【渾身・経済】得点源になりそうな論点をつぶしていこう!
katsuです。
この記事のとおり、私は「経済」に一番苦労しました。
本試験では運にも助けられ、なんとか合格点に届きました。
その分得意なはずの「財務」が難化して貯金がほとんどできなかったのですが・・・。
診断士試験一次試験は難易度の上下が結構あるので、やはり苦手科目を克服することが合格のセオリーであると私は思っています。「経済」はきっと苦手な方が多いのではないでしょうか?
そして、今年の「経済」は荒れ狂う可能性を秘めています。
それはひろいんがこの記事で紹介してくれた最新版の「経済」に関するデータを見れば感じることでしょう。H22、23年はかなり難易度が高く苦労した受験生が多かったと思います。
「経済」が難化した時にまずは40点そしてそこから積み上げていくということも想定しなければなりません。すると「経済」の場合、1問4点なのでまずは10個正解すればよいことなります。
10問正解するためにはどうすればよいか・・・
昨年の私ももちろん考えていました。私が考えていたのは次のようなことです。
まず基本的な論点(ミクロなら代替効果と所得効果、マクロならIS/LM分析など)の簡単なA・Bランク問題はしっかり理解して解けるようにするのを前提に・・・
+αで
・ 結論を覚えておけば解ける論点の問題(知識問題系)
・ 割と少ない分量で完結する論点の問題
をつぶしておくことです。
私もこのくらいの時期からは自分が本試験においてどの分野の問題で得点して本試験では何点取るのかを計画しつつ取れる分野をかためていくことを考えて準備していました。
また、「経済学・経済政策」の試験は朝の第一科目めですので、朝に学習時間がとれます。
ツール作成をあまりしていない私でさえ朝の時間で見るファイナルペーパーを作成しました。
知識系の論点はこういったファイナルペーパーを作成して直前に再確認することで本試験で1マーク、2マーク変わってくる可能性も大いにあると思っています。
今回は私が「経済」で得点源としていた論点を紹介することでみなさんにも「どの論点で点数を稼ぐ」かという得点計画を考えるきっかけとして欲しいと思います。また、みなさんもこの論点はおさえやすそうだなと思ったらぜひ得点源にして頂けると幸いです。
◆ 公 共 財 ◆
過去問:H20-11(1)・(2)、H24-22
☆Point☆
・公共財は非競合性か非排除性の少なくとも一方を有する財であること
(私的財の定義も同時におさえる)
・非競合性、非排除性の意味
・公共財は過少供給となり(市場の失敗)、政府の介入が必要となること
上記Pointをしっかり覚えたうえで、公共財はなぜ過少供給となってしまうのか?についてなんとなく理解できれば過去問は解けてしまいます。
また、非競合性や非排除性の意味を覚えるときには公共財の例(司法・防衛・警察)などとつなぎあわせながら覚えるとよいと思います。
◆情報の非対称性◆
過去問:H20-15、H22-14、H23-15
☆Point☆
・情報の非対称性の意味
・逆選択とモラルハザードの意味、両者の違い
・レモンの原理(アカロフ)の意味
H23-15のように、逆選択とモラルハザードの意味を混同させる問題が鉄板ですが、これは次のように例を意識しながら違いをおさえておけば簡単に解けると思います。
契約前に生じるのか契約後に生じるのかをわかるようにしておきましょう。
◆景気動向指数◆
過去問:H21-5、H24-1
☆Point☆
・与えられた指標が先行系列、一致系列、遅行系列のどれに属するかの判別
先行系列は景気に先だって変化する指標であるため、「新」「在庫=これからの売上」「投資、機械受注、耐久→未来へ投資するイメージのもの」というような先を連想させるようなキーワードが含まれています。イメージでキーワードを覚えればなんとなく先行系列じゃないかな?というような判断ができると思います。
一致系列は、キーワードとしては「販売」「出荷」「生産」「使用」「消費」など現在に起きている状況に関連するワードが指標名に含まれています。
遅行系列はあまりありません。ラチェット効果が働く一般消費は遅行系列なのがポイントだと思います。他には法人税収入や完全失業率などが含まれます。
ちなみに昨年は、実質機械受注(先行系列)がなんか目を引くなと思っていたらバッチリ出題されて瞬殺で解けました。
完全に覚えるのはもちろん大変ですので、なんとなくこれに入るんじゃなかったっけなっていう感じでイメージで区別できるようにするだけでも出題されたときの得点確率は上がると思います。
◆その他◆
マンデル・フレミングモデルは表で結論を覚えてしまえば結構解けますし、比較生産費説やゲーム理論などはパズル的な感じでルールを知ってさえいれば解けるので得点どころであると思います。
あとは、寡占市場のモデル、景気循環の分類、GDPとGNPの違いなどは知識系の問題といえると思いますので結論を覚えることで得点につながる論点だと思います。
さらに、この記事にでてくる論点(消費の三大仮説など)もわりと簡単に得点源にできると感じます。
初学者にとって「経済」は難しいです。しかし、全部が全部難しいわけではなく意外と簡単な論点もあります。
「経済」は全てをしっかり理解するには本当に時間が足りない科目だと思います。
「どうしても全部理解したいんだ!!」という人は前にご紹介した石川先生の経済学の「速習シリーズ」を買って講義動画を繰りかえし見ていればわかるようになると思います。
しかし、それは間違いなく合格後に学習するのが賢明であると思います。
完璧を目指さず、取れるところからコツコツと積み上げていきましょう。
それが自信とモチベーションにもつながっていくはずです。
それでは、また。
by katsu