直前対策10点上がるリレー【中小企業経営・政策】一緒に読む中小企業白書(DX) byくま

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はじまり はじまり

私事なのですが、先日初めての体験をいたしまして。。。まずはその後報告をさせていただこうかと。

それではよきます。

恥ずかしながら、わたくし、なんと、なんと、なんと・・・・

初めて中小企業白書を読みました(/ω\)

いやーお恥ずかしい。受験生時代は1回も読んだことなかったんですねぇ。

一応1回は見たんですが、すごい文量がだったので、すぐに諦めました。

一年越しに読んでみたんですが、そうしたら、なんということでしょう、普通に読み物として面白いではありませんか。(去年も読めばよかった。。。)

これが無料で読めるなんて信じられない!

みなさんにも是非読んでいただきたい。数字を覚えるだけよりもずっと覚えやすいですよ!

というわけで、皆さん一緒に読みませんか?

というのが、本日の趣旨。

とはいったものの、皆様お忙しいでしょう。

そこで、わたくし重要そうな箇所を抜粋してまいりました。

さぁ、白書を読むのをめんどくさがってる、そこのあなたも一緒に読みましょう。

読まないと、私みたいに翌年後悔することになりますよ!

中小企業白書2021の構成

まず、白書の全体感をつかむために、2021年の白書の構成を確認していきましょう。

2部構成となっており、第1部は「中小企業の動向」第2部「危機を乗り越える力」となっています。

※ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、第1部は毎年「中小企業の動向」です。

第2部は「危機を乗り越える力」となっています。

ここでいう「危機」とは「新型コロナウイルス感染症」のことですね。

というわけで、2部は「中小企業はコロナによってどのような影響を受け、それに対してどのような対応策を打っていったか」ということが書かれています。

さらに、2部は3章に分かれており、それぞれが新型コロナへの対応策となっています。

内容を端的に言うと「財務と経営戦略」「DXによる競争力強化」「事業承継とM&Aによる経営資源の有効活用」です。

今日はその中から第2章の「DXによる競争力強化」について、詳細をお話していきます。※ちなみに白書上の正式名称は「事業継続力と競争力を高めるデジタル化」ですので、あしからず。

第2章 DXによる競争力強化

第2章の「DXによる競争力強化」ですが、さらに4つの節に分かれています。それぞれ「動向」「現状」「課題」「組織改革」となっています。

前半の2節では、「今、中小企業のデジタル化はどんな感じなのか?」、後半の2節では「じゃあ、もっとデジタル化を進めるにはどうしたらいいのか?」に書かれている感じですね。

第1節 デジタル化の動向

第1節の「デジタル化の動向」には大きく分けて、「①感染症流行によって、デジタル化への意識がどう変わったか?」、「②IT投資によって、労働生産性はどうなるのか?」の2つ点から構成されています。

それぞれの内容を確認してきましょう。

1.感染症流行によって、デジタル化への意識がどう変わったか?

まずは、「感染症流行によるデジタル化への意識」の変化です。

超ざっくり言うと、「デジタル化の重要性を再認識」しました。

実際に下図のとおり、いずれの業種においても、「感染症流行後デジタル化の事業方針における優先順位」が流行前に比べて高くなっており、感染症の流行がデジタル化の重要性を再認識させる一つの契機となったことは間違いないようです。

中小企業白書2021より引用

2.IT投資によって、労働生産性はどうなるのか?

つづいては「IT投資によって、労働生産性はどうなるのか?」についてです。

少し意外な結果かもしれませんが、下図の通り「IT投資」と「労働生産性」と明瞭な関係性は見つからないという結果になりました。

中小企業白書2021より引用

理由としては、「デジタル化に対応するために必要のある取組が、表面的な改革にとどまっている」の可能性があるとのこと。

あかんなぁ

デジタル化を通じた労働生産性の向上に向けては、表面的なIT投資だけでなく、デジタル化の取組が組織内に浸透していくよう組織的に取り組んでいくことの重要だそうです。

ちなみに、ソフトウェア投資比率は、大企業は2010年以降上昇傾向で推移しているが、中小企業は低下から横ばいで推移しています。

第2節 デジタル化推進へ向けた現状

第2節は、4つに分かれており「1.デジタル化への取り組みの変化」、「2.システム導入の変化」、「3.クラウドサービスについて」「4.IT人材」となっています。

1.感染症流行前後のデジタル化に向けた取組の変化

業種別にデジタル化最も重要度が上がった項目を確認してみると、全産業では「経営判断や業務プロセスの効率化・固定費の削減」を挙げる割合が約半数(49.8%)を占めており、「建設業」、「運輸業,郵便業」において多い傾向にあることがわります。

なかなか「ITを活用した新たなサービスで売上拡大」とは、ならないものなのですね。

一方、BtoCが主体である宿泊業,飲食サービス業」や「生活関連サービス業,娯楽業」では、「新たな事業や製品、サービスの創出と改善」の割合が最も多く(それぞれ50.0%,47.3%)なっています。前向きな活用です。

その他特徴的なところとしては、『「製造業」では「サプライチェーンの最適化・生産プロセスの改善(14.0%)」』、『「学術研究,専門・技術サービス業」では「情報セキュリティ対策の強化・法規制のクリア(17.3%)」』を挙げる企業も一定数存在しています。

中小企業白書2021より引用

2.ITツール・システムの導入状況

つづいて、ITツール・システムの導入状況です。

もっとも導入が進んでいるのは、「人事」「経理」関連のITツールです。大体どの会社も同じような業務になるので、パッケージ製品を導入しやすいことが要因かもしれません。

コミュニケーション」関連のITツールは、「1~2年前から導入している」若しくは「新型コロナウイルス感染症流行を契機に導入した」と回答する割合が4割を超えており、働き方改革の取組が進んでいることが伺えます。リモートワークを行うには必須ですからね、やはり予想通りといったところでしょうか。

予想通りですな

一方「業務自動化」や「経営分析」関連のITツールについては、現段階では導入予定のない企業が6割前後を占めています。この辺りの改善は余裕があるときにやることなので、どうしても優先順位が低くなりますね。

中小企業白書2021より引用

3.クラウドサービスの導入状況、今後の利用方針

クラウドサービスの導入状況についてです。

最も導入率が高いのはグループウェア半数以上(51.6%)となっています、次いで「情報管理」、「コミュニケーション」関連のクラウドサービスの導入率が高くなっています。各社固有の業務プロセスがない分野ほど導入しやすいということかもしれないですね。

他方で、全体的に見ると、総じてクラウドサービスの利用は進んでいないといえます。

皆さんの会社はどうですか?10年ぐらい前から「クラウド、クラウド」と言われていますが、実態はそこまででもないんですね。

クラウドを利用することが目的となっては いけないけどね。

中小企業白書2021より引用

従業員規模別に「今後のクラウドサービスの利用方針」確認してみるとを、全体では今後の利用拡大に積極的な企業半数以下にとどまっています。

クラウドサービスは自社でサーバーを保有する必要がなく、利用するデータ量や時間などに応じて費用を支払うことから、低コストで導入可能なので、規模の大きくない企業におすすめなんですが、従業員数が多い企業ほど、クラウドサービスの利用拡大に積極的となっています。

まだまだ、規模の大きくない企業はクラウドサービスへの理解がイマイチなのかもしれませんね。

中小企業白書2021より引用

4.IT人材の確保と育成

IT人材の確保状況です。

デジタル化の取組全体を統括できる人材及びITツール・システムを企画・導入・開発できる人材は、半数以上の企業が確保できていません

そりゃそうだろって感じです。そんな上流のスキルがあれば、もっといい会社へ転職しますよねぇ。

中小企業白書2021より引用

と思ったら、案の定こんな結果も。

大半の企業では、IT人材に対して他の従業員と同等、又はそれ以上の処遇を与えていることが分かっていますが、

ITツール・システムを企画・導入・開発できる人材及びITツール・システムを保守・運用できる人材は、7割以上の企業が他の従業員と同等水準の報酬にとどまっており報酬面での課題が専門的なIT人材を確保できていないことにつながっている可能性も示唆されています。

誠意は言葉ではなく金額

中小企業白書2021より引用

5.情報セキュリティ対策

続いては、情報セキュリティ対策についてです。

サイバー攻撃によって自社が被る被害についてイメージできている中小企業は、半数に満たないです。

キケン キケン

中小企業白書2021より引用

さらに、実際の被害がどうなっているかを確認してみましょう。

中小企業白書2021より引用

全体の2割以上の企業が何らかの被害を受けていることが分かります。

さらに被害状況について「分からない」と回答している企業も一定数存在しており、潜在的な被害も含めると、相当数の企業が被害を受けていることが示唆されます。

業種別では、「運輸業,郵便業」や「宿泊業,飲食サービス業」では、サイバー攻撃による被害を受けたと回答する割合が約1割と低いものの、「卸売業」や「情報通信業」では、4社に1社が被害を受けていることが確認されます。

こういった状況にもかかわらず、「運輸業,郵便業」「宿泊業,飲食サービス業」では、「あまり対策していない」若しくは「まったく対策していない」割合が3割を超えており、サイバー攻撃による被害が懸念される状況にあると考えられる。

あまあまよ

第3節 中小企業のデジタル化推進に向けた課題

中小企業のデジタル化推進に向けた課題を確認していきましょう。

アナログな文化・価値観が定着している」が最も高く(46.4%)、次いで「明確な目的・目標が定まっていない」、「組織のITリテラシーが不足している」となっており、大半の業種における課題として上位を占めています。

※正確に言うとこれらは「問題」であって「課題」ではないと思うのですが、白書ではそうなっているので。。。

中小企業白書2021より引用

また、、従業員数の多い企業ほど、「アナログな文化・価値観の定着」や「組織のITリテラシー不足」、「長年の取引慣行」といった課題を挙げる傾向にあり、変革に向けた組織の適応力に課題を抱えている企業が多いことが示唆されてます。

従業員数の少ない企業では、明確な目的・目標が定まっていないことや資金不足といった課題を挙げる傾向にあり、組織体制の課題を抱えている企業が多いことが示唆されています。

規模が大きい企業は「次のステップに向けての課題を認識している」のに対して、規模の小さい企業は「何したらいいかわからんしそもそも金がない」って感じですかね。

中小企業診断士としては、「現状・課題の整理」や「補助金の活用方法」といった面から、支援できそうですね。

ナイスですね~

中小企業白書2021より引用

第4節 中小企業におけるデジタル化に向けた組織改革

前節までで、中小企業がデジタル化を推進していくに当たって、アナログな文化・価値観が定着していることや明確な目的・目標が定まっていないといった組織の適応力、組織体制に関する課題がハードルとなっていることがわかりました。

第4節では、デジタル化の推進に向けた中小企業における組織的な行動・取組に着目し、課題を乗り越え、デジタル化を推進することができている企業の実態デジタル化を推進していくための取組について分析されています。

1.デジタル化推進に向けた意識改革

まずは、デジタル化に対する社内の意識についてです。約半数の企業では、デジタル化に積極的に取り組む文化が定着・醸成されつつあります。

中小企業白書2021より引用

続いて、業種別にデジタル化に対する社内の意識について、デジタル化推進による業績への影響です。簡単に言うと前向きに取り組んだ方が業績への影響がいいみたいです。

中小企業白書2021より引用

何事も前向きに取り組むが吉

また、経営層の積極的な関与も大事なようです。経営者が積極的に関与している企業は、プラスの影響を及ぼした割合が75.0%となっていますが、システム部門や現場の責任者などに一任し、経営者は関与していない企業では、半数以上の企業が「どちらとも言えない」と回答しており、業績への寄与を実感できていないことが確認されています。

中小企業白書2021より引用

2.デジタル化に向けた方針の策定

業種別にデジタル化の方針を含んだ事業方針の立案についてみてみましょう。

実は、情報通信業を除くいずれの業種においても、事業方針の中に、デジタル化の方針・目標が含まれていない企業が半数以上を占めています

なんだかんだ言って、デジタル化はまだまだなんですねぇ。。。

You still have lots more to work on…(まだまだだね)

中小企業白書2021より引用

ちなみに、業種にかかわらず、事業方針の中にデジタル化の方針が含まれている企業は、デジタル化の取組が業績にプラスの影響を及ぼしている割合が高い傾向にあります。

中小企業白書2021より引用

3.デジタル化推進に向けた組織づくり

続いては組織作りです。全社的に取り組むのがよいのか?部署単位で取り組むのがよいのか?という話です。

まぁ、大体想像がつくかと思いますが、全社的にデジタル化を推進している企業は、プラスの影響を及ぼした割合が高くなっています(76.6%)

一方、部署単位で推進している企業では、4割強の企業が「どちらとも言えない」と回答しており、業績への寄与を実感できていないことが確認できます。。

中小企業白書2021より引用

4.デジタル化推進に向けた業務変革

まずは、デジタル化の定着に向けた取組を見てみしょう。

日常的な改善活動」を挙げる企業が多いようです。

また、IT活用レベルの高い企業は、活用レベルの低い企業と比較すると「IT活用の継続的な見直し」や「IT活用に関する日常的な情報収集」に関して20%pt以上の差が生じています。

日ごろからの活動が大事

中小企業白書2021より引用

デジタル化において実施した業務プロセスの見直しの範囲別見てみましょう。

デジタル化推進による業績への影響を確認してみると、業務プロセスの全体を刷新、若しくは一部を調整した企業は、実施していない企業と比較して、プラスの影響を及ぼした割合が高くなっています。

やはり、業務プロセスを最適化したうえでシステム導入すると効果が大きいんですね。(なんか、2次試験の解答みたいなこと言ってる)

中小企業白書2021より引用

最後にITツール・システムの導入と業務プロセスの見直し方法についてです。

業務プロセスの見直しに合わせてITツール・システムを導入する」企業の労働生産性の平均値は、「導入するITツール・システムに合わせて、業務プロセスの見直しを行う」企業の84.4%の水準となっています。

日本だとあまりない導入の仕方なんですが、業務プロセスをシステムに合わせた方が労働生産性が高いんですね。

システムに業務を合わせた方が効率的なんだから、そりゃそうだろ

おわります

さぁ、一通り読んでみましたが、どうでしょうか?

どんなことが書いてあるのかイメージはわきましたか?

ここに書いてあることが全部覚えられれば、たぶん10点ぐらい上がりますよ!

いや、上がるはず。

多分、上がる。

上がってほしいなぁ。。。

ご利益があるように浅草寺の龍の蛇口の画像を張っておきます。

合掌

わすれてました、明日はどらごんです。

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