企業経営理論:2次を意識した学習法

こんばんは!アックルです。
先日の「一発道場オフ会」は大盛況でした!
受験生の皆さんは、志が高く、素晴らしい方ばかりでした。

道場の他のメンバーやゲストの合格者もそうですが、ホントに私なんかよりも遥かに優れている人ばかりだな~と話を聞いていて、つくづくそう思いました。
刺激を受けただけでなく、ちょっと焦りもしました。

ですが、私の場合は、この焦りがモチベーションの原動力です。
凄い人達に交じっても恥ずかしくない人間になれるようレベルアップしていきたいです。
ホントに道場メンバーに加わってよかったと思います。

さて、本日は怒涛の7週間の一発目「企業経営理論」 ウイークです。

昨日のハカセさんのデータ分析は凄すぎです!

本日は、「2次を見据えた企業経営理論の学習法」を お伝えします(私は図やグラフなどほとんど使わず申し訳ございません)。

以前もお伝えしたとおり、私は昨年のこの時期は1次学習に専念していました。

チェック模試が終了してから、1次試験が終わるまでは1次対策に専念するのがベストだと思います。
この時期に中途半端に2次対策をやってしまうと、1次対策が疎かになる恐れがあります。

「養成答練で成績が良かったから、1次は楽勝だ!だから2次を始めちゃおう!」なんて油断すると痛い目を見ますよsad
はっきり言って完成答練は難しいです。
そして、TAC1次模試やLEC1次模試は、さらに難しいです(少なくとも昨年はそうでした)。angry

模試で大失敗したら、精神的にかなり追いつめられ、後々響きますよ。本番でガチガチに緊張してしまうかも知れません。
完成答練や模試でしっかり良い点を取って、リラックスした気分で本番に臨むのが望ましいです。ですから、しっかり1次対策に専念しましょう

でも、どうしても2次対策を行いたいなら、養成答練で平均80点を超えた、もしくは完成答練で平均70点を超えるくらいの実力の持ち主なら、2次対策を
進めてもいいかもしれません。それでも、例えば平日は1次に専念し、土日のどちらかを2次対策にするというように、やはり中心は1次対策にすべきです。

話がそれてしまいましたので、そろそろ企業経営理論のお話をします。

■2次の学習はしなくていい!でも2次を意識せよ!!

先ほど一部の方を除いて2次対策はこの時期はしなくてもいい!と申しました。つまり、今の時期には事例演習や2次の過去問をする必要がないということです。
しかし、1次で学んだことが2次に直結する部分はかなり多くあります。ですから、2次のことを全く無視するのではなく、2次を意識しながら1次の学習を行うべきです。
特に「企業経営理論」は「財務・会計」と同じくらい2次を意識した学習が必要となります。
なぜなら「企業経営理論」の学習内容は、2次試験の出題内容と最も密接なかかわりがあるからです。
企業経営理論は、2次試験の事例I、事例IIと関連があるとよく言われますが、実際は全ての事例と関連します

というのは、経営戦略に関しては全ての事例に共通して問われるからです


ですから企業経営理論の中でも特に「経営戦略」の章は非常に重要なんです!

「経営戦略」は特に全体像や流れを抑えてください。

まずは「経営理念⇒企業戦略⇒事業戦略⇒機能戦略」の全体像をつかんで、いつでも引き出せるようにし、次に各戦略は具体的な内容を抑えてください。
例えば、企業戦略は全社的な戦略であるので、企業のドメインの 決定や、PPM分析で経営資源の配分を決定、成長戦略を策定する。機能戦略は企業の業務ごとの戦略(人事戦略、財務戦略、生産戦略、開発戦略等)など、どの戦略がどのようなことをするのかゴチャゴチャならず、頭の中で整理できるようにしてください。

マインドマップや体系図を作成して、流れを把握するのがベストですが、TACのテキストは各章のはじめに体系図が記載されているので

これをしっかりと目に焼き付けるのもいいかもしれません(手抜きな私も昨年は自分では作成せず、テキストの体系図を活用しました。)

次に、各章の体系図の下に「本章のポイント!」という欄があり、「経営戦略とは何か」「製品=市場マトリックスとは何か」など問題が記載されています。
これらの問いに、(頭の中で構わないので)答えられるようにして下さい。

これらを行っておくと1次対策だけでなく、2次試験でも大いに役立ちます。要するに一石二鳥ってことです!

■フレームワーク・切り口を頭に叩き込む

TACのテキストには2次試験に特に関連する章や項目には☆マークがついていると思います。
私は昨年の今の時期辺りから、2次を意識しながら、これらの☆マークが付いている章に出てくるフレームワークや切り口を頭に叩き込みました。
SWOT分析、3C、ドメイン・コンセプト、成長ベクトル、競走優位の戦略、5F、バリューチェーン等々。

2次試験は与件文を読み、事例企業の強みや問題点・課題を見つけ、論理的思考を駆使して解決策を導く試験です。
これらのフレームワークを暗記しパターンを覚えることで通用する試験ではありませんし、フレームワークをぴったり当てはめれば解けるような単純な試験ではないです。
また、無理やりフレームワークに押し込めた解答を作ってしまうことなどは論外です。

でも、私の考えでは引き出しとして多くのフレームワークや切り口を持っておくと、やっぱりプラスであることは間違いないと思います。
解答する際に抜けや漏れが少なくなったり、多面的な分析ができるようになるので、得点アップにつながる可能性が高まりますし、切り口が明確であれば、一貫性ある解答につながります。

平成20年度事例IIの第3問を例にとります。この年は老舗の温泉旅館の事例でした。第3問はB社の4代目経営者の拡大構想にマーケティング戦略上、どのような問題があるのか2つ答える問題でした。

ここで「マーケティングの4P」を瞬時に引き出せた人は、この問題ービス面、価格面、販売促進面など様々な視点から迅速に考えられたでしょう。しかし、「マーケティングの4P」を知らない人は、価格だけの視点から答えたり、あるいは「旅館拡大のための資金が不足している。」とか全くピントのずれた解答になるかもしれません(笑)。

私の場合、フレームワークの覚え方はごろ合わせなどではなく、自分の勤務先の会社にあてはめることで覚えました。

皆さんも自分の勤務先の会社を例に、SWOT分析、3C、5F、バリューチェーンなどを分析し問題点や課題を挙げてみてください。

それにこのやり方のもう一つの利点、それは勤務時間中に堂々と作業ができることですhappy01
勤務時間中に自社の分析をし会社に貢献しながら、実は診断士の勉強もできてしまう!素晴らしいです!
他にも日経新聞の記事に出てくる話題の企業(トヨタとホンダの比較やソニーとサムスンの比較等)をケーススタディとして分析するのも面白いと思います。
普通に用語を暗記するより、はるかに記憶に残ると思いますし、2次試験に直結した力をつけることができ、さらには合格後の実務補習や診断活動を行う上でも武器になります。
色々と試して、楽しみながら 勉強してください。

それでは、本日はここまで。

by アックル


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