私の学習計画の失敗に学ぶ(経営情報システムの話もするよ)

🌸🌸🌸🌸一発合格道場!オンライン春セミナー2021のご案内🌸🌸🌸🌸

4月10日(土) 午後(時間調整中)
・第1部  <1次試験対策+相談会> 
・第2部  <2次試験対策+相談会>
・第3部  <懇親会>

Web会議アプリ「zoom」を活用したオンライン開催!
3月15日(月) 12時より「こくちーず(告知’s)」で募集開始予定

一次試験・二次試験の学習ノウハウやzoomのブレイクアウトルームを活用した小グループ単位でのディスカッションで相互交流を図るセミナーです!
また、第3部ではオンライン懇親会を開催します。ご希望の方はご参加ください。
道場メンバーや受験生同士で交流を深めて頂き、合格に向けモチベーションを高めて頂きたいです。
ご検討ください!

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どうも、TAKUROです!
年度末で忙しい方も多いと思います。
私は、例年、この時期は本業に加えて確定申告の作業に追われています。
その都度計画的に対応していれば…と思うのですが、毎年バタバタしてしまいます。

計画といえば、道場では、

・池やんのとても合理的な学習計画の策定と鮮やかな修正(記事はこちら

・アヤカのえ?マジで?それやったの凄すぎない??という学習計画の策定(記事はこちら

が紹介されています。

これに触発されて、今回は、自分自身のよくない学習計画の例に触れたいと思います。

 

1.勉強方法の決定


診断士試験の受験動機は、合格体験記に書いたとおりです。

そして、やる気を出した当時の自分は、2018年12月にTACの中小企業診断士の説明会に参加し、各科目の説明を受けました。その結果…

①企業経営理論⇒おもしろそう。労働法務は得意!

②財務・会計⇒いつか勉強したかった分野。最悪、一次は免除(後述)

③運営管理⇒よくわからない。まぁやってみるか。

④経済学⇒大学の時にミクロの講義をとってたから少し分かるかな。

⑤経営情報システム⇒ITはあまり強くないんだよな…

⑥経営法務⇒免除にするか、得点を荒稼ぎするか。

⑦中小⇒暗記頑張るか。

という印象を持ち、運営管理と経営情報システム(以下「情シス」)さえ何とかなればいけるかもしれないと考えました。そして、そのままTACの速習ストレートクラスに通学することにしました。

そして、これまでの経験やTACの先生のアドバイスを踏まえ、以下の学習方針を立てました。

①予習は一切しない(10分前くらいに席につき、講義の範囲をパラパラと眺める程度)

②次の講義までに該当箇所の問題(過去問も含む)を最低2回解く(できれば3回)

③②で間違えたところをポケテキに反映⇒復習の繰り返し

④問題を解くにあたっては、×の場合は×の理由まで正しくないと正解にしない

⑤全ての肢について④の判断ができないとその問題を正解にしない

③のポケテキについては、当道場6代目myaの記事をご参照ください。
上記の方法で運営管理、経済学あたりまでは順調に勉強を進めていきました。

 

2.誤算

当初、課題だと思っていた運営管理も難なく終わり、経済学も終わったところで、出向先の役所の年度末・年度初めを迎えました。役所あるあるですが、年度末年度初めの

・人事異動に伴う歓送迎会
・異動者からの引継ぎによる業務過多

が直撃し、非常に忙しくなって勉強時間を確保しなくなりました。

そんな年度末・年度初めに情シスの講義が始まったのです。

鬼門と考えていた情シスで、勉強時間を確保していないのだから、点数を取れるわけがありません。
苦手なのは勉強時間が足りないだけ!という言葉がブーメランのように突き刺さります。

TACでは、G.W.明けから本試験レベルの問題を解く完成答練が始まるのですが、情シスの偏差値が常に50を切る致命的な状態になっていました。

 

3.てこ入れ

危機感を抱いた私は、ゴールデンウィーク頃に診断士試験の過去データを検討しました。
下の図は、診断士協会HPに掲載されていた昨年までの経営情報システムに関する科目受験者・科目合格者とそこから算出できる科目合格率をグラフ化したものです。素人感丸出しですが、ご覧ください。

当時の私は、このデータを見て、平成27年、28年の科目合格率がそれぞれ6.40%、8.53%と10%を下回っている事実に恐れおののきました。いわゆる爆弾科目というやつです。

そして、平成29年、平成30年の科目合格率は、それぞれ26.56%、22.85%と比較的易化したことから、自分の受験する令和元年はまた爆弾科目化するのでは?足切りもあるのでは?と考えました。

そして、1次試験に不合格だった場合、翌年、弁護士に戻ってから1次試験の勉強を続けることはイメージできなかったので、情シスが爆弾科目化した場合でも足切りを避けて、何としても1次試験に合格すべく、てこ入れをすることにしました。

⑴ 全体像を頭に入れ、メリハリをつける

経験上、苦手意識がついてしまっている科目は、全体像が見えていません
まずは、テキストの目次やうっすい(薄いではない)入門書などで全体像を把握します。

私の場合は、TACテキストの目次で全体像をアバウトに頭に入れました。

そして、勉強で力を入れる分野、捨てる分野のメリハリを付けました。

自分の場合は、

・情報技術に関する基礎的知識(但し、DBは基本の基本のみ)はPC使っていれえばイメージできることも多いから力を入れる。

・システム開発の分野は、簡単な流れを掴めれば〇。ガイドラインは直前に丸暗記!

・経営情報管理は、他の科目知識や新聞で見る単語に関する分野を押さえる!

・統計は捨てる!

という方針で、メリハリを付けました。

⑵ 具体例や置き換え

masumiが詳細に紹介していたイメージ記憶です。

例えば、

IMAP(Internet Messsage Access Protocol)⇒ Gmail

POP3(Post Office Protocol V3)⇒ 普通のメール

みたいなイメージです。

 

ただ、情シスは、そもそも具体的にイメージしづらいから辛いという方もいると思います。
私もそうです。その時は、無理やり他のものに置き換えて覚えていました。

フォールトアボイダンス―障害そのものを発生させない
⇒そもそもすべらないようにするダウンタウンのまっちゃん

フォールトトレランス―障害が発生してもシステムが動く
⇒すべっても、そもそもすべること自体が芸になってるから問題ないますだおかだの岡田

みたいな感じです。
ここまでくると理屈もへったくれもあったものではありませんが、覚えられればなんでもいいんです笑


⑶ 略語対策(主にプロトコル)

アルファベットの羅列を覚えるのは辛いので、原文の英単語で覚え、なるべくその意味とプロトコルの中身を繋げて理解するようにしました。先ほどのIMAPを例にとっても、

IMAP ⇒ Internet Messsage Access Protocol ⇒ Gmail

と覚えれば、インターネット上のメッセージにつないでくれるんだ!Gメールだ!と覚えられます。

この点の詳細は、道場11代目3chの記事がとても参考になります。

 

⑷ ハードルを下げて、やる気減退を防ぐ!

先ほどの勉強方針
・④問題を解くにあたっては、×の場合は×の理由まで正しくないと正解にしない

・⑤全ての肢について④の判断ができないとその問題を正解にしない

は使わず、正解の肢を選べればよいことにしました。

 

⑸ 財務・会計を免除にして情シスの勉強時間を確保!
弁護士は税理士登録もできるので、財務会計の理解が全くなくても同科目を免除にできます。

 

⑴~⑸の対応と情シスの易化に助けられて、何とか情シス64点で1次試験を突破しました。

 

4.反省点

以上のように、無事に1次試験に合格したものの、

・二次の事例Ⅳにつながる財務会計を免除にせざるを得なかった、

・試験直前まで情シスばかり勉強したこと、不合格への焦りからの解放によるモチベーション低下

という悪影響があり、これが二次試験不合格の一因になったと考えています。

そこで、この結果を踏まえ、どう対応していればよかったのか考えました。

予備校に通っていても、各々の事情に合わせた計画立案は必要
当初から情シスを鬼門と思っていた⇒追加での時間確保などを前もって検討すべき。
プランBの欠如
年度末・年度初めの業務過多+飲み会⇒それを前提にどう勉強をするか考えるべきだった。
自分の実力の分析不足
総合420点のハードルは気にせず、情シスの足切りにだけ注意すればよかった。
→法務を免除して、もう少しゆとりを持って勉強できたはず

以上は、完全に私の失敗にフォーカスした話ですが、せっかくなので、これ踏まえて読者の皆さまの学習計画を振り返ってみましょう。

以下のような点に配慮できているでしょうか?

①予備校の講義のプランを漫然と受け入れていないか?

②得意不得意に合わせて科目ごとのメリハリがついているか?-苦手科目も確実に40点取れるか?

③自分に今後想定されるライフイベントが組み込まれているか?

④③がないとしても、もしイベントが発生した場合のプランBを考えているか?

まだまだ試験勉強は序盤戦で十分立て直しのきく時期です!

この機会にご自身の学習計画を見直してみるといいかもしれません。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

明日は、道場プロテイン愛飲メンバーの一人、こんちゃんの登場です!!

 

おまけの法務(お時間ない方は読みとばし推奨)

法務の話を一切していないので、コラム的な話をしたいと思います。

最近、YOASOBIの「夜に駆ける」という曲を聞きました。
軽快なテンポと高音の通る声が印象に残りますが、歌詞をよく聞くと太宰治を読んだときのように心を乱されます。
(表現力が乏しくてすいません。太宰は好きなので誉め言葉です。)

気になったので調べてみると、星野舞夜さんの小説「タナトスの誘惑」という、希死念慮のあるミステリアスな女性?に惹かれるストーリーをモデルに作られた曲なんだそうです。

つまり、夜に駆けるの詞は、タナトスの誘惑という著作物を翻案した二次的著作物といえそうです。
(厳密に言うと、「表現上の本質的な特徴を維持しつつ、具体的表現に変更を加えたものか」疑問があるのですが、長くなるので割愛します。)

だとすると、「夜に駆ける」のカバーアルバムを出すには、YOASOBIのAyaseさんだけでなく、星野さんの許諾も必要になります(←ここは試験対策知識です。あと、JASRACのことは考えていません。)。

では、仮に元になった小説がノンフィクション小説だったら、カバーアルバムを出す際に作詞者の他に著者の許諾が必要でしょうか?
悩ましい問題ですし、試験には絶対でません笑

でも、著作権は、「創作的な表現に対して成立する」、「その背景にある客観的事実に対して成立する訳ではない」、という試験対策知識を使って、頭の体操的に考えてみると面白いかもしれません。

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