診断士試験合格後の実務補習が辛いけどやってよかった、というお話 by sevensea

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こんにちは!sevenseaです!
今回は僕の実務補習の体験を赤裸々にお伝えします!
診断士資格を得るための最後の関門!今のうちに確認しておきましょう!
はじめに・おことわり
今回は2次筆記試験合格発表後、すぐに申し込みがやってくる実務補習のお話です。誤解が無きよう、先に結論を書いておきますが、
実務補習はとても辛かったですが、やってよかったし、おすすめできる!!
という内容になります。それを念頭に置いて読んでいただけたら幸いです。
また、記事を書くにあたって以下の点についておことわりをさせていただきます。
- 守秘義務があるため、実施内容の詳細等、特に実習先の会社の特定につながる内容は一切書くことができません。予めご了承ください。
- 私は実務補習のみで実務ポイントを集めたため、診断士協会以外の機関が行う”実務従事”については分かりかねます。実務補習のおすすめはしますが、実務従事と比較してどちらがいいかは判断できません。
- 記述内容はあくまでも私個人の体験です。実施する地域や先生の方針、診断先の企業の状況、タイミングなどによる違いがあることにはご留意ください。
- 執筆時点で日本中小企業診断士協会連合会のHPにアクセスすることができない(名前解決ができないらしい)ので、協会の情報を交えて執筆することができません。復旧次第加筆します。
ここから、実務補習そのものについて簡単に説明します!
必要ない人は本題まで読み飛ばしてもらってOKです!
そもそも、実務補習ってなに?
まずは制度の確認から。中小企業診断士と名乗るためには、試験合格後3年以内に実務に15日間従事する必要があります。普段から金融機関やコンサル等で働いている方であれば容易にその条件を満たすことができるかもしれませんが、一般的な企業に勤めている方の場合はお客さんを見つけるところから始めなければならず、実務のお作法も分からないため、簡単ではありません。
そこで、中小企業診断士協会が実施する実務補習に参加することで、参加した日数を実務従事した日数としてカウントすることができ、無事登録ができるようになります。

(参考:中小企業庁HP)
実務補習は8日間コースと15日間コースがある!
だから、実務補習8日+実務従事7日でも登録は可能だよ!
二次筆記試験合格発表後のスケジュール
実務補習は年に数回開催されますが、二次筆記試験合格発表の2日後くらいから始まる、2月から3月ごろにかけて行われる回は特に応募が殺到し、予約争いの様相となります…。(他の回も予約争いが無いわけではないですが、多少マシにはなると思います。)
11月の記事でも予約争いのことには触れたよ!
2025年のスケジュールは15代目おーちゃんさんの記事に載ってたよ!
今年のスケジュールは協会のHPが復旧したら掲載します!
前置きが長くなっちゃったけど、ここから本題だよ!
とても大変だった1社目の実務補習
周囲の方々のお話を聞いている限り、僕の1社目の実務補習は、日本全国の診断士同期の中でもトップクラスで大変だったのではないかと思います。今回はそんな実務補習の体験談になります。
実務補習が始まるまで…
二次筆記試験合格!
口述試験の対策もやらなきゃいけないけど、なるべく早く登録したいし、実務補習はやっといた方がいいって聞いたから、15日間コースに申し込むぞ!
・・・2日後・・・
無事15日間コースに申し込み完了!!
事前に申し込みフォームのユーザー登録しておいてよかった!
・・・それから1ヶ月弱経過した2月13日・・・
(ちなみに、2月20日が実習開始日でした)
実習先の財務諸表送るよ!
財務分析しておいてね!
資料きた!財務分析するぞ!!!
・・・
・・・
・・・
え?1チーム3人???6人とかじゃないの???
経営、営業、製造、組織、情報、財務の6分野から1人で2つ担当する!?
普通一つじゃないの?????
・・・
・・・
・・・
海外の子会社(複数社)の財務諸表(当然日本語ではない)もあるんだけど?
これも財務分析しないといけないの…?
とりあえず本社の分析だけしてくか…
実務補習の1週間前に担当の先生から財務諸表が送られてくるところまでは良いのですが、僕の場合、1チーム3人で、さらに外国語で書かれた海外の子会社の財務諸表まで送られてきました。周りの経験者に伺ったところ、同様の経験をされた方がおらず、ものすごく嫌な予感がしたことを覚えています…。
その悪い予感はすぐに的中することになるんだけどね…
1日目
ついに2月20日!新幹線で会場まで向かうよ!
・・・会場到着・・・
こんにちは!一緒に道場をやるtomiです!
sevenseaです!こちらこそよろしくお願いします!
※tomiはココスタで見かけたことはありましたが、対面で喋るのはこの時が初めてでした。診断士の世界は狭いので、偶然知り合いに遭遇することもよくあるようです。
・・・開講式、担当の先生や同じ班のメンバーと挨拶、担当決めなどが終了!・・・
ところで、財務分析はやってきたかな?
本社分はやってきました!
なんで子会社の分までやってこないの?
財務諸表は万国共通だから完全に言語が読めなくても理解できるし、生成AIもあるんだよ?
(それはそうだけど、1週間でそこまでやるのはきついよ…)
あと、このチームは3人だけど、最後に提出してもらう報告書は6人の時と同じように本文だけで90ページを目安に書いてもらうからね。協会のテキストにも「90ページを目安に書こうね」って書いてあるからね!
(それって単純に一人当たりの負担が2倍になるってことだよね?
完全に悪い予感が的中してる…)
このあとは早速会社に訪問して社長とお話しするよ!
会社に訪問できるのは今日と明日だけだから、今日のうちに質問をしたいことを考えておいて、明日に備えましょうね!
・・・・・・・・
というような流れで、初日から先生に詰められ、甘い考えをへし折られつつ、実習先の会社への訪問を行いました。言うまでもなく、その日の夜は子会社全社の財務分析と社長への質問内容を考えるため、深夜まで作業をしていました。。。
2日目~5日目
2/20(木)から始まった実務補習1社目は、2/24(月)まで5日連続で行い、平日4日間を挟んで、3/1(土)~3/3(月)の3日間再度集まって実習(最終日は発表)という流れでした。その中で、補習の方向を決定づけるのが前半の2~5日目になります。そんな期間、僕の班は何をしていたかというと…
2日目の社長へのヒアリング終了後から5日目の終わりまで、ひたすらSWOT分析をしていました。
そんなわけないやろ
と思う方がほとんどだと思いますが、これが現実です。と言っても、おそらくみなさんが想像するSWOT分析と、僕たちの班が行ったSWOT分析は深さが浜名湖と駿河湾くらい違います。
例えば…
診断先企業の強みは「〇〇な技術を持っていること」だと思います!
それは事実に過ぎないよね。
それがどうやって会社の利益に結びつくかまで説明しないと強みとは言えないね。
「〇〇な技術があって、生産性が高い」という強みがあると思います!
※おそらく、この時点で2次試験であればゆうに合格できる水準にはなっている
「生産性が高い」っていうのは何を根拠に言ってるの?
プロのコンサルタントとして、一つ一つの言葉を根拠を持って丁寧に使いなさい!
二次試験ではそれでも良かったのかもしれないけれど、実務では全く通用しないよ!
(二次試験でやったことってなんだったんだろう…)
実際には、ここからさらに踏み込んだ質の高い分析を100項目ほど作成し、そこから取捨選択する作業を3.5日かけて行いました。 実務補習は通常9時から17時までですが、連日20〜21時まで議論が白熱し、新幹線で帰宅する頃には23時を過ぎる毎日でした。指導員の先生には「集まっている時間は議論に費やし、作業は各自帰宅後に行う」という方針があったため、12時間ほど議論した後、往復の新幹線内や自宅で、わずかな睡眠時間以外はひたすらSWOT分析の書き出しに没頭していました。 冷静に考えれば、先生はコンサルタントとして当然の要求をされていたのですが、長時間の応酬に、私の心はポキポキと音を立てて折れていくようでした。
5日目と6日目の間の平日4日間
実務補習の間の平日の期間は当然普段の仕事があり、その合間を縫って実務補習の報告書の作成を行いました。先述の通り、集まっている間は作業をすることができないため、この4日間で自分の担当部分の報告書=約30ページをほぼ完成させる必要があります。また、報告会用の発表資料も作らなければなりません。さらに、水曜日(4日のうちの2日目)の夜に先生も交えてzoomで会議を行うこととしたため、事前に読んでもらうためにアップロードすることも考えれば、実質1日で報告書のドラフトを書き上げる必要がありました。そして、その会議では当然爆詰めされて指導をしていただいて、残りの2日間で必死に修正する…。
そんな追い詰められた状況の中では、どうしても睡眠時間を削らざるを得ず、日中の仕事にも悪影響を与えていたことと思います…。
もともと4日間のうち1日は有休をとっていたけど、急遽もう1日追加で有休を取らせてもらったよ…。そうでもしないと書き終わらないからね…。
平均睡眠時間が7~8時間くらいで、修学旅行で真っ先に寝るタイプの僕が、1週間の間、毎日3~4時間くらいしか寝られなくてしんどかった…。
6,7日目
この2日間は、前の4日間で書いてきた報告書のブラッシュアップと報告会のための練習にあてられました。引き続き爆詰めされながらも、徐々に形になっていく過程でなんとか光が見えてきた2日間だった気がするのですが、あまり記憶がありません。
(ちなみに、6日目は僕自身の誕生日でした。後にも先にも、こんな苦しい誕生日は無いと信じたいです。)
8日目(発表会)
1社目の最終日となる8日目は午前に発表の練習を行い、午後に会社へ訪問して発表を行いました。僕は3人中2人目の発表でしたが、1人目の方が発表時間を大幅に超過するというちょっとしたアクシデントはあったものの、なんとか発表の形にはなったと思います。
終了後、打ち上げに行ったけど持病の影響が強く出てるタイミングだからお酒を一滴も飲めなくて残念だった…。達成感というか、開放感というかがものすごかった時なのに…。
1社目の実務補修を通して学んだこと
大変だったのはよーくわかったけど、何か得るものはあったの?
周囲の実務補習を受けたみなさんのお話を聞く中で、おそらく一番大変な班に入ってしまったと思う僕ですが、その分得るものは非常に多くありました。僕が得たもののごくごく一部に過ぎませんがそのうちの2つを紹介します。
「皆さんが合格した診断士試験は非常に難しい試験です。その試験に合格したことにもっと自信を持ちなさい。」
先生に厳しく指導していただく中で自信がないような発言をした時に何度かかけて頂いた言葉です。実務補習では、診断士試験で問われた知識や技能が当然のように問われ、使いこなすことが求められます。ただ現実問題として、実務で戦える水準にはまだ到達しておらず、苦労することも多々あります。それでも冷静になって振り返れば、試験勉強を始める前と比べて自身の力が明らかに向上していることを実感できました。大切なことは、今の自分ができること、できないことの両方を正確に把握して、過小評価も過大評価もしないことなのだろうと思います。
「あなた達は望もうが望むまいが、”先生”と呼ばれる立場になります。そのことをよく理解しなさい。」
中小企業診断士になると、ありがたいことに”先生”と呼んでいただく場面が出てきます。(実際、実務補習の終講式ではそのように呼んでいただいたことが印象に残っています。)自分自身がそのように呼んでもらいたいと思っていなかったとしても、そのように呼ばれることはありますし、“先生”として見られ、期待される宿命にあります。そのような立場に立つ者として相応しい心構えで仕事をして、クライアントが求める成果を出さなければならないことを強く意識させられる言葉でした。
これから実務補習に参加する皆さんへのアドバイス
僕自身の経験をもとに、これから実務補習に参加する皆さんにアドバイスをするとしたら、以下のようになると思います。
- 自身が財務担当で無いとしても、事前の財務分析は徹底的に行う
財務分析を事前にやっておかないと、実習期間中にやることが増えて大変なことになります。もし子会社分の財務諸表まで渡された場合、書かれた言語が何であろうと、絶対に子会社分も含めて分析しておきましょう。ちなみに、協会から提供される財務分析ツールには利用回数の制限があるため、中小機構の経営自己診断システムを用いることも一つの手段かもしれません。(ツールについて先生からの指示がある場合はそちらに従ってください。)
https://k-sindan.smrj.go.jp/ - 会社員の場合、事前に根回しをして補習期間中の協力を得られるようにする
僕のように大変な班になった場合、会社の業務より優先するくらいの勢いで取り組まなければ到底対応しきれない可能性も否めません。実務補習の当日のみならず、その前後も有休を取っておいたり、期間中の残業を減らせるように事前に根回しや準備をしておくと良いと思います。 - 家族がいる場合、事前に根回しをして補習期間中の協力を得られるようにする
実務補習期間中、ほぼ間違いなく家族には迷惑をかけることになると思います。そうなっても許してもらえるように、常日頃から良好な関係を築いて、徐々に根回しをしておきましょう。僕の場合、毎朝新幹線の駅まで送り迎えしてくれたり、昼食を用意してくれたりするパートナーのおかげで何とか乗り越えられました。本当にありがたかったです。 - 受験生支援の活動を行う場合、事前に根回しをして補習期間中の協力を得られるようにする
僕は道場に加えてココスタの運営にも参加していますが、春の実務補習の期間は引き継ぎや新しいメンバーでのスタートダッシュを切る大切な期間と重なってしまいます。道場16代目のメンバーやココスタ6代目のメンバーの皆さんはそのことをよく理解して、最大限のサポートをしてくれました。こちらも本当にありがたかったですし、今これらの活動をできているのはその時のサポートあってこそです。 - 体調は万全にしておく
僕ほど大変な班でなくても、連日夜遅くまで作業をすることにはなるかと思います。それに耐えられるように、2週間前くらいから体調にはよく注意して過ごしましょう。加えて、僕のように最終日に体調不良でお酒が飲めないと絶対に後悔します。多分、実務補修後のビールはめっちゃ美味しかったんだろうなあ、と思います。
要するに、財務分析と体調管理を万全に行なった上で、周囲の方々とのコミュニケーションをしっかりと取っておく、ということになるのかなと思います。
最後に
僕にとっての実務補習は、仕事への向き合い方から知識・技能に関わる部分まで、本当に多くのことを学ぶ機会になりました。他のどの班よりも大変な実務補習であったからこそ、他のどの班よりも得るものも多かったのだろうと本気で思える経験になりましたし、診断士とは関係ない普段の仕事でも役に立っていると感じています。とりわけ、24~25歳という若さでこの経験をできたことは、今後の社会人人生を考えればこの上ない貴重な経験であったとすら思います。
診断士の資格を取るだけであれば、実務補習よりも簡単な道はいくらでもありますし、それなりの費用負担も発生するため、万人に無条件でおすすめできるわけではありませんが、それでも僕は諸般の事情が許すのであれば実務補習に参加して、なるべく厳しい先生のもとで鍛えてもらうことを強くお勧めします。そもそも、楽をしたいのであればわざわざ診断士の資格を取る必要すらありませんし…。
この記事を読んで頂いた皆さんが、二次試験を無事突破して、実務補習に挑まれることを楽しみにしています。
2社目の実務補習の先生は1社目の先生と比較するとかなりマイルドで、そこまで辛いとは感じませんでした。3人で5分野を割り振るという意味ではあまり変わりませんが、報告書は必ずしも90ページ前後ではなくても良いというスタンス。先生の方針によってやり方が全然違うことを実感させられました。
1社目と比較して補習の過程は穏やかだったので詳細は割愛しますが、最後の報告会の日に先方の社長が新型コロナにかかってしまい、他に報告を聞くことのできる従業員がいらっしゃらなかったため、報告書を社員の方に手渡して、発表は行わずに終了に…。気合を入れて練習をしていた分残念ではありましたが、無事実務補習の修了は認められてホッとしたことが印象的です。僕達の班以外で最後の発表をせずに実務補習を終えた方にお会いしたことがないため、ある意味貴重な経験をしたのだろうと思います…。
明日はまさき!よろしくね!
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