初に頭によぎったことは・・・
わからない言葉の意味はどこかに書いてあるのでは?という仮説
なぜなら平成23年度には、「サービスリカバリーシステム」というよくわからない用語に注釈がついていたからだ。
今年もきっとあるだろうということで、まず与件文から必死に注釈を見にいった。
すると、ご丁寧に注釈が書かれていた。
甲類焼酎と乙類焼酎の説明が!!
私は、思わず爪を噛んだ。
今考えるとこの注釈は必要なのだろうかと思う。“コーズ”を探しにきた私への「2年連続注釈になんて書いていないよ(笑)」という試験員からのメッセージだったようにも感じてしまう。
さて、そして一旦困った私。そこで今度は英語の意味からアプローチを試みる。
コーズ ⇒ 原因
リレーテッド ⇒ 関係
英語が苦手な私は、「因果関係が重要なマーケティング??」と不思議な答えを妄想した(結果なんて単語どこにもないのに・・・)が、自分でもイマイチよくわからないことは自覚できたため、「一旦保留だな・・・」と誰にも聞こえない声でつぶやいた。
仕方がないので設問を読み進める、すると第3問の(設問2)を読んでそこにはまたちょっとした気づきがあった。
・・・コーズリレーテッド・マーケティングが、B社の売上拡大に結びついた理由を考察し・・・
これは“コーズ”は売上拡大に確実に貢献したという事実が与件に存在するということではないか!
なにかきっかけを得たような気分になった私は、さらに設問1を読み返す。
B社が行ったコーズリレーテッド・マーケティングの概要を80字以内で整理せよ。
概要の整理・・・
ここで私は確信した。“コーズ”は与件文に概要が書いてあるんだと、そしてその概要のあとには売上拡大が書いてあるかもしれないと・・・。
仮説が正しいのではないかという希望が生まれたのである。
そして、とうとう与件文へ。
与件文を読みながら、各設問との対応づけを進めていた。
与件文は後半に入る。
そしてある言葉にひっかかる。
地元X市にフォーカスしたマーケティングを開始しつつある。
マーケティング!?X市にフォーカスか・・・。
4代目の会長が・・・を勘案し、もう一度地元のX市の消費者との関係強化を図るべきだ、というのがその理由である。
関係強化・・・リレーテッド=関係?
私の心臓が高鳴りだした。
その後は、X市の課題がつらつらと書いてあった。
祈るような気持ちで読み進める。
そしてとうとう・・・
B社はこの商店街の復興を自主課題の1つとし、
X市の課題をB社の課題にする・・・これは関係強化??
X市内向け製品の売上から一定額を、商工会議所が主催する商店街のイベント会場で実施されるお祭りなどのイベント事業、
売上!?
新たに商店街に店舗を出店しようとする店主たちに対する新規出店支援事業に寄付している。
B社が具体的に行った内容は寄付・・・
これが売上拡大に結び付くのか??
・・・・・
そうか!!商店街の新規出店支援を支援すれば、新規出店した商店街の小売店や飲食店への売上が増えるかもしれないな。
しかも、商店街復興に貢献すれば企業イメージはかなりUPするよな。
うん・・・このパターン、事例Ⅱでよくでてくる・・・消費者との関係強化・・・
ロイヤルティの向上か!?
B社製品を買うことで商店街の復興につながる。
だから消費者もB社製品を選んで売上も増える。
キターーー!!!! 私は心の中で叫んだ。
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さて、この稚拙な文章の物語を読んでいただきありがとうございます。
この話は多少誇張があるかもしれませんが、ほぼ当日の私のこの設問への取り組みだったと思います。
コーズはまず「原因」という意味ではありませんでした。
この点で私が良かったのは「コーズ=原因」という稚拙な英語力にこだわらず、自分よりも与件文を頼ったことかなと思います。
もちろん与件文でわからなければきっと稚拙な英語力に頼って書いてしまっていたでしょう。事例Ⅱにおいて、与件文は特に重要と思います。
事例Ⅱは、与件文に答えもしくは重要なヒントが書いてあることが多い、しかし、それを非常に見つけにくいように作っているという特徴があると思います。
また、昨日のせんせいの記事でもでてきた「スモールビジネスマーケティング」の存在は、「事例Ⅱを知る」ために私にとってはとても重要でした。
しかし、それが重要であると気付いたのは直前。
購入したのは前年の12月くらい。最初はなんか大学の教科書みたいだな・・・なんて思ったりしてあまり読んでもいませんでした。
でも、最後の方はちょっとした工夫のある小さなお店を見ると「これはまさにスモビだ!!」なんて、ある意味スモビ漬けになっていたのです。
ロイヤルティの向上に関しても関係性重視型マーティングということでスモビに書いてあります。
正直、この書籍を利用することの賛否は人それぞれだと思いますが、見ていない方は一度見てみてもよいかもしれません。
それでは、また。
by katsu