投稿者「べりー | 中小企業診断士試験 一発合格道場」の記事


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合格に十分な実力発揮の準備!

✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

おはようございます。べりーです(私の過去記事はこちら)。

今日も一発合格道場をご覧いただきありがとうございます。

先日「一発合格道場オンライン合宿」を実施しました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

その中で読者の方から素朴な質問を受けて「確かに。。」と思ったことがありました。この内容は早めにお伝えした方が良いと考えましたので、今回記事に書くことにしました。

ということで今回は、2次試験に合格するために必要な「読む」と「書く」のうち、「書く」に関する内容が中心の投稿です。

今回は直接いただいた質問に答える内容であるのと9月中にお伝えしたい!という思いからかなり力を入れてしまいもの凄く長文なので、気分転換に少しずつお読みいただく感じでどうぞ!

 

試験冒頭には名を名乗れ!

 

2次試験に必要な「書く」能力

たとえば実務補習などで初めて診断先企業の社長を訪問する際はやはり下記を意識します。

①冒頭でご挨拶しながら名乗る(大げさですが笑、当然ですね)
②「社長の思い(与件文と設問文)」に耳を傾ける
③社長の事前説明(与件文)から因果の因(診断・提案要素)を拾う
④診断や提案は上記③の「因」を組み入れて伝わりやすく説明する
⑤解答フレームを使って説得力向上、検討時間短縮、分析・提案の質の安定を図る
⑥社長の相談内容(設問文)の制約条件と意図(題意)は外さない
予定時間(今回の訪問は80分間)を厳守する
⑧社長への診断報告・助言は正確に伝わるよう配慮する

 

上で「やはり意識する」と書いた理由は、それが「私たちが2次試験対策として叩き込まれた思考法だから」です。

中小企業診断士試験は皆様が経済産業大臣認定のコンサルタントたりえる適正と資質を有しているかをはかるための試験ですが、上記の①~⑧を実行する力があるかを問われます。また、診断士仲間と組んで診断・提案を検討する際もこの「共通の思考法」があるためコミュニケーションが円滑となります。

その2次試験。形式は「筆記試験」ですので次のように姿を変えます。

①受験番号の記入
②前回の記事をご覧下さい(組織・人事事例は社長の思いに従え
③~⑥は解答骨子の作成
⑦解答プロセスの策定とプロセスごとの時間管理
⑧キーワードを詰め込み過ぎて文章として破綻しないよう気を付ける

⑨配点と難易度に合わせた対応

 

上記②は「読む作業」ですが、②以外の①~⑧は「書く作業」です。
付け足した⑨は筆記試験対策として当然無視できない点ですね。

今回の記事では①③④⑤⑥⑦⑧、そして⑨について書きます。

まずは試験に合格して「将来の活躍の舞台」に躍り出ることが目的です。

今回の記事が初学者にとって経験の差を一気に埋めて一発逆転の階段を駆け上がるために、経験者にとっては痛恨のミスを防ぎ差を維持したまま合格を手にするために、少しでも役に立つ記事なればいいなと願います。

 

「受験番号は試験開始前に書かないの?」

という質問を受けました。聞くと「なるほど」と思いました。
今年は1次試験の合格者が多いので今もそうした疑問を抱えている方も多いのかもしれません。

1次試験は、試験管が開始前に「それでは解答用紙を表にして下さい」と告げて受験番号と名前をマークさせ、正しくマークしたかを確認するよう促し、再び解答用紙を裏にして試験開始を待ちます。

これに対し、2次試験は「試験開始まで問題用紙と解答用紙には触れないで下さい」と言われて試験開始を待ちます。いくら問題・解答用紙に目を凝らしてもせいぜい解答用紙のマス目の分量を量れる程度。
ちなみに令和元年の事例Ⅱ 第1問の解答欄は「ん?文字数少な目の解答欄が4つ。去年の第1問は3CだったけどさてはSWOT・・・?」という想像ができましたが、通常は「うわ、140字の枠があるじゃん涙」が分かる程度です。

そして「試験を開始して下さい」の掛け声に合わせて受験生が一斉に紙をめくり、受験番号を記入します。
つまり「受験番号記入は80分間の中で行う」ということです。
普段、自宅やカフェや図書館にて80分間を測って事例問題を解く際もぜひ「まずは受験番号を記入する」というプロセスを省略しないで下さい。

なお解答用紙に書くのは受験番号だけです。終わったあとに「あれ?氏名書いたっけ?」という人がいますが、全員受験番号しか書いていません。

ちなみに試験開始前に、試験官は注意事項説明の中で「試験開始後に受験番号を記入して下さい」と言います。また終了5分前の掛け声の時にも、確か「終了5分前です。これからは退出できません。もう一度受験番号を確認して下さい。」と告げてくれたと思います。

その上で「書いていない」のですから、どの試験官も受験番号未記入のミスには周りが引くほど冷徹です。

受験生「すみません、ごめんなさい!書かせて下さい!」
試験官「絶対にダメです、説明したでしょ!認めると不公平になるから!」

よく聞く話ですが実際に見たことがあります。

・・・というお話をオンライン合宿でしたとき、質問者は「なぜ必ず最初に受験番号を書け!と言われるのかやっと理解した」と仰っていました。

80分必死に解いてしっかり書けたのに、他の科目は平均60点を超えたのに、受験番号の記入漏れはD判定。一発退場です。これは絶対に避けたい筈です。

私は終了5分前のアナウンス時に受験番号をチェックすることをルーティン化していました。どんな作業中であっても手を止めてチェックするというルールです。

 

正解のないマイ・ベスト・骨子

 

道場は「解答骨子推し」だけどマストなの?

解答の骨子、コッシ、kosshiです。解答の骨組み、なんて言われます。
骨子を作成する目的は、「解答用紙に書く前の情報整理」と「作文の設計」です。

注意すべき点は冒頭に書いた下記です。

③社長の事前説明(与件文)から因果の因(診断・提案要素)を拾う
④診断や提案は上記③の「因」を組み入れて伝わりやすく説明する
⑤解答フレームを使って説得力向上、検討時間短縮、分析・提案の質の安定を図る
⑥社長の相談内容(設問文)の制約条件と意図(題意)は外さない

上記⑤の「解答フレーム」は「ターゲット+4P」や「誰に、何を、どのように、+効果」などです。

さてこの骨子、私は「下書き」レベルの文字数で書くタイプでしたが、11代目メンバーでも骨子を作るか作らないかも含めて色々なタイプに分かれるようです。

 

①骨子を書く派
その1) 設問文の下の狭い余白に小さい文字で書く。(私がコレ)
その2) 問題用紙を活用して「白紙のメモ用紙」を作り広々と書く。

②与件文周りへのメモで済ませる派
与件文内の解答で使う箇所にマーカーで下線を引き、付加する文言を与件文の左右の余白にメモ。あとは答案書きながら考える。

③骨子を作らない派
先に設問文を読んで問われている内容を把握し、次に与件文を読みながら一番最初にどの設問を解くのか?とその設問の骨子を考える。そして1問目の解答を記入しながら次の設問の骨子を頭の中で考える。

 

すべて11代目メンバーが実行した手順です。あなたは上記のどれに当てはまりますか?いや、どれにも当てはまらない独自の手順を確立されているかもしれません。

ご自身にとって「最も満足のいく解答を書くための段取りとして、再現性が高い手法」であれば、骨子を書いても書かなくても、どんな在り方であっても問題ないと思います。

 

《 超重要:読むと書く 》

骨子作成は「書く」作業です。本番の限られた時間の中で書く方に時間を使いすぎると「与件文や設問文を読み込む」ための時間を削ることになります。

CKが3日前の記事の最後に「与件文しっかり読んで大まかな流れが掴めていればミスをしても及第点取れそう」と書いていましたが、実際にCKは骨子作成にかける時間を減らすため上記「②与件文周りへのメモで済ませる」という意志決定をしました。

私のように「文章を読む速度が遅いが解答の下書きはある程度しっかり作りたい」というタイプは、この「読む」と「書く」のバランスをよくご検討されることをお勧めします。

★令和元年の私は設問文を読む時間を削りすぎて危険な事故をいくつも起こしました。

 

以上を踏まえた上で、とはいえ「①骨子を書く派」が多数派かと思いますので、もう少し掘り下げたいと思います。

 

じゃあ、どこに骨子を書くのか

与件文を読む前に設問文(問題文)を読むことを「設問解釈」「設問分析」などと言います。
設問解釈で行うことは、大きく分けて3つあります。

《 設問解釈→骨子作成の流れ 》

※①②が設問解釈、与件文を読んで③で骨子完成

①解答の「型」を検討する
②設問解釈時に設問文だけから題意を推定し「キーワード」をメモ書き
③与件文中にある解答要素をコピペしつつ解答の下書き(骨子)を作成

 

上記①の「型」と、上記②の「設問文だけから推測するキーワード」について、令和元年 事例Ⅰを用いたサンプルを用意しました。以下の通りです(クリックすると画面が拡大します)。

見ての通り「型」は原則として設問文のオウム返しです。

「設問文だけから推測するキーワード」は、与件文を読む前なので「関連するかもしれない1次知識の列挙」でしかありません。ただこれをやっておくと、もし与件文を読んだときに「同じ文言」を見つけられたら「その文章かその周辺」が解答に直結する「因果の”因”」となる可能性が高いというメリットがあります。

 

さて、設問解釈した結果のメモや解答骨子は、皆さんどこに書いているのでしょうか?

 

設問文の下に書く派

私は事例Ⅰ~Ⅲに関しては各設問文の下の余白に全て書き込みました。

メリットは、すぐ上に設問文があるため設問文から離れるリスクが減ること。
デメリットは、①スペースが狭い、②与件文が何ページもあるときは「設問文下に骨子を作りながら与件文と行ったり来たりするために常にページをペラペラめくるのが大変なこと。

※ただし、特定の条件の時にこのデメリットをクリアできます。私は令和元年の事例Ⅱでこれができました。その条件は何か?次の「切り離す派」の【例外】をご覧下さい。

 

<メモ書きの色の意味>
オレンジ・・・社長の思い(前回記事

青文字・・・キーワード(設問文から推測)
赤文字・・・骨子を作るための「解答の型」

 

《令和元年 事例Ⅰ 設問ページ》

 

この余白、本当に狭いので自主学習する際の問題用紙はぜひ本試験の問題用紙と同じ「B5サイズ」で印刷して”慣れる”ことを強くお勧めします(オンライン合宿で3chも熱弁していましたね)。

 

白紙を問題用紙から切り離す派

2つやり方があります。

【白紙メモ派①】
表紙&背表紙だけを逆さ折りにしてビッと引っ張ると表紙と背表紙が取れて裏面(白紙)をメモ用紙にできる

【白紙メモ派②】
設問ページの次のページ以降に白紙ページがあるためアルミ定規でビリビリ破って切り離す

こうして用意した白紙を問題用紙の右に置けば問題用紙をペラペラめくりながら白紙にメモ書きできます。

設問が5つなら大体5等分の位置に「1問」「2問」「3-1問」「3-2問」「4問」と見出し的に書き込みスペースを分割します。

このやり方のメリットは、与件文から解答要素を抜き出しやすい(左右で一望できるから)、ページをペラペラと行ったり来たりしなくて済むこと。

デメリットは、うまく破れないとちょっとブルーになる、抜き出す箇所を間違えると設問が入れ替わるリスクがあること。


【例外】設問文下の余白メモ派だけど破るケース

設問文の裏が白紙の時は切り離しても混乱を招くことはありません。
その時は私もアルミ定規で切り離しました。
設問文を横に置いたまま与件文をペラペラめくれます(万能)。

 

結構色々ありますね。補足します。

実は私も「ペラペラめくるのが非効率じゃないか」と思い白紙を切り離す方式を試したことがありますが、白紙の「第2問」のスペースに第3問の型を、「第3問」のスペースに第2問の型を記入してしまう大事故。そのまま解答要素の抜出し→骨子作成→解答記入まで行ってしまった結果、大きな減点を食らったことがありました。

白紙に設問文を書き写す暇まではありませんから、記入場所がズレてしまっていることに気付きませんでした。予備校の答練だったからまだいいのですが、本番でこれは笑えません。

このように私にとっては切り離し方式はミスのリスクが高く感じたため、設問文の下に骨子を作る方式に戻しました。それ以降は一途を貫きます。

どの方式が良いか?は完全に「個人の好み」になります。残り約1カ月と10日ですからそろそろどちらでいくか決めたいですね!

なお、私は事例Ⅳに限っては「破ってメモ用紙を作る派」でした。
理由は計算用紙を作りしっかり書くことでミスを防ぐため。
詳細はコチラ→事例Ⅳの特徴と第2問&第3問のミス対策で+20点上積みする方法

 

全設問に骨子作成が必要か?

11代目も何人かが書いている「解答プロセス」と「プロセスごとの時間配分」は検討されましたか?

解答プロセスを”分単位”で計画すると、当日の進捗管理に役立ちます。
人の「計画」を完全にコピーしようとしてもできないことが多い(私も9代目きゃっしいの計画を試したものの時間的に全く足らず、結構な部分を断念しました)ため、色んなプロセスを集めてカスタマイズするなどで、ぜひご自身に最適な計画を立案しておくことをお勧めします。

ここで仮に「開始後40分経ったら解答を記入し始める」というプランにした場合、例えばこう計画したとします。

【~開始後5分】
・・・受験番号記入、第1段落と最終段落を読む、段落No.記入

【~開始後10分】
・・・設問解釈(5分間)

【~開始後20分】
・・・与件文を読む(10分間)※ざっと読み+解答要素チェック読み

【~開始後40分】
・・・骨子作成(20分間)※5問なら1問あたり4分間

この場合、骨子作成は各設問ごとに4分間ずつしかありません。与件文と設問文の行き来の回数を極力減らす訓練をしたとしても、たった4分です。どれか1問でもつまづいてしまうと4分なんてあっという間に過ぎてしまいます。特に配点の低い設問でつまづいてしまうと大切な高配点設問の骨子を作る時間を食ってしまう可能性があります。

ではどうするか?時間管理の視点から、次の整理をしてみませんか?

 

骨子を作る設問と作らない設問

■骨子が無くても解けそうな問題①
→40字とか70字など解答要素が少なそうな問題

■骨子が無くても解けそうな問題②
→SWOTや「成功した要因」など与件文から抜き出す系

■骨子が無いと解答記入が大変そうな問題①
→120字や140字など解答要素が多そうな問題

■骨子が無いと解答記入が大変そうな問題②
→与件文から根拠を見出すときに失敗しそうな問題
【その1】助言問題(どうすべきか診断士として助言せよ)
【その2】時制がややこしそうな問題(2代目?3代目の時?)

 

特に80分で解けずに困っている方にお勧めです。逆に「タイムマネジメントに困っていない方」はこんな整理は不要ですので、今までのやり方を継続して下さい。

私はよく答練で「配点15点の第1問 SWOT問題(100文字以内)」の骨子作成に10分以上も時間をかけてしまい、残りの設問の骨子が作れずに、どうやったらなるべく多くの設問で骨子が作れるかに悩みました。
その結果、何が何でも骨子を作ろうとしなくても良いのではないか、と考えました。

上記はあくまで一例ですが、これに限らず、皆様もご自身の課題に対してどうやったら実現できるか?を考え、それを実行可能なレベルの施策に落とし込むことをお勧めします。2次試験対策はずーっとこれの繰り返しです。

特に「設問によって骨子を作るor作らない」のように意思決定を伴う判断は事前に済ませておき、訓練を積んでおくと本番で間違いが起こりにくくなります。

 

配点コスパと時間管理

 

ここで言う「コスパ」とは

「コスパ」という言葉のイメージが強すぎなので先に申し上げたいですが、全ての設問に全力で臨んで下さい。

ラクして合格できる試験でないのは2次試験を3回受けた自分が一番知っています。ラクしたいのならこの試験には手を出さないのが正解です。

ここで言う「コスパ」は費用対効果が悪い問題に過分に時間を使い過ぎて、勝負の分かれ目となる問題」に割くべき時間までを消費してはならないという意味で使っています。

やっぱコスパ良くラクして合格したいよね!ではないのでご注意下さい。

 

無視すべきでない「配点」

各設問には「配点」が併記されています。
この「配点」。問題を解く際に注目したことはありますか?

当試験は「足切り科目なしで240点以上を取れたら合格」ですから「配点が高い設問で点を稼ぎたい」のは当然です。いや、この試験の特性上、正確には「配点が高くて皆ができた問題を自分が落とすことは絶対に避けたい」と言うべきでしょう。

したがって私は配点に気を配るようにしていました。

では実際に令和元年の事例問題をサンプルに配点を見てみたいと思います。

 

この表は令和元年の事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの各設問における情報をまとめたものです。

題 意 ・・・設問で問われたこと
文字数 ・・・設問が指定する解答文字数
配 点 ・・・設問毎の配点
配点/1字・・・1文字当たりの配点
文字コスパ・・・0.2点が「並」、0.2点超が「高」、0.2点未満が「低」
結果コスパ・・・文字コスパに設問毎の難易度を加味した主観的な「結果論」

 

結果コスパは、試験終了まで判明しないので完全に結果論です。では何故併記したのか。

ここでは「文字コスパ」だけで設問の優先度を判断することが正しいわけではなく、仮に文字コスパが高いとしても難し過ぎる問題に時間を多く割きすぎてしまうと結果コスパが悪くなり危険だ、ということをお伝えしたくて「結果コスパ」も並べて表示しました。

骨子作成を設問ごとに4分間ずつ割り振ったとします。
次のように考えてみると、結果コスパの罠にはまらずに済むのではないでしょうか。

①文字コスパが高く解きやすい問題は4分+1分までOKとして6割越えを狙う
②文字コスパが高いが難しい問題は、4分経ったら諦めて後回し
③文字コスパが低い問題は、難易度によらず4分で打ち切り後回し

 

実際には解いている最中に設問ごとの骨子作成時間を計測することは難しいと思います。時間は振り分けるリソース量の感覚的な目安とお考え下さい。

また開始後40分の時点で全設問の骨子が完成していないことはあり得ることです。というかよくあります笑。
したがって完全に骨子ができてないと受かりませんよ、などと言うつもりは皆無です。
むしろ、骨子ができていない設問でも最終的に解答用紙を埋めきる気構えと経験は絶対に必要です。

ただし、骨子を作ることができた方が解答記入時にラクなことは間違いありません。
理由は、①解答の骨組みがあるのでイチから文章を考えずに済む、②イチから文章を考える場合に比べて消しゴムを使う頻度が圧倒的に少なくて済む、③書きながら要素の抜けモレを点検できる、④書きながら「より読みやすい日本語」にブラッシュアップできる、からです。

だからなるべくなら骨子を作れた方が良い。

ただし、繰り返しますが「配点が低い設問に貴重な時間を過分に振り分けることは絶対に避けるべき」と考えます。「配点15点の第1問 SWOT問題(100文字以内)」の骨子作成で10分、15分を使ってしまうと、他の文字コスパが高い設問に振り分けられる時間が1、2分に減ってしまいます。骨子を作ることでより高い得点につながる設問にこそ貴重な時間を振り分けるべきではないでしょうか。

「なんでもコスパで判断する風潮は好かん!」という意見はある意味共感しますが、投資効率が悪い設備に過剰に投資すると会社が傾くように、タイムマネジメントは時間の費用対効果という判断基準が不可欠です。

 

■逆ザヤ沼問題(点数と労力が見合わないのに深追いしてズルズルとハマってしまう問題)
・そもそも配点が低い問題
・解答文字数が多くて、配点と労力が見合わない問題
・ヒントが分かりにくいなど難しくて、配点と労力が見合わない問題
沼にハマる人のイラスト(男性)

1次試験でも同様のことを言いましたが、2次試験も逆ザヤ沼問題にズルズルとハマってしまわないようにくれぐれもご注意下さい。

 

各事例の設問構成と配点

最後に事例Ⅳを除く各事例の設問構成と文字コスパを3年間ずつ振り返ってみたいと思います。

 

事例Ⅰ:組織と人事の事例

平成26年から令和元年までの6年間、ずっと5問×20点の構成です。
文字数も平成29年度の第5問を除いてすべて100字以内。
もしこの傾向が続くようであれば、設問ごとの文字コスパに差がないことになるため、難易度の違いが気になります。

事例Ⅰは他の事例に比べて「戦略レイヤーの要因分析問題」の割合が大きいです。
前回記事に書いた通り「組織・人事レイヤーの設問は企業戦略に従う」ため、過去における戦略レイヤーの要因分析を前半の設問で考えさせ、後半の設問で「組織構造問題」「人的資源管理問題」を問う形式であることが多いです。

また私の主観による分類では、第1問で「根拠探しに苦しむ設問(与件文にヒントが見つからない問題)」が来ることが多いようです。したがって気をつけないと、特に事例Ⅰは第1問の骨子作成で逆ザヤ沼問題にハマる可能性が高い。

そして第1問で出題されることが多い「最大の要因」。これも骨子を作らないと上手くまとまりづらく、手間のかかる問題です。

第2問以降では、「市場開拓の成功の背景にある要因」や「リスクの可能性」など、一見して「ん?」となる問題が出題されます。「成功の背景は?」でも「成功の要因は?」でもなく「成功の背景にある要因は?」なので、成功した理由ではなく「背景の要因」が問われています。こうした題意が複雑な場合も骨子を作りながら整理しないと対応が難しいと思います。

題意が複雑な時は、試験終了前に設問文と解答を読み返す中で「あ!誤解していた!」と気づき、慌てて消しゴムで1行か2行消して書き直すトラブルが起こりがちです。

以上の逆ザヤ沼問題にハマらないようご注意下さい。

 

事例Ⅱ:マーケティングと流通の事例

事例Ⅱはご覧の通り文字コスパが高めです。
総文字数も3事例中で最も少なく、設問数も毎年4問です。

事例Ⅱは「抜き出し問題」は結果コスパが高く「ヒント多すぎ問題」が逆ザヤ沼問題化する可能性が高い傾向です。

ただし例年「抜き出し問題」である第1問は例外です。
第1問は「戦略レイヤー(特に競争戦略レイヤー)/要因分析」問題であることが多いのですが、解答文字数が150字を超えて文字コスパが低いことが多いため、第1問の骨子作成に時間をかけ過ぎてしまうと非常に危険です。

第1問の時間かけ過ぎに気をつけろ!は事例Ⅰと事例Ⅱの共通点ですね。

第2問以降のレイヤーは「ターゲット+4P(製品・販促・販路・価格)」から頻度的には「販促>製品>販路>>>ごく稀に価格」が出題されます。

与件文には数多くの「解答要素になりそうな文言」がばら撒かれているので、設問文の題意に合わせて与件文から正しく過不足なく引っ張ってくることが重要です。

また事例Ⅱは設問の数が少ないため文字コスパだけ見ると青色セルの割合が多くて一見ウハウハですが、とんでもありません。設問の数が少なく1問当たりの配点が高いということは、うっかり題意を読み違えた時のマイナス・インパクトが大きく大事故に繋がりやすいということです。

さらに事例Ⅱは「店内の接客での提案」や「夜の活気を取り込んだ」「中小建設業と連携」のように制約付きの設問が多いです。制約を外せば「うっかり題意を読み違えた解答」と見なされ、配点の高い設問で他の受験生が点を得る中自分だけ点を失うことになりかねません。事例Ⅱでは特に制約に敏感になって下さい。

ちなみにターゲットを特定して施策を考えさせる問題が多いのですが、ターゲットが単一か複数か、10代&40代か、40代&50代かで「唯一絶対の正解を当てないと0点」とはならないようです。
とはいえ、ターゲット1つが最適な問題で複数ターゲットを書いてしまい、間違ったターゲットに対する余計な施策に結構な文字数を使ってしまうと失点が大きくなるので注意が必要です。
ターゲットを複数にするときは、施策や理由のバランスを半々にするのか、与件文により確かな根拠が書かれている方を多めに書くのかなど、事故リスクを下げる方策を検討して下さい。

最後になりますが、過去問は5年分を何周も解くと決めていらっしゃる方、いらっしゃると思います。
そのこと自体に問題はないのですが、その場合はとあるリスクに気付かない可能性があるためご注意下さい。

R1~H27の過去問では体験できない出題形式

H26年:PPM問題とデシル分析問題
第1問 PPMのフレーム分析を活用した戦略レイヤー/要因分析問題
第3問 デシル分析結果に基づく重要顧客の特定や今後の戦略

H25年:販売実績データ分析
第3問 イベント開催とPOP掲出が販売実績に与えた影響

どれも計算を要する設問や特徴的な図表問題ですが、2年連続出題された出題実績がある以上、今後も出ないとは限りません。

事例Ⅱは計算機を机に置いて受けなければならないこと、御承知おき下さい。

 

 

事例Ⅲ:生産の事例

事例Ⅲは相対的に文字コスパが悪いです。っていうか真っ赤ですね。

その中でも第1問だけは直近3年間において例年文字コスパが高めです。80文字のR1年、H30年は配点20点が与えられ、文字数が140文字のH29年は配点が30点と、比較的に文字数と配点が連動する傾向にあるためです。

それ以前は以下の通り。H27年から今の傾向に変わったようです。

H28年 80字、配点20点
→カット野菜業界における強み40字と弱み40字
H27年 80字、配点20点
→自動車部品業界参入時の強み40字と弱み40字
H26年 60字、配点10点
H27年 60字、配点10点

一方で、全設問を合わせた文字コスパは1文字0.18点と3事例中で最も低いです。
解答文字数も直近3年間の平均が560文字。事例Ⅰは517文字。事例Ⅱは463文字ですので、圧倒的に書かせる文字数が多く、試験全体の勝敗のカギを握る事例Ⅳの前に気力体力を削る大きな壁として立ちはだかります。

第1問の文字コスパが高いのに全体で見ると低い。つまり第2問以降の文字数が圧倒的に多いことを意味します。しかも「配点の割りに」です。実際に見てみると、第2問以降はどの設問も120字、140字で問われます。

またこの事例Ⅲ、上の画像の「題意」の列をご覧いただけるとお分かりになる通り、「効果とリスク」や「問題点と改善点」「課題と対応策」と、切り口を2つ書かせる形式の設問が多く出題される点が特徴になります。

例えば「C社が生産性を向上させるための問題点と改善点を120字以内で答えよ」と出題されたとします。本当に事例Ⅲでよく見る形式の設問ですね。

これに対しては、

問題点は、①~(20字)、②~(20字)であること。改善点は、①~して標準化、マニュアル化した上で計画的なOJTを実施(30字)、②~して内段取りの外段取り化や生産ロットサイズの適正化を図り(30字)、納期遵守と品質改善を実現する(締めに「効果」を20字書く)

みたいなバランスで書くと、問題点で2要素、改善点で2要素、+効果という構成で120字や140字は平気で埋まります。

事例Ⅲは「切り口2」つで問われることが多い、これはよく覚えておいて下さい。私が令和元年の第2問の「効果とリスク」に対してリスクしか書かなかった(大事故)みたいなミスは、絶対に避けたいです。

 

最後に、事例Ⅰは過去を問う設問が多く事例Ⅲは未来を問う設問が多いです。

繰り返しますが、事例Ⅰは

・過去における戦略レイヤーの要因分析を前半の設問で考えさせる
・後半の設問で「組織構造問題」「人的資源管理問題」を問う形式にする

これにより「A社の現在の戦略を理解した上で戦略に最適な組織構造と人的資源管理を考えさせる(組織は戦略に従う)」という構成です。

これに対し、事例Ⅲは令和元年に出題の幅が広がりました。

【これまでの事例Ⅲ】

★与件文に「問題点」を多数記述した上で、

・第1問で強みを認識(平成29年度は変化球の年でした)
・第2、3問で与件文中の問題点を解決させる
・最終問題で強みを活かして「社長の思い」を実現するための未来戦略を書かせる

 

という構成だったのに対し

【令和元年の事例Ⅲ】

★与件文に既存と新規の生産概要と今後のビジョンを記述した上で

・第1問で強みを認識
・第2、3問で既存と新規生産を両立させ事業拡大するための具体策を検討
・最終問題で強みを活かして「社長の思い」を実現するための未来戦略を書かせる

 

というパターンが登場して、言葉は悪いですがワン・パターンでなくなった印象です。もしかしたら今後もパターンを増やしてくるのかもしれませんが、令和2年度は逆に従来のパターンに戻る可能性もあります。

一方では、上の図の「解き易さ」の列に書いた「在り方?」「JIT知識必要」「図解、図解」「切り分け難、切り分け難」と受験生を悩ませる与件の登場は今後も続くと思われます。

いずれにしても「社長が何をしたいのか?どうありたいのか?」を事例Ⅲにおいても第一に考え、必ずヒントは与件文中にあるのでそれを探し出し、正しくお使いいただき骨子と解答を作成していただけたらと思います。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
✅ 対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

 

また長文となってしまい、すみませんでした。
いよいよ、猛暑withマスクの季節が終わりそうです。
涼しい日も増えてきましたが季節の変わり目は体調を壊しやすいので無理して自分を追い込みすぎないようご注意下さい。

べりーでした。


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皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

日時:2020年9月5日(土) 9:00~18:00
(18時以降、懇親会を予定)

場所:オンライン (zoom)
内容:1日で令和元年度の事例Ⅰ~事例Ⅳまでを扱う予定です
‐ 道場メンバーによるワンポイント講義
‐ グループに分かれてディスカッション
人数:12名程度
受付開始8月25日(火) 12:00~  ※先着順となります※満員御礼!
受付方法こくちーず

※タイムスケジュール等の詳細は、こくちーずにてご案内いたします

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twitterもよろしくお願いします。

 

合格に十分な実力発揮の準備!

✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

おはようございます。べりーです(過去投稿記事はこちら)。
今日も一発合格道場をご覧いただきありがとうございます。

さあ9月に入りました。
皆様、勉強の進捗具合はいかがでしょうか?

去る8月29日(土)の23時から25時まで、新・道場企画「土曜だから夜ふかし」を開催しました。
これまでの大規模イベントでは難しかった深い話もあり、結果的に25時では終わらず、27時までオンラインかつノンアルコールでひたすら相談会を行うストイックな会となりました。
試験勉強後にお疲れの中ご参加下さった皆様、誠に有難うございました。

この中でやはり痛感したのは「この時期、多くの方がご自身の成長の手ごたえが感じられず、とても悩んでいらっしゃること」です。

独学の方、2次試験初挑戦の方は特にそうだと思いますが、「80分で終わらない」「120分かけて解いて、キーワードはかなり書けたのに全体的に題意を外している気がする」「全く成長している気がせず途方に暮れている」「手ごたえが無さ過ぎてかなり意欲が低下している」、等々の悩みを沢山の方から伺いました。

自分の初年度を振り返ると、1次試験後1カ月半というと9月中旬ですから、本試験まで1カ月しかないという時期でした。
この時期は確か、80分で解くことを自分に課し続けた結果、ようやく5、6回に1回ぐらいの割合で80分間でマス目を埋められるようになってきたばかりの頃。
右も左も分からないまま受けた直前模試の出来の悪さに衝撃を受け、それでも本番まであと1カ月しかないのでとにかく足掻きまくっていました。
もうがむしゃらにやるほかないというか、周りと比較する余裕もありませんでした。

このように、似たような状況の初学者は少なくないはずです。

たとえ今「全く成長が感じられない・・・」と途方に暮れていても、10月に入る頃、もしくは試験の直前1週間になるかも分かりませんが、きっと「恐ろしく成長している自分」に気付くときが来るはずです。

「インプット面」は、そろそろ9月、10月に学習の中心に置く教材を絞り込んで下さい。
「アウトプット面」は、解答時に自分がやらかした事故を「デスノート」に一元化することを始めて下さい。
あわせて、勉強会等に参加して人の意見を取り入れて、これは!と思うことをデスノートに追記して下さい。

今年限りでもう終わらせてNEXTステージへ進みたいじゃありませんか。

今は思う存分に足掻きましょう。

ただし、睡眠時間をなるべく確保してぜひ体調を壊さないようにして下さい。

 

2次試験とは何か

事例Ⅰに入る前に、大きなところから確認です。

2次試験は、問題用紙にズバリと書いてありますが「中小企業の診断及び助言に関する実務の事例問題」を記述式で4科目解答する試験です。

 

「診断及び助言に関する実務の事例問題」の事例企業は、中小企業庁に集約された過去実績データの中から選ばれた企業がモデルとなっているケースもあるようです。

また、診断と助言の内容は何でも良いわけではなく、「作法」と呼ばれる解答の方向性や決まり事のようなものがあります。

「作法」はぜひ下記をご覧下さい。

11代目Tomatsuによる3部作、学びが多いです。

【2次対策】事例毎の特徴・お作法を知る~事例①編~
【2次対策】事例毎の特徴・お作法を知る~事例②編~
【2次対策】事例毎の特徴・お作法を知る~事例③編~

 

各事例横断で重要なノウハウがこちら。
どちらも知っておくべき重要テクニックです。

解答枠の作り方【中小企業診断士2次試験】 by 岩塩
因果関係はこれでばっちり!「何を書くか?」より「どう書くか?」 by おべんと君

ぜひまだご覧になっていない方はまとめて目を通して下さい。
その結果、これからの2次試験対策の学習において得点が安定することが期待できる筈です。

 

2次試験の作法とテクニック

さて、ここで今一度振り返りたいのは、「作法」や「解答枠や因果関係といった重要なテクニック」がなぜ必要かということ。

なぜか。それは、そこを知っていると「診断及び助言に関する実務の事例問題」へより上手く対応でき、得点の安定化が見込まれるからです。

では「作法」や「重要なテクニック」はあくまで筆記試験対策であり実用的でないのか?

答えは「否」です。

2次試験は「論述試験」と「口述試験」で構成されますが、論述試験だけでなく「口述試験」においても「この切り口にはこの1次知識を答える」といった「作法や重要なテクニックに知見があるか、実践できるか?」が試されていると、ひしひしと感じます。
やはりそこがコンサルとしての素養ということだと思いました。

また、合格後に「実務補習」として班分けして実在する企業を訪問し「診断及び助言の実務」を行いますが、その時も2次試験で学習した「作法」や「重要なテクニック」をベースに思考すると、チーム内のコミュニケーションや合意形成も円滑に進みますし、何より診断先企業の社長にも受け入れていただき易くなります。

試験に受かるために学んでいるのではなく、中小企業診断士になり、どこかに実在するA社長、B社長、C社長、D社長の思いを受け取り、社長がありたい姿を目指す上で力になるために「提案すべきことを提案できる人材」になる。

そのために、この一見答えのないような試験に向き合っていることを、皆様ぜひ忘れないで下さい。

そして、私はこの「社長の存在、社長の思い」を意識することが、当試験に臨むうえで非常に重要であると考えました。

 

【全事例共通の重要ポイント】

①「社長の思い」が最優先すべき「最大のヒント」
・・・したい、・・・を目指している、
・・・をモットーに、
・・・という夢、
・・・を志向した、ビジョンである・・・、等々


②その設問が「企業戦略・事業戦略(SWOTや競争戦略)」なのか、それともより具体的な「オペレーションレベル」なのかを正確に把握する

③聞かれたことに素直に答えるために「解答の型」と「因果を押さえる」ことが重要

 

②はTomatsuの記事にあった「(2)人事・組織に絡めた解答を意識」および「(3)レベル感(レイヤー)を意識」で説明されている通りです。

③は上記の岩塩とおべんと君の記事に書かれている通りです。

そして今回付け足したのが①です。
「事例問題全体の題意」を把むために非常に重要であると考えておりました。

※題意・・・問題の意味

 

社長の思い

前回の記事にも書きましたが、「与件文(=問題用紙の冒頭にある事例企業の沿革や状態を”与件”として書かれた文章」は診断先社長からの「説明内容」であり、「設問文(=問題1、問題2等の問題文)」は診断先社長からの「相談内容」と考えて下さい。

 

例えば、あなたが中小企業診断士として診断先企業の社長室で社長から沿革と状況説明を聞き、さらに具体的に「新規事業の拡大と、旧態依然の経営体質の改革を実現したいんだ」という思いを説明されたとします。

その上であなたが「それで社長、この度はどのようなご用向きでしょうか」と話の続きを促すと、社長から「当社にとって今後の事業展開に最適な組織構造はどのようなものだろうか?」と質問されたとします。

これに対して、「技術伝承のためにベテラン社員による計画的なOJTを実施しましょう」とか「全社横断PJを設置して現在の主力事業へ製造・開発・販売のリソースを集約し、更なるシェアップを目指しましょう」と答える人はいないと思います。

言われた通り”素直”に、社長の思いとして伺った「新規事業の拡大」と「経営体質の改革」を軸として「社長が気づいていない施策」のうち、他の受験生も書くであろう当たり前の提案を当たり前に書く。
私は、これが何よりも重要であると考えるようにしていました。

もし今回の相談内容(設問文)だけ告げられて提案内容を考えなければならなかったとすると、題意を踏み外す可能性は99.999・・・%です。
当たり前ですよね。そうならないために社長は事前に「事例企業の沿革や現在の状況」(与件文)を説明してくれたのですから、その内容を真っ先に踏まえる必要があります。

その中でも最重要な情報「与件文中に散りばめられた社長の思い」です。

これを拾えるかどうか。
特に事例Ⅰではここが勝負の分かれ目になると考えていました。

では実際にどのように散りばめられているのか?を事例Ⅰを題材に見てみたいと思います。

 

事例Ⅰの解答の糸口(ヒント)

事例Ⅰは組織と人事の事例問題です。
事例Ⅰとは何か?については上記のTomatsuの記事に丁寧に書かれていますので、そちらをご参考下さい。

この事例Ⅰ。事例ⅡとⅢに比べて圧倒的にヒントが少ないと言われており、それを理由に苦手とされる方も多くおられます。

具体的には、事例Ⅱはヒントとなる要素が多数登場する中で「SWOT(強み・弱み・機会・脅威)やターゲット等の正しいヒントを抽出し正しく使うこと」が求められるため、「ヒントが少ない」とは真逆です。

事例Ⅲは、問題点がはっきり書かれている中で「生産管理・生産実施・情報管理等のレイヤーを正しく切り分けて、問題点を解決・提案すること」が求められるため、「ヒントが見つからない」ということはあまり起こりません(事例Ⅲは出題傾向が変化している部分もありますが、概ね上記の通りかと思います)。

一方の事例Ⅰは、事例Ⅱのような分かり易いヒントはあまりなく、事例Ⅲのような分かり易い問題点もあまり書かれておりません。

それでもA社社長は「組織構造」と「人的資源管理」についてテコ入れを図りたいと考えているわけで、そこには社長の思いがあるはずであり、実はきちんと与件文に書かれています。

そこ、つまり「与件文中の社長の思い」をガチっとロックオンして各設問すべてに取り込むつもりで臨む。

それを踏まえてポイントをまとめてみました。

 

【事例Ⅰの重要ポイント】

①特に「社長の思い」が大事!最優先すべき「社長の思い」は今後の方向性を指し示す指針

②「組織構造」「人的資源管理」のどちらも社長は思いを持っているから現状を変えたい

③解答の文末に「効果」を入れたいときは「社長の思い」をそっと置くのが吉

④可能な限り「社長の思い」を書きたいが、不自然に感じるなら絶対NG

 

事例Ⅰの「A社長の思い」は重要なヒント

ところで先日、おべんと君が制約条件を守るとは何か?社長の思いに沿っているか?という記事を投稿しました。

この記事は「設問文の制約条件=社長の思い」であり、そこを外すと「話を聞いていない」と判断されて一発退場になりかねないと、制約条件を押さえて解答作成することの重要さを説いています。
私もその通りだと思います。

上にも書いた通り、「設問文」は診断先社長からの「相談内容」ですから、このコミュニケーションでエラーがあっては診断・助言の内容も社長の期待に応えることが難しいでしょう。

上記の例で組織構造を問われているのに「ベテラン社員によるOJT」を提案したのがこの例です。

社長が「人を増やしたくない」といったら採用は提案できないし、「給与やインセンティブ以外で」と言ったらそれら待遇面の提案は絶対に避けるべきなのです。

与件文中の社長の思いが題意から逸れないための重要なヒントであるのと同時に、設問文中の制約条件もまた社長が与えてくれた重要なヒントであるとお考え下さい。

ちなみに上記の例で「既存事業にリソースを集約」と提案したのは「与件文の題意(社長の思い)から逸れた事故」の例です。

 

さて、事例Ⅰの与件文の中には社長が「こうありたい」と考えるビジョンや課題が必ず含まれています。
ここから先では、そこを押さえるということの意味を考えるために、具体的に与件文を見てまいりたいと思います。

 

【注意!】
ここから先は実際に出題された与件文を用いた内容になります。
特に令和元年の過去問学習を超直前期にとっておきたいという方は読み飛ばしていただきたく、うっかりご覧にならないようにご注意下さい。

 

令和元年の事例Ⅰ

下記の画像は左から問題用紙の1ページ目、2ページ目、3ページ目です。

そしてオレンジの枠で囲った部分は私が「社長の思い」だと考えた箇所です。

 

 

1ページ目の「社長の思い」
・(若い経営トップとともに)事業拡大に取り組んでいる

 

2ページ目の「社長の思い」
・長年問題視してきた高コスト体質の見直し
・時代に合わせて再生するため経営改革
・苦渋の決断でコストカットした部分を賞与に回す
・新規事業の拡大

 

3ページ目の「社長の思い」
・再生に向けて経営改革に取り組む
・熟慮して組織再編を見送り

 

これらを踏まえ、社長の思い・ありたい姿を要約するとこうなります。
要約すると「2つ」に集約される年が多いのですが令和元年は3つでした。

【社長の思い(要約後)】

時代に合わせて再生するための経営改革

利益体質の改善

新規事業の拡大

 

この社長の思いを要約した文言を設問文の最上部余白に大きく書き入れると、設問解釈時や骨子作成時に道を外れずにすむと考えました。

※私は「設問文下の余白に骨子を書き込む派」だったので特に。

 

 

「解答プロセス」として書くと、私はこのような手順でした。

①与件文の第1段落(企業概要)と最終段落を読む
②設問解釈する
③与件文を読む

までは一緒ですが骨子作成の前に④を行いました。

④社長の思いを設問用紙の上部余白に書く
⑤骨子作成する(ここまでで開始後40分間)
⑥解答用紙に記入

この順番であれば骨子に社長の思いを反映しやすくなるかと思います。

「工程」を増やすことは時間を割く「重要な意思決定」になるので、ご自身に合う合わないはよく吟味して下さい

 

さて、ここで令和元年から直近5年間の与件文を並べてみます。

※「まだ手を付けていない」という方もいらっしゃると思うので、上の令和元年のように具体的に要素を書き出すこともしませんし、画像も拡大しないようにしておきます。

 

直近5年間の与件文を俯瞰する

先ほどと同様に与件文3ページの画像です

上から令和元年→平成30年→平成29年…と並べました。

 

 

■令和元年の長文化

各年度とも1ページの行数が29行である構成は変わらないため、横並びで比較できます。
それを踏まえると、改めて年度ごとに「3ページ目のボリュームの違い」がはっきりと分かります。

特に与件文が長いのが平成28年度と令和元年度。
しかし、平成28年度も長文とはいえ、文字数で比較すると令和元年は直近5年間では別格です。

・平成30年 2,368字
・平成29年 2,221字
・平成28年 2,739字

に対して、

・令和元年 2,958字でした。

確かに長文化したが、はたして今後もこの傾向が続くのでしょうか?

 

■与件文から社長の思いを見出す

令和元年度と同様に各年度の与件文中に書かれたA社長の思いをオレンジ色の枠で囲みました。

与件文はざっくりいうと「現在→過去→未来」という構成で書かれることが多いため、社長の思いが記述される「位置」も何となく規則性が見出せそうな気がしますが、「そこに書かれている筈!」と決めてかかることは非常にリスクが高いのでおススメしません。
あくまで「この辺りにあることが多いんだ」ぐらいに覚えておいて、どうしてもヒントが見つからないときに「手掛かりになれば良いな」程度にしておいて下さい。

ただし、「最終段落に社長の思いが書かれている年度が多い」ということは上記の通り「事実」であり、当てにして良さそうです。

私は、設問解釈を始める前に「第1段落の事業の概要」と「最終段落の社長の思い」を先に読む!と決めていました。

ということで、ここで注目したいのは位置ではなく「オレンジ色の枠の数」です。
社長の思いが「重要なヒント」だとすると、毎年結構な数の「重要なヒント」が与えられていることが分かります。

これを拾うことができれば、「SWOT(強み・弱み・機会・脅威)」や「過去の成功例、失敗例」といった分かり易いヒントがもし見つけづらかったとしても、題意を大きく踏み外すリスクが減ると考えます。

私は社長の思いを見つけたらオレンジ色のマーカーで目立つように線を引きました。

 

【閑話休題】
事例Ⅰでヒントが見つからない時の奥の手

・過去の成功例や失敗例を活かす
・設問文中の文言と同じ文言を与件文から探す
・繰り返し登場する文言に注目する
・設問文中にある「制約」から推測する
・「つまり」など強調する接続詞に続く文章に注目する
・「圧倒的に」「劇的に」等のパワーワードに注目する
,
(順不同)

 

 

■今後は与件文3ページが常態化する?

繰り返しになりますが、令和元年の与件文は長文化しました。

・平成30年 2ページ+9行(2.3ページ)
・平成29年 2ページ+3行(2.1ページ)
・平成28年 2ページ+19行(2.7ページ)

に対して、

・令和元年 2ページ+24行(2.8ページ)でした。

このまま「与件文3ページ時代」に突入するのでしょうか?

上記の与件文を見比べると、令和元年は他の年度よりも「社長の思い」の記述の数(オレンジ色の枠の数)が多いことに気付きます。

もしかしたら・・・ですが、令和元年の事例はそのままだと解きづらい等の理由で「社長の思い」を随所に入れ込んだ結果、与件文が長文化したのかもしれません。

だとすると、「事例Ⅰの与件文はいよいよ3ページ時代に突入した」「与件文は長文化のトレンドだ」と一足飛びに考えるべきではなく、単発的であったかもしれないという想定もしておくべきでは、と。

もちろん、令和2年度も与件文の長文化を想定して備えておくことは必要です。
当日、そんなことでいちいちショックを受けている暇はないからです。
令和2年度も長文化したら「ヒントが多く埋め込まれているかも」と前向きに捉えましょう。

ただ、与件文が長いと疲れます。
本試験ではヒントを探しながら限られた時間で読まなければならないため、単なる文字数以上の負担を感じます。
令和2年度の与件文がまた2.1ページ、2.3ページ程度に戻ることを願って、そのような推測をしてみました。

そして最後にもう一つ。

令和元年の事例Ⅰは「社長の思い」がヒントとして多く与えられたと書きました。
だとすると、もしかしたらこの年に点が伸びなかったとしたら「社長の思いを上手く受け取れなかった」ということはないでしょうか。

ではここから検証を、、、と思ったのですが、既にかなりの長文となってしまったため、今回はここでまとめに入ります。

 

まとめ

組織・人事の事例は社長の思いに従う

 

まとめ①

相対的にヒントが少ない事例Ⅰは「社長の思い」を汲み取りまくる

まとめ②

与件文(事前説明)の中の「社長の思い」は過去/現在を問う設問でも、未来を問う設問でもどちらも重要な解答要素となる

■過去/現在
A社はの強みは何か?成長を遂げた要因は?
=機会+強み+社長の思い

■未来①(組織構造)
A 社の存続にとって懸念すべき組織的課題は?
社長のありたい姿-現状の弱み

■未来②(人的資源管理)
社員のチャレンジ精神や独創性を維持するために必要な施策は?
社長のありたい姿-現状の弱み

まとめ③

「組織構造」と「人的資源管理」の設問(幸の日も毛深い猫)で社長が組織・人事を変革したい理由を「社長の思い」から探してみる

組織(人事を含む)は戦略に従う。戦略は社長のありたい姿を実現するための方策。
→→組織は社長のありたい姿(思い)に従う

まとめ④

外すと怖い「設問文中の制約条件」は実は社長からの大切なヒント

解答のブレ幅が広すぎる際にその幅を絞り込むための重要なナビゲーション
→→絞り込まれたブレ幅に収まり切らないと振り落とされかねない

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
✅ 対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

 

今回はピンクの枠に挟まれて肩身が狭い、です。

べりーでした。

 

【特集】
受験の女王ティアラ × 一発合格道場コラボ
2次試験直前!
プラス20点を実現する最終チェックリスト


雑誌「企業診断 10月号(9月28日発売)」に受験の女王ティアラことTACの津田まどか講師と当サイト「一発合格道場 11代目(2020年度のいつものメンバー)」によるコラボ記事が掲載されることになりました。
4科目それぞれでプラス5点=計プラス20点を実現するための事例Ⅰ~Ⅳの最終チェックリストと銘打って、発売時期にピッタリな実用的コンテンツを雑誌記事にて公開します。
本試験1カ月前という超直前期の入り口に立った時、「来た道の点検」と「進む道の確認」に、よろしければ活用し倒して下さい!


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<よろず相談会のお知らせ>

日時:2020年8月29日(土)23:00~25:00

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・内容:独学者向けの「ユルいアドバイス」と「よろず相談会」
(相談会は6~7名/班を20~30分毎に入替形式)

人数:約20名(※応募多数の場合は抽選といたします)

・受付期間:8月11日(火)6:00~8月21日(金)24:00

・受付方法:Googleフォームにて必要事項入力

・参加確認:8月22日(土)までにEメール連絡
(※抽選の場合、外れた方への連絡は致しかねます)

        

twitterもよろしくお願いします。

 

 

合格に十分な実力発揮の準備!

✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

おはようございます。べりーです(過去投稿記事はこちら)。

前回は事例Ⅳを取り上げました。
そして最後にまとめとして、「愚直に過去問と向き合い、計算力を磨き、「ミス発生→原因分析→対策検討→手順に落とし込み→習慣化」を徹底することが重要です」と書きました。

事例Ⅳでは小さなミスの積み重ねが命取りとなりかねないため、ミスしないための準備が必要というお話でした。

一方、事例Ⅰ、事例Ⅱ、事例Ⅲはどうかと言うと、あまり「ミス」とは言いません。では何というか。

「事故」と言います。

 

なぜ事例Ⅰ~Ⅲは「事故」というのでしょうか?

Ⅳの出題傾向

なぜ「事故」というのか?の推測

1.事例Ⅰ~事例Ⅲには明確な「正解」がないため

2.人為的に発生する事象であり、故意により起こるものではないため

3.同じ失敗を繰り返しているうちにいつか大きな失敗を起こしてしまうため

 

1.事例Ⅰ~事例Ⅲには明確な「正解」がない

皆さんご存じの通り、出題者である中小企業診断士協会は2次試験の模範解答を発表しません。
合格発表と同時に「出題の趣旨」といういささか曖昧な発表をするだけです(令和元年の「出題の趣旨」)。

では、採点基準や模範解答がないのに合格/不合格を判定できるかというと恐らくそんなことはなく、採点時には何かしらの基準があるはず、というのは一発合格道場の9代目きゃっしいが記事(コチラ)にした通りだと私も思います。

きゃっしいは次の通りに伝えています。

答案が採点されるときは、この与件文や1次知識に基づいて作られた模範解答や採点基準を手元に置きながら採点するはずです。

ということは、自分の解答にも与件文の言葉が書かれていたら、採点者としては「この記述は採点基準のどの部分のことを言っているんだろうか??」といったように余分なことを考えずに「採点基準と同じようなことが書いてあるな」と思って○をつけてくれるのではと思います。

(中略)

与件文の言葉はそのままにしながら、採点基準にヒットしてそうな与件文中のキーワードをいかに多く盛り込むか、という練習を普段の過去問や演習問題では行っていました。

これはまさにその通りだと私も思います。

 

例えば、2次試験は何年も合格できない人がいる一方で、多くの初学者がストレート合格しています。

この要因の一つに「初学者は「解答の型」などに慣れていないため与件文中の文言を比較的”素直”に抜き出して使おうとし、逆に経験がある人ほどより良くみせたり「解答の型」に当てはめる目的で違う文言に置き換えようとして採点基準から遠くに離れてしまう」ということがあるように思います。

恐らく膨大な数の答案と対峙するであろう採点者は、あなたが書いた解答をじっくり読み込み「なるほど、この受験生は恐らくこういう意味で書いたんじゃないだろうか」と忖度してくれることは一切ありません。

だから拗らせないことわざわざ採点基準から遠ざかるリスクは徹底的に避けるべきです。

 

ということで発表はしないけど恐らく採点基準や模範解答はある。
そしてそこから外れると、事故。

ではどうやって合格点にたどり着けるのか?というゴールへの扉を開く鍵、これを先代たちは「作法」と言いました。

 

”採点基準”に寄せるための作法

①作問者が想定した採点基準にヒットしてそうな「切り口」と「与件文中のキーワード」を正しく盛り込む。

採点者の手元にある採点基準に寄せる!

 

②与件文にないことを書くときはリスクを覚悟する。逆に言えば、与件文にあり設問に関係しそうな要素は「多面的に解答するため」にも”フル活用”する。

与件文診断先企業の社長から受験生への「背景と状況の説明」であり、与件文全体からヒントを探して多面的に答える!(経営理念、社長のビジョン、抱える課題を正しく認識する)


③設問文で問われたことを解答する。問われていないことは解答しない。

設問文社長からの「相談内容」であり、2つ聞かれたら必ず2つ答えるし、「なるべく投資したくない」等の『制約条件』は徹底的に遵守する!(こいつ話しを聞いてなかった?!と思われないように)

 

あとで具体例を挙げて振り返るので、ここでは上記を覚えておいて下さい。

 

2.人為的に発生する事象であり、故意により起こるものではない

かつて、劇場のスクリーンやブラウン管の向こう側で「事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きてるんだ!」と上司にキレてみせた所轄の刑事がいましたが、私も彼と同じぐらい膨大な数の事件(自分が起こす事故)を見てきたので、似た考えを持っています。

「”事故”は試験会場で起きているんじゃない!会場入りするまでの準備段階で起きているんだ!」・・・です。

自分は2次試験を3回受けましたが様々な事故を起こしてきました。
後ほど令和元年を例に説明しますが、それ以前も事故、事故、大事故の数々で、再現答案作成時にガク然とするような経験ばかりです。

その原因は何でしょうか。

ひとつは先述した作法を実行しなかったことが挙げられるでしょう。社長との対話でエラーがあった、
2次試験的に言えば「題意に沿えなかった」です。

そしてもう一つ、名案を思い付いてしまいそれに飛びついてしまった」というものです。

与件には書かれていないけど、与件をヒントに合格実力者である自分だけが考え得る施策。
自分の職歴があればこそ提案ができる一発逆転のアイデア。
やった!これを思い付いた自分だけが80点に手が届くかもしれないぞ。

・・・その全てが「危険」です。

オンライン夏セミナーでCKが語った中に深く頷いた一言がありました。

「中小企業の基本戦略は『個性を活かして成長/競争』ですが、2次試験の基本戦略は『個性を殺して対応』することです」

というものでした。
これまでの人生において皆さんも少なからず「個性=強み」と感じる場面があったのではないでしょうか。
仕事においても「個性を活かした提案や行動」がお客様や会社の仲間を助け感謝された経験もあるでしょう。

ですが、2次試験は国家資格試験として「顧客である中小企業の社長に診断・助言する能力を問う」という特性上、「与件文と設問文」が唯一絶対の正義であり、半沢〇樹さんのようなアイデアマンによる限界スレスレ一発逆転の提案は必要とされていないのです。
そんなアイデアが採点者の手元にある採点基準に書かれている可能性は極端に少ない筈です。

当然私も試験に臨むからには「受かりたい、正答に寄せたい」の一心でおり、「わざと外れたことを書いてやろう」などと考えるわけがないのですが、「よかれ」と思って的外れなことを書いてしまう。
そんな場面がありました。皆さまも恐らく経験されると思います。

この点、ご自身のこれまでの経験を封印し、①与件と設問文の中に書かれている情報だけを糸口として決して飛躍せず、②「他の受験生が書くであろうありきたりな診断と助言」を自分も全て漏らさずに書ききる意識を徹底し、個性を殺して対応して下さい。

これを、会場入りする前の準備段階で固く決意しておくこと。この「準備」によって事故の量をグッと減らすことができます。

 

個性を殺して対応する

①アイデアマンによる一発逆転の提案は2次試験においては”毒”。

②ご自身の並外れた才能とこれまでの誰もが羨む輝かしい成功経験を封印し、「与件と設問文」の中から因果の「因」を見出してそれを糸口とし、決して飛躍しないよう個性を殺して「誰もが書くであろう内容」を書く。

③その結果、与件(事例企業)に寄り添った診断と助言(採点基準に合致する解答)が実行できます!

 

3.同じ失敗を繰り返しているうちにいつか大きな「事故」を起こしてしまう

受験生時代、道場の過去記事で「2次試験の学習時間は半分を事例Ⅳに、残り半分は事例Ⅰ~事例Ⅲに振り分けろ」とあって納得したものでした。
確かに事例Ⅳは努力に答えてくれる年が多い印象です(「年が多い印象」という歯切れの悪さが辛いところですがそれでも事例Ⅳは信じるに足ります)。

一方の事例Ⅰ~事例Ⅲは得点を見込みづらく、「得意感」と「得点」が連動しないところが難敵です。

一つのサンプルとして、私の2次試験3回の成績は、

事例Ⅰ ・・・ A→B→A
事例Ⅱ ・・・ B→A→B
事例Ⅲ ・・・ A→C→B
事例Ⅳ ・・・ C→B→A

でした。事例Ⅳは右肩上がりですが他は一進一退の繰り返しです。

 

また、2次試験は「自信と結果の点数に差がある」ことがよくありますが、これも、事例Ⅳとそれ以外とでは少し意味合いが変わります。

事例Ⅳの場合は、素点で全体の出来が悪い年は一定数の合格者を維持するために「得点調整」が入ると言われています。
「素点で50点だったのに60点を超えてたー♪」というやつです。
特に計算問題は正誤が明確なので配点を予測しさえすれば素点を自己採点できるのですが、そこから10点も得点を動かすダークマター的な何かが存在します。
ちなみにこの得点調整が入る年は「素点が80点だったのに70点だった💀」という現象も起きるようです。

一方の事例Ⅰ~Ⅲでは「自信があったのに得点が低かった」ということがよく起こります。
この場合、振り返ると大きな事故をいくつか重ねていることが多く、発覚する度に衝撃を受けることになります。

衝撃とは大げさでしょうか。
それが本試験であれば年一回の試験です。
その失点は本当に大きくて、痛みすら感じます。

「ミス」というと他で取り返せそうな気がしますが、まさに「取り返しのつかない事故」を起こす可能性があるということです。

そうした事故発生時には必ず「ミスノート」に記録して、事故を繰り返さないようにして下さい。

いや「ミスでなく事故だ」と言っているので、事例Ⅰ~Ⅲの場合は「ミスノート」ではなく「事故ノート」あるいは「デスノート」と名付けても良いかもしれません。

自らが犯した事故の数々が記録されたデスノートは事例Ⅰ~事例Ⅲにおいても非常に役立つツールになります。


出典:DIGITAL FRONTIER

 

事故を繰り返さないために

1年に1回しかない試験で「どうしてこんなことを書いてしまったのか」という事故を起こしてしまうと悔やんでも悔やみきれません。

「今年の合格」を奪いかねない「事故」。

未来の事故につながる原因を見逃さないために、特に「自信があるのに得点が低かった」場合には、自分に何が足りなかったのか?を徹底的に振り返って下さい。


事例Ⅰ~Ⅲも事故を起こすたびに記録し、対策と共に一元化することをお勧めします。

 

ここからは「【実録】2次試験の事故現場」と題して、実際に私が令和元年度(R1年度)の2次試験事例Ⅰ~事例Ⅲで犯した事故を振り返ります。

もし「直近年度である令和元年度の過去問は超直前期まで取っておきたい」というお考えがあるようでしたら、以下は読み飛ばして下さい。

ちなみに3回目の「ABBA」の点数は「67、59、59、79」だったのですが、事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲそれぞれ、見事に大事故を起こしていました。

 

【事故現場:R1年 事例Ⅰ】

我々11代目の再現答案は点数とともに公開されているのでご興味おありの場合はご覧ください(コチラ)。
得点とセットで公開される再現答案は非常に貴重ですよ。

以下、上段の黄色い枠が実際に出題された設問文、下段の「事故現場!」は本設問における私の再現答案です。

まずは地味だけどヒヤッとしたプチ事故です。

 

第1問(配点20点)

A社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。

【事故現場!】

最大の要因は、健康志向が強まりたばこ市場の縮小傾向が進み、葉タバコ生産者の後継者不足や高齢化、耕地面積減少が深刻でニーズがなく、メンテ用の膨大な部品で在庫費用が増大し、収益悪化で事業成立しなかった為。

内部・外部環境分析の問題です。

問われていることに答えられていないタイプの事故です。
「最大の理由は何か。」と問われて「最大の要因は、」と答えています。

以前に「解答の型」について岩塩が書いた記事(コチラ)の中で、「(設問解釈時には)オウム返しに問われたことを解答の枠として書く」と述べており、私も同じやり方だったのですが、本試験の最初の科目の第1問ということで浮足立ったのか「最大の要因は」と書いてしまいました。

解答の中身は「理由は?」という題意から離れていないものの、リアルな場であれば冒頭で「話を聞いてない」と思われても仕方がありません。

 

続いてA社が企業風土を変革し新たな一歩を踏み出す重要な設問です。

第4問(配点20点)

新経営陣が事業領域を明確にした結果、古い営業体質を引きずっていた A 社の営業社員が、新規事業の拡大に積極的に取り組むようになった。その要因として、どのようなことが考えられるか。100 字以内で答えよ。

【事故現場!】

要因は、新市場拡大の土台として①営業業務をIT化し近代的経理体制で営業所毎の業績への認識を統一化②成果主義的報酬制度で若手社員の意欲向上を図り③ソフトウェア開発の勉強会や外部研修参加で育成強化したこと。

人的資源管理に関する問題です。

現場では「業績の可視化→業績に応じた報酬制度で意欲向上→育成強化」というストーリーを考えました。全て与件文に載っている要素です。

がしかし、社長は与件文(=背景や状況説明)の中でもっと重要なことを話してくれていたのです。
それが「高齢者を対象とした人員削減」です。
その効果として「これを乗り越えたことで従業員の年齢が 10 歳程度も引き下がり、コストカットした部分を成果に応じて支払う賞与に回すことが可能になった」とまで書いてあり、苦渋の決断を下してこのような効果を実現した社長に対し私の解答は「ピントが合ってない」と思われても仕方がないと思います。

「2次試験を診断・助言の実務の場だと思え」という人がいます。
だから2次試験会場にスーツ姿で臨む人もいると聞きます。
それぐらい、2次試験において問題用紙の向こうに事例企業の社長をイメージすることは「題意を外さないための手段として有効」だということでしょう。

 

ちなみに11代目で再現答案を公開している10名の内、人員削減に触れているのが7名、触れていないのが私含め3名でした(3名中2名が60点未満)。

配点が5問とも均等に20点ずつだったのでまだ傷が浅かったと言えますが、もし「重要な問題」ということで配点が大きければ、私の解答ではその分失点が大きくなっていたと思います。

 

【事故現場:R1年 事例Ⅱ】

続いて事例Ⅱです。結構盛大にやらかしました。

第2問(配点30点)

B 社社長は初回来店時に、予約受け付けや確認のために、インスタント・メッセンジャー(インターネットによるメッセージ交換サービス)のアカウント(ユーザー ID)を顧客に尋ねている。インスタント・メッセンジャーでは個別にメッセージを配信できる。
このアカウントを用いて、デザインを重視する既存顧客の客単価を高めるためには、個別にどのような情報発信を行うべきか。100 字以内で助言せよ。

【事故現場!】

B社は個別顧客ごとに①初回来店時に高評価だったデザインに似たデザイン・オプションを提案して関心を促し②卒業式等の衣装の雰囲気に合わせたストーンオプションを提案し③季節ごとのアート・オプションを提案する。

インスタント・メッセンジャーのアカウントを用いた販促施策の問題です。

この事故は「多面性を欠いた」これに尽きます。

「デザイン重視の既存客の客単価向上」という目的が「制約条件」として与えられていますが、「客単価向上=サービス単価向上策」と単純に考えてしまいました。
来店頻度向上と関連購買によっても客単価向上が狙えますが、当日の私は、より高単価のサービスを販売促進する!というアイデアに一直線に突っ走ってしまいました。

その結果「表 B社の価格体系」に目が行き、「3種類のオプションをターゲットとシーンを書き分けた上で全部乗せしたら最強じゃん!」と思いついてしまいました。
私の解答は100字を使ってオプションのことしか書けていません。
どのように提案するのか?の具体的な手段も書き漏らしています。
なのに自分の解答には結構自信を持っていました。危ないパターンですね。

皆さんも夏セミナー等で「ひらめきやアイデア答案は高リスクだから気をつけろ」としつこく言われたと思いますが、まさにこれがその事故現場です。

私の解答がいかに薄っぺらであるかは?高得点答案と見比べてみると一目瞭然です。

 

【いけちゃん78点答案!】

顧客に好きな絵柄・SNS上のネイル写真の共有を依頼すると共に、顧客の予算を踏まえつつ、気に入りそうなB社の凝ったデザインのネイルを提案して顧客要望を具体化し、アート・オプションの利用を促す。

私のモノトーンな答案と比べて、非常に彩り豊かな答案です。

①好きな絵柄やネイル写真の共有を依頼(情報収集)
②気に入りそうなデザインのネイルを提案(顧客要望を具体化)
③アートオプションの利用を促す(高価なサービスへの誘導)

しかもB社の強みである「凝ったデザイン」を活用することで「因果」の「因」に使っています。

更に言えば、最終的に「オプションの利用を促す」という施策に結びつくのは同じですが、いけちゃんは「情報収集→顧客要望を具体化→サービスへの誘導」という構成になっており、「なぜそれをするのか?」の納得性が高いのも素晴らしいと思います。

いけちゃんの解答と比較すれば、私のアイデアがいかに自らの視野を狭めたかがご理解いただけたかと思います。

 

これを皆様は反面教師として下さい。

「ひらめき」より「与件文と設問文に忠実」

「一点集中」より「多面的」

「施策の羅列」より「因→果、因→果」で納得感を高める。

採点者の手元の採点基準に寄せて書くその重要さがよく分かると思います。

 

 

【事故現場:R1年 事例Ⅲ】

最後に事例Ⅲの事故現場です。これはかなり失点したものと思われます。

第2問(配点 20 点)

自動車部品メーカー X 社からの機械加工の受託生産に応じる場合、C 社における生産面での効果とリスクを 100 字以内で述べよ。

【事故現場!】

リスクは①X社の熱処理部品全ての機械加工の受託で初めての本格的量産機械加工のため生産ラインが混乱②混乱による納期遅延③新たな工作機械の導入や機械加工能力を2倍にする資金不足や④既存取引先との関係悪化等。

 

事例Ⅲは「生産実施」と「生産管理」のどちらを問われたか?の判定が重要です。
この問題は「生産実施面の効果とリスク」の問題です。

なのに、「リスク」しか書いていません。
聞かれたことに答えていないタイプの「究極的な事故」です。

各受験校の採点サービスで「片方しか書いていない答案は初めて見た」と言われたので相当珍しい「大事故」だったのだと思いますが、配点20点のうち10点は「最初から消えた」ことになり、残りの10点のうち6点か5点が入った程度だったのではないかと想像します。

ということで15点を失ったかもしれないこの問題、反省点として私がデスノートに記録するのであれば、こう書くでしょう。

【事故の種別】設問文の「制約」破り
【事故の内容】「効果とリスクを述べよ」に対し「リスク」のみを解答
【再発防止策】骨子の「型」を作成時に、設問文の制約や指定に漏れなく対応したかを「指さし確認」し、型に転記したら設問文の当該記述部分の文字を消し込む(「/」と書き込む)

 

恐らく、事故の種別には「1次知識の理解不足」や「アイデア解答(俺様解答)」「レイヤー違い」「タイムマネジメントエラー」等々の文字が踊ることになります。

ちなみに「効果とリスク」を100字で書かせる問題で「リスク」しか答えなかった場合、いくらなんでも「マス目が多すぎ」と思わなかったのか?と思いませんか?

正直言って「与件文からの抜き取り要素が結構長文いけるな」とは思いましたが、上記の通りそこまで不自然に長文だなと感じる形でもなかったので、見逃してしまいました。

逆に言えば、効果とリスクの両方を書くには上手に編集する必要があったということです。

では高得点答案はどれほどの密度になるのか?を見てみましょう。

 

【CK77点答案!】

効果は、機械加工の生産量が約2倍となり売上増加と部品調達コストの低減で収益向上。リスクは、①生産量増大で仕掛品の増加、②人や物の移動の困難化、③X社依存度が高くなり経営不安定化することである。

私はCKから「リスクだけでマス目が多すぎると思わなかったの?」と聞かれたら、「仰る通りでございます」とひれ伏すしかありません。

8割近くを取る答案というのは、ここまで無駄なく、必要な要素が多面的に盛り込まれるという好例ですね。

事例Ⅲの事例研究をするとき、令和元年度のCKの答案はその中心に据えてみて下さい。
非常に美しい答案だと思います。

そして素晴らしいことに先日CKが令和元年事例Ⅲをどのように解いたか?の記事を上げました。

自分なりの解答プロセスを固めていきましょう! by 11代目CK

解答者本人による解説付きの高得点再現答案です。
学習に役立つこと間違いなし!と絶賛おススメします。

 

【過去の事故と向き合い未来の事故を回避】

以上が令和元年の事例Ⅰ~事例Ⅲにおける「事故」の実例です。

合格年度の事故なので「一発足切りクラスの事故」はありませんでしたが、事例Ⅱと事例Ⅲはどちらも60点に届かなかったという意味では「かなり危ない橋を渡った」わけですし、やはり事例Ⅰ~事例Ⅲの事故による破壊力は油断なりません。

また、失敗という意味では2次試験を2回落っこちた年の失敗、誤解、こじらせ、ハプニングを長々と振り返った記事を過去に書きましたので、もしまだご覧になってなく、お時間許すようでしたら8月の内にご覧頂けたらと思います(2次試験の準備と実力の話【診断士試験の模試と過去問と本試験】)。

 

事故の原因を振り返ることは、再発防止のために必ず必要な工程です。
本試験で繰り返さないことが目的ですので、辛いし自分に対して腹の立つ作業ではありますが、必ず振り返ってデスノートに一元化して下さい。

その際、今回の私の記事がそうであったように「自分一人の答案だけから得られる気づきは限界がある」ため、「自分以外の高得点答案」や「信頼できる勉強仲間からのアドバイス」を参考にすることをお勧めします。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
✅ 対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

 

皆さんにも起こり得る事故の中で「最大の事故」は「受験番号の書き忘れ」です。
試験終了が宣告された後に答案に触れたら、それだけで試験監督から強く叱られます。
受験番号を書き忘れたと事情説明しても、記入を許されることは絶対にありえません。
絶対にです。くれぐれもお気を付け下さい。

それでは、連日猛暑が続きますが勉強頑張りましょう!

べりーでした。


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合格に十分な実力発揮の準備!

✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

おはようございます。べりーです(過去投稿記事はこちら)。
今日も一発合格道場をご覧いただきありがとうございます。

先日、オンライン夏セミナーにご参加いただいた皆様、お忙しい中誠に有難うございました。

2次試験に向けて順調に情報収集を進めていそうな方、様々な事情を踏まえて今年の受験自体を見送った方、来年の1次試験に再挑戦となりそうな方。

一発合格道場は本当に色んな方にお読みいただいているんだと、改めて夏セミナーで知ることができました。
そして、私が道場に恩返しすることイコール受験生の皆様を応援することだし、今年合格するために道場記事を見に来て下さっている方が来年には12代目となりまた新たな記事を書いて下さるわけですし、みたいなご縁を改めて感じて、ものすごく色んなことを考えました。

一つ言えるのは、26日と29日を合わせて145名の皆様にご参加いただきましたが、どなたも前向きであったこと。
ぜひそのまま一直線に合格へ至る道を進んでいただきたいし、できるだけ価値を感じていただけるような投稿をしたいと強く思いました。

 

事例Ⅳを味方につける

26日のセミナーで、とあるメンバーから「ありがとう事例Ⅳ」というキラーフレーズが飛び出しました。
初学者にとって「やればやっただけ成果が期待できる」「事例Ⅰ~Ⅲは60点以上を目指して取るのが難しいが相対的に事例Ⅳは60点以上を目指しやすい」という意味での発言でした。
去年の事例Ⅳの問題はかなり素直であり、それ以前2年間の荒れ方との対比で尚更そう思わせる年だったかもしれません。

また事例Ⅳが難化した年は初学者優位との説もあります。
経験者が点を伸ばすことが難しく、更に難化年の事例Ⅳには得点調整が入るため、経験者と初学者の点差が縮まるというものです。
「結構ミスして素点は50点なのに60点超えてた~!」というやつです。

ではそもそも経験者が不利なのかというと、全くそんなことはありません。
経験者は初学者の急成長を迎え撃つための準備に掛けられる時間と経験があります。
ぜひ2次経験者の皆様も事例Ⅳで得点を下支えするイメージを持っておき、初学者との勝負ではなく、自分の過去の得点からどれだけ上積みできるか?を目標にしていただけたらと思います。

ということで、
皆で「ありがとう事例Ⅳ」を目指す!ため
今回は事例Ⅳを取り上げます。

 

事例Ⅳを知る

先に申し上げますが私の令和元年度事例Ⅳは79点でした。
自慢でも何でもなくて、そもそもH29年43点、H30年54点だったので実力的には全く自慢にならないのですが、最後の1年間はどうやって得点を安定化させ+25点も積み増せたのか、そして設問ごとにどういった得点の稼ぎ方をすると70点を超えてくるのか?みたいなことをここから全部さらけ出すつもりで書きます。
ですから点数はその際の「目安」として参考にしていただけたらと思います。

事例Ⅳの出題傾向

事例Ⅳの出題傾向(直近4年間)

まずは各設問のごとに出題傾向をまとめてみました。
(画像をクリックすると拡大します ※以下同)

第1問は、経営分析問題の指定席です。
設問1:各種指標を挙げて数値を示す
設問2:D社の財政状態や経営状況の優劣や、原因、課題を分析する
※設問2の解答字数(升目の数)が年々急激に減り要素を漏らすことなく文章を短文化する編集能力が問われています

第2問と第3問は、CVP分析(損益分岐点分析)、CF計算書、設備投資の意思決定(NPV法・回収期間法)、企業価値算定が入り乱れて出題されます。
CVP分析とNPV法(正味現在価値法)は「予想P/L(損益計算書)」でミスしがちですが、これについては後述します。

第4問は、「知識問題半分、事例文(与件文)の読解力を問う問題半分」です。
上記の通り事例企業の施策に絡めた「メリット・デメリット」や「リスク」を書かせる問題が多いのですが、単なる知識問題と考えず事例文の要素を絡めて書くと、道を踏み外すリスクが回避できます。
事例Ⅰ~Ⅲの鉄則である「事例文に寄り添い、事例文から因果の『因』を拾う」に似ていますね。

 

「予想P/L(損益計算書)」について補足します。

第2問と第3問では、与件にある当年度のP/Lに対して「D社は施策を実施することにより来年度は売上が何%増加し、〇〇費が何%減少し・・・(中略)・・・となった結果、さてどうなるでしょう?」と出題されることがあります。

例えば平成30年度の第3問をご覧下さい。

来年度は外注費が 7 %上昇すると予測される。また、営業所の開設により売上高が 550 百万円、固定費が 34 百万円増加すると予測される。その他の事項に関しては、今年度と同様であるとする。

 

変化の内容と幅について、このような与えられ方をします。

これに対し初学者の時の私は、与件の当年度P/Lの右側にあるイイ感じの余白に「増減した結果の金額」をメモ書きして対応していました。
そしてその結果、大量の計算ミスを繰り返すことになります。

ごちゃっとメモが書いてあるため「どの科目か分からない」「ある科目の増減を計算ミスしたが気づかない」「与件P/Lにない勘定科目が登場したが該当する科目の欄がないため強引にメモを書き込んで見落とした」等々、ミスのオンパレードです。

これに対して私が「これをやろう」と決めたことがあります。
「各勘定科目ごとの来年度の予測値」を与件文中の「当年度のP/L」の余白にチョチョっとメモ書きするのではなく、別途で「予想P/Lの表」として手書きすることです。

最初は「そんな時間は勿体ない」と思うかもしれませんが、慣れたら思ったほど時間がかからなくなりますし、それでいて検算や異常値のチェックの精度が格段に高まります。
恐らくやる前は「遠回り」だと感じてしまうと思いますがそんなことはなく、絶対に「近道」になります。

私はこれを「予想P/L」CVP分析の「勘定科目法によって固変分解したP/L」で実行していました。

このことは、後半で実例を用いて詳しく触れたいと思います。

 

事例Ⅳの付き合いにくい側面

ちなみに上記の与件文は個人的に「忘れられない衝撃」を受けた文章でした。文字通り読むと、

・外注費は7%増加(782百万円に+54.74百万円)
・売上高は550百万円増加(対前年136.59・・・%)
・固定費は34百万円増加
・その他の勘定科目は増減なし

と考えそうですがこのまま計算すると莫大な利益増となります。
お分かりになりますか?

そうなんです。外注費の単価を7%上昇させた上で「外注費782×1.07+その他232+販管費33の合計」を売上高に連動して136.59・・・%増加させなければならなりませんでした。
変わらないと言っているのは「変動費額」ではなく「変動比率(費用構造)」であり、「その他の事項は今年度と同様」と書いてあるのにおかしいじゃないか!という言い分は通りません。

私は予備校の答練で「与件に書いてなくても売上高が増えたらその分変動費が増えるのは常識です」と叱られた経験があるにも関わらず、平成30年度の本試験で莫大な利益を記入しこの問題を落としました。

事例Ⅳはこのようにミスを誘うような意地悪にも感じる出題をしてくることがあります。
ただ、後で落ち着いて考えると「同一事業の拡大で売上が550百万円も増えたのに変動費が54.74百万円しか増えないわけがない」と気づけるはずなのです。
この「ちょっと考えれば気づけたのに!涙」が明暗の差を分けます。

これから過去問を解く方も多いでしょうから詳細には挙げませんが、ほぼ毎年何かしら「試験後、再現答案作成時に気付いて頭の中が真っ白になるような出題」があると考えて下さい。

例えば上記の「事例Ⅳの出題傾向」で表にした第1問経営分析の設問1も、①②③に書くべき内容が「悪化」「改善」「優れた」「課題の」で毎年位置が変わりますが、地味にミスを誘います。
こうした事例Ⅳの引っ掛けに対しては、「引っ掛からないよう気をつけよう」で片づけるのではなく、どうやったらミスしないか?を検討して対策を立てるようにして下さい。

さらに例えば私の場合、令和元年の第1問(設問1)の与件文で「悪化×2、改善×1」と見た瞬間に、解答用紙の①と②の左欄外に「あっか」、③の左欄外に「かいぜん」とシャープペンシルで薄く書き込みました。
そのあと指標を検討して解答を記入したら「あっか」と「かいぜん」を消しました。

このように事例Ⅳの過去問、答練、模試を使った学習の中で、これから皆様は数多くのミスを繰り返される筈です。
これに対して「ミスをミスのまま放っておかない」ために、私は前回も書きましたが「ミスノート作成」をお勧めしますミスノート作成のすゝめ

「ミスの種別」「ミスの内容」「具体的な再発防止策」をノートに一元化することで「今後はミスしないよう気を付ける」という根性論で片づけるのではなく、ミスに対して「対策を実行たか?それとも実行し忘れたのか?」「実行した上でミスしたならば対策が不適切なのではないか?」をチェックしPDCAサイクルを回す形にできることが最大のメリットです(そのままファイナルペーパーとして使えることも副産物的なメリットです)。

そうやって適切な対策が見つかったら、上記の「あっか」「かいぜん」のように「対策を手順化して習慣化するところまで持っていくこと」が非常に重要です。

 

ここでお知らせですが、月刊『企業診断』(同友館)という雑誌の「10月号特集」の一部ページで、事例Ⅳのミスノート(チェックリスト)に関する渾身の記事を執筆する機会をいただきました。診断士業界で超有名な方とのコラボ記事です。
もしご興味がおありでしたらそちらもご覧いただけたらと思います。

 

設問を解く順と時間管理の話

私は事例Ⅳに関しては第1問→第4問→第2問 or 第3問の順に行うと決めていました。
第1問と第4問は他の受験生と差が開きづらく、ここで失点すると苦しい戦いになります。
取るべき問題を優先して取りに行く。これは事例Ⅳに限らない2次試験の鉄則です。その代わり時間をかけ過ぎない。
そこで私の場合、第1問は20分間第4問は10分間を目標とし、開始30分後には「残り50分間で第2問、第3問をやっつけて見直しを十分に行う」という状況を作り出すようにしていました。

 

 

事例Ⅳの各論点に踏み込む

事例Ⅳの全体像と特徴がなんとなく分かってきたところで、「各論点の中身」に踏み込んでみたいと思います。
ここから先は1次試験が終わるまで封印してきた内容であり、これまでの投稿に比べたらグッと実践的な内容になってきます。
まずは第1問の経営分析問題から。

 

第1問の経営分析

前回も紹介しましたが経営分析に関する記事を5月9日に書きました(コチラ)。

Checkポイント11項目に分けてかなり詳細に書きましたのでまだご覧いただいていないようでしたらぜひご参考下さい。

 

第2問と第3問の「CF計算書」

キャッシュフロー計算書(CF計算書)は次の記事をご存じでしょうか?
歌って覚えるキャッシュフロー計算書 by 7代目nori

CF計算書は全然まだこれから、という方はぜひご一読下さい。
その上で過去問学習や問題集で訓練を積めば、間違いなく得点源にできます。
もちろん、他の受験生もCF計算書は得点源と位置付けてくるはずです。
他の受験生たちが得点GETする問題で失点することは2次試験では致命的なミスに繋がりかねないため、出題されたらぜひ手堅く得点するレベルに仕上げて下さい。

 

第2問と第3問の「CVP分析」と「設備投資の意思決定」
※R1年度の実物問題用紙を公開

まずCVP分析の「営業レバレッジ」は理解できていますか?
これに関して当サイト「一発合格道場」には超有名な記事があります。

学校では(多分)教えてくれない公式2 「営業レバレッジと安全余裕率」

初代アックルによって書かれた伝説的な記事ですが、私も助けられました。

「課題は、営業レバレッジを低下させることにより不況に強い費用構造とすること」みたいな使い方をします。

 

さて「CVP分析」と「設備投資の意思決定(NPV法)」ですが、どちらも計算プロセスが多いため、最大の敵は「計算ミス」だと考えていました。

ではどうしたか。繰り返しになりますが、私は、CVP分析の「勘定科目法による固変分解」「設備投資の意思決定(NPV法)」は、与件にある「当年度のP/L」の余白にチョチョっとメモ書きするのではなく、自分で表を手書きすることを強くお勧めします。

ということで今回は「令和元年度の事例Ⅳ 第2問ならびに第3問」の問題用紙(実際に本試験から持ち帰った現物)をご覧頂こうと思います。
走り書きで文字がお見苦しい点はご容赦下さい。

また、まだ令和元年度の事例Ⅳの過去問を解いてない方は、一度ご自身の「今の実力」で試していただいてからこの先をご覧頂けたらと思います。

準備は良いですか?

それでは行きましょう。

 

令和元年度 第2問(CVP分析)

まずは第2問の設問1です。
設問文をご確認下さい。

 


設問1は、まさかの「変動比率を求めるだけ」問題。
これはさすがに、欄外にチャチャっとメモするだけで終了すべきパターンです。
試験終了後の答え合わせのためにも数字は丁寧に書きます。

ん?今年は易化なのか?という考えが頭をかすめますが気を緩めるわけにはいきません。

 

続いて設問2です。
まずは設問文をご確認下さい。

 

 

これは、罠の香りがプンプンする設問文です。
設問文を読み切った後、私は下記の黒文字をシャープペンシルで書きました(色付き文字は当時の自分の心の中を振り返った解説文です)。

乱筆含め見づらくて恐れ入りますがご覧下さい。

 

 

 

設問2の(a)は「損益分岐点売上高」を求めさせる問題です。

自分は「損益分岐点売上高」と「損益分岐点売上高比率」を取り違えるがあったため、売上高の「高」をグリグリ囲ってポカヨケを設置しています。

また設問2は、「設問1で答えさせた変動比率を利用しろ」という制約をかけることで「小数点第3位で四捨五入した状態のまま設問2でも計算させる」という引っ掛け的な問題となっています。
それに気づいた瞬間、「小数点」と記入しポカヨケ設置しています。
もし端数処理しないで計算してしまうと損益分岐点売上高は「4,343百万円」となってしまい、「4,345百万円」になりません。

実は私は受験校の答練でこの制約条件にやられて悔しい想いを経験したことがあり、上記の通り非常に警戒し慎重に臨むことができました。

もう一つ触れておきたいのは、計算式をしっかり書いていること。
理由は「検算のときにその方が楽だから」。

計算式をしっかり書いておくと検算が楽
これはぜひ覚えて頂けたらと思います。

 

設問2の(b)は与件の注釈を意識して作文しました。
画像右下の「相殺前でないと・・・」の記述ですが、予備校の模範解答によると部分点が入ったかどうかも怪しいです。

 

最後に設問3です。

予想P/Lの問題です。
設問を読んだ時点で「予想P/Lを作ろう」と意思決定します。
手書きの表を作ることに迷いはありません。

 

走り書きではありますが、しっかりと表を手書きしています。
そんなに行数が増えそうになかったので今回は罫線を省きましたが、行数が多そうだなと思った時は罫線を引くようにしていました。

この問題は数値を算出するのはそれほど難しくはありませんでした。
ただし、それも上記のように別表を手作りで作ったからであって、与件の「当年度のP/L」の余白にチョチョっとメモ書きした場合、かなり見づらくなったんじゃないかと思います。

私の場合はそんなごちゃごちゃした中で「マーケット事業部の売上高が10%増加したなら変動費も10%増加だ!」と気づけたかどうか分かりません。メモ「×1.1」からの矢印が売上と変動費に伸びているのがポイントです。

またご覧の通り「表を手書きした」といってもかかった時間は「余白にチョチョっとメモ書き」した場合とそう変わらなかったと思います。

・・・ということで第2問の計算問題は全問正解でした。

 

令和元年度 第3問(設備投資の意思決定)

※6ページ下部にメモ書きした数値は設問1~設問3の解答メモ(自己採点用)です

 

設問1は、各期のキャッシュフローです。
非常にオーソドックスな出題形式であり、またも易化の予感です。

今回の与件で注意すべき点は以下の通りです。

・新規設備投資は残存価値がない
・全社的利益(課税所得)は十分にある
・運転資本は無視する
・税率は30%

これは・・・、非常に単純な予測P/Lの作成で済みそうです。

さて、メモ用紙を用意しましょう。

問題用紙は破る派?

自分の場合は事例Ⅰ~Ⅲは設問文の下に骨子を書くのが体に合いました。
ただし事例Ⅳは「予想P/Lを手作りする」と決めていたので令和元年も問題用紙の9~12ページをアルミ製の定規を用いて破りました。
これで裏表白紙の計算用紙が2枚用意できました。

 

計算用紙の冒頭に、非常に重要な「設備投資関連の情報」を整理します。

『とう』は「設備投資額」、『げ』は「減価償却費」です。

 

ちなみに残存価値が取得価額の10%、売却収入が5百万の場合は以下のように書きます。
項目数が急に増えてしまいます。

 

・設備投資:20百万円(与件より)
・減価償却費:3.6百万円(=20×0.9÷5年)
・残存価値:2百万円(=20×0.1)
・売却収入:5百万円(与件より)
・売却益 :+3百万円(売却損は▲マイナス)
・TS(タックスシールド):▲0.9百万円(=3×▲1×0.3)

という具合です。

この「とう げ ざん 売収 売益・損 TS」はセットでバーッと書いてから、与件文を確認し埋めていきます。
売却益・損が無い場合は「TS」が空欄ということもあり得ます。

次にその下に「予想P/L」を手書きします。

ここが重要なのですが、予測P/Lに上記の要素を用いたら設備関連情報の数字を消し込みます。
それによって「使い漏れ」をなくします。

このように、これまで犯したミスに対して残さず「対策」を立て、対策を手順に落とし込みます。
私が述べている「ミスをミスとして終わらせない」というのはこの「対策を手順に落とし込んで実行する」ことです。

私の場合、このようになりました(本人の実物です)

「とう」と「げ」は下の予想P/Lで使用したらシャープペンシルでピッと消し込みます。
勘定科目名は真面目に漢字で書くと手間なので平仮名&略語でサラっと書きます。

「税引後利益」に書いた「×0.7」や「うんなし(運転資本変動なし)」は自分が散々ミスを重ねてきた末に手順に組み込まれた重要なポカヨケです。

ちなみに初年度(X1年)は税引前で▲0.7百万円の赤字ですが、与件に「全社的利益(課税所得)は十分にある」と書いてあるため、他の年度と同様に税を考慮する必要がある点に注意します。

 

続いて設問2です。

設備投資の意思決定で回収期間法とNPV法を計算させる問題です。
きわめてオーソドックスな問題です。
先の第2問と第3問の設問1、設問2を経て、今年は易化だと確信しました。

先ほどの設問1の予想P/LのCFの行を使って(a)回収期間と(b)正味現在価値を計算します。

(a)は、3年間の累計で残り0.3百万円の所まで回収するので、4年目のCF9.6百万円÷残り0.3百万円の結果に3(年間)を足して「3.03年間」。

(b)は、各年度のCFに複利現価係数を乗じて投資総額を差し引くだけです。

▲20-(-0.9×0.952+6.1×0.907+14.5×0.864+9.6×0.823+9.6×0.784)=12.6311でした。

※ちなみに「複利現価係数」と「年金現価係数」に関する知識もアップデートしておきましょう。
過去記事:【事例Ⅳ】複利現価係数と年金現価係数をまず理解しよう! by 5代目まさや~ん

現在価値に割り引く計算は、計算機のメモリ機能を使って慣れるまで繰り返して下さい。

私の場合はその点かなり特訓したので、割引計算の式まではメモしませんでしたが、それ以外の計算は可能な限り丁寧にメモしました。

そうすることで検算が容易になり、精度を高められるからです。
精度を高めるための手間は、遠回りなようで結果的に近道になる...ということを何度目か分かりませんがお伝えします。

以上の計算により今回の設問は「正味現在価値を答えよ」なので「12.63百万円」と答えます。
もし設問が「投資の意思決定をせよ」であれば「正味現在価値が正のため投資する」と答えます。

 

正味現在価値計算を更に掘り下げる

と、ここで設問2から少し脱線します。

令和元年の第3問は新規機械設備に残存価値がないパターンの問題でしたが、もし残存価値がある場合の正味現在価値計算はどのようになるでしょうか。

今回、道場用に「残存価値が2百万円、売却収入が5百万円である場合の正味現在価値」を計算してみました。

この時の「予想P/L」は減価償却費と税引前利益の金額が与件のP/Lと変わるため、別途P/Lを手書きでイチから作り直そうと考えます。

もしかしたら「何で与件のP/Lと変わるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今はそれで大丈夫です。
今から2カ月半、過去問や問題集をやり込むことによって「あーはいはい」となりますから。

ということでこの場合、行数が増えるだろうと予想して罫線を引くことにします。
具体的には「あ、これは行数が多そうだ」と思った瞬間にババッと13本ぐらいの横線を並行に引いて、表にしていきます。

今回も本試験の時と同様に冒頭に設備投資関連の情報を書き出します。
そして予想P/Lで使用したら即時に消し込んでいくことで抜けモレを防ぎます。

 

横線を13本引く時間は、意外と1分もかかりません。
慣れてくればタテ6列を区切るところまで含めても1分かかりません。

合格者の計算用紙(問題用紙を切り取ったもの)にはきれいな表が書かれていることが多い、という話をどこかで聞きました。
その真相は分かりませんが、メリットとして

・検算がしやすい
・異常値が発見しやすい
・抜け漏れに気付きやすい

といったことが挙げられます。
特にこの表に慣れると「あるべき所に数値が入っていない」ことに直感的に気付くこともあったりして、それはかなり大きなメリットだと感じておりました。

私の場合は最終的に「表を書かない方が不安になる」という体になってしまったほどです。

ちなみに設備投資関連情報の一番右にある「T/S(タックスシールド)」は売却益や売却損が出た際にキャッシュフローで考慮すべき要素で、忘れがちです。
上でも書きましたが、最初にこの「とう げ ざん 売収 売益・損 T/S」という見出し群をセットでバーッと書いてから、与件文を確認し金額を埋めていくやり方をお勧めします。

 

ということで、各年度の減価償却費が減る分、上記の設問1に比べると税額が増加して各年度のCFは減りました。

続いて各年度のCFを現在価値に割り引きますが、私は「投資案における最終年度に行う売却等の処理」等で抜けモレを多発したため、下記のようなBOX図を手書きしていました。

 

 

このBOX図は、上下でCIF(キャッシュ・イン・フロー)COF(キャッシュ・アウト・フロー)に分けて、CFの動きがある度に当該年度のCIFかCOFの枠内に「CFのBOX」を積み上げるイメージです。

今回は資産が機械設備だけだったのでそうでもありませんが、事例によって「土地」「建物」「機械設備」と種類が増えると、投資案の最終年度の枠内にCFのBOXがいくつも積みあがることになります。
そのような時ほど抜けモレが発生しやすくなります

もし、表を手書きして計算しているのにどうしても抜けモレが発生してしまうというお方がいらっしゃいましたら、ぜひこのBOX図を併用してみることをお勧めします。

以上の結果、先に書いた通り各年度ごとのCFは「残存価値がない場合」の方が大きかったものの、設備の売却収入など最終年度のキャッシュ・インが増えるため(T/Sのマイナスも吸収)、設備投資案の正味現在価値としては残存価値がなかった設問1よりは優れた結果となりました。
(12.63百万円<15.33百万円)

設問2の脱線は以上です。
いかがですか?本試験の設問2はこれと比べると手間の量が圧倒的に少ないことがご理解いただけたと思います。

どちらも本試験で出題される可能性がありますので、これから本試験の間は「残存価値がある」とか「資産の種類が複数ある(土地・建物等)」とか「運転資本が毎年増減する」など、顔をそむけたくなるような面倒臭い問題にも積極的に手を出して免疫をつけておくことをお勧めします。

その点で私にとっては「MMC(受験校です)の事例Ⅳ 講座」で配られた問題集が非常に役に立ちました。

 

最後に設問3ですが、かなり手間がかかる難問であったと思います。
私も、正答10.52のところを30.96と書いてしまいました。
ただし、計算過程を書かせる問題であり、あきらめずに何かしら書いたので幾分かは得点できたかもしれません。
計算過程を書かせる問題はとにかく何かを書くこと。
結論だけでも点が入ります。関連しそうな科目名をそれらしく書いただけでも1点や2点入るかもしれません。
今回は紙面の関係もあるので飛ばさせていただきますが、事例Ⅳの記述問題は「空欄は悪。根性で食い下がって何かを書くこと」を鉄則として下さい。

・・・ということで第3問は設問3以外の計算問題は全問正解でした。

 

第4問は知識問題半分、事例文の読解力を問う問題半分

先に述べた通り、事例企業の施策に絡めた「メリット・デメリット」や「リスク」を書かせる問題が多いのですが、単なる知識問題と考えず事例文の要素を含めて書くようにすると、道を踏み外すリスクを回避することができます。
事例Ⅰ~Ⅲの鉄則である「事例文に寄り添い、事例文から因果の『因』を拾う」に似ており、題意から逸れないように注意しながら知識を整理して、なるべく多面的な要素で解答して下さい。

第4問も平成30年度こそ配点は15点でしたが他の年度は25~28点と得点に占める割合が大きい大問です。
ぜひ最後まであきらめずにマス目を埋めきって来て下さい。

 

まとめ

事例Ⅳも「事例研究」が有効です。
そして計算問題でミスをせず、持ちこたえた人は「勝ち抜け」の可能性がグッと高まります。
難化した年は得点調整が入るとはいえ、やはり計算問題でミスが少ない方がより強いのは変わらないはずです。

私の場合は結果的に前年から25点積み増せましたが、前年が悪過ぎたとも言えます。
ですのでタイトルは派手にぶち上げたものの、どちらかと言えば「〇点積み上げるぞ!」というよりは「ミスをしないぞ!」という意識を持つ方が重要です。

あと2カ月半もありますので、今回の記事を参考にしていただきながら愚直に過去問と向き合い、計算力を磨いていただけたらと思います。

そして「ミス発生→原因分析→対策検討→手順に落とし込み→習慣化」を徹底することが重要です。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
✅ 対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ!

 

遅れてきた夏の暑さが厳しいです。
生まれて初めて経験する「マスク着用で猛暑に立ち向かう夏」ですが、くれぐれも体調にお気遣い下さい。

べりーでした。

 


☆☆☆☆☆☆☆

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合格に十分な実力発揮の準備!

✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ

おはようございます。べりーです(過去投稿記事はこちら)。

1次試験を受験された方は、改めまして大変おつかれさまでした。
2次試験専願の皆様、大変お待たせしました。

いよいよ明日と29日(水)は一発合格道場が主催するオンライン夏セミナー当日です。
大変ご好評を賜りました春セミナーに続いてのオンラインセミナーとなり、皆様と2次試験に向けた勉強方法や心構えなどの情報交換、そして盛大な景気付けをリアルな会場で行いたかったのですが、その点では非常に残念です。

けれども、今年はもう抗いようのない天災に襲われてしまったため、今年受験生である皆様と今年道場の当代メンバーである私たちはオンラインで繋がり合う宿命(大げさですね💦)と思い定め、明日はオンラインでも目一杯楽しんじゃいましょう!

私たちも資料作成やプレゼンを全力でやらせていただきます。
皆様も道場メンバーから必要な情報を引き出すとともに、令和二年度の2次試験を共に戦う同志であり、未来の診断士同期となる皆様との出会いをお楽しみ下さい。

※今回も長文ですみません。お急ぎの方は申し訳ありませんが目次から記事を選んでご覧下さい

 

2次試験の準備

準備の重要性

私の担当回としては本日から完全に2次試験対策に模様替えということで、個人的にひっそりと掲げていた冒頭の看板をかけ替えました(どーでもいい話でスミマセン!)。

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合格に十分な実力発揮の準備!

✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ

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「2次試験の事例研究とは?」については、もしよろしければ下記の過去投稿をお読み下さい。
私自身の実体験をサンプルに、受験校とは?模試と本試験の違いとは?本試験に必要な準備と実力とは?そして、事例研究とは結局何なのか?を整理してお伝えするために書いた過去記事です。

2次試験の準備と実力の話【診断士試験の模試と過去問と本試験】

もう一つの「対策を~」の方ですが、非常に重要なことだと私自身思っていることです。これは後半で触れます。

ちなみに「合格に十分な実力」とは、自己満足な実力ではなく、仲間内や予備校内順位で最高位の実力でもなく、いわゆる「合格レベルの実力」ということですが、2次試験の場合はどこまで行けば合格レベルか?が明文化できません。

私も2次試験直前(9月)のMMC模擬試験で事例Ⅰが1位、4事例総合でも上位20%以内に入り「これで合格レベルかな」と安心したものでしたが、落ちました(MMCとは2次試験専門の受験校です。当然ながらMMCに落ち度があるのではなく自分の準備不足と実力不足が原因であり、その辺りを上記の過去記事で書かせていただきました)。

この「ゴールが見えない感」が中小企業診断士試験で「1次と2次は全くの別物」と言われる所以です。

次に「実力発揮」とは、文字通り実力、つまり「自分の持てる知識とスキル、経験をフル動員して答案を作成する力を普段通り発揮すること」に他なりませんが、2次試験の場合、これも簡単ではありません。
繰り返しますが様々な意味で「1次と2次は全くの別物」です。
この辺りは本試験までの3カ月間で沢山書いていく予定ですが、普段通りの実力を発揮することも難しいということだけ頭の片隅にしまっておいて下さい。

最後に「準備」ですが、「合格に十分な実力発揮」を可能にできるのが「準備」です。
「十分な準備」はあなたが育て上げた「合格に十分な実力」を試験会場で「普段通り存分に発揮」する上で必要不可欠な役割を果たします。
2次試験に関しては実に様々な準備があります。知識面、テクニック面、メンタル面、武器面(みんな大好き文房具 笑)、、、等々。
今回は知識面における準備の一つのお話です。

 

道場記事から2次試験の作法を知る

まず、2次試験の各事例には「作法」というものがあります。
初めて2次試験に挑戦する人はコレが分からずに苦労します。

今の時期、初挑戦する方(初学の方)は一発合格道場の過去記事を読み漁ることを強くお勧めします。
検索機能を利用いただくのも良いですし、下記の「カテゴリ」からリンク先に飛んでいただきタイトルに「2次試験」が含まれる記事をご覧いただくのも1つのやり方です。

ちなみに(カッコ)内の数字は、カテゴリ内の記事の数です。

二次試験 (1,279)
事例 I (190)
事例 II (171)
事例 III (183)
事例 IV (247)

ちなみにこの数字、日々増え続けています。
直近では昨日のTomatsuの記事で事例Ⅰの作法を説明していましたが、今後も私たち11代目メンバーが続々と充実させていく予定です。

なお、当サイト「一発合格道場」は過去10年間に渡り100名以上の”前年合格者”がほぼ毎日記事を書き続けてきたブログサイトです。11年目を担当する私達12名が「11代目」と名乗っているのもそのためです。

一発合格道場には「パクってカスタマイズ」という言葉があります。
他人の知識や解法をパクり(拝借し)、自分流にカスタマイズ(改良)して取り入れちゃおう!という意味です。
代々の道場記事+α(参考書や受験校)からパクってカスタマイズで学んできた「学びの系譜がバラバラのメンバー」が、合格後に自分にとって役立った情報を10年間毎年投稿し続けてきた結果蓄積した「年数×多様性」こそが一発合格道場の強みであると感じています。

パクってカスタマイズ(70件)
※2015年に6代目が提唱して以来、道場の奥義の一つになりました

この時期、道場記事の読み漁りをお勧めするのは「自分に合う解法や80分の過ごし方」を見つけていただくためであり、見つけたら遠慮なくパクってカスタマイズして本試験に臨んで下さい。

なお「作法」とはどのようなものか?をイメージしていただくために、私も「事例Ⅳの第1問」の作法について説明した記事を書きましたので、参考までにご覧いただければと思います。

ビジネス実務に直接役立つ経営分析の知識と2次試験対策とは?!
第1問だけでCheckポイントが1~11までありますが、これを知ってるのと知らないのとで差がでるのが2次試験です。

ちなみに明日のセミナーでは事例Ⅰ~事例Ⅳの作法はもちろん、それ以外の「準備」についても沢山お話させていただく予定ですので参加予定の皆様はぜひ楽しみにして下さい。

以上は「道場記事から2次試験の作法を知る」についてでした。

ミスノート作成のすゝめ

まず作法を知り、自分なりの対策として吸収し身に着けていく訳ですが、その過程で皆さんが行うことの中心に置くべきなのは「過去問学習」です。

例えば事例Ⅳの令和元年度の過去問を解いたら「1事例解いた」とカウントするとして、4事例の5年分を3回ずつ解いた場合は「60事例解いた」ことになります。

ここからが大事なのですが、「解いた事例の数が多いほど実力がついた」ということには絶対になりません。

個人的には「5年分を3周回す(60事例)」のはぜひやっておいた方が良いレベルだと考えますが、肝心なのは「数」ではなく「いかに事例と向き合うか?」だと思います。

よく言われることですが、各事例の出題委員は学者の先生方であり、先生方が作成する事例文は読み込むほどに「こんなところにそういう意図が!」といった「気づき」が得られる「深さ」があると感じます。
事例文の「言い回し」や「キーワード」、突然語られる「社長の想い」だけでなく、設問の順番や設問文に込められたヒントなど、非常に考え尽くされて作問されていると感じることが、私も多々ありました。

事例文を研究し、設問文を研究する。
それも、重要度で言えば「過去問>>>予備校答練・模試」だと私は考えます。

念のため申し上げますが、予備校の答練や模試も過去問をよく分析して作問されているのは間違いありません。過去問以外の初見の問題が入手できるのも予備校のメリットです。しかし、学者の先生方が1年間じっくり時間をかけて作問するのに対し、予備校講師講師や関係者の皆様は次々と作問する必要に迫られるはずで、その両者を比較すること自体に意味がないと考えます。

 

過去問の話に戻ります。
ご存じのように2次試験は正答が発表されません。では過去問を解くのは良いとしてどうやって採点するのか?という疑問に直面するのですが、私はこの目的において「ふぞろいな答案分析」(以下「ふぞろい」)を超える教材を知りません。

 

過去問学習法

過去問を解く
→ ふぞろいで採点する
→ 点数は参考。犯したミスはライブラリ化。

自習とはいえ、自己採点した結果が高いと嬉しいでしょう。
しかし、サッカーのシュート練習でゴール右上隅にボールを放り込めたとしてもピッチを走り回って喜ぶことはないはずです。
練習は練習。なぜうまく蹴れたのか?良かったのはイメージの持ち方?軸足を置く位置?ボールへの足の当て方?インサイドの強いキックを選択したから?・・・等々、様々な要因分析を積み重ねて身に着けようと心がけるはずです。

なお、上記は「上手くいった要因の分析」ですが、診断士試験の過去問学習の場合はこの「上手くいった要因の分析」が難しいと感じます。

例えば過去問学習で何度も同じ事例を解くうちに「この年の事例問題のふぞろいで加点になるキーワード」を覚えてしまう事が多々あります。
そうした状態で過去問学習した時に、

「覚えているキーワードを沢山盛り込む→ふぞろいで採点する→高得点だ、ひゃっほう→成功した要因(キーワード)を振り返る」

という学習を重ねてもあまり意味がないと思います。

逆に「ミスを徹底的に振り返ること」、これをお勧めします。
私はミスを一元化するために「ミスノート」を作っていました。
ミスノートは2冊。1冊は事例Ⅳのみ、もう1冊は残りの3事例のミスを書き溜めます。

事例Ⅳのミスノートは10ページ位ずつページを空けて「経営分析」「CVP分析」「CF計算書」というようにブロックを分けて、「何年度の事例で、ミスの種別は何で(計算ミス、知識不足、思い込み、大事故みたいな分類)、ミスの内容は何か?」をミスする度にこのノートに記入していきました。

そしてミスを記入したら必ず対策を手順に落とし込んで併記し、以後の過去問学習でその通りに手を動かし体で覚えるまで繰り返します。

ミスをミスのまま放っておかない。非常に重要です。
これを今回、冒頭と末尾の看板に載せました。

なお事例Ⅳのミスノートですが、1事例で1冊は枚数が多すぎて余ると思いますか?
とんでもない。事例Ⅳは自分で自分が信じられなくなるほど多彩なミスを、心が折れそうになるほど繰り返したりします。
どんどん埋まっていくノートに心が冷え冷えとしていく感覚が味わえます。

注意点としては、初学者の場合は各事例の作法が身に着くまではありとあらゆるミスをしでかすため、ある程度作法が理解できてくるまではミスノートを取ることはお勧めしません。

そこまで焦らなくても大丈夫です。5年分の1周目はミスノートなしにして、2周目からどんどんミスを記録していく形でも問題ないかと思います。
「9月からミスノートを始める」でも良いでしょう。

この「ミスノート」。過去問を解く前にざっと読み返して自戒したり、隙間時間の確認ツールにするのも良いのですが、最も役に立つのが「自分専用のファイナルペーパーのネタ元」になることです。

ミスノートのミスは、あなたの弱点が詰まっています。
体調が良いとき悪いとき。仕事が快調な時、行き詰った時。様々な心理・シチュエーションで過去問学習した結果、多面的な記録として蓄積された自分の弱点をファイナルペーパーとして一元化すれば、最強のツールが出来上がるはずです。

ミスノート作成、ぜひお勧めします。

となりのふぞろい

 

 

自分も「ふぞろいな合格答案」は毎年買っていました。
特に最終年度、私は予備校も通わず模試も受けず独学で臨みましたがふぞろいが無かったら全く成立しませんでした。

上では次のことを書きました。

そうした状態で過去問学習した時に
「覚えているキーワードを沢山盛り込む→ふぞろいで採点する→高得点だ、ひゃっほう→成功した要因(キーワード)を振り返る」
という学習を重ねてもあまり意味がないと思います。

これは「ふぞろいを使った学習に意味がない」と言っているのではありません。
ふぞろいを使って自主学習する場合、キーワードの暗記量をチェックする使い方ではなく、「どういう時に点が取れてどういう時に点が低かったかの違い」に注目し、ミスを徹底的に振り返る学習の仕方を「超個人的に」お勧めしているのです。

繰り返しますが、ふぞろいは決してキーワードを覚えるための教材ではないと思っています。
多面的な切り口で、その事例で逃してはならない要点をピックアップできているか?を確かめるツールだと私は考えました。

具体的な事例を使って振り返ります。

 

【過去問徹底学習】ふぞろい活用法

平成21年 事例Ⅱ 第3問(設問1)と(設問2)

私がふぞろいの凄さを感じたのは、例が古くて恐れ入りますが平成21年の事例Ⅱです。
X銀座商店街のスポーツ用品店が近隣の銭湯とコラボ、っていう割と無茶振りな事例です。

この事例問題の第3問が2つの設問で構成されていたのですが、(設問1)と(設問2)でふぞろい採点の結果が大きく分かれた時に、本気で「何故だろう?」と考えました。

これだけ古いと「初見問題はなるべく取っておきたい」と考える皆様にもご迷惑をおかけしないで済むと思いますので、以下をお読みいただくにあたってはぜひ実際の問題文(コチラ)を先にご覧頂けたらと思います。事例文と第3問の設問文を読んで、自分なりの答えをイメージしてみて下さい。

 

・・・読みましたか?では、設問文は次の通りです。

第3問(配点40点)
B社は顧客の拡大と自社へのロイヤルティ(愛顧)を高めるために、新しい事業を考えている。どのような事業が考えられるか。

(設問1)
B社は自社だけで行えるサービス事業を考えている。それはどのようなものか、120字以内で答えよ。

(設問2)
B社は商店街の裏通りにある銭湯との共同事業を考えている。どのようなサービス事業が考えられるか。120字以内で答えよ。

設問を読む限りどちらも「新規事業」を答えさせようとしています。

私の場合、事例Ⅱで新規事業が問われたら「予めピックアップした経営資源」を活用して、次の「型(かた)」にはめて解答することを「作法」としていました。

 

事例Ⅱの新規事業問題への対応(私流)

誰に(ターゲット)
何を(4P)
どのように(経営資源を活用して)
※必要あらば「効果」も書く(施策系の設問)

ということで作法は頭に入っている。
なのに私が書いた過去問の答案は設問1と設問2でくっきりと明暗が分かれました(失敗例としてご覧下さい)。

 

 

 

設問1が6点(MAX20点)、設問2が18点(MAX20点)です。

最初は「経営資源を拾うと決めたのに全く使えていないのではないか?」と考えました。
ちなみに私が事例文から抽出した「経営資源」は次の通りです。

 

<経営資源>
①学校や団体との関係
②顧客対応の評判
③本社裏土地
④観光客
⑤体操ユニフォーム一手に注文
⑥B社本店事務局→安定受注
⑦ミニコミ誌、HP
⑧フットサル需要

こうしてみると、抽出した資源を使えていないわけでも無さそう。
なのに点に開きが出たのは何故か。

そこで私は答案から離れて再度「ふぞろい」を開き、「●解答ランキングとふぞろい流採点基準」をしげしげと眺めてあることに気付いたのです。

 

(設問1)

出典:ふぞろいな合格答案10年データブック

 

これ ↑ と、これ ↓ です。

が付く場所が全然違うのが一目瞭然です。

 

(設問2)

出典:ふぞろいな合格答案10年データブック

 

上に書いた通り私は「新規事業=誰が、何を、どのように(経営資源)」と考えていたのですが、ふぞろいは「活用する経営資源と機会」と「新規事業の具体案」を切り口に答えよ、と言っているのです。

しかも私は設問1で新規事業の提案をがっつり書いたのですが、配点の割合を見ると

・活用する経営資源と機会・・・60%
・新規事業の具体案   ・・・40%

となっており、自分は配点60%側で1つも要点を押さえられず、配点40%側でちまちまと2つの要点を挙げていました。

一方、高得点となった設問2は、配点60点側で3つの要点を押さえて13点を稼ぎ、配点40点側で1位で5点の要点を1つのみ挙げている。
この結果、設問1と2でこれだけの点が開いたのです。

設問1と2で要点の押さえ方が違っているのは分かった。では何故その違いは生まれたのか。

ていうか、何故ふぞろいは「活用する経営資源と機会」に6割も傾斜配点しているのか?を考え、ようやく自分の理解が足りていないことに気付きました。

 

事例Ⅱの新規事業問題への対応(ふぞろい流?)

【配点60点】
活用する経営資源と機会:
(この資源と機会があるから)


【配点40点】
新規事業の具体案(施策):
(誰に、何を、どのように)

※施策は、誰に(ターゲット)、何を(4P)、どのように(経営資源を活用)

自分はどうも事例Ⅱの点が安定しないと思っていたのですが、今回の設問1のように「因果の”因”」をすっ飛ばしてしまう癖が強くあったのだと気づきました。

恐らく本試験の設問委員の先生方にとっても「因があっての果、活用できる資源と機会があってこその新規事業」として「因」により高い配点を割り振っている可能性は高いと私も思います。
これをふぞろいが気づかせてくれました。

整理すると...

【今回の失敗】

・設問1は全く因を活用できてなく、設問2はたまたま因果で書こうと思いつけた
・設問1は因を押さえてないから新規事業案も一か八かのギャンブル
・因を押さえていないと事例文から離れた「思いつき答案化」リスクが高い
・自分はこうして思いついた「施策」だけを書き連ねようとする癖がある!
・設問1は配点4割の施策だけで勝負し、最初から配点6割12点を捨てていた!
・なぜ設問1で「因」をすっ飛ばして施策を書いたか?はヒントが見つからず諦めたため

 

これに対し、この事例からの学びとして自分の中の「事例Ⅱにおける作法」を以下のようにアップデートしました。

【失敗から得た気づき】

・新規事業(施策)の提案は絶対に事例文中から「因(資源・機会)」を探す
・「因」を押さえることは即ち「事例企業に寄り添うこと」
・「因」を押さえることは即ち「思いつき答案化を避けること」
・自分の癖を知ることは重要で、因をすっ飛ばす癖は多年度の素(もと)
・施策を問われた事例で「経営資源」を探すときは「ニーズと機会」は最重要!
・経営資源(ニーズと機会を含む)を見つけたら、目立つ印をつけ逃がさない!
・「経営資源」をリストアップして終わりにせず、「経営資源があるから(因)、この施策をやる(果)」とセットで書くこと
・因が見つからなくても諦めない、絶対に事例文中から見出した因を絡めて解答する

 

これだけの気づきを大問1問から得られたことは、自分にとって転機となりました。
事例Ⅱのファイナルペーパーにも取り入れたほどです。

 

こういう言葉を聞いたことはありますか?

「ふぞろい=キーワード主義」

もしかしたら今後こうした言葉を聞く機会もあるかもしれませんが、私はこの平成21年度の事例で「自分の重要な弱点」を気づかせてもらった経験から、ふぞろいは「設問ごと」から更に掘り下げた「設問内の多面的な切り口の特定」と「切り口ごとへの配点の割り振り(傾斜配点)」が真骨頂であると勝手に考えました。
そして、それを自主学習に落とし込むための「より具体的な手段(ツール)」が「キーワード」であり、この「主従」を取り違えると、ふぞろいの本当の価値を見誤ってしまうのかなと思いました。

切り口と配点の視点でふぞろいを読み「ふぞろいメンバーは何故そのようにしたのか?」を考えることは、私にとっては「事例を研究することの1つ」だったと言えるのです。

と、格好つけたことを言った割には令和元年の事例Ⅱは59点の「未達のオヤジ」なわけですが、本番でやらかした「第2問」も、ある意味で徹底的に事例文に寄り添った結果の珍解答(泣)であったと言えます。言えるはず。いや、苦しいかも・・・。

ふぞろいの真価がどういうところにあって、例えばどのように活用することができるのか?の一例として、皆様の学習の一助となれば幸いです。

 

ということで、本日は「2次試験の作法」「ミスノート作成のすゝめ」そして「ふぞろいの活用法」の視点から「2次試験に向けた今の時期の準備」について書かせていただきました。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?
✅ 対策を手順化して身に着けたら当日実行するのみ

 

今回の記事でも片鱗を表していますが、2次試験対策の勉強は「できない自分と向き合う」場面の連続です。これは1次試験対策時の比ではありません。

ですがいま皆様がそれぞれの年齢にあって、現業以外の部分でこの辛い経験を得られることは何にも代え難い貴重な機会なると信じています(自分がそうだったので)。

明日の夏セミナーもそのような機会にできるようお互いに楽しみましょう!

べりーでした。


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2020年7月26日(日)午後

2020年7月29日(水)夜   
オンライン (多分zoomです)
内容は絶賛検討中

お申込み開始日や方法など、追って連絡してまいります

11代目一同、全力で頑張ります!

           

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さあ合格に十分な実力を発揮する日!

✅ 気負いは無用、平常心で実力を出し切る
今日起こる全ての出来事は想定内、冷静にやるべき事をやりきる

 

おはようございます、べりーです。

昨日は1次試験初日4科目、本当にお疲れさまでした。
そして昨日のことは忘れて下さい。

本日は新しい1日。
今日が1次試験1日目!ぐらいな新鮮な気持ちで臨んで下さい。

それでは昨日に引き続き私たち11代目の応援メッセージです。

 

◆ぴ。◆

いよいよ2日目ですね。

試験会場には集中力を妨げるモンスターがいることも想定しておきましょう。

試験開始後に途中からドタバタと入ってくる人、なぜか毎回30分経過後に退出する人、休憩中にしつこく話しかけてくる人など。

これは全部私の実体験です。

どんな人がいても、想定内、想定内、気にしない、気にしない。

ご自身のチカラをいつも通り発揮することだけに今日は集中していきましょう。

試験後の夏セミナーでお会いできることを楽しみにしています。

絶対合格!応援しています。

 

◆岩塩◆

昨日の試験で既にかなりお疲れのことと思います。

今日も皆さんが100%の実力を発揮できますように。そして運も味方しますように。

絶対合格!報告お待ちしております。

 

◆さいちゃん◆

いよいよ一次試験最終日です。

ケアレスミスを防ぐために冗長性を持った確認を怠らず、最後まで全力を尽くして走り切ってください。

試験が終わったときの開放感、超気持ちいいですよ!

 

◆CK◆

さぁ、いよいよ1次試験も今日で最後。

この試験のために行きたかった飲み会、イベント、家族との時間など色んなものを犠牲にして頑張って来られた方も多いと思います。

もうあと一歩です。

全力を出し切って晴れ晴れした気持ちで帰路に付かれることを祈っています。

2次試験対策の夏セミナーでお会いしましょう!

 

◆Tomatsu◆

まずは試験初日お疲れさまでした!!

昨日のことは振り返らず、脳内リソースを全て法務・情報・中小につぎ込みましょう!

ゴールはもう目の前です。

夏セミナーでお会いできるのを楽しみにしております!

 

◆べりー◆

1次試験2日目。この日を迎えられて、まずホッとされているのではないでしょうか。

今日は試験会場で「普段通りの実力」を発揮して来るのみです。

試験中はその科目のみ、試験後の休み時間は次の科目のことだけを考えて下さい。

提出した答案(過去)は変えられませんが、これから提出する答案(未来)はまだ自分の手で変えられます。

どちらにリソースを振り分けるべきか、明白です。

それでは御武運を!

 


 

さあ本日も「予め検討した解答プロセス」を粛々と実行するだけです。

1次試験も大切なのはタイムマネジメント。
「逆ザヤ沼問題」は嵌らずに飛ばし、「必勝問題」から解く。

そうして必ず全てのマークシートを塗りつぶして終わって下さい。

 

(カワサン記事より)

 

受験票とマスク(予備も) を忘れてませんか?

それでは行ってらっしゃい!!!

 

 

※試験前の記事はここまで

 

試験終了まで、どうか試験に集中して下さい 。
以下は帰り道帰宅後の晩酌中にでもお読みください。

 


 

試験終了後にご覧の皆様へ

これまでの勉強期間と2日間の本試験、本当にお疲れさまでした!

新型コロナウイルスの影響に世界中が大混乱した今年ですが、その間も勉強を続け、昨日と本日に答案を提出して来られた皆様は本当に称賛に価すると、心から思います。

ご家族も同様です。この不安定な状況で皆様の勉強を支えたり見守ってこられたりしたご家族の皆様に対し、帰り道に少し回り道をして感謝の意を示す何かを買って帰られてはいかがでしょうか。
(うちなら妻と息子が大好きなハーゲンダッツです)

 

さて本日は「一発合格道場OPEN DAY」です。

毎年恒例。この記事のコメント欄(中央の最下部)に皆様の今の思いを書き込んで下さい。
道場メンバーが可能な限りコメントにお返事させていただきます。

私も現役時代、1次試験後のOPEN DAYに書き込むのが恒例でした。
去年の一次試験後は、確か試験の感想や道場への想い、家族への気持ちなどを書いた気がしますが、他の受験生の皆様も色んな思いを書かれていました。

明日以降は「1次試験の自己採点(必ずやって下さい!)」と「2次試験への準備」が始まりますが、今晩ぐらいは「あるか無いかすら分からなかった伝説の1次試験」を振り返り、今の想いをすべてコメント欄にぶつけて下さい。

本っっ当に、お疲れさまでした!!

 

 

べりーでした。

           

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お申込み開始日や方法など、追って連絡してまいります。

11代目一同、全力で頑張ります!

           

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さあ合格に十分な実力を発揮する日、目前!

✅ 気負いは無用、平常心で実力を出し切る
当日起こる全ての出来事は想定内、冷静にやるべき事をやりきる

おはようございます。べりーです(過去投稿記事はこちら)。

6月も今日で終わりです。
1次試験の本試験当日までいよいよあと11日間。
漸く協会HPで受験票発送試験会場も発表されました。

当サイトは12名が輪番制で記事を投稿しているので私の次回投稿は7月12日、本試験2日目早朝となります。
したがって1次試験前としては今回が最後の投稿です。

 

本試験初日までの11日間

今日から本試験2日目(7月12日)までの13日間、皆様どうか燃え尽きて下さい。
もちろん本当の優勝決定戦は2次試験ですが、挑戦権を得るための1次試験も何が起こるか分かりません。

これまでこの資格試験の勉強に掛けた時間は3カ月、半年、1年ですか?2年、3年、5年、いやもっとだという方もいらっしゃることと思います。
前回も書きましたが色んな方が様々な思いを胸に11日後には全国各地の本試験会場に集まり、問題用紙に向き合います。
折角ここまで頑張ってきたのですから、本日も含む残り11日間はラストスパートのつもりでぜひ勉強に集中して下さい。

私は幸運にも1次試験直前の木・金曜日に休暇を取得できたので図書館にこもりました。暗記、暗記、ひたすら暗記です。

1次試験は本試験当日、試験前の休み時間に暗記した知識でも出題されれば3点、5点、10点と稼げるような試験です。
明瞭に暗記できていなくてもマークシート方式なので「うっすらだけどコレだな」と記憶を辿れれば得点に繋がる可能性が高い、そんな試験です。

ぜひとも直前まで足掻き、これまでにため込んだ記憶の引き出しの一つ一つの中身と場所を再確認しておいて下さい。
それが、私がいつも記事の冒頭と末尾に書かせていただいている「1次試験の全体像をつかめていますか?」ということだったりします。

これまで構築してきた強固な橋げたと、橋げたに張り巡らした知識のリンク(橋板)により、いつ何時どんな角度からでも知識を引き出せるように準備して下さい。

 

本試験当日の過ごし方(の一例)

あとは試験当日に忘れ物なく出発し、できれば会場ではなく地元のコンビニで飲料や食料、おやつ等を調達し、「試験開始時間の1時間半ぐらい前」に試験会場の最寄り駅に着いたら駅前のカフェなどに陣取り、朝食取りつつファイナルペーパーを眺め、試験開始40分前に会場に着くように悠々と店を出て、会場に着いたらトイレに行き、席で精神集中しつつ試験開始を待つだけです。

1時間半前に会場の最寄り駅に着くのは、電車の遅延対策です。その時間であれば、もう遅刻の心配はありません。
地元のコンビニで食料を調達するのは試験会場周辺は品切れ等が懸念されるからです。いつもの「紀州南高梅のおにぎり」が売り切れてて萎えた・・・みたいな躓きは排除しましょう。

会場では必ず周りの受験生が頭良さそうに見えます。あそこのあいつは何だって何も書き込みの無い新品同様のTAC過去問題集をめくってるんだろう...あそこの人が見ているニョロニョロと曲線が繋がっているカラフルなツリー図は何だろう...と、滅茶苦茶気になります。
けど関係ありません。あなたは彼らと戦うのではなく、問題用紙と向き合うのですから。

設問は、落としてはいけない「必勝問題」とハマってはいけない「逆ザヤ沼問題」があります。あなたは必勝問題を刈り取り、逆ザヤ沼問題をすっ飛ばしまくるべきです。
私が1次試験で「必勝問題」と「逆ザヤ沼問題」にどう向き合ったかを書いた過去記事のリンクを貼らせていただきます。すでにご覧いただいた方、興味のない方は恐れ入りますが無視して下さい。
1次試験中の時間管理と得点の積み上げ(財務会計)
続・1次試験中の時間管理と得点の積み上げ(経営理論・運営管理とその他)(長文につきご注意下さい!冒頭の雑談も無視でお願いします)

ちなみに私はマークシート用紙が埋まっていく具合で進捗管理をしていたため、「1問ごとにマークを記入する派」でした。このやり方の最大のリスクは「飛ばした設問のマーク欄に次の設問の解答をマークしちゃうなど、マークの記入ズレを生じやすいこと」。なのでマークシートに記入するときは必ず設問番号を指さし確認していました。

 

運営管理の計算問題制覇シート

運営管理の年度ごとの平均点と科目合格率の推移です。

一次試験の平均点と科目合格率の推移2020(~令和元年最新版)

今年の1次試験は総合的な難化が予想されています。
昨年が総合的に易化し、大量の1次試験合格者を出した反動が見込まれているためです。去年の易化は「毎年あるはずの”爆弾科目”(殺傷力が高い難化科目)が無かった」というものでした。
では今年は爆弾科目が復活するとして、どの科目か?
こればかりは分かりません。が、運営管理はH28年とH29年度の難化が実際にあったため、可能性はゼロではないと言えます。

そこで今回ご提案したいのは「難化しても揺るがないよう点数の土台を作ること」です。
いかにして作るか。私の場合、運営管理の計算問題を押さえておくことでそれができないかと考えました。

運営管理の計算問題(計算式を問う知識問題も含む)は「とっつきづらい印象」があるかもしれません。私もそうでした。ただ私の場合は「参考書の各論点の流れで計算式が突然現れてそれを暗記する」というのが運営管理の場合どうにも苦手で、ならば計算問題だけを切り出して一元化してはどうかとやってみた所、俯瞰できて覚えやすくなりました。

私はこれを「運営管理のファイナルペーパー」として試験会場に持参し、朝の復習時、トイレ行列に並んでいる時、運営管理前の休憩時間などにじっくり眺めていました。

よければ自由にダウンロードして下さい。

Download File

運営管理の計算問題制覇シート ←こちらをクリック下さい

A4A3両面(長辺綴じ)でのカラー印刷がおススメです。
★はみでる時は「倍率」「用紙に合わせる」にして下さい

※ダウンロードする際は記事末尾のコメント欄に「もらうよ」だけでも良いのでコメント記入いただけると今後の参考にできて有難いです。できればお願いします。

 

完全制覇ではなく「程々制覇」ぐらいな感じですが、この資料にある「論点」の過去5年間における出題履歴と配点は以下の通りです(クリックで拡大)。

直近5年間で13点→9点→20点→19点→20点。これを大きいとみるかどうか、いかがでしょうか。
なお集計方法ですが、今回の資料の知識や公式だけで解ける問題だけでなく少々の周辺知識も含めて解ける問題も数えているので、もし当シートを気に入って貰えたら周辺知識をどんどん書き込んで使い倒して下さい。特に水色の行は頻出です。

このツールと、「生産管理のオペレーションの暗記法(過去記事:【渾身】非製造業の私が運営管理「生産オペレーション(IE等)」を俯瞰する暗記法)」により、たとえ運営管理が爆弾科目化しても足切りを免れることができたら、かなり優位に立てるかもしれません。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

 

仕事もご多忙と思いますが、残りの11日間は「ここまでやったら後悔しない」と思える位まで勉強に没頭できるといいですね。

その際、今年はマスク着用での受験が義務付けられてしまっているので、ぜひマスクを着用したまま過去問集を解く練習を繰り返してみて下さい。

マスクを着用して90分間過ごすのは普通の会議でも息苦しいものです。自宅で勉強するからとマスクを外して過ごすと、マスクを着用する本番で実力を発揮できなくなるかもしれません。

ちなみにこの記事は3,555文字ということで、
「さあ、ゴー、ゴー、ゴ―!前進あるのみ!」
これが私からの一次試験前最後のエールです。

べりーでした。


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合格に十分な実力発揮の準備

✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?

おはようございます。
べりーです(過去投稿記事はこちらです)。

いよいよ1次試験まで残すところ1カ月、2次試験まで4カ月と少しです。

ギリギリまで粘った中小企業診断士協会が「1次試験をやります宣言」を発出した今、ようやく躊躇なく「試験までの過ごし方」をテーマにした投稿が可能になりました。

今回は「初年度でストレート合格への希望に満ちていた2016年度の自分」「2回目の2次試験で重苦しいプレッシャーと戦いつつ合格を信じていた2018年度の自分」「2次試験に2回失敗しても1次試験再挑戦を諦めなかった2019年度の自分」を振り返りつつ、「当時の自分が今年受験するなら、いま伝えたいのはこんなこと」を書かせていただこうと思います。

時間が惜しい時期なのでご自身が関係するところだけお読み下さい。

 

今年1次試験に初挑戦するあなた(私 ※以下同)へ

初学者にとって最大の強みは超直前期における学習効果の高さです。
初学者の実力は試験直前まで伸びます。しかも、加速度的に伸びます。
道場には「橋げた理論」がありますが、あなたもこれまでの学習により各論点、各科目ごとの知識の柱である「橋げた」を強固にしてきたと思います。
橋げたが強固に構築できると、そう簡単に忘れない、忘れてもすぐに思い出せる状態になれます。初学者はここを目指して下さい。

この時期の学習の進め方は、平日でも1日に3科目以上を並行して学習するようにして科目ごとの切り替えの感覚を養うと共に、橋げたを繋ぐ橋板を渡していき、記憶の劣化に負けないようにその維持に努めて下さい。
ただし1日に何科目も回転していると、いつの間にか「さらーっと流しているだけ」みたいな状態になってしまうことがありますが、ハッキリ言ってそれは時間の無駄です。

いまは学習に時間を費やした分だけ実力UPが見込めると信じて、過去問を「鶏ガラ学習法」で丁寧に消化し尽くして下さい。

また初めて受験するあなたにとって、「一発合格道場」の記事が大いに参考になる筈です。
疑問や質問があったら、記事末尾の「コメント」からどんどん質問してくれれば11代目の投稿者本人や誰か得意なメンバーが答えるので、初学の方でも遠慮なく、コメント欄は活用しまくって下さい。

そして、ここまで来たら今は2次試験のことは一旦忘れて下さい。
2次試験の舞台に立つための夏の戦いは決して楽な勝負ではありません。
ただひたすら1次試験の過去問を回し、鶏ガラ学習で橋げたをより強固にし、先輩たちとの差を詰め、追い抜き、全力でぶっちぎって下さい。

あなた方初学者の前だけに「ストレート合格」への道が真っ直ぐ延びていると信じて、残り1カ月間を全力で走り切るのみです。


出典:時事ドットコム

レース後半に 2.75メートルの歩幅で圧倒的に加速できるのは
現役時のボルト選手と初学のストレート生のみです

 

今年の2次試験(2回目)の挑戦権を入手済みのあなたへ

「まずは1次試験合格者たちの顔触れが揃うまで、悠々高みの見物じゃ」・・・ですか?
きっとそんなことないですよね。今年で言えば、令和元年の2次試験の未合格者約5,000名のうち、何割が1次試験挑戦組に回り、何割が令和2年に2回目の2次試験挑戦権を残したか分かりませんが、令和2年の2次試験が過酷な争いになることはまず間違いないと思います。

この時期、今の私だったら事例Ⅳの問題集に取り組みます。
事例Ⅳは時間を掛けた分だけ実力に跳ね返ってくるからです。
問題集は次の2冊がおススメです。

スッキリわかる 日商簿記1級 工業簿記・原価計算III 直接・CVP・予算実績差異分析編  スッキリわかる 日商簿記1級 工業簿記・原価計算IV 意思決定・特殊論点編

左が「スッキリわかる 日商簿記1級 直接・CVP・予算実績差異分析編」、
右が「スッキリわかる 日商簿記1級 意思決定・特殊論点編」
(どちらもTAC出版開発グループ)です。

この2冊をおススメする理由は「イケカコより圧倒的に分かり易いから」。おべんと君の記事(コチラ)にもある通り非常に好みが分かれるイケカコですが、解説も難解なため取り組むこと自体が目的になりかねず、診断士試験の学習としては「過分な時間」をこの本で溶かす恐れがあります。
私自身、あるブログの紹介でこの2冊に出会いましたが「信じて良かった」の一言に尽きました。

スッキリシリーズを2~3周回しながら、その章と同じ論点の過去問を「タテ解き」する。この反復により「事例Ⅳの第2問、第3問を味方にすべく実力を磨き上げ今からストレート生に追いつかれないだけの圧倒的な実力差をつける戦略です。

    

ちなみに2次試験の事例Ⅳが難化した年は「ストレート生が有利」と言われますが、それは難化年にストレート生がより多く点を取るというより「多年度生が点を落としてしまい差が縮まること」が理由です。

・・・そんなこと、許せますか?
2回目の2次試験で今年は迎え撃つ立場のあなたにとって、去年の自分と同じように短期決戦で臨んでくるストレート生がとても敵わないレベルにまで「事例Ⅳ対策を仕上げる時間は十分にあります。

たとえ事例Ⅳが難化したとしても、たとえ1次試験から2次試験まで例年より1カ月長いためストレート生が更に有利だとしても、簡単に追い抜かされるわけにいきません。
ぜひ牙を磨く期間にして下さい。

また事例Ⅳ以外ですが、通勤電車の中などの隙間時間に、事例Ⅰ~Ⅲの過去問の「設問文」だけを何年分か読んでみて
・どのレイヤーが問われているか
・解答の方向性はどうすべきか
・どういったキーワードを取り入れるべきか(あくまで設問からの推測)
などを考えることで「事例ごとの問われ方」をつかむ訓練をするのもあまり場所を選ばないのでおススメです。この学習法は、7月以降にどこかで書かせていただく予定です。

最後にもう一つ、これは当時の自分に絶対に伝えたいことですが、11代目メンバーに聞くとやはり勉強会は合格への近道と言えるようです。先日タキプロのHPを見たらオンライン(ZOOM)で行われているようですので、ぜひ一度門を叩いてみることをお勧めします。

 

そしてそして、

2次試験に2回敗れて今年1次試験を再挑戦するあなたへ

お気持ちよく理解します。私も2次試験に2度失敗して1次試験から受け直しました(過去記事:2次試験の準備と実力の話 ※長文のためご注意下さい)

図々しい話ですが私も妻もまさか2次試験に2回落ちるとは全く思ってなくて、特に2回目は予備校に通学したこともあり、根拠のない自信と言うか「受からなきゃおかしい」ぐらいな気持ちでした。本試験当日も、よく成功者が書くような「卒業証書をもらいに行ったる」ぐらいなつもりで臨んだ結果、実力も準備も足らず涙をのみました。

私はそこから「しゃーねーな。1次からまたやるか!」と立ち直るまでかなり「心のエネルギー」を使いました。恐らくあなたも同様かと思います。本当によく立ち上がられました。感服します

あなたにとっても1次試験まで残り1カ月です。
学習面でやるべきことは冒頭の初学者の方々と同様であり、ここから1カ月は1次試験に専念するのが肝要かと存じます。

ただ初学者達と大きく違う点としては、過去の受験経験によりあなたはご自身の得手不得手が明確に把握できていると思います。おべんと君が書いた通り(コチラ得意科目を伸ばすこと。そして初年度の私のように苦手科目で足切りを食らわないこと。これだけに注意して下さい。

たとえ総合的に難化年であろうとも、1次試験7科目(資格等による免除があれば6科目以下)でリスク分散しながら得意科目で70点、80点と荒稼ぎし、苦手科目は何とか知識と記憶を振り絞って必ず全ての設問のマークシートを塗りつぶして来て下さい。

1次試験を勝ち抜けたあなたは、新鮮な1次知識が頭にぎっしり詰まった状態で再度2次試験にチャレンジすることになります。去年のあなたより死角がなくなっている可能性が高いのではないでしょうか。

最後に、これから1カ月は超追い込みモードに入られると思いますが、その間も2次試験への3回目のチャレンジ(1次試験突破した前提で 笑)を応援して下さったご家族への感謝だけは、どうかお忘れないようにして下さい。図書館などでの勉強帰りに花束や美味しいスィーツを買って帰られてはいかがでしょうか。

 

・・・ということで上記の全ての立場を経験した身として、1次試験1カ月前の今しかお伝え出来ないことを書かせていただきました。

今年は新型コロナで試験が中止になるかもしれない状況が長引きましたが、試験があると分かった以上、ここからは例年の超直前期と同様に余計なことは考えず学習を進めていただきたい思いです。

この1カ月間の過ごし方は大げさでなく勝敗を左右するでしょう。1次試験だけでなく2次試験にも影響するような差が付きかねず、2次試験 専願の方にとっても重要な1カ月間になると私は考えます。

必ず悔いを残さぬよう、万全の準備と合格に十分な実力を身に着けるための試験対策に励んでいただき、ぜひ栄光を勝ち取って下さい。

 

ここまでが前半です。
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では後半も行ってみましょう!

 

 

今から中小企業政策を暗記する戦略?

ここからはタイトルの後半部分「今から中小企業政策を暗記する戦略?」です。まずはこの科目の直近年度における難易度を振り返りましょう。

一次試験の平均点と科目合格率の推移2020(~令和元年最新版)より抜粋

ご覧の通り、H23年度までは危険な科目だった中小企業経営・政策も、H24年度以降の7年間は平均点が60点前後を推移する「比較的楽勝科目」でした。しかし令和元年は一転して再び難化しました。

その結果、よく言われた「中小企業経営・政策は直前1カ月で十分間に合う」という戦法鵜呑みにはできなくなってきました。

とはいえ「やっぱり直前1カ月で対策することに決めていた方」もいらっしゃることでしょう。

・何か根拠に裏打ちされた自信があるか(模試で上位とか本業でとか)
・何も根拠のない自信があるか(一般的なビジネス知識で十分っしょ)
・そもそも去年の難化なんか知らなかったか(本道場を最近知った)
・やりたくても他で手一杯でとにかく時間が足りなかったか・・・、e.t.c

色々あるとは思いますが、いずれにせよ今から着手しないとあっという間に試験当日となってしまいます。

そこで参考になるか分かりませんが、私が超直前期を中心に隙間時間も活用しながら中小企業政策の知識をどうやって暗記したのかについて、サンプルとして書かせていただきます。

 

効率重視でインプット①:動画

いわずとしれたYouTube動画、「ほらっちチャンネル」が超絶おススメです。

11代目メンバー12名にヒアリングしたところ、「一度も観たことがない&ほとんど観ていない」が4名で、残り8名は全員「よく観ていた」でした。

観たことがない4名のうち3名は「知らなかった、知ったのが直前過ぎた」、1名は「動画に時間を割くのが怖かった(関連動画の誘惑も・・・)&余裕がない」が理由でした。

よく観ていた8名の内、2名は「2周以上観た」とのこと。
次に「何倍速で観たか?」も聞いてみたところ、

【2周以上派】
1周目1倍速で聞いて、2周目1.5倍速&止めながらメモを取った
1周目2倍速で概略を掴み、覚えられない所だけ1.5倍速2周目

【1周派】
1.5倍速でお世話になった
・尺が結構あるから1.25倍速で観た(語呂合わせ最高!メモった)
1倍速でがっつりお世話になった
1倍速で1字1句聞き逃すまいと思って聞いていた
・普段YouTubeは1.5倍速で観るが、しゃべりが上手いので1倍速で観た
・淀みなくお話になるので敢えて0.75倍速で”ながら聴き”できるようにした

でした。満足度の高さが伝わったかと思います。

残り1カ月間の状況で1倍速で聴く時間が確保できるかは人それぞれです。その判断をした上で上記も参考にして下さい。

 

効率重視のインプット②:参考書(サブテキスト)

こちらも定番。何度もおススメしていますが「一発合格まとめシート(後編)」です。

後編は、
①1冊に「経済学・経済政策」「経営情報システム」「経営法務」「中小企業経営・政策」が分かり易いイラストと解説でまとめられている、
②4科目分なのに厚すぎず「1日3科目学習時」に便利(メモを書き込む)、
③メモ一元化により本試験会場に持ち込むファイナルペーパーにもなる、
と3拍子付きの書籍です。

中小企業経営・政策の網羅性とまとめ力の高さは唸るほどです。
「税制」「共済・融資」「計画」「補助金」といった政策の種別の構成もさることながら、「13.いろいろな計画まとめ(後編 310ページ)」のような一覧表で政策を並べ、相互比較によって記憶に定着させるページが多くあり、「超直前期の効率的な学習」に非常に役立ちました。

実際、私もすべてのイラストページに目を通し、この1冊とほらっちチャンネルを軸に中小企業経営・政策を暗記しました。

まとめシートは購入特典としてイラストページのPDFファイルがダウンロードできるので、先日のCKの復習マップのように各政策種別ごとの表をA3用紙1枚に一元化することができれば「最強の復習ツール 兼 ファイナルペーパー」が出来上がります。

もちろん、今から新しい書籍に手を出すことのリスクについても申し添えたいです。時間は有限ですから何に振り分けるか?は重要な意思決定になります。

と言いつつ今回は「今から中小企業政策を暗記する」という超追い込みタイプの皆様向けの記事なので、一つの重要な参考情報として挙げさせていただきます。

 

効率重視でインプット③:スキマ時間用暗記ツール(音声ドリル)

実は上記の「一発合格まとめシート」には色々特典ツールがあって、中小企業経営・政策は「暗記カード用データ」がダウンロードできる特典が付いてきました。

私の場合はこれを「わたしの暗記カードプラス」(370円)に取り込み、音声読み上げ機能を使って1.25倍速でイヤホンから聴いていましたが、駅までの歩行時など参考書や動画を使いづらいときに大変重宝しました(今やアプリは豊富にあると思いますが、私はこの時期「倍速設定機能があるアプリ」をお勧めします)。

なお、私は「イカ解放」「株子」でお分かりの通り語呂合わせが大好物です(まだご覧になってない方はよろしければ過去記事「運営管理(IE)のイカ解放」と、「財務会計(ごちゃっとしがちな論点)の株子」もご参考下さい)。

したがってこの科目においても、「中小企業政策」はそうでもありませんが、「中小企業経営」は年々変わる数値を覚えるために語呂合わせを多用しました。
元々「一発合格まとめシート」の「中小企業経営」パートは語呂合わせの記載が多く、そこも個人的に素晴らしいと思うのですが、著者が語呂合わせ化を諦めた(あるいは私とは脳のスペックが違うため必要なかった)箇所まで語呂合わせをひねり出したりしていたので、アプリ側で簡単にデータを加工・更新できる機能が助かりました。

 

このように私の超直前期における中小企業政策対策

「映像、イラスト(画像)、音声という3種類のインプット」
「過去問ヨコ解き(年度ごとに解く)によるアウトプット」

により行いました。

あくまで皆様の「受験戦略上の科目ごとの位置づけ」によりますが、私のように「中小企業経営・政策は難化しても平均点を下回らない程度に踏ん張れればOK」とお考えの方は、ここまで来た今では「暗記で突破モードで頭に詰め込む」のも現実的だと思います。

ぜひよろしければご参考下さい。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

いよいよ超直前期、残り1カ月です。
ここからは「明日はどういった目的で何の勉強をするのか?」を前日の内に決めておき、当日は勉強に専念する毎日を過ごしてはいかがでしょうか。

べりーでした。

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「中小企業診断士試験 一発合格道場」
近年、社会人の関心を高めている
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ほぼ毎日10年間発信してきました。

毎年、直近年の合格者達が書き綴った
リアルで豊富な受験情報
日々の勉強にお役立て下さい!

たまたまお立ち寄り下さった方も
ぜひ中小企業診断士の存在に
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合格に十分な実力発揮の準備

✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?

おはようございます。
べりーです(過去投稿記事はこちらです)。

ご覧の「一発合格道場ブログ」では毎年この時期に「渾身記事」と銘打って、各メンバーが渾身の気力と知識を振り絞った記事を投稿します。
基本的にある論点を深堀して解説し、特定の論点に関する知識をより強固にしていただくことを目的にした内容が多くなります。

またメンバーは去年まで自分達自身が受験生かつ「一発合格道場の読者」だったので、リクエストがあったテーマは別ですが、自身のフレッシュな記憶と体験に照らして「こんなのが読みたかった」あるいは「こういった記事に助けられた」という経験などから、テーマを決めています。
※11代目は、例外なく全員が令和元年の2次試験合格者です

そのような中、今回私はあえて「深堀」でなく「広く浅い記事」を書くことにしました。ごちゃっとしがちな財務会計の知識をいくつかピックアップして一元化したような記事です。
基本は1次試験対策ですが、ちょこちょこ2次試験対策になる内容も含まれます。
チェックシート的にご活用することで、ぜひ1点でも多く勝ち取っていただけたらと願います。

なお、前回投稿した運営管理の「生産オペレーション(IE等)」の暗記法については、思いのほか「自分も頭に入らなくて困ってたから助かった」という反響をいただきました。しかし今回は手広い範囲からピックアップする形なので、もしかしたら「こんなの知ってて当たり前」ばかりになってしまうかもしれません。
と思いながらも、もしこの時期に万が一何か1つでも「なるほど!」が発見できて本試験での4点に繋がったら、試験戦略上、非常に大きいよなーと思い直して投稿させていただきます。
ブロックごとの読み切り型で分割しやすくなっていますので、恐れ入りますがご興味なきところは飛ばし読みして下さい。

 

ごちゃっとしがちな財務会計知識と直前期の暗記法

今回は1次試験合格の鍵を握る重要科目、財務会計についてです。
参考までに財務会計の平均点と科目合格率の推移は次の通りです。

一次試験の平均点と科目合格率の推移2020(~令和元年最新版)

1次試験は難化と易化の差が波があるのが特徴であり、その中でも財務会計は年度ごとの差が激しいです。したがって財務会計は「難化に耐えうる実力を備えておく」ことで、①難化したら何とか足切りを免れる②易化したら得点源にする、という対策で臨むべきでしょう。

財務会計の主要論点は次の通りです。

ざっとご覧いただいて、何だっけコレ?はありませんか?

そろそろ超直前期という時期にこのレイヤー(テキスト目次の大見出しレベル)で「何だっけコレ?」は中々ないと思いますが、もしドキッとした項目(論点)がありましたら、とてもラッキーです。
なぜなら今ならまだ、本試験までに知識を増強する時間はあるから。
その論点は過去問のタテ解き(年度を跨いで論点別に解く過去問の解法)で知識を補強することをお勧めします。

今回取り上げた「ごちゃっとしがちな財務会計知識」は大きく分けて7論点。
暗記法は一発合格道場名物の「くだらないほど忘れない」方式です。それではどうぞ!

 

【財務諸表概論】財務諸表の種類

会社法(計算書類)

会社法では、以下の4つを「計算書類」といい、株式会社に作成を義務付けています。

①貸借対照表(B/S)
②損益計算書(P/L)
主資本等変動計算書
別注記表

覚え方会社BP株子

← 株子さん

①のB/Sと、②のP/Lは大丈夫ですよね。会社の「ストック(ある時期で切り取った会社の状態)」と「フロー(ある期間における会社の業績)」を把握できる重要な書類です。
なので「BP」はあまり深く考えないで「BP=B/SとP/Lね」と覚えて下さい(注:BPは造語で一般には通用しません💦)。

会社法株子さんを守ります!

 

金融商品取引法(財務諸表)

主として上場企業では、金融商品取引法(財務諸表規則)により、以下の「財務諸表」の作成が義務付けられています。

①貸借対照表(B/S)
②損益計算書(P/L)
主資本等変動計算書
キャッシュフロー計算書
属明細表

覚え方:金融BP株キャップ

今年最も株取引で稼いだ投資家に贈られるキャップです。・・・そんなことはありませんが、金融商品取引法は「いつものBP」+「株キャップ」です。

ちなみにこの「株キャップ」、昨日Tomatsuが紹介してくれた1億円つくった元お笑い診断士の井村俊哉さんがとっても似合いそうですね(笑

 

株主総会招集時に必要な書類

取締役会を置く株主総会の定時株主総会の招集通知には事前に取締役会の承認を受けた以下の書類を添付しなければなりません。規定されているのは会社法です。

①計算書類
②会計監査報告書(大会社等)
③監査報告書
④事業報告書
連結計算書類

株主総会通知に添付する資料には、会社法の計算書類(会社BP株子)に加えて上記の②~⑤が必要です。会計監査人による監査報告、監査役及び監査役会の監査報告、事業報告、の「報告書3点セット」です。

ここまでの3つを横並びで見比べると、記憶に必要な脳の海馬が刺激されるはず!です。(クリックすると拡大します)

 

【簿記の基本】割引と割り戻し

よく混同しがちな「これ割引?割り戻し?問題」です。

割引:期日前支払いに対し、支払いが早かった分だけ金利相当分を安くする(だから営業外)
割戻ボリュームディスカウント(量に対するディスカウント)

覚え方:早割引、大量戻し


(ヴィッセル神戸HPより)

 

【CF計算書】運転資本と正味運転資本

CF計算書は我ら一発合格道場に超人気記事があります。
歌って覚えるキャッシュフロー計算書 by 7代目nori

前回記事で私は「文言と配置を暗記することで柱を築き、さらに知識を肉付けすることにより強固な橋げたを構築する」手法を説明しました(生産オペレーションを俯瞰する暗記法)。今気づきましたが、7代目noriのこの記事の狙いもそこです。
ちなみにCF計算書は2次試験では絶対に避けて通れず配点もそれなりな論点ですが、1次試験対策時点では「捨て問」としている方もいるかもしれません。
確かに1次試験対策としては仕上がり具合次第でスルーしても良いと思いますが、多少余裕がある方や2次試験再挑戦組の皆様は7代目noriの記事をぜひご覧下さい。

さて「ごちゃっとしがちな財務会計知識」の方に戻りますが、CF計算書(間接法)における「営業CF」の小計の上あたり、noriの記事で「運転♪」と言っているのが「運転資本」です。

これとごっちゃになりがちなのが、経営指標で出てくる「正味運転資本」です。

運転資本

論点:CF計算書、意思決定会計のフリーキャッシュフロー(FCF)
内容:企業が営業活動を行う上で使用した資金
算出:運転資本=売上債権+棚卸資産-仕入債務
CF計算書:運転資本の増⇒マイナス値運転資本の減⇒プラス値と、正負が逆転する
意思決定会計:FCF=営業利益×(1-税率)+減価償却費-運転資本の増減―投資額

 

正味運転資本

論点:経営指標
内容:1年以内に現金として利用可能な資金(正味運転資本が大きいと資金繰りは安定していると言える)
算出:正味運転資本=流動資産-流動負債(手元資金―返済が近い債務)

 

覚え方:
運転資本・・・売掛金などCFを減らすもの
正味運転資本・・・正味が付くとプラスの意味に(支払能力)

 

 

【経営分析】改善 or 悪化?

財務会計は時間との戦いです。以前、次の記事を書きました。
1次試験の財務指標は計算しない?! 財務会計「経営分析指標」のヒント①

経営分析問題との向き合い方はこの記事をご参考下さい。
その上で必要になるのが、計算結果から「上昇 or 低下」「改善 or 悪化」を判定することです。
経営指標は状態を可視化するための指標ですから、「値が大きいほど良い指標」と「値が大きいほど悪い指標」の違いを正しく認識する必要があります
※今回の説明では「各回転期間」を除いています

値が大きいほど良い指標

いかがでしょうか?どれも「大きいほど良さそう」ですよね。
利益率、回転率、自己資本比率、インタレストカバレッジレシオは迷わず「大、即ち『良好』」です。

一方、逆を行くのが次の指標たちです。

値が小さいほど良い指標

どちらも分子より分母が大きい方が安心ですよね。
分母が大きいほど数値としては小さくなります。
固定資産よりも自己資本(+長期借入)、負債(他人資本)よりも自己資本が多い方が安定していると言えます。

覚え方:小さいほど良い「コテコテの負債」

※コテコテ・・・固定比率(コテ)と固定長期適合率(コテ)
※負債・・・負債比率


「小さいほど良い『コテコテの負債』」(イメージです)

 

ここまでが前半です。
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では後半も行ってみましょう!

 

【CVP分析】安全余裕率と営業レバレッジ

安全余裕率です。

安全余裕率=(実際売上―損益分岐点売上高)÷実際売上高×100(%)

もしくは

安全余裕率=100-損益分岐点比率(%)

で計算するのはご存じの通りです。

この安全余裕率には第3の計算方法があるのをご存じでしょうか。
私は以前にこのサイトの記事を読み漁っているときにある記事に出会い初めて知りました。
これを知っておくと「損益分岐点売上高」や「損益分岐点比率」を計算せずともP/Lから直接計算できます。
記事のタイトルには「学校では教えてくれない公式」とありますが、確かにその通りでした。
その記事はこちら(↓)です。

学校では(多分)教えてくれない公式2 「営業レバレッジと安全余裕率」 by 初代アックル

このやり方なら安全余裕率はP/Lから一発で計算できます。

安全余裕率=営業利益÷限界利益×100(%)

この公式、知っておくと本当に助かります。
ご存じなかった方はすぐに過去問で試してみて下さい。
私は本試験では、1周目にはの計算式を使って瞬殺し、検算の時にはいつもの式を使っていました。

さて、この式なんだか見覚えがありませんか?
実はある指標の逆数なのです。

営業レバレッジ=限界利益÷営業利益(倍)

営業レバレッジは、売上高のブレ幅が営業利益に影響を及ぼす度合いです。固定費の割合が大きい費用構造であるほど、売上のブレにより営業利益が大きくブレます。
売上高が固定費を下回るとすぐに赤字転落してしまいますが、逆に売上高が固定費を上回る限り売上高の増加はそのまま営業利益の増加に繋がります。
売上高の増減に対して固定費が「テコ(lever)」のような働き(leverage)をして、営業利益の増減率を増幅しているから「営業レバレッジ」と言います。

ということで私は安全余裕率と営業レバレッジをセットで覚えましたが、たまに「どっちがどっちだっけ?」とごっちゃになることがありました。基本的には知識として理解すべきと思いますが、いざという時の保険として下記を考えました。

安全余裕率=営業利益÷限界利益×100
下から上を割り算

営業レバレッジ=限界利益÷営業利益
上から下を割り算

覚え方:安全余裕な下克上 VS トップダウンでテコ入れ

「倍返しだぁ」って・・・現実ではなかなか。。

 

 

【利益差異分析】売上高差異と費用差異

売上差異分析と費用差異分析です。

このテーマは先日、11代目メンバーの「ぴ。」が渾身記事を投稿しました。
読者からの質問に応える形でしたが、過去問を例に説明してくれて分かり易く丁寧な記事です。

【渾身】財務・差異分析~有利不利で混乱しない解法~

このテーマ、ちょうど私も取り上げようと考えていました。
そして、だとするとこの論点を「視界良好」にしたい方が結構多いのではないかと思いました。
そこで、ぴ。の記事を踏まえてスピンアウト的に取り上げます。

ぴ。の記事にはある重要人物が登場します。そう、工場長です。
売上や費用について、計画に対する進捗状況を事細かに把握し、厳しく追及してくる工場長がいたとして、その工場長が気に入る結果が「有利差異」気に入らない結果が「不利差異」と考えます。

工場長は、

売上・・・売上高が予算越え(実際-予算がプラス値)だと喜ぶ
費用・・・実際の費用が予算内(予算-実際がプラス値)だと喜ぶ

このように、売上は実際>予算(標準)、費用は実際<予算(標準)になればなるほど、有利差異(工場長のご機嫌具合)がUPします。

この「ぴ。理論」で考えれば、ごちゃっとしがちな「売上差異分析と費用差異分析」がすーっと腹落ちします。

 

<その前に…BOX図の再確認>
①差異分析のBOXは大きく四角形を書き内部をT字で3ブロックに区切る
②Tの上側が「価格差異(青)」右下が「数量差異(赤)」の計算エリア
③左下は「計画」または「標準」であり「実際」と突合するあるべき姿
※今回は差異分析が目的なので青と赤を極端に大きくデフォルメしている
④価格(単価)はBOXの左辺の外、数量はBOXの下辺の外に書く
⑤価格も数量も内側から外側に「標準→実際」の順で書くので、「ひ→じ」内側から外側に、ひじ」と覚える
※正確には左下が「計画/標準のBOX」だから「その外周は『ひ』」です。

 

売上高差異分析 

(クリックしたら拡大します)

費用差異分析 

(クリックしたら拡大します)

 

売上高差異分析と費用差異分析は上の2つの図の通りです。

BOX図の作法は覚えるしかないし、覚えられます!
ごちゃっとしがちなのは「何から何を引くべきか?」です。

覚え方:
売上・・・実際売上が予算越えだと工場長が喜ぶ
実際-予算(がプラス値なら「有利差異」)
費用・・・実際の費用が予算内だと工場長が喜ぶ
予算-実際(がプラス値なら「有利差異」)

 

【注意】

ぴ。の記事は、売上高と費用ともに式を「実際-予算」としており、
売上・・・「実際-予算がプラス値」なら有利差異
費用・・・「実際-予算がマイナス値」なら有利差異
と計算結果の方で工場長のご機嫌を伺っています。
工場長の性格さえ理解していれば、どちらでもお好みの方をお選び下さい。

 

 

【証券投資論】投資家の選好(グラフ)

証券投資論の投資家の選好です。

ごちゃっとしがちな「投資家の選好に関するグラフ問題」は、過去7年間に本試験で出題されたのは令和元年度、平成30年度、平成25年度と3回。不定期ながらも頻出問題と言えます。

グラフは経済学で慣れている頃と思いますが、基本は同じです。
ここから先はかなり簡素化した内容にしますが、立ち戻るべきは経済学のグラフです。

①何を表すのか?

・無差別曲線・・・Y軸 期待収益率(リターン)、Y軸 標準偏差(リスク)
・効用関数・・・Y軸 効用、X軸 富(とみ)

②どんなパターンが登場するのか?

・リスク回避者
・リスク中立者
・リスク愛好者

リスクに対するスタンスの違いによってそれぞれグラフの形が違っており、そこを問われます。
上記①と②の組み合わせを覚えて下さい。

ここからは実際の過去問を使います。

 

無差別曲線:期待収益率と標準偏差(リスク)

Y軸・・・期待収益率(リターン)
X軸・・・標準偏差(リスク)

 

<平成25年度 第19問>

期待収益率(Y)と標準偏差(X)のグラフで「リスク回避者の無差別曲線」を選ばせる問題です。
グラフ4つ(3つのタイプ+ワナが1つ)ありますが、リスク回避者のパターンが頭に入っていたら瞬殺です。
以下で見てみましょう。

 

【リスク回避者】

左上のグラフです。
リスク回避者はリスクが嫌いなのでリスクが増えることを望みませんが、もし標準偏差(リスク)が増える場合は期待収益率も増えることを望みます。望まずにはいられません、どうせなら!💦
仮に青ラインのように「期待収益率が同一」なパターン①~③があったならば、よりリスクが小さい①を選びます。

【リスク中立者】

右下のグラフです。
リスク中立者はリスクと無関係により高いリターンを求めるため、X軸と水平の曲線になります。
リスクに関係なく高いリターンを求めるため、①~③であれば一番上にある①を選びます。

【リスク愛好者】

左下のグラフです。
リスク愛好者はリスクが大好きなので、もともと標準偏差(リスク)が高いのですが、それ以上にリスクが増えるとリスクに慣れて徐々に期待収益率が下がり、「右下がりの効用曲線」になります。
仮に青ラインのように「期待収益率が同一」なパターン①~③があればよりリスクが大きな①を選びます。

ということで正解は「ア」です。
右上のグラフはワナです。

続いて同じく無差別曲線のグラフの問題です。
昨年度、令和元年の第13問ですが、ご覧下さい。

 

<令和元年 第13問>

 

いかがでしょうか。
Y軸がリターン(期待収益率)、X軸がリスク(標準偏差)のグラフです。

グラフの形から、これはリスク回避者のグラフです。
リスク回避者がA~Dのどれを最も好むか?という問題です。

無差別曲線は位置が高くなるほど効用が大きくなるため、最も外側の無差別曲線上の点Dは選ばれません。
点Aと点Bはほとんど横並びで同一のリターンですが、点Bはよりリスクが高いので点Aを選びます。
なお同一曲線上の効用は同レベルであるため、リスク回避者にとっては点C(点Bと同一曲線上)も点Aより劣ることになります。

ということで正解は「ア」です。

 

効用関数:効用と富

Y軸・・・効用待収益率
X軸・・・

 

<平成28年度 第11問>

 

こちらは経済学でも見ました「収穫遁減/遁増のグラフ」です。

「リスク回避者」にとって、富が増えれば増えるほど逆に効用(限界効用)は徐々に減少します(遁減)。リスクが嫌だから、無限に富を追い求めないイメージです。上記の設問で言えば、②がリスク回避者です。

一方の「リスク愛好者」にとっては、富が増えれば増えるほど効用はうなぎ上りに高まります。富を得るほど富が欲しくなる。上記のグラフで言えば④がリスク愛好者です。

その中間で、富の増加に対する効用の高まりが常に一定であるのが「リスク中立者」です。上記のグラフで言えば①がリスク中立者です。

ということで正解は「ア」です。

 

覚え方:
1)無差別曲線:期待収益率(リターン)と標準偏差(リスク)

無差別曲線は、矢印型(←型)で、上から「回避」「中立」「愛好」

 

覚え方:
2)効用関数:効用と富

効用関数は、ラグビーボール型(右上がり)で、上から「回避」「中立」「愛好者」

 

 

まとめ

この時期は知識の増強はもちろんですが、いつもの論点をテキストや問題集の流れに沿わず見たり話したりすることで、記憶に残る何かもあるんじゃないかというのが今回の趣旨です。

そして「くだらないほど忘れない」シリーズの記事でもあります。

もし今回の記事から何か発見がありましたら、必ず会場に持ち込む教材やノート(当道場では「ファイナルペーパー」と呼びます)に「覚え方」と共にメモ書きして下さい。

ということで、今回は少し実験的ではありましたが結局いつも通り「特盛」サイズの記事になってしまい申し訳ありませんでした。何かヒットするものがあるのか本当に心配なので、もし今回の記事から何かが得られました場合はぜひコメントに一言置いて行っていただけると大変励みになります。

それでは、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

今年は超直前期が梅雨に当たりますが季節の変わり目で気候も安定しません。ぜひ体調に気を付けて、本試験会場で実力を発揮するための準備を粛々と進めて下さい。

べりーでした。

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受験生以外の方も、中小企業診断士という存在に少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです^^

twitterもよろしくお願いします。

 

合格に十分な実力発揮の準備

✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?

おはようございます。
べりーです(前回までの記事はこちら)。

今日は前半がミスの話。後半が運営管理の記事です。
2部構成ですのでお時間の都合に合わせて気になる方からご覧下さい。

この時期、ミスとの向き合い方

一次試験に挑戦される方は過去問を高速回転(皿回し)しつつ鶏ガラ学習法で知識を深めていらっしゃることと思います。鶏ガラ学習なき皿回しの回数で満足してはなりません(俺は何周回したから大丈夫!的な)。

初代ハカセの珠玉の記事です→【鶏ガラ学習法】知識量 x INPUT効率 x OUTPUT効率 を向上して「合格力」をUPする!

そんな過去問を回す中で、自らの大量のミスに直面しているのではないでしょうか。
カワサンが過去記事「【中小企業診断士試験】計算ミスとの向き合い方」で書いたように人は完全でないから、日常でも沢山ミスをします。私も何度も悔しい想いをしました。

そんな経験から、今このタイミングで大切なことは「ミスをミスとして終わらせないこと」ではないかと思います。
例えば「最も不適切なものはどれか」という設問なのに「適切」を選んでしまうミス、ありませんか?
この時、過去問演習中のノートに「不適切はどれか、のミス!これで何度目か?!」と赤ペンで書きなぐったところでそのミスは繰り返されます。
私もそうでした。同じミスを繰り返す自分がショックだったし、「本番でこれをやったら」と思うと恐怖に似た怒りを覚えました。

多分、一番よくないのは「ケアレスミスは誰にでもある、以後気を付けよう」と流してしまうことではないでしょうか。ケアレス、つまり「不注意だったから」が原因だとすると対策は「もっと注意する!」ということになりますが、注意すれば何とかなるなんて単純な話ではもちろんありません。
それに比べて上記のようにショックを受けるのはまだマシな気がしますが、ノートに「また同じミスだ!」とメモする行為は「以後注意しろ!」と自分に言い聞かせるのと大差はありません。

そうではなく、例えば「不適切を選べ、が出たら選択肢の左側の余白に大きく▽を書く」と対策を書けば、その後は「立てた対策を実行したか否か?」にチェック内容が変わります(この対策法を書いた過去記事はコチラ)。

対策は何だって構いません。人によって相性もあると感じます。
対策を実行したのにミスを繰り返したのだとしたら、その対策では不十分ということ。
別の対策を試してそのミスを撲滅できないか追求することをお勧めします。
一発合格道場の10年間分の過去記事は「対策の宝庫」です。ぜひ検索窓から検索してみて下さい。
自分にとって最良の対策を探求することは間違いなく「今この時期にやるべきこと」です。

試験会場では焦りやプレッシャーで「普段やらないミスをやらかす」ものですが、焦りやプレッシャーで「普段よくやるミスをやらなくなる」ことはまずありません💦

週末などまとまった時間が取れる機会に、ぜひ「自分がやりがちなミスの棚卸」をしていただき、自分にとって最適な対策を講じてみてはいかがでしょうか。

そしてその対策は、試験当日に会場に持ち込む予定のサブノートに書き込んで下さい。
科目ごとにまとめて記述することで、学習期間中は過去問に取り組む前に、試験当日は本試験会場に臨む道すがら、そして本試験中は各科目前の休憩時間に読み返すことでミスを減らせる可能性がグッと高まります。

まだ途中ですが・・・
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それでは後半行ってみましょう。

 

ごちゃっとしがちな「生産オペレーション」対策

☆運営管理の平均点と科目合格率 推移

過去記事→一次試験の平均点と科目合格率【令和ver.】中小企業診断士

 

運営管理は学習していて好奇心を刺激された科目の一つでした。
長らく「映像業界」で働いてきたので、ものづくりの現場には縁がなくニュースや下町工場がロケットを飛ばすドラマで知る程度だったのですが、生産計画から生産実施(オペレーション)の流れ、言葉しか知らなかったQC七つ道具とはこういうものなのか、等々と興味津々で学べました。

また店舗販売管理がなんと理論的な世界であるのか。目から鱗とはこのこと。買い物中も棚の陳列や店員さんの動きにも目を奪われるほどでした。

ただし、そんな私でしたがあまりにも予備知識が無さ過ぎて苦しんだのが「生産オペレーション」です。

①IE(Industrial Engineerling)
②品質管理
③設備管理
④廃棄物管理

というあの一連の知識です。言わずと知れた頻出の超重要論点です。
私の場合、色んな理論を学ぶことは面白いのですが知識として頭の中で整理されない。点が取れるとは思えない。そんな感じが続きました。

そんな時に出会ったのが3代目うちあーのが書いた記事です。
コチラ→【運営管理】データで見る運営管理

注意点としてはこの記事が書かれた2012年当時「美味しい科目」とされた運営管理ですが、残念ながら上記のグラフの通り2016年、2017年と2年連続で難化し、今年も動向が読みづらい科目となりました。
また解答プロセス解法も私とは随分異なりますが、どちらがご自身に合う解法かは分かりませんし、うちあーのの解法も私の解法も良かったらご参考下さい(私の解法は、こちらでご覧いただけます)。

データでも解法でもなく、私の心に刺さったのはこちら(↓)です。

基本かつ頻出論点の一つで、上記でも取り上げたIEの体系について。

これ、漢字4文字ばっかりで覚えづらいですよね。覚え方としては、右側の頭文字(工、動、稼、時)を取って、「こうどうかじ」→「講堂火事」

安田講堂を想起した語呂合わせでした。

(引用:【運営管理】データで見る運営管理 by 3代目うちあーの)

IEは「講堂火事」で覚える。これだ!と。

1回とにかく文言として暗記する。その際、工程→動作→稼働→時間という「配置」も覚える
文言が正しい配置で記憶できたら論点全体が俯瞰できるようになる
その上で周辺知識も含めて知識を固めて「強固な橋げた」を構築する。
私にとって運営管理の「生産オペレーション」はこうしたひと手間が必要でした。

私の運営管理のテキストにはこのためのメモがいくつもあります。皆さんはこんな手間をかけずにスッと暗記できるのかもしれません。私が人一倍、暗記力が弱いだけ、きっとそうなんです。
ただ初年度の私のようにこの時期まだ運営管理に対する「仕上がり不足感」をお持ちの方がいらしたら、もしかしたら参考になるかもしれない。そんな思いで、私からもいくつかご紹介させていただきます。

ちなみに今回は「文言と配置の記憶による俯瞰術」が記事の目的ですが、その次に知識を固める段階で非常に役に立つ書籍が「一発合格まとめシート」です。運営管理も充実しています。
私が勉強を始めた当時はまだ存在していませんでしたが、もし当時発行されていたらきっと使っていました。

2020まとめシート

 

IE(Industrial Engineerling)

IE

☆IE:生産活動を設計、運用、統制する技術・技法の体系

まずは「講堂火事」をお忘れなく。
程分析、作研究、働分析、間研究の頭一文字ずつを取ります。
講堂火事+上から「分析→研究→分析→研究」とリズムで覚えました。

 

活性示数

☆活性示数:工程分析>運搬工程分析>運搬活性分析>活性示数

運搬工程分析の活性示数は「省いた手間の数が増えると値が大きくなる」点に注意です。

この表です。バラ置きは手間が省けていないから「0(ゼロ)」です。
私の場合、左の「状態」の文言で覚えるのが辛かったので「台記号」で覚えました。
「活性示数0=平」「活性示数1=箱」という具合です。
活性示数が上から順に「0→4」と覚えたうえで台記号も上から「平→コンベア」と覚えて完成なのですが、台記号が頭に入らない時期がありました。
そしてこんなものを生んでしまいました。

ちょっと、道場史上で最低のイラストかもしれません。すみませんでした。
ご覧の通り、戦車・・・ですね。台記号を上から並べた「活性示数タンク」です。
台記号の名称と記号の形はそれぞれ「名は体を表す」になっているので、この画で配置さえ覚えればバッチリです。

気を付けたいのは「パーツ5つであること」です。
省く手間は「4つ」ですが、手間が一つも省けていない「0(ゼロ)」があるため、活性示数(と活性タンクのパーツ)は「5つ」ある点にご注意下さい。

 

サーブリック分析

☆サーブリック分析:動作研究>サーブリック分析

作業に共通する基本動作を18種類の「動素」に分解して分析します。
分解するレベルは「動作」ではなく「動素」です。

動作作業単位作業工程製品
(より細かい)      (より大きい)

1個おきに、より細かい「素」が来るイメージです。

さて今回のサーブリック分析は、世界中でムーブメントを沸き起こした日本のクリエイターによる作品「PPAP」を題材にして行います。
ピコ太郎氏による「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン」覚えていますか。今年は手洗い動画で復活して再び話題になりました。

その前半1/3の工程をサーブリック分析したのがこちら(クリックで拡大)。

青い第1類は必要な動素ですが、黄色い第2類、赤い第3類の動素は基本的になくすことを検討します。見ると、黄色と赤は明らかにムダですよね。
動作でなく「動素」、18種類の動素のうち「なくせない動素」は第1類の9種類。
そのうち「価値を生む動素」は緑色の「Ah!(組み合わせる)」「『アッポーペン』とキメ顔で言う(使う)」「ペンとリンゴを離す(分解する)」の3動素のみです。

一瞬「アイ ハブ ア ペーン、アイ ハブ ア ナッポー(位置決め)」も価値を生みそうに思えますが、これはあくまで「オチへのフリ」ですのでご注意下さい。

 

標準時間の設定方法

☆標準時間の設定方法:時間研究>標準時間

標準時間の設定方法は5種類あり、個別受注生産に向いているのはどれで繰り返し生産に向いているのはどれか?みたいな問われ方をすることがあります。

【個別受注生産向き】
実績資料法:日報等から(ざっくり)計算
経験見積法:経験から(ざっくり)見積る

【繰り返し生産向き】
ストップウォッチ法:要素作業(細かい!)ごとにストップウォッチ計測
PTS法:微動作(細かい!)ごとの事前設定時間を積み上げる
標準時間資料法:要素作業(細かい!)ごとに標準時間をあてはめる

個別受注生産は船舶のように大型だったり特注モノであるため、作業を細かく分解するのではなく過去の似たような案件(製品)から「ざっくりこれぐらい?」を実績と経験から想定するイメージです。

一方の繰り返し生産は工程も固定的で作業も単純化されていることが多いため、より詳細に落とし込んで標準時間を設定し「ムリムダ」を省きます。

・・・これの覚え方、要らないですよね。最初の頃、結構ごっちゃごちゃに覚えていたので考えたのですが、上記で十分だと思います。・・・書きますか?

工事経験、クリスピー標準
(個:実・経験 / 繰:ス・P・標準)

カーネルクリスピーのイメージ画像オリジナルチキンのイメージ画像

真ん中の「クリスピー」はケンタッキーフライドチキンのサイドメニューですが、本家のオリジナルチキン(右)を差し置いてこちらが「標準になる」イメージです。

ここまでがIEでした。はい、次。

 

品質管理

①IE(Industrial Engineerling)
②品質管理 ←here!
③設備管理
④廃棄物管理

QC7つ道具

QC7つ道具はそれぞれ独自の暗記法がありそうですね。
道場では去年の5月19日に10代目ちこまる(仮)が記事にしています。
コチラ→【渾身】QC7つ道具と新QC7つ道具

新旧7つ道具の説明は全面的にそちらをご覧下さい。
今回は「文言と配置の記憶による俯瞰術」が記事の目的ですので、この勢いのまま進めます。

QC7つ道具です。TACのテキストでは次の順番で掲載されていますが、
・パレート図
・チェック図
・ヒストグラム
・散布図
・管理図
・特性要因図
・層別

ここは

ック図
理図
性要因図

レート図
ストグラム
布図

という順番で「チェ監督送別パレード悲惨」でいかがでしょうか。
この度チームを去ることになったチェ・ゲバラ監督が自らの送別パレードで悲しい目にあってしまうイメージ。例えばお客さんが数名しか来なかった・・・悲惨!

upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/...
嘘でしょ?沢山来ると思ってたよ。。

・・・実は私自身はTAC掲載の順番で「パレチ悲惨、監督層」と覚えました。
ただこれは呪文過ぎておススメできない。ということでチェ監督は今回考えた完全オリジナルです。

 

新QC7つ道具

QC7つ道具は発生した不良の原因を追究し、その原因を除去することで工程の改善を図っていく解析アプローチです。
新QC7つ道具は複雑に絡み合った要因を予め予測して因果関係を整理する設計的アプローチです。
個人的には「新QC7つ道具は何となく違いが分かりづらいな」と思っていました。

そんな新QC7つ道具、TACのテキストでは次の順番で掲載されていますが、

親和図法・・・言葉の意味合いを整理(親和カード)
連関図法・・・因果関係→原因特定(連関図)※問題構造図みたいな図
系統図法・・・目的と手段を繰り返し展開
アローダイアグラム法・・・クリティカルパス上の工程を重点管理(PERT)
PDPC法・・・問題や不測の事態発生時の対応策を検討(縦型チャート)
マトリックス図法・・・行列形式のマトリックス図で相互関連の程度を整理
マトリックスデータ解析法・・・新QC7つ道具で唯一数値(XY平面図)

ここは「新連携、アロP、マト・マト」と呪文で乗り切りました。
この順番で覚えるのが自分にとって合理的だったからです。新QC7つ道具は何となく違いが分かりづらく、順番を変えると混乱すると思いました。
特に「新・連・携」3つの違い、「マト・マト」2つの違いを覚え込みました。

 

設備管理

①IE(Industrial Engineerling)
②品質管理
③設備管理 ←here!
④廃棄物管理

設備保全

保全は完全に語呂合わせです。
図書館で考える人みたいなポーズでそこそこ時間を使って考えました。
皆さんはそんな時間は必要ないのでさくっとパクって下さい。

一番左の第1レイヤーは置いておいて、左から2番目のレイヤーからタテに頭の文字を繋げます。

【第2レイヤー】
 維持→
【第3レイヤー】
 予防保全→後保全→良保全→全予防
【第4レイヤー】
防保全から」→期保全→知保全

はい、「イカ4時解放の予定よ」です。

イカを解放・・・、釈放?いや、「イカ4時解放の予定よ」です。

 

廃棄物管理

①IE(Industrial Engineerling)
②品質管理
③設備管理
④廃棄物管理 ←here!

廃棄物管理

私が勉強していたころは「3R」と言っていましたが、今では「5R」だそうです。

・リユース(再使用)
・リデュース(発生抑制)
・リサイクル(再資源化)
に加えて、
・リペア(修理)
・リヒューズ(もらわない、断る)※レジ袋など

3Rはリズムが良いので「リユース、リデュース、リサイクル」とセットで暗記しました。
残りは「ペアで修理、ヒューズはもらわない」です。

 

まとめ

生産オペレーションは暗記すべき知識が膨大な印象と、どの知識がどの論点のものであるのかがやっている内に分からなくなりやすい点で、苦手意識を持たれがちなのではないでしょうか。

そこで今回は「文言と配置の記憶による俯瞰術」をご紹介しました。

①IE ・・・ 講堂火事(工程、動作、稼働、時間)
②品質管理 ・・・ チェ監督送別パレード悲惨 / 新連携アロP マト・マト
③設備管理 ・・・ イカ4時解放の予定よ(予定よ=予防→定期・予知)
④廃棄物管理 ・・・ 3R+ペアで修理、ヒューズはもらわない

そしてIEは更に以下のように掘り下げて覚えます。

☆IE:生産活動を設計、運用、統制する技術・技法の体系
運搬工程分析の活性示数 ・・・ 活性タンク(戦車)
サーブリック分析 ・・・ 18種類の「動素」に分けてPPAPを分析
標準時間設定 ・・・ 工事経験、クリスピー標準

もちろん、これだけでは合格に十分な知識量とは言えないので、どんどん肉付けをする必要があります。
ただし、一旦これらが頭に入れば、あとは
「これを柱として周辺知識を肉付けていく」と、
「過去問学習で実際の問われ方を学習する」
により、得点の底上げに貢献してくれるものと思います。
なお知識の肉付けには、今であれば私は「一発合格まとめシート」を使います。ということで今回は、

「くだらないほど忘れない」

・・・の精神ですが、本当にくだらなくてごめんなさい。もし気に入っていただけたらコメントいただけると嬉しいです。

ということで以上が皆さまのお役に立てることを願っております。

最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

今回はミスの話と、運営管理の生産オペレーションについてでした。
ぜひ体調に気を付けて試験に備えて下さい。

べりーでした。

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合格に十分な実力発揮の準備

✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?

おはようございます。
べりーです(前回までの記事はこちら)。

 

突然ですが、最近、大変ありがたいことにご新規に当サイトを訪問いただく方々が多くいらっしゃいます
記事をよりお楽しみいただくためにも、はじめての方は是非こちら(サイト内リンクです!)をご覧いただけると幸いです。

 

さて、明日でStayHomeなゴールデンウィークも終わりです。そして昨日、中小企業診断士1次試験の申し込みが締め切られました。いよいよ1次試験まで残り2カ月間です。

また2次試験に再挑戦で今年は2次に専念という方は2次試験まで5カ月半です。こちらもいよいよ半年を切りました。

 

1次直前期の過去問演習でこれだけは言いたい!

まず1次試験を知る上で令和元年を含む直近数年間における中小企業診断士1次試験の科目別平均点の推移をまとめた記事があるので、まだの方はこちらをご確認下さい(診断士一次試験の平均点と科目合格率【令和Ver.14年間推移】)。

そして、1次試験をご予定の方は過去問のアウトプット学習に入られている方が多いと思います。
私は道場記事を読み漁り大いに参考にしましたが、直前期の過去問学習は次のイメージを持っていました。

①~試験1カ月前まで・・・何日か連続して集中的に1科目を「タテ解き」
※タテ解きとは過去問の学習法同一論点を年度を跨いで解くやり方

②1カ月前~(超直前期)1日に複数科目を高速回転

①~試験1カ月前まで

2週間か1週間ずつに分割して、各科目に専念しました。7科目を2週間ずつなら計14週。1週間ずつなら計7週間です。各科目ごと、各論点ごとに堅牢な橋げたを構築し橋板を繋いでいくイメージ「科目全体を俯瞰」します。参考書の目次を見て「ナニコレ?」がないレベルを目指したいです。

②1カ月前~(超直前期)

仮に①で「1科目=1週間」で回した場合、7科目が完了する頃には7週間前の記憶が薄れ始めています。11代目も3ch(こちら)が記事にしている通りこれは仕方のないことです。
だから超直前期は1日に複数科目を並行することにより記憶の維持に努めます。道場では「皿回し学習法」と言われています。

私の場合、1日に3科目ずつ過去問を回しました。これは結構大変です。朝に早起きして1科目、夜帰宅して2科目で何とか3科目。
論点別タテ解きであれば「この問題が終わったら次の科目」と切り替え易いですが、年度別ヨコ解きの場合は本番と同じ60分、90分などまとまった時間が必要なため「朝早起きして優先的に90分科目を済ませる」など工夫が必要です。毎日3科目ずつを回すことで7科目の記憶の劣化を防ぎます。

まさに皿回し。大道芸で7本の棒の先でそれぞれ皿を回すイメージ。7つの皿の回転力(記憶力・理解力)が衰えて皿が地面に落ちないよう、全ての棒に気を配り7枚の皿の回転力を維持するのが「皿回し学習法」です。

ただし、絶対に回転数を増やすことで満足してはいけません。
初代ハカセが「直前期にアタフタしない」という記事の中で「アウトプットの注意」として説明している「きっちり考えて自分に説明しながら骨までしゃぶるように解くべし」は皆さま必ずチェックして下さい。いわゆる「鳥ガラ学習法」です。
直前期は「皿回し」で範囲をカバーするだけでなく鶏ガラ学習法で深みを組み合わせることが非常に重要です。

☆☆☆☆☆☆☆

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2次試験の第1問「経営分析」の傾向と対策とは?!

2次試験専念の方は、事例研究に励まれていることと思います。令和元年の2次試験は非常に倍率が高い年でした。今年こそ!の意気込みで臨まれている方もきっと多いでしょう。その気持ち、本当によく分かります。私も3度目の2次試験として去年の10月に皆様と受験した者として、2次試験の事例研究に一緒に取り組みたいと思っています。

今回は事例Ⅳ(財務事例)の第1問、経営分析がテーマです。
正解があるようでいて、毎年「正解はコレ」とは今一つ明言できず掴みづらい印象もある経営分析問題について、出題の傾向と対策の観点からCheckポイントを11項目挙げて掘り下げてみました。

なお事例研究について、私は過去問を使うことを絶賛おススメしていますので(過去記事:2次試験の準備と実力の話)、今回も過去問を見てみたいと思います。過去7年間の事例Ⅳ過去問を確認しました。

 

第1問 全体について①

過去7年間、事例Ⅳの第1問は必ず「財務指標を用いた経営分析」です。
ちなみに各予備校の解答解説会等を参考に事例Ⅳ全体としての難易度を勝手判定しましたが、令和元年は比較的「普通レベル」の問題だったと思います。その前の2年間は試験翌日以降に怒り悲しむ声がネットを騒がせていましたが、令和元年はそうはなりませんでした。
このように年度により難易度は変化します。業種もご覧の通りバラバラ。ですが、毎年第1問は必ず経営分析問題です。財務指標による経営分析で事例企業を知ることから、事例Ⅳの第2問以降に展開される構成なのです。
Check1:事例Ⅳの第1問は必ず「財務指標を用いた経営分析」

事例Ⅳは4つの事例の中でも唯一「学習量と得点が比例する」と言われますが、事例Ⅳの中でも特に「第1問」は対策しやすい論点と言えます。
またご覧の通り、第1問の配点は「25点前後」と非常に大きいです。全受験生がここでの得点の積み上げを狙います。よって自分だけ第1問を落とすことは絶対に避けたい、それは肝に銘じて下さい。他の受験生が取る設問は絶対に落とさず、他の受験生の得点がばらける設問でより多く得点を積めた方が合格する。2次試験はそういう試験ですから。
Check2:皆が点を取りに来るため絶対に落とすべきでない

なお例年第1問は2つの小問で構成されており、設問1が最適な経営指標の特定と計算設問2が特定した経営指標による診断や助言という構成がほとんどです。平成24年(温泉旅館の事例)と平成23年(水産加工業)みたいに昔は第1問で予想P/L作成や、投資評価、営業CF計算過程を記述させる年もありましたが、直近7年間ではそのようなことはありません。
Check3:設問1と設問2の問われ方が毎年あまり変わらない

 

第1問 設問1

設問1です。表をクリックすると拡大してご覧になれます。

事例Ⅳの経営分析ではベンチマークを取って比較することでD社の財政状態や経営成績を分析する方法です。
比較対象は直近7年間の出題回数を見ると「同業他社」が4回、「前年実績」が2回、「出資の前と後の比較」が1回です。
その比較対象に対して数値が「優れているor劣っている(vs同業他社)」「改善or悪化(vs前年実績)」のどれか?を分析して最も適している経営指標を特定します。
ここで重要になるのが前回記事で書いた「1次試験対策の知識」です。「固定比率」は数値が下がったら「改善」ですが、1次知識が曖昧だと計算結果は合っているのに解答は✕となりかねません。しかも設問1と2を両方減点されるリスクが高いのです。
経営分析指標の知識について、下記の「10代目どいこう」による記事が大変参考になるのでご確認下さい。
【渾身】財務指標を理解しよう(収益性・効率性・資本構造)
【渾身】財務指標を理解しよう(安全性)
Check4:財務指標は1次の知識が重要

上記の表の「取り上げる財務指標」にある通り毎年問われる内容と解答欄が微妙に変化します。これが結構やっかいです。①②③はそれぞれ解答欄に振られる番号ですが、例えば令和元年は「①と②は悪化した指標、③は改善した指標」が問われましたが、この解答として平成30年度のテンションで①が改善、②と③が悪化と勘違いしてしまうと②しかマルがもらえません。年によっては「課題を3つ」という年もあります。
何を問われているのか、つまり「題意」を正確に把握すること、これは事例Ⅰ~Ⅲの鉄則ですが事例Ⅳにも同じことが言えるのです。
「①は改善のはず!」などと思いこまないためにも、2次試験を「診断の実務」になぞらえ、「毎年違う社長が違う聞き方をしてくるから気を付ける」ぐらいに思っていると良いと思います。
小数点第何位で四捨五入すべきか?なども設問によって変化したりするので題意には要注意です。
「小数点第何位」や「単位の要・不要」はマーカーでチェックすべきです。
Check5:題意を外さない解答を心がけること、事例Ⅳでも重要!

参照する財務諸表はベンチマークとなる「同業他社」か「前年実績」と「今期のD社」のP/LとB/Sを併記するパターンがほとんどですが、令和元年は「連結財務諸表」が与件として出題されました。連結会計は1次試験でも出題頻度が高く、連結財務諸表を用いた経営分析も対応可能なように備えておくべきでしょう。テキストとしては、11代目おべんと君の前回記事が最適でしょう(こちら)。
Check6:連結財務諸表が与件となるパターンもある

 

第1問 設問2

設問2です。表をクリックすると拡大してご覧になれます。

設問2は、設問1で自分が抽出した財務指標を用いて診断と助言をします。
ここでも重要なのが「題意」です。設問文を読んで「特徴」「課題」「課題が生じた原因」のどれが問われたか?を絶対に外さないようにして下さい。
理由はどれが問われたか?によって解答の仕方が異なるからです。
直近7年間の出題回数を見ると「特徴」が4回、「課題」が1回、「課題が生じた原因」が1回、「その他(出資による影響)」が1回です。

仮に各指標を分析したところ「当座比率が悪化」しており、原因は機材購入による現金の減少と短期借入への依存だったとします。

【特徴】
「比較した場合の特徴」が問われたら、「優れているor劣っている(vs同業他社)」「改善or悪化(vs前年実績)」の比較結果を述べれば良いです。『機材購入による手元現金の減少で短期支払い能力が低下した』と書きます。なお「(原因)〇〇による(結果の状態)〇〇」と「因果」のセットにすることが大切です。結果の状態だけを書くと内容がペラペラになります。

【課題】
「課題」は「問題を解消するための解決策」ですから、必ずポジティブに書いて下さい。「短期支払い能力が低下した」という状態ならば『課題は短期借入金の返済による短期支払い能力の改善』と書きます。

【課題が生じた原因(問題点)】
「課題が生じた原因」イコール「問題点」です。課題はポジティブに、問題点はネガティブに書くのが鉄則です。『機材購入による手元現金の減少で短期支払い能力が低下した』と書きます。こちらも「因果」のセットにすることが大切です。

以上の違いは理解する必要があります。
「課題」を聞かれているのに「問題点」のようにネガティブに書いてしまったときのダメージは、かなり重いです。本試験でやってしまったら後悔しきれません。
Check7:設問2は比較・課題・問題の区別と「因果」が重要

過去問を遡ると昔は平成26年のように「3つ指標を挙げさせてそれぞれに分析結果を記述させる」形式が中心でした。この形式は「30字×3指標」と文字数が増えますがある程度パターン化できるし対応しやすいです。
しかし、最近は1つの解答欄で3指標に触れなければならないため、編集能力を要します。これが80文字とか70文字であればまだ楽なのですが、50字ともなると事前の訓練が必要です。まして40字なんて・・・平成29年は本試験会場でどうにも字数が収まらず、時間ばかりが過ぎて冷や汗をかきました。
Check8:設問2が「解答欄1つ」の場合は編集能力が重要

 

第1問 全体について②

設問1と設問2は密にリンクします。設問1で挙げた財務指標について、設問2で分析するからです。
ここで気を付けたいのが問1の3つの指標を「収益性」「効率性」「安全性」の3つの切り口からバランスよく選ぶことです。そうしておけば設問2で「D社の特徴は、①収益性は~、②効率性は~、③安全性は~」と書けます。もし設問1で収益性だけから3つ挙げてしまうと設問2で収益性しか書けなくなり大きく点を失うことになります。
ちなみに令和元年は、各予備校の模範解答は「効率性×2、収益性×1(安全性なし)」が主流派でしたが私はいつも通り「収益性」「効率性」「安全性」から選びました。
設問1は設問が「悪化×2、改善×1」だったので計算が合っていれば切り口が3つか2つかに関係なく点を取れたと思います。
問題は設問2で安全性を書いたことが失点に繋がったどうかです。2次試験は相対評価ですので、大多数の方が「安全性なし」としていたら大きく失点された可能性もありますが、今回はそうした減点は無かったのではないかと思います。
Check9:設問1は切り口をバランス良く選ぶと設問2が楽

設問1でどの指標を挙げるかは絶対に与件(与件の事例文・財務諸表)から考えて下さい。
財務指標は多数ありますが、採点しなければいけない国家試験ですから「何でもOK」にはできず、ある程度は正答を絞り込めるようにヒントが与件に仕込まれています。
ヒントがあると知っていたら備えられます。私の場合「このヒントが来たらこの指標を書く」を予め用意していました。「商品力が衰えている」「価格競争に巻き込まれている」を拾うなら「売上高総利益率の低下」という具合です。
もちろん、財務諸表から計算してみたら総利益率は低下していなかった!という場合は別の指標を検討します。そういうパターンもあるので、思い込みには気を付けるようにして下さい。
設問2の分析も与件から離れてはなりません。そして設問2もパターンを作って備えておくことを勧めます。有形固定資産回転率が悪化していたら「固定資産が売上貢献していない」、自己資本比率が下がっていたら「資本構成が脆弱である」、という具合です。
Check10:必ず与件(事例文&財務諸表)から考え、パターンを作って備えておく

最後に、事例Ⅳも時間勝負です。事例Ⅳの第1問は20分以内を目標にしてみて下さい。次に第4問に着手し、開始後30分経過時点で第1問、第4問を解き終えている状態を目指したいです。
第1問を20分以内に終わらせるためには訓練が必要です。何度も取り組むことで上記のパターンや自分なりの型ができてくれば、20分内を目標にすることは可能です。
第4問は15点~28点と幅がありますが、第1問と合わせて40~50点と非常に大きな配点を占めますし、第2問、第3問に比べて取り組みやすい問題であることが多いです。
ぜひ第1問を20分間以内に解くことを目標に訓練を重ねて下さい。
Check11:第1問は開始後20分間以内に解くことを目標に訓練する

 

まとめ

2次試験 事例Ⅳの第1問「財務指標による経営分析」は2次試験を攻略する上で非常に重要です。
今回の記事をまとめると以下の通りです。

Check1:事例Ⅳの第1問は必ず「財務指標を用いた経営分析」
Check2:皆が点を取りに来るため絶対に落とすべきでない
Check3:設問1と設問2の問われ方が毎年あまり変わらない
Check4:財務指標は1次の知識が重要
Check5:題意を外さない解答を心がけること、事例Ⅳでも重要!
Check6:連結財務諸表が与件となるパターンもある
Check7:設問2は比較・課題・問題の区別と「因果」が重要
Check8:設問2が「解答欄1つ」の場合は編集能力が重要
Check9:設問1は切り口をバランス良く選ぶと設問2が楽
Check10:必ず与件(事例文&財務諸表)から考え、パターンを作って備えておく
Check11:第1問は開始後20分間以内に解くことを目標に訓練する

令和元年は「効率性×2、収益性×1」であるべし!の意見が多い中、私は「収益性、効率性、安全性」からバランスよく3つ選びました。その結果、大きな減点があったとも思えず、恐らく不正解にはならなかったんじゃないかと思います。

そう考えると何が正解で何が不正解かが曖昧になる気がしますが、記述式の国家試験なので必ずOK/NGラインがあるはずです。私の場合は上記のCheck4~10を外してしまうと大きく点を失ってしまうのかなと思っていました。

逆に言えば特徴4~特徴10から外れなければ得点源にできるチャンスであるとも言えます。
今回も過去累々と積み上げた私の失敗を元に書きましたがぜひ今回の投稿をご参考にしていただき、「事例研究」と「訓練」に励んでいただけたらと願います。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

冒頭に書きましたが、1次試験の直前期は「皿回し」で範囲をカバーするだけでなく「鶏ガラ学習法」で深みを組み合わせることが非常に重要です。

べりーでした。

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【中小企業診断士試験 一発合格道場とは】
当サイトは、中小企業診断士という資格に興味を持ったばかりの情報収集目的の方から、受験勉強中の方、また試験に無事合格した後に診断士としての将来をご検討中の方々まで、幅広い層の皆様に向けて、ほぼ毎日情報発信しているブログサイトです。
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現実世界はますます不確実性が高まるばかりですが、今の内に経済学・財務会計・経営学・生産/店舗運営管理・法務・ITC(と中小企業政策)を体系的に学び直す良い機会と捉える方と、現状に危機感を覚えている方が増えているのではないでしょうか。
私は40代半ばで当資格試験にトライしましたが、これまで独学で身に着けてきたバラバラの知識が一気に体系化されていく感覚が新鮮で非常に驚きましたし、当試験への挑戦はいくつになっても遅すぎることはないと感じました。
令和2年度の1次試験は昨日5月8日に試験申込受付を締め切りましたが、来年の受験を見据えて情報収集目的で定期的に目を通していただくなど、まずは気楽にお付き合いいただけたらと願っております。
【一発合格道場の豊富なコンテンツ】
コンテンツとしては当試験や資格に関する10年分の投稿記事、合格体験記、2次試験の再現答案(※1)など、中小企業診断士に関心をお持ちの方にとって参考になる筈の「診断士に受かるためと受かった後のための情報」が膨大に蓄積されています。
なるほどそういうことだったのか!と膝を手で打つような納得性の高い解説もあれば、語呂合わせみたいな思わず通勤中に吹き出してしまうような柔らかい記事もあり、非常に多様です。
数多くのノウハウはもちろん、試験にかける熱い想いや戸惑いといった心に訴えかけるような記事が多く投稿されているのも一発合格道場の特色です。
なお当ブログは今年で11年目になりますが、毎年、前年度の直近合格者数名が運営を引き継ぐ形式で継続してきました。今年も12名のメンバーが日替わりでハンドルネーム(HN)にて投稿しています。
是非、業種も年齢も勉強方法もバラバラなメンバーによる多面的な記事をお楽しみ下さい!
(※1)当試験は1次試験と2次試験があり、1次はマークシートなので正答が発表されますが2次は記述式で模範解答すら発表されないため、受験生が試験後に作成する”再現答案”が貴重な情報となります)
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合格に十分な実力発揮の準備

✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?

おはようございます。べりーです。
(前回までの記事はこちら

1次試験の直前期に入ってからおよそ1カ月が経ちました。
本試験まで残り2カ月+2週間といったところで、例年であれば5月の第3週とか第4週に当たる時期です。
多年度生の方は「5月が終わる頃」と聞くと内心ギョッとしたり・・・、ないでしょうか?!

残り2カ月半の今の備え

TACのカリキュラム的には、完成答練の1周目が明日の「中小」で一巡するタイミングのようですね。
独学の方は5月と6月にどれだけ過去問を回しまくって知識を仕上げきるか、4月の内に計画することをお勧めします。

中にはまだインプットの途中だよ💦という方もいらっしゃるかもしれません。私の初年度も過去問に着手できたのが6月第2週からでした。インプットに想像以上に時間を費やしてしまい当時は焦り💦しかありませんでした。

でも大丈夫です、今ならまだ2カ月半あります。
そのままインプットを続けても間に合わせる自信があるか、それとも過去問中心の「アウトプット学習」へ無理矢理にでもシフトして間違えた問題や知識が曖昧な問題のみテキストに帰る方式で知識を積み上げていくか、今後の学習の方向性について意思決定した上でゼンマイを巻き上げて下さい。

いわずもがなですが1次試験の直前2カ月間というのは本当に重要な期間です。今一度ご自身の現在位置を俯瞰して確認し、どのように過ごすかを考えてみて下さい。

 今年の1次試験は難化が予想されています。
ですが、残りの期間でやるべきことは変わらないと思っています。
まずは各科目ごとの論点を俯瞰して橋げたを構築し、理解不足や苦手な論点を補強します。
令和2年の難化予想と橋げた構築の記事はコチラ

 各論点ごとの橋げたを強固にするため、必勝問題(TAC過去問習のABCランク問題、同友館過去問マスターのABランク問題)の正答率を上げることに集中して下さい(必勝問題による得点積み上げ方の記事はコチラ①コチラ②)。

著作権フリーイラスト, ベクター, EPS, 人形(ドール), 達磨(だるま), 縁起物

 

 そして、かつて”荒くれもの”であった経済学と財務会計については、超難化した下記の過去問で「難化した場合のレベル感」を知っておいて下さい(科目ごとの難易度の変遷に関する記事はコチラ)。
過去問の問題と解答は中小企業診断士協会のホームページからダウンロードできます。

◆経済学
平成25年度(問題正答)、平成22年度(問題正答
※平成22年度の第18問は没問(全員正解)です

◆財務会計
平成26年度(問題正答)、平成24年度(問題正答
※平成26年度の第11問目は没問です


(一昔前の経済と財務のイメージ)

今は「1次本試験までの過ごし方」を意思決定するのに最適なタイミングだと思うので、上記の通りチェックポイントごとにこれまでに書いた記事をまとめさせていただきました。
サンプルとしてご活用いただけますと幸いです。

 

経営分析指標とは

財務会計の分野で、経営分析に使われる指標です。
主には「収益性」「効率性」「安全性」「生産性」の切り口で主に貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)を分析し、経営状況を把握するために用います。

P/Lを用いた「収益性分析」の財務指標は会社の業務でも身近に使われているかもしれません。「売上高総利益率(粗利率)」とか「売上高販管費比率」等の収支のバランスを分析する指標です。
一方、診断士の学習範囲にはB/Sを用いて資本構成の「安全性」を分析したり、収入や付加価値と投下資本のバランスを評価する「効率性」「生産性」が含まれます。

この「経営分析指標」、試験のための勉強かと思いきや、とんでもありません。
中小企業診断士試験の学習内容に実務に役に立たない知識はほぼありませんが、経営分析指標は「最重要の知識」と言えます。
実際、私も2月に実務補習(診断士として登録するために必要な実務研修のようなもの)に参加しましたが、財務指標を用いた経営分析は診断実務の一番最初に行いました。
さすがに1次試験のように手計算することはありませんが、財務諸表のデータを流し込んで自動計算されてきた指標を分析し、診断先企業の「客観的な状況」を把握することは実務でも頻繁に行います

ということで財務会計の中でも1次試験、2次試験ともに毎年必ず出題される「経営分析指標分析」の問題について、今回と次回の2回に分けて取り上げたいと思います。

 

1次試験の経営分析指標問題

1次試験の場合、経営分析指標は計算問題として問われることがほとんどです。
そして計算が多い💦、結構多い💦、割り切れず焦る💦、まともに取り組んだら大変な時間を要します。
「前期に対し当期が改善したか悪化したか?」と問われたら「前期」と「当期」の財務指標を計算して比べなければなりません。
更に出題形式が「財政状態に関する記述として最も適切なものはどれか」で
ア 固定比率は改善している
イ 自己資本比率は改善している
ウ 正味運転資本は減少している
エ 流動比率は悪化している
ときたら・・・、「ハイ、8回計算決定」です。

1次試験は計算機の持ち込みがNGなので、これを筆算で計算しなくてはなりません。

まず前提です。

経営分析に必須の「財務指標」は必ず理解し記憶する

STEP1:分類と指標の組み合わせが理解できていること

収益性といえば「売上高総利益率」「売上高営業利益率」…
効率性といえば「棚卸資産回転率」「有形固定資産回転率」…
安全性といえば「当座比率」「自己資本比率」…という具合です

STEP2:各指標の計算式が頭に入っていること

各指標の計算式はテキストを読んで必ず理解し暗記してください
(「理解」は次回の2次試験編で少し解説したいと思います)

以上がクリアとなった前提で実際の問題を見たいと思います。

 

令和元年 第11問の場合

いかがでしょうか。実際に解いてみましょう。

 

(設問1)について

固定比率=固定資産÷純資産×100
=108,000÷(50,000+40000)=120(%)でウが正解です。
「固定資産に商品を含めない」や「分母に長期負債を含めない」(固定長期適合率と混同しない)といった知識要素はありますが、「瞬殺すべき問題」です。

(設問2)について

本問のように「2期2年間を比較するパターン」や「当社と他社を比較するパターン」は、どうしても複数回計算する必要があります。

まず「総資本営業利益率」は上昇したのか、低下したのか。
総資本営業利益率=営業利益÷総資本×100ですから

20X1年:16,000÷160,000×100=10% 式
20X2年:21,000÷200,000×100=10.5% 式

よって「総資本営業利益率は上昇した」ためアかイに絞られます。

続いて「ア 売上高営業利益率が上昇」なのか「イ 総資本回転率の上昇」なのかを見ます。

まずは売上高営業利益率です。営業利益÷売上高×100です。

20X1年:16,000÷128,000×100=12.5% 式
20X2年:21,000÷210,000×100=10% 式

売上高営業利益率は低下しています。
続いて総資本回転率です。売上高÷総資本です。

20X1年:128,000÷160,000=0.8回 式
20X2年:210,000÷200,000=1.05回 式

総資本回転率は上昇です。
よって、答えはイとなります。

・・・計算6回。計算機が使えれば何てことないですが、1次試験は計算機NGなので骨が折れます。
っていうか、財務会計の持ち時間60分で全25問解くためには単純計算で1問あたり2分20秒しかないのにこんなに計算してたら大変です。
さらにアラフィフで注意力散漫、ミス多発、計算スピードも遅くなった自分が「6回の計算」にチャレンジした見返りが他の設問と同じ「4点」というのはコスパが悪すぎる...こう考えた私は次のように決めました。

経営分析指標の比較問題に関するMYルール

ルール1:1周目は飛ばして3周目か4周目に解く
ルール2:計算しない

 

ルール1:1周目は飛ばして3周目か4周目に解く

自分の場合、1次試験の財務会計は3~4周回転して解くイメージで臨みました。

1周目「瞬殺できる必勝問題」のみを開始30分間で解きそれ以外は躊躇せず飛ばす ※疾走感が重要!
2周目は残った知識問題とピンと来る計算問題を解く
3周目は気合の要る計算問題を解く

開始後30分間が勝負、ここで解くべき問題を解ききり得点の土台を作ります。
逆ザヤ沼問題は3周目か4周目に後回しです。

財務指標の単純な計算(上記のR1年第11問設問1)は1周目か2周目で瞬殺。
財務指標の比較問題(上記の設問2)は逆ザヤ沼問題と予め判断して臨み、去年の本試験では私は最後に解きました。

ルール2:計算しない

計算を6回もするのは大変です。時間もかかればミスのリスクも高まります。
なので、財務指標の比較問題は可能な限り計算するのをやめました。

※以下のことを当たり前にできている方と、1つ1つ計算しても問題ない方はどうかご了承下さい。

例えば上記の令和元年の第11問(設問2)は次のように考えます。

 

(設問2)について

まず「総資本営業利益率」は上昇したのか、低下したのか。

こう書きます。百分率計算の「×100」を約分したのが下段です
左辺は「10」、右辺は「10超え」と一目瞭然です。
なので「X2年は上昇」と分かります。なので「アかイ」に絞ります。

続いて売上高営業利益率は上昇したのか下降したのか。

こう書きます。×100を約分したのが下段です
今度は右辺が「10」で、左辺は分子が12,800より大きいので「10超え」と一目瞭然です。
なので「X2年は低下」と分かります。

最後に総資本回転率です。

これは…この時点で左は「1未満」、右は「1以上」と分かります。
分母の方が大きければ「1未満」、分子の方が大きければ「1以上」ですから。
つまり「X2年は上昇」であり答えは「イ」と分かります。

このように分数のままで左辺と右辺を比較することで「計算しない」を可能にする考え方です。
どうですか?だいぶ瞬殺な感じが出てきたと思いませんか?

目的は何か?
選択式の1次試験は、2次試験のように計算結果の数値を「記述」する問題ではなく、X1年とX2年のどちらが大きいか?が選べればいいので、「分数にして見比べたらどちらが大きいかが分かる」のであればそれでいいのです。

 

平成28年 第9問の場合

※財務諸表は省略します

(設問2)財政状態に関する記述として最も適切なものはどれか。

 

ア 固定比率は改善している

左辺は1以下(分母が大)、右辺は1以上(分子が大)です。
したがって右辺の方が大きい。
「固定比率は値が小さい方がGood」なので「固定比率は悪化している」ためアは✕です。

 

イ 自己資本比率は改善している

どちらも分母>分子なので「1以下」です
それぞれ分母と分子を比較すると、右辺は分母が分子の倍以上。
左辺はそこまで差がないため左辺の方が大きいことになります(実際に計算した結果は左辺は75.5%、右辺は45.6%)。
よって「自己資本比率は悪化している」ためイも✕です。

 

ウ 正味運転資本は減少している

正味運転資本=流動資産-流動負債であるため単純に計算して「増加している」ためウも✕です。

 

エ 流動比率は悪化している

左辺は分子が分母の倍以上なので「2以上」。
右辺は「2未満」なので「流動比率は悪化」しているためエは〇です。

よって正解はエ。どうでしょう。計算らしい計算をしておらず分数を比較しているだけです。

今回の直近の2問は「計算なしで見比べ」して対応できましたが、左辺と右辺の差がより僅少である場合は、このほかに
「分母か分子を公約数でそろえて比較する」とか
「約分して分母や分子をそろえて比較する」
といったやり方でも計算を最低限に抑えることができます。
ただし、
もし今年が難化年であるなら財務指標問題で時間を取られるのは非常にリスキーです。私だったら瞬殺できないと分かった時点で4周目に回します。

筆算で記述ミスや計算ミスが多かった私はこのように「なるべく分数のまま処理して割り算は最後の手段と心得る」方式を徹底しておりました。

 

1次「経営分析指標」出題形式の類型

1次試験における経営分析指標の出題形式を整理してみました。

①出題頻度:
この論点が毎年出題されていることが分かります。必出です。
2次試験も毎年出題されるため協会が重視していることが明白です。
ただし「時間をかければ正解しやすい問題」が多いためランクAが大半です。

②比較問題:
1番多いのは「比較問題」です。
前年に対して「上昇or低下した」「改善or悪化した」の是非を問う形式です。
上記の「計算しない」がバッチリはまれば瞬殺できます。

③値の算出:
次に多い出題形式であり「〇〇比率の値として最も適切なもの」を選ばせる問題です。
通常「楽勝問題」ですが、平成27年はインタレスト・カバレッジ・レシオが出題されて「ランクC」と受験生を悩ませました。

④所与変化:
所与の条件の変化による影響を答えさせる問題です。
例えば平成29年度の第12問は次の通りです。

固定資産と長期負債が増えるので

a.固定資産が増、自己資本が不変のため固定比率は悪化(✕)
b.自己資本が不変、総資本が増のため自己資本比率は悪化(〇)
c.当座資産は不変、流動負債も不変のため当座比率は不変(✕)
d.流動資産は不変、流動負債も不変のため流動比率は不変(〇)

よってオが正解です。

このように企業活動による資本構成の変化を受けて財務指標がどのように変化するかを問う形式です。
一定間隔で出題されるため、備えておく必要ありです。

⑤生産性の指標:

平成30年度の第10問は「付加価値率」「労働生産性」「労働装備率」「労働分配率」の上昇、低下について「最も適切なもの」を選ばせる問題でした。
2次試験は「収益性」「効率性」「安全性」の3つをバランスよく挙げるのがセオリーですが、1次試験は「生産性」も出題されます。
とはいえ頻度は御覧の通りですので、対応するかしないかはご自身の余力に応じてご判断下さい。

 

まとめ

経営分析指標の問題、1次試験では4点もしくは8点といったところですが、本試験で必出の論点ですから事前の準備ができます。備えたらその分だけ点になる可能性が高いです。今年1次試験が難化した場合貴重な得点源として何とか落とさず取りたい問題です。
ただし、手間と獲得点数が逆ザヤになってはいけないため「4周目に回す」とか上記の「計算しない方法で時間をかけない」など、ご自身に合った対応の準備が必要です。

また同じ財務指標の分析という論点でも、2次試験の事例Ⅳになると「配点25点」など勝敗を左右しかねない存在感となります。
ということで次回は「事例Ⅳの経営分析」に関する記事にする予定です。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

べりーでした。

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4月4日(土)に無事開催できました
ご参加いただきましてどうもありがとうございました

         

twitterもよろしくお願いします。

 

おはようございます。べりーです。
(前回までの記事はこちら

本日は2次試験の話です。
昨日はTomatsuによる「1次試験対策での模試活用」に関する記事(こちら)でしたが、今回は「2次試験の模試活用」についても触れさせていただきます。模試シリーズとしてもご活用下さい。

長文ですので、とっても時間がない方は目次の「3.3.」からご覧下さい。
あまり時間がない方と模試活用だけ読みたい方は「3.1.」からご覧下さい。

 

はじめに

私は2017、2018、2019年と3回、2次試験にチャレンジしました。
2回落ちた後、何ができていなかったのか?を振り返ったのですが、結局のところ次の理由に尽きたかなと思っています。

①本番で実力を発揮する準備ができていなかった
②合格するのに十分な実力が備わっていなかった

文字にすると「さらり」として何てことないです。そりゃそうでしょうと。
もちろん自分なりに準備もしたし必死に勉強しました。
が、足りていませんでした。

今回はその辺りを振り返り「失敗のサンプル」としてご参考いただきたいと思います。
アンケートに要望の多かった2次学習法や学習計画のご質問に対して、検討する材料となれば幸いです。

ちなみに1次試験合格までの過程をさらっと振り返ると、

2016年2月    ・・・勉強開始
2016年8月    ・・・経営情報システム(情シ)足切り+運営・法務が未達
2016年9~10月 ・・・応用情報処理者の試験勉強に集中(情シ免除狙い)
2016年11~12月・・・応用情報の合格発表まで「心の放牧期間」
2016年12月  ・・・応用情報処理者を一発合格(情シとおさらば!)
2017年1~8月頭・・・1次試験に集中(運営・法務+保険で財務と経営)

という過ごし方でした。
つまり1次合格まで、2次試験の勉強を1秒たりともやりませんでした。
大学受験対策は高校受験に受かってからでしょ、みたいな思い込みをしていました。

 

本番で実力を発揮する準備ができていなかった

2次試験対策ですが、初回2017年度は自己採点で1次合格が分かってから慌てて行いました。
勉強期間は8月中旬から10月中旬までの2カ月間です。

2回目2018年度は、2017年12月に不合格通知を受け取ってすぐにMMC通学講座(通年)に申し込み、1月から本試験がある10月までたっぷり時間をかけて勉強できました。

結果、2回とも合格できなかった訳ですが「準備不足」の観点から振り返ります。

 

2017年度(1回目)

情シの悪夢を乗り越えて1次に合格した当時、道場で2次を一発合格した先代の記事に深く頷き「絶対に受かるぞ!」と机に向かう『勢い』だけが自分の「強み」でした。

MMCのメソッドを通信講座で学び、見よう見真似で実践しようとするも、9月末ぐらいまで「80分間で解ける気がしない」という状態が続きました。
10月に入ってからはMMCメソッドの理解も高まり、道場記事に導かれながら何とか升目を埋められるようになったものの、過去問を解いても事例Ⅳの点数がどうしても伸びません。
2次試験の作法や解法といった「2次試験とは」という部分への知識や準備が明らかに足りていませんでした。

この年の結果はABACの総合Bです。

ちなみに「脅威」に書いた「会場の机とトイレ」は本当に驚きました。
都内某大学の5号館、いつもの長机を想定して教室(狭め)に入ると1人1セットの独立型の机だったのですが、どう見ても小さい💦


写真は同大学の1号館(5号館の机はもう少し小さかったような・・・)

ネットで見ると寸法を測った人がいて、幅56cm×奥行40cmとのこと。
だから写真の机は実物より奥行きが贅沢仕様ですね、これでも(涙
これは想定していなかったというか、問題用紙と解答用紙を重ねて何とか省スペースでやろうとするのですが縁に落下防止の段差もないため、紙に押されてペンやマーカーが落ちそう、、あ、消しゴム落ちた(涙)そんな感じです(詳しく知りたい方は「税理士 机 狭い」で検索!)。

加えて、男性トイレの数が少なくて休み時間のたびに長蛇の列ができ、次の科目の試験開始時間に席に戻れなかった方が私の教室にも何人かいました。
この翌年から休み時間が10分間延長されたほどですから(トイレ少ない前提かいっ!)。

加えてさらに、季節外れで超大型の非常に勢力が強い台風が10月22日試験当日に東海・関東地方を直撃しました(嘘みたいな本当の話です)。

top
(画像:ウェザーニュース)

朝から雨がざあざあ降る中、駅から会場までの歩道を紳士淑女が列を成して黙々と足元を見つめ歩く様は、異様でした(当日夜に関東上陸予想だったため皆帰りも急ぎ足でした)。

しかし、台風には大して動揺しませんでした。何日も前から分かっていたので。
トイレも「ここは比較的空いてる!」場所を見つけたので対応できましたが、机には最後まで苦しみました。
事例Ⅳは、計算機 on 問題用紙 on 解答用紙のミルフィーユ状態ですから。

かなり言い訳がましい「脅威3連発」でしたが、実際にこの年の東京会場の合格率が16.9%と極端に悪化。ここ数年で最低と言われてきました(2015年17.8%、2016年18.6%、2017年16.9%、2018年19.2%)。

※「きました」と過去形なのは、2019年が15.9%であったため

 

2018年度(2回目)

2回目2018年度は1月に開講するMMCの通年通学講座に通いました。
前年の通信講座でも思いましたが、MMCはメソッドをまとめた様々な教材が素晴らしく、講師のフィードバックや助言も丁寧で、特に事例Ⅳの教材は「これはすごいな」と思う程度でした。。
私にとっては講師と双方向でコミュニケーションできる分、通学は学習効果が高く感じられました(今年からZOOMが導入されて通信にもメリットが拡大するかもですね)。

前の年に2次本試験を実地で1度経験したことでどういう試験か?は理解しており、そこに9カ月間のMMC受講で2次試験の学習方法やメソッドを学ぶことができたので、1回目とは違い十分に準備ができた感覚がありました。

一方で1次知識のテキストの読み返しといった全体的な1次知識の振り返りをしなかったので、得意に感じていた事例Ⅲに対する苦手意識が強まっていた気がします。

この年の「機会」は、一発合格道場の8月~9月記事でだいまつときゃっしいの連載記事に出会ったことでした。
私もだいまつ記事を読み込み、きゃっしいの解法を印刷して「日々持ち歩くノート」に挿し込みました。

【とことん読み込んだ記事 byだいまつ】
【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅰ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!
【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅱ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!
【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅲ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!

【とことん読み込んだ記事 byきゃっしい】
きゃっしいの解法実況@事例Ⅱ & 5分でできる!1次と2次をつなぐトレーニング方法
きゃっしいの解法実況@事例Ⅰ

そして脅威です。
私が当時携わっていた業務は8月~10月に繁忙期が集中するのですが、2018年度の9月と10月は過去最高の修羅場となっていました。
そんな中2次試験当日の2日前に熱を出してしまい、風邪薬の処方と合わせて「人生初のニンニク注射」を投入しました。
また「今年落ちたらまた1次全科目受け直し」というプレッシャーから前夜は眠れません。
さらに、前回試験は「申込解禁日直後(早め)」に申し込んだところ上記の「机の不幸」があったので、ゲン担ぎも込めて「締切日直前」に申し込んだのですが、今度は会場が自宅から非常に遠く、朝早くに起床せざるを得ませんでした。
その結果当日は体調がボロボロ。「いつも通り」には程遠く、実力を発揮できる状態ではありませんでした。
結果はBACBの総合B。1年目より悪化です。

事例Ⅳが難化した年だったのですが前年とは違い設問に食らいつける程度までは上がってきました。
ただ、苦手意識を感じ始めていた事例Ⅲの途中で頭の中がぼやーっとなり、集中が途切れたのは実力以前の問題でした。

このように・・・

2017年度2次への着手が遅すぎて時間切れで準備不足に泣きました。
2018年度は準備にたっぷり時間をかけました。1年間ですから。
当日の体調管理に失敗したのは「準備不足」と言えますが、それを乗り越えることも可能だった筈です。
ただ、それだけの実力が足りなかった。
準備の方向を誤ったのです。

 

合格するのに十分な実力が備わっていなかった

2017年度(1回目)

実力面では、2回目の1次試験で「運営、財務、経営(と法務)」に専念できたため、かなり2次向けの「1次脳」になっていたのは強みでした。

またMMCの直前模試を受けたのですが、これの「フィードバック返却」という答案返却時の1対1の個別面談サービスが物凄くて、例えば「設問間の一貫性はやはり重要ですか?」といった一つ一つの問いに対してズバズバと助言を下さりそれが全て腹落ちしました。
この面談で教わったことを愚直にやり続けた結果、理解を深めることで実力が付いたように感じました。
短期的に「力がついている感覚」が得られたのは2次初学者ならではの強みだったと思います。

一方で、やはりたった2カ月間の学習では私のスペックでは実力不十分に終わりました。
特に事例Ⅳの2問目、CVPで盛大に計算ミスを犯したことに気づかず、4問目の冒頭で「連結なんて分からん!」と動揺してしまい残りの問題もすべて的外れなことを書くなど、明らかに「合格に十分な実力」とは言えない状態でした。

それに加えて事例Ⅲで「SWOTが出ない!+3問目がマーケ的」という変化と、事例Ⅳの3問目の難化です。
試験後、実力を伴ってないから「受かったかも」と思ってましたが、事例Ⅳは43点とほぼ足切り状態で、完全に実力不足でした。

 

2018年度(2回目)

そして2回目。
MMCの通学コースでは毎回答練でMMC講師が作問した問題を解き、即日フィードバックを受けます。これを帰宅してから復習していました。
何しろ通年通学で数十万を投資し、2次専念の勝負の年です。
とにかく答練の復習を深く行い、メソッドの定着に励み、2カ月おきの模試の結果に一喜一憂し、模試の事例をしゃぶり尽くす勢いで復習を重ねました。

以前も書きましたが、MMCの講師は授業の中でよく「皆さん、事例研究は進んでいますか?」と声がけして下さいました。
それに対して私は日夜、答練と模試の事例とメソッドの復習を繰り返していたので、毎回「YES!!👍」と心の中で答えていました。
9月に実施された「MMC2次直前模試」も事例Ⅰの点数は「1位」、4事例総合でも「上位20%以内」と事前の目標を上回ることができ、胸をなでおろしました。

やることはやった。会場に持ち込む資料/書籍類も1年かけて厳選したものばかり。直前模試も結果を出せた。準備万端整った。よし本番だ!

・・・なのに結果はBACBに終わった理由。これは「過去問と向き合う時間が圧倒的に不足した」ことによる実力不足だと思いました。
準備の方向を誤ったのです。

 

2次試験に必要な実力とは?

よく言われますが、2次試験の「正解」を知る者は作問者ならびに採点者以外おりません。協会は正答を一切発表しないからです。
したがって、教壇で力強く解説する講師も、磨き上げたメソッドを駆使して模範解答を作成する受験校・講師団も、様々な角度から分析した結果をまとめた書籍やあのブログもこのブログも、正解を知らないのです。
ただ、2次試験の合格者には「このように学習したら結果を出せた」という「事実」が残ります。
「たまたま」だろうが「悠々」だろうが事実は事実です。どんなベテラン講師だって「根っこ」の所にはその「経験」がデンと構えている筈です。この道場を開いた初代4名の最初の記事を読んでもそれがよく分かると思います(はじめに~道場と道場基本理論について~)

その中でも特に、受験校の講師や書籍の著者の多くは、経験をベースにその後膨大な知識を塗り重ねながら理論化し「知見」や「ノウハウ」に磨き上げた『診断士試験研究のプロフェッショナル』です。
受験校の答練や模試で使う事例問題は、講師たちが知見やノウハウを駆使して作問したものであり、また、本試験と違って添削して受験生本人へ返却しなければならないため、各校独自の採点(特に加点)の基準や方針が事例問題の作問に色濃く反映されていると言われています。
つまり各校独自の「予想問題」であり「予想解説」であるとも言えます。
そのような本試験の過去問や中小企業白書等を深く研究して作問された問題や解説から学べることはとても多いことは間違いありません。

ただし、重要なのは「本試験の出題者が作問する事例問題を解けるかどうか?」であり、それは過去問そのものなのです。

受験校(答練・模試)や参考書・問題集、または一発合格道場ブログから知見や経験を拝借しつつ、いかに過去問に触れ、過去問を自分自身で研究するか?が最も近道なのではないでしょうか。
私が失敗したのはこの点であったと思っています。
言ってて悲しくなりますが、受験校の勉強をしっかりやったけど「本試験の研究」という最も本質的な実力に関わる学習が不足していたのだろうなと。

受験校の講師は授業の締め括りにこのように仰ることもありました。
「以上について、皆さんの事例研究にお役立てください」と。
当時は正しく受け止められなかったけど、本当に重要なメッセージだったと今では思います。

 

事例研究とは?

答練や模試は「=事例研究」ではなく「=事例研究に役立てるべき材料」であるということです。
そして「事例研究は自分が過去問を研究し腹落ちするまで徹底的に行うべき」と考えます。
これにはある程度の期間を要することと思います。

通学・通信を受講中の方学んだメソッドや知見を過去問で確認することを徹底して下さい。
「過去問はカリキュラムを終えてから」ではなく、事例研究に今からでもお役立て下さい。
「ここまでやったら受かる」の基準を過去問に置くことをお勧めします。

独学の方は過去問の再現答案(必ず得点結果が分かるもの)を収集して徹底的に見比べることをお勧めします。
道場の11代目は得点付きで公開(【速報】令和元年度 中小企業診断士 二次筆記試験再現答案と得点開示結果)していますし、H31年以前も過去記事からある程度集められると思います。
そして勉強会への参加をお勧めします。
自分は参加したことがないのですが、過去問に関する意見交換や、勉強仲間から受験校のメソッドなども聞けたりと、独学生にとってメリットが多そうです。
このように過去問の再現答案や勉強会から「自分に合うところだけつまみ食い」して取り入れることをお勧めします。
「ここまでやったら受かる」の基準を過去問に置く、これは独学も同じです。

なお「事例研究」については、令和元年度の事例問題を中心に今後も11代目が次々と多様な記事を投稿すると思います。

 

まとめ

前回はデータを基にした記事だったので(診断士一次試験の平均点と科目合格率【令和Ver.14年間推移】)、今回は敗因分析を中心に経験を基にした記事とさせていただきました。

私は2次試験に2回落ちた理由を次の理由だと振り返りました。

①本番で実力を発揮する準備ができていなかった
②合格するのに十分な実力が備わっていなかった

【実力を発揮する準備】

本番で普段通りに実力を発揮することの難しさを自分を例に書きました。
準備できる要素もあれば、準備できない要素もあります(特に「脅威」)。
とはいえ本試験では想像もしなかったことが沢山起こります。
ここに書けないようなこともありました。
その結果、「本番で実力を発揮する準備」とは「何があっても動じない状態」に自分を持っていくことだと思うようになりました。
その準備の面で、答練や模試を経験することで「場慣れ」「現場での手順の確認」に奏功するのは、前回Tomatsuが記事で書いた一次試験と変わりません。

そして、正しい方向で準備をする、できているか都度チェックすること。
準備にかけた時間が多いほど良いのではなく、そこが大事かと思います。

 

【合格するのに十分な実力】

「事例研究」を行うことで「本試験を合格するための本質的な実力」に関わる学習を十分にします。

答練や模試は「=事例研究」ではなく「=事例研究に役立てるべき材料」ということ。
そして「事例研究は自分が過去問を研究し腹落ちするまで徹底的に行うべき」ということ。

通学・通信を受講中の方はカリキュラムと並行して「学んだことを過去問で確認すること」を徹底すると良いでしょう
独学の方は過去問の再現答案(必ず得点結果が分かるもの)を収集して徹底的に見比べたり、勉強会で情報収集して「良いとこ取りを狙う」のもアリだと思います。

いずれの場合でも「ここまでやったら受かる」の基準を過去問に置くことをお勧めします。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

「机の不幸」がもう起きないことを祈ります(涙)が、「あった事実」を知っただけ皆様はほんの少し有利になれたかもしれません。
2次試験の事例研究については今後また記事に書きたいと思います。

べりーでした。

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【11代目からのご案内】

4月4日(土)に実施予定の一発合格道場『オンライン春セミナー』ですが、なんと誠にありがたいことに満員御礼となりました!!

3月28日(土)申し込み頂いた方宛てにメールにて連絡差し上げましたので、届いていない方は大変お手数ですが「こくちーず」経由で連絡下さい(こくちーずはこちら)。

Zoom URLは「4月1日(水)」にご登録いただいた「メールアドレスに連絡」させて頂きます。

どうぞよろしくお願いいたします。

———————————————————–

おはようございます。べりーです。
(前回までの記事はこちら

明日は4月1日、新年度がスタートする企業も多いと思います。
新入社員の入社、春の人事異動、各部署ごとのキックオフに歓送迎会など、何かと「始まり」を感じさせる季節です。

またTACでは4月から完成答練に入り、いよいよ『直前期』がスタート。
私たちの記事も4月からは1次試験、2次試験に更に踏み込んだ内容にシフトしていくことになります。

そんな中、3月30日付で中小企業診断士協会から「令和2年度の試験日程は予定通り」と発表されました。
ただし今後、災害などにより試験実施に影響が生じる場合は協会のWebサイトに掲載するそうなので、引き続き注視する必要があります。
なお今年は「試験案内配布・申込受付期間」は4月1日~5月8日と例年より1ヵ月ほど早いため、1次試験を受験される方は手続きをお忘れなきようお気を付け下さい。

 

1次試験データ分析

はじめに

今回は、1次試験の科目別・年度別の「平均点」と「科目合格率」の推移をグラフにしたいと思います。
それにより「1次試験の全体像を掴むこと」が目的です。

実はこの切り口は9代目Chikaが2018年に掲載(こちら)しており、今も読まれている人気記事です。
私も勉強期間中に読んだ記憶があります。

あれから2年経ちましたが、その間も過去記事「1次試験と秋の空」に書いた通り各科目ごとの暴れっぷりは健在で、大荒れの空模様でした。
よって、更新版として皆さまにご覧いただこうと思います。

※データ出典:中小企業診断士協会、TACデータリサーチ

 

平均点と科目合格率の推移

経済学・経済政策

☆経済学・経済政策 (関連する2次試験科目:なし

直近6年間の平均点がほぼ凪(なぎ)の状態です。
科目合格率も6年中4年は20%を上回っており、安定科目と言えます。
この期間に限れば対策が打ちやすい科目と言えます。

ただし、平成22年と25年に伝説的ともいえる超難化がありました。
私が勉強を始めたH28はまだその衝撃が冷めやらぬ時期で、経済学はいつ「超難化」してもおかしくないと言われていました。
H25年など科目合格率2.1%、平均点が41.9点と足切りラインギリギリですから無理もありません。
結果的に「得点水準を勘案し全員に 4 点を加算」という処置がとられました。
H22年も4点の得点調整が入っており過去10年間に2回の得点調整です💦

確かに直近6年間は凪でしたが、いつ嵐に転じるかが非常に怖い科目です。

過去記事「潮流・俯瞰・設問の3つの目」で取り上げたように今年の1次試験は難化が予想される材料が揃っており、過去に超難化実績がある分、経済学の難化には備えておくべきと考えます。

試しに1度、H25年度、H22年度の過去問をヨコ解きして程度を知っておくことをお勧めします。

※ヨコ解きは「年度別」、タテ解きは「複数年度をまたいで論点別」の過去問の解き方

 

財務・会計

☆財務・会計 (関連する2次試験科目:事例Ⅳ

最近1年おきに難化してますがそれを「傾向」とは考えにくいと思います。
今回は9代目Chikaの続編企画ということで開始をH18年のまま直近2年を付け足しましたが、14年間分を並べてみると、この5年間は多少の凸凹あれど以前に比べたら易化傾向だったと分かります。

直近5年間を除くH18~H26年度までの9年間で平均点が60点を超えた年が2回のみです(2/9)。
一方、直近5年間は59.○○点も60点と見なせば、60点を超えた年は5回中4回です(4/5)。

また科目合格率の推移をみると、平均点以上に「直近5年間とそれ以前」に差があります。
以前は経済の様に大盤振る舞いの年もなく、H21年が19.5%に一度浮上した位であとは行っても10%前後。5%前後の年も4回ありました。

市販の過去問題集は「5年間」のものが多いと思いますが、直近5年間のみを切り取ると財務会計を見誤る可能性があります。
H26年度、H24年度の過去問もヨコ解きして程度を知っておくことをお勧めします

 

・・・以上の様に、経済と財務会計は今でこそ得点源と公言する方も多い2科目ですが、それは直近5~6年のことであり、一昔前はいつ牙をむいてもおかしくないようなピリついた荒くれ科目でした。

(一昔前の経済と財務のイメージ)

 

もし今年この2科目が難化した場合は、過去記事「1次試験中の時間管理と得点の積み上げ」に書いたように

✅ 1周目は高速回転して全体像を俯瞰する
✅ 早期に難化を把握し、2周目以降は丁寧に必勝問題を見極め対応する

ことが勝負の分かれ目になるかもしれません。

 

企業経営理論

☆企業経営理論 (関連する2次試験科目:事例Ⅰ、事例Ⅱ

経営理論は平均点のばらつきが少ないことが特徴です。

14回中11回が「55点以上62点未満」の7点差のレンジに収まります。
ただしH22年以来、10年連続で平均点が60点に届きません。
つまり「そこそこ点は取れてるのに科目不合格になりやすい」科目といえます。(これは9代目Chikaも指摘しています)

科目合格率も特に直近3年間は低く推移しており難化傾向でした。
それ以前の科目合格率もH28年が飛びぬけた以外は緩やかに下降しつつもほぼ一定で、20%を超えることは滅多にありません(14年間で2回だけ)。

ちなみにH28年は平均点も科目受験者数も前年と同等なのに科目合格者が1600名も多いため、余程得点がばらついたなど特殊な年度であったと考えるのが妥当かと思います。

難易度のバラツキが小さいことには違いないですし、この科目の1次知識は2次試験にも生かせるため、簡単ではありませんが60点以上を狙って科目合格できると有利になり得ると言えます。

 

運営管理

☆運営管理 (関連する2次試験科目:事例Ⅲ

H18年からH24年までの7年間の平均点(の平均)は62.4点。
H25年から令和元年までの7年間は57.8点と、以前に比べると難化傾向です。

特にH28 年とH29年の難化は、H29 年に合格確率が3.1%まで落ち込む激しいものでした。
この科目合格率は直近5年間に限れば全科目中で「最低」です。

何故急に難化したのか?を推測すべく、この2年間の2次試験と照らしてみます。

2次試験は平均点等が発表されないので結果から難易度が測れません。
ただ、この表の通りH29年は2次試験が変化した印象を強く残し、平成30年、令和元年と変化が続きました。

・・・ここで推測を挟みます。興味ない方は申し訳ありませんがこの部分を飛ばし読みして下さい。

【1次運営管理と2次事例Ⅲ】
H28年度
1次試験で知識レベルを引き上げ、2次は前年通り(知識より対応力)
H29年度
1次の知識レベルを更に引き上げ、2次は例年の問い方を崩す(知識より対応力・上級)
H30年度
1次の知識レベルは緩和し、2次で知識を問う出題にギアチェンジ
R1年度
1次の知識レベルは継続して緩和、2次で知識を問う出題を継続
―――
・・・このように無理矢理1次と2次の傾向を紐づけて考えてみると、協会は「4年間かけて試験段階での『生産管理と店舗販売管理』の知識レベル引き上げを図った」のかもしれません。
また、のちに2次の論文形式で知識レベルを問う方向にシフトしたとすると「より実践的な知識レベル」かつ「特に『生産管理』の知識レベル」を引き上げるべし!が目的だったのかもしれません(現場からの要請とか?)。
ただし、根拠の少ない「因果」を元に解答を書くと大事故となる、これは2次試験の鉄の掟です。
✅ 1次と2次にまたがって直近の4年間で傾向変化しているらしい
✅ だとするとR2年は直近2年間の傾向が続くかもしれない
ここまでで仮説を終わります。

もしR2年も直近2年間と同様の易化傾向が続いた場合、運営で得点を重ねることが重要です。
図表問題で逆ザヤ沼問題にハマらず、必勝問題をすべて得点化するつもりで臨んで下さい。

ただし、変動要素、不安材料があるとしたら、R2年は1次試験合格者を絞るためにどの科目が難化してもおかしくないという「潮目」の変化でしょうか。

 

経営法務

☆経営法務 (関連する2次試験科目:なし

長らく「平均点が60点を超えることは少ないが難易度が大きく変化しない」科目でした。
ですが、H28年からH30年までの3年間、冬の時代を迎えました。

H28年は、「7科目すべての合格基準を59%にする」という歴史的な得点調整(あるいは合格基準の調整)が行われた年でした。
この年に激しく難化したのはこの次に登場する「経営情報システム」です。
また情報システムほど派手でないながらも難化したのが「財務会計」「運営管理」と「経営法務」でした。

そして経営法務は翌年H29年は「4点加点」、H30年は「8点加点」と3年連続で得点調整を繰り返します。
特にH30年は科目合格率が5.1%、平均点も41.6点(8点加点前)と非常に厳しい年でした。

3年連続で「平均点が50点未満」「科目合格率10%未満」「連続得点調整」が同じ科目で続くと、経営法務を科目合格できずに残した場合は中々挽回が難しかったと思いますし、その結果、この科目を「苦手」に上げる方が多くなったのでしょう(ぴ。の過去記事「R1年度 合格体験記まとめ~1次試験編~」)。

令和元年は「冬の時代到来」以前のH27年並みに科目合格率、平均点ともに戻りました。
個人的には、3年間連続で得点調整した後なので翌年また難化させるのは難しいのではないかと思います。

ただし、冬の時代を作った理由が「診断実務の現場で全体的な法律知識不足が問題となった」などの場合は、R1年の易化で解決したわけではないはずなので、再度テコ入れを図る可能性もゼロではありません(そのように合理的な理由があるなら要綱等に示してもらえるとお互い建設的になれると思うのですが)。

なお経営法務は法改正があったり逆ザヤ沼問題も多いため、過去問による学習が他の科目より難しいと言えます。
そこで過去問学習を補う暗記ツールが重要になりますが、私は「まとめシート 後編」が最高に効果を発揮してくれました。

 

経営情報システム

☆経営情報システム (関連する2次試験科目:なし

難易度の差が最も激しく、数年おきに難化してきました。
科目別に14年間の推移を比較しても経済と1、2を争う変化の激しさです(末尾のまとめグラフ)

この科目は純粋な暗記科目であり2次試験に関係がないのでなるべく省力化したいが、難化に備えて油断できない科目であるため、好き嫌いが分かれます。

H25年までの4年間は安定の得点源で、H25年の科目合格率はなんと51.8%。(グラフが天井を突き破ってます 笑)
この結果には診断士協会も慌てたはずです。科目合格率1/2越えですから。
その翌年から難化傾向に転じてH28年は科目合格率8.5%まで難化し、とうとう4点の加点対象となりました。(でも9代目Chikaも私も足切り即退場)

この資格、情報処理技術者(高度)資格ホルダーの受験者が多いと言われています。
そうした方は当然この科目に強みを発揮し、難化への対応能力も文系初学者に比べたら圧倒的に高い筈です。
H26年~H28年の難化も、高度資格ホルダーの優位性を更に高めたのではないでしょうか。

・・・ここでまた推測を挟みます。興味ない方はこの部分も申し訳ありませんが飛ばし読みして下さい。

【勝手に振り返る直近5年間】
この数年間は1次合格者を安定的に輩出することが1次試験の前提であったと仮定して、
―――
①経済はH26年以降は難易度調整に使わず
②財務会計は難易度を不規則に変化させることでレベル低下を許さず
③経営理論は難易度を大きく変化させないことでレベル低下を許さず
④情報システムをH26年から難化させたがIT系資格ホルダーに有利で不公平なため易化し
⑤④の代わりに運営管理をH28年から難化させたが2次で知識を問う方向に変化して1次を易化し
⑥④の代わりに経営法務をH28年から難化させたが3年連続で得点調整など上手く行かず易化し、、、
―――
その結果(特に④⑤⑥)、1次試験全体の難易度調整が易化に振れ過ぎ、4,444名の1次合格者を出してしまった、と。
すみません、上記はすべて仮説に過ぎませんが「出してしまった」は当たっているのかなと💦

【科目別推移比較の7科目まとめグラフ】

 

中小企業経営・政策

☆中小企業経営・政策 (関連する2次試験科目:なし

中小企業経営・政策は暗記科目です。
何年かおきに「平均52~53点、科目合格率10%未満」の年がありますが、H30年以前の7年間はグラフをご覧の通り安定的に推移していました。

が、R1年は久しぶりの難化。
平均点は50点台前半、科目合格率も8年ぶりに1桁台でした。

例えばH30年に法務1科目を残し、R1年に法務1科目だけだと心配なので得点源として中小経営・政策(科目合格済み)を受けた方は、法務の易化に助けられる一方で中小経営・政策の難化に苦戦したかもしれません。
このように科目合格の活用は年度別・科目別の難易度変化の影響を受けやすく簡単ではありません。

なお14年間で平均点40点台がない科目は「経営理論」「運営管理」「中小経営・政策」の3科目です。

ご記憶にあるかどうかわかりませんが、この3科目はいけちゃんが過去記事(「科目合格制度」と複数年計画)にて指摘する通り全受験生にとって「必修科目」であり、試験時間も90分間と長く、他資格を有している各分野の専門家にも当該分野を学んでもらいという意図が垣間見えます。

90分科目は設問数も多いため60分科目に比べて年度ごとの難易度の差が出にくいのかもしれませんが、先述の通り中小経営・政策は何年かおきに難化の波が来るので、R2年も要注意下です。

 

令和元年と令和2年度

令和元年は大きくとらえると

易化・・・経済学、財務会計、運営管理、経営法務、経営情報システム
難化・・・経営理論、中小企業経営政策

でした。

派手に難易度を上げ下げする科目たちが易化に転じ、当試験の「必修科目」2科目がゆるやかに難化しました。
その結果、全体では「超易化」と言えるほどの1次合格者を生みました。
(当初は「令和元年のご祝儀か?」とも思いましたが2次合格者が増えない限り意味がないので、そういった趣旨ではなかったと思います )

いずれにせよ、例年(H26~H30年の5年間平均)の1次合格者に対してR1年の合格者はおよそ1,368名もの急増ですから、2次試験合格者のキャパシティから逆算すると、令和2年度の1次試験は前年より難化するのではないでしょうか。

今回は14年間の実績データを元に1次試験の推移を見ましたが、

・科目ごとの難易度の変化が本当に激しいため、なるべく得意/不得意科目を作らない。
・未合格の科目がある場合に「科目免除をどのように選択するか?」はリスクヘッジの視点が重要。

について対策を検討する際などに、ぜひこの記事をご活用下さい。

 

まとめ

私の初回記事と2回目は、論点別のタテ解きを強くお勧めしました。
そして3回目と4回目は、年度別の切り口で記事を進めてきました。

私は基本的には「学習はタテ解きで必勝or逆ザヤ沼問題を判断する技を磨くべき」と考えます。
ですが、タテ解きだけでは上記のような「年度による難易度が掴みづらい」という難点があります。

3回目と4回目に書いた通り、「今解いているこの科目は今年(R2年度)難化したのか?易化なのか?」を周囲より先に把握することは、試験攻略上、優位になれるかどうかの岐路となります

したがって、

①科目ごとに上記のような年度ごとの波があることを知っていた上で、
②この科目は今年は難化か?易化か?「潮流=魚の目」で把握し、
③その問題が必勝or逆ザヤ沼問題かを「設問=虫の目」で察知し得点を積み上げる。

これにより合格にグッと近づくことができるということを、たまに「年度ごとのヨコ解き」を過去問で行うことにより感覚として掴んでおくことをお勧めしています。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

いよいよ直前期、くれぐれも体調にはお気を付け下さい!

べりーでした。


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おはようございます。べりーです。
(前回までの記事はこちら

この資格を目指されている方の圧倒的多数が企業等の何かしらの団体に所属勤務している方だと思いますが、その業界特有の言葉ってあると思います。

私が今の勤め先に入社して本っ当に意味が分からなかった言い回しの代表3選手が次のものでした。

「行って来い」
「てっぺん越える」
「予定がばれた」

この3つ。それぞれ別の時間、場所で言われたのですが、3つとも言われたときに「はっ?」って返したような気がします。皆さんご存じでしょうか?

行って来い
【行って来い/往って来い】(読み)イッテコイ
1 博打(ばくち)や相場取引などで、損得を繰り返して、結局、差引勘定に変わりがないこと。「最終レースが当たったから行って来いだ」
2 歌舞伎の演出で、ある場面から別の場面に替わり、またもとの場面に戻ること。普通は回り舞台によって行う。
3 相撲で、いなすこと
(出典:デジタル大辞泉)

・・・若手が上司や先輩から「行って来い」って言われたら「行かなきゃ」ってなりますよね(笑)
そして元々は証券用語だったんですね。私が言われたときは「1」のニュアンスで「結局行って来いだからお互い様で済んだよ」みたいな感じでした。「ツーペイ」とか「チャラ」に近いですね。
残りの2つは私の方でそれ風(ふう)に書きます 笑

てっぺん超える
【てっぺん超える/天辺超える】(読み)テッペンコエル
1 何かしらの頂点を超えること・・・??海賊王になる!みたいな?
2 夜中の12時を過ぎること。「直しが入るといつもてっぺん超えるから」

予定がばれた
【予定がばれた/予定がバレた】(読み)ヨテイガバレタ
1 内緒で予定したことが相手に知れてしまったこと・・・??「かみさんに来週のゴルフの予定がばれた」とか?
2 スケジュールがキャンセルされること。「お客からさっき電話があって明日の予定がばれた(号泣)」

 

・・・きっとどの業界もそういった特有の言い回しがあるはずです。

この資格、合格前の勉強中も合格後も色んな人と出会う機会が得られます。
リアルな出会いに限らずオンライン環境も整備が進んだため、地方においてもそういった機会が増えているのではないでしょうか。

そして出会う方々の業種、肩書、キャリア、年齢がバラバラで非常に多様性に富んでおり、勉強を実務に活かしたいと意欲の高い方が多いこともこの資格の大きな特徴の一つです。

私は勉強時代にあまり出会いに積極的でありませんでしたが、もっと早くからオンラインやリアルの勉強会等に参加していたら、周りから良い刺激や気づきが得られてもっと早くに合格することができたかも・・・と思うところはあります。

これからも色んな方とお会いして様々な「業界の方言」(笑)を伺えたら嬉しいです。

 

<続・1次試験中の時間管理と得点の積み上げ>

前回記事(1次試験中の時間管理と得点の積み上げ ~診断士本試験・過去問演習編~)は主に1次試験の「財務会計」に関する記事でしたが、人づてに「企業経営理論」と「運営管理」も聞いてみたいという声を伺うことがありましたので、今日は番外編として記事にさせていただきます。

ということで冒頭は前回&今回記事で使っている「言い回し」の振り返りです。

~必勝問題とは?~

道場の過去記事でも一貫して語られている通り、1次試験には「絶対に落としてはいけない皆が点を取る問題」つまりその問題を落とすと合格ラインから遠ざかってしまう重要な問題と、「そこまで追いかけると点数と労力が見合わないのにズルズルとハマってしまう“逆ザヤ沼”問題」があります。

■必勝問題(絶対に落としてはいけない皆が点を取る問題)
・TAC過去問集のABCランク問題
・過去問完全マスターのABランク問題

著作権フリーイラスト, ベクター, EPS, 人形(ドール), 達磨(だるま), 縁起物

 

■逆ザヤ沼問題(そこまで追いかけると点数と労力が見合わないのにズルズルとハマってしまう問題)
・TAC過去問集のDEランク問題
・過去問完全マスターのCランク問題

逆ザヤ
【逆鞘/逆ザヤ/逆ざや】(読み)ギャクザヤ
①売り値が買い値より安いというように、値段の開きが本来あるべき状態と反対になること。
②相場で、銘柄を比較したときに当然高いはずのものが安く、安いはずの銘柄が高いこと。
③中央銀行の公定歩合が市中銀行の貸出金利を上回ること。また、その差。
(出典:大辞林)

※ここでは「得られる点数に対して掛かる労力が大きすぎて合格が遠のくこと」

 とは、「時間がかかったのでこの設問は何とか正解したい」「サンクコストが諦められない」等、行くことも引くこともできずハマったら逃げられない状態・・・、決して気楽に足を踏み入れてはなりません

また繰り返しですが、当然ながら「必勝問題」は人によって得手不得手があるため一様ではない、・・・とはなるべく思わない方が良いです。
そう思ってしまうと追い込みが甘くなるだけでしょう。

「逆ザヤ沼問題」は徹底して後回しにして「必勝問題」を優先するこれにより時間管理と得点の積み上げを狙うことをお勧めしています。

 

~続・1次試験中の時間管理と「必勝問題」による得点の積み上げ(経営理論と運営管理編)~

以下は1次対策のために場記事を読み漁った結果、私の「本試験持ち込み用サブテキスト(1日目4科目)」である「ポケテキ」にメモ書きした「実物のMYルール」なので、あくまでサンプル、参考例としてお読み下さい。

【企業経営理論】

① 「経営戦略論」「組織論」「マーケティング」の「マーケティング」から解く
・マーケティング → 経営戦略論 → 組織論の順に解く
・マーケティング問題の1問目は、R1年なら第26問~、H30年 第28問~、H29年 第28問~
・マーケティングのみで30分以上かけるとヤバイと考える
・マーケティングが済んだら1問目「組織戦略論」へ戻る(残り60分)

② 「不適切を選択せよ」問題の左余白に「∇」を記入し、絶対に間違えないようにする

③ 自信がない問題はマークシートを塗りつぶした上で問題用紙の設問の左上に「△」「×」「?」を記入し、できるだけ時間を余らせて見返すこと

④ 一度設問文を読んで理解に苦しんだら、単語ごとに「/(スラッシュ)」を打つ

上記①は、「時間管理と必勝問題による得点の積み上げ」の視点からこのように考えました。

マーケティング・・・他よりも「難解な日本語で煙に巻く印象」が抑え目のため優先的に必勝問題を得点にしていきたい
組織戦略論・・・比較的いつもの論点が出やすく「組織論」よりは必勝問題を見極めやすい
組織論・・・初見問題が出やすく、受験生を苦しめる労働法規など「逆ザヤ沼感」が高い

経営理論は、とにかく設問文の日本語が難解なのが特徴ですが、マーケティングはその要素が若干弱めで親しみやすさが高めです。
よって自分にとってマーケティングは必勝問題の比率が高いと考え、開始後30分間までを目安に疾走感を持って得点化することを目安にしていました。

 

上記②は、何度も何度も何度も間違えた「適切or不適切」問題。
「最も不適切なものを選べ」と問われているのは分かってる!なのに、選択肢を読んでいるうちにいつの間にか勘違いして「適切なもの」を探し始めてたということは皆さんはありませんか?
そしてその場合、正解は「ア適切、イ適切、ウ適切、エ不適切」なのに、なぜかア・イ・ウの中からわざわざ「2つの不適切」を見つけ出せてしまうのだから、思い込みは怖い!人間の脳って不思議。

自分の場合結構これが多くて。
自己採点時、この信じられないほど残酷な勘違いをした自分をどうやって許せるでしょうか。
しかも何度目?か分からない(泣

その結果、道場の記事で見つけた方法を取り入れました。

設問文で「最も不適切なものはどれか」を見つけたら、その瞬間に選択肢の横に大きな∇を書き込む、という方法です。
いわゆる「ポカヨケ設置」です。
当時参考にした記事が見つからなかったので代わりに自分の問題用紙を載せておくのでご参考下さい。

ポカヨケ
【ポカヨケ/ポカ避け】(読み)ポカヨケ
主に工場の生産ラインにおいて、うっかりした人為的ミス(ポカ)が発生してもすぐ気づく、または防止できる仕組みの総称
(出典:実用日本語表現辞典)

以降、ポカヨケを設置することでこの憎むべき勘違いを激減させることができました。

 

上記③は、最初から3周回す気満々で臨む財務会計とは違い、企業経営理論は1周で全てのマークシートを埋めることを目指しました。
その後、余った時間で不安に思った「△」「×」「?」問題を見直します。
経営理論はパッと見て難易度を判定するのが相対的に難しく、日本語の解釈に手間取るうちに逆ザヤ沼問題化してしまうことがままありました。

逆ザヤ沼問題の何が怖いって、気づいたときには残り時間が少ないのに未回答のマークが多数ある!という事態に陥りやすいことです。
したがって、問題用紙の余白に△や✕を記しながらもとにかく一旦はマークシートを埋めきってから、△と✕を今一度落ち着いて丁寧に得点化するイメージを持つことで、そのような事態を避けることを目指しました。

 

上記④の「スラ打ち」は、次の記事を参考にしました。
困ったときにこれをやると設問がグッと読みやすくなるので、そんなときはお試し下さい。

苦手科目の攻略法~企業経営理論 その2 by 7代目とり

 

【運営管理】

① 1周目は図や計算問題を飛ばしてもOK(あくまでもMYルールです)

② 全体43~45マークの内、図・計算問題は10~11問に過ぎない(平成29年度は6問のみ)
・体感的に図や計算問題が多かったと感じた年も同様(自分にとって平成28年度)
・つまり飛ばすことを怖がりすぎる必要はない
・また残りの大部分75%の知識問題を丁寧に拾えれば図・計算はそこから更に点差を広げるためのボーナスステージと化する

③ 運営管理で日本語が難解に感じたら他の選択肢との文言の入れ替えを疑え

④ 「不適切を選択せよ」問題の左余白に「∇」を記入し、絶対に間違えないようにする

⑤ ア~エのそれぞれを計算させるパターンは、途中で「これじゃね?」と出会っても必ずすべて計算する
・もう1つ「これじゃね?」が出てきたらどちらかが誤り(よくある)

上記①は財務会計と同じ考えです。
必勝問題を瞬殺で得点化し、2~3周で回すつもりで逆ザヤ沼問題は飛ばす

上記②は、運営管理の図表問題は解くのに時間がかかる傾向にあったため書きました。
「結構、表や図が出たな」と思った年でも意外と割合で見るとそんなことはありません。
大体「例年通り」でした。

【設問数】 全問 図表問題 図表の割合
令和元年 44 10 23%
平成30年 44 11 25%
平成29年 45 6 13%
平成28年 45 11 24%

大体4分の1、経済のグラフや財務の計算問題ほどは多くありません。
また表や図の問題に特別に大きな配点が付くならともかく、配点は必ず2点か3点のどちらかです。
もし3点だとしても1点しか違わないので割り切るが吉です。
決して逆ザヤ沼問題化すべきではありません。

上記③の文言の置き換えは運営管理だけでなく経営理論や経済、財務会計など、色んな科目で使われる出題側のテクニックです。
経営理論の場合、ただでさえ日本語が読みにくい中でこれをやられると結構苦戦します。
ただ、運営管理の場合は設問文の読みにくさが経営理論ほどひどくないため、違和感を感じやすく思いました。
そうした違和感を感じたときに「設問間の文言の入れ替え」であるケースが結構多かったため、そこにアンテナを張っていました、という一例です。

上記の④と⑤は先述の通りです。

 

<科目ごとの類型化>

~手順の分類~

前回と今回の記事の内容を類型化してみます。
まずは手順の分類です。
このように並べると解法ノウハウ的に見えますが、あくまで私の場合の手順の分類にすぎません。

【高速回転塗り重ね式 】
財務会計は、高速で何回転も回すことを前提に必勝問題を瞬殺する。

【論点ごとに解答優先順位決め打ち式】
経営理論は、マーケ→経営戦略論→組織論の順に、1周で全マークを埋めた上で不安な問題(△や✕)を確認。

【図表問題は後回し式】
運営管理は、図表問題を後回し。

 

~手順ごとに科目を割り当て~

【高速回転塗重ね式 】経済財務会計
・初日の朝イチ2科目は30分間で1周完了。
・その後も2周目、3周目と高速回転して設問を解ききる。
・経済はグラフ問題、財務は計算問題にも「瞬殺できる問題(論点)」を作っておくこと。(過去記事「経済と財務の共通点」)
・難化年の1周目は解き残し多数&30分かからないため、早期に俯瞰して難化年と認識できた優位性を活かして対応。

【論点ごとに解答優先順位決め式】経営理論経営法務中小経営政策
・経営理論は、マーケティング→経営戦略論→組織論。
・経営法務は、会社法→知財法→民法。
・中小経営政策は、自分は「経営→政策」派だが逆の声も聞く。

【図表問題は後回し式】運営管理

※私は経営情報システムは基本的に免除したので分かりませんが、どれか合いそうでしょうか?

 

<まとめ>

「必勝問題」か「逆ザヤ沼問題」かを見極める力は、アウトプット中心の学習によって体得される「技」のようなイメージを勝手に持っていました。

また「いま解くか?それとも飛ばすか?」の「判断力」が、合格に十分な点を得らえるか?に直接影響するとも考えていました。

逆ザヤ沼問題にハマる前に必勝問題をすべて得点化する」を常に頭においてアウトプット中心の学習で技や判断力を鍛えることこそ、本試験で【合格に十分な実力を発揮する】ための準備であると思います。

なお、逆ザヤ沼問題に手を付けず飛ばす場合ですが、この方式、不規則に設問を飛ばしまくることになるのでマークミスにはくれぐれもご注意下さい!

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

本日は前回の続きでした。

今年は1次試験が1カ月早いため、スタートダッシュ的に1次試験対策をボリューム増し増しで進めておりますが、適時2次試験対策も盛り込んでいきたく思っています。

記事で触れたうちのどれかがご参考になることを願います。

べりーでした。


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※東京、名古屋、大阪で予定していた春セミナーは
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開催を見送ることとなりました

         

 

twitterもよろしくお願いします。

 

こんにちは。べりーです。(前回までの記事はこちら

今年はオリンピックイヤーです。
本来であればそろそろ色んなイベントが行われ、世界中がオリンピック一色でお祭り騒ぎし始めている頃であったと思いますが、現実といえば新型コロナウィルスが感染拡大して世界中で猛威を振るい、感染者、重症者、死亡者が日ごとに増えている事態です。

もしこの記事をご覧の皆様の中にご家族や大切に思っている方で感染被害にあわれた方がいらっしゃいましたら、謹んでお見舞い申し上げます。

とにかく一刻も早い事態の収束と罹患された皆様の回復を心より願います。
いまの状況を考えるとあまりにも気楽すぎて大人として無責任すぎる願いだと思いますが、ただただそう願います。

 

3月7日に東京都中小企業診断士協会のHP上で次のメッセージが発信されたそうです(こちら)。

(前略)観光業、小売業、飲食業、製造業など様々な業種の中小企業の業績や資金繰りに影響が出始めています。中小企業診断士の総力を挙げて、この危機を乗り越えて参りたいと存じます(後略)

中小企業診断士の総力を挙げてこの危機を乗り越えたい・・・

私達が取得を目指す資格が、もしこの困難のさ中に不安を抱いている誰かを助ける力を持つのであればこんなに遣り甲斐があることはないなと、勝手に熱い思い🔥を抱きました。

こんな時だからこそ、やる気魂にスイッチを。
あなたの勉強にはきっと意味があると信じます。

 

<学習環境について

もしかしたら皆様の中にも、この1ヵ月間で学習環境が変わってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

勤め先の方針で在宅勤務となった方は、通勤中や昼休みなどの隙間時間がなくなるため学習のリズムが取りづらくなったかもしれません。
お子様がいらっしゃる方は、学校休校もあいまって、学習ペースが狂ってしまっている方も多いかもしれません。
翌日に学校がないから子供が夜遅めの時間まで起きていて「遊ぼ!」とせがまれたり・・・(可愛いしこんな時だから断りづらかったり)

そのような場合になんとか以前の学習ペースを取り戻そうと工夫するのもいいと思いますが、家族に協力依頼するのはできれば最後の手段にしたいですよね。
むしろやり方をガラッと変えることで、まとまった時間が作れるかもしれません

ひとつ具体的に例を挙げるとするならば、「朝勉強(朝勉)」です(既に導入済みの方はすみません)。

生粋の夜型人間であり大の深夜番組好きである私も合格年に取り入れたのですが、朝7時から9時までマッ〇にこもって勉強する習慣を取り入れたことにより、毎日最低でも2時間の「まとまった勉強時間」を確保しました。
繁忙期に残業が続いて夜に勉強時間が取れなくても、朝の内に勉強できているため精神的に追い込まれずに済みました。

もし在宅勤務だとしたら「自宅で家族が起きて来る前の時間を朝勉に当てる」というやり方を考えたと思います。

あくまで一例にすぎませんが、朝学習に関しては先代たちも記事にしていましたので、ご興味おありの方は下記をご覧下さい。

僕は朝型!ついでにうち勉派! by 初代JC
夫・父親業と勉強の両立 by 5代目u-ta

3つ目は朝勉強というか、丑三つ時勉強法?
意外と在宅勤務の方に向いているかもしれない「時間の作り方」を考えさせてくれる記事です。
決めておきたい、時間の過ごし方、使い方。 by 11代目カワサン

 

<1次試験中の時間管理と得点の積み上げ>

昨日の記事(こちら)でTomatsuも書いていますがTACでは4月6日から完成答練が始まり1次直前期に入ります。

そこで今回は1次試験の「本試験」ならびに「過去問演習(年度別ヨコ解き)時」にどのように時間管理(タイムマネジメント)を行い、どのように60点を超すための「得点の土台」を積み上げていくか?について、自分の例をサンプルに取り上げさせていただこうと思います。

※ヨコ解きとは?・・・過去問を年度別に解くのが「ヨコ解き」年度をまたいで論点別に解くのが「タテ解き」です

まず、得点を積み上げるためには「必勝問題」の対策が重要です。

 

~必勝問題とは?~

道場の過去記事でも一貫して語られている通り、1次試験には「絶対に落としてはいけない皆が点を取る問題」つまりその問題を落とすと合格ラインから遠ざかってしまう重要な問題と、「そこまで追いかけると点数と労力が見合わないのにズルズルとハマってしまう“逆ザヤ沼”問題」があります。

 

■必勝問題(絶対に落としてはいけない皆が点を取る問題)
・TAC過去問集のABCランク問題
・過去問完全マスターのABランク問題

著作権フリーイラスト, ベクター, EPS, 人形(ドール), 達磨(だるま), 縁起物

 

■逆ザヤ沼問題(そこまで追いかけると点数と労力が見合わないのにズルズルとハマってしまう問題)
・TAC過去問集のDEランク問題
・過去問完全マスターのCランク問題

なぜ必勝問題を重視し、逆ザヤ沼問題を捨てるべきか?は以下の記事が大変分かりやすいので、もし違和感をお感じの方はぜひご覧下さい。

1次試験分析結果から見えた!~DE問題はやっぱり後回し!~ by 9代目だいまつ
【一次データ分析②】勝負の別れ目Cランク!~企業経営理論~ by 9代目Chika

 

当然ながら「必勝問題」は人によって得手不得手があるため一様ではない、・・・とはなるべく思わない方が良いです。
そう思ってしまうと追い込みが甘くなるだけでしょう

TAC過去問集のABC問題、過去問完全マスターのAB問題に限れば、できれば9割は正解できるというところまで目指すことで、きっと科目ごとの点数のバラツキを減らせる筈です。

そうすると合格がグッと近づく筈ですので、最初からあまり得手不得手を自認しすぎず、必勝問題の9割正答を目指してみてはいかがでしょうか

 

~1次試験中の時間管理と「必勝問題」による得点の積み上げ~

診断士試験は、1次試験も2次試験も非常に時間に追われる試験です。
1次試験は選択式(マークシート式)ですが、25問を60分間で解く経済や財務は単純に割り算すると1問あたり約2分20秒しか時間を使えません。

このタイムマネジメントをいかに安定して行うか?に関しては、私は道場の過去記事を読み漁り、どんどん取り入れていきました。
学習期間中、本当に一発合格道場の記事にはお世話になっていました。

様々なお役立ち情報を組み合わせた結果、「財務会計」について、以下のような「型」「決まった手順」「ルーティン」「MYルール」にカスタマイズして本試験や過去問演習(ヨコ解き時)に取り組みましたので、具体的な例、サンプルとしてそちらをご紹介させていただきます。

なお、以下は私の「試験持ち込み用サブテキスト(財務会計用)」である「ポケテキ」にメモ書きした「実物のMYルール」なので、属人的な内容が含まれることをご承知おき下さい(下記②と③)。

【財務会計】
①最初から 3~4周する前提で臨む
・1周目は、「瞬殺できる必勝問題」のみを30分間で解きそれ以外は躊躇せず飛ばす ※疾走感が重要!
・2周目は、残った知識問題とピンと来る計算問題を解く
・3周目は、気合の要る計算問題を解く

② 必ず5分以上は見直しの時間を確保する
・経営指標分析の「>」の向きや「値が大→改善?悪化?」が逆になるミスはないか?
・「t」か「1-t」か?
・フリーキャッシュフローの計算は設備投資額を引いたか?
・そもそもマークミスはないか?

③ ア~エのそれぞれを計算させるパターンは、途中で「これじゃね?」と出会っても必ずすべて計算する
・もう1つ「これじゃね?」が出てきたらどちらかが誤り(よくある)

②と③はミスを連発したため書いた戒めのメモです(属人的)

上記①「1周目」スピード感を大切にして「瞬殺できる必勝問題」を一網打尽にします
逆に言えば「瞬殺できる必勝問題」以外は着手しません。
絶対に1周目で「逆ザヤ沼問題」にハマるわけにはいきません。

特に1周目で計算問題を深追いしすぎないように十分に注意して下さい。
なぜなら計算問題は「解いてみたけど選択肢と全然合致しない」ときに逆ザヤ沼問題化しやすいためです。
それほど1周目はハマらないよう警戒し尽くしました。
勿論これまでの学習であまりそういった事態に陥らなかった論点であれば計算問題も瞬殺していきます。
以前の記事「経済と財務はトコトン理解系」にも書きましたが、財務会計の問題構成上、知識問題と計算問題の割合は大体「半々」か計算問題の方が多いぐらいなので、計算問題にも「瞬殺できる必殺問題」を作っておくことが必須です。

また、前回の記事(診断士1次/2次試験の潮流・俯瞰・設問の「3つの目」)の鳥の目に通じますが、私の場合は「30分間で今回試験の難易度と論点を俯瞰して掌握する」ことを第一に考え、瞬殺できる必勝問題を着実に解ききった上で、開始30分間で最終問題まで辿り着くことを重視しました。
30分間経った時点でマークシートが半分以上埋まっている状態を最低限の目安にしました。

このように「何周も回すことを前提にする(予め決断しておく)」ことで「必勝問題から優先的に解ききる」ことを可能にします

2周目は20~25分間ほどかけて、気合の要る「経営指標比較」を除くすべての設問を解ききるぐらいの気持ちで臨みます。
ただし、逆ザヤ沼問題化しそうならやはり躊躇せず飛ばします。
なんなら3周、4周と回すことも辞さないつもりで、沼にハマる前に飛ばします。
ここで、2周目はいつでも20~25分かけて良いと考えるのは危険です。
飛ばす問題が多いほど2周目にかかる所要時間は減るべきなので、その分は差し引くべき点にお気を付け下さい。
なお「経営指標比較」は計算回数が多いため、私はいつでも最後に回していました。

3周目は、イイ感じの時なら「経営指標比較」のみが残っているはずです。
ただし、難化年に当たってしまったら3周目といえど他にも何問か残っているはずなので、4周目を前提に解ききる設問と飛ばす設問を選択して進めます。

最終ラップは、解けないもしくは時間切れの設問が残るはずなので、私の場合は「ウ」で全マークを埋めきりました。

 

上記はあくまで一例でしかありませんが、私の場合、予め手順や判断基準を決めておくことで実地で迷わずに済む効果がありました。

そして「今回試験の難易度と論点を俯瞰して掌握する」というプロセスが最も効果を発揮するのが「難化年」の対応になります。

 

~難化年にどう対応する?~

ちなみに、難化年は大変恐ろしいことに、1周目を15~20分間ほどで終えてしまい、その時点で7~8問しか解けてないという恐怖体験をすることになります。
設問を飛ばしまくるため、時間がかからない。当然ですね。
もしそうなったら、俯瞰した「鳥の目」により「今回は難化年である」ことを把握できたわけですから、人より優位に立てたとお考え下さい。

そしてその後の2周目が重要です。
絶対に逆ザヤ沼問題にハマらないよう「解き始めて5分を超えたら次に進む」など予めMYルールを定めておき、解く問題と飛ばす問題を慎重に見極めながら進めると良いと思います。

実話として、私がこのやり方を試した初期の頃、平成24年の過去問が超難しすぎて1周目完了時点で大量の「飛ばした問題」が残り愕然とした覚えがあります。
あとで知ったのですがこの年の合格率は3.8%と超難化した年でした。

予め「必殺問題の9割は解ける」ところまで仕上がっている感覚があれば、そういうときは「解けなかったのは自分だけじゃない、難化だ!」と思ってよい筈ですが、難易度判定ができないとそこの判定ができずパニック寸前となりかねません。

ちなみにちなみに、この数年間は財務会計は易化傾向が続いたため、この「俯瞰して難易度を図る」プロセスは正直あまり重要でありませんでした。
しかし前回の記事(こちら)に書きました通り、今年の1次試験はどの科目が難化してもおかしくないような状況にあるため、各科目の難易度を俯瞰して把握できると優位になれるかもしれません

 

以上がの説明ですが、最後に1つだけ注意点を申し添えます。
この方式、不規則に設問を飛ばしまくるのでマークミスにはくれぐれもご注意下さい!

 

~試験終了前の見直し~

次の②と③はミスを連発したために書いた個人的な「戒めのメモ」ですみません。

見直しについてですが、私は財務会計の見直しは特に重要だと考えていて、こちらも複数回の回転方式で行う様にしていました。

1周目:マークミスのチェック
2周目:瞬殺できる必勝問題の見直し/検算
3周目:それ以外の必勝問題の見直し/検算
4周目:逆ザヤ沼問題以外の見直し/検算
5周目:逆ザヤ沼問題の見直し/検算

見直し時間が十分に確保できれば「5周目」まで行えますし、年度によっては「3周目」までで時間切れ終了となることもありました。
ただ、マークミスがなく、必勝問題の間違えを最低限に抑えられれば60点レベルに到達できている可能性が高まります
時間ギリギリ、最後まできっちり拾いきるイメージを大事にしました。

 

さて「1次試験中の時間管理と得点の積み上げ」は以上です。

実は上記の様な「MYルール」を財務会計だけでなく「企業経営理論」「運営管理」についても作っていたのですが、今回は記事の分量を鑑みて割愛しました。
もしご興味がおありでしたらコメントに記入いただけましたら後日ご紹介させていただきたく思います。

 

・・・ここまで読んで「いまさら解法テクニックの紹介か」と思われる方もいれば、「聞いたことなかったから部分的には参考になった」という方もいらっしゃるかもしれません。
決して「このやり方なら受かります」というつもりもないですし、正直どれほど需要があるのかも分かりません。

ただ、私は上で「お世話になった」と書きましたが、道場の過去記事には初代から実に10年分もの「目から鱗」のお役立ち情報がたっぷり蓄積されているため、それを知ることで他の受験生に差をつけることができる点は間違いないかと思います。

もしよかったら、ぜひ日々更新される11代目の記事や、検索窓を活用して過去記事からもお役立ち情報を発見・収集して下さい。

その上でご自身のスタイルにあった形で取り入れることにより「合格に十分な実力発揮の準備」を進めていただけたらと思います。

 

<GWから2次事例Ⅳ学習のススメ>

~GWは2次の世界を覗く良いタイミング~

GW・・・ゴールデン・ウィーク

繰り返しになりますが、今年は1次試験が1ヵ月近く前倒しで実施されるため、各予備校も例年より1ヵ月早めて1次試験対策のカリキュラムを組んでいるようです。
そのような状況下では「1次試験を合格するまでは2次試験の学習は不要(物理的精神的に無理)」という声も例年よりも強いかもしれません。

それが正しいかどうかは分かりませんが、今のうちに念のためご紹介しておきたいのが「GWのオプション講座は結構おススメでした」ということです。

サンプルとして具体例を挙げますが、私が受講したのはMMCの事例Ⅳ対策講座でした(「MMC」は予備校の名称です)。
正式な講座名は次の通りです。

①GW財務アカウントゼミ(講座+問題集)
②GW財務ファイナンスゼミ(講座+問題集)

それぞれ10時~16時まで、計2日間のオプション講座です。

私はMMCしか経験がないので1例として挙げていますが、この講座に参加して何が良かったかというと、参加者に配られた「アカウントとファイナンスの問題集」の素晴らしさと、絶妙なタイミングの良さでした。

私が参加したのは2018年度の講座でしたが、合格年である2019年度にはこの2冊の問題集を繰り返し何回転も回しました。
MMCは特に事例Ⅳ学習の質の高さが有名かと思いますが、この2冊の問題集が得られて、2日間の講義で2次試験事例Ⅳの情報収集に短期集中できる機会というのは、結構貴重ではないかと思っています。

1次試験を受験する予定の方は、1次試験を合格するまでは「毎週末のみ2冊の問題集に少しずつ取り組む」でも良いと思います。
今年2次再挑戦の方は、2次試験直前期まで毎日この問題集に取り組むことにして何周も回転させるのも良いでしょう。
そのいずれの場合も5月というのは丁度良いタイミングなのではないでしょうか。

もちろん私はMMCの関係者でも何でもありませんが、事例Ⅳで得点を稼ぐ重要さは身に染みて理解していることもあり、「やってみて良かった勉強法の一例」としてご紹介致しました。

もし他のオプション講座や単科講座等で「これが良かった」という情報をお持ちでしたら、コメント欄に記入いただけると嬉しいです。
同じ講座を受講した経験がある11代目メンバーから熱いメッセージが返ってくるかもしれません。

 

~なぜこの時期に記事にしたのか?~

それは「MMC GWオプション講座」の申込受付が先週末から始まったからです。

2020年GW集中ゼミのご案内

①GW財務アカウントゼミ(講座+問題集) ・・・4月25日(土)
②GW財務ファイナンスゼミ(講座+問題集)・・・4月26日(日)

今年は通学生用にZOOMによる教室講義のリアルタイム視聴も用意されているみたいです。
ご興味のある方はぜひチェックしてみて下さい。
(念のため申し上げますが、それなりに費用が発生しますし、問題集が配られるかどうかや講義ならびに問題集の質などは一切保証しかねますので、くれぐれもご自身の判断にてお願いします)

 

<まとめ>

1次試験中の時間管理と得点の積み上げ

「過去問は論点別にタテ解きすべし!」と何度も提案しておきながら今回年度別ヨコ解きの手順を提案したのは
・1次試験も時間管理(タイムマネジメント)が重要
・「逆ザヤ沼問題」にハマらず「必勝問題」を残さず解ききって「合格点の土台を築く」ことが重要
・上記の2点を理解し「(本試験で)合格に十分な実力を発揮する」ためには相応の『準備』が必要
であるため。
※ただし「ヨコ解き演習」は初学でも各科目とも月2~3回程度で十分かと思われます

 

GWから2次事例Ⅳ学習のススメ

自分はMMCの2冊の問題集が「知識の土台作り」に非常に良かったのですが、人によるかもしれません。
オプション講座も安くないですし、教材はご自身の好みやポリシーに合わせてお選びいただくのが良いと思いますが、先日のぴ。の記事(R1年度 合格体験記まとめ~1次試験編~)を思い出して下さい。
・2次試験を見据えて1次試験を学習されている人が多い(おわりに)
・特に独学は学習計画を自分で管理する必要がある(独学のデメリット)
とありました。

この2点を踏まえると、
・「自分はいつから2次学習を開始するか」を決断しておく必要がある
のではないでしょうか?

私はGWは早すぎず遅すぎずのタイミングなのではないかと思っていますが、そのきっかけと自分に合う教材を与えてくれたMMCのGWオプション講座をご紹介させていただきました(繰り返しますが決して同校の関係者ではありません)。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験と各科目の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

今回も1次試験についてと、少しだけ2次試験のお話をさせていただきました。

べりーでした。


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皆様からの応援が我々のモチベーション!!

 

 道場 春セミナーのお知らせ 

<一発合格道場 読者の皆様>

春セミナーについては既に下記日程で会場を確保しており
3月15日(日)より「こくちーず(告知’s)」で募集を開始する予定です。

一方、昨今の情勢を受けて
春セミナーを中止すべきか否かも慎重に検討しています。

決定次第、ブログでご案内しますのでご注意のほどお願い申し上げます。

7月に向けた大切な直前期を迎える受験生の皆様の体調を第一に考えます。
万が一「中止」を決断した際には何卒ご理解のほどよろしくお願いします。

 

一発合格道場 春セミナー2020 in 東京
2020年4月4日(土) 午後 @文京区シビックセンター
別途、こくちーずにて受付開始予定

タキプロ・ふぞろい・一発合格道場 合同セミナー2020春 in 名古屋
2020年4月5日(日) 午後 @名古屋市西生涯学習センター
別途、受付開始予定

一発合格道場 春セミナー2020 in 大阪
2020年4月12日(日) 午後 @難波市民学習センター
別途、こくちーずにて受付開始予定

一次試験・二次試験学習の進め方、相談会等、
損はさせないコンテンツを企画しております!

ぜひご予定ください!

         

 

twitterもよろしくお願いします。

 

こんにちは。べりーです。

突然ですが、1次試験の全体像をつかめていますか?

そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

 

<3つの目>

「3つの目」という考え方があります。

(出典:「経済を見る3つの目」伊藤 元重著)

鳥の目:
「鳥瞰」という言葉があるように、高いところから物事を広く大きく見る視点で、要はマクロ(macro=巨視的)で経済を見ることが重要であるということです。

虫の目:
ミクロ(micro=微視的)で物事を見ることで、経済の細かいところを掘り下げていくことが重要だという意味です。ミクロの目といってもいいかもしれません。

魚の目:
潮の流れの変化をしっかり見極める眼力、あるいは経済の流れを見る力だといえます。ただし魚は目で潮の流れを知るわけではありませんから、これはあくまでものの喩えです。

 

随分以前からよく目にする概念ですが、今回はこれに当てはめて中小企業診断士試験対策の学習について考えたいと思います。

そしていきなり3番目の「魚の目」から入ります(笑)

 

<2次試験のこと>

「魚の目」とは先述の通り「潮の流れの変化をしっかり見極める眼力」を意味します。

皆様もご存じの通り、令和元年は1次・2次試験ともに例年にも増して特別な年でした。

ここからは、そんな令和元年の結果が令和2年度に及ぼす影響や、やっかいな2次試験への対策について自分自身の失敗などもサンプルにしつつ述べたいと思います。

2次試験対策については今後も取り上げるつもりですが、今回は「導入編」的な内容になります。

※なお以下は私の個人的な推測が多分に含まれますが、予測の結果を保証するものではありませんのでご注意下さい

 

~令和2年度試験の潮目とは(地殻変動編)~

先ほど令和元年(R1年)2次試験は例年に増して特別な年だったと述べましたが、何が特別だったかというと、1次試験の合格者が非常に多かったことです。

今回は直近6年間の1次・2次試験申込者の「受験結果内訳」をグラフにして比較しました。
(試験を受けてもいない人がいるので「試験結果」ではなく「受験結果」)

グラフのバー全体が申込者総数、青が合格者、オレンジが未合格者、グレーが申込したものの1科目も試験を受けなかった棄権者です。

一番下が令和元年の実績で、上にいくほど古い年度の実績が並びます。

 

※画像をクリックすると拡大します(以下同様)

 

まず、1次試験合格者の人数が過去6年で最多です(青いバー)。

合格者数はH26~H30の5年間平均(以下「例年」と呼びます)が 3,076名だったので、令和元年は例年より 1,300名ほど多いことになります。

また注目すべきは受験申込者総数も例年に対して 1,600名ほど多く、21,000名の大台はH23年度以来でした。

8年ぶりに受験生が 21,000名を超えた年に、例年よりも 1,600名多く受験に申し込み、1,300名合格者が増えた年だったことになります。

なお受験申込者の例年に対する増分 1,600名の結果内訳は概算で次の通りです。

・合格者  +1,300名
・棄権者  +400名
・未合格者 ▲100名

受験者数が1,600名も増えたのに未合格者はむしろ例年より少なく、いかに特別な年であったかが読み取れます。

 

こうして1次合格者の多くが2次試験に挑戦したであろう結果、2次試験にも非常に大きな影響を及ぼしたようです(この辺りから推測や仮説が増えてまいります)

2次試験の実績(事実)を同様にグラフにすると、次のようになります。

 

 

まず、令和元年の2次受験申込者総数が突出していることがハッキリ伺えます(赤丸部分)。

これに対し、合格者もH26年度以来となる1,000名越えとなりましたが、母数が多すぎて合格率は低く、H30年度に続いて2年連続で19%を割る「競争が厳しい年」になりました。

例年は約5,000名で1,000名弱の合格枠を競っていたのが、令和元年は6,000名で1,000名強の合格枠を競う形となったのです。

 

そして、最も触れておくべきことは「オレンジ色のバーの長さ」です。

「未合格者数」は、H26~H30の直近5年間平均が 3,737名だったので、令和元年は例年よりも、1,100名ほど多かったことになります。

1次試験と大きく異なるのはこの点です。

この例年より 1,100名も多く 5,000名に近い未合格者の方々のうち、令和2年度には何割が「1次試験から再挑戦」となり何割が「1次免除→2次試験に専念」されるのか?という推測は非常に難しいところです。

とはいえ令和元年は1次合格者が例年より 1,300名も多かったわけですから、普通に考えれば「既に2次試験の受験資格を有している方」は例年より相当多いのではないかと考えられます。

つまり今年(令和2年)の2次試験は令和元年と同様に「少ない椅子の奪い合い」となる可能性が非常に高いのではないでしょうか。

 

また上記を前提とした場合、令和2年度の「1次試験」にて例年同様 3,000名規模の合格者を出すかというと、協会はそこまで2次試験受験者数を増やすつもりはないのではないかという憶測も生まれてきます(2次試験におけるキャパシティ的な採点能力の限界)。

この辺りが「今年の1次試験が難化するのではないか」というザワつく噂の根拠となっているのではないでしょうか。

 

以上はグラフにして可視化したことにより推測した内容になります。

このように前年度の地殻変動とプレート運動から大きな影響を受けて、令和2年度の1次・2次試験はともに例年と異なる合格率になる可能性が考えられます(あくまで1つの仮設でしかないのでその点はご容赦下さい)。

ただし、だからといって急に全く違う分野の問題を出題したり、試験の在り方を変えることまでは考えにくいと思われます。

確かに今年は1次試験も2次試験もどちらも難化したり合格率が低くなるかもしれない。

しかしこの潮目の変化を知っていれば、もし難問奇問と出会った時もこうきたか笑」と落ち着いて対処できる余裕が生まれるはずです。

この潮目の変化を念頭に置きつつも、日々できることは、道場ブログで述べられているような地道な学習の積み重ねにより【合格に十分な実力発揮の準備】を進めるのみと、私は思います。

 

 

~R2年2次試験の潮目とは(気候変化編)~

3月上旬の現時点では、2次試験についてまだ情報収集も始めていないという方もいらっしゃるかと思います。

したがってここでは細かいところまで踏み込みませんが、1次試験がマークシート式であるのに対して2次試験は論述試験であるというのが大きな違いです。

ただし、ただ論述問題というだけでない独特の難しさがあります。

 

気候変化を読む力①:

2次試験は事例Ⅰ~Ⅳまで4科目あり、その難易度は前回の記事で触れた1次試験のように、科目ごとに毎年変化して受験生を困らせます(前回記事「1次試験と秋の空&経済と財務の共通点」も是非ご覧下さい)。

たとえば令和元年の2次試験は「事例Ⅰ~Ⅲが難化し、事例Ⅳが易化した」と言われています。
事例Ⅳとは「財務事例」です。

この財務事例、1次試験の「財務会計」と同様に訓練すればしただけ点数を伸ばすことができる2次試験では唯一の科目です。

ただし、出題側もふるいにかけるため様々な「引っ掛け」や「日本語の解釈の幅(としか言い様がありません涙)」をトラップとして仕掛けてくるため、地道な事例研究と訓練を徹底し、とにかくミスをしないよう本試験で集中できるよう準備を整えることが重要です。

その結果、事例Ⅳで貯金が作れると合格にかなり近づくことができます。

事例Ⅳは平成29年、30年と難化しましたが令和元年には易化しました。
本試験で設問を解いている最中に「今年は易化だ」と気づいた方も多いと思われます。

易化したと気づいた際、気候変化を読み切れた際に、いつも以上にミスに注意し集中できるよう普段から準備をしておくこと。
事実として、私はここにかなりの時間と労力を費やしました。

少しややこしい言葉ですが、【合格に十分な実力発揮の準備】が重要だと思っています。
この部分は、またいつか記事にしたいと思います。

 

気候変化を読む力②:

先日、ぴ。の記事にもありましたが(こちら)、2次試験対策は「キーワード詰め込み」「過去ノウハウ等の機械的・断片的知識に頼る」といったテクニックに走ってしまうと合格が遠ざかる傾向にあります。

私が失敗した経験をサンプルとして挙げると、2次試験2回目の年に通年通学で予備校に通ったのですが、「その予備校のノウハウを吸収したことで満足する」という方向に突っ走りました。

その結果「手段が目的化してしまう」ことにより却って前年より点数を落とすという苦い経験がありました。

 

その予備校では毎回の授業で「皆さん、事例研究は進んでいますか?」と講師から問いかけられていたのに、私は過去事例と向き合うのではなく、その予備校のテキストや答練の事例を学習することに時間とリソースを集中していました。

講師の方が仰る通り、いかに優れた教材や理論を手に入れようとも、それを使って過去問の事例文に取り組み、自分の手と頭を使って「研究」しない限りは、力になりません。

 

先に書いた「地殻変動編」ほどの規模ではないにしても、まるで気候変動のように毎年変化してくる出題傾向にしっかり付いていく力、対応できる力を身に着けるためには「事例研究あるのみ」ではないかと思っています。

このことはぜひ読者の皆様に同じ失敗をしていただかないために、悪しきサンプル実例も交えながら、これから適時お伝えしていけたらと考えています。

 

このように、2次試験を乗り切るためには「潮の流れの変化をしっかり見極める眼力」である「魚の目」が必要となります。

 

 

<1次試験のこと>

~1次試験の出題範囲は広い~

当試験の勉強を経験した方でこの点に違和感を持たれる方は恐らく皆無かと思います。

各科目の概要を並べると次のようになります。

 

経済学・経済政策は大きく分けると「マクロ経済」と「ミクロ経済」。
論点が多い。グラフの種類も多く、多様な「X軸とY軸の組み合わせ」が理解できたら道が啓けるイメージです。

財務・会計は「アカウンティング(会計)」「ファイナンス(財務)」。
学習が進むほどに次々襲い掛かる重要論点。簿記2級より浅いがファイナンスが加わるため広い。

企業経営理論は「経営戦略論」「組織論」と「マーケティング論」。
労働法規まで含みとにかく広い。が、一々目から鱗の学習内容は多くの人にとって面白いはず。

運営管理は「生産管理」と「店舗・販売管理」。
テキストで生産管理を読み終え、まちづくり三法が出てきた辺りで行く先の果てなきことを知ります。

経営法務は「民法」「会社法」「知的財産権」。
暗記!暗記!暗記!テキストに掲載される「情報整理のための表」も情報過多で超BIG。

企業経営システムは「システム技術」「ソフトウェア開発」「経営情報管理」「ガイドライン・法律」「統計」。
暗記!暗記!暗記!会社でいつもシスアドに頼ってきたバチが当たったかと悔い改める気持ちになります。

中小企業経営・中小企業政策は文字通り「経営」と「政策」。
経営好き派と政策好き派に分かれますが、どちらにせよ、暗記!暗記!暗記!

 

・・・広いです。
企業経営に関するこれだけ膨大な知識を身に着けようと勉強を始めた皆さまです。

学習の途中段階であっても、プレゼン資料作成時や上司・同僚・顧客と会話する際など、既に勉強を始める前のご自身との「違い」を実感されているのではないでしょうか。

 

~大海原に橋げたを築いていく(鳥の目)~

さて冒頭で「1次試験、全体像をつかめていますか?」とお聞きしました。

いわゆる全体像というと上記の青文字でも説明ができますが、ここで申し上げているのは青文字のもう1つ下のレイヤーを指します。

例えば財務会計と企業経営理論。

 

この項目のうち、もし「あれ?これ何だっけ?」がありましたら、ぜひお手元のテキストを見返して下さい。

このレイヤー(階層)が頭の中で網羅されていないと、デフォルトで苦手”論点”が存在することになります。

でも大丈夫です。まだまだ間に合いますから。
お手元のテキストで調べて納得いくまで読み返し、”得意化”していただけたらと思います。

 

この項目は一般的なテキストの目次の項目と同じ粒度になります。

7科目とも、どんなテキストにも目次があるはずです。
その項目ごとです(構成はテキストごとに違いがあると思います)。

 

この粒度のレイヤーで知識を網羅していることが重要である理由は以下の通りです。

 

①このレイヤー(階層)の項目ごとに、自分の「得意or苦手」を把握できること(深さ)
→復習する際の1単位=ひと括り=1セット

②問われている設問がどの論点の知識か?を即座に認識できる
→知識を収めた引き出しのラベル、情報検索速度向上のためのタグ、難易度判定

③自分がどこまで知識を網羅できているかを把握すること(範囲)
→学習進度のチェック、捨て問の意思決定(「統計」はやらない!など)

④知識を体系化できる
→そもそも目次は「体系化しやすい順」に並んでいる、周辺の論点・知識と紐づけて記憶

★上記の①~④を組み合わせて「鳥の目」
→科目全体を俯瞰することができる、全体像の把握でちょっとやそっとで揺るがない知識化。

 

上記のうち、何が何でも意識したのは①と②でした。
③、④は結果的についてきたようなイメージです。

 

道場理論に「橋げた理論」があります。
私の場合、少々意訳してしまっているかもしれませんが、上記のレイヤー項目を「橋げた」と認識して学習を進めました。
上記の①~④を意識することでどんどん橋げたが建っていくイメージです。

一度、橋げたが強固に建ちあがると「知識として理解化するため忘れにくくなる」「期間が空き記憶が薄れても軽く復習することで立て直しが可能」といった非常に重要なメリットが得られます。

ぜひ定期的にお手元のテキストの目次をご覧いただき、鳥の目の維持にお役立ていただけたらと願います。

 

~向き合うのは1問1問の設問(虫の目)~

鳥の目を維持しつつ、次は設問とどう向き合うか。

言い古されたことですが、この試験に最適な問題集は「過去問」だと私は思います。(昨日の記事でTomatsuが熱く語っていましたが全く同感です)

しかも、過去問を令和元年、平成31年と年度ごとに解いて点数に一喜一憂するのではなく、年度を横ぐしにして論点別に並べて解くと、論点別の知識として記憶に収めやすくなります

 

記憶に収めやすいと書きましたが、

「記憶する」より「記憶に収める」
「フリーロケーション」より「固定ロケーション」
知識と知識を収める引き出しを固定的に対応させ、よく出る知識はより手前の引き出しに収めます。

さらに、その過去問を難易度(あるいは正答率)でA~Cに分類し、より簡単かつ落としてはならないA・B問題を重視します。

 

私はこの目的のため、下記の問題集を入手しました。

過去問が「論点別・重要度別」に編集されているため、論点別に並べ替えて難易度で仕分けする手間が省けるからです。

もちろん他の出版社の過去問題集を用いて上記のように解いても同じ効果が得られます。
解答解説が不要であれば中小企業診断士協会のHPの過去問と正答を活用しても良いでしょう。

「論点別・重要度順 過去問完全マスター」シリーズ(同友館)

私の場合、この問題集を経済・財務・経営・運営・法務と5冊購入し、各3周回転させました。
論点別・重要度別に過去問を解くと、当たり前ですが同じ論点の問題が前後に並びます。
つまり、上で述べた「目次のレイヤー」の同じ項目に属する同一論点の問題を続けて複数問解くことになります。

 

過去問完全マスターを解く際は、解答をノートの左の方にバーッと縦に記入しました。

そして20問程度解いたら採点し、気づきを右の空白にメモ書きしたら次の20問を解くという進め方でした。

これで3周回したのですが、1週目→2週目→3周目と繰り返し解く内に段々〇と✕が固まってくるようになりました。

例えば、35問目~42問目まで連続して〇が続いたのに、43、44、45、47問目が✕となりパッと見で悪目立ちする・・・・
ここが自分にとっての「最終的な苦手論点」でした。

 

この「過去問を使って苦手論点を発見して強化する」プロセスにより苦手論点を減らしていったことは、1次試験の得点安定化に役立ったと思っています(あくまでも一例です)。

このように1問1問の解き方の工夫により、下記に繋がります。

鳥の目①:
このレイヤー(階層)の項目ごとに、自分の「得意or苦手」を把握できること(深さ)
→復習する際の1単位=ひと括り=1セット

 

また、本試験は限られた時間でそこそこの問題数を解かなくてはならないスピード勝負です。

例えば60分で25問を解く経済や財務の場合、単純に割り算すると1問あたり約2分20秒
1問解く度に次の設問を見て「これはどの論点だろう・・・」とやっていてはとても時間が足りません。

経済でAS曲線のグラフが出たら「ケインズ派か、古典派か」、財務で証券の問題が出たときに「証券投資論か、ポートフォリオ理論か、CAPMか」を一瞬で判断し、難易度を推定するため自分自身の知識に照らします。

 

こう問われたら→この論点だから→このように解く

1次試験の勉強はこの繰り返しです。

段々何周か重ねていくうちに真ん中の工程を飛ばして

こう問われたら→このように解く、の2ステップで解ける問題が増えてくる

ため、更なる時短が図られて全体の解答速度が上がります。

設問を見たら、脳内のどの引き出しを開けばよいのかを瞬時に理解できる問題が増えるほど、その科目に対する苦手意識は低くなります。

鳥の目②:
問われている設問がどの論点の知識を要するのか?を即座に認識できる
→知識を収めた引き出しのラベル、情報を検索する際のタグ、難易度判定

 

日々1問1問と向き合っていく学習は、蟻が巣穴を掘るように各論点の知識理解を深く掘り下げていくような作業です。

蟻は巣穴を単一方向に掘り下げるのではなく、いくつも部屋を作りトンネルで繋いで四方に広げて掘り下げますが、この広がりと繋がりの強固さこそが当該論点における対応力の強さになります。

ここをしっかり訓練しておくことで、どのような問われ方をしても対応できる力が付いてくると思います。

 

論点別の理解を「目次」のレイヤーと書きましたが、1問1問で鍛える知識は参考書の巻末にある「索引」をイメージしてみて下さい。

ただし「じゃあ索引に出てくる文言をすべて理解する勉強法がイイか?」というと勿論そうではありません。

索引には「まったく出題されない知識」も含まれてしまうためで、そこまで覚えても意味がありません。

 

したがって粒度としては「索引レベル」ですが、学習の対象とするのは「過去問(特に正答率A・B問題)」に絞ることを私は徹底しました。

Cレベルの問題に手を回す余裕がなかったのが理由ですが、もちろん余裕があればC問題も学習範囲に含めることで得点アップが期待できるかもしれません(もしかしたら点の伸びは限定的かもしれませんが)。

 

ここまで書いた1問1問の知識と向き合う視点を、この記事上では鳥の目に対し「虫の目」と呼ばせていただきます。

鳥の目で科目全体を見渡しつつ各論点の完成度を確認して高めていき、虫の目で過去問の1問1問に向き合い対応力を高め、「論点の理解は十分なのに、これまでと違う角度から問われたら全く対応できなかった」という事態が起こらぬよう鍛えます。

 

 

<まとめ>

1次試験対策について

鳥の目(俯瞰)と虫の目(微視的な掘り下げ)の2つの視点(もしくは視野・視座)を常に意識し、全体像をつかめている感覚を維持することが重要です。

2次試験対策について

多様な知識が簡単に手に入るこの時代では、知識を得ただけで分かった気になってしまう罠に陥る危険性が高まっています。

魚の目(潮目の変化を見極める力)を養うため、必ず自らの手を動かし事例文を読み込んで分析するなど、「事例研究」を行ない続けて理解を深めることが重要です。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験と各科目の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

まずは7月11日・12日の1次試験突破に向けて、一緒に頑張りましょう!

べりーでした。


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皆様はじめまして。べりーと申します。よろしくお願いします。

11代目は全12名。
本日が1巡目の最後ということで、早速自己紹介させていただきます。

 

自分自身、何年も本道場の読者であり続けました。

受験を決意して勉強を始めたのは2016年2月。マイナンバー制度が始まり、自分と同年代である某国民的アイドルグループの解散報道が世間を驚かせ、箱根駅伝で青学が2年連続総合優勝して世間に実力を示した頃でした。

 

当時の自分は44歳。

サラリーマンとして折り返しを過ぎたあたりで、引退するまでの残りの時間は会社の事業とは競合しない別の領域をadd-onして、そちらでも社会に直接貢献するような仕事がしたいと考えました。

真っ先に相談した妻と子供に「いいんじゃない」と軽く背中を押されて試験にチャレンジ始めましたが、実際には甘くなく3年半を要してしまいます。

 

記憶力の曲がり角と言われる45歳を過ぎたアラフィフで多年度そのもの。

今では青学の箱根優勝も5度目を数えます。しかも一回挫折して立ち直ったのちの、再起の優勝です。
図書館で席を並べていた中学3年生も今はもう大学1年生、・・・それぐらいの時間が経ちました。

 

勉強中は様々な感情や環境の変化を経ることになりましたが、自分が悩み考えたこと、時々「突破した」手応えを感じることができた経験などを、なるべく勉強内容や勉強法に絡める形でご紹介していけたら・・・、もしかしたら、何かしらご活用いただけるのではないかと考えています。

 

<1次試験と秋の空>

1次試験は次の通り、すべて独学で計3回受験しました。

以下は体験記ではなく一つのサンプルとしてご覧いただけたらと思います。

多年度生の受かり方は重ねた年の数だけ多様なため、ここは自分に当てはまるという部分がもしあればその部分だけ切り貼りして利用しちゃって下さい。
(ストレート生の方にとっても、「こうはならないぞ」でも「ここは対策しておこう」でも、何か発見があればいいなと思って書きます)

 

【1次1回目】

2月勉強開始で、経済60、財務60、経営66、中小60の4科目合格。
運営51、法務50、情シも不合格、情シは24点と足切りで即退場

 

【1次2回目】

運営、法務に加え、前年に科目合格した財務、経営を足した4科目で受験。
情シは前年秋に応用情報技術者合格で「科目免除」。
財務76、経営69、運営63、法務56

免除科目を60点で換算して444点(苦笑・受験した4科目平均66点)
結果的に、得点源として加えた「科目合格済みの2科目」が法務を支えました。

 

【1次3回目】

2018年に2次2回目失敗で、再び7科目と向き合います。
ただし情シは一貫して免除。
経済68、財務68、経営46(!?)、運営62、法務72(?!)、中小58

情シを60点でカウントして434点(ギリギリ汗)

 

まず1次試験の特色として挙げておくべきは「各科目ごとの難易度が年によって変動すること」です。

n年に超難化した財務が次の年(n+1年)には点が取りやすくなり(易化)、n年は易化していた経済がn+1年に超難化する、といったことが当たり前に起こります。

当然試験なので一定数を落選させる必要があり、的を絞らせない目的もあると思いますが「即退場」のリスクを孕むレベルで7科目にバラつかせるため組み合わせは全く読めません。

 

ちなみに2019年度は前年と前前年に超難化して受験生を震え上がらせた「法務」が易化し、ほとんどの人がノーマークであったであろう「中小」が難化したと言われています。

 

【合格率】

法務 10.15% ← 前年 5.15% ← 前前年 8.35%
中小 5.57% ← 前年 22.98% ← 前前年 10.94%

中小の5.57%なんて、13,229名が受けて科目合格者はたったの737名です。

ちなみに私が受験していた期間で一番合格率が低かったのが平成29年の運営で3.1%、13,207名が受けて410名しか受かっていませんでした。

 

これぐらい毎年各科目ごとに変動します。

今後についてはここ数年易化が続いた経済、財務、情シあたりの難化が予想されていますが、3科目とも実は数年前から毎年難化を予想されては裏切られており、やはり予測不能です。

 

さて以上を踏まえると、多分恐らく、私にとっての安定科目は「経済」「財務」「中小」と言えるのかなと思います。

 

一方、私の苦手No.1である「法務」は、合格率が長らく10%前後で推移しており、周りにも「苦手だった」という声を多く聞きます。

この「法務」ですが、なぜか超実験的な出題をしてくる科目です(協会の「法務重視」という意図?ないか・・・笑)

まず平成28年度はなんと「5点×20問」という恐ろしい構成で攻めてきました。
20問の出題だと1問の配点が5点と割高です。8問超が✖(バツ)なら科目不合格、12問超が✖なら足切り即不合格です。

その配点リスクに加え、問題数が少ないイコール過去問の数が少ないわけで、これだけでも十分とっつきづらい相手です。

ところがそれに加えて、平成29年、30年度の超難化です。
どちらの年も「4点×25問」と1問の配点は抑えられたのですが、「だったら難度を上げねばならん」とばかりに今もって語り草なほどの難化を遂げ、受験生を震え上がらせました。

その結果、私は合格年以外はすべて「科目不合格」と、何とも苦手意識が取れず苦しい科目でした。

この難敵を、易化した年とはいえどのように克服したか?の記録は、次回以降のどこかで書かせて下さい(

 

また「経営」は、私にとって「前年に科目合格していても安定得点を狙って毎年受ける科目」であったはずなのに、合格年はまさかの40点台、大ブレーキ科目となりました。

この敗因分析はまだ未着手なのですが、いつか書きたいと思います(

 

そして文系おっさん達の天敵と言ってよいでしょうか。
「情シ」は、初年度の足切り不合格後に「応用情報処理者」を取得し一貫して「免除」としました。

これについても、この先どこかで丁寧に触れたいと思います(

 

上記の①~③は、同じような苦労をされている方がもしいらっしゃいましたら、掲載の機会をお待ちいただければ幸いです(もしコメントで「これを早く見たい」とご希望いただきましたら、なるべくその順に記事にするよう頑張ります)。

 

このように一次試験の難しさは7科目を網羅した思いっきりの良い7変化っぷりだと思います。

よく言われる1次試験の難しさ、「学習範囲が広い」「超難問に時間をとられて解きこぼしてしまう罠」等々は確かに事実ですが、その辺りは勉強時間を積み上げればクリアできます。

これに対し、苦手科目が難化したときに他でカバーできなかった時のダメージは計り知れません。

「一次試験と秋の空」、コロコロ7変化する難化の波を乗り切るためには、得意科目の強化が一番だと私は思います。

 

ということで、今回は私にとってもそうですが、比較的「得意」もしくは「好き」な科目として挙げられることが多い、経済と財務について取り上げたいと思います。

なお初学者の方にとってこの2科目が得意かどうかは「学習の進度次第」かと思います。
最初はとっつきにくいのは間違いないですし、現時点では「苦手」でも問題ありません。
ただ、特に財務は2次試験の事例Ⅳに直結するため、超重要です。

 

・・・ちょっと脱線ですが、「1次財務は2次に直結するよ」とは本当によく聞く言葉だと思いますが、私は当初これを聞いたとき「ふーん、なるほど」ぐらいにしか思っていませんでした。

が、これは本当に重要な助言であり、財務に関しては何としても得意科目に持って行きたい、それにより後々ぐぐっと有利になると信じて下さい。

 

<経済と財務はトコトン“理解系”>

この2科目の共通点は、次の通りであると考えます。

 ・問題数が25問、各設問の配点はすべて4点

 ・知識&暗記系の設問はイメージほど多くない

 ・どちらも自分の手を動かして「理解する」ことが重要

この3点は常に頭に置いておかないと、軸が作れずに学習方針と点数がブレやすくなります。

 

問題数25問、各設問の配点はすべて4点

1次試験初日の朝、最初に向き合うこの2科目が「このルールを崩さない」ことがどれだけ重要なのでしょうか。

これから11代目でも何度も語られると思いますが、この試験は「難問を見たらさっさと飛ばす」が鉄則です。

その時、もし目の前に立ちはだかった難問の配点が高いかも?と不安になったらどうでしょうか?
例えば「過去問で同じ問題が出たときは配点が高かった」など頭をよぎった時、「この問題からは逃げてはいけない」という危険な義務感に襲われないと言い切れるでしょうか?

しかし、経済と財務は「全部4点。5秒で解ける1問も、5分かけても解けないこの1問も等しく4点。」なのです。

難問は思い切って飛ばし、なるべく自分が得意な4点を稼ぐことを優先するべきではないでしょうか

 

知識&暗記系の設問はイメージほど多くない

経済も財務も「暗記が苦手で」と思ったことはないでしょうか。

確かにそういった問題もあります。

経済なら「各国別の経済指標」や「ゲーム理論」「需給ギャップ」「下記の支出の中でGDPに含まれるものの組み合わせは?」なども知識&暗記側の問題と言えます。

財務なら「会計法上の財務諸表」や「税効果会計」「減損会計」「オプションやポートフォリオといったファイナンス系」などに知識を問われる設問が多いでしょう。

こうした問題は、解けるか解けないか、Dead or Aliveな感じが強いためますますその印象が強く残ります。

が、経済も財務も「知識&暗記問題」と「その場で手を動かすグラフ問題&計算問題」の内訳を仕分けしてみると、実は、経済の知識問題は直近2年を見ると25問中「半数以下」であり、印象よりもグラフ問題が多いとお感じになったのではないでしょうか。

【経済】 知識
・暗記
グラフ
令和元年 12問 13問 25問
平成30年 7問 18問 25問
平成29年 15問 10問 25問
平成27年※難化年 13問 12問 25問

 

財務も同じく表にして見てみます。

【財務】 知識
・暗記
計算
令和元年 13問 12問 25問
平成30年※難化年 11問 14問 25問
平成29年 13問 12問 25問

ご覧の通り経済ほど極端な偏りはありませんが、それでも拮抗していると言えます。

 

つまり、経済と財務を「暗記科目」と誤解すると中々苦手意識が晴れないまま時間を食ってしまう可能性があるということではないでしょうか。

そしてもう一つ重要な点として、経済のグラフ問題も、財務の計算問題も、やればやっただけ理解が深まり得点源にしやすくなる、という共通点を挙げさせていただきます。

 

どちらも自分の手を動かして「理解する」ことが重要

経済における「グラフ問題」は、実際にグラフを手書きすることを強くお勧めします。

設問文中に与件として書かれている「変化の前後」でグラフがどのように動くかを理解することが重要です。
これが遠回りなようで最も近道となります。

 

財務における「計算問題」も手を動かして解くことが重要です。

特に財務は「何があっても1日1問、飲みに行く日は朝やってでも習慣化」とよく言われますが(後半は自分で付け足しました 笑)、計算にもコツがありますし、何よりも繰り返し取り組むことによって理解が深まる効果があるのは言うまでもないかと思います。

 

そして、上記の「経済-グラフ問題」と「財務-計算問題」のトレーニングを積むなら、私は以下をおススメします。

 

【経済の問題集】

論点別・重要度順 過去問完全マスター 経済学・経済政策(同友館)

本試験の最高の対策は、本試験の過去問を解くことです。
本書はこれを「年度別」でなく「論点別」に収録していることで学習効果を高め、重要度の高い問題のみを掲載することで「これ1冊で知識の土台(橋げた)を築ける」効果が期待できると思います。

何回転も解いて、正答以外の選択肢もなぜ✖なのか説明できる状態を目指します。

 

【財務の問題集】

集中特訓 財務・会計 計算問題集(TAC出版)

最初は難しい、悶絶します。私は初回だと2割も正答できませんでした。
でも解説が丁寧なので、何周か解く内に橋げたが築けて各論点が見渡せるようになり、正答率が上がってくると思います。

3回ほど回したら、経済と同じく「過去問マスター」で橋げたを強固にします。

 

【+参考書】

私は初年度には経済も財務もスピ問を通読しましたが、もはや記憶の曲がり角に立っている私にとってはインプット量が多すぎで消化しきれませんでした。

そこでおススメなのが、合格年に出会った「まとめシート」です。

  

 

私自身がまとめシートを使ったのは後編(経済・法務・中小)でしたが、経済はサブテキスト的に使用し、ガシガシと書き込んで理解に役立てました。

この本の特徴として手書きのイラスト解説ページが何故だか妙に記憶に刺さってくるので 笑、各章のイラストページを飛ばし読みするだけでも「知識の橋げた構築」に役立ちました。

財務についても基本論点は網羅されているし、やはりイラストでのインプットは知識定着の効率が良さそうです。
私はこの本と出会う前に財務の橋げたを構築し終わっていたため購入には至りませんでしたが、初学生の方や独学の方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?

ちなみに後編を実際に使った感想(実感)としては、特に中小と法務において暗記ツールとしての効果も発揮してくれて、暗記に特化した特典ツールや暗記カード用データ(情シ・中小のみ)も非常に便利でした。

 

使用法としては、問題集を「アウトプット勉強法」の中心に置き、反射神経を鍛えました。

また不明な点や知識の整理が必要と感じたときは「まとめシート」やご自身に合うテキストで知識を学び、積み上げます。

なお、テキストや問題集はどうしたって人によって合う合わないがあると思います。
ぜひ最寄りの大きめの書店で手に取って確認できるようでしたら、実際に自分の目で見て判断されることをお勧めします。

 

上記のどれも、今からでも十分に本試験に間に合います。

 

1次も2次も本試験は時間に追われるスピード勝負となります。

そんな世界において、頭の中に散らばった暗記記憶を探しに行くよりは、理解という引き出しに整理された知識を引き出す方がずっと効率が良くなります。

 

<まとめ>

自分について

1次でも味わった当試験の苦労と楽しさを道場理論に照らしてお伝えしたい

1次試験について

コロコロ変わる7変化には得意科目の高め安定で対応したいという1例

特に経済と財務について

1日目朝の理解系2科目はグラフと計算問題をボーナスステージ化すると強い

 

使えそうなところは切り貼りして使っていただけたら嬉しいです。

 

最後に、事実でもサンプルデータでもない不確かなことを書かせて下さい。
今年初挑戦されるストレート生と、今年1次試験から受け直す方に向けたメッセージです。

去年の1次試験合格者数が異常に多かったため、今年の1次試験は「総じて難化」を予想する声をよく聞きます。
不確かですし予想すら不可能ですが、それに備えておくことに意味がないとは思いません。

一つ、私が勘違いしていたのは「経済と財務が超難化する年は知識&暗記問題の割合を増やして重箱の隅をつつくような出題で受験生を振り落とすんだろう」と思っていたことです。

上の表をご覧ください。「難化年」と表示した年のバランスがそうはなっていないことが分かります。

ではどうするか・・・。私は上に書いたことと同じことを言います。

つまり「グラフと計算問題で点を稼ぎましょう」です。

 

ただひたむきに、「手を動かすトレーニングを愚直にする」、これにより難化の波も気にせず1日目朝の2科目で勢いに乗り、そのままトップスピードを維持して1次試験の合格を勝ち取っていただけたらと願います。

 

さて明日からは2周目に入りトップバッターに戻ります

職業は金型屋さん。
事例Ⅲのカッチカチな職人世界を思わせておいて正体はめっちゃソフト系。
そう、気配りの人「かーな」の登場です。

 

 

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