【中小企業経営・政策】中小企業白書からトレンドワード を~ by さくら

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

一発合格道場ブログを
あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」
ご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

X(旧Twitter)もよろしくお願いします

さくらです。今日は【中小企業経営・政策】の中小企業白書(2024年版)から、独断と偏見でトレンドワードをピックアップします。1次試験の最後の科目は、後回しにしがち。でも、直前の暗記で点数アップ期待できるので、最後に詰め込んで得点上乗せ狙いましょう!

合格カフェのお知らせ

合格カフェとは?

個性豊かな道場メンバー(先代メンバー含む)と受験生のみなさまで少人数のグループに分かれて相談会を開催します!

今回は、Zoomとリアル(東京)で開催。リアルは道場の先代から中小企業診断士としてのご活躍ぶりや、魅力あるお人柄を肌で感じていただけます。また、16代目メンバーの2次試験問題用紙や使用感満載の参考書類を閲覧できます。普段なかなかリアルで開催できないので、ぜひ、ご参加ください!

申し込みはこちら


みなさまのご応募を、16代目一同心よりお待ちしております!

中小企業経営・中小企業政策とは

ヒロ
ヒロ

中小企業経営・政策って、本当後回しだよね。

試験前日に必死に詰め込んでたよ~

なつ
なつ
燃えるまさき
燃えるまさき

ラスボスを倒さなければ!!

1次試験の最後の関門であり、もうへとへとになりながら頑張る受験生に、追い打ちをかけるように試験時間90分!も用意されているのは、「中小企業経営・中小企業政策」。診断士の活動に直結する大事な科目なんです。にも拘わらず、受験生は後回しにしがち。暗記科目と呼ばれ、直前の休み時間にも勉強を詰め込む受験生が多く、そして、試験終了時間前に退出する人が続出する謎の科目です。

(科目設置の目的)
 中小企業診断士は、中小企業に対するコンサルタントとしての役割を期待されており、中小企業経営の特徴を踏まえて、経営分析や経営戦略の策定等の診断・助言を行う必要がある。そこで、企業経営の実態や各種統計等により、経済・産業における中小企業の役割や位置づけを理解するとともに、中小企業の経営特質や経営における大企業との相違を把握する必要がある。また、創業や中小企業経営の診断・助言を行う際には、国や地方自治体等が講じている各種の政策を、成長ステージや経営課題に合わせて適切に活用することが有効である。このため、中小企業の経営や中小企業政策全般について、以下の内容を中心に知識を判定する。

令和7年度中小企業診断士 1次試験案内より抜粋

中小企業経営・中小企業政策ということで、大まかに2つの範囲があります。
中小企業経営は、中小企業白書・小規模企業白書から、
中小企業政策は、中小企業を支援する法令や支援制度、施策などから出題されます。

大事なことをお伝えするね!

勉強する前に必ず押さえてほしいこと

  1. 中小企業経営の試験範囲は、基本的に前年度の「中小企業白書」「小規模企業白書」が主な出題範囲となります。2025年は、2024年に発行された「中小企業白書」「小規模企業白書」です。
  2. 過去問は基本的にあまり参考にならないこと

毎年、中小企業白書は発行されますし、施策や法令も毎年改正されます。他の6科目とは異なり、過去問を有効活用できません。くれぐれも、古い教科書ではなく、最新の教科書や問題集で勉強を進めてくださいね

中小企業白書(2024年版)・・・中小企業経営

中小企業白書は全部で約600ページもあります。これを全部読んではいられない。と、いうことで、今年も概要のYou Tube及び、PDFのリンクを張ります。

2024年版中小企業白書・小規模企業白書概要( You Tube )

2024年版中小企業白書・小規模企業白書概要 (PDF)

2024年版「中小企業白書」全文

中小企業経営の分野では、中小企業白書に掲載の統計グラフ・数値(企業数、従業者数、付加価値額など)を「業種別・規模別」に整理し数値や順位変化を正確に把握することが求められます。

ここで、注目するトレンドをピックアップしましょう。

トレンドワード

2024年版 中小企業白書・小規模企業白書の概要

(中小企業・小規模事業者の動向)

  1. 令和6年能登半島地震の状況と、これまでの新型コロナウイルス感染症の影響と対応について分析を行った。
  2. 2023年は年末にかけて売上げの増加に一服感が見られたものの、中小企業の業況判断DIは高水準で推移している。
  3. 事業者が直面している課題として、売上高が感染症による落ち込みから回復し、企業の人手不足が深刻化していることが挙げられる。今後の展望として、就業者数の増加が見込めない中で、日本の国際競争力を維持するためには、省力化投資や単価の引上げを通じて、中小企業の生産性を向上させていくことが期待される。
    (中小企業白書)
  4. 成長する中小企業の行動を分析すると、企業の成長には、人への投資、設備投資、M&A、研究開発投資といった投資行動が有効である。また、成長投資に伴う資金調達手段の検討も必要である。
    (小規模企業白書)
  5. 小規模事業者は、中小企業と比べ厳しい経営環境にある中で、コストを把握した適正な価格の設定や、顧客ターゲットの明確化に取り組むことで、売上高の増加につながることが期待できるほか、支援機関の活用も効果的である。また、新たな担い手の参入も生産性向上の効果が期待できる。
2024年版 中小企業白書・小規模企業白書 概要 より抜粋

概要を確認すると、BCP、人手不足、事業経営、資金繰り、資金調達、価格転嫁、省力化投資、生産性向上、M&Aなどのワードが並んでいます。

大まかな流れとして、政府の政策の方向性は、成長のための投資を促し、持続的な賃上げ、緩やかな物価上昇・金利上昇でデフレ脱却を図っているものと言えます。

価格転嫁

最近、ホットな話題である価格転嫁。原材料だけでなく労務費の上昇をプラスして価格転嫁したいところですが、中小企業ではなかなか進んでいないのが現状。価格転嫁を推進させ、企業収益を上昇させて賃上げの原資確保したいものですね。

Q 価格交渉は進んでいる?

A

価格交渉は進んでいる
原材料費は進んでいる(約45%)ものの、労務費やエネルギー費まで転嫁が進んでいない(約35%)

 

 Q 価格交渉を進めるには?

A

① 価格転嫁に関する協議の場を設けること。

② 原価構成を把握する事前準備を行うこと。

価格交渉が重要であり、原価構成を把握して交渉を進めることが有効とされていますね。

価格転嫁については、が記事にしているので、ぜひご参照ください。

人手不足と賃金政策

人手不足による倒産も増え、人手不足は深刻化。

生産年齢人口の減少を補う形で女性・高齢者の就業が進んできましたが、足下は就業者数の増加が頭打ちとなり、人材の供給制約に直面しています。そのような中、働きやすい職場環境の整備が整っている企業ほど、人手を確保できています。

Q 人材を確保できている要因は?

A

賃金や賞与の引き上げ(52%)
働きやすい職場環境づくり(35.1%)
定年延長やシニアの再雇用(31.7%)

働きやすい職場環境や制度が進んでいますね。

また、人材育成をすることで、人材の定着や労働生産性の向上にもつながることが期待されています。

また、賃上げも進んでいます。

Q 賃上げ率は?

A

賃上げ率は全規模で3.58%中小でも3.23%と、引き上げています

消費者物価指数が106.8に対して、賃金指数が103.1と、物価上昇に賃金上昇が追い付いていません💦

Q 賃上げの理由は?

A

人材確保・採用(76.7%)

物価上昇への対応(61.0%)

業績の改善が見られないものの賃上げを実施している企業が増加(36.9%)していることがわかります。

業績良いはずなのに、全く賃上げされていない・・・

今年こそ期待しているさくら
今年こそ期待しているさくら

Q 外国人の就業者割合は?

A

2023年で約3.0%で約205万人が就業していて、年々増加しています。日本人の生産年齢人口の減少を外国人労働者が補っていることがわかります。

コンビニやファーストフード、工事現場でも、外国人の就労をよく目にするよね。

じょにー
じょにー

省力化投資

人手不足を背景に、設備投資やIT導入を通じて、業務の効率化・自動化を進める取組のこと。

目的

  • 生産性向上 → 賃上げの原資確保
  • 作業時間削減 → 売上・人材定着改善

省力化投資は人手不足緩和だけでなく売上高増加にもつながることが期待されています。

Q 人手不足への対応は?

A

採用・正社員の登用、臨時・パートタイムの増加、派遣労働者活用、在職者賃金改善などが主なものです。

ここでは、

省力化投資・外注・下請け化は進んでいないものの、今後政府として、取組を強化させたいポイントといえます。

なぜなら、

省力化投資は人手不足緩和だけでなく売上高増加にもつながることが期待されているからです

Information

省力化投資には中小企業省力化投資補助金があります。(カタログ型が令和6年6月申請開始、一般型が令和7年3月申請開始)

政策支援制度:中小企業省力化投資補助金

  • 2つの類型
    • カタログ注文型:汎用IoT・ロボ製品から選択(補助上限:最大1,500万円)
    • 一般型:個別ニーズに応じた設備・システム導入(補助上限:最大1億円) shoryokuka.smrj.go.jp+1canon.jp+1
  • 目的:売上拡大・生産性向上 → 雇用促進・賃上げ支援
中小企業省力化投資補助金HPより抜粋

ゼロゼロ融資

「ゼロゼロ融資」とは、新型コロナ禍において中小企業や小規模事業者向けに実施された、実質無利子・無担保融資のことです。

「新型コロナ禍において、政府施策は多く用意され、企業はそれらを利用しながら事業継続していました。

Q コロナ感染症に関する政府施策の利用経験は?

A

持続化給付金(51.6%)

政府系金融機関による実質無利子・無担保融資(47.3%)

民間金融機関による実質無利子・無担保融資(46.6%)

雇用調整助成金(46.5%)

の順に利用されていますね。

上記の政府系及び民間金融機関による実質無利子・無担保融資をゼロゼロ融資と言います

Q 倒産件数と失業率は

A

倒産件数は、2023年に増加に転じた

失業率は低水準に推移している。

ゼロゼロ融資の基本的内容

  1. 実質無利子・無担保融資  
    民間および政府系金融機関からの融資が約23兆円(民間)+21兆円(政府系)に達しています
  2. 倒産との関係
    ゼロゼロ融資後に倒産した企業の割合は、全倒産に占める比率は5~8%程度と、限定的に留まっています
    ※2024年の中小企業白書において
  3. ゼロゼロ融資を利用した業種
    宿泊業 → 飲食サービス業  で高い利用率

Q ゼロゼロ融資を利用した業種は

A

宿泊業 → ②飲食サービス業  で高い利用率

ゼロゼロ融資については、2023年7月以降に返済が本格化し、利子の支払(それまでは、自治体等で利子補給されていたため、無利子扱いであったもの)が始まり、現在では倒産も増えてきています。2024年版の中小企業白書は、2024年4月に発行されているので、現況と異なることもご認識くださいね。

ゼロゼロ融資が倒産増加の要因の一つとなっている記事を、が上げていますので、ご参照ください。

成長への投資 

中小企業が事業を継続していくために、投資は欠かせません。

足下では、約9割の中小企業が投資行動に意欲的な経営方針を示しています。

成長に有効な投資には、以下が含まれます :

  • 人材投資(社員教育・リスキリング)
  • 設備投資(生産性・自動化)
  • M&A(事業規模拡大・シナジー創出)
  • 研究開発投資(イノベーション・商品開発)

GX・DX・省力化投資と併せた成長投資の必要性を指摘しています。

Q M&A実施件数は

A

譲渡側 3,403件

譲受側 3,275件

中小企業では増加傾向です。

ここ数年、M&Aの営業頑張っています!
年収も爆上がり!エッホエッホ!

M&A仲介業者
M&A仲介業者

Q ソフトウェアの投資比率は

A

大企業 14.6%

中小企業 8.0%

特に、中小企業での増加傾向は顕著

Q エクイティ・ファイナンス活用のメリットは

A

資金繰りが安定する(42.3%)

返済不要の資金を確保できる(33.2%)

金融機関からの評価が上がる(25.9%)

資金調達・外部株主の両方の側面がありますね。

長期的な視野に立って事業を運営できるのは、大きなメリットと言えます。

他にも、BCP、生産性、サーキュラーエコノミーなどもトレンドワードな気がする。

おすすめの勉強法

中小企業白書の概要だけ掴んだら、問題集に取り組みましょう。

最新の問題集をご用意くださいね。
その他、やはり動画は最強アイテム。

・ 早稲田出版 特訓問題集
・ ダンシ君のサブノート
・ 耳トレチャンネル

定評のある早稲田出版の「中小企業診断士 特訓問題集<1> 中小企業経営・政策 中小企業白書(2024年版) 2025年版 」は、中小企業白書(2024年版)から問題集を作成しています。
You Tube動画で、講義も視聴できます。

耳トレチャンネルが、NotebookLMで、中小企業白書をラジオ風に解説しています!

AIがここにも!

AIひでまる
AIひでまる

今日のまとめ

今回は、みんな後回し、直前に詰め込む「中小企業経営・政策」から、中小企業白書(2024年版)を参考にお届けしました。

2日目の最後のラスボスを倒して、清々しい気持ちで試験を完走することを願っています。とにかく、暗記するしかないので、グラフの傾きや、大企業・中小企業との位置をグラフや図表を通してインプットしましょう。

2日目のお昼は、受験生みんな必死に中小企業経営・政策の暗記に勤しんでいました。そして、直前に見た問題が出題されたりするんですよね~

最後まであきらめずに、得点上乗せ狙いましょう!

勉強を重ねる受験生のみなさん、1次試験の本番まで約1ヶ月半となりました。ぜひ頑張ってくださいね!

少しでも受験生のお役に立てたら、幸いです。

今日のまとめ

  • 中小企業経営の試験範囲は、基本的に前年度の「中小企業白書」「小規模企業白書」が主な出題範囲となります。2025年は、2024年に発行された「中小企業白書」「小規模企業白書」です。
  • 過去問は基本的にあまり参考にならないこと。
  • 中小企業経営の分野では、中小企業白書に掲載の統計グラフ・数値(企業数、従業者数、付加価値額など)を「業種別・規模別」に整理し、数値や順位変化を正確に把握しましょう
  • 最後まであきらめないこと(これが一番大事)!

明日は、sevenseaです!

お楽しみに!

☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたらぜひ投票(クリック)をお願いします!
ブログを読んでいるみなさんが合格しますように。

にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へにほんブログ村
にほんブログ村のランキングに参加しています。
(クリックしても個人が特定されることはありません)

記事へのコメントについて

記事へのご感想やご要望があれば、下部の入力フォームから是非コメントをお寄せください!
執筆メンバーの励みになりますので、よろしくお願いいたします。

※コメント送信後、サイトへ即時反映はされません。反映まで数日要することもあります。
※コメントの内容によっては反映を見送る場合がございますので、予めご了承ください。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です