【二次試験】自分の文章は思ったよりも他人に”伝わって”いない? ~金沢セミナー ダイジェスト~

こんにちは、お薬ハックです。
記事本文の前に昨日のお知らせを再掲します。

1次試験の結果が発表されました。
経済学の加点処置
一部会場における運営管理の加点処置こちらの2つが行われていますので、協会HPをぜひ確認してください

 

さて、いよいよ9月になりました。先週末にはTAC模試もありましたが、筆記試験の難しさを改めて痛感している方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。何度か記事で紹介されていますが、2次試験突破に必要な本質は「読むスキル」「考えるスキル」「伝えるスキル」「財務スキル」だと僕は思います。


特に直近の記事では、katsuの「合格に必要なスキルとは?」や、ひろいんの「とにかく問題要求解釈!」僕の「独学のアナタ、モニタリングの仕組みは整っていますか!?」等でこのくれよんが作ったコアスキル図を再解釈して紹介しています。

 

先日、8月24日に金沢で開催したセミナーでは「伝えるスキル」に関するワークショップを開催しましたので、今日はそのダイジェストをお伝えしたいと思います。

■金沢で実施したワークショップの内容
 まず、課題とする事例を1つ決めて事前に問題を解き、参加人数分だけ答案をコピーしておきます。課題は「ふぞろいに掲載されている過去問」から選びます。ふぞろいバックナンバーが入手しにくくなってきていますので、手に入れやすい「ふぞろい6」や「ふぞろい5」を使うのが手軽だと思います。

人数は最低2人、できれば3~4人が良いです。
金沢セミナーでは平成24年事例1を課題として、4人1組(参加者2~3名+道場メンバー1~2名)でした。


最初に、課題の答案コピーを全員に渡し、ふぞろいを使って各自採点します。自分の答案も自己採点します。この時、答案によってはふぞろいのキーワードを半分だけ満たしているようなケース(△を付けたくなるようなもの)がありますが、自己判断で採点してください。All or Nothingで採点しても良いですし、ニュアンスが伝わるから1点だけ!みたいな部分点を入れる採点でも良いです。各自、自分が良いと思う基準で採点してください(ここが最大のポイント

 

こういった採点をすれば必ず点数がバラけます。
そこで次は互いに何点を付けたか互いに発表し、ふぞろいのキーワードを見ながらなぜそういった採点をしたか発表します。すると、自分の書いた文章が相手にどれくらい伝わったか客観的に判断することができるので、伝える力のトレーニングを行うことができます

 

例として去年の事例2、僕の再現答案を出します。
ふぞろい6を見ながら記事を読んでみてください。

問1の解答(10点問題)
地理的基準で分類し各セグメントのニーズに合わせた製品を開発した。具体的にはX市内向けの芋の香りを残しつつやや甘みある製品、全国向けの芋の香りを抑えた製品、県内向けのロック向け製品の3種で市場展開した。

 

問4の解答(30点問題)
○X市陶器製造業と提携し、地元の陶器製カメを使った焼酎を売り出す。高付加価値な地元密着ブランドの販売を通して、B社と陶器製造業の売上向上となり、景気向上が期待される。

○商工会議所と提携し、復興支援ブランド焼酎を作り、復興中の商店街で販売する。限定ブランドを求める顧客による商店街への来客増加と関連購買による売上増が期待される。

 

僕の採点結果は、問1が10点、問4が24 点です。皆さんの採点結果と一致していますでしょうか? おそらく問4は採点する人によって結果がバラついていると思います。僕は次の理由でキーワード採点をしました。

 

問1 合計10点
地理的基準で分類し各セグメントのニーズに合わせた(消費者の嗜好変化に合わせた…1点)製品を開発した。具体的にはX市内向け(2点)芋の香りを残しつつやや甘みある(1点)製品、全国向け(2点)芋の香りを抑えた(1点)製品、県内向け(2点)ロック向け(1点)製品の3種で市場展開した。

問4 合計24点
X市陶器製造業と提携し(陶器製造業との連携…6点)地元の陶器製カメを使った焼酎を売り出す。高付加価値な地元密着ブランド(ラベルなどで訴求…△2点)の販売を通して、B社と陶器製造業の売上向上(4点)となり、景気向上(経済発展…△1点)が期待される。 (13点)

商工会議所と提携(3点)し、復興支援ブランド焼酎を作り、復興中の商店街で販売する。限定ブランドを求める顧客による商店街への来客増加(地域との関連性…4点)と関連購買による売上増(4点)が期待される。 (11点)

 

■この方法で僕が去年得たもの
実はこの方法、僕が参加していた勉強会で実施していた内容です。2012年9月12日に第1回目を実施し、週1回ペースで合計5回実施したのですが、この学習方法を通して自分の癖(分かりにくい表現、A⇒B⇒Cと書くべきところをA⇒Cと論理飛躍するなど)に気づくことができ、伝わる答案を作るトレーニングを行うことができました

あくまでアイディアの1つですが、もし勉強会の内容に悩まれていたり、伝えるスキルのトレーニングをやりたいと考えている方は、このようにふぞろいを活用するテクニックはどうでしょうか。目的を持って実施すれば、必ず成果に結びつきます。

 

最後に、本文と全然関係ありませんが、僕の2次試験向けファイナルペーパーを公開します。PDFファイルなのでスマホやタブレットで見やすい形式になっています。

■事例1~3共通部分
■事例1
■事例2
■事例3
■事例4

 

お薬ハックでした。

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