【永久保存版】令和3年度_事例Ⅲ:趣旨とふぞろいで再現答案分析(開示得点:72/71/46) ~合格答案のポイントを探る~ byリット

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リット
リット

さてさて、本日は道場勉強会開催ですね。
参加予定の方は宜しくお願い致します!
それでは本編に参りましょう!
事例分析シリーズ最終回、今日は事例Ⅲのカバンです!

前回の事例Ⅰはここから、事例Ⅱはここから飛んでね!
例によって、中々の文字数だよ!
今回も、時間の無い方はぜひブックマークしておいてね🐰

きなお
きなお

…という訳で、3回シリーズ(事例Ⅰ~Ⅲ)でお届けする『事例研究シリーズ』もいよいよラストとなりました!令和3年度の事例Ⅲをお届けします。

このシリーズは、説明不要の道場レジェンド記事、だいまつさんの超高得点シリーズの流れを汲んでいます。
↓のレジェンド記事もぜひご覧ください!

だいまつさんの超高得点シリーズでは超高得点・ボーダーライン・ボーダー下の再現答案を元に比較して分析をされています。
今回のシリーズでは道場13代目の再現答案から、僕がピックアップした再現答案を元に分析を行います。
そのため、だいまつさんのシリーズとは若干方向性が変わることをご了承下さい。

当シリーズでは「事例攻略の鍵(と思われるポイント)を探っていこう」というテーマで、公式から発表されている各事例ごとの趣旨と、解答を作る上での【観点】を軸に分析を進めていきます。

なので、今回の事例分析では趣旨に沿ってなかったら事故扱いとする感じです。
そして【観点】趣旨に合わせた解答を行う上で、それを構成する要素(採点項目)として考えていきますので、ご了承下さい。
※なお、観点については今回も『ふぞろい』シリーズを参考にしています(ふぞろい15、コレクションのつもりで買ったけど大活躍!でも今回で役割を終えるかな…
)

当然ながら、事例分析の方法や観点は人それぞれです。
なので、今回の方法が必ず正しい訳ではありませんが、ひとつの分析方法としてご覧頂ければ幸いです。

一言でいうと、今回の記事は…

リット
リット

僕(リット)の視点で再現答案を分析してみたよ!
公式の【趣旨】とふぞろいの【観点】を参考にしてるよ!

趣旨】やふぞろいを使った自己採点の方法の参考にもなると思うので、良かったら皆も試してみてね!

きなお
きなお

今回も、思いっきり令和3年度の事例Ⅲのネタバレになっちゃうので、直前の問題を温存したい方はブックマークだけお願い致します!
必ず一度は解いてから以下の記事を確認して見て下さいね!

解答者紹介

まずは今回の再現答案分析に協力いただいた13代目メンバーをご紹介!

にに(R03事例Ⅲ:開示72点)

にに
にに

言わずと知れた一次得点580のにじませ王子!
事例Ⅲ道場トップ!

まん(R03事例Ⅲ:開示71点)

まん
まん

再び登場、ゴロ合わせの魔術師!
最近は熱血キャラも手に入れました!

リット(R03事例Ⅲ:開示46点)

リット
リット

やってしまった46点!今回のフルボッコ担当です。
これでも、令和2年は71だったんすよ

きなお
きなお

と、こんなメンバーでお送り致します!
メンバーへは再現答案の使用について事前にOK頂いています!
事例Ⅲを解説しちゃいけない点数取ってるやつが書いてるけど、記事はめっちゃ調べながら書いてるから勘弁してやってね!

R03_事例Ⅲの全体像

事例Ⅲは事例ⅠやⅡと異なり社長が何人も出てくるケースはあまり見られません。
代わりに「できること」が増えたり、工場が増えたり減ったりすることが多いです。
時制表現に気を付けて見ていきましょう!

今回のR03事例Ⅲの流れを、時系列で示したものが以下になります。
例によって、試験中にこんなもん書いている余裕はありません。

練習時や見直しの際には、多少時間を掛けてでも時系列イメージを作ってみると、理解が深まりますのでお薦めですよ!

基本の流れは、X社の下請け一本でそれなりにやれていた。一貫受託できる様になって取引量増えて良い感じ!
安い外国の企業にX社の受注を取られてピンチ!

これを機に他のバッグメーカーと取引を増やそう。
でも単価低いな…なんとかならんか。
そうだ、デザイン部門を作って自社ブランド作ればええんや!

取引の無かったバッグメーカーからも引き合いが来てええ感じやで!
…というのが与件文の状況です。

それでは、各問題の再現答案を比べていきましょう!

第1問

【第1問】(20点)
革製バッグ業界における C 社の(a)強みと(b)弱みを、それぞれ 40 字以内で述べよ。

【趣旨】C社の事業内容を把握し、革製バッグ業界における C 社の強みと弱みを分析する能力を問う問題である。

ストレートな分析問題です。
この手の問題は文字数が少なく(強みと弱みそれぞれ40字)、与件抜き出し型のため受験生によって差が付きにくい問題です。
落とすわけには行きません!
40文字のため1要素15文字として、2~3要素が目安となります。

また、事例Ⅲのパターンとして多いのは最終問題が未来に向かっての助言問題。
令和3年度もこの例に漏れず、最終問題が助言です。

そして、最終問題で問われる「問題点を解消するための課題」でC社の強みを使うことが多いです。
なので、第1問と最終問題は基本的にリンクするものとしてセットで考えておく必要があります。
場合によってはこの第1問(強みと弱み)はいったんパスして、他の問題から逆算して解答するのもアリです。

それでは再現答案を見ていきましょう。
今回は3人分の強みと弱みを、一気に比較していきます。

[強み]

★にに:72 → ①熟練職人による縫製・仕上げの技術力②一貫受託生産体制③製品デザイン部門の保有。
★まん:71 → 熟練職人の高い手縫い技術力、一貫受託生産体制有する事、自社ブランドの企画・開発力。
★リット:46 → 強みは①デザインから縫製までの一貫受託生産が可能②高い技術力と生産量がある

いずれも要素は3つ。
ににが「職人(技術力)」「一貫生産体制」「デザイン」、まんが「職人(技術力)」「一貫生産体制」「デザイン」、僕が「一貫生産体制」「技術力」「生産量」をそれぞれ挙げています。

まず注目すべきは「一貫生産体制」について3人とも共通で挙げていること。
事例Ⅲをこなしている方だと覚えがあると思うのですが、実は「一貫生産体制」は事例Ⅲで強みとして挙げられることの多い要素です。

事例Ⅲは「生産/技術」がテーマとなっており、製造業をベースにしています。
製造業で中小企業が大企業と戦うには品質で勝負するしかなく、付加価値をつける必要があります。
そして、付加価値を付けるのに都合が良い要素が…一貫生産体制、という訳です。

量じゃ勝てないので質で勝負、みたいな感じですね。
その点では僕の解答で「生産量」を挙げているのはいただけない。

「にに」と「まん」の解答が完全に一致しており、いずれも付加価値を付けるための要素が取り上げられているのが流石です。

[弱み]

★にに:72 → 製品デザイン部門の企画・開発経験が少ないこと、自社ブランド製品の欠品や過剰在庫。
★まん:71 → 熟練職人退職に伴う若手職人の育成不足、手縫い技術が属人的、新製品の企画・開発経験不足。
★リット:46 → 弱みは①低価格品が多く収益性が低い②X社へ依存が強く売り手の交渉力が低い

要素は2~3つ。
ににが「経験不足」「欠品」「在庫」、まんが「若手不足」「属人化」「経験不足」、僕が「収益性の低さ」「X社への依存」をそれぞれ挙げています。

「にに」と「まん」が「経験不足」を取り上げています。
与件文で「製品デザイン部門には新製品の企画・開発経験が少ないことに不安」と明記があり、出題者からのヒントを逃さなかったものと思われます。

え?僕ですか? 逃したから46点なんです…

加点項目としては、まんの挙げている「若手不足」「属人的」も与件から読み取れる内容ですし、ににの「欠品」「在庫」についても在庫管理が適切でないという事例Ⅲでよくあるパターンをしっかり押さえています。

え?僕ですか?
「収益性」はともかく、「X社への依存」は設問の制約条件「革製バッグ業界における」を無視していますね。
だから46t(略)

第1問 攻略の鍵と思われるポイント

与件から抜き出せる項目は見落とさない!
制約条件「革製バッグ業界における」を意識する
・後続の問題で強みを使うパターンがあるので、後続で使った要素を取り上げる(逆算方式)もアリ

第2問

【第2問】(30点)
バッグメーカーからの受託生産品の製造工程について、効率化を進める上で必要な(a)課題 2 つを 20 字以内で挙げ、それぞれの(b)対応策を 80 字以内で助言せよ。

【趣旨】C社の受託製品の受注生産工程について、効率化を進める上で必要な課題を整理し、その対応策を助言する能力を問う問題である。

A:受託製品の受注生産工程
B:効率化の課題と対応策

事例Ⅲと言えば、「計画→統制→実行」の3ステップが有名です。
そして、効率化の視点では「DRINK」というフレームワークが有名ですね。

:データベース
:リアルタイム
:一元管理
:ネットワーク
:共有

事例Ⅲの場合、企業の問題点や課題、効率化の課題は大抵がこの「DRINK」に集約されます。
非常に便利なフレームワークになりますので、ぜひ覚えておいてくださいね!

また、「標準化→マニュアル化→OJT」という流れも事例Ⅲでは鉄板です。
困ったときはこの2つを使えないか確認する癖を付けましょう!

【観点】今回は加点対象が広範囲に渡るため、課題と対応策の因果関係と「DRINK」、「標準化→マニュアル化→OJT」の視点を中心に整合性を確認。

それでは、【趣旨】A~B、【観点】に沿って3人の再現答案を見ていきましょう。

にに(R03事例Ⅲ:開示72点)

[課題1]
作業者に割り当てられる作業の差の解消。

[対応策1]
①作業を標準化・マニュアル化し、OJT等の教育によって熟練度の差をなくすこと
②部分縫製から全体縫製まで、順を追って教育するプログラムを組み、教育すること。

◆A:受託製品の受注生産工程
◆B:効率化の課題と対応策

【課題】
・作業の差の解消

【対応策】
・標準化、マニュアル化、OJT
・教育プログラムの作成

趣旨のA・Bは共に満たしていますね。
受託製品の効率化についての言及になっています。

作業配分の差については与件から、熟練者と若手、また工程ごとにも作業量に差があることが読み取れます。
対応策についても事例Ⅲの鉄板である「標準化→マニュアル化→OJT」を使い、教育プログラムの作成まで踏み込んだ解答になっています。

上手くやっているなと思ったのは「(熟練者の作業工程を)マニュアル化して(若手に)OJT」を、「熟練度の差をなくす」で纏めていることです。
普通に「熟練者の~」や「若手に~」と入れる場合は恐らく文字数が足りなくなるはずなんです。

ただ、基本に忠実に60点を取りに行くなら「熟練者の~」や「若手に~」と、対象を明記する方が安全かなと思います。
このあたりは皆さんの学習状況を踏まえて、試験戦略を決めてみてくださいねー!

[課題2]
熟練職人の縫製作業時間を確保すること。

[対応策2]
①受託生産品と自社ブランド品の生産計画を一元化して立案すること
②修理作業の専任者を設置し、修理作業の負荷が縫製工程に影響しないようにすること。

◆A:受託製品の受注生産工程
◆B:効率化の課題と対応策

【課題】
・熟練職人の時間確保

【対応策】
・配置の見直し
・熟練職人の負担軽減

こちらも趣旨のA・Bは共に満たしています。
受託製品の効率化についての言及になっています。
因果関係についても対応策がどちらも「熟練職人の時間確保」に繋がっており問題なさそうに見えます。

ここからはいちゃもんになるのですが、これ単体だと問題無い様に見えるんです。
ただ、2つの解答を合わせてみるとちょっと気になります。

[課題1]作業者に割り当てられる作業の差の解消
[課題2]熟練職人の縫製作業時間を確保すること。

僕の性格がひん曲がってるからなのかもしれませんが、同じ様な内容を言っている様に見えます。
熟練者への割り当てが多いのが与件から読み取れるため、「作業の平準化」という意味で同ジャンルと捉えられるリスクがある様に思いました。

ここのテーマは「効率化」で、事例Ⅲでも定番の問題です。
このテーマには他にも「ロット適正化」「在庫管理徹底」など鉄板系がいくつもあるので、多面的な解答という意味でも、明らかに別ジャンルと分かる内容の方がリスク分散になっていいのかなと思いました。

まん(R03事例Ⅲ:開示71点)

[課題1]
小ロット案件のロットサイズ適正化

[対応策1]
①繰り返し受注品のロットサイズ見直しを図り過剰在庫抑制を図る事、
②熟練職人から若手職人へのノウハウ承継、作業標準化・マニュアル化図り作業効率化。

◆A:受託製品の受注生産工程
◆B:効率化の課題と対応策

【課題】
・ロットサイズ適正化

【対応策】
・ロットサイズ見直し → 過剰在庫抑制(効果)
・ノウハウ承継 → 作業効率化(効果)
・作業標準化 → 作業効率化(効果)
・マニュアル化 → 作業効率化(効果)

趣旨のA・Bは共に満たしています。
受託製品の効率化についての言及になっていますね。

ただ、ちょっと気になるのが課題と対応策の因果関係。
まず対応策の部分だけを切り出してみましょう。

「熟練職人から若手職人へのノウハウ承継 → 作業効率化
「作業標準化・マニュアル化 → 作業効率化

ここだけ見ると、多分そうなんです。
どちらも効率化に繋がっています。

では次に、対応策の前半と課題を繋げてみましょう。

熟練職人から若手職人へのノウハウ承継 → ロットサイズ適正化
「作業標準化・マニュアル化 → ロットサイズ適正化

下はOKかなと思うのですが、上が若干怪しく感じます。
ロットサイズを管理しているのは生産管理担当者で、熟練職人ではありません。
ここを繋げてしまうと、熟練職人がロットサイズを決めている様な感じに曲解される可能性があるのかも…と感じます。

対応策は課題を解決するための手段、ということを考えると「ロットサイズ適正化」に対しての解決策は「見直しサイクルの短縮」「需要予測の精度向上」などを挙げても良かったのかなと思いました。

[課題2]
生産計画の精緻化と一元管理

[対応策2]
①月1回作成の生産計画の立案頻度を向上し短サイクル化を図り生産リードタイム短縮、
②資材発注・在庫管理情報を一元管理し共有化図る事で納品リードタイム短縮図る。

◆A:受託製品の受注生産工程
◆B:効率化の課題と対応策

【課題】
・生産計画の精緻化
・一元管理

【対応策】
・生産計画の立案頻度を向上 → 生産リードタイム短縮(効果)
・情報を一元管理、共有化 → 納品リードタイム短縮(効果)

趣旨のA・Bは共に満たしていますね。
受託製品の効率化についての言及になっています。

個人的にこの解答はめっちゃ好きです。

「生産計画の立案頻度を向上(対応策) → 生産計画の精緻化(課題)」
「情報を一元管理、共有化(対応策) → 一元管理(課題)」

と綺麗にそれぞれが繋がり、さらに対応策の効果部分を「リードタイム短縮」で纏めずに「生産」「納品」それぞれに分けて多面的に解答している点がすごく好きです。
ふぞろいの加点項目では「リードタイム短縮」で留められていましたが、個人的にはここで「+1」ずつ位貰ってるんじゃないかと思っています。

リット(R03事例Ⅲ:開示46点)

[課題1]
受発注窓口の一元化により情報共有を進める

[対応策1]
①受発注業に必要な情報をDB化しリアルタイム共有する仕組みを作る。
②計画立案のサイクルを早め適切に見直し、生産統制を行うことでリードタイムの短縮を図る。

◆A:受託製品の受注生産工程
◆B:効率化の課題と対応策

【課題】
・一元化により情報共有

【対応策】
・DB化しリアルタイム共有
・計画立案のサイクルを早め → リードタイムの短縮を(効果)
・生産統制 → リードタイムの短縮を(効果)

46点でしたけど、意外と趣旨も踏まえて、事例Ⅲの鉄板「DRINK」の観点も入れていました。
ただ、「受発注窓口の」は必要なかったかもしれません。

ここで求められているのは効率化の課題と対応策です。
どちらかと言えば効果が高いのは「②計画立案のサイクルを早め適切に見直し、生産統制を行うことでリードタイムの短縮を図る。」の方になるので、課題もそれに合わせて「生産計画に必要な情報の一元化…」としておいた方が無難だったかなと思います。
もしくは「受発注窓口」に絞らず「必要な情報の一元化」あたりで濁しても良かったかもしれません。

解答に使える文字数が少ない場合、詳しく伝えようとするとミスった時に痛いです。
文字数によって、どこまで踏み込んだ解答をするか、その場で調整できるだけの練習を重ねましょう!
(あ、僕ですか?出来なかったから事例Ⅲ46点なんです…)

[課題2]
ロットサイズを見直し適切な在庫管理を行う

[対応策2]
①受注量に応じた生産ロットに設定し②生産情報のリアルタイム連携で情報をリッチ化③全体最適となる精度の高い計画を立てると共に短サイクルでの見直しを行う。

◆A:受託製品の受注生産工程
◆B:効率化の課題と対応策

こっちは大丈夫そうですね。
ベッタベタな事例Ⅲっぽい解答になっていますので特に言うべきことはありません!

第2問 攻略の鍵と思われるポイント

課題と対応策は因果で繋がる様に解答する!
・複数の解答を求められるときは極力別ジャンルで回答することで多面的解答を目指そう!
文字数によって曖昧な表現で濁すか具体化して加点を狙うかを検討!

第3問

【第3問】(20点)
C 社社長は、自社ブランド製品の開発強化を検討している。
この計画を実現するための製品企画面と生産面の課題を 120 字以内で述べよ。

【趣旨】C 社自社ブランド製品の開発強化の計画を実現するために必要となる製品企画面と生産面の課題について、助言する能力を問う問題である。

◆A:自社ブランド製品の開発強化

【観点】●B:製品企画面の課題
●C:生産面の課題

C社の目指す、自社ブランドの拡大に向けての課題になります。
設問で「製品企画面」「生産面」とそれぞれ指定があるため、どちらかに偏らない様に満遍なく要素を拾う必要があります。

今回は120文字制限のため、1要素30文字として4つ。
「製品企画面」「生産面」それぞれ2つ程度の要素を挙げるのが無難です。

それでは、再現答案を見ていきましょう。

にに(R03事例Ⅲ:開示72点)※分かりやすくするため再現答案に番号を振って(変更して)います

課題は、
製品企画面で、
①自社ウェブサイトにアンケートを設置し、
②ニーズを収集して企画・開発のノウハウを獲得すること。
生産面で
③受注予測の精度を向上させ、欠品や過剰在庫をなくすこと
④資材発注管理を徹底し、資材の欠品をなくすこと。

◆A:自社ブランド製品の開発強化

自社ブランド製品への助言になっていますね。
問題文の「自社ブランド製品の」を見落とすと一撃でアウトになるのでご注意を!
事例Ⅲまで来ると疲労が溜まって、言い方は悪いですが頭がサボりだします。
疲れているときほど丁寧に行きましょう!甘いものを摂るのも効果的ですよ!

●B:製品企画面の課題

→①アンケートを設置(因)
→②ニーズを収集(因)
→②企画・開発のノウハウを獲得(果)

●C:生産面の課題

→③受注予測の精度を向上(因)
→③欠品や過剰在庫をなくす(果)
→④資材発注管理を徹底(因)
→④資材の欠品をなくす(果)

製品企画面については、与件文に思いっきり「企画・開発経験がない」と書かれているので今回はもうどうかんがえてもそれですね(笑)
アンケートをどうやってとるかについて「インターネット」などの具体例を入れる、くらいしかいちゃもんが思いつきません。

次に生産面については受注予想と資材発注管理で在庫過剰と欠品を無くす、という、これもまた分かりやすい因果で繋がった解答になっています。
「③欠品」「④資材の欠品」となっており、おそらく③は製品④は資材で分けたものと思われます。

受注予測の精度を向上資材発注管理を徹底することで商品や資材の在庫過剰と欠品を防ぐ」と纏めてしまってもいいかもしれません。

ににの解答がすごいなと思うのは、問題1と絡めている点です。
【第1問】弱み:製品デザイン部門の企画・開発経験が少ないこと、自社ブランド製品の欠品や過剰在庫。

・弱み:「製品デザイン部門の企画・開発経験が少ない
→製品企画面の課題:「②企画・開発のノウハウを獲得

・弱み:「自社ブランド製品の欠品や過剰在庫
→生産面の課題:「③欠品や過剰在庫をなくす」「④資材の欠品をなくす

完璧にリンクしています。
意識していないと、ここまできっちり合わせられません。
各設問の繋がりは加点項目になるか不明と言われていますが、僕は関係あると思っています。

まん(R03事例Ⅲ:開示71点)※分かりやすくするため再現答案に番号を振って(変更して)います

製品企画面では、
①オンライン販売情報等活用し
②製品デザイン部門のニーズ収集力を強化し
③新製品の企画・開発力を強化する事。

生産面では
①熟練職人のノウハウを標準化・マニュアル化し形式知化を図り、
②OJTにより若手職人育成を図り技術力強化を図る事。

◆A:自社ブランド製品の開発強化

まんの解答も自社ブランド製品への助言になっています。

●B:製品企画面の課題

→①オンライン販売情報等活用(因)
→②ニーズ収集力を強化し(因)
→③新製品の企画・開発力を強化(果)

「にに」と同様に「新製品の企画・開発力」を挙げていますね。
オンラインの販売情報活用 → ニーズ収集力強化 → 企画・開発力強化、と時系列も完璧です。

●C:生産面の課題

→①熟練職人のノウハウを標準化・マニュアル化
→②OJTにより若手職人育成を図り技術力強化

まんも、第一問の弱みとしっかり合わせています。
【第1問】熟練職人退職に伴う若手職人の育成不足、手縫い技術が属人的、新製品の企画・開発経験不足。

・弱み:「熟練職人退職に伴う若手職人の育成不足
→製品企画面の課題:「熟練職人のノウハウを標準化・マニュアル化し形式知化」「OJTにより若手職人育成

・弱み:「新製品の企画・開発経験不足
→生産面の課題:「③新製品の企画・開発力を強化

流石ですね。

さて、僕が個人的に思うこととして…
生産面の課題として出題者が一番取り上げて欲しかったのは、まんの挙げている「技術承継」だったのではないかと思います。
理由としては、与件文にまともに「熟練職人の高齢化」「引退」と記載があり、もうどっからどう考えても「これどこかで使ってね」のサインにしか見えません。

ただ、技術承継絡みの施策については第2問や第4問でも使えなくはないため、どこで使うか迷った人は多かったのではないでしょうか。
個人的には第3問と考えているのですが、皆さんはいかがでしょうか?

リット(R03事例Ⅲ:開示46点)

製品企画面では
①自社ブランド製品を増やし
②デザイン部門が新製品を企画、開発する経験の機会を設ける。

生産面では
①計画精度の向上により在庫管理を適正化
②欠品や過剰在庫を防ぎ、機会損失や在庫管理による収益の圧迫を避ける。

◆A:自社ブランド製品の開発強化

ちゃんと自社ブランドの話になっていますね。
ほっと一安心…

●B:製品企画面の課題

→①自社ブランド製品を増やし
→②デザイン部門が新製品を企画、開発する経験の機会を設ける

●C:生産面の課題

→①計画精度の向上(因)
→①在庫管理を適正化(果)
→②機会損失や在庫管理による収益の圧迫を避ける

うーん、アウトですね。
そもそもアウトなのが「①自社ブランド製品を増やし」の部分です。

開発強化ってことはそもそも機会に恵まれてない(売れてない)のにどうやって作るの?って話になります。
生産面の方も、計画精度や在庫管理は加点対象になったかもしれませんが、優先度は「技術承継」が上に来ると思います。

与件をちゃんと読んでいないとこうなる、という見本の様な感じになっちゃいました。
リベンジしたい…

第3問 攻略の鍵と思われるポイント

・他の設問(今回の場合は第一問)とリンクできる内容があれば繋がりを意識して解答する
作問者からのヒント(わざとらしい表現、やたら強い表現)は解答の優先順位を上げる

第4問

【第4問】(30点)
C 社社長は、直営店事業を展開する上で、自社ブランド製品を熟練職人の手作りで高級感を出すか、それとも若手職人も含めた分業化と標準化を進めて自社ブランド製品のアイテム数を増やすか、悩んでいる。
C 社の経営資源を有効に活用し、最大の効果を得るためには、どちらを選び、どのように対応するべきか、中小企業診断士として 140字以内で助言せよ。

【趣旨】直営店事業を計画している C 社が、経営資源を有効に活用し、最大の効果を得るための自社ブランド製品戦略とそのための社内対応について、助言する能力を問う問題である。

A:経営資源を有効に活用 → 第1問で取り上げた「強み」を意識
B:自社ブランド製品戦略 → 「高級感」or「アイテム増」

いよいよ最終の助言問題です。
過去にも見られた「選択式」の問題。

今回は「熟練職人の手作りで高級感」=高付加価値路線か、「自社ブランド製品のアイテム数を増やす」=効率化路線かの選択となります。
過去の事例を見る限りは、どちらを選んでも即終了というパターンは無さそうです。

どちらかと言えば、解答がこれまでの問題で取り上げたC社の「強み」にリンクしており、因果関係がしっかりしている場合は加点に繋がるのではないか、というのが大多数の見方です。

ふぞろいの観点は主に以下の3つになります。
先ほどの趣旨を満たす解答を、以下の観点で作り上げていくことになります。

【観点】C:戦略(高付加価値路線/効率化路線)
D:C社の経営資源に言及(特に強み)
E:効果

それでは、【趣旨】A~B、【観点】C~Eに沿って3人の再現答案を見ていきましょう。

にに(R03事例Ⅲ:開示72点)※分かりやすくするため、再現答案に無かった番号を振っています

①熟練職人の手作りによる高級感を訴求すべき。
対応策は
②熟練職人が持つ技術や知識をマニュアル化し、作業者教育を行い作業者のレベル差をなくす
③OJTにより、若手職人に一人で製品化するために必要な製造全体の技術を習得させる。
④以上で1人の職人がすべて担当していることを訴求し高付加価値化。

◆A:経営資源を有効に活用
◆B:「高級感」or「アイテム増」

ににが強みとして第1問で挙げたものをパーツとして使っていきます。
ににが選択した路線は「高級感」ですね。

●C:戦略(高付加価値路線/効率化路線)明記

→①熟練職人の手作りによる高級感

●D:C社の経営資源に言及(特に強み)

→②熟練職人が持つ技術や知識をマニュアル化 ※強み:①熟練職人の技術力とリンク
→②作業者教育
→③OJT
→④1人の職人がすべて担当していることを訴求

【第1問】強み:①熟練職人による縫製・仕上げの技術力②一貫受託生産体制③製品デザイン部門の保有。

●E:効果

→②作業者のレベル差をなくす
→③若手職人に技術を習得させる
→④高付加価値化

高級感路線の場合は熟練職人が鍵となります。
ににの解答でも熟練職人の持つスキルを社内へ広めたり、一人で作業が完結していることをむしろ売りにする提案を行っています。

この解答でいいなと思ったのは、解答に一貫性があることです。
「④1人の職人がすべて担当していることを訴求」としており、これは熟練職人が一人で作業を行うことを指しています。
そして、熟練職人が一人で作業を行うこと自体を付加価値としてアピールすることで高級路線でいこう、という提案。

なので、これを未来に繋げる様に「若手職人に一人で製品化するために必要な製造全体の技術を習得させる」と書いているのがホントにすごいなと思いました。

 →熟練職人が一人で作ってます
未来若手も一人で作ってます(この状態を目指せと言っている)

で、この状態にするために「①マニュアル化」「②作業者教育」「③OJT」をする、と。
すごく説得力があります。
僕も事例Ⅲで、こういう解答したかったなぁ…

まん(R03事例Ⅲ:開示71点)※分かりやすくするため、再現答案に無かった番号を振っています

①若手職人の分業化・標準化による自社ブラント製品のアイテム数増加を提案する。

対応は、
②デザイン部門の企画・開発力を強化し、
③製造部門の熟練職人から若手職人へのノウハウ承継を行い、
④永く愛着持ち使える新製品を開発し
⑤アイテム数を増やし高付加価値化図る。
⑥また、修理対応もする事で高付加価値化図る。

◆A:経営資源を有効に活用
◆B:「高級感」

まんが強みとして第1問で挙げたものをパーツとして使っていきます。
まんが選択した路線は「アイテム増」です。ににと選択が異なりますね!

●C:戦略(高付加価値路線/効率化路線)明記

→①アイテム数増加を提案する。

●D:C社の経営資源に言及(特に強み)

→②デザイン部門の企画・開発力を強化 ※強み:自社ブランドの企画・開発力にリンク
→③製造部門の熟練職人から若手職人へのノウハウ承継 ※強み:熟練職人の高い手縫い技術力にリンク
→④永く愛着持ち使える新製品を開発
→⑤アイテム数を増やし
→⑥修理対応もする

【第1問】強み:①熟練職人の高い手縫い技術力、一貫受託生産体制有する事、自社ブランドの企画・開発力

●E:効果

→⑥高付加価値化

さきほどの「にに」と異なり、まんは「アイテム増」路線。
こちらでキーになるのは作業効率化です。
作業量が増えるので、その分を効率化で何とかしましょう、という方向性ですね。

まんが挙げた対応策は全部で5つ。
・②デザイン部門の企画・開発力を強化
・③ノウハウ承継
・④永く愛着持ち使える新製品を開発
・⑤アイテム数を増やし
・⑥修理対応

全て「効果」で挙げた「高付加価値」に繋がっています。
めでたしめでたし…と行きたいところなのですが、ちょっと待ってください。

今回は「高級感」「アイテム増」なので、「高付加価値」はどっちかというと「高級感」の路線じゃないかな…なんて…
「アイテム増」で行く場合は、おそらくですが「効率化」→「コスト削減」→「収益向上」以外に道筋が無い気がします。

恐らくですが、解答時間がほとんどなかったのでは…と思いました。
「⑥また、修理対応もする事で高付加価値化図る」「また」の部分が付け足した感じが出ているのと、「⑤アイテム数を増やし高付加価値化図る」後半部分が被っているためです。
これまでの、まんの解答のレベルを見ると、ここは纏めて解答出来たはずなので、恐らく時間が無かったのかなと。

個人の感想になりますが、事例Ⅲはとにかく時間が足りません。
事例Ⅰ、Ⅱも時間が足りているわけではないのですが(事例Ⅳは時間が足りる方がおかしい)文字数の多い問題が多い様な気がします。
今回の問題だって140文字とか長めですしね。
事例Ⅲはタイムマネジメントが特に重要になりますので、皆さんもお気を付けください!

リット(R03事例Ⅲ:開示46点)※分かりやすくするため再現答案に番号を振って(変更して)います

助言は、
①若手職人を含めた分業と標準化を進め自社ブランド製品を増やすことを提案。

対応は
②熟練職人に若手を数人付けてマイスター制導入により技術承継を図り
③マニュアル化を進め技術を可視化
④最も機械化されている裁断工程を若手が担当する適切な作業配分により効率化し
⑤収益性の向上を図る。

◆A:経営資源を有効に活用
◆B:「高級感」or「アイテム増」

僕が強みとして第1問で挙げたものをパーツとして使っていきます。
僕が選択した路線は「アイテム増」です。

●C:戦略(高付加価値路線/効率化路線)明記

→①自社ブランド製品を増やす

●D:C社の経営資源に言及(特に強み)

→②熟練職人に若手を数人付けてマイスター制導入により技術承継
→③マニュアル化を進め技術を可視化
→④適切な作業配分により効率化

【第1問】強み:強みは①デザインから縫製までの一貫受託生産が可能②高い技術力と生産量がある → 解答と明確なリンク箇所なし

●E:効果

→⑤収益性の向上

さて、僕も「アイテム増」で攻めています。
この問題で議論に上がるのは「高級感」「アイテム増」どちらなの?という点かと思います。

明確な解答はどこにもないのですが、ふぞろいでは「高級感」を重視。
僕も後から考えると「高級感」の方がいいのかなと思いました。

恐らく、「アイテム増」でも因果がしっかりしていればそこそこの点は取れると思います。
ただ、得点を伸ばしやすいのは「高級感」の方だと思います。

根拠は、第2問で効率化が問われている点です。
この第4問、「アイテム増」で行くとどうしても効率化路線で第2問と内容が似通ってしまい、何を書いたらいいのか迷うのではないでしょうか。

同じ効率化という観点で2問とも書いたらダメ、ということはないと思いますが、大問4つのうち2つで効率化がテーマになることがあるかな、と考えると…
個人の感想の域は出ませんが、やはり「高級感」の方が書きやすかったのではないかと思います。

あ、僕の解答の分析でしたね。
効率化の観点ではそこそこ因果を意識して書けていると思うのですが、得点が伸びていないことを考えると「高級感」でいった方が良かったのかなと思います。

第4問 攻略の鍵と思われるポイント

・解答の方向性を2つから選ぶ場合、他の問題とも見比べた上で書きやすい(全問通して多面的な提案になる)方を選ぶと書きやすい!
他問題で「強み」を問われている場合は、ここで使えないか確認しよう!

さいごに

リット
リット

前前回前回に引き続き、R03事例Ⅲの再現答案分析いかがだったでしょうか?
シリーズ最後まで長くてすみません…💦

★ここから↓ ちょっとだけ前回と重複! シリーズ前回の分析記事を既にお読みいただいている場合は飛ばしてくださいねー!★

事例Ⅰの記事でもお伝えしましたが、今回の分析も絶対に正解かと言われるとそんなことは無いと思います。
ただ、二次試験は受験生の皆さん自身が自分で事例を分析し、自分が80分で解答できるだけの解法を作り上げていく試験です。

「解法を育てていく試験」というのがミソで、他人の方法をモロパクリしていても安定した実力は身に付きません。
パクってから如何に自分に合わせてカスタムできるかが勝負です!

解法を練り上げた者の強みは、2年で事例Ⅰ&Ⅱの合計4回の試験で3回も80点オーバーを叩き出している「あらきち」が示してくれています。
とはいえ、あらきちも最初からそこまで完成度の高い解法を作り上げていたわけではありません。

ににも、まんも、僕も、他の道場メンバーや他の合格者の皆さんだって、最初は皆さんと一緒のスタート地点でした。
試験に合格できるだけの解法を作り上げるために必要なのは、自分で事例を解き、徹底的にその結果を分析することです。
泥臭い方法ですが、それが一番の近道だと信じています。

僕は二次試験はほぼ独学(診断士ゼミナールを事例Ⅳだけ使用)でした。
一番困ったのは自己採点で、事例Ⅰ~Ⅲではふぞろいを使ったキーワード採点しかできなかったこと。
そして勉強仲間が居なかったので、効率の悪い方法になっていても誰も指摘してくれなかったことです。

趣旨に沿って真正面から解答したり、キーワードの因果関係を意識したりといった手法に出会い、納得の行く解法に到達したのは二回目の二次試験前でした。
ブログ読者の皆さんには、解法完成までの手順を少しでもショートカットして頂こうとの想いから、今回の事例分析では「自分で採点出来るようになる」というのを意識して記事を作っています

皆さんも事例を解いた後、公式から該当年度の趣旨を探しふぞろい片手に解答を分析してみて下さい。
今回の記事で使っている分析の方法はスマートとは言えませんが、逆に言えば【趣旨】とふぞろいさえあれば誰でもできる方法です。

慣れてきたら自分なりの分析を加え、ブラッシュアップしてみてくださいね。
二次試験終了後のセミナーで「この記事の分析手法はもう卒業したぜ!」という声を頂くのを楽しみに、この記事の筆を置きたいと思います。

★ここまで ↑ 前回と重複!★

最後に、令和3年度の道場13代目のリンクと、にに・まん・僕(リット)の、この時期に是非読んで欲しい記事へのリンクをご紹介しておきます。
二次戦略を練り、事例分析を進める際の材料として、ぜひお使いください!

きなお
きなお

まず、こちらが道場13代目の再現答案一覧(全事例)です!
事例Ⅰ~Ⅳまで全部入ってるよ!

リット
リット

僕からは前回の令和3年度_事例Ⅰ、Ⅱの分析記事と、令和3年度_事例Ⅰ_80分の過ごし方です。
こちらも是非是非、事例分析にお使いくださいねー!

にに
にに

私からは、二次試験のセルフ模試にぜひ使っていただきたい方法のご紹介!
二次試験でキーワードが漏れるときは、一次試験をにじませて下さいね!

まん
まん

事例Ⅲと関わりの深い「運営管理」と事例Ⅲレイヤーだよ!

リット
リット

再現答案分析シリーズはこれでおしまい。
皆さんありがとうございました!
明日は皆の起爆剤「🔥」の出番ですよ!

試験が迫ってきましたね。
エンジン全開!ぶっちぎっていきましょう!

hotman
hotman
きなお
きなお

次回からは通常のブログに戻りますー!
お楽しみにね♪

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【永久保存版】令和3年度_事例Ⅲ:趣旨とふぞろいで再現答案分析(開示得点:72/71/46) ~合格答案のポイントを探る~ byリット”へ3件のコメント

  1. まめこ より:

    事例Ⅲ編公開ありがとうございます。
    早速復習に活用させていただきました!

    レイヤーについての質問です。
    観点が間違っていたらご容赦ください。

    第2問と第3問(生産面)の切り分けに苦戦しました。

    ・設問解釈時点
    第2問 「効率化」→生産性改善レイヤー
    第3問 「生産面」→生産計画(or +生産性改善)レイヤー

    ・解答作成段階
    第2問 主に生産計画レイヤー
    第3問 主に生産性改善レイヤー

    でも第2問の「効率性」という言葉が気になる、、、と最終的に決め打ち出来ず終わりました。

    そして、リットさんの解説で、以下とありますが私もそう思います。
    「生産面の課題として出題者が一番取り上げて欲しかったのは、まんの挙げている「技術承継」だったのではないかと思います。
    理由としては、与件文にまともに「熟練職人の高齢化」「引退」と記載があり、もうどっからどう考えても「これどこかで使ってね」のサインにしか見えません。」

    であるとすると、レイヤーにこだわりすぎず、アイテムで切り分けた場合
    第2問では受託生産品について
    →ふぞろいでは生産計画と現品管理が上位にきているためこの2つに言及
    結局、生産管理レイヤー?→効率化がひっかかる…

    第3問は自社ブランド品について
    生産面では熟練職人から若手への技術伝承の話を書く
    →人の話となると主に生産性改善?標準化マニュアル化…あれ?第2問の設問要求と被る?

    と、モヤモヤしております。

    恐らく自分の中でダブりを許容しつつ何を書くかしっかり決めれば良いのかと思いますが、レイヤーにこだわりすぎているのが原因なのでしょうか?
    一方で、生産計画と生産性改善のレイヤーを外すと完全に事故になる場合もあるのでレイヤーも無視は出来ないとも考えています。

    長くなりましたが、
    ①この問題の切り分け方リットさんなりの解釈
    ②本番を意識した切り分けのプロセス(許容も含めて)
    などあれば教えていただければと思います。

    1. リット より:

      まめこさん
      コメントありがとうございます、リットです。
      ※以下は僕の解き方になります。

      ①この問題の切り分け方

      ・第2問→受託生産品
      ・第3問→自社ブランド品

      と明記があったのでアイテムで切り分けました。
      第2問の設問要求と被るかどうかについては「受託」「自社」で
      そもそもアイテム自体が異なるため多少の被りは許容していました。

      レイヤーについては外すと減点リスクという点については同感です。
      ただ、個人的には「何を作るか」で課題も変わってくると考えています。

      満点を狙う場合はもれなくダブりなくで解答しないといけなくなると思いますが、
      僕の場合は事例Ⅲは60点狙いだったので被りを最初から許容していました。
      その点ではまめこさんの解き方と異なり、
      これで解答になっているかちょっと怪しく、申し訳なく思います。

      ちなみに事例Ⅲは一回目71点、二回目46点だったので
      安定していなかった理由はレイヤー軽視だったのかな…と今では思います。

      ただ、このあたりはレイヤー重視派とそうではない方でも意見が分かれる部分になるかと思います。
      最近はセオリーを外した問題も出てくるようになり、
      意表を突く設問が見られるようになっています。

      生産計画と生産性改善のレイヤーは大事ですが、
      「変な問題も出てくるかも」という心構えは重要になるかと思います。
      近年の問題では、現場での柔軟な対応が必要になってきている印象です。

      1. まめこ より:

        解説いただきありがとうございます!
        仰る通り、レイヤーに拘りすぎる変化球に対応できない可能性もあるので、本番も想定しながら柔軟に考えられるようにしていきます。

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