君たちはどう臨むか~シャーペン1本で2次試験に臨む挑戦者たちへ~ by ARE
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はじめに
今年の夏休みはどこへやら…
さて、AREのブログの番となりました。
まずは1次試験、本当にお疲れ様でした!
合格して2次試験に臨む方、次年度に向け再挑戦を決意した方、まだ今後の動向を悩んでいる方…。様々な状況の方がいるかと思いますが、皆これからそれぞれの道を歩んでいくことと思います。
皆さんそれぞれが決断し、歩む道を尊重したいと思います。が、AREとしては過ぎたことは(あまり)振り返らずに、前を向いて道場ブログ記事を書き続けていきます!
残念ながら今年度の1次試験では合格に達しなかった方にとっても、来年度以降の再挑戦の際に役立つ記事をこれからも投稿していきますので、引き続きよろしくお願いします。
それでは、まずはお知らせから!
1次試験が終わったと思ったら、もう2次試験の話か…。と目まぐるしいですが、勉強の息抜きとしても大歓迎ですので、皆さんのご参加お待ちしています!
オリンピックが終わったら、すぐパラリンピックになるのと似たような目まぐるしさだニャ…
2次試験に向けて
さて、これまで1次試験に向けては語呂合わせを中心に記事を展開してきました。
2次試験に向けた初回となる今回は、主に2次試験初挑戦の方向けの内容をお送りしたいと思います。
早速ですが…、
皆さん過去問や参考書は入手しましたでしょうか?
2次試験まで約80日しか残されていませんので、「ふぞろい」、「全知全ノウ」…、などなど自分に合ったテキストを選んで、さっさと演習を行いたいところです。
と、その前に…、
2次試験に向けた★3大面倒くさポイント★の検討は済んでいますでしょうか?
ここで言う★3大面倒くさポイント★とは、以下の3つです。
- 事例Ⅳのための電卓をどうするか
- 蛍光ペンを使うか、使わないか
- 問題用紙を破るか、破らないか
めーん
どーう
くせー
はい。面倒三銃士も久々に登場してくれました。
さっさと演習を行いたいにも関わらず、これらをどうしたらよいか、方針を決めかねている2次試験初挑戦の方も多いかと思います。
①については下記の記事で14代目『さや』さんや、15代目『一蔵』が触れてくれているので、今回は特に②と、ちょこっと③について触れたいと思います。
ちなみにAREは以下の方針で進めました。
- 事例Ⅳのための電卓をどうするか
→ ネットでおススメのものを購入して使用 - 蛍光ペンを使うか、使わないか
→ 蛍光ペン使わずシャーペンで臨んだ - 問題用紙を破るか、破らないか
→ とりあえず破ってみてメモや計算用紙にした
特に②について、「蛍光ペンの色分けをどう使いこなすか」のような情報もネット等でよく見られますが、以下理由からAREは蛍光ペンを使わないことに決めました。
- 机の上が蛍光ペンだらけになって邪魔
- 様々な色の蛍光ペンを使い分けたり、持ち替えたりするのが面倒
- 蛍光ペンを引き間違えたときに修正できない&焦る(消せるものも売っているとは思いますが、、)
ちなみに、15代目では『一蔵』や
『ぴらりん』も色ペンを使わずに、
基本的にはシャーペンのみで臨んでいます!
結局のところ、蛍光ペンを使って色分けするのは手段に過ぎません。
与件文に潜む解答のポイントを種別ごとに区分し、答案作成に活かせるようにする、という目的を達成するためには、
【シャーペン1本でもマーキングの工夫次第で十分戦えると考えています!】
AREの場合は、中小企業診断士試験に先立って受験したITストラテジスト試験で培ったことをベースに、マーキングの工夫をしましたので、それらを紹介しながらシャーペン1本で2次試験に臨む方法について考えていきたいと思います。
ちなみに、ITストラテジスト試験は蛍光ペンの持ち込みはNGだニャ
シャーペン1本でどう臨むか
ITストラテジスト試験とは
本題に入る前に、まずはITストラテジスト試験についてご説明したいと思います。
ITストラテジスト試験概要
- 試験時間 / 出題形式:
- 午前Ⅰ:多岐選択式 30問(50分間)
- 午前Ⅱ:多岐選択式 25問(40分間)
- 午後Ⅰ:記述式
3000-4000字の与件文を読み6-7つの設問に記述で解答×2題(1設問あたり30-40字程度)(90分間) - 午後Ⅱ:論述式
与件文を読み3つの設問に論述で解答(1設問あたり論述文字数:800-1600字程度)(120分間)
- 合格率:15.8%(令和6年度)
この「午後Ⅰ試験」が中小企業診断士の2次試験と同じような構造なのですが、ITストラテジスト試験の場合は1設問あたりの記述文字数が少ない一方で、3000-4000字を読んで設問に解答する、ということを90分間に2題分(6000-8000字!)こなさなくてはならないため、本当に時間との戦いです。また、蛍光ペンの持ち込みはNGです。
※中小企業診断士試験は1事例あたり3000-4000字の与件文を読み、4-6つの設問に記述で解答(1設問あたり50-150字程度)(80分間)
そのため、ITストラテジスト試験においては、時間が限られる中でシャーペン1本を駆使してマーキングをしながら、効率的に与件文を読解し、解答を作成する必要があるのです。
もちろん、効率的に与件文を読解し、解答を作成することの必要性は、中小企業診断士試験においても同様かと思います。
マーキングのポイント抽出
最終的には、皆さんそれぞれにとって最適なマーキングの形にチューニングいただくのがよいと思いますが、ITストラテジスト試験で培ったマーキングの工夫を以下にまとめます。
まずは★マーキングのポイント抽出★からです。
よくあるパターンとしては、主に以下に対して蛍光ペンでマーキングする感じかと思います。
- SWOTに関わる表現
- 社長の思い
AREの場合は、上記に加えて、以下を中心にマーキングしました。
まずは与件文からです。
与件文のマーキングポイント
- 時制に関わる表現
- 「開業当初」「1980年代」「10年前」など。時間の経過とともに経営状況が変わることが多いため、その点をチェック。
- 成功体験
- 「リピート客を増やした」「売上高を伸ばした」など。SWOTの”S”や”O”に近いが、もう少し噛み砕いた感じ。
- ネガティブ表現
- 「売上高が前年を下回るようになった」「接客やサービスは省力化された」など。SWOTの”W”や”T”に近いが、もう少し嚙み砕いた感じ。
- 逆説的表現
- 「しかしながら」「ただし」といった接続詞の前後。逆説的表現の後には重要なことが述べられることが多い。
- 曖昧・暗示的表現
- 「B社は相談を受けていた」など。曖昧表現の内容を問う出題に繋がりやすい。
- 設問文との同内容の表現
- 設問文で引用されている文章や、言い換えられている表現。これらの表現の付近に解答要素が潜んでいる可能性あり。
- 1次試験関連表現
- 「差別化を行った」「AI活用を行った」など。1次試験に絡めた知識確認として、解答要素になりうる。
- 並列関係
- 「接客リーダーは/管理リーダーは」「A社は/X社は」など。A社はできているが、X社はできていない、のように、並列関係の中に対比構造やネガティブ表現が潜んでいる可能性あり。
続いて、設問文です。
設問文のマーキングポイント
- 直接要求事項
- 「助言せよ」「狙いは何か」など。求められている解答の方向性を誤らないようにマーキング。
- 制約条件
- 「長期的な売上を高めるために」「プライシングの新しい流れを考慮して」など。直接要求事項に答える際に、留意すべき事項としてマーキング。
- 時制に関する表現
- 制約条件とも重複するが、どの時点での内容を問うているのかを誤らないようにマーキング。
ちょっとマーキングのポイントは多めですが、マーキングをすることでスムーズに読み進めることができるというメリットもあります。
マーキングの方法
続いて、先ほど抽出したポイントを実際に★マーキングする方法★についてです。
まずは令和5年度の事例Ⅰにおいて、AREが実際にマーキングした与件文、設問文を見てみましょう。
主に〇、〈〉、★、下線を使い分けていたことが分かると思います。また、適宜欄外にメモを取っています。あまり厳密なルール分けを行っていたわけではないですが、マーキング方法は以下のような感じです。
与件文のマーキング方法
- 〇
→ マーキングポイント①④⑦に使用 - 〈〉
→ マーキングポイント⑧に使用 - ★
→ マーキングポイント⑥に使用 - 下線
→ マーキングポイント②③⑤に使用
設問文のマーキング方法
- 〇
→ マーキングポイント①③に使用 - 〈〉
→ マーキングポイント②に使用 - 下線
→ マーキングポイント②に使用
スムーズに読み進めるために、厳密なルール分けではなく、最低限、後から立ち返ることができるようなマーキングを心がけました。注意事項としては、〇や〈〉、★等はパッと目立つ印象があるのですが、下線は文字の中に紛れてしまうので、本当に重要だと思われる事項は〇や〈〉、★がおススメです。(下線は一応引いておくような位置づけ)
このように、シャーペン1本でもマーキングに用いる記号等を種別ごとに使い分けることで、蛍光ペンの色分けと似たような効果を得ることができます。
つまり、【シャーペン1本でも十分戦うことができるのです!】
ここで一句だニャ
蛍光ペン シャーペンだって 大丈夫
「最後に」の前に
「最後に」の前に、少しだけ「③問題用紙を破るか、破らないか」について触れたいと思います。
AREは試験本番に初めて問題用紙を破ってメモ帳にしてみました。
結果的に全事例において、試験開始直後に問題用紙を破ったのですが、個人的には一長一短であると思っています。(ちなみに、試験開始直後は、いたるところで破る音が聞こえます。。。)
- 問題用紙を破ると問題用紙のホチキス留めがばらける場合があるため、最低限の破りに抑えた方がよいと思う。
- 事例Ⅰ~Ⅲではあまりメモ帳は使わない。メモするとしても欄外の空きスペースで十分足りる。
- 事例Ⅳではメモ帳が必要と思われるので、事例Ⅳだけは破ってもよいと思う。
各事例の過去問演習を通じて、自分がメモ帳を必要とするのかそうでないのかを見極め、その上で当日問題用紙を破るのかどうかを事前に決めておくと安心ですね!
最後に
さて、今回の記事はいかがでしたでしょうか。
シャーペン1本で2次試験に臨むかどうかは、あなた次第ですので、検討のヒントになれば嬉しいです。
ところで、今回の記事は文字量が多い一方で、色味をほとんど使っていないことに気がつきましたでしょうか?
読みにくいと感じたあなたは蛍光ペン派、特に読みにくさを感じなかったあなたはシャーペン派、かもしれませんね。。。
それでは今回はここまで!
ここまで読んでくださった読者の皆さん、ありがとうございます。
次回は『ぴらりん』です!
いくで~♪
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