【2次試験の復習法②】解答プロセスを極めよう!超細かいミス対策の実例集 byじょにー

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを
あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」に
ご登録ください!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
はじめに
子育て受験生を応援するじょにーです。
本日2本目のブログです!
今朝アップした記事では、2次試験対策はPDCAを回すことが大切であり、その中でも「A(対策)」と「D(訓練)」が特に重要、とお伝えしました。
その記事内では「A(対策)」を中心に触れましたが、実際には数えきれないほど多くの対策を検討し、実行してきました。
今回はその中から、具体的な例をいくつかご紹介したいと思います。

あくまで、私なりの方法ですので参考までに…。
ただ、「ここは取り入れられそう」と思う部分があれば、遠慮なくパクってカスタマイズしてみてください!
(特に2次試験を初めて受験される方は時間も限られていると思うので、1〜2個でも参考になるものがあれば十分だと思います。)
サマリーシート
まずはサマリーシートから。
(サマリーシートって何?という方は こちら をどうぞ)
-1024x576.png)
「強化ポイント」(おさらい)
時間:勉強時間を確保するためのポイント
効率:点数上昇のスピードを上げるためのポイント
本番力:試験本番で実力を発揮するためのポイント
私は過去問演習を重ねる中で、本当に多くのミスに出会ってきました。
ミスには様々な種類がありますが、私が実践してきた「ミス→対策」が、少しでも参考になるかもしれません。
この取り組みを通じて、効率的に点数アップの方法を模索しつつ、本番での対応力向上にもつなげられればと思っています。
今回は、その一例として、本試験で解いたR6の過去問を題材にご紹介します。
ネタバレになるので、R6の過去問を1回は解いてから読んでみてくださいね!
解答プロセスは問題用紙にヒント有り
ちょっとその前に。
2次試験の復習では「プロセスを大事に!」とよく言われます。
でも、そのプロセスってどうやったらいいのでしょうか?
多くの方は、過去問演習の中で、さまざまな点数の解答とご自身の解答を見比べることはしていると思います。
しかし、「解答に至るまでのプロセス」を比較したり、教え合ったりする機会は少ないのではないでしょうか。
私自身も「合格者はどういうプロセスを踏んだのだろう」とか「どうすればそのプロセスを知ることができるのだろう」と、ずっと悩んでいました。
なので、勉強会に参加できた時に、良い解答を書いている方を見つけたら、「どうやってその解答を導き出したのですか?」と積極的に聞いていました。
このプロセスを知る手がかりは、「問題用紙への書き込み」だと私は考えています。
人によって書き込み方は大きく異なりますが、その中には解答プロセスのノウハウがぎっしり詰まっていることがあります。
ただ残念ながら、この問題用紙はほとんど出回らないため、プロセス自体が“ブラックボックス化”しているのが実情です。
解答例そのものは、書籍の「ふぞろい」や予備校の「AAS」、「X(旧Twitter)」などで広く共有されていますが、問題用紙の中身まではなかなか知ることができません。
だからこそ、私は自分の問題用紙を題材に、「解くときにどんなことを考えていたのか」をお伝えしていこうと思っています。
ちなみに、『ふぞろいな合格答案18』の購入特典として、6名の合格者の問題用紙をダウンロードできるそうです(期間限定)。
全事例共通
まずは「全事例」もしくは「事例Ⅰ~Ⅲ」に共通する内容からご紹介します。
ボリュームが大きいため、以下の3つに分けて整理しています。
- 与件文
- 設問文
- 骨子(メモ)・解答作成
それぞれについて、実際に私が問題用紙へどのように書き込んでいたのかを示します。
(焦って書いた字なので読みにくいと思いますが、ご了承ください💦)
なお、問題用紙そのものはこの記事からダウンロードできるようにしてありますので、気になる方はぜひご覧ください。
では、行ってみましょ~!
ちょ~細かいですよ!
➊与件文
対策1(全事例共通ー与件文)
【対策】
社長の想いは「想」と書き込み、さらに★マークで強調する。与件文の該当箇所には波線を引く。
【ポイント】
・与件文の外(左側)に書くことで、与件文に埋もれないようにする。
・特に重要な表現なので、★マークで目立たせる。
・下線ではなく波線を使うことで、より強調する。
.png)
対策2(全事例共通ー与件文)
【対策】
戦略は「戦」、企業理念は「企理」と書き、▢で囲う。
【ポイント】
・与件文の外(左側)に書くことで、本文に埋もれないようにする。
.png)
対策3(全事例共通ー与件文)
【対策】
設問解釈は8分、1回目に読む与件文は6分、2回目に読む与件文は8分を目標とし、問題用紙の冒頭部分に時間を書き込む。
【ポイント】
・時間チェックの抜けが生じないように、経過時間を書き込む。
・試験開始から24分経過したら絶対に「骨子作成」に移る。
・1回目に与件文を読む際は、全体像把握のためにざっと読む。気になる部分を黄色のマーカーで線を引く。
・2回目に与件文を読む際は、少し深めに読む。
・(自身の解答プロセスでは意味が無いと判断したため、)段落番号を振る作業はナシにする。
.png)
対策4(全事例共通ー与件文)
【対策】
過去の成功経験は「成」、失敗経験は「失」と書く。
【ポイント】
・与件文の外(左側)に書くことで、本文に埋もれないようにする。
.png)
対策5(全事例共通ー与件文)
【対策】
S(強み)またはO(機会)に該当する記述は赤ペンで「S」・「O」と書き込み、下線を引く。
W(弱み)またはT(脅威)に該当する記述は青ペンで「W」・「T」と書き込み、下線を引く。
【ポイント】
・良いイメージは赤、悪いイメージは青で直感的に分かりやすくする。
・与件文の外(右側)に書くことで、本文に埋もれないようにする。
・SWOT関連の記載は何度も見直すため、ほかの要素(戦略・部門・顧客など)と混同しないよう、与件文の右側にメモをまとめる。
.png)
対策6(全事例共通ー与件文)
【対策】
SWOTは「過去」や「外部企業」の場合もあるため、カッコ書きで区別する。
例:過去の強み⇒「S(か)」、協業先(X社)の強み⇒「S(X)」
【ポイント】
・SWOTの時制考慮や、協業などを考える際に活用する。
・そのほかのポイントは「対策5(全事例共通ー与件文)」と同じ。
.png)
対策7(全事例共通ー与件文)
【対策】
重要そうな主語・目的語・時期などは▢で囲う。
【ポイント】
・与件文の文章が何について書いているのか(いつ、誰が、何を、・・・など)、間違えないようにする。
(私の場合、無意識の読み飛ばしが多発しているようで、それを防ぐ意図がありました。)
.png)
➋設問文
対策1(全事例共通ー設問文)
【対策】
「第●問」に、設問に応じたマーカーで色を付ける。
例:第1問⇒ピンク、第2問⇒紫、第3問⇒オレンジ
【ポイント】
・設問ごとの色をはっきりと区別する。
・与件文へのマーカーチェックの際、すぐに関連付けが分かるようにする。
・マーカーペンで色付けする際に、各設問の配点もチェックする。
・(事例Ⅳのみ)どうしても時間が無くなったら、シャーペン1本に切り替える。
※私の場合、NPVを最後に取り組んでいたので、NPVの途中からシャーペン1本に変更することが多かったです。
.png)
対策2(全事例共通ー設問文)
【対策】
問題用紙を破くのは、白紙のページではなく「設問のページのみ」とする。
(事例Ⅳのみ、計算用紙として、「白紙のページ」を破く。)
【ポイント】
・「与件文」と「設問文」だけに集約する。
(白紙のページを破く方が多いと思いますが、「与件文」「設問文」「メモ(白紙のページ)」の3種類を見ようとする見逃しが発生しました。)
・各設問の問題文と与件文を近づけてメモ書きできる。
・各設問のメモは設問間のスペースだけになるので、文字を小さくする。
・設問間のメモが混在しないように、線を引く。
-1.png)
対策3(全事例共通ー設問文)
【対策】
問われている内容(強み、弱み、施策、理由、狙い、対策など)は頭文字を書いて▢で囲う。
【ポイント】
・各設問の間に骨子やキーワードなどをメモする。
・最低限外してはいけない内容(問われている内容)をメモする。
(解答の柔軟性が損なわれるため、骨子を固めすぎないようにしていました。)
・助言問題などで「効果」が暗に問われている場合は、「効」とメモする。(メモ欄確保のため右寄り)
.png)
対策4(全事例共通ー設問文)
【対策】
設問文に「○社社長は…」や「今後…」とあったら、その部分を▢で囲い、「社長の想い」を考慮する。
「効」のメモの近くに「想」をメモする。
【ポイント】
・「社長の想い」は絶対に外さないようにする。
(私は与件文や設問文に集中しすぎると、解答に入れるべき要素を忘れることがあったので、抜けないようにメモで見える化しました。)
・設問文内にも「社長の想い」が表現されている可能性もあるため、その部分は波線を引く(「対策1(全事例共通ー与件文)」と同じ要領)。
・与件文にある「課題」や「ニーズ」も考慮する。
.png)
対策5(全事例共通ー設問文)
【対策】
「特徴的なワード」はマーカー(各設問の色)で▢で囲う。
.png)
【ポイント】
・与件文を読む際に、同じ色で与件文にチェックを入れる。
・設問文と与件文の紐づけの際、あたりを付けられる。
.png)
対策6(全事例共通ー設問文)
【対策】
戦略レイヤーと判断した場合、「SWOT」と設問文の左側にメモする。
【ポイント】
・高めのレイヤーのため、内部環境だけでなく、外部環境を考慮する。
(私の場合、意識だけの対策では「外部環境」が抜けることが多くあったので、メモによる見える化を行いました。)
.png)
➌骨子(メモ)・解答作成
対策1(全事例共通ー骨子(メモ)・解答作成)
【対策】
自分で分かる程度に用語を短縮して表現する。
例:売上向上⇒売向、関係性強化⇒関強、リードタイム短縮⇒リード短、有形固定資産回転率⇒有固回
【ポイント】
・少しでも時間短縮を図る。
・きれいに書く必要はないが、読めない表現はNGとする。
・解答(対策1).png)
対策2(全事例共通ー骨子(メモ)・解答作成)
【対策】
設問解釈時(与件文を読む前)に想起した「効果」の内容(売上向上、地域活性化、生産性向上など)は、その時点で「効」のメモに書いてしまう。
【ポイント】
・与件文を読んだ後だと、設問解釈時で想起した内容が頭から抜けてしまうため、それを防止する。
・解答作成時に不要と判断したら、二重線で消す。
・解答(対策2).png)
対策3(全事例共通ー骨子(メモ)・解答作成)
【対策】
解答に使用する与件文の記載に対して、設問ごとのマーカー色で線を引き、番号も振る。
番号を振るのは、与件文の左側か右側とし、与件文内には番号を書かない。
(可能であれば、SWOTなどのメモのところに番号を振る。)
・解答(対策3①).png)
【ポイント】
・SWOT等のメモに番号が振られていれば、与件文全体を見渡した際に、解答に使用していない箇所(段落)が分かりやすくなる。
・できるだけ与件文の表現をそのまま活用するため、与件文の記載内容を、設問のメモに書き写すことはしない。
例:「工数見積もり」という表現は設問のメモに書かないで番号(上記画像の”②”)というメモで表現
・設問のメモで、シャーペンで書く部分は基本的に「1次知識」とすることで、結果的に解答が「与件文+1次知識」となるようにする。
・解答(対策3②).png)
対策4(全事例共通ー骨子(メモ)・解答作成)
【対策】
SWOT分析や3C分析などでは、〇・△・▢・▽を使って、番号の特徴を付ける。
【ポイント】
・与件文にチェックしたSWOT等のメモにも、マーカーで番号のメモを記載する。
・解答に使用した番号は斜線で使用したことを見える化する。
・解答(対策4①).png)
・箇条書きで解答する場合は、シャーペンで①②③(解答する順番)を書いておく。
・解答(対策4②).png)
対策5(全事例共通ー骨子(メモ)・解答作成)
【対策】
時制・問題の種類(助言or診断)・レイヤーを設問文の横にメモする。
※13代目まんさん
のやり方を参考にしました。
【ポイント】
・レイヤーは1つに絞り切らない場合もある。(下記画像では、組織構造・組織活性化・人的資源管理の3つ)
・レイヤーに応じたメモも合わせて行う。
例:組織活性化⇒「ケブカイネコ」、マーケット戦略⇒ダナドコ
・助言問題では「効果」も合わせてメモする。
・解答(対策5).png)
対策6(全事例共通ー骨子(メモ)・解答作成)
【対策】
各設問の骨子作成と解答作成時に、その設問に「取り掛かった時点での時間」と、終わりまでの「予定時間」をメモする。
【ポイント】
・時計は試験開始と同時に「0:00」に合わせておく。
・(試験に夢中になると時間確認が疎かになるので、)何度も時間を確認し、後半で時間が無くなることを防ぐ。
・時計の分単位のみを記載する。
例:「30~33」 ⇒ 30分から33分までが骨子作成の時間
・解答(対策6)-1.png)
対策7(全事例共通ー骨子(メモ)・解答作成)
【対策】
最後に僅かな時間があれば、解答欄に記載の文字数をメモする。
【ポイント】
・再現答案の正確性を向上させる。
・試験官が解答の合図をした瞬間~解答用紙回収の間、解答用紙をガン見し続け、答案と文字数を目に焼き付ける(文字数記載は試験終了後)。
・解答(対策7).png)
各事例
ここからは各事例(Ⅰ~Ⅳ)で個別に実践していた内容です。
部分的に、先ほどの「全事例共通の内容」と重複しているかもしれませんが、ご了承ください。
- 事例Ⅰ
- 事例Ⅱ
- 事例Ⅲ
- 事例Ⅳ
引き続き、ちょ~細かく、汚い字で申し訳ありません!💦
➊事例Ⅰ
まずは、事例Ⅰですが、他の事例と比べて「レイヤー」への意識を高めに持っていました。
また、「人事・組織」に関する問題がメインとなりますので、その辺りも意識しています
対策1(事例Ⅰ)
【対策】
ヒトに関する記載は「従」、組織に関する記載は「組」、事業に関する記載は「事業」と書き、▢で囲う。
【ポイント】
・与件文の外(左側)に書くことで、本文に埋もれないようにする。
・人的資源管理レイヤーでは、特に「従」のメモに注目する。
.png)
対策1(事例Ⅰ)
【対策】
人的資源管理レイヤーでは、「サハヒイホ」とメモする。
【ポイント】
・「採用」「配置」「評価」「育成」「報酬」の略を書く。
・与件文の「従」のメモ(=従業員等)に注目する。
.png)
➋事例Ⅱ
次は事例Ⅱです。
事例Ⅱは3C分析で出てくる顧客・競合・自社の観点を特に意識していました。
また、「協業」もあるあるパターンなので、必ずチェックするよう、気を付けました。
対策1(事例Ⅱ)
【対策】
顧客(候補含む)は、最終消費者の場合「C客」、取引先の場合「B客」と書き、○で囲む
【ポイント】
・だなどこの「だ」として活用できるか考える。
・与件文の外(左側)に書くことで、本文に埋もれないようにする。
.png)
対策2(事例Ⅱ)
【対策】
協業先は「協」、商品は「商」と赤字で書き、競合は「競」と青字で書く。
【ポイント】
・赤色は良いイメージ(強みS・機会Oも同じ)、青色は悪いイメージ(弱みW・脅威Tも同じ)とする。
・与件文の外(左側)に書くことで、本文に埋もれないようにする。
・「商」で「強み」になりえるものは、与件文の右側に「S」とメモする。
.png)
対策3(事例Ⅱ)
【対策】
ニーズに関する与件文への記述は、与件文左側に「ニーズ」と書いて▢で囲み、与件文には波線を引く。
【ポイント】
・比較的重要度が高い(と思っていた)ため、波線を引いて目立たせる。
-1.png)
※R6では与件文に「ニーズ」らしき記載がありませんでした。ただ、「対策1(全事例共通ー与件文)」で示した「社長の想い」と同じ対応であるため、それと同じ画像を載せます。
対策4(事例Ⅱ)
【対策】
マーケティング戦略レイヤーの設問では、想定すべき要素のメモを書きだす。
【ポイント】
・マーケティング戦略・戦術レイヤーでは、「ニーズ」、「SWOT」、「4P」、「ダナドコ」とメモ。
・「デジサ(デモグラフィック基準、ジオグラフィック基準、サイコグラフィック基準)」をメモして、「だなどこ」の「だ(誰に)」を記載する際に注意する。
・解答作成時に不要と判断したら、二重線や×などで消す。
.png)
➌事例Ⅲ
続いて事例Ⅲ。
あまり独特な内容が無く、最初に示した「全事例共通の対策」でほとんどカバーできていました。
ただ、レイヤーに関しては、独自の工夫をしました。
対策1(事例Ⅲ)
【対策】
組織(部門)に関する記載があった場合、「組」と書き、▢で囲う。
特に、営業部があった場合は、「営」と書き、▢で囲う。
【ポイント】
・どのような部門(設計部、製造部、営業部など)が存在するかイメージを持つ。
・営業力が高いかどうかを早めに判断する。
・新規顧客獲得などが求められれば、「営業力強化」の解答が候補になると判断する。
.png)
対策2(事例Ⅲ)
【対策】
レイヤーは、上から「経営戦略」「営業・企画」「計画・統制」「生産業務」にする。
【ポイント】
・事例Ⅲでは「営業」や「企画開発」も問われやすいので、レイヤーに入れる。
・比較的、外部環境を考慮する必要がある「営業・企画」は高めのレイヤーとする。
※「経営戦略」と「営業・企画」のレイヤーではSWOTとメモする。
・生産管理(計画・統制)は同じ設問の解答に用いることも多かったので、レイヤーは一緒にする。
.png)
➍事例Ⅳ
最後は事例Ⅳ。
誰も解けないような難問はさておき、頑張れば解けそうなレベルの問題までは加点を狙います。
その上で、絶対に避けなければいけない「ケアレスミス」を防ぐことを強く意識しました。
対策1(事例Ⅳ)
【対策】
経営分析は設問文⇒財務諸表⇒与件文の順にチェックする。
【ポイント】
・細かい手順はこちらのブログをどうぞ。
対策2(事例Ⅳ)
【対策】
計算は設問文の余白ではなく、白紙の計算用紙(破った紙)にきれいに記載する。
【ポイント】
・設問文の余白を活用すると、文字が多くなってメモが埋もれるので、白紙にまとめる。
・事例Ⅰ~Ⅲでは、設問文のページを破いたが、事例Ⅳだけは白紙のページを破いて、計算用紙として活用する。
・文字は小さく書かず、確認する際などに分かりやすい大きさとする。
・白紙の計算用紙が無くなったら、再度白紙のページを破って活用する。
(基本的には「第1問」「第2問」「第3問」でそれぞれ1ページ分を活用する。)
対策3(事例Ⅳ)
【対策】
小数第5位ぐらいまでは計算してメモ用紙に記載し、求められる桁数に合わせて四捨五入する。
【ポイント】
・どのように四捨五入しているか分かるようにして、四捨五入にミスが無いか確認できるようにする。
・(設定ミスを起こす可能性があるので)電卓の機能「四捨五入」は使わない。
.png)
対策4(事例Ⅳ)
【対策】
途中計算においては、その数値の内容(固定費、変動費、限界利益、節税効果など)が分かるようにする。
【ポイント】
・計算を行っている段階で、何を行っているか分かるようにする。
(ただの計算だけのメモは、何を計算しているか分かりにくいですし、要素の抜けが生じることが多発します。)
・用語自体は略しても良い。
例:固定費⇒固費、限界利益⇒限利
.png)
対策5(事例Ⅳ)
【対策】
どんなに簡単な計算でも、暗算ではなく、必ず電卓を使う。
(経営分析で、当たりを付けるときだけは、電卓は使わない。)
【ポイント】
・簡単な式でも、頭の中だけで計算するのは誤るリスクがある。
(ミスの例:4×7=26、13-5=9など)
・式の途中で誤りが無いか確認するため、NPVなどの長い計算になる場合は、部分的に計算を行い、1つ1つの結果をメモする。
・検算の際も、暗算ではなく、電卓を使う。
(正確に言うと、検算は電卓と暗算をそれぞれ1回ずつやっていました。)
・電卓は、「入力 → 目視確認→入力→目視確認→・・・」を繰り返しながら使用する。
例:R6の「売上高営業利益率」の計算
「営業利益 3163」を入力 → 目視確認→「売上高 5360」を入力 → 目視確認→結果を計算用紙に記載→検算(入力→目視確認→入力→…)
.png)
対策6(事例Ⅳ)
【対策】
計算用紙には、電卓での計算結果だけでなく、計算式も記載する。
【ポイント】
・途中式におけるミスを防ぐ。
例:損益分岐点売上高を計算する際に「固定費÷変動比率」で計算してしまった。
(正しくは「固定費 ÷ (1 − 変動費率)」or「固定費÷限界利益率」)
・面倒に思わない。
・計算式の数字は、財務諸表や問題文の数値を指差ししながら記入する。
.png)
対策7(事例Ⅳ)
【対策】
(NPVのような長い設問文において、)主語、制約、数値データ、その他重要情報は分かりやすくマーカーペン等で色付けする。
計算過程で使用した部分は、与件文内に「✓」を入れ、使用していない要素が無いようにする。
【ポイント】
・NPVは1つでも要素が抜けたり、計算ミスがあったりすると、完答できないので、チェックを入れる。
・長い文章では、「いつ」「何が」「どうなる」かが分かりにくくなるので、時間が無い中で、パッと見で分かるように表現する。
.png)
対策8(事例Ⅳ)
【対策】
NPVの計算では、投資額、キャッシュフロー、運転資本増減などの図を必ず描いて計算する。
【ポイント】
・計算用紙においては、一つの式だけで計算しようとせず、1つ1つ丁寧に計算する。
・一気に計算せず、各年度のCFをメモしながら計算を行っていく。
.png)
対策9(事例Ⅳ)
【対策】
事例Ⅳでは、全て解き終わった後の「見直し」は一切行わない。
【ポイント】
・制限時間内で問題を解き終わることすら難しいのに、見直しなどの時間を設けることは困難と判断した。
・長い計算などがある中で、解き終えてからのミス発見は非常に困難だった。
・仮にミスを見つけられたとしても、解き直すのに時間が非常にかかる。
・時間が許す限り、ミスが出ない解き方で進める方が安全であると判断した。
・解き終わった後ではなく、部分的な確認は都度行う。
※似た考え方は9代目きゃっしいさんも動画で紹介しています。
本番でミスはなかった?
これだけルール化していたから、ミスは起きなかったってこと?
いや、それが・・・。
全部のルールを守れなかったし、ミスもあったんだよね・・・。
こんなにやっていたにもかかわらず、ミスは起きてしまいました。
例えば・・・
【R6 事例Ⅳ(NPV)】 
NPVの「設問2」はあと一歩で完答できそうでした。
3年度~9年度のキャッシュフローに対して、年金現価係数(7年)を用いた計算をしたところまでは良かったのです。
しかし、本来は「2年度末」に割り引くべきところを、「現在」に割り引いてしまいました…。

こんな感じで、私、失敗するので!!!
いや、そこ胸張るところではないし。
(本家は逆だぞ。)
これはあくまで私の予想ですが、もしここまでルールなどを決めていなかったら、点数はもっと低かったと思います。
(私だけが感じるのかもしれませんが、)本試験は、過去問演習とは明らかに空気感が違います。
ただでさえ平常心で挑むのが難しいうえに、初見問題ですから、過去問演習のようにはいかないのが普通でしょう。
それでも、大きな失敗に至らず、ミスを小さく抑えられたのは、事前に仕組み化・ルール化といった対策や訓練を重ねてきたおかげです。
だからこそ、本試験でも比較的いつも通りの対応ができたのだと思います。
さいごに
私の細かすぎる(?)解答プロセス、いかがだったでしょうか。
私は国語力が無く、メンタルも激弱ないので、このような手法(仕組化やルール化など)を取りました。
でも、冒頭でもお伝えした通り、ここまでのことはする必要はないと思います。
とは言っても、何か1つでも参考になりそうな内容があれば嬉しいです。
重要なのは、過去問演習で見つかった、ご自身のミスを大切にすること!
「本試験で同じようなミスを起こさないようにするためには、どうすればいいのか」をできるだけ丁寧に考えて、解答プロセスを確立していってください。
この取り組みが2次試験の点数を上昇させる上で、重要だと私は考えます。
私は、ミス内容と改善策を書いたノートを「お宝ノート」と呼んでいました。
本試験までに経験した「ミス」はお宝ですよ!
ブログのまとめ
過去問演習で見つかったミスを参考に、自分なりの解答プロセスを確立しよう!
今朝の記事も含め、2本の長文を読んでいただきありがとうございました。
明日は、さくらです!
実質的に 1カ月強 という短期間で、怒涛の追い込み学習をしていたようです。
そう、9月中旬まで、2次試験の勉強があまり進んでいなかったんだ~。
そこからどんな取り組みをしたか紹介します!
じょにーのその他の記事を読む
(過去の記事へのコメントもお待ちしております!)
☆☆☆☆☆
いいね!と思っていただけたらぜひ投票(クリック)をお願いします!
ブログを読んでいるみなさんが合格しますように。
にほんブログ村
にほんブログ村のランキングに参加しています。
(クリックしても個人が特定されることはありません)


