独学ストレート合格のひとり作戦会議
道場 春セミナーのお知らせ
<一発合格道場 読者の皆様>
春セミナーについては既に下記日程で会場を確保しており
3月15日(日)12時より「こくちーず(告知’s)」で募集を開始する予定です。
一方、昨今の情勢を受けて
春セミナーを中止すべきか否かも慎重に検討しています。
決定次第、ブログでご案内しますのでご注意のほどお願い申し上げます。
7月に向けた大切な直前期を迎える受験生の皆様の体調を第一に考えます。
万が一「中止」を決断した際には何卒ご理解のほどよろしくお願いします。
一発合格道場 春セミナー2020 in 東京
2020年4月4日(土) 午後 @文京区シビックセンター
別途、こくちーずにて受付開始予定
タキプロ・ふぞろい・一発合格道場 合同セミナー2020春 in 名古屋
2020年4月5日(日) 午後 @名古屋市西生涯学習センター
別途、受付開始予定
一発合格道場 春セミナー2020 in 大阪
2020年4月12日(日) 午後 @難波市民学習センター
別途、こくちーずにて受付開始予定
一次試験・二次試験学習の進め方、相談会等、
損はさせないコンテンツを企画しております!
ぜひご予定ください!
もくじ
1.独学ストレート合格狙いで、立てた作戦
2.作戦の反省点&「今ならこうする」
3.「得意科目なんて無いよ!」という方へ
こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!
冒頭のセミナー告知を更新したの、お気付きでしょうか。
状況を鑑み、受験生の皆さんにとって最善の決定ができるよう、道場11代一同議論を続けてまいります。
こちらのブログは、変わらず毎日(日曜日は隔週)更新していきますよ♪
毎日読む物って、けっこう影響力ありますよね。
私は毎朝、日経新聞を読んでいるのですが、先日まで連載小説が「ミチクサ先生」という、夏目漱石を題材にした話だったんです。
漱石の幼少期から青春期、大学を卒業後、松山に教師として赴任するあたりまでが描かれていて、親友の正岡子規も出てきます。
この子規が俳句に熱中しているもんで、小説の中でしょっちゅう句を詠むんですよ。息をするように俳句を作る。
そんなわけで私も最近、なんか俳句いいよね、と思い、ことあるごとに思い付いた句を書き留めたりしています。影響されすぎ。
いや、私の俳句はどうでもいいのですが、何が言いたかったかというと、毎日「一発合格道場」を読んで、学習の継続とモチベーションアップに役立てて下さい! ということです。
そのために、毎日更新がんばります。
さて、本題です。
前回の記事で私は、「とにかく一度、過去問を見て下さい」と言いました。
過去問を重視することのメリットについては、先代も紹介しています。
(勝手に永久保存版)独学向け・一次試験の短期攻略法 by10代目たっつーさん
一方で、いくら過去問重視とはいえ、じっくりテキストを読んで、できれば問題集を解いてからでないと、正解できない気がする……という方もいると思います。去年の私がそうでした。
しかし、しかしですよ。ストレート合格を目指すなら、やはり過去問は早期に取り組んだ方が良いと思います。
ここからは、私の(わりとリアルな)例で解説します。
1.独学ストレート合格狙いで、立てた作戦
去年の1月、診断士試験を受けようと決め、一次試験7科目の「スピードテキスト」と「スピード問題集」を買いそろえた私は、どこから手を付けたものか、と悩んでいました。
7科目もあるので、無闇にあれこれ手を出すと「七兎を追う者一兎も得ず」になりそう。
各科目、私の印象は以下の通りでした。
- 経済学→かじった事もない。文系なので曲がるグラフこわい。
- 財務・会計→簿記2級を持っているため、なんとかなりそう。
- 企業経営理論→前職で組織・人事は多少勉強したので、なんとかなりそう。
- 運営管理→生産管理は現職(金型屋)の知識でなんとかなりそう。店舗・販売管理は未知の領域。
- 経営法務→うーん…暗記でいけるかな? 難しそうだな。
- 経営情報システム→全然わからない。テキスト分厚いこわい。
- 中小企業→わからないけど、テキスト薄いから最後に覚えよう。
そこで、試験科目を「得意・苦手」と「暗記系・理解系」の2軸で分類してみました。
こんな感じです。(図はクリックで拡大します)
※「運営管理」は前半の「生産管理」に数式やグラフを使って考える項目があるので、「理解系」に分類していました。
独学の最大メリットは、自分の状況に合わせて学習プランを決められることだと思います。
順番や、強弱も決められます。
私は一次試験の7科目について、およそ以下の順番で取り組むことにしました。
1.理解系×苦手(図のB):経済学
2.理解系×得意(図のA):財務会計、運営管理
3.暗記系×苦手(図のD):経営法務、経営情報システム、中小企業
4.暗記系×得意(図のC):企業経営理論
さらに、二次試験との関連性が高い「企業経営理論」の優先度を上げ、駆け込みで覚える「中小企業」を最後に持っていくという調整を入れ、最終的には
経済学→財務会計→運営管理→企業経営理論→システム→法務→中小企業
という順番に落ち着きました。
その後、合格体験記にも書いたように「ストレート合格は諦めて、得意科目のみ科目合格を目指す」作戦に切り替えたため、実際の勉強スケジュールと試験結果(点数)は以下の通りです。
ざっくりですが、ピンクがスピードテキスト、黄色がスピード問題集、水色が過去問を解いていた期間です。
(図はクリックで拡大します)
(こんな感じのキューブのキャンディあったよね…)
おわかり頂けたでしょうか?
【解説】
・経済学→文系にしては健闘も、過去問未習で60点に届かず。
・財務&企業経営理論&運営管理→元々得意&過去問既習で比較的高得点。
・法務→直前期に学習&過去問既習で60点突破。
・システム→元々苦手&過去問未習で撃沈。
・中小企業→最直前期に取り組むも、過去問未習で足切りスレスレ。
過去問、解きましょう。必ず解きましょう。
ちなみに、なぜ結局全科目受けたかというと、一次試験の受験料13,000円も払ったし……受ければ受かるかもしれないし……と、最後の最後で欲が出たからです。
人間、欲をかくとあまり良いことありませんけどね。珍しく「かいて良かった欲」でした。
2.作戦の反省点&「今ならこうする」
さて、辛くも一次試験を通過した私ですが、正直、反省点だらけです。わりと本音で語ります。
【反省点】
一、足切りのリスク管理ができていない。中小企業「42点」は完全に時間切れの結果。
二、暗記科目の過去問を解くのが遅すぎる(システム、中小はゼロ)。
三、科目合格狙いなら、得意科目で81点をとる勉強より、苦手科目で60点を取る勉強に力を入れるべき。
そして、一~三の全てに共通する解が、「少しずつでいいから、もっと早くから過去問を解こう」ということだと思います。特に暗記科目です。
60点とれば合格する試験ですから、過去問を何度も解き直していれば、合格ラインの力はつくはずなんです。
以上の反省をふまえ、もしも今年も受けることになっていたら、という想定で立てたのが↓の「今ならこうするプラン」です。
(今年は一次試験が7月中旬になりそうなので、その点は反映してあります。)
ご覧の通り、過去問強めです。ぱらぱら散りばめます。後半は自信がある問題は飛ばしていきますから、見た目ほどつらくないだろうとお考え下さい。
経済学、システム、法務、中小はスピードテキストを飛ばして過去問を解きます。
なお、二次試験に特化した対策はしません。一次試験を突破しないと二次もないので。
その代わり、二次にも出る財務・企業経営理論・運営管理をスピテキ→スピ問→過去問と進んで本質的な理解を狙います。
3.「得意科目なんて無いよ!」という方へ
診断士試験を受ける方の属性は様々です。「かーなは得意科目があったかもしれないけど、そんなの無いよ! 全部初めてだよ!」という方もいらっしゃると思います。
その場合、おすすめの作戦は、「二次試験にも出る科目を、多少時間をかけてもしっかり勉強する」ことです。
例によって7科目を4つに分けてみると、以下のようになります。
1.理解系×二次あり:財務・会計、運営管理
2.暗記系×二次あり:企業経営理論
3.理解系×主に一次のみ:経済学
4.暗記系×主に一次のみ:経営法務、経営情報システム、中小企業
…これ、結局さっきと同じなんですよね。
私が全科目知識ゼロなら、1→2→3→4の順に取り組んでいきます。
3と4は、効率重視のため早期に過去問を解き始めます。
そうすると、先程の「今ならこうするプラン」と大して変わりません。お好みで、経済学の開始時期をずらすくらいでしょうか。
なお、2020年度の一次試験突破作戦については、先日10代目のなおさん、そーやさんもそれぞれの視点で書いていました。
こちらの記事もぜひ参考にして下さい。
最後に、二次試験と関連性の高い「企業経営理論」「財務・会計」「運営管理」について。
この3科目は、得意科目にするに越したことはありません。
「数字は昔から苦手なんです」とか、「工場勤務経験がないのでちょっと……」という方もいらっしゃるかと思いますが、皆さんにこの3科目を得意科目にしてほしい。
できれば好きになってほしい。
ここからは完全に持論なのですが、好きになるためには、「なんとなく興味を惹かれて、軽い気持ちで一歩踏み出してみる」ことが大事だと思っています。
最初は「なんとなく」でいいんです。「あ、おもしろそうかも」くらい軽い気持ちで踏み出してみると、知識や理論やエッセンスが、素直に頭に入ってくるので、むしろそれくらいがいいんです。
そんなわけで次回からは、中小企業4社の勤務経験を生かし、「企業経営理論」「財務・会計」「運営管理(生産管理)」に興味を持って頂けるような、あわよくば好きになって頂けるような記事を書いてみたいと思います。
(あああハードル上げちゃった……)
具体的には、私が中小企業に勤務しながら見聞きした、「あるある」や「おどろき」の数々です。
試験の点数に直結する内容ではないかもしれませんが、実際に中小企業で働いている人の話って、教科書には載ってなかったりするじゃないですか。
勉強の合間にでも、軽い気持ちで読んで頂けたら幸いです。
なお、現段階での構想はこんな感じです↓
【実録】リアル「企業経営理論」「事例Ⅰ」の世界(多分記事3本くらい)
【実録】リアル「財務・会計」「事例Ⅳ」の世界(多分記事2本くらい)
【実録】リアル「運営管理」「事例Ⅲ」の世界(多分記事2本くらい)
※諸事情により、予告なく変更になる可能性があります。あくまで構想ということで、ご了承下さいませ。
明日の更新は隔週の日曜日でお休み、月曜日は癒し系金融マン いけちゃんの登場です。
それでは、引き続き一緒に勉強がんばりましょう~^^
企業経営理論、昨年39点で撃沈しました。ここまで酷いと、戦略論、組織論、人的資源管理、マーケ理論全てアウトでした。
今は、過去問10年と組織論(桑田・田尾著)で多少深入りしてます。今年は運営管理(昨年56点)との二科目で上がり予定です。保険受験はしません、ラスト受験機会で直球勝負と決めているからです。
でも、経営理論は欧米古典理論で苦しめられ、知らなきゃドボンが本当に怖いです。60点を死守すら秘策は有りますでしょうか?
今年こそ さん、コメントありがとうございます。
今年にかける思いの強さを感じます。
秘策とは言えないのですが、私なら過去問を分野別に解いて、正解率を一覧表にして考えます。
その上で、より得点が伸ばせそうな分野は正解率100%を目指し、どうしても苦手な分野は最悪捨てることも考えます。
欧米古典理論、ややこしいですよね。でも、試験本番で出るとしたら多分1問、多くても2問です。出た瞬間「ウ」を塗り潰して次にいく、と割り切ることで、他の分野の勉強がはかどるならそれも良いか、と思います。
すみません、お答えになっていないかもしれませんが、ご参考になれば幸いです。
今年こそ さん
コメントありがとうございます。
11代目メンバーのCKです。
企業経営理論、確かにややこしいですよね。
どこまでお役に立てるかかわかりませんが、私なりの対応法をお答えさせていただきます。もしも参考になりましたら幸いです。
企業経理理論は、問題文の解釈が難しいこと、テキストに載っていない理論や手法などが出題されることが多く、最も高得点が取りにくい科目だと思います。
その中で点数を60点超えた水準で安定化させるためには、テキストに書いてある(私の場合はTACのスピードテキストを使いました)については、しっかり得点できるようにした方がよいと感じています。
目安としては過去問を解く中で、テキスト範囲内の問題は8−9割正解できるようになると、初めての論点が出ても、6割を超える水準を維持できるのではないかと思います。
また、これはTIPS的なものですが、問題を解く上で下記の点は気にしました。
1)「最適なものを選びなさい」という問題は、「否定できないもの」を選ぶ。
選択肢を読んで、少しでも「引っかかる部分」「違和感がある」部分には下線を引いて?印をつけておき、複数の選択肢に?が残った場合は、夫々を比較して最も「否定しにくい」ものを選択するようにしました。
2)初めて聞く理論でも問題文の中にヒントがあることがある。
例えば、令和元年の問12では、仮にリーンスタートアップを知らなくても、問題文中に「顧客ニーズがよくわかってない」「仮説の検証をすばやく繰り返す」という説明があるため、
選択肢内で
イ)実験回数を制限する
ウ)直線的に進める
エ)対象となる顧客を詳細に記述したものに基づいて
といった選択肢は明らかに違うな、ということで正答ア)を絞り込めます。
3)選択肢は国語的に細部まで気を配って読む。
たった1語の接続詞や助詞の違うだけで、あとは全く正しいことを言っている”誤”選択肢などもありますので、問題文、選択肢を読む際には細部にまで慎重に読むように心がけました。
以上、乱文になってしましたが、もし何か参考になれば幸いです。
今年こそ さん
コメントありがとうございます。
おべんと君です。
企業経営理論の60点死守の秘策ということで、
私の受験時代のことを記載させていただきます。
もしすでに実施されておられるようでしたら
誠に申し訳ございません。少しでもお力になれば幸いです。
1.過去問をしゃぶり尽くす
過去問を何回転もすると答えを覚えてしまいますが、
私が行っていた勉強は、設問で「適切なものはどれか」
と問われている場合、適切ではない選択肢は文章上
どこがおかしいのか?を手直しするといったことを
行っていました。
令和元年度第28問の選択肢ウを例に挙げますと、
設問:
製品ライフサイクルの各段階に対応したマーケティングに
関する記述として、最も適切なものはどれか。
選択肢:
ウ 導入期の主要顧客は市場動向や他者の行動を見ながら
製品・サービスの購入を決める追随型採用者なので、
このような消費者が抱える問題を解決できる製品・サービスを
投入することが望ましい。
この文章のおかしいところはどこでしょうか?
導入期のことを書いているのに、主要顧客は「追随型採用者」
と書いてあるところです。
導入期の主要顧客は「革新者・イノベーター」と言われる
新しいもの好きの方々です。
ちなみに「追随型採用者」は成熟市場の顧客となります。
といったように、他の選択肢がおかしい部分をご自分で
手直していくと、一問で複数知識の定着が図れます。
2.初見問題は無視
初見問題は大部分の方が解けません。
そのため、こういった問題は深追いしないと割り切っていました。
TAC過去問題集では各問題の正答率をA~Eランクに分けています。
いわゆる初見問題を含む正答率が低い難解だった問題はDEランクに
なりますが、その割合は多くても平均で全体の20%~30%弱です。
当然科目ごとの難易度変動によって異なる場合もありますが・・・
ということは仮に難解問題がすべて取れなかったとしても、
まだ70%~80%残っているということになります。
そのうち80%を正答できれば、十分合格圏内に入れます。
そのためにも1を徹底的に行うことで、少しでも確実に60点に
近づける方が重要だと当時の私は考えていました。
特に企業経営理論は2次試験に直結するため、過去問に頻出して
いる論点は必要ですので、ぜひ過去問を使い倒していただき、
知識の定着化を図っていただければ幸いです。
おはようございます!
生産管理はいまいち全体像がつかめないというか、知らない世界なのでよくわからないことが多いです
かーなさんのリアル世界の記事が楽しみです!!
りょうさん、いつもコメントありがとうございます!
生産管理、独特ですよね。
コメント頂いたので、全体像が少しでも伝わるようにがんばります〜