企業経営理論:「理解して記憶」実例で学ぶ経営戦略

こんばんは。ZonEです。

始まる前は長いように感じられたGWも、気付いたらもう最終日…。皆さんいかがお過ごしでしょうか?

満足&納得いく勉強ができた方も、思うように勉強が捗らなかった方も、GWより重要な怒涛の7週間を後悔無きように突っ走っていただきたいと思います。

 
2次試験を考える上でも最重要科目

本ブログを立ち上げたのは2月で、ストレート本科生/速修生のカリキュラムでは企業経営理論の講義が終わっていたので、この科目についてきちんとお話させていただくのは、今シリーズが初めて…かもしれませんね。

今さら改めてお話する議題ではないかもしれませんが、敢えて言わせていただきます。

企業経営理論は、診断士7科目中一番大切で重要視すべき科目です。

診断士試験の最大の山場は2次試験…ということは繰り返し述べてきた通りです。昨日アックルさんも書いていたように、企業経営理論の経営戦略は2次試験の事例1~4全てに絡む分野でもあります。

また、経営戦略、組織・人事、マーケティング…と試験に合格して中小企業診断士になってからも、実務の上で中核をなす知識です。

それほど重要な科目ですから、一次試験で得点を取ることが目的となるような勉強(表面的な理解や記憶)では不十分です。

企業経営理論では「理解の深さ」が重要だと私は思います。腑に落ちて身に付くまで、きちんと理解してください。

 
実例とリンクさせてで学ぶ

そこで、オススメの勉強方法が世の中の実例とリンクさせて学ぶという方法です。

基本テキストに概念として記載されている様々な用語を、身近な実社会上の例とリンクさせて、理解し自然と記憶していただきたいのです。

受験生の多くは社会人(もしくは社会人経験アリ)だと思います。まず、手始めに自社を例に様々な用語について考えてみてください。

例えば、

  • 自社の経営理念/経営ビジョン企業戦略/事業戦略はどのようなものか調べて考察してみる。
  • 自社製品をPPMにあてはめてみて、問題点などについて考察する。
  • 競合と比較し、自社が展開している製品やサービスの位置づけと、その市場に対する競争戦略について考察してみる。

など、工夫すれば色々とできるハズです。自分の会社とリンクさせて理解するだけで、概念的な知識が具体性を帯びて、ストンと腑に落ちやすくなったのではないでしょうか?

「自分の会社は小さすぎて…」という方は、世の中の有名企業とリンクさせて理解してみてください。

例えば、

  • 自分が高ロイヤリティを感じている製品やサービスを提供している企業のHPをチェックして、企業理念などを調べてみる。
  • 自分の興味のある製品分野について、製品/メーカのポジショニング分析をしてみる。
  • ニュースで話題になっているM&Aについて手法を調べてみたり、何故買収をしたのか?や自分が経営者ならどのようにシナジーを発揮していくか?…等を検討してみる。
  • 凄いと思う製品やサービスの競争優位性について分析してみる。
  • ネットワーク外部性で急激にシェアを伸ばしてデファクトスタンダードになった実例を探してみる。
  • 電気自動車でイノベーションのジレンマを説明してみる。

など、新聞やビジネス雑誌、ニュース、ビジネス番組(ガイアの夜明け、カンブリア紀、がっちりマンデー等)と絡めて理解することで、机上の知識が具体化され、理解の深さに大きな差が出るハズです。

参考記事として、過去投稿「ITサービスを有効活用して、記憶を定着させる方法」もご覧ください。

 
記憶科目ではないけれど、敢えて能動的な記憶を

企業経営理論は記憶科目では無いとはいえ、理解するだけでは不十分なのも事実です。もちろん、実例とリンクさせて理解すると、特に意識しなくても自然と記憶に定着していくとは思います。

しかし、無意識に定着する記憶は、言わば「受け身の記憶」であり、何か刺激を与えられたときに反応できる記憶でしかありません。
1次試験ではそれで十分かもしれませんが、2次試験のことまで考えると、受動的な記憶だけでは不十分で、能動的な記憶も必要だと思います。

つまり、自分から知識の引き出しを開けられるように「記憶を能動的に呼び出すための訓練」をしておくことをオススメします。

私の場合は、大きめの単語帳に

[例1]
(表)リーダー企業の4つの戦略定石
(裏)1.周辺需要拡大政策 2.同質化政策(差別化を無効)
   3.非価格対応 4.最適シェアの維持(独禁対策)

[例2]
(表)競争の3つの基本戦略(M.E.ポーター)
(裏)1.差別化 2.コストリーダシップ 
   3.集中(差別化集中、コスト集中)

[例3]
(表)コアコンピタンスの要件(3つ)
(裏)1.模倣困難性 2.市場アクセス性 3.利益貢献性

のように書き込んで暗記する…という訓練をしてました(例がベタでスミません…)。

この訓練は、無駄に感じる方もいらっしゃるとは思いますが、今振り返ると、2次試験で解答を導く過程で使えるフレームワークにもなったので、効果的であったと自負しています。

もちろん2次試験では、与件文に忠実に解答しなければならないので、フレームワークの通りに解答してもダメですが、MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)で言うところの「漏れなく」とか、設問文を読んで与件文に何が書いてあるかを予め想像しておく…といったプロセスで有効活用することができます(詳しくは、2次の学習に入った際に改めて書かせていただきます)。

 
そうは言っても、まずは目前の1次試験

…といった感じで、特に2次試験まで通して考えると企業経営理論に関する話題は尽きないのですが、まずは目前に迫った完成答練に向けて、即効性の高いアドバイスを求めている方もいらっしゃるかと思います。

1次試験に絞って考えると、特に企業経営理論では、過去問(スピ問ではなく本試験の過去問)への取り組み方がキーになります。

前回の投稿でもちょっと触れましたが、今後はインプット中心の学習からアウトプット中心の学習に切り替えるべきです。学習意識のギアチェンジにより、今後は基本テキストに立ち戻ることはほとんど無くなり、問題集がバイブルとなるハズです。

全科目に共通して言えることですが、同じ問題数を解くにしても

  • 出題領域表を上手に活用しながら、同じテーマの問題をまとめて解く
  • 誤った選択肢についても、文章のどの部分をどう直せば正しい選択肢になるのか?
  • 正しい選択肢についても、誤った選択肢に変えるとしたらどう変更するか?

などを意識することで、学習効率を上げることは可能だと思います。

特に企業経営理論は、7科目の中でも、一番過去問が大切な科目と言っても過言ではありません。

もちろん「文章の言い回しが独特だから」ということもありますが、最大の理由は、何と言っても「同じテーマの問題が、表現を変えて、繰り返し出題されているから」です。過去問を骨の髄までしゃぶりつくしましょう!!

 
あと、試験対策という観点から企業経営理論を考える上で意識していただきたいこととしては、問題を解く順番についてです。

私は、後半のマーケティングに関する問題から先に着手する方法をオススメします。

ハカセのデータ分析でも正解率の高いとされているマーケティングに関する問題を先に解いてしまうことで、

  • 食後の午後一に眠くならないために、サクサク解ける問題から解いて、弾み/勢いをつける
  • 試験中に、経過時間と解いた問題数の関係を把握した際に安心でき、焦らずに済む

などの効果が期待できます。

その他、効果のありそうな試験対策(仮説)について、ご自身でも色々と考えてみてください。

完成答練や公開模試を受ける際に、その対策(仮説)を検証して、効果が高いと感じたものを本試験で実践していただければ幸いです。

 
by ZonE

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企業経営理論:「理解して記憶」実例で学ぶ経営戦略”へ3件のコメント

  1. げっち より:

    コメントありがとうございました。まだ作成始めたばかりですので分量は半分ほどですが、完成講義・答練に差し掛かるタイミングで、今後、論点が広がって行く時期でしょうから、ご指摘の通り、定着度や重要度等、精査しながら進めてみます。

    また相談させてください。ありがとうございました。

    今回の完成答練は、事前準備がインプット中心でしたのでボロボロの結果になりましたが、まあ、カード作ってなかったら、もっとひどかったと思うので、1次模試までにもう少し仕上げてみます。

  2. ZonE より:

    げっち さん
     
    おはようございます。コメントありがとうございました。
     
    単語帳の枚数関するご質問についてですが、私は各科目1冊以内に収まるようにしていました。科目間で多少の差はありますが、カード枚数にして140~170枚といったところでしょうか…。
     
    枚数が予想外に膨らんでしまうようでしたら、時期も時期ですので、何のために単語帳を作成するのかという原点に立ち戻り、
    ・本当に記憶すべき内容か?
    ・既に身についている内容ではないか?
    を自問しつつ作成するのがよろしいかと思います。
     
    なお、マスターしたカードの扱いですが、順番の組み換えで単語帳の後ろの方に移動しておく運用をオススメします。こうすることで、
    ・うろ覚えのカードが単語帳の前半に固まる
    ・後半については、たまに確認する程度で十分
    などにより、学習効率が上がります。
    (既に実践されているでしょうが…)
     
    引き続き頑張ってください。

  3. げっち より:

    LEC1次模試で経営理論の点数が極端にひどかったげっちです、こんばんは。ご無沙汰しております。

    今までテキスト中心主義(サブノート作らない派)だったのですが、ZonEさんの以前からのアドバイス通りに、GW中からカード作成を始めてみました。

    テキスト中心だと復習効率が非常に悪いのに気付いたのが原因ですが、ちなみに経営理論での単語カードの枚数は相当な量に上ったでしょうか?

    頻出論点を中心にポイントをまとめてたつもりなんですが、予想外に数が膨らんでしまって、少々悩んでおります。一旦たくさん作成しても、マスターしたカードを復習対象からどんどん外して絞り込めばよいのでしょうか?

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