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「今日は6月11日。傘の日です。」

といった感じで、カーナビが優しいお姉さんの声で今日は何の記念日かの雑学を教えてくれるのですが、コレけっこう好きです。

傘の日なのに雨降ってないじゃん、などお姉さん(カーナビ)にひとりツッコミを入れつつも、明日は何の日かなー?なんて楽しみにしています。

皆さま、こんにちは。ぴ。です。過去記事はコチラ

さて、今日で一次試験までちょうど1か月になりましたね。

これから「ラストスパートだ」と追い込みをかけようとしているかたもいらっしゃると思います。

特に暗記科目は中小を筆頭に、直前期に詰め込むほどスコアが伸びるので、スパートをかけることも良しです。

一方で、体調面のケアも忘れずにしてくださいね。今日が「傘の日」と言われるのは梅雨入りが多いことを意味しています。(参照元:雑学ネタ帳)

じめじめと蒸し暑い梅雨の時期は、体調を崩しやすいかたも多いようです。休むときは休む、適度に運動する、ビタミン補給するなどしっかりと健康管理もしていきましょうね。


本日は、企業経営理論の組織論の内容です。

組織論の取り組みかたについて読者様からリクエストを頂いたこともあり、

今回は、「組織論の問題で1マークでも多くゲットしたい」というかた向けの内容です。

私なりの企業経営理論の受験経験(4回)を踏まえ、最後には道場メンバーの力も借りつつご紹介していきたいと思います。

お時間のない方は、下のほうにある道場メンバーアンケート結果と最後のまとめだけでもサーっと目を通して頂けると嬉しいです。

今回お伝えしたいポイントは3つです。

① 正答問題数の目標設定をする。

② 過去問の年度や学習領域を絞り込み知識を強化する。

③ 出題者の意図や求められている知識を想定する。

なお、組織論は人的資源管理や労働関連法規の領域も含むという見方もありますが、今回は主に組織構造論と組織行動論に絞ってご紹介していきます。

労働関連法規については、11代目かーなの記事を是非ご参考にしてくださいね。

【渾身】企業経営理論 捨て問にしない労働法規

また、過去の渾身シリーズでも組織論について珠玉の記事で溢れています。

【渾身】企業経営理論(モチベーション理論) 10代目ブブ

【渾身】経営(二次にも一次にも使える組織論) 10代目kskn

【渾身!論点シリーズ】組織構造、組織形態 9代目ゆう

こちらもぜひご参考にして頂ければと思います。

それでは本日も宜しくお願いします。


■正答問題数の目標設定をする

皆さまは何らかの組織に属しておられる方が多いと思います。

「まさにうちの会社は官僚制の逆機能が働いているわ」

「〇〇上司にリーダーシップ論を叩き込んでやりたいわ」

など、内容を身近に関連付けた学習ができているのではないでしょうか。

一方で・・・過去問でいざ組織論の問題に取り組んでみるとどうでしょう。

やたらと深い知識が問われる問題や今まで見たことのない言葉、用語が出てきたりしますよね。

「学習してもなかなか正答率が上がってこない・・・。」

「こんな深い知識を復習しても意味があるのだろうか・・・。」

など、感じておられる方も多いのではないでしょうか。

このように組織論は馴染みやすい領域でありますが、相対的に難易度が高い問題が多いです。

理想(身近の経験に絡めて解ける)と現実(だけど難しい問題が多い)のギャップを踏まえた目標設定が必要です。

ここで経営理論の過去問データを確認しておきましょう。

過去10年のデータを見ると、組織論は平均9問出題され、出題割合は全体の約22%です。

一方で、難易度別のABランク数で見ると、平均3問程度となり、全体の約15%に低下しています。

この傾向は10年間ほぼ変わらず続いておりますので、今年の試験でも同数程度と見てよいと思います。

以上を踏まえ、組織論の現実的な目標は、

先ずは、約3問出題されるABランクの問題は確実に死守すること。

そして、その他約6問出題される難易度の高いCランク以下の問題は2択(あるいは3択)に絞りこむことです。

(出典:SLAM DUNK(スラムダンク)作者:井上雄彦 出版:集英社)

この死守と絞り込みによって、

組織論の正答問題数の目標は、合計で5問程度で十分ではないでしょうか。

うーん。5問程度の正答数を目指すことはしぶしぶ分かった。

で、あと1か月で具体的にどうするのよ?

以下、過去問の学習面や本試験での対応面での対策をご紹介します。


■過去問の年度や出題領域を絞り込み知識を強化する

2つ目は、あと1か月の学習計画のご紹介です。

学習範囲を広げたくなる気持ちを抑え、逆に絞り込みのプランが有効です。

1.過去問の年度を絞り込む

私のオススメは、これから試験1週間前までは直近3年分の過去問を優先的に取り組むことです。

直近3年分とする理由は、勉強時間が限られているというのもありますが、一番には出題者によって文章の表現や不適切な選択肢のポイントが違うためです。出題者が同じ可能性の高い直近の年度を優先的に解くことで、本番対応力を磨きます。

具体的には、これまで学習した知識と実際に出題されている問題文の言葉を結びつけることで、出題者が何を求めているのか、どの知識を試そうとしているのかを最終確認します。

これによる効果は、後にもご紹介しますが、出題者の意図を直前期に深めておくことで、本番で2択で迷ったときなど「なんとなくこれかな」と選ぶときの助けになります。

また、試験一週間前までとしたのは、私は試験1週間を切ったタイミングから、TACの基本テキストをじっくり読み込み、知識の総復習をしました。

試験超直前期は超集中状態(ゾーン)に入るため、頭の整理術が研ぎ澄まされ、体系的な理解が深まる感じがしました。

これから学習計画を立てるかた、または計画を見直そうと考えているかたは、もし宜しければ参考にしてみてくださいね。

2.学習領域を絞り込む

組織論は組織構造と組織行動に分かれますが、出題頻度でみると組織行動のほうが多いです。

ただ、横断的な知識が問われる問題もありますので、組織構造も頻出論点はしっかり復習しておきたいです。

では、過去10年分のデータで頻出領域をあらためて確認しておきましょう。

この項目に分類できなかったその他の問題もありますが、出題頻度に偏りが見られるのが分かると思います。

緑色で強調した4つの領域については、ほぼ毎年出題されていますので、知識の強化が必須です。

出題領域を横断するような問題への対応力を高めるためにも、頻出領域のブラッシュアップをしてはいかがでしょうか。


■出題者の意図や求められる知識を想定する

3つ目は、主に本試験での対応面についてのご紹介です。

企業経営理論に関わらず、診断士1次試験はマークシート方式なので、選択肢同士の相対評価によって「最も適切な」もしくは「最も不適切な」選択肢を選ぶことも試験対策上では必要です。

11代目CKのコチラの記事では選択肢の構造等について重要なポイントが紹介されております。

【渾身】戦略論の解き方(企業経営理論)

まだご覧いただいてないかたは是非チェックしてくださいね。

一方で、全ての問題に対して、各選択肢を細かく解釈していくと、私の場合には時間不足になるなどの問題が生じていました。

私と似たような問題や悩みを持つかたもいらっしゃるかもしれませんので、失敗談を踏まえた対策をご紹介させていただきます。

出題者の意図を想定する/時間の感覚を掴む

企業経営理論の設問文は堅っ苦しくて読みづらい。また、文章表現が曖昧で言葉の意味の解釈が難しい。

などの特徴があるため、一つひとつの選択肢を細かく解釈しようとした場合に以下のような失点パターンに陥っておりました。

・解釈に時間がかかってしまい時間不足になる。

試験中には問題の難易度が分かりづらいため、どの問題も同じように時間をかけてしまうと、比較的易しい問題を解く時間がなくなる可能性があります。

結果として、確実に取るべきA・Bランクの問題への正答率に影響が出てしまう恐れがあります。

・第一印象で選んだ選択肢に迷いが生じて変えてしまう。

選択肢を細かく解釈すると、第一印象で「知識的にはコレが正解だろ」と選んだのにもかかわらず、迷いが生じてきます。

例えば、「いや・・・やっぱりこっちのほうが全体的に正しい事を言っている気がする」など、時間をかけて迷った挙句、選択肢を変えることです。

結果として、第一印象の選択肢が正解で、変えたことで間違えてしまったといったケースが多かったです。

対策としては、

選択肢毎に細かく吟味するのではなく、問題の冒頭にあるリード文との整合性で判断することや、リード文や選択肢から求められている知識を想定して絞り込んでいきます。

また、2択に絞ったあとに選択肢同士の優劣で判断するだけではなく、想定した知識にどちらが合致しているかで判断することも重要です。

その他、1問アタリにかけられる平均時間は約2分10秒ですので、時間的な感覚も掴んでおく対策も重要ですね。

9代目きゃっしいさんのYouTubeチャンネルで「タイマー勉強法」が配信されています。2分間隔でタイマーが鳴ることを25回繰り返す動画です。企業経営理論の過去問演習で集中力を高めたり、時間間隔を掴むにはピッタリだと思いますので、ぜひ参考にしてはいかがでしょうか。

ここで、昨年の過去問を題材に上記の内容について確認してみましょう。

〇R1年第13問 Cランク

初見で解いた際の私の思考を問題文に書きこみしています。

(注)現場対応的な書き込みですので、この問題の正しい解説は参考書等でご確認してくださいね。

パッと見では、情報処理モデルってマーケの消費者の購買プロセスのやつ?と戸惑いましたが・・・。

私は第一印象でウの選択肢が〇だろうな。と思いながらも、オの選択肢も正しい事を言っている気がして2択で迷いました。

ですが、いつもの「組織の変革」あたりと「外部環境と組織」の知識が横断的に問われているのではないか?と想定することで、たまたま正解のウを選ぶことができました。情報処理モデルや不確実性・多義性の除去といった言葉、用語の正しい知識は持ち合わせていませんでした。

たまたま、なんて言うと怒られてしまうかもしれませんが、企業経営理論では、この「たまたま」正解の確率を上げることが大事になります。

試験本番では、自信を持って選べる選択肢はごく僅かだと思います。多くの問題では2択まで絞れますが、どちらが正解か明確に判断できないといった状況になります。

そんな時にでも、正解の確率を上げるためには根拠を持って選ぶことが大事ですし、その根拠が過去問学習で学んできた知識や出題者の意図になります。

なぜなら、組織論の問題に限った話ではないですが、企業経営理論はD・Eランクの鬼ムズ問題を除くと、問題文の言葉、用語などを分かりづらくしているだけで、実は求められている知識は易しいものだったりすることが多いためです。

上で取り挙げた問題以外にも、R1年第20問のようなケース問題は、文章が長く一見難しいような印象を受けます。

しかし、過去のケース問題を見ても実は求められている知識は易しいことが多いです。

もし今年の試験でケース問題が出てきたら、「あえて長い文章にすることで受験生を惑わして難易度を高めているだけだ」と想定しておきましょう。

企業経営理論は、どの程度力がついてきているのか、合格点を確保できる実力にあるのか、ご自身で分かりづらいかもしれません。ですが、これまで一生懸命に学習して知識を積み上げられたと思います。最後はご自身の力を信じて、自信を持っていきましょう。


■道場11代目メンバー組織論アンケート

最後に、11代目メンバーへの組織論に関するアンケートの結果をご紹介します。

Q1.令和元年度の組織構造と組織行動問題の成績

結果を見ると、組織論の出来・不出来による総得点への影響度はさほど大きくないことが分かります。

誰も正解できなかった問題が3問ありますね・・・DEランク恐ろしや・・・

戦略論、マーケで得点を稼ぎ、組織論は5割程度の正答率で凌ぐことで合格点確保は十分狙えます。

Q2.組織論で、気をつけていたこと、工夫したこと、など

・言うは易し・・・ですが、会社がどうなりたいのか?(拡大したいのか、ニッチでプレミアムになりたいのか)と組織デザインの対応付けを常に意識しました。

・組織構造論、組織行動論、人的資源管理と幅広くて覚えるところが多かったので、最終的には完ぺきな暗記は諦め、企業勤めの一般常識メインで対応しました。

・組織論はボロボロでした。初めて聞く理論名や人名が多々出てくる印象があったので、勉強法としてはスピテキ以外の内容は諦めるという姿勢で、戦略論とマーケを頑張るようにしました。

・自己採点しながら魂抜けました。組織の設計原則、形態、ライフサイクル、リーダーシップ類型&モチベーション理論などテキストに記載されている重要論点はインプット段階で覚えました。アドホクラシー文化とかヒューリスティックとかは過去問鶏ガラで一応覚えました。環境変化対応が重要そうだったから、高次学習とかリッチ情報とかスラック資源とか関連付けて覚えました。それ以外は経験値から推測し、言葉自体が未知の問題は潔く諦めました。

・第24問の選択肢アの横に「オニか?」とメモ書きしてありました(笑)科目合格した翌年も受けたほど得意科目と信じてたのに、R1年は足切り寸前で震えました。

組織論について苦労したコメントが多いですが、テキストに記載されている基本的な知識はしっかり抑えると共に、自身の経験と関連付けて対応したようです。

一方で、未知の用語が出るなど鬼ムズ問題が出題されることをあらかじめ想定し、深追いしない戦略を立てていますね。

■まとめ

今回は組織論の取り組みかたについて、過去問の学習面や本番での対応面について、以下の点をご紹介させて頂きました。
✅現実的な目標の設定
過去問のデータやアンケート結果を見ると、組織論はABランクが比較的少ないですし、DEランクの問題は難しすぎて太刀打ちできないです。そのため、5割程度の正答率を目標とし、気を少し楽にして本番に臨むことで、結果的に合格点確保に繋がるのかなと思います。
✅学習計画と知識の強化
これから1か月、直近の過去問3年分でご自身が間違えやすい頻出論点を集中的に復習されてはいかがでしょうか。
また、今回は模試については触れませんでしたが、模試の復習も同様です。
TACの模試では全体受験者の問題ごとの正答率が成績表に記載されると思いますので、正答率が高いのに間違えてしまった問題を優先的に復習するといいですね。
✅本番での知識の想定と時間対策
試験本番で難しい問題に直面した時に、出題者の意図は何だろうか?過去によく出題された知識が問われているのではないだろうか?と一度考えてみてはいかがでしょうか。また、時間不足にならないように1問アタリの時間(約2分10秒)の感覚も掴んでおきましょう。

今回は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございます。
企業経営理論で合格点を突破されることを心より応援しております。
ぴ。でした。


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皆さま、こんにちは。ぴ。です。過去記事はコチラ。

本日は、財務会計の原価計算の内容です。

原価計算の領域は、毎年1~2問、多いときは3問出題されます。

具体的には、原価の分類の問題、個別原価計算と総合原価計算に関するオーソドックスな問題、標準原価計算の差異分析の問題が多く見られます。

(※R1の材料消費価格差異の問題は、標準原価でなく実際原価計算の予定価格法ですが、差異分析の解きかたは一緒なので便宜上標準原価の領域にしています。)

直前期に入りましたので、特にご自身がちょっと苦手かも・・・と思う領域を強化しておきましょう。

原価計算のオススメ記事をご紹介します。

【渾身!論点シリーズ】財務会計/総合原価計算

【渾身】財務会計 原価計算ブラザーズの計算問題を攻略せよ!

標準原価計算(予定原価計算)

11代目Tomatsuの個人ブログでも原価計算が体系的に分かりやすく紹介されています。以下のような体系図が盛りだくさんです。

本試験までまだ時間はありますっ今苦手なかたも本試験までにどの領域が出ても対応できるようにしておきましょう。


今回は「原価の分類」について、過去問で出題された論点をまとめてみましたので、一緒に確認していけたらと思います。

余談ですが、私は、先ず初めに原価計算の問題から取り組み、次に経営指標値計算の問題を解くという順番を決めていました。原価計算と経営指標値計算は、オーソドックスな問題が2問~3問ずつ出題され、慎重に時間をかければ正解できる可能性が高いためです。相対的にファイナンスの問題に自信がなかったこともありますが・・・。

財務会計は60分という短い時間との闘いでもあります。初めに原価計算と経営指標計算で4~5問ゲットしておくと、残りの問題も落ち着いて取り組むことができます。

いつも時間が足りないと思われているかた。もしよろしければ、実際に60分で過去問学習をされる際など、原価計算から解くことを試してみてはいかがでしょうか。

それでは本日の記事をスタートします。宜しくお願いします。

原価の分類


原価には色んな分類がありますよね。工業簿記では、原価とは通常、製造原価のことを言いますが、その他の分類についても過去出題が見られるので確認していきましょう。

■総原価の分類

先ず、総原価の3つの分類。

例えば、簿記2級では試験対策上、どの場所で発生したかで判断していました。

1.製造原価工場で、製造のために発生する費用

2.販売費営業所で、製品販売のために発生する費用

3.一般管理費:本社で、企業全般の管理のために発生する費用

販売費と一般管理費をまとめて「営業費」と呼ぶこともあります。

※非原価項目

一方で、製造原価、販売費、一般管理費以外の費用を「非原価項目」といいます。非原価という名の通り、製品の原価の計算には含めてはならない、原価に非(あら)ざる項目です

原価計算基準には以下の4項目が記載され、更に具体的な項目がありますが、全て覚える必要はありません。(参照元:WIKIBOOKS)

(1)経営目的に関連しない価値の減少

支払利息、工場で未稼働設備の減価償却費

(2)異常な状態を原因とする価値の減少

⇒とにかく異常なもの

(3)税法上とくに認められている損金算入項目

⇒試験での出題可能性低いのでスルー

(4)その他の利益剰余金に課する項目

⇒法人税などの税金、配当金などの純資産で動くもの

これだけチェックしておけば、万が一出た場合でも十分です。

■製造原価の分類

次に、製造原価の3つの分類。それぞれの原価計算の領域に関わってくる大事な分類です。

大きく分けると「形態別」、「製品との関連別」、「操業度との関連別」の3つに分類できます。

(1)形態別分類

財務会計における費用の発生を基礎とし、どのようなものに対して支払った費用なのか?で分類します。

製造原価の分類の中でも基本的な分類です。

1.材料費

2.労務費

(注)製造に関わらない、営業マンの給与は販売費、本社の事務職員などの給与は一般管理費です。

3.経費

直接経費は「外注加工賃」と「特許権使用料」など限られたものしか無く、差異分析しても改善の余地が少ないです。そのため、直接経費の差異分析は問われないんですね。

(2)製品との関連における分類

製品に対して跡付けできるか?で分類します。

上図の赤枠の「直接〇〇費に何があるのか」を先ず覚えて、それ以外は間接費と区別しておきましょう。

1.製造直接費

消費した原価が製品に個別・直接的に計算できるもの。

2.製造間接費

消費した原価が各製品に共通的に発生するもの。

形態別分類と製品との関連別分類をまとめると以下の表になります。

製造原価の分類が出題されたら、問題用紙の余白にサッと書けるようにしておくと解きやすいです。

※直接材料費以外を、まとめて「加工費」といいます。

製造原価の分類による原価計算の問題に紐づくポイント

・個別原価計算は、「製造間接費」の配賦がポイントです。

・総合原価計算は、「直接材料費」と「加工費」に分類して計算することがポイントです。

・標準原価計算は、「直接材料費」と「直接労務費」と「製造間接費」の原価差異がポイントです。

(3)操業度との関連における分類

1.変動費

工場の操業度の増減に比例的に増減する原価

2.固定費

工場の操業度の増減に無関係に発生する原価

実務的には、発生するコストの多くは操業度との関係が不明確なので、各勘定科目ごとに半ば強引に固定費と変動費のどっちかに分類してしまいます。この方法を勘定科目法といって、例えば中小企業庁の「中小企業の原価指標」を参考に分類したりします。(参照元:中小企業庁

2次試験のCVP分析ではその他、高低点法による固変分解が出題(H15とH19)されていますので、機会があればまたご紹介したいと思います。

ちょっとブレイク

原価計算の目的は、財務諸表を作成するだけでなく、販売価格を決める上で目標原価を考えたり、経営の意思決定に役立てるものでもあります。

駄菓子菓子・・・だがしかし、(カワサンごめん、どうしても使いたかったっ)

世の中には物の価値よりも原価が高い物が存在したりしますね。例えば、1円玉の原価はいくらでしょうか。

調べてみると、造幣局では正式な原価を発表していないのですが、1円の原価は約3円とか言われています。

もしそうだとすると1円玉は作れば作るほど赤字になってしまいます。

キャッシュレス化が進む日本ですが、先進国と比べるとまだまだ遅れているようです。

このような原価を削減するためにも更にキャッシュレス化を加速させてほしいですね。

■過去問で確認しよう

〇H27第6問 原価の目的・分類

×ア:総原価は、製造原価、販売費、一般管理費の合計なので誤りです。

×イ:原価計算は財務諸表の作成だけではなく、原価管理や利益管理、経営判断などその他の目的にも使うことができますので誤りです。

×ウ:製造業のみならず、非製造業でも当然に必要とされる計算手続きですので誤りです。

〇エ:材料費、労務費、経費は形態別分類と言われ、費用の発生を基礎とする分類です。

〇H24第第6問 原価の分類、非原価項目

×ア:支払利息は営業外費用に計上されるので誤りです。原価計算基準では経営目的に関連しない価値の減少として非原価項目とされています。

×イ:任意積立金繰入額は費用でなく、純資産で動くため誤りです。原価計算基準ではその他の利益剰余金に課する項目として非原価項目とされています。

〇ウ:製造部門で働く従業員の福利厚生費は経費に該当し製造原価に含みます。

×エ:臨時多額の退職手当は異常なものなので誤りです。原価計算基準では異常な状態を原因とする価値の減少として非原価項目とされています。その他、固定資産売却損や除却損などが該当します。

〇H29第10問 製造原価の分類

×ア:直接工賃金であっても、間接作業時間や手待ち時間は間接労務費ですので誤りです。直接工賃金且つ直接作業時間の場合のみが直接労務費です。

×イ:経費は、製造原価のうち材料費・労務費以外の費用のため誤りです。なお、本社建物や営業車両の減価償却費は販売費一般管理費に含みますが、ここでは製造原価の形態別分類が論点ですので、製造に直接関わる機械設備等の減価償却にあたるため間接経費となります。

〇ウ:製品に直接関連するものを直接費、製品に直接関連せず共通的に発生するものを間接費といいます。

×エ:加工費は、直接材料費以外の原価要素をいうため誤りです。

〇H25第9問 製造原価の分類、労務費、経費

〇正解イ

aは直接経費、bは間接労務費、cは間接労務費、dは費用ではなく負債、eは割増賃金も賃金に含むため労務費です。

dの判断が難しいですが、aが経費と瞬殺で判断できるため、アかイに絞れます。bの雑給は労務費と分かるため、消去法でイを選ぶことができますね。

おまけ(労務費の計算)


私は、原価の基本分類の中で、労務費(賃金)の計算が苦手でした。もしかしたら同じような悩みのかたがいらっしゃるかも?と思いましたのでご紹介してみます。

■賃金の支払と消費

原価計算で仕訳の問題は出ないですが、賃金の支払と消費のポイントだけ確認しておきましょう。

当月賃金消費額=当月賃金支払額+当月末未払額-※前月末未払額

※前月末未払は、当月の月初未払と同じ意味です。

労務費(賃金)の計算は、給与計算期間(支払額)と原価計算期間(消費額)のズレによる未払の調整がポイントです。

(例)給与計算期間は20日締めの25日払い。原価計算期間は月初・月末。

当月の賃金支払額が5,000円で、前月末の未払額が400円、当月末の未払額500円だった場合の当月の賃金消費額(労務費)はいくらでしょうか?

先ほどの計算式を以下のように変形させて覚えたほうが分かりやすいです。

当月賃金支払額+当月末未払額=※前月末未払額+当月賃金消費額
下図の2本の横棒のように、当月支払と当月末未払をセットに、前月末未払と当月賃金消費をセットにして覚えます。

計算は、上図のようなBOXを書き、左側に当月支払と月末未払のセットを入れ、右側に前月末未払と当月消費のセットを入れて計算します。

すると、左側と右側の差額で当月賃金消費額(労務費)は5,100円となります。

■過去問で確認しよう。

H20年第10問でこのような出題がありました。

上記で紹介した月次の消費額の計算ではなく年次の計算ですが、同じBOX図で算出することができます。

左側、当期支払額11,100千円とセットなのは当期末未払額2,500千円です。

右側、前期末(期首)未払額3,600千円とセットなのは当期消費額でした。

よって差額でAは10,000千円です。

労務費の計算の問題は頻出ではないですが、万が一出たときに上記の計算を思い出して頂けたら幸いです。

今回は以上となります。お読みいただきありがとうございます。
ぴ。でした。


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こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

(過去記事はこちら

 

昨日のべりーの記事でもありましたが、最近当サイトに新規で訪問して下さる方が増えているようです。ありがとうございます。

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当サイト「中小企業診断士試験 一発合格道場」は、中小企業診断士試験の合格を目指す方向けに、代々の合格者が勉強のコツ診断士としての活動の様子などを書き綴っています。

受験生以外の方も、中小企業診断士という存在に少しでも興味を持って頂けたら嬉しいです^^

 

 

さてさて、おととい5月8日は、中小企業診断士試験の申込期限でしたね。

専用の払込用紙を握りしめて郵便局まで振り込みをしに行った皆様、お疲れ様でした。

さぁ、申し込んだからにはあと2ヶ月、腹をくくって勉強しましょう。

私自身、昨年の5月に10代目かわともさんの記事を読んで「うん、3ヶ月死ぬ気で勉強しよう!」と鵜呑みにした 腹をくくった結果、運よく合格することができました。

今年に関してはあと2ヶ月です。泣いても笑ってもあと2ヶ月。やってやりましょう。天は自ら助くる者を助く。

 

 

本日は【渾身】有形固定資産の一生からみる財務会計(後編)と題して、(前編)に続いて有形固定資産に絡む論点を確認していきたいと思います。

前編はこちら

 

その前に、ざっくり前編の振り返りを。

前編では、長期借入金を借り入れて10,000,000円の機械を買いました。

期初に購入し、即事業に使用し、メンテナンスしたりしながら使用しております。

 

前編で

1.購入の検討

2.有形固定資産の購入

3.有形固定資産の使用と修理

をみてきましたので、今回は

4.決算処理

5.処分(除却・売却)

をみていきたいと思います。

 

 

4.決算処理

さて、新しい機械を導入して、初めての決算期が来ました。

この機械の減価償却費を計上し、長期借入金を一部返済しましょう。

 

◆減価償却◆

ここでは定額法で考えます。

ご存知の方も多いと思いますが、「こういう機械なら耐用年数は10年」というように、減価償却の計算に用いる耐用年数はちゃんとルールが決まっています。

ここでは、耐用年数10年、残存価額0円、期初に取得したものとします。

今期の減価償却費は

(10,000,000-0)÷10=1,000,000 円となります。

 

【仕訳】  (単位:千円)

減価償却費   1,000 減価償却累計額  1,000

 

※間接法を使っています。

 

減価償却については、10代目そーやさんの記事もおもしろくてためになります。

減価償却がちょっとだけ好きになるお話 by10代目そーや

 

減価償却費の計上だけだと簡単なのですが、試験問題では他の要素との組み合わせて聞かれることが多い
です。
令和元年度の第2問は圧縮記帳とのコンボ問題、同じく令和元年度の第8問は繰延税金資産とのコンボ問題でした。

↓令和元年度 第2問

(出典:中小企業診断協会ホームページ、以下同じ)

圧縮記帳は「補助金=圧縮損の金額」、「減価償却は圧縮後の(減額された)固定資産価額で計算する」の2点を覚えておけば、試験対策上は問題ないと思います。

正解は

 

↓令和元年度 第8問

決算にあたり計上した減価償却費:(1,200-0)÷4=300千円。

税法上の計算に従った減価償却費:(1,200-0)÷6=200千円。

税法上の計算の方が費用が減る⇒利益が増える⇒今期の税金が多くとられる⇒その代わり将来の税金が軽減される ということで、繰延税金「資産」になります。

また、金額は税率が30%なので(300-200)×30%=30千円となります。

よって、正解は

 

他にも、平成25年度の事例Ⅳで200%定率法が出題されたりと、たかが減価償却、されど減価償却、軽視できない論点であります。

パニック回避のため、簡単な問題でもボックス図を書いて整理するなど、取り組み方を決めて確実に得点できるようにしましょう。

 

 

◆借入金の返済と利息の支払い◆

新規機械導入のために銀行から借りた1,000万円は、毎年期末に利息を支払い、200万円ずつ返済するものとします。

まず、利息の支払いです。

仮に利率を1%とすると、支払利息は

10,000,000×1%=100,000円となります。

 

【仕訳】 (単位:千円)

支払利息    100 現金  100

 

ちなみに、支払利息は(借入金残高)×(利率)で計算するので、毎年返済していけば、徐々に利息が少なくなっていきます。

 

 

次に、借入金の返済です。200万円返済しましょう。

 

【仕訳】(単位:千円)

長期借入金   2,000 現金  2,000

 

 

 

【P/L,B/S,C/Fの動き】

P/L減価償却費という費用(売上原価)を計上し、支払利息という費用(営業外)を計上します。

なお、新規機械導入の効果が出ていれば、売上高は導入前と比較して増加しているはずです。

 

B/S:左側は、減価償却により、有形固定資産が減ります(厳密には減価償却累計額=資産の控除が増えます)。

また、借入金返済利息の支払いにより、現金が減ります

右側は、借入金返済により固定負債が減ります

また、減価償却費と支払利息は費用なので、P/Lを通って純資産(当期純利益)に影響します(理屈ではその分純資産が減ります)。

 

C/F:新規機械導入の効果が出ていれば、営業CFは増えているはずです。

利息の支払により、営業CFマイナス方向に動きます。(支払利息は営業CFです!)

借入金返済により、財務CFマイナス方向に動きます。

 

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5.処分(除却、売却)

この機械を5年間使ったところで、もっと良い性能の機械が出たため、買い替えることにしました。

捨てるのももったいないので引き取り先を探したところ、知り合いの社長さんが400万円で買ってくれるというので、売ることにしました。

売却や除却など、有形固定資産を処分する際は、「それって財務上、得するの? 損するの?」ということを考える必要があります。

帳簿上の簿価(取得価額―その時点までの減価償却費)と実際の売却価格を比べて、売却価格の方が高ければ「得する=売却益が出る」と考えるわけですね。

この場合、まず当該装置の帳簿価額は

10,000,000-(10,000,000-0)÷10×5=5,000,000円です。

 

買い取り価格は4,000,000円なので、

5,000,000-4,000,000=1,000,000円の損が出ます。

 

【仕訳】

減価償却累計額     5,000,000 機械装置    10,000,000
現金             4,000,000
固定資産売却損     1,000,000

 

蛇足ですが、機械を除却する際の撤去工事費用なんかも「固定資産除却損」として計上します。

 

なお、固定資産の売却に関しては平成30年度の第2問でばっちり出題されています。

→正解は

 

【P/L,B/S,C/Fの動き】

P/L固定資産売却損という費用を計上します(特別損失になります)。

 

B/S:右側は、機械の売却により、有形固定資産が減ります

売却時に現金を受け取っているので、流動資産が増えます

左側は、固定資産売却損は費用なので、P/Lを通って純資産(当期純利益)に影響します(理屈ではその分純資産が減ります)。

 

C/F有形固定資産の売却により、投資CFプラス方向に動きます。

 

 

ということで、最後に、この過去問を解いてみましょう。

 

【令和元年度 第12問】

ここまでの内容が理解できていれば、解けるはず!

キャッシュフローとB/S、二つの切り口から聞かれていますが、一つずつ整理していけば難しくありません。

まず、キャッシュフローです。

「有形固定資産を売却してキャッシュを得た」、これは投資活動によるキャッシュフローです。キャッシュが増えたので、プラスです。

「キャッシュを使って長期借入金を返済した」、これは財務活動によるキャッシュフローです。キャッシュが減ったので、マイナスです。

 

一方、B/Sでは①固定資産が減り、現金(流動資産)が増える ②現金(流動資産)が減り、長期借入金(固定負債)が減るという二段階の動きがあり、結果的に固定資産と固定負債が同じだけ減ってバランスしています。

そのため、流動比率には変化がなく自己資本比率は上がります

 

以上より、が正解となります。

いかがでしたか?

 

 

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

(渾身シリーズがこんなに大変だったとは……。二度と書けないかも)

 

 

最後に、少し気が早い話ですが、本番に向けた体調管理も、そろそろ気にしてみましょう。

一次試験は炎天下の真夏に実施されます。

(例年は8月、今年は7月)

朝、試験会場に行くだけでも汗だくなのに、そこからクーラーの効いた寒い部屋で午後まで試験を受けるのです。

私は当日になって「知力以前に体力勝負じゃないか!!」となかばヤケクソになりましたが、以前からそのつもりで過ごしていれば、そんな事態は避けられたと思います。

(事実、これに懲りて二次試験の前は筋トレとかしました。いやほんとに。)

特に今年は体がなまりがちだと思いますので、体力に自信の無い方は、気分転換を兼ねてランニングや自宅でできる筋トレ等を日々取り入れることをおすすめします。

勉強で背中がばりばりになるので背筋とか……。

さてさて、明日はいけちゃんの登場です。

いけちゃんの記事は毎回、中小企業診断士としての矜持と細やかな心配りにあふれていますよね。

明日もお楽しみに!

 

ではでは、引き続き一緒に勉強がんばりましょう~^^

 

 


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それでは、引き続き一緒に勉強頑張りましょう~。

twitterもよろしくお願いします。

 

こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

(過去記事はこちら

 

月曜日です。皆さま、本当に毎日お疲れ様です。

通勤されている方も、テレワークの方も、自宅待機の方も、家でするお仕事の方も、学生さんも、ほんとに毎日お疲れ様です。

土日だって、いつものようにお出かけって訳にもいかないし。

ゴールデンウィークの過ごし方だって悩みの種。

疲れますよねぇ、今の状況。

 

勉強が気分転換になる方は、ゾーンに入るまで勉強するもよし。

勉強が手に付かない方は、それはそれでいいと思います。

今の至上命題は、「心身ともに健康でいること」です。あなたも私も。

もう一度言いますよ! 心と体の健康が一番ですから。

勉強はそれぞれのペースとタイミングで大丈夫です。

 

さて、先日のオンライン春セミナー(略してオン春)で、「財務・会計の攻略方法を教えて下さい」という質問を頂きました。

昨日のベリーの記事でも攻略法をたっぷり紹介しているので、こちらもぜひ。

 

財務・会計攻略法というと、一つには簿記の勉強をするというのがあると思います。

先日オン春で、さいちゃんも言ってましたね。

 

私も簿記学習に賛成です。

一応、仕事の関係で簿記2級までは持っているのですが、仕訳や原価計算、財務諸表の成り立ち等は診断士の「財務・会計」の範囲と重なるので、2級を持っていると診断士の学習がラクです。

たとえば2ヶ年計画で合格を目指している方は、今年は簿記2級の取得を目標に勉強するのも良いと思います。

簿記の試験は年に3回あるので、受験機会が多いのも魅力です。

 

 

もう一つはずばり、実務を経験することですが、「そんなの今の職場じゃ無理だよ!」という方も多いと思います。

実務の何が良いかというと、問題演習のような断片の知識だけでなく、全社的な視点や項目と項目の関連性、中長期的な時間の連続性を体験する中で理解が深まることです。

 

なんとかそれを記事で再現できないか……と考えた結果、本日のテーマは

【渾身】有形固定資産の一生で考える財務・会計(前編)になりました。

書き始めたら長くなったので、次回(後編)もあります。

「一生」というのは、つまり企業に選ばれて、導入されて、減価償却されたり修理されたりしながら使われて、売却or除却されるまでの一連の流れのことです。

 

有形固定資産、何でもいいんですけど、ここはひとつ「工作機械」でいってみたいと思います。

マシニングセンタでもレーザー加工機でも、好きな工作機械を想像して読んでみて下さい。

「そんなん知らん」という方は、ポチっとボタンを押したら自動で金属を削ってくれる機械を想像して頂ければ。

適宜注をつけてはいきますが、全体的に簡略化しておりますので、厳密さというよりは「流れ」や「全体像」をつかむための記事としてお読み頂ければと思います。

 

 購入の検討

それではさっそく、工作機械を買いましょう。

どんな機械がいいのか、スペックは、用途は、それによって生産性はどれだけ上がるのか。

カタログを見ていると心が躍ります(多分)。

購入にかかる資金と導入によって得られる効果を、お金ベースで検討します。

これが意思決定会計です。

 

◆意思決定会計◆

いきなり他力本願で恐縮ですが、意思決定会計については過去の良記事があるのでそちらをご参照下さい。

なぜなら、これだけで今日の記事が終わってしまうような重量級の話題のため……。

それと、意思決定会計は一次・二次とも重要論点ですが、配点からすると二次試験が本戦です。

なので、その時にまた取り上げましょう。

 

財務会計:意思決定会計を得点源にする! (by初代ふうじんさん)

 

超シンプル事例でNPV・IRRに慣れてみる (by10代目どいこうさん)

 

なおさんの2次試験 解答&解説:令和元年度事例Ⅳ(by10代目なおさん)

(令和元年度=2019年度の二次試験事例Ⅳ 第3問は、新規設備導入に関する設問でした)

 

平成29年度=2017年度の事例Ⅳ 第3問でも設備更新に関する問題が出ていますので、二次試験でも重要論点だということは、くれぐれも覚えておきましょう。

 

 

【仕訳】

特にありません。まだ検討しているだけですから。

 

【P/L,B/S,C/Fの動き】

P/L,B/S,C/Fとも、特に変化はありません。

 

 

 有形固定資産の購入

新規機械導入の効果を十分に検討したうえで、この機械を購入することにしました。

仮に購入価格を1,000万円としましょう。

1,000万円……自社の事業規模からすると大金なので、銀行からお金を借りることにします。

借入金の発生です。

短期借入金か、長期借入金か? 即答できますでしょうか?(答えは後ほど。)

 

無事銀行から1,000万円を借り入れることができたため、念願の新しい機械を購入しました。

※当該機械は期初(3月決算の場合は、4月1日)に導入し、その日から稼働することとします。

 

では、このときの仕訳と、P/L、B/S、C/Fの動きを見てみましょう。

 

【仕訳】  単位:千円

①銀行から資金を借り入れた時

 借方:(現金)10,000       貸方:(長期借入金)10,000

※「普通預金」「当座預金」で仕訳を行うこともあります。その場合は借方が「普通預金」「当座預金」になります。以下同じ。

※以下、借方/貸方は省略します。

 

新規機械などの設備投資に使うのは、長期借入金です。

B/S上では返済期間が1年を切ったものは流動負債になるのでややこしいですが、ざっくり、短期借入金は買掛金の支払いや人件費等の日々の運転資金、長期借入金は設備投資等の長期投資資金といったイメージです。

ちなみに、長期借入金は貸す方のリスクも相対的に高くなるので、審査が厳しく、金利が高くなる傾向にあります。

そのため長期借入金の形で借りて運転資金に使っても悪くはないですが、すぐ返せる予定の資金は短期借入金の条件で借りるのが普通ですかね。

 

②機械を購入した時 単位:千円

 (機械装置)10,000       (現金)10,000

 

【P/L,B/S,C/Fの動き】

P/L:特になし ※借入金の支払利息は、期末に発生するものとします。

 

B/S:有形固定資産(固定資産)と長期借入金(固定負債)が増える

念のため、①と②を細かく見てみましょう。

①銀行からお金を借りた時

現金が増え、長期借入金が増えます。

 

②機械を購入した時

現金が減り、有形固定資産が増えます。

 

この結果、機械装置という有形固定資産が増え、長期借入金という固定負債が増えました

 

 

C/F:①で財務活動CFが増える動き、②で投資活動CFが減る動き。

銀行から借りた1,000万円をそのまま機械の購入にあてているので、キャッシュの残高としてはプラマイゼロです。

ただし、「営業活動CF」「投資活動CF」「財務活動CF」のどこがどう動くのかは、しっかり確認しておきましょう。

 

 

◆ソフトウェアに関する会計知識◆

関連項目として、無形固定資産であるソフトウェアの資産計上方法もチェックしておきましょう。

平成30年度に出題されています。

(引用元:一般社団法人 中小企業診断協会HP)※以下同じ

【平成30年度 第5問】

(図はクリックで拡大します。)

 

→正解はア。

細かいので覚える必要はないですが、選択肢アの「機械装置等に組み込まれたものを除き」というのは、ソフトウェアであっても機械装置に組み込まれたものは、原則、機械装置(=有形固定資産)として資産計上されるということです。

ですが、この問題はイ~エの選択肢を消していくことで対応可能と思います。

 

 

 

◆資金調達◆

もう一問、資金調達に関する知識の整理は大丈夫ですか?

令和元年度の第20問が資金調達について問う設問でした。

【令和元年度 第20問】

→答えはエです。

 

資金調達は、覚えることも少ないですし、覚えていれば瞬殺できるので、おさえておきましょう。

どうやって覚えるか? この図をメモ用紙に10回~20回書けば覚えます。

(すみません、ド根性系の文系なので、こんなことしか言えなくて。)

書きましょう。手を動かして覚えましょう。

余談ですが、私は「手を動かして覚える系の知識」は項目を書き出しておいて、忘れた頃にセルフ抜き打ちテストをしていました。

突然、「標準偏差の求め方、覚えてる?」とか自分に問題を出すのです。

皿回しのいちバリエーションと言えるかもしれません。

 

 

 有形固定資産の使用と修理

ついに、念願の新しい機械が工場に導入されました。

作業の効率が上がり、利便性や安全性も向上して従業員もニコニコです。

 

◆労働装備率◆

従業員……機械……ここで「労働装備率」という単語が浮かんだ方。

素晴らしいです。勉強の成果が出てきているんじゃないでしょうか。

 

改めて、「労働装備率」とは? おさらいしましょう。

「率」と言いつつ単位が「円」であることに注意して下さい。

 

労働装備率は、平成30年度に他の指標と絡めて出題されています。

【平成30年度 第10問】

※下線は私が引いています。

 

→ウが正解ですね。

有形固定資産が増、従業員数が減なので、これは瞬殺問題でした。

 

 

 

◆設備保全◆

ついでに、運営管理の出題範囲ですが、「設備保全」についても確認しておきましょう。

工作機械を安全かつ精度を保って使用するためには、日々の保全が欠かせません。

令和元年度 運営管理の第18問で保全活動の問題が出ました。

【令和元年度 運営管理 第18問】

→正解はイです。

設備保全については、平成30年度にも出題されていましたね(第19問)。

さらに、こちらの記事もチェックして下さい!

【渾身】設備保全のあれこれ (by 8代目たっしーさん)

 

不幸にも機械が故障してしまい、業者に修理を頼むとどうなるでしょうか。

修理代は50万円、現金で支払いました。

 

【仕訳】単位:千円

 修繕費  500            現金  500

 

【P/L,B/S,C/Fの動き】

P/L:修繕費という「費用」が発生しているので、売上原価が増えます

 

B/S:左側は、現金が減ります。右側は、普段ここだけ取り出して考えることはあまりないですが、理屈でいうと純資産が減ります

実際には、P/Lで費用が増えたので、その分当期純利益が減り、それがB/Sの純資産に影響するという流れになります。

このあたりのことは、岩塩のこちらの記事に詳しく書いてあります。

【診断士1次試験】財務会計初学者は項目間の”繋がり”を意識しましょう

 

C/F営業活動CFがマイナスの動き

機械の修繕は本業での費用発生なので、営業活動CFにカウントされます。

 

以上、前半はここまでです。

4.決算処理

5.処分(除却・売却)

については、後編でみていきますので、お楽しみに。

 

いかがでしたでしょうか?

今回の記事が、すらすら読めて、過去問もすらすら解けた方、素晴らしいです。

本番までその実力をキープすべく、「皿回し」を続けて下さい。

理解が曖昧な論点、記憶できていなかった論点が見つかった方は、そこを重点的に潰しにいきましょう。

大丈夫、まだ本番まで2ヶ月以上あります。

落ち着いて、一つずつ潰していきましょう。

 

明日はいけちゃんの登場です。

GWを前に何をすればいいか分からなくて途方に暮れ気味のあなた。

ぜひ、明日のいけちゃんの投稿をチェックしてみて下さいね。

 

 

それでは、引き続き一緒に勉強頑張りましょう~。


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合格に十分な実力発揮の準備

✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?

おはようございます。べりーです。
(前回までの記事はこちら

1次試験の直前期に入ってからおよそ1カ月が経ちました。
本試験まで残り2カ月+2週間といったところで、例年であれば5月の第3週とか第4週に当たる時期です。
多年度生の方は「5月が終わる頃」と聞くと内心ギョッとしたり・・・、ないでしょうか?!

残り2カ月半の今の備え

TACのカリキュラム的には、完成答練の1周目が明日の「中小」で一巡するタイミングのようですね。
独学の方は5月と6月にどれだけ過去問を回しまくって知識を仕上げきるか、4月の内に計画することをお勧めします。

中にはまだインプットの途中だよ💦という方もいらっしゃるかもしれません。私の初年度も過去問に着手できたのが6月第2週からでした。インプットに想像以上に時間を費やしてしまい当時は焦り💦しかありませんでした。

でも大丈夫です、今ならまだ2カ月半あります。
そのままインプットを続けても間に合わせる自信があるか、それとも過去問中心の「アウトプット学習」へ無理矢理にでもシフトして間違えた問題や知識が曖昧な問題のみテキストに帰る方式で知識を積み上げていくか、今後の学習の方向性について意思決定した上でゼンマイを巻き上げて下さい。

いわずもがなですが1次試験の直前2カ月間というのは本当に重要な期間です。今一度ご自身の現在位置を俯瞰して確認し、どのように過ごすかを考えてみて下さい。

 今年の1次試験は難化が予想されています。
ですが、残りの期間でやるべきことは変わらないと思っています。
まずは各科目ごとの論点を俯瞰して橋げたを構築し、理解不足や苦手な論点を補強します。
令和2年の難化予想と橋げた構築の記事はコチラ

 各論点ごとの橋げたを強固にするため、必勝問題(TAC過去問習のABCランク問題、同友館過去問マスターのABランク問題)の正答率を上げることに集中して下さい(必勝問題による得点積み上げ方の記事はコチラ①コチラ②)。

著作権フリーイラスト, ベクター, EPS, 人形(ドール), 達磨(だるま), 縁起物

 

 そして、かつて”荒くれもの”であった経済学と財務会計については、超難化した下記の過去問で「難化した場合のレベル感」を知っておいて下さい(科目ごとの難易度の変遷に関する記事はコチラ)。
過去問の問題と解答は中小企業診断士協会のホームページからダウンロードできます。

◆経済学
平成25年度(問題正答)、平成22年度(問題正答
※平成22年度の第18問は没問(全員正解)です

◆財務会計
平成26年度(問題正答)、平成24年度(問題正答
※平成26年度の第11問目は没問です


(一昔前の経済と財務のイメージ)

今は「1次本試験までの過ごし方」を意思決定するのに最適なタイミングだと思うので、上記の通りチェックポイントごとにこれまでに書いた記事をまとめさせていただきました。
サンプルとしてご活用いただけますと幸いです。

 

経営分析指標とは

財務会計の分野で、経営分析に使われる指標です。
主には「収益性」「効率性」「安全性」「生産性」の切り口で主に貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)を分析し、経営状況を把握するために用います。

P/Lを用いた「収益性分析」の財務指標は会社の業務でも身近に使われているかもしれません。「売上高総利益率(粗利率)」とか「売上高販管費比率」等の収支のバランスを分析する指標です。
一方、診断士の学習範囲にはB/Sを用いて資本構成の「安全性」を分析したり、収入や付加価値と投下資本のバランスを評価する「効率性」「生産性」が含まれます。

この「経営分析指標」、試験のための勉強かと思いきや、とんでもありません。
中小企業診断士試験の学習内容に実務に役に立たない知識はほぼありませんが、経営分析指標は「最重要の知識」と言えます。
実際、私も2月に実務補習(診断士として登録するために必要な実務研修のようなもの)に参加しましたが、財務指標を用いた経営分析は診断実務の一番最初に行いました。
さすがに1次試験のように手計算することはありませんが、財務諸表のデータを流し込んで自動計算されてきた指標を分析し、診断先企業の「客観的な状況」を把握することは実務でも頻繁に行います

ということで財務会計の中でも1次試験、2次試験ともに毎年必ず出題される「経営分析指標分析」の問題について、今回と次回の2回に分けて取り上げたいと思います。

 

1次試験の経営分析指標問題

1次試験の場合、経営分析指標は計算問題として問われることがほとんどです。
そして計算が多い💦、結構多い💦、割り切れず焦る💦、まともに取り組んだら大変な時間を要します。
「前期に対し当期が改善したか悪化したか?」と問われたら「前期」と「当期」の財務指標を計算して比べなければなりません。
更に出題形式が「財政状態に関する記述として最も適切なものはどれか」で
ア 固定比率は改善している
イ 自己資本比率は改善している
ウ 正味運転資本は減少している
エ 流動比率は悪化している
ときたら・・・、「ハイ、8回計算決定」です。

1次試験は計算機の持ち込みがNGなので、これを筆算で計算しなくてはなりません。

まず前提です。

経営分析に必須の「財務指標」は必ず理解し記憶する

STEP1:分類と指標の組み合わせが理解できていること

収益性といえば「売上高総利益率」「売上高営業利益率」…
効率性といえば「棚卸資産回転率」「有形固定資産回転率」…
安全性といえば「当座比率」「自己資本比率」…という具合です

STEP2:各指標の計算式が頭に入っていること

各指標の計算式はテキストを読んで必ず理解し暗記してください
(「理解」は次回の2次試験編で少し解説したいと思います)

以上がクリアとなった前提で実際の問題を見たいと思います。

 

令和元年 第11問の場合

いかがでしょうか。実際に解いてみましょう。

 

(設問1)について

固定比率=固定資産÷純資産×100
=108,000÷(50,000+40000)=120(%)でウが正解です。
「固定資産に商品を含めない」や「分母に長期負債を含めない」(固定長期適合率と混同しない)といった知識要素はありますが、「瞬殺すべき問題」です。

(設問2)について

本問のように「2期2年間を比較するパターン」や「当社と他社を比較するパターン」は、どうしても複数回計算する必要があります。

まず「総資本営業利益率」は上昇したのか、低下したのか。
総資本営業利益率=営業利益÷総資本×100ですから

20X1年:16,000÷160,000×100=10% 式
20X2年:21,000÷200,000×100=10.5% 式

よって「総資本営業利益率は上昇した」ためアかイに絞られます。

続いて「ア 売上高営業利益率が上昇」なのか「イ 総資本回転率の上昇」なのかを見ます。

まずは売上高営業利益率です。営業利益÷売上高×100です。

20X1年:16,000÷128,000×100=12.5% 式
20X2年:21,000÷210,000×100=10% 式

売上高営業利益率は低下しています。
続いて総資本回転率です。売上高÷総資本です。

20X1年:128,000÷160,000=0.8回 式
20X2年:210,000÷200,000=1.05回 式

総資本回転率は上昇です。
よって、答えはイとなります。

・・・計算6回。計算機が使えれば何てことないですが、1次試験は計算機NGなので骨が折れます。
っていうか、財務会計の持ち時間60分で全25問解くためには単純計算で1問あたり2分20秒しかないのにこんなに計算してたら大変です。
さらにアラフィフで注意力散漫、ミス多発、計算スピードも遅くなった自分が「6回の計算」にチャレンジした見返りが他の設問と同じ「4点」というのはコスパが悪すぎる...こう考えた私は次のように決めました。

経営分析指標の比較問題に関するMYルール

ルール1:1周目は飛ばして3周目か4周目に解く
ルール2:計算しない

 

ルール1:1周目は飛ばして3周目か4周目に解く

自分の場合、1次試験の財務会計は3~4周回転して解くイメージで臨みました。

1周目「瞬殺できる必勝問題」のみを開始30分間で解きそれ以外は躊躇せず飛ばす ※疾走感が重要!
2周目は残った知識問題とピンと来る計算問題を解く
3周目は気合の要る計算問題を解く

開始後30分間が勝負、ここで解くべき問題を解ききり得点の土台を作ります。
逆ザヤ沼問題は3周目か4周目に後回しです。

財務指標の単純な計算(上記のR1年第11問設問1)は1周目か2周目で瞬殺。
財務指標の比較問題(上記の設問2)は逆ザヤ沼問題と予め判断して臨み、去年の本試験では私は最後に解きました。

ルール2:計算しない

計算を6回もするのは大変です。時間もかかればミスのリスクも高まります。
なので、財務指標の比較問題は可能な限り計算するのをやめました。

※以下のことを当たり前にできている方と、1つ1つ計算しても問題ない方はどうかご了承下さい。

例えば上記の令和元年の第11問(設問2)は次のように考えます。

 

(設問2)について

まず「総資本営業利益率」は上昇したのか、低下したのか。

こう書きます。百分率計算の「×100」を約分したのが下段です
左辺は「10」、右辺は「10超え」と一目瞭然です。
なので「X2年は上昇」と分かります。なので「アかイ」に絞ります。

続いて売上高営業利益率は上昇したのか下降したのか。

こう書きます。×100を約分したのが下段です
今度は右辺が「10」で、左辺は分子が12,800より大きいので「10超え」と一目瞭然です。
なので「X2年は低下」と分かります。

最後に総資本回転率です。

これは…この時点で左は「1未満」、右は「1以上」と分かります。
分母の方が大きければ「1未満」、分子の方が大きければ「1以上」ですから。
つまり「X2年は上昇」であり答えは「イ」と分かります。

このように分数のままで左辺と右辺を比較することで「計算しない」を可能にする考え方です。
どうですか?だいぶ瞬殺な感じが出てきたと思いませんか?

目的は何か?
選択式の1次試験は、2次試験のように計算結果の数値を「記述」する問題ではなく、X1年とX2年のどちらが大きいか?が選べればいいので、「分数にして見比べたらどちらが大きいかが分かる」のであればそれでいいのです。

 

平成28年 第9問の場合

※財務諸表は省略します

(設問2)財政状態に関する記述として最も適切なものはどれか。

 

ア 固定比率は改善している

左辺は1以下(分母が大)、右辺は1以上(分子が大)です。
したがって右辺の方が大きい。
「固定比率は値が小さい方がGood」なので「固定比率は悪化している」ためアは✕です。

 

イ 自己資本比率は改善している

どちらも分母>分子なので「1以下」です
それぞれ分母と分子を比較すると、右辺は分母が分子の倍以上。
左辺はそこまで差がないため左辺の方が大きいことになります(実際に計算した結果は左辺は75.5%、右辺は45.6%)。
よって「自己資本比率は悪化している」ためイも✕です。

 

ウ 正味運転資本は減少している

正味運転資本=流動資産-流動負債であるため単純に計算して「増加している」ためウも✕です。

 

エ 流動比率は悪化している

左辺は分子が分母の倍以上なので「2以上」。
右辺は「2未満」なので「流動比率は悪化」しているためエは〇です。

よって正解はエ。どうでしょう。計算らしい計算をしておらず分数を比較しているだけです。

今回の直近の2問は「計算なしで見比べ」して対応できましたが、左辺と右辺の差がより僅少である場合は、このほかに
「分母か分子を公約数でそろえて比較する」とか
「約分して分母や分子をそろえて比較する」
といったやり方でも計算を最低限に抑えることができます。
ただし、
もし今年が難化年であるなら財務指標問題で時間を取られるのは非常にリスキーです。私だったら瞬殺できないと分かった時点で4周目に回します。

筆算で記述ミスや計算ミスが多かった私はこのように「なるべく分数のまま処理して割り算は最後の手段と心得る」方式を徹底しておりました。

 

1次「経営分析指標」出題形式の類型

1次試験における経営分析指標の出題形式を整理してみました。

①出題頻度:
この論点が毎年出題されていることが分かります。必出です。
2次試験も毎年出題されるため協会が重視していることが明白です。
ただし「時間をかければ正解しやすい問題」が多いためランクAが大半です。

②比較問題:
1番多いのは「比較問題」です。
前年に対して「上昇or低下した」「改善or悪化した」の是非を問う形式です。
上記の「計算しない」がバッチリはまれば瞬殺できます。

③値の算出:
次に多い出題形式であり「〇〇比率の値として最も適切なもの」を選ばせる問題です。
通常「楽勝問題」ですが、平成27年はインタレスト・カバレッジ・レシオが出題されて「ランクC」と受験生を悩ませました。

④所与変化:
所与の条件の変化による影響を答えさせる問題です。
例えば平成29年度の第12問は次の通りです。

固定資産と長期負債が増えるので

a.固定資産が増、自己資本が不変のため固定比率は悪化(✕)
b.自己資本が不変、総資本が増のため自己資本比率は悪化(〇)
c.当座資産は不変、流動負債も不変のため当座比率は不変(✕)
d.流動資産は不変、流動負債も不変のため流動比率は不変(〇)

よってオが正解です。

このように企業活動による資本構成の変化を受けて財務指標がどのように変化するかを問う形式です。
一定間隔で出題されるため、備えておく必要ありです。

⑤生産性の指標:

平成30年度の第10問は「付加価値率」「労働生産性」「労働装備率」「労働分配率」の上昇、低下について「最も適切なもの」を選ばせる問題でした。
2次試験は「収益性」「効率性」「安全性」の3つをバランスよく挙げるのがセオリーですが、1次試験は「生産性」も出題されます。
とはいえ頻度は御覧の通りですので、対応するかしないかはご自身の余力に応じてご判断下さい。

 

まとめ

経営分析指標の問題、1次試験では4点もしくは8点といったところですが、本試験で必出の論点ですから事前の準備ができます。備えたらその分だけ点になる可能性が高いです。今年1次試験が難化した場合貴重な得点源として何とか落とさず取りたい問題です。
ただし、手間と獲得点数が逆ザヤになってはいけないため「4周目に回す」とか上記の「計算しない方法で時間をかけない」など、ご自身に合った対応の準備が必要です。

また同じ財務指標の分析という論点でも、2次試験の事例Ⅳになると「配点25点」など勝敗を左右しかねない存在感となります。
ということで次回は「事例Ⅳの経営分析」に関する記事にする予定です。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

べりーでした。

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皆様こんにちは。3chです。
今日も道場ブログを読んでいただき有難うございます。

今回、カワサンの記事に続いて4月4日のオンライン春セミナー(オン春)の中で、1次試験に関するご質問にいくつか回答させていただきます。あくまで一つの例としてご覧いただければと思います。
私の1次対策はスタディングをメインで使った通信で、科目ごとにいろいろ取り入れておりました。回答は通信教育寄りな観点になりますことをご了承ください。

 

Q1:

過去問について。【重要】、ABC、全て、どの程度取り組めば宜しいでしょうか?

A1:

(取り組み方)

私の場合、スタディングのカリキュラムの中で過去10年くらいの過去問頻出問題に触れたのち、TAC出版「中小企業診断士 2019年度版 最速合格のための 第1次試験過去問題集」(以下、TAC過去問集)で過去5年分を年度毎に時間を測定して解答しました。その後はTAC過去問集で間違えた過去問を中心に繰り返し解きました。

(回した回数)

スタディングとTAC過去問集を合計すると、正解した問題は2~3回程度、不正解問題で重要+A,B,Cランクは正解するまで(最低でも5~6回)、D,E問題は1~2回です。TAC過去問集については年度毎に全体を60分、90分で解くというトライアルは1回だけです。
A,B,C問題は間違った問題は、不正解だった選択肢も含めてなぜこれが正解かを声に出して説明できるレベルまでトライしてました。不正解のところは正解するまで何度でも。

私の場合は、TAC過去問集とスタディングを併用していたのですが、7月後半から、回しやすさからスタディングに絞っていきました。スタディングでは要復習マークを付けて、不正解or要復習問題は本番までに正解するまでスタディングの「横断復習機能」を使って繰り返し回しました。

(参考資料:経営法務の例)
自分にとっては1次は経営法務が苦手で足切りリスクが高かったので、ここだけは集中的にABCランク別に実際に自分の正解率がどうなのか集計してみました。

「正解」は私が経営法務のTBC速習テキストの動画学習を終えて論点別に過去問題も一通り解いたあと、しばらく置いて初めて60分で年度ごとに一通り解いたときのリアルな点数です。(昨年2月中旬頃実施)

興味本位で集計した結果、何よりもCランクの正解率を底上げしないと話にならないという点がわかりました。(DE問題の正解率稼いでいるのは、2回目で印象に残ったことが大きいと思い、あまり参考にならず。)こういった集計をしてみてランク別のおおよそ正答率をつかんでおくのも良いと思います。ただ集計も負担になるので、苦手科目や重点科目だけに絞った方が良いです。

 

Q2:

法務の改正論点について、どのように学習していましたか?

A2:

経営法務が苦手な私の場合、基本的にはTBC速習テキストの動画とスタディングの動画で情報を得ました。改正論点だけに注目したというより、一連の学習の中で重点を置いて学習しました。具体的には、TBC速習テキストの動画を見ながら、改正論点だけは目立つ色でテキストにマーキングし、付箋を貼ってました。1次直前では改正論点の付箋部分は重点的に見直しました。

他には、テキストで学習した後、法務省や特許庁などの公式HPに掲載されている法改正論点の概要のPDF資料を参考資料として読んでました。
Googleで検索すると出てきますが、法改正の概要が端的にまとまっているので、法改正に至った背景を理解し、背景と改正点のつながりをイメージとして記憶することを主目的にしていました。
ただこの資料は全体的な話であり、施行日などにより当年度の試験範囲に含まれる論点かどうかは自分で判断が必要です。ある程度学習が進んでからの方が良いと思います。

直前期にはTACの1次模試で法改正論点が多数出題されたため、私にとっては模試の復習が最も法改正論点の観点を横断的に勉強した機会でした。

(今年の経営法務の法改正論点と取り組み方についてはぴ。の記事が参考になります。)

 

Q3:

TACのスピ問に代えてTACのトレーニングで基礎固めをしても問題ないでしょうか?

A3:

私は財務のみ単科でTACを通学にて受講しておりましたので、財務の基礎固めはTACのトレーニングを使いました。
財務だけしかわかりませんが、TACのトレーニングで概ねスピ問を包含していますので問題ないと思います。
財務はTACスピ問も持ってましたが、結果的にスピ門は1回だけさらっとやったのみで、トレーニングの方が役立ちました。

 

Q4:

経済学がTACの講義を聞いてもまるっきりわかりません。やはり問題演習からおこなうべきでしょうか。

A4:

私の場合、経済はTACではなくスタディングなのですが、勉強を始めた最初は全然理解が進まず、全く同じような状況でした。11代目さいちゃんも私と同じ状況でした。(→過去記事参照

動画を見ると一度わかったつもりになるのですが、いざ問題を解くと全然解けない。当然スピテキを見ても理解が進まないため、問題演習に入る前に通称”石川経済”(「速習!マクロ経済学/ミクロ経済学」)のYouTube動画を2倍速で見て学習しました。
石川経済をやった後は、理論や理屈が理解できましたので問題演習もスムーズになりましたし、スピテキを読んでもすっと頭に入ってくるようになりました。

ただし、私が「速習!マクロ経済学/ミクロ経済学」の初回の動画学習に掛けた時間は計37時間でした。全てを網羅するとどうしても時間が掛かります。この時期からは全体の時間配分と経済の重要度により判断が必要ですが、できるなら時間を確保してやった方が良いと思います。

 

Q5:

動画講座の受け方(倍速とか)とかノートテーキングとか工夫されたことはありますか。

A5:

(動画講座について)

私が主に受けた1次向け動画は、スタディング(1次全般)、TBC(法務)、石川経済(経済)、ほらっちチャンネル(中小)です。インプットの大半は動画です。スピードは2倍速に慣れました。少し自分には早いと感じるスピードで聞き取り、素早くメモすることを意識するのが集中力を維持できて良いと思います。
ただ、実際に2倍速で集中して聞き続けると結構疲れます。このため私は、20分以内の短い時間に区切って、必ず2~3分は意識して動画から離れてテキストを振り返るようにしていました。集中できる時間は人によって違いますが概ね15分~20分程度と言われてますので、これくらいを目安に短い時間で刻みながら動画学習を進めていくのが効果的です。

(ノートテーキングについて)

私の場合、1次はノートを作らない派だったのであまり参考にならないかもしれませんが、2倍速の動画を見ながら素早くテキストにマ―カーでマーキング&書き込みをしてました。その際、記憶定着を図るために、先生の雑談ネタなども必ずテキストの欄外にメモするようにしてました。(これは生の講義を受けたときも同様です。後から見返したときに思い出しやすさが全然違います。)

後は、動画学習の各パートが終わった後、関連する問題を解く→間違えた論点をReminDOに登録し暗記プロセスに回す、というやり方で記憶定着を図っておりました。1次対策ではノートはあくまでワークエリアのような位置づけにしてました。

 

Q6:

模試を受けた時期、個数はどれぐらいだったでしょうか?

A6:

模試については1回で十分という方も多いですが、私の場合は、計4回受験しました。模試の取り組み方についてはTomatsuの記事が参考になります。

(2019年受験した1次模試)
・LEC 2回 5月上旬、6月下旬(会場/自宅)
・TAC 1回 7月初旬(会場)
・スタディング 1回 7月中旬(自宅・オンライン)

模試を4回受けた理由は、経済、財務、法務の初見問題に触れたかったためです。何度も過去問を回しているとどこかで見た問題だったり、答えや論点を暗記しているがために、理解が不十分でも正答できる場合があります。TACなど予備校に通学されている方は答練等で新作問題に触れる機会が多いと思いますが、独学・通信の場合は模試が貴重な機会だったりします。模試1回派のさいちゃんも、新作問題は答練でトレーニングしてます。答練を受ける機会がない方は模試を複数受けて新作問題のトレーニングをするのが良いと思います。

ご参考までに、私の主観ですが受験した3社の感想です。

LEC(1次ステップアップ模試/1次ファイナル模試)
◇メリット
・解説動画・解説冊子が充実。解説動画は1問ごとに丁寧に解説があり、動画学習に慣れている人は復習しやすい。
◆デメリット
・TACに比べると母集団が少ない。

TAC(1次公開模試)
◇メリット 
・母集団が多く、直前期の自分のポジションを測るには最良。
◆デメリット
・LECと比べると解説動画がポイント論点のみ。→解説骨子にしっかり文章でまとまっているので、それを読めば十分。

スタディング(合格模試)
◇メリット
・他社より安くコスパが良い。
・オンラインのため即座に正解も順位も出る。→最後のチェック用に利用。
◆デメリット
・紙ではないので、本番受験時の精緻なシミュレーションはできない。

 

ちなみに、TAC模試の初日、朝から原因不明の強烈な頭痛に見舞われ相当焦りましたが、現地ではちゃんと勉強して理解している論点は頭痛であっても何とかいつも通りに解けました。これでやることやれば、本番当日体調が多少悪くても何とかなる、と自信を持てました。実際、1次本番初日は前日の寝不足と熱中症に近い症状で決してベストコンディションではなかったのですが、本試験会場であの時のTAC模試の時よりは全然マシだと思い、ふと心を落ち着け集中することができました。

 

他にも多数のオン春未回答QAがあります。メンバー一同、記事に組み込みながら少しでも多くの回答に対応していきたいと思っています。

以上、3chでした。

 


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皆さま、こんにちは。ぴ。です。

今回は、経営法務の特徴と特許法改正のお話をしたいと思います。

4月1日に改正特許法等が施行され、診断士の経営法務で超頻出領域である特許法、意匠法、商標法が大きく見直されます。

本日は3月26日ですので、もう6日後に迫っているんですね。

このようなタイムリーな時期に加えて、経営法務を再受験されるかたは特に法改正の情報収集が悩みの一つかな・・・と個人的に想像しているため、今回の記事内容に至った次第です。

例えば、「今年の法改正って何があるんだろう・・・」とか、「テキストや問題集を買いなおさないといけないのだろうか・・・」などなど。

私は経営法務を4回受験していて、再学習時に古いテキストでは不安で新しいテキストを買いなおす、模試を受けて改正点の問題だけチェックする、なんてことを繰り返してました。

出題者目線で考えると、問題作成の動機付けになりやすい法改正の論点は出題しやすいと思います。また、出題する場合は初回の論点となるので比較的易しめの問題にする可能性もあります。

ですので、受験生側の対策として新しいテキストの入手等を含め法改正の情報収集は万全にしていただくことをおススメします。

そこで、今回は経営法務の特徴について私の捉え方をご紹介するとともに、改正特許法等の「特許法」についてざっくりと今年はこんな法改正がある、ということがお伝えできたら幸いです。

また、今回の記事に至ったもう一つの理由として、私は現在実務上の対応のため、特許法改正による変更点や留意点などをあらためて勉強中です。この機会を通じて読者の皆さまと一緒に確認していけたら嬉しく思います。

※意匠法、商標法の改正点についてはテキスト等でご確認いただければ幸いです。もし読者の皆さまからリクエストをいただけたら私も勉強して記事にできたらいいなと思っています。

他の出題領域の「民法改正」については10代目たっつーのこちらの記事をご参考くださいませ。

ケースで学ぶ民法改正のポイント【前編】

【渾身】ケースで学ぶ民法改正のポイント【後半】

・・・それでは、本日の記事をスタートします。今回の記事は長いので、お時間の無いかたは👈オススメの箇所だけでもお読みいただけたら嬉しいです。


☆もくじ☆

経営法務の特徴

私の経営法務に対する捉え方・学習方法  👈オススメ

特許法等

1.特許法改正の背景

2.査証制度の創設 ☚読み飛ばしOK

3.損害賠償額算定方法の見直し  👈オススメ

4.特許法改正まとめ


①経営法務の特徴 

まず初めに、「私の経営法務科目に対する捉え方と学習方法」についてご紹介します。

経営法務は、合格体験記まとめ~1次試験編~でご紹介したように1次試験の科目の中で苦手とするかたが圧倒的に多いです。

その要因は、テキストや過去問等で時間をかけて暗記しても、他科目と比べて本試験での得点に繋がりにくいためだと考えます。

具体的には、

①図表・グラフの問題や会話形式の長文問題など、出題形式が多様なこと。

②出題領域を横断した問題など、単に知識を知ってる・知らないを問う問題ではないこと。

このような要因から学習時間に対する費用対効果が相対的に低い科目であると言えます。

受験生時代のぴ。回想:「法律を頭で理解するのは手厳しい。だから、ひたすら暗記するしかないんだけど、いざ本試験では知ってるだけでは対応できない問題が多いんだよなぁ。法務は暗記3兄弟の中で暗記が得点に繋がりにくいやっかいな科目だなぁ。」・・・と感じていました。

しかしながら、ここは割り切りの気持ちやポジティブシンキングで乗り切るのはいかがでしょうか。

✅暗記が結果に繋がりにくい科目であるので、他科目と比べて学習時間をかけずに50~60点でいいやという割り切りの気持ちを持つ。

✅他科目と比べて頻出領域に偏りがある(会社法と知財で5~6割出る)ので、強化すべき学習領域が明確で取り組みやすい。

✅法改正の論点は出たらラッキーくらいの気持ちで浅く広く満遍なく押さえておく。

といったように、苦手意識があるかたは極力負担を減らし、頻出領域や改正論点の学習に注力するなど効率的な学習をすることをおススメします。

また、過去問の学習時のポイントを少しご紹介します。

頻出領域は、鶏ガラ学習法がおススメです。)

単に正解することを目的とせず、不明点や周辺知識をテキストや参考書などでその都度参照する習慣をつける。

✅出題形式が多様なことや、出題領域を横断して出題される問題が多いこと、などを把握する。

✅不適切な選択肢はなぜ不適切なのか、正解の選択肢は自分が不適切にするならどういう誤りの文にするか、など「考えながら学習する」。

✅法律は原則があれば、例外もあるので、正解の選択肢は断定的な表現になりづらい特徴があることも問題を解く際に確認する。

例えば、R1経営法務第10問の四肢択一式問題では意匠法、商標法、不正競争防止法の知識が横断的に問われています。

イは、混同惹起行為の周知性の知識を学習することに加え、著名表示冒用行為の著名性(周知性よりもさらに広範囲な全国的範囲で商品等表示が知られている必要性)などの周辺知識も拡充します。

ウは、出願変更は特許法、実用新案法、意匠法は相互に可能ですが、商標法には出願変更の規定はないことを抑えます。また、出願変更の時期的条件等にそれぞれ違いがあるので周辺知識を拡充します。

知財の領域の学習のコツは、まず特許法をがっちり抑える。そしてその他の実用新案法、意匠法、商標法は特許との違いを意識して学習することをおススメします。

エは、選択肢の文末のように「登録されることはない」と断定的な表現は誤りの選択肢になる可能性が高いことを確認しておきます。

※参考 経営法務の科目受験を受けるかたなど確実に60点以上取りたいかたへ

個人的にですが、知財の領域は超頻出にもかかわらず診断士の経営法務のテキストは知財の内容が少し乏しい感じがしていました。

そこで、参照資料としておススメなのが特許庁のHPにある制度・手続の資料です。(出典:特許庁HP 制度・手続)

図が盛りだくさんで、私のような初心者にも分かりやすいように説明されています。過去問で関連知識を参照する際にとても役立ちました。

 

経営法務の学習方法に関するおススメの過去記事をご紹介します。

【独学者向け?】経営法務のアウトプット

覚えても解けない経営法務との闘いかた

【法務】暗記したのに点が取れない

こちらも是非ご参考下さい。

 

②特許法等

今回改正される特許法、意匠法、商標法のうち、「特許法」について特許庁公表の知的財産権制度説明会資料を参考として私が勉強した範囲でご紹介したいと思います。

全体の概要を把握するとともに、過去問の出題形式を参考に診断士試験で出題されそうだなというポイントを想定しながら見て頂けたら幸いです。

※2.査証制度の創設は「公布の日から起算して1年6か月を超えない範囲において政令で定める日」に施行となっておりますので、試験問題作成時には未だ施行されていないかもしれません。出題可能性が低いため、興味のないかたは申し訳ございませんが読み飛ばしてくださいませ。

※3.損害賠償額算定方法の見直しは「公布の日から起算して1年を超えない範囲内において政令で定める日」に施行となっておりますので、出題可能性が十分にあります。なお、特許法だけでなく、実用新案法、意匠法、商標法にも適用されます。

1.特許法改正の背景

特許とは、一言でいうと「新しい発明を保護する制度」ですよね。

今回の改正の目的は、

「デジタル革命により業種の垣根が崩れ、オープンイノベーションが進む中、中小・ベンチャー企業が優れた技術を活かして飛躍するチャンスが拡大している。せっかく取得した特許で大切な技術を守れるよう、訴訟制度を改善する」となっています。

特許法では、権利者の許諾なしに特許発明を実施する第3者に対して、権利者が差止め請求や損害賠償請求を提起することができます。

しかしながら、現行の特許侵害訴訟では第3者が「侵害し得」になる懸念があります。

・特許権は公開されているため、侵害が容易。
・証拠の多くは侵害者側が持つため、立証が困難。
・刑事事件として起訴されたことがないため、侵害を抑止しにくい。

そこで「侵害し得」にならないような配慮をするため、今回①査証制度の創設、②損害賠償額算定方法の見直し、が施行されます。

(出典:特許庁(令和元年度知的財産権制度説明会

 

2.査証制度の創設 ☚出題可能性低いため読み飛ばしOK

特許侵害訴訟では特許の権利者(原告)が侵害の立証責任を負うのですが、通常では証拠の多くは侵害者(被告)が持っていると考えられます。

それだと権利者側で侵害の立証をするのはとっても困難です。にもかかわらず現行制度では十分な証拠を獲得できないことが指摘されていたようです。

そこで、証拠収集手続きの強化のため、新たに「査証制度」というものが創設となったのですね。

豆知識 ドイツの査察制度というものを参考にしたみたいです。

ここで、「査証制度」の定義を調べると、

「特許権の侵害の可能性がある場合、中立な技術専門家が侵害している疑いがある者の工場に立ち入り、立証に必要な調査を行い、裁判所に報告書を提出する制度」とされています。

★試験に出題されやすいポイント(例えば、四肢択一式形式の出題が想定できます。)

具体的には、弁護士や弁理士、研究者等の技術専門家の中から裁判所から指定された「査証人」が侵害している疑いがある者の工場への立入検査、書類等の提示要求、機械装置などの調査などを実施し、結果報告として「査証報告書」が当事者に開示されたときに、書証として提出することが可能になります。

査証制度のスキームは下表をご参照下さい。

(出典:特許庁(令和元年度知的財産権制度説明会

 

〇査証制度の利用が考えられる例

・製品を分解(リバースエンジニアリング等)しても特定できない製造方法

・書類では検証が難しいプログラム等の特許

・市場での入手が難しいBtoB製品

〇権利者側の留意点

訴訟提起後でなければ査証の申立てができないため、もしかしたら侵害されているかも・・・といって試しに調べてみるといった目的で利用することはできないようです。

また、査証を受ける側の負担を考慮して、厳格な4つの要件(①必要性、②蓋然性(がいぜんせい)、③補充性、④相当性)求められ、査証命令の決定については即時抗告が認められています。

★試験に出題されやすいポイント(例えば、会話形式の穴埋め選択問題の出題が想定できます。)

①侵害行為の立証に必要であること・・・必要性

②特許侵害の蓋然性があること・・・蓋然性(実現性や確実性に近い言葉)

⓷ほかの手段では証拠を十分に収集できない・・・補充性

④相手方に過度な負担がかからないこと・・・相当性

即時抗告は、迅速に確定させる必要のある決定に対する不服申立ての方法。

〇査証を受ける側の留意点

査証が実施されると、秘密情報が申立人や査証人等に見られてしまう恐れがあります。

秘密情報を黒塗りにできる、できないの判断は侵害立証の必要性と秘密保護の必要性を比較したうえで判断されてしまいます。

そのため、営業秘密について秘密として管理が徹底されていない場合は保護されない可能性があるので査証制度を通じて外部に漏れてしまうリスクがあります。

 

3.損害賠償額算定方法の見直し 👈オススメ

改正前の特許侵害訴訟制度では、侵害者が製品をたくさん販売して不正に多額の利益を得ていたとしても、権利者の生産・販売能力を超える部分は損害賠償額が認められないことがありました。

つまり、侵害者と権利者で実施能力等に大きな差がある場合、損害額が大幅に減らされて、十分な損害賠償額を得ることができない恐れがあります。

生産・販売能力の低い中小企業等からすると「なんだよそれ・・・侵害し得じゃないか」って感じですよね。

そこで、十分な損害賠償請求を得られるようにするため、損害賠償額算定の見直しがされます。

(注)先にも書きましたが、損害賠償算定方法の見直しについては、特許法だけでなく、実用新案法、意匠法、商標法においても同旨の改正が実施されます。

(1)権利者の生産・販売能力を超える部分は損害賠償が認められないというのではなく、相手方にライセンスをしたものとしてライセンス料相当額(実施料相当額)の損害賠償請求を認める。

(出典:特許庁(令和元年度知的財産権制度説明会

例えば、現行の特許侵害訴訟制度では侵害者が10個販売していたとしても、権利者が6個しか生産・販売能力がない場合、6個分の利益に対する損害賠償しか認められませんでした。

これが、今回の改正により、残り4個分はライセンスしたものとして「6個分の利益+4個分のライセンス料」の損害賠償が認められるようになります。

 

(2)ライセンス料相当額(実施料相当額)の算定は、特許権侵害があったことを前提として交渉した場合に決まるであろう額を考慮できる。

例えば、平時にライセンス契約をしていた場合に1個当たりのライセンス料の基準が100円相当であったとします。

しかし、侵害行為の事実や権利者の許諾機会の損失などを考慮して、ライセンス料が1個150円や200円といった平時よりも多い賠償額が認められる可能性があります。

★試験に出題されやすいポイント(例えば、4肢択一式問題等が想定できます。)

今回の損害賠償算定方法の見直しによって、特許侵害を受けた特許権利者は、自社の生産・販売能力を超える部分に対して、ライセンス料相当額として損害賠償できる可能性があります。

4.特許法改正まとめ

・改正の背景は、特許侵害の証拠を集めにくい、十分な損害賠償額を得られないなど、「侵害し得」にならないような配慮がある。

・「査証制度」は、裁判所の選んだ中立な立場の専門家(=査証人)が、侵害の疑いのある事業所などに立入調査し、証拠を収集し、その結果を裁判所に報告する制度のことをいう。

・査証制度の利用シーンとして、製品を分解しても特許侵害が判明しない場合、製品の入手や書類の検証が困難な場合など、証拠を収集しにくい場合である。

・査証の実施には、①必要性、②蓋然性、⓷補充性、④相当性の4つの要件を満たす必要がある。

・特許侵害を受けた事業者は、自社の生産・販売能力を超える部分に対して、ライセンス料相当額として損害賠償請求できる。

・ライセンス料相当額の算定は、平時にライセンス契約した金額よりも高額な金額の賠償額が認められ得る。

今回の改正によって、「侵害し得」な状況が改善され、特に生産・販売能力が低い中小企業やベンチャー企業の大事な技術が守られることを切に願います。

今回は以上となります。読んでいただきありがとうございます。

ぴ。でした。


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おはようございます。べりーです。
(前回までの記事はこちら

この資格を目指されている方の圧倒的多数が企業等の何かしらの団体に所属勤務している方だと思いますが、その業界特有の言葉ってあると思います。

私が今の勤め先に入社して本っ当に意味が分からなかった言い回しの代表3選手が次のものでした。

「行って来い」
「てっぺん越える」
「予定がばれた」

この3つ。それぞれ別の時間、場所で言われたのですが、3つとも言われたときに「はっ?」って返したような気がします。皆さんご存じでしょうか?

行って来い
【行って来い/往って来い】(読み)イッテコイ
1 博打(ばくち)や相場取引などで、損得を繰り返して、結局、差引勘定に変わりがないこと。「最終レースが当たったから行って来いだ」
2 歌舞伎の演出で、ある場面から別の場面に替わり、またもとの場面に戻ること。普通は回り舞台によって行う。
3 相撲で、いなすこと
(出典:デジタル大辞泉)

・・・若手が上司や先輩から「行って来い」って言われたら「行かなきゃ」ってなりますよね(笑)
そして元々は証券用語だったんですね。私が言われたときは「1」のニュアンスで「結局行って来いだからお互い様で済んだよ」みたいな感じでした。「ツーペイ」とか「チャラ」に近いですね。
残りの2つは私の方でそれ風(ふう)に書きます 笑

てっぺん超える
【てっぺん超える/天辺超える】(読み)テッペンコエル
1 何かしらの頂点を超えること・・・??海賊王になる!みたいな?
2 夜中の12時を過ぎること。「直しが入るといつもてっぺん超えるから」

予定がばれた
【予定がばれた/予定がバレた】(読み)ヨテイガバレタ
1 内緒で予定したことが相手に知れてしまったこと・・・??「かみさんに来週のゴルフの予定がばれた」とか?
2 スケジュールがキャンセルされること。「お客からさっき電話があって明日の予定がばれた(号泣)」

 

・・・きっとどの業界もそういった特有の言い回しがあるはずです。

この資格、合格前の勉強中も合格後も色んな人と出会う機会が得られます。
リアルな出会いに限らずオンライン環境も整備が進んだため、地方においてもそういった機会が増えているのではないでしょうか。

そして出会う方々の業種、肩書、キャリア、年齢がバラバラで非常に多様性に富んでおり、勉強を実務に活かしたいと意欲の高い方が多いこともこの資格の大きな特徴の一つです。

私は勉強時代にあまり出会いに積極的でありませんでしたが、もっと早くからオンラインやリアルの勉強会等に参加していたら、周りから良い刺激や気づきが得られてもっと早くに合格することができたかも・・・と思うところはあります。

これからも色んな方とお会いして様々な「業界の方言」(笑)を伺えたら嬉しいです。

 

<続・1次試験中の時間管理と得点の積み上げ>

前回記事(1次試験中の時間管理と得点の積み上げ ~診断士本試験・過去問演習編~)は主に1次試験の「財務会計」に関する記事でしたが、人づてに「企業経営理論」と「運営管理」も聞いてみたいという声を伺うことがありましたので、今日は番外編として記事にさせていただきます。

ということで冒頭は前回&今回記事で使っている「言い回し」の振り返りです。

~必勝問題とは?~

道場の過去記事でも一貫して語られている通り、1次試験には「絶対に落としてはいけない皆が点を取る問題」つまりその問題を落とすと合格ラインから遠ざかってしまう重要な問題と、「そこまで追いかけると点数と労力が見合わないのにズルズルとハマってしまう“逆ザヤ沼”問題」があります。

■必勝問題(絶対に落としてはいけない皆が点を取る問題)
・TAC過去問集のABCランク問題
・過去問完全マスターのABランク問題

著作権フリーイラスト, ベクター, EPS, 人形(ドール), 達磨(だるま), 縁起物

 

■逆ザヤ沼問題(そこまで追いかけると点数と労力が見合わないのにズルズルとハマってしまう問題)
・TAC過去問集のDEランク問題
・過去問完全マスターのCランク問題

逆ザヤ
【逆鞘/逆ザヤ/逆ざや】(読み)ギャクザヤ
①売り値が買い値より安いというように、値段の開きが本来あるべき状態と反対になること。
②相場で、銘柄を比較したときに当然高いはずのものが安く、安いはずの銘柄が高いこと。
③中央銀行の公定歩合が市中銀行の貸出金利を上回ること。また、その差。
(出典:大辞林)

※ここでは「得られる点数に対して掛かる労力が大きすぎて合格が遠のくこと」

 とは、「時間がかかったのでこの設問は何とか正解したい」「サンクコストが諦められない」等、行くことも引くこともできずハマったら逃げられない状態・・・、決して気楽に足を踏み入れてはなりません

また繰り返しですが、当然ながら「必勝問題」は人によって得手不得手があるため一様ではない、・・・とはなるべく思わない方が良いです。
そう思ってしまうと追い込みが甘くなるだけでしょう。

「逆ザヤ沼問題」は徹底して後回しにして「必勝問題」を優先するこれにより時間管理と得点の積み上げを狙うことをお勧めしています。

 

~続・1次試験中の時間管理と「必勝問題」による得点の積み上げ(経営理論と運営管理編)~

以下は1次対策のために場記事を読み漁った結果、私の「本試験持ち込み用サブテキスト(1日目4科目)」である「ポケテキ」にメモ書きした「実物のMYルール」なので、あくまでサンプル、参考例としてお読み下さい。

【企業経営理論】

① 「経営戦略論」「組織論」「マーケティング」の「マーケティング」から解く
・マーケティング → 経営戦略論 → 組織論の順に解く
・マーケティング問題の1問目は、R1年なら第26問~、H30年 第28問~、H29年 第28問~
・マーケティングのみで30分以上かけるとヤバイと考える
・マーケティングが済んだら1問目「組織戦略論」へ戻る(残り60分)

② 「不適切を選択せよ」問題の左余白に「∇」を記入し、絶対に間違えないようにする

③ 自信がない問題はマークシートを塗りつぶした上で問題用紙の設問の左上に「△」「×」「?」を記入し、できるだけ時間を余らせて見返すこと

④ 一度設問文を読んで理解に苦しんだら、単語ごとに「/(スラッシュ)」を打つ

上記①は、「時間管理と必勝問題による得点の積み上げ」の視点からこのように考えました。

マーケティング・・・他よりも「難解な日本語で煙に巻く印象」が抑え目のため優先的に必勝問題を得点にしていきたい
組織戦略論・・・比較的いつもの論点が出やすく「組織論」よりは必勝問題を見極めやすい
組織論・・・初見問題が出やすく、受験生を苦しめる労働法規など「逆ザヤ沼感」が高い

経営理論は、とにかく設問文の日本語が難解なのが特徴ですが、マーケティングはその要素が若干弱めで親しみやすさが高めです。
よって自分にとってマーケティングは必勝問題の比率が高いと考え、開始後30分間までを目安に疾走感を持って得点化することを目安にしていました。

 

上記②は、何度も何度も何度も間違えた「適切or不適切」問題。
「最も不適切なものを選べ」と問われているのは分かってる!なのに、選択肢を読んでいるうちにいつの間にか勘違いして「適切なもの」を探し始めてたということは皆さんはありませんか?
そしてその場合、正解は「ア適切、イ適切、ウ適切、エ不適切」なのに、なぜかア・イ・ウの中からわざわざ「2つの不適切」を見つけ出せてしまうのだから、思い込みは怖い!人間の脳って不思議。

自分の場合結構これが多くて。
自己採点時、この信じられないほど残酷な勘違いをした自分をどうやって許せるでしょうか。
しかも何度目?か分からない(泣

その結果、道場の記事で見つけた方法を取り入れました。

設問文で「最も不適切なものはどれか」を見つけたら、その瞬間に選択肢の横に大きな∇を書き込む、という方法です。
いわゆる「ポカヨケ設置」です。
当時参考にした記事が見つからなかったので代わりに自分の問題用紙を載せておくのでご参考下さい。

ポカヨケ
【ポカヨケ/ポカ避け】(読み)ポカヨケ
主に工場の生産ラインにおいて、うっかりした人為的ミス(ポカ)が発生してもすぐ気づく、または防止できる仕組みの総称
(出典:実用日本語表現辞典)

以降、ポカヨケを設置することでこの憎むべき勘違いを激減させることができました。

 

上記③は、最初から3周回す気満々で臨む財務会計とは違い、企業経営理論は1周で全てのマークシートを埋めることを目指しました。
その後、余った時間で不安に思った「△」「×」「?」問題を見直します。
経営理論はパッと見て難易度を判定するのが相対的に難しく、日本語の解釈に手間取るうちに逆ザヤ沼問題化してしまうことがままありました。

逆ザヤ沼問題の何が怖いって、気づいたときには残り時間が少ないのに未回答のマークが多数ある!という事態に陥りやすいことです。
したがって、問題用紙の余白に△や✕を記しながらもとにかく一旦はマークシートを埋めきってから、△と✕を今一度落ち着いて丁寧に得点化するイメージを持つことで、そのような事態を避けることを目指しました。

 

上記④の「スラ打ち」は、次の記事を参考にしました。
困ったときにこれをやると設問がグッと読みやすくなるので、そんなときはお試し下さい。

苦手科目の攻略法~企業経営理論 その2 by 7代目とり

 

【運営管理】

① 1周目は図や計算問題を飛ばしてもOK(あくまでもMYルールです)

② 全体43~45マークの内、図・計算問題は10~11問に過ぎない(平成29年度は6問のみ)
・体感的に図や計算問題が多かったと感じた年も同様(自分にとって平成28年度)
・つまり飛ばすことを怖がりすぎる必要はない
・また残りの大部分75%の知識問題を丁寧に拾えれば図・計算はそこから更に点差を広げるためのボーナスステージと化する

③ 運営管理で日本語が難解に感じたら他の選択肢との文言の入れ替えを疑え

④ 「不適切を選択せよ」問題の左余白に「∇」を記入し、絶対に間違えないようにする

⑤ ア~エのそれぞれを計算させるパターンは、途中で「これじゃね?」と出会っても必ずすべて計算する
・もう1つ「これじゃね?」が出てきたらどちらかが誤り(よくある)

上記①は財務会計と同じ考えです。
必勝問題を瞬殺で得点化し、2~3周で回すつもりで逆ザヤ沼問題は飛ばす

上記②は、運営管理の図表問題は解くのに時間がかかる傾向にあったため書きました。
「結構、表や図が出たな」と思った年でも意外と割合で見るとそんなことはありません。
大体「例年通り」でした。

【設問数】 全問 図表問題 図表の割合
令和元年 44 10 23%
平成30年 44 11 25%
平成29年 45 6 13%
平成28年 45 11 24%

大体4分の1、経済のグラフや財務の計算問題ほどは多くありません。
また表や図の問題に特別に大きな配点が付くならともかく、配点は必ず2点か3点のどちらかです。
もし3点だとしても1点しか違わないので割り切るが吉です。
決して逆ザヤ沼問題化すべきではありません。

上記③の文言の置き換えは運営管理だけでなく経営理論や経済、財務会計など、色んな科目で使われる出題側のテクニックです。
経営理論の場合、ただでさえ日本語が読みにくい中でこれをやられると結構苦戦します。
ただ、運営管理の場合は設問文の読みにくさが経営理論ほどひどくないため、違和感を感じやすく思いました。
そうした違和感を感じたときに「設問間の文言の入れ替え」であるケースが結構多かったため、そこにアンテナを張っていました、という一例です。

上記の④と⑤は先述の通りです。

 

<科目ごとの類型化>

~手順の分類~

前回と今回の記事の内容を類型化してみます。
まずは手順の分類です。
このように並べると解法ノウハウ的に見えますが、あくまで私の場合の手順の分類にすぎません。

【高速回転塗り重ね式 】
財務会計は、高速で何回転も回すことを前提に必勝問題を瞬殺する。

【論点ごとに解答優先順位決め打ち式】
経営理論は、マーケ→経営戦略論→組織論の順に、1周で全マークを埋めた上で不安な問題(△や✕)を確認。

【図表問題は後回し式】
運営管理は、図表問題を後回し。

 

~手順ごとに科目を割り当て~

【高速回転塗重ね式 】経済財務会計
・初日の朝イチ2科目は30分間で1周完了。
・その後も2周目、3周目と高速回転して設問を解ききる。
・経済はグラフ問題、財務は計算問題にも「瞬殺できる問題(論点)」を作っておくこと。(過去記事「経済と財務の共通点」)
・難化年の1周目は解き残し多数&30分かからないため、早期に俯瞰して難化年と認識できた優位性を活かして対応。

【論点ごとに解答優先順位決め式】経営理論経営法務中小経営政策
・経営理論は、マーケティング→経営戦略論→組織論。
・経営法務は、会社法→知財法→民法。
・中小経営政策は、自分は「経営→政策」派だが逆の声も聞く。

【図表問題は後回し式】運営管理

※私は経営情報システムは基本的に免除したので分かりませんが、どれか合いそうでしょうか?

 

<まとめ>

「必勝問題」か「逆ザヤ沼問題」かを見極める力は、アウトプット中心の学習によって体得される「技」のようなイメージを勝手に持っていました。

また「いま解くか?それとも飛ばすか?」の「判断力」が、合格に十分な点を得らえるか?に直接影響するとも考えていました。

逆ザヤ沼問題にハマる前に必勝問題をすべて得点化する」を常に頭においてアウトプット中心の学習で技や判断力を鍛えることこそ、本試験で【合格に十分な実力を発揮する】ための準備であると思います。

なお、逆ザヤ沼問題に手を付けず飛ばす場合ですが、この方式、不規則に設問を飛ばしまくることになるのでマークミスにはくれぐれもご注意下さい!

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

本日は前回の続きでした。

今年は1次試験が1カ月早いため、スタートダッシュ的に1次試験対策をボリューム増し増しで進めておりますが、適時2次試験対策も盛り込んでいきたく思っています。

記事で触れたうちのどれかがご参考になることを願います。

べりーでした。


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こんにちは。べりーです。(前回までの記事はこちら

今年はオリンピックイヤーです。
本来であればそろそろ色んなイベントが行われ、世界中がオリンピック一色でお祭り騒ぎし始めている頃であったと思いますが、現実といえば新型コロナウィルスが感染拡大して世界中で猛威を振るい、感染者、重症者、死亡者が日ごとに増えている事態です。

もしこの記事をご覧の皆様の中にご家族や大切に思っている方で感染被害にあわれた方がいらっしゃいましたら、謹んでお見舞い申し上げます。

とにかく一刻も早い事態の収束と罹患された皆様の回復を心より願います。
いまの状況を考えるとあまりにも気楽すぎて大人として無責任すぎる願いだと思いますが、ただただそう願います。

 

3月7日に東京都中小企業診断士協会のHP上で次のメッセージが発信されたそうです(こちら)。

(前略)観光業、小売業、飲食業、製造業など様々な業種の中小企業の業績や資金繰りに影響が出始めています。中小企業診断士の総力を挙げて、この危機を乗り越えて参りたいと存じます(後略)

中小企業診断士の総力を挙げてこの危機を乗り越えたい・・・

私達が取得を目指す資格が、もしこの困難のさ中に不安を抱いている誰かを助ける力を持つのであればこんなに遣り甲斐があることはないなと、勝手に熱い思い🔥を抱きました。

こんな時だからこそ、やる気魂にスイッチを。
あなたの勉強にはきっと意味があると信じます。

 

<学習環境について

もしかしたら皆様の中にも、この1ヵ月間で学習環境が変わってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

勤め先の方針で在宅勤務となった方は、通勤中や昼休みなどの隙間時間がなくなるため学習のリズムが取りづらくなったかもしれません。
お子様がいらっしゃる方は、学校休校もあいまって、学習ペースが狂ってしまっている方も多いかもしれません。
翌日に学校がないから子供が夜遅めの時間まで起きていて「遊ぼ!」とせがまれたり・・・(可愛いしこんな時だから断りづらかったり)

そのような場合になんとか以前の学習ペースを取り戻そうと工夫するのもいいと思いますが、家族に協力依頼するのはできれば最後の手段にしたいですよね。
むしろやり方をガラッと変えることで、まとまった時間が作れるかもしれません

ひとつ具体的に例を挙げるとするならば、「朝勉強(朝勉)」です(既に導入済みの方はすみません)。

生粋の夜型人間であり大の深夜番組好きである私も合格年に取り入れたのですが、朝7時から9時までマッ〇にこもって勉強する習慣を取り入れたことにより、毎日最低でも2時間の「まとまった勉強時間」を確保しました。
繁忙期に残業が続いて夜に勉強時間が取れなくても、朝の内に勉強できているため精神的に追い込まれずに済みました。

もし在宅勤務だとしたら「自宅で家族が起きて来る前の時間を朝勉に当てる」というやり方を考えたと思います。

あくまで一例にすぎませんが、朝学習に関しては先代たちも記事にしていましたので、ご興味おありの方は下記をご覧下さい。

僕は朝型!ついでにうち勉派! by 初代JC
夫・父親業と勉強の両立 by 5代目u-ta

3つ目は朝勉強というか、丑三つ時勉強法?
意外と在宅勤務の方に向いているかもしれない「時間の作り方」を考えさせてくれる記事です。
決めておきたい、時間の過ごし方、使い方。 by 11代目カワサン

 

<1次試験中の時間管理と得点の積み上げ>

昨日の記事(こちら)でTomatsuも書いていますがTACでは4月6日から完成答練が始まり1次直前期に入ります。

そこで今回は1次試験の「本試験」ならびに「過去問演習(年度別ヨコ解き)時」にどのように時間管理(タイムマネジメント)を行い、どのように60点を超すための「得点の土台」を積み上げていくか?について、自分の例をサンプルに取り上げさせていただこうと思います。

※ヨコ解きとは?・・・過去問を年度別に解くのが「ヨコ解き」年度をまたいで論点別に解くのが「タテ解き」です

まず、得点を積み上げるためには「必勝問題」の対策が重要です。

 

~必勝問題とは?~

道場の過去記事でも一貫して語られている通り、1次試験には「絶対に落としてはいけない皆が点を取る問題」つまりその問題を落とすと合格ラインから遠ざかってしまう重要な問題と、「そこまで追いかけると点数と労力が見合わないのにズルズルとハマってしまう“逆ザヤ沼”問題」があります。

 

■必勝問題(絶対に落としてはいけない皆が点を取る問題)
・TAC過去問集のABCランク問題
・過去問完全マスターのABランク問題

著作権フリーイラスト, ベクター, EPS, 人形(ドール), 達磨(だるま), 縁起物

 

■逆ザヤ沼問題(そこまで追いかけると点数と労力が見合わないのにズルズルとハマってしまう問題)
・TAC過去問集のDEランク問題
・過去問完全マスターのCランク問題

なぜ必勝問題を重視し、逆ザヤ沼問題を捨てるべきか?は以下の記事が大変分かりやすいので、もし違和感をお感じの方はぜひご覧下さい。

1次試験分析結果から見えた!~DE問題はやっぱり後回し!~ by 9代目だいまつ
【一次データ分析②】勝負の別れ目Cランク!~企業経営理論~ by 9代目Chika

 

当然ながら「必勝問題」は人によって得手不得手があるため一様ではない、・・・とはなるべく思わない方が良いです。
そう思ってしまうと追い込みが甘くなるだけでしょう

TAC過去問集のABC問題、過去問完全マスターのAB問題に限れば、できれば9割は正解できるというところまで目指すことで、きっと科目ごとの点数のバラツキを減らせる筈です。

そうすると合格がグッと近づく筈ですので、最初からあまり得手不得手を自認しすぎず、必勝問題の9割正答を目指してみてはいかがでしょうか

 

~1次試験中の時間管理と「必勝問題」による得点の積み上げ~

診断士試験は、1次試験も2次試験も非常に時間に追われる試験です。
1次試験は選択式(マークシート式)ですが、25問を60分間で解く経済や財務は単純に割り算すると1問あたり約2分20秒しか時間を使えません。

このタイムマネジメントをいかに安定して行うか?に関しては、私は道場の過去記事を読み漁り、どんどん取り入れていきました。
学習期間中、本当に一発合格道場の記事にはお世話になっていました。

様々なお役立ち情報を組み合わせた結果、「財務会計」について、以下のような「型」「決まった手順」「ルーティン」「MYルール」にカスタマイズして本試験や過去問演習(ヨコ解き時)に取り組みましたので、具体的な例、サンプルとしてそちらをご紹介させていただきます。

なお、以下は私の「試験持ち込み用サブテキスト(財務会計用)」である「ポケテキ」にメモ書きした「実物のMYルール」なので、属人的な内容が含まれることをご承知おき下さい(下記②と③)。

【財務会計】
①最初から 3~4周する前提で臨む
・1周目は、「瞬殺できる必勝問題」のみを30分間で解きそれ以外は躊躇せず飛ばす ※疾走感が重要!
・2周目は、残った知識問題とピンと来る計算問題を解く
・3周目は、気合の要る計算問題を解く

② 必ず5分以上は見直しの時間を確保する
・経営指標分析の「>」の向きや「値が大→改善?悪化?」が逆になるミスはないか?
・「t」か「1-t」か?
・フリーキャッシュフローの計算は設備投資額を引いたか?
・そもそもマークミスはないか?

③ ア~エのそれぞれを計算させるパターンは、途中で「これじゃね?」と出会っても必ずすべて計算する
・もう1つ「これじゃね?」が出てきたらどちらかが誤り(よくある)

②と③はミスを連発したため書いた戒めのメモです(属人的)

上記①「1周目」スピード感を大切にして「瞬殺できる必勝問題」を一網打尽にします
逆に言えば「瞬殺できる必勝問題」以外は着手しません。
絶対に1周目で「逆ザヤ沼問題」にハマるわけにはいきません。

特に1周目で計算問題を深追いしすぎないように十分に注意して下さい。
なぜなら計算問題は「解いてみたけど選択肢と全然合致しない」ときに逆ザヤ沼問題化しやすいためです。
それほど1周目はハマらないよう警戒し尽くしました。
勿論これまでの学習であまりそういった事態に陥らなかった論点であれば計算問題も瞬殺していきます。
以前の記事「経済と財務はトコトン理解系」にも書きましたが、財務会計の問題構成上、知識問題と計算問題の割合は大体「半々」か計算問題の方が多いぐらいなので、計算問題にも「瞬殺できる必殺問題」を作っておくことが必須です。

また、前回の記事(診断士1次/2次試験の潮流・俯瞰・設問の「3つの目」)の鳥の目に通じますが、私の場合は「30分間で今回試験の難易度と論点を俯瞰して掌握する」ことを第一に考え、瞬殺できる必勝問題を着実に解ききった上で、開始30分間で最終問題まで辿り着くことを重視しました。
30分間経った時点でマークシートが半分以上埋まっている状態を最低限の目安にしました。

このように「何周も回すことを前提にする(予め決断しておく)」ことで「必勝問題から優先的に解ききる」ことを可能にします

2周目は20~25分間ほどかけて、気合の要る「経営指標比較」を除くすべての設問を解ききるぐらいの気持ちで臨みます。
ただし、逆ザヤ沼問題化しそうならやはり躊躇せず飛ばします。
なんなら3周、4周と回すことも辞さないつもりで、沼にハマる前に飛ばします。
ここで、2周目はいつでも20~25分かけて良いと考えるのは危険です。
飛ばす問題が多いほど2周目にかかる所要時間は減るべきなので、その分は差し引くべき点にお気を付け下さい。
なお「経営指標比較」は計算回数が多いため、私はいつでも最後に回していました。

3周目は、イイ感じの時なら「経営指標比較」のみが残っているはずです。
ただし、難化年に当たってしまったら3周目といえど他にも何問か残っているはずなので、4周目を前提に解ききる設問と飛ばす設問を選択して進めます。

最終ラップは、解けないもしくは時間切れの設問が残るはずなので、私の場合は「ウ」で全マークを埋めきりました。

 

上記はあくまで一例でしかありませんが、私の場合、予め手順や判断基準を決めておくことで実地で迷わずに済む効果がありました。

そして「今回試験の難易度と論点を俯瞰して掌握する」というプロセスが最も効果を発揮するのが「難化年」の対応になります。

 

~難化年にどう対応する?~

ちなみに、難化年は大変恐ろしいことに、1周目を15~20分間ほどで終えてしまい、その時点で7~8問しか解けてないという恐怖体験をすることになります。
設問を飛ばしまくるため、時間がかからない。当然ですね。
もしそうなったら、俯瞰した「鳥の目」により「今回は難化年である」ことを把握できたわけですから、人より優位に立てたとお考え下さい。

そしてその後の2周目が重要です。
絶対に逆ザヤ沼問題にハマらないよう「解き始めて5分を超えたら次に進む」など予めMYルールを定めておき、解く問題と飛ばす問題を慎重に見極めながら進めると良いと思います。

実話として、私がこのやり方を試した初期の頃、平成24年の過去問が超難しすぎて1周目完了時点で大量の「飛ばした問題」が残り愕然とした覚えがあります。
あとで知ったのですがこの年の合格率は3.8%と超難化した年でした。

予め「必殺問題の9割は解ける」ところまで仕上がっている感覚があれば、そういうときは「解けなかったのは自分だけじゃない、難化だ!」と思ってよい筈ですが、難易度判定ができないとそこの判定ができずパニック寸前となりかねません。

ちなみにちなみに、この数年間は財務会計は易化傾向が続いたため、この「俯瞰して難易度を図る」プロセスは正直あまり重要でありませんでした。
しかし前回の記事(こちら)に書きました通り、今年の1次試験はどの科目が難化してもおかしくないような状況にあるため、各科目の難易度を俯瞰して把握できると優位になれるかもしれません

 

以上がの説明ですが、最後に1つだけ注意点を申し添えます。
この方式、不規則に設問を飛ばしまくるのでマークミスにはくれぐれもご注意下さい!

 

~試験終了前の見直し~

次の②と③はミスを連発したために書いた個人的な「戒めのメモ」ですみません。

見直しについてですが、私は財務会計の見直しは特に重要だと考えていて、こちらも複数回の回転方式で行う様にしていました。

1周目:マークミスのチェック
2周目:瞬殺できる必勝問題の見直し/検算
3周目:それ以外の必勝問題の見直し/検算
4周目:逆ザヤ沼問題以外の見直し/検算
5周目:逆ザヤ沼問題の見直し/検算

見直し時間が十分に確保できれば「5周目」まで行えますし、年度によっては「3周目」までで時間切れ終了となることもありました。
ただ、マークミスがなく、必勝問題の間違えを最低限に抑えられれば60点レベルに到達できている可能性が高まります
時間ギリギリ、最後まできっちり拾いきるイメージを大事にしました。

 

さて「1次試験中の時間管理と得点の積み上げ」は以上です。

実は上記の様な「MYルール」を財務会計だけでなく「企業経営理論」「運営管理」についても作っていたのですが、今回は記事の分量を鑑みて割愛しました。
もしご興味がおありでしたらコメントに記入いただけましたら後日ご紹介させていただきたく思います。

 

・・・ここまで読んで「いまさら解法テクニックの紹介か」と思われる方もいれば、「聞いたことなかったから部分的には参考になった」という方もいらっしゃるかもしれません。
決して「このやり方なら受かります」というつもりもないですし、正直どれほど需要があるのかも分かりません。

ただ、私は上で「お世話になった」と書きましたが、道場の過去記事には初代から実に10年分もの「目から鱗」のお役立ち情報がたっぷり蓄積されているため、それを知ることで他の受験生に差をつけることができる点は間違いないかと思います。

もしよかったら、ぜひ日々更新される11代目の記事や、検索窓を活用して過去記事からもお役立ち情報を発見・収集して下さい。

その上でご自身のスタイルにあった形で取り入れることにより「合格に十分な実力発揮の準備」を進めていただけたらと思います。

 

<GWから2次事例Ⅳ学習のススメ>

~GWは2次の世界を覗く良いタイミング~

GW・・・ゴールデン・ウィーク

繰り返しになりますが、今年は1次試験が1ヵ月近く前倒しで実施されるため、各予備校も例年より1ヵ月早めて1次試験対策のカリキュラムを組んでいるようです。
そのような状況下では「1次試験を合格するまでは2次試験の学習は不要(物理的精神的に無理)」という声も例年よりも強いかもしれません。

それが正しいかどうかは分かりませんが、今のうちに念のためご紹介しておきたいのが「GWのオプション講座は結構おススメでした」ということです。

サンプルとして具体例を挙げますが、私が受講したのはMMCの事例Ⅳ対策講座でした(「MMC」は予備校の名称です)。
正式な講座名は次の通りです。

①GW財務アカウントゼミ(講座+問題集)
②GW財務ファイナンスゼミ(講座+問題集)

それぞれ10時~16時まで、計2日間のオプション講座です。

私はMMCしか経験がないので1例として挙げていますが、この講座に参加して何が良かったかというと、参加者に配られた「アカウントとファイナンスの問題集」の素晴らしさと、絶妙なタイミングの良さでした。

私が参加したのは2018年度の講座でしたが、合格年である2019年度にはこの2冊の問題集を繰り返し何回転も回しました。
MMCは特に事例Ⅳ学習の質の高さが有名かと思いますが、この2冊の問題集が得られて、2日間の講義で2次試験事例Ⅳの情報収集に短期集中できる機会というのは、結構貴重ではないかと思っています。

1次試験を受験する予定の方は、1次試験を合格するまでは「毎週末のみ2冊の問題集に少しずつ取り組む」でも良いと思います。
今年2次再挑戦の方は、2次試験直前期まで毎日この問題集に取り組むことにして何周も回転させるのも良いでしょう。
そのいずれの場合も5月というのは丁度良いタイミングなのではないでしょうか。

もちろん私はMMCの関係者でも何でもありませんが、事例Ⅳで得点を稼ぐ重要さは身に染みて理解していることもあり、「やってみて良かった勉強法の一例」としてご紹介致しました。

もし他のオプション講座や単科講座等で「これが良かった」という情報をお持ちでしたら、コメント欄に記入いただけると嬉しいです。
同じ講座を受講した経験がある11代目メンバーから熱いメッセージが返ってくるかもしれません。

 

~なぜこの時期に記事にしたのか?~

それは「MMC GWオプション講座」の申込受付が先週末から始まったからです。

2020年GW集中ゼミのご案内

①GW財務アカウントゼミ(講座+問題集) ・・・4月25日(土)
②GW財務ファイナンスゼミ(講座+問題集)・・・4月26日(日)

今年は通学生用にZOOMによる教室講義のリアルタイム視聴も用意されているみたいです。
ご興味のある方はぜひチェックしてみて下さい。
(念のため申し上げますが、それなりに費用が発生しますし、問題集が配られるかどうかや講義ならびに問題集の質などは一切保証しかねますので、くれぐれもご自身の判断にてお願いします)

 

<まとめ>

1次試験中の時間管理と得点の積み上げ

「過去問は論点別にタテ解きすべし!」と何度も提案しておきながら今回年度別ヨコ解きの手順を提案したのは
・1次試験も時間管理(タイムマネジメント)が重要
・「逆ザヤ沼問題」にハマらず「必勝問題」を残さず解ききって「合格点の土台を築く」ことが重要
・上記の2点を理解し「(本試験で)合格に十分な実力を発揮する」ためには相応の『準備』が必要
であるため。
※ただし「ヨコ解き演習」は初学でも各科目とも月2~3回程度で十分かと思われます

 

GWから2次事例Ⅳ学習のススメ

自分はMMCの2冊の問題集が「知識の土台作り」に非常に良かったのですが、人によるかもしれません。
オプション講座も安くないですし、教材はご自身の好みやポリシーに合わせてお選びいただくのが良いと思いますが、先日のぴ。の記事(R1年度 合格体験記まとめ~1次試験編~)を思い出して下さい。
・2次試験を見据えて1次試験を学習されている人が多い(おわりに)
・特に独学は学習計画を自分で管理する必要がある(独学のデメリット)
とありました。

この2点を踏まえると、
・「自分はいつから2次学習を開始するか」を決断しておく必要がある
のではないでしょうか?

私はGWは早すぎず遅すぎずのタイミングなのではないかと思っていますが、そのきっかけと自分に合う教材を与えてくれたMMCのGWオプション講座をご紹介させていただきました(繰り返しますが決して同校の関係者ではありません)。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験と各科目の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

今回も1次試験についてと、少しだけ2次試験のお話をさせていただきました。

べりーでした。


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<一発合格道場 読者の皆様>

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決定次第、ブログでご案内しますのでご注意のほどお願い申し上げます。

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こんにちは。べりーです。

突然ですが、1次試験の全体像をつかめていますか?

そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

 

<3つの目>

「3つの目」という考え方があります。

(出典:「経済を見る3つの目」伊藤 元重著)

鳥の目:
「鳥瞰」という言葉があるように、高いところから物事を広く大きく見る視点で、要はマクロ(macro=巨視的)で経済を見ることが重要であるということです。

虫の目:
ミクロ(micro=微視的)で物事を見ることで、経済の細かいところを掘り下げていくことが重要だという意味です。ミクロの目といってもいいかもしれません。

魚の目:
潮の流れの変化をしっかり見極める眼力、あるいは経済の流れを見る力だといえます。ただし魚は目で潮の流れを知るわけではありませんから、これはあくまでものの喩えです。

 

随分以前からよく目にする概念ですが、今回はこれに当てはめて中小企業診断士試験対策の学習について考えたいと思います。

そしていきなり3番目の「魚の目」から入ります(笑)

 

<2次試験のこと>

「魚の目」とは先述の通り「潮の流れの変化をしっかり見極める眼力」を意味します。

皆様もご存じの通り、令和元年は1次・2次試験ともに例年にも増して特別な年でした。

ここからは、そんな令和元年の結果が令和2年度に及ぼす影響や、やっかいな2次試験への対策について自分自身の失敗などもサンプルにしつつ述べたいと思います。

2次試験対策については今後も取り上げるつもりですが、今回は「導入編」的な内容になります。

※なお以下は私の個人的な推測が多分に含まれますが、予測の結果を保証するものではありませんのでご注意下さい

 

~令和2年度試験の潮目とは(地殻変動編)~

先ほど令和元年(R1年)2次試験は例年に増して特別な年だったと述べましたが、何が特別だったかというと、1次試験の合格者が非常に多かったことです。

今回は直近6年間の1次・2次試験申込者の「受験結果内訳」をグラフにして比較しました。
(試験を受けてもいない人がいるので「試験結果」ではなく「受験結果」)

グラフのバー全体が申込者総数、青が合格者、オレンジが未合格者、グレーが申込したものの1科目も試験を受けなかった棄権者です。

一番下が令和元年の実績で、上にいくほど古い年度の実績が並びます。

 

※画像をクリックすると拡大します(以下同様)

 

まず、1次試験合格者の人数が過去6年で最多です(青いバー)。

合格者数はH26~H30の5年間平均(以下「例年」と呼びます)が 3,076名だったので、令和元年は例年より 1,300名ほど多いことになります。

また注目すべきは受験申込者総数も例年に対して 1,600名ほど多く、21,000名の大台はH23年度以来でした。

8年ぶりに受験生が 21,000名を超えた年に、例年よりも 1,600名多く受験に申し込み、1,300名合格者が増えた年だったことになります。

なお受験申込者の例年に対する増分 1,600名の結果内訳は概算で次の通りです。

・合格者  +1,300名
・棄権者  +400名
・未合格者 ▲100名

受験者数が1,600名も増えたのに未合格者はむしろ例年より少なく、いかに特別な年であったかが読み取れます。

 

こうして1次合格者の多くが2次試験に挑戦したであろう結果、2次試験にも非常に大きな影響を及ぼしたようです(この辺りから推測や仮説が増えてまいります)

2次試験の実績(事実)を同様にグラフにすると、次のようになります。

 

 

まず、令和元年の2次受験申込者総数が突出していることがハッキリ伺えます(赤丸部分)。

これに対し、合格者もH26年度以来となる1,000名越えとなりましたが、母数が多すぎて合格率は低く、H30年度に続いて2年連続で19%を割る「競争が厳しい年」になりました。

例年は約5,000名で1,000名弱の合格枠を競っていたのが、令和元年は6,000名で1,000名強の合格枠を競う形となったのです。

 

そして、最も触れておくべきことは「オレンジ色のバーの長さ」です。

「未合格者数」は、H26~H30の直近5年間平均が 3,737名だったので、令和元年は例年よりも、1,100名ほど多かったことになります。

1次試験と大きく異なるのはこの点です。

この例年より 1,100名も多く 5,000名に近い未合格者の方々のうち、令和2年度には何割が「1次試験から再挑戦」となり何割が「1次免除→2次試験に専念」されるのか?という推測は非常に難しいところです。

とはいえ令和元年は1次合格者が例年より 1,300名も多かったわけですから、普通に考えれば「既に2次試験の受験資格を有している方」は例年より相当多いのではないかと考えられます。

つまり今年(令和2年)の2次試験は令和元年と同様に「少ない椅子の奪い合い」となる可能性が非常に高いのではないでしょうか。

 

また上記を前提とした場合、令和2年度の「1次試験」にて例年同様 3,000名規模の合格者を出すかというと、協会はそこまで2次試験受験者数を増やすつもりはないのではないかという憶測も生まれてきます(2次試験におけるキャパシティ的な採点能力の限界)。

この辺りが「今年の1次試験が難化するのではないか」というザワつく噂の根拠となっているのではないでしょうか。

 

以上はグラフにして可視化したことにより推測した内容になります。

このように前年度の地殻変動とプレート運動から大きな影響を受けて、令和2年度の1次・2次試験はともに例年と異なる合格率になる可能性が考えられます(あくまで1つの仮設でしかないのでその点はご容赦下さい)。

ただし、だからといって急に全く違う分野の問題を出題したり、試験の在り方を変えることまでは考えにくいと思われます。

確かに今年は1次試験も2次試験もどちらも難化したり合格率が低くなるかもしれない。

しかしこの潮目の変化を知っていれば、もし難問奇問と出会った時もこうきたか笑」と落ち着いて対処できる余裕が生まれるはずです。

この潮目の変化を念頭に置きつつも、日々できることは、道場ブログで述べられているような地道な学習の積み重ねにより【合格に十分な実力発揮の準備】を進めるのみと、私は思います。

 

 

~R2年2次試験の潮目とは(気候変化編)~

3月上旬の現時点では、2次試験についてまだ情報収集も始めていないという方もいらっしゃるかと思います。

したがってここでは細かいところまで踏み込みませんが、1次試験がマークシート式であるのに対して2次試験は論述試験であるというのが大きな違いです。

ただし、ただ論述問題というだけでない独特の難しさがあります。

 

気候変化を読む力①:

2次試験は事例Ⅰ~Ⅳまで4科目あり、その難易度は前回の記事で触れた1次試験のように、科目ごとに毎年変化して受験生を困らせます(前回記事「1次試験と秋の空&経済と財務の共通点」も是非ご覧下さい)。

たとえば令和元年の2次試験は「事例Ⅰ~Ⅲが難化し、事例Ⅳが易化した」と言われています。
事例Ⅳとは「財務事例」です。

この財務事例、1次試験の「財務会計」と同様に訓練すればしただけ点数を伸ばすことができる2次試験では唯一の科目です。

ただし、出題側もふるいにかけるため様々な「引っ掛け」や「日本語の解釈の幅(としか言い様がありません涙)」をトラップとして仕掛けてくるため、地道な事例研究と訓練を徹底し、とにかくミスをしないよう本試験で集中できるよう準備を整えることが重要です。

その結果、事例Ⅳで貯金が作れると合格にかなり近づくことができます。

事例Ⅳは平成29年、30年と難化しましたが令和元年には易化しました。
本試験で設問を解いている最中に「今年は易化だ」と気づいた方も多いと思われます。

易化したと気づいた際、気候変化を読み切れた際に、いつも以上にミスに注意し集中できるよう普段から準備をしておくこと。
事実として、私はここにかなりの時間と労力を費やしました。

少しややこしい言葉ですが、【合格に十分な実力発揮の準備】が重要だと思っています。
この部分は、またいつか記事にしたいと思います。

 

気候変化を読む力②:

先日、ぴ。の記事にもありましたが(こちら)、2次試験対策は「キーワード詰め込み」「過去ノウハウ等の機械的・断片的知識に頼る」といったテクニックに走ってしまうと合格が遠ざかる傾向にあります。

私が失敗した経験をサンプルとして挙げると、2次試験2回目の年に通年通学で予備校に通ったのですが、「その予備校のノウハウを吸収したことで満足する」という方向に突っ走りました。

その結果「手段が目的化してしまう」ことにより却って前年より点数を落とすという苦い経験がありました。

 

その予備校では毎回の授業で「皆さん、事例研究は進んでいますか?」と講師から問いかけられていたのに、私は過去事例と向き合うのではなく、その予備校のテキストや答練の事例を学習することに時間とリソースを集中していました。

講師の方が仰る通り、いかに優れた教材や理論を手に入れようとも、それを使って過去問の事例文に取り組み、自分の手と頭を使って「研究」しない限りは、力になりません。

 

先に書いた「地殻変動編」ほどの規模ではないにしても、まるで気候変動のように毎年変化してくる出題傾向にしっかり付いていく力、対応できる力を身に着けるためには「事例研究あるのみ」ではないかと思っています。

このことはぜひ読者の皆様に同じ失敗をしていただかないために、悪しきサンプル実例も交えながら、これから適時お伝えしていけたらと考えています。

 

このように、2次試験を乗り切るためには「潮の流れの変化をしっかり見極める眼力」である「魚の目」が必要となります。

 

 

<1次試験のこと>

~1次試験の出題範囲は広い~

当試験の勉強を経験した方でこの点に違和感を持たれる方は恐らく皆無かと思います。

各科目の概要を並べると次のようになります。

 

経済学・経済政策は大きく分けると「マクロ経済」と「ミクロ経済」。
論点が多い。グラフの種類も多く、多様な「X軸とY軸の組み合わせ」が理解できたら道が啓けるイメージです。

財務・会計は「アカウンティング(会計)」「ファイナンス(財務)」。
学習が進むほどに次々襲い掛かる重要論点。簿記2級より浅いがファイナンスが加わるため広い。

企業経営理論は「経営戦略論」「組織論」と「マーケティング論」。
労働法規まで含みとにかく広い。が、一々目から鱗の学習内容は多くの人にとって面白いはず。

運営管理は「生産管理」と「店舗・販売管理」。
テキストで生産管理を読み終え、まちづくり三法が出てきた辺りで行く先の果てなきことを知ります。

経営法務は「民法」「会社法」「知的財産権」。
暗記!暗記!暗記!テキストに掲載される「情報整理のための表」も情報過多で超BIG。

企業経営システムは「システム技術」「ソフトウェア開発」「経営情報管理」「ガイドライン・法律」「統計」。
暗記!暗記!暗記!会社でいつもシスアドに頼ってきたバチが当たったかと悔い改める気持ちになります。

中小企業経営・中小企業政策は文字通り「経営」と「政策」。
経営好き派と政策好き派に分かれますが、どちらにせよ、暗記!暗記!暗記!

 

・・・広いです。
企業経営に関するこれだけ膨大な知識を身に着けようと勉強を始めた皆さまです。

学習の途中段階であっても、プレゼン資料作成時や上司・同僚・顧客と会話する際など、既に勉強を始める前のご自身との「違い」を実感されているのではないでしょうか。

 

~大海原に橋げたを築いていく(鳥の目)~

さて冒頭で「1次試験、全体像をつかめていますか?」とお聞きしました。

いわゆる全体像というと上記の青文字でも説明ができますが、ここで申し上げているのは青文字のもう1つ下のレイヤーを指します。

例えば財務会計と企業経営理論。

 

この項目のうち、もし「あれ?これ何だっけ?」がありましたら、ぜひお手元のテキストを見返して下さい。

このレイヤー(階層)が頭の中で網羅されていないと、デフォルトで苦手”論点”が存在することになります。

でも大丈夫です。まだまだ間に合いますから。
お手元のテキストで調べて納得いくまで読み返し、”得意化”していただけたらと思います。

 

この項目は一般的なテキストの目次の項目と同じ粒度になります。

7科目とも、どんなテキストにも目次があるはずです。
その項目ごとです(構成はテキストごとに違いがあると思います)。

 

この粒度のレイヤーで知識を網羅していることが重要である理由は以下の通りです。

 

①このレイヤー(階層)の項目ごとに、自分の「得意or苦手」を把握できること(深さ)
→復習する際の1単位=ひと括り=1セット

②問われている設問がどの論点の知識か?を即座に認識できる
→知識を収めた引き出しのラベル、情報検索速度向上のためのタグ、難易度判定

③自分がどこまで知識を網羅できているかを把握すること(範囲)
→学習進度のチェック、捨て問の意思決定(「統計」はやらない!など)

④知識を体系化できる
→そもそも目次は「体系化しやすい順」に並んでいる、周辺の論点・知識と紐づけて記憶

★上記の①~④を組み合わせて「鳥の目」
→科目全体を俯瞰することができる、全体像の把握でちょっとやそっとで揺るがない知識化。

 

上記のうち、何が何でも意識したのは①と②でした。
③、④は結果的についてきたようなイメージです。

 

道場理論に「橋げた理論」があります。
私の場合、少々意訳してしまっているかもしれませんが、上記のレイヤー項目を「橋げた」と認識して学習を進めました。
上記の①~④を意識することでどんどん橋げたが建っていくイメージです。

一度、橋げたが強固に建ちあがると「知識として理解化するため忘れにくくなる」「期間が空き記憶が薄れても軽く復習することで立て直しが可能」といった非常に重要なメリットが得られます。

ぜひ定期的にお手元のテキストの目次をご覧いただき、鳥の目の維持にお役立ていただけたらと願います。

 

~向き合うのは1問1問の設問(虫の目)~

鳥の目を維持しつつ、次は設問とどう向き合うか。

言い古されたことですが、この試験に最適な問題集は「過去問」だと私は思います。(昨日の記事でTomatsuが熱く語っていましたが全く同感です)

しかも、過去問を令和元年、平成31年と年度ごとに解いて点数に一喜一憂するのではなく、年度を横ぐしにして論点別に並べて解くと、論点別の知識として記憶に収めやすくなります

 

記憶に収めやすいと書きましたが、

「記憶する」より「記憶に収める」
「フリーロケーション」より「固定ロケーション」
知識と知識を収める引き出しを固定的に対応させ、よく出る知識はより手前の引き出しに収めます。

さらに、その過去問を難易度(あるいは正答率)でA~Cに分類し、より簡単かつ落としてはならないA・B問題を重視します。

 

私はこの目的のため、下記の問題集を入手しました。

過去問が「論点別・重要度別」に編集されているため、論点別に並べ替えて難易度で仕分けする手間が省けるからです。

もちろん他の出版社の過去問題集を用いて上記のように解いても同じ効果が得られます。
解答解説が不要であれば中小企業診断士協会のHPの過去問と正答を活用しても良いでしょう。

「論点別・重要度順 過去問完全マスター」シリーズ(同友館)

私の場合、この問題集を経済・財務・経営・運営・法務と5冊購入し、各3周回転させました。
論点別・重要度別に過去問を解くと、当たり前ですが同じ論点の問題が前後に並びます。
つまり、上で述べた「目次のレイヤー」の同じ項目に属する同一論点の問題を続けて複数問解くことになります。

 

過去問完全マスターを解く際は、解答をノートの左の方にバーッと縦に記入しました。

そして20問程度解いたら採点し、気づきを右の空白にメモ書きしたら次の20問を解くという進め方でした。

これで3周回したのですが、1週目→2週目→3周目と繰り返し解く内に段々〇と✕が固まってくるようになりました。

例えば、35問目~42問目まで連続して〇が続いたのに、43、44、45、47問目が✕となりパッと見で悪目立ちする・・・・
ここが自分にとっての「最終的な苦手論点」でした。

 

この「過去問を使って苦手論点を発見して強化する」プロセスにより苦手論点を減らしていったことは、1次試験の得点安定化に役立ったと思っています(あくまでも一例です)。

このように1問1問の解き方の工夫により、下記に繋がります。

鳥の目①:
このレイヤー(階層)の項目ごとに、自分の「得意or苦手」を把握できること(深さ)
→復習する際の1単位=ひと括り=1セット

 

また、本試験は限られた時間でそこそこの問題数を解かなくてはならないスピード勝負です。

例えば60分で25問を解く経済や財務の場合、単純に割り算すると1問あたり約2分20秒
1問解く度に次の設問を見て「これはどの論点だろう・・・」とやっていてはとても時間が足りません。

経済でAS曲線のグラフが出たら「ケインズ派か、古典派か」、財務で証券の問題が出たときに「証券投資論か、ポートフォリオ理論か、CAPMか」を一瞬で判断し、難易度を推定するため自分自身の知識に照らします。

 

こう問われたら→この論点だから→このように解く

1次試験の勉強はこの繰り返しです。

段々何周か重ねていくうちに真ん中の工程を飛ばして

こう問われたら→このように解く、の2ステップで解ける問題が増えてくる

ため、更なる時短が図られて全体の解答速度が上がります。

設問を見たら、脳内のどの引き出しを開けばよいのかを瞬時に理解できる問題が増えるほど、その科目に対する苦手意識は低くなります。

鳥の目②:
問われている設問がどの論点の知識を要するのか?を即座に認識できる
→知識を収めた引き出しのラベル、情報を検索する際のタグ、難易度判定

 

日々1問1問と向き合っていく学習は、蟻が巣穴を掘るように各論点の知識理解を深く掘り下げていくような作業です。

蟻は巣穴を単一方向に掘り下げるのではなく、いくつも部屋を作りトンネルで繋いで四方に広げて掘り下げますが、この広がりと繋がりの強固さこそが当該論点における対応力の強さになります。

ここをしっかり訓練しておくことで、どのような問われ方をしても対応できる力が付いてくると思います。

 

論点別の理解を「目次」のレイヤーと書きましたが、1問1問で鍛える知識は参考書の巻末にある「索引」をイメージしてみて下さい。

ただし「じゃあ索引に出てくる文言をすべて理解する勉強法がイイか?」というと勿論そうではありません。

索引には「まったく出題されない知識」も含まれてしまうためで、そこまで覚えても意味がありません。

 

したがって粒度としては「索引レベル」ですが、学習の対象とするのは「過去問(特に正答率A・B問題)」に絞ることを私は徹底しました。

Cレベルの問題に手を回す余裕がなかったのが理由ですが、もちろん余裕があればC問題も学習範囲に含めることで得点アップが期待できるかもしれません(もしかしたら点の伸びは限定的かもしれませんが)。

 

ここまで書いた1問1問の知識と向き合う視点を、この記事上では鳥の目に対し「虫の目」と呼ばせていただきます。

鳥の目で科目全体を見渡しつつ各論点の完成度を確認して高めていき、虫の目で過去問の1問1問に向き合い対応力を高め、「論点の理解は十分なのに、これまでと違う角度から問われたら全く対応できなかった」という事態が起こらぬよう鍛えます。

 

 

<まとめ>

1次試験対策について

鳥の目(俯瞰)と虫の目(微視的な掘り下げ)の2つの視点(もしくは視野・視座)を常に意識し、全体像をつかめている感覚を維持することが重要です。

2次試験対策について

多様な知識が簡単に手に入るこの時代では、知識を得ただけで分かった気になってしまう罠に陥る危険性が高まっています。

魚の目(潮目の変化を見極める力)を養うため、必ず自らの手を動かし事例文を読み込んで分析するなど、「事例研究」を行ない続けて理解を深めることが重要です。

 

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もくじ

1.独学ストレート合格狙いで、立てた作戦

2.作戦の反省点&「今ならこうする」

3.「得意科目なんて無いよ!」という方へ

 

 

こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

 

冒頭のセミナー告知を更新したの、お気付きでしょうか。

状況を鑑み、受験生の皆さんにとって最善の決定ができるよう、道場11代一同議論を続けてまいります。

こちらのブログは、変わらず毎日(日曜日は隔週)更新していきますよ♪

 

毎日読む物って、けっこう影響力ありますよね。

私は毎朝、日経新聞を読んでいるのですが、先日まで連載小説が「ミチクサ先生」という、夏目漱石を題材にした話だったんです。

漱石の幼少期から青春期、大学を卒業後、松山に教師として赴任するあたりまでが描かれていて、親友の正岡子規も出てきます。

この子規が俳句に熱中しているもんで、小説の中でしょっちゅう句を詠むんですよ。息をするように俳句を作る。

そんなわけで私も最近、なんか俳句いいよね、と思い、ことあるごとに思い付いた句を書き留めたりしています。影響されすぎ。

いや、私の俳句はどうでもいいのですが、何が言いたかったかというと、毎日「一発合格道場」を読んで、学習の継続とモチベーションアップに役立てて下さい! ということです。

そのために、毎日更新がんばります。

 

 

さて、本題です。

前回の記事で私は、「とにかく一度、過去問を見て下さい」と言いました。

過去問を重視することのメリットについては、先代も紹介しています。

(勝手に永久保存版)独学向け・一次試験の短期攻略法 by10代目たっつーさん

 

一方で、いくら過去問重視とはいえ、じっくりテキストを読んで、できれば問題集を解いてからでないと、正解できない気がする……という方もいると思います。去年の私がそうでした。

しかし、しかしですよ。ストレート合格を目指すなら、やはり過去問は早期に取り組んだ方が良いと思います。

ここからは、私の(わりとリアルな)例で解説します。

 

1.独学ストレート合格狙いで、立てた作戦

去年の1月、診断士試験を受けようと決め、一次試験7科目の「スピードテキスト」と「スピード問題集」を買いそろえた私は、どこから手を付けたものか、と悩んでいました。

7科目もあるので、無闇にあれこれ手を出すと「七兎を追う者一兎も得ず」になりそう。

各科目、私の印象は以下の通りでした。

  • 経済学→かじった事もない。文系なので曲がるグラフこわい。
  • 財務・会計→簿記2級を持っているため、なんとかなりそう。
  • 企業経営理論→前職で組織・人事は多少勉強したので、なんとかなりそう。
  • 運営管理→生産管理は現職(金型屋)の知識でなんとかなりそう。店舗・販売管理は未知の領域。
  • 経営法務→うーん…暗記でいけるかな? 難しそうだな。
  • 経営情報システム→全然わからない。テキスト分厚いこわい。
  • 中小企業→わからないけど、テキスト薄いから最後に覚えよう。

 

そこで、試験科目を「得意・苦手」と「暗記系・理解系」の2軸で分類してみました。

こんな感じです。(図はクリックで拡大します)

 

※「運営管理」は前半の「生産管理」に数式やグラフを使って考える項目があるので、「理解系」に分類していました。

独学の最大メリットは、自分の状況に合わせて学習プランを決められることだと思います。

順番や、強弱も決められます。

私は一次試験の7科目について、およそ以下の順番で取り組むことにしました。

1.理解系×苦手(図のB):経済学

2.理解系×得意(図のA):財務会計、運営管理

3.暗記系×苦手(図のD):経営法務、経営情報システム、中小企業

4.暗記系×得意(図のC):企業経営理論

 

さらに、二次試験との関連性が高い「企業経営理論」の優先度を上げ、駆け込みで覚える「中小企業」を最後に持っていくという調整を入れ、最終的には

経済学→財務会計→運営管理→企業経営理論→システム→法務→中小企業

という順番に落ち着きました。

 

その後、合格体験記にも書いたように「ストレート合格は諦めて、得意科目のみ科目合格を目指す」作戦に切り替えたため、実際の勉強スケジュールと試験結果(点数)は以下の通りです。

ざっくりですが、ピンクがスピードテキスト黄色がスピード問題集水色が過去問を解いていた期間です。

(図はクリックで拡大します)

 

(こんな感じのキューブのキャンディあったよね…)

おわかり頂けたでしょうか?

【解説】

・経済学→文系にしては健闘も、過去問未習で60点に届かず。

・財務&企業経営理論&運営管理→元々得意&過去問既習で比較的高得点。

・法務→直前期に学習&過去問既習で60点突破。

・システム→元々苦手&過去問未習で撃沈。

・中小企業→最直前期に取り組むも、過去問未習で足切りスレスレ。

過去問、解きましょう。必ず解きましょう。

 

ちなみに、なぜ結局全科目受けたかというと、一次試験の受験料13,000円も払ったし……受ければ受かるかもしれないし……と、最後の最後で欲が出たからです。

人間、欲をかくとあまり良いことありませんけどね。珍しく「かいて良かった欲」でした。

 

 

 

2.作戦の反省点&「今ならこうする」

さて、辛くも一次試験を通過した私ですが、正直、反省点だらけです。わりと本音で語ります。

【反省点】

一、足切りのリスク管理ができていない。中小企業「42点」は完全に時間切れの結果。

二、暗記科目の過去問を解くのが遅すぎる(システム、中小はゼロ)。

三、科目合格狙いなら、得意科目で81点をとる勉強より、苦手科目で60点を取る勉強に力を入れるべき

 

そして、一~三の全てに共通する解が、「少しずつでいいから、もっと早くから過去問を解こう」ということだと思います。特に暗記科目です。

60点とれば合格する試験ですから、過去問を何度も解き直していれば、合格ラインの力はつくはずなんです。

 

以上の反省をふまえ、もしも今年も受けることになっていたら、という想定で立てたのが↓の「今ならこうするプラン」です。

(今年は一次試験が7月中旬になりそうなので、その点は反映してあります。)

ご覧の通り、過去問強めです。ぱらぱら散りばめます。後半は自信がある問題は飛ばしていきますから、見た目ほどつらくないだろうとお考え下さい。

経済学、システム、法務、中小はスピードテキストを飛ばして過去問を解きます。

なお、二次試験に特化した対策はしません。一次試験を突破しないと二次もないので。

その代わり、二次にも出る財務・企業経営理論・運営管理をスピテキ→スピ問→過去問と進んで本質的な理解を狙います。

 

3.「得意科目なんて無いよ!」という方へ

診断士試験を受ける方の属性は様々です。「かーなは得意科目があったかもしれないけど、そんなの無いよ! 全部初めてだよ!」という方もいらっしゃると思います。

その場合、おすすめの作戦は、「二次試験にも出る科目を、多少時間をかけてもしっかり勉強する」ことです。

例によって7科目を4つに分けてみると、以下のようになります。

1.理解系×二次あり:財務・会計、運営管理

2.暗記系×二次あり:企業経営理論

3.理解系×主に一次のみ:経済学

4.暗記系×主に一次のみ:経営法務、経営情報システム、中小企業

 

…これ、結局さっきと同じなんですよね。

私が全科目知識ゼロなら、1→2→3→4の順に取り組んでいきます。

3と4は、効率重視のため早期に過去問を解き始めます。

そうすると、先程の「今ならこうするプラン」と大して変わりません。お好みで、経済学の開始時期をずらすくらいでしょうか。

 

なお、2020年度の一次試験突破作戦については、先日10代目のなおさん、そーやさんもそれぞれの視点で書いていました。

こちらの記事もぜひ参考にして下さい。

なおさん流、2020年一発合格スケジュール

再度診断士を受ける場合の戦略 10代目そーや

 

 

最後に、二次試験と関連性の高い「企業経営理論」「財務・会計」「運営管理」について。

この3科目は、得意科目にするに越したことはありません。

「数字は昔から苦手なんです」とか、「工場勤務経験がないのでちょっと……」という方もいらっしゃるかと思いますが、皆さんにこの3科目を得意科目にしてほしい。

できれば好きになってほしい。

ここからは完全に持論なのですが、好きになるためには、「なんとなく興味を惹かれて、軽い気持ちで一歩踏み出してみる」ことが大事だと思っています。

最初は「なんとなく」でいいんです。「あ、おもしろそうかも」くらい軽い気持ちで踏み出してみると、知識や理論やエッセンスが、素直に頭に入ってくるので、むしろそれくらいがいいんです。

そんなわけで次回からは、中小企業4社の勤務経験を生かし、「企業経営理論」「財務・会計」「運営管理(生産管理)」に興味を持って頂けるような、あわよくば好きになって頂けるような記事を書いてみたいと思います。

(あああハードル上げちゃった……)

具体的には、私が中小企業に勤務しながら見聞きした、「あるある」や「おどろき」の数々です。

試験の点数に直結する内容ではないかもしれませんが、実際に中小企業で働いている人の話って、教科書には載ってなかったりするじゃないですか。

勉強の合間にでも、軽い気持ちで読んで頂けたら幸いです。

 

なお、現段階での構想はこんな感じです↓

【実録】リアル「企業経営理論」「事例Ⅰ」の世界(多分記事3本くらい)

【実録】リアル「財務・会計」「事例Ⅳ」の世界(多分記事2本くらい)

【実録】リアル「運営管理」「事例Ⅲ」の世界(多分記事2本くらい)

 

※諸事情により、予告なく変更になる可能性があります。あくまで構想ということで、ご了承下さいませ。

 

明日の更新は隔週の日曜日でお休み、月曜日は癒し系金融マン いけちゃんの登場です。

それでは、引き続き一緒に勉強がんばりましょう~^^

 

 

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はじめまして。

等身大の独学ストレート生・金型屋の「かーな」と申します!

合格体験記はこちら

 

今日から一発合格道場では、私たち11代目による投稿が始まります。

10代目の皆さま、1年間おつかれさまでした。一発合格道場のバトンは、確かに受け取りましたよ!

 

そうなんです。おかげさまで一発合格道場もシーズン11に突入。

11代目も、熱い思いを持った、個性豊かなメンバーが集まっております。

たとえば、

ストレート生と多年度生? います、両方います。

予備校通学とアプリの通勤講座と完全独学? います、全部います。

職業、性別、家族構成などなど多様性に富んだ12名が、読者の皆さんに思いやノウハウを伝えたくてウズウズしております^^

 

まずは、初回となる今日から、11代目メンバー12名の自己紹介をさせてください!

診断士試験を受けたきっかけや勉強スタイルなど、ご自身との共通項を見つけて、今後の参考にしてくださいね♪

 

 

では、さっそく私、かーなの自己紹介です。

属性はこんな感じ↓

・30代女性

 

・現職:地方の製造業(金型メーカー)の事務職

「かーな」というハンドルネームは、金型にちなんでつけてみました。

仕事内容は、財務・総務・経営企画っぽいことなど、事務まわりの何でも屋です。

私のボス(執行役員)は経理畑出身のため、部下からの報告や提案も、数字を示さないと納得してくれません。ボスの心に響く資料を作れるようになりたくて、金型屋に転職後、簿記2級を取得しました。今思えばこれが診断士への第一歩だった……。

 

・職歴:中小企業を転々と4社

日本語学校(事務)→不動産(営業)→人材系ベンチャー(営業)→金型屋(事務)

新卒の就活は、リーマンショック直後の年でした。大企業の選考は全滅。途方に暮れた私は、知り合いの紹介で東京の片隅の日本語学校に就職させて頂き、なんとか社会人生活をスタートさせます。

その後、いろいろあって3社目のベンチャー企業で働いているとき、今の夫と結婚することに。夫は同時期に地方への転勤が決まっていました。そこで私も東京のベンチャー企業を退職し、地方に移住、今の勤務先である金型屋に転職し、今に至ります。

いろいろな企業を見てきたので、組織体制、風土、働いている人の考え方など、会社によって全然違うことは、肌身にしみて感じています。このあたりは、後日「実録」シリーズとして、書ける範囲でお伝えしたいと思っています。

 

 

・中小企業診断士を目指したきっかけ:

「社会人10年目、会社は4社目、しかも夫は転勤族、どうする私!?」

上記のように、東京出身のどこにでもいるOL……だったはずが、いつの間にか地方の金型屋に勤務することになったわけです。製造業の会社で働くのも、初めは新鮮で刺激的でした。5SもKYT(危険予知トレーニング)も、「おぉ~! 製造業っぽい~!」って感動してました。けれど転職して3年経った2019年の年明け、漠然とした不安や、モヤモヤが、私の中で大きくなっていったのです。

当時考えていたことといえば、

「これまで4社を経験し、人よりは幅広い業界・業種・職種を経験しているけれど、裏を返せば全てが中途半端。新卒で大企業に就職し、プロパー社員として活躍している大学の同期は『主任』や『リーダー』に昇格する頃だよね。一方、会社を転々としている自分は、相変わらずの平社員。これって、キャリアが積み上がってるとは言えないんじゃないかな? しかも夫は転勤族。この先も海外を含む全国転勤の可能性がある。結婚しても子どもができても仕事を続けたいから、何か『武器』がほしいなぁ……」

こんな感じでした。

困ったら本屋にいく。そんな自らの習性に導かれ、ある日立ち寄った本屋で中小企業診断士の資格に出会います。これだ、と思いましたね。これまでの職歴や経験が全部つながって、しかも「経営コンサルタントの国家資格」という証明書も得られる。さっそく受験することを決めました。

 

 

・勉強スタイル:独学

そもそも地方なので、通える距離に予備校がないんです。それに、金型屋の給料では予備校費用は高すぎます。そのため、迷うことなく独学を選択しました。今思えばスタディングや通信講座を使う方法もあったのですが、あんまりちゃんと調べなかったんですよね。

勉強時間はというと、平日は片道2時間の通勤時間(夫の転勤による)がメインです。休日は、自宅やカフェで5時間とか、試験前は8時間とか勉強していました。

 

 

・受験生生活を振り返って:等身大の独学ストレート生、これに尽きます

合格体験記にも書きましたが、手探りかつ行き当たりばったりなので、今思えば大変危なっかしい受験生でした。試験の結果は、以下の通り。

【一次試験】

経済学・経済政策56 財務・会計72 企業経営理論68 運営管理81 経営法務64 経営情報システム48 中小企業経営・政策42 (合計431点)

【二次試験】

Ⅰ63/Ⅱ57/Ⅲ68/Ⅳ60 (合計248点)

 

おわかり頂けたでしょうか?

等身大の独学ストレート生って、おそらくこんなもんです。むしろ、ギリギリでもよく合格できたと思います。

正直、私からお伝えできることで、「練りに練った勉強法」とか「伝家の宝刀」みたいなものは、ほぼ無いと思います。そのかわり、独学ストレート生が陥りがちな思い込みとか、落とし穴とか、そういったことはいくらでも(!)お伝えできます。ぜひ、皆さんは私の体験を踏み台にして、より安定感のあるストレート合格を勝ち取ってください!

 

 

・いま、声を大にして言いたいこと:

過去問見たことない人、今すぐ見て!!!

過去問は、一次試験・二次試験とも中小企業診断協会のホームページに公開されています→過去問

とにかく、全科目一通り、目を通してみてください。

一次試験は、解答も公表されています→令和元年度一次試験解答

最初は一次試験の各科目5問ずつでもいいので、過去問を解いて、答え合わせをしてみてください。ご自身の現時点での実力がわかります。これが大事です。

 

なんでこんなことを言うかというと、去年の私は過去問を見るのが遅すぎて、失敗したと思うからです。

途中まで2ヶ年計画での合格を視野に入れていたこともあり、私の場合、「まずは、テキスト読んで、TACのスピード問題集解いて、過去問は最後の総仕上げだよね」なんて呑気に構えていました。

「過去問を先に見ちゃったら、答えを覚えちゃうから練習にならないし!」とまで考えていました。

そして一次試験2ヶ月前くらいになって初めて過去問に直面し、「何これ。スピード問題集より格段に難しいじゃん……」と絶句したことを覚えています。

過去問(=本番の試験問題)というゴールのレベルを把握するのが、遅すぎたのです。いうなれば、山登りで「もう8合目まで来てるよね♪」と思っていたのに、冷静に考えたらまだ5合目手前だった、くらいの衝撃です。山頂は遥か彼方でした。

そんなわけで、5合目から山頂までが、突然トレイルラン(普通の山登りは、歩くやつ。トレイルランは走るやつです)になったのが、昨年の私です。めちゃめちゃキツかったので、全くおすすめしません。

いいですか、もう一度言います。

まだ試験の過去問を見たことがない方が、もしいたら、今すぐ協会のホームページで見てください!!!!!

 

……初回から絶叫してしまいました。驚かせてごめんなさい。

皆さんのお役に立てるよう、心をこめて執筆していきますので、1年間よろしくお願いいたします。

 

明日は熱い志を秘めた気配り上手、いけちゃんの登場です!

明日の更新もお楽しみに♪

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一発合格道場 夏セミナー2019

東京:8月10日(土)

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時間・場所は後日告知いたします。
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みなさん、おはようございます。なおさんです。

1次試験まで残すところ18日。追い込みの高速ループは順調でしょうか。
ここまでくると過去問の〇印が残っている分野からもわかるように「この分野は大丈夫」、「この分野はもう少し頑張らないと」と科目内でも明暗が分かれてきていると思います。

TACの問題集をお使いの方は、巻末に「出題傾向分析表」というのがありますので、ここに残りの〇印をプロットすれば、課題分野が浮き彫りになってくると思います。たまにはちょっと立ち止り、自分の現在位置を俯瞰してみて、作戦を練り直すことも重要ですね。

さて、本日は「過去問ループ3周目、〇印の選択肢解説で直前ノートを作ろう」と題しまして、自分の課題分野を最後の1分まで悪あがきするための方法をご紹介します。

前回の記事「過去問と超高効率ループ学習法」でご紹介したループ学習を行っていると、
・1周目 ・・・ 得意な分野以外はまぁまぁ〇印が残る
・2周目 ・・・ 理解しやすい分野、覚えやすい分野の〇印が消える
・3周目 ・・・ 〇印は全体の3割程度まで減るが、不得手な分野があぶりだされてくる
・4周目 ・・・ まだ〇印が残っていると軽くへこむ
という感じで進行していくと思います。(あくまで個人の感想です)

本日の提案は、3周目(4周目でもいいですよ)が終わって残っている〇印は自分の課題分野になってきますので、過去問を高速ループするだけではなく、「直前ノート」を作ることで、すき間時間に解説の読み込みを行い、ループを多重構造にして知識の定着を図ろうという方法です。

さらに、「直前ノート」を科目別に再編集(ホチキス止め)することで、本番の試験科目間にある40分(昼は60分)の休憩時間の間にも読み込んで、最後の1分まで悪あがきをしましょう、という提案です。

具体的な手順は以下の通りです。

1)選択肢の解説を書き写す

〇印の残っている過去問を解いて、明確に正誤の判定ができなかった選択肢の解説を書き写します。この時、ノートではなく、レポート用紙やルーズリーフなど、あとで科目ごとにまとめられる媒体がおすすめです。

2)1科目終わったら小冊子にまとめる

1科目の周回(5年分の過去問)が終ったら、書き写した解説を小冊子にまとめます。

3)常に持ち歩いてひたすら読む

さすがにこの時期に分厚いテキストを持ち歩くのは非効率です。薄い小冊子であれば複数科目分を持ち歩くことも容易ですので、常に携行し、通勤時間やすき間時間を見つけて読み込むようにしましょう。特に不得意科目については、コピーを作成して家の中のいたるところに配備するのもありかもしれません。

4)試験当日も持参して休憩時間に読む

1次試験本番では、ひとつの科目が終了したら振り返っていても仕方ありません。休憩時間はトイレを済ませたら、次の科目に備えて時間いっぱいまで直前ノートを読み込みます。ひょっとすると最後に読んだ部分が出題されて、1問正解できるかもしれませんよ。1次試験の一日目には、二日目の科目の「直前ノート」を持っていくのも忘れてはいけません。一日目が終わった帰りの電車では、二日目の科目を読み込みます。

「二日目には何を持っていったらいいの?」

それはもちろん「応援してくれた家族への感謝の気持ち」です。二日目が終わったら、頑張った自分へのご褒美とこれまで応援してくれた家族への感謝の気持ちを兼ねて、一緒においしいご飯を食べに行きましょう。
(超おすすめします。(^^)/ )

さて、いかがでしたでしょうか。

「もう少し早く教えてくれよぉ」という声が聞こえてきそうですが、この時期まで温存していたわけではありませんのでご容赦ください。m(_ _)m

私は、テキスト、スピ問、過去問を一周目から「不明点の書き写し」を行いながら学習を進めて、独学で1次試験を一発攻略しましたが、振り返ってみると、一周目から書き起こしをするということは、その後覚えてしまいノートが不要になる部分まで書き起こすことになるので少し非効率かなと思います。
ですので「直前ノート」は、「3周目の周回で不明瞭だったものを書き出す」くらいが一番効率が良いのではないかと思います。

また、「今から7科目全部は大変」という方は、不得意科目だけでもノートを作成すれば良いと思います。前回も少し書きましたが、同じ時間を投入した場合、不得意科目の方が得点の伸びしろ分だけ効率的です。

残り18日、もう一段ギアを上げてアクセルを踏み込んでいきましょう。応援しています。

以上、なおさんでした。

 

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みなさん、おはようございます。なおさんです。

7月になりましたね。1次試験まではちょうど一か月、いや今日を入れてあと31日と言った方が良いでしょう。
みなさん、順調に進んでいる方も、ちょっと遅れを感じている方も、いまひとつ自信が持てない方も、大丈夫です。
31日あれば結構なことができます。一段階、ギアを上げてアクセルを踏み込んでいきましょう。

2年前に私が1回目の1次試験を受験した時の話をします。
私の2017年の1次試験結果は、
経済(60)、法務(68)、情報(76)、中小(62)
でした。勉強を始めたのが2017年4月でしたので、「4か月で7科目は無理。今年は半分科目合格して2年計画にしよう」と考えました。
また、さらに4か月間の学習計画を、
・4月:情報(得意科目は早めにクリアして安心する)
・5月:法務(会社法と知財はそこそこ知ってる)
・6月:中小(知らないことばかり、暗記科目は直前期)
・7月:総合復習
と立てました。

気が付かれましたか?当初の学習計画には、経済が入っていませんね。

実は、6月末まで進んだ時点で、情報、法務、中小がわりといい感じに仕上がっていましたので、「予定通り3科目で行くか、欲をかいて経済を追加して2年目を2次関連の3科目のみにするか」で悩みまして、結論として「7月から経済の勉強を開始して4科目受験する」決断をしました。
それまで経済学は一切学んだことが無かったのですが、勉強を始めてみると“理系”の私と相性が合ったのか3週間で一通りの勉強が終わり、最後の一週間を総合復習の時間に充てて、1次試験を迎えることができました。
結果は前述のとおりです。
(「限界**」は、「なんだ微分じゃん」という感じですんなり理解できました。それにしてもスレスレでしたね。(^^; )

ね、今からでも1科目くらいならゼロから始めて科目合格まで持っていけるだけの時間があるのです。
ただ、漠然と過ごしていても効果は薄いので、本日は私から残り31日を最大限に活用するためのポイントと「ループ学習法」について解説したいと思います。

1.教材は過去問に絞る

教材は「過去問」だけに絞ります。ここまで勉強を進めてきた皆さんですから、既に理解している分野と、いまひとつ曖昧な分野が共存している状態かと思います。理解している分野のテキストを改めて読み返すのは時間のムダですので、テキストは教材として効率が悪すぎます。過去問を解きながら、過去問の解説では理解できないときにだけ開いて確認すれば十分でしょう。もう、本棚にしまっちゃいましょう。

スピ問も実際に出題される問題よりもやや易しく作られていますので、合格レベルに持っていこうとする現時点では少しもの足りません。まだ解いていない分野やクリアしていない問題が残っていると不安かもしれませんが、こちらも本棚にしまっちゃいましょう。

こうしてみなさんの手元には、受験する科目の「過去問」だけが残りましたね。これで準備はOKです。

2.各科目にかける時間を決める

残りの31日間を科目ごとに割り振ります。心配性の方は7科目全部を一通り当たっておかないと不安かもしれませんが、1次試験の得点を最大化するためには、科目ごとの進捗状況によって思い切って傾斜配分するのが良いと思います。
同じ時間をかけた場合でも、既に80点に達している科目の加点量と現在40点の科目の加点量は異なります。40点の科目が60点に達することは大いに期待できますが、80点の科目が100点になることはありません。
そもそも100点を目指す試験ではありませんしね。
出題傾向によるばらつきを考慮して「70点」を目標ラインとした場合、
・70点オーバーが見込める科目は、週末に半日振り返るだけにするなど思い切って極小化する。
・残りの科目は未達度合いに応じて重みづけをする。60点の科目はマイナス10点、50点の科目はマイナス20点なので、50点の科目に60点の科目の倍の日数を与える。
・31日間で3~4週できるように周期的に配置する。月初に学習して試験日まで放置することのないように。周期的に学習することで記憶定着を図る。

さて、これで過去問を周回する準備が整いました。それでは、いかに周回するかについて私の方法をご紹介します。

3.超高効率「ループ学習法」

この学習法は、私が学生時代から愛用している方法です。問題集を2周、3周と解いていくときに、この手順に従えば、理解できている項目はあっさりと、苦手な項目はとことんしつこくループ学習することができます。
それでは具体的に手順を解説していきましょう。

一周目:
まず、1周目は過去問を順番に解いていきます。そして不正解だった問題には、シャープペンで「〇印」をつけていきます。また、何となく正解だった、2つに絞り込んで当たった、という状況のものにも印をつけます。
診断士試験では、正解、不正解はもちろんですが、正解の選択肢が正しく選択でき、かつ不正解の選択肢も不正解であることが判断できていることが重要です。
ですので「全ての選択肢を正しく正誤判定し、正解した」もののみを「合格」とし、それ以外のものには「〇印(次回も解くマーク)」をつけていきます。時間があれば、正しく正誤判定できなかった選択肢の「解答・解説」を紙に書き写すのも良いと思います。

問題に〇印をつけた状態:

解答・解説を書き写したノート:

二周目:
二周目は、一周目で「〇印」が残っている問題だけを解いていきます。判定は一周目と同様に「全ての選択肢を正しく正誤判定し、正解した」もののみを「合格」とし、合格した問題は「〇印」を消しゴムで消してしまいます。
つまり「合格出来たらもうやらない」ということです。

時間があれば、正しく正誤判定できなかった選択肢の「解答・解説」を紙に書き写します。感覚的には、2周目で〇印が半分くらいに減っていきます。

三周目:
三周目も同様です。〇印が残っている問題を解く、選択肢を正しく正誤判定して正解したら〇印を消す、正しく正誤判定できなかった選択肢の「解答・解説」を紙に書き写す、と進めていきます。

ちょっと手間がかかるように思いますが、二周目、三周目と進むにつれて〇印の数は減っていきますので、どんどん周回スピードが上がっていきます。三周目あたりになると数時間で過去問が一周できる感じですね。
既にご理解いただいたと思いますが、この「ループ学習法」は、得意な項目はあっさりこなし、苦手な項目は高密度・高回転で勉強することができますので、この手順に沿って過去問を解くだけで、勝手に時間のバランス配分ができるというメリットがあります。

人によっては「正解したものにチェックマークを付ける」という逆のマーキングをする方もいらっしゃいますが、その方法だと周回数が進行した時に問題集が「ぐちゃぐちゃ」してきて、どれがもう1回やるべき問題かが一目でわからなくなるというデメリットがあります。上記の方法だと、周回を重ねると「残りの苦手分野が絞り込まれてあぶりだされる」「だんだん〇の数が減っていき、モチベーションが高まる」というメリットがありますのでおすすめです。

是非、「過去問に絞る」、「苦手分野/曖昧な分野の高速周回」で得点を積み増して、見事一次試験を突破されることをお祈りしています。

以上、なおさんでした。

 

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✿:❀道場 春セミナー受付中✿:❀

東京セミナー 申し込みはこちらから
4月6日(土) @港区勤労福祉会館
受付開始:13:30 セミナー開始:14:00 懇親会:17:00

東京セミナー(平日夜版) 申込み受付3月24日(日)12時開始
4月18日(木) @港区勤労福祉会館
受付開始:18:30 セミナー開始:19:00 懇親会:21:15頃

大阪セミナー 申し込みはこちらから
4月14日(日)@生涯学習センター梅田
受付開始:13:30 セミナー開始:14:00 懇親会:17:00

セミナー詳細はこちら

4月7日(日)タキプロ名古屋 春セミナー道場メンバーがゲスト参加させて頂きます!名古屋近郊の方!是非、ご検討ください!
詳細はタキプロにて掲載中

❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿:❀:✿

 

どーも、そーやです。

今月は道場のセミナー月です。10代目メンバーとして、皆様とお会いできることを楽しみにしております。まだ東京は若干名空きがあるようです。ぜひこの機会に診断士勉強の一つのマイルストーンとして、セミナーをご活用下さい。

また先日は新元号の発表がありましたね。古風なシステム業界では、改元対応として新たなメンテナンス画面を追加して、顧客に新元号を入れてもらうという、なんとも言えない対応をしています。まあそれでも対応はできるのでまだましな方ですが、システムから出力するワードなどの文書にベタ書きで“平成○○年”と書かれている仕組みですと、改元発表まで何も出来ないので今月がヤマだとなっている事業者も居るのではないでしょうか。そんな業界に携わっていた一人として、新元号の発表は何ともいえない気持ちで迎えました。

さて今日は経営情報システムについての話題です。

経営情報システム関係の用語、言葉が分かりにくい”問題”

先代も毎年経営情報システムの略語について記事をあげているほど、システム関係は略語がとっても多いです。去年はきゃっしぃさんが【情報システム】大量の横文字や略語に対応するにはこちらで紹介しております。そして略語ならまだしも日本語訳でさらに意味が分からなくなるものがあることがとても問題です。そのため、本日は3点ほど略語とその意味合いについて紹介していきたいと思います。

①SaaS(Software as a Service/ソフトウェア・アズ・ア・サービス)

最近の主流の言葉です。インターネット経由でソフトウェアを利用するサービスのことを指し、代表的なものとしては、「Gmail」や「Office365」などが挙げられます。なお、ワードやエクセルで有名な「Office」ですが、家電量販店でパッケージ(DVD等)を購入する形態はSaaSに該当しません。それは現物が手元にあるからです。

直近でも出題されており、平成29年第23問で真正面から問われました。

 

 

 

 

ア:PaaSの場合、インフラ部分とミドルウェア部分が合わせて提供されます。
イ:組み合わせるものではありません。SaaSではミドルウェアも含めてサービス提供者が構築しています。例えばMicrosoftは「Azure」と「Office365」を提供していますが、前者はPaaSやIaaSの提供であるため、この選択肢は間違いです。
ウ:SaaSの特徴として、従量課金制があります。だいたいが利用人数に応じて料金体系が変わるため、小規模事業者の場合にはSaaSがおすすめです。(別に月額固定制のSaaSでもいいけど、法的に義務付けられてはいません)

そのため正解は「エ」です。

上記選択肢でも出たPaaSやSaaSの概念図として分かりやすいものを引用します。緑色の部分が各サービスの提供範囲です。


参照 データのじかん「《図解》いまさら聞けないクラウド用語: SaaS、PaaS、IaaSってどういう意味?そしてその違いとは?」

SaaSインフラ+ミドルウェア+ソフトウェアのオールインワンです。これを導入すれば面倒なサーバーの設定やOSの設定なども考える必要ありません。一方、PaaSはインフラ+ミドルウェアのみの提供であり、IaaSはインフラのみの提供です。
本格的にシステム関係の仕事を本業としない場合であれば、この程度の理解で十分かなと思います。

 

②EA(Enterprise Architecture/エンタープライズ・アーキテクチャ)

情報システムを構築する上で、対象業務の最適化のみならず、企業全体に渡る業務システムの最適化を図ることが重要視されており、その手法としてエンタープライズアーキテクチャ(EA)が提唱されている。(平成30年経営情報システム第19問より)
なかなか理解するのに大変な日本語ですが、Wikipediaよりはまだマシな記述です。私自身が情報処理試験を勉強していく中でも、EAは結構意味が分かりにくい言葉だと思っていました。

ざっくり言えば、経営を良くするためにITを導入し、経営戦略とIT活用それぞれ上手くやっていく、ということです。そしてその基礎として、4つの要素(ビジネスアーキテクチャ、データアーキテクチャ、アプリケーションアーキテクチャ、テクノロジーアーキテクチャ)が存在しています。これらが平成30年第19問で問われました。

 

 

 

 

ア:データアーキテクチャの説明です。
イ:ビジネスアーキテクチャの説明です。
ウ:アプリケーションアーキテクチャの説明です。
エ:テクノロジーアーキテクチャの説明です。

そのため正答は「イ」です。

EAを覚える上に4要素を理解するのは大変かもしれません。簡単なイメージをすれば、ビジネスアーキテクチャは業務プロセスに関して、データアーキテクチャはデータの構造や関係性に関して、アプリケーションアーキテクチャは各システムの機能や関係性に関して、テクノロジーアーキテクチャは技術的要素に関して、体系的に示したものです。
私は暗記方法としてよく下らない覚え方をするのですが、EAの場合には「いえーい(EA)、た!」と頭文字をとって無理やり語呂合わせしてました。なんのビデオ当てて喜んでいるんですかね…IT系で有名な奴であればOSI参照モデルの覚え方で「アプセトネデブ」がありますが、そんな感じで自己流です。

 

③ERP(Enterprise Resources Planning/エンタープライズ・リソース・プランニング)

企業資源計画と訳され、企業の資源を活用するための考え方として、上記のEA(エンタープライズアーキテクチャ)と共に広まった考え方です。
経営情報システムでも、平成25年の第21問の選択肢の一部として登場して以来、直近5年間では出題はありません。ただし今後ERPシステム業界では今まで自社サーバーに設置して提供していた、いわゆるオンプレミスでの提供の形態から、クラウドサービス(SaaS)での提供にシフトしつつある、転換期でもあります。そのため、今後出る可能性もあることと、ERPという言葉を知っておいて損はないという個人的な気持ちから取り上げました。

ただしERPの言葉を理解するには、まずMRPの説明をした方が理解は早いです。MRP(Material Requirements Planning)とは、資源所要量計画と訳され、生産管理の現場にて、在庫管理や部品発注などの製造計画を立てるときの手法です。資材管理などの効率化から企業利益を上げていく考え方であり、それを発展させて会社の資源(ヒト・モノ・カネ)を活用する手法としてERPが生まれました。そしてそのままですが、ERPをシステム化したものがERPシステムと呼ばれます。構成としては会計システムや人事システム、生産管理システムなど、複数の業務を統合したシステムです。
なおERPの実現のためには業務プロセスの改善手法であるBPR(Business Process Re-engineering/ビジネスプロセス・リエンジニアリング)なしには語れません。が、話がだいぶ深くなるため、この程度にします。

流れとしては、MRP→BPR→ERPといった流れで考え方が出来上がりました。生産管理の効率化が実現MRP)→業務プロセスの改善BPR)→生産管理だけでなく、人材や会計、顧客管理など企業全体での業務効率化を実現する(ERP

そのため、平成25年第21問にもありましたが、ERPシステムを導入するためには、業務プロセスの改善とセットで導入を進めていかないと最大限の効果が得られません

詳しくは以下のリンクにもありますが、診断士試験だけを考えた場合には経営情報システム関係にこれ以上の深入りをする必要はありません。むしろ、どいこうが取り上げている財務の問題を解いた方が効率的です。システム関係者としては寂しい限りですが、財務会計も好きなのでそっちを重点的に勉強していただいて、事例Ⅳまで繋げてほしいとも思います。

参考サイト
ferret「【ERP・BPR・MRPどう違う?】情報を一元化する「ERP」の概要と類似語の意味を解説」
クラウドERP実践ポータル「“MRP”から“ERP”への変遷とそれぞれの特徴」

以上、そーやでした。

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こんにちは、Chikaです!
先日の春セミナーにお越しいただいた皆さん、ありがとうございました!
フリートークや懇親会で様々な悩みに(僭越ながら)お答えさせて頂きました。
そこで、
「なかなか模試の点数が伸びません」
「効率的に勉強するにはどうしたらよいか」
という相談が多かったので、そこで私がお伝えした内容を本日詳しくお伝えすることにします。

ポイントは、模試(または答練や過去問)の復習方法です!!!

 答練や模試の点数に一喜一憂してませんか?
 間違った問題だけを復習していませんか?
 過去問●年分やった!と満足していませんか?

答練や模試、過去問演習で大切なのは、
1、自分が理解できていない論点を把握すること
2、その論点を重点的に復習すること
3、次はその論点が解けるようになること

です。
これをしっかりやれば、論点が網羅されて点数が伸びていくはず!(と私は思います)

 

1、自分が理解できていない論点を把握する
2、その論点を重点的に復習する

まずは1・2についてお伝えします。

残された時間が少ない今、優先順位を見極めて効率よく勉強しないといけないですよね。
私は、これくらいの時期からは苦手論点(理解が薄い論点)を潰すことを意識していました。
そのためには、自分はどの論点が苦手なのか?を把握する必要があります
おすすめは以下の方法です。

※以下は模試や答練、過去問などで行う方法です。

【問題を解く際にやること】
問題を解いたあと、問題の横に○△×の印をつけておく。

○:自信をもって解けた!
△:自信ないけど何とか解いた。
×:分からなかった。自信なし。

【復習時にやること】
問題横につけた△×の論点理解を意識して、復習する!
※下記の表を参照

 

 

★ポイント①
模試や答練の復習で大切なのは、間違えた問題のみを復習するのではなく、
苦手な論点(=理解の薄い論点)をいかに潰していくか、
です。
解くときに△や×がついた問題は、苦手な論点(=理解の薄い論点)だと思います。

そこで、
私は、一回の答練(または模試・過去問)を解いたあと、△や×の問題の論点を書きだしました。
(とくに、見落としがちな「△で正解」「×で正解」だった問題に注意!
たまたま正解しただけなので、根本的に論点の理解不足です。)

そして、その論点を次回の答練までに潰すことを意識しました。
潰す方法は、同じ論点の問題を縦解きすることです。
→私は、同友館の過去問マスターを使って、同じ論点の問題を繰り返し解きました。
そして必要であれば、テキストに戻ってインプットをしなおします。

 

★ポイント②
理解したつもりになっている論点はないか?
「○で不正解」だった問題は、そもそも論点を間違って理解している可能性大。
こちらは、解説を読んで、解答プロセスどこを間違っていたのか振り返りをし、
そもそも論点を間違って理解していたと分かったら、ポイント①に書いたように、
同じ論点の問題を縦解きして次間違えないように特訓しました。

 

3、次はその論点が解けるようになるために

上記のように、同じ論点を縦解きしたり、テキストに戻ってインプットをし直した際、
ここは絶対苦手!すぐに覚えきれない!
という論点は、くりかえし復習できるようにしておくことが大切です。
苦手論点こそ、その時に復習して終了!ではなく、継続的に復習しないと習得できません。
そのために、ノートなどにまとめていつでも見れるようにするべきです。
※へんりーもこちらの記事で紹介していた、(アウトプットの後の)インプットです!

ちなみに、私がやっていたおすすめの方法は、付箋の活用です!
1つの大きめの付箋に、1つの論点を簡単にまとめて、ノートに貼っていきます。
これを通勤時間やお昼ごはんの時間に毎日見返すことで、苦手論点のインプットを行いました。

★付箋を活用するメリットは以下。

【綺麗にノートをまとめなくてよい】
ノートにまとめだすと、どうしてもきれいにまとめたくなりませんか?同じ論点でまとめたり、無駄に情報を書きすぎたり・・・
でも付箋は、ポイントだけを書けばよいと割り切れるので、短時間でまとめ作業が完了します。

【同じ論点をグループ化できる】
ノートにまとめようとすると、関連の論点がでてきたときにスペースがうまくとれず、まとめづらい・・・
でも付箋なら、貼ったり剥がしたりが自由にできるので、
関連論点を同じページにまとめることができ、復習時にも見やすくなります

【最終的に必要な部分だけ残せるので、効率がよい】
問題を解けば解くほど付箋が増えていきますが、これは完璧に覚えた!という付箋は、剥がしていくのです。
そうすると、覚えてない論点の付箋だけが残っていき、復習の効率がUPしますし、
試験直前には、本当に苦手な論点だけ残り、ファイナルペーパーになるのです!!

▼こんな感じでまとめていました。

付箋はあくまで方法の1つです。
要は、模試や答練の復習をやりっぱなしにせず、継続的に復習することが大切です。

 

 

ではまとめ。

1、自分が理解できていない論点を把握すること
⇒問題を解くときに、○△×を付けて把握しよう
2、その論点を重点的に復習すること
⇒同じ論点の縦解きが有効
3、次はその論点が解けるようになること
⇒繰り返し復習できる状態を自分なりにつくる

 

 

大丈夫。あなたは、ぜ~~~ったい合格しますから!
以上、chikaでした!

 

こんにちは!Chikaです。
前回の記事では、科目ごとの平均点&合格率の推移をお伝えしました。
本日は、企業経営理論の<分野別出題頻度>のデータ分析をお伝えします。

~本データ分析の目的~

どこが勝負の分かれ目になるかを把握し、重点的に対策を立てる論点を決めること。

道場マニア(?)ならお気づきですね!
そうです!こばさんのこちらの記事の最新バージョンです!
こばさんの記事では平成22~27年度のデータとなっていますので、
今回は、直近5年間(平成24~29年度)のデータに刷新し、分析していきます。
また、最後には企業経営理論のCランク撃墜策も併せてお届けします。

ふうじんさんの記事より簡単に抜粋~

【ABランク】
確実に1択に絞れる=誰でも解ける問題。
よってここを外すのはもってのほか。
へんりーのように時間がない方は、このABランクを最優先で潰しましょう。

【Cランク】
2択までは絞れる=だから正答率約50%。
周囲が悩む最後の2択を、確実に当てに行くことで合否が決まる。

【DEランク】
得点調整のために入っている難問。手を出すのは時間対効果が低い。

■分野別出題頻度・ランク分析■

企業経営理論の過去問を、
「経営戦略」「組織論」「人事労務」「マーケティング」に分けて分野別の難易度を分析しました。

(データ出典:TAC )

 

~ポイント解説~

◆相変わらず「経営戦略」と「マーケティング」の出題が多いです。
また、以前よりも「マーケティング」は問題数が増加し、ABランク問題も増加(=易化傾向)になっています。
☆経営戦略
:問題数が多く、Cランクの問題数も多いため、Cランクをとれるかが勝負の分かれ目。
☆マーケティング
:問題数が多く、ABランクの割合が高い!=勉強の優先度が高い論点。この論点でABランクを外すと危ない。

◆相変わらず「組織論」「人事労務」は出題が少なく、難易度が高いです。これは以前から変わっていません。
☆組織論
Cランクの割合が最も高い分野。演習を繰り返し行いCランクをとりきる実力をつけられれば、周囲と大きく差がつくはず。
☆人事労務
:4マーク10点程度と問題数が少ない上、ABランクも少ないので、時間対効果の低い論点です。二次試験にも関係がないため、時間の無い方は思い切って切り捨てて「経営戦略」と「マーケティング」に時間を費やすのもアリでしょう。

 

■ 論点別の詳細分析■

次に、論点別難易度を分析してみました。

 経営戦略  組織・人事労務  マーケティング
・経営概論
★成長戦略
★★競争戦略
★技術経営と外部連携
・ガバナンス他
★組織構造論
★組織行動論
・人的資源管理
・労働関連法規
・マーケティング概論と戦略
★マーケティングリサーチ
★★4P戦略
・関係性マーケティング

(データ出典:TAC )

~ポイント解説~

【経営戦略】
最多出題は相変わらず「技術経営と外部連携」の論点。
また、成長戦略と競争戦略も重要論点。二次試験に直結するため、しっかり理解する必要があります。

【組織】
組織の論点は「組織構造論」と「組織行動論」の2つ。
「組織構造論」はABランクが少なく、難易度が高め。
二次試験の事例1では、事業戦略に応じた組織構造がよく問われますので、
今のうちに土台をつくっておきましょう。こちらの記事が参考になります。
「組織行動論」は、ABランクは少ないですが、問題数が多い論点なので早めの着手が必要。
特にモチベーション理論は頻出。覚え方はこちらの記事がおすすめです。

【マーケティング】
相変わらず、マーケティングの最重要論点は4P戦略
2次試験でも切り口として必ず使います。
問題数が多くABランクの割合も高いため、必ず押さえましょう。

 

■Cランク撃墜策■

重点的に対策をすべき論点が分かったところで、
Cランクを撃墜するのにオススメの対策(勉強法)をご紹介します。

【スラッシュ法】
企業経営理論は、設問文・選択肢で日本語が読み取りにくい問題ばかりです。
そこで、スラッシュを入れて文節に区切っていき、
区切った文節と文節の間や、文頭と文末が中間の文節によって矛盾が生じていないかを検証する方法です。
とりさんの記事をぜひご参照ください。

 

【鶏ガラ学習法】
この学習法は私のイチオシです。(へんりー的に言うと、出涸らし法
上記のスラッシュ法における「矛盾が生じていないかを検証する」作業をしながら、
各設問1つ1つを分析するイメージで以下をやっていました。

・選択肢のどこが誤りだったのか(知識の確認)
 ・どのようになっていたら正答だったのか(選択肢の作成・修正イメージ)
 ・より難しくするとしたらどんな問題になるか、他に問われそうな類似論点はないか(設問そのものの作成イメージ)
 ・解説にはどのようなことが書いていると推測されるか(自分で自分に説明)
ハカセさんの記事より抜粋させていただいております。

企業経営理論では特にこの方法が効果的でした。
なぜなら、企業経営理論の最後の2択(Cランク)問題は、
苦手曖昧(受験生が苦手な点、暗記が曖昧な点を狙い撃ち)の問題が多く、
国語能力でなく、知識の薄さと曖昧さが罠になっているからです。

 

【だからやっぱり理解が大事】
鶏ガラ学習法を行うには、理解してないとできない。
だから、特に企業経営理論は単純な暗記ではなく、理解で覚えましょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日は企業経営理論の”勝負の別れ目Cランク”についてお伝えしました。
私の場合、企業経営理論は答練や過去問で50点前後をいったりきたり。
それ以上はなかなか点数が伸びず、最後まで伸び悩んでいた科目でした。。。
周囲と差を付けようと思っても、一気に点数が伸びる科目ではないんですよね。
でも、上記の方法で地道に過去問に取り組み続けた結果、本番では68点をとることができました。

まだまだこれからが本当の勝負です。
大丈夫。あなたは、ぜ~~~ったい合格しますから!

以上、chikaでした!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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■春セミナー2018 in大阪

大阪セミナーは終了しました。参加頂いた方、ありがとうございました!

■春セミナー2018 in東京

東京セミナーは、「懇親会」のみ申込受付中!!

申込URLはこちら

□ 開催日時:2018年4月21日(土) 14:00〜16:30※懇親会は17:00〜19:00予定
□ 会場:浜町区民館(〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3丁目37−1)
□ 定員:60名(先着順)※好評のため定員+10名追加しました!
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

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こんにちは、chikaです!

3月に入ってようやくが近づいてきた感じがしますね☆
暖かくなったかと思いきやまだ寒い日もあったりと、
季節の変わり目は体調を崩しやすいので、体調管理には気をつけてくださいね!
(実は私は風邪気味です・・調子にのって一気に薄着にしたらダメですね。反省。)

さて、前回は学習計画の立て方をざっくりお伝えしましたが、
本日は<本番までの学習方法>についてお伝えした上で、
今やるべき橋げた構築の大切さをお伝えたいと思います。

今の時期は5科目くらいまで講義が進んでいる頃だと思います。

「最初の方に習った科目、どんどん忘れていってる・・」
「苦手を残したまま次の講義に進んでいて、後で取り戻せるのか・・」

などの不安を抱えている方も多いと思います。
今まで習った科目の復習も並行してやった方がいいのか?
と、もやもやしている方へ、大きな声で伝えたい。。。

今習っている科目にとことん集中してください!!

なぜなら、5月以降に一気に差がつくからです!
それをご理解いただきたいので、本番までの学習方法についてお伝えします。

========================================
①橋げた構築期間(~GW頃まで)
橋げた理論についてはJCさんの記事より抜粋させていただきます。

《橋げた理論》
1.各科目に集中し、強固な橋げたを造りましょう
2.次の科目をやっているときは前の科目を忘れても構わない。橋板はすぐ架け替え可能。
3.その代わり、やればすぐに思い出せるほど強固な橋げたに造りましょう。

そう、いまのこの時期は、橋げた構築期間です。
つまり、今習っている科目に集中しましょう!!
前の科目を忘れないようにと複数科目を並行して勉強してしまうと、
今習っている科目の勉強が中途半端になり、橋げたがしっかり掲げられません。
(きゃっしいもこちらの記事で同じことを伝えてくれてます!)

ただし!!
”一度忘れたとしてもやればすぐに思い出せるほど強固な橋げた”を構築しないと、意味がありません!!

じゃあ、「一度忘れたとしても、やればすぐに思い出せるほど」ってどの程度勉強すればいいのか?
目安は、養成答練で80点以上取れるレベルと言われています。
※ZonEさんのこちらの記事が参考になります。
養成答練で80点以上取れるレベル=基礎が習得できているレベル。
つまり、過去問A・Bランクがスラスラ解けるレベル or スピ問がスラスラ解けるレベル。

そしてここで、KPIの設定が大事!前回の記事でもお伝えしましたが、
「養成答練80点以上を目指す」ために、「何をどれだけすればいいかのKPI」を決めて勉強しましょう。
私は、スピード問題集を2週+TACのトレーニングを2週+苦手部分はノートにまとめておく、
と決めていました。

※すでに経済までは養成答練が終わっている時期だと思います。
いままで80点以上とれていなかった人は、
何をどれだけ勉強するかのKPI設定が甘かった可能性がありますので、今一度学習計画を見直しましょう。

========================================
②週2科目学習期間(5~6月頃)

7科目一通りの講義が終わったあとの5~6月は、週2科目学習法をおすすめします。
TACでは7科目の講義後の5~6月、完成答練期間に入ります。

完成答練期間には、
1週目は企業経営理論と財務、
2週目は運営管理と経済、
3週目は情報と法務・・・・というように、週2科目ずつの答練が、7週間続きます!!

よって、答練が行われる2科目をその週に勉強していくことになります。
週2科目ずつ勉強しながら、橋板を付け直していく期間ということです。

週2科目ずつ、スピ問、養成答練の復習などを行い忘れていた知識を復活させつつ、
苦手部分潰しCランク潰しを行い、完成答練に臨みましょう。

つまり!!

①の(今の)橋げた構築期間に、強固な橋げたを作っておくことが大事なのです!

橋げたを強固に作れていた場合、
完成答練期にスピ問を1~2周やるくらいですぐに思い出すことができるので、
プラスαの「苦手部分を潰す勉強」や「Cランクを潰す勉強」まで行うことができます。

逆に、橋げたを強固に作れていなかった場合、
この時期は思い出すまでに時間がかかってしまい、プラスαの勉強が十分に行えません・・・。

このように、橋げたを強固に作れているか作れていないかで、大きな差がついてしますのです!

※週2科目学習法については、GW前くらいに改めて記事に書こうと思っています。
========================================
③1日3科目学習法(7月~)

完成答練が終わり、7月の直前期は週3科目勉強法をおすすめします。
一次試験本番では7科目全てが完璧に頭にある状態にする必要があります。

そのために、1日3科目ずつ勉強し、忘れない状態をキープしておく期間になります。
イメージは7枚の皿を回し続けるイメージです。

この学習法についても、ちょうどよいタイミングで記事に書こうと思います。
========================================

 

今は目の前の科目にしっかり集中する(=強固な橋げたを構築する)ことがいかに大切か
納得頂けたら嬉しいです。

★今までの養成答練で80点以上とれていた方。
→良いペースで学習できていると自信を持ってください!でも気を抜かず、残りの科目も同様に目の前の科目に集中し、強固な橋げたを構築していきましょう。

★今までの養成答練で80点に届いていない方。
→今までの科目は橋げたが強固になっていない可能性があります。
これから習う科目はしっかり橋げたを掲げ、完成答練期にあまり時間をかけなくて済むレベルにしておきましょう。
そうすることで、完成答練期には橋げたがかかっていない科目の勉強を重点的に行う時間を確保することができます

 

 

今の頑張りは必ず未来に繋がります。自分を信じて前に進み続けましょう(^^)

大丈夫。あなたは、ぜ~~~ったい合格しますから!

 

 

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一発合格道場 春セミナー2018

☆道場メンバーやOBが診断士試験突破のために実施したことをお伝えします!
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応募方法は後日ご案内します。まずは予定の確保をお願いします!!

■春セミナー2018 in大阪

□ 開催日時:2018年4月7 日(土) 14:30〜17:30
□ 会場:大阪写真会館 5階B会議室
□ 定員:25名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

■春セミナー2018 in東京

□ 開催日時:2018年4月21日(土) 14:00〜16:30
□ 会場:浜町区民館(〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3丁目37−1)
□ 定員:50名(先着順)
□ 参加費:1000円+懇親会参加の方は4000円予定

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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こんにちは。きゃっしいです。
先日、自己紹介させていただいたばかりですが、今回はどうしても今この時期に伝えたい記事があり、普段はブログがお休みの日曜日に特別枠として記事を書かせていただきました。

大手予備校では今週は経済学の答練が行われている時期だと思います。
順調に勉強が進んでおり、経済もいい感じに点数が取れたという方はこの調子でガンガン行っちゃいましょう!

今日の記事はそんな人たちを横目に「経済学、頑張ったけど全然点数が取れなかった」「最初から何を言っているかよくわからなくてついていけなかった」とめげそうになっている方に向けた記事です。

さて、突然ですが問題です。

(1) X=(1-a)/bのとき、aの値が大きくなったらXの値は大きくなりますか?小さくなりますか?
(ただしa,bは正の値)
(2) X=-cd/eのときeが大きくなったらXの値は大きくなりますか?小さくなりますか?
(ただしc,d,eは正の値)

(3) Y=1/2X-4のグラフは右下がりですか?右上がりですか?
(4) Y=-X-2とY=-3X-2のグラフではどちらが傾きが大きいですか?
(5) Y=2X-4の切片が-8になったらグラフは右、左どちらにシフトしますか?

さすがに簡単でしょうか。
それでは、

(6) IS曲線 i=-(1-c)/b*Y+(-cT+C0+I0+G)/b のcが増えたらグラフはどう変化しますか?
(7) LM曲線 i=k/h*Y-M/hP のhが増えたらグラフはどう変化しますか?

はいかがでしょうか?

こんな簡単なことを聞いてバカにしているのか!」と思われた方はすみません。
でも、中には、うーんどうだっけ?と思う方もいるのではないでしょうか?
そして、うーんどうだっけ?と思う方は経済でも結構苦戦したのではないでしょうか?

そのような方は、恐らく、「経済がわからない」のではなく「経済の問題を解く際に前提となっている数学が実はわかっていない」状態なのではないかと思います。
多くの予備校やテキストでは、このあたりは知っているはずとして進めているため、このあたりの数学が十分わかっていないと、急に何を言っているのかわからない状態で授業が進んでいってしまうことになります。
そのため、経済が苦手で上記問題がわからなかった方は、遠回りに見えるかもしれませんが、まずは以下の経済で使う基本的な数学を身に付けるようにしましょう。

その1 文字式
(1)、(2)がわからなかった方は文字式の部分の理解が不十分である可能性があります。
文字式の理解が不十分ですと、恐らくテキスト中の公式を見るだけでも嫌になるのではと思います。
しかし、文字式は中学1年生の数学の範囲でそれほど難しいものではなく、財務・会計でも文字式は知っておいて損はありませんので、例えば下記のサイトなどでもう一度復習してみましょう。
数スタ
https://study-line.com/moji-rule/

その2 一次関数の式とグラフの関係
(3)~(5)がわからなかった方は一次関数の式とグラフの関係の理解が不十分である可能性があります。
一次関数の式とグラフの関係の理解が不十分ですと、マクロ経済のIS-LM分析などでは非常に苦労するのではと思います。

ではさて、そもそも一次関数とはなんぞやということですが、一次関数とはY=aX+bという形で表すことができる関数のことです。一次関数をグラフにするとaがプラスであれば右上がりの、aがマイナスであれば右下がりの直線となります。
そして、Y=aX+bをグラフにしたとき、aはグラフの傾きを、bはグラフの切片を表します。
グラフの傾きはaの絶対値(±を取り除いた値)が大きければ大きくaの絶対値が小さければ小さくなります。また、傾きが0のときは水平に、傾きが無限大のときは垂直になります。
また、グラフの切片とは、X=0のときのYの値のことで、bの値が小さければ切片は低い位置にありbの値が大きければ切片は高い位置にあります。
以上をまとめると、「Y=aX+bの式で、aが変化するとグラフの傾きが変化し、bが変化すると切片が上または下に変化する」といえます。一次関数の式とグラフの関係はこれだけです。
こちらも中学2年生の数学の範囲で、それほど難解な話ではありませんので、文字式と同様、不安な方はグラフの書き方から復習してみましょう。
https://study-line.com/ichikan-graph/

その1とその2の応用
その1の文字式、その2の一次関数の式とグラフの関係がしっかりわかっていると、(6)、(7)もわかるようになるかと思います。
IS曲線 i=-(1-c)/b*Y+(-cT+C0+I0+G)/b やLM曲線 i=k/h*Y-M/hP の場合であれば、一次関数の式Y=aX+bと見比べてどの文字がどれを表しているのか、そしてそれが増えたらまたは減ったらグラフはどのように動くのか、というのはそれほど難しくない中学までの数学の知識で十分説明することができるのです。
そして、これがわかっていれば、以下の過去問は式の変化を確認するだけで解けるはずです。

平成19年度 第5問
下図はIS曲線とLM曲線を描いたものである。それぞれの説明として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a 貨幣供給の減少はLM曲線を右方にシフトさせる。
b 貨幣需要の利子弾力性が大きいほど、LM曲線は、より急な形状で描かれる。
c 限界消費性向の値が大きいほど、IS曲線は、より急な形状で描かれる。
d 政府支出の増加はIS曲線を右方にシフトさせる。
e 投資の利子弾力性が小さいほど、IS曲線は、より急な形状で描かれる。
【解答群】
ア aとb  イ aとc  ウ bとe  エ cとd  オ dとe

IS曲線 

投資の利子率弾力性:b 限界消費性向:c 政府支出:G
LM曲線 

貨幣需要の利子率弾力性:h 貨幣供給:M

ですので、この場合、説明a~eは以下のように読みかえることができます。
それぞれ、式とグラフの変化からだけで○×が判断できます。

a LM曲線の式でMが小さくなるとグラフは右にシフトするか?
解答:×
b LM曲線の式でhが大きくなるとグラフの傾きは急になるか?
解答:×
c IS曲線の式でcが大きくなるとグラフの傾きは急になるか?
解答:×
d IS曲線の式でGが大きくなるとグラフは右にシフトするか?
解答:○
e IS曲線の式でbが小さくなるとグラフの傾きは急になるか?
解答:○
以上から、dとeが○なので正解はオとなります。

いかがでしたでしょうか?

式を覚えて見比べれば一発ですよね。
既に知っている方は、何を今さらと思われるかもしれませんが、もし「やばい、あまりわかってなかった」という方がいましたら、経済学に入る前にまずは、このあたりの基礎の数学をしっかり押さえてから経済学を学びましょう。

中小企業診断士の勉強は、特に予備校通学の場合は、同じテキストを使い同じ授業を受けて勉強するので、何となくみんなスタートラインは一緒のように思ってしまいます。
しかし、これまでの各人の経験によって、実はスタートラインはバラバラです。過去の勉強や業務の経験から、ものすごくゴールに近い位置からスタートする人もいれば、他の人よりもかなり後ろのスタートラインからスタートしなければいけない人もいます。
このとき、重要なのは自分がどこのスタートラインにいるのか客観的に把握することです。
財務や情報のように業務に直結する知識であればその差の把握は簡単ですが、計算や文章を読み取る力といった基礎的な能力は意外とその差に気付かず、テキストや講師のせいにしたり、あの人たちとは頭の出来が違うから、と諦めてしまったりしがちです。しかし、その差に気付けば、差を埋めるのはあとは追加の努力をするだけです。
ですので、改めて自分を客観視してその差を見極め、余裕!と思ったらその時間を2次試験の勉強に充ててもいいですし、少し後ろからのスタートだなと思ったら、中学生の数学なんて今さら、と思うかもしれませんが、自分の現状を受け入れて、まずはみんなと同じスタートラインまで巻き返しを図る必要があります。
恐らく、その過程を飛ばしてわけわからないまま過去問のパターンを覚えにいくよりは、結果的に近道になると思います。

数学を学ぶ、となると過去の嫌な経験を思い出し、拒否反応を示す方もいらっしゃると思いますが、あくまでも問題を解くためのお作法、と割り切ってしまい、ルールに当てはめてその通りに作業するパズルみたいなものだと思って、まずは必要な所だけ押さえてしまいましょう。
一度理解すれば、そうそう忘れるものでもありません。

この記事が、経済で心が折れそうになっている人の巻き返しの一助となれば嬉しいです。

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みなさんこんにちは!たけぴょんです。

1次試験本番まであと51日、2次試験本番まであと129日となりました。みなさんいかがお過ごしですか。今回は2次事例Ⅳも見据え財務・会計をいかに攻略するかについて書きたいと思います。


■時間配分が重要~知識問題の処理がガギ■
下表は過去5年間の正答率割合をまとめたものです。

財務・会計は25マーク、1マーク4点の出題がほぼ定着しています(平成25年度のみ26マーク出題)。H24とH26は荒れた年でこういう年に当たると60点以上とるのはなかなか難しくなるかもしれませんが、それでもA+B問題を見極めしっかり対応できればあとは期待値計算で何とか40点足切りを回避できるのではないかと思います。一方、H25・27・28のような荒れない年であればA+B問題が6割程度を占める傾向にあるため、財務の苦手な方でも対策次第で十分60点以上を狙えると思います。

ただし、本番でA+B問題を落ち着いて仕留めるためには、時間配分がうまく行えるようになることが必要です。財務・会計は試験時間60分で25マークですので、1マークあたりに使える解答時間は2~3分しかありません。このため、知識問題などはかけても1分以内で片付け、その浮いた時間を経営分析等比較的時間のかかる問題に充てていくことが必要になってきます。財務・会計ときくと計算問題のイメージが先行しがちですが、例年3~5割は知識問題ですので、計算問題と知識問題各々バランス良く対策することが重要です。因みに、私が受けたH28の場合、以下のとおり知識問題がなんと約半分を占めていました。

■「ファイナンス+2次事例Ⅳ頻出単元」を重点的に■
下表はスピテキの章立てと1次試験の出題数および2次事例Ⅳの出題領域の関係を表にしたものです。

1次試験はファイナンスから全25マーク中、7~13マーク出題されるため、ファイナンスである程度点数が稼げるようにすることが最重要です。ファイナンスは年度にもよりますが約半分が知識問題ですし、計算問題もCAPMなど公式がしっかり頭に入っていれば解けるものも多いので、財務に苦手意識のある方でも比較的対策しやすい単元ではないかと思います。これに2次事例Ⅳ頻出単元である経営分析、管理会計、意思決定会計、CF計算書を加えると、1次試験出題の5~6割程度はカバーすることになるので、簿記の知識のない方などは1次試験までの残り日数と2次試験合格までを見据えると、ファイナンス+2次事例Ⅳ頻出単元を重点的に強化するのが時間対効果の高い勉強ではないかと思います。

■注意点:財務・会計は計算するほど落ちる■
1次試験は、そもそも電卓を使用しない前提の試験ですので、解答は基本的にきりのいい数字になるように問題が作られていますし、複雑な計算を要しない問題がほとんどです。2次試験に関しても、こちらは電卓使用前提のため解答が端数となり最後に四捨五入するような問題もありますが、簿記の試験のように電卓を何度も叩いて解答を導くという問題は経験上ほとんどありません。ですので、もしご自分が財務・会計の問題を解く際にいきなり計算からはじめている場合は要注意です。特に2次試験は計算するほど落ちる試験と心得ましょう。
これは本当に留意いただきたいのですが、診断士試験の財務・会計において計算力はあまり求められていません。求められているのは「情報整理力」です。例えば、「損益分岐点比率が解答として求められているのであれば、損益分岐点売上高と売上高が必要だな、そして損益分岐点売上高を求めるためには固定費と変動比率(または限界利益率)が必要だな」というように、問題文を読んで計算手順を組み立て必要な情報を抽出し整理する力が求められているのです。1次試験にせよ、2次試験にせよ問題を解く際は問題文を読んでいきなり計算をはじめるのではなく、まず計算手順を組み立てた上で計算しはじめることを心がけましょう。これが習慣づくと解答を導くにあたって計算はさほど必要ないことに気づくと思います。


今回はここまで。

次回は、財務・会計に求められる「情報整理力」について、実際に1次の過去問を題材にしてご紹介したいと思います。
【渾身】はまだ続きます!

それでは、今日もみなさんお~元気で!

たけぴょんでした。

 

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おはようございます。8代目のたっしーです。

先日は大阪セミナーに参加頂き、ありがとうございました。
(ますけんのレポートはこちら)

これから2か月は、模試~1次試験と目まぐるしく進んでいきます。セミナーで持ち帰った「絶対合格」へエッセンス活用して頂き、夏セミナーでお会いできることを楽しみにしています。

本題の前に、本日が1次試験の申込期限になっています。申し込みをしないと合格への扉は開きませんので、お忘れなく

================

さて、本題に。

昨日の晩ご飯で何を食べたかを覚えていますか?

記憶を問う質問でよく使われていますが、私はこの手の質問が苦手です。自分の興味がないことへの記憶が弱いのだと思います。

話を試験に戻すと、1次試験の最終科目となるのが「中小企業経営・中小企業施策」です。暗記3兄弟の末っ子?といわれ、ITOの記事でも検証されました通り、特に短期記憶で乗り切る方が多い科目ではないでしょうか。私の中では法務や情報よりも暗記に偏っている印象をもっています。

 

1、中小を鬼門だと思う理由

中小経営(前半)は、中小企業白書をベースに出題されるため、過去問が「参考問題」になってしまう設問が多くなってしまいます。
となると、「過去問回転」を中心として解答や誤選択肢から学び取るスタイルでは、1回転で得られる効果が他教科よりも少なくなってしまうと同時に、触れられる問題数も減ってしまいます。

「参考問題」とは、出題年度以降に法律や制度改正があって、1次試験対策としてふさわしくない問題のことで、TACの過去問題集では設問毎に記載があります。

私が使っていたH23~H27年の過去問題集で、参考問題/出題数をグラフにしてみると、中小企業経営に関しては、5年間を通してほぼ参考問題になっています。

独学の私にとって、過去問回転は対策の基礎でしたし、これを見たときには「どーしよう?」と思っていましたが、実際行った対策は「他教科と一緒」を選択しました。

2、実際の対策

「他教科と一緒」の対策を、改めて分解すると。

  • 過去問回転
  • ポケテキで記憶

「参考問題」の扱いについては、TAC過去問題集の中に説明があるように「傾向」を確認するために使用していました。つまり出題された問題を見て、ポケテキに近い記載があるかどうかチェックし、あればどう違うのか?を見ながら、必要なことをポケテキにメモしていました。これで「昔近いことが問われた」ことがわかるので、関連付けて記憶することができます。

効果検証は公開模試で行い、新たな対策を導入するか決めようと考えていましたが、暗記の要素が強いので「残りで詰め込もう」と、一夜漬け的な対策しか思い浮かんでいませんでした…

実際の公開模試の点数と、1次試験の点数を分解してみると。

公開模試 58点/平均点44点
中小企業経営 27/50点
中小企業施策 31/50点

1次試験 67点
中小企業経営 37/50点
中小企業施策 30/50点

結果は、どちらもバランスは取れていたので、特に他教科と変わらない対策のまま進めることにしました。全体的に点は低いですが、ポケテキの影響で基礎問題(AB問題)には対応できていたと思っています。

こばさんの分析記事ロックの記事でもあるように、中小は「やった分だけ効果がわかりやすい」科目だと思います。気持ち的には辛いかもしれませんが、優先順位を付けながら、愚直に暗記を繰り返していけば、高得点が狙える科目だと思います。

ITOやロックの記事からダウンロードできるエクセルも、とても参考になりますので、活用してみてください。また昨年書かれた中小での「くだらないほど忘れない」「渾身」記事をまとめましたので、併せて活用ください。

<記事まとめ>
くだらないほど忘れない2
渾身2016その1
渾身2016その2

 

スランプなんて気の迷い。普段やるべきことを精一杯やって、土台さえしっかりしていれば、スランプなんてありえない

これはプロ野球選手・監督としてご活躍され、ミスターの愛称で有名な長嶋茂雄さんの言葉。誰にでも訪れるスランプに対し、メンタル面からの解消法を語った、興味深い言葉

1次試験でも、重要論点から土台を作っていくことと、日々やるべきことを見据えて愚直に繰り返すことが重要だと考えます。思ったより点が伸びない、あまり勉強に身が入らないなどのスランプを感じると、ついつい色々と試してみたくなる気持ちが芽生えますが、自分にとって必要なことを「選択」「集中」することを忘れないようにしてください。

たっしー

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こんにちは。ながです。

新年度が始まってから、早いもので10日あまりが経ちました。
みなさん、良いスタートは切れましたか?

私はというと、4月からとある部門を統括する部署に異動し、新たなスタートを切りました。
診断士になったからなのか、たまたまなのかは分かりませんが、診断士の知識をふんだんに発揮できそうなこの部署で、心機一転頑張っています!
(と言いつつ、色々なことが重なり、早々に3日ほどダウンしましたが・・・)

みなさんも仕事・勉強・セミナー参加※にと目が回るような日々を過ごしていることと思いますが、ムリはしすぎず前に進んでいきましょう。
道場春セミナーは空席あとわずか!!まだ申込みが済んでいない方は最下部をチェッッック!


さて、今日は過去問の話。

過去問やってますか?

1年前、「過去問早くやれ!」と、予備校講師に数え切れないほど忠告を受けていましたが、私はそれを見事に逆らっていました。
結局、初めて過去問を開いたのは、各科目のインプットが一回りしたGW前のこと・・・

もし、タイムマシンがあって、1年前の自分自身にアドバイスが出来るならば、、、

「つべこべ言わず、さっさと過去問やれ!」

と、思いっきりどついてやりたいです。

過去問の重要性は、今さら語る必要がないくらい、多くの人が語っていることですが、私も今になってやっと、

「過去問に勝る参考書はない」

と思うようになりました。
※合格後に、過去問を1度も開かずに合格したという、とんでもない強者にも出会いましたが、それはかなり特殊な例

まだ、過去問に取り組んでいない・・・という方がいたら、こんな考えを持っていませんか?

「過去問はある程度実力がついてから・・・」

「本試験形式でやってみて、何点取れるか試したい・・・」

「最後の仕上げ、力試しだ!」

これらに共通しているのは、過去問を後のためにとっておくという考え方です。
1年前の私がまさにこの考えで、テキスト⇒問題集⇒自信がついたら過去問、という流れで勉強を進めていました。

そして、去年の4月下旬。
自信がついたかは別として、問題集が1周したタイミングで初めて過去問を開き、そのレベルの違いに愕然とするのでした。。。

それから、自分の知識レベルを過去問レベルに合わせるべく、ひたすらに過去問を解く日々が続きましたが、ただでさえ時間がないのに、かなり遠回りをしてしまった…と、猛省しました。

言ってしまえば、問題集はただの練習問題。
練習問題をいくらやりこんでも、本試験の対策を考えることは出来ません。
今になって思うことは、やはり、早くに敵(本試験)を知り、的確な対策を練ることが合格への近道だということです。

 

いきなり過去問をやっても、間違えるばっかりで自信をなくしそう・・・
と思う方もいるかもしれません。
確かに、正解すれば嬉しいですし、間違えれば悔しいです。
間違え続ければ、モチベーションだって下がりかねません。

でも! 今の段階では、正解・不正解で一喜一憂する必要はないはずです。

だって、本試験で正解すればいいんですから

過去問演習で何より大事なのは、設問が何を聞いているかを理解し、なぜこの選択肢は適切・不適切なのかを徹底的に考え抜くこと。
不正解だった設問は、解説をじっくり読んで、どこをどう間違えたかを確認する。
解説を読んでもよく分からなかったら、テキストに戻ってより詳細な知識を補充する。
テキストを読んでもしっくりこない場合は、問題集で簡単な問題を解いてみて理解を深める。

このように、過去問でのアウトプットを通して、実践的な(試験で使える)インプットを行うことが、自分のレベルを本試験レベルに引き上げる効果的で効率的な方法だと思います。
テキストばかりを眺めていては、いくら時間があっても足りません!
過去問を活用して、「使える」知識を身につけ、試験に出るポイントを早いうちにつかみましょう!

過去問については、まだまだお伝えしたいことがありますが、今日はここまで。
他のメンバーと重複しなければ、またの機会に書きますね。

それでは、自身の反省を踏まえ、今日のまとめ。

・過去問演習を後回しにするべからず。
・過去問のアウトプットから「使える」知識を補充すべし。

最後に、孫子から有名な言葉を。

『彼(敵)を知り、己を知れば、百戦殆(あや)うからず』
(孫子・謀攻編より)

合格への第一歩は、敵(本試験)と自分の実力を正しく知ること!

以上、ながでした!

✿:❀:✿:❀ 道場春セミナーin東京のお知らせ ✿:❀:✿:❀

一発合格道場 春の絶対合格フェス2017
〜受験生タイプ別の疑問にお答えします!〜

□ 開催日時:2017年4月29日(土・祝) 14:00〜16:30
□ 会場:東京ウィメンズプラザ 第1会議室
□ 定員:40名(先着順)
□ 参加費:1000円

☆道場メンバーが一次試験突破のために行った事をお話します!
☆受験生の悩みや疑問に個別にお答えします!

ご好評につき締め切りとさせていただきました。
★引き続き懇親会のみのご参加を受け付けております

詳細はこちらから

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※道場春セミナーin大阪は5/27(土)に開催します!
詳細は後日お知らせいたします。

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==告知==

<4/29は道場春セミナーの日>です!

予定あけておいてくださいね!!

=====

こんにちは。ロックです。

最近文章冒頭でお知らせしているセミナーですが、直接的な疑問点や方法から、資格取得後のお話などを、先代含めて忌憚なくお話しできるよう精一杯企画いたしますので、是非今のうちにスケジュールを工面いただければと思います。楽しみにしていてください!


さて、各予備校等のカリキュラムではそろそろ経営法務に入る頃と聞いています。独学者だった私が非常に困ったのが経営法務でした。なぜならアウトプットが過去問しかないのに法改正などで有効に活用ができなかったからです。

本試験では、本質的な理解を問うため、同じ様な論点が、ケース問題などを用いて様々な視点から問われます。そのことから過去問を漫然と解いていても意味がないと感じていたのですが、いかんせんトライする他の問題がない…事が悩みでした。

わかるようでわからない…過去問はバッチリ点数が取れても本質的に理解していないから模試などで違う問われ方をすると点が取れない…といった形で最後まで苦しめられました。私が1次試験に落ちるとしたら法務の足切りだろうと思っていたほどです((+_+))

私の取った対策は、

①会社法と知財法以外は捨てる

②表を自作してとにかく手を動かしてアウトプットをする

の2点でした。以下に詳しく記載します。

①会社法と知財法以外は捨てる

経営法務の範囲は膨大です。民法から始まり会社法、知財法、果ては独占禁止法や消費者保護法制まで多岐にわたっています。データ分析については昨年のこばの記事が参考になるかと思いますが、会社法と知財法は例年本試験における得点の5~6割を占めています。昨年は全20問のうち、会社法関連が3問(複合問題を含めると4問)、知財法が7問という配分でした。これだけで実に50点です。あとは鉛筆を転がしても確率的には9(または10)問中2問当てれば60点です。

また、まことしやかに「今年はこれが出る!」と噂が出やすいのが経営法務です。改正論点はこれが出る・そろそろ出てない倒産法が出る・相続は昨今の世相を考えると出るetc…様々な話が出ます。確かに本試験に出ることもありますが、さらりと触れただけでとれるような出題のされ方はされません。

やるのが無駄だというつもりはありませんし、ある程度満遍なく触れておくことも必要だと思いますが、限られた時間と脳の記憶領域を考慮すると優先順位を明確にして取り組むべきだと私は考えます。

②表を自作してとにかく手を動かしてアウトプットをする

①で書いた通り、私は会社法と知財法だけはどの角度から問われても解答できるようにと方針を定めました。それを実際にどのように行ったのかを記載します。

道場の過去記事を見ますと、「過去問を解いた後はテキストに戻って周辺知識ごと覚える」といった話がよく出てきます。

原則として私はその意見に賛成ですが、実際に覚える方法として、表を作って空欄を埋める作業を原則毎日行うようにしていました。

名付けてマイドリル法

具体的には、下記のような表を使って○×や留意点などを書き込むといったイメージです。(私は鉛筆で書いて毎回消すという超古典的な方法で取り組んでいました)

図1

これをポケテキなどを基に何種類か作って、覚えたつもりの周辺知識が本当に覚えられているのかチェックをしていました。これならスキマ時間にもできますし、アウトプットを伴う作業になるので暗記効率も上がります。

テキストに暗記ペンとカラーシートを使って…などでもいいと思いますが、私は自分で書いたほうが脳が嫌がり、効率的に覚えられました。

また、表自体の作り方は、ふうじんの記事が参考になると思います。

当時私が作成した経営法務のまとめ表を置いておきますので、

ご興味のある方はご覧ください。

ダウンロードはこちらから。

しかしながら時間が許すのであれば、ご自分で作ってみられることをお勧めします。

本日はここまで。

次回は二次試験対策がもたらす、一次試験への効果について書きたいと思っています。

それでは!

皆さん、おはようございます。毎度毎度の細川です。本日を入れて1次試験まで残り24日、2次試験まで残り102日となりました今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

本日は1次試験直前対策として、私の経験や受験生時代の周りの人たちの勉強スタイルから、直前期にやると「合格しやすい行動パターン」と「不合格になりやすい行動パターン」を述べたいと思います。ここに書かれている行動パターンは必ずしも受験生全員にあてはまるわけではありませんが、残された時間を効率的に活用し合格するためのヒントとして頂ければ幸いです。

インプット学習の方法
×今からテキストや白書等を新たに購入する
○今持っているテキストや問題集等で学習する

この時期、ある程度学習が進んでくると、「自分の持っているテキストの情報は不足しているのではないか?」、「他社の問題集の方が良問が多いのではないか?」等という不安に駆られ、新たな教材を購入したくなる気持ちになることがあります。しかし残り時間の少ない中、より多くの情報を求め、万遍なく問題を解いておこうとするのには限界があります。今の時点で(よほど時間に余裕がある方を除いて)新たな教材を買い求めることは止め、自分の持っている教材の作成者を信じましょう。紙媒体で世の中に出ているものである限り、その中身は一定水準以上の品質は確保されていますから安心してください。今持っている教材を活用すれば、十分合格水準に達することはできますよ!

インプットとアウトプットの割合
×テキストの内容暗記ばかりに偏重する
○問題を解くことを中心とする

「でもまだテキストの内容は覚えられていないし…」、「問題を解く前にまず前提知識や情報が必要でしょ!」等という理由で、テキストの内容ばかりを必死に頭に入れようとしたくなる気持ちも分かります。でも考えてみてください。試験では、頭に入れた情報や知識をいかにうまく出力するかということが重要でしたよね。つまり、アウトプットの結果、「選択し得点できたものが全て」であって、必死にインプットに勤しんでもその過程は評価されません。今はあなたの頭の中にある知識や情報で十分ですよ!今日からは問題を解き、不足している情報や知識のみテキストから補っていく方法で、効率UPとアウトプットの円滑化を図りましょう。

アウトプット学習の方法
×演習問題ばかりを解く
○過去問にこだわる

確かに演習問題は平易な問題から難しい問題まで、良問がそろっていますね。でもそれらを最初から順番に平等にやる必要はありません。なぜなら自分にとって理解できている問題はもう解く必要はないからです。また、過去問で何度同じ論点が出題されているか分かりづらい場合もあります。演習問題よりは過去問を解くようにし、頻出論点や自分にとっての重要論点(得点できていないが、少し復習すれば次回は得点が期待できるもの)を見定めてください。それが合格への最短ルートです。

復習の方法
×丁寧なノートづくりにこだわる
○テキストへの書き込みで済ます

そして何と言っても時間がありません。ノートづくりは全否定しませんが、そうすることによって確実に得点できる論点なのか、時間をかけるだけの価値があることなのか、費用対効果を今一度考えてみてください。ノートづくりの手間暇を他の問題の復習に充てることによって得点を積み上げられそうならば、復習手段としてのノートづくりはする必要はありません。復習はテキストへの書き込み、付箋の貼り付け、場合によっては必要な部分の問題文と解説を切り取ったりコピーしたりして、そのまま「テキスト」「ノート」としてしまうなど、なるべく時間をかけない復習を心がけましょう。

この時期、焦っても仕方がありません。過ぎ去った時間は戻らないですし、やらなかったことを後悔しても得点は決して伸びません。それよりは残された時間で自分には何ができるのか、逆にやらないことは何か、1次試験までの戦略を組み立てていきましょう。そうすれば必ず合格できます。有意義な24日間を過ごしてくださいね。

細川でした。

==========================================================
いよいよ夏本番!一発合格道場夏セミナーに参加して2次試験に備えよう!

【2次試験ロケットスタートセミナー開催概要】

日時:8月11日(木) 14:00-16:30(予定) (開場・受付開始:13:30~  )
場所:大崎第二地域センター・区民集会所(最寄駅:大崎駅)
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/hp/menu000007300/hpg000007212.htm
対象:2016年 中小企業診断士試験 合格を目指す方
※セミナー終了後、会場近くで懇親会も行う予定です。 (実費負担、4,000円程度を予定)

セミナーの参加募集は、1次試験後を予定しています。今しばらくお待ちください。

おはようございます。フェイマオです

日中はだいぶ夏らしい日が続いており、いよいよ1次試験まで残り54日となりましたね。
私は去る2013年6月から予備校の通学コースの『1.5年コース』に通い始めましたので、3年前のちょうどこの時期に勉強をスタートさせました。

私の通っていた学校では、初年度の3科目が「経済」「法務」「中小」でしたので、この時期からの経済の勉強は結構骨が折れました
※それなりに3ヶ月弱で科目合格を狙えるところまで仕上げたつもりですが、平成25年度の経済は科目合格率2%と難問だらけでしたので、当然合格は翌年にお預けになりました・・・

それでもベース知識の無い「法務」と「中小」は60点を大幅に超える形で得点できましたので、試験日が近づくにつれ心が挫けそうになってしまう方でも、ここからの巻き返しは十分可能です

この試験はなによりも“諦めない”事が大切ですので、残り54日を悔いのないように過ごして頂きたいと思います


さて、連日続いておりますこの【渾身シリーズ】。今回は当代ではあまり出てこない?“経済学”について、記事を書かせて頂こうと思います
※私フェイマオは、昨年2次試験のみに専念しておりましたので、約2年近いブランクがありますがご容赦下さいませ

さて、経済学1回目はマクロ経済の分野でも頻出の『IS-LM分析』について。
IS-LM曲線の分野での出題傾向は以下の通り。

~IS-LM関連問題~
① IS曲線、LM曲線の傾きに影響を与える条件に関する知識
② IS-LM曲線のグラフ上での超過需要・超過供給発生領域に関する知識
③ IS曲線、LM曲線がシフトする条件
④ 財政政策と金融政策
※ここに国際収支要因が加わると、マンデルフレミングモデル(IS-LM-BP分析)が登場
昨年、一昨年と経済学は比較的易しかったので、今年はやや難化傾向が予想されてます
※詳細なデータ分析は、こばのこちらをご覧ください。

IS-LM関連は科目合格を狙う上で点を取りたい分野ですが、問題を難しく作ろうとすると①~④の中では、①が一番作りやすく(と思われます)受験生を惑わす余計な情報を設問に盛り込んでくる可能性が高い・・・

百聞は一見にしかずで、ちょいと過去問を見てみましょう。

こちらは、平成21年度の第8問の問題ですが、問題がなんと2ページ半に渡ってます
下記に画像を添付しますが、実際の過去問はこちらから。

スクリーンショット 2016-06-12 20.31.30 スクリーンショット 2016-06-12 20.31.47 スクリーンショット 2016-06-12 20.31.55

 

さて、こちらの問題は設問に入る前の問題文だけで1ページ半を使ってます
経済学が苦手でない方でも、問題を読むだけで正直うんざりします
この分野で問題を難しく作る場合、このように設問をあえて長くして“問題を難しく見せる”事が出来ますが、実際に解答を導くうえでは、問題文を全部読まずとも十分だと思います。
特に上記で挙げた①と②の知識を復習するうえでは、(個人的には)比較的良問だと思いますので、知識の整理を兼ねて問題を見ていきましょう。

※設問文のみ下記再掲します。

スクリーンショット 2016-06-12 20.31.47 (2)

■aの選択肢⇒②の知識整理問題

この問題は、『地面の上に木が立っている』で覚えれば瞬殺できます
では、イメージ図をご覧ください。

超過需要超過供給モデル図

これをIS曲線と重ねると・・・

IS曲線②超過供給超過需要

これは暗記するには超簡単なイメージですが、覚えておけばaの選択肢(IS曲線の右側が超過供給である)が正しい事が直ぐ導き出せます


 

続いて、bとdの選択肢を見ていきましょう。

■bとdの選択肢⇒①の知識整理問題

こちらも、IS曲線の傾き=ちりとだけ覚えておけば瞬殺できます

問題文には、何やら長い式が書かれていますが必要なのは、Yの前の分数のみ。
こちらも下記に図を記載します。

IS曲線の傾きの決定要因

では、選択肢を見ていきましょう。
b:限界貯蓄性向(ち)が大きい→分子が大きい→傾きが急になるので、選択肢は×

d:投資の利子感応度(り)が小さい→分母が小さい→傾きが急になるので、選択肢は○

 

これにより、(設問1)は a と d が正しい事が瞬時に導き出せます。


では、引き続いて(設問2)へ。同じように設問のみ再掲します。

スクリーンショット 2016-06-12 20.31.55

■aの選択肢⇒前出②の知識整理問題

これも、IS曲線と同じです。下の図をご覧ください。

LM曲線の超過需要超過供給

上の図をご覧頂ければお分かりの通り、LM曲線の下方領域は地面となりますので、超過需要となります。
よって、aの選択肢は×


続いて、cとdの選択肢を見ていきましょう。

■cとdの選択肢⇒①の知識整理問題

こちらも、『LM曲線の傾き=しり』とだけ覚えておきましょう。
※ちょっと言葉が適当でなくてすみません

問題文ではLM曲線の式はIS曲線よりはやや簡潔になってますが、こちらも必要なのはYの前の分数のみ
こちらも下記に図を記載します。

LM曲線の傾きの決定条件

では、選択肢を見ていきましょう。
c:貨幣需要の利子感応度(り)が大きい→分母が大きい→傾きが緩やかになるので、選択肢は○

d:貨幣需要の利子感応度(り)がゼロ→分母が限りなく小さい→傾きが極端に大きくなる(=垂直)ので、IS曲線が左右に異動しても国民所得(GDP)は変化しないため、選択肢は○

これにより、(設問2)は c と d が正しい事がわかります。

 

いかがでしょうか?
経済学ではこの問題のように“やや文章が冗長すぎる”場合は、敢えて難しく見せようとしていますが、基本的な考えを抑えておけば惑わされずに問題を解く事が出来ます。

ちなみに、この①と②の考え方については、“平成19年度の第5問”も同様に解く事が出来ますので、試してみてください。

1次試験まであともう少し。皆さんの頑張りを道場メンバーは一丸となって応援しています

では、本日はここまで

To be continued・・・

 

たきもです。
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はい、今日から6月です!早いですね!早すぎます!
本試験まであと約2ヶ月・・・
心は折れていませんか??勉強は進んでいますか??
「つらい・・・」と感じたときは、この道場を読んでください。
ここで耐え抜いた人が、最後に笑うことができます。
それを信じて、今月もがんばってかけぬけましょう!!

こばリーダーからの命令に基づき、
7代目メンバーがそれぞれの科目の攻略のキモをお伝えする
【渾身】シリーズ!
今回はたきもが「またかよ・・・」とツッコミが来そうな
企業経営理論について解説します。

すでに企業経営理論については
企業経営理論は妄想命!〜過去問でイメージ力を鍛える〜
でお伝えしていますが、今日はさらに一歩踏み込み、問題タイプ別の考え方について書いていきます。
この記事の最後にも記載をいたしましたが、
一次試験:抽象→具体
二次試験:具体→抽象

を問う試験だと私は考えています。
(この論点もいつか書きたいのにまだかけていない・・・かけるのか・・・)
「抽象化された、一見意味わからない文章を、
具体的な事例をイメージして正誤を判別」
するのが、企業経営理論です。

u-ta【渾身】企業経営理論でも述べられていますが、
この科目は「答練・模試と過去問は似て非なるもの」
と考えた方がよいでしょう。
なぜかといえば、簡単です。
模試試験問題を作る人は、試験委員ではないからです。
過去問が最良にして最後の問題集です。

実際に、私が昨年試験会場で受けた平成27年度の問題を例に、解き方を問題種別に解説します。

1.言葉の意味を暗記していれば解ける問題
この問題は確実にAランクになります。取らねばならない問題です。
テキストに出てくる用語の意味はしっかり理解し、
覚えにくいものは表にまとめて、区別して覚えるのが得策
です。

第1問を見てみましょう。

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)に関する記述として、最も適切なものはなにか。
ア 競争優位性を期待できない「負け犬」事業からの撤退の検討に加え、資金投入によって成長市場で競争優位の実現を期待できる「問題児」の選抜が重要である。
イ 競争優位性を期待できない「負け犬」事業からの撤退を進めるのに重要な資金供給源は「花型商品」の事業である。
ウ 衰退期に入った業界の「花型商品」事業は、徐々撤退してできるだけ多くのキャッシュを生み出させることが重要である。
エ プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの考え方では、資金の流入と流出は市場と自社事業との成長率で決まる。
オ プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの考え方は、外部からの資金調達を考慮していないが、事業の財務面を重視して事業面のマーケティングや技術に関するシナジーを考慮している。

正解はです。
イ→資金の供給源は「金のなる木」です。
ウ→「花型商品」市場は市場成長率が高いため、衰退期に入っていません
エ→PPMは相対的市場占有率と市場成長率で決まるので、自社事業ではありません。
オ→PPMの問題点はシナジーが軽視されているのが特徴です。前半の記述は◯です。

言葉を覚えるときは、意味だけでなく
「優位性、他との違い、特徴」もしっかり覚えましょう。

2.問題文がイメージできない場合
これが勝負の分かれ目です。見たことがない言葉がならぶパターンです。
第12問を見てみましょう。

組織を情報処理システムとしてみた場合、組織デザインの手段は、情報処理の必要性と情報処理能力の観点から評価できる。組織デザインに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 横断的組織の導入は、情報処理の必要性を高くするとともに、組織の情報処理能力を高くする。
イ 階層組織は、情報処理の必要性を高くするとともに、組織の情報処理能力を高くする。
ウ 規則の使用は、情報処理の必要性を減らすが、組織の情報処理能力を低くする。
エ 自己完結的組織は、情報処理の必要性を高くするとともに、組織の情報処理能力を高くする。
オ 垂直式情報処理システムの導入は、情報処理の必要性を高くするが、組織の情報処理能力を低くする。

正解はです。
この問題は、「情報処理の必要性」と「組織の情報処理能力」について問われています。
それぞれイメージを膨らませましょう。
・情報処理の必要性を高くする
→密な連携が必要になり、組織の情報処理の量が増える
→アの「横断的組織」は、他部門と調整をしないといけないことが多くなりそうだ。

・組織の情報処理能力を高くする
→他部門調整を沢山することで、いろんな事案に連携して対応できる組織になりそうだ。

他の選択肢も想像しましょう。
イ→階層組織はつまり指揮命令が強い組織だから、「やれ!」といわれてすぐやらないとダメそう。情報処理の量は少ないな。
ウ→これは本番時アと迷いました。前半の「情報処理の必要性を減らす」は、規則でガチガチになるからOK。
後半の「組織の情報処理能力を低くする」は、規則を見ながら管理者にその都度確認しなくても仕事ができるので、組織の情報処理能力は低くなりません。
私の本業は規則が多いですが、規則をつくることで業務のノウハウがたまり、誰でもある程度の業務ができるようになります。そうすると、組織の情報処理能力は高まりますね!
エ→「自己完結」だから調整なんていらなさそう。「情報処理の必要性」は高くならない!
オ→「垂直式情報処理システム」だからこれもイと同じかな。とすると「情報処理の必要性を高くする」が☓!

なるべく、自分の会社や体験にもとづいてイメージしましょう。
間違えたときは、そのイメージがなぜ間違っていたのか復習しましょう。

3.捨てる問題
私の場合、労働法規は捨てていました
毎年必ず数問でますが、
「何がでるかわからない」のと「範囲が広いから」です。
覚えてもでるかどうかわからず効果が薄いと判断し、捨てました。

いかがでしたでしょうか?
この時期は過去問をテキストとしてつかって
「この問題がつまり何ををいっていて、どこがどう間違っているのか」
しっかり解説を読みながら復習しましょう。
一つ一つの積み重ねで、最初は意味不明だった文章に
意味が見えた時は感動します!

たきもでした。

たきもです。
もう夏か!と思うくらいの気温ですが、みなさま、「怒涛の七週間」順調にすすんでおりますか?
今回は、「完成答練を120%活用する方法(受験後編)」です。
前編はこちら
(7月〜9月の実務補習は、無事申し込めました!よかった

————————————-
完成答練もそろそろ1回転目が終了する頃ですね!
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「このままでいいのかな・・・
「ていうか、点数とれない・・・どうしよう・・・
不安が募る時期でもあります。
しかし、ここが一番の正念場です。
ここで苦しさを耐えて、答練と過去問の回転を繰り返し、鍋底のコゲを退治したら
合格の女神があなたに微笑みます。

ちなみに、私もこの時期は、経営法務は30~40点代をウロウロ、
企業経営理論の難解な日本語になれず60点なんて遠い目標、
毎週土日は泣く寸前・・・
答練と過去問になんとかかじりついていたのを覚えています。

そこで記事が豊富な道場。
不安になったら完成答練期の過ごし方をもう一度復習しましょう。
ふうじんの「完成答練期の過ごし方過去記事リンク集」
U2の「答練を活用するちょっとした工夫」(前篇) (後編)

本題にはいりまして、「答練を受けたあとの復習方法」をご紹介します。

1.時間配分
完成答練は、実際に時間を計って初見問題を解く、貴重な機会です。
①試験開始後、問題を一通りみて、優先順位を決めましたか?
②難しい問題に、無駄に時間を費やしてしまいませんでしたか?
③(クラスで受けている人は)周りの雰囲気に押されて
解けたはずの問題が解けなかった、なんて事態はありませんでしたか?

答練の受験後は、自分の「時間の使い方」について、
徹底的に振り返りましょう。

だめだった点は、2回目の答練や模試で調整可能ですので、
全く不安になったり落ち込んだりする必要はありません!

ちなみに、私の場合ですが
まず試験問題をばーっとみる
→解けそうなものから解いていく
→1分でも悩んだら飛ばす
→全部見終わったら、飛ばした問題に再挑戦
(心が落ち着いていて、案外解ける場合が多いです)
→見直し(マークもれがないかどうか。実際、答練期に1回やらかしました。。。)

2.「間違えた原因」を忘れてしまう前に
復習は当日が鉄則です。遅くとも翌日にはやりましょう。
時間がたてばたつほど、
「なぜこの選択肢を選んで間違えてしまったのか」という
自分の記憶が薄れていってしまいます。
この「間違える原因」ですが、
①知識がなかった、理解不足だった(暗記三兄弟、運営管理)
②問題文の意味を履き違えた(特に企業経営理論)
③計算を間違えた(主に財務、経済)

などなど、ほかにもあるかもしれません。
この「間違えた」原因は、試験当日までに撲滅せねばなりません。
徹底的に解答を読み、
模範解答に書いてある解答プロセスと自分の解答プロセスを照らし合わせ
「解答プロセスのズレ」を矯正
していきましょう。

むしろ、完成答練は、この「間違える原因探し」でもありますね!
60点以上を取りに行くのももちろん重要ですが、
「合格するために、自分になにが足りないのか?」
原因やギャップを探す、そのPDCAサイクルの繰り返しです。

3.あれ?この問題、どこかで見たことある・・・
完成答練を解いていると「どこかで見たことある・・・」という問題がいくつかあります。
そう、答練を解く前に解いた過去問先生がここでも出番です。
過去問はテキストです!
完成答練ででてきて、過去問にも似たような問題があった分野は
「頻出論点」かつ「今年も出るであろう」論点です。
でてきた過去問の類題は、もう一回復習しましょう!
言い換えれば、「周りも必ず取ってくる問題」ですので、
本番に間違うと差がついてしまいます。

これで、過去問は
完成答練前
完成答練後
で、2回解けますね!
完成答練は2回ありますから、その前後で2×2=4回!
模試後も似た問題、間違えた分野の問題をチェックして5回転
最後に直前期に見なおせば、はい、6回転
今からでも、これだけできるんです

復習の方法、いかがでしたでしょうか?

完成答練は初見問題を実践形式で解ける貴重な機会です!
受験前後を最大限活用して、模試での420点超えにつなげましょう!

たきも でした。

なんでやねん。  

238423

こんにちは。友人に騙されやすいんじゃないかと心配されるnoriです。

今日のテーマは企業経営理論

今でも良く覚えているのはお世話になった受験校の先生の直前期の言葉。

「企業経営理論は、素直な人ほど解けないんだ。」

■素直な人ほど騙されやすい企業経営理論

インプット終了後に立ちはだかるのは日本語の壁

最も適切なものはどれか、と聞かれると何だかどれも◯マルっぽい
最も不適切なものはどれか、と聞かれると何だかどれも×ダメっぽい

何となく読んでいるとどれも「適切」に見えるし、どれも「不適切」に見える。間違えてもらおうとする作問者の意のままです。

関西人を親に持つnoriですが、関西弁のバイリンガルになるのも失敗し、親が持つ「ツッコミ力」も身につきませんでした。

そうなんです。企業経営理論に必要なのは「なんでやねん」と冷静に文章を見るツッコミ力。なかなか企業経営理論の点数があがらず困っていた時に教えてもらったのがこの勉強法です。特に組織論・戦略論の問題にオススメです。同じ悩みを持つ人がいれば、まずはトライ!

■ツッコミ力の鍛え方

早速練習スタート。
過去問を中小企業診断協会のページからダウンロード。

平成27年 過去問 正解
平成26年 過去問 正解
平成25年 過去問 正解

はじめに、過去問 3年分を、「適切」「不適切」な選択肢別にまとめます。

※リンク先の過去問PDFからコピー&ペーストして転記するのがオススメ。

1つ目のシートに「適切な」選択肢をまとめる。

○ 競争優位性を期待できない「負け犬」事業からの撤退に検討に加え、資金投入によって成長市場で競争優位の実現を期待できる「問題児」の選択が重要である。

○ 企業ドメインの決定は、現在の活動領域や製品・事業分野との関連性とともに、将来の企業のあるべき姿を包含して経営理念を反映している。

○ 企業ドメインの決定は、全社戦略策定の第一歩として自社の存続のために外部の多様な利害関係者との間の様々な相互作用の範囲を反映している。

○ 企業ドメインの決定は、多角化した企業において個々の事業の定義を足し合わせることではなく、企業ドメインに合わせて事業の定義を見直すことが重要である。

「適切な」選択肢をまるっと覚える 

安心してくださいこれはどれも「適切な」選択肢。「適切な」選択肢がまとまったこの紙を持ち歩き、通勤時間などの隙間時間にブツブツ声を出して呟きながら、まるっとそのまま飲み込みましょう。

2つ目のシートに「不適切な」選択肢をまとめる。

 ×1 競争優位性を期待できない「負け犬」事業からの撤退を進めるのに重要な資金供給源は「花形商品」の事業である。

×2 衰退期に入った業界の「花形商品」事業は、徐々に撤退してできるだけ多くのキャッシュを生み出させることが重要である。

×3 プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの考え方では、資金の流入と流出は市場と自社事業との成長率で決まる。

×4 プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの考え方は、外部からの資金調達を考慮していないが、事業の財務面を重視して事業間のマーケティングや技術に関するシナジーを考慮している。

 「不適切」な選択肢にひたすら突っこむ。

安心してくださいこれはどれも「不適切な」選択肢。過去問解説集を片手に持ちながら、どこが間違っているのか、ひたすら突っこみましょう。

例えば、、、、

×1は・・・花形事業はキャッシュインもキャッシュアウトも大きいので、資金の供給源という記載は間違い

×2は・・・花形事業の市場成長率は高いことから、衰退期に入った業界の「花形商品」事業という記載は間違い

×3は・・・プロダクト・ポートフォリオマネジメントの図表の縦軸横軸は市長成長率と相対マーケットシェアだから、自社事業との成長率という記載は間違い

×4は・・・プロダクト・ポートフォリオマネジメントは現在の資源をどのように配分するかに焦点を当てているので、外部からの資金調達を考慮していないのは正解。そのため、事業間のマーケティングや技術に関するシナジーを考慮しているという記載は間違い

■おすすめポイント

・過去問特有の文章に慣れることができる。

・適切なのか、不適切なのかが事前にわかっているので、選択肢で悩む工程が省けガンガン過去問を回転して勉強できる!

・誤答の選択肢を骨の髄までしゃぶりつくす

・そして、本番で鍛えたツッコミ力を発揮!

ただ、実際に解く際には、、、

そもそも「適切な選択肢を選べ」と言われているのか「不適切な選択肢を選べ」と言われているのか間違いないように気をつけましょうね!

適切が問われている場合は「○」を、不適切が問われている場合は「×」を問題文の頭に書いておくのもオススメです。

これで企業経営理論にはもう騙されない!

大丈夫。 あなたは、ぜっ~~~たいに合格しますから!待ってます!

nori でした。

たきもです。

本日5月12日はなんの日かというと・・・
7・8・9月の実務補習受付開始日です!!
実は私たきも、道場メンバー7代目の中で、
唯一実務補習をまだ受けていません…
(2月は、職場で休暇調整ができず断念…
受験生の皆様、中小企業診断士は合格して終わりではありません。
合格後3年以内に、実務補習を15日以上受けるか、実務に15日以上従事しないと
中小企業診断士としての登録の申請を行うことができません。

合格後の世界として、
Nicoの実務補習レポ 前半 後半 も要チェックです!!

————————
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さて、GWも終わり、怒涛の七週間真っ最中です。
今日は、「完成答練を120%活用する方法(受験前編)」と題して、
「完成答練を受験する前に、なにをすべきか?」を中心に書いていきます。

1.過去問を解いて、出題しそうな分野を予測する
皆様、過去問には着手されていますか?
私は、GWから着手しました。。。。。。。。(真似しないでください)
「まだ解いてない!」という皆様。大丈夫です。
この怒涛の7週間の間に、過去問を徹底的にしゃぶりつくせばよいのです。

ちなみに、過去問は「汚す派」と
「きれいにしておく派」に分かれるようです。
私は「徹底的に汚す派」でした。
過去問は「アウトプットでなくインプット」と捉えていたためです。

2.過去問タテ解きの方法
セミナーで「タテ解きはどうやってましたか?」とご質問を頂きましたので
私が去年やっていた方法をご紹介します。
使っていたのは、TACの過去問題集の一番後ろにある出題傾向分析表です。

①講義1回分を目安に範囲を決める
講義で1回分になっていた範囲で、線を引いて分割しましょう。

②1の範囲を更に5等分する
講義回数が多い科目は、5回以上になるはずです。
平日の5日間で過去問5年分を1回転させるために、5等分しましょう。
ここは大体で構いません。

③A~Cランクだけ解く(重要)
各年度の回答には、始めに正答率が載っています。
各問題の表題(出題傾向表のところでもよいです)にランクを書き、解く際の目安になるようにしましょう。
A~Eを全部解こうとしても、
5日間では到底終わりません(特に時間がない人!)

A~Cランクのみであれば、1回分が大体20問くらいになります。
これなら、細切れ時間を使いこなすことで、クリアできる量です。

ちなみに、私のこの時期の細切れ時間ですが
・電車の中(15分×2)
・昼休み30分(早食いする)
・運良く少しでも早く終わったら、職場近くのスタバで1時間
はい、これでなんとか2時間確保・・・
(でも、株主総会準備でそうもいかず、電車の中だけで終わった日も多々…そもそも、昼休みも30分取れれば良い方でした…)

④◯・☓・△を出題傾向表にメモ
問題を実際に問いて、
◯→確実に各選択肢を判別できた
☓→分からなかった
△→一部の選択肢を判別できなかった
を、出題傾向表にメモします。

3.鍋底のコゲ退治
④をやると・・・☓や△が並ぶ単元が出てくるはずです。
鍋底のコゲです!!!!!!!!!!!!
テキスト・スピ問にもどって、基礎から復習しましょう。
「わからない」理由は、
スピ問や養成答練に出題される基礎知識が曖昧だから
です。
今解けなければ、本番も解けません!!

私は、テキストを見てもどーーーしてもわからない単元については
webフォローをオプションでつけていたので、
講義をもう一度聞き直しました。
講義を聞くと、すんなり理解できるから不思議です。
ここでも注意は、全部だと時間の浪費になりますので、わからないところだけです。

4.鍋底のコゲをポケテキに書く
過去問を解いて見つけた鍋底のコゲは、ポケテキにマーカーを引くなり付箋をつけるなり
目立ちに目立たせましょう。
私の場合は、夜に過去問解き、翌日の朝にチェックしたポケテキのページを見ることで
基礎知識の習熟に努めました。

で、このマーカーなどで汚れたポケテキが
完成答練受験直前のファイナルペーパーになるという一石二鳥ぶり!!

続きは次回「完成答練を120%活用する方法(受験後編)」で!
たきもでした。

こんにちは、とりです。

4月になって、企業にお勤めの方はフレッシュな新入社員を迎えているところもあるかと思います。
中小企業診断士においても、4月は様々な新人歓迎イベントが開催され、研究会、プロコン塾、実務従事などなど、魅力的な活動が新人診断士に向けて活発に紹介されます。
とりも、先日とある診断協会のイベントに参加し、様々な活動の紹介を受けてその魅力に触れながら、これからの診断士活動に対する期待と不安が交錯していますが、自身の進むべき道をしっかりと見定めて、より一層邁進していきたいと考えています。

受験生時代に、
「合格後は素晴らしい世界が待っています」
と先輩診断士やブログなどで見聞きしていましたが、まだこれからの活動次第ではあるものの、本当にその素晴らしさを実感しています。
今年受験されるみなさまも、合格後のご自身をしっかりイメージして、日々の学習に邁進していただきたいと思っております。

一歩先へ


 

さて、とりの前回記事で企業経営理論について、試験対策の概論を書かせていただきました。
今回は「その2」として、各論について書いてみたいと思います。

前回も書いたとおりですが、企業経営理論は、経営戦略論、組織論、マーケティング論の3部構成です。そのいずれにおいても、テキストに書かれた知識がそのまま問われることはほとんどなく、設問文、解答選択肢で日本語を巧みに操って、受験生を戸惑わせる出題がなされています。
ここで、平成27年度の出題を例にとって考察してみたいと思います。

◇平成27年度1次試験 企業経営理論◇
第5問 (経営戦略論)
どのようにして早く競争力のある製品を開発し、市場に供給するか、という時間 をめぐる競争は「タイムベース競争」と呼ばれるが、タイムベース競争に関する記述 として、最も不適切なものはどれか。

ア. 製品開発では、最初に製品を生産・販売することにより、企業のブランドを一 般名詞のように使うことで顧客の頭の中に刷り込み、商品選択の際に有利となる ような先発者の優位性が生じる。

イ. 製品開発では、最初に製品を生産・販売することで競合他社よりも早期に量産 化し、大規模生産による経験効果を連続的に享受できるような先発者の優位性が 生じる。

ウ. タイムベース競争の効果は、開発から生産・販売までのリードタイムの短縮に よる販売上の機会損失の発生の防止にも現れる。

エ. タイムベース競争の効果は、工場での生産リードタイムの短縮による原材料費 の削減によって、原材料購入にかかわる金利の削減にも現れる。

オ. タイムベース競争の効果は、顧客ニーズに俊敏に対応することで価格差を克服 し、結果的に競合他社よりも高い利益率を実現することにも現れる。

「タイムベース競争」そのものの意味については、設問文にも書かれている通りですね。この点も軽く意識しつつ、5つの選択肢から不適切なものを選び出します。また、「適切」、「不適切」の設問要求も、うっかり誤認しないように注意を払います。5つの選択肢でどれを先に読むかは、人によりいろいろあるようですが、とりは純粋にア.から読んでいきます。
ところで、先日の細川の記事で、「スラ打ち」が紹介されていましたね。あの記事は2次試験への対応でしたが、1次試験でも、特に企業経営理論では、とりも多用しました。読みながら選択肢の文章にスラッシュを入れて文節に区切っていきます。余談ですが、とりがスラ打ちを取り入れたのは2年目からでした。

ア. 製品開発では、/最初に製品を生産・販売することにより、/企業のブランドを一 般名詞のように使うことで/顧客の頭の中に刷り込み、/商品選択の際に有利となる ような/先発者の優位性が生じる。

イ. 製品開発では、/最初に製品を生産・販売することで/競合他社よりも早期に量産 化し、/大規模生産による経験効果を/連続的に享受できるような/先発者の優位性が生じる。

ウ. タイムベース競争の効果は、/開発から生産・販売までの/リードタイムの短縮に よる/販売上の/機会損失の発生の防止にも現れる。

エ. タイムベース競争の効果は、/工場での生産リードタイムの短縮による/原材料費 の削減によって、/原材料購入にかかわる/金利の削減にも現れる。

オ. タイムベース競争の効果は、/顧客ニーズに俊敏に対応することで/価格差を克服 し、/結果的に/競合他社よりも高い利益率を/実現することにも現れる。

ここで、区切った文節と文節の間や、文頭と文末が中間の文節によって矛盾が生じていないか、検証していきます

ア. 製品開発では、/最初に製品を生産・販売することにより、/企業のブランドを一 般名詞のように使うことで/顧客の頭の中に刷り込み、/商品選択の際に有利となる ような/先発者の優位性が生じる。

⇒最初に製品を生産・販売することにより、/企業のブランドを一 般名詞のように使うことで =○
 企業のブランドを一 般名詞のように使うことで/顧客の頭の中に刷り込み、=○
 顧客の頭の中に刷り込み、/商品選択の際に有利となる ような/先発者の優位性が生じる。=○

分解して検証しても問題なさそうなので、「適切」と判断。
イ. 製品開発では、/最初に製品を生産・販売することで/競合他社よりも早期に量産 化し、/大規模生産による経験効果を/連続的に享受できるような/先発者の優位性が生じる。

⇒最初に製品を生産・販売することで/競合他社よりも早期に量産 化し、=○
 競合他社よりも早期に量産 化し、/大規模生産による経験効果を =○
 大規模生産による経験効果を/連続的に享受できるような =×

大規模生産による経験効果は、必ずしも「連続的に」享受できるものではないですね。
ただし、ここで即断せず、他の選択肢も検証します。

 

ウ. タイムベース競争の効果は、/開発から生産・販売までの/リードタイムの短縮に よる/販売上の/機会損失の発生の防止にも現れる。

⇒開発から生産・販売までの/リードタイムの短縮に よる=○
 リードタイムの短縮に よる/販売上の/機会損失の発生の防止にも現れる。=○
 タイムベース競争の効果は、/販売上の/機会損失の発生の防止にも現れる。=○

ここも、分解検証して矛盾はなさそうです。

 

エ. タイムベース競争の効果は、/工場での生産リードタイムの短縮による/原材料費 の削減によって、/原材料購入にかかわる/金利の削減にも現れる。

⇒工場での生産リードタイムの短縮による/原材料費 の削減によって、=○
 原材料費 の削減によって、/原材料購入にかかわる/金利の削減にも現れる。=○
 タイムベース競争の効果は、/原材料費 の削減によって、/金利の削減にも現れる。=○

ここも、分解検証して矛盾はなさそうです。

 

オ. タイムベース競争の効果は、/顧客ニーズに俊敏に対応することで/価格差を克服 し、/結果的に/競合他社よりも高い利益率を/実現することにも現れる。

⇒顧客ニーズに俊敏に対応することで/価格差を克服 し、=
 価格差を克服 し、/競合他社よりも高い利益率を/実現することにも現れる。=○
 顧客ニーズに俊敏に対応することで/競合他社よりも高い利益率を/実現することにも現れる。=

とりは本試験で、このように△を付けました。1点の曇りなく○と判断できなかったためです。経験が邪魔をしている部分はあるのですが、”ニーズに俊敏に対応=価格差克服” と必ずしもならないのでは?と疑念を払拭できませんでした。

2つまで絞り込めるが、1つにするのが難解、という設問は多くあります。ここで残った2つのうち、どちらが矛盾度合が大きいか、持っている知識と照らしてかけ離れているのはどちらか、考察します。
イ.の、”経験効果が連続的に享受”と、オ.の”ニーズに俊敏に対応=価格差克服”との矛盾度合を比較すると、やはり”経験効果が連続的に享受”に軍配が上がります。

よって、正解は、イ. と導出できます。

 

と、こんな感じで、闇雲に設問文や選択肢を上から下に読むのではなく、適切な文節で区切って、文頭と文末の関係が中間の文節によって崩れないか、文節間での矛盾はないか、日本語のパズルのような作業をして検証していきます。骨の折れる作業に見えますが、トレーニングを積むことで自然とスピードが上がり、かつ解答精度も自然に上がっていきます。特に、マーケティング論では、平成27年度では第26問のような、ミニ事例設問も出題されるので、その先の2次試験も見据え設問読解や分析スピードを上げることは非常に重要ですし、避けて通れないところです。前回書いた通り、苦手を認識するのが遅かったので1年目にはこの方法をほとんど習得できませんでしたが、2年目には90分の中でしっかり対応ができるようになりましたし、2次試験においても大いに役立ったといえます。

企業経営理論は、同期合格者に聞くと得点源にしている方も一定数いましたが、その一方で、とりと同じようにインプットはそれほど苦手意識なく学習できたのが、アウトプットでなかなか得点を伸ばせない、という悩みを抱える受験生は多かったです。2次試験にもつながるほか、合格後の診断実務においても、企業経営理論で学んだことは基盤となります。ぜひ、労を惜しまずしっかり知識と解答力を定着される学習をおススメします。

※本当は、もう1,2問挙げたかったのですが、記事のボリュームととりの体力との兼ね合いでここまでにさせていただきます。。。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上、とりでした。

 

道場春セミナーのお知らせ

日時:4月29日(金)14時〜

場所:中央区日本橋公会堂
お申し込みはこちらから(外部サイト:peatix)
4月10日(日)9時から募集開始。

Don’t miss it!!!

こんにちは、とりです。 いよいよ4月、新年度スタートですね!年度初めのさまざまな行事、イベントで、これまた忙しい日々を過ごされているかと思います。この時期はフレッシュな雰囲気の中に置かれて、 試験勉強のモチベーションも上昇傾向ですよね? え?そんなことないですか? モチベーションが上昇する方もそうでない方も、エンジン全開で学習していきましょう!

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そうそう、昨日、平成28年度の本試験日程も発表されましたね。 概ね昨年度と同様のスケジュールになったようです。 ゴールデンウィークが明けたら、1次試験の申込受付が始まります。 1ヶ月先でしょ、と思わず、申込時期も含めてしっかりご自身の計画を作成しておきましょう! 2次試験までのスケジュール作成をして、ついでに合格のイメージもしてしまいましょう。 これも、モチベーション向上に意外と効果があるものですよ!

念のため、試験日程を書いておきますね。

【1次試験】
試験案内配布期間/申込受付期間  平成28年5月6日(金)~5月31日(火)
試験実施             平成28年8月6日(土)・7日(日)
合格発表             平成28年9月6日(火)

【2次試験】
試験案内配布期間/申込受付期間  平成28年8月26日(金)~9月20日(火)
筆記試験実施           平成28年10月23日(日)
筆記試験結果発表         平成28年12月9日(金)
口述試験実施           平成28年12月18日(日)
合格発表             平成29年1月5日(木)


さて、1次試験7科目ある中で、試験初日の3科目目、午後一番に企業経営理論があります。
たきもが昨日、この企業経営理論について過去問の解き方を考察していますが、その中で、「これは本当に日本語なのか・・・と書いていますね。
そう、この科目、日本語を巧みに操って、受験生にトラップを仕掛けている側面があるのです。

とり自身は、初めに着手した科目であることもそうですが、会社勤めをしているとイメージが湧きやすく、 インプット学習では興味深く進められて、全く苦手意識を持っていませんでした。 自己学習で過去問を解いても、初期では得点や所要時間で問題こそあれ、あまり危機意識を抱かずにいました。

ところが、、、、、 6月にT○C模試を受け、その結果を見て愕然としました。。。

 

なんと44点(泣)



学習開始当初、この科目のテキストを通読して、「これならできそう!」手応えを感じていたのに、惨憺たる結果に途方に暮れたのを鮮明に覚えています。
途方に暮れても仕方ないので、春に参加したセミナーを振り返り、

「企業経営理論は頑張っても高得点は取れませんよ……」
「僕も結構勉強したけど、60点台しか取れなかったですよ」

って先輩診断士が言っていたのを思い出しました。

セミナー当日は、「ふーん、そんなものなのかぁ」と流してしまいましたが、まもなく7月という時期に、先輩の言葉を体感し、その難しさを思い知ることになりました。残念ながら、その年は科目合格も逃してしまいましたので、翌年に向けてしっかり対策したのですが、まずは第1弾として不合格年度と合格年度とで変えたことの大枠を紹介したいと思います。

 

  1. 眠気対策

    なんだそれ!?と思う方も多いでしょう。
    体力が余りある、若い受験生やアスリートはその心配はないかもしれません。
    この科目、初日の緊張のなか、経済学、財務会計とハードな2科目を終えて、昼休憩を挟んだ3科目目にやります。とりは、特に2年目の模試では、前日に日帰り弾丸出張を入れてしまったことや、昼休憩にまとめて昼食をとったことで、企業経営理論で猛烈な眠気に襲われました。当然その年も模試の結果は最悪でした。

    午前の2科目と比較し、長くてややこしい設問文や選択肢を読み込むので、別の次元で集中力が必要なのです。

    なので、昼食は小分けして取るブラックコーヒーミントタブレットを多用する、昼休みにストレッチする、顔を洗う、などなど、思いつく限りの眠気対策をして、なんとか本試験は集中して乗り切りました。

  2. 解答順序を決めて、しっかり守る

    この科目は大きく3つに分けられ、1.経営理論 2.組織論 3.マーケティング論 で構成されます。 一般的に難易度は、3→1→2 の順で高くなっていると思いますので、とりはこの順番に解くことを遵守しました。要は、得点しやすい分野から先に手を付け、ふつうに得点できるところを落とさない作戦です。 この科目は90分の長丁場ですので、とりのようなアラフォーは後半になればなるほど思考力が低下します。なので、思考力が高い状態で得意分野を解いて確実に得点を重ねるのと、試験中のモチベーション維持を最大限注意しました。

  3. 捨てる設問は潔く捨てる

    この科目は概ね90分で40設問を解答する分量ですので、単純計算で1設問あたり2.25分で解くことになります。未知の知識問題や難問が必ず出題されるのですが、そんな設問にしっかり解答しようとして悩むと、すぐに5分、10分の時間を浪費してしまいますし、それだけ時間をかけても正答できる可能性は低いのです。

    ですので、

    ●一見して全くの未知問題だったら、30秒で俯瞰してなんとなくでも解答を決めてしまう

    ●既知の知識問題だがなかなか解答を導出できない場合、5分以上は悩まないで解答するか、飛ばして先に進むかする。

    ということを徹底して守りました。

と、とりの対策「概論」はこんな感じです。
決めつけるつもりはないのですが、とりわけ文系出身者であったり、日頃書籍などでよく長文に触れていて読解に抵抗がなかったりすると、時間配分や体力管理で思わぬ落とし穴にハマってしまうことがあるようです。冒頭書いた通り、本語を巧みに操って、受験生にトラップを仕掛けているのを見抜くため、やはり万全の体調、体制で最大限の注意を払い、臨みたいものです。
まだ本試験まで時間はありますし、知識を入れ込んでおくこともまだまだ必要な時期でもありますが、過去問題集や答練に取り組む際は、本試験をシミュレーション、そこまでいかなくてもイメージだけでもしながら実践することをオススメします。


今回は概論として至極当たり前なところを書きましたが、次回以降で、対策各論について触れていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上、とりでした。

—————緊急告知!—————

東京にて、1次試験受験者にとって天王山となる、5月から8月に向けての1次対策セミナーを開催します!
日時:4月29日(金)14時〜
場所:中央区日本橋公会堂
募集開始は後日ご連絡いたします。
みなさま、スケジュールの確保をお願いします!
KKD(気合いとカンと度胸)でお馴染み、
7代目かおりんの司会で進行予定です。
セミナー終了後は懇親会も予定しています。
かおりんファンのみなさまかおりんと交流できる絶好のチャンスですよ!!!(^_^;)

お楽しみに!

たきもです。
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今日から新年度、新たな気持ちでスタートですね!
異動で新しい職場に行かれる方も多いかもしれません。
新しい仲間を迎え入れる立場の人もいますね。
私も今日から新しい上司が来るので、キンチョーです
緊張や不安が普段より多い時期になりますが、体調管理をしっかりして
1日1日の勉強ノルマを粛々と消化していきましょう。

(粛々と消化、が大事です!)

と、いっている私自身が、3月下旬から体調をくずし
この道場の執筆も1回お休みを頂いてしまいました。
原因は、過労・・・・・・・・・
自分自身の体調管理がしっかりできていなかったことで、
多くの人に迷惑をかけてしまいました。
休息は大事です。
走りっぱなしでは、いつか倒れてしまいます。

そんな忙しい中ですが、皆さまに一つお願いです。
毎日5分でもいいから、勉強をする時間をつくりましょう。
0分の日が続くと、「もうダメだ・・・という気持ちが大きくなってしまいます。
5分でできることはたくさんあります
・スピ問1ページ分
・ポケテキ1~2ページ暗記
他にもあるかもしれませんね!
5分もやれば、「やっぱりこれもやろう!」と気持ちもあがるものです。
―――――――――――――――――――――――
今日は、一次試験「企業経営理論」の過去問の解き方をご紹介します。
この「企業経営理論」ですが、私は一番最初(10月頃)に勉強しました。
この頃は、まだ勉強ペースを掴んでいなかったため
予備校のトレーニング冊子を1回転しただけで終わってしまいました
その後全科目終わるまで放置し、
初めて過去問を開いたのは5月のGWです。

見事にきれいさっぱり忘れていました。
そして絶望しました。

「これは本当に日本語なのか・・・

企業経営理論の攻略には、
この設問がなんのことを言っているのか
具体化してイメージすることがポイントです。

特に組織論の問題は何をいっているのか、
一読しただけではさっぱりわかりません。

今回は、平成26年の第17問を一緒に考えながら、
「具体像をイメージする練習」をやってみましょう。

平成26年第17問
目標による管理であるMBO(management by objectives)プログラムの原理に関する記述として、最も適切なものはなにか。
ア 経営理念に直接結び付くことによって、自らが働く社会的意義を感じられるようになる。
イ 個別の目標と組織全体の目標が統合されないという欠点がある。
ウ 職務内容の管理だけでなく、動機づけのための手段として利用される。
エ 特定の期限を設けず、フィードバックを繰り返して行動の結果を振り返りながら、絶えず行動を修正できるようにする。
オ 目標を与える管理者による、トップダウンの管理方法である。

年度が変わると、上司と前期の「実績評価面談」と、
来期の「目標設定面談」をすることがあると思います。
目標と実績を照らして、賞与や人事評価につながっていくものです。
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(私は、毎回この面談が苦手ですが・・・
今年は「診断士合格!」を前面に出していきたいです!)

この問題の解き方をご紹介します。
①自分が「目標を立てて、上司からフィードバックを受けている」ところをイメージする
自分が過去にやってきた、目標設定とフィードバック面接を思い出しましょう。

②わかる問題から先に消去する
他の科目でも一緒ですが、まじめにアから考えず、わかる選択肢から◯☓を判別しましょう。
私の場合ですが…
イ→会社全体の計画(経営計画)がまずあり、部の方針が設定されたうえで、個々の目標設定面談があるから、
統合されないということはないな、☓!
エ→目標設定面談では、いつも期限(私の会社は9月末まで)をつけているな、☓!
オ→目標は個々人が設定するから、トップダウンで与えられるものではないな、☓!

③悩む場合の対処法
私の場合、この問題はアとウで悩みました
2択で悩む場合の対処法としては、この先輩方の記事が参考になります。
初代ふうじん【経営】最後の2択がCランク
6代目うみの【渾身】企業経営理論 「難解な日本語」をどう攻略するか?

私が初めてこの問題にとりかかったとき、
このアとウは両方正解っぽいし、両方不正解っぽい」と感じました。
改めて、両方の選択肢を見てみましょう。


→目標を立てるときは、「融資実行額◯◯億」とか、「達成率120%」とか数字で置くことが多いな。
それって経営理念のような思想に結びつくとは必ずしもいえないな。
目標を達成しても、「自らが働く社会的意義」を感じるかどうかは別問題だろうな。(目標を達成しても「なんで私これやってるんだろう…」と思うこと、ありますよね)

ウ 職務内容の管理だけでなく、動機づけのための手段として利用される。
→目標をたてることで、上司は私の職務内容を管理できるな。
目標は自分で立てるものだから(オが☓)内発的動機付け要因のうち、自己決定に繋がるな。
→ウが◯だ!

ちなみに、この問題はAランク問題です。
一発でウを選べる方も多いと思います。
しかし、Aランクだからと軽視せず
「設問を骨の髄までしゃぶり尽くして」思考回路をばっちり整理すると
1問で知識が5倍得られます!

企業経営理論は、日常にある「なんとなくこうだね」という現象について
過去の理論を元に体系的に学べる科目です。
この具体化⇔抽象化する能力は、二次試験でも必須の力です。
ちなみに、
一次試験:抽象→具体
二次試験:具体→抽象

を問う試験だと私は考えています。
(この論点もいつか書きたいなあ)
問題を解きながら、「つまり、具体的には・・・」と
考えるクセをつけてみましょう。


たきもでした。

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東京にて、1次試験受験者にとって天王山となる、5月から8月に向けての1次対策セミナーを開催します!
日時:4月29日(金)14時〜
場所:中央区日本橋公会堂
募集開始は後日ご連絡いたします。
手帳に書いておいてくださいね
KKD(気合いとカンと度胸)でお馴染み
7代目かおりんの司会で進行予定です。

お楽しみに!

皆様、おはようございます。オンラインならイケメン、細川です。
ここ関東は寒暖の差が大きな日が続いていますが、1次試験まで残り推定149日、2次試験まで残り推定227日となった今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。
さて、ここまではその1で合格答案を作成するために必要な、診断士(試験)に求められる姿(なぜ)を、
その2では学習計画での、残り時間(いつ)、勉強仲間や勉強会、セミナー(誰と、どこで)、目標勉強時間、1次と2次の勉強バランス(どのように)を考えてみました。
その3となる今回は、どのようなことをすべきか(何を)を、先輩方お話も参考にしながら考えたいと思います。

1.細切れ時間とたっぷり時間でやれること

前回、勉強時間の目標について触れましたが、勉強にあてられる時間を1日の中で考えてみると、細切れ時間たっぷり時間に分けられます。
細切れ時間とは、通勤電車の中、エレベータを待つ間、食事が出てくるまでなど、本一冊の展開で済むような状況で費やせる時間です。細切れ時間に向いている勉強は、教科書をラインを引きながら読む、スピード問題集のように択一問題と解答解説が1冊になっているものを解く、1度解答し復習したものをもう一度見直す(読み直す)ことなどです。
また、たっぷり時間は、自宅、自習室、授業など、机に本を広げるような状況で費やせる時間です。たっぷり時間に向いている勉強は、復習の成果を教科書に書き込む、2次のような記述問題を解き復習する、疑問点の調べものをすることなどです。
このように細切れ時間とたっぷり時間は、それらの時間を費やせる場面がある程度限定されます。ですので1日の中で捻り出せる時間はどちらか、それはいつなのか、そこでしかできないことは何かを予め想定して、予習・復習に計画的に充てましょう。

2.1次はノート作りにこだわらない

私は、1次試験については、結局ノートという類はほとんど作成しませんでした(一部、どうしても頭に入らなかった経済と運営の用語の暗記の為に、碧さんのような単語カードは作成しましたが)。なぜなら、ノートを作成する時間がもったいないと考えたのと、情報が複次元化するのが嫌だったからです。
そのため、私は復習の際は教科書に直接書き込みをしたり、大きめのポストイットに書き込みしたものを教科書に貼り付けたりして、とにかく情報を一元化することに努めました。そして、ひたすらテキストを開いて、書き込み、貼り付けを繰り返した結果、どのページに何が書かれているか概ね把握でき復習の効率が上がったのと同時に、内容の理解が加速度的に向上していきました。時間に余裕がある人がミスノートを作成することは否定しませんが、そのようなインプットよりも問題演習等のアウトプットに時間をかける方が、より学習効果が上がるかと思います。

3.浮気は禁止!

私も受験生時代、「今やっている教科書や問題集だけで本当に十分なのだろうか、ほかにもやらなければならないことがたくさんあるのではないか」と大いに悩みましたが、結論から言ってあれこれ手を出すことは有害無益でしかありません!
例えば、私は受験対策として中小企業白書や本試験の出題者の著作を読むことは否定しませんが、教科書を読み尽くし時間に相当余裕がある人以外は、費用対効果が低いので読む必要はないと考えます。なぜなら世の中教科書と言われるものは、曲がりなりにもその道や試験等に詳しい人が作成しており、読む人間があれこれ回り道せず、最も効率的に勉強できるよう、受験生が思いつきそうな要素は織り込んで構成されているからです。
また、問題集等も中途半端にせず、記載内容が全て完璧に解けると自信を持って言えるほどやり込まなければ、かえって理解が深まらず効率が落ちます。今手元にある教科書から離れず、過去問や問題演習、模試の復習をきっちりやるべきです。やらないことを決めて(覚悟して)ください。

4.オイラ的おすすめ教科書等

では、浮気せず信じるべきものは何でしょうか。
1次試験対策でおすすめの教科書と問題集は、スピードテキストスピード問題集です。やはり市販されているものの中で最も内容がまとまっており、かつテキストと問題集の構成が同じなので、復習がしやすい点が強みです。
これに合わせて丁寧な解説で分かりやすい過去問題集をやれば、最低限の対策となります。
もちろん予備校の授業や教材も活用すべきですが、独学の方やどうしても時間がない方、多年度生の方に最低限やってもらいたいのは、TACが6月下旬に行う1次公開模試と、7月から通学講義が始まる最終講義(通信講座もあり)です。これらの完成度は高く、中小企業経営・政策で出題された論点が本試験で問われたこともあります。実際私も3年目以降は模試と最終講義だけで効率的に勉強でき、1次突破に大いに役立ちました。私は別にTACの回し者ではありませんが、やはり大手の予備校が作るものはバカにできません。

2次試験対策では、「過去問題集」等、各予備校が出している過去問の解説を除いて、特におすすめの教科書というのはありません。予備校に入学した場合にもらえる2次試験対策の教科書は、知識の整頓や大まかな体系を掴むのには役立ちますが、私には常に必携すべきものとは思われず、代わりに既に使い慣れていたスピードテキストを持ち歩いていました。
また、問題集も事例Ⅳを除いて、特におすすめというのはありません。
私は2次試験対策で重要なのは、1次試験とは逆にノート作りであると考えています。その理由は、2次試験では、自分なりの解答プロセスを確立した上、自分が有している知識を1次試験とは違った形で引き出さなければならないからです。その意味では、ノート作りの参考として、「ふぞろい」シリーズは活用(特に独学者の方)できるかもしれません(結局私はほとんど読みませんでしたが)。私がやっていたノート作りはフェイマオさんに近いことでしたが、具体的な話は回を改めてお話しします。

5.事例Ⅳを意識した勉強を

1次試験を受験しない人、または財務会計を受験しない人は、計算問題集を毎日必ずやりましょう。なぜなら、事例Ⅳは努力が得点に反映されやすい科目で、かつライバルに差をつけやすい科目だからです。
ネタとしては、過去問はもちろん、予備校で配布されるスピード問題集等の問題集や演習の他、余裕があれば「集中特訓 財務・会計 計算問題集」、もっと余裕があれば「意思決定会計講義ノート(イケカコ)」です。
また、1次で財務会計を受験する人も、2次試験への地ならしのために財務会計を勉強する頻度を他の科目より高めにするとよいでしょう。

以上、ここまで学習計画を中心にお話してきましたが、次回からは具体的な勉強方法について触れていきます。

余談ですが、来週タキプロでは勉強会が開催されます。私もファシリテーターとして参加予定ですので、オフラインではブサメンな細川を冷やかしたい方は、是非奮ってご参加ください。但し「細川マジキモイ!」という理由での返金は致しかねますのであしからず。

こんにちは!おはともです。
本試験まであと22日となりました。

本日は【直前期対策】財務・会計。

財務・会計といえば私が本試験直前まで最も苦しんだ科目です・・・。

そこで、本日は私のように「財務・会計」が不得意な人、
点数が伸びない人、40点足切の恐怖におびえる皆さまのお役に立つ情報をお送りしたいと思います!

3週間前の最終準備

本試験までは残りわずか。
これからは、闘いの武器を研いで戦場へ出る日のために
コンディションの最終調整に入っていきます。
みなさん、いままで当然ながら財務会計の勉強を続け、
基礎的論点は頭に入っているはず。

では、それを得点に結びつけるために何をすればよいか。

① 毎日手を動かす
これは道場読者の皆さまならきっとやっていますね。
財務会計は勉強ではなくスポーツのようなもの。
だから練習を怠ってはいけません。
毎日やることがポイントです。
目的は、手順を身体に刷り込むこと。
目指すのは、目をつぶっていても寝ながらでも身体が勝手に動いて解ける、というようなイメージです。

② 難問は捨て、取れる問題に注力する

ベタ問10マークで40点 のとおり
頻出かつ点の取りやすい領域に的を絞り、徹底的に潰すことです。

③ 計算課程はきれいに、まっすぐ書く
解き方は分かっているのに計算課程で単純な算数ミスをする人が注意したいのはこれ。
計算過程、特に数字を斜めに書いたり、雑に書かないこと。
うっかり数字を間違え、計算ミスを起こしやすくなります。

④ 割り算をせず、分数で追い込む

小学生のときに、割り算を習いましたよね?

この方法で割り算をするのは危険です。
これまた計算ミスを起こしやすくなります。
割り切れなくて、小数点以下の計算になってくるともうすっかり魔物にとりつかれてしまいます。

分数で追い込む方法を取りましょう。

⑤ 色鉛筆活用法と仮説数字はめ込み法
経営指標をぐるぐる回す系問題(たとえば平成26年度 第9問)には
色塗りテクと仮定の数字を置くことで対応力がUP。

平成26年 第9問
以下の資料に基づき、X1年度とX2年度の経営状態の変化を表す記述として、
最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
9問 図

a X1年度と比較してX2年度は自己資本純利益率が下落した。
b X1年度と比較してX2年度は自己資本純利益率が上昇した。
c X1年度と比較してX2年度は総資本純利益率は下落した。
d X1年度と比較してX2年度は総資本純利益率は上昇した。

[解答群]
ア aとc
イ aとd
ウ bとc
エ bとd

の続きを読む »

関東地方はずーっとじめじめしてましたが、週末から暑さも復活

夏の足音が近づいてきましたね

ということは、一次試験本番の足音も近づいてきているということ…。

一次試験まであと25

一日5時間勉強しても、残り125時間程度

 

先般から行われている公開模試を受験された方は、より鮮明にご自身の得意・不得意を把握され、課題が明確になってきているのではないでしょうか?

 

公開模試の結果に一喜一憂する必要は必ずしもありませんが、やはり現状を受け止め、今後どのように戦っていくのか、という点に関しては必ず全員が考えなければならないと思います

 

戦略を決める

財務会計は一般的に好き嫌いの別れやすいと言われる科目ですが、得意な方はバリバリと、苦手な方は好きになろうとおつきあいをされてきたはずです。

しかし、そろそろ気持ちをはっきりしなければならない時期が来ています。

振り向いてくれない相手にどれだけアプローチしても恋人にはなれません。

 

それならばいっそ「友達のままでいよう」と心に決めて、振り向いてくれる子(暗記3兄弟等)に力を注ぐべきではないでしょうか。

一次試験はご存知の通り、7科目で420を取る試験。足キリ40点さえ超えれば(嫌われさえしなければ)よいのですから、無理に全員とイイ関係になる必要はありません。

 

腹を括れば怖くない

財務とラブラブな方も、財務となかなかお近づきになれていない方も、最終的には勉強することには変わりはないと思います。

何せ財務会計はひらめきや読解力というよりは、ひたすらに積み上げてきたものが出る科目の一つですから。

あとはどこまで積み上げるか、の差

 

直前期である7月はこの積み上げについて、実際のレベルの問題(=過去問)で行うべき時期です。

私の場合、昨年の夏、財務の過去問に21時間12を費やしていますが、うちヨコトキが4時間59、そして残りの16時間13分をタテトキに割り当てました(他の科目も概ね同様の時間配分でした)。

 

ちなみに当ブログをお読みいただいている方はご存知かと思いますが、為念で…

ヨコトキ:過去問を年度ごとに解答し、試験の時間配分や出題の流れを確認する作業

タテトキ:過去問を分野ごとに問題にあたっていき、自分の出来ない分野を探し、つぶしこむ作業

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

というのも受験生時代、当ブログでよく聞く「タテトキ」なるものを概念としては分かっていたのですが、やり方を知りませんでした…。そんな時、この記事に出会い、「過去問完全マスター!?なんて便利なツールなんだ!?」とびっくりした、という思ひ出があります

(タテトキはTAC過去問の最後にある出題分野別問題表を使うことでも行えます。私がそれを知ったのは一次試験直前のことでしたが

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

タテトキ(過去問完全マスター)の活用

この過去問完全マスターは、この記事にもある通り、過去問が分野・単元毎に10年分(2015年版)収録されており、それらに重要度(ABC)が付されています。そして複数回解くことを想定して問題文の上には「1回目」、「2回目」、「3回目」と○×▲など回答結果を記入できる欄が設けられています。

 

一言で言えば、ただ単に過去問を分野別に分けただけ、なのですが、これによって今の時期に適した勉強が効率的に行えると思います  
==================================

得意な方の場合

・全体をまず一周解くことで「穴を探す」

・理解の不十分なところを3回解くことで「穴を埋める」

 これを繰り返すことで財務の鉄板化を狙う

 

不得意な方

重要度の高いAの問題のみをまず1周解くことで足切りされないための「穴を探す」

Aに穴があればそこを3回解いて足切りされないために「穴を埋める」

・それが終わって時間に余裕があれば次は重要度Bの問題で同様のことを行う

 この作業で投入時間を最少にしながら足切り回避を狙う


==================================

私はこの時期に最も適した、優秀な教材だと思いますが、お小遣いから出費するには少々値がはります(1冊約3千円×7冊だと…)  

私もこのお金を出す踏ん切りがつかず、結局購入したのは7月に入ってからでしたが、本当にこの教材に助けてもらうことが出来ました 

まだ中身を見たことがない方も、書店等で一度手に取ってみてはいかがでしょうか?  

 

myaでした

 

 

こんにちは!おはともです。

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか?
昨年の私は、通信講座の未受講講義10コマ
(1コマ2.5時間×10)を消化するため、
受験校の自習室にこもり苦行に励んでいました。

気候の良い時期ですから遊びの誘惑も多いですが
受験生にとってはじっくり勉強できる最後のチャンスになります。

苦手科目の克服・実力の底上げにしっかりと時間を使いましょう!

 

さて、今日のテーマは経済学

みなさん、経済は苦手ですか?
なかなか得点が上がらす苦労していますか?

そんなあなたのために!
私が恩師から紹介していただいたテキスト
道場読者の皆さまにも紹介します。

公務員テキスト スーパートレーニング (TAC出版)


ミクロ経済学とマクロ経済学の2冊に分かれています。
実は診断士試験には必須の、
恩師一押し(というかマスト)アイテムなのです。

昨年の6月、私は師の教えどおり
この本を使ったところ、経済学の成績が急上昇。
そして診断士試験の問題が簡単に見えるようになったから不思議なものです。

学習内容は診断士試験の難易度と比較して難しいですが、
解説が非常に丁寧で分かりやすいです。

分かりそうなところだけ読み、分からないところはとばして1回転すると
経済学が得意科目になるかもしれませんよ。

「へぇ~」という気づきを得るだけで、経済学の点数は伸びていきますので
ぜひともトライしてみてくださいね!

本日取り上げるのは、
スルツキー分解による所得効果と代替効果

診断士試験では鉄板です。
マクロ経済学にも通じる基本的な考え方ですので
しっかり押さえておきましょう。

まず基本のきを確認。

以下、
は「下がる」、は「上がる」を意味します。
は因果関係、つまり「○○⇒△△」は「○○になると△△になる」を意味します。

① 価格↓⇒たくさんの人が買いたがる(つまり需要↑)

これは大丈夫ですね。
安売り・セールを行うとお店にお客さんが殺到して、商品がどんどん売れていくイメージです。
小売店では在庫一掃するためにバーゲンセールをしますよね。

② 価格↓⇒お金の実質価値↑

これは分かりますか?

つまりこういうことです。
あなたがお財布に10,000円持っていたとします。
価格10,000円の洋服であれば、1着買うことが出来ます
ね。

しかし、もし洋服の価格が暴落して、
同じ商品を1,000円で買えるようになったと仮定します。
すると、お財布にある
10,000円で、洋服を10着買えるようになります

これが、「お金の実質価値が上がる」という意味です。
お財布の中の10,000円は、今日は洋服1着分の価値しか持たなかったのに、
明日は洋服10着分の価値を持つようになるということ。

経済学の言葉に置き換えると、
「貨幣の実質価値が上昇」したわけですね。

(厳密にいうと、洋服以外の価格はどうなの?という論点はありますが、
今回は分かりやすくするために単純化しています。)

【スルツキー分解】
平成24年 問17 を例に見てみましょう。
所得効果と代替効果を判別できるかどうかが問われています。

スルツキー分解のときは必ず、

1.代替効果 → 予算制約線の傾きが変わる
2.所得効果 → 1.で傾きの変わった予算制約線が右上に平行移動する

の順で考えます。
これを逆の順序で考えると間違えますので注意。

まず問題本文の設定を確認すると、
「X財の価格が低下」
とあります。
さらに、それにともないX財の消費量がBからCへと増加していることを確認します。
(なるほど、安くなったからたくさん買えるようになったんだな)

そして次に、上記1.に書いたとおり、代替効果によって傾きの変化した予算制約線を見つけます。
今回の問題では代替効果によって変化した予算制約線が破線で示されています。
親切な出題ですね。
本試験ではこの変化した予算制約線が書かれていないケースも考えられますので、
その場合にはグラフに自分で書き込むことが大切です。
また、無差別曲線U1との接点がどこなのかも確認します。

次に上記2.のとおり所得効果で右上に平行移動した予算制約線を確認。
右上にある無差別曲線U2との接点も確認します。
ここまでを確認したら、
各選択肢の正誤をチェックしていきます。

正解肢であるエを見てみましょう。

Y財の所得効果とY財の代替効果、どっちが大きい?

さて、先ほどのとおり、まず代替効果を先に確認します。
代替効果により、Y財の消費量はEからFに変化しました。
つまり、代替効果はグラフ上のEFの長さに相当します。

次に所得効果
所得効果によりY財の消費量はFからDに変化しました。
つまり、所得効果はグラフ上のFDの長さです。

EFの長さと、FDの長さ、どちらがより大きいか?
もちろんFDですね。
つまり、所得効果>代替効果 ということ。

よって、エは○。

価格↓⇒貨幣の実質価値↑

この考え方はマクロ経済学の土台にもなる、超基本論点です。
もう一度しっかり、この基本論点を腹に入れましょう。

それから最後に
(もしかしたら)受験校やテキストは教えてくれない大事なこと。

本試験でグラフが示されていたら、
大事な情報がグラフから抜け落ちていると思え。
大事な情報はグラフ上に自分で書き込む。

では今日も素敵な受験生ライフを!
おはともでした。

皆さん、こんにちは!Nicoです。

最近、暑い日と寒い日が交互に続いていて
体調が崩しやすい季節になっていますね。
体調管理にお気を付けて、お過ごしください

さて、一次試験の勉強は捗っていらっしゃいますでしょうか。
覚えた論点をすぐに忘れてしまう、という方もいらっしゃるかと思います

一般的に、記憶を定着化させるためには、インプットとアウトプットを繰り返すことが効果的だと言われています

そこで今回はアウトプットに適したおススメの教材をご紹介します
※最初に申し上げておきますが、ステルスマーケティングではありません。
あくまで個人の感想です。

おススメ教材・・・。それは、すでにご購入されている方もいらっしゃるかと思いますが、同友館社の「過去問完全マスター」シリーズです。

 

この教材の良い点は3つあります。


過去問が論点別で整理されているので、勉強した論点を即チェックすることができる点です。
論点別でまとまっている教材はありそうで、なかなか無いんですよね


過去10年分(2015年度版)の実際の試験問題が収録されているので、
勉強した知識レベルと過去の試験レベルの差をチェックすることができる点です。


問題ページの右上部に日付と答案結果のチェック欄が3つあるので、
学習の進捗管理が容易にできる点です。
これが意外と無い教材が多いんですよね

 

私は、一次試験前日までずっとこの教材を使っていました。
朝勉で論点をインプットし、通勤時間中に復習用として利用していました。

チェック欄には

○⇒完璧に理解して正解した
△⇒理解できない部分があるが正解した
×⇒不正解

に分けて記入して、各論点がどこまで整理して覚えているか、進捗管理していました。

1冊、3,000円~3,500円くらい費用が掛かりますが
その価値は十分にアリ!です

一次試験の勉強方法で悩まれている方は、
まずはお近くの書店で手に取って、確かめてみてください

ちなみに、公式WEBサイトでも、頻出度C(低)の問題を確認することができます。

 

—————緊急告知!—————

東京&名古屋にて、セミナーを開催します!

名古屋編
1次試験・2次試験それぞれに向けて、この時期の心構えや、財務・会計の学びのキモなど、道場メンバーがとっておきの秘訣をお伝えします!
東京と同様に、個別相談コーナーもご用意しています。

東京編
1次試験受験者にとって天王山となる5月から8月にかけて、どう学習計画を立て、どのような心構えで過ごしたら良いのか?
道場メンバーが合格するためのポイントをお伝えし、一人ひとりのお悩みにも個別にお答えします。

皆様の不安解消に、本セミナーをご活用下さい!

人数に限りがあり、定員となり次第締め切りとさせていただきます
奮ってお申し込みくださいませ。

詳細とお申込みについては、
⇒名古屋はこちらから
⇒東京はこちらから

—————————————–

以上、Nicoでした!

こんにちは~。6代目のぽらーのです。

今年2月中旬から6代目の執筆がスタートし、ぽらーのは今回が3回目です。

5代目ハーンさんにご掲載頂いた合格体験記こちらのとおり、ぽらーのは予備校通学で学習しました。昨年の今頃は、苦手で不安な情報システムに後ろ髪を引かれつつ、経営法務の勉強に邁進。皆様も養成答練の得点が良くないなどの理由により、気になる科目があるかもしれません。

しかし、今は目の前にある科目に集中し、その科目の完成度を高める事の方がより大事ではないかと考えます。まだ、連休という予備日や連休明け以降の完成答練もありますので、あまり焦らずに腰を据えていきましょう♪

さて、経営法務といえば、会社法が一つの重要領域ですが、昨年6月に公布された会社法改正が27年5月1日に施行されます。
今年1次試験を受ける皆様にとって、経営法務の学習を進めるうちに会社法改正論点の1次試験での重要度が気になってくるのではないでしょうか?

結論から先に言うと、会社法改正論点については予備校のテキストに記載されている内容以外は特に気にしないでも大丈夫ではないかと考えます。また、会社法の改正自体が経営法務全体の学習に与える影響はそれほど大きくはないと考えられます。

何故なら、会社法改正と言っても、経営法務の中の一部の法律のそのまた一部の改正であり、改正の内容もこれまでの会社法という太い木の幹に対して、いくつか新しい枝を添え木したり、あるいは剪定したりするような感じだからです。(実際の企業活動や実務上の重要度・影響度はかなりのものがある改正だったと思いますが、ここでは試験対策上のレベル感としてです)

よって、経営法務の学習においては、会社法と知的財産権における過去問の頻出論点について重点的に学習し、問題集や過去問等によるアウトプットで反復練習することで、ABランクの基礎レベルを確実に取れるようになることが大切ではないかと考えます。

以上のとおり、費用対効果の観点からも会社法の改正論点に対して特別に学習時間をかける必要性は乏しい。・・・とはいえ、改正初年度で気になる存在であり、試験で問われたときにある程度対応したいという気持ちも捨てきれない。悩ましいですね。

ぽらーのは、今回と次回(4月掲載予定)の2回にわたり、過去問分析によって会社法関連の出題傾向に焦点を当てつつ、会社法の改正論点や他の科目との関連も交えながら考察していきたいと思います。

1.26年度の本試験 ぽらーの感想
「あちゃー、やられた~」というのが当日試験終了後の正直な感想です。
第1問の相続で出鼻くじかれ、苦手な知的財産権の問題でオロオロ感がつのり、2つの英文でトドメ刺された感です(笑)。終わった直後は正直、足切(40点未満)の可能性まで考えました。問題数は23問なので、5点×8、4点×15の組み合わせが考えられ、1問1問の配点の違いがある点も不気味。結果、たまたま運よく足切は免れましたが。。

例年より難易度が上がった印象を受けたのと同時に、出題領域については会社法関連が「あれ~?何か少ない!」とも感じました。

なお、TACの過去問題集で正答率を確認したところ、26年度はA,Bの比率が例年より少ない一方、C,D,Eのうち特にCの比率が多く、やはり相対的に難易度が上がった年のようです。

2.経営法務 科目合格者数および科目合格率の推移

(一般社団法人中小企業診断協会HPの公表「統計資料」のデータを
ぽらーのが加工)

科目受験者数(A)に対して科目合格者数(B)が占める割合を示したのが科目合格率(B)/(A)です。
ちなみに科目合格者数(B)には1次試験の合格者数は含まれません。
年々、試験合格率に変動があり一概には言えませんが、傾向としてこの(B)/(A)の値が相対的に低い年は、難易度が高いと考えられます。
経営法務の(B)/(A)は経済や財務ほど年によって極端に増減しないものの、やはり26年度はここ5年間で一番低く、相対的に難易度が高い方だと言えます。


3.過去問5か年の出題領域の変遷

過去問の全出題数に占める領域別の出題数の割合の変遷を表にします。

<分析>
(1)経営法務の2大柱である知的財産権と会社法関連と合わせて約5~6割のウェイトがある。特に23年度は7割強と高い水準である。
(2)知的財産権のウェイトが高くなる一方、会社法関連はここ3年間でウェイトは低下傾向である。
(3)民法・その他はここ3年間でウェイトが高くなる傾向がある。
(4)資本市場・倒産はウェイトが高くないものの、年度のバラツキが大きく、26年は出題がなかった。

26年度の経営法務の難易度が高くなった理由の一つとして、比較的点数を取り易い会社法等の出題が減ったことが考えられます。

次に会社法の論点別内訳を見ていきたいと思います(金商法など他の法律も、会社法関連として便宜上ここでは大きく括ります)。

4.会社法関連の論点別出題分布

<補足>
上記〇は年度においてその論点が問われたことを示します。また、1問で2つの論点を問われた場合は、それぞれの論点に〇をつけております。また、「〇〇」は同年度において2回問われたことを意味し、具体的には、1問の中の設問1~2などの形式で、中分類の論点を複数回問われた場合などが該当します。

<分析>
(1)頻出論点は、株式、機関、持分会社、組織再編、資本市場(青色)
(2)組織再編のうち、会社分割が毎年出題。事業譲渡との相違点を聞く問題もある。
(3)一方で、過去に頻出論点だった設立、倒産法からの出題がここ2~3年ない(赤色)
(4)26年度は頻出論点の機関についての論点が全くなかった(黄色)。
(5)新株予約権や組織再編のうち株式交換や株式移転については、ここ5年間で問われていない(赤色)

5.会社法改正論点(次回)
「企業統治の在り方の見直し(=コーポレートガバナンスの強化)」や「親子会社に関する規律(=企業集団の運営の一層の適正化)」を図るために、監査等委員会設置会社制度の創設、社外取締役等の要件の厳格化、多重代表訴訟制度の創設、等々を盛り込んだ会社法の改正が行われました。改正点の詳細はかなり多岐にわたります。次回執筆においては、改正論点について堀り下げつつ、過去問の傾向分析もふまえて、今後の考察を試みます。

6.最後に
会社法の学習についてご参考のため過去記事にリンクをはらせて頂きます。
株式会社の機関や組織再編等について、ぽらーのは表で覚えることのの有効性を感じました⇒こちらのwackyのさんの記事

katsuのさんの記事の最後の方に出てくるは単純明快で分かり易く、実践的であると感じました。

学習方法に関して正解はなく、個々の状況に合わせて試行錯誤のうえベターな方法を能動的に模索することが、学習効果を高めることにつながると考えます。
何らかのご参考になれば幸いです。

以上、ぽらーの でした!
長々とお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。

  こんにちは。おはともです。
T○Cでは経営情報システムの基本講義真っ最中ですね。

そして来週には養成答練が実施されます。

道場の橋げた理論のとおり、いまのうちしっかり暗記と理解に努め80点以上を狙ってください。

ちなみに昨年私が受けた経営情報システム養成答練の点数は86点。
私に負けていてはだめですよ~(^^♪
さて、本日のテーマは

穴埋め問題は全部解かない
です。

試験慣れしている方からは「いまさら?」という声が聞こえてきそうな、

超オーソドックス論点

しかし、これから心臓破りの7科目受験を控えたあなたには必須スキルなので一応解説。

 

さて、以下の過去問。みなさんはどのようなプロセスで解きますか?

 

過去問題
平成24年 第10問

業務で利用するデータのコード化に関する以下の記述の空欄A~Dに入る語句の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

**********************************************************
コード化には、例えば次のような方法がある。

① 店舗を利用している顧客にコード番号を付与し、販売動向を把握したい。来店した顧客に1から順番に番号を割り振る方法を使用すれば、〔A〕 を利用できる。

② 住んでいる場所を特定し管理した場合は顧客番号に加え、コード内に総務省などが公開している市区町村コードを組み入れて利用する。このようなコード化の方法は 〔B〕 という。

③ コード番号に住んでいる場所を区別する市区町村コードを組み入れ、この市区町村コード別に1から始まる顧客番号を与える方法もあり、この方法は 〔C〕 と呼ばれる。

なお、コード化においては、同じ顧客を重複登録してしまう可能性があり、データ管理上 〔D〕 の問題に配慮しなければならない。

************************************************************

【解答群】

ア. A:識別機能  B:桁別分類法  C:区分分類法  D:一意性
イ. A:識別機能  B:連番法    C:合成法    D:冗長性
ウ. A:分類機能  B:合成法    C:区分分類法  D:冗長性
エ. A:分類機能  B:表意法    C:連番法    D:一意性

 

 

どうやって解くかというと、

①選択肢を見て、〔知ってる!〕・〔わかるかも〕・〔意味不明〕  の3ランクに分類
すると

〔わかるかも〕と〔意味不明〕に分類。

 

次に
②本文を読みながら、〔わかるかも〕ゾーンの選択肢を空欄に入れてみる
空欄Aを見てみましょう。
来店した顧客に1から順番に番号を割り振る方法を使用すれば、〔 識別機能・分類機能 〕 を利用できる。

→ うーん、「分類」機能ではないでしょ。

ということで、Aは「識別機能」に決定。→ 選択肢ウとエは却下。
この時点で
3ランク分類がこのように変化。

 

③空欄Dに選択肢をあてはめてみる

 

なお、コード化においては、同じ顧客を重複登録してしまう可能性があり、データ管理上 〔 一意性・冗長性 〕の問題に配慮しなければならない。

システム用語に慣れていないとちょっと悩むかもしれませんが、
文章構成上「データを重複登録しないように」○○に注意してねと言っているんだなぁと考えれば
「冗長性」より「一意性」のほうがしっくりくるね。

ということで、Dも決定。
穴埋めのAとDが埋まれば、答えはアしかないよね。

 

というわけで、穴埋めBとCは無視
え?解かなくていいの?


いいんです。

一見すると見たこともない選択肢が並んでいて難しそうに見えるけれど、
よく見れば難易度Aランクの国語問題が2つ並んでいるだけ。
このように、1問の中に難易度の高いものから低いものまでがちりばめられて出題されることは
7科目共通してあること。

意味不明ゾーンに時間を取られないように、切り捨てる判断をできるかどうかが合否を左右する。

→ 実はそれって、一次だけでなく二次でも重要なスキルなのです。

 

 

それでは今日も素敵な受験ライフを!
おはともでした。

一次試験まで、あと2ヵ月ですね!
自分の良縁祈、、、じゃなかった皆様の合格を祈りに出雲旅行に来ている、まさや~んです

さて、何故かわかりませんが経済学・経済政策の渾身を2回も担当することとなってしまいました(ノД`)・゜・。
正直こないだのアベノミクスで出しつくした感があります

なので今回は頻出分野で必ず得点したいY=C+I+G問題ついての記事です。
この問題は理解すれば必ず得点を積み上げれる分野となります。
まだ完璧でないという方は頑張って理解してください!

1.この問題を解くときに必要なのはC,I,Gのところに代入していき「Y=」の形に変形する
2.S(貯蓄)=Y(収入)-C(消費)-T(税金)で表現出来る
3.あるパラメータ(例えば税金だったり消費)を可変した際のYを知りたい場合は、「ΔY=(定数)×(Δ可変パラメータ)」で考える
4.均衡予算乗数の定理、均衡予算を編成の上政府支出を増加させると均衡GDPは同じ分だけ増加する

ここまで知ってるとかなり楽ですが、1さえ知っておけば力技で正解までたどり着けます(*´ω`)
ちなみにY=C+I+Gの後ろに(X-M)がついても考え方は同じですよ^^

平成22年の問5(正答率D:TACより)

1.を活用して
Y=(C0+c(Y-T))+G+I
Y=(60+0.6*(Y-50))+50+120
0.4Y=200
Y=500 つまりaは正しい

2.を活用して
S=Y-C-T
S=500-330-50
S=120となり170ではないのでbは間違い

4.を活用して
cは正しい

1.を活用して
Y=(60+0.6*(Y-(50-5)))+50+120
Y=60+0.6Y-27+50+120
0.4Y=203
Y=507.5 よってdは違う
もしくは3.を活用して
Y=(C0+c(Y-T))+G+I
Y(1-c)=C0-cT+G+I
今回減税なのでT以外は無視すると
ΔY=-c/(1-c) * ΔT
ΔY=-0.6/0.4 * (-5)
ΔY=(-1.5) * (-5)
ΔY=7.5 元のを足すとY=507.5よってdは違う

平成23年の問6(正答率C:TACより)も同じように解くことが出来ます。

答えはです(解答表示するには反転してください)、正解できましたでしょうか?
一度全ての選択肢について計算してみて確認してみてください。

このY=C+I+Gの問題は時間さえあれば何とかなるので、直ぐに正誤判断できない場合は他の問題を解き終わってからじっくり解いて4点をゲットんしましょう(*´▽`*)

過去問は全て中小企業診断士試験の試験問題から引用しています。

あとおまけ、スルツキー分解で個人的に初学の時最後の方まで理解できなかったポイントの図
今思えば初学の時経済落ちたのは明らかに勉強不足でした(;´・ω・)
自分が当時理解していなかったのは効果の見方には基準(どこでみるか)を意識しなければならないこと。

 

ではでは、まさや~んでした

こんにちは、イラサムです

あらためて、診断士試験に見事合格された方、おめでとうございます

来年はおそらく劇的な変化がある年になります。

実務補習に研究会、支部活動、その他チャレンジできる環境は用意されています。

後はそれをどれだけおもしろくできるか

そして、今までの診断士試験勉強の集大成として、後輩のために自身のノウハウを体験記としてお送りください!!

そして本日お届けするのは1年に1回しかない、年末年始という長期連休の過ごし方です。

 

長期休暇はなぜ重要か!!

年末年始、ゴールデンウイークと長期休暇は限られています。

ではなぜ長期休暇は重要なのか?考えるにそれはどっぷりひたれるからになります。

合格のためには毎日コツコツ勉強することも必要ですが、短期間にどっぷりつかることで知識の質が高められます。

合格できるかは、前半はどれだけ知識の質を上げられるか!後半は知識の質を本番まで維持できるかにかかっています。

知識の質を上げるためには、年末年始は絶好の機会!

じゃあ何をするのか?

僕からのおススメは過去問に着手することになります

 

過去問の重要性

過去問が重要な理由は、それが実際に出題された本試験問題だからです!

過去問の問題はスピ問や養成答練とは一味違います。

皆様が合格を勝ち取るためには、過去問と同レベルの問題に立ち向かい正解を選択し積み上げることが必要になります。

そのための一番効率的な方法は、早めに敵のレベルを知ること!

その重要性は超短期合格者のまっすーの合格体験記にも表れています。そして4代目メンバーのおもわず出た一言にも!

 

過去問着手から実感すること

年末年始には、企業経営理論の過去問に触れるというのを一つのイベントとしてみてはいかがでしょうか?

もちろん財務・会計も重要ですが、コツコツ続けていかなければいけない財務・会計と違って、次に企業経営理論のテキストを開くのは5月になります。

なのでやるなら“今”ということです。

実際に解いてみると、気付くことがたくさんあります。

「この問題は何を言っているのかわからない」

「論点はどこなの~」

「やべ、2時間もたっているのに半分しか進んでない、80分以内になんて無理だよ…」などなど

ちなみに僕が一番実感したのは、「復習が超大変で、めちゃくちゃ時間がかかる」ということでした。

もちろん①1年分の過去問を時間を測って解くパターン②分野ごとに複数年解くパターンとありますが、そこは目的により選択して実施すればよいと思います。

絶対的なことは、過去問を解けないレベルでは合格はあり得ないということ

この記事を機会に年末年始をどう過ごすのかを計画し、実行していきましょう!

それではよいお年を♪

by イラサム

 

こんにちは、イラサムです

初年度生は、診断士試験の最初にして最大の山場である財務会計の後半戦を行っているところでしょうか??

財務会計では、高い点数を取りに行くというよりも、どうやったら60点を切らないことができるかが合格のカギ!

つまりは、本番までに自分の得点源をどれだけ増やせるかが勝負になります!

そこで、本日は財務会計のなかでも、絶対にはずせないCVP分析について見ていきたいと思います

CVPの目的
本題に移る前に、そもそもCVPの目的はなにかという点を考えてみましょう。思いつくままに書くと次の目的があるのかなと考えています。

◆企業が利益をプラマイゼロにするための売上高を明確にし、赤字解消への戦略に活用する為
◆目標の利益を達成するための売上高を明確化する為(H20-12)
◆損益分岐点比率・安全余裕率を算出し、他社との比較を行う為

実際、出題もH20・H21とで、損益売上高や安全余裕率を求めさせる問題が出題がされています。

これらの問題は、基本公式を知っているだけで、正解の選択肢にたどりつくことができるので、いってみれば絶対におとしちゃいけない問題です!!

変動費と固定費の算出
ところで、診断士試験のなかでは、この変動費(VC)と固定費(FC)とは与えられているケースは多いですが、実際の企業のなかでは、この変動費と固定費を分ける作業というのは簡単ではありません!!

科目ごとに分けるにしても、企業によって科目への費用の分け方は様々なので、企業によって変動費になったり固定費になったりと一概には算出できません

実は、本試験でもこの点から、変動費を求めよという問題が出題されたこともあります。

本日の本題はこちらで、解法を一つ覚えればマスターできるものなので、是非こちらも得点源にしてください。

さてさて、本試験では、H23の一次試験で出題されておりまして、その前はH19のに次試験でも出題されています。
解法は連立方程式です、だいぶ前にやったという人も多いと思いますが、頑張って思い出しましょう!!

H23の問題は次の通りです

【H23-11】
公表されているY社の経営指標は、損益分岐点比率が75%、売上高営業利益率が10%、営業利益が1,600万円である。変動費率として最も適切なものはどれか。
ア 25%  イ 40%  ウ 60%  エ 90%

いかがでしょうか?最初にこの問題を解こうとしたときは、「あと固定費が分れば算出できるんだけどな…」というところでギブアップしてしまいました。

さて、この問題を解くために、知っておかなければいけないポイントは2つあります

1つ目は、“売上げ-VC-FC=営業利益”になるということ
※“売上高-(売上高×変動費率)-FC=営業利益”でも同じこと
2つ目は、“損益分岐点売上高のときの営業利益はゼロ”ということです

詳しくは、問題集の解説を見ていただければと思いますが、解法は次の通りです

結論、2パターンの“売上げと利益”が分れば、VCとFCは算出できます
(H19の二次試験では、2つの年度の売上と利益から算出を求められました)

やり方が分れば、あとは練習あるのみ!!
CVPが出題されたら、ガッツポーズできるように頑張りましょう

by イラサム

 

 

みなさん,こんにちは。 はんたです。

以前の記事(の後半)で,スピ-ド問題集過去問を回転させるときの解き方のヒントを書いたことがありました。

以前の記事のポイントをまとめると,次のとおりです。

1 問題を解いた後に,解説を直ぐに読んではいけない
2 正誤問題を間違えるということは,「適切な選択肢」を「不適切な選択肢」と判断し,「不適切な選択肢」を「適切な選択肢」と判断したという二重のミスを犯している。
3 間違えた問題は,直ぐに解説を読まずに,どのように考えれば,「適切な選択肢」を「適切な選択肢」であると判断し,「不適切な選択肢」を「不適切な選択肢」であると正しく判断できたのかを考える。
4 その後で,解説を読んで,3の考え方が正しい方向であるのかどうかを確認する。
5 解説を読む前に,4のようにいったん検討を加えることで,直ぐに解説を読む場合と比べて,理解は深くなる
6 この方法は,特に,独特の言い回しを読解できなくてミスする場合が多いと思われる企業経営理論の問題対策に有効

 

本日は,2014年合格目標の方向けに,平成25年度の企業経営理論の問題を題材にして,私が間違えた問題について実際例を示したいと思います。

実際の問題文は,お手元の過去問集か,あるいは,右側の過去問PDFダウンロードを参照して下さい。
なお,以下に示すのは,私独自の判断の仕方であって,その内容が正しいかどうかは確認していません。知識,判断の正確性は必ずしも信用できるものではないことにご注意下さい

第14問


問題は,専門化されて,複合組織となった企業が,環境変化に組織的に適応するために必要な行動として,最も不適切なものだな。
選択肢アは,専門部署をおくというものか。選択肢イは,既存の事業部に取り組ませるというものか。そうすると,選択肢アと選択肢イは全く逆方向を目指しているから,どちらかが不適切になる可能性が高いな。
選択肢ウは,通常業務と新しい業務の予算計画を分けるというものだから,どちらかというと専門化の方に近いかな。選択肢エは,専門化された組織間の調整を経営者が行うというのだから,専門化を前提にしているのだな。
そうすると,選択肢ウとエは,選択肢アの方に近いな。結局,選択肢イが仲間はずれだから,選択肢イが最も不適切ではないかな。をマークしよう。
答え合わせをすると,正解はア
どうしてが最も不適切なのかな。あっ,そうか。分析麻痺症候群に陥るのか。「変化の渦中」にあるのだから,情勢が刻一刻と変わっていっているという前提なのだな。そうすると,臨機応変,スピード重視だから,専門部署よりも現場に近い方が良いのか。そういう意味で,選択肢イの方が適切なのか。臨機応変,スピード重視という点では,選択肢ウとエも適切と言えるな。
(解説を読む)
まあまあ,考え直した方向性は間違ってなかったかな。分析麻痺症候群を思いつかなかったのが,敗因だな

第16問

(問題文本文を読みながら)
これは典型的な内発的動機付けの問題だな。
(設問1)
作業改善の改善が研究員の満足度の改善につながらなかった理由として適切なものだな。設問1は,必ずしも内発的動機付けの問題ではないのかな。
選択肢アからオを一通り見たが,直ぐに切れる選択肢はなくて,難しいな。
の「ホーソン効果」とは知らないな。知らない用語があるオでは勝負せずに,まずアからエまでを検討して,すべて不適切と判断したら,しょうがないからオをマークしよう。
モチベーション理論にはどんなものがあったかな。お薬ハックの記事に素晴らしいことが書いてあったな。「作業環境の改善」ということは,あっそうか,ハーズバーグの2要因論か。そうすると,作業環境は衛生要因だから,充足されるのが当たり前で,それが充足されても満足度は向上しないのだな。
そうすると,選択肢アとウは明らかに適切ではないな。
選択肢イとエで迷うな。は,作業環境は衛生要因で,新たな研究開発テーマの探索は動機付け要因で,その2つは別だというのだから,適切そうな感じがする。選択肢エは,衛生要因を改善しても満足にはつながらないというのだから,これまた,適切そうな感じがする。
しかし,満足度が改善されなかった理由を説明するものとしては,どちらかというと,より直接的なの方が良いかな。をマークしよう。
答え合わせをすると,正解はイ
2択まではしぼれたけど,最後の選択で間違えちゃったか。そうすると,のどこが不適切なのだろう。作業環境の改善は低次欲求ではないと言いたいのかな。でも,作業環境の改善は,マズローで言えば,安全の欲求で,低次欲求だよな。分からない。しょうがない,解説を読もう。
(解説を読む)
解説も,説明するのに苦しそうだな。マズローによれば,低次欲求と高次欲求は不可逆であり,もう既に研究員の低次欲求は充足されていたから,は適切ではないというのか。でも,マズローの他には,可逆だとする説もあったよな。まあ,年に数問は,こういう難問が出題されるから,この問題もそういうものとしてあまり深刻に考えないようにしよう。それよりも,「ホーソン効果」とは,作業環境を悪化させても生産性が向上することがあるという意味であることを覚えておこう

(設問2)
これは,完全に内発的動機付けの問題だな。内発的動機付けが失われた理由として,最も不適切な理由を選ぶのだな。
選択肢アとイは,まさしく内発的動機付けが失われた理由の典型だな。そうすると,選択肢ウとエのどちらかが不適切だな。
で,「金銭的報酬のため」と知覚されたというのだから,さらに,その金銭的な報酬が対価としてふさわしくないと感じられたとすれば,選択肢ウは適切と言えるな。でも,ここまで読み込んでもいいのだろうか。
でも,選択肢エの「経営者の説明」は外発的動機付けになるよな。よし,をマークしよう。
(答え合わせをすると,正解はウ)
やはり,は読み込みすぎだったか。もともと,のように,金銭的報酬のためであると知覚されただけで動機付けが失われるのだから,その報酬が対価としてふさわしいかどうかなんて問題にならないよな。しかし,はどうして適切と言えるのだろう。「説明」は外発的動機付けだよな。分からないな。しかたない。解説を読もう。
(解説を読む)
あっ,そうか。言語報酬は外発的だけど,内発的動機付けを強化するからだ。言語報酬が特別であることを忘れていたのが敗因だ。

第18問

製品革新と工程革新,生産性のジレンマの問題だな。最も適切なものを選ぶのだな。
選択肢アは,成長段階後期は,ゆるやかになっているかもしれないけれど,まだ市場は成長しているはずだから,「市場規模は縮小し始める」というのが不適切。
選択肢イは,「製品革新の頻度が少なくなってくると,しだいに工程革新へと関心がシフトしていき,」までは適切だが,工程革新に関心がシフトした結果,工程革新が進めば生産性は向上するはずだから,「生産性が次第に低下し,」が不適切。
選択肢ウは,前半は適切だが,後半の「再び流動化段階に脱成熟させるには,一定以上の垂直統合が必要となる。」というのは言い過ぎではないか。垂直統合してしまうと,既存の製品の改良に終始して,イノベーションを起こしにくくなるのではないのか
選択肢エは,「業界全体で新製品の開発を行うべきである」というのだけれど,イノベーションは,アップルのIPADとかIPHONEにしても,1社で新製品を開発したものが多いから,は不適切だろう。
選択肢オは,「ドミナントデザインの確立」→「製品アーキテクチャの確立」の因果関係は正しい。製品アーキテクチャが確立されたということは,部品の仕様変更などが行われなくなっていくから,部品メーカーを内部化するリスクが減る。むしろ,内部化して効率的な生産を進める方が有利になる。「組織を機能別に編成すべきである」というのが少し引っかかるが,事業部制やマトリックスよりも効率的だよな。特に内容が間違っているようには感じられないな。をマークしよう。
(答え合わせの結果,正解はウ)
正解はか。流動化するためには,ある程度の垂直統合が必要なのか。イノベーションを起こすためには,自社の技術のシーズと消費者のニーズを結びつけて,部品,加工,卸,小売りの上流から下流までの垂直統合がある程度必要になるというのかな。それでは,はどこが不適切だったのだろう。部品メーカーを内部化する必要はなく,外注で十分というのだろうか。
(解説をよむ)
あっ,垂直統合水平統合の意味を誤解していた。生産性のジレンマの問題であり,流通経路の問題ではないから,垂直とは,開発,製造,販売の流れをいうのだ。部品メーカーの分業は,製造の段階における分業だから「水平」分業であり,それを内部化するのは水平統合なんだ。垂直と水平の意味を誤解していたのが敗因だ。

 

 

どうでしょうか。もちろん,他にも間違えた問題はありましたが,参考になると思われる例を掲載しました。
本日の記事が,みなさんが問題集を解くときに,問題集の使い方のヒントになれば幸いです。

なお,上の例では,思考の経過を分かりやすくするため,問題・設問ごとに,解いた時の判断内容,答え合わせ後の思考内容という順番に書きましたが,実際に問題を解いたときは,自宅で,90分間で全問題を解いた後に答え合わせ,解説の確認をしました。

by はんた

katsuです。

渾身の徹底論点整理シリーズ経営情報システム」の第二弾です。

第一弾では、まっすーにより略語がまとめられました。頻出論点から目を通しておくとよいと思います。

また、経営情報システムの道場マイベスト記事も5/19にUPされておりますのでまだ見ていない方はご覧ください。

前回の運営管理の記事でも、少し書きましたが私にとっては「経営情報システム」得点源としようとしていた科目です。

しかし、得点源とするどころか本試験では60点を下回った唯一の借金科目となってしまいました。

今回も敗因分析をするとともに、経営情報システムという科目がどういう科目なのかを分析していきたいと思います。

 

◆経営情報システムという科目◆

コチラの記事(A~Eランクの意味も参照)で23年のときのデータがまとめられています。まずはご参照を。

上記の平成24年度は難易度ランク(A~E)を見ていくと、平成23年よりは難化しましたが、平成20・21年ほどの難化とはいかず22年くらいのランク構成だったといえます。

Bランク問題が減少し、Dランク問題が増加しました。それでもA・Bランク問題が全体の半分を占めています。

しかし、今年はこういった難化に加わえさらに大きな変化がありました。出題分野に変化があったことです。

わりと得点源となっていた「開発」分野での問題がかなり減少し、ランク的にも難しい経営情報管理(ITがらみの出題も含む)、ガイドライン及び法律からの出題が増加しています。

先ほどの難易度ランク表には大きな変化がなかったことから、うまく対応した人が多いと思いますが、人によってはやりにくく感じた人もいたかと思います。

また、わりとケース的な問題も多かったのも特徴的だと思います。IT関連の仕事をされている方にとっては有利?に働いていたかもしれません。

さて、次に私の得点分析ですが・・・

Aランクはしっかりとれましたが、Bランクではイージーミスもあり、B・Cランクはイマイチでした。Dランクが2問取れていたのは悪くなかったのですが、B・Cランクはあと1問づつは取れたのではないかと感じています。

 

◆答練できた≠本番できる◆

現在まさに答練などアウトプットの時期だと言えると思いますが、「答練できた!」からといって「本試験でできる」とは限りません

このことを一番感じたのが、経営情報システムです。

私の本試験での得点は答練ができたことへの気の緩みがまたも大きな原因だったと思います。

<答練~本試験までの得点推移(katsu)>

完成答練91点。このまぐれあたりが命取りに・・・。

運営管理と同様で、模試で68点と下がっていたのですが得意科目だから大丈夫!とまた原因を全く分析しなかったのです。

では、なぜ点数が下がったのか??

前回でもでてきましたが、「疲労」が原因としてかなりあると思います。

模試の時点でも、やはり2日目は疲れました。しかし、家で受験したためか多少余裕はあって、情報システムはあと1問で70点だったため、模試の時点では本試験の恐ろしさは知り得なかったのです。

(通信生・独学生の方へ、模試は自宅受験ではなく教室受験が絶対オススメです。申込みが終わっていたり、どうしても無理な場合は家でなく、図書館などを利用して、当日と同じタイムスケジュールで解いてみましょう!)

本試験では余裕は全くありませんでした。

1日目の2科目めで相当のショックを受け、残りの科目をなんとか食らいつこうと集中力をすり減らし、そして2日目2科目めの「情報」ではかなりボロボロの状態でした。

最後の1科目である「中小」は苦手科目ということもあり細心の注意を払いながら、じっくりと解けました。「この1科目で終わりなんだ」ということも支えにしながら・・・。

「情報」は疲労感謎の自信によってかなりの大胆さ、むしろテキトーさで解答していたと思います。

そのせいで注意すれば感じ取れる違和感を全く無視して、知識で2択までは絞り込めたとしてもバンバン外し、バンバンと失点していったのです。

今覚えば、この違和感にきづく察知力、弱い根拠を見出して正答に至る「勘」みたいなものが、私の「経営情報システム」の得点の源だったのです。

完成答練のあとは、「勘が冴えわたってたなぁ~」と実感していたのに、いつしかそれを実力だとまさに「勘違い」してまったのです。

疲労と戦える能力、本番で対応できる勘のような力、これも実は大切な「実力」です。

これらを意識できず、慢心を抱いてしまったのが最大の敗因ではないかと思います。

 

 ◆勘で解く!!◆

他資格所持者やIT専門の人以外は、Cランク以上となると、全て知識で解くというのが難しくなってきます。

そして、知識がないのに無理に知識で解決しようとするとひっかけの選択肢にひっかってしまうことがあります、

これにひっかからず、選択肢の違和感などにより、「これが怪しいのでは?」みたいな感じでアタリをつけてから考えるということがと正答へとつながることもあるかと思います。

また、順序をつける問題においては前後を論理的に考え「コレの前には必ずコレがないとダメだ」とかを考えてみると正答にたどりついたりします。

まずは、基礎知識をガッチリつけた上で難しい問題にはこういったテクニックでさらに点数を積み上げていくことも必要かと思われます。

昨年の過去問を題材にいくつか例を紹介していきたいと思います。

 

まずは、シンプルなところで・・・問12問(C) 

ア~ウは言い切りの形となっています。しかし、エの選択肢だけが、は「できる」という語尾で断定の形なっていないのでエが○かもしれないとアタリをつけてみてから読みに行くという方法です。もちろん「できる」の選択肢が×でなさそうだという確認は必ず必要です。

これは出題者の心理的に、○の解答だけ逃げてしまい断定にできないんじゃないかというところをつく方法です。

かなり根拠は薄いので全然分からない時の最後の手段として利用すべきです。

4つの選択肢をテキトーに塗るよりはよいかなというレベルのテクニックだと思います。

 

次に、もうちょっと根拠がある方法で・・・第19問(C) 

<作業の実施順序>のところで4.SaaS提供者の免責範囲の定義というところにまず違和感を感じます。なぜ4を空欄にしなかったのか?という違和感です。

そこで、きっと4はヒントになると考え、【空欄に入る記述群】を見ると、③に役割/責任分担の定義というのがあることに気づきます。

免責=責任の免除ですので、通常「責任の分担」を定義してから「免責」を定義すると考えられます。原則→例外みたいな手順ですね。

なので、Cには③が入らない → するとアとウは×と考えられます。

さらに、残った委託内容/範囲の定義サービスレベルの定義のどちらを先にするかと考えたときに委託内容/範囲の方がより大きい定義に思えるため先に定義するということでイを選ぶ。

ちなみに第13問(C)前後関係を論理的に考えれば解ける問題だと思います。

 

今回紹介した3問を実は本試験では間違えてしまいましたが、こんな風に解いていれば私も合格ラインはクリアできていたかもしれません。

疲れている中でもこういったことが冷静にできる心構えが必要だったと感じています。

 

◆初学者は「60点」がちょうどいい◆

この科目にはIT業界で働く受験生がかなりおり、難しい情報処理技術者の資格を持っている人も結構います。(この記事でも紹介。)

まっすー記事で紹介していた応用情報技術者試験も難易度は高いです。

こういった方々にとっては「情報」はもちろんかなりの得点源であるといえるでしょう。

しかし、それ以外の初学者はあまり点を狙うべきでない科目、それがこの科目だと思います。

なぜかというと、前述の資格を所持している方々に得点を取らせないように難しい問題を多めに作成しているからです。特に最後の出てくる2問の統計(今年は2問ともEランク)は、こういった方に満点をとらせないためにあるといっても過言でないかもしれません。難しい問題の対策をしていたらキリはありません。情報処理技術者試験も数々あり、参考とする問題はたくさんあるでしょう。

一方で、初学者に対しては足切りなどを回避させる都合もあって簡単な問題も結構多めに用意してくれています。つまり、問題ごとの難易度の幅が広いのがこの科目の特徴とも言えます。

もし初学者が、完成期の答練や模試で高得点を取ってしまったとき要注意かもしれません。それは私のようにがものすごく働いただけでということであって、本試験では疲労によりそれが働くかはわからないということを忘れないようにすべきだと思います。

よって、初学者はA・Bランクで約5割Cランクをあと半分くらい得点して60点を目指すのがよいと思います。

平成20・21年のようにさらに難化した場合には50点前後となってしまうこともありえますが、その時には他の科目が易化すると思いますので、その辺でバランスをとるしかないと思います。

易化した科目で点をとれるように苦手科目をつくらないことに注力する、そういった意味でも、経営情報システムはほどほどで「60点」を目指すのがよいのではないかと思います。

 

◆ま と め◆

「経営情報システム」は資格所持者・IT関係を仕事している方以外は得点源と思わない方がよいです。

初学者はA・Bランクをガッチリ+Cランクを半分→「60点」狙い!

さらに、当日うまく「勘」が働かせることで60点+α積み上げる!

私の場合は「勘」こそが私の「情報」での得点の源であることを忘れて、実力があると勘違いし、さらに疲労に負け、問題文などからいろいろと察知する努力を怠り、60点を取れなかったのだと思います。

本試験までは、あまりに勘に頼ることなく、コツコツと知識をつける地道な学習をしていって欲しいのですが、やはり実際の本試験では、意外とこの「勘」が重要です。

答練・模試などで、現在の知識でわからないことに関してはこのような「勘」がどう使えるのか試してみてください。

ちなみ今週は「経営法務」の週でもあると思いますが、「経営法務」に関して、「本試験会場において目の前の問題に対し、頭の中にある知識を適切に組み合わせたり類推したりして応じる力」=「現場対応力」この記事で紹介されています。(経営法務のマイベスト記事にも選出しました。) 科目は違いますが本試験の対応として参考になる部分があると思いますので、興味のある方はぜひ見てください。

また、これから1ヶ月もすれば模試の時期となると思います。

模試は答練とはまた違います。体力も計算して、本試験さながらの意識で取り組んで欲しいと思います。

模試も意識した取り組みも今から少しづつ考えてみてください。

 

それでは、また。

by katsu

こんにちは、平平です。

5月も半ばとなりました。ゴールデンウィークも終わり、いよいよ一次試験本番まで3カ月を切りましたね。勉強の調子はいかがでしょうか?

超短期で合格を目指す方は別として、だいたいの方は、既にテキスト読み込みなどのインプット学習は一通り終わっており、これからは問題演習などのアウトプット学習を通じて本試験での得点力を身につけていくフェーズに入ってきているかと思います。
私も去年、受験勉強していた時は、だいたいゴールデンウィーク明けからアウトプット学習フェーズに入りました。

しかしアウトプット学習もただ闇雲に問題を解いて答え合わせをするだけでは、時間がかかる割にはあまり効果が上がりません。
また、アウトプット学習に使う教材や問題演習の量についても、何をどの程度やればよいのでしょうか?

これらのことは受験学校に通っている方々であれば、効率の良いアウトプット学習方法を講師などと相談することが出来るでしょうし、教材についても答練や問題集が学校から与えられ、演習量についても、ある程度学校のカリキュラムに合わせてやっていけば大きく間違うようなことはないでしょう。

しかし独学で頑張っている方にとっては、受験学校に通っている方と比べて、こういった情報が得にくいと思いますので、今日は「独学者のためのアウトプット学習法」と称して、私がやっていた方法を中心にご紹介していきたいと思います。

 

◆「中小企業経営・政策」以外は過去問メインで!◆
アウトプット用の教材は市販されているものも色々ありますが、個人的には過去問をメイン教材とすることをおススメします。
本試験のレベル感問題文や設問文の文体及び文章量問題の問われ方などを把握するためには、実際の本試験問題である過去問をやり込むのが一番手っ取り早いです。

ただし、「中小企業経営・政策」については毎年出題元とされる中小企業白書や中小企業施策利用ガイドブックが異なるため、過去問演習の効果が他科目と比べて低いことにご注意ください。

「中小企業経営・政策」のアウトプット学習法については後述しますので、まずはそれ以外の科目について詳しく説明していきます。

 

●最低限過去問3年分を3回転!
まずは必要な過去問演習の量についてですが、過去3年分3回転を最低ラインと考えればよいかと思います。私が使った過去問集は3年分の収録でしたが、問題演習が足りなかったなという感じはありませんでした。

ただ、時間に余裕がある方で、より万全を期して本試験を迎えたいということであれば、5年分収録されている過去問集を用意して、5年分問題演習をやってもよいでしょう。その場合でも問題演習効果を高めるためにも3回転以上はやった方がよいかと思います。

過去問中心の学習方法についてはこちらの記事でも詳しく書かれていますので合わせてお読みください。

 

●問題演習の際に気を付けるべきこと
問題演習の際に気を付けるべきことを順を追って書いていきます。

・まずは制限時間内で解いて採点
各科目の制限時間内で解いて実際に採点してみましょう。
各問題ごとの配点が載っていない場合は、総設問数(1つの問いに複数設問がある場合は設問1つにつき1カウントします)の中で、正答出来た設問数の割合を出してそれを獲得点数としておきます。
これにより現在の実力でどの程度得点出来るのかを把握します。その際の得点は解いた日付と共にどこか余白に書いておくと良いでしょう。そうすることで次回同じ問題を解いた時に獲得点数がどう変化してきているかを容易に確認出来ます。

・解いた問題の評価メモを付ける
各設問ごとに、解いた日付と共に問題の出来具合を表す記号をメモしておきます。
私の場合は、◎(完璧。次回は飛ばしてOK)、○(少々自信が無いが正解)、△(正解するも自信無し。もしくはまぐれ正答)、×(不正解)としていました。
これをすることで、何度も問題集を解く時に、時間が無ければ飛ばしてよい問題と、気をつけなくてはならない問題が把握できるようになります。△、×は必ず再度解くようにし、出来れば○も解くようにするのが良いでしょう。

・時間が無くて解けなかった問題もいったん自分で解く
上で制限時間内に解けなかった問題についても、すぐに解答を見るのではなく、いったんは自分で解いてみましょう。その上で、◎、○、△、×などの評価メモも付けておきます。

・全選択肢についての正誤判断を行う
いわゆる「鶏ガラ学習法」です。
問題の選択肢各肢について、それぞれ何故この選択肢が正しいのか、または誤りなのかを追求し、自分で説明出来るようになればベストです。
また、これをやることで、1つの問題で多くの知識が身に付きます。一石二鳥(またはそれ以上!)ですね。

・解説を読んでも理解出来ない場合は?
問題演習をしている中で、解説を読んでも理解出来ない場合があるかもしれません。
そんな時は、私の過去記事でも書きましたが、ネット上で参考情報を求めたり、普段自分が使っているテキスト以外のテキストを読んでみたり、過去問であれば他の過去問集の解説を読んでみたりと、複数の情報を元に理解を試みてみましょう。

それでも理解出来ない場合は・・・諦めましょう。
いったんその問題は置いておいて、ひとまず先に進んでください。
勉強を進めていって知識が増えてくることで理解が出来るようになるかもしれません。

以前も書いた通り、一次試験については8割の論点を8割正解すれば合格出来るのです。
全ての論点を理解しようとしていたずらに時間を消費するよりも、重要論点や頻出論点をきっちりと押さえていった方が合格に近付けるかと思います。

 

●模試もしゃぶりつくす!
過去問以外のアウトプット学習教材としては、受験学校の公開模試や、市販されている模試形式の問題集をおススメします。
模試についても、問題を解いて採点結果に一喜一憂するだけではなく、その後は「鶏ガラ学習法」用教材として活用していって頂ければと思います。

模試の活用法についてはこちらの記事も是非ご覧ください。独学的視点から模試の活用方法が書かれており、私が受験勉強をしていた頃にも参考にしていました。

 

◆「中小企業経営・政策」は模試中心で!◆
前述の通り、「中小企業経営・政策」については毎年出題元とされる中小企業白書や中小企業施策利用ガイドブックが異なるため、過去問演習だけでは本試験は戦えません。

私の過去記事でも、独学者向けに中小企業経営・政策の勉強法について書きましたが、私が受験勉強していた時は、過去問の他に、模試スピード問題集をアウトプット用教材として使用していました。

特に各受験学校の公開模試や、市販されている模試形式の問題集は、それぞれの作成元が当年の白書や施策ガイドブックに基づいて問題を作成しているため、全く同じ問題が本試験で出る可能性は低いものの、似たような論点が出る可能性は十分にあります。
是非、他の科目以上に模試を活用してみましょう。

王道の勉強法ではないのかもしれませんが、模試(最低3回分以上)、スピード問題集を正答率80%以上になるまで解き続けることで、ある程度本試験でも戦える力は身に付けることが出来るのではないでしょうか。

 

以上、いかがでしたでしょうか。

残り3カ月を切る中で、7科目分のアウトプット学習をやるのはなかなかに大変かと思います。
今回の記事でご紹介した学習法は、使用する教材を絞って効率よく問題解答力を高めていくことが出来る方法だと思いますので、是非参考にしてみてください。

それでは次回、またお目にかかりましょう。

こんにちは、イラサムです
さて4代目プレゼンツ渾身の徹底論点シリーズの2週目も後半です
今日のテーマは、経済学のなかでも押さえておきたい厚生損失を見ていきます

実は、この論点H22,H23,H24と3年連続で出題されてます

さすがに4年連続は出ないんじゃないなんて声が聞こえてきそうですが

しかし、解き方は全部同じなので、ものにしてしまえば得点論点になりますのでしっかり確認しておきましょう

さて、ではまずは過去問のどこで出題されているかを確認です

平成24年 第21問 外部不経済
平成23年 第24問 外部不経済
平成22年 第15問 厚生損失

これらの過去問を見ていくとある共通点が浮かび上がってくるはず

それはズバリ

問題構成は私的限界費用線と社会的限界費用線の対比ばかりであるということ

右脳を使って、2つの図形を対比できたかが得点できたかの分かれ道だったといえます

例えば、課税を開始する前の社会的総余剰を表す図(便宜上、本記事ではビフォアと呼んでます)課税後の社会的総余剰を表す図(アフターと呼んでます)とを、明確にさせてから対比するというプロセスを踏めたかどうか

ここまででイメージつかない方へ

大丈夫です。これから過去問を使って一緒に考えていこうと思います
では早速見ていきましょう

(平成22年 第15問 厚生損失)
ある財の生産において公害が発生し、私的限界費用線と社会的限界費用線が下図のように乖離している。ここで、政府は企業が社会的に最適な生産量を産出するように、1単位当たりt=BGの環境税の導入を決定した。その際、社旗的な余剰は、どれだけ変化するか。最も適切なものを下記の回答群から選べ。

[回答群]
ア 三角形BCE分の増加
イ 三角形CEH分の減少
ウ 三角形CEH分の増加
エ 四角形BCEG分の減少
オ 四角形BCEG分の増加
では、順に見ていきます

①このままだとどうなる(ビフォアの確認)

もし何もしない場合には需要線と私的限界費用線の交点に価格が決まります

つまり、価格=Dとなりまして、社会的限界費用線を無視すれば下の通り、青色の三角形社会的総余剰になります

しかーし、今回は社会的限界費用線がありますので、外部不経済(紫色の三角形)が発生します

そして“青色の三角形紫色の三角形社会的総余剰”ですので、重なっている部分は相殺されて、結局は下のように2つの三角形が共存する形になります。これを公式に表すと“三角形BHI-三角形BCE”となります、文字であらわされるとわかりずらいですが…

さて、ここまでがビフォアになります面倒ですがこれをはっきりさせないと答えを選ぶことが出来ません

では続きましてアフターを見ていきましょう

②1単位当たりt=BGの環境税の導入

環境税を導入するとどうなるでしょうか★さて、本題に入る前に確認事項ですが環境税を払わなきゃいけないのは次のうちどちらでしょうか?

(1)生産者側
(2)需要者側

 

答えはもちろん(1)生産者側です

そのため、環境税導入後は生産者側の負担がBG分増えますので、図のように私的限界費用線が上にスライドします

そして先程と同様に需要線と私的限界費用線の交点で価格(税金込)が決まりますので価格=Aとなります

さて、ここまでやっていよいよアフターの社会的総余剰を考えていきましょう

まずは先程と同じように、社会的限界費用線を無視した場合の社会的総余剰は青色の三角形×2に加えて、黄色い四角形になります
※生産者余剰について、生産者がもらえる価格はFのままですので、生産者余剰は下の方の青色の三角形になります。

この黄色い三角形部分が税金、つまり政府の収入を表します
では、次は外部不経済(紫色の三角形)を考えましょう今回は紫色の三角形は次の通りになります

先程よりも数量が減りましたので、紫色の三角形も小さくなりました。そしていよいよ社会的総余剰です青色の三角形×2黄色い三角形紫色の三角形社会的総余剰”となりますので、重なっている部分を相殺すると次のようになります

アフター

<①ビフォアの図(再確認用)>

2つの図を比べて見たら、一目瞭然ですねアフターの方では、ビフォアと比べて紫色の三角形(三角形BCE)が減っています。紫色の三角形はいわゆるマイナス要素であったため、これがなくなったということは社会的総余剰が増加したことを示します。つまり紫色の三角形(三角形BCE)の分、社会的総余剰が増加しました

※増加か減少かは勘違いミスになりやすいところなのでご注意を!!

さて、ここでもう一度[回答群]を確認します

[回答群]
ア 三角形BCE分の増加
イ 三角形CEH分の減少
ウ 三角形CEH分の増加
エ 四角形BCEG分の減少
オ 四角形BCEG分の増加

もうお分かりですよねそう、答えはア 三角形BCE分の増加になります

まずビフォアを確認してから、アフター見に行くという2つのステップを踏まないと正解を選ぶのは難しい問題です(ランクC)

でも、やり方さえマスターしてしまえばあとは応用で解けちゃいます

同じようにビフォア&アフターで考える問題として「自由貿易の理論」がありますがこの論点はwackyこの記事で解説してくれています

おそらく、「厚生損失」か「自由貿易の理論」のどちらかはH25にも出題されると思います(過去5年間についてはどちらかは出題されていますので)

今のうちに得点論点にしてしまいましょう

では、今日も頑張っていきましょう

by イラサム

katsuです。

過去記事を見ていくと割と偉そうに勉強法などを書いている私ですが、実は1次試験の点数が4代目メンバーの中で一番悪い・・・という事実!!

「自分はギリギリの点数を狙って取ったんだ!想定どおりで問題ないんだ!」ということで、2次試験対策~合格までは自分をムリヤリ納得させてました。

しかし、それは言い訳で、正直1次試験以降合格まで1次試験の問題なんて全く見たくもなくて、道場で執筆しながらようやく最近過去の自分と向き合っています。1次に合格はしたものの心のどこかで満足はしておらず、1次試験の問題には目を背けていました。

言い訳がましいですが、3~6月位の勉強時間が少なくなっていたのも事実です。ある意味では効率的にやったともいえるのでしょうが、もっとストイックにできなかったのか?という反省はすごくあります。

じゃあどれくらい点を取る気だったのか?ということになるのですが・・・

本試験の私の得点計画は

経済60点 財務80点 経営65点 運営70点

法務60点 情報72点 中小60点 計 467点

こんな感じで考えてました。

しかし、実際は33点も下回っていました。

そしてこの中で、計画を下回った科目は、「財務、運営、情報」の3科目です。

このうち「運営」「情報」渾身の徹底論点整理シリーズで担当となっています。この2つの科目でなぜ点数がとれなかったのか?という反省を敗因分析という形での記事にしようかと思っています。2つともどちらかというと得点源と考えていた科目でした。ある程度苦手意識がない科目で点数をどのように積み上げていくか?反省とともに考えたいと思います。

では、まず今回は運営管理です。

 

◆運営管理という科目◆

コチラの記事平成23年分までのデータがまとめられています。

平成24年の傾向もあまり変わりませんでした。

運営管理は平成17年を除けば、ABランクの問題約6割近くあります。

このABランク問題をしっかりとっていければ合格点には届きます。

そして、Cランクなどで+αを重ねていけば、70%以上(私の目標点)に届き、得点源の科目となります。

前回のお薬ハック記事のタイトルどおり貯金科目であると私も思います。

現に4代目の道場メンバーは70点越えがほとんどでちゃんと貯金科目としています。(ちなみに、やはり私が最低点・・・。)

では、なぜ私は得点源にできなかったのか?

まずは、得点分析をしました。

 

Bランクが取りきれず、それ以上にCランクがイマイチこれが原因でした。

BとCであと4問とれれば目標を達成できたはずです。

70点以上をとれている方はきっとCランクがかなりとれていると推測されます。

 

◆運営管理の学習の反省◆

主にスピード問題集回転、基本を大事に!

ABランクを着実にとれるように!という意識は強かったです。

しかし、苦手意識がなく、養成答練で70点、完成答練で77点とあまり問題のある点数でもなく、なんとなくできる気がしてしまっていました

そのせいで模試では59点であったのに、本番は大丈夫と高を括っていた部分もあったと思います。

それでも60点取れたのは、スピード問題集をある程度回していたおかげだったのではないかと思います。(この点は成功?)

しかし、模試や過去問の問題にはあまり手をつけなかったせいで、Cランクの問題への対応ができなかったのが得点源にできなかった理由だと思います。

また、3文字アルファベット生産管理の用語の理解や暗記が不十分だったのもなんとなく気づいていたのですが、点数とれてないわけじゃないと見ないフリをしていたのかもしれません。

直前になぜかまとめた『まちづくり三法』。 ⇒ 参考PDF

こういったまとめレジュメ的なものをもっと早くからやっておくべきでした。

過去問も最後のあがきで直前1年分はしっかり分析したのですが、1年では効果が薄かったと反省しています。

 

◆本試験で間違えた問題のパターン◆ ※D・Eランク除外

昨年度の本試験問題を見直して、「どういったことが理由で失点したのか?」失点パターンの分析をしてみました。

(パターン1) 用語をしっかり区別しきれず失点

第5問(C)、第10問(C)、第29問(B)、第43問(C)

⇒ 運営管理で苦労したのは紛らわしい言葉をしっかりと区別して覚えることです。しかも疲れているとミスがでます。

CAD/CAM/CAE

ダブルビン方式/定期発注方式/定量発注方式、

カットケース陳列/ショーケース陳列

CRP(プログラム、システム)/VMI(手法

(パターン2) 用語の意味が思い出せず失点

第7問(B)、第16問(C)、第19問(B)

⇒ すべて生産管理。オーダエントリー方式はほぼノーマーク、連合作業分析に流動数分析、知識も理解もかなりあやふやな部分でした。

(パターン3) 問題をしっかり読まずに失点

第11問(C)

⇒ もう一度解いてみたらあっさり正解。疲れていて適当に問題を読んでしまったのでしょう。

(パターン4) 選択肢をちゃんと理解できずに失点

第32問(C)

⇒ 選択肢 エの小売業者が卸売業者であることに気づかず不正解。

(パターン5) 知識がほとんどなくて失点

第20問(B、ノーマーク)、第24問(C、2択までいき失敗)

⇒ 省エネ法、ノーマークでした。しかし過去問の出題実績もあるし、なんでやらなかったのか?Bランクなのでみなさんはやっていたのでしょう。

⇒ 消防法、Cランク問題で2択まではいっているので間違ってもしょうがないですかね。

 

◆もしもやりなおせるなら?◆

          

まず本試験で、気合を入れた見なおしをしていると思います。

疲労度がかなり高い状態で見なおしをしっかりしなかった記憶があります。これが原因でもったいないイージーミスが発見でてきなくなっていたと思います。第11問、第29問、第32問、第43問あたりはしっかり見直しできれば正解できたかもしれません。特に(パターン3)のようなミスは必ず気づかなければいけないと思います。

そして、一番重要だと思うことは用語をもっと整理することです。紛らわしい用語、アルファベット用語が多いところなどはまとめレジュメなどをつくって、直前で思い出す作業をしときたかったですね。(パターン1・2)を確実に正解するためにやりたいと思います。

さらにいうと、得点源にするという意識をもっと高くもち、より広く網羅し省エネ法などのノーマークをなくすべきでした。深く細かい知識が必要なのではなく、広くやっておくことが重要かと思います。さきほどのまちづくり三法のレジュメのようなイメージです。(パターン5)対策としてやるでしょう。

全体を通してスピ問だけでなく、過去問などで本試験での問われ方をもっと研究しながら、インプットをやっておけばよかった思います。Cランクを積極的に取りにいくという意識が希薄だったように感じます。


◆ま と め◆

「運営管理」は、比較的攻略容易な科目と言われますが油断は禁物です。

① 平成17年のような波乱の可能性!

② 1日目の最後であり、その前には難しい文章をやたら読まされる企業経営理論、電卓なしで計算をしなければならない財務・会計、大波乱の可能性もあり苦手な人が多い経済学などやっかいな教科がそろっていて、疲労した状態で臨まねばらないということ!

③ 紛らわしい用語・アルファベットが多くでてくるということ!

こういった本試験での状況を想定しておくと良いと思います!

①に関しては実は詳しくは知らないのですが、難易度が上がった科目に対し、取れる問題を選んで取る冷静さは常に診断士試験に必要だと思います。これはどの科目にもいえることです。

②と③が組み合わさるのがかなりイヤです。疲れていると変に大胆になってしまってあまり読まずにコレダ!早とちりをすることがあります。

最後に、本試験までの時間は限られています。

今、まさに差しかかっている完成期の答練では、先延ばしせずに「答練」などのアウトプットには必ずしっかり向き合っていって欲しいです。モチベーション的にはツライかもしれませんが、きっと得点力UPにつながるはずです。

この時期「なぜ誤ったのか?」「何が足りていないのか?」客観的に考えることは重要です。これを逃すと私のように本試験のあとで反省することになってしまいます。今回紹介したように答練の失点パターンを分析していくのもよいかもしれません。

「運営管理を得点源にしたい!」とお考えの方は多いかと思われます。でも必ず苦手科目の克服も忘れずに、うまくバランスをとって得点源にしていって欲しいと思います。

私の場合は得点源の3科目でうまく点をとれなかったものの、苦手科目である「経済」と「中小」多少克服されていたことと問題の易化に助けられたおかげでギリギリで滑り込んだという感じでした。

理想的な合格者は「苦手科目をなくした上で得点源もキッチリつくって合格」しています。

みなさまもそうなることをお祈りいたしております!!

 

それでは、また。

by katsu

こんにちは,はんたです。

ゴールデンウィークも今日で終わり,これから怒涛の7週間の始まりですね。

T○Cで言えば,完成答練の1科目目は企業経営理論ですね。

企業経営理論は,分け方にもよりますが,戦略論組織論労働法規マーケティングの4分野に分かれます。
このうち,ここ数年,点数調整のためではないかと推測されますが,労働法規分野にはD,Eランクの難問が出題されることが多く,場合によっては捨てる勇気が必要であることが指摘されています。

しかし,まだ一次試験までは3か月ありますし,やはり基本的事項は押さえておくべきでしょう。
基本事項の穴埋めテストを作ってみましたので,記憶定着の確認に利用していただければ,幸いです。なお,括弧の中身をドラッグすると答えが分かります。

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効力の優先順位 

労働契約,労働協約,就業規則,法令を,効力の強い順番に並べ替えると,(法令>労働協約>就業規則>労働契約)の順番になる。使用者と労働者が合意する(労働契約)よりも,使用者が作成する(就業規則)の方が強いのは,労働条件は一律的,公平に労働者に適用されるべきであるから。

労働基準法の効力

労働基準法が定めている労働条件は最低限)のものである。労働基準法の定める基準に達しない労働条件を定めた労働契約は(無効)となり,(無効)となった部分は,(労働基準法)の定める基準による。

労働契約の期間

労働契約は,期間を定めないことが(できる)。期間を定めるときは,3年)を超えることができないのが原則であるが,例外として,(厚生労働大臣)が定める基準に該当する専門的知識,技術,経験)を有する労働者と満60歳)以上の労働者については,(5年)を超えない労働契約を締結することができ,(一定の事業の完了)に必要な期間を定める場合は,その必要な期間とすることができる。

就業規則

常時10)人以上の労働者を使用する使用者は,就業規則を作成し,(労働基準監督署長)に届け出)なければならない。変更した場合(も同様とする)。許可を得る必要(はない)。
絶対的記載事項は,①始業及び終業の(時刻),(休憩時間),(休日),休暇)並びに労働者を二組以上に分けて交替に就業させる場合においては(就業時転換)に関する事項,②(賃金)(臨時の(賃金)等を除く)の決定,計算及び支払の方法,(賃金)の締切り及び支払の時期並びに(昇給)に関する事項,③(退職)に関する事項(解雇の事由を含む。)  の3つである。
相対的記載事項のうち,主なものは,(退職)手当の定め,(臨時の賃金等)及び(最低賃金額)の定め,当該事業場の労働者のすべて)に適用される定めがある。
使用者は,就業規則の(作成)又は(変更)について,当該事業場に,労働者の(過半数)で組織する労働組合がある場合においてはその労働組合、労働者の(過半数)で組織する労働組合がない場合においては労働者の(過半数)を代表する者の(意見を聴かなければならない)。使用者は届け出に,(意見を記した書面)を添付しなければならない。その者の同意や承諾を得る必はない)。

労働時間,休憩,休日

 使用者は,労働者に,(休憩時間を除き1日について()時間を超えて,労働させてはならない。

使用者は,労働者に,(休憩時間)を除き1週間について(40)時間を超えて、労働させてはならない。ただし,常時使用する労働者の数が(10人未満)の(商業,映画の製作の事業を除く映画演劇業,保健衛生業,接客娯楽業)については,1週間について(44)時間まで労働させることができる特例が定められている。

使用者は,労働時間が()時間を超える場合においては少くとも(45分),)時間を超える場合においては少くと)時間の休憩時間を労働時間の(途中に)与えなければならない。したがって,労働時間が8時間ちょうどの場合の休憩時間は,(45分)以上を与えなければならない。

 使用者は,労働者に対して,(毎週少くとも1回)の休日を与えなければならない。ただし,(4週間を通じ4日)以上の休日を与えることも認められる。
 時間外労働・休日労働を命じることができるのは,①(災害)その他避けることのできない事由によつて,臨時の必要がある場合,公務)のために臨時の必要がある場合,③当該事業場に,労働者の(過半数)で組織する労働組合がある場合においてはその労働組合、労働者の(過半数)で組織する労働組合がない場合においては労働者の(過半数)を代表する者との(書面)による協定をし,これを(労働基準監督署長)に届け出た場合である。③の協定を,(36協定)という。
年次有給休暇
 使用者は,(雇入れの日)から起算して(6か月)間継続勤務し全労働日の(8割)以上出勤した労働者に対して,継続し,又は分割し10)労働日の有給休暇を与えなければならない。
使用者は,有給休暇を労働者の請求する(時季)に与えなければならない(「時期」ではないに注意)。ただし,事業の正常な運営を妨げる場合においては,時季変更権が認められる。
有給休暇の権利は)年の消滅時効にかかる。
解雇
 使用者は,労働者業務上)負傷し,又は疾病にかかり療養のために休業する期間及びその後(30日)間並びに(産前産後)の女性が休業する期間及びその後(30日)間は,解雇してはならない。ただし,使用者が,(打切補償)を支払う場合又は天災事変その他やむを得ない事由のために事業の継続が不可能となつた場合(労働基準監督署長の認定を受ける必要がある)においては,解雇することができる。
使用者は,労働者を解雇しようとする場合においては、少くとも(30日)前にその予告をしなければならない。(30日)前に予告をしない使用者は,(30日)分以上の平均賃金を支払わなければならない(例えば,15日前に解雇予告をするとともに,15日分の平均賃金を支払うという組み合わせも可能)。但し,(天災事変)その他やむを得ない事由のために事業の継続が不可能となった場合又は(労働者の責に帰すべき事由)に基いて解雇する場合においては,解雇予告や平均賃金の支払いの必要はない。(労働基準監督署長の認定を受ける必要がある)。
賃金支払いの原則
 賃金は,(通貨)で,(直接)労働者に,その(全額)を支払わなければならない。ただし,法令若しくは労働協約に別段の定めがある場合などの例外がある。
賃金は,毎月(1回)以上,(一定の期日)を定めて支払わなければならない。ただし,(賞与,退職手当)などの例外がある。
割増賃金
 使用者が,法定労働時間を超えて(時間外労働),又は法定休日に労働させた場合(休日労働),割増賃金を支払わなければならない。例えば,就業規則において一日の労働時間を7時間と定めている事業場において,1時間の残業を行わせた場合,法定労働時間(8時間)を越え(ていないから)割増賃金を払う必要(はない。平均賃金を支払う必要はある。)。
使用者が,深夜労働(原則として,午後10時から午前5時までの間)させた場合も,割増賃金を支払わなければならない。
割増賃金率は,時間外労働が(2割5分)以上,休日労働が(3割5分)以上,深夜労働が(2割5分)以上であり,左の2つが重複する場合は加算される。3つが加算されることはない。
1か月に(60)時間を超える時間外労働(休日労働は含まない)については,超えた分の割増賃金率が(5割)となる。ただし,当分の間,中小企業(いわゆる3,3,1,1,5,5,5,1)については適用が猶予される。
不当労働行為
①労働者が,労働組合の(組合員であること,労働組合に(加入し,結成)しようとしたこと,労働組合の(正当な行為)をしたことなどを理由として,労働者に(不利益な取り扱いすること
②黄犬契約(労働組合に加入しないこと,脱退することを雇用の条件とすること)。逆に, 雇用後一定期間内に労働組合に加入すること(ユニオンショップ),雇用時に労働組合員であること(クローズドショップ)を雇用の条件とすることは,労働組合の結束を強めることになるから,不当労働行為には当たらない。
③(団体交渉)を正当な理由なく拒否すること
④労働組合に対し(支配,介入)したり,経費の支払いについて(経理上の援助)を与えること
労働保険の適用事業
 労働者を(1人)以上使用する事業は,労働者災害補償保険法及び雇用保険法の適用事業となる。
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以上です。
細部を追求するとキリがないので,あくまでも,労働法規は基本事項の確認にとどめておくべきだと思います。
その確認に,上の穴埋め問題がお役に立てると幸いです。
最後に、スピ問や過去問を回転させるときの解き方のヒントを一つ。
問題集の解説は、直ぐに読んではいけない。
企業経営理論の過去問題は、「適切なものを選べ」あるいは、「不適切なものを選べ」というような、正誤問題がほとんどですよね。
問題集を解いていて、間違ってしまったときこそ、実力を伸ばすチャンスです。
正誤問題を間違えるということは、実は、二重のミスを犯しているのです。
例えば、「適切なものを選べ」という問題を間違えた場合には、「適切なもの」を「不適切なもの」と判断するミスと「不適切なもの」を「適切なもの」と判断するミスという二重のミスを犯しているのです。
ですから、このミスの原因を理解して、しっかり知識や理解を身につければ、1問で2つのミスの原因を消すことができます
一石二鳥です。
まず、問題を解いてみます。選択肢がアからオまでの5つのうち、「適切なものを選べ」という問題を例にします。
選択肢の一つずつ正誤判断をしていって、「適切なもの」は、だと判断したとします。
解説のページに飛んで、正解を確認します。なんと、正解はでした。
どうして間違えてしまったんだろうと思って、急いで解説を読む・・・・・・・前に、いったん問題のページに戻りましょう
本当は不適切な選択肢であるイを適切と判断するミスをしてしまったのですから、解説を読む前に、選択肢イのどこが不適切なのか考えてみましょう。
そして、本当は適切な選択肢であるエを不適切であると判断するミスをしてしまったのだから、どのような観点からすれば、選択肢エが適切であると判断できるのかを考えてみましょう。例えば、5フォースの観点から選択肢エは不適切であると判断してしまったが、コアコンピタンスの観点からすると、選択肢エは適切と判断できる・・・・・というように。
このような二つの検討をした上で、解説のページに戻りましょう
検討したことと同じようなことが解説に書いてありましたか?
検討したことと同じことが書いてあれば、その問題をミスした原因は、知識の使い方を誤ったことにあると考えられます。知識の使い方を、引き出しの中にストックしておきましょう。
検討したこととは全く違うことが書いてある場合は、その知識の理解、定着不足がミスの原因でしょう。対策として、解説を熟読したり、テキストに戻って確認したりすることが考えられます。
このように、解説を読む前にいったん検討を加えることで、直ぐに解説を読む場合と比べて、理解は深くなるはずです。
この方法は計算問題以外の他の科目でも有効だと思います。
特に、企業経営理論は、独特の言い回しを読解できなくてミスする場合が多いと思いますが、その言い回しに慣れるために、上の方法が有効だと思います。
ただし、この方法は、一通りインプットが終わっていることが前提です。
いきなり過去問アウトプット作戦をとる場合は、少なくとも1周目は直ぐに解説を読んだ方が効率的です。
なぜから、過去問をインプットに使っているからです。
2周目以降で上の方法を試してみてください。
by はんた

こんにちは!まっすーです。
一次試験まで、4ヶ月を切りましたね。
GWも近づいてきましたが、計画は立てられていますか?

Katsuの記事にあったとおり、今後、道場メンバーのGWの過ごし方に関する記事がアップされる予定です。
各メンバーがどのような過ごし方をしていたのか、私もとても楽しみです。

さて、私の場合はと言いますと、昨年の今頃まで応用情報技術者試験の勉強をしていたこともあり、GWは1~4月の繁忙期を乗り越えた仕事の疲れと、激務の合間を縫って行っていた勉強の疲れを癒すために、勉強とは一切離れて、のんびり家族と過ごしていました

今から考えれば、情報技術者試験が終わってからすぐに診断士試験の勉強に手をつけていれば、最後の方で焦る結果にはならなかったかな~と思っています
これは、一次試験というよりは、二次試験でのことですが、私の場合はここでの橋げたの構築不足(特に運営管理企業経営理論)が、二次試験に影響しました。
ですが、ここでゆっくり休んだことで、一次試験突破の最後のスパートの余力を作れたかもしれないので、良かった面もあるとは思います。
要は自分で納得(というよりは覚悟)して、その行動を選択しているのであれば、休むこと自体は問題ないと思います。

さて、GWをのんびりと過ごした、私が一次試験勉強をスタートしたのは、試験終了後ちょっと(大分?)休んだ5月中旬頃
診断士試験用の参考書は一つも持っていない状態。
資格を持っている財務会計・経営法務・経営情報システムは漠然と何とかなるとは考えていましたが、ここからスタートして間に合うかどうか?
間に合わない結果になるとしても、来年につながる科目合格をするためにはどうすればいいか?
ということを主に考えました。

そこで、私が一番最初に購入したのはTACの過去問題集7冊(全7科目)
他の道場メンバーも重要性を語っていますが、私は
「資格試験において過去問に勝る参考書はない」
と考えているためです。
TACの過去問集にしたのは、解説が充実していると思ったからです。
それに加えて、スキマ時間で使用しやすい、TACのポケットテキスト1日目・2日目を購入しました(ちなみにスピードテキストは後で必要性を感じた中小企業経営・政策のみ購入しています。)。

最初に過去問を選択したのは、限られた時間の中で成果を出すためには、

1.テキストインプット⇒過去問アウトプット

よりも、

2.過去問アウトプット⇒過去問(解説)インプット(+テキスト補足)

の方が、私にとって明らかに効率がいいと考えたからです

今までの資格試験の経験から、テキストはただ読んでも、時間が過ぎるだけでまったく頭に入らないけど、問題を解く場合は頭を使う+間違えて悔しい思いをする分、少しだけでも頭に残ると考えています。

また、過去問で出ている論点は、イレギュラーもありますが、割合的には重要論点が多いわけで、その内容を学習するには過去問が一番いいと思いました。

なお、この考えはあくまでも試験までの残り時間が少ない中、何とか試験を突破するために採る手段として紹介するものであって、1.の方法が誤りというつもりはまったくありません

さて、ここからは私の過去問の活用方法についてお話します。
題して「いきなり過去問アウトプット作戦」です。
過去問アウトプットから始めるって、何もない状態から、どうやってアウトプットするの??
と思われるかも知れません。

方法は単純です。
一度もテキストを読まずに、とにかく過去問を解く!!

予備知識がまったくない問題であっても、自分の常識の範囲で解いてみる
最初は全然わからない。半分以上間違えると思います。
勘でもいいから、とりあえず答えてみる
一問一問、解いたら答えと解説を読みます。
大事なのは意味不明でも一通り解説を読むことです
「ふーん、そうか」くらいでいいです。
一回目は理解する必要はありません

それで何とか一冊(過去問5年分)やってみて、終わったら次の科目に移ります。
わけの分からないことばかりで、へこむことも多いですが、一番大事なのはここで心を折らないことです
とにかく、できないことを気にせず、なんとしても前に進む

7科目終わったらまた最初の科目に戻って過去問をやる(二回目)。
このときには、一回やった問題も既に忘れているのでまだ出来ない問題が大半だと思います
ですが、二回目だと解説を読んだ時になんとなく覚えているものが出てきます。

三回目くらいになると、覚えている問題と、覚えていない問題の差で、ある程度できる問題がでてきます。
解答の選択肢を覚えているものも出てくるでしょう。
その場合は、選択肢一つ一つについて、正誤とその理由を考えて、答えあわせをする

この段階から、間違えた問題はその問題に、選択肢はその選択肢に印をつけることを始めて、四回目以降は間違えた問題を中心に解いていきます

ちなみに、これもあくまで私の場合ですが、問題ランクA~Eについてはあまり意識しませんでした
ただ、企業経営理論の労働法の難問や、経営情報システムの統計など、自分で捨てると決めた問題はバッサリ捨てていました。

ちなみに一~二回目までは、あまり机には向かいません。書き込みもしないので、ペンも持ちません。
電車の中や、昼休み、お風呂に入っている時間、寝る前など、スキマの時間をとにかく作って、問題を解きます

四回、五回と繰り返していくと、過去問オンリーとはいえ、ある程度の知識がついてきます
そこまできたら同時進行で、ポケットテキストに、過去問で出ていて、覚えられていない論点を書き込んで、自分なりのテキストを作っていきます

私の過去問を回した回数については、記録をとっていないのでわかりませんが、最後まで残った問題(=苦手問題)は十回以上解いていることになると思います。