【一次試験直前期】さいちゃんが胸に秘めていたノウハウとメンタリティ【中小企業診断士】

           

<セミナー告知>
一発合格道場夏セミナー、略してン夏を開催します

2020年7月26日(日)午後

2020年7月29日(水)夜 ← NEW
オンライン (多分zoomです)
内容は絶賛検討中
twitterで内容のアンケート実施(6/21~28)

お申込み開始日や方法など、追って連絡してまいります。

11代目一同、全力で頑張ります!

           

twitterもよろしくお願いします。

 

本日もアクセスありがとうございます。さいちゃんです。

先週からブログトップで告知してますが、一次試験後にオンライン道場夏セミナー、略して「オン夏」を開催します。

メインは7/26日(日)ですが、休日の参加が難しい方向けに、7/29(水)夜にも開催することになりました。どれだけニーズがあるかわかりませんが、参加したい方がいらっしゃれば開催したいと考えています。募集開始日は一次試験直後を予定しておりますので、興味ある方はお申込みをお願いいたします。

 

以下本題。

さて、一次試験まであと2週間と少し。試験までの残り期間でやることは決まっていますか?

「そんなの決まっているよ」という方は、やるべきことを着実に進め、軌道修正が必要だと感じたら、必要性と残りスケジュールを十分に吟味して決断してください。
まだ迷いのある方は、基本的に過去問の頻出問題、中小、法務は最新の情報を含む問題集をひたすら回してください。試験日直前まで最後の伸びが期待できるはずです。理解できない内容は、道場の過去記事を検索するか、道場メンバーに質問をいただければできる限りの回答をいたします。

本日は勉強の合間のコラム的に3つの内容について書いてみます。直接的な試験の内容から少し離れる内容もありますので、勉強の時間の確保が大切だと思う方はポイントだけ読んでいただいて試験勉強にお戻りください。わざわざ見に来ていただいたのに申し訳ございません。

今日のポイント

試験対策

・引っかかる問題には、連想法を使って知識を総動員して対処

・ケアレスミスを防ぐための冗長性を持った仕組みをもつ

メンタル対策

・最後まで全力を尽くした経験が自信になる

・技術的に感情をコントロールする

 

アクシオンの話(連想法の応用)

最近のニュースから科学ネタですが、物質の根本を成す素粒子の話です。

2013年ヒッグス粒子とみられる物質が発見され、同年にヒッグスさんがノーベル物理学賞を受賞されたことが当時話題になりました。残る未発見の素粒子はいくつかありますが、「アクシオン」はいくつかの観測手法が提唱され精力的に観測が行われています。

その中で、以下のニュースが駆け抜けました。

未知の素粒子「アクシオン」の兆候か 東大参加の国際チームが観測

今回の観測で、理論で予測された質量などの特性がアクシオンに99.98%の確率で一致している、ということが発見されたとのこと。アクシオンの一部は、「暗黒物質」のもとになっているといわれており、もし、今後研究が進んで「アクシオンの発見」となれば、素粒子物理の標準理論に大きな影響を与えうる結果のようです。

 

前回の記事で紹介した、連想法による学習法を応用して、私がアクシオンをキーワードに想起された単語ネットワークはこんな感じ(先代のブブや、3chが紹介していたx-mindで作りました。知識の整理にとても便利なので機会があれば使ってみてください。)

さいちゃんが「アクシオン」から連想した言葉(少しネタも入ってます。)

 

アクシオンからいろいろ考えていきましたが、(ちょっと無理やり感はありますが)診断士に関係する話題にもたどり着いています。

言いたかったのは、どんなトピックでも突き詰めて考えていけば勉強で培った知識につながるという事で、連想法によってうまく単語ネットワークを回収すれば、記憶の定着と、問いの角度を変えた変化球問題への対応が可能となります。

わからない問題が出てきたときに「知識を総動員する」という表現がありますが、私の感覚では、この連想法を駆使してイメージを広げていって、使える知識、関連する知識がないかをくまなく探すことになります。

例えば、中小の科目では時間は余ると思いますが、見当がつかない問題には上記の連想法を駆使して時間いっぱいまで考え抜き、解答の根拠を見つけられた問題もありましたし、「全力を振り絞った感」を得られたので、試験後の充実感もありました。しかしながら、法務の場合はそもそもの知識のインプットが不足していたので、引き出せる知識が不十分でした。(結果は48点で冷や汗をかきました。)やはり、ベースは知識のインプット、ということを試験中に痛感していました。

上記の単語ネットワークの中から一つ情報科目のトピックを取り上げましょう。

以前、岩塩が仮説検定の話をしていますが、通常は有意水準5%(α=0.05)の場合95%の確かさで対立仮説が実証、もしくは帰無仮説が棄却されることでもしくは二つの事象が同一であることが担保されて、日常的には有意水準5%で十分に確からしいとされます。ただし素粒子の世界では例外を排除するために、より厳しい有意水準が設定されています。
正規分布の図で説明しましょう

 

Wikipediaより引用

 

ここで出てくるσは標準偏差(標準偏差×標準偏差=分散です。)を示しており、二倍になると2σ、三倍になると3σという表記で増えていきます。仮説検定ではこの幅が広い方が分布をカバーする範囲が増えて確からしさが高まります。有意水準5%で出てくる95%は正規分布の±2σの領域になります。

一方で

”素粒子研究の世界では3σ(99.73%以上)で「兆候」、「発見」と言えるのは5σ(99.9999%以上)が常識となっています。” 引用元 National Geographic

というように、新しい現象が見いだされて、それを引き起こした原因が未発見の素粒子であるといえるためには99.9999%を超える程度確からしいことを証明する(有意水準は0.00003%に設定)必要があり、とても高いハードルによって素粒子発見の正しさが担保されています。素粒子研究における仮説検定の使用法について、こちらの記事がより詳しいです。

日常生活では95%確からしい結果であれば十分納得できますが、結論の重大性がかかわる場合は、より精度を上げることが求められております。逆にいうと、誤った結論が導かれないように、適切な有意水準を設ける必要があるということです。

補足ですが、冒頭で述べた帰無仮説が棄却された場合に、有意差なし→同一であると結論付ける場合の問題点について、Natureの論文に多くの科学者の署名付きで投稿されています。求められる精度や社会的意義等の外部環境に応じて適切な有意水準や統計手法を使わないと、間違った結論を招く恐れがある、ということが科学界でも警鐘されているんですね。

大きく横道にそれてしまいましたが・・・・

こちらで言いたかったことは以下。

試験は制限時間がありますが、引っかかる問題に対しては、時間が取れる限り連想法を使って躊躇なく思考の海溝に飛び込んでいってください。きっと何かつかんで、根拠のある回答を導き出せるはずです。

その他参考リンク:統計WEB , Wiki_68–95–99.7則

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得点のばらつきについて

σ(標準偏差)について、仮説検定では仮説が実証 or 棄却される際の、有意水準として使われていましたが、

ここでは、標準偏差が示す「ばらつき」について考えていきます。ばらつきをコントロールすることが試験戦略上重要になってきます。

試験で安定的に点数を取るためには、ばらつきを抑えることが必要です。岩塩の記事の記述統計でも出てきました。

一方で、平均点よりプラス方向にばらつきを生じさせることができれば、普段以上の得点が得られる場合があります。プラス方向のばらつきを生じさせるためには、たまたま直前に見直したところが試験問題にでた、とか最後の二択、三択の選択をことごとく当てたとか確率的な要素が多分にあります。
確率的要素が少なく実現性が高いばらつき軽減法は、ケアレスミスをなくすことです。マイナス方向のばらつきを抑え、期待得点を高得点方向にシフトすることができます。

ケアレスミスをなくすためには、①見直しをすること、①平常心を保つこと、③普段とは違うルーティーンを取らないことが大切だと考えます。特に①の見直しについては、普段から「冗長性」を持たせることが重要です。
(ここで連想。企業経営理論で、「イノベーションを起こす際に有効な組織構成員が持つ重複した情報」は冗長性、経営情報システムで、ハードディスクの障害に対する対策として、冗長性を向上させるのがRAID。RAID0は冗長性なく、RAID3~6ではパリティという冗長情報を用いている。)

具体的な冗長性の持たせ方としては、見直し回数を増やすのがよいですが、見直しをより細分化(タイミング、方法、ケースごとの設定)してエラーを検出する確率を高めていきましょう。そして、できるだけ問題を解いて正解数を増やすというのではなく、ケアレスミスを減らす方向で当日の高得点をねらうというメンタリティをもつと良いと思います。

ケアレスミスを減らす具体的手法としてこちらの記事もお勧めです。

【2018年スト合格目標】1次試験で420点以上取るための「試験の心構え」10か条

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漫画から学ぶメンタルコントロール

上記で挙げた、「ケアレスミスを防ぐための平常心を保つこと」は、私自身、何度も試験を経験しても難しいことだとつくづく思いますが、私のバイブルになっている二つの漫画作品からメンタルコントロールに応用できるエピソードをご紹介します。

〇三月のライオン(将棋漫画)

この漫画は先代のたっつーも紹介していました。

三月のライオン2巻より引用

この場面は、主人公(画像左の後ろ姿)が大変なことから逃げなかった過去の経験について、その理由を説明したあと、野球少年の高橋君(画像で話している少年)が主人公の説明を咀嚼して彼なりの解釈を話しているところです。
試験でぎりぎりに追い込まれたとき、最後に信じられるのは自分だけです。その場面で自分を信じ切れるのは、これまでできる限りの全力で試験に立ち向かって勉強していた人だと思います。私はこの高橋君の言葉を思い出しながら、直前期間に半べそかきながら法務と中小を全力で勉強していました。正直なところ、直前までは余裕を持った学習をしていて全力でとはいえない学習スタイルでしたが、この直前の経験が大きな心の支えになりました。

 

〇ヒカルの碁 (囲碁漫画)

Amazonより引用

Tomatsuも紹介していましたが、私も大好きな漫画です。
今回紹介したいのは、16巻にあるエピソード。”感情のコントロールは習得できる技術である”という趣旨のエピソードが心に刺さります。この漫画を読む前の高校生当時、感情のコントロールができるか否かは性格次第だと思っていたのですが、習得できる技術だと考えることで平常心を保つための心の持ち方を一つの調整パラメータだと考えるようになりました。とはいえ、完全にコントロールすることは難しいのですが、「コントロールできるものだ」と思い込むことで、客観的に自分をとらえることができ、精神を落ち着けることができるようになりました。

該当の漫画のコマを持っていないので詳しく説明できないですが、Googleで「伊角君 技術」で検索すると様々な解説記事が出てきますので興味ある方は検索してみてください。

 

本日のまとめ

冒頭のポイントを再掲します。

今日のポイント

試験対策

・引っかかる問題には、連想法を使って知識を総動員して対処

・ケアレスミスを防ぐための冗長性を持った仕組みをもつ

メンタル対策

・最後まで全力を尽くした経験が自信になる

・技術的に感情をコントロールする

 

さとまるの記事にもありますが一次試験は通過点だと思います。目の前の試験勉強に全力をつくしながらも、時々俯瞰的な視点で二次試験や診断士登録後の活動を想定しながら逆算して、今歩むべき一歩を着実に選択していってください。そのプロセスの中で、今回紹介した内容がお役に立てれば幸いです。

以上さいちゃんでした。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 


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