カテゴリ「失敗談 | 中小企業診断士試験 一発合格道場」の記事


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こんにちは。CKです。
いよいよ、2次試験まで残り1ヶ月となりました。
仕上がりはいかがでしょうか。中々思いように進まず、焦りだけが募ってソワソワされている方もいらしゃるかもしれません。
私も昨年残り1ヶ月の時期に、手応えが掴みにくい焦りと疲れから、なかなか勉強のエンジンが掛かりにくいことが多々ありました。
少しやったら集中が切れて何度も休憩を挟み、結局半分くらいの時間しか集中して勉強できない。もともと休憩は大好きな人間なのですが、あまりに多すぎます…

そこで、1次学習時とは作戦を変え、音楽を聴いて気分の切替えにするようにしました。1次は暗記が中心なので、音楽があると頭の中での暗唱などの邪魔になったのですが、2次試験は暗記というよりも、試験を解く際の感覚やプロセスを訓練するといった学習だと感じたので、気分が乗る曲を聴いたりして気持ちを維持しました。音楽が邪魔になるくらい集中出来てきたら、止めればOKです。ぽーっとしてエンジンが掛かりにくい時や、掛かってもすぐエンストする時だけ聞いとく感じです。

この方法で何とかモチベーションを維持しながら学習を続けられたのですが、嬉しい副次効果もありました。事例1〜4までそれぞれで聞く曲を決めてたのですが、これが本試験当日の事例ごとの気分の切替えに役立ちました。本試験当日は1つの事例が終わったあとは、すばやく頭を切り替えて次の事例のことだけを考えてなくてはなりません。また事例ごとに気にするポイントも少し異なります。頭の中から直前の事例のことをリセットして、次の事例の雰囲気をインストールする、この一連のことを事例ごとの曲を聴くことで行うことができました。特に事例3と事例4の間は、解き方も全く異なり完全に頭を切り替える必要があるため、大変役立ちました。(しかもトイレ行列に並んでいる間でも聴けるため、休憩時間も有効活用できます!)

もしモチベーション維持で困っている方がおられたら参考にしてみてください。(曲は歌詞がないインスト系がオススメです)

さて、本題です。

本日は「残り1ヶ月のこの時期にお伝えしたいこと」です。
前回まで、事例2事例3の80分のリアル実況をお伝えしてきました。事例1についても基本的なプロセスや流れは前回と同じ様なものなので、実況までは割愛しますが、事例1は大きく2点の反省点があります。プロセス云々よりスタンスの面で失敗を犯してしまい、結果56点と及第点に届いていません。その反省も踏まえて書かせていただきます。

まず、「残り1ヶ月のこの時期にお伝えしたいこと」です。セミナーや、先日の合宿でもお話させていただいた事なので、既に聞かれた方もいらっしゃると思いますが、大事なことだと思うので、改めて書かせてください。

2次試験に臨む上でのスタンス

1.解答に必要な要素は5つのみ。
 ①設問文、②与件文、③(答案の)書き方、④フレーム、パターン、⑤1次知識
ここに含まれない、自分自身の経験や業務上の専門知識などを含めてはNGです。(大外しする可能性があります)
過去問を解いた時の記憶に引っ張られていないか、与件文に無いことを自分の勝手な思い込みでつくりあげていないか、など注意が必要です。

2.「素直に」回答する。
2次試験は紙面上のコンサルです。目の前に社長が座っているイメージです。この社長に対して経営相談を行っている風景をイメージすると、
設問で聞かれたこと: 社長に聞かれたこと

与件に書いてある内容に沿って: 社長の想い、その会社の状況をもとに
わかりやすい書き方で解答する: 相手に伝わるように答える。
が大事になります。
よって、先程の5つの要素のうち、
設問文、与件文、書き方の優先順位が高いです。
パターンやフレーム、一次知識も解答を組み立てる上では大いに役に立ちますが、あくまで優先順位は上記①設問文、②与件文、③書き方であることを意識しましょう。

3.個性は殺す。
上記、1と2の結果として出来上がる答案は、誰でも書ける当たり前の内容になってしまいます。でもそれでいいんです。
この2次試験はコンサルとしての「個性を競う試験ではない」と思います。
公的な経営相談の窓口でも一定の水準と方向性での対応ができる、基本的能力を問う試験であると思います。
実際にコンサルとして活躍していくためには、個人の強み、個性が大事になってくるかもしれませんが、あくまでそれは合格後の話。そもそも、そのような個性をこの統一的な筆記試験、しかも国家試験で評価することは難しいんじゃないかと思います。
よって、自分の経験や専門知識、ひらめいたアイデアを使った個性的回答はNGです
「誰でも書ける内容を、完成度高く書くことが大事」
だと思います。
つまり「個性を殺して対応する」。(中小企業の基本戦略は、「強みや個性を活かして」ですが、この試験で受験生の対応において求められるのは、その逆です。)

以上の3点です。個人的な解釈も含まれますが、2次試験でのスタンス、特に本番での対応として本当に大事だと思っています。


令和元年事例1の反省点

これらも踏まえた上で、私の令和元年事例1の反省点です。
まず、再現答案を見てください。

第1問 
A 社長がトップに就任する以前の A 社は、苦境を打破するために、自社製品のメ ンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかっ た最大の理由は何か。100 字以内で答えよ。

規制や補助金に守られていた葉たばこ生産業者が公企業の民営化、健康志向・受動喫煙問題の高まりによる市場縮小と、後継者不足や高齢化により葉たばこの耕作面積を縮小させ、製品のメンテナンス需要が低下したから。

この回答を見て、論点が少ないなと感じませんか?設問文中の「最大の理由」に気を取られ過ぎて、「結果としてビジネスとして成功しなかった」という点の扱いが疎かになっています。
与件文4段落にも「それはビジネスとして成り立たず、売上減少と費用増大とい う二重苦を生み出すことになってしまった」という点をもっと大事に扱うと、売上減少・費用増大の2つの面から書いていくという当たり前な対応につなげることが出来たものの、売上減につながる需要減の要素しか書けていません。
ここでは、先程書いたスタンスの(2)の「聞かれたことに対して丁寧に対応出来ていない」事によって失点してしまったケースになります。
これが1つ目の反省点です。

次に2つ目です。
第2問
A 社長を中心とした新経営陣が改革に取り組むことになった高コスト体質の要因 は、古い営業体質にあった。その背景にある A 社の企業風土とは、どのようなもの であるか。100 字以内で答えよ。

規制産業の安定需要に安住し、事業状況に合わせた経営管理が出来ていない風土。具体的には①保有期限を過ぎた部品も保有し在庫過多②手書き帳簿等で全社的な計数管理されず③事業悪化しても正社員を増やした。

第4問
新経営陣が事業領域を明確にした結果、古い営業体質を引きずっていた A 社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった。その要因として、どの ようなことが考えられるか。100 字以内で答えよ。

要因は自社のコアテクノロジーを乾燥技術と明確にした事で、従業員の新規事業開拓の方向性を共通認識化した事。成果に応じた賞与で新規事業拡大への取組みに対しモチベーションを向上させたこと。

この2問については、厚みが足らず薄っぺらな答案になっています。
それ原因は、「古参社員のリストラ」について触れていないことです。
実は、この事例を解いている時に、この点すごく気にかかりました。

古参社員=悪(極論してます)
リストラ=正

としていいのか??

そのように気にした背景としては、下記のようなことが想い浮かんだからです。
a. 高齢化の中でシニア人材の活用は大事なこと。
b. リストラって肯定して良かったんだっけ?
c. そもそも企業は誰のためにある?顧客のため?社員のため?株主のため?

その結果、古参社員やリストラに触れることが出来ず、第2問では企業風土まで踏み込んだ解答が作れず営業体質がメインになってしまい、第4問ではその古い営業体制の脱却に関する根拠が手薄になってしまっています。

先程あげたa〜cについては、
a:  一般知識。また1次知識の白書にあった方向性。
b:  H28年の事例1で「社員は宝」という方針の過去問の記憶。また、そこに引っ張られていて、パターンかと思いこんでいた。
c: これは自分の仕事の中で会社の理念や存在意義を考える際に気になっていたこと。(※そもそもこのような理念に関わる部分は事例社長の方針に寄り添う、尊重すべきで、自分で理念レベルの考えを押し付けて方向決めてはいけない。)

といったもので、冒頭のスタンス1の「そもそも解答の方向性に使ってはいけないもの」であったり、2の「設問文や与件文に対しては優先度が低いもの」でした。

与件文内には、
「定年を目前 にした高齢者を対象とした人員削減ではあったが、地元で長年にわたって苦楽を共にしてきた従業員に退職勧告することは、若手経営者にとっても、A 社にとっても、 初めての経験であり辛い試練であった。その後の波及効果を考えると、苦渋の決断で はあったが、これを乗り越えたことで…」と記載があり、事例企業では苦しみながらも決断して改革を行っていることが明確に書かれています。

勝手な思い込みでで、このような与件文の大事な記載に対して扱いが薄くなってしまい、解答の方向性に制限を掛けてしまった結果、大きく失点する失敗を犯してしまいました。

朝イチの事例で鼻息が荒かったのか、本番の緊張感か、大事なスタンスを忘れてしまった結果です。

大事なことは、目の前の社長(設問文と与件文)に対して素直に答えること
迷ったときはこの事を思い出して、シンプルな対応を取ると私のような失敗を防ぐことが出来るかと思いますので、これからの仕上げ時期、また本番当日の対応に際して、参考にいただけたらと幸いです。

では、残り1ヶ月、くれぐれも体調管理には気をつけて頑張ってください!

以上、CKでした。


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おはようございます!おべんと君🍱です。
自己紹介はこちら。前回までの投稿記事はこちら

今日から本試験までの投稿は「実録失敗談」をお送りします。

「2次試験こうすべし!」という投稿は他のメンバーに託して、私の記事は「2次試験これはするな!」という反面教師としてご活用ください。

 

早速ですが、今日は「過去問に引っ張られるな!」と題して、過去問を中心にアウトプットしてきたがために失敗してしまった内容です。

2次試験の合格に欠かせない過去問は日々一発合格道場記事をお読みの方は、ほぼ100%の方が日々取り組まれているかと思います。

なので、逆に言えば100%の方がこの失敗にはまる可能性があります。

そんなことにはなって欲しくない!ので是非私の失敗をお読みいただき、合格につなげてください!

 

<本題>
これは予備校に通学して満を持して臨んだ2回目の2次筆記での失敗です。

私の中では事例Ⅱはつかみどころがない事例で、苦手でした。そのため、過去問を念入りに繰り返し解いて何とか本質を理解しようとしていました。

平成30年度の事例Ⅱは、老舗日本旅館を題材にしていました。私が完全に頭が真っ白になった問題はこれです。

第2問(配点25 点)
B社は今後、新規宿泊客を増加させたいと考えている。そこで、B社のホームページや旅行サイトにB社の建物の外観や館内設備に関する情報を掲載したが、反応がいまひとつであった。B社はどのような自社情報を新たに掲載することによって、閲覧者の好意的な反応を獲得できるか。今後のメインターゲット層を明確にして、100字以内で述べよ。

メインターゲット層までは抜き出せたのですが、好意的な反応をどうやって獲得するか?全く出てこなくなってしまいました。

事例Ⅱは与件にある情報量がほかの事例よりも多いので整理ができていなかった、というのも大きな理由なのですが、

最も大きな理由は、、、過去問に引っ張られました。

どういうことかというと、事例Ⅱで温泉旅館が出題されたのはこの年が初めてではありません

平成20年度も老舗の温泉旅館が出題されていました。平成20年度の温泉旅館は、宿泊客へのきめ細かい対応評価されているという旅館でした。

つまり「きめ細かい対応=高評価」です。

そして、ここで頭の中でありえない変換が起こります。

「きめ細かい反応=高評価→→→好意的な反応→顧客満足向上

今思えば、どう考えてもありえない変換です。この記事を書いていて恥ずかしくなってきました・・・

冷静にこの時の私の頭の中を解説すると、
_与件読んでもよく分からないなぁ。どうしよう・・・
_平成20年度の温泉旅館の記憶が湧いてくる
_③あの時の温泉旅館は「きめ細かい対応」で評価を得ていたな
_④与件を再度読む、、、やっぱりよく分かんないな
__→というかこの時点で思考が停止していたはず
_もう分かんないから、過去問の答えを書いちゃうか(汗

という感じだったと思います。

「きめ細かい対応」なんて言葉は、与件のどこにも書いていません。すなわち、この旅館がきめ細かい対応をしているかなんて全く分かりません。

根拠が全くないということになります。

この年の事例Ⅱはかなりグダグダで、結局53点という結果でした。

 

<原因>
「過去問でも同じようなことを問われたから、今回もそれを書いても少しは点になるだろう」という甘い考え木端微塵にされました(当たり前)。

この失敗は「過去問の答えを書いてしまった」ことが直接的な原因なのですが、本質的な原因は、

与件に沿っていないことを書いた」という一言に尽きます。

仮に過去問と同じ解答を書いたとしても、与件にも同じことが書いてあれば得点が入ったかもしれません。

与件から必要な情報が抜き出せなかったために、過去問に似た事例があったのをいいことに、この年の事例企業に合っているか根拠が与件に全く書いていないのに、安易に過去問の解答を書いてしまったことが最大の失敗です。

 

<対応策>
では実際の本試験でこんな状態になった場合、どうするべきか?

①それでも与件から探して書く
1次知識から書く

結局これしかありません。
私のように「過去問で同じような解答があったから」という安易な考えは止めましょう。残念ながら与件に根拠がなければダメです。私の前回の投稿に当てはめると、B→C評価へ一直線です。

悩んでもこの①、②を抜き出せるように、道場メンバーの記事をお読みいただき日々学習してください。

過去問に引っ張られる内容としては、他にも

「○○年の過去問の問われ方が同じだな」「○○年の過去問と同じようなパターンの解答が書けそうだな」と感じたときです。このような軽度であれば、それが本当に事例企業に当てはまるのか? 何度も自問自答すれば事例企業のところに戻れるかもしれません。

ですが「○○年の過去問の問われ方が同じだからこの解答に違いない」「○○年の過去問と同じようなパターンの解答が書けそうだからこの解答に違いない」と思ってしまうと、ほぼ100%事例企業には戻れません。ただの思い込みです。

過去問をやればやるほどパターンが見えてきて、色々分かってきます色々見えてきます。そしてさらに突き進むと思い込みが強くなります。私は2次試験3回受けているので、正にそうでした。でもそれだと合格が遠のきます。

 

もし本試験で、過去問のことを思い出しすぎてしまったときは、
私の失敗談を「逆ベストプラクティス」として
思い出していただき、失点を防いでください!

この投稿が皆様のお役に立てば幸いです。
以上、おべんと君でした。


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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

今回は、7月に実施していたふぞろいさんとのコラボ企画「ふぞろい13で採点してみた」の続きです。
事例Ⅰ・Ⅱだけやって、事例Ⅲをやらないのはもったいない気がしたので(笑)、このタイミングで投下させていただきます。

本記事をお届けしたいのは、このような方々です。

昨年度の事例Ⅲで出題傾向が変わった?と思ってらっしゃる方

ふぞろい13で採点してみた

これまで同様、まだ一度もこの事例問題に取りかかっていない方は、ぜひご自分で解いてみてから、ご覧くださいね。
初見」で解いた際に「考えたこと」「答案」を分析対象としていただきたいからです。

この事例、私は開示得点49点(評価C)というイマイチな結果となりました。
今回は一発合格道場11代目メンバーの再現答案をS~Cまで比較してみたいと思います。

S : CK 【ふぞろい評価】69点/100点 【実際の得点】77点/100点
ご存知、「一発合格道場」11代目のCK。タキプロ(関西)でも活躍しています。
(他の事例も含むCKの再現答案はコチラ
A:おべんと君  【ふぞろい評価】58点/100点 【実際の得点】68点/100点

見かけによらず(失礼)チャーミングな人。セミナーでは徳光さんばりの名司会です。
(他の事例も含むおべんと君の再現答案はコチラ
B:べりー 【ふぞろい評価】61点/100点 【実際の得点】59点/100点
ぴ。と同じく女性と勘違いされやすい人。一発合格道場で熱のこもった記事を量産中。
(他の事例も含むべりーの再現答案はコチラ
C : いけちゃん 【ふぞろい評価】42点/100点 【実際の得点】49点/100点
「今年の俺はちょっと違うぜ!」と意気込むも、苦戦して試験時間中に冷や汗をかいた人。

ふぞろい流採点基準に従って、なるべく厳しめに採点してみました。

第1問(配点20点)

設問文

C社の事業変遷を理解した上で、C社の強みを80 字以内で述べよ。

出題の趣旨
金属熱処理業として創業し事業拡大を図ってきたC社のこれまでの事業変遷を把握して、C社の強みを分析する能力を問う問題である。

S:CK 【ふぞろい流採点結果】14点/20点
特殊な技術の蓄積[3]設備投資負担が重く[1]各社外注する傾向が強い熱処理加工を自社で持ち[2]設計[2]や機械加工[3]も内製化することで前工程含めた要望に対応できる[3]点。

A :おべんと君 【ふぞろい流採点結果】10点/20点
強みは①創業当初から熱処理専業企業[2]として他社の金属部品を受け入れて蓄積した特殊な技術力[3]、②依頼に応じて設立した設計部門[2]と機械加工部門[3]による生産体制で受注を増加させたこと。

B:べりー 【ふぞろい流採点結果】14点/20点
強みは①設計部門[2]機械加工部門[3]の新設による機械加工から熱処理加工迄の一貫生産体制[3]技能士や熟練作業員[4]による品質保持体制[2]、③X社からの熱処理・機械加工移管の引合い。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】5点/20点
強みは①金属材料の素材や形状による温度管理等の特殊な技術を有する事[3]②多品種少量の受注ロット生産に対応可能な汎用機械加工機とその加工品質が維持[2]されている事である。

【考察】
CK、おべんと君、べりーは、金属熱処理業としてのC社の強みを網羅的に説明出来ていますね。
対して、私はカネの匂いがしない解答になっています。
つまり、その強みによって競合とどう差別化し、営業しているのかが見えてこない浅い解答だということです。

また、致命的だったのは、前工程の新設による受注増加を表現していないことです。
思えば、この第1問での整理の失敗が、全体としてしょっぱい答案になった要因でした。
第1問をしっかり解けることが、6割に届く必要条件なのでしょう。

第2問(配点20点)

設問文

自動車部品メーカーX社からの機械加工の受託生産に応じる場合、C社における生産面での効果とリスクを100字以内で述べよ。

出題の趣旨
X社からの新規受託生産に応じる場合のC社の生産面における効果とリスクについて、分析する能力を問う問題である。

S:CK 【ふぞろい流採点結果】11点/20点
効果は、機械加工の生産量が約2倍[3]となり売上増加と部品調達コストの低減で収益向上。リスクは、①生産量増大で仕掛品の増加、②人や物の移動の困難化[4]、③X社依存度が高くなり[4]経営不安定化することである。

A :おべんと君 【ふぞろい流採点結果】10点/20点
効果は①稼働率向上[5]によるコスト削減、②新しい自動車部品の加工によるノウハウの蓄積[6-1]。リスクは①社内原価よりも安い価格で加工を要請されるリスク、②10種類の部品在庫管理

B:べりー 【ふぞろい流採点結果】7点/20点
リスクは①X社の熱処理部品全ての機械加工の受託で初めての本格的量産機械加工のため生産ラインが混乱[4]②混乱による納期遅延[3]③新たな工作機械の導入や機械加工能力を2倍にする資金不足や④既存取引先との関係悪化等。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】12点/20点
効果は、設備投資負担に見合う受託量の拡大によって規模の経済性が働く[3]と共に、量産機械加工のノウハウを蓄積[6]できる事。リスクは、機械加工部門の工程能力を超える受託によって納期遅延[3]が生じうる事である。

【考察】
おべんと君の解答は、時間切れで書ききれなかったそうです。
それでも、効果面をしっかり押さえており、事故にはならなかったのではないかと考えられます。
(参照:11代目おべんと君「本番で途中までしか書けなかった・・・でも諦めるのはまだ早い!【中小企業診断士2次】」)

べりーの解答は、リスクしか挙げていない点や後半が生産面の話ではない点がもったいないですが、管理方式の併存による生産現場の混乱という現実的な問題を指摘できています。

第3問(配点40点)

設問文

X社から求められている新規受託生産の実現に向けたC社の対応について、以下の設問に答えよ。
(設問1)C社社長の新工場計画についての方針に基づいて、生産性を高める量産加工のための新工場の在り方について120字以内で述べよ。
(設問2)X社とC社間で外注かんばんを使った後工程引取方式の構築と運用を進めるために、これまで受注ロット生産体制であったC社では生産管理上どのような検討が必要なのか、140字以内で述べよ。

出題の趣旨
(設問1)C社社長の方針に基づいた新規受託生産のための新工場の在り方について、助言する能力を問う問題である。
(設問2)X社とC社間で後工程引取方式の構築と運用を進めるために、C社で必要な生産管理上の検討内容について、助言する能力を問う問題である。

設問1

S:CK 【ふぞろい流1採点結果】14点/20点
新工場は、①X社向け部品の専用ライン化せず[1]、②作業員個別保有のノウハウをマニュアル化[3]し共有し多能工化[2]し、作業の標準化と標準時間[4-3]を設け生産性を高めて[3]、③最終工程を熱処理への運搬しやすい位置にする[1]等、物の流れ、人の流れに合わせたレイアウト[3]にする。

A :おべんと君 【ふぞろい流採点結果】14点/20点
在り方は①技能士資格を持つベテラン作業者等が作業の標準化、マニュアル化[4]を行い、②それに沿ってOJTで作業方法の教育[3-1]を行い、③作業容易性を高めた設計[3]、④SLPを活用した工程レイアウト設計[2]などを行う、等で生産性を高める[3]こと。

B:べりー 【ふぞろい流採点結果】13点/20点
新工場は、自働化等のICT[4]も活用した最先端工場として少人数による効率的オペレーションを実現[3]する。具体的には①有資格者や熟練技術者によらず標準化、マニュアル化[4]した加工品質体制②SLP[2]や5S徹底で生産性を高め③TPMで更なる品質体制強化を図る。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】8点/20点
新工場は①作業者のスキルに頼らず作業標準化[4]による多台持ち化[2]・品質維持を可能とし②作業設計、工程レイアウト設計の工程計画に基づくSLP[2]で効率性重視の設備・作業者配置とし③作業方法のOJT[3-3]によって練度の高い作業者を中心に省人化を目指す。

設問2

S:CK 【ふぞろい流採点結果】15点/20点
後工程引取方式と従来の生産方法が併存するため、機械加工工程、熱処理工程を統合した組織的な生産管理[5]が必要。具体的には①機械工程・熱処理工程間を後工程引取方式[2]にする、②外注かんばんに合わせた生産指示[2-2]、③納品内示に基づく発注[4]で在庫の適正化を行い、④進度、余力、現品を統制[4]していく。

A :おべんと君 【ふぞろい流採点結果】12点/20点
構築面では①機械加工部と熱処理部間の連携強化の体制、②その他の部品を区分した進捗管理の体制を構築[4]すること。運用面では①機械加工部と熱処理部を同期化した生産計画[5]月次、週次[3]で作成し、専任者を設置しそれに沿った進捗管理で統制する。②その他の部品についても進捗管理で統制する。

B:べりー 【ふぞろい流採点結果】17点/20点
必要なのはリーン生産体制構築の検討である。具体的には①機械加工部と熱処理部を横断する全体生産計画の立案[5]統制[4]②週次の生産計画を納品3日前に届くX社の外注かんばんに合わせて日次化[2]③日程計画が確定する都度発注している材料の調達をかんばんに合わせて[4]リアルタイム化[2]するための仕入先との連携。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】6点/20点
検討課題は、X社自動車部品の機械加工工程および自動車部品専用の熱処理工程に限定して、①3ヵ月前の納品予定内示やその見直しを納期優先の月次の日程計画に連携・運用する事②材料調達にあたって発注・納品契約を見直し[4]、材料在庫水準の適正化を図る事で、後工程引取方式に対応[2]する事である。

【考察】
第3問に共通して指摘できることは、事例Ⅲで学ぶべきことは変わっていないということです。
生産管理について、計画面と統制面で適切に助言できる知識の下地を求められています
出題のされ方を少し捻られたくらいで、途端に混乱してしまった私は、鍛錬が足りなかったということでしょう。

(設問1)
「社長の方針」が与件文に記載されているのに、この上どのくらい掘り下げろということなのか、試験当日は相当悩みました。
人材面やレイアウトについては、ほとんどの受験生が言及できた一方、設備面では出題趣旨に迫れなかった方が多かったようです。
事後、TACの解答速報会において、設備面で「マシニングセンタの導入」を言い当てさせる趣旨だったと説明を受けた時は、衝撃を受けました。
運営管理のテキストを開いてみると、確かにこのシーンで適切に機能する設備だったわけです。
試験委員は、一次知識の応用を求めていたのだと実感できた瞬間です。

(設問2)
明確に問題点が見出しにくい中で、目指すべき方向性とのギャップを自分から洗い出す必要がありました。
CKの答案が切り口的な観点からも、非常にきれいなことが見て取れると思います。

第4問(配点20点)

設問文

新工場が稼働した後のC社の戦略について、120字以内で述べよ。

出題の趣旨
新工場が稼働し、X社からの新規受託生産が開始された後のC社の戦略について、助言する能力を問う問題である。

S:CK 【ふぞろい流採点結果】15点/20点
戦略は、熱処理の技術力[3]と、増設した生産能力を活用し、X社自動車部品以外の機械加工顧客を開拓[4]する。その為に①営業担当を設け営業力を強化[4]し、②かんばん方式で小ロット対応し、③設計部門強化し多品種化に対応[2]して、事業の高付加価値化[2]を図る。

A :おべんと君 【ふぞろい流採点結果】12点/20点
戦略は①機械加工・熱処理加工が可能な生産体制[2]を強みとして、②営業体制を強化[4]して、③商談会等で新規顧客開拓を行い、④稼働率の向上[2]売上増加[2]で新工場の投資回収を行い、他社と差別化[2]すること。

B:べりー 【ふぞろい流採点結果】10点/20点
C社は①X社からの受託ノウハウを活用して工業会の商談会に参加しX社以外の自動車メーカーに営業をかけ[2]②短納期を可能とする生産体制と本格的量産機械加工能力[4]を活用し自動車部品以外のメーカーにも拡販し、経営資源のフル稼働による売上拡大[4]図る。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】11点/20点
戦略は、熱処理・機械工程における特殊技術[3]を活かして受託量拡大[4]を図るべく、X社向け自動車部品以外の本格的量産機械加工にも対応しうる[2]工程能力を磨き、装置産業の色彩が強い金属熱処理の受注に留まらない、さらなる高付加価値化[2]で成長を図る。

【考察】
事例Ⅲで販売・営業面を考える意味、皆さんはどう捉えてらっしゃいますか?
先日、実務補習で製造業を診断した際に、あらためて感じたことは、「生産効率を追求する」だけでは生産性の向上に結び付かないということです。
最終目標は、生産効率を上げることではなく、収益性を向上すること(損益を改善すること)なんです。
この辺、『ザ・ゴール』を読んで、理解した気になっていたのですが、実感出来ていなかったと悔いが残りました
そして、経営資源が限定されている中小企業が成長するためには、何をすべきなのか
「ふぞろい13」の特別企画「損益で考える事例Ⅲ」はマジで必読です。

C社でしばしば営業組織が存在しないのは、販売・営業面に目を向けさせるヒントなのかもしれません。
最近の記事ですが、以下の記事が大変参考になりますので、ぜひご参照ください。
(参照:11代目ぴ。「【診断士2次試験】事例Ⅲ~効率的な与件文の読み方編~」)

令和元年度の事例Ⅲについては、タキプロ関西のつよぽんさんの記事もぜひ読んでみてください。
CK同様、開示77点の再現答案が紹介されています(第3問設問1で「マシニングセンタ導入」に言及しています!)。

(参照:つよぽん「【再現答案あり】事例Ⅲ解法(実践編)~34点から77点まで引き上げた方法~ byつよぽん」)

今後の事例Ⅲ(いけちゃん私見)

令和元年度の事例Ⅲは、強みを活かして成長を目指していくストーリーでした。

中小製造業は、リードタイムの縮小(短納期化)を顧客から強く求められています
ただ、短納期対応だけで生き残ることは難しいでしょう。
中小企業白書でも、再三指摘されているとおり、「高付加価値化」を実現できる生産体制の構築が生き残りのカギになります。

中小企業政策に関するKPIとして、「(中小企業より規模の大きい)中堅企業に年400社以上が成長する」という目標が盛り込まれると報道される中(日本経済新聞2020年7月21日付「「中小企業減」容認へ、成長戦略で転換 新陳代謝促す」)、生産性を高めていくステージにある企業が積極的に取り上げられることになるのではないでしょうか。

試験委員が「学んできてほしい」と思っていることは根本の部分では変わりようがないのだと思います。
ですが、今後の事例Ⅲの出題のされ方という点では、従来のC社のように問題点を指摘しやすいケースは少なくなっていくような予感がしています。
あくまで私見ですので、お聞き流しいただければと思います。

今日のまとめ

① 基本的に学ぶべきことは変わらない
② C社が目指すべき方向性を強く意識させる事例が増える予感(いけちゃん私見)

以上、いけちゃんでした!

それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


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(18時以降、懇親会を予定)

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内容:1日で令和元年度の事例Ⅰ~事例Ⅳまでを扱う予定です

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受付方法こくちーず

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皆さまこんにちは。ぴ。です。過去記事はコチラ。

気付けば、8月もあと数日で終わりますね。連日のようにニュースで災害級の猛暑!と報道されていましたが、これから少しづつ学習のコアタイムである朝と晩は、暑さが和らいでほしいですね。

さて、今日の本題に入る前に、私が学習初年度にやらかしてしまった失敗談を踏まえ、学習計画のお話をしたいと思います。

一昨日の3chの記事にコメントで、「受験人数が多く激戦が予想される中での2次試験への心構え」というご質問を頂いておりました。

他のメンバーも取り上げるとは思いますが、私の経験から思う心構えは、

「苦手科目を早めに補強しよう」です。

苦手科目を早めに補強しよう

2次試験まで2か月を切りましたね。皆さまの学習の進捗度はいかがでしょうか。

私の2次初年度は、どの事例が得意か苦手かも分からないまま、やみくもに学習していました。

一方で、「事例Ⅳは得点源にすべき」とは聞いていたので、相対的に事例Ⅳ対策を多めに学習していました。しかしながら、その他の事例については満遍なく過去問に取り組んでいただけで、進捗度に応じた計画的な学習ができていませんでした。また、1事例当たり2~3時間かけて解くことが多く、80分という時間制限の中で解く練習が少なすぎました。

試験本番が近づいた頃にようやく80分で解く練習を増やしたところ、

「やばい、事例Ⅱがどうも苦手だ。方向性を大外しすることが多い・・・。」

と気づくことになります。慌てて強化をしたものの、時すでに遅し。対策が不十分なまま本番をむかえた結果、事例Ⅱを解き終えたあとに不合格を確信してしまうほどの出来の悪さでした・・。

「ううぅ、もう少し早く事例IIを強化しておけば、、」と嘆いたところで後悔先に立たず。

2次初年度のかたは、今の時点で事例ごとの習熟度を把握することが難しいかもしれません。ですがこれから先、予備校の模試や過去問を解いて復習する中で、「この事例は知識面で強化しておくか」、「今週はこの事例を特に強化しよう」など、学習のメリハリも大事になってくると思います。また、できる限り早い段階で、厳密に80分以内で解く本数を増やしたほうが良いと思います。時間が少ない中で解くことでしか分からない課題が出てくるためです。

私の失敗談にように直前で慌てないために、早めに苦手科目を見つけて補強しておく心構えが大事と思います。

一方で、2次経験者のかたは、昨年の結果から弱点を分析し、徹底的にご自身の弱点を克服していく必要があります。弱点や課題を置き去りにすることなく、一つずつ確実に克服していきましょうね。


では、今日の本題に入ります。

今回は、「過去問の学習が進んでいるかたor経験者向け」の内容となります。

最近、2次の勉強会で受験生の皆さまのお話を聞いていて感じたのは、私と同様に「事例Ⅱが苦手」というかたが結構いらっしゃるんだなということ。

そこで、事例Ⅱの学習で私が合格年度に工夫していたことについてお話したいと思います。

事例Ⅱが苦手な私が書いてもあまり説得力がなくて恐縮ですが、私と同じ悩みを抱えるかたに、学習をする上で少しでも参考にして頂けたら嬉しいなと思いましたのでご紹介させて頂きます。

今回の記事をおススメしたい方

・ 事例Ⅱがどうも苦手だという方

・効果的な過去問の学習を模索している方

それでは、本日も宜しくお願い致します。

解答プロセスを工夫しよう


先ずは、解答プロセス(80分間のタイムマネジメント)についてです。

皆さんも基本的な解答プロセスを準備されていると思います。先日のCKの記事でも解答プロセスが紹介されていましたね。

私も基本的にはほとんど同じで、

設問分析 ⇒ 与件分析 ⇒ 骨子作成 ⇒ 解答記述という流れでした。

この基本的な解答プロセスを元に、苦手な事例Ⅱ用にカスタマイズしました。

具体的には、事例Ⅰと事例Ⅲとの出題形式の違いや自身の読み書きのスキルを踏まえて、事例Ⅱ専用の解答プロセスを作りあげていました。

80分の解答プロセスで試行錯誤されている方は、参考にして頂ければ幸いです。

なお、下図の過去10年間の事例Ⅱの出題形式を参照しながらお読み頂ければと思います。

(※事例Ⅰと事例Ⅲの出題形式はコチラをご参照下さいませ。)

分析① 与件の分析が重要になる

事例Ⅱの直近3年間の出題形式の傾向を見ると、事例Ⅰと事例Ⅲと比較して、与件字数が多い一方で、設問数や設問字数は少ないです。更に、与件文には図表が毎回出ます。そのため、解答プロセス上では与件文の分析に時間がかかるという特徴があります。

対策① 与件の分析にかける時間配分を増やす

対策として、他事例より設問分析の時間を減らし、与件分析にかける時間を増やしていました。具体的には、15分と基本設定していた与件分析を25分に増やしました。特に、経営資源のピックアップから各設問への対応付け、ターゲットとニーズの抽出は丁寧に時間をかけて行うようにしました

分析② 解答の内容がより重要になる

事例Ⅱは設問数や設問字数が少ないです。また、相対的に与件に解答要素が多く記述されています。そのため、解答記述における労力が少なく、80分で解答を埋められないということは少なかったです。

一方で、他の受験生も何かしら解答をきっちりと埋めてくるわけなので、他事例よりも解答の内容や読みやすさなど、解答の質での勝負となると分析しました。

対策② 骨子作成にかける時間配分を増やす

対策として、他事例より解答記述にかける時間を減らし、解答骨子の作成の時間を増やしていました。具体的には、10分と基本設定していた骨子作成を15分に増やしました。事例Ⅰや事例Ⅲは骨子作成には時間をかけず、ざっくりとしたものでしたが、事例Ⅱはなるべく全設問でしっかりと作成するようにしました。

以上によるメリットは、主に2つです。

①私は文章を読むことが遅かったので、あらかじめ与件分析の時間を増やしたことで、気持ちに余裕を持って経営資源の対応付けやターゲットの抽出を行う訓練をすることができました。

なお、以前は文章を早く読むスキルを高めたいと思って、速読法の本を読み漁ってみたり、関連のセミナーに参加してみたりと試行錯誤しましたが、私の場合は残念ながらほとんど効果が得られなかったです。

与件文を早く読もうとするより、時間配分を変えることのほうが、試験対策上は効果的でした。

②また、解答骨子の作成の時間を増やしたことで、「誰に、何を、どのように、効果」など解答のフレームワークに沿った記述をしっかりと行う訓練をすることができました。

そして、①②により、与件の解答要素を各設問で的確に記述することができる効果があったと思います。

以下、参考までに私の基本的な解答プロセスをご紹介します。

(赤文字は事例Ⅱ用にカスタマイズした箇所です。)

(参考)ぴ。の解答プロセス

【設問分析】10(事例Ⅱは5分)

1.設問要求の階層(戦略のレイアー)を書く。

2.制約条件に赤線。題意は赤丸で囲む。目的は緑線。

3.キーワード、切り口を想起して書く。

【与件分析】15分(事例Ⅱは25分)

・事例ⅠとⅢは、与件の段落ごとに、設問と対応付けしながら読む。

・事例Ⅱは、経営資源(強み)を設問と対応付けしながら読む。ターゲット(ニーズ)は特に目立つように色をつける。

【骨子作成】10分(事例Ⅱは15分)

・解答の骨子を作成する。マトリックス図(縦軸に切り口、横軸に与件根拠、キーワード、効果)を書いて埋める。

事例ⅠとⅢはざっくりと、事例Ⅱはしっかり作成する。

【解答記述】35分を経過したら必ず書き始める。(事例Ⅱは45分経過したら)

・解答用紙の左側に時間配分を書く。試験終了5分前に終わる段取りにする。

・与件を因に、キーワードを果として解答する。内容にこだわりすぎず、読みやすさ重視で書く。(事例Ⅱは「効果」から逆算して施策を考えるなど解答内容の説得力を重視する)

効果的な過去問学習をしよう


次に、過去問の学習方法の工夫についてです。

まだ2か月あるとはいえ、取り組める過去問数も限られてきますので、効果的に学習したいですよね。

例えば、「一通り過去問は解いたけど、これからどの年度を復習していけば良いか・・・。」など悩まれているかたは参考にして頂ければ幸いです。

①直近3年分を繰り返し解いて解答プロセスを盤石にする。

今年の本試験も直近3年分と同様の出題形式であることを想定し、ご自身がコレだ!と思う解答プロセスを完成させましょう。

上記の解答プロセスの工夫でお話したようなタイムマネジメントを意識して学習されることをおススメします。

②業種ごとにまとめて解いて出題パターンを想定する。

事例Ⅱでは業種ごとに同様の出題パターンが多いという印象です。

例えば、メーカーが出題された場合、第1問で今までの製品戦略が問われ、その後の問題ではターゲットに応じた新たな製品戦略(ブランド戦略)や販促戦略、企業提携のメリット等が問われるというパターンが多いです。

そのため、業種ごとにまとめて過去問を解き、出題パターンを想定しておくことも効果的な過去問学習に繋がるのではないでしょうか。ぜひ、ご自身で分析してみてください。

(参考)過去10年間の業種と第1問の傾向

上図を見ると、順番的にそろそろメーカーが出題されてもいい頃ですね。

おススメ記事


事例Ⅱが苦手というかたは、断片的なノウハウや知識を参考にするのではなく、事例全体を通じた思考や解答プロセスを参考にされると良いと思います。

例えば、H27の商店街の事例のように、第1問の設問(1)のターゲットを外すと、連鎖的にその後の設問の方向性も誤るという事態になるためです。(冒頭の私の失敗談はこのパターンでした。)

以下、特にオススメの記事をご紹介します。

なおさんの2次試験解答&解説:令和元年度事例Ⅱ

なおさんの解法実況&事例研究:平成30年度事例Ⅱ

なおさんの解答例を参考にするだけでなく、解答に至った思考やプロセスをぜひ参考にして欲しいと思う素晴らしい記事です。

きゃっしいの解法実況@事例Ⅱ

きゃっしいさんの「事例全般において、得点を多く取るためのゲームをどうやったら攻略できるか」という観点で処理していたという話はとても参考になりました。その観点が具体的に分かる素晴らしい記事です。

まとめ


いかがでしたでしょうか。最後に本日のまとめです。

・解答のプロセスの工夫

ご自身の課題を踏まえ、解答プロセス上の時間配分を見直してみてはいかがでしょうか。

事例Ⅱは、ターゲットを確実に抽出することが最重要ですが、その他、与件に多く記載されている解答要素(主に経営資源)に優先順位をつけ、各設問にパズルのように配分していく必要があります。80分という短い時間の中で、これらの精度をいかに高められるかが合格点獲得のカギになるかと思います。

・効果的な過去問の学習方法

過去問の学習が進んでいるかたは、これから2か月で、過去問の年度をどのくらい深掘していくか?あるいは、直近の年度を繰り返し解くか?という判断に迫られます。

しかし、少し目線を変えて業種ごとに解いてみることで、新たな気づきや課題が得られるかもしれません。その際の復習は、模範解答を参考にするだけではなく、出題パターンの分析に加え、解答に至った思考やプロセスを重点的に学習することで効果が高まると思います。

もしよろしければ参考にして頂ければ幸いです。

本日は以上です。いつもお読み頂きありがとうございます。

ぴ。でした。

本日情報公開!
【特集】
受験の女王ティアラ × 一発合格道場コラボ
2次試験直前!
プラス20点を実現する最終チェックリスト


雑誌「企業診断 10月号(9月28日発売)」に受験の女王ティアラことTACの津田まどか講師と当サイト「一発合格道場 11代目(2020年度のいつものメンバー)」によるコラボ記事が掲載されることになりました。
4科目それぞれでプラス5点=計プラス20点を実現するための事例Ⅰ~Ⅳの最終チェックリストと銘打って、発売時期にピッタリな実用的コンテンツを雑誌記事にて公開します。
本試験1カ月前という超直前期の入り口に立った時、「来た道の点検」と「進む道の確認」に、よろしければ活用し倒して下さい!


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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

Final Paper」という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか。
中小企業診断士試験における造語だそうですが、どんなモノを、どんな風に作ったかは人によって様々。
作成すると得られる効用について、ご紹介したいと思います。

例年、試験当日の一か月くらい前になると「Final Paper」の記事がブログに載り出すのですが、あえてこの時期にお届けする理由は後ほど。

本記事をお届けしたいのは、このような方々です。

『「Final Paper」って何?それ作った方がいいの?』という疑問をお持ちの方

「Final Paper」って何?

「Final」というくらいですから、試験当日の行き返りや休憩の時間で最終確認するポイント集を指します。
9代目きゃずが詳しくまとめていますので、ぜひコチラの記事もご参照ください。
(参照:9代目きゃず「一発合格道場の「ファイナルペーパー」総論」)

試験直前になって参考書を見るよりも、自分が思う要点を集約したペーパーでぎゅぎゅっと確認するという仕立てです。
トイレ休憩時の行列待ち(本年の一次試験での様子を伺う限り、例年ほど時間がかかるものではないかしれませんが)のようなスキマ時間も有効活用できます
当日の「お守り」(精神安定剤)のような効果も期待できますね。

いずれにしても、作成するからには目的を持ち、作成自体が目的にならないようにしましょう。
丁寧に体裁を整えたとしても、それが自分の血肉にならなければ、意味がありません

何を盛り込むのか?

私の場合、事例別の知識やテクニックのうち、試験直前に確認しておきたいモノだけを抜粋し、純度を高めていきました
人によってやり方・まとめ方は様々でしょうが、代表的な内容を分類すると、以下のような形です。
(例:自分のFinal Paperから抜粋したものです)

試験当日の心得をまとめる
例)
「事例Ⅰから電卓を用意」
「受験番号・氏名は絶対に書くこと」
「どうせテンパるが、後には良い思い出になる。楽しむ」
「「選抜試験」であることを意識しつつ、企業診断を楽しむ」
「A~D社に対して、一貫して「親身」になって答える」

事例別の解答方針(タイムマネジメントを含む)・着眼点・関連知識をまとめる
例)事例Ⅰ:人事(さちのひも)・組織(けぶかいねこ)
事例Ⅱ:Target(デモジオサイコ)+4P/4C
事例Ⅲ:QCD・ECRS・4M
事例Ⅳ:対比が時系列なら「低下/上昇」(変化)、競合なら「低い/高い」(状態)

自分のミス・癖に関する反省点と対応策をまとめる
例)事例Ⅳ:
「計算問題は表を作成してモレを防ぐ」
「端数処理や桁数は解答欄に「xx.xxx%」等と先に記入」

事例別の活用キーワード(フレーズ)やフレームをまとめる
例)事例Ⅱ:
★キーワード:ピンとくる効果の〆を選ぶ
①顧客関係性→深化、②顧客認知度/満足度/愛顧→向上、③顧客生涯価値(LTV)→最大化
★フレーム
「(ターゲット層)の(効果)を目的に①②③(プロモーション)で来店を促す」

試験当日の心得」をわざわざ書き出しておく意味は何でしょうか。
試験当日は、どんな不測の事態が起こるかわかりません(試験開始後に検温漏れが発覚して検温に走らされるetc)。
想像だにしなかった出題のされ方として、頭が真っ白になったり浮足立つこともあるかもしれません。
歯が立たぬ事例の後、頭の切り替えが必要になることもあるでしょう。

そうした事態に備えるため、当日のメンタルコントロールを今からイメージしておくのです。
私の場合、各事例のペーパーの冒頭に、試験当日の自分への戒めを記載していました。
例えば、事例Ⅰ~Ⅲと解いてきてクタクタになって迎える事例Ⅳのペーパーには、「集中力と注意力。あと一歩」と記載していました。
持ち物リストを入れておいてもいいかもしれません。

いつ作るのか?

いつ作るのか、という点についても人それぞれですね。

試験直前に集大成としてまとめる

学習の過程でまとめる

個人的には、今日から学習上の気づき等をまとめ始めることをオススメします(②)。
あらためて時間を取ってやる(①)のでは、直前期の作業時間が勿体ないし、学習期間中の気づきをまとめる機会にならないと感じたからです。

私の場合、毎日、学習時間の初めにその時点でのFinal Paperを眺め、学習時間の終わり際には今日の気づきをまとめ、Final Paperを修正しました。
その際、Final Paperに記載したのに実行できなかったことを洗い出し、それが自分の能力不足によるものなのか、はたまた汎用性が乏しいテクニックで削除すべきか、自問自答していました。

自分の合格体験記でも記したのですが、「Final Paperを完成させていく作業は、結晶作りのようなもの」でした。
書き溜めたものがそのままFinal Paperになっていくイメージです。
①も良い方策かとは思いますが、試験直前に生煮えの知識や試したてのノウハウを混ぜてしまわないように、気をつけてください。
苦手なモノ、使い慣れていないモノを直前に見返しても、戸惑いの原因につながるような気がするからです。

いずれにしろ、まとめる過程で頭の中も整理されることが一番大事です。
先人が作ったFinal Paperをそのままお使いになるのも時間短縮のためには良いと思います。
今日から作り始めるなら、まだ時間はたっぷりありますので、ご自身での学習を進める過程でまとめてみてください

どう作り、当日持ち込むのか?

「手書き」派と「PC作成」派がいらっしゃると思います。
作り方は大方、こんな感じでしょうか。

ノートに論点ごとに付箋を貼り付けていく

Word、Excel、Powerpointでカッチリまとめる

スマホでも呼び出しやすいEvernote、Trelloでまとめる

私の場合、道場記事や参考書にある知識やテクニックを、Excelに打ち込んでいました
納得感、腹落ち感を重視しながら、新しい内容を取り込んでは見直し、修正していきました。

どのような内容を盛り込むにせよ、最終的な分量は絞込みましょう
例えば、各事例A4で1~2枚に留めるなど、最後に持ち込んで読めそうな分量から逆算して決めてしまうのも手です。
前の事例の出来が気になってる中で、頭を切り替えられるような内容・分量がオススメです。
試験当日にじっくり読み込む時間は限られていますし、最後まで残った「要点」こそが当日押さえるべきポイントです。

作成したファイルはタブレットで持ち込むのもよいですが、私の場合は印刷して持ち歩きました
学習の過程で常に脇に置いていたため、もはやFinal Paperに書いてあるような内容は覚えてしまっていたのですが、それでも試験当日に手元で確認できること自体が重要です。
学習の成果がそこにまとまっているので、「これだけ努力してきた」という安心材料になります。

作成の参考にしたもの

一発合格道場の過去記事でも、オススメのFinal Paperが紹介されています。
過去にこれだけの数、言及されています。
多くが各事例のポイントにわかりやすく言及している良記事です。

「ファイナルペーパー」での検索結果 276件
「Final paper」での検索結果 16件

インターネットの良さは、コピペして使えること。
掲載されている図表をスクリーンショットで貼り付けることも出来ます。
ぜひご活用ください。

また、私がFinal Paperを作成に役立つと感じた参考書をご紹介します。
(リンクは現時点での最新版)

2次試験合格者の頭の中にあった全知識

今回執筆者として加わっていてなんですが、一度取り込んだものの、後からピンとこなくなったものもありました。
特定の年度の過去問では該当しうるけど、その後の出題傾向に合わなくなっているように見受けられるものとかですかね。
そうしたものは学習の過程で消していきました。

前述したとおり、自分の中での納得感、腹落ち感が一番大事です。
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】「全知識」「全ノウハウ」の活用方法」)

【参考にした箇所】
「最重要の切り口」「使える解法テクニック」「知っておきたい考え方のトレンド」

中小企業診断士2次試験 事例問題攻略マスター

過去問解説に加えて、各事例の特徴がまとまっています
非常にわかりやすく、学習初期に購入したものの、度々参照しました。

最近第2版が出版されてリニューアルされているので、特にオススメです!

【参考にした箇所】
「必要知識一問一答」

30日でマスターできる 中小企業診断士第2次試験 解き方の黄金手順

与件読解や設問解釈をマーカー付で解説してくれている良書です。
「ふぞろい」にせよ、「全ノウハウ」にせよ、カラー付ではないので、合格者のマーカーの使い方を知るにはブログが良いという話になるのですが、本書はその点をクリアしています。

こちらも私は前の版を使っていましたが、最近新版が出版されました。
直近の合格者が執筆に関わり、今回から「「黄金」手順」と改題されたようです。
文字通り金ぴかな装丁が目を引きますね(笑)

【参考にした箇所】
「切り口」「知識」

実は自分自身のものも作っていたのですが、共通部分は以下の記事にまとめました。
一次試験前に掲載したので、ご覧いただいていない方もいらっしゃると思うので、あらためてご紹介いたしました。
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】2次試験対策:今知っておくべきこと part1」)
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】2次試験対策:今知っておくべきこと part2」)

今日のまとめ

① 試験当日の行程や休憩時間で最終確認するポイント集
② まとめる過程が一番大事なので自分で作りましょう!

以上、いけちゃんでした!

それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


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<よろず相談会のお知らせ>

日時:2020年8月29日(土)23:00~25:00

場所:オンライン (zoom)

・内容:独学者向けの「ユルいアドバイス」と「よろず相談会」
(相談会は6~7名/班を20~30分毎に入替形式)

人数:約20名(※応募多数の場合は抽選といたします)

・受付期間:8月11日(火)6:00~8月21日(金)24:00

・受付方法:Googleフォームにて必要事項入力

・参加確認:8月22日(土)までにEメール連絡
(※抽選の場合、外れた方への連絡は致しかねます)

        

twitterもよろしくお願いします。

 

 

合格に十分な実力発揮の準備!

✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

おはようございます。べりーです(過去投稿記事はこちら)。

前回は事例Ⅳを取り上げました。
そして最後にまとめとして、「愚直に過去問と向き合い、計算力を磨き、「ミス発生→原因分析→対策検討→手順に落とし込み→習慣化」を徹底することが重要です」と書きました。

事例Ⅳでは小さなミスの積み重ねが命取りとなりかねないため、ミスしないための準備が必要というお話でした。

一方、事例Ⅰ、事例Ⅱ、事例Ⅲはどうかと言うと、あまり「ミス」とは言いません。では何というか。

「事故」と言います。

 

なぜ事例Ⅰ~Ⅲは「事故」というのでしょうか?

Ⅳの出題傾向

なぜ「事故」というのか?の推測

1.事例Ⅰ~事例Ⅲには明確な「正解」がないため

2.人為的に発生する事象であり、故意により起こるものではないため

3.同じ失敗を繰り返しているうちにいつか大きな失敗を起こしてしまうため

 

1.事例Ⅰ~事例Ⅲには明確な「正解」がない

皆さんご存じの通り、出題者である中小企業診断士協会は2次試験の模範解答を発表しません。
合格発表と同時に「出題の趣旨」といういささか曖昧な発表をするだけです(令和元年の「出題の趣旨」)。

では、採点基準や模範解答がないのに合格/不合格を判定できるかというと恐らくそんなことはなく、採点時には何かしらの基準があるはず、というのは一発合格道場の9代目きゃっしいが記事(コチラ)にした通りだと私も思います。

きゃっしいは次の通りに伝えています。

答案が採点されるときは、この与件文や1次知識に基づいて作られた模範解答や採点基準を手元に置きながら採点するはずです。

ということは、自分の解答にも与件文の言葉が書かれていたら、採点者としては「この記述は採点基準のどの部分のことを言っているんだろうか??」といったように余分なことを考えずに「採点基準と同じようなことが書いてあるな」と思って○をつけてくれるのではと思います。

(中略)

与件文の言葉はそのままにしながら、採点基準にヒットしてそうな与件文中のキーワードをいかに多く盛り込むか、という練習を普段の過去問や演習問題では行っていました。

これはまさにその通りだと私も思います。

 

例えば、2次試験は何年も合格できない人がいる一方で、多くの初学者がストレート合格しています。

この要因の一つに「初学者は「解答の型」などに慣れていないため与件文中の文言を比較的”素直”に抜き出して使おうとし、逆に経験がある人ほどより良くみせたり「解答の型」に当てはめる目的で違う文言に置き換えようとして採点基準から遠くに離れてしまう」ということがあるように思います。

恐らく膨大な数の答案と対峙するであろう採点者は、あなたが書いた解答をじっくり読み込み「なるほど、この受験生は恐らくこういう意味で書いたんじゃないだろうか」と忖度してくれることは一切ありません。

だから拗らせないことわざわざ採点基準から遠ざかるリスクは徹底的に避けるべきです。

 

ということで発表はしないけど恐らく採点基準や模範解答はある。
そしてそこから外れると、事故。

ではどうやって合格点にたどり着けるのか?というゴールへの扉を開く鍵、これを先代たちは「作法」と言いました。

 

”採点基準”に寄せるための作法

①作問者が想定した採点基準にヒットしてそうな「切り口」と「与件文中のキーワード」を正しく盛り込む。

採点者の手元にある採点基準に寄せる!

 

②与件文にないことを書くときはリスクを覚悟する。逆に言えば、与件文にあり設問に関係しそうな要素は「多面的に解答するため」にも”フル活用”する。

与件文診断先企業の社長から受験生への「背景と状況の説明」であり、与件文全体からヒントを探して多面的に答える!(経営理念、社長のビジョン、抱える課題を正しく認識する)


③設問文で問われたことを解答する。問われていないことは解答しない。

設問文社長からの「相談内容」であり、2つ聞かれたら必ず2つ答えるし、「なるべく投資したくない」等の『制約条件』は徹底的に遵守する!(こいつ話しを聞いてなかった?!と思われないように)

 

あとで具体例を挙げて振り返るので、ここでは上記を覚えておいて下さい。

 

2.人為的に発生する事象であり、故意により起こるものではない

かつて、劇場のスクリーンやブラウン管の向こう側で「事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きてるんだ!」と上司にキレてみせた所轄の刑事がいましたが、私も彼と同じぐらい膨大な数の事件(自分が起こす事故)を見てきたので、似た考えを持っています。

「”事故”は試験会場で起きているんじゃない!会場入りするまでの準備段階で起きているんだ!」・・・です。

自分は2次試験を3回受けましたが様々な事故を起こしてきました。
後ほど令和元年を例に説明しますが、それ以前も事故、事故、大事故の数々で、再現答案作成時にガク然とするような経験ばかりです。

その原因は何でしょうか。

ひとつは先述した作法を実行しなかったことが挙げられるでしょう。社長との対話でエラーがあった、
2次試験的に言えば「題意に沿えなかった」です。

そしてもう一つ、名案を思い付いてしまいそれに飛びついてしまった」というものです。

与件には書かれていないけど、与件をヒントに合格実力者である自分だけが考え得る施策。
自分の職歴があればこそ提案ができる一発逆転のアイデア。
やった!これを思い付いた自分だけが80点に手が届くかもしれないぞ。

・・・その全てが「危険」です。

オンライン夏セミナーでCKが語った中に深く頷いた一言がありました。

「中小企業の基本戦略は『個性を活かして成長/競争』ですが、2次試験の基本戦略は『個性を殺して対応』することです」

というものでした。
これまでの人生において皆さんも少なからず「個性=強み」と感じる場面があったのではないでしょうか。
仕事においても「個性を活かした提案や行動」がお客様や会社の仲間を助け感謝された経験もあるでしょう。

ですが、2次試験は国家資格試験として「顧客である中小企業の社長に診断・助言する能力を問う」という特性上、「与件文と設問文」が唯一絶対の正義であり、半沢〇樹さんのようなアイデアマンによる限界スレスレ一発逆転の提案は必要とされていないのです。
そんなアイデアが採点者の手元にある採点基準に書かれている可能性は極端に少ない筈です。

当然私も試験に臨むからには「受かりたい、正答に寄せたい」の一心でおり、「わざと外れたことを書いてやろう」などと考えるわけがないのですが、「よかれ」と思って的外れなことを書いてしまう。
そんな場面がありました。皆さまも恐らく経験されると思います。

この点、ご自身のこれまでの経験を封印し、①与件と設問文の中に書かれている情報だけを糸口として決して飛躍せず、②「他の受験生が書くであろうありきたりな診断と助言」を自分も全て漏らさずに書ききる意識を徹底し、個性を殺して対応して下さい。

これを、会場入りする前の準備段階で固く決意しておくこと。この「準備」によって事故の量をグッと減らすことができます。

 

個性を殺して対応する

①アイデアマンによる一発逆転の提案は2次試験においては”毒”。

②ご自身の並外れた才能とこれまでの誰もが羨む輝かしい成功経験を封印し、「与件と設問文」の中から因果の「因」を見出してそれを糸口とし、決して飛躍しないよう個性を殺して「誰もが書くであろう内容」を書く。

③その結果、与件(事例企業)に寄り添った診断と助言(採点基準に合致する解答)が実行できます!

 

3.同じ失敗を繰り返しているうちにいつか大きな「事故」を起こしてしまう

受験生時代、道場の過去記事で「2次試験の学習時間は半分を事例Ⅳに、残り半分は事例Ⅰ~事例Ⅲに振り分けろ」とあって納得したものでした。
確かに事例Ⅳは努力に答えてくれる年が多い印象です(「年が多い印象」という歯切れの悪さが辛いところですがそれでも事例Ⅳは信じるに足ります)。

一方の事例Ⅰ~事例Ⅲは得点を見込みづらく、「得意感」と「得点」が連動しないところが難敵です。

一つのサンプルとして、私の2次試験3回の成績は、

事例Ⅰ ・・・ A→B→A
事例Ⅱ ・・・ B→A→B
事例Ⅲ ・・・ A→C→B
事例Ⅳ ・・・ C→B→A

でした。事例Ⅳは右肩上がりですが他は一進一退の繰り返しです。

 

また、2次試験は「自信と結果の点数に差がある」ことがよくありますが、これも、事例Ⅳとそれ以外とでは少し意味合いが変わります。

事例Ⅳの場合は、素点で全体の出来が悪い年は一定数の合格者を維持するために「得点調整」が入ると言われています。
「素点で50点だったのに60点を超えてたー♪」というやつです。
特に計算問題は正誤が明確なので配点を予測しさえすれば素点を自己採点できるのですが、そこから10点も得点を動かすダークマター的な何かが存在します。
ちなみにこの得点調整が入る年は「素点が80点だったのに70点だった💀」という現象も起きるようです。

一方の事例Ⅰ~Ⅲでは「自信があったのに得点が低かった」ということがよく起こります。
この場合、振り返ると大きな事故をいくつか重ねていることが多く、発覚する度に衝撃を受けることになります。

衝撃とは大げさでしょうか。
それが本試験であれば年一回の試験です。
その失点は本当に大きくて、痛みすら感じます。

「ミス」というと他で取り返せそうな気がしますが、まさに「取り返しのつかない事故」を起こす可能性があるということです。

そうした事故発生時には必ず「ミスノート」に記録して、事故を繰り返さないようにして下さい。

いや「ミスでなく事故だ」と言っているので、事例Ⅰ~Ⅲの場合は「ミスノート」ではなく「事故ノート」あるいは「デスノート」と名付けても良いかもしれません。

自らが犯した事故の数々が記録されたデスノートは事例Ⅰ~事例Ⅲにおいても非常に役立つツールになります。


出典:DIGITAL FRONTIER

 

事故を繰り返さないために

1年に1回しかない試験で「どうしてこんなことを書いてしまったのか」という事故を起こしてしまうと悔やんでも悔やみきれません。

「今年の合格」を奪いかねない「事故」。

未来の事故につながる原因を見逃さないために、特に「自信があるのに得点が低かった」場合には、自分に何が足りなかったのか?を徹底的に振り返って下さい。


事例Ⅰ~Ⅲも事故を起こすたびに記録し、対策と共に一元化することをお勧めします。

 

ここからは「【実録】2次試験の事故現場」と題して、実際に私が令和元年度(R1年度)の2次試験事例Ⅰ~事例Ⅲで犯した事故を振り返ります。

もし「直近年度である令和元年度の過去問は超直前期まで取っておきたい」というお考えがあるようでしたら、以下は読み飛ばして下さい。

ちなみに3回目の「ABBA」の点数は「67、59、59、79」だったのですが、事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲそれぞれ、見事に大事故を起こしていました。

 

【事故現場:R1年 事例Ⅰ】

我々11代目の再現答案は点数とともに公開されているのでご興味おありの場合はご覧ください(コチラ)。
得点とセットで公開される再現答案は非常に貴重ですよ。

以下、上段の黄色い枠が実際に出題された設問文、下段の「事故現場!」は本設問における私の再現答案です。

まずは地味だけどヒヤッとしたプチ事故です。

 

第1問(配点20点)

A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。

【事故現場!】

最大の要因は、健康志向が強まりたばこ市場の縮小傾向が進み、葉タバコ生産者の後継者不足や高齢化、耕地面積減少が深刻でニーズがなく、メンテ用の膨大な部品で在庫費用が増大し、収益悪化で事業成立しなかった為。

内部・外部環境分析の問題です。

問われていることに答えられていないタイプの事故です。
「最大の理由は何か。」と問われて「最大の要因は、」と答えています。

以前に「解答の型」について岩塩が書いた記事(コチラ)の中で、「(設問解釈時には)オウム返しに問われたことを解答の枠として書く」と述べており、私も同じやり方だったのですが、本試験の最初の科目の第1問ということで浮足立ったのか「最大の要因は」と書いてしまいました。

解答の中身は「理由は?」という題意から離れていないものの、リアルな場であれば冒頭で「話を聞いてない」と思われても仕方がありません。

 

続いてA社が企業風土を変革し新たな一歩を踏み出す重要な設問です。

第4問(配点20点)

新経営陣が事業領域を明確にした結果、古い営業体質を引きずっていた A 社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった。その要因として、どのようなことが考えられるか。100 字以内で答えよ。

【事故現場!】

要因は、新市場拡大の土台として①営業業務をIT化し近代的経理体制で営業所毎の業績への認識を統一化②成果主義的報酬制度で若手社員の意欲向上を図り③ソフトウェア開発の勉強会や外部研修参加で育成強化したこと。

人的資源管理に関する問題です。

現場では「業績の可視化→業績に応じた報酬制度で意欲向上→育成強化」というストーリーを考えました。全て与件文に載っている要素です。

がしかし、社長は与件文(=背景や状況説明)の中でもっと重要なことを話してくれていたのです。
それが「高齢者を対象とした人員削減」です。
その効果として「これを乗り越えたことで従業員の年齢が 10 歳程度も引き下がり、コストカットした部分を成果に応じて支払う賞与に回すことが可能になった」とまで書いてあり、苦渋の決断を下してこのような効果を実現した社長に対し私の解答は「ピントが合ってない」と思われても仕方がないと思います。

「2次試験を診断・助言の実務の場だと思え」という人がいます。
だから2次試験会場にスーツ姿で臨む人もいると聞きます。
それぐらい、2次試験において問題用紙の向こうに事例企業の社長をイメージすることは「題意を外さないための手段として有効」だということでしょう。

 

ちなみに11代目で再現答案を公開している10名の内、人員削減に触れているのが7名、触れていないのが私含め3名でした(3名中2名が60点未満)。

配点が5問とも均等に20点ずつだったのでまだ傷が浅かったと言えますが、もし「重要な問題」ということで配点が大きければ、私の解答ではその分失点が大きくなっていたと思います。

 

【事故現場:R1年 事例Ⅱ】

続いて事例Ⅱです。結構盛大にやらかしました。

第2問(配点30点)

B 社社長は初回来店時に、予約受け付けや確認のために、インスタント・メッセンジャー(インターネットによるメッセージ交換サービス)のアカウント(ユーザー ID)を顧客に尋ねている。インスタント・メッセンジャーでは個別にメッセージを配信できる。
このアカウントを用いて、デザインを重視する既存顧客の客単価を高めるためには、個別にどのような情報発信を行うべきか。100 字以内で助言せよ。

【事故現場!】

B社は個別顧客ごとに①初回来店時に高評価だったデザインに似たデザイン・オプションを提案して関心を促し②卒業式等の衣装の雰囲気に合わせたストーンオプションを提案し③季節ごとのアート・オプションを提案する。

インスタント・メッセンジャーのアカウントを用いた販促施策の問題です。

この事故は「多面性を欠いた」これに尽きます。

「デザイン重視の既存客の客単価向上」という目的が「制約条件」として与えられていますが、「客単価向上=サービス単価向上策」と単純に考えてしまいました。
来店頻度向上と関連購買によっても客単価向上が狙えますが、当日の私は、より高単価のサービスを販売促進する!というアイデアに一直線に突っ走ってしまいました。

その結果「表 B社の価格体系」に目が行き、「3種類のオプションをターゲットとシーンを書き分けた上で全部乗せしたら最強じゃん!」と思いついてしまいました。
私の解答は100字を使ってオプションのことしか書けていません。
どのように提案するのか?の具体的な手段も書き漏らしています。
なのに自分の解答には結構自信を持っていました。危ないパターンですね。

皆さんも夏セミナー等で「ひらめきやアイデア答案は高リスクだから気をつけろ」としつこく言われたと思いますが、まさにこれがその事故現場です。

私の解答がいかに薄っぺらであるかは?高得点答案と見比べてみると一目瞭然です。

 

【いけちゃん78点答案!】

顧客に好きな絵柄・SNS上のネイル写真の共有を依頼すると共に、顧客の予算を踏まえつつ、気に入りそうなB社の凝ったデザインのネイルを提案して顧客要望を具体化し、アート・オプションの利用を促す。

私のモノトーンな答案と比べて、非常に彩り豊かな答案です。

①好きな絵柄やネイル写真の共有を依頼(情報収集)
②気に入りそうなデザインのネイルを提案(顧客要望を具体化)
③アートオプションの利用を促す(高価なサービスへの誘導)

しかもB社の強みである「凝ったデザイン」を活用することで「因果」の「因」に使っています。

更に言えば、最終的に「オプションの利用を促す」という施策に結びつくのは同じですが、いけちゃんは「情報収集→顧客要望を具体化→サービスへの誘導」という構成になっており、「なぜそれをするのか?」の納得性が高いのも素晴らしいと思います。

いけちゃんの解答と比較すれば、私のアイデアがいかに自らの視野を狭めたかがご理解いただけたかと思います。

 

これを皆様は反面教師として下さい。

「ひらめき」より「与件文と設問文に忠実」

「一点集中」より「多面的」

「施策の羅列」より「因→果、因→果」で納得感を高める。

採点者の手元の採点基準に寄せて書くその重要さがよく分かると思います。

 

 

【事故現場:R1年 事例Ⅲ】

最後に事例Ⅲの事故現場です。これはかなり失点したものと思われます。

第2問(配点 20 点)

自動車部品メーカー X 社からの機械加工の受託生産に応じる場合、C 社における生産面での効果とリスクを 100 字以内で述べよ。

【事故現場!】

リスクは①X社の熱処理部品全ての機械加工の受託で初めての本格的量産機械加工のため生産ラインが混乱②混乱による納期遅延③新たな工作機械の導入や機械加工能力を2倍にする資金不足や④既存取引先との関係悪化等。

 

事例Ⅲは「生産実施」と「生産管理」のどちらを問われたか?の判定が重要です。
この問題は「生産実施面の効果とリスク」の問題です。

なのに、「リスク」しか書いていません。
聞かれたことに答えていないタイプの「究極的な事故」です。

各受験校の採点サービスで「片方しか書いていない答案は初めて見た」と言われたので相当珍しい「大事故」だったのだと思いますが、配点20点のうち10点は「最初から消えた」ことになり、残りの10点のうち6点か5点が入った程度だったのではないかと想像します。

ということで15点を失ったかもしれないこの問題、反省点として私がデスノートに記録するのであれば、こう書くでしょう。

【事故の種別】設問文の「制約」破り
【事故の内容】「効果とリスクを述べよ」に対し「リスク」のみを解答
【再発防止策】骨子の「型」を作成時に、設問文の制約や指定に漏れなく対応したかを「指さし確認」し、型に転記したら設問文の当該記述部分の文字を消し込む(「/」と書き込む)

 

恐らく、事故の種別には「1次知識の理解不足」や「アイデア解答(俺様解答)」「レイヤー違い」「タイムマネジメントエラー」等々の文字が踊ることになります。

ちなみに「効果とリスク」を100字で書かせる問題で「リスク」しか答えなかった場合、いくらなんでも「マス目が多すぎ」と思わなかったのか?と思いませんか?

正直言って「与件文からの抜き取り要素が結構長文いけるな」とは思いましたが、上記の通りそこまで不自然に長文だなと感じる形でもなかったので、見逃してしまいました。

逆に言えば、効果とリスクの両方を書くには上手に編集する必要があったということです。

では高得点答案はどれほどの密度になるのか?を見てみましょう。

 

【CK77点答案!】

効果は、機械加工の生産量が約2倍となり売上増加と部品調達コストの低減で収益向上。リスクは、①生産量増大で仕掛品の増加、②人や物の移動の困難化、③X社依存度が高くなり経営不安定化することである。

私はCKから「リスクだけでマス目が多すぎると思わなかったの?」と聞かれたら、「仰る通りでございます」とひれ伏すしかありません。

8割近くを取る答案というのは、ここまで無駄なく、必要な要素が多面的に盛り込まれるという好例ですね。

事例Ⅲの事例研究をするとき、令和元年度のCKの答案はその中心に据えてみて下さい。
非常に美しい答案だと思います。

そして素晴らしいことに先日CKが令和元年事例Ⅲをどのように解いたか?の記事を上げました。

自分なりの解答プロセスを固めていきましょう! by 11代目CK

解答者本人による解説付きの高得点再現答案です。
学習に役立つこと間違いなし!と絶賛おススメします。

 

【過去の事故と向き合い未来の事故を回避】

以上が令和元年の事例Ⅰ~事例Ⅲにおける「事故」の実例です。

合格年度の事故なので「一発足切りクラスの事故」はありませんでしたが、事例Ⅱと事例Ⅲはどちらも60点に届かなかったという意味では「かなり危ない橋を渡った」わけですし、やはり事例Ⅰ~事例Ⅲの事故による破壊力は油断なりません。

また、失敗という意味では2次試験を2回落っこちた年の失敗、誤解、こじらせ、ハプニングを長々と振り返った記事を過去に書きましたので、もしまだご覧になってなく、お時間許すようでしたら8月の内にご覧頂けたらと思います(2次試験の準備と実力の話【診断士試験の模試と過去問と本試験】)。

 

事故の原因を振り返ることは、再発防止のために必ず必要な工程です。
本試験で繰り返さないことが目的ですので、辛いし自分に対して腹の立つ作業ではありますが、必ず振り返ってデスノートに一元化して下さい。

その際、今回の私の記事がそうであったように「自分一人の答案だけから得られる気づきは限界がある」ため、「自分以外の高得点答案」や「信頼できる勉強仲間からのアドバイス」を参考にすることをお勧めします。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
✅ 対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

 

皆さんにも起こり得る事故の中で「最大の事故」は「受験番号の書き忘れ」です。
試験終了が宣告された後に答案に触れたら、それだけで試験監督から強く叱られます。
受験番号を書き忘れたと事情説明しても、記入を許されることは絶対にありえません。
絶対にです。くれぐれもお気を付け下さい。

それでは、連日猛暑が続きますが勉強頑張りましょう!

べりーでした。


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<よろず相談会のお知らせ>

日時:2020年8月29日(土)23:00~25:00

場所:オンライン (zoom)

・内容:独学者向けの「ユルいアドバイス」と「よろず相談会」
(相談会は6~7名/班を20~30分毎に入替形式)

人数:約20名(※応募多数の場合は抽選といたします)

・受付期間:8月11日(火)6:00~8月21日(金)24:00

・受付方法:Googleフォームにて必要事項入力

・参加確認:8月22日(土)までにEメール連絡
(※抽選の場合、外れた方への連絡は致しかねます)

           

twitterもよろしくお願いします。

皆さま、こんにちは。ぴ。です。

暑っついですね皆さま体調はいかがでしょうか。

こんな暑い日は勉強の合間にガリガリザウルス・・・じゃなくてガリガリ君でも食べてリフレッシュしましょう♪

ただし、お腹を壊すといけないので、食べ過ぎには注意ですよっ。

さて、本日は2次対策向けに「いまやっておきたいこと」第2弾として、

事例Ⅳの経営分析についてご紹介していきます。

※前回の第1弾はweb勉強会の内容についてでした。

経営分析に関するおススメ記事です。是非こちらもご参考下さいね~。

ビジネス実務に直接役立つ経営分析の知識(by 11代目べりー)

事例Ⅳ弱者の戦略(by 10代目makino)

はじめに、私が学習初年度に「やらかしてしまった失敗談」をお話します。

事例Ⅳは、経営分析・CVP・NPVが頻出論点です。この中で経営分析に関しては過去問や予備校の演習・模試等でも比較的学習初期からなんとなく解けるんですよね。なので、私は学習にかける時間をCVPやNPV、その他の論点に費やしていました。

つまり、『経営分析はなんとなく解けるからきっと大丈夫だろう』と対策が不十分なまま本試験に臨んでしまったのです。

・・・これが失敗でした。

本試験では、経営分析を解き終えるまでに30分以上時間をかけてしまい、結果的に他の計算問題や文章問題を解く時間が無くなるという事態に陥ってしまいました。トホホ(泣)

先日のオン夏セミナーにて岩塩がこのようにプレゼンしておりました。

『経営分析は開始20分以内で解けるようにしよう』

私も初学者の時にこの岩塩の助言を知っておけばよかったと思いましたよ。トホホ×2(泣)

経営分析は、過去問をベースにしっかりと準備しておくことで、確実に得点することができますし、素早く正確に終わらせることで、個別計算問題にかける時間を確保することに繋がります。

・・・ということで、私の失敗談を踏まえて

今回の記事をおススメしたい方・2次試験の経営分析の概要を把握したい。

・経営分析を20分以内で解く上でどんな準備をすべきか知りたい。

今回、経営分析は3点セット♪をテーマに、「20分で8割を目指すコツ」についてお話したいと思います。

ありがとう事例Ⅳ!と言うためには必ずマスターしておきたい経営分析。今回の記事が少しでも学習の参考になれば幸いです。

それでは、本日も宜しくお願いします。


経営分析の概要

経営分析を攻略するにはまず全体像を確認しておきましょう。

【出題実績】

いきなり質問です。経営分析の出題率は過去の実績では何パーセントでしょうか?

答えは、H13から遡って出題実績をみると100%出題されています。2次試験の全事例で、唯一絶対出る論点と言えます。

また、上の図は過去10年間の出題実績表ですが、事例Ⅳでは主に経営分析、NPV、CVPの理解力が問われていることが分かりますね。

特に出題率100%の経営分析は唯一無二の存在で絶対に取らなければ合格点を確保することはムズカシイです。

【正答率の高さ】

ところで、昨年の経営分析の問題で一発合格道場11代目のメンバーはどのような経営指標を選んでいたでしょうか。

上の図では11代目メンバーの再現答案を載せていますが、数ある経営指標の中で、だいたいみんな同じ指標を選択していますね。

もちろん、この指標以外でも正解の可能性はあります。しかし、他の受験生と差別化して生産性の指標を選んでやろうとか、誰も選ばないようなマイナーな指標を選ぶよりも、みんなが書くであろう基本的な指標を選択していくことが、20分以内で確実に8割確保のために重要になると思います。

【出題パターンの3点セット】

経営分析の出題パターンは例年ほぼ一定です。

設問1では、①経営指標の名称と、②指標の値が求められ、

設問2では、③内容の説明(文章記述)が求められます。

この出題パターンの3点セットを基本としながら、いくつかの形式に細分化されます。

なお、③の内容の説明(文章記述)は、長所・短所、問題点、課題、改善策などが問われます。

ここで、令和元年の問題文を見てみましょう。

問題文のチェックについて、毎回出題パターンは同じですので、ケアレスミスを100%防ぐために、出題形式や小数点の桁数など問題文への書き込みかたもあらかじめルール化しておくとよいですね。

【攻略のコツの3点セット】

経営分析の目的は、「経営の革新・改善」ですので、良い点よりも、問題点や課題を指摘するケースが圧倒的に多いです。また、診断士試験では、精緻な分析を求められてはいません。

①短い時間で、②間違いでない指標を選択し、③多面的な視点から内容を説明することがコツになります。これが、攻略のコツの3点セットです。

①短い時間

⇒ 20分で解き終わることを目標にしましょう。

②間違いではない指標を選択

⇒ 最低限必要な指標だけ使うようにしましょう。

③多面的な視点で内容の説明をする

⇒ 安全性、効率性、収益性から一つずつ選びましょう。

①基本的な指標を短時間で挙げ、正確に計算することが求められています。

②の間違いではない指標とは、100%正解じゃなくてもいい指標という意味で、こだわりすぎてもいけません。

③の多面的な視点というのは、2次試験全事例で共通のコツで、事例Ⅳの経営分析においても例外ではありません。

試験本番で実力を十分に発揮するために、できるだけ武器を少なくして研ぎ澄ましていきましょう。

以上、概要でした。次から具体的なコツについてお話していきます。


与件文や財務諸表から課題を探す

出題者が期待する経営指標を選択するためには、当たり前ですが与件文や財務諸表から財務上の課題を見つけないといけませんよね。

私の失敗談として、学習初年度の頃は、与えられた財務諸表から、一次試験で学んだ経営指標を片っ端から計算していましたが、正直言って時間がかかりすぎるし無駄な作業でした。

100%正解の指標を選ぶ必要はないですし、そもそも数値の差だけで正解は分かりませんので、先ずは与件文のヒントを活かして、当たりをつけた指標だけ計算することをおススメします。

ここで、令和元年の与件文と財務諸表を確認してみましょう。

この事例であれば、D社の業種、各事業の特徴、財務諸表から財務上の課題を探します。

ポイントは、冒頭の与件文に記載されているキーワードと、財務諸表(主にB/S)の数字の動きをヒントに財務上の課題を抽出します。

また、後で紹介する指標選択の3点セットと結び付けることで時間の短縮化が図れます。

私の場合は、上の図の右側に記載した指標だけ抽出して計算していました。そして、数値的に悪化or改善に選んで問題なければ収益性、効率性、安全性の3つの視点で解答するという方法でした。

ちなみに、この令和元年の問題は、配送費の勘定科目が売上原価なのか、販管費なのかの判断が難しいと思います。そのため、収益性悪化の指標選択が、売上高総利益率か売上高営業利益率かで分かれると思います。しかしながら、道場メンバーの再現答案を見てもどちらを選んでも差がないことが分かりますので、このような場合にも迷って時間をかけすぎないことが大事になります。

なお、この指標値の計算から指標値選択の解法に関して、道場ブログに詳しい解法を説明した記事がありますので、ご自身に合う解法をパクって見て下さいね。特に冒頭におススメした10代目makinoの記事も是非ご覧頂ければと思います。

(参考)安全性の指標について

与件にヒントがない安全性指標は、一次試験で学んだ基準となる数値で判断する必要があります。

安全性の指標を選ぶ際の根拠は、与件文にヒントがないことが多いです。そのため、例えば当座比率又は流動比率が100%未満は資金繰りに問題があるとし、短期安全性を指摘するといった判断をする必要があります。


収益性、効率性、安全性から一つずつ

【指標選択の3点セット①】

経営指標は「収益性、効率性、安全性から一つずつ選ぶといいよ」とよく言われます。私も学習初年度の頃からこの話は聞いていました。

だがしかし・・・こじらせボーイの私は実は疑問に思っていました。皆さんは私のようにこじらせず、素直でいるのが一番です(笑)

ですが、私も学習を継続していく中で疑問は解消されていきましたので、以下に参考までにご紹介してみます。

疑問1.なぜ収益性、安全性、効率性の3つなの?一次試験で学んだ生産性も含めた4つじゃないの?

効率性と生産性は、投下した経営資源がいかに効率よく利益を生み出しているかを図る指標としてほぼ同じ概念です。生産性指標を挙げても大丈夫ですが、効率性指標でも十分に説得力のある指摘になります。

疑問2.なぜ一つずつなの?例えば効率性2つと収益性1つではだめなの?

極論を言えば、3つとも収益性を挙げたらどう評価されるでしょうか。診断士2次試験では全ての事例で偏った解答をすると点数が低い傾向にあります。多面的な解答がベストではないですが、ベターといえます。

・・・という解釈に至ったのですが、いかがでしょうか。

一方で例外として、過去問を見ると、H24のように「収益性が改善したか否かを判断する指標」など問題に制約条件があったり、H25のように「財務諸表がB/Sしかない」問題が出たら、収益性・効率性・安全性から一つずつ選ぶことはできません。このような制約条件などは出題者からのヒントだ!とポジティブに捉えて題意のままに解答しましょう。

ですが、制約などない通常のパターンの場合は、短時間でベターな解答にするため、指標を一つずつ選ぶことをあらかじめ決めておいたほうがラクですよね。

【指標選択の3点セット②】

よしっ。基本的には収益性、効率性、安全性から1つずつ選ぶのは分かった。

でもさぁ、それぞれの指標は何個覚えときゃいいのよ?・・・って思いますよね。

例えば、全国企業財務諸表分析統計というものを見ると、指標が多すぎて全て覚えることはできません。診断士試験においては、D社の財務上の課題の指摘に役立つ重要な指標だけに絞り込んでいきます。

(参照:全国企業財務諸表分析統計)

先ずは、予備校などが過去問の模範解答で挙げている指標の数に絞り込みました。

これならいけそうですか?・・・まだちょっと多いですよね。

ということで、更に絞り込みます。

これならいけそー!?ではないでしょうか。

収益性、効率性、安全性から3つずつ。私はこの指標だけを想定し、与件文や財務諸表から課題を見つけにいってました。そして、課題に合致した指標のみを電卓で計算するといった感じです。

この指標だけでも事例ⅣのD社の課題は指摘できるのではないでしょうか。


記述問題は解答パターンを準備する

最後は内容の説明(記述問題)です。

記述問題は、設問1で挙げた指標について「個々の指標ごとの説明」あるいは「総合的にまとめた説明」の2種類の出題形式が問われます。

上の図のように近年の問題は総合的な記述が多く、個々の指標の記述が出題されなくなってきています。しかしながら、念のため個々の指標の記述についても過去に出題頻度が多い60字をベースにあらかじめ解答パターンを準備しておくとよいです。

なお、この記述問題の対策も冒頭に紹介したべりーの記事はより詳しく紹介されていますので是非ご覧くださいませ!

【個々の指標ごとの記述】

ポイントは、与件(またはB/S)とキーワードを因果関係で記述することです。

具体的には、与件文から因果の因の部分を引用し、あらかじめ準備しておいた指標ごとのキーワードを因果の果に使います。

また、安全性指標は与件に根拠が無い場合、B/Sの勘定科目の動きを根拠とする必要があります。

(例)売上高営業利益率の問題点

(与件の根拠)のため、本業の収益性が低下した。

(例)棚卸資産回転率の問題点

(与件の根拠)のため、棚卸資産の投資効率が低下した。

(例)自己資本比率の問題点

(B/Sの根拠)のため、資本構成が悪化し安全性が低下した。

【総合的にまとめた記述】

先にも書きましたが、近年はこちらの形式のほうが出題頻度が高いので、より準備の必要性も高いと思います。

総合的な形式での記述問題は、文字数が少ないほど難しくなりますので、少ない文字数でコンパクトにまとめるための準備が必要です。

ポイントは、①コンパクトにまとめつつも、②与件の根拠の言葉を引用することに加え、③収益性・効率性・安全性の区分を明確にすることです。

ここで、令和元年の11代目メンバーの再現答案からおススメの解答を2点ご紹介します。

CK:一部の分譲住宅の販売が滞り短期安全性低下、建材の価格高騰で収益性も落ちたが、物件の賃貸好調で効率性高い。

べりー:①建材の価格高騰や分譲住宅の販売不振で収益性が低下し②借入依存で安全性が低下し③資産効率が改善した。

2名共に、与件の根拠を引用しつつも、収益性低下、安全性低下、効率性改善と区分が明確化されています。

特にCKの解答は、3指標共にバランスよく与件の根拠の記述があり、説得力の高い内容になっています。

べりーの解答の良いところは、設問1で解答した指標の順番(収益性悪化、安全性悪化、効率性改善)が箇条書きで連動しているため、採点者に伝わりやすい書き方になっていることです。

是非、皆さまも上記の解答を参考に解答パターンを準備していただけたらと思います。


さいごに

経営分析について、3点セットをテーマにご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

出題パターンを把握し、指摘に役立つ指標を絞り込み、記述の解答パターンを準備することによって、20分以内で8割の解答が目指せると思います。

また、経営分析は徹底的に過去問をやりこむことで十分対応可能です。少なくとも過去問10年分を経営分析だけのタテ串で解いてみることをおススメします。慣れてきたら時間を計ってやってみましょう。

今回は以上となります。長い記事をお読みいただきありがとうございます。

ぴ。でした。


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おはようございます!おべんと君です。自己紹介はこちら
前回までの投稿記事はこちら

 

<本題>
今回は実録失敗談分かったつもりの罠と題して投稿します。
これは、2回目の2次試験に向けて予備校へ通学していた時に陥った
実録失敗談です。

なお、通学していた予備校のことが出てきますが、
あくまで私の取り組み姿勢が招いた失敗であり、
予備校の問題ではないことを最初に明記させていただきます。

今診断士の勉強をされている方々に、
こんな状態に陥らないように気を付けて!という思いで
投稿いたします。

 

<予備校通学前>
私は1次試験は一貫して独学でした。ネット検索で情報収集を
行っていたものの、セミナーなどには参加せず基本1人で勉強でした。

そのまま独学で2次試験を初めて受けて不合格となった時に、
「解答が公表されないのに独学でいけるのか?」
「1次試験のように独学で試行錯誤したくない!」
「2回目で合格したい!」
「きちんと予備校で学ぼう!」

と思い、通学を選択しました。1次試験は独学でTBCのテキストを
使っていたのですが、サブノート作りで遠回りしてしまっていて、
試行錯誤はしたくない! と強く思っていました。
複数の予備校を調べて無料体験講義を受講し、1番いいなと感じた
予備校を受講しました。

 

<予備校通学時>
一般的に予備校では、過去問や試験委員を研究した上で2次試験に
対する考え方や解法のインプット、演習のアウトプットが行われます。
今まで独学だった私には、予備校の論理的で確立された考え方や解法
新鮮に感じました。

講義のディスカッションを通じて2次試験に対する理解や考え方を深め、
また気の合う戦友と出会えたことも独学では絶対にできない経験で、
高いモチベーションを維持しながら勉強していました。

 

<陥った失敗>
失敗点は、予備校で学んだことを自宅で復習するときの姿勢です。

本来は予備校で学んだ解法をそのままこなして
同じような解答を書けるようにすることだけでなく、
「なぜこの解法でこの解答になるのか?」
「どういう考え方でこの解答にたどり着くのか?」
という思考プロセスを自分なりにかみ砕いて理解すること
最も必要だったと感じています。
解答は思考の結果生まれる最終成果物であって、途中の
思考プロセスが安定していないと、出てくる解答はバラバラです。

そこに気づいていなかったため、
予備校と同じような答えが家でも書ける=これでOK」と
思ってしまっていました。
答えも授業中に学んでいるわけで、同じ解答が書けるのは
当たり前の話なのにも関わらず。

結局、予備校の講義中に学んだことを、家に帰っても
「分かったつもり」になっており、本質的には分かっていなかった
という状況でした。

 

<失敗に陥った結果>
そして私としては2回目となる平成30年2次筆記試験の結果がこれです。
事例Ⅰ:57点
事例Ⅱ:53点
事例Ⅲ:69点
事例Ⅳ:51点
合計 :230点

やはり・・・不合格でした。

ですが、、、他の事例と比べて、事例Ⅲだけ違和感のある点数でした。
実は唯一、事例Ⅲだけは自宅で思考プロセスをかみ砕き、
本質を理解しようと復習していました

 

<思考プロセスのかみ砕き方>
どういう風に思考プロセスをかみ砕いていたか?を
平成27年事例Ⅲの第4問を例にあげさせていただきます。

平成27年事例Ⅲ企業の主な特徴は、
・建設資材、農業機械部品や産業機械部品などの鋳物製品を生産販売
・強み:鋳造工程、一貫生産体制、営業部
・弱み:高齢化、計画立案、現品管理、機械加工工程
・機会:新規受注となる自動車部品の生産依頼
・脅威:公共事業予算縮小、海外製品との競争
というものです。

例示させていただく第4問は、

海外製品との競争が激しい時代のなかで、今後もC社は国内生産を維持する考えである。そのためにC社が強化すべき点は何か、その理由とともに140字以内で述べよ。

と問われています。

それを踏まえて、下の画像が振り返りを行ったノートの一部です。
字が汚いのはごめんなさい・・・(これでも合格できます)
赤枠の部分は文章の細かい解説です。


※クリックで拡大します。

 

これは既に学んだ「予備校の解答」を正として、
どうやってその解答にたどり着いたのか?を上から下にたどっています。
上段1行目___:設問の理解
中段2~4行目_:根拠となる与件文の抽出
下段5~最終行目:骨子

初年度事例Ⅲが42点と苦手意識が強かったのですが、過去問を使って
予備校の思考プロセスをかみ砕いて理解したおかげで、
事例Ⅲの苦手意識は消えました。
70点以上は取れないけど他の1事例分くらいのカバーはできそうかな?
という感覚は持っていました。

これを事例Ⅰ、事例Ⅱもやってれば、勉強期間が1年短縮できたのに・・・
と思ってもあとの祭りです。
なぜやらなかったのか・・・事例Ⅲの思考プロセスをかみ砕いたことで、
事例Ⅰ、事例Ⅱも「分かったつもり」になっていたのかもしれません。
つくづくダメダメ人間ですね。昔取った杵柄で右ストレートですね

平成30年はマンマシンチャートの図表や設問間の切り分けが難しく、
そちらで苦戦した人が多かったという話もあります。2次筆記試験は
相対評価の採点と言われており、実際のところはわかりませんが、
少なくともこの年の私の点数を見る限りでは、
「分かったつもりになっている科目の点数は60点を超えられなかった」
と言えるかと思います。
(これ以外の要因もありますが、それはまた後日・・・)

 

ところ変わって・・・

となりのふぞろい。

<おべんと君流ふぞろい活用法>
ふぞろいな合格答案と一発合格道場のコラボ企画です。
上述の思考プロセスの理解と絡めて、おべんと君流ふぞろい活用法を
お教えします!

診断士を勉強されている方の大多数が読んでいる「ふぞろい」。
これには合格者の解答が掲載されています。
もちろん「何を書いているか?」の理解がとても大事なのですが、
「何を」だけ見てしまうと、「与件切り貼り」とか「キーワード詰込み
になります。そうではなく、
なぜこの解答になったのか?なぜこれを書いたのか?」まで
さかのぼって考えることが必要だと思います。

「なぜ?」をさかのぼるためによく読んでいたのは、
その年の話題の有名人に似た名前の先生と生徒2名が、
事例ごとに会話をしながら設問と解答を解説する部分です。
上述の平成27年の解説が載っている「ふぞろい合格答案9」は、
吉多様子先生、立花素菜緒さん、多浪丸渉さんが登場します。

この部分は、ふぞろいで抽出した合格・A答案を書くためには
どういうところに着目すればいいか?という観点で書かれており、
まさに思考プロセスをかみ砕くために欠かせない文章です。

読み物としても面白いですし、ぜひ思考プロセスを紐解く!という
観点でお読みいただければ、違った発見が出てくるものと思います。

お勧め勉強法としては、
①合格答案・A答案に「何が」書いているか?を確認する。
②先生と生徒2名の会話を読み、
_なぜ合格・A答案作成者が「何が」を答案に書くに至ったのか?の
_思考プロセスをふぞろいと比較しながら自分なりに考える。

この時の注意点は、自分なりに考えた思考プロセスが、
「設問文」「与件文」「1次知識」と紐づいていないと、
その考え方は正しくない可能性
があります。

先に例示した平成27年事例Ⅲの第4問で考えると、
・海外製品:
_設問文与件文より
・国内生産を維持=長期的視点
_設問文与件文より
・海外製品と競争=価格競争、差別化
_1次知識(白書)より
・顧客からの軽量化、複雑形状化要求、鋳造技術の向上
_与件文より
・3K職場
_与件文より

と、全て「設問文」「与件文」「1次知識」と紐づいています。
特に与件文と紐づいているのが一番多いことが分かります。
これが世に言う「与件から離れない」ということかと思います。

 

<まとめ>

・解答は思考の結果生まれる最終成果物にすぎない
・そのため、思考プロセスを安定させることが重要
・思考プロセスは、予備校やふぞろいの解答を見てさかのぼること
・その際に「設問文」「与件文」「1次知識」から離れないこと

 

<最後に>
当時の私のように「もー分かってるから大丈夫だよ」とお思いの方、
私が陥った「分かったつもり」の罠に落ちているかもしれません。
私の失敗談を「逆ベストプラクティス」として
お読みいただき、皆様の勉強の一助になれば幸いです。

なお、2次試験編では、数々の失敗を経験してきているので、
今後定期的に「逆プラクティス」記事を投稿いたします。
ぜひ反面教師として乞うご期待?ください!

以上、おべんと君でした。

☆☆☆☆☆☆☆

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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

昨日のオンライン夏セミナー2020 日曜の回にご参加いただいた方、ありがとうございました。
道場メンバーも非常に楽しかったです。
皆さんの気づきやモチベーション向上につながれば幸いです。
後日さとまるが開催レポートを掲載しますので、楽しみにお待ちください。

本日もふぞろいさんとのコラボ企画「ふぞろい13で採点してみた」。
前回取り上げた事例Ⅰに続き、事例Ⅱ編です。

本記事をお届けしたいのは、このような方々です。

「ふぞろい」がどういう書籍なのかよく知らない方

ふぞろい13で採点してみた

前回同様、まだ一度もこの事例問題に取りかかっていない方は、ぜひご自分で解いてみてから、ご覧くださいね。
初見」で解いた際に「考えたこと」「答案」を分析対象としていただきたいからです。

この事例、私は開示得点78点(評価A)という当日の手応え以上の結果になりました。
今回も、合格同期の皆さんにもご協力をいただき、答案を三つ揃えました。

S : いけちゃん 【ふぞろい評価】75点/100点 【実際の得点】78点/100点
この事例の成功なくして合格できなかった人。
A : CK 【ふぞろい評価】71点/100点 【実際の得点】65点/100点
ご存知、「一発合格道場」11代目のCK。タキプロ(関西)でも活躍しています。
(他の事例も含むCKの再現答案はコチラ
B:ぴ。  【ふぞろい評価】48点/100点 【実際の得点】53点/100点

ご存知、「一発合格道場」11代目のぴ。。女性と勘違いされやすい人。「ココスタ」では見事な経営分析セミナーを開催。
(他の事例も含むぴ。の再現答案はコチラ

ふぞろい流採点基準に従って、なるべく厳しめに採点してみたつもりです。

第1問(配点20点)

設問文

小型ショッピングモール開業を控えた2019 年10 月末時点のB 社の状況について、SWOT 分析をせよ。各要素について、①~④の解答欄にそれぞれ40 字以内で説明すること。

出題の趣旨
B社内外の経営環境を分析する能力を問う問題である。

S:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】17点/20点
S:①美大卒業の経歴で高い技術力[1]顧客期待以上の[1]デザイン提案力[2]商店街との良好な関係[1]
W:①商店街の中心部から[1]離れた店舗立地[2]②2人が施術すれば満員となるような狭いスペース[2]
O:①一定の市場規模[2]が存在するネイルサロン市場②ネットを利用した口コミ拡散の有効性。
T:①大手チェーン[2]個人事業[2]といった競合が多数存在[1]②低価格店への顧客流出の可能性。

A : CK 【ふぞろい流採点結果】17点/20点
S:美大出身の社長とY氏の高い技術力[1]と前職で培った提案力[1]。固定客も獲得できている。
W:商店街の中心から[1]離れた立地[2]で、スペースも狭く[2]長方形の形状のため2人施術で満員。
O:ネイルサロン市場は一定の市場規模[2]を持ち、X市は10代と40代の人口が多く[1]行事も盛ん[2]
T:大手チェーン[2]だけでなく自宅[2]で個人事業での開業もあり参集障壁が低く競争率が高い[1]市場。

B:ぴ。 【ふぞろい流採点結果】16点/20点
S:和服に合わせたデザインなど優れた技術力[1]、衣装のコーディネート提案[1]など優れた接客力[1]
W:商店街中心部から[1]離れた店舗など立地面での弱さ[2]建築年数の経過など設備面での弱さ[1]
O:ファミリー向け宅地の開発など対象顧客層の流入[1]商店街イベントの定期開催[2]など事業機会。
T:商店街周辺にある[1]大手チェーンのネイルサロン[2]個人事業の自宅サロン[2]による競争激化[1]

【考察】
与件文にふんだんに散りばめられたB社の強みなど、典型的なSWOT分析が問われました。
ここでは差がつきませんが、冒頭で基本的なフレームワークを用いるような設問の組み立ての場合、第2問以降での解答と連動した要素を抜き出しておく必要があります。
脅威(T)については、与件文の解釈が分かれ、私だけが低価格ネイルサロンを将来の脅威として挙げていますが、少数派だったようです(ふぞろい流採点基準ではMAX5点のため加点対象とせず)。

第2問(配点30点)

設問文

B社社長は初回来店時に、予約受け付けや確認のために、インスタント・メッセンジャー(インターネットによるメッセージ交換サービス)のアカウント(ユーザーID)を顧客に尋ねている。インスタント・メッセンジャーでは個別にメッセージを配信できる。
このアカウントを用いて、デザインを重視する既存顧客の客単価を高めるためには、個別にどのような情報発信を行うべきか。100 字以内で助言せよ。

出題の趣旨
B社顧客個々の状況に合わせたコミュニケーション方法を提言する能力を問う問題である。

S:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】24点/30点
顧客に好きな絵柄[1]・SNS上のネイル写真[3]の共有を依頼すると共に、顧客の予算を踏まえつつ、気に入りそうな[6]B社の凝ったデザイン[3]のネイルを提案して顧客要望[6]を具体化し、アート・オプション[5]の利用を促す。

A : CK 【ふぞろい流採点結果】25点/30点
顧客の好きな絵柄[7]ネイル写真[3]と、イベント行事に合わせた季節感のある[6]ネイルの画像を顧客の好みに応じ個別配信。アート・オプションやデザイン・オプション[8]の需要を喚起し、客単価の向上[1]を図る。

B:ぴ。 【ふぞろい流採点結果】11点/30点
情報発信は①ジェルネイルの平均所要時間やジェル塗り・照射等のサービス内容の具体化でサービスの可視化を行い、②次回来店のための爪の成長度[4]の紹介、顧客要望に応じた[6]オプション紹介[1]などで、顧客満足度を高める。

【考察】
ぴ。の答案において、①は一次知識(サービスの「無形性」)に基づいて解答していることが伺われますが、ふぞろい流採点基準では加点対象になりませんでした
CKの答案はデモ・ジオ・サイコのそれぞれの面での特徴を踏まえた、過不足のない答案となっています。
「ふぞろい13」によれば、得点差が開いた設問であったようです。

第3問(配点50点)

設問文

B社社長は2019年11月以降に顧客数が大幅に減少することを予想し、その分を補うために商店街の他業種との協業を模索している。
(設問1)B社社長は減少するであろう顧客分を補うため、協業を通じた新規顧客のトライアルが必要であると考えている。どのような協業相手と組んで、どのような顧客層を獲得すべきか。理由と併せて100 字以内で助言せよ。
(設問2)協業を通じて獲得した顧客層をリピートにつなげるために、初回来店時に店内での接客を通じてどのような提案をすべきか。価格プロモーション以外の提案について、理由と併せて100字以内で助言せよ。

出題の趣旨
(設問1)B社の状況や目的に応じて、協業相手やターゲットを提言する能力を問う問題である。
(設問2)B社の強みを活かし、新規顧客との長期的関係性を築く施策を提言する能力を問う問題である。

設問1

S:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】16点/25点
協業相手は貸衣装チェーン店[5]。顧客層はX市開催イベントに参加するデザイン好きな30~50代[4]女性。理由は①X市は行事が盛んな土地柄[4]上記層は人口が多く[2]②Yの前勤務先で予約会とのコラボレーション[1]も容易だから。

A : CK 【ふぞろい流採点結果】15点/25点
貸衣装店[5]、美容室[2]、ファッション関連店[2]と協業し、卒業式や成人式を迎える親子世代[2]を獲得する。理由は①X市は10代、40代の人口が多く[2]、②社長は40代で顧客ニーズを把握[1]でき、③顧客は卒業式等で美容室等を使う[1]から。

B:ぴ。 【ふぞろい流採点結果】12点/25点
協業相手は有名ブランドの衣料品店、宝飾品等のファッション関連の路面店[2]である。顧客層は高級住宅地に住む[2]10代の子を持つ[2]40代[4]富裕層[2]とする。理由は近隣性重視の顧客が流出し、低価格の競合店と差別化するため。

設問2

S:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】18点/25点
参加イベントの雰囲気[3]季節感[3]を踏まえ、衣装やアクセサリーにデザイン的に整合する[2]ジェルネイルを提案[3]する。理由は参加イベントや季節の変わり目の都度利用が見込め、顧客満足度が向上[5]し、リピート[2]につながるから。

A : CK 【ふぞろい流採点結果】14点/25点
卒業式等の服装に合わせてデザインした[2]ジェルネイルを提案[3]し、顧客の期待を超える[1]提案にする事で顧客満足度を上げ[5]、同時に接客時に顧客の好みを収集してSNSでデザイン提案することで再来店を促し固定客化[3]を図る。

B:ぴ。 【ふぞろい流採点結果】9点/25点
B社は①Yさんのコーディネート提案力[3]を生かし、ブランド衣料や宝飾品に合う[2]提案接客を行い、②社長のデザイン力[2-1]を生かし、衣服に合わせたデザインなど写真共有アプリを通じた[2]接客で、顧客関係性[1]の強化を図る。

【考察】
試験後、設問1において協業相手を誰にすべきだったのか、受験仲間と相当議論を重ねました。
第1問でS・Oとして答えた内容について、協業相手とシナジーを生むことが出来そうなら、おそらく誰であっても問題ありません
逆にいうと、与件文に十分な材料がないと説得力を持ってシナジーを語れないということになるので、「貸衣装屋」が無難な選択肢であることもまた事実です。

設問2においては、ぴ。の答案はB社の強みを使って機会を捉えるという筋書きになっていて非常にわかりやすいのですが、顧客の要望に応えるという観点が薄い印象を受けます。
CKの答案では「顧客の期待を超える」(→「顧客満足度の向上」)→「固定客化」につながるという因果が表現されています。

事例Ⅱについては、タキプロの勉強会でも活躍されているとうへいさんの記事が参考になります。
(参照:とうへい「なぜか高得点が取れた中小企業診断士試験 事例Ⅱ の試験中に考えたこと(得点開示84点 再現答案付) その1」)
(参照:とうへい「なぜか高得点が取れた中小企業診断士試験 事例Ⅱ の試験中に考えたこと(得点開示84点 再現答案付) その2」)
(参照:とうへい「なぜか高得点が取れた中小企業診断士試験 事例Ⅱ の試験中に考えたこと(得点開示84点 再現答案付) その3」)

今日のまとめ

① 冒頭で基本的なフレームワークを用いる事例なら、後半の設問での利用を考えて解答を提示
② 与件
文の材料を十分に用いて説得力を持たせ、因果を表現

以上、いけちゃんでした!

それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


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日曜の回は、【二次試験の事例ごとの対策等のセミナー】と【グループ相談会】の二部構成です。
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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

一次試験を受験された方、お疲れさまでした。

◎自己採点の結果が思わしくなかった方
ナイスファイトでした。
努力を続けてこられた分、納得がいかない結果を出したご自分を責めたりされていませんか?
お気持ちはよーくわかります
私も初年度では突破できず、妻に協力してもらいながら結果を出せなかった自分を責め、少しの間勉強から離れました。
今振り返ると、休んでいた期間に考えた事が次に向けた充電になったと思います。

ちょっと休んでからでも、今回見えた課題に向けてすぐにリスタートするのも、どちらも正解だと思います。
今回の結果を冷静に分析し、対策を練り、来年の試験日までの学習計画に落とし込むことが大事なのではないかと思います。
自分のペースで、この先の道を進まれてください

◎自己採点の結果、二次試験の挑戦が見えてきた方
その興奮が冷めないうちに、二次試験対策に邁進していただきたいと思います。
在庫切れになる前に、ぜひ以下の書籍をお買い求めいただけたら嬉しいです
「ふぞろい」はかーなが、「全知識」「全ノウハウ」はTomatsuと私いけちゃんが執筆に関わりました。
いずれも自分が受験生時代に「使える!」と思っての宣伝ですが、心配な方は、書店で中身をご覧になってからお買い上げくださいね!

●二次試験でどんな知識(事例Ⅰ~Ⅳ)が求められているのか知りたい方は・・・!
2次試験合格者の頭の中にあった全知識(2020年版)
●二次試験の解き方(事例Ⅰ~Ⅳ)をまず知りたいあなたに・・・!
2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ(2020年版)
●二次試験事例Ⅳはこれ一冊・・・!
2020年版 事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウ
●二次試験を要領よく突破したいあなたに・・・!
「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策
※平成24年度~令和元年度の解法実況も要チェック!
※著者の9代目きゃっしいの動画「【中小企業診断士2次試験】超初心者のための試験概要&勉強法紹介」もぜひご参照ください。
正解が公表されない二次試験対策の必携・・・!
ふぞろいな合格答案 エピソード13

また、二次試験対策には「勉強会」の活用も有効です。
タキプロココスタなど、オンラインでの勉強会なら参加もしやすいと思います。
参加の可否は、各団体にお問い合わせください。
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】勉強会の効用とご紹介」)

さて、かーなから昨日アナウンスしたとおり、本日はふぞろいさんとのコラボ企画をお送りします。
題して「ふぞろい13で採点してみた」。

本記事をお届けしたいのは、このような方々です。

「ふぞろい」がどういう書籍なのかよく知らない方

ふぞろい13で採点してみた

今回は、令和元年度の事例Ⅰを採り上げてみます。
まだ一度もこの事例問題に取りかかっていない方は、ぜひご自分で解いてみてから、ご覧くださいね。
初見」で解いた際に「考えたこと」「答案」を分析対象としていただきたいからです。

さて、この事例、私は開示得点46点(評価C)という残念な結果に終わっています。
これをそのまま採点しても面白くないので、合格同期の皆さんにもご協力をいただき、答案を三つ揃えました。

S : たろさん 【ふぞろい評価】61点/100点 【実際の得点】81点/100点
タキプロ11期」でご一緒しているたろさん。タキプロブログの執筆メンバーです。
A : べりー 【ふぞろい評価】62点/100点 【実際の得点】67点/100点
ご存知、「一発合格道場」11代目のべりー。一次知識の世界でユーモア溢れる記憶方法を語ってくれたべりーですが、二次試験でも安定感のある答案を提供してくれています。
(他の事例も含むべりーの再現答案はコチラ
C : いけちゃん 【ふぞろい評価】51点/100点 【実際の得点】46点/100点
この事例のせいで、「ふぞろい13」を手にするまでずっとモヤモヤしていた人。この記事において昇天します(笑)

協会から公表される「出題の趣旨」がヒントになる(こともある)ものの、本当の正解は公表されない二次試験。
他の合格者や受験生の答案との横比較が有効です。

比較の妥当性検証に役立つのが「ふぞろい流採点基準」
この基準に従って、厳しめに採点してみました。
たろさんの再現答案において、得点開示の結果と少し乖離していますが、この点については後述します。

第1問(配点20点)

設問文

A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。

出題の趣旨
事業再建のための新規事業開発において、経営者が考えるべき戦略的課題に関する分析力を問う問題である。

S:たろさん 【ふぞろい流採点結果】4点/20点
理由は公企業民営化やたばこ市場縮小[4]等の外部環境変化に関わらず、競争激化した既存市場への事業拡大であり、自社コアテクノロジーの強化を進めなかったため、他社と差別化できず競争優位性を構築できなかった為。

A:べりー 【ふぞろい流採点結果】13点/20点
最大の要因は、健康志向が強まり[1]たばこ市場の縮小傾向[4]が進み、葉タバコ生産者の後継者不足[1]や高齢化、耕地面積減少が深刻でニーズがなく、メンテ用の膨大な部品で在庫費用が増大[5]し、収益悪化[2]で事業成立しなかった為。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】6点/20点
最大の理由は健康志向や受動喫煙の社会問題化[1]たばこ市場が縮小[4]する中で、後継者不足[1]・高齢化に直面しているものの、多額の補助金を受給することが出来るたばこ生産業者にメンテナンスを受けるニーズがなかったから。

【考察】
いずれの答案も「最大の理由」という問われ方に対応して一文にまとめていますが、A社にとってのそのような「結果」を生じたのか指摘できているのは、ベリーだけでした。
たろさんの答案は、競争戦略上の観点から解答していますが、本事例では(おそらく意図的に)競合は出てきません
そのため、高得点のたろさんの答案ではありますが、「本問ではあまり得点できていない」と考えられます。
出題の趣旨から「戦略的課題」を問うていたわけですから、ここでは成長戦略上の観点から外部環境面での分析に加え、A社がどのような事態に見舞われたのかという「結果」について言及すべきだったのだと思います。
本事例におけるポイントとして、レイヤーを誤らずに解答できたかが、勝負の分かれ目だったと考えています。
なお、ふぞろい流採点基準では、キーワードに挙げられていませんが、①衰退市場への関連多角化はシナジーが効かない、②コアテクノロジーを活用できない(ドメイン設定が誤まっていた)、というまとめ方でも良かったのかもしれないと個人的には思っています。

第2問(配点20点)

設問文

A社長を中心とした新経営陣が改革に取り組むことになった高コスト体質の要因は、古い営業体質にあった。その背景にあるA社の企業風土とは、どのようなものであるか。100字以内で答えよ。

出題の趣旨
企業体質および企業風土の形成要因とその関係について、理解力を問う問題である。

S:たろさん 【ふぞろい流採点結果】18点/20点
内容は参入障壁が高く[5]多額の補助金[4]を得た葉たばこ生産業者を主顧客として安定収入を得て、顧客の依頼に応じた個別対応等受け身の営業体制[4]であり、業務の改善もなくチャレ ンジ精神を創出できる企業風土ではなかった[5]

A:べりー 【ふぞろい流採点結果】19点/20点
企業風土は①たばこ産業は規制に守られた参入障壁の高い業界[5]のため同調的・保守的[5]で②団体から多額の補助金[4]が得られるため競争力強化への関心が薄く③それでも売上は右肩上り[2-1]で危機意識不足しゆでガエル状態[4]である。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】9点/20点
売上が右肩上がり[2]の古き良き時代を知っている古参社員[2]の力が強く、①個別対応のための過剰な部品在庫、②前近代的な経理体制、③環境変化に合わせた新事業への取組みに対する消極的な姿勢[5]等、守旧的な企業風土である。

【考察】
ここで大きくS・A答案とC答案との差が出てきました。
企業風土の形成要因を適切に指摘できたかがポイントです。
たろさんとべりーの答案では、具体的に「企業風土」とそれが形成された要因を指摘している一方、私の答案は「守旧的な企業風土」を示す特徴を挙げるだけとなってしまいました。
べりーの答案にある「ゆでガエル」、他の答案でも見たことがありますが、まさに本事例のA社を表現するのにふさわしい言葉ですね。
与件文の表現をなるべく使うのが原則的対応ですが、当該企業を一言で表現しえる、万人に通じるワードがあれば、バッチリ入れ込みたいですね。

第3問(配点20点)

設問文

A社は、新規事業のアイデアを収集する目的でHPを立ち上げ、試験乾燥のサービスを展開することによって市場開拓に成功した。自社製品やサービスの宣伝効果などHPに期待する目的・機能とは異なる点に焦点を当てたと考えられる。その成功の背景にどのような要因があったか。100字以内で答えよ。

出題の趣旨
市場動向とホームページなどを活用した情報戦略の関連性について、理解力を問う問題である。

S:たろさん 【ふぞろい流採点結果】16点/20点
要因は農作物の乾燥以外の潜在市場の見えない顧客[4]用途を問う[2]事で、潜在顧客から顧客ニーズを収集[4]し、生産農家以外のこれまでアプローチできなかった様々な市場との結びつき[4]により、販売チャネルの構築[2]を図れたため。

A:べりー 【ふぞろい流採点結果】16点/20点
要因はインターネットの広域性、公開性に焦点を当て①潜在顧客[4]の試験乾燥という新たなニーズを掘り起こした[4]こと②それまでアプローチできなかった新規客を低コストで開拓できた[4]こと③営業力、提案力が強化[4]されたこと。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】14点/20点
要因は①潜在市場の見えない顧客[4]用途を問い[2]、市場ニーズを収集[4]する体制を作った事②A社ではアプローチできなかった生産農家・取りまとめ団体・特産地、販売チャネルとなる食品会社等との結びつき[4]が出来た事である。

【考察】
どうとでも取れそうな曖昧な設問文に、苦しんだ受験生も多かったであろう本問。
「これは事例Ⅰなんだからマーケティング戦略ではなく、組織論の観点から書くんだ!」と固執するとひどい目に合う設問でした。

市場開拓に成功した話をしなければ、新規事業を持ち出すのが不自然な流れになるので用意された設問なのだと思っていますが、柔軟な解答姿勢が求められていたのかもしれません。
ふぞろい13での難易度も「★★★ 難しすぎる」になっています。
一方で、全員が潜在顧客からのニーズ収集に言及しており、現場で思いきれるかが勝負だったと思っています。

第4問(配点20点)

設問文

新経営陣が事業領域を明確にした結果、古い営業体質を引きずっていたA社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった。その要因として、どのようなことが考えられるか。100字以内で答えよ。

出題の趣旨
新規事業の営業力強化にとって必要な意識改革を実践する経営施策について、理解力・分析力を問う問題である。

S:たろさん 【ふぞろい流採点結果】13点/20点
要因は高齢化従業員のリストラ[3]で社内の年齢が低下し、若手経営者社長の経営方針が若い従業員に浸透し、成果に応じた賞与[4]を回せ若手営業社員を中心にチャレンジ精神[4]が構築され、提案力強化等営業体制強化[2]が図られたため。

A:べりー 【ふぞろい流採点結果】4点/20点
要因は、新市場拡大の土台として①営業業務をIT化し近代的経理体制で営業所毎の業績への認識を統一化②成果主義的報酬制度[4]で若手社員の意欲向上を図り③ソフトウェア開発の勉強会や外部研修参加で育成強化したこと。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】12点/20点
要因は①古参社員削減[3]で若い社員の言動が自由となり、成果に連動する賞与制度[4]によって挑戦的な風土に変化した事②コアテクノロジーの位置づけが明確化[3]社内共有[2]されて全社的に新規事業開発が意識づけられた事である。

【考察】
全員が成果主義の導入に言及しています。
たろさんと私の答案では、「古参社員のリストラ」に触れていますが、べりーはあえて触れなかったようです。
べりーには悪いのですが、①と③は着想に至った背景も推察できる施策ではあるものの、「新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった要因」を問うている設問要求に対して具体性と想像が強すぎるように感じます。

第5問(配点20点)

設問文

A社長は、今回、組織再編を経営コンサルタントの助言を熟慮した上で見送ることとした。その最大の理由として、どのようなことが考えられるか。100字以内で答えよ。

出題の趣旨
組織再編を実施する際の条件に関する分析力を問う問題である。

S:たろさん 【ふぞろい流採点結果】10点/20点
理由は機能別組織で各部門を専門化[5]し、開発力や営業力を強化し、新規事業の基盤を固めるため、顧客ニーズを元に①専務中心に製造・開発部でコアテクノロジー強化②副社長が営業部で販売チャネル構築③社長が各部門統制[5]

A:べりー 【ふぞろい流採点結果】10点/20点
最大の理由は、現在の機能別組織がA社の戦略遂行に最適であるためと考えられる。A社はA社長を筆頭に迅速な判断[5]を行い、ベテラン従業員の退職後も専門分化した機能ごとに強化連携[5]し、業績拡大図る。

C:いけちゃん 【ふぞろい流採点結果】10点/20点
最大の理由は、若い経営トップを中心としたリーダーシップ[5]によって経営改革を進めている際中[5]で、組織再編による権限委譲や意思決定の迅速化等の効果を図る段階には至っていないからである。

【考察】
私の答案のダメな部分、一目でわかりますか?
後半で事業部制組織に変えた場合を想定したうえで「その段階には至っていない」という形でまとめています。
「ふぞろい13」でも指摘されていますが、A社長がどんな組織再編を当初検討していたのかは定かではありません(=つまり私は「勝手な思い込みをしていたのです!)
権限委譲についても、親族である副社長や専務が相応の裁量を持っている中で、社長が「大所高所から目配り」しているわけですし、意思決定はすでに迅速だとも評価できますよね。
意図が伝わらず、伝えたかったことも「支離滅裂」なダメ答案の見本です。
ふぞろい流採点結果は10点ですが、もっと低い点数しか入っていないかもしれません。

機能別組織を維持するメリット(専門性と効率性、社長が大局的に意思決定できること)を正面から取り挙げるのが王道な対応でしょうね。

ふぞろい流採点基準に思うこと

ふぞろい流採点基準を参考に3枚の答案を評価してみましたが、いかがでしたでしょうか。

以前「ふぞろい」の活用方法をかーなが紹介した際、「「キーワードが正義!」と思い込んでしまうと、人が読んでわかりづらい答案を書いてしまうリスク」があると指摘しています。
この点については、キーワードの「使い方」に起因する部分が大きいと考えていますが、ふぞろい13事務局長うえちゃんの記事が非常に参考になります
(参照:11代目かーな「中小企業診断士二次試験 「ふぞろい」どう使う?」)
(参照:うえちゃん「ふぞろいな合格答案の「不完全な部分」について」)

ここで、たろさんの再現答案で得点開示結果とふぞろい流採点結果に乖離が生じた理由について触れたいと思います。
解答内容を踏まえたうえでの私の仮説は、「たろさんは再現答案よりも上出来の答案を本番で置いてきていた」。
これは「答案を再現する」という行為の限界でもあるのですが、答案提供者の再現率には当然バラつきがあります。
今回分析対象となった290枚の答案には、ノイズ(実際の出来との上下の乖離)も含まれていたでしょうから、そうした中での採点基準作りには頭が下がる思いです。

一方で、いくらキーワードを提示できていたとしても、因果関係がわかりにくい答案だと、その意図が採点者に伝わらず、実際には加点対象とならなかった例もあることでしょう。
ふぞろい流採点基準は、因果関係や多面性の観点から「切り口の上限キャップ」(「MAX●点」という部分)という形で反映しており、採点基準として完璧ではなかったとしても、真に迫っていると私は考えています。
(参照:はるか「一次試験を受けられる方へ+ふぞろい編集後記」)

うえちゃんも指摘しているとおり、大切なことは「思考プロセス」であり、基準に沿って得点できたかではありません

多くの受験生が着眼できた点に自分が気づけたか

自分が引っ張ってきた解答要素は十分に多面的であったか

その点について振り返りながら学習するために、「ふぞろい」を活用いただければと思います。
そして、深い考察がギッシリ詰まった特集企画も、必読のコンテンツです。
時間がなくて企画部分を読んでいなかったという合格者の話も耳にしますが、受験後に気づいて大抵後悔されています。
ぜひ一度しっかりと時間を取って、企画記事に目を通されることをオススメします。

今日のまとめ

① 他の合格者や受験生の答案との横比較、その妥当性検証に役立つのが「ふぞろい流採点基準」
② 思考プロセスを鍛えるために「ふぞろい」を使おう!

以上、いけちゃんでした!

それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


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おはようございます!おべんと君です。自己紹介はこちら
前回までの投稿記事はこちら

【今日のまとめ】
繰延税金資産投資その他の資産繰延税金負債固定負債に計上。
②リースは日本基準はオペレーティングリース、ファイナンスリースの
_区分け有IFRS区分け無

 

<はじめに>
今日は、本題は4分程度でお読みいただけるショート記事です。

また、かなりマニアックな記事なので、今回の私の記事は
「へぇー」「へぇー」(昔流行ったトリビ〇の泉的な)
感じでさらっとお読みいただき、私以外のメンバーが投稿した
記事の閲覧や、1次試験に向けた勉強に充てていただければ幸いです。

 

<本題>
財務・会計はご存じのとおり計算問題が多いですが、
数問は知識を問う文章問題があります。
今回「会計」分野の文章問題に出そうだな~と勝手に
私が感じた論点を、勝手に書かせていただきたいと思います。

本当に出るか分かりませんが・・・

 

<前提>
経営法務や中小企業政策では、「法改正」が度々あるため、
過去問や昔の参考書が使えなくなってしまう といったことが
あります。

実は ”会計” もここ最近、そして今後も日本の会計基準の改正
定期的に起こります。

主な理由は、2001年ロンドンで発足した国際会計基準審議会に
よって、「世界共通の会計基準」を目指して策定された
国際財務会計基準(IFRS)と日本の会計基準には様々な
違いがありまして、その違いを徐々に解消するために、
定期的に日本の会計基準の改正が行われているためです。

今日はその改正の中で、試験に関係しそう?と私が勝手に
思った論点を2つ紹介いたします。

 

<①税効果会計>
税効果会計に関する説明は、お持ちのテキストに書いてあるかと
思いますが、繰延税金資産と繰延税金負債の計上ルールが、
昨年度改正されています。

☆従来
繰延税金資産:
_流動資産、もしくは投資その他の資産(固定資産)に計上
繰延税金負債:
_流動負債、もしくは固定負債に計上

☆改正後
繰延税金資産:
_投資その他の資産(固定資産)のみに計上
繰延税金負債:
_固定負債のみに計上

改正の根拠までは試験には出ないと思いますので割愛しますが、
上述の国際財務報告基準(IFRS)等、世界基準に揃えた形です。

もし
「繰延税金資産・繰延税金負債の計上は貸借対照表のどの区分か?」
のような設問が出た場合、上記をご参考いただければと思います。

 

<②リース会計>
リース会計の詳細は、11代目Tomatsuの個人ブログに素晴らしい!
解説が載っていますのでご覧ください→こちら

日本の会計基準では、
「ファイナンス・リース」「オペレーティング・リース」の区分けが
あります。
☆ファイナンス・リース
_リース物件を固定資産として貸借対照表に資産計上し、
_リース料をリース債務として負債計上
☆オペレーティング・リース
_リース資産やリース債務は貸借対照表に計上せず
_リースの賃貸料を費用計上

現行の日本基準はこのままです。

一方、日本企業でも日本基準ではなくIFRSを適用している会社の場合、
この2つの区分けはありません。
IFRS適用会社の場合、リース取引はすべて貸借対照表に計上します。
日本企業でIFRS適用会社は少ないため、試験には出ないと思いますが、
万が一、引っ掛け問題として、

もし
「リース取引はすべて貸借対照表に計上する」
のような設問が出た場合、上記をご参考いただければと思います。

ということで、以上2点を紹介いたしました。

【今日のまとめ】
繰延税金資産投資その他の資産繰延税金負債固定負債に計上。
②リースは日本基準はオペレーティングリース、ファイナンスリースの
_区分け有IFRS区分け無

この投稿が皆様のお役に立てば幸いです。

 

<小話(1次試験失敗談)>
私は通算で4回1次試験を受験していまして、1次試験の私の失敗談
書かせていただきます。

☆「睡眠」について

①家で寝るべきかホテルで寝るべきか

1回目の1次試験は3科目を合格しており、2回目の1次試験は
2次筆記試験への挑戦権をかけて受験しました。

万が一の交通トラブルを回避するために、試験日にホテルに
宿泊しました。

1日目(科目合格を使って財務、経営のみ受験)の夜、
早く寝ようと思ったものの、全然眠れない・・・

私は枕が変わると眠りにつけない神経質人間です・・・
懸命に寝ようとしたのですが、全然眠れない・・・

交通トラブルを回避するという点は悪くないとは思うのですが、
やはり睡眠を考えると、普段寝ている自宅で睡眠をとるのが一番
だと思います。

 

②試験1日目終了後の夜に、結果が気になってしまった

枕が変わって眠れない中、1日目の試験結果が気になって
さらに眠れなくなってきました・・・

挙句の果てには、禁断の某有名サイトに投稿される解答を
見始めてしまい、全然眠れなくなってしまいました・・・

ありがたいことに合格することができましたが、
1日目の結果はどんなに調べても覆りません(当たり前)。
当然そんなことは分かっていたのですが、どうしても気になって
しまいました・・・

皆様には、絶対こんなことにはならないようにご注意くださいませ!

以上、おべんと君でした。


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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

試験本番まで一か月を切った今、すでに相当努力されてきた読者の皆様に、私がお伝えできることを考えていました。

今年は新型肺炎の影響で、予備校の模試も自宅で受験された方がほとんどかと思います。
本番のイメージがわかない方も多いかもしれないと思いました。
そこで、本日の記事は、一次試験本番のドキュメントをお送りします。

本来なら、もう少し先に投稿すべき話題ですが、ちょっとだけ早く、あなたに伝える価値があるかもと。
皆様の本番のイメージにつながればと思います。

本記事をお届けしたいのは、このような方々です。

はじめて今年の一次試験を受験する方 (当日の雰囲気を感じたい方)

2017年(平成29年)の大失敗

1日目 2017年8月5日(土)

立教大学・池袋キャンパス。
よく晴れて、暑い日でした。
※例年であれば梅雨明け後に試験が実施されていますが、今年は梅雨明け前なので天候に注意が必要です。

受験初年度だったこともあって、相当な高揚感を持って現地入りしました。
但し、前日の寝不足のせいで、早くもバテ気味です。
池袋駅からキャンパスまでの道すがら、予備校や受験生支援団体の方がビラや栄養ドリンク、ノベルティを配布されています。

会場の入口近くでは、一発合格道場のメンバーも来ていたように記憶しています。
当時恥ずかしくて声をかけられなかったのですが、毎日読んでいるブログの執筆者が応援に来てくれていることにありがたく感じました

会場に入ると、仲間と円陣を組んでいる集団を発見。
勉強仲間」という概念を持ったのは、この時が初めてでした。
独学でやってきたため、ちょっと寂しく感じました。

受験票の番号を案内板の中に見つけ、指定された教室へ。
着席後間もなく、後方の席の方にくしゃみを後頭部にはきかけられてしまいました
・・・寒かったんだよね、しょうがないよね。

心はざわつきましたが、平静を装いました(笑)
想定外の出来事、トラブルは必ず起きます
普段なら引きずらないようなことでも、動揺してしまうメンタルでした。
そういうものだと思って諦め、目の前の試験に集中しましょう。

10:00 ~ 11:00 経済学・経済政策
感触:「割と出来たのでは?」(実際の得点:48点)
→ 実はボロボロでした。全然アテになりませんね、自分の感覚は。

休憩時間に、受験生の数に対してトイレが全然足りないことに気づきます。
トイレの前に長蛇の列が出来ていて、休憩時間中に行けなかった人もいるとか…。

ちなみに、こちらの事情を甘く見てはいけませんよ。
普段クールな方でも、平静さをあっという間に失うことが出来る生理現象ですから。
試しにこの「一発合格道場」での「トイレ」、検索で100件以上もひっかかる重要トピックなのです
それだけ大事な話なのです、コレ(笑)

11:30 ~ 12:30 財務・会計
感触:「過去問題より簡単だったかも!」(実際の得点:64点)
→ その割にはギリギリで合格でした。

12:30~13:30 ランチタイム
昼食は、妻の手作り弁当を持参しました。
おかげでコンビニで並ばずに済みました
いなり寿司の上に「Fight!(ねこのマーク)」と海苔で装飾してあり、勇気づけられました

13:30 ~ 15:00 企業経営理論
感触:「やっぱり難しかったけど、7割行ったかな?」(実際の得点:67点)
→ 一番時間をかけて学習したものの、難解な設問文に唸る1時間半でした。

用意していた飲料(500mlペットボトル一本)がここで尽きます
せっかく食事をコンビニに買いに行かないで済んだのに、このタイミングで飲料を買いに行くハメに。
全然混んでいなかったのが不幸中の幸いでした。

15:30 ~ 17:00 運営管理 
感触:「うーん、5~6割?」(実際の得点:54点)
→  自分なりに健闘はしたものの、イマイチでした。

4科目、合計5時間の試験後は結構疲れます
本番では初見問題で頭をフル回転させるだけでなく、パフォーマンスを出さなければならないというプレッシャーのために、相当疲れます。
今年、模試を受ける機会がなかった方は、せめて同じタイムスケジュールで過去問を解く「一人模試」を実施してみてはいかがでしょうか

2日目 2017年8月6日(日)

10:00 ~ 11:00 経営法務
感触:「全然手ごたえなし(泣)」(実際の得点:46点)
→ この辺で「あれ、今年合格出来ないかも?」と気づき始めます。

11:30 ~ 12:30 経営情報システム
感触:「自信を持って解答できた問題が半分以下…」(実際の得点:60点)
→ 終了後、焦りがピークに。

12:30~13:30 ランチタイム
昼食は、妻手作りのとろろかけサーロイン丼をいただきました。

食べ終わった後、おそらく5分くらい放心状態でした。
せっかく応援してくれている妻にも、申し訳ない気持ちで一杯になりました…。
持参したテキストに目を通したものの、全然頭の中に入ってこなかったです。

13:30 ~ 15:00 中小企業経営・中小企業政策
感触:「時間は余っているがもうダメ」(実際の得点:44点)
→ 試験開始後、50分程度で解き終え、それ以上引き出しから何も出てこない!

見直しても点数UPを図りようがない」と感じたので、途中退出しました。
この科目は90分の試験時間が用意されていますが、早めに解き終える方も多く、途中退出者が続出します。
早く帰りたい気持ちを押さえて、しっかりと解答の見直しを出来る冷静さが求められます
当時、完全にメンタル・コントロールにも失敗していたと思います。

帰り道、何だかモヤモヤして本屋に立ち寄り、参考書を物色しました。
話には聞いていた、二次試験対策用の参考書(『全知識』『全ノウハウ』『ふぞろい』)を手に取り、パラパラめくったものの、「買っても仕方なさそう」と諦めたのでした(悲しい…!笑)

帰宅後、受験予備校が配布していた模範解答を見ながら、答え合わせをしようとしました。
ところが、マークをつけていない問題も多数あり、どの選択肢を選んだかわからないという有様
まさに大失敗…!

結果、三科目合格に留まりました。

【ポイント】
① 今年は梅雨明け前の試験実施となるため、当日使用する雨具のご準備を。
② 寝不足を回避するため、前夜リラックスするための手段を考えましょう。
③ 想定外のトラブルも必ずあるものと諦め、「集中」しましょう。
④ 試験時間は意外と長いので、飲料は複数用意しておくのがベター。
⑤ 試験と同じタイムスケジュールで一人模試をやっておく。
⑥ 途中退出者が多い「中小」でも、解答の見直しはしっかりと。
⑦ 答え合わせをしたいなら全問しっかりとチェックをつけておきましょう。

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ちょっと休憩

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2018年(平成30年)の成功と反省

1日目 2018年8月4日(土)

昨年の不合格を経て、途中勉強を休止していた期間も挟みながら迎えたこの日。
以前、ご紹介したとおり、私は科目合格による免除で受験科目を絞っていました。
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】「科目合格制度」と複数年計画について」)

場所は渋谷・フォーラムエイト。
二回目以降の受験生が多いという噂の会場でした。
エレベーターに乗り込める人数が限られているので、列が出来ていました。

この年の試験から試験時間が変更され、休憩時間が30分間から40分間に伸びました当時のアナウンス)。
前年に一次・二次試験会場だった立教大学での悲劇が原因という噂ですが、真偽やいかに。
(参照:11代目べりー「2次試験の準備と実力の話【診断士試験の模試と過去問と本試験】」)

科目ごとに空席が変わる不思議な空気
会場の空気は、大学受験予備校の直前講習のような雰囲気でした。
研修や資格試験の会場によく使われるビルだそうで、あの古臭い匂いは忘れられません(笑)

前年の反省を活かして、飲料はペットボトルを事前に3本用意しました。
トイレは…会場次第ですね。
フォーラムエイトの場合、絶対数は立教大学よりさらに少なく感じました。
大丈夫か・・・?
妻がズボンのポケットに入れてくれていたメッセージメモを握りしめ、机に向かいます。
(ホント応援してくれた妻には感謝ですね…)

9:50 ~ 10:50 経済学・経済政策

感触:「手ごたえアリ!」(実際の得点:80点)
→ この年は易化(基礎的論点が多く出題された)したこともあり、ハッキリと手ごたえがありました。

そして、間の二科目を免除した結果、5時間近く待機することになりました。
これは完全に作戦ミスですね。
とはいえ、付近のネット喫茶を予約することで、静かな環境で待機しました。

またしても妻手作りのステーキ弁当とティラミスをほおばり、鋭気を養いました。
ハイカロリー摂取で、「運営管理」の復習に勤しみます。

15:40 ~ 17:10 運営管理 

感触:「昨年より出来たかも!」(実際の得点:62点)
→ 復習時にインプットしていた問題がバッチリ出題されました。

昨年の試験本番では感じなかった「眠気」に襲われました。
昼食後に同じ経験をされたことがある方は多いと思います。
気合いだけで乗り切れるのかどうか、ご自身の経験を振り返ってみてもいいかもしれません。
私の場合、シャーペンの芯を手に突き刺す、という最も原始的な方法で乗り切りました(笑)

結果としてギリギリの点数だったものの、当日は合格点に達した感触がありました。

帰宅して食べた「冷やし中華」が美味しかったことをハッキリ覚えています。

2日目 2018年8月5日(日)

昨日よりも暑さが増す中、会場に到着。
なぜだか、昨日よりも静かに感じました。

9:50 ~ 10:50 経営法務

感触:「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!…(略)」(実際の得点:52点)
→ 経営法務でまさかの「足切り」を覚悟。

科目免除の時間は、昨日と同じネット喫茶で待機しましたが、気が気でありませんでした
昨日の「経済」である程度カバーできることが見込まれるものの、「足切り」になっては意味がありません。
Oh…

妻が作ってくれたうなぎ弁当を食べようとしたら「箸がない」(入れ忘れた笑)。
今だから笑って話せますが、割箸をもらうのも面倒になって、鉛筆を逆さにして箸代わりにしたのでした。
異常な心理状態。

13:30 ~ 15:00 中小企業経営・中小企業政策

感触:「なんとか6割は確保出来た!」(実際の得点:64点)
→ TBCの特訓問題集をやり込んだ成果を感じました。

この年は途中退出せずに、最後まで見直し。
もし「経営法務」が足切りになっていなくても、「経済」でカバーしきれなければ、「中小」が最終防衛線になると感じたからでした。

帰路、受験予備校の方からいただいた模範解答を使って、道すがら答え合わせ。

絶望。
足切りじゃない?これ…?

不安になってネットであれこれ正答を探ってみると、模範解答自体に違和感を覚えました。
実は、この予備校の模範解答が相当間違えていたのです。
あくまで「速報」ベースですし、この年の「経営法務」は歴史的な加点事件(一律+8点)としても語り継がれているほどの悪問なので、仕方ない一面もあるかとは思いますが、鵜呑みにすると痛い目に合います

さいちゃんも言っているとおり、自己採点は試験翌日に診断協会から発表される公式解答でやるのが吉です。
(参照:11代目さいちゃん「一次試験受験体験記」)
例年と同じスケジュールであれば、今年は【7月13日(月)】に公式解答が発表されるのだと思います。

試験終了後は、受験できたことに感謝しつつ、家族や友人と遊びに繰り出すのもいいと思います。
私も、帰りに合流した妻と飲みに出かけました。
協力してくれた妻へのお礼もその場で

今年は例年と比べて、二次試験までの準備期間が一か月長いのですが、一次試験の結果がわかったら、すぐに二次試験に向けて学習を始めるのが良いと思います。
そのためにも次のアクションに向けた鋭気を、この日に養ってください

【ポイント】
① 午後の眠気対策を忘れずに。
② 夕食を美味しく食べることができる心持ちを。
③ 自己採点は試験翌日に診断協会から発表される公式解答で。
④ 協力してくれた家族への感謝は時を置かずに。
⑤ 試験終了後は鋭気を養い、すぐに二次試験対策を開始!

「試験本番」を楽しむための助走期間

今年の受験を見送った方もいらっしゃいました。
仕事のため、家族のため、自分のため、どんな理由であれその決断も立派です。
来年でも、再来年でも、受験は出来ますし、大事なのは「合格」ではなく、「その過程で得たもの」、「その先で得るもの」です。

それでも、穏やかな気持ちで学習を続ける方が難しい状況の2020年に、あなたは今年この試験を受けることを決意されたんですよね。
試験勉強の間、様々な雑音も聞こえてきて、心が揺れ動いたことと思います。
それでもここまで走ってきたあなたに、心からのエールを。

あなたにとって、2020年の一次試験が大切な「思い出」となりますように。
ヒヤヒヤしながら手に汗を握りながら帰り道の気分も忘れずに、試験当日を楽しんでほしいと思います。

これからの時間は、「試験本番」を楽しむための助走期間です。
ぜひ、先代のドキュメントもお読みになって、イメージトレーニングしてくださいね。
(参照:10代目かわとも「再現!1次試験本番のドキュメント」)
(参照:10代目たっつー「【1次試験】かゆいところに手が届く試験当日のTips」)

今日のまとめ

こうして振り返ってみると、妻に作ってもらう弁当がとても楽しみでした。
それが「思い出」につながっている部分も大きいなと。

あなたは何を楽しみに「試験本番」を目指されていますか?

「試験本番」をメチャクチャに楽しもう!

★皆様へちょっとお知らせ★
今回、一発合格道場では、会場での応援を「自粛」することとしました。
その分、ブログを通じてエールを送りたいと思います。

次回の記事では、(開示されていれば)試験会場に関する情報をまとめてご提供したいと思っています。
以上、いけちゃんでした!

それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


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「今日は6月11日。傘の日です。」

といった感じで、カーナビが優しいお姉さんの声で今日は何の記念日かの雑学を教えてくれるのですが、コレけっこう好きです。

傘の日なのに雨降ってないじゃん、などお姉さん(カーナビ)にひとりツッコミを入れつつも、明日は何の日かなー?なんて楽しみにしています。

皆さま、こんにちは。ぴ。です。過去記事はコチラ

さて、今日で一次試験までちょうど1か月になりましたね。

これから「ラストスパートだ」と追い込みをかけようとしているかたもいらっしゃると思います。

特に暗記科目は中小を筆頭に、直前期に詰め込むほどスコアが伸びるので、スパートをかけることも良しです。

一方で、体調面のケアも忘れずにしてくださいね。今日が「傘の日」と言われるのは梅雨入りが多いことを意味しています。(参照元:雑学ネタ帳)

じめじめと蒸し暑い梅雨の時期は、体調を崩しやすいかたも多いようです。休むときは休む、適度に運動する、ビタミン補給するなどしっかりと健康管理もしていきましょうね。


本日は、企業経営理論の組織論の内容です。

組織論の取り組みかたについて読者様からリクエストを頂いたこともあり、

今回は、「組織論の問題で1マークでも多くゲットしたい」というかた向けの内容です。

私なりの企業経営理論の受験経験(4回)を踏まえ、最後には道場メンバーの力も借りつつご紹介していきたいと思います。

お時間のない方は、下のほうにある道場メンバーアンケート結果と最後のまとめだけでもサーっと目を通して頂けると嬉しいです。

今回お伝えしたいポイントは3つです。

① 正答問題数の目標設定をする。

② 過去問の年度や学習領域を絞り込み知識を強化する。

③ 出題者の意図や求められている知識を想定する。

なお、組織論は人的資源管理や労働関連法規の領域も含むという見方もありますが、今回は主に組織構造論と組織行動論に絞ってご紹介していきます。

労働関連法規については、11代目かーなの記事を是非ご参考にしてくださいね。

【渾身】企業経営理論 捨て問にしない労働法規

また、過去の渾身シリーズでも組織論について珠玉の記事で溢れています。

【渾身】企業経営理論(モチベーション理論) 10代目ブブ

【渾身】経営(二次にも一次にも使える組織論) 10代目kskn

【渾身!論点シリーズ】組織構造、組織形態 9代目ゆう

こちらもぜひご参考にして頂ければと思います。

それでは本日も宜しくお願いします。


■正答問題数の目標設定をする

皆さまは何らかの組織に属しておられる方が多いと思います。

「まさにうちの会社は官僚制の逆機能が働いているわ」

「〇〇上司にリーダーシップ論を叩き込んでやりたいわ」

など、内容を身近に関連付けた学習ができているのではないでしょうか。

一方で・・・過去問でいざ組織論の問題に取り組んでみるとどうでしょう。

やたらと深い知識が問われる問題や今まで見たことのない言葉、用語が出てきたりしますよね。

「学習してもなかなか正答率が上がってこない・・・。」

「こんな深い知識を復習しても意味があるのだろうか・・・。」

など、感じておられる方も多いのではないでしょうか。

このように組織論は馴染みやすい領域でありますが、相対的に難易度が高い問題が多いです。

理想(身近の経験に絡めて解ける)と現実(だけど難しい問題が多い)のギャップを踏まえた目標設定が必要です。

ここで経営理論の過去問データを確認しておきましょう。

過去10年のデータを見ると、組織論は平均9問出題され、出題割合は全体の約22%です。

一方で、難易度別のABランク数で見ると、平均3問程度となり、全体の約15%に低下しています。

この傾向は10年間ほぼ変わらず続いておりますので、今年の試験でも同数程度と見てよいと思います。

以上を踏まえ、組織論の現実的な目標は、

先ずは、約3問出題されるABランクの問題は確実に死守すること。

そして、その他約6問出題される難易度の高いCランク以下の問題は2択(あるいは3択)に絞りこむことです。

(出典:SLAM DUNK(スラムダンク)作者:井上雄彦 出版:集英社)

この死守と絞り込みによって、

組織論の正答問題数の目標は、合計で5問程度で十分ではないでしょうか。

うーん。5問程度の正答数を目指すことはしぶしぶ分かった。

で、あと1か月で具体的にどうするのよ?

以下、過去問の学習面や本試験での対応面での対策をご紹介します。


■過去問の年度や出題領域を絞り込み知識を強化する

2つ目は、あと1か月の学習計画のご紹介です。

学習範囲を広げたくなる気持ちを抑え、逆に絞り込みのプランが有効です。

1.過去問の年度を絞り込む

私のオススメは、これから試験1週間前までは直近3年分の過去問を優先的に取り組むことです。

直近3年分とする理由は、勉強時間が限られているというのもありますが、一番には出題者によって文章の表現や不適切な選択肢のポイントが違うためです。出題者が同じ可能性の高い直近の年度を優先的に解くことで、本番対応力を磨きます。

具体的には、これまで学習した知識と実際に出題されている問題文の言葉を結びつけることで、出題者が何を求めているのか、どの知識を試そうとしているのかを最終確認します。

これによる効果は、後にもご紹介しますが、出題者の意図を直前期に深めておくことで、本番で2択で迷ったときなど「なんとなくこれかな」と選ぶときの助けになります。

また、試験一週間前までとしたのは、私は試験1週間を切ったタイミングから、TACの基本テキストをじっくり読み込み、知識の総復習をしました。

試験超直前期は超集中状態(ゾーン)に入るため、頭の整理術が研ぎ澄まされ、体系的な理解が深まる感じがしました。

これから学習計画を立てるかた、または計画を見直そうと考えているかたは、もし宜しければ参考にしてみてくださいね。

2.学習領域を絞り込む

組織論は組織構造と組織行動に分かれますが、出題頻度でみると組織行動のほうが多いです。

ただ、横断的な知識が問われる問題もありますので、組織構造も頻出論点はしっかり復習しておきたいです。

では、過去10年分のデータで頻出領域をあらためて確認しておきましょう。

この項目に分類できなかったその他の問題もありますが、出題頻度に偏りが見られるのが分かると思います。

緑色で強調した4つの領域については、ほぼ毎年出題されていますので、知識の強化が必須です。

出題領域を横断するような問題への対応力を高めるためにも、頻出領域のブラッシュアップをしてはいかがでしょうか。


■出題者の意図や求められる知識を想定する

3つ目は、主に本試験での対応面についてのご紹介です。

企業経営理論に関わらず、診断士1次試験はマークシート方式なので、選択肢同士の相対評価によって「最も適切な」もしくは「最も不適切な」選択肢を選ぶことも試験対策上では必要です。

11代目CKのコチラの記事では選択肢の構造等について重要なポイントが紹介されております。

【渾身】戦略論の解き方(企業経営理論)

まだご覧いただいてないかたは是非チェックしてくださいね。

一方で、全ての問題に対して、各選択肢を細かく解釈していくと、私の場合には時間不足になるなどの問題が生じていました。

私と似たような問題や悩みを持つかたもいらっしゃるかもしれませんので、失敗談を踏まえた対策をご紹介させていただきます。

出題者の意図を想定する/時間の感覚を掴む

企業経営理論の設問文は堅っ苦しくて読みづらい。また、文章表現が曖昧で言葉の意味の解釈が難しい。

などの特徴があるため、一つひとつの選択肢を細かく解釈しようとした場合に以下のような失点パターンに陥っておりました。

・解釈に時間がかかってしまい時間不足になる。

試験中には問題の難易度が分かりづらいため、どの問題も同じように時間をかけてしまうと、比較的易しい問題を解く時間がなくなる可能性があります。

結果として、確実に取るべきA・Bランクの問題への正答率に影響が出てしまう恐れがあります。

・第一印象で選んだ選択肢に迷いが生じて変えてしまう。

選択肢を細かく解釈すると、第一印象で「知識的にはコレが正解だろ」と選んだのにもかかわらず、迷いが生じてきます。

例えば、「いや・・・やっぱりこっちのほうが全体的に正しい事を言っている気がする」など、時間をかけて迷った挙句、選択肢を変えることです。

結果として、第一印象の選択肢が正解で、変えたことで間違えてしまったといったケースが多かったです。

対策としては、

選択肢毎に細かく吟味するのではなく、問題の冒頭にあるリード文との整合性で判断することや、リード文や選択肢から求められている知識を想定して絞り込んでいきます。

また、2択に絞ったあとに選択肢同士の優劣で判断するだけではなく、想定した知識にどちらが合致しているかで判断することも重要です。

その他、1問アタリにかけられる平均時間は約2分10秒ですので、時間的な感覚も掴んでおく対策も重要ですね。

9代目きゃっしいさんのYouTubeチャンネルで「タイマー勉強法」が配信されています。2分間隔でタイマーが鳴ることを25回繰り返す動画です。企業経営理論の過去問演習で集中力を高めたり、時間間隔を掴むにはピッタリだと思いますので、ぜひ参考にしてはいかがでしょうか。

ここで、昨年の過去問を題材に上記の内容について確認してみましょう。

〇R1年第13問 Cランク

初見で解いた際の私の思考を問題文に書きこみしています。

(注)現場対応的な書き込みですので、この問題の正しい解説は参考書等でご確認してくださいね。

パッと見では、情報処理モデルってマーケの消費者の購買プロセスのやつ?と戸惑いましたが・・・。

私は第一印象でウの選択肢が〇だろうな。と思いながらも、オの選択肢も正しい事を言っている気がして2択で迷いました。

ですが、いつもの「組織の変革」あたりと「外部環境と組織」の知識が横断的に問われているのではないか?と想定することで、たまたま正解のウを選ぶことができました。情報処理モデルや不確実性・多義性の除去といった言葉、用語の正しい知識は持ち合わせていませんでした。

たまたま、なんて言うと怒られてしまうかもしれませんが、企業経営理論では、この「たまたま」正解の確率を上げることが大事になります。

試験本番では、自信を持って選べる選択肢はごく僅かだと思います。多くの問題では2択まで絞れますが、どちらが正解か明確に判断できないといった状況になります。

そんな時にでも、正解の確率を上げるためには根拠を持って選ぶことが大事ですし、その根拠が過去問学習で学んできた知識や出題者の意図になります。

なぜなら、組織論の問題に限った話ではないですが、企業経営理論はD・Eランクの鬼ムズ問題を除くと、問題文の言葉、用語などを分かりづらくしているだけで、実は求められている知識は易しいものだったりすることが多いためです。

上で取り挙げた問題以外にも、R1年第20問のようなケース問題は、文章が長く一見難しいような印象を受けます。

しかし、過去のケース問題を見ても実は求められている知識は易しいことが多いです。

もし今年の試験でケース問題が出てきたら、「あえて長い文章にすることで受験生を惑わして難易度を高めているだけだ」と想定しておきましょう。

企業経営理論は、どの程度力がついてきているのか、合格点を確保できる実力にあるのか、ご自身で分かりづらいかもしれません。ですが、これまで一生懸命に学習して知識を積み上げられたと思います。最後はご自身の力を信じて、自信を持っていきましょう。


■道場11代目メンバー組織論アンケート

最後に、11代目メンバーへの組織論に関するアンケートの結果をご紹介します。

Q1.令和元年度の組織構造と組織行動問題の成績

結果を見ると、組織論の出来・不出来による総得点への影響度はさほど大きくないことが分かります。

誰も正解できなかった問題が3問ありますね・・・DEランク恐ろしや・・・

戦略論、マーケで得点を稼ぎ、組織論は5割程度の正答率で凌ぐことで合格点確保は十分狙えます。

Q2.組織論で、気をつけていたこと、工夫したこと、など

・言うは易し・・・ですが、会社がどうなりたいのか?(拡大したいのか、ニッチでプレミアムになりたいのか)と組織デザインの対応付けを常に意識しました。

・組織構造論、組織行動論、人的資源管理と幅広くて覚えるところが多かったので、最終的には完ぺきな暗記は諦め、企業勤めの一般常識メインで対応しました。

・組織論はボロボロでした。初めて聞く理論名や人名が多々出てくる印象があったので、勉強法としてはスピテキ以外の内容は諦めるという姿勢で、戦略論とマーケを頑張るようにしました。

・自己採点しながら魂抜けました。組織の設計原則、形態、ライフサイクル、リーダーシップ類型&モチベーション理論などテキストに記載されている重要論点はインプット段階で覚えました。アドホクラシー文化とかヒューリスティックとかは過去問鶏ガラで一応覚えました。環境変化対応が重要そうだったから、高次学習とかリッチ情報とかスラック資源とか関連付けて覚えました。それ以外は経験値から推測し、言葉自体が未知の問題は潔く諦めました。

・第24問の選択肢アの横に「オニか?」とメモ書きしてありました(笑)科目合格した翌年も受けたほど得意科目と信じてたのに、R1年は足切り寸前で震えました。

組織論について苦労したコメントが多いですが、テキストに記載されている基本的な知識はしっかり抑えると共に、自身の経験と関連付けて対応したようです。

一方で、未知の用語が出るなど鬼ムズ問題が出題されることをあらかじめ想定し、深追いしない戦略を立てていますね。

■まとめ

今回は組織論の取り組みかたについて、過去問の学習面や本番での対応面について、以下の点をご紹介させて頂きました。
✅現実的な目標の設定
過去問のデータやアンケート結果を見ると、組織論はABランクが比較的少ないですし、DEランクの問題は難しすぎて太刀打ちできないです。そのため、5割程度の正答率を目標とし、気を少し楽にして本番に臨むことで、結果的に合格点確保に繋がるのかなと思います。
✅学習計画と知識の強化
これから1か月、直近の過去問3年分でご自身が間違えやすい頻出論点を集中的に復習されてはいかがでしょうか。
また、今回は模試については触れませんでしたが、模試の復習も同様です。
TACの模試では全体受験者の問題ごとの正答率が成績表に記載されると思いますので、正答率が高いのに間違えてしまった問題を優先的に復習するといいですね。
✅本番での知識の想定と時間対策
試験本番で難しい問題に直面した時に、出題者の意図は何だろうか?過去によく出題された知識が問われているのではないだろうか?と一度考えてみてはいかがでしょうか。また、時間不足にならないように1問アタリの時間(約2分10秒)の感覚も掴んでおきましょう。

今回は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございます。
企業経営理論で合格点を突破されることを心より応援しております。
ぴ。でした。


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皆さまこんにちは。ぴ。です。過去記事はコチラ。

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

私の前回記事では、2次試験におけるコミュニケーションシリーズの前編として以下の内容をお話しました。

普段の生活からコミュニケーションスキルを意識する

設問の要求に過不足なく答えるための準備をする

前編では、2次試験で戦うための武器を身に着け、出題者の要求を理解するまでの内容でした。

後編の今回は、いよいよ出題者に伝わる解答方法と確認方法のお話です。

では、さっそく本日の記事をスタートします。宜しくお願いします。

出題者の言葉を使う。


■出題者と話す時は、出題者の言葉を使え

皆さまは、解答に難しい言葉を使ってしまうクセはありませんか?

私はこのクセが最後まで抜けませんでした・・・。多年度生あるあるの「こじらせる」の特徴の一つかもしれません。

こじらせる【拗らせる】

・物事をもつれさせる。解決を難しくさせる。

参照元:weblio辞書

例えば、与件の言葉を深読みして一次知識のキーワードに言い換えたり、自分が普段ビジネス上でよく使っている用語や英単語等を使ってしまうなどです。予備校の講師からは「与件が使えてません」とか「唐突な印象です」などの表現で指摘されていました。

自分でも悪いクセと認識していたのですが、いざ演習になると突如閃いたかのように難しい言葉を書いてしまうのです・・・。

悪魔の囁き:「YOU、その思いついた言葉カッコイイから使っちゃいなよ」

天使の忠告:「ぴ。よ・・・難しいことは考えずいつも通りに書きなさい」

問題の傾向が変わっていたり、緊張や焦りがあると、普段通りにできず、雑念が入ってしまうのです・・・。

結果、与件の言葉を使っているつもりでも、採点する側は違う意味として受け取られるため、点数に繋がらないことが多かったです。

また、試験の出題者はその道の学者先生です。知識的にズレた言葉や知らない言葉が書いてある場合、出題者は気分を害するかもしれませんし、最悪読んでもらえないかもしれません。

ここで、前回に続きピーター・ドラッカーの名言をご紹介します。

『ソクラテスは、大工と話すときは、大工の言葉を使えと説いた。コミュニケーションは、受け手の言葉を使わなければ成立しない。受け手の経験にもとづいた言葉を使わなければならない。』(参照:ドラッカー名言集 仕事の哲学)

(哲学者ソクラテス氏はかなりの頑固者であったとのウワサ。)

2次試験においては、「大工の言葉」は「出題者の言葉」と捉えることができます。

難しい言葉などを無理に使おうとせず、設問文や与件文の言葉を素直に書くことで出題者と円滑なコミュニケーションを図れます。

以下に、2次試験でよく使う2つの因果解答パターンで考えてみます。※(例)は令和1年事例Ⅰを題材にしています。

与件の言葉(因)のため、一次知識の言葉(果)となった。

(例)コストカットした部分を成果に応じて支払う賞与にしたため、社員のモラールが向上した。

一次知識の言葉(因)のため、与件の言葉(果)となった。

(例)顧客視点に立って潜在ニーズを引き出したため、これまでアプローチできなかったさまざまな市場との結びつきもできた。

与件の言葉はそのままの言葉で記述するほうが安全です。しかし、制限字数の中で解答をまとめるためには与件の言葉を省略することも必要です。なぜなら、そのまま与件の抜き出しだと字数が多くなってしまい多面的に複数の視点で解答することが難しいためです。

よって、与件の言葉の意味を保ったまま省略して記述する練習をしておきましょう。

(例)これまでアプローチできなかったさまざまな市場との結びつきもできた。→ アプローチできずにいた様々な市場と結びつけた。

■私の失敗例②

ここで、私の失敗例②をご紹介します。与件の言葉を素直に使えず、知識的にもズレた解答をしてしまったケースです。

※まだ令和1年度の事例Ⅰに取り組んでいないかたは、ぜひご自身で一度問題を解いた後でお読みください。

例えば、R1事例Ⅰの第1問。

A社社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。

ぴ。の再現答案(悪い例)

最大の要因は、葉たばこ乾燥機の製造販売が競争劣位となったため。①受動喫煙等の社会問題化など、たばこ市場の縮小②葉たばこ生産者の後継者不足・高齢化など、生産体制が不足し、事業が成り立たなかった。

「YOU、最大なんだからカッコよく、つまり〇〇、と結論先出しで書いちゃいなよ」と悪魔の囁きが・・・。そして、精神的な動揺から思考が停止し、「競争劣位」という唐突で、知識的にもズレた回答になってしまいました。事例Ⅰの第1問。緊張で頭がパニックになっている中、私の知識の曖昧さを見透かされているようです。

冷静に正しい知識で設問要求を確認することができれば、「ビジネスとして成功しなかった」とあるため、収益面に問題があったのでは?と想定した状態で与件文を読みにいけたハズです。

また、最大の「理由」は何か。と問われているのにもかかわらず、最大の「要因」と書き出しています。減点されたかは分かりませんが、印象は悪いですね・・・。

与件文の4段落目に以下の記述があります。

すでに5年以上のキャリアを積み経営層の一角となってトップ就任を目前にしていたA社長にとって、存続問題は現実のものとなっていた。そこで、自らが先頭に立って自社製品のメンテナンスを事業化することに取り組んだ。しかし、それはビジネスとして成り立たず、売上減少と費用増大という二重苦を生み出すことになってしまった。

出題者の言葉としては、売上減少と費用増大という二重苦を生み出したと言っています。また、下線の箇所にように設問文とほぼ同じ言葉がこの4段落にまとまって記載されています。この設問で合格点(6割)を確保するためには、この売上減少と費用増大という言葉を素直に結論として使い、売上減少と費用増大の両面から具体的な理由の記述をする必要があったと思います。

仮に、つまり〇〇と結論のキーワードにする場合は、「収益低下」とすると売上減少と費用増大を端的に表現でき、出題者に伝わったのではないかと思います。出題者が期待する語彙と合致していれば高得点が見込めますが、短時間で書くことは難しいですね。

私は2次の学習期間が長くなったせいか与件の言葉をそのまま使うことに拒否反応みたいなものがありました。もっと別の表現のほうが良いのではないか?など、ややもすれば明後日の方向にいってしまいがちです。ですが、そこはグッと堪えて難しく考えず自信を持って素直に与件の言葉を使うことが大事になります。

3chの再現答案(良い例)

最大の理由は、①葉たばこ生産者の後継者不足や高齢化が急速に進み、市場が縮小して売上が低下したから、②補習用部品の在庫管理が不十分で、計数管理が行われていないため、コストが増加したから、である。

出題者の言葉通り、売上低下と費用増加の両面から、それぞれの理由を与件から抜き出し、因果関係で繋いでいます。とっても分かりやすく、見栄えが良い解答ですね。

正確に伝わっているかを確認する。


最後は、自身の回答が受け手に正確に伝わっているかの確認方法のお話です。

自分の回答に対し、自己評価だけでは正確に受け手に伝わっているかを確認することは難しいです。

設問要求に正しく答えているか?

正しい一次知識を使えているか?

自分の悪いクセは出ていないか?

与件の言葉を省略したけど意味が保たれているか?

など、他にも確認すべきことがあると思います。例えば、ふぞろい等の再現答案や予備校等の模範解答で自己採点した場合、上記の設問要求と一次知識は確認できますが、自分のクセ等は確認できません。

そのため、他者のフィードバックが必要です。予備校を受講されているかたは講師等からフィードバックがあると思いますが、独学のかたはそのような機会はなかなかないですよね。

そのような場合は、勉強会をおススメします。今はオンラインの勉強会を開催している支援団体やコミュニティ等がありますので、地理的・時間的制約などの負担が少なく参加できると思います。

オンライン勉強会の情報は、いけちゃんの記事がおススメです。

・勉強会の効用とご紹介

私からは、勉強会に取り組む上で意識したい2つのことを以下にご紹介します。

■アサーションによる勉強会

一つ目は、「アサーション・コミュニケーション」を意識して取り組むことをおススメします。(参考:カオナビ人事用語集

アサーションとは、相手を尊重しながらも自己主張をしっかり行うコミュニケーション方法です。

自己主張のタイプは主に以下の3類型があります。

アグレッシブ(攻撃的):ジャイアンタイプ

ノン・アサーティブ(非主張タイプ):のび太君タイプ

アサーティブ(バランス型):しずかちゃんタイプ

この中ではアサーティブが望ましいのですが、大事なことは、自分がどのタイプなのかを理解することに加え、自分のタイプ以外の特性も理解しておくことです。

私のタイプは自己主張が控えめのノン・アサーティブと自覚していたため、勉強会では普段の倍くらいの積極性を意識して意見をするようにしていました。

受け手に正確に伝わっているか?について、自身では大丈夫と思っていても、実際には正確ではないかもしれません。それは他者から指摘を受けることで気づくことができます。また、自身のクセをより多く洗い出すには、積極的な意見交換が必要です。

勉強会の参加者がチームとなり、積極的に意見をぶつけ合うことで勉強会の効果は最大化します。参加者の良いところは参考にすると共に、自身のクセを把握し一つずつ修正していきましょう。

勉強会に関連するおススメの過去記事をご紹介します。

・友達を作ろう2~グループ学習の功

・勉強会に必要な心技体

■ホーソン効果を味方につける

2つ目はホーソン効果です。これは人から注目や期待をされていると意欲が高まる効果で、1次試験企業経営理論のモチベーション理論の領域で過去に出題されています。

【H30年第15問】

イ:E.メイヨーとF.レスリスバーガーのホーソン実験では、従業員が自分たちの作業条件を決定することによって内発的に動機づけられていたことを発見し、これをホーソン効果と呼んだ。(×)

【H25年第16問】

オ:作業環境を経営者が改善してくれたこと自体が、研究員に対するホーソン効果を生み出したから。(×)

2つ共に不適切な選択肢です。ホーソン効果は、作業条件を変えることで生産性が高まるのではなく、人から注目や期待をされることで意欲が高まること、つまり人間関係による作用が重要だとしています。

例えば、家で閉じこもって勉強するよりも図書館やカフェなど人がいる場所のほうが勉強が捗るというかたもいらっしゃると思います。これは人に見られているという適度な緊張感が生産性を高めていると考えられます。

勉強会のデメリットとして、参加者で経験年数や習熟度に違いがあると意見交換がスムーズにいかないといったことが挙げられます。

ですが、ホーソン効果を味方につけることでデメリットをメリットに変えることもできます。

✅自身の悪いクセを持っていない人と接する

経験者が自身の悪いクセを修正しようとするとき、初学者の素直に与件から抜き出す解答に触れることで、修正への気付きを得られる効果があります。

✅自身の目標に近い人に接する

初学者が自身の目標に近い人と積極的に接することで、教えてくれる人の期待に応えたいという気持ちが生じて、意欲が高まる効果があります。

初学者も経験者も参加者の期待に応えよう!という気持ちで勉強会に取り組むことで学習の生産性が大きく向上すると思います。

後編まとめ

✅出題者に伝わる答案にするために、出題者の言葉を素直に使おう。
✅自身の回答を確認するときは、勉強会などで他者にフィードバックしてもらおう。

2次試験におけるコミュニケーションシリーズ、いかがでしたでしょうか。

文章力に自信がなくても、普段の生活の中で文章コミュニケーションを意識することで、文章力が上達するきっかけにすることができます。

また、出題者とのコミュニケーションや学習仲間とのコミュニケーションを意識することで、受け手に伝わりやすい答案を書くことができます。

もしよろしければ、ご参考にして頂けたら幸いです。

今回は以上です。いつも長い記事を読んでいただきありがとうございます。

ぴ。でした。


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   お礼   

一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました
ご参加いただきましてどうもありがとうございました

         

twitterもよろしくお願いします。

皆さま、こんにちは。ぴ。です。過去記事はコチラ。

新型コロナウイルスの感染拡大により7都府県を対象に緊急事態宣言が出ました。受験生の皆さまにおかれましても、生活環境が激変する中で、学習時間の確保が困難であったり、診断士試験の有無など、ご不安に感じておられると思います。非常に大変な状況ですので健康第一でお過ごしいただくことが優先されますが、ご自身のできる限りの範囲で診断士の学習を継続していただけたらと思います。

この新型コロナウイルスの影響で、経済状況が悪化し、中小企業等の倒産が増加しています。私の会社もそうですが、身近な知人である個人事業主、フリーランスのかたに対し、私が中小企業診断士として最初にできることは先ず、国の支援制度を幅広く紹介することだと感じています。私の周りでは制度自体を知らない個人事業主のかたが意外と多い印象があります。

中小企業診断士になられる皆さまもぜひ、中小企業政策科目の学習をきっかけとして、例えば身近な中小企業等に制度や支援内容をご紹介していただくことで、一つでも多くの企業の倒産防止に繋げていただけたらと思います。

経済産業省がコチラで緊急経済対策の支援内容を日々更新しています。(参照:経済産業省HP)

喫緊に必要なのは資金繰りだと思いますので、先ずは取引先の金融機関や最寄りの信用保証協会等へ相談に行くことが重要です。

また、持続化給付金は給付対象や給付金額が分かりやすいのでぜひご紹介をお願いします。

試験の内容とあまり関係が無い話をしてしまいすみません。

それでは、本日の記事をスタートします。宜しくお願いします。


前回の2次試験の記事では、データや資料等を用いて出題形式と採点基準の傾向をお話しました。今回は少し趣向を変えて、コミュニケーションの視点からお話をしたいと思います。

私は、2次試験の問題を解きはじめた頃、文章を読むのが遅いことや、何をどう書けばいいのか分からなかったため、時間が全然足りず解答欄を埋めることができませんでした。また、仕事で書く企画書等はフォーマット通りに作成するだけで文章構成のスキルも無いため、見栄えの悪い読みづらい回答でした。

TACの講義では演習が終わった後に、数人でグループになり、お互いの答案を見せ合うなどしていました。私は解答欄が空白のことが多く、恥ずかしくてたまらなかったです。

そのことで変に演習中にプレッシャーを感じたり、自分への情けなさ、悔しさから帰りの電車で涙を流したこともありました。

そのような弱み・悩みを克服するために、私は普段の生活から読み書き等の文章コミュニケーションスキルの向上を意識するようにしました。また、2次試験の学習においても出題者とのコミュニケーションを考えたり、web勉強会など受験生とのコミュニケーションを積極的に行うことで、2次試験問題への対応力の向上に取り組んでいました。

そこで今回と次回にかけて、私のように読み・書きが苦手な方向けに、コミュニケーションスキルを意識した学習をご紹介させて頂きます。本当は全て1回の記事でまとめたかったのですが、あまりにも長くなりすぎてしまったので2回に分けてご紹介致します。

1.普段の生活の中でコミュニケーションスキルを意識することも2次試験対策になること。

2.出題者の意図を読み取り、出題者に伝わる回答を意識することが大切であること。

このような視点でお読みいただき、2次試験対策のご参考になれば幸いです。

※今回と次回の記事では「出題者=採点者」と想定させてください。

それでは、今回の記事をスタートします。宜しくお願いします。


2次試験におけるコミュニケーションとは。


■2次試験のコミュニケーションスキル

私は、中小企業診断士に求められる重要な能力の一つにコミュニケーションスキルがあると感じております。

一般的にコミュニケーションスキルとは、意思疎通を図る手段であり、「読む、書く、聞く、話す」などの言語系のスキルと、「身だしなみや立ち振る舞い」などの非言語系のスキルがあると思います。

2次筆記試験では、「読む、書く」のスキルが求められ、2次口述試験では、「聞く、話す」に加えて、「身だしなみや立ち振る舞い」のスキルが求められると捉えることができます。

さらに、合格後の実務補習では、診断先企業の業界知識等を分析する力や、社長に対するレポート作成、ヒアリング能力、プレゼン能力といったスキルが求められます。

「マネジメントの父」などの呼び声も高い、ピーター・ドラッカーはこのように述べています。

『コミュニケーションを成立させるのは受け手である。内容を発するもの、つまりコミュニケーターではない。彼は発するだけである。聞く者がいなければ、コミュニケーションは成立しない。』(参照:ドラッカー名言集 仕事の哲学)

受け手の存在こそがコミュニケーションの成立条件であり、「自分が伝えること」ではなく、「受け手に伝わること」が重要ということですね。

2次試験においても、出題者の要求を読み取り、出題者に伝わるように答えることが大事だと思います。

■普段の生活の中でスキルを磨く。

✅相手の話を傾聴する

バックトラッキングという相手との信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルがあります。(参照:日本NLP協会)

これは相手の言葉と同じ言葉で返すことで、相手に自分の話が理解されている、受け入れられている印象を与えることができます。いわゆる「オウム返し」です。

相手の言葉をできるだけ使うことが必要ですが、全て同じである必要はなく、省略したり抜き出したりする工夫も必要です。バックトラッキングを普段から意識することでコミュニケーションにおいて様々な効果がありますが、2次試験においては題者の要求を読み取る力」や「要約力」が向上する効果があると思います。

✅多面的に物事を見る

コミュニケーションは、違った考えの人同士が、お互いに違いを理解し合うために行うことでもあるので、一方向的な見方では相手の気持ちを上手く読み取ることができません。普段からネット記事などそのまま鵜呑みにせず、他の見方はないか?と考える癖をつけることで多面的に物事を見ることができます。例えば、2次試験のフレームワークであるSWOTや3C分析、マーケティングの4P、QCDなどの切り口を常に意識して物事を考える練習をします。

その他、お子様がいらっしゃるかたは「ドラえもんが人気である理由はなんだろう?」のような質問をして、一緒に考えてみるのもオススメです。子供の意外な発想力や考え方に気づきを得られるかもしれません。質問があまり思いつかない場合、「しつもん!ドラえもん」(参照:朝日新聞)や「チコちゃんに叱られる」(参照:NHK)を一緒に見るのもオススメです、

✅読みやすい文章構成を考える

企画書などのビジネス文書を作成する際に切り口を意識する、演繹法や帰納法などの論理的思考を意識する、等があります。

長くなってしまうので、具体的な話はまた別の機会にいたします。

設問の要求を満たす。


ここからは、2次試験の学習における出題者とのコミュニケーションについて具体的に書いていきたいと思います。

出題者とのコミュニケーションを円滑にするためには、設問の要求を満たすことが重要です。

2次試験は、高得点者でも結果が分かるまでは自分の出来には自信が持てないもの。更に予備校等の採点サービスではC評価なのに結果はA評価など正しい解答内容がよくわからないしかしながら、設問の要求に過不足なく答えられたかどうかは正しく評価ができるため、しっかり対策したいです。

私は、設問の要求を「主となる問い」と「制約条件」の2つに分けて考えていました。そして、先ず、「主となる問い」を漏らさずに回答すること。次に、「制約条件」を遵守することの順番で意識していました。

■主となる問いと制約条件

主となる問いは、設問の根幹となる部分で、必ず回答しなければならない問いです。令和1年の設問では、「ビジネスが成り立たなかった最大の理由は何か」、「どのような情報発信を行うべきか」、「生産面の効果とリスクを述べよ」などがありました。先にバックトラッキングの話をしましたが、主となる問いの部分をオウム返しするように主語または述語として使うことで、漏らさずに回答することができると共に、出題者側から見ても、書いてくれていると印象を与え、コミュニケーションが円滑化します。

例えば、回答の型として「最大の理由は~~のため、ビジネスが成り立たなかった」「B社は~~の情報発信を行う」「効果は~、リスクは~、が生産面である」などです。

制約条件とは、解答内容の幅を限定的にするために設問中にある指示です。形式的なものでは「字数制限」、「解答数」などがあります。回答内容に関するものは、「〇〇以外に」、「〇〇の視点で」など比較的分かりやすいものがある一方で、「時制」や「修飾されている言葉」、「目的となる言葉」など分かりにくいものまであります。

近年の問題は、複数の制約条件があるため設問の解釈が難しいなど、出題傾向の変化を感じます。よって、回答内容に触れてはいけないもの、回答内容に含むものなどの制約条件をキチっと遵守することで、他の受験生との差別化が図れると思います。

■私の失敗例①

ここで私の失敗例①をご紹介します。設問中の複数の制約条件に頭が混乱し、主となる問いの回答が漏れてしまったという例です。

※まだ令和1年度の事例Ⅱに取り組んでいないかたは、ぜひご自身で一度問題を解いた後でお読みください。

例えば、令和1年度事例Ⅱ 第3問設問(2)

協業を通じて獲得した顧客層をリピートにつなげるために、初回来店時に店内での接客を通じてどのような提案をすべきか。価格プロモーション以外の提案について、理由と併せて100字以内で助言せよ。

ぴ。の再現答案(悪い例)

B社は①Yさんのコーディネート提案力を生かし、ブランド衣料や宝飾品に合う提案接客を行い、②社長のデザイン力を生かし、衣服に合わせたデザインなど写真共有アプリを通じた接客で、顧客関係性の強化を図る。

設問文の下線が制約条件にあたり、赤文字は主となる問いにあたります。先ず、合格点(6割)を確保するためには、他受験生も確実に回答するであろう「どのような提案をすべきか」と「理由」の2つを漏らさずに伝える必要があります。そして、制約条件を遵守していることが伝わる内容にすることで他受験生との差別化で相対的に高得点が期待できます。回答の具体的な良し悪しは正解が公表されていないので分かりません。しかし、私の答案では、主となる問いである「理由」が漏れているため、形式的にアウトです。

いけちゃんの再現答案(良い例)

参加イベントの雰囲気や季節感を踏まえ、衣装やアクセサリーにデザイン的に整合するジェルネイルを提案する。理由は参加イベントや季節に変わり目の都度利用が見込め、顧客満足度が向上し、リピートにつながるから。

主となる問いである提案と理由の2つが明確で、且つ字数の配分も半々程度で分かりやすいです。制約条件も、設問(1)で協業先に貸衣装チェーンを挙げており、整合性の高い提案内容になっています。また、理由は提案による効果と与件の顧客満足向上を因果関係でつなぐことで、説得力のある分かりやすい回答になっていますね。

前編まとめ

✅普段の生活やビジネスコミュニケーションの中で2次試験のスキルを意識する。
✅明確な正解が分からない中、設問の要求は過不足なく答える準備をする。

今回は以上となります。長い記事をお読みいただきありがとうございます。

★次回の記事では、後編として以下の2つのテーマをお伝えします。

①出題者の言葉を使う。

~ソクラテスの言葉「大工と話す時は、大工の言葉を使え」によるコミュニケーション法~

※R1年事例Ⅰの内容もあります。

②正確に伝わっているかを確認する。

~勉強会はアサーティブコミュニケーションで取り組もう~

次回も是非ご覧いただけたら幸いです。

ぴ。でした。


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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

1次試験の7科目、学習範囲が広くて大変ですよね。
レベル的には関連分野の検定試験における3~2級レベルに相当するとも言われていますが、
はてさて、皆さんの実感はいかがでしょうか。

本記事をお届けしたいのは、このような方々です。

誰もが憧れる「一発合格」をあえて目指さず、戦略的に1.5年~の学習計画を作成し実行しているあなた
学習計画の進捗が思わしくなく、科目合格を狙おうと考え始めているあなた

記事の終わりには「告知」もあるので、そこだけはぜひご覧ください

学習計画について

先日、試験実施スケジュールが公表されましたが、例年どおりであれば、以下のような実施状況になるかと思います。

試験日毎の実施科目(予想)

2020年7月11日(土) 【あと121日】
A 経済学・経済政策(試験時間:60分)
B 財務・会計(試験時間:60分)
C 企業経営理論(試験時間:90分)
D 運営管理(オペレーション・マネジメント)(試験時間:90分)

2020年7月12日(日) 【あと122日】
E 経営法務(試験時間:60分)
F 経営情報システム(試験時間:60分)
G 中小企業経営・中小企業政策(試験時間:90分)

あと4ヶ月。どのように学習する予定でしょうか?
1次試験では、「過去問題を利用したアウトプット重視の学習法」が王道です。
すなわち、①教材を早めに絞って、②習慣付けして学習時間をどれだけ稼げるかが勝負です。
2次試験と違い、1次試験は学習時間に比例して実力が伸びます

「一発合格道場」読者の皆さんは、すでに学習計画を作り、PDCAを回している方が多いのではないでしょうか。先日のぴ。の記事(R1年度 合格体験記まとめ~1次試験編~)でも、合格者にはそうした傾向が如実に表れていましたね。
ドキッとした方は、ぜひ今日からチャレンジしてみてください)

試験日までに確保可能な勉強時間を算出し、科目ごとに割り出せる時間を逆算。ご自身の学習経験(実務、他資格に関する勉強)と照らしてメリハリをつけて臨む必要があります。
べりーの記事(1次試験中の時間管理と得点の積み上げ ~診断士本試験・過去問演習編~)でも、G.W.の使い方は超重要なことがわかりますね。
こうして考えていくと、複数年計画で目標を達成するという選択肢が視野に入ってくることになります。

科目「合格」と「免除」制度について

前置きが長くなりました。
これからご紹介する科目合格制度は、平成18(2006)年度に開始されたようです。
その根拠は、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に定められています。
(もしよかったら規則全体を読んでみてください)
ちょっと長くなりますが、折角の機会なので第四十一条だけ引用します。

中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則

(第一次試験の免除)
第四十一条 次の各号に掲げる者に対しては、その申請により、それぞれ当該各号に掲げる科目について第一次試験を免除する。
一 学校教育法による大学若しくは高等専門学校、旧大学令による大学(予科を含む。)、旧高等学校令による高等学校高等科又は旧専門学校令による専門学校において通算して三年以上経済学に属する科目の教授若しくは准教授の職にあった者又は経済学に属する科目に関する研究により博士の学位を授与された者 経済学・経済政策
二 経済学について公認会計士試験を受け、その試験に合格した者又は不動産鑑定士(不動産鑑定士試験に合格した者を含む。) 経済学・経済政策
三 公認会計士(公認会計士試験に合格した者を含む。)又は税理士(税理士法第三条第一項第一号から第三号までに規定する者を含む。) 財務・会計
四 弁護士(司法試験に合格した者を含む。) 経営法務
五 技術士(情報工学部門に登録されている者に限る。)又は情報工学部門に係る技術士となる資格を有する者 経営情報システム
六 情報処理の促進に関する法律第二十九条第一項の規定による情報処理技術者試験(情報処理の促進に関する法律施行規則の規定によるITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、プロジェクトマネージャ試験、システム監査技術者試験又は応用情報技術者試験に限る。)に合格した者 経営情報システム
2 第一次試験の一部の科目に合格した者に対しては、その合格した第一次試験の行われた年の初めから三年以内に第一次試験を受ける場合は、その申請により第一次試験の当該一部科目を免除する。

【2020/3/17一部改正により追加】
3 前項の規定にかかわらず、災害その他やむを得ない事由により同項の期間内に第一次試験を受けることが困難であるときは、経済産業大臣が当該事由を勘案して定める期間内に第一次試験を受けることとする。

他資格等保有による免除(第一項)

特定の資格試験に合格された方は、特定科目における「中小企業診断士となるのに必要な学識」(同規則第四十条)を備えているものとみなして、「申請」すれば受験が免除されるのです。
例えば、弁護士の方であれば、「財務・会計」(税理士になれるから)と「経営法務」以外の5科目で「総点数の60%以上」を得点し、かつ1科目でも「満点の40%未満」がなければ1次試験合格が可能です。

カテゴリーごとの分母としては、第六号にある情報処理技術者試験の合格者の方が、一番多いかもしれません。
中でも、応用情報技術者試験は「経営情報システム」の免除を狙って受験される方も多いようです。
個人的には、「経営情報システム」の対策をするより、応用情報技術者試験の勉強をする方がよほど大変で遠回りだと感じましたが、中小企業診断士試験を機にIT活用の重要性に気づき、深掘りした学習を進めていくのだとしたら、それは大変素晴らしいことだと思います。

ここで一つ指摘しておきたいのは、「企業経営理論」「運営管理」「中小企業経営・政策」の3科目については、どのような受験生にとっても必修科目とされているということです。試験時間も90分割り当てられており、「学識」の中でも、この3科目がより重要視されていることが伺われます
他資格を有している様々な分野の専門家の方にも、当該分野を学んでもらい、中小企業政策の普及に寄与してもらいたいという意図が垣間見えるのです。

科目合格による免除(第二項)

前年度に特定の科目で満点の60%以上を得点できると「科目合格」に認定されます。
(正確には「試験委員会が相当と認めた得点比率」とされていますが、これまで60%から基準が変わった事はないようです)
「科目合格」した後、残存科目で総点数の60%以上を獲得すると「1次試験合格」となります。
「科目合格」の有効期間は3年間ですが、免除申請は受験申込時にしかできないのでご注意ください。

(科目合格と組み合わせた最終合格パターンは令和元年度の「第1次試験案内・申込書」をご参照)

(2020/3/20午後17:30追記)「有効期間の延長について」
3/17付の官報にて、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」の改正が公表されていました。それによれば、「災害その他やむをえない事由」(=新型コロナウイルスの感染状況を念頭に置いているものと思われます)で本来の有効期間に受験できなかったときは、その有効期間を経済産業大臣が定める期間まで延長する旨が定められました(同規則第四十一条第三項)。同様の事由で、1次試験合格者が有効期間である2年間に2次試験を受験できなかったときは、有効期間を延長する旨が定められました(同規則第四十三条)。2次試験合格・養成課程/登録養成課程卒業後の登録期間(同規則第一条・二条)、更新登録(同規則第八~十条)についても同様の規定が設けられています。
朗報ですね!!

科目合格を利用するメリット・デメリット

科目合格を利用する=複数年計画で1次試験に臨むということです。
ただ、ここで忘れてはならない視点があります。

仮に3年で1次突破を考えるなら、最大3年間、2次試験の準備期間がある
(参照:10代目makino「【今やっておきたいこと】科目合格のメリットを活かそう」)

未合格の科目に集中するだけでなく、2次試験を意識した学習スタイルを実施してこそ、この戦術に意味があります
免除科目で余裕が出来た分、「学識」(1次の試験知識)の「応用能力」を問われる2次試験についても、じっくり勉強したいところです。

学習期間の戦略的な長期化にあたり、合格目標年度の2次試験を見据えた「ピーキング」は一つの鍵となります。
つまり、試験本番で最大のパフォーマンスを発揮(ピーク)できるよう、調整するという事です。
「ピーキング」を含めた、2次試験を意識した学習スタイルについては、後日あらためて記事を書きたいと思います。

メリット・デメリット

さて、私の考える、科目合格を利用するメリット・デメリットは、以下のとおりです。

【メリット】受験科目を削減し、学習時間の配分を変更することが可能
【デメリット】リスク分散効果が弱まる

メリットはこれまでご説明した通りです。
デメリットである「リスク分散効果が弱まる」とは、受験科目数が減少することで、未合格科目の難化の影響が大きくなるという話です。

仮に得意科目に科目合格し、不得意科目を翌年に残した際、翌年の試験では足切りには合わなかったとしても、得意科目による平均点のカバーがなくなってしまうことがリスク分散に影響してしまうでしょう。
なお、このデメリットについては、得点源と考えることが出来るほど完成度が上がっている科目があるなら、来年また受験してもよいのでご安心を。「強みは活かす」ということですね。
こうして考えてみると、苦手科目を後回しにするという計画の立て方はあまり上手くないということは、おわかりいただけると思います。

私の失敗例

1回目(2017年):3科目合格
「財務・会計」(64点)「企業経営理論」(67点)「経営情報システム」(60点!

苦手科目がたまたま60点に到達していたので、これ幸いと翌年その科目を免除することにして、勉強時間を他の科目に充てることにしました。いわゆる暗記科目のうち、「経営法務」と「中小企業経営・政策」を残してしまったので、試験勉強における負担を省力化し、集中しようと考えたのでした。

2回目(2018年):4科目合格
「経済学・経済政策」(80点)「運営管理」(64点)「経営法務」(52点+8点)「中小企業経営・政策」(64点)

2018年の「経営法務」は語り継がれるほどの難化を見せました。
結果的に、後に発表された得点調整措置(8点を一律加点)がなくても合格できる点数を総合計では稼げていたものの、試験時間中は冷や汗をかくハメになりました・・・。
また、せっかく準備する時間があったにも関わらず、2次試験の本格的な対策を始めたのは1次試験後。要領の悪い自分は、勘所がわからないまま試験当日を迎え、見事に玉砕しました。お恥ずかしい限りです。

不得意科目を欠席するという選択肢

試験当日、不得意科目(学習が不足している科目)は受験しないという考え方もありますね。
昨年の1次試験でも、全受験者数17,386名のうち、2,695名(15.5%)もの方が1科目以上欠席されています。
個人的には、学習不足の科目であっても、お試しで受験するのも一案ではないかと思います。
(あわよくば…欲をかいてはいけないのですが。)

ちなみに、科目合格していると、「中小企業診断士第1次試験のご案内・申込書」が送付されてきます。(参照
昨年、1次試験を全科目合格されていると送付されてきませんので、ご注意ください

目的に合わせた戦略、戦術を

この記事の目的は一つ。「あなたのペースでいいんだよ」と皆さんの背中を押したかったのです。

私の場合、最初から複数年計画で試験に臨んだわけではなく、結果的にそうなってしまっただけなのです。
でも、3年弱という学習時間にも、2019年というタイミングでギリギリながら合格したことにも、意味があったと感じています。資格取得という道では遠回りしてしまいましたが、その間、自分自身の志は熟成できたと思いますし、この試験にも真剣に向き合えたと思います。だからこそ、この資格を最大限活用したいとも思えました。

「一発合格」を表題に掲げる道場において、ストレート合格者だけでなく、多年度合格者も執筆メンバーに加わるようになったのは、全ての受験生に多様な合格者からの視点をお届けするためだと考えています。
ストレート合格者からは「効率的な学習方法と思考プロセス」を、多年度合格者からは「経験に基づく戦略と不屈の精神」をお伝えできたら嬉しいです。

話を戻しますが、科目合格は日々忙しく過ごしている受験生にとって、受験のハードルを下げられる素晴らしい制度です。
誰もが試験勉強だけに邁進できる環境を得られるとは限りません。
一方で、同じ科目でも年度によって難易度にバラツキが生じる点で、科目を絞りこんで勉強するのは、リスクが高い戦術だということもしっかりとご認識ください。
「経済学・経済政策」「財務・会計」のような理解が重んじられる科目は継続的に強みに出来る一方、「経営法務」「中小企業経営・中小企業政策」のような暗記科目は、出題傾向が変わると途端に地雷科目になります。
上記でご紹介したように、“国家試験としてのバランスを欠くのではないか”と思いたくなるほどの難化を見せる事もあるからです。

今日のまとめ

複数年計画もアリ。但し、科目合格制度の利用は慎重に検討を!

以上、いけちゃんでした!
それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


【「ココスタ」オープンのお知らせ】

オンラインコミュニティ「ココスタ」が、いよいよ3/22にオープン!

今年は、設立者である10代目ksknに加え、昨年合格したメンバー8名が事務局に入ります
一足先に合格しただけの私たちが何が出来るのか、参加してくださる受験生の皆さんと「新しい診断士受験コミュニティ」を作っていくため、ここまで議論してきました。
その結果、

「中小企業診断士試験の合格を目指す参加者が積極的に発言・質問し、密に交流することで、合格に必要な知識やノウハウを獲得する場
ココスタ利用規約+入会申込みフォーム

という理念を「利用規約」に掲げました。
皆さんの自主性を最大限尊重しながら、事務局がファシリテートさせていただきます。
上記リンクから「利用規約」をお読みいただき、同意いただける方は、ぜひご参加ください♪


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おはようございます!おべんと君です。

今回は実録失敗談「惰性との戦いの件」についての投稿です。
これは、1次試験学習時にサブノートを作っていた時に
陥ってしまった実録失敗談です。

なお、サブノートに関する記事は、道場でも既に先代のメンバーが
寄稿しています。
サブノートの作りの失敗例
サブノートは必要ですか?(ハカセの場合)
サブノートは必要ですか?(ふうじんの場合)
サブノートは作るべき?

先代の記事は「サブノートを作ること」の是非について投稿しています。

私の記事はサブノート作りすべきか否かの結論付けをするものではなく、
「思考を停止して勉強すると、こんな失敗しちゃうので、
当時の私を反面教師にしてください」
というサブノート作りをきっかけとした注意喚起の記事となっています。
また、ここでは会社の後輩の勉強方法を掲載していますが、彼の方法を
否定する記事ではありませんのであわせて明記致します。

 

<サブノートを作りはじめたきっかけ>
私の会社には数年前に中小企業診断士に合格している後輩がいるのですが、
独学で1次試験の勉強を始める直前の私に彼が
「おべんとさん、1次は1科目1ヶ月を目標にして、テキスト10ページ分を
ノート1ページにまとめていけば覚えられます
よ」と
言うアドバイスを受けて、その通りやってみました。
(ちなみに会社では “おべんとさん” とは言われていないので
あしからず・・・汗)

 

<サブノート作り実施結果>
財務:
自分が得意(好き)な科目なので難なく達成

経済:
苦手な科目でしたが、海外出張が多くホテルで勉強時間が
取れたので何とか達成

経営:
経営戦略論までは順調でしたが、組織論の途中からノートに
テキストを書き写しているだけになっていた。さらにそのことに
気づいても惰性で続けてしまい、2ヶ月半という長期になってしまった。
この時の私の頭の中は、このやり方がいいのか?モヤモヤしていました。

運営:
企業経営理論の反省から軌道修正すべきだったが、
「2次試験に関わりが深い運営管理までは何とか頑張って続けたい」
という意地と惰性の発動で継続。結局こちらも2ヶ月半という期間で終了。

中小:
使ったテキスト兼問題集自体が他の科目より薄かったので、
これならいけるだろう という惰性で継続。結果こちらは1ヶ月で終了。

残り2科目となったところで、ようやく今までを冷静に振り返り、
自分にとって良い方法は果たして何なのか?を考えました。

◎メリットは?
・内容を理解しないと10ページを1ページにまとめられないので、
理解が進む
※実際に作っていたサブノートはこんな感じです。


※クリックで拡大します。

字が汚いのは何卒お許しくださいませ・・・
本画像は経済の「マンデルフレミングモデル」に関する部分ですが、
手を動かして理解してまとめるのはかなり力になると思います。

◎デメリットは?
・理解に時間がかかるため、ノートをまとめるための時間の消費が激しい
・調べ物をする時に、テキストを見るべきかノートを見るべきか迷う
ダブルスタンダード状態

◎反省点は?
主目的がノートを綺麗にまとめることに変わってしまった
目的の置換、ムダの発生

・結構苦しんでまとめたのに、過去問が結構解けないという事実
過去問への対応力が養われていない
テキスト、ノート中心の学習が効果が薄いことは、Tomatsuも指摘しています。
【中小企業診断士】1次試験直前期の学習スケジュール例を公開します

以上を踏まえて勉強方法の軌道修正を行いました。
・ノート作りをやめて不明点やまとめたことはテキストに直接書き込む
時間短縮、ムダ防止、ダブルスタンダード回避

過去問アウトプット学習へ移行
過去問への対応力UP、偶然にも道場のアウトプット重視論
にたどり着く

 

<何が良くなかったか?>
☆まずい状態に気づいたのに、惰性で続けて軌道修正しなかった
テキストを書き写している状態に気づいたのは企業経営理論の組織論が
終わりかけたところでした。
理想はこの時点で勉強方法を見直すべきでしたが、
「あとマーケティング論で終わりだから、キリの良いところまで
続けよう」と思ってしまい、惰性で続けました。
さらに運営管理まで惰性で続けてしまったことが、大きな失敗です。
また、ノート作り自体が目的になり、「目的の置換」に陥っていました。

☆結果
時間を消費=ムダの発生により、過去問への着手が遅れたことで
1次試験合格までの長期化を招いた
この時の自分に会えるなら、昔取った杵柄でレバーブロー&
右フックで目を覚まさせる(逆効果?)ところですかね・・・

 

<まとめ>
前述しましたが、後輩の勉強法に問題があるのではなく、
思考を停止して惰性で続けてしまったことが問題でした。
独学だと自分の勉強法が正しいか?を俯瞰する機会が少ないので、
道場記事などをお読みいただき、時々ご自分の勉強法を客観視して、
場合によっては軌道修正することも必要だと思います。

1次試験は過去問に対する解答が明確であり、学生時代の学習習慣の
経験で軌道修正しやすい面がありますが、解答が公表されない
2次筆記試験
は、何をやればいいのか分からなくなることがあります。

私は過去2回2次筆記試験不合格を味わっており、
2回目の2次筆記不合格の時に、何をすればいいか分からなくなり、
余計なこと(関連が薄い本や色々な問題集に手を出す等)に手を広げそうに
なりました

そんな時に、師匠と崇拝する7代目フェイマオから
「おべんと君、2次筆記は余計なことやらなくても大丈夫だから」
と叱咤されていました。

「結構時間かけて勉強してるけど、過去問が解けないな~」
「テキストと違う表現の問題が出てくると対応できないな~」
など、現在の勉強方法でお悩みの方がおられましたら、
私の失敗談を「逆ベストプラクティス」として
ご参考いただき、勇気をもって惰性を否定して軌道修正
してくださいませ。

以上、おべんと君でした。

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こんにちは。べりーです。

突然ですが、1次試験の全体像をつかめていますか?

そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

 

<3つの目>

「3つの目」という考え方があります。

(出典:「経済を見る3つの目」伊藤 元重著)

鳥の目:
「鳥瞰」という言葉があるように、高いところから物事を広く大きく見る視点で、要はマクロ(macro=巨視的)で経済を見ることが重要であるということです。

虫の目:
ミクロ(micro=微視的)で物事を見ることで、経済の細かいところを掘り下げていくことが重要だという意味です。ミクロの目といってもいいかもしれません。

魚の目:
潮の流れの変化をしっかり見極める眼力、あるいは経済の流れを見る力だといえます。ただし魚は目で潮の流れを知るわけではありませんから、これはあくまでものの喩えです。

 

随分以前からよく目にする概念ですが、今回はこれに当てはめて中小企業診断士試験対策の学習について考えたいと思います。

そしていきなり3番目の「魚の目」から入ります(笑)

 

<2次試験のこと>

「魚の目」とは先述の通り「潮の流れの変化をしっかり見極める眼力」を意味します。

皆様もご存じの通り、令和元年は1次・2次試験ともに例年にも増して特別な年でした。

ここからは、そんな令和元年の結果が令和2年度に及ぼす影響や、やっかいな2次試験への対策について自分自身の失敗などもサンプルにしつつ述べたいと思います。

2次試験対策については今後も取り上げるつもりですが、今回は「導入編」的な内容になります。

※なお以下は私の個人的な推測が多分に含まれますが、予測の結果を保証するものではありませんのでご注意下さい

 

~令和2年度試験の潮目とは(地殻変動編)~

先ほど令和元年(R1年)2次試験は例年に増して特別な年だったと述べましたが、何が特別だったかというと、1次試験の合格者が非常に多かったことです。

今回は直近6年間の1次・2次試験申込者の「受験結果内訳」をグラフにして比較しました。
(試験を受けてもいない人がいるので「試験結果」ではなく「受験結果」)

グラフのバー全体が申込者総数、青が合格者、オレンジが未合格者、グレーが申込したものの1科目も試験を受けなかった棄権者です。

一番下が令和元年の実績で、上にいくほど古い年度の実績が並びます。

 

※画像をクリックすると拡大します(以下同様)

 

まず、1次試験合格者の人数が過去6年で最多です(青いバー)。

合格者数はH26~H30の5年間平均(以下「例年」と呼びます)が 3,076名だったので、令和元年は例年より 1,300名ほど多いことになります。

また注目すべきは受験申込者総数も例年に対して 1,600名ほど多く、21,000名の大台はH23年度以来でした。

8年ぶりに受験生が 21,000名を超えた年に、例年よりも 1,600名多く受験に申し込み、1,300名合格者が増えた年だったことになります。

なお受験申込者の例年に対する増分 1,600名の結果内訳は概算で次の通りです。

・合格者  +1,300名
・棄権者  +400名
・未合格者 ▲100名

受験者数が1,600名も増えたのに未合格者はむしろ例年より少なく、いかに特別な年であったかが読み取れます。

 

こうして1次合格者の多くが2次試験に挑戦したであろう結果、2次試験にも非常に大きな影響を及ぼしたようです(この辺りから推測や仮説が増えてまいります)

2次試験の実績(事実)を同様にグラフにすると、次のようになります。

 

 

まず、令和元年の2次受験申込者総数が突出していることがハッキリ伺えます(赤丸部分)。

これに対し、合格者もH26年度以来となる1,000名越えとなりましたが、母数が多すぎて合格率は低く、H30年度に続いて2年連続で19%を割る「競争が厳しい年」になりました。

例年は約5,000名で1,000名弱の合格枠を競っていたのが、令和元年は6,000名で1,000名強の合格枠を競う形となったのです。

 

そして、最も触れておくべきことは「オレンジ色のバーの長さ」です。

「未合格者数」は、H26~H30の直近5年間平均が 3,737名だったので、令和元年は例年よりも、1,100名ほど多かったことになります。

1次試験と大きく異なるのはこの点です。

この例年より 1,100名も多く 5,000名に近い未合格者の方々のうち、令和2年度には何割が「1次試験から再挑戦」となり何割が「1次免除→2次試験に専念」されるのか?という推測は非常に難しいところです。

とはいえ令和元年は1次合格者が例年より 1,300名も多かったわけですから、普通に考えれば「既に2次試験の受験資格を有している方」は例年より相当多いのではないかと考えられます。

つまり今年(令和2年)の2次試験は令和元年と同様に「少ない椅子の奪い合い」となる可能性が非常に高いのではないでしょうか。

 

また上記を前提とした場合、令和2年度の「1次試験」にて例年同様 3,000名規模の合格者を出すかというと、協会はそこまで2次試験受験者数を増やすつもりはないのではないかという憶測も生まれてきます(2次試験におけるキャパシティ的な採点能力の限界)。

この辺りが「今年の1次試験が難化するのではないか」というザワつく噂の根拠となっているのではないでしょうか。

 

以上はグラフにして可視化したことにより推測した内容になります。

このように前年度の地殻変動とプレート運動から大きな影響を受けて、令和2年度の1次・2次試験はともに例年と異なる合格率になる可能性が考えられます(あくまで1つの仮設でしかないのでその点はご容赦下さい)。

ただし、だからといって急に全く違う分野の問題を出題したり、試験の在り方を変えることまでは考えにくいと思われます。

確かに今年は1次試験も2次試験もどちらも難化したり合格率が低くなるかもしれない。

しかしこの潮目の変化を知っていれば、もし難問奇問と出会った時もこうきたか笑」と落ち着いて対処できる余裕が生まれるはずです。

この潮目の変化を念頭に置きつつも、日々できることは、道場ブログで述べられているような地道な学習の積み重ねにより【合格に十分な実力発揮の準備】を進めるのみと、私は思います。

 

 

~R2年2次試験の潮目とは(気候変化編)~

3月上旬の現時点では、2次試験についてまだ情報収集も始めていないという方もいらっしゃるかと思います。

したがってここでは細かいところまで踏み込みませんが、1次試験がマークシート式であるのに対して2次試験は論述試験であるというのが大きな違いです。

ただし、ただ論述問題というだけでない独特の難しさがあります。

 

気候変化を読む力①:

2次試験は事例Ⅰ~Ⅳまで4科目あり、その難易度は前回の記事で触れた1次試験のように、科目ごとに毎年変化して受験生を困らせます(前回記事「1次試験と秋の空&経済と財務の共通点」も是非ご覧下さい)。

たとえば令和元年の2次試験は「事例Ⅰ~Ⅲが難化し、事例Ⅳが易化した」と言われています。
事例Ⅳとは「財務事例」です。

この財務事例、1次試験の「財務会計」と同様に訓練すればしただけ点数を伸ばすことができる2次試験では唯一の科目です。

ただし、出題側もふるいにかけるため様々な「引っ掛け」や「日本語の解釈の幅(としか言い様がありません涙)」をトラップとして仕掛けてくるため、地道な事例研究と訓練を徹底し、とにかくミスをしないよう本試験で集中できるよう準備を整えることが重要です。

その結果、事例Ⅳで貯金が作れると合格にかなり近づくことができます。

事例Ⅳは平成29年、30年と難化しましたが令和元年には易化しました。
本試験で設問を解いている最中に「今年は易化だ」と気づいた方も多いと思われます。

易化したと気づいた際、気候変化を読み切れた際に、いつも以上にミスに注意し集中できるよう普段から準備をしておくこと。
事実として、私はここにかなりの時間と労力を費やしました。

少しややこしい言葉ですが、【合格に十分な実力発揮の準備】が重要だと思っています。
この部分は、またいつか記事にしたいと思います。

 

気候変化を読む力②:

先日、ぴ。の記事にもありましたが(こちら)、2次試験対策は「キーワード詰め込み」「過去ノウハウ等の機械的・断片的知識に頼る」といったテクニックに走ってしまうと合格が遠ざかる傾向にあります。

私が失敗した経験をサンプルとして挙げると、2次試験2回目の年に通年通学で予備校に通ったのですが、「その予備校のノウハウを吸収したことで満足する」という方向に突っ走りました。

その結果「手段が目的化してしまう」ことにより却って前年より点数を落とすという苦い経験がありました。

 

その予備校では毎回の授業で「皆さん、事例研究は進んでいますか?」と講師から問いかけられていたのに、私は過去事例と向き合うのではなく、その予備校のテキストや答練の事例を学習することに時間とリソースを集中していました。

講師の方が仰る通り、いかに優れた教材や理論を手に入れようとも、それを使って過去問の事例文に取り組み、自分の手と頭を使って「研究」しない限りは、力になりません。

 

先に書いた「地殻変動編」ほどの規模ではないにしても、まるで気候変動のように毎年変化してくる出題傾向にしっかり付いていく力、対応できる力を身に着けるためには「事例研究あるのみ」ではないかと思っています。

このことはぜひ読者の皆様に同じ失敗をしていただかないために、悪しきサンプル実例も交えながら、これから適時お伝えしていけたらと考えています。

 

このように、2次試験を乗り切るためには「潮の流れの変化をしっかり見極める眼力」である「魚の目」が必要となります。

 

 

<1次試験のこと>

~1次試験の出題範囲は広い~

当試験の勉強を経験した方でこの点に違和感を持たれる方は恐らく皆無かと思います。

各科目の概要を並べると次のようになります。

 

経済学・経済政策は大きく分けると「マクロ経済」と「ミクロ経済」。
論点が多い。グラフの種類も多く、多様な「X軸とY軸の組み合わせ」が理解できたら道が啓けるイメージです。

財務・会計は「アカウンティング(会計)」「ファイナンス(財務)」。
学習が進むほどに次々襲い掛かる重要論点。簿記2級より浅いがファイナンスが加わるため広い。

企業経営理論は「経営戦略論」「組織論」と「マーケティング論」。
労働法規まで含みとにかく広い。が、一々目から鱗の学習内容は多くの人にとって面白いはず。

運営管理は「生産管理」と「店舗・販売管理」。
テキストで生産管理を読み終え、まちづくり三法が出てきた辺りで行く先の果てなきことを知ります。

経営法務は「民法」「会社法」「知的財産権」。
暗記!暗記!暗記!テキストに掲載される「情報整理のための表」も情報過多で超BIG。

企業経営システムは「システム技術」「ソフトウェア開発」「経営情報管理」「ガイドライン・法律」「統計」。
暗記!暗記!暗記!会社でいつもシスアドに頼ってきたバチが当たったかと悔い改める気持ちになります。

中小企業経営・中小企業政策は文字通り「経営」と「政策」。
経営好き派と政策好き派に分かれますが、どちらにせよ、暗記!暗記!暗記!

 

・・・広いです。
企業経営に関するこれだけ膨大な知識を身に着けようと勉強を始めた皆さまです。

学習の途中段階であっても、プレゼン資料作成時や上司・同僚・顧客と会話する際など、既に勉強を始める前のご自身との「違い」を実感されているのではないでしょうか。

 

~大海原に橋げたを築いていく(鳥の目)~

さて冒頭で「1次試験、全体像をつかめていますか?」とお聞きしました。

いわゆる全体像というと上記の青文字でも説明ができますが、ここで申し上げているのは青文字のもう1つ下のレイヤーを指します。

例えば財務会計と企業経営理論。

 

この項目のうち、もし「あれ?これ何だっけ?」がありましたら、ぜひお手元のテキストを見返して下さい。

このレイヤー(階層)が頭の中で網羅されていないと、デフォルトで苦手”論点”が存在することになります。

でも大丈夫です。まだまだ間に合いますから。
お手元のテキストで調べて納得いくまで読み返し、”得意化”していただけたらと思います。

 

この項目は一般的なテキストの目次の項目と同じ粒度になります。

7科目とも、どんなテキストにも目次があるはずです。
その項目ごとです(構成はテキストごとに違いがあると思います)。

 

この粒度のレイヤーで知識を網羅していることが重要である理由は以下の通りです。

 

①このレイヤー(階層)の項目ごとに、自分の「得意or苦手」を把握できること(深さ)
→復習する際の1単位=ひと括り=1セット

②問われている設問がどの論点の知識か?を即座に認識できる
→知識を収めた引き出しのラベル、情報検索速度向上のためのタグ、難易度判定

③自分がどこまで知識を網羅できているかを把握すること(範囲)
→学習進度のチェック、捨て問の意思決定(「統計」はやらない!など)

④知識を体系化できる
→そもそも目次は「体系化しやすい順」に並んでいる、周辺の論点・知識と紐づけて記憶

★上記の①~④を組み合わせて「鳥の目」
→科目全体を俯瞰することができる、全体像の把握でちょっとやそっとで揺るがない知識化。

 

上記のうち、何が何でも意識したのは①と②でした。
③、④は結果的についてきたようなイメージです。

 

道場理論に「橋げた理論」があります。
私の場合、少々意訳してしまっているかもしれませんが、上記のレイヤー項目を「橋げた」と認識して学習を進めました。
上記の①~④を意識することでどんどん橋げたが建っていくイメージです。

一度、橋げたが強固に建ちあがると「知識として理解化するため忘れにくくなる」「期間が空き記憶が薄れても軽く復習することで立て直しが可能」といった非常に重要なメリットが得られます。

ぜひ定期的にお手元のテキストの目次をご覧いただき、鳥の目の維持にお役立ていただけたらと願います。

 

~向き合うのは1問1問の設問(虫の目)~

鳥の目を維持しつつ、次は設問とどう向き合うか。

言い古されたことですが、この試験に最適な問題集は「過去問」だと私は思います。(昨日の記事でTomatsuが熱く語っていましたが全く同感です)

しかも、過去問を令和元年、平成31年と年度ごとに解いて点数に一喜一憂するのではなく、年度を横ぐしにして論点別に並べて解くと、論点別の知識として記憶に収めやすくなります

 

記憶に収めやすいと書きましたが、

「記憶する」より「記憶に収める」
「フリーロケーション」より「固定ロケーション」
知識と知識を収める引き出しを固定的に対応させ、よく出る知識はより手前の引き出しに収めます。

さらに、その過去問を難易度(あるいは正答率)でA~Cに分類し、より簡単かつ落としてはならないA・B問題を重視します。

 

私はこの目的のため、下記の問題集を入手しました。

過去問が「論点別・重要度別」に編集されているため、論点別に並べ替えて難易度で仕分けする手間が省けるからです。

もちろん他の出版社の過去問題集を用いて上記のように解いても同じ効果が得られます。
解答解説が不要であれば中小企業診断士協会のHPの過去問と正答を活用しても良いでしょう。

「論点別・重要度順 過去問完全マスター」シリーズ(同友館)

私の場合、この問題集を経済・財務・経営・運営・法務と5冊購入し、各3周回転させました。
論点別・重要度別に過去問を解くと、当たり前ですが同じ論点の問題が前後に並びます。
つまり、上で述べた「目次のレイヤー」の同じ項目に属する同一論点の問題を続けて複数問解くことになります。

 

過去問完全マスターを解く際は、解答をノートの左の方にバーッと縦に記入しました。

そして20問程度解いたら採点し、気づきを右の空白にメモ書きしたら次の20問を解くという進め方でした。

これで3周回したのですが、1週目→2週目→3周目と繰り返し解く内に段々〇と✕が固まってくるようになりました。

例えば、35問目~42問目まで連続して〇が続いたのに、43、44、45、47問目が✕となりパッと見で悪目立ちする・・・・
ここが自分にとっての「最終的な苦手論点」でした。

 

この「過去問を使って苦手論点を発見して強化する」プロセスにより苦手論点を減らしていったことは、1次試験の得点安定化に役立ったと思っています(あくまでも一例です)。

このように1問1問の解き方の工夫により、下記に繋がります。

鳥の目①:
このレイヤー(階層)の項目ごとに、自分の「得意or苦手」を把握できること(深さ)
→復習する際の1単位=ひと括り=1セット

 

また、本試験は限られた時間でそこそこの問題数を解かなくてはならないスピード勝負です。

例えば60分で25問を解く経済や財務の場合、単純に割り算すると1問あたり約2分20秒
1問解く度に次の設問を見て「これはどの論点だろう・・・」とやっていてはとても時間が足りません。

経済でAS曲線のグラフが出たら「ケインズ派か、古典派か」、財務で証券の問題が出たときに「証券投資論か、ポートフォリオ理論か、CAPMか」を一瞬で判断し、難易度を推定するため自分自身の知識に照らします。

 

こう問われたら→この論点だから→このように解く

1次試験の勉強はこの繰り返しです。

段々何周か重ねていくうちに真ん中の工程を飛ばして

こう問われたら→このように解く、の2ステップで解ける問題が増えてくる

ため、更なる時短が図られて全体の解答速度が上がります。

設問を見たら、脳内のどの引き出しを開けばよいのかを瞬時に理解できる問題が増えるほど、その科目に対する苦手意識は低くなります。

鳥の目②:
問われている設問がどの論点の知識を要するのか?を即座に認識できる
→知識を収めた引き出しのラベル、情報を検索する際のタグ、難易度判定

 

日々1問1問と向き合っていく学習は、蟻が巣穴を掘るように各論点の知識理解を深く掘り下げていくような作業です。

蟻は巣穴を単一方向に掘り下げるのではなく、いくつも部屋を作りトンネルで繋いで四方に広げて掘り下げますが、この広がりと繋がりの強固さこそが当該論点における対応力の強さになります。

ここをしっかり訓練しておくことで、どのような問われ方をしても対応できる力が付いてくると思います。

 

論点別の理解を「目次」のレイヤーと書きましたが、1問1問で鍛える知識は参考書の巻末にある「索引」をイメージしてみて下さい。

ただし「じゃあ索引に出てくる文言をすべて理解する勉強法がイイか?」というと勿論そうではありません。

索引には「まったく出題されない知識」も含まれてしまうためで、そこまで覚えても意味がありません。

 

したがって粒度としては「索引レベル」ですが、学習の対象とするのは「過去問(特に正答率A・B問題)」に絞ることを私は徹底しました。

Cレベルの問題に手を回す余裕がなかったのが理由ですが、もちろん余裕があればC問題も学習範囲に含めることで得点アップが期待できるかもしれません(もしかしたら点の伸びは限定的かもしれませんが)。

 

ここまで書いた1問1問の知識と向き合う視点を、この記事上では鳥の目に対し「虫の目」と呼ばせていただきます。

鳥の目で科目全体を見渡しつつ各論点の完成度を確認して高めていき、虫の目で過去問の1問1問に向き合い対応力を高め、「論点の理解は十分なのに、これまでと違う角度から問われたら全く対応できなかった」という事態が起こらぬよう鍛えます。

 

 

<まとめ>

1次試験対策について

鳥の目(俯瞰)と虫の目(微視的な掘り下げ)の2つの視点(もしくは視野・視座)を常に意識し、全体像をつかめている感覚を維持することが重要です。

2次試験対策について

多様な知識が簡単に手に入るこの時代では、知識を得ただけで分かった気になってしまう罠に陥る危険性が高まっています。

魚の目(潮目の変化を見極める力)を養うため、必ず自らの手を動かし事例文を読み込んで分析するなど、「事例研究」を行ない続けて理解を深めることが重要です。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験と各科目の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

まずは7月11日・12日の1次試験突破に向けて、一緒に頑張りましょう!

べりーでした。


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   道場 春セミナーのお知らせ   

 <一発合格道場 読者の皆様>

春セミナーについては既に下記日程で会場を確保しており
3月15日(日)12時より「こくちーず(告知’s)」で募集を開始する予定です。

一方、昨今の情勢を受けて
春セミナーを中止すべきか否かも慎重に検討しています。
決定次第、ブログでご案内しますのでご注意のほどお願い申し上げます。

7月に向けた大切な直前期を迎える受験生の皆様の体調を第一に考えます。
万が一「中止」を決断した際には何卒ご理解のほどよろしくお願いします。

一発合格道場 春セミナー2020 in 東京
2020年4月4日(土) 午後 @文京区シビックセンター
別途、こくちーずにて受付開始予定

タキプロ・ふぞろい・一発合格道場 合同セミナー2020春 in 名古屋
2020年4月5日(日) 午後 @名古屋市西生涯学習センター
別途、受付開始予定

一発合格道場 春セミナー2020 in 大阪
2020年4月12日(日) 午後 @難波市民学習センター
別途、こくちーずにて受付開始予定

一次試験・二次試験学習の進め方、相談会等、
損はさせないコンテンツを企画しております!

ぜひご予定ください!

         

 

twitterもよろしくお願いします。

 

おはようございます!おべんと君です。

今年は1次試験が7月中旬といつもより約2週間早い期間に行われますが、
まだ追い込みの時期ではない今のうちに、診断士試験挑戦に向けた
勉強の環境作り、土台作りのために 今やっておくべきこと ついて
今日は寄稿させていただきます。

これは、私が試験挑戦中、実際に取り組んだ内容です。
一部失敗談もありますが、、、皆様のお役に立てれば幸いです。

 

<ご家族の理解を得ること>
対象者:ご家族とお住まいの方

「なぜ中小企業診断士試験に挑戦するのか」
「そのために勉強時間はどれくらい必要なのか」
「家事の分担はどうなるのか」
「合格したら何をやりたいのか」

など、中小企業診断士試験に取り組むにあたって皆様が
お考えのことを、率直にご家族へお伝えすることをお勧めします。
実際に勉強するのも試験を受けるのもご自分ですが、
そこそこ(私の場合はかなり)勉強に時間を割く必要があります。
その時に一番支えになるのはご家族だと思います。

私自身、この部分については妻へ説明しました。

「そもそも中小企業診断士って何なのか」
「なんで中小企業診断士を取りたいのか」
「試験日程はいつなのか」
「日々どのくらい勉強時間に割くのか」
「休日はどういったスケジュールになるのか」
「教材や通学通信などでどのくらいお金がかかるのか」

結局4年半もかかってしまい妻と子供には迷惑をかけてしまいましたが、
家族の支えがなければ間違いなく私は挫折していました。
この部分はとても大事なことだと思いますので、
しっかりコミュニケーションをお取りになってください。

 

<休暇の取得計画>
対象者:お勤めの方

皆様のお仕事の繁閑や勤務状況などの環境によって異なりますが、
試験直前期の追い込みで有給休暇の取得をお考えの方は
あらかじめ計画及び周囲への理解(特に会社)を得ておくことを
お勧めします。

1次試験:7月中旬の土日2日間で実施
2次筆記試験:10月中旬の日曜日に実施
※2020年はオリンピックの開催もあるため、中小企業診断協会から
下記のアナウンスが出ております。
詳しくはこちら→中小企業診断協会HP

また、試験合格後に「実務補習」を受ける場合、1社あたり
平日3日・土日2日(日取りで若干変わります)の出席が必須です。
時期は2月~3月、7月~9月に行われます。大半の方が
ご職場と休暇の調整をしながら出席されています。
私が2月に受けた実務補習の同じ班の方は、実務補習のために
海外から一時帰国されていました。

合格後も休暇の取得が必要となりますので、お時間ある際には
確認しておくといいかと思います。

※実務補習とは:
試験合格後に中小企業診断士として経済産業大臣へ登録するための
必要要件の1つとなっています。
具体的には、中小企業診断協会が主催しており、
指導員の元5~6人の班が構成され、実際の中小企業に対して
コンサルティング実務を行うものです。
詳しくはこちら→中小企業診断協会HP

 

<1次試験戦略:科目合格免除を使う>
対象者:科目合格免除を使うか否かをご検討中の方

1次試験の合格基準は、1次試験申込書に下記のように記載があります。
「総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないこと」
この基準が満たせなかった場合は、1次試験不合格となりますが、
科目合格免除の制度があります。
この制度は、仮に1次試験が不合格だったとしても、点数が60点以上の
科目については翌年と翌々年にわたってその科目の受験免除の権利がある
という制度です。

科目合格免除を活用することのメリットは、
①免除科目の勉強時間を減らすことで苦手な科目に注力できる
②同様に2次試験対策への早期着手を行う
③家族との時間に活用する
等々、時間の活用度が広がります。

一方デメリットとしては、
①年度で変動する科目別難易度の影響を受けやすい
いわゆる「地雷科目」と呼ばれる科目のことです。
過去6年の中小企業経営・政策を例に挙げます。

中小企業診断協会HP、中小企業診断士試験統計資料より

グラフ赤線の「中小企業経営・政策」の科目では合格率が
平成30年(23%)令和元年(5.6%)と大きく下降しています。
その一方でグラフ青線の令和元年の1次試験合格率は30.2%になっており、
非常に高い合格率でした。中小以外の科目が平易な難易度だったと
考えられます。

また平成30年では経営法務の難化が著しく、全受験者に8点加点して
平均点が底上げされたこともあります。
少し前では平成27年、28年の経営情報システムは知る人ぞ知る
伝説的な難化がありました。
こういった難易度変動はどの科目も起きうるため、
残した科目が高難易度になってしまう可能性もあります。

 

試験勉強の長期化を招く、、、かも
これは私自身の失敗談です。。。
科目合格免除を活用しよう!と考えて勉強していた結果、私の思考は

「科目合格免除→時間に余裕→落ち着いて勉強する
→いつの間にか のんびり” 勉強するに変換
ああ空いた時間を有効活用せず勉強期間長期化

楽な方に流れてしまうという甘えが出てしまいました。
文章に置き換えると、恥ずかしくて顔から火が出そうです・・・
孟子の「水の低きに就く如し」そのままです。
本来は、2次試験の早期着手によって試験期間の短縮が可能だったかも
しれないのに・・・と今更ながら悔やみます。
この時に自分に会えるなら、昔取った杵柄で左ジャブ&右ストレートで
甘え根性をたたき直していると思います
皆様はぜひこんな甘え思考に陥らないように
してください!

 

とはいえ、
科目合格免除は上手に使うと非常に有効的
ですので、科目合格免除を
お考えの方は参考にしていただければと思います。

今の時期は勉強しつつ、勉強するための環境づくり合格戦略
練ることができますので、皆様の一助になれば幸いです。

以上、おべんと君でした。

 

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