ITサービスを有効活用して、記憶を定着させる方法

こんばんは。ZonE です。

診断士試験は、科目数も多く、学習範囲も広いので短期記憶をいかに長期記憶化できるか…も重要です。

そこで今回は、直前期ではない今だからこそできる記憶の定着方法について、ご紹介させていただきます。

 
概念的に覚えたことを具体例で定着させる

テキストに出てきたキーワード(用語)を単語帳やサブノートなどを使って記憶している方は多いと思います。これらキーワードは抽象的な概念であることが多く、短期記憶には残っても、長期記憶にはなかなか残りにくいものです。

長期記憶に定着させる方法として、
 1.生命の危機に結びつけて記憶する
 2.繰り返し繰り返し記憶する
 3.個別具体的な例と関連させて記憶する
などがあります。

1は、診断士の勉強内容が直接 生死に関わることはまず無いので、ちょっと使えませんね。

2は、多くの方々が実践されている方法で、TACの3回転カリキュラムもこれに準じているものと思われます。大事なことは、しばらくすると忘れてしまうことが分かっていても、その都度しっかりと記憶することです。養成答練、完成答練、公開模試…とその都度きちんと記憶することで、長期記憶に定着していきます。

3は、講義で抽象的な概念である「インテグラル型アーキテクチャ」の説明を「車(自動車会社と系列会社の関係も交えて)」という身近な具体例で聞くと記憶に残りやすい…というものです。独学の合格率が上がらないのは、これら個別具体的な説明を受ける機会が少ないことも一因なのかもしれません。

…ということで、2については今後もきちんと準備して答練や模試を受けていればOKで、3についても講義をしっかり聞いていれば重要な部分はある程度カバーできます。ここで、直前期ではない今の時期だからこそ、私がオススメしたいのは、講義以外でも3の範囲を拡げることです。

 
10年前にはできなかったであろう勉強法

その方法とは、ニュースサイトや新聞記事サイト、雑誌記事サイトなどを有効活用して、キーワードの具体例を検索する方法です。

私の場合は、日経ビジネスを定期購読しているので、記事検索サービスを使っていました。キーワードを含む記事を読むことで、自分の見聞を拡げつつ、記憶を定着させていきました。

例えば、「ファブレス」というキーワードで検索をかけると下図のように記事のリストが表示されます。

日経ビジネス記事検索サービスのサイトイメージ

リストの中から気になった記事を2~3件読むと、具体的なイメージとして記憶に残ります。

例えば、

 2007年3月、原田はこう宣言した。「FC比率(全店舗に占めるFC店の割合)を2010年までに現状の30%から70%まで引き上げる」。2008年末時点で42%まで高まっている。
 この施策も、製造業の観点から見れば分かりやすい。狙いは、半導体業界などに見られる「ファブレス」化。つまり、自社工場を持たず、外部工場に製造を委託しながら、商品開発やマーケティングに専念する事業形態だ。FC化すれば、店舗(=工場)が同社のバランスシートから切り離される。
(中略)
 なぜコンビニはここまで効率性が高いのか。店舗を直営でなくFCの仕組みで展開し、総菜や食品などの工場を持たずに製造を外部委託する。本部は開発・マーケティングに特化できる。つまりコンビニとは、小売業におけるファブレスの成功例なのだ。

(出典:日経ビジネス’09/5/11号 P.46~47
 「マックはコンビニを目指す」より一部抜粋)

という記事を読むと、「ファブレス」というキーワードを理解するだけでなく、製造業以外への適応などについても見聞を拡げることができ、自然と記憶にも定着します。

他にも、日経新聞の記事なら日経テレコン21などを使って、具体例を引き出すことが可能です。また、無料で済ますなら、日経BPネットでも十分だと思います。

診断士の勉強を始める前には同じ記事を読んでも、書いてある情報量の半分程度しか理解していなかった…と自分の成長を実感でき、モチベーション向上にも役立つことと思います。また、勉強としてだけではなく、気分転換や情報収集としてもこれを実践できる…というのも大きな魅力かもしれません。

特に、2次試験に直結する企業経営理論や運営・管理のキーワードでお試しいただければ幸いです。

by ZonE

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