合格年にファイナルペーパーを作った理由
こんにちは、nori です。
精神科医の和田秀樹さん原作の『受験のシンデレラ』というドラマの中で、人生を諦めかけ、どん底から這い上がり東大を目指そうとする女子高生に、カリスマ予備校講師が「カンニングペーパー」を作れと言います。
「合格にはカンニングだ!」ではなく、目的は「試験の出題予想」と「苦手分野」のあぶり出し。
これって、診断士試験の「ファイナルペーパー」にも似ている
■合格年にとうとう作ったファイナルペーパー。
実は私は1回目も、2回目も、3回目の2次試験もファイナルペーパーを作りませんでした
だって、時間もないし、余裕もないし、必要性を感じないし
詳細なファイナルペーパーを作成する受験生仲間を見て、「わざわざ作成して偉いなー」くらいしか考えていませんでした。
道場の中でもたくさんファイナルペーパーが紹介されていますね。
その理由もあまり考えていませんでした。
■作る過程に意味がある
で、作成しました。2次試験、4回目で。
なぜか。
毎度毎度パニックになる私には「当日何をするのか」見えるようにしておく必要がありました。
作成するキッカケは、実は二日酔いで模試を受けに行ったことメンタルがめちゃくちゃ弱くて、ストレス耐性が無かった私は断れない飲み会で酔い潰れるという人間としての失態…(内緒です)。模試当日の朝、神奈川県民の私は穴守稲荷という駅の同僚の家にいました…。
…ここはどこ?穴守稲荷??!東京???
朝5時の同僚宅で「模試があるんです」と言い残し、脱兎のごとく帰宅。受験票と筆記用具と電卓を持って、御茶ノ水の模試会場へ向かいました。
4事例解く体力なんてないので、事例1〜3は全力で解いたら仮眠を取って、体力温存というのを繰り返していました。
で、成績は!?上位×位という自分史上、最高得点。めちゃくちゃ良かったんです
これはアルコール飲んで、本試験に臨まなきゃ!!…と一瞬血迷ったものの、酒に頼っている場合じゃないだろうと我にかえり気づきました。
そして、まとめておけば、当日は何かあっても、「当日何をするのか」という自分のルールに立ち戻れば大丈夫。
また、私は熱くなり過ぎて、前のめりで倒れるタイプだったので、少し自分を引いてみる必要があると感じていました。
周囲にも多かったんです。何であんなに勉強したのに合格できないんだという過年度生。
もちろん私もその一人でした。
「勉強しなきゃ、勉強しなきゃ」と勉強し過ぎて自分が見えなくなる。
そういう人たちは大抵、合格年は今まで我慢していた旅行や、趣味を復活させたり、行き苦しいほど勉強をしていたのに、「合格年が一番勉強していなかったよ」と言っていました。根つめすぎて自分が見えていなかったんですね。
ストレート生がファイナルペーパーの中に「合格に必要なものはなんだろう」と自分なりのノウハウを積み上げていくとすれば、過年度生のファイナルペーパー作成は「自分の持っているノウハウ・知識の中で、合格に本当に必要なものは何だろうと整理していく」過程です。
■自分の解答プロセスを確認する。
で何をファイナルペーパーに書こうかなと悩む。
私は当日何をするのか、まずは解答手順を書くことにしました。
そのためにやったのが過去問読んで解いたふり。
過去問3年分の事例1〜3を読んで、ひたすら自分が何をするのか書き出していました。
無意識でも事例が解けるくらい慣れてしまっていた私にとって自分を客観視するための大切なステップでした。
結果、ファイナルペーパーに書いた手順がこちら。
1.第一段落と最終段落で「事業内容」と課題を確認。
そっかー、やっているのってこれだけだったと再度確認をすることができました。
■結局書いたのは各事例、A4一枚
緑色のカラーペーパーに手書きで4つのテーマにわけて書きました。
①コンパス(どこへ向かうのか)、
②地図(どうやって解くのかの解法手順)、
③A~D社の特徴、
④避難経路(難しい問題やパニックになったらどうするのか)
①のどこへ向かうのかというポイントはMMC のホームページで紹介されているMMCの事例解法の鉄則を書いていました。
・題意に忠実に
・因果関係で書く
・切り口を明確に
・キーワードで書く
④の避難経路とはわからない、解けない、難しい問題と遭遇したら、自分だったらどうするのか。あらかじめ決めておいた自分のルール。
あとは松岡修造さんの日めくりカレンダー付属の「諦めるな!」「すごいぞ!」というシールをペタペタ貼ったり、自分への励ましのメッセージを書いていました。
・シンプルに考え、シンプルに解く。
・自分の実力を信じる。大丈夫だ。問題ない!
・相手の立場に立って落ち着いて考える。
・叶姉妹より優香がモテる!(ゴージャス美人な解答より万人受けする美人な解答が合格答案だという受験校の先生の教え)
あとは、「白黒つけるぜ!」というパンダのシールを貼ったり、、、と当日自分が見て、明るい気分になれるようにしていました。
合格に必要なものは、人によって少しずつ違います。人に見せるものでも無いので何を書いてもOK。
直前期のこの時期、周囲の人に流されず、「合格のために自分には何が必要か」の視点を大切にしてくださいね。
大丈夫。 あなたは、ぜっ~~~たいに合格しますから!
nori でした。