「実務従事」と称してリベンジ実務補習を行いました!そこで感じたメリットとデメリットをご紹介

最近在宅用のマイデスクに個人用のこたつを導入してQOLが爆上がっております、なゆたです。みなさまいかがお過ごしですか?

 

今日は、診断士登録に必要なポイントを取得するために行った実務従事がとてもよかったので、体験を踏まえてメリットデメリットを共有したいと思います!

そもそも受験生時代は、実務補習と実務従事の違いもよくわからなかったですし、わかった後も、王道は実務補習で、実務従事を選択する人は「もともとコンサルや経営者、診断士コミュニティにコネクションがある人」もしくは「すぐさま実務に従事できるレベルの人」がやるものという勝手なイメージを持っていたのですが、実際そんなことは全然ありませんでした。今回記事を書くことで、合格後、登録に必要なポイントを取る選択肢のイメージがひろがればいいなと思いこの記事を書きました!よかったらお付き合いくださいー^^

(そもそも)実務補習・実務従事とは

診断士資格取得に向けての(ついに!)最後の試練です。診断士登録をするためには、試験合格後3年以内に診断業務への従事実績が15日(1日1ポイント換算で15ポイント)以上必要になります。( 以前、こんちゃんが「診断士試験はひとつ合格するたびに、次の案内状が郵送されてくるってRPGみたいな試験」と言っておりましたが、わたしも全く同じことを思っていました笑)

ポイント取得の方法は、いわずもがな大きく分けて2つ。中小企業庁が主催する実務補習というコースを受講するか、民間・企業内または独自に診断案件を取得し、診断実績を積む、実務従事という方法です。今回は、受験生時代ピンとこなかった、実務従事について、フォーカスを当てたいと思います!

実務補習と実務従事の差をきちんと知りたい方はこちらもぜひご覧ください↓
実務補習と実務従事の違い(外部サイトになります!)
実務従事まるわかり+読書のこと

実務従事の種類(なゆた見解)

ひとことで実務従事といっても、様々なパターンがあります。

私が知っている限りはこんな感じです。

①プロとして、対価を頂ける仕事がすでにある方は、そのまま登録要件として認められますし、

②民間の機会提供サービスを利用することで、平日への影響をミニマイズしたり、指導を受けながら実際の報酬が発生する案件を実行する機会もあります。

③また報酬の有無は問わないとされておりますので、「完全無償」で診断業務をやらせてもらう、というパターンもございます。

※実務従事は、実務補習と違って、決まった型はありません。上記はなゆたの勝手分類ですのであしからず。

昨年度のわたしにとって、実務従事のイメージは①プロとして実務に従事のみでしたが、実際は様々なパターンがありました。(②については、さくじつのひでさんの記事で複数紹介がありましたね^^まだの方は要チェックです!)ご自身のやりたいこと、やれることに合わせて、適切に手段を選んでいければいいのでは、と思います。

私の場合は、③独自実務補習タイプの実務従事を経験する機会を得ました。
題名の通りですが、実務補習5日間のメンバーでお疲れ様会をする中で、「次回だったらもっとスムーズにできる気がする」「もう一度このメンバーで診断をやってみたい!」という意見が沸き上がりました。というのも、メンバー全員実務補習初めての中、先生もかなり任せてくださるスタンスであったこともあり、貴重な5日間の少なくない時間を進め方議論に費やしてしまったからです・・・

そうはいっても仕方ないし、次回の補習でそれぞれ頑張りましょう・・・、と普通ならなりそうなところ、そうならないのがわが班でした。「だったら、実務従事としてやっちゃいます?」「意外と簡単にできそうですね」「あ、知り合いのつて探してみますよ~また声かけます」「ありがとうございます!」とあれよあれよと実現に向けた打ち手が出てくる、すすむ。笑 (道場メンバーもそうですが、診断の方は行動力とスピードが半端ないなぁ、とつくづく思います。)

結果、複数の候補企業さまの中から、日程や難易度の観点から企業を選定し、話を進めることになったのでした。
以降では、その経験を踏まえたメリット・デメリットを書いていきたいと思います!

・・・とその前に、むすこたんが何か言いたそうです。

最近リアルにかあちゃんと呼んでくるむすこたん
最近リアルにかあちゃんと呼んでくるむすこたん

でもさぁ、かあちゃん。
③の実務従事を独自にやるって、中小企業庁への報告・申請書類など手続きが複雑そうー。
結局実務補習が無難な気がするんですけど。。

ですよね!

私もそう思っていたのですが、事務的なハードルは全く高くありませんでした!!

言葉を選ばずに言うと、様式19という様式に①活動日を記載し②診断先からその承認押印をいただければポイント取得としての事務は終了です。(実務補習で必要となる、中小企業庁への成果物の提出も不要)よって、純粋に登録前にどんなことがやりたい/必要か見定め、取りうる選択肢の一つとして実務従事も入れられたらいいのでは、と思います^^詳細はこちらをご確認ください。

③独自で「リベンジ実務補習」を行ったことのメリット/デメリット

ここからは体験を踏まえた感想になります。

メリット

①フレキシブルな日程が組める/デッドラインを意識せず、議論の進捗度を優先できた。

そもそも、独自実務補習をやろうとした目的は、実務補習時の「診断結果・方針をもう少しじっくり議論したかった」という感想からでしたのでここが一番大きいです。
実務補習の日程はかなりタイトではあるのですが、今回のチームはみな初めてということもあり、要領を得ず前半の時間を有効活用できず、結果的に先生が提示してくださったスケジュールからかなり遅れを取ってしまいました。

イメージはこんな感じです。

※当日の午前中までパワーポイントや資料の修正に使っていましたね。。(ギリギリ!)

ぎりぎりになった原因としては、具体策をチームで議論するのが楽しくなってしまい、3日目にすべてのパーツをそろえることにはならなかったことが大きいです。。タイムマネジメントは後回しでした笑(社長にも喜んでいただけたので、結果オーライ・・・?)ただ本音としては、それでももっと時間が欲しかったーでした。長に確認したいことも多々出ましたが、時間も限られるため、わかる範囲での提案となってしまったからです。

そんな反省を踏まえて、リベンジ実務補習はざっくり1か月の工期を取ることにし、中間で社長に再度インタビューの機会を設けることにしました。

実務補習中はウィークデーも含めて、夜通しの作業を行ったりしましたが、実務従事は無理は少なく進めることができ、前回よりも納得感のある提案をすることができました!

(進捗は以下のようなイメージでした!)

②助走期間が不要

また、全員既に顔見しりでチーミングに割く時間が不要、かつ前回の反省・よかったことを全員が共有、互いの得意不得意を理解しているため、スムーズに効率的に話を進めることができたのもよかったな、と思います。

③費用を節約できた

こちらも地味にありがたかったので。

すべて実務補習で行おうとすると総額15万円(1日当たり1万円)もかかります。

自分たちで会議室などを探した結果わかったことですが、赤坂など都心の会議室って場所代だけでかなり高いんですね。。。今回は会議室も公共機関を利用したりしたため、費用をかなり抑えることができました。

デメリット

一方で、デメリットも当然ございます。

①先生がついているわけではないので、すべて自分たちの責任になるし、フィードバックも受けられない。

無償とはいえ、先生不在の中、自分たちだけで診断をまともに行うことができるのか社長に満足いただける報告ができるのか。始める時点でかなり不安ではありました。

一度実務補習を受けて、大きな型を学んでいたことはもちろんですが、ここを補填するべく今回の診断先を紹介してくださったリーダーが、

・同じ業界の過去の診断報告書を複数入手してくださり、道しるべとして参考にさせていただけた、
・自身のワークに加えて、社長と密で丁寧なコミュニケーションを続けてくださった

というのが、今回の実務補習の成功の下支えになっていたな、と思います。(リーダーには頭が上がりません。。)

②新しい出会いは少なめ

実務補習は完全なシャッフルのため、人脈を広げる貴重な機会ではあります!

正直、自分は道場をやっていなかったら、もうひとつ実務補習を受けたと思います。実務補習は大変ですが、大変な分、深い人間関係が作れると思うからです。ただ、診断士登録後でもいくらでもできることではあるので、いつ何を優先させるか、ですね。

③期間設定がむずかしい。

実務補習の2週間で、もっと社長や社員の話を聞きたかった・・・!とおもって、実務従事ではその機会を増やしましたが、今回の診断報告が終わった後の社長とのやり取りの中で、さらなるキーワードが出てきたり、と、期間が伸びれば伸びる分だけ、新しい課題は出てきてしまうんだな、という極めて当たり前のことに気が付きました。また、報告の内容をだらだら増やしてしまうのも社長へのメッセージが薄まってしまうため、まとめが一層難しくなります。

社長や会社のことをすべてわかるのは到底無理な話で、与えられた期間の中で、どれだけ本質的な要素を引き出しきって提案するかが勝負ですし、本質的な改善につなげたいとおもうなら、それは単発の診断報告ではなく、並走する必要があるのではないかな、と感じます。

おわりに

今日もここまでお読みくださり、ありがとうございました!

実務従事っていう選択肢もあるんだなぁと思っていただけたら嬉しい限りです。

明日はmasumiのどゆるわだ!笑 おたのしみに~~~^^


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「実務従事」と称してリベンジ実務補習を行いました!そこで感じたメリットとデメリットをご紹介”へ3件のコメント

  1. ロム より:

    なゆたさん、リベンジ実務補習の記事をありがとうございます。

    実務従事については、①プロとして報酬をもらい実務を行う、②昨日ひでさんの記事にあった取材の学校等の機関を利用する、という二つの方法しかないものだと思っていましたが、今回なゆたさんが経験したような方法もあるのですね。
    それにしても、メンバーの方全員が凄まじい行動力を持っていて驚きです!

    1点質問なのですが、今回のような実務従事の場合、「有償無償に限らず中小企業等に出向き、直接、経
    営者等に経営診断助言を行った日数が要件」という条件を考えると、10日間中小企業に訪問しつつ、その他の日程でメンバーと連携しながら助言内容の資料を作成した、ということなのでしょうか?

    1. なゆた より:

      私もまったく知りませんでした!
      今回我々は、実務従事を行う際に中小企業庁経営支援部に問い合わせを行い、
      ①ポイントについては、実務補習では1企業5ポイントで実施されているが、なにか制限があるわけではない(1企業で10ポイントでも可)、また②日数のカウントに関しては、実務補習と同様に考えて差し支えない(HPにある通り、単なる調査作業ではないことが条件)ということを確認したうえで、ブログ本文にある通りの内容を行い、申請を行っております!ご参考まで。mm

      1. ロム より:

        なゆたさん、ご回答いただきありがとうございます。

        今後、実務のポイントを獲得する方法を検討する際には、なゆたさんが行った方法も選択肢として考えたいと思います!

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