二次試験直前:ハカセのファイナルペーパー

こんにちは。ハカセです。

今日は2010年10月20日。いよいよ、今週末、2010年10月24日が二次試験です。

◇ 気持ちの持ち方 ◇

準備は良いですか?

ご安心ください。「準備万全!」の人なんていません。全ての受験生が、それぞれに不安を抱えて受験することと思います。あなただけではありません。

だから、「どれだけ平常心を保てたか」が合格のポイントになります。浮つかないこと、舞い上がらないこと。コツは、「あ、オレ、舞い上がってるな~」と思ってしまうことです。そして「苦笑い」をしましょう。それだけで随分違います。そして、周りを見渡してみましょう。「俺だけじゃないよな~」と気付きましょう。大丈夫。みんな同じです。

◇ 二次試験の会場 ◇

二次試験会場の雰囲気は、一次試験とは大きく異なります。一次試験は暗記が多かったので、最後の五分でどれだけ詰めこめられるかは決定的に重要でした。だから、テキストやサブノートに見入って、張り詰めた雰囲気だった気がします。ちなみに今年の一次試験ではふうじんのサブノートを見入っている人がいたと聞きました。嬉しい限りです。

でも、二次試験はそうではありません。論述式ではないけど記述式なので、そこまで張り詰めた雰囲気はありません。正直言えば、ゆるーいです(笑)。あまりにも緩いので、なんだか気が抜けてしまいました。皆さんもリラックスしましょう。自分が自分でいられるようにすることが大事だと思います。そうして初めて、いつもの通り解くことが出来ます。

◇ 中小企業診断士試験とは ◇

そもそも、中小企業診断士試験って、何を測る試験なのでしょう? どうやったら受かるのでしょう?

国家試験は全てそうなのかも知れませんが、中小企業診断士試験は「飛びぬけて素敵なコンサルタントを選りすぐる試験」ではありません。

みんなが出来ることが確実に出来ることを証明する試験

だと思います。

こんなこと言うと、「合格しない人は、みんなが出来ることすら出来なかったことが証明されたのか」とお叱りを受けるかも知れません。そうではありません。

例えば、一次試験は7科目あります。

企業経営理論なら「企業経営を志す人なら、誰もが分かることが確実に分かることを証明する試験」です。
経営情報システムであれば「IT系の仕事をする人なら、誰もが分かることが確実に分かることを証明する試験」です。

よく考えてみれば、一次試験の合格ラインは6割。難易度にもよりますが、小学校・中学校時代の60点って、決してすごい点じゃないですよね。その道に通じた人ならば、ハードルは決して高くない。

しかし、その「そこそこ出来る」を7つ積み重ねなければいけないところに難しさがある のです。そこが「誰でも出来るわけではない」ため、結果として合格率が2割そこそこになるのです。

二次試験に当てはめて考えてみましょう。

事例 I ならば「組織人事のケーススタディで、誰もが答えられることが確実に答えられることを証明する」ことが出来ればよいのです。

事例 II ならば「マーケティングのケーススタディで・・・」
事例 III ならば「生産管理のケーススタディで・・・」
事例 IV ならば「財務会計のケーススタディで・・・」

と、なるわけです。そして、その4つを満遍なくこなし積み重ねるところに難しさがあるのです。

つまり、一つ一つの事例では、特別なことを思いついたり、キラリと光ることを書いたりする必要はないのです。みんなが思いつくことを、みんなが書くことを、確実に・丹念に・愚直に、表現すればそれでよいのです。重要なことは、それを4つ並べることです。各事例で、なるべく事故を起こさず、確実な解答を積み重ねれば、自然と相対成績は上位に浮上すると思います。

◇ ハカセの場合 ◇

昨年の僕は、模試・演習の成績が振るわず、このままでは不合格だと思っていました。ちなみに、僕の成績は:

総合成績(含む単純平均)で上位20%を確保したことが一度もなく(涙)、しかも、直前のオプションゼミでも「上位81%」「平均以下」を出しています。これで受かったのだから不思議です。こんなので受かった人もいるのです。ほらね? 勇気出たでしょ? (相当自虐的ですが・・・)

◇ 各事例について ◇

そもそも僕らはたかだか一年前に合格しただけで、受験生の皆さんとは「合格したタイミングが違うだけ」です。しかも僕の成績は上記のとおり惨憺たるものでした。そんな僕らがアドバイスなんておこがましいけど、でも、それを承知で敢えて一言。

事例 I
「それでも人事、それでも組織」と、自分を引き戻す。あとは「要は何なのよ」をちょっとだけ考えてみる。

事例 II
モレなくダブリあり。使い分けや切り分けに迷ったら、どっちにも使っちゃいましょう。対応しやすい事例だけに、事故を起こすと重大事故になることを忘れない。

事例 III
徹底的に成果を強調。根拠と期待効果で確実に加点。「どうしてそれをやらなきゃいけないのか」、「それをやるとどうなるのか」は、聞かれてなくても考え、そして出来れば回答に使いたい。事例から絶対に離れない。一般知識で回答しない。必ず事例の根拠を基に回答する。また、本文の表現を極力そのまま使うようにして、余り加工し過ぎないように努める。

事例 IV
みんなが出来る問題を確実にこなす。まずは経営分析を確実に。次は文章問題を確実に。文章問題の白紙は絶対にNG。計算問題は「固きを避け、柔らかきを攻める」。難しい問題はみんな難しい。そこは諦める勇気も必要。その分他のところに注力して。ちなみに僕は昨年の「営業レバレッジ」の問題、殆ど手を付けていません。代わりに経営分析とCVPと為替損益に全神経を集中しました。

◇ ハカセのファイナルペーパー ◇

他人のファイナルペーパーほど当てにならないものはありません。だって、その人のための「only for me」なんですから、他人の役に立つとは限らない。むしろ自分のやり方を強要する結果になってしまったら、受験生の処理の迷いが生じてしまいかねないのではないかと思っていました。だからファイナルペーパーを提供することには抵抗がありました。でも、道場読者からのメールも含め、多くの方から問い合わせをいただくため、自分の拙いファイナルペーパーを提供させて頂くことにしました こちら )。

ダウンロードされた方は、こちら に「もらっていくよ」と一言コメントを残して頂けると嬉しいです。また、恥ずかしいので二次使用(転載・転送・加工使用)はご遠慮ください。<(_ _)>

(参考:ちなみにハカセのミスノートもこちらで公開しています。併せてご参考になさってください)

ファイナルペーパーをご自身にどう活用するかは全くの自由ですが、今更ご自分の処理手順を抜本的に変えることはお勧めしません。このファイナルペーパーのコンテンツの一部を、事例を解く際の「留意事項」として使うなど、皆さんの処理手順の補強程度に使われることをお勧めいたします。

◇ 最後に ◇

僕らもこの道場執筆にあたり、TACの事例演習や今年度の模擬試験の問題を解くなど、受験生の皆さんとなるべく同じ目線で戦ってきたつもりです。(それでも「上から目線」とのご批判があることは承知しておりますが・・)

僕らにとっても大団円です。緊張の試験当日を迎えることになります。昨年の受験仲間の挑戦、そして道場読者の皆さんの挑戦。どれも応援したい気持ちでいっぱいです。

今當遠離、臨表涕泣 不知所云

楽しみに受験しに行く方もいらっしゃるでしょう。
不安いっぱいの方もいらっしゃるでしょう。
最後のチャンスと、決死の覚悟の方もいらっしゃるでしょう。

確実に
丹念に
愚直に

解いて来てください。

全ての受験生が試験後に「自分で自分を褒めてあげたい」という気持ちになるように、お祈りしております。

では。事故なく、ご安全に。

by ハカセ

追記(2019.09):小職のファイナルペーパー以外にも、道場には豊富なファイナルペーパーが保存されています。下記もご参考になさってください。

ファイナルペーパーに関する道場の記事一覧
ファイナルペーパー総論 by きゃず (2018.08時点のまとめ)
合格年にファイナルペーパーを作った理由 by nori (2016.09の記事)
ファイナルペーパーってやっぱり大事かも by ぼらーの(2015.08の記事)
道場謹製:これをやったらOUT集 by ふうじん(2014.10の記事)

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二次試験直前:ハカセのファイナルペーパー” に対して122件のコメントがあります。

  1. 石田川 より:

    ダウンロードさせていただきました。
    ありがとうございました。
    これから拝見します。

    1. ハカセ より:

      >石田川様、コメントありがとうございました。本番までもう少し、頑張ってください!

  2. 石田川 より:

    ダウンロードさせていただきました。ありがとうございました。

  3. かわさき より:

    ダウンロードさせていただきました。ありがとうございました。二次試験に向けてがんばります

    1. ハカセ より:

      >きまっきー様。コメントありがとうございます。そうですね、心構えを参考にしていただけると幸いです。頑張ってください。
      .
      >Gian様。コメントありがとうございます。応援しております!
      .
      >市川様。コメントありがとうございます。ベテランの挑戦、心から応援申し上げます。昨年からの捲土重来を期すとのこと。今年リベンジ成ることをお祈りしております。
      .
      >みっきー様。コメントありがとうございます。事例の世界観。そんな大仰なことは考えたことがなかったのですが汗、事例ごとにテーマが異なることは事実だと思います。気づきの一助になれば幸いです。因果ですね。自分の点数が伸び悩んだ原因が「因果の踏み込み不足」でした。「この社長は(事例に書いてあるから明らかなのに)原因も結果も言ってあげないと分からないんだな」というつもりでしつこく因果に踏み込むようにした記憶があります。もう錆付いているとは思いますが、参考になれば幸いです。
      .
      >かわさき様。コメントありがとうございます。参考になれば幸いです。頑張ってください。

  4. みっきー より:

    ファイナルペーパーをダウンロードさせていただきました。

    各事例の世界観が分かりやすいのと共に、因果の組み立て方がとても理解しやすく、本当に勉強になります。
    因果に関しては、予備校等でも同じような概念を教えていただいていますが、ハカセさんの図や言葉がとてもわかりやすく説得力があります。

    ファイナルペーパーの因果の表を見ながら、引き続き努力させていただきます。

  5. 市川祐一郎 より:

    ファイナルペーパーダウンロードさせて頂きます。
    会社を辞めてから一念発起、65才で合格目指しています。
    昨年1次は、通過しましたが、2次で駄目でした。
    今年は、きちんと準備して臨みます。

  6. Gian より:

    ハカセ様
    今年の試験に使わせていただきます。

  7. きまっきー より:

    ファイナルペーパーをダウンロードさせていただきました。ありがとうございます。各事例に対する心構えがよく理解できました。是非、参考にさせていただきます‼️

  8. ハカセ より:

    >なんぽろっこさま、ringringさま
    コメントありがとうございました。少しでもお役に立てば幸いです。そう言っていただけると「やはり二次試験って経営者に寄り添う訓練になっているのかな」と改めて感じます。皆さまのご健闘を祈念しております!

  9. ハカセ より:

    >時間価値創造家さま。
    貴重なコメントをありがとうございます。そんなつもりで書いていたわけではないのですが、もしもそう感じていただけたのなら、結果的に試験を通して中小企業に寄り添えるコンサルタントに近づけていたのかな、と今更ながら思います。
    .
    公開しているのは自己満足でもあり、また一方で「人それぞれだからきっと役には立つまいが」という気持ちもあります。時間価値創造家さまなりの「寄り添い方」「かみしめ方」を確立するプロセスのショートカット(時間価値創造)に少しでも助けになれば幸いです。

  10. 時間価値創造家 より:

    ハカセ様

    素晴らしい資料をありがとうございます。
    「2次試験の世界観を把握し、その世界の住人になりきること」
    が大事だということに気づかせて頂きました。

    「与件に寄り添う」とか「社長に思いを噛みしめる」ことの
    重要性について、多くの合格者の方がおっしゃっていますが、
    このファイナルペーパーの御蔭で、そのことがより腑に落とすことができました。

    それと、貴重な情報を惜しげもなく提供してくださる、診断士コミュニティの素晴らしさにも感激しています。

    早く皆様の仲間になりたいと思いました。

    ありがとうございます。

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