直前対策10点上がるリレー【中小企業経営・政策】事業継承とM&Aの動向 by YOSHIHIKO☆ヨシヒコ

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YOSHIHIKO☆ヨシヒコ
YOSHIHIKO☆ヨシヒコ

おっはモーニング🌞
本日はマスターから離れ、直前10点UPリレー第11弾をお送りします!

いよいよ「夏セミナー」2日前となりました。皆さん、R3事例Ⅰ/Ⅱの準備はよろしいですかー?!
当セミナーでは、道場13代目が誇る高得点者のリット、あらきちによる、正解の見えない二次試験でお手本と言える”解法”を徹底解説いたします!※当日ご参加いただけない方にも「セミナーレポート」をアップして情報提供をいたしますので是非ともご覧ください!
 

※『セミナーのキャンセル』『申し込み完了メールが届いていない』等のお問い合わせ事項がございましたら、「shindanshi.dojyo13@gmail.com」宛てに電話番号を記載の上ご連絡頂きますようお願いいたします。

はじめに

本日のテーマ『事業承継・M&A』は、2021年版中小企業白書の徹底解説、第3弾となります!
第1弾:DX(くま)、第2弾:SDGs/ESG(なお)の記事も併せてご覧ください☆

中小企業白書2021 徹底解説マンたちの記事

直近2年間の一次試験における『事業承継・M&A関連』の平均出題数は、企業経営理論で1問/年、経営法務で1問/年、中小企業経営・中小企業政策で3.5問と複数科目にまたがる頻出論点と言えるのではないでしょうか!(よし、10点は固いですね。。)

YOSHIHIKO☆ヨシヒコ
YOSHIHIKO☆ヨシヒコ

皆さまの得点UPにつながるよう、全力で解説していきます!!
(本日、めちゃめちゃ長いです。→ ミニマム要約

※本記事の参考文献

事業承継の動向

<総論>

  • 中小企業の価値ある経営資源を次世代に承継していくことが社会的な課題。
  • 単なる経営体制変更でなく、更なる成長・発展を遂げるための転換点となる。
  • 休廃業・解散件数が調査開始以降最多となった。

→ 業績を上げる企業を存続させ、貴重な経営資源を散逸させないためにも事業引継ぎの重要性が増している。

休廃業・解散の動向

休廃業・解散件数と経営者との関連性

2020年の休廃業・解散件数は経営者の高齢化・感染症の影響もあり、49,698件過去最多でした。高齢化については、2009年以降、経営者の平均年齢が一貫して上昇し、2019年には過去最高齢を更新し、経営者の平均年齢は62.16歳となっています。これより、団塊世代の経営者が事業承継や廃業などにより経営者を引退していることが示唆され、経営者年齢の上昇に伴い事業承継を”実施した企業”と”実施していない企業”に二極化しています。


経営者の若返りによって期待できる効果

  • 増収増益(売上高、利益ともに経営者年齢と負の相関があるため)
  • 新規事業分野への進出
  • 積極的な設備投資
  • 試行錯誤(トライアンドエラー)を許容する組織風土への変革

 

休廃業・解散企業と売上高当期純利益率との関連性

利益:2014年以降一貫して休廃業・解散企業の約6割で当期純利益が黒字であること。
利益率:売上高当期純利益率は、2018年から2020年にかけて、利益率が5%以上の企業が4分の1程度となっています。
これより、業績不振企業だけでなく、高利益率企業の廃業も多く発生していることが分かります。

 

事業承継の現状と事業承継実施企業のパフォーマンス

事業承継の現状

  • 経営者交代数は年間3万6千件前後で推移しており、毎年一定程度経営者交代が行われている。
  • 企業の規模と経営者交代の関係(↓相対評価一覧表↓)
企業の規模小さい企業大きい企業
交代前の経営者年齢高い低い
事業承継時期遅い(サイクル長い)早い(サイクル短い)
交代後の経営者年齢低い(ベテラン→若手)高い(ベテラン→ベテラン)
経営者の若返り効果
ぜひご活用ください!!

 

承継方法別の傾向

近年事業承継をした経営者の就任経緯をみると、”同族承継”の割合は減少し、ついに2020年において”内部昇格”と同水準の34.2%となりました。事業承継の方法がこれまで主体であった親族への承継(同族承継)から、親族以外への承継(内部昇格)にシフトしてきていることが分かります。

 

後継者有無と承継方法

  • 後継者不在率は2017年の66.5%をピークに近年は微減傾向。(足元の2020年は65.1%)
  • 後継者不在率は経営者年齢と負の相関あり。(30代:92.7% | 80代以上:31.8%)
  • 業種別には、製造業では57.9%、運輸・通信業では61.5%と比較的低い一方、 建設業では70.5%、サービス業では69.7%と高くなっており、業種によって差がある。

 

後継者有無とパフォーマンス

後継者有無別に、2015年から2019年の売上高成長率営業利益成長率従業員成長率の中央値を見てみましょう。
ハイっ、差の大小はありますが、後継者を前広に決めている、後継者有企業において、上記3つの指標で高い傾向にあることが見て取れます。
また、承継方法別に分析したものが下右図になります。これを見ると、承継方法によって多少の成長率の差はありますが、いずれの承継方法においても事業承継実施企業の成長率が同業種平均値を上回っていることが分かりますね~。

これより、後継者有企業の方が総じてパフォーマンスが高く、後継者有無と企業パフォーマンスが正の相関関係にあることがわかりました。事業継続を希望する経営者は、前広に後継候補者の選定や意思確認を進めることが定石となりそうですね!

び~社長
び~社長

わしの会社、だれか継いでくれんかの~~🍵

社内に有力な候補はいませんかね~~🍵

YOSHIHIKO☆ヨシヒコ
YOSHIHIKO☆ヨシヒコ

事業承継後の経営について

事業承継後の経営方針と取組

仮に先ほど他人事のようにお茶をすすっていたYOSHIHIKOが、び~社長の会社を継いだとしましょう。せっかく会社を継いだのに、経営方針は何も変えないとは絶対なりませんよね~。。
世の経営者も同様で、

「先代経営者の取組の継承・強化」と「新たな取組に積極的に挑戦」の割合がいずれも40%程度と同程度であるため、事業承継後は積極的な経営方針変更の姿勢がうかがえますね。(青枠の先代経営者の取組の継承・強化を2つにわけてほしい気持ちがありますが。。)

 

<取組>
では何をしたか。「新たな販路の開拓」が最も多く、44.9%の経営者が取り組んでいます。次いで、「経営理念の再構築」や「経営を補佐する人材の育成」が3割を超えています。つまり、事業承継後に販路開拓や経営理念の再構築など新たな取組にチャレンジする企業が多く、「新たな日常への対応」を含め企業の成長・発展を促していくためにも、事業承継を推進することが重要なのです。

上記で「どちらとも言えない」と回答している者は、ほとんどの取組において意識的に実施した割合が低く、また3分の1以上が「特になし」としています。このことから、事業承継時に経営方針について明確にしていることが、”事業承継後の新たな取組へのチャレンジ”につながることが示唆されます。


<課題>
現経営者の事業承継に対する課題については、「事業の将来性」が最も多く、半数以上の企業で課題となっていることが分かりますね。次いで、「後継者の経営力育成」や「後継者を補佐する人材の確保」など事業承継後の経営体制に関するものが上位となっていることがわかります。

 

感染症を踏まえた事業承継意向の変化

感染症流行を受けて、16.1%の経営者で事業承継の考え方や方向性に変化があったようです。(62.9%変化なし

感染症流行による事業承継に対する心境の変化の具体的内容は、「事業承継の時期を延期したい」が32.5%と最も高く、次いで「事業承継の時期を前倒したい」が27.4%となっています。感染症流行を受けて、一部の企業では、事業承継時期を前後にずらすなど、承継計画の転換に迫られている様子がうかがえます。

 

よってぃ
よってぃ

すでに5,000文字オーバー、、くぅ~。
セーリング中に撮った、マンタのような雲を見て癒されましょ~~ノ∀`)

M&Aへの関心の高まり

<総論>

  • 10年前と比較して、中小企業のM&Aに対するイメージは向上している。
  • 様々な目的で中小企業の売り手としてのM&Aに対する関心が高まっている。(地域による傾向の差はない。)
  • 売り手の懸念は従業員の雇用の維持だが、8割以上の企業でM&A実施後も全従業員の雇用を継続できている。

→ M&Aは事業承継策の一つとして注目されてきたが、近年では企業規模拡大や事業多角化など成長戦略の一つとして関心が高まっている。

中小企業のM&A動向

M&A件数の推移

M&A件数は近年増加傾向で推移しており、2019年には4,000件を超え、過去最高となりました。足元の2020年は感染症流行の影響もあり前年に比べ減少しましたが、3,730件と高水準となっています。M&Aについては未公表のものも一定数存在することを考慮すると、M&Aは更に活発化していることが推察できますね~。

 

M&Aに対するイメージの変化と事業引継ぎ支援センターの相談社数、成約件数

10年前と比較した中小企業のM&Aに対するイメージの変化について、買収することについては33.9%で、売却(譲渡)することについても21.9%で「プラスのイメージになった」としており、いずれも「マイナスのイメージになった」を大きく上回りM&Aに対するイメージが向上しています!

  • 買収すること、売却(譲渡)することのいずれも、経営者年齢が若い企業ほど「プラスのイメージになった」とする割合が高い。
  • 買収すること、売却(譲渡)することのいずれも、地域による傾向の差は見られない。都市部の企業だけでなく、地方部の企業にとってもM&Aが身近な手段になっている。

 

M&A実施意向

3割程度の中小企業において、何らかの形でM&Aを実施する意向があるようです。
買い手・売り手の別に見ると、買い手意向がある企業の割合が19.1%と高く、売り手意向がある企業は5.6%となっている。また、買い手・売り手両方の意向があるとする者も4.1%存在する。

  • 買い手として意向のある企業では「自社より小規模」を希望する割合が高く、売り手として意向のある企業では「自社より大規模」を希望する割合が高いことが分かる。
  • 比較表は↓こちら↓

 

M&A実施有無別のパフォーマンス比較

M&A実施有無と売上高成長率営業利益成長率は正の相関関係がみてとれます。
特にM&Aが営業利益率の向上に貢献している可能性があるようです。これ、ビックリでした!
(売上高成長はしていないと、まずいですよね~~。)

 

買い手としてのM&A実施意向

<実施意向>

  • 過去にM&Aを実施したことのある企業では、「買い手意向あり」が53.7%となっており、実施したことがある企業で特に買い手の意向が強いことが分かる。
  • 経営者年齢が若い企業ほど「買い手意向あり」の割合が高いことが分かる。特に、経営者年齢が30代以下の企業では4割以上で買い手意向がある。
  • 従業員規模が大きい企業ほど「買い手意向あり」の割合が高いことが分かる。


<財務面の特徴>

買い手として意向のある企業では、

  • 売上高増加率売上高営業利益率高い傾向にある。
  • 自己資本比率は大きな差はないが、低い傾向にある。
    → 成長基調にある企業や、収益性の高い企業で買い手としてのM&Aを検討している割合が高いことが見て取れる。

 

売り手としてのM&A実施意向

<実施意向>

  • 後継者がいない企業において、「売り手意向あり」の割合が高いことが分かる。
  • 経営者年齢による売り手意向の差は大きくなく、「80代以上」を除く全ての年代において10%前後となっている。
  • 従業員規模が小さい企業ほど売り手としてのM&A実施意向のある割合が高いことが分かる。

 

買い手・売り手双方の実施意向まとめ

テーブルでまとめてみたのでご活用ください!元の横棒グラフまとめは雰囲気で・・・。

 

 

M&A実施後の雇用状況

8割以上の企業でM&A実施後も全従業員の雇用を継続していることが分かります。

感染症の流行を踏まえた中小企業のM&A実施意向の変化

感染症流行前後での差は大きくはないものの、「買い手として意向あり」とする割合は低下し、「売り手として意向あり」とする割合は高まっていることが分かります。感染症流行を受けて、買い手としてのM&A実施意向がなくなった理由に、「事業戦略の見直し」や「自社事業の立て直し」を挙げる企業が多く、従来の成長戦略からの転換を迫られてM&Aを断念した様子がうかがえます。

M&Aを支援する機関

各支援機関ときかっけ

  • 買い手側:「人材の獲得」が最も多く、「売上・市場シェアの拡大」、「新事業の展開・異業種への参入」が上位。
  • 売り手側:事業引継ぎ支援センターや金融機関では、「後継者不在」や「従業員の雇用の維持」の割合が特に高い。
    また、M&A仲介業者やその他支援事業者では、「事業や株式売却による利益の確保」や「事業の成長・発展」を目的とする売り手企業も一定数存在。

 

事業承継・引継ぎ支援センター

2021年4月から「事業承継・引継ぎ支援センター」が設置されました。
これまでM&A等の事業引継ぎ支援を行っていた産業競争力強化法上の認定支援機関である「事業引継ぎ支援センター」に、親族内承継支援を行っていた「事業承継ネットワーク」を統合し、発展的に改組するようです。これにより、中小企業の円滑な事業承継・引継ぎを推進することが期待されます。
なんだか、出そうな感じがしますね~~!
(※手持ちの2021年度版TACスピ問(中小):問題141で出題されていました。)

よってぃ
よってぃ

ここまで読んでいただきありがとうございました!
白書の『事業承継・M&A関連』は本記事をサブテキストとしてご活用ください☆

おわりに

いかがだったでしょうか?
昨年、感染症による影響が初めて出題されたこともあり、本記事でも対応しました。
復習で活用される際は、太字赤字の部分を意識して読んでみてください☆

要約されたものを更に要約してこのボリュームです。。白書恐るべし。お忙しい方向けにサマリを作ったので参考にしてみてくださいねー!

コラム:東大松尾研発『ELYZA DIGEST』(文章要約AI)で3行に要約してみた。


う~ん。やはり文量が多かったので3行は無理がありましたね。。
(でもしっかり、事業承継とM&Aについて一言ずつ抽出しててすごい!)
興味がある方は、文章の量を減らして試すとAIが重要箇所をピックアップしてくれます。

ELYZAちゃんには難しかったようでしたな、、
ぜひ皆さまは、道場AI溢れる、上記YOSHIHIKO要約をご活用ください・・!
もっと興味がある方は診断士試験が終わったら、一緒に勉強しましょう😉

引用元:
・中小企業白書2021 第3章 第3節まとめ:https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2021/chusho/b2_3_3.html
・ELYZA:https://www.digest.elyza.ai/
・ELYZAの詳しい紹介:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000047565.html
YOSHIHIKO
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明日は、セミナー準備にブログに大忙しのあらきちです!
残り10点分、アンカーは任せたぞっ
それでは!また次のブログで~👋

全力で仕上げてますよー!
明日のブログも明後日のセミナーもお楽しみに☆

あらきち
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