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2020年7月26日(日)午後

2020年7月29日(水)夜 ← NEW
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11代目一同、全力で頑張ります!

           

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カワサンです。

いよいよ、1次試験まで1週間。

シカゴ・カブス所属のダルビッシュ有投手のツイートです。

今、1次試験や2次試験筆記に向けて勉強されている皆様に、この言葉は意識してほしいです。
例えば、最近のご自身について、以下の3点を振り返ってみて下さい。

①過去問や問題集を解く時、何度も見ているがゆえに、用語の意味や「~である」「~ではない」の表記の違いも確認せずに解いていませんか?

②参考書を見るとき、マーカーを塗っている所を眺めて「これは認識済」と終わっていませんか?

③参考書や問題集の内容を、読み終えた3分後に説明できますか?

1次試験に関しては「追い込み」の時期であり、否応なしに時間をつぎ込む方も多いと思われます。

こで気を付けたいのが、否応なしに時間をつぎ込むがゆえの「やっている感」です。

 

1.「頭を使って練習する」とは

もし試験中に「あ、これ解いたことある問題と同じやつだ!」と(進○ゼミ風に)直面した時、以下のリスク(陽動作戦)にやられてしまう可能性があります。

①「適切な選択肢」と「不適切な選択肢」を選び間違える(練習問題と同じと思いこむ)

②「否定文」と「肯定文」を読み間違える(先を急いでちゃんと読まない)

③平面図に見知らぬ線が1本入っているだけなのに混乱する(図の意味を理解していない)

問題集で「適切なものを選べ」とあっても、本試験で「不適切なものを選べ」と問われる可能性は十分にあります。

「見慣れた問題~♪」と思って、見慣れた用語だけ見てマークすると練習は嘘をつきます。

私は2018年の1次試験で「あ、これ解いたことある問題と同じやつだ!」と(進○ゼミ風に)ウキウキしてしまい、↑の陽動作戦にはまったことがありました。

それで悔しくて、2019年は「適切」「不適切」とか、「~である」「~は無い」とか、「以下」「未満」といったワードには鉛筆で黒丸を付けて、正答を選ぶ際に気を付けていました。

この時期だからこそ愚直に「問題文をしっかり読む」練習をした方がいいです。

特に、問題集を何度も回している方は要注意です。
試験本番に「同じ文章」が出てくる保障なんて一切ありません。

試験本番「あ、これ解いたことある問題と同じやつだ!」と(進○ゼミ風に)なったら、気を付けましょう!!

 

2.体調を整える「練習」、気持ちを安定させる「練習」も

ここ最近は連日、1次試験の当日についてテーマアップしていますが、それだけ当日の準備・動きというのは試験結果を左右するというコトです。

「最近のブログは、試験会場や当日の話題ばかりだな」と思われるかもしれませんが、当日の雰囲気や様子を知っておくのは、知らないよりもアドバンテージという事なんです。

ただ今回はマスク着用受験、会場の選定も例年と異なる、検温の実施など、今までと違うことも何点かあります。何度か登場していますが、HPや受験票記載事項をしっかり確認して、時間に余裕をもって会場に乗り込んで欲しいです。(参考:中小企業診断協会HP

 

(1)当日に発熱!今年は一大事

追い込み時期は特に体調が乱れやすく、健康管理はとても大切です。
今年は特に、試験当日の発熱に気を付けたい所です。

私は、昨年の2次筆記試験の朝に身体がだるくて、検温すると37.3℃ありました
今年だったら、気が気じゃない事態です。練習は嘘をつくどころの話じゃありません。

「当日、試験会場の入口において、全ての受験者について非接触型体温計による検温を実施します。」

37.5度以上の熱のある方につきましては、 感染拡大防止のために必要な措置として受験をお断りすることとします。

と、主催者HPに明記されています。

今年は受験資格も左右する体温管理です。
頑張りすぎて知恵熱なんてこともありますから、今から気を付けておきたい所です。

ちなみに食後は体温がちょっと上がりますから、ご注意くださいご参考)。
不安なら、早めに食事するか、検温後に摂る形にする方が良いと思います。

 

(2)マークを塗りつぶす最中…突然の腹痛が!

これは私が最も恐れていたことです。
過去、簿記2級の試験でやらかしました。

その試験は午後から始まるんですが、昼に「ここ気になってたな~」という試験会場近くのラーメン屋に、初めて寄ったのが失敗でした

お腹が慣れないものを受け入れたおかげで、試験開始後15分ほどで腹痛発症。
白旗を挙げるが如く手を上げて、トイレダッシュ。。。。。
事を済ませて戻りますが、もう時間も過ぎておりモチベーションもガン萎えです。心ここにあらず。

そんな経験があったので、1次試験はかなり気を遣いました。
「3密」ならぬ「3常」ですかねえ。

・「常時」食べなれているものしか口にしない

・「常温」以外の飲食物を口にしない

・「常備薬」少しでも不安になったら口にする

私は上記の通りお腹が弱いので「正露丸」「ストッパ」の2種類を持ち歩いています。

 

(3)試験当日の「ルーティン」を持っていれば、周りに左右されない

メンタルコントロールに関しては、ルーティンを大切にするアスリートが多いですよね。
ラグビーの五郎丸選手、プロ野球ならイチロー選手や前田健太投手あたりがイメージしやすいかと思います。

私も試験前はルーティンを確立してから臨みました。1分間の瞑想です。
後から知りましたが、アップルのスティーブ・ジョブズ氏は毎朝瞑想をして、1日のスイッチを入れていたそうですね。

試験では、解答用紙と問題用紙の配布が終わってから、試験開始まで少しだけ待ち時間が発生します。
その間は待っているだけなので、私はそのスキに1分間だけ瞑想し、集中力を高めていました。
(問題用紙をどんなに眺めたって、第1問が透けて見えることはありません)

目を閉じて、深呼吸して、何も考えない―

今でも、仕事で大切な場面などでやるときがあります。

「これやれば集中力高まる」みたいなルーティンを持っておくだけで、当日のパフォーマンスに大きな影響を与えると私は思います。

瞑想でなくても、

・お守りを握る

・好きな言葉を心の中で唱える(おまじない的に)

・水をひと口飲む

色々、やり方はあります。

ただ、当日いきなりやれば出来るものではないです。「ルーティン」なので習慣化しないとメンタルに効きません。

試験中はテキストや参考書も見られない、いつもと違う場所・雰囲気で受験しなければなりません。

そのような環境でもしっかり結果を出せるために「スイッチボタン」的なルーティンを持っておきたいものです。

 

3.さいごに

受験生で見ると、11代目の道場メンバーは12名中9名が東京地区、あとは大阪、名古屋、広島という構成です。

私は北海道→広島と過ごしてきた者として、

会場の遠方、地方から受験する皆さまを誰よりも応援しています

試験会場に関しては「幕張メッセが遠い」等の話もネット上で見受けられますが、
北陸や四国から受験する方のように、試験会場の日帰り圏「じゃない方」はみんな

京葉線みたいな通勤電車じゃなくて新幹線とか使うんですよー

「ちょっと遠いから前泊」じゃなくて「遠いから前泊マスト」なんですよー

受験料以上に交通費かかるんですよー

と、思っています(きっと)。

別に「遠方の人は大変」とか「東京の人が比較的移動が楽だ」というつもりはありません

全国各地から、一人ひとりの受験生が、それぞれの想いをもって受験する

そこには近いも遠いもありません。結果を出すのみです。

ただ個人的には、地方に生きる皆さんへ特に頑張ってほしいと思っている次第です。

本当にそれだけです。
私は広島地区で受験しましたが、宿代のコストも大して変わらないので、2日間新幹線で往復して受験しました。

端から見れば試験を受けるだけですが、新幹線で移動だなんて田舎の人からしたら一大事です。

1日目の帰り、広島駅のホームでスピテキ片手に自由席に並ぶ同志がいて「自分以外にもたくさんの人が、遠くから受験しているのかも」と思った次第です。

 

最後の最後、受験会場(広島工業大学専門学校)の教室にこんな張り紙がありました。
(今年も広島地区の会場は同じですが、すべての教室に張られているかは不明です)

能力小さい。されど、努力大きい

では、また!

 


☆☆☆☆☆☆☆

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合格に十分な実力発揮の準備

✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ 2次試験の事例研究は進んでいますか?

おはようございます。
べりーです(過去投稿記事はこちらです)。

いよいよ1次試験まで残すところ1カ月、2次試験まで4カ月と少しです。

ギリギリまで粘った中小企業診断士協会が「1次試験をやります宣言」を発出した今、ようやく躊躇なく「試験までの過ごし方」をテーマにした投稿が可能になりました。

今回は「初年度でストレート合格への希望に満ちていた2016年度の自分」「2回目の2次試験で重苦しいプレッシャーと戦いつつ合格を信じていた2018年度の自分」「2次試験に2回失敗しても1次試験再挑戦を諦めなかった2019年度の自分」を振り返りつつ、「当時の自分が今年受験するなら、いま伝えたいのはこんなこと」を書かせていただこうと思います。

時間が惜しい時期なのでご自身が関係するところだけお読み下さい。

 

今年1次試験に初挑戦するあなた(私 ※以下同)へ

初学者にとって最大の強みは超直前期における学習効果の高さです。
初学者の実力は試験直前まで伸びます。しかも、加速度的に伸びます。
道場には「橋げた理論」がありますが、あなたもこれまでの学習により各論点、各科目ごとの知識の柱である「橋げた」を強固にしてきたと思います。
橋げたが強固に構築できると、そう簡単に忘れない、忘れてもすぐに思い出せる状態になれます。初学者はここを目指して下さい。

この時期の学習の進め方は、平日でも1日に3科目以上を並行して学習するようにして科目ごとの切り替えの感覚を養うと共に、橋げたを繋ぐ橋板を渡していき、記憶の劣化に負けないようにその維持に努めて下さい。
ただし1日に何科目も回転していると、いつの間にか「さらーっと流しているだけ」みたいな状態になってしまうことがありますが、ハッキリ言ってそれは時間の無駄です。

いまは学習に時間を費やした分だけ実力UPが見込めると信じて、過去問を「鶏ガラ学習法」で丁寧に消化し尽くして下さい。

また初めて受験するあなたにとって、「一発合格道場」の記事が大いに参考になる筈です。
疑問や質問があったら、記事末尾の「コメント」からどんどん質問してくれれば11代目の投稿者本人や誰か得意なメンバーが答えるので、初学の方でも遠慮なく、コメント欄は活用しまくって下さい。

そして、ここまで来たら今は2次試験のことは一旦忘れて下さい。
2次試験の舞台に立つための夏の戦いは決して楽な勝負ではありません。
ただひたすら1次試験の過去問を回し、鶏ガラ学習で橋げたをより強固にし、先輩たちとの差を詰め、追い抜き、全力でぶっちぎって下さい。

あなた方初学者の前だけに「ストレート合格」への道が真っ直ぐ延びていると信じて、残り1カ月間を全力で走り切るのみです。


出典:時事ドットコム

レース後半に 2.75メートルの歩幅で圧倒的に加速できるのは
現役時のボルト選手と初学のストレート生のみです

 

今年の2次試験(2回目)の挑戦権を入手済みのあなたへ

「まずは1次試験合格者たちの顔触れが揃うまで、悠々高みの見物じゃ」・・・ですか?
きっとそんなことないですよね。今年で言えば、令和元年の2次試験の未合格者約5,000名のうち、何割が1次試験挑戦組に回り、何割が令和2年に2回目の2次試験挑戦権を残したか分かりませんが、令和2年の2次試験が過酷な争いになることはまず間違いないと思います。

この時期、今の私だったら事例Ⅳの問題集に取り組みます。
事例Ⅳは時間を掛けた分だけ実力に跳ね返ってくるからです。
問題集は次の2冊がおススメです。

スッキリわかる 日商簿記1級 工業簿記・原価計算III 直接・CVP・予算実績差異分析編  スッキリわかる 日商簿記1級 工業簿記・原価計算IV 意思決定・特殊論点編

左が「スッキリわかる 日商簿記1級 直接・CVP・予算実績差異分析編」、
右が「スッキリわかる 日商簿記1級 意思決定・特殊論点編」
(どちらもTAC出版開発グループ)です。

この2冊をおススメする理由は「イケカコより圧倒的に分かり易いから」。おべんと君の記事(コチラ)にもある通り非常に好みが分かれるイケカコですが、解説も難解なため取り組むこと自体が目的になりかねず、診断士試験の学習としては「過分な時間」をこの本で溶かす恐れがあります。
私自身、あるブログの紹介でこの2冊に出会いましたが「信じて良かった」の一言に尽きました。

スッキリシリーズを2~3周回しながら、その章と同じ論点の過去問を「タテ解き」する。この反復により「事例Ⅳの第2問、第3問を味方にすべく実力を磨き上げ今からストレート生に追いつかれないだけの圧倒的な実力差をつける戦略です。

    

ちなみに2次試験の事例Ⅳが難化した年は「ストレート生が有利」と言われますが、それは難化年にストレート生がより多く点を取るというより「多年度生が点を落としてしまい差が縮まること」が理由です。

・・・そんなこと、許せますか?
2回目の2次試験で今年は迎え撃つ立場のあなたにとって、去年の自分と同じように短期決戦で臨んでくるストレート生がとても敵わないレベルにまで「事例Ⅳ対策を仕上げる時間は十分にあります。

たとえ事例Ⅳが難化したとしても、たとえ1次試験から2次試験まで例年より1カ月長いためストレート生が更に有利だとしても、簡単に追い抜かされるわけにいきません。
ぜひ牙を磨く期間にして下さい。

また事例Ⅳ以外ですが、通勤電車の中などの隙間時間に、事例Ⅰ~Ⅲの過去問の「設問文」だけを何年分か読んでみて
・どのレイヤーが問われているか
・解答の方向性はどうすべきか
・どういったキーワードを取り入れるべきか(あくまで設問からの推測)
などを考えることで「事例ごとの問われ方」をつかむ訓練をするのもあまり場所を選ばないのでおススメです。この学習法は、7月以降にどこかで書かせていただく予定です。

最後にもう一つ、これは当時の自分に絶対に伝えたいことですが、11代目メンバーに聞くとやはり勉強会は合格への近道と言えるようです。先日タキプロのHPを見たらオンライン(ZOOM)で行われているようですので、ぜひ一度門を叩いてみることをお勧めします。

 

そしてそして、

2次試験に2回敗れて今年1次試験を再挑戦するあなたへ

お気持ちよく理解します。私も2次試験に2度失敗して1次試験から受け直しました(過去記事:2次試験の準備と実力の話 ※長文のためご注意下さい)

図々しい話ですが私も妻もまさか2次試験に2回落ちるとは全く思ってなくて、特に2回目は予備校に通学したこともあり、根拠のない自信と言うか「受からなきゃおかしい」ぐらいな気持ちでした。本試験当日も、よく成功者が書くような「卒業証書をもらいに行ったる」ぐらいなつもりで臨んだ結果、実力も準備も足らず涙をのみました。

私はそこから「しゃーねーな。1次からまたやるか!」と立ち直るまでかなり「心のエネルギー」を使いました。恐らくあなたも同様かと思います。本当によく立ち上がられました。感服します

あなたにとっても1次試験まで残り1カ月です。
学習面でやるべきことは冒頭の初学者の方々と同様であり、ここから1カ月は1次試験に専念するのが肝要かと存じます。

ただ初学者達と大きく違う点としては、過去の受験経験によりあなたはご自身の得手不得手が明確に把握できていると思います。おべんと君が書いた通り(コチラ得意科目を伸ばすこと。そして初年度の私のように苦手科目で足切りを食らわないこと。これだけに注意して下さい。

たとえ総合的に難化年であろうとも、1次試験7科目(資格等による免除があれば6科目以下)でリスク分散しながら得意科目で70点、80点と荒稼ぎし、苦手科目は何とか知識と記憶を振り絞って必ず全ての設問のマークシートを塗りつぶして来て下さい。

1次試験を勝ち抜けたあなたは、新鮮な1次知識が頭にぎっしり詰まった状態で再度2次試験にチャレンジすることになります。去年のあなたより死角がなくなっている可能性が高いのではないでしょうか。

最後に、これから1カ月は超追い込みモードに入られると思いますが、その間も2次試験への3回目のチャレンジ(1次試験突破した前提で 笑)を応援して下さったご家族への感謝だけは、どうかお忘れないようにして下さい。図書館などでの勉強帰りに花束や美味しいスィーツを買って帰られてはいかがでしょうか。

 

・・・ということで上記の全ての立場を経験した身として、1次試験1カ月前の今しかお伝え出来ないことを書かせていただきました。

今年は新型コロナで試験が中止になるかもしれない状況が長引きましたが、試験があると分かった以上、ここからは例年の超直前期と同様に余計なことは考えず学習を進めていただきたい思いです。

この1カ月間の過ごし方は大げさでなく勝敗を左右するでしょう。1次試験だけでなく2次試験にも影響するような差が付きかねず、2次試験 専願の方にとっても重要な1カ月間になると私は考えます。

必ず悔いを残さぬよう、万全の準備と合格に十分な実力を身に着けるための試験対策に励んでいただき、ぜひ栄光を勝ち取って下さい。

 

ここまでが前半です。
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では後半も行ってみましょう!

 

 

今から中小企業政策を暗記する戦略?

ここからはタイトルの後半部分「今から中小企業政策を暗記する戦略?」です。まずはこの科目の直近年度における難易度を振り返りましょう。

一次試験の平均点と科目合格率の推移2020(~令和元年最新版)より抜粋

ご覧の通り、H23年度までは危険な科目だった中小企業経営・政策も、H24年度以降の7年間は平均点が60点前後を推移する「比較的楽勝科目」でした。しかし令和元年は一転して再び難化しました。

その結果、よく言われた「中小企業経営・政策は直前1カ月で十分間に合う」という戦法鵜呑みにはできなくなってきました。

とはいえ「やっぱり直前1カ月で対策することに決めていた方」もいらっしゃることでしょう。

・何か根拠に裏打ちされた自信があるか(模試で上位とか本業でとか)
・何も根拠のない自信があるか(一般的なビジネス知識で十分っしょ)
・そもそも去年の難化なんか知らなかったか(本道場を最近知った)
・やりたくても他で手一杯でとにかく時間が足りなかったか・・・、e.t.c

色々あるとは思いますが、いずれにせよ今から着手しないとあっという間に試験当日となってしまいます。

そこで参考になるか分かりませんが、私が超直前期を中心に隙間時間も活用しながら中小企業政策の知識をどうやって暗記したのかについて、サンプルとして書かせていただきます。

 

効率重視でインプット①:動画

いわずとしれたYouTube動画、「ほらっちチャンネル」が超絶おススメです。

11代目メンバー12名にヒアリングしたところ、「一度も観たことがない&ほとんど観ていない」が4名で、残り8名は全員「よく観ていた」でした。

観たことがない4名のうち3名は「知らなかった、知ったのが直前過ぎた」、1名は「動画に時間を割くのが怖かった(関連動画の誘惑も・・・)&余裕がない」が理由でした。

よく観ていた8名の内、2名は「2周以上観た」とのこと。
次に「何倍速で観たか?」も聞いてみたところ、

【2周以上派】
1周目1倍速で聞いて、2周目1.5倍速&止めながらメモを取った
1周目2倍速で概略を掴み、覚えられない所だけ1.5倍速2周目

【1周派】
1.5倍速でお世話になった
・尺が結構あるから1.25倍速で観た(語呂合わせ最高!メモった)
1倍速でがっつりお世話になった
1倍速で1字1句聞き逃すまいと思って聞いていた
・普段YouTubeは1.5倍速で観るが、しゃべりが上手いので1倍速で観た
・淀みなくお話になるので敢えて0.75倍速で”ながら聴き”できるようにした

でした。満足度の高さが伝わったかと思います。

残り1カ月間の状況で1倍速で聴く時間が確保できるかは人それぞれです。その判断をした上で上記も参考にして下さい。

 

効率重視のインプット②:参考書(サブテキスト)

こちらも定番。何度もおススメしていますが「一発合格まとめシート(後編)」です。

後編は、
①1冊に「経済学・経済政策」「経営情報システム」「経営法務」「中小企業経営・政策」が分かり易いイラストと解説でまとめられている、
②4科目分なのに厚すぎず「1日3科目学習時」に便利(メモを書き込む)、
③メモ一元化により本試験会場に持ち込むファイナルペーパーにもなる、
と3拍子付きの書籍です。

中小企業経営・政策の網羅性とまとめ力の高さは唸るほどです。
「税制」「共済・融資」「計画」「補助金」といった政策の種別の構成もさることながら、「13.いろいろな計画まとめ(後編 310ページ)」のような一覧表で政策を並べ、相互比較によって記憶に定着させるページが多くあり、「超直前期の効率的な学習」に非常に役立ちました。

実際、私もすべてのイラストページに目を通し、この1冊とほらっちチャンネルを軸に中小企業経営・政策を暗記しました。

まとめシートは購入特典としてイラストページのPDFファイルがダウンロードできるので、先日のCKの復習マップのように各政策種別ごとの表をA3用紙1枚に一元化することができれば「最強の復習ツール 兼 ファイナルペーパー」が出来上がります。

もちろん、今から新しい書籍に手を出すことのリスクについても申し添えたいです。時間は有限ですから何に振り分けるか?は重要な意思決定になります。

と言いつつ今回は「今から中小企業政策を暗記する」という超追い込みタイプの皆様向けの記事なので、一つの重要な参考情報として挙げさせていただきます。

 

効率重視でインプット③:スキマ時間用暗記ツール(音声ドリル)

実は上記の「一発合格まとめシート」には色々特典ツールがあって、中小企業経営・政策は「暗記カード用データ」がダウンロードできる特典が付いてきました。

私の場合はこれを「わたしの暗記カードプラス」(370円)に取り込み、音声読み上げ機能を使って1.25倍速でイヤホンから聴いていましたが、駅までの歩行時など参考書や動画を使いづらいときに大変重宝しました(今やアプリは豊富にあると思いますが、私はこの時期「倍速設定機能があるアプリ」をお勧めします)。

なお、私は「イカ解放」「株子」でお分かりの通り語呂合わせが大好物です(まだご覧になってない方はよろしければ過去記事「運営管理(IE)のイカ解放」と、「財務会計(ごちゃっとしがちな論点)の株子」もご参考下さい)。

したがってこの科目においても、「中小企業政策」はそうでもありませんが、「中小企業経営」は年々変わる数値を覚えるために語呂合わせを多用しました。
元々「一発合格まとめシート」の「中小企業経営」パートは語呂合わせの記載が多く、そこも個人的に素晴らしいと思うのですが、著者が語呂合わせ化を諦めた(あるいは私とは脳のスペックが違うため必要なかった)箇所まで語呂合わせをひねり出したりしていたので、アプリ側で簡単にデータを加工・更新できる機能が助かりました。

 

このように私の超直前期における中小企業政策対策

「映像、イラスト(画像)、音声という3種類のインプット」
「過去問ヨコ解き(年度ごとに解く)によるアウトプット」

により行いました。

あくまで皆様の「受験戦略上の科目ごとの位置づけ」によりますが、私のように「中小企業経営・政策は難化しても平均点を下回らない程度に踏ん張れればOK」とお考えの方は、ここまで来た今では「暗記で突破モードで頭に詰め込む」のも現実的だと思います。

ぜひよろしければご参考下さい。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

いよいよ超直前期、残り1カ月です。
ここからは「明日はどういった目的で何の勉強をするのか?」を前日の内に決めておき、当日は勉強に専念する毎日を過ごしてはいかがでしょうか。

べりーでした。

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本日もアクセスありがとうございます。さいちゃんです。

いよいよ一次試験まで一か月を切りました。各社の模試も一段落し、一次試験を受けられる方は最後の追い込みに向けスパートをかけている時期と思います。
そしてようやく診断協会から、一次試験のスケジュールについて発表がありました。受験票の発送が遅れるそうですが、試験は予定通り行われるとのこと。いよいよ一次試験の現実性が高まってきました。混沌とした世界情勢ですが、目の前のマイルストーンに向けしっかりとギアチェンしていきたいですね。

こちらは、中国神話の「渾沌(混沌)」

 

今日の言いたいことこの時期はちょっとした隙間時間も勉強に費やしたいと思っている方もいるかもしれません。そんな方に向けた、隙間時間にできる道場記事を使った勉強法をご紹介します。

これまで多くの道場メンバーも述べていますが、一次試験の重要な勉強法は過去問の頻出問題を繰り返し解き、確実に点数にすることだと思います。

でも、模試などで過去問とは違った角度で問題が出されたときに、手も足も出なかったことはありませんか?

理由としては、多面的な知識を得られていないからだと思います。以前、多面性に関する記事を書きましたが、一次試験向けに多面的な知識を獲得するために何をしたら良いのか、そんな疑問にお答えする一つの勉強法を紹介します。

 

 

道場記事☆隙間時間活用勉強法

所要時間ごとにレベル分けしてしています。

レベル1(所要時間:5分くらい)

毎日の道場記事をみて、引っかかる部分があればチェックしておき、後でテキストを読んで復習する。解説を読んで知らなかった説明の仕方や、新しい切り口があれば、テキスト(試験本番に持っていくもの)にメモっておく。

レベル1の記事としては、渾身記事ではなく簡単に読めるそれほど重くない記事がよいと思います。記事の選び方としては、私が以前まとめた表(以下リンク記事の下の方)を活用いただければ、ジャンルごとに記事の選択ができます。

 

レベル2(所要時間:15分くらい)

比較的、文量・範囲が広めな記事を読んで、各ワードを頭の中でイメージして、解説記事の文章と比較する。イメージ化に際して引っかかる部分があったり、イメージと解説に齟齬があればチェックしておき、後でテキストを読んで復習する。

レベル2の記事としては渾身記事のような読み応えがある記事がよいと思います。ぜひ11代目が書いたフレッシュな渾身記事で試してみてください。

レベル3(所要時間:30分以上)

誰かのファイナルペーパー(試験直前に読むまとめ集)や、まとめノート、過去問などから、単語そのものの意味、関連用語等が想起されるか確認する。引っかかる部分があればチェックしておき、後でテキストを読んで復習する。

知識が定着してきていれば単語の意味から中身を理解することができますし、いつも勉強しているものとは違った切り口を見せてくれるので、新しい発見ができると思います。連想される知識が膨大になるため、隙間時間というよりしっかり時間を取る必要があるかもしれません。一次試験用のファイナルぺーパーは、二次試験のものに比べて少ないですが、参考となる記事があります。

学問のすゝめを著した福沢諭吉

勉強のポイント

この勉強法で重要なのは、イメージ化と関連知識の連想です。

ブランドのところで学んだ「ブランド連想」を試験勉強に当てはめて、一つの単語から想起されるイメージを膨らませ思考の幅を広げていき、知識の体系化を図ります。

ブランド連想:消費者がそのブランドに関して連想できるすべてのもの。(グロービス経営大学院より)

連想による思考の幅の広げ方の例を挙げましょう。

イメージ①

今回の記事タイトルにある「すゝめ」の「ゝ」は踊り字と呼ばれる字で、繰り返す文字を省略して書くために用いるんだよね。「等々」で使う「々」も踊り字の仲間で「のま、のまてん」と呼ぶのだったかな。診断士の試験で使っていいのか?いや、使ってよいかよくわからないし、そもそもメリットもないから使わないでおこう。縦書きで「く」の字みたいなやつとか、ギリシャ文字の「ξ」みたいなやつもあったなぁ。ギリシャ文字といえば・・・続く

 

イメージ②

「すゝめ」って福沢諭吉の「学問のすゝめ」に使われていたな。学問のすゝめには、実学の大切さが冒頭に書いてあった。実学って、読み書きそろばんが挙げられてた。経済学や地理学も実学だったはずで、日常に役に立つ学びが実学まさに診断士の資格の勉強は実学だ。そう言えば、実学といえば名著、「稲盛和夫の実学」があった。経営と会計の話だったな。「アメーバ経営」という単語があって、今は多くの会社で採用されている事業部ごとの自立経営や管理会計の重要性が説かれていた。。アメーバといえば単細胞生物で・・・・続く

こんな感じで、単語が単語を呼ぶまさに「芋づる式」(by 3ch)で単語の網(ネットワーク)を広げていき、ある程度煮詰まってきたら網を一気に引き上げて単語の意味の確認と、抜けていた関連知識の補充を行います。今回は「学問のすゝめ」を例にしましたが、試験に出てくる単語に適用すると関連知識を面でとらえることができ、少しひねった試験問題でも要旨を確実にキャッチできるはずです。時々、単語の意味だけでなく自分の感想とか感覚を織り込むことで、記憶に定着しやすくなります。二次試験では、単語の意味を理解し助言の中に活用する必要がありますが、一次試験では単語の意味を理解していれば十分なので、単語間の関係性を把握しておいて効率的に体系化しておくことが重要です。

3chの記事では、経営情報の過去問一つから得られる関連知識を芋づる式に展開してます。このような感じで過去問一つを深掘りして行ったり、道場の記事をベースに深掘りしていくことで、単語と知識のネットワーク形成が可能となります。ほかの科目でも隙間時間でぜひ試していただきたいと思います。

ラブマシーン獲得の図

最後にまとめにかえて

今回の知識の連想による勉強方法は、大学受験の世界史の勉強の時に使っていた手法です。結果としては、理系なのに世界史が得意科目(センター90点以上)でした。膨大な知識が必要となる科目には、この連想学習法が有効だと思います。

個人的には、一次試験についてはファイナルペーパーを作る必要はないと思います。ファイナルペーパーを作る時間は意外とかかりますし、作った後にも刻一刻と自分の知識が変化していくため、試験会場で直前に把握すべき知識がぼやけてしまうからです。私の場合は、試験直前の見直しの際に付箋をしたテキストを読んでいました。直前に付箋を貼り直して、直前で見直すべきページを更新していました。

もし、誰かのファイナルペーパーを手に入れた場合は、まずは勉強ツールとして活用してみてください。そして、道場を最後まで使い倒して試験当日まで新しい発見をし続けたうえで、各科目の多面的な理解を深めていただければ幸いです。

以上、さいちゃんでした。

 


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「今日は6月11日。傘の日です。」

といった感じで、カーナビが優しいお姉さんの声で今日は何の記念日かの雑学を教えてくれるのですが、コレけっこう好きです。

傘の日なのに雨降ってないじゃん、などお姉さん(カーナビ)にひとりツッコミを入れつつも、明日は何の日かなー?なんて楽しみにしています。

皆さま、こんにちは。ぴ。です。過去記事はコチラ

さて、今日で一次試験までちょうど1か月になりましたね。

これから「ラストスパートだ」と追い込みをかけようとしているかたもいらっしゃると思います。

特に暗記科目は中小を筆頭に、直前期に詰め込むほどスコアが伸びるので、スパートをかけることも良しです。

一方で、体調面のケアも忘れずにしてくださいね。今日が「傘の日」と言われるのは梅雨入りが多いことを意味しています。(参照元:雑学ネタ帳)

じめじめと蒸し暑い梅雨の時期は、体調を崩しやすいかたも多いようです。休むときは休む、適度に運動する、ビタミン補給するなどしっかりと健康管理もしていきましょうね。


本日は、企業経営理論の組織論の内容です。

組織論の取り組みかたについて読者様からリクエストを頂いたこともあり、

今回は、「組織論の問題で1マークでも多くゲットしたい」というかた向けの内容です。

私なりの企業経営理論の受験経験(4回)を踏まえ、最後には道場メンバーの力も借りつつご紹介していきたいと思います。

お時間のない方は、下のほうにある道場メンバーアンケート結果と最後のまとめだけでもサーっと目を通して頂けると嬉しいです。

今回お伝えしたいポイントは3つです。

① 正答問題数の目標設定をする。

② 過去問の年度や学習領域を絞り込み知識を強化する。

③ 出題者の意図や求められている知識を想定する。

なお、組織論は人的資源管理や労働関連法規の領域も含むという見方もありますが、今回は主に組織構造論と組織行動論に絞ってご紹介していきます。

労働関連法規については、11代目かーなの記事を是非ご参考にしてくださいね。

【渾身】企業経営理論 捨て問にしない労働法規

また、過去の渾身シリーズでも組織論について珠玉の記事で溢れています。

【渾身】企業経営理論(モチベーション理論) 10代目ブブ

【渾身】経営(二次にも一次にも使える組織論) 10代目kskn

【渾身!論点シリーズ】組織構造、組織形態 9代目ゆう

こちらもぜひご参考にして頂ければと思います。

それでは本日も宜しくお願いします。


■正答問題数の目標設定をする

皆さまは何らかの組織に属しておられる方が多いと思います。

「まさにうちの会社は官僚制の逆機能が働いているわ」

「〇〇上司にリーダーシップ論を叩き込んでやりたいわ」

など、内容を身近に関連付けた学習ができているのではないでしょうか。

一方で・・・過去問でいざ組織論の問題に取り組んでみるとどうでしょう。

やたらと深い知識が問われる問題や今まで見たことのない言葉、用語が出てきたりしますよね。

「学習してもなかなか正答率が上がってこない・・・。」

「こんな深い知識を復習しても意味があるのだろうか・・・。」

など、感じておられる方も多いのではないでしょうか。

このように組織論は馴染みやすい領域でありますが、相対的に難易度が高い問題が多いです。

理想(身近の経験に絡めて解ける)と現実(だけど難しい問題が多い)のギャップを踏まえた目標設定が必要です。

ここで経営理論の過去問データを確認しておきましょう。

過去10年のデータを見ると、組織論は平均9問出題され、出題割合は全体の約22%です。

一方で、難易度別のABランク数で見ると、平均3問程度となり、全体の約15%に低下しています。

この傾向は10年間ほぼ変わらず続いておりますので、今年の試験でも同数程度と見てよいと思います。

以上を踏まえ、組織論の現実的な目標は、

先ずは、約3問出題されるABランクの問題は確実に死守すること。

そして、その他約6問出題される難易度の高いCランク以下の問題は2択(あるいは3択)に絞りこむことです。

(出典:SLAM DUNK(スラムダンク)作者:井上雄彦 出版:集英社)

この死守と絞り込みによって、

組織論の正答問題数の目標は、合計で5問程度で十分ではないでしょうか。

うーん。5問程度の正答数を目指すことはしぶしぶ分かった。

で、あと1か月で具体的にどうするのよ?

以下、過去問の学習面や本試験での対応面での対策をご紹介します。


■過去問の年度や出題領域を絞り込み知識を強化する

2つ目は、あと1か月の学習計画のご紹介です。

学習範囲を広げたくなる気持ちを抑え、逆に絞り込みのプランが有効です。

1.過去問の年度を絞り込む

私のオススメは、これから試験1週間前までは直近3年分の過去問を優先的に取り組むことです。

直近3年分とする理由は、勉強時間が限られているというのもありますが、一番には出題者によって文章の表現や不適切な選択肢のポイントが違うためです。出題者が同じ可能性の高い直近の年度を優先的に解くことで、本番対応力を磨きます。

具体的には、これまで学習した知識と実際に出題されている問題文の言葉を結びつけることで、出題者が何を求めているのか、どの知識を試そうとしているのかを最終確認します。

これによる効果は、後にもご紹介しますが、出題者の意図を直前期に深めておくことで、本番で2択で迷ったときなど「なんとなくこれかな」と選ぶときの助けになります。

また、試験一週間前までとしたのは、私は試験1週間を切ったタイミングから、TACの基本テキストをじっくり読み込み、知識の総復習をしました。

試験超直前期は超集中状態(ゾーン)に入るため、頭の整理術が研ぎ澄まされ、体系的な理解が深まる感じがしました。

これから学習計画を立てるかた、または計画を見直そうと考えているかたは、もし宜しければ参考にしてみてくださいね。

2.学習領域を絞り込む

組織論は組織構造と組織行動に分かれますが、出題頻度でみると組織行動のほうが多いです。

ただ、横断的な知識が問われる問題もありますので、組織構造も頻出論点はしっかり復習しておきたいです。

では、過去10年分のデータで頻出領域をあらためて確認しておきましょう。

この項目に分類できなかったその他の問題もありますが、出題頻度に偏りが見られるのが分かると思います。

緑色で強調した4つの領域については、ほぼ毎年出題されていますので、知識の強化が必須です。

出題領域を横断するような問題への対応力を高めるためにも、頻出領域のブラッシュアップをしてはいかがでしょうか。


■出題者の意図や求められる知識を想定する

3つ目は、主に本試験での対応面についてのご紹介です。

企業経営理論に関わらず、診断士1次試験はマークシート方式なので、選択肢同士の相対評価によって「最も適切な」もしくは「最も不適切な」選択肢を選ぶことも試験対策上では必要です。

11代目CKのコチラの記事では選択肢の構造等について重要なポイントが紹介されております。

【渾身】戦略論の解き方(企業経営理論)

まだご覧いただいてないかたは是非チェックしてくださいね。

一方で、全ての問題に対して、各選択肢を細かく解釈していくと、私の場合には時間不足になるなどの問題が生じていました。

私と似たような問題や悩みを持つかたもいらっしゃるかもしれませんので、失敗談を踏まえた対策をご紹介させていただきます。

出題者の意図を想定する/時間の感覚を掴む

企業経営理論の設問文は堅っ苦しくて読みづらい。また、文章表現が曖昧で言葉の意味の解釈が難しい。

などの特徴があるため、一つひとつの選択肢を細かく解釈しようとした場合に以下のような失点パターンに陥っておりました。

・解釈に時間がかかってしまい時間不足になる。

試験中には問題の難易度が分かりづらいため、どの問題も同じように時間をかけてしまうと、比較的易しい問題を解く時間がなくなる可能性があります。

結果として、確実に取るべきA・Bランクの問題への正答率に影響が出てしまう恐れがあります。

・第一印象で選んだ選択肢に迷いが生じて変えてしまう。

選択肢を細かく解釈すると、第一印象で「知識的にはコレが正解だろ」と選んだのにもかかわらず、迷いが生じてきます。

例えば、「いや・・・やっぱりこっちのほうが全体的に正しい事を言っている気がする」など、時間をかけて迷った挙句、選択肢を変えることです。

結果として、第一印象の選択肢が正解で、変えたことで間違えてしまったといったケースが多かったです。

対策としては、

選択肢毎に細かく吟味するのではなく、問題の冒頭にあるリード文との整合性で判断することや、リード文や選択肢から求められている知識を想定して絞り込んでいきます。

また、2択に絞ったあとに選択肢同士の優劣で判断するだけではなく、想定した知識にどちらが合致しているかで判断することも重要です。

その他、1問アタリにかけられる平均時間は約2分10秒ですので、時間的な感覚も掴んでおく対策も重要ですね。

9代目きゃっしいさんのYouTubeチャンネルで「タイマー勉強法」が配信されています。2分間隔でタイマーが鳴ることを25回繰り返す動画です。企業経営理論の過去問演習で集中力を高めたり、時間間隔を掴むにはピッタリだと思いますので、ぜひ参考にしてはいかがでしょうか。

ここで、昨年の過去問を題材に上記の内容について確認してみましょう。

〇R1年第13問 Cランク

初見で解いた際の私の思考を問題文に書きこみしています。

(注)現場対応的な書き込みですので、この問題の正しい解説は参考書等でご確認してくださいね。

パッと見では、情報処理モデルってマーケの消費者の購買プロセスのやつ?と戸惑いましたが・・・。

私は第一印象でウの選択肢が〇だろうな。と思いながらも、オの選択肢も正しい事を言っている気がして2択で迷いました。

ですが、いつもの「組織の変革」あたりと「外部環境と組織」の知識が横断的に問われているのではないか?と想定することで、たまたま正解のウを選ぶことができました。情報処理モデルや不確実性・多義性の除去といった言葉、用語の正しい知識は持ち合わせていませんでした。

たまたま、なんて言うと怒られてしまうかもしれませんが、企業経営理論では、この「たまたま」正解の確率を上げることが大事になります。

試験本番では、自信を持って選べる選択肢はごく僅かだと思います。多くの問題では2択まで絞れますが、どちらが正解か明確に判断できないといった状況になります。

そんな時にでも、正解の確率を上げるためには根拠を持って選ぶことが大事ですし、その根拠が過去問学習で学んできた知識や出題者の意図になります。

なぜなら、組織論の問題に限った話ではないですが、企業経営理論はD・Eランクの鬼ムズ問題を除くと、問題文の言葉、用語などを分かりづらくしているだけで、実は求められている知識は易しいものだったりすることが多いためです。

上で取り挙げた問題以外にも、R1年第20問のようなケース問題は、文章が長く一見難しいような印象を受けます。

しかし、過去のケース問題を見ても実は求められている知識は易しいことが多いです。

もし今年の試験でケース問題が出てきたら、「あえて長い文章にすることで受験生を惑わして難易度を高めているだけだ」と想定しておきましょう。

企業経営理論は、どの程度力がついてきているのか、合格点を確保できる実力にあるのか、ご自身で分かりづらいかもしれません。ですが、これまで一生懸命に学習して知識を積み上げられたと思います。最後はご自身の力を信じて、自信を持っていきましょう。


■道場11代目メンバー組織論アンケート

最後に、11代目メンバーへの組織論に関するアンケートの結果をご紹介します。

Q1.令和元年度の組織構造と組織行動問題の成績

結果を見ると、組織論の出来・不出来による総得点への影響度はさほど大きくないことが分かります。

誰も正解できなかった問題が3問ありますね・・・DEランク恐ろしや・・・

戦略論、マーケで得点を稼ぎ、組織論は5割程度の正答率で凌ぐことで合格点確保は十分狙えます。

Q2.組織論で、気をつけていたこと、工夫したこと、など

・言うは易し・・・ですが、会社がどうなりたいのか?(拡大したいのか、ニッチでプレミアムになりたいのか)と組織デザインの対応付けを常に意識しました。

・組織構造論、組織行動論、人的資源管理と幅広くて覚えるところが多かったので、最終的には完ぺきな暗記は諦め、企業勤めの一般常識メインで対応しました。

・組織論はボロボロでした。初めて聞く理論名や人名が多々出てくる印象があったので、勉強法としてはスピテキ以外の内容は諦めるという姿勢で、戦略論とマーケを頑張るようにしました。

・自己採点しながら魂抜けました。組織の設計原則、形態、ライフサイクル、リーダーシップ類型&モチベーション理論などテキストに記載されている重要論点はインプット段階で覚えました。アドホクラシー文化とかヒューリスティックとかは過去問鶏ガラで一応覚えました。環境変化対応が重要そうだったから、高次学習とかリッチ情報とかスラック資源とか関連付けて覚えました。それ以外は経験値から推測し、言葉自体が未知の問題は潔く諦めました。

・第24問の選択肢アの横に「オニか?」とメモ書きしてありました(笑)科目合格した翌年も受けたほど得意科目と信じてたのに、R1年は足切り寸前で震えました。

組織論について苦労したコメントが多いですが、テキストに記載されている基本的な知識はしっかり抑えると共に、自身の経験と関連付けて対応したようです。

一方で、未知の用語が出るなど鬼ムズ問題が出題されることをあらかじめ想定し、深追いしない戦略を立てていますね。

■まとめ

今回は組織論の取り組みかたについて、過去問の学習面や本番での対応面について、以下の点をご紹介させて頂きました。
✅現実的な目標の設定
過去問のデータやアンケート結果を見ると、組織論はABランクが比較的少ないですし、DEランクの問題は難しすぎて太刀打ちできないです。そのため、5割程度の正答率を目標とし、気を少し楽にして本番に臨むことで、結果的に合格点確保に繋がるのかなと思います。
✅学習計画と知識の強化
これから1か月、直近の過去問3年分でご自身が間違えやすい頻出論点を集中的に復習されてはいかがでしょうか。
また、今回は模試については触れませんでしたが、模試の復習も同様です。
TACの模試では全体受験者の問題ごとの正答率が成績表に記載されると思いますので、正答率が高いのに間違えてしまった問題を優先的に復習するといいですね。
✅本番での知識の想定と時間対策
試験本番で難しい問題に直面した時に、出題者の意図は何だろうか?過去によく出題された知識が問われているのではないだろうか?と一度考えてみてはいかがでしょうか。また、時間不足にならないように1問アタリの時間(約2分10秒)の感覚も掴んでおきましょう。

今回は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございます。
企業経営理論で合格点を突破されることを心より応援しております。
ぴ。でした。


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カワサンです。週のはじめの月曜日。
ということで、1次試験はじめの科目である経済学・経済政策です。

夜な夜な経済学・経済政策の過去問を見ていたら、毎年この平面図が登場していることに気付きました。

この青線、2パターン考えられます。

①2財の関連性(代替率や予算線)を表したもの

②需要曲線

今日は①について考えてみます。

 

1.「2財」の平面図

①に関する過去の出題。直近5年で毎年出ています。
(過去問はこちらを参照、以降紹介する過去問も同じ参照元)

このグラフ、聞きなれない言葉や概念がいろいろ出てきますね。
「無差別曲線」「効用」「限界代替率」
初学者の方は抽象的ワールドに「???」となって方も多いのでは。

ただ、今回取り上げる「無差別曲線」も「等費用線」も、ツボを押さえておけば同じグラフの眺め方で解けます。

 

2.無差別曲線について

無差別曲線は「財務・会計」のファイナンスの問題でも時々でるので、しっかり押さえておきましょう。
ファイナンスの問題は先日のべりーの記事で詳説してますのでチェックして下さい。

また、いろんなパターンは過去にも解説がありますので、ご参考下さい。
【渾身!論点シリーズ】個人の消費行動分析①

 

(1)曲線は空中に浮いている→平面に描いた

これは「効用」の度合いなんですが、なぜ平面図の右上に行くほど「効用が高い」と言えるのでしょうか。
これは、三次元のグラフを平面図に表現したものだからなんです。
(参考:外部サイト
地図で言う「等高線」、天気図で言う「等圧線」と同じですね。

上は数学チックに書いてますが、C1(リンゴ)とC2(バナナ)の消費する比率でU(満足度)が決まるということです。
無差別曲線は空中に浮いていて、右上に行くほど「高さ=効用」が高いということをまずは認識!

 

(2)いろんな無差別曲線

【経済学・経済政策】平成27年・第12問

常に一定の固定比率で一緒に消費されるような財を完全補完財という。完全補完財であるような2財の無差別曲線を示す図として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

これは図Bが答えなんですが、解くというよりも、曲線のパターンに注目して解説します。

■図A 基本形
縦軸方向がだんだん減ると、横軸方向がだんだん増加
ほとんどこれです。
縦軸をイチゴ、横軸をブドウで例えてみます。
イチゴを食べる量が減れば、だんだんブドウの量を増やして、同じ効用(満足度)にする。そんな感じです。
ただ、その比率は2つの点の取り方によって異なります

■図B 補完財
靴や自転車のタイヤなど、2つ1組でないと効果を得ない(=効用が生じない)もの。
縦軸を前輪、横軸を後輪としましょう。
自転車一台につき、前輪が何個あっても、必要な後輪は一個だけですよね。
反対に、自転車一台につき、後輪が何個あっても、必要な前輪は一個だけ。
なので、片方がどんな数であっても、もう片方は固定の数量を以って消費されることになります。
これを完全補完財と言います。

■図C 代替率一定
これは代替率が一定と書いてますが、グラフで言うところの「傾きが一定」てやつです。
曲線上のどこの点を取っても、その間の変化の割合が一定です。
縦軸をイチゴ、横軸をブドウで例えれば…
イチゴ4個→3個 ブドウ3個→4個
イチゴ3個→2個 ブドウ4個→5個
という具合に、常にイチゴ1個減に対してブドウ1個増で同じ効用という感じです。

■図D
これはひねくれ者です。
a→bへの変化よりc→dへの変化のほうが、代替率が大きいですね。
だんだん代替率が大きくなるので「逓増」と言います。
この時期なんで深追いせずに、「だんだんだいたいりつがおおきくなる」→ひらがなで書くとややこしいわ!!という程度で覚えましょう。

 

(3)予算線との関係

二つの気持ちが重なる点が最大値と覚えておきましょう。

無差別曲線くん予算線ちゃん、微妙な関係-

①無差別曲線くんの想いが強すぎて、予算線ちゃんを突き刺してます。一方的で、これは良くありません。

②無差別曲線くんがチキンハートで予算線ちゃんに声がかけられていません。想いは届かぬまま…

③無差別曲線くんの想いが、強すぎず弱すぎず重なる。お互いの想いが絶妙な距離感で結ばれました

 

【経済学・経済政策】平成27年・第14問

いま、2つの財、財X1と財X2を消費可能な個人の効用最大化行動を考える。当該の個人は、所得80 を有し、財X1の価格は2、財X2 の価格は4という条件のもとで、効用が最大になるよう財X1の消費量x1と財X2の消費量x2とを組み合わせることができる。この個人の効用関数はU=x1x2と与えられており、合理的な当該個人は、x1 =20x2=10という組み合わせを選択することが分かっている。
下図では、縦軸の切片aと横軸の切片bとを結ぶ予算制約線と無差別曲線U の接点として、効用最大化の行動が図示されている。
この状況を説明する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

〔解答群〕
ア この個人は、所得80の使い道として、x1=20x2=10以外の組み合わせを選択することで効用を一層高める余地が残されている。
イ 財X2の消費量がゼロならば、財X1を30 消費することで所得80を使い切ることができる。
ウ 縦軸の切片a の値は、財X1の価格に応じて変化する。
エ 無差別曲線U上の2財の組み合わせ(x1,x2)では、いずれも効用水準が200で一定である。

経済学・経済政策おなじみの「問題文が長い」やつです。
そして、条件は箇条書きでなく文章で記述。線と点は大文字と小文字を巧みに使い分けています。
試験1日目の最初の科目。紛らわしさに冷静さを失いそうになります。

ただこの問題、想いがどうこうもありつつ、素直に文字へ数字を代入すれば答えが出ます。長い問題文と関数は見掛け倒し。
他の科目(特に経営法務や中小企業政策の「対話形式」問題等)もそうですが、問題文が長いものは、問自体がシンプルなことも多いので、まず問いから見ることをオススメします。

…問題文が短い方が厄介な問いが多いような気がします。。。

ア x1=20x2=10以外の組み合わせは想いが重ならない→×
イ X1=2なので、30消費するときに使う所得は60だけ。20が余る→×
ウ X1の価格が変化した時は、X1の消費量が変化→b点が移動する→×
エ 唐突に「効用水準が200」とあるが、U=x1x2を素直に計算すれば10×20=200→○

ということで正解はエです。

 

3.2財が「資本」と「労働」~等費用線も同じコト言ってます

2財の関係を「労働」と「資本」とした問題が出てきます。
考え方はイチゴとブドウの場合と一緒です。

「労働=人力」「資本=機械」くらいのとらえ方でOKです。

【経済学・経済政策】平成30年・第18問 設問1

生産においては、生産要素を効率的に投入することが重要である。下図では、等産出量曲線と等費用線を用いて、最適な生産要素の投入量を考える。
この図に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 点A と点B は、労働と資本の投入による費用は同じであるが、生産量が異なる。
イ 点D では、労働と資本の投入による費用は点B より少ないが、生産量は多くなっている。
ウ 点F では、点D よりも資本の投入が少なく、労働の投入が多いので、費用が少なくてすむ。
エ 費用を一定とした場合、点A では、労働の投入を増加させ、資本の投入を減少させることによって、生産量が増加する余地がある。

この問題、こんな風に書き換えても(赤字部分)同じです。

【経済学・経済政策】平成30年・第18問 設問1の読み替え

下図では、無差別曲線と予算線を用いて、最適な2財消費量を考える。
この図に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 点A と点B は、財x2財x1消費による費用は同じであるが、効用が異なる。
イ 点D では、財x2財x1消費による費用は点B より少ないが、効用は多くなっている。
ウ 点F では、点D よりも財x1消費が少なく、財x2消費が多いので、効用が少なくてすむ。
エ 消費を一定とした場合、点A では、財x2消費を増加させ、財x1消費を減少させることによって、効用が増加する余地がある。

この場合「予算線」は「等費用線」と言います。

予算線が2財を消費するためのお小遣いの上限みたいなイメージ。
等費用線は生産するために使えるコストの上限って感じですね。
言葉自体を忘れてしまっても、2財と同じと思えば解けます。

ア 点A、Bともに同じ曲線上にあるので生産量(効用)は同じ→×
イ 点Bより点Dのほうが等費用線(予算線)が右上→費用が多くかかっている→×
ウ 点Dも点Fも同じ曲線上→生産量(効用)は同じ→×
エ 選択肢が言っていること。無差別曲線へ想いを重ねる動きですね!→重なったところが最大化→○

ということで正解はエです。

 

4.さいごに~残り約1か月なので

試験まで残り約1か月です。

インプット学習もアウトプット学習も、深追いせずに重要論点を磨きげて確実に得点する力を身に付けたい時期ですね。
なので、何度挑んで考えても正答にたどり着かぬ分野は、敢えて丸暗記という作戦でも良いと思います。

おべんと君も言ってたように、すべて60点を目指すのではなく、苦手科目は足切り回避、得意科目で平均60点ラインをカバーという作戦もありと考えます。

残り1か月の使い方次第で、得点の伸びは十分に期待できます。
私は中小政策に得意苦手の意識が無かったのですが、試験1か月前に模試を解くと30点レベル。。。
そこで、苦手な法務のペースを落として重要論点に注力。代わりにほぼ毎日中小政策に時間を費やして得点力を伸ばしました。結果、本番で60点近くまで伸ばせました。

今までの練習問題の出来不出来を振り返り、試験までの対策を少しだけ見直してもよいと思います。
ここまで来れば、結果まで突き進むのみです。

 

では、また!

(参考文献)ミクロ経済学 第3版(伊藤元重)

 


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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

本日の記事は、中小企業政策攻略がテーマです。
一次試験2日目の7月12日(日)、クタクタに疲れた頭で向き合う「中小企業経営・中小企業政策」。
ここでバッチリ得点をいただけちゃう人は強いハズ

お届けしたいのは、こんな方向けです。

「中小企業政策」分野を攻略して得意科目にしたいという方

なぜ「政策・制度を覚える」のか?

さて、そろそろクドいと言われてしまいそうですが、「第1次試験案内・申込書」には、「中小企業経営・中小企業政策」の科目設置の目的と内容という項目が設けられています。

中小企業診断士は、中小企業に対するコンサルタントとしての役割を期待されており、中小企業経営の特徴を踏まえて、経営分析や経営戦略の策定等の診断・助言を行う必要がある。そこで、企業経営の実態や各種統計等により、経済・産業における中小企業の役割や位置づけを理解するとともに、中小企業の経営特質や経営における大企業との相違を把握する必要がある。
また、創業や中小企業経営の診断・助言を行う際には、国や地方自治体等が講じている各種の政策を、成長ステージや経営課題に合わせて適切に活用することが有効である。このため、中小企業の経営や中小企業政策全般について、以下の内容を中心に知識を判定する。

では、どうやって診断士が国・自治体の政策や支援機関が運用を担っている制度(施策)を適切に活用すればいいのかというと、以下のようなフレームで覚えておく必要があります。

①誰に=対象企業の要件
②何を=支援内容
③どのように=運用上の仕組み

活用シーンを考えてみましょう。
中小企業診断士のA氏が、普段から相談にのっていた経営者のB氏(食品製造業)と久々に顔を合わせたとします。
B氏は、新型肺炎の影響を受けて得意先の業況が悪化していることを察知しており、「連鎖倒産なんてことになったら大変だなあ…」とA氏につぶやいたとします。
あなたがA氏だったら、どんなことがまず頭に浮かびますか?

A氏は、「経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済制度)でバッチリ対策できるのでは…!」(②)、というアイデアが浮かびました。
ですが、目の前で困っているB氏の悩みを解決する一助となるのは間違いなさそうなのですが、どんなメリットがあったのか、ど忘れしてしまいました。
また、B氏が「経営セーフティ共済」を活用できる可能性はあるのか、対象企業の要件(①)も把握しておく必要がありますし、何に注意して手続きしなければいけないのか(③)も、思い出せなくなってしまいました・・・。
このままB氏に経営セーフティ共済の話をしても、物足りない結果にしかならなそうです。

調べればわかることだし、その場で全部提示できなくてもいいじゃん」と思われるかもしれませんが、日々経営に向き合って忙しい社長に代わって、意思決定の材料を揃えてあげるのが中小企業診断士なのではないでしょうか。

この活用シーン例は、昨年の過去問題をベースに作ってみました。

【中小企業経営・中小企業政策】令和元年度・第19問

中小企業診断士のA氏は、食品製造業(従業員数15人)の経営者のB氏から「取引先企業の倒産による連鎖倒産を防止したい」と相談を受けた。そこで、A氏はB氏に、「経営セーフティ共済」の愛称を持つ中小企業倒産防止共済制度を紹介することとした。
この制度に関する、A氏のB氏に対する説明として、最も適切なものはどれか。

ア 共済金の貸付けに当たっては、担保が必要になる場合があります。
イ 共済金の貸付けは無利子ですが、貸付けを受けた共済金の10分の1に相当する額が掛金総額から控除されます。
ウ 対象となる方は、6カ月以上継続して事業を行っている小規模企業者です。
エ 毎年の掛金の80%は損金に算入できます。

ちなみに、本問の正解は「」です。
本共済制度は、「無担保・無保証・無利子」の貸付制度が最大の特徴ですが(選択肢アは棄却)、実際には申込をした共済金の90%までしか貸付を受けることが出来ません
控除された10%分が利子相当額となるわけですね。
(参照:4代目イラサム「【中小企業政策】まずは確実な知識を5政策!」)

さて、前回同様、錯乱肢のどの部分を変えれば、正答になるのか考えてみます。
選択肢ウは「1年以上継続して事業を行っている中小企業者」なら、選択肢エは「掛金の全額」なら正解となります(なお、個人が加入する場合は「必要経費」に算入可能です)。
共済制度(中小企業退職共済、小規模企業共済、中小企業倒産防止共済)はほぼ毎年出題されていますので、上記の問題で理解が曖昧だった方は今すぐ要チェックです。

「中小企業政策」分野では、ひたすら暗記が求められて厄介なわけなのですが、「何のために(誰のために)暗記するのか」、もう一度振り返ってみましょう。
中小企業政策・制度には、天災や社会情勢に応じて(今であれば「新型肺炎」がホットトピック)、「特例措置」が設けられるという性質があり、常に知識のアップデートが必要になります。
そういう意味では、この科目の勉強は入口に過ぎないのです。
(「えー!(泣)」という方もいらっしゃいますよね)。
この科目の勉強は、基本となる柱の部分を把握することが目的と言えるでしょう。

ご興味(とお時間)がある方は、休憩時間などにYoutubeで検索していただくと、中小企業政策の活用についてアドバイス動画をUPしている診断士を多数見つけることが出来ます。
特に「中小企業診断士がどんな役割を果たしているのか、実はいまいち実感が湧かない」という方は、ぜひご覧になってみてください。

「この勉強をムダにしない」という強い決意と共に、「合格後も学習を続ける」
という高い意識が持てたら最高ですよね。
私は合格後に出会った先輩診断士の方からの言葉で、この決意と意識が足りなかったと後から反省することになりました。

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オススメコンテンツの紹介

中小企業政策を学習するうえで、オススメのコンテンツをまとめてみました。
どちらもご存知の方が多いかもしれませんが、念のため。

中小企業施策利用ガイドブック

総覧としては中小企業庁が発行している中小企業施策利用ガイドブックがオススメです。
税金を原資として中小企業政策を実施している以上、国も中小企業者に施策を活用してもらって効果が上がることを望んでいます。
時限的な政策・制度も記載されている上、中身も「概要」しかない
ので、試験対策には不向きな資料ですが、以下の二点は要チェックです。

1.政策・制度に関する分類
暗記した内容を定着させるために、政策・制度の目的別に引き出しを作っておくのがよいと思います。
そんなとき、以下のどのカテゴリに該当する施策なのか、考えてみると頭の整理に役立ちます。
実際には二つのカテゴリにまたがるべきものも存在しますが、あくまで整理の上での話です。
(参照:2代目wacky「【中小】政策の攻略のヒント」)

経営サポート」「金融サポート」「財務サポート」「商業・地域サポート」「分野別サポート

この整理は、中小企業庁のトップページでも活かされています。

2.活用ニーズに関する分類
経営者や企業がどんなニーズで利用すべき政策・制度なのか、インデックスが付されています。
「施策利用ガイドブック」ならではの整理だと思いますので、ぜひご覧になってみてください。

①技術開発に取り組みたい
②これから創業したい
③経営の効率化や革新を図りたい
④他の事業者との連携や地域資源を活用し、新たな取組をしたい
⑤知的財産権や産業財産権などの特許権を活用したい
⑥事業を再生したい
⑦商店街や中心市街地の活性化、物流の効率化を図りたい
⑧ITの利活用を行いたい
⑨下請取引の相談やあっせん、官公庁から受注したい
⑩金融環境・経営環境の変化に適応した支援を利用したい
⑪小規模事業者のための支援策を利用したい
⑫事業承継を円滑に行いたい
⑬社員教育・人材育成や新たな従業員を雇用したい
⑭海外で事業を展開したい
⑮社員教育・人材教育や新たな従業員を雇用したい
⑯海外で事業を展開したい

それぞれのニーズを見て、政策・制度が浮かぶようになったらバッチリですね!

無料動画コンテンツ

観てないと損」だと言いきっちゃってよいと思っています(特にほらっちチャンネル)。
まだご覧になられたことがない方は、今こそご視聴ください。

Youtube:ほらっちチャンネル>【中小企業施策

Youtube:TBC>【特訓問題集2 無料講義

おまけ:中小企業診断協会メールマガジン

私も試験合格後に気づいたのですが、中小企業診断協会がメールマガジンを提供しています。
協会本部と東京協会中央支部が発出しているバックナンバーも見ることができます。
協会員でなくてもOKのようですので、試験対策からはやや離れたコンテンツ紹介となりますが、よかったら登録してみてください。

中小企業診断協会:メールマガジンについて

今日のまとめ

① 「中小企業政策」の学習は合格後も続く
② ガイドブックと動画コンテンツを活用して暗記を定着

以上、いけちゃんでした!

それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


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カワサンです。

前回、渾身シリーズとして経済成長理論を触れましたが、リクエストの中身に不足があるとのご指摘がありましたので、補論します。
その前段に、1次試験まで40日少々という時期ですから、経済学・経済政策の試験対策について少し話します。
(今日取り上げる過去問は中小企業診断協会HPから引用しています)

 

1.経済学・経済政策との向き合い方

あらためて過去問を見て思う、3つの要点。

(1)用語に惑わされるな

問題文を見ると、参考書に載ってない(もしくは注釈に書いてあるレベルの)用語を出したり、惑わそうとするリード文(「最近、○○が話題になっている」等)が出てきたり、出題者の陽動作戦が展開される場面があります。
それらは大概、衣をまとっただけの、きわめて教科書的な問いだったりします。

参考書を見ると人名がしょっちゅう出てきますが「ノーベル賞狙いで名付けたんでしょ!」と上から目線で深く追わず、何の頻出論点に絡んでいるのかを、解説から理解すべきです。
基本は頻出論点から抑えましょう(オススメ記事のpick upを後述)。

 

(2)グラフは数式系とビジュアル系

グラフ問題もさまざま。

・リード文で条件を読ませまくった後「これどうなるの?」と問うてくる数式系。リード文が長いせいで選択肢が次のページに記載。ページめくる手間&周囲のペラペラ音にイライラ。

・関数の式も与えられず「画像はイメージです」的なことしか書かれていないビジュアル系

例えばビジュアル系はこちら。

【経済学・経済政策】平成24年・第18問
下図は、2つの生産要素のみを用いて、2つの最終生産財を生産する場合を想定したものである。この図の説明として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 生産関数1の限界生産物は逓減している。
b 生産関数1は、規模に関する収穫逓増を示している。
c 生産関数2の限界生産物は逓増している。
d 他の条件が等しく、同じ生産量を実現しているとき、生産関数1を有する企業が生産に要する費用は、生産関数2を有する企業のそれよりも小さい。
〔解答群〕
ア aとd
イ bとc
ウ bとd
エ cとd

正解は「ア」です。

「逓増」「逓減」は普段使わない言葉ですが「逓=だんだん」と押さえておきましょう。
「だんだん増」「だんだん減」です。これで選択肢a,b,cは倒せます。

dはどうでしょう。ここは「同じ生産量」で補助線ですね。

「要素投入量」を「費用」と言い換えている点に出題者の陽動作戦を感じますが、言っていることは同じです。こういう風に、しれっと言い換えられている表現を見抜くことも大切です。

※数式系は「3.」で取り上げます

 

(3)残り日数注意!「分からない」といって深追いしない

凛々しい事いえば、理論が腹落ちした状態で解けるのが望ましい姿です。
が、試験は待ってくれません。どこまでやるべきか絞りながら、確実な得点力を伸ばし60点に届くことを目指すしかありません。
先日3chが、今時期から経営情報システムを深追いしすぎないでと言ってましたが、経済学も同じような事が言えます。

診断士試験における経営情報では、皆が解ける基本論点を確実に押さえることが重要で、広げすぎない深追いしないことが得策です。もし深追いできる余裕があるのであれば、その時間は財務会計、経営法務または中小企業経営・政策に使い、その中でも特に中小企業政策の細かな施策(過去問の後半部分)の暗記に投入する方がトータルでの点数は伸びると思います。

経済学・経済政策も全く同じです。
「幸先よく高得点取ってやる」と思うとハマりますので、1日目の他の3科目(財務・会計、企業経営理論、運営管理)の論点を抑え、平均60点越えを狙うほうが戦略として手堅いと思います。

 

2.押さえておきたい頻出論点

リクエストの解説前に、ほぼ毎年のように出る論点、直接問われなくても理解しておきたい論点を並べておきます。まずこちらを「しっかり」押さえて下さい。そうでなければ、3.を読んでも得点力には直結しません。

■マクロ経済

【渾身】経済学・経済政策のツボ ~IS・LM曲線~
・AS曲線:【経済学】 労働市場(雇用の理論)
経済:AD-AS分析のときの経済政策の効果
きちんと理解するマンデル=フレミングその1(経済学・経済政策)
・マクロ論点総合:【経済学】 4.グラフ対策part3
・とりあえずグラフ!【渾身】グラフを一気見して理解する経済学

■ミクロ経済・需要と供給(市場メカニズム)

【独学者向け】経済学解説①「費用関数」
【独学者向け】経済学解説②「消費者行動の分析」
【独学者向け】経済学解説③「余剰分析、貿易、ゲーム理論」
【経済学】 5.ミクロ経済学知識問題

■その他の論点

【独学者向け】経済解説④「時事問題」
【経済】最初の1マーク

 

ちなみに、過去の記事これだけストックありますので、皆さんが悩んでいる所のヒントがあるかもしれません。ぜひキーワード検索等も使って探してみて下さい。

 


 

3.リクエスト論点の解説

経済成長に関する理論(45度線、IS-LM、AD-AS分析は除く)の出題傾向を。

手を変え品を変え出てくる傾向ですかね。頻出論点の解法が確立出来たら、手は付けておいても損はないと思います。
反対に、ミクロ経済やマクロ経済の頻出論点の理解に苦戦してる方は、この時期にココを深追いするのは危険な香りがします。まずはグラフ見てしっかり解けるようにしましょう。

ではリクエストのあった問題です。
この問題、理屈まで腹落ちして解けた人は免除要件満たせるレベルかと。

【経済学・経済政策】平成27年・第11問
昨今、外国人労働者の受け入れの是非が議論されている。
2種類の生産要素、資本Kと労働Nを用いて、生産Yが行われる。資本と労働、そして生産との関係を、労働1単位あたりの資本と労働1単位あたりの生産との対応関係である、次の生産関数で表す。
 y=f(k)
ここでk=K/Nは資本・労働比率を、y は労働1単位あたりの生産量を表している。また、労働供給は一定率nで増加し、常に完全雇用が実現しているとする。
また人々は、所得の一定割合sを常に貯蓄するとする。
新古典派の経済成長モデルの下図を参照した上で、外国人労働者の継続的な受け入れによる労働成長率の上昇が、定常状態における資本・労働比率と労働1単位あたり生産量に与える影響に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただしk1は、定常状態の資本・労働比率を表している。
〔解答群〕
ア 資本・労働比率は上昇し、労働1単位あたり生産量は減少する。
イ 資本・労働比率は上昇し、労働1単位あたり生産量は増加する。
ウ 資本・労働比率は低下し、労働1単位あたり生産量は減少する。
エ 資本・労働比率は低下し、労働1単位あたり生産量は増加する。

(1)この問題(に限らず、経済学・経済政策の出題スタイル)が嫌らしいところ

①見慣れないグラフ
・生産関数だが捻りが入っている

②時事ネタを織り交ぜる長いリード文
・グラフと設問を見て陽動作戦と見抜きたい

③いろんな用語オンパレード
・「単位当たりの…」微積が分かる方、Δ(デルタ)で認識。分からない人「ちょっと増やす」で認識。
・「資本・労働比率」(←実は「要素投入量」でしかない)
・「完全雇用」45度線やAD-ASじゃないの!?(←と思ったら知識レベル◎)
・「新古典派の経済成長モデル」(←???でも安心してください)
・「定常状態」もはや化学?(←一呼吸おくべし)

これを前にして、冷静に解ける心を試験会場で持てるかどうか。
それが正答へ向けた最初のカギ。解法のアプローチが2個あります。

 

(2)学術的アプローチ

過去に解説がございますので、こちらを参照ください。
貯蓄率sが出てきていますので、投資I→IS曲線の定義から導出できます。

 

(3)見ながらかじりついてみるアプローチ

設問から、式に代入できるところに落書きしましょう。

生産関数」というワードで思い浮かべたいのが「収穫
私の頭には小麦畑が広がります。

今回は「一定」と「逓減」が登場していると見抜けますね。そして問いから「逓減」が論点と分かります。

さて、ここで問題を見ましょう。
「労働成長率」カッコよく書いていますが、要は労働供給率nの増加。つまりこのモデルで、Nの数値を増やしたらどうなんの?いうことですね。

ここまで来たら数学の関数の問題。
f=n(k)nが増→急な傾き→k1は左方シフト。
nが増⇒労働供給N増加→K/Nの分母(労働=N)が増加→k=K/Nより f=(k)傾きは緩やかになる→資本・労働比率(=K/ N )は低下
k=K/Nより f=(k)は減少する。⇒単位当たり生産量は減少する

正解は「ウ」

という事なんですが、深く考えてしまった方に1つの疑問。
N増えていくとき、Kの変化ってどうなるんですか?」

ここなんです。厄介なの。

だがしかし、
駄菓子菓子、

落ち着いて考えてみましょう。
N増えたらK増える条件って何だ?」

つまり「人口増えたら資本が増えるんか?」という話です。

「資本が増えるのは貯蓄率sが増加」じゃないですかァ~?

人口N増⇒貯蓄増⇒投資I増⇒資本Kが増加
(補足:投資Iが増加する要因は貯蓄の増加⇒IS曲線の導出過程より)

なんですが、でも「貯蓄」があがっても K/Nの比率って上がります???
絶対額が増えても、比率は一定ですね?
1/1だって100/100だって「1」じゃないですか。

貯蓄率が上がるから、労働Nに対して資本Kの比率が変化するのです。

この問題、新古典派経済学の「ソロー=スワン・モデル」に関係するのですが、式の理解をするとめちゃくちゃ難しいので深追い注意ですね。
この問題、やはり理屈で攻めると難しいです。

 

【参考サイト・文献】
経済学道場
マクロ経済学 第2版(伊藤元重)

 

では、また!


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皆様、こんにちは。3chです。
今日も道場ブログを読んでいただき有難うございます。

いよいよ5月も残すところ少なくなり、1次試験が近づいてきましたね。急に蒸し暑くなってきていますので、体調を崩さないようにしてくださいね。この時期、INPUTは一通り完了し過去問の皿回しに取り組まれていることと思います。

今日は暗記3兄弟の一つである経営情報システムにおける専門用語の攻略法について深堀していきます。

経営情報が苦手な方も、得意な方も是非チェックしてみてください。

 

1.経営情報システム出題用語一覧

何か似たような記事を見たな、と思った方、前回、経営情報の略語対策として略語に強くなろう2020をお届けしました。
こちらではH20~R01の経営情報の略語について記事を記載しています。(まだの方は是非ご一読を)

今回は略語も含めた直近3年間の出題用語一覧をお届けします。

これは、過去3年間で経営情報で出題された専門用語で、用語の意味を分かっていれば正解できる用語の一覧です。
例えばSQLやUMLのように単に用語の意味を知っているだけでは解けず、言語や手法を実際に使いこなして解くような設問は除いています。
また、統計分野は捨て問扱いとして除いています。詳しく知りたい方は岩塩の記事をご参照下さい。
(Execl内の分野、区分は主観で分けています。厳密な区分けではありませんのでご了承ください。)

 

2.専門用語の出題頻度

前回記事でも述べた通り、IT用語は米国主体でアルファベット略語の多さもさることながら、カタカナ用語も多数あります。
この一覧から過去3年間の出題を見ると、抽出したキーワード計270個のうち

・アルファベットの略語      120個
・カタカナ用語が含まれる専門用語 127個
・漢字・ひらがなだけの専門用語   23個

と、実に9割は略語かカタカナ用語ということになります。

苦手な方はすでにこの時点で嫌気がさしていると思いますが、ITは言うまでもなく今の時代の経営に必須であり、診断士における重要度も増しています。実際に診断士の先生にはITに精通された方も多く、ITコーディネータや情報処理技術者とのダブルライセンスの方も多いのが事実です。

診断士としては、中小企業診断協会の第1次試験案内の経営情報の科目設置目的から「経営資源として効果的に活用できるよう適切な助言」ができる能力が問われております。社長はITに構っていられないのが現状で、診断士としてこの役割は非常に重要です。苦手な方は、この科目を乗り越える意義は大きい、と自分に言い聞かせてください。

この一覧は少なくとも実際にこの3年間で本試験に出た用語です。では直前期でどう活用して合格ラインを越えていくか、これからご紹介します。

 

3.直前期における経営情報システムの学習法

まず、これからの経営情報の進め方について。

経営情報は範囲が広く、得意でない方が80点以上を確実に狙っていこうとした場合、相当広くカバーした勉強が必要となります。情報処理技術者試験を狙うならそういう勉強も必要ですが、1次試験まで1カ月半の現段階では幅広く構えすぎるのは非効率です。

診断士試験における経営情報では、皆が解ける基本論点を確実に押さえることが重要で、広げすぎない深追いしないことが得策です。もし深追いできる余裕があるのであれば、その時間は財務会計、経営法務または中小企業経営・政策に使い、その中でも特に中小企業政策の細かな施策(過去問の後半部分)の暗記に投入する方がトータルでの点数は伸びると思います。

またITが得意な方も、重箱の隅をつつくような正答率の低い問題を追いかけても、いわゆる収穫逓減で全体の合計点数の底上げ効果は薄くなっていきます。受験科目全体を見ての判断ではありますが、得意な方も一定のラインで止めて確実に伸びる科目に投入したほうが賢明と私は考えています。

よって、ある程度論点を絞って確実に60点越えを狙う(得意な人はさらに上乗せ)、というイメージになると思います。その際の参考に上記でご紹介したExcelを直前期で活用して頻出ワードを復習するのが良いと思います。

 

4.過去問3年分を軸に暗記する

経営情報システムの1次試験の過去の科目合格率と平均点推移は以下の通りとなっています。(詳細は11代目べりーの記事参照)

※データ出典:中小企業診断士協会、TACデータリサーチ

上記のグラフを見ればわかる通り、特に直近3年間は常識的な問題が多い感じで難易度が安定してます。

3年間の問題を振り返って見ると5~6割がITの基礎的な論点で、専門用語や概念を暗記していれば確実に正解できる問題です。仮に基礎論点を8~9割確実に押さえたら、残りに見たことがない用語がでてきても、鉛筆コロコロで7割程度は確保できる計算です。

今回の用語一覧は3年分としているのは、ここ3年間の問題は、誰もが確実に得点出来ているという点で確実に押さえないといけない論点が詰まっているということと、ITの最近のトレンドなども比較的反映されているためです。重点を置くならば、この直近3年間を軸にして専門用語を覚える(再度チェックして確固たるものとする)ことは有効だと考えてます。無論、情報に割ける余裕があるならば、過去5~6年程度まで振り返った方が安全ではあります。軸は3年にした方が良いです。

ちなみに、私はこういった傾向分析については、ブレ幅がどれくらいかを把握して覚悟しておくだけに留めていました。次を必死に予測してもどうせ外れますし、そんな思考や心配をしている時間が無駄です。どうしても気にはなりますが。

 

5.暗記科目は覚えるしかない

苦手な方にとっては専門用語を見ることすら苦痛だと思いますが、用語暗記こそ直前期の踏ん張りどころです。
とりあえずこの3年分を軸に何度も回しながら覚えていくしかありません。

ちなみに、私は情報処理技術者試験の受験経験も多く、IT業界にいるため、今は比較的知っている方だと思います。ですが、業界の入りたての頃は全くの素人で、IT経験者に追いつくのが必死で、何でもひたすらノートに書いて自分で見返しながら覚えていました。過去に社内でものすごく技術に精通した後輩の勉強用ノートを見せてもらったことがあるんですが、キレイにまとまっているのではなく、専門書の論点を自分なりに図示して何度も何度も手書きで書き直しされていいました。出来る方も陰ではのすごい地味な努力を重ねていることを知りました。私は1次試験ではスキマ時間活用のためにツールを採用した(過去記事参照)のですが、2次対策では手書きノートで知識を整理しました。(後日2次対策で記事にします。)

手法は人それぞれですが、地味な暗記の積み重ねが、ある時結び付いて大きな知識体系となります。最初は膨大な用語の数と全然覚えていないことに焦りますが、直前期に集中して回していけば必ず用語が繋がっていきます。最初は、覚悟の上で、何度も繰り返し覚えるしかありません。

 

6.専門用語攻略のアプローチ

用語理解度をどのように試されているかという観点で経営情報の問題をザクっと分けると

(1).複数の用語のセットで横断的にその意味を問われる問題
(2).1つの用語を深く掘り下げ、正解(または不正解)を当てる問題
(3).SQL、UML、セルの絶対参照のように計算や応用が必要な問題

に分類できます。

暗記3兄弟の一人と言われるように、経営情報の専門用語の意味・概念を知っていなければ基礎論点も解けません。3は除いて、1と2でどちらが難しいかというと、内容にもよりますが、2はその用語を全く知らなければ解けません。1は一つでも知っている用語が引っかかる可能性があり、確実に覚えていたら選択肢を絞れます。

時間がなければ、複合知識問題を徹底的に掘り下げて、用語理解でカバーできる面を広げていくことです。

具体的な方法の一つとしては、冒頭のExcelシートを使い頻出用語を「設問単位」でまとめてチェックしていきます。
使い方は人それぞれですが、横に用語の説明を記載してもよいですし、口頭で説明しても良いです。自分の記憶で説明するトレーニングを行うことです。その上で本試験問題に戻り解いてみる→解説を読んで再度理解する→用語の説明をしてみる→過去問を再度回してみる・・の繰り返しで定着可能かと思います。

 

7.用語対応できる「面」を広げる

具体的に面を増やす方法として私がやった方法について一例をご紹介します。(これは診断士試験以外でも実践していました。)

過去問で複合的に問われている問題を軸に用語をピックアップし、Excelの用語集の周辺に自分なりに想起する関連キーワードをどんどん追加していってみてください。このExcelを使いこんでいく際ですが、設問の固まりを崩さずにしておくことがポイントです。

例えば令和元年第7問では

・シンクライアントシステム
・ミラーリングシステム
・グリッドコンピューティングシステム
・クラスタリングシステム

が専門用語として出題されています。この問題はこの4つの用語が整理できていたら解ける問題ですが、ここではさらに

ファットクライアントとの対比
ミラーリングデュプレキシングレプリケーションとの違い、冗長構成の設計思想etc
・クラスタリングの種類(負荷分散クラスタリングフェイルオーバークラスタリング

・・とその設問に関連する用語の面を少しずつ広げながら、こうした用語をExcelに追加していきながら記憶していきます。こういう風にすれば、少なくともシステム構成に関する設問が出た場合に用語でカバーできる面積は増えていきます。

診断士試験の場合、過去問と全く同じ問題は出題されません。出題論点に対して、面を広げて用語を紐づけて初見問題を受け止められるようにしておくことが重要です。

なぜこれが良いかというと、過去問を必死になって取り組んでいる際には、頭はフル回転していると思います。問題を必死に解こうとしたプロセスで脳に焼き付けられているため、記憶定着力が良いので、この過去問を軸に過去問で用語を広げたほうが、本番で引き出しやすくなるのです。

私は同じように模試の問題も活用していました。真剣に集中して解いた問題を軸に広げたほうが効率的です。道場では鶏ガラ学習法と呼ばれています。過去問を解いたとき、正しい選択肢を選べたことに満足することなく、設問文・選択肢・解説まで含めて「骨までしゃぶるように」、関連することまで深堀していくこと検討し尽くすことです。(ちなみに私はついでに芋づる暗記法と呼んでます。)

設問の固まりで覚えるのでExcelなどで一覧管理する場合は設問番号を保持しておくことがポイントです。暗記が薄い論点については是非この方法で補強しておいてください。

 

8.経営情報の用語攻略法まとめ

前回記事の略語の再掲を含め経営情報の用語攻略法まとめると、以下の通りです。

(INPUT)
・IT略語は正式な英語を正確に覚えたほうが近道。
・まとめシート等を活用して具体的なイメージを持つ。
・用語の位置づけを整理して覚える。
(プロトコルならどの階層か、ハードウェア、OS、ミドルウェア等のアーキテクチャの“層“がどの辺なのか)
・OSI参照モデル等の構造は何度も書いて覚える
・複合問題の過去問を掘り下げて関連用語をセットで覚えるついでに芋ずる暗記法。
→必死に解いた過去問の印象を活用し関連用語を増やして面を広げる。
(OUTPUT)
・用語を過去問に出てきている用語をド素人の社長に説明するつもりで声に出して説明してみる。
・説明の際には具体的な例えを入れる。
・過去問皿回しで定着度を確認。
・用語Excel+αでチェック。うまく説明できない論点のみを繰り返す。

 

本記事が少しでも皆様の用語理解にお役立て頂ければ幸いです。

以上、3chでした。

 


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twitterもよろしくお願いします。

※今日は8,398字なので、長~いです。平日にスミマセン!
(時間ない方は、スクロールしまくって「まとめ」だけ読んで下さい!!)

カワサンです。
流動性のわな」に魅力を感じる今日この頃。
(以下、グラフを頭に思い浮かべて読みましょう。今日は文章からグラフを想像するトレーニングをします。思い浮かばない人は参考書を開いて!!)

想像して下さい。
流動性のわなのケースでは、低金利下で財政支出をすると、IS曲線がスライドした分GDPが上がる。
しかし、低金利=利子率弾力性も低い(貯金しても利子がほぼつかない)ので、「銀行に預けても手持ちしても変わらない」とみんな思ってしまうと、誰も銀行に貯金しなくなります。
まして、マイナス金利となれば銀行にお金を預けたらマイナスの利子(手数料的に預金から引かれる)なので、自宅に堅牢な金庫を買って預けたほうが良くなります。
ATMで時間外手数料取られたり、銀行窓口の縮小となれば、なおのこと預けるメリットが低下。
(キャッシュレスで現金自体必要性が低下した、ということも言えますけど)
そうすると、今後預金流出すれば信用創造も崩壊して投資に支出する現金(貨幣)が不足し、マネーサプライが混乱し、金融システムが崩壊しちゃいます。
ということで、貨幣需要が不足しないように日銀がマネーサプライ(マネーストック)をうまくコントロールして、LM曲線が右シフトするようにしていると推定されます。
→実際に国債の日銀引受などで操作しています(参考サイト:外部)。

…そんな事を思いながら、今回は経済成長理論の解説です。

 

1.はじめに

今日はリクエストを頂いた分野の解説ですが、論点そのものはややマニアックです。

とはいえ、これといった頻出論点も無いわりに、毎年のように経済学の理論を複合させた問いが過去10年間で1~2問登場しています。それがこちら。


*2020/5/30 抜けがあったので追加しました。
そして試験範囲の明示の仕方がこちら(令和2年度1次試験概要より)


過去問を見ると、直接的に「マネタリストは…」「ニューエコノミーは…」なんて聴き方はされません

厄介ですね。これらは違う言葉になって出題されているという事です。

加えて、理論を問う問題は「グラフが問題文に出てこない」という特徴があります。

グラフが頭に入っていれば、理屈まで丸暗記しなくても「線がスライドすると…」とその場で補助線でも引っ張れば、何とかなりますが、そうはいきません。

難解さを感じるゆえんは、この辺にあります。

「経済学・経済政策」は1次試験の最初の科目。

後に引きずらないためにも、頻出論点であるマクロ経済学の基本的な考え方から解答を導くことができる(回答にアプローチすることが可能)という視点で解けるように目指しましょう。

 

2.そもそも経済成長って何なん

乱暴に言うと、IS-LM分析やAD-AS曲線の交点について「相対的に右に移動する」と、経済成長します。

なので、マクロ経済学は「美しく曲線の交点を右にずらすために、何をしたら望ましいか」を考える学問と言えます。

経済学は、18世紀にイギリスの経済学者アダム・スミスから始まりました。それ以来、歴史と共に様々な政策や理論が提唱されています。

試験範囲で掲題されている理論をwikipediaを参考にまとめると、こんな感じです。

 

(1)ケインズ理論
(2)古典派と新古典派理論

毎年常連さんのIS-LM分析AD-AS分析の分野です。加えて、これらの分析手法の根底となる考え方(貨幣、投資、消費など)を問いかける問題が出てきます。

分析系の問題については、先代の分かりやすい解説が沢山あるので多くは触れません。

 

3)マネタリズム

文字の通り、マネーサプライ操作を政策の中心に据えるべし、とする考え方です。
試験では「k%ルール」や「恒常所得仮説」として登場しました。

1970年代のアメリカで生まれた概念です。スタグフレーションという、不況とインフレが同時に起こる状態を、ケインズ理論では説明できないね~という中で生まれました。

ケインズ理論のように国が管理する需給政策は良くないと痛烈な批判を行い、マネーサプライを重視する政策を適用したものの、実際には国際マクロ経済で混乱が起きました。

 

(4)新保守主義とシカゴ学派

「新保守主義」これは1980年前後のアメリカ経済の思想です。

「シカゴ学派」これはマネタリズムや新制度主義経済学等を生み出したシカゴ大学経済学部に名前を由来するものです。ここから生まれた経済思想は数多く(マネタリズムもそう)、試験に関連する理論を選択肢へ登場させるため、試験範囲と記載しているものと思われます。

 

(5)サプライサイド・エコノミクス

試験では直近10年間で2回「リアル・ビジネス・サイクル理論」として登場しました。

これは古典派の系譜の理論です。
古典派はサプライ(供給)重視の経済理論(セイの法則)ですので(ケインズは対して「有効需要」を重視)。

AD-AS曲線で言う所、AS曲線を右側にスライドさせて物価水準を下げよう、という考えです。歴史的には1980年代のアメリカ「レーガノミクス」に代表される政策です。

 

(6)新制度主義経済学

ここは「取引費用(取引コスト)理論」や「プリンシパル・エージェント理論」など、ミクロ経済学に近い理論です。

経済学は、ある決まった条件下での行動を分析するもの。普遍的と論じても、事後に「特定のケースしか有効でない」と否定されるものばかりでした。そこで登場したのが「情報」という概念を踏まえた意思決定に関する理論です。

毎年のように試験問題の最後のほうに登場するゲーム理論も、ここの分野に近いです。

これらの経済思想そのものが試験で問われることは、ほぼありません
(こんな話しておきながら、すみません)

それにしても、多岐にわたりますね。
すべて取り上げたら長い+試験出題可能性が低い所まで徹底解説となるので、過去繰り返し登場した部分を3つご紹介します。

 

3.解く前に。マクロ経済学で押さえたい考え

マクロ経済学は以下の三要素(市場)で成り立ってます。問題に向き合う上で、この捉え方が必要です。

」を産むのは「労働」:生産

労働」で「貨幣」を得る:所得

貨幣」で「」を手に入れる:消費(=支出)

個々に見ましょう。便宜上、上と順番を変えます。

 

■財市場

・暗記すべき式はY=C+I+G(国民所得=消費+投資+政府支出)

・上式から導かれるモノやサービス、貨幣と交換可能なものの、需要と供給。

・IS曲線:利子率が下がる→投資資金調達コスト低下→投資促進→財供給あがる→国民所得アップ

 

■貨幣市場

古典派は財との交換手段としてのみ認識

ケインズ派は債権と保有メリットを比較投機的(貨幣自体を増やそうとする)貨幣需要がある

・LM曲線:所得が増える→増えた分「貨幣」が必要→貨幣需要増加→利子率が上がる

 

■労働市場

・労働力の需要と供給:実質賃金 W/P(賃金/物価)の比率で決定

・労働需要:物価P(財の価格)が上がる→儲けるチャンス!→企業は労働力を求める→労働需要増加

・労働供給:実質賃金W/Pが上がる→稼ぐチャンス!→働きたい人が増える→労働供給増加

以上を念頭におき、さとまる作の必殺グラフを頭に入れます。

では、過去問を使って上記考え方で解いてみましょう。

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ちょっと休憩。

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4.所得・消費の理論

ここでは「貨幣」を「」と交換することに関して聞かれます。
では過去問です。

【経済学・経済政策】平成29年度・第4問
消費がどのようにして決まるかを理解することは、経済政策の手段を検討する際にも、また、景気動向を予測する上でも重要である。一般に、消費の決定に所得が影響すると考えられているが、具体的な影響の仕方についてはいくつかの考え方がある。
消費の決定に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 恒常所得仮説では、一時金の支給によって所得が増加しても、消費は増加しない。
イ 絶対所得仮説によるケインズ型消費関数では、減税によって可処分所得が増加しても、消費は増加しない。
ウ 絶対所得仮説によるケインズ型消費関数では、定期給与のベースアップによって所得が増加しても、消費は増加しない。
エ ライフサイクル仮説では、定期昇給によって所得が増加しても、消費は増加しない。

消費ということですから、個人がどうやって「貨幣」を「」と交換(=消費)するのかを聞いています。

正解は「ア」です。
もし文言がわからなくても、マクロ経済学の基本的な知識を踏まえて、以下の手順から考えましょう。

・イ&ウ…ケインズ消費関数:C=c(Y-T)+C0から正誤判定(後述)
・エ…一般論で考えると、将来の給与が上がると思ったら、消費(=支出)は一定になりますでしょうか?
そうではないですよね。持ち家を保有したり、子供の養育費のことだったり、年収見通しなりに生活水準を変えるのが実態と言えます。
・ア…消去法的に残る

経済学は、私たちの生活に身近な学問です

どんな通説も、生活感や経済実態に根差しています。
設問に迷ったら、身近な行動からどういえるか?を試験会場で考えて欲しいです

<解説>

■ア:恒常所得仮説
これはマネタリストのミルトン・フリードマンが唱えた仮説です。どういう仮説かというと「人々は将来の年収も踏まえて消費額を決定するので、断面的に収入が増えても、その年の国民所得に影響しません」という考え方です。

ここで感の鋭い方、こう思ったのでは?
「この前申し込んだ安○さんからの10万円って、経済政策にあんま影響ないってこと???」
→マネタリストの考え的には、そうなっちゃいます。あちゃー

 

■イ&ウ:絶対所得仮説

これは文言が分からなくても「ケインズの消費関数」で思い出してほしいです。
国民所得の恒等式 Y=C+I+G のCの部分ですね。

C=c(Y-T)+C0(c:限界消費性向、Y:国民所得、T:税金、C0:固定的消費)

選択肢イ:「減税」ですので、Tが小さくなる→結果、Cは増大。「消費は増加する」が正解。

選択肢ウ:「定期給与のベースアップ」なのでYが増加→結果、Cは増大。「消費は増加する」が正解。

なお、理論自体は「その年の年収が増えれば、収入に対する支出割合(=限界消費性向)は小さくなる」というものです。

 

■ついでに:相対所得仮説
また、合わせて相対所得仮説、というのも押さえておきたくて、これは現在の消費は時間や空間に左右されるというものです。

ラチェット効果…一度年収が下がっても生活水準が下げられず、消費性向は下がりにくここと(例:家を建てるとワンルームに転居しづらくなる)

デモンストレーション効果…周囲の消費動向に流される(例:生活水準に関わらずスマホを保有する 等)

 

■エ:ライフサイクル仮説(ライフサイクルモデルとも言われます)

これは3~4年に1回ほど試験に登場するワードです。考えは恒常所得仮説に近く、「生涯を通じての年収(=毎年のお小遣い)が平均的に一定となるように、消費or貯蓄の行動を取る」という考え方です。

つみたてNISAや任意の確定拠出型年金、長期的に個人が保有する株式なんかは、退職後の収入を安定的にするために貯蓄行動の一例と言えます。

続いてこちら。2012,2016年と夏のオリンピックイヤーに出てきた効率賃金理論(次回出題は2021年か!?)。

【経済学・経済政策】平成28年度・第6問
賃金に関する考え方の1つに効率賃金理論がある。効率賃金理論に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 企業が支払う効率賃金の下で完全雇用が実現すると主張する。
イ 均衡賃金に等しい水準の賃金を支払うことが企業の効率的な生産につながると主張する。
ウ 均衡賃金を超える水準の賃金を支払うことが生産性を高め、企業の利潤を増やすと主張する。
エ 均衡賃金を下回る水準の賃金を支払うことが生産性を高め、企業の利潤を増やすと主張する。

正解は「ウ」です。
「自分が一番ヤル気出るパターンどれ?」と思えば正解が出ます。

・エ 均衡より下回る:平均より低い賃金では「労働」でヤル気でない→誤判定
・ウ エの反対。ヤル気出るから生産性UPしそう→他のも見ておこう
・ア 完全雇用から、失業の話を連想→ケインズの「非自発的失業」の考え方は?→欲しい賃金≠均衡賃金なので、失業する →誤判定
・イ 効率的な生産:「労働」がヤル気満々で効率的な生産になると考えるんだから、欲しい賃金≠均衡賃金じゃない。
→誤判定⇒結果的に「ウ」が最適解

<解説>

効率賃金理論(効率賃金仮説)では均衡賃金(世間平均的な賃金水準)より高い賃金だと、ヤル気が出て生産性がUPして企業の利潤に貢献する、という考え方をします。たしかに、同じ仕事でも給料高い方がヤル気でますよね。

 

5.貨幣の理論

【経済学・経済政策】平成26年度・第10問
古典派経済学体系での貨幣の扱いと金融政策に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア k %ルールとは、物価上昇率を一定の値に収める金融政策運営上のルールである。
イ 貨幣市場の均衡条件によって実質利子率が決まり、貨幣的側面が実物面に影響を与える。
ウ 実質GDPは労働市場の均衡から決定されるため、貨幣供給量を増やしても実質GDPは拡大しない。
エ 数量方程式で表される貨幣需要には投機的動機のみを想定している。

正解はウです。

この問題はちょっと込み入っていて難解です。k%ルールも参考書に掲載されますが、出題頻度はそこまででもない。

ただ、他の選択肢に不安でもウは「労働市場の均衡」と「貨幣供給」というワードからAD-AS分析(古典派)を思い出せば明確に判断できます


古典派の場合、AS曲線はまっすぐです。
そして、ウに記載されている「貨幣供給量を増やして」は、貨幣に関する動きですからAD曲線が動く要因です。しかし、AD曲線が右シフト(AD⇒AD’)してもAS曲線は微動だにしないので国民所得はY1→Y2、つまりGDPは増えません。

なのでAD-AS分析が頭に入っていればウを選べます。
ちなみに、他の選択肢もエとイは貨幣の考え方が分かっていれば消去できますね。

エ 古典派の考えは「貨幣は取引手段」→投機的貨幣需要は考えない!→誤判定
イ 古典派の考えは「貨幣は取引手段」→実物⇒(「財」の総量)には影響しない→誤判定
ア k%ルールはマネーサプライの話で、物価上昇率(インフレ)とは関係ない→誤判定

<解説>

■ア k%ルール
経済成長率に合わせてマネーサプライの増加率を決めるべきという理論です。物価の上昇とは短絡的な関係はありません。

■イ&エ
古典派の理論では、貨幣は取引需要しか考慮しないので(「財」や「労働」との交換手段でしかない)、貨幣市場の均衡条件をもって実物への需給影響はしません。
(ケインズ理論であれば投機的貨幣需要を考慮するので、正解)

古典派は「財」の数量でマネーサプライを決めるので投機的貨幣需要は出てきません。
参考サイト

 

6.投資の理論

【経済学・経済政策】平成29年度・第8問
投資の決定に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a ケインズの投資理論によれば、利子率の低下は投資を増加させる。
b 資本ストック調整原理によれば、投資の調整速度が大きいほど、投資が減少する。
c 投資の限界効率とは、投資収益の現在価値の合計を投資費用に等しくさせる収益率である。
d トービンのq とは、企業の市場価値を資本の割引価値で除したものである。
〔解答群〕
ア aとc
イ aとd
ウ bとc
エ bとd

組み合わせ問題です。[a or b]と[c or d]の組み合わせ。
これもマクロ経済学の基本的な観点で見てみましょう。
aとbは笑顔で瞬殺、cとdで悩むレベルなら、イイ感じです。

正解はアです。

a IS曲線より、利子率低下→投資にかかるコスト低下→投資増加→国民所得増加→正しい!!
b a正解なので深く考えなくても消去(用語は後述)
c こちらもIS曲線と投資の関係が念頭にあれば正解できる(が、ややマニアック…後述)
d (覚えていれば)資本の「割引価値」ではなく「更新コスト」

<解説>

■b 資本ストック調整理論(ほぼ登場しない 参考:内閣府年次経済報告

投資の景気循環に関する理論の1つです。ちょっと雑な解釈ですが、景況感と資本ストック(設備量)は経済成長見通しに応じてバランスするというものです。「調整速度」は「バランスさせる勢い」という意味合いなので「速度が大きい」ということは、投資は「増大」します。

 

■c 投資の限界効率(ケインズ理論の基本:大切)

IS曲線:利子率が下がる→投資が促進→国民所得が増大
もう少し掘り下げて考えましょう。

①投資収益の決まり方:投資の限界効率が高い=収益率が高い→収益率が高いものから投資実行(経済学は合理的なので、メリット大きい順に実行)→収益率0手前まで投資実行

②投資額の決まり方:利子が下がる→利子負担軽くなる→利子負担軽くなるほど投資に求める収益率が低下→実行可能な投資案件が増加→投資総額が増加

③ 「①の総額が最大」となる「②」で収益(利潤)が最大化

 

■d トービンのq(登場頻度:やや低い)

企業の価値(負債+株主資本)と資本ストックの取得価格(設備の価値)を比べて、投資メリットを判定するものです。

q=(負債総額+株主資本)÷(資本ストック取得価格)
q<1 企業価値<資本ストックなので、企業価値なりに資本ストックを整理すべき(投資しない)
q>1 企業価値>資本ストックなので、資本ストック増大なりに価値も増大できる

まとめ
①IS-LM分析やAD-AS分析で出てくる「財市場」「貨幣市場」「労働市場」の理論(グラフ、式)を理解することが、グラフの無い経済理論の問題を解くカギになる
頻出頻度が低いワードが出てきても、マクロ経済学の基本的な理論から、選択肢の正誤判断が出来る可能性が高い。見慣れない用語を見て捨て問・当てずっぽうと決めつけない。
文字だけの正誤判定でも、数式やグラフにて表現できる可能性が高い。文字以外での表現ができないかを考えてみる。

 

7.オマケ:大学の先生の言葉

私は大学で経済学部を卒業したのですが、授業で学んだことが1次試験の経済学・経済政策や企業経営理論、財務・会計の突破にとても役に立ちました。

そのなかで、マクロ経済学の授業で先生が

Y=C+I+G

これをメッチャ言いまくっていました。ノートにも、この数式を一番多く書いたと思います。

それだけ、マクロ経済学の基本がこの式に詰まっています。

深い話をすると、IS-LM分析が示されたのは1936年。ケインズが「雇用・利子および貨幣の一般理論」を著したタイミングです。この時に、この式(モデル)も登場しました。

1920年代後半に世界恐慌が起き、景気回復の(=国民所得Yを増やす)ために、アメリカのニューディールに代表されるような公共政策の推進(=財政政策;IS曲線やAD曲線右シフト!!)で有効需要の創出が重要と論じた時代です。

以降、様々な観点により、ケインズ理論は実体経済になじまないという論調が主流なんですが(古典派を発展させた理論が多数派という感じ)、現代に通ずるマクロ経済学を理論立てて(モデル化して)確立したのはケインズの一般理論なんです。

なので、マクロ経済学を学ぶ人たちはまずケインズ理論を教わりますし、診断士試験でもその理論を理解することが、解法の近道なのです。

 

【参考資料・リンク】
瞬時に分かる経済学
経済学道場
経済学入門 マクロ編(ティモシー・ティラー)
大学4年間の経済学がざっと10時間で学べる(井堀利宏)


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おはようございます!おべんと君です。

今日は、11代目初となる、ゆる~い話題=【ゆるわだ】を
書かせていただきます。ほかのメンバーが渾身記事を書いて
いる中ではありますが・・・

題して、
意思決定会計講義ノート(通称イケカコ)のゆる~い取り組み方」です。

1次試験の財務・会計対策、2次筆記の事例Ⅳ対策として、
取り組む方が一定数いらっしゃる意思決定会計講義ノートとの
おべんと君流の向き合い方についてです。

 

<意思決定会計とは>
企業活動において、経営者が行う意思決定(将来の取り組みや投資に
ついて代替案の中から選択する行為)のために有益な会計データを提供し、
支援する会計 のことを言います。

ちなみに、会計は
・財務会計:企業の外部(株主・投資家等のステークホルダー)に
_有用な情報を提供する会計
・管理会計:企業の内部で経営者を支援する会計
の2つの領域に区分され、意思決定会計は管理会計に属されます。

 

<意思決定会計講義ノート(通称イケカコ)とは>
表紙には、「公認会計士試験、簿記検定受験者の必読書!」と書いてあり、
公認会計士及び簿記検定受験者で試験範囲となっている意思決定会計に
特化した書籍です。ここの「簿記検定」とは、「簿記1級」のことです。

イケカコという通称の由来は、
っていいけいうぎノート」から来ているようです。

 

<中小企業診断士試験とイケカコ>
中小企業診断士の使命は
「中小企業支援事業における経営診断又は助言を担うもの」です。
経営者の意思決定の支援もその対象となることから、意思決定会計が
中小企業診断士において重要視され、試験出題頻度が高い要因だと
推測できます。
そして、その意思決定会計に特化した参考書がイケカコのため、
中小企業診断士受験者で取り組む人が多いのだと考えられます。

また、平成25年の事例Ⅳの第3問で、下記の問題が出題されました。

第3問(配点 30 点)
植物工場で栽培した植物は一定の品質が保証される限り、
すべて生産した期に販売されると見込まれているが、
前提とされる品質基準に適合しないものが生産されるリスクがある。
植物工場において生産計画から納品までのそれぞれのプロセスの中で、
考慮すべきリスクに関連するコストを大きい順に4つ、
90 字以内で述べよ。

この4つのコストに関しては、各予備校やふぞろいの解答では
品質原価計算」であるという説が最有力です。
そしてイケカコでは、Lecture 11に「品質原価計算」についての
解説が掲載されています。
このことも、診断士試験とイケカコが身近になった要因だと思います。

なお、イケカコに関する記事は、道場でも既に先代のメンバーが
投稿しています。
【財務】【事例IV】イケカコ5週で80点 (序論)
リスク許諾書:イケカコ7つの効果と4つのコスト
【財務】【事例IV】イケカコ5週で80点#1
【財務】【事例IV】イケカコ5週で80点#2
【財務】【事例IV】イケカコ5週で80点#3
【財務】【事例IV】イケカコ5週で80点#4
【財務】【事例IV】イケカコ5週で80点#5
『イケカコ』はやるべきか否か

 

<11代目アンケート>
11代目執筆陣にイケカコについてアンケートを取りました。
Q1)イケカコに取り組んだ?
12人中2人

Q2)取り組んだ人は何周した?
1周:2人
2周以上:0人

この結果から言えるのは、
「イケカコは試験合格の絶対条件ではない」
ということです。

・いやいや、令和元年度の事例Ⅳは難易度が平易だったから
_そんなこと言えんじゃないの?
・やらなくてもいいんなら、なんでこんな記事書くんだよ!

なぜこの記事を書いたのか?理由は下記のとおりです。

中小企業診断士「試験」合格が目的ならば、イケカコなしでもOK
☆試験合格後、財務・会計の知識を仕事に使いたい
_考えるならば、イケカコをやって損はない

 

中小企業診断士「試験」合格が目的ならば、イケカコなしでもOK

試験合格を考えるのであれば、イケカコよりも予備校の講座
市販の診断士試験用の問題集過去問を何度もこなす方が、
・制限時間内でどのような順番で問題を解いていくか?
・各設問で求められている計算方法の手順は正しいか?
・計算ミスはどの手順でいつもしてしまうのか?
など、本試験で必要なことが実践的に身につくからです。

具体的な数値がなく肌感覚で大変恐縮ですが、
合格年度が違う周りの診断士の方々に聞いてみても、
イケカコを完走したという人よりも、
知らない、全くやらなかった、買ったけど見てない、途中で挫折した、
と言った方が多数です。

また、ストレート合格狙いの方は遠回りになりますので、

イケカコはお勧めしません。

以上のことから、イケカコは験合格の絶対条件ではない
といえるかと思います。もちろん、やって損はないですが。。。

ちなみに税理士保持者や簿記1級保持者にイケカコを聞いてみても、
「あーなんか聞いたことあるな~。」みたいな反応です。

 

試験合格後、財務・会計の知識を仕事に使いたい
_考えるならば、イケカコをやって損はない

・そもそも意思決定会計とは何ぞや?
・意思決定会計には何が求められているのか?
・だからこういう計算が必要なんです

など、意思決定会計とは?というのをきちんとインプットする
ことにおいては、非常に勉強になる書籍だと思います。

特に私個人としては、本業が会計に携わっている身なので、
会社経営における意思決定会計とは?を勉強できたことは
大きかったです。

例えば、イケカコの中には、
事業部を評価する利益と、事業部長を評価する利益は違う方が望ましい
という内容の記述があります。

理由は、事業部としては管理不能個別固定費(事業部に紐づけられるが
事業部としてコントロールできない費用、減価償却費など)もカバーする
利益を稼ぐ必要があるが、管理不能個別固定費は事業部長がコントロール
できない固定費であるため、事業部長の評価としてこの費用まで含めた
利益を使うのはいかがなものか?ということです。

これは事業部長のモチベーションに関係した話になっています。
実務上は貢献利益で事業部・事業部長ともに評価したり、
共通固定費までをカバーする営業利益で評価する会社もあるかと思います。

現実問題としてイケカコのとおりに会社に落とし込めるかは難しいですが、
そもそもの考え方が書いてあるため、インプットとしては
勉強になります。

ですが、試験勉強中にここまで必要なのかどうか、判断が難しいところです。

また、会計の書籍にありがちなのですが、説明文が難しい表現で
書かれているので、読むだけで疲労が蓄積します・・・

なので、イケカコは絶対条件ではないと思いますが、
それでも「財務が苦手なんだけど、イケカコやってみたい」という方へ、
私の「ゆる~い取り組み方」を提案させていただきたいと思います。

 

 

<おべんと君流 イケカコのゆる~い取り組み方>
イケカコを買ったのは1回目の2次試験不合格後(2017年末)でしたが、
取り組んでは挫折、また挑戦して挫折・・・を何度か繰り返し
私なりのゆる~い方法で一通り終えたのが2019年でした。

私はイケカコをアウトプット教材ではなく、インプット教材だと
割り切りました。そして診断士に関係する必要な論点に絞り、
イケカコを使いました。そのため、あくまでゆるく一通りです。
その時のゆる~い方法はこんな感じです。

①事例Ⅳに出ない(出題可能性が低いと思われる)章は飛ばす

過去問や診断協会で確認できる受験案内資料を参考に、
試験に出なそうな章はバッサリ飛ばしました。

 

②「1限目」をしっかり読む

文字通り説明文を読んで、重要なところに線を引き、メモする
のように完全に参考書としてインプットします。
単純に計算問題をこなすだけでなく、
・なぜこの計算が必要なのか?
_目的の明確化

・で、結局何を導き出したいのか?
_結果/効果の明確化

など、それぞれの章の概要を理解するインプットを行いました。

 

③「2限目」の例題を解いて解説を読む

冒頭のインプットを行ってから、例題に取り組みました。
解いた例題の答えの正誤に関わらず、必ず解説に目を通して
問題を解くステップや考え方を復習しました。
解いてて「難しいな~」と思う例題は、バッサリ飛ばしました

 

④「3限目」の実力を試してみよう!問題は飛ばす

例題の後に、実力を試してみよう!の問題が掲載されています。
これが結構難しいんです。
私はここには手を付けませんでした。理由は下記の通りです。

インプット中心と割り切っていた
上述のとおりイケカコをインプット教材として活用していたので、
無理に難しいアウトプットはしないと割り切っていました。
アウトプットは、冒頭で書いたように診断士の過去問
予備校の演習問題を何度も繰り返すことが一番だと思います。

難しいから
おいっ!なんだその理由?とお叱りを受けると思いますが・・・
イケカコは前述のように公認会計士試験や簿記1級の受験者を
対象としているため、ここまで難しい問題は解けなくても
いいでしょ、勝手に割り切りました。ゆる~いというか、
甘いというか・・・

一方、イケカコレベルの問題も解けるようになると、
診断士の事例Ⅳへの対応力も相当身につくと思います。
ですが、イケカコに割く時間と他の科目や事例練習に使う
時間とのトレードオフ
になりますのでご注意ください。

 

<本日のまとめ>
☆中小企業診断士「試験」合格が目的ならば、イケカコなしでも
OK
☆試験合格後、財務・会計の知識を仕事に使いたい
_考えるならば、イケカコをやって損はない
☆もし取り組むなら、他科目とのトレードオフに注意しながら
_ゆる~く

 

 

以上が私のゆる~い取り組み方です。
ゆるい話題なのに長文になってしまいました・・・

以上、おべんと君でした。


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おはようございます!おべんと君です。
自己紹介はこちら。

<小話>
私の本業である連結決算もようやく落ち着きを見せ始めましたが、
今度は開示資料の作成が待っており、テレワークが難しい業務が
いくつかありまして、その場合は通勤しています。

昨今の感染対策のため、最近自宅から会社までの通勤を、
電車から自転車に変えました。通勤時間自体は1時間程度で
今までとあまり変わりませんでした。

具体的に場所は言えませんが、大きい道路をひたすら自転車でこぎ、
途中で見えてくるタワーを曲がって会社に向かっています。
そのタワーは、夜は少しきれいにライトアップ?というか光っていまして、
電車通勤時は見れない光景でした。

電動自転車でもない普通のママチャリなので、向かい風と上り坂は非常に
厳しいですが、頑張っていこうと思っています。

皆様も何卒健康にはご留意されてください!

 

<本題>
今回はオンライン春セミナー(略してオン春)でお答えできなかった
ご質問について、時間がたってしまい恐縮ですが、引き続き
2次筆記試験についてお答え致します!

質問:オリジナル勉強法

独特の勉強法があったら教えてほしい とご要望をいただいて
おりました。独特というか、少し変わった勉強法として私が
やっていたことをお伝えしたいと思います。

★本試験と全く同じルーティン作業を実施する

私の本試験80分の過ごし方は、概ね下記の通りです。
1.解答用紙に受験番号を書く
2.問題用紙の1枚目をメモ用紙にするためホッチキスを外す
3.メモ用紙に設問番号を割り振ってメモスペースを確保
4.設問分析
5.与件分析
6.骨子作成
7.解答用紙に記入

本日はこのうち1、2、3、6に関係する勉強法です。

私はTBC通信講座を受講していて、月1回演習を提出していました。
提出課題がない日は、過去問や演習問題に毎日解いていました。
解くといっても解答用紙に書き込むまではせず、試験開始後から
解答骨子までを45分以内で作る練習を日々行っていました

そして、できるだけ本番と全く同じルーティン作業を毎日淡々と
練習して、無意識にこなせるようにすることを目指していました。
その時に実施していたルーティンとしては、

①解答用紙に受験番号を書くフリ

2回目の二次試験の時に、とても緊張していまい事例Ⅰの時には
手が震えて解答用紙の受験番号が書けなくなってしまいました
また事例Ⅱでは、あやうく受験番号を書き損じるところでした。
そういった経験から、日々の練習の中に、骨子練習開始直後に
受験番号を書くフリ
を取り入れていました。
2次試験の受験票が届いた後は、実際に自分の受験番号を
裏紙などに
書いていました。

そのため、当日までに受験番号をしっかり覚えており、
当日は焦らず一番最初に解答用紙に受験番号を書くことができました。

 

②問題用紙のホッチキスを外してB4のメモ用紙を作るフリ

解答骨子を作るときに問題用紙のホッチキスを外し、
それを広げた紙をメモ用紙としてに骨子を書いていました。
このメモ用紙の紙のサイズはB4です。そのため、
B4の紙を買って
きて半分に折り曲げた状態で骨子練習を開始し、
受験番号を書くフリの次の作業として、
折り曲げたB4の紙を広げてホッチキスを外すフリをしていました。

今でも捨てられない、未使用だけど半分に折り曲げられたB4の紙が
私の本棚に眠っています・・・

この①、②の「本番どおり〇〇するフリ」は、一見ばかばかしい風に
見えますが、会社の税理士の後輩と話したときに、彼も全く同じような
ことをしていたようです。
彼は、筆記用具を置く場所まで本番同様に毎日セットしていたとのこと。

それを聞いて、「自分のやってることは間違ってない!」と自信を
持っていました。

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③骨子を書かずに解答用紙に直接書く練習もしておく

私の師匠でもある7代目フェイマオから解き方を教わった中で、
45分で解答骨子を書く習慣をつけた方がいい とアドバイスされ、
毎日45分以内に解答骨子を書く練習をしていました。
ですが結果として、ほとんど終わったことはありません
何度も何度も解いた過去問で、ようやく45分以内で終わる程度でした。

設問や与件分析の短縮、メモの取り方や文中の線引きの工夫など
色々努力して時間の短縮にトライしましたが、やはり45分以内で
骨子を書き終えることは難しいと感じていました。
そのため、
初見問題は、絶対に45分で解答骨子は書き終えられない
と割り切りました。

また、先代たちも多々投稿しておりますが、
試験開始〇〇分が過ぎたら、メモや骨子が途中でも解答用紙に書き込む
という決め事をしていた方が多いようです。

私もその方法を「パクってカスタマイズ」させていただき、
やり直し無し80分一発勝負で解いていたTBCの提出演習課題や模試に
ついては、開始後45分過ぎたらその時点で骨子をベースに解答用紙に
記入
し、骨子が書ききれなかった問題は、
骨子無しで直接解答用紙に記入する練習として活用していました。

つまり、骨子が書き終えられないことを焦るのではなく、
書き終えられないなら、書き終えられないことを前提として対策を講じる
という発想で、直接解答用紙に書き込む練習をしていました。

令和元年度の2次筆記本試験のメモ用紙を見ると、
事例Ⅰ:1問骨子書いてない
事例Ⅱ:1問骨子書いてない
事例Ⅲ:2問骨子書いてない
となっており、本試験でも骨子は45分以内には書き終えていません。

ですが、直接解答用紙に記入する練習もしていたことが、
特段の焦りも生まなかった要因だと思います。

ちなみに開始後45分になったら解答用紙に書き込むということは、
35分で解答用紙をすべて埋める ということになります。
これは実際に自分で解答用紙に無心で何度か書き込み、
その時間を計測してその時間に設定しました。

 

④時計にこだわる

私は本試験では時計を2つ持っていました。1つは机に置き、
1つは腕用。私がこだわったのは机に置いた時計の使い方です。
本試験や勉強、模試などの開始時に時計の針を12時に合わせておき、
スタートとともに時計を動かします

逐次時計を見て、設問分析や与件分析が想定時間内か?などを
チェックします。
そして長針が45分過ぎたら、強制的に解答用紙に答えを記入します。

この方法ですと、時計を見た瞬間に自分のルーティン作業が順調か?
遅れているのか?また45分過ぎたかどうか?が一目で分かります

通常の時計ですと、「今何時だから、開始後何分過ぎたな~」など
計算する必要がありますが、その作業が不要になります。

私の相棒となってくれたそんな時計、今は時計ケースに飾っています。

以上4つが、ちょっと変わった「オリジナル勉強法」です。

この投稿が皆様の勉強の一助になれば幸いです。
以上、おべんと君でした。


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皆様こんにちは。3chです。
今日も道場ブログを読んでいただき有難うございます。

Q : 2次の経験がなく、過去問を解いても80分で書ききれません。

4月のオンライン春セミナー(略して、オン春)にてこの質問を頂きました。実は自分も1年前に道場のセミナーで同じ質問を投げたことがあります。お気持ちは痛いほどわかります。

本日は、2次試験に初めてチャレンジされる方向けに、このご質問にお答えします。

最初から誰も80分では解けない

2次試験の受験の最初は全く書けないと思います。
2次に慣れるためと思い模試などに参加すると、周囲がカリカリと解答を書いていくので余計に焦ります。
初心者歓迎の勉強会などに顔を出してみると、参加者は結構しっかり解答を書いてきたりして焦ります。

ちなみに私の場合は、初めて2次の過去問題を解いたときは8時間(途中中断して2日間)掛かりました。
「半日かかっても第1問すら書けなかった」(11代目おべんと君)など、初受験で最初にトライする場合、全く解けなくても気にすることはありません。

むしろ、今の段階で80分では書ききれないことが分かっていること自体、一歩前に進んだと前向きに捉えましょう。

 

まずどうすればよいか

「80分の使い方」は解答プロセスそのものであり、道場他にも多数の記事があります。タイムテーブルの詳細は予備校のメソッドによって異なります。

そこでまず初めに、単に時間がない、80分で解けないで終わるのではなく、自分はどこで時間をロスしているのかを振り返って把握しておくことが重要です。

初学者の方の現段階としては、

「80分で完成するというより、開始何分後にはここまで進んでおく(与件文を読む、骨子を固めるなど)目安を自分で決め、どの時間帯でロスしているかを特定し、その時間を短縮する方法を考えてはどうでしょうか」(11代目さとまる)

私と全く同じ意見です。できればこの段階で過去事例を解いてみて、2次試験問題がどういう問題なのか、自分の読む時間、考える時間、書く時間のどれがどれくらい掛かるのか、を把握しておくことは必要と思います。

 

時間配分について

そのためには、まず、80分の使い方をざっと決めておきます。私の場合以下の時間配分ルールを定めていました。

2次時間配分(事例Ⅰ~Ⅲ)>
①開始15分で設問文→与件文を一通り読み終えておく
②開始35分で解答を書き始める(ここまでに解答骨子作成)
③開始75分で解答用紙を埋める
④あとは見直し、バッファ(5分残す)

まだ仮でもよいので上記のような時間配分を定め、その上で過去問を解いてみて、どこで時間が掛かるかを分析してみます。

私の場合、最初の頃は考える時間が圧倒的に遅かった。単純に書く時間は早かったが、書き直しが多く結果的に書く時間が遅かった。そのためこの時期は1次知識整理、解答手法・メソッドの情報収集を中心に進めておりました。

8月以降の2次学習の初めの頃は、合格者答案や予備校の模範解答の写経でどういう書き方をすれば合格ラインなのか、正解に近づけるのか、を覚えて身に着けていくことを80分以内で解くことより優先しました。その次で80分以内で確実に効率よく処理できるように持っていく、というステップをイメージして進めてました。(詳細後述)

 

タイムテーブル(事例Ⅰ~Ⅲ)

参考までに当日の80分の使い方として、自分の実際のタイムテーブル(事例Ⅰ~Ⅲ)の詳細を記載します。
(詳細については2次試験が近づいてきたら改めて記事にしたいと思います。)

(1)準備 開始~1分
・受験番号を記入する
・問題用紙を開き全体の分量を把握する
・問題用紙をばらし下書き用の白紙を用意する
・与件文の第1段落と最終段落を読む

(2)設問の読解 開始2分~8分
・各設問を読んで分析し、解答骨子の枠組みを作成する
・どの戦略レイヤーが問われているかを決定する

(3)与件文の読解 開始8分~15分
・与件文を読み、マーキングを行う(段落番号とキーワード、自分は鉛筆のみ使用)
・開始15分で一通り与件文を読み終える

(4)解答骨子の作成 開始15分~33分
・設問文に戻り、与件文と照らし合わせながら解答骨子を作成する

(5)解答骨子を俯瞰 開始33分~35分
・解答骨子を再度確認し解答間の整合性などを確認する

(6)解答記述 開始35分~75分
・解答骨子を基に解答用紙に解答を記述する
・開始35分で必ず書き始める

(7)見直し 開始75分~80分
・表現など微修正
・最後に誤字、脱字がないか見直し
・受験番号を再度確認

80分の使い方は2次の解法であり、人によってそれぞれ違うためあくまで一例です。

私の場合、最初にこのような詳細タイムテーブルを設計し、ブラッシュアップしていった、という理想的な感じではありません。道場記事等いろいろな情報を参考に1次終了後に1回上記のタイムテーブル案を作ってはみたものの、いざ模試などでは全く実践できませんでした。結果、試行錯誤を繰り返しながら、何とかこの流れに収まった、という感じです。

そもそも2次試験は80分では解ききれないボリュームであり、いかに60点を超えるためにどのように限られた時間を使うか、その時間内に処理しきるか、が2次試験対策のコアな部分になります。いろいろな手法を参考にして、自分なりの解法をパクッてカスタマイズしながら獲得していってください。

よって、初学者の方にとっては、2次の解法を収集し、時間制約をあまりかけずに過去問で実践しながら自分に定着させることがまず優先で、細かな時間配分を意識しながら取り組むタイミングは、2次の学習の途中の9月くらいからで十分だと私は思います。

 

80分で解けるようになるまでの経緯

とはいえ、2次試験については、80分で収まればよいだけでなく、具体的に内容がどこまで到達できていたら合格ラインなのか、達成度がわかりづらいのがつらいところです。

私はどれくらいの感触が合格ラインと呼べるのか、色々な人に聞いてました。
予備校講師、昨年度合格者等の複数の方に

「80分以内で解いて論点を大外ししなくなったら、ある程度合格ラインに近いところまで来ている」

と言われたことが印象に残りました。このアドバイスを基に、自分としてはまずは80分で確実に大きく外さない(=書いたけどほぼ0点解答、白紙解答が一切なくなる)状態まで持っていくことを一つの目標としてました。

では2次の勉強を進めていく際、いつ頃、80分で解けるようになったのか。
参考までに私の2次(事例Ⅰ~Ⅲ)の80分の使い方を中心に、学習の経緯を時系列で紹介します。

<経緯>

1月頃~3月頃
2次試験問題を真面目に読んでみて難易度の高さを知り、情報収集を始める。
80分で解ける気が全くせず、80分では解いていない。

4月下旬~5月上旬
初めての2次模試で80分で解答用紙を埋めることに精一杯。何とかマス目は埋めれる。
結果は惨憺たる内容。各事例必ず1問は大外しの0点解答がある。

この間、しばらく1次優先で2次問題を80分で解くことはない。

8月中旬
模試で80分で1次知識を全く応用できず愕然とする。
解法も確立どころか全く染み付いてない、実践できていない。
解答用紙を埋めるだけの感触。周囲がカリカリと解答を作成しているのを横目に焦る。

8月後半
模試自宅受験で1日1事例毎に80分でやるが、骨子を作っているとどうしても時間内に収まらずかなり苦戦。
苦し紛れにとりあえず80分で書いた、といった感じ。

9月上旬
本番も近づいてきているので80分を測定して過去問を解くが、時間配分までは意識が回らず解くことだけで精一杯
講義やテキストを読んだ直後で、似たような事例なら何とかそれらしい解答が書けるようになっているが、抽象的な難易度の高い問題は1、2問大きく外している。1度解いた過去問でも外す。進展がなく苦しい。

9月中旬
過去問を集中して80分で解いていく。ひたすら模範解答を写経。2周目以降ならある程度のベスト解答は作れる。
(2周目、3周目くらいでようやく解き方が少しわかってくる。合格者や予備校の正解のフレーズが思い出せるようになってくる。)
が、80分では骨子作成が時間に入りきらず、解答が崩れる。5分残す余裕なし。
このころ、一進一退で思うように進まず、非常に苦しい。
過去問を回しつつ、何とか状況を打破したく、Web勉強会に参加。

9月後半
初見問題80分勝負でタイムテーブルを意識して何とか自分のペース配分を実践できるようになった。ただ80分に無理やり収めている感じ。
内容はとても合格ラインとは言えないが、外しても多少は引っかかり0点解答はなくな

10月10日頃
初見過去問で、自分のペースは意識して80分である程度大外ししない程度の解答を書ききれるが、余裕はない。
0点にはならないだろう解答を一通りすべて埋められるが、自信をもって合格点とは言えない苦しい感触。

試験3,4日前
初見過去問で何とか75分で解答を書ききれる。
複数の解答基準からも大外しはしていないが、合格ラインに近づいたという感触は持てず。

本試験
本番では一応時間内に解答しきれた。
事例Ⅰ、Ⅱはほぼタイムテーブル通り、5分前くらいには書き終わっている。
事例Ⅲは焦って上手くいかずギリギリ。

直前期、10代目ksknさんに2次直前期は70分で解き切る練習を、とドSなアドバイスを頂いていたのですが、全くできず、自分は何とか頑張って3日前に75分までしか詰めれませんでした。

上記の通り、私の場合は、試行錯誤の上で試験直前になって何とか80分で収まる解法を掴んだ、といった感じです。今振り返ってそう思います。当時はそんな解法を掴んだなど思う余裕すらありませんでした。当然、ゴールデンウイークの段階ではとても80分で解ける状況ではなかったです。

よって、今の段階で2次未経験者の方が過去問を80分で解けなくても何も心配することはなく、1次突破を優先してください。ゴールデンウイーク期間に時間が確保できるなら、2次に向けて1度過去問を解いてみて感触を試しておく。その後は、2次解法や予備校等の情報収集をやっておいて、2次に関連する1次知識の習得徹底を1次対策で意識して行う、というスタンスでよいと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。充実したゴールデンウイークを!

 


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~今日の過去問~

(引用元:一般社団法人 中小企業診断協会HP

【財務・会計】平成29年度・第1問

次の期末商品に関する資料に基づいて、棚卸減耗費と商品評価損の金額の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

【資 料】

帳簿棚卸数量 60個
実地棚卸数量 50個
原価 @200円
正味売却価額 @190円

解答群
ア 棚卸減耗費:1,900 円 商品評価損:500 円
イ 棚卸減耗費:1,900 円 商品評価損:600 円
ウ 棚卸減耗費:2,000 円 商品評価損:500 円
エ 棚卸減耗費:2,000 円 商品評価損:600 円

正解&簡素な解説は最後に。

 

~人は完全ではないから~

カワサンです。

今日で4月は終わりですね。
1次試験まであと何日ですか?

…そうですね、あと72日です。2日目だけの方は、73日ですね。

インプット学習が終った方は、しこたま問題を解きたい所です。
インプット学習がまだの方は、ペース配分考えて早めに片付けて、問題を解き始めていきたい所です。

そんな時期、まずは体調管理を最優先に過ごしましょう。

今日のテーマは「計算ミス」です。

それにしても、なぜ人は間違いを起こすのでしょうか。

・思い込み
・集中力の欠如
・書き間違い

色々あると思います。どんなに準備しても、間違えるときは間違えるのです。これがツライ。

私は「計算ミス」が得意です。

元から、おっちょこちょいの性格らしく…仕事では、数字の単位が「百万円」なのに「千円」と書いてしまい上司に謝る、2つの資料の数字のつじつまが合わない…日ごろから結構やらかします。

試験に合格したものの、模範解答をみながら「うわ、ここ凡ミスしてるし…」と嘆いた問題がちらほら。

なぜ間違えるのか。

私の場合、これはもう性格だと思っています。仕事でもなんでも、数字を間違えてしまう。
どんなに練習しても、解いても、間違える時は間違えるんです。

どんなに過去問を解いたって、計算問題に関しては、試験本番で数字まで同じ問題はさすがに出ません。だから、解き方は分かっていても過去問と同じ結果にはならない。つまり、試験本番で仮にミスをしても、それに気づかなければいけない。でも、気づける確信はどこにもありません。

 

そこで、どうするか。計算問題、諦めますか?

 

令和元年度の1次試験「財務・会計」では、問い25個に対して、四則計算を用いて解く問題は12個ありました。仮に計算しない問題を全問正解すると、4点×13 =52点と「足切り」(40点未満)は回避できますが。

(計算問題に注目しがちな「財務・会計」の問題の約半数が「計算しない問題」つまり、理論や法則を正しく理解することも同程度に大切、とも言えます)

 

1次試験に関しては、財務・会計以外でも計算する場面があります。

「経済学・経済政策」「運営管理」あたりは計算問題が数問出てもおかしくありません。

 

そして2次筆記試験の「事例Ⅳ」

心身ともに疲れ切った状態での最終科目。電卓を使う計算問題が沢山出てきます。もう、集中力もあるのか無いのかといった状態で数字と向き合い正しい答えを出すのは、「ここまで苦しめるのか!」という程に神経をすり減らす時間でしかありませんでした。

 

何が言いたいか。

中小企業診断士試験では、計算問題と向き合わずして、合格は無いという事です!

が、計算ミスが治らない!という私みたいな思いに悩んでいる方。

計算ミスが起こるのは諦めましょう。減らすしかありません。

 

~大事なのは「ミスの減らし方」~

ミスを減らすために心がけたいことが、3つあります。

1.「丁寧に」書く

計算過程を眺めていると、「6」が「8」に変わってたとか、「0」が「6」に見えていたとか、試験勉強中ではありえないような「ミス」が、本番で起こります

私も実際に、試験本番で数字の書き間違い、符号の書き間違いをし、見つけて直した経験があります。たまたま気づいて「あぶねー」と心の中でつぶやいたものです。

私は1次試験も2次筆記試験も、計算過程がチェックできるように、どんなに急いでいても、殴り書きしないよう注意しました。

 

2.暗算しない

これは、数字に強いと思っている方も、気を付けたいです。
焦って、暗算で頭にインプットした数字を間違えることがあります。

たとえば「4+26+9+3+12」等と解くとき、1つ数字が抜けていたり、
方程式でも、計算過程を暗算で飛ばした結果、移項する際に+-の符号を間違えて、

「よしできた!」と思ったら、マークする数字が無かった

そんな、模試や1次試験の苦い思い出、ありませんか?
私は試験本番で経験しました。

足し算引き算も、愚直に筆算するのが無難です。
少し時間がかかりますが、失点するよりマシです。

 

3.確かめるときは、計算過程を追いかける

学校のテストで「早く解き終わった人は検算して間違っていないか確かめなさい」と指導された方も多いと思います。
つまり、もう1回解くということですが、私はあまりお勧めしません。

間違えている、ということは、もう1回解いても同じように間違える可能性が高いからです。

計算した過程を追いかけて、数字を眺めて、転記や桁が合っているかを見るほうが、自分の計算過程をチェックできます。

 

~日々の生活で計算しましょう~

試験当日までに、どれだけの練習問題や過去問を解いても、試験当日の「その一瞬」で計算ミスをすれば、それまでの努力は報われません。

そして、そのリスクはゼロにできません。
電卓があっても、打ち間違えればミスします。
でも「リスクをゼロに近づけること」は、できます。

そのためには、何をするか。
日ごろから、計算をチェックしましょう。
計算のチェックを「習慣化」するのです。

「試験で計算問題に出会ったら、すべて解き終えてから計算過程を見直す」
そう言い聞かせて、日ごろから問題に向き合ってみましょう。

さらに、日頃の生活から練習要素を取り入れる、というのもオススメです。

 

①仕事で

数字を計算・分析するとき…Excelや電卓を使ってもよいですが、2~3ケタの数字なら手計算で行ってはどうでしょう。
特に分数や小数の計算が入ると、試験向きで良い練習になります。不安だったら電卓で検算すればいいです。

 

②買い物で

レジでおつりをもらう時に、レジの画面を見ずにお釣りの額を暗算。
店員さんが「では○○円のお返しでーす」と言う前に、計算して何円返ってくるかを暗算します。ケタが多いほど練習になります。
キャッシュレス化の影響で、最近は機会が減ってしまいましたが。。。
(会計前のICカード残額を見て、暗算してレシートで確かめる、というやり方はありますね)

 

③指差喚呼する

指差喚呼とは危険予知のために行うものです(参考)。
電車の運転士さんが信号機や速度制限を指差ながら大きな声で言っているのがイメージしやすいですかね。

頭で思っていても、勘違いするリスクや集中力が不適切な状態のとき、指差喚呼によって集中力UPや注意喚起を行うことができます

私は製造業で勤務していますが、入社した際には「安全第一」の考えを徹底的に教えられました。

例えば、工場の建屋に入る際は通路の床面に「一旦停止・指差確認」と書いてあります。そして、上を向いて天井クレーンが動いていないかを見て「クレーンよし!」と指差喚呼します。(※天井クレーンとはこんなものです

計算問題で言えば、解いている数字が、どこを出所にした数字なのか、指差で追いかける。「1+1だから2」などと、口を動かしてみる

何気なく(誰しも子どものころから四則演算はしていますから)感覚的に解いたことが、正しいのかを確認することができます。

試験本番で声に出すと注意される(&周りから無言の圧力)ので声に出せませんが、口を動かして確認すればよいです。

 

~さいごに~

試験の日だけ「さすがに本番だし、計算チェックはしておこう」と思っても、日ごろからやっていなければ、見落とします。やり方を身に着けていないから。

慣れないことを、試験当日にやるのは、危ないです。

想定以上に緊張し、手が震えるかもしれません。
隣の人が消しゴムでマークを消すとき、机が揺れて気が散るかもしれません。
会場の外、パトカーや消防車がサイレンを鳴らすかもしれません。
机が狭く、まごつくかもしれません。
持ち込みOKの飲み物、こぼすかもしれません。
近くの人が、ブーっと鼻をかむかもしれません。
退席可能時間になって、大勢が退席して焦るかもしれません。

ただでさえ、集中力が阻害されやすい環境なのに、さらに慣れないことをしたら、思わぬところで、気の焦りを起こし、計算ミスをしてしまうかもしれません。

だからこそ、日ごろから試験当日への準備をするのです。
日ごろ勉強する場所でも、試験会場でも、同じ状態で臨めるように準備をする。

私は、過去問を解く際、計算以外でも良く間違えました。
「正しいものを選べ」と問われているのに「不適切なものを選んで」いたり。
「a~eの正しい組み合わせを選べ」なのに、aだけ1個選んでマークしようとしたり。

こういった場合は、間違えやすい「文章」に○印をつけたり、囲っておいたりして、自分でアラームをつけておくようにしていました。

不適切選択問題は、出題文に下線まで引いて「不適切なものを選びなさい」と書いているのですが…読んでいるうちに複数の選択肢で悩んで「正しいもの」を選んでしまうこともあるかもしれません。

試験問題を綺麗に保存する必要はありませんから(試験後、主催者HPでダウンロードできます)、試験本番でも、いつも通り気づけるように、どんどん書き込みましょう。

 

~正解&簡素な解説~

正解:ウ
棚卸減耗費:「帳簿から消去すべき商品の総額」→簿価ベース
商品評価損:「実際に存在する現品の価格再査定」→実勢価格ベース

解法① それぞれ計算する
・棚卸減耗費 (60個-50個)×200円=10個×200円=2,000円
・商品評価損 (@200-@190)×50個=@10×50個=500円

解法② ボックス図(管理会計の原価差異分析の手法活用)

ボックス図で注意なのは、縦軸横軸ともに、内側に帳簿上や予定の数値外側が実際の数値を入れるという点です。
ふつうのグラフの読み方と違う使い方(原点より遠いほうに小さい数字を入れるケースがある)ので、少し練習してから活用したいテクニックです。

では、また!

 


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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

新型肺炎に伴う休業で異例のG.W.を迎えている方も多そうですが、なかなか学習に身が入らず、苦労されている方も多いのではと拝察しております。
この試験の受験はあくまでプラスアルファです。
ご自分やご家族の心身の健康を最優先に、学習にお取組みいただく性質のものだと思っています。
決して無理はなさいませんように。

さて、本日の記事は、前回に続き、1次試験前のこの時期に今知っておくべき2次試験対策のお話です。

私がこのブログ「一発合格道場」の読者だったとき、心がけていたことを一つご紹介したいと思います。
それは、先代から伝わる名言。

要するに “パクってカスタマイズ” だよ。
(参照:6代目Xレイ「独学スト生の二次試験」)

これはいいな」「そんなやり方もあるのか」、そう思えた部分を取り入れてきました。
大事なのは自分に合うやり方かどうか!
・・・なので実験してみて、肌が合わない手法だったらやめました
ハイスペック・ストイックな先代も多いため、「こんなん自分には無理やで」というやり方もありましたが、自分に合うやり方を模索するのには本当に役に立ちました

これからご紹介する「私の解答手順」は、過去の道場記事や勉強会で得た知見に基づいて築いていったもので、「Final Paper」にまとめて昨年の試験当日に実施したものを編集したものです。

万人に当てはまるわけではないでしょうが、よかったら参考にしてみてください。
比較的オーソドックスな方法にまとまったと考えていますが、カンペキに実行できた訳では勿論ありません

お届けしたいのは、こんな方向けです。

① 2次試験対策をまだ始めていない方
② 2次試験の性質がいまひとつよくわからないという方

取りかかる順番について

二次試験は事例企業であるA~D社の情報を読み取り、4~5問程度の大問に解答していくという形式です。
まだ試験問題を一度もご覧になったことがなければ、中小企業診断協会が公表している過去問題を確認してみてください。

各年度の試験情報も見に行くと、設問毎の「出題の趣旨」が公表されています(2019年度はコチラ)。
「出題の趣旨」は参考になるような、ならないような、ただ時々「え、そんな事聞かれていたの?(汗)」という観点が記載されていることもあるので、過去問にあたったら一度は参照してみてくださいね。

さて、二次試験に向けた私個人の解答手順をご紹介します。
本記事が対象にした方からすると、「この時期にそんな細かい話をされても」と思われるかもしれませんが、ざっくりした解き方のイメージだけでもお持ち帰りください
本格的に二次試験対策を始められた後、また読み返していただけたら幸いです。

一部、令和元年度(2019年度)の事例Ⅰ(以下、「R1」)を題材にご説明していきますので、「まだ解いてないから見たくないよー」という方は本記事はスキップしてくださいね。

解答手順① 与件文の冒頭・最終段落だけを最初に読む
解答手順② 設問文を読み、要求事項を解釈する
解答手順③ 与件文に戻り、残りの部分から材料を探す・拾う
解答手順④ 答案骨子を作成する
解答手順⑤ 答案を作成する

解答手順① 与件文の冒頭・最終段落だけを最初に読む

出題者が意図するシナリオを意識

なぜ冒頭と最終段落を読むようにしていたのか。
それは事例企業がどのような企業で、どのような課題を抱えているのか、この冒頭・最終の二段落に端的に表現されていることが多いからです。
与件文を最初から最後まで読んで、設問文を参照しに行くのではなく、まずは企業の概要をつかむことを最優先します。

出題者は、事例問題を出題するにあたって、シナリオ(外部環境の変化→成功までの道筋を解答者につけさせる)を意識しているハズです。
R1のA社は「リストラなどの経営改革に取り組んだこと」「創業当時の機能別組織について組織再編を検討したが見送った」ことが読み取れます。
この二つの段落に、本事例のテーマが濃縮されて記載されているのです。

経営的特徴の把握

経営的特徴とは、たとえば業種、現況、課題が挙げられます。
二次試験は、製造業・小売業・卸売業・サービス業など、様々な業種から出題されていますが、経営の構造をこの時点で推察しておきます。
R1のA社は「中小メーカー」かつ「地方の同族企業」であると記載されていますから、サプライチェーン上の位置付けや同族企業ならではの事象に直面していないか、留意します。

先週公表された2020年版中小企業白書・小規模企業白書概要でも、

【総論②】 中小企業の4つの役割・機能と目指す姿
●中小企業・小規模事業者を、役割や機能に着目した4つの類型(①グローバル型、②サプライチェーン型、③地域資源型、④生活インフラ関連型)に分類し、比較・分析。
●中小企業の「目指す姿」は多様であり、業績や成長意向も、類型ごとに傾向が異なる。企業の役割や機能を意識した支援が重要に。

とまとめられていますね。
少し脱線しますが、一次試験の「中小企業経営・中小企業政策」は2019年版白書からの出題が中心となりますので、試験対策上は参照の必要がないことになります。
(参照:11代目いけちゃん「【中小企業診断士試験】「中小企業経営」について」)

しかし、今回は「新型コロナウイルス関連部分」という最新情報も盛り込まれており、コレだけはぜひお目通しいただきたいと思います。宿泊業・飲食サービス業の資金繰り難に強い懸念が表明されています)

解答手順② 設問文を読み、要求事項を解釈する

「制約条件」を確認

前回の記事でも触れましたので割愛。

「題意」「設問間の関連性」に対する仮説を組み立て

一つの設問文を読んだだけでは「題意」を読み取ることが難しい場合もありますが、全ての設問文を読むと、一つの線としてつながることがあります。
例えば、R1のA社は「古い営業体質」に苦しみながらも、そこから脱却したことが第2問と第4問から読み取れます。
設問全体を俯瞰してヒントを炙り出し、「題意」や「設問間の関連性」について仮説を組み立ててみます。

後で与件文にあたってみたとき、その仮説が間違っていたなんてことも当然あるわけで、「変な先入観につながるのではないか」とご心配になるかもしれませんが、仮説を修正する柔軟さを身につければ心配ご無用です。
仮説はあくまで仮説であって、出発点に過ぎません。

仮説を組むことで、与件文を読んで材料を探すための「着眼点」を設定できます。
事例Ⅰのように類推問題が多い場合、「着眼点」を設定できるかが勝負の分かれ道になりそうです。

表裏・因数分解で解答フレームを決定

(1)の制約を踏まえて、設問文での問われ方を念頭に、一次知識で「切り口」を決定します。
その際、表⇔裏、因数分解を意識すると、「切り口」が出てきやすくなります。
例えば、売上向上が目標なのだとすれば、単価を上げる方法もあれば、客数を上げる方法もありますよね。

この「切り口」に基づいて解答フレーム(答案型)を決め、設問文の横に記載しておきます。
ex)「要因は①~、②~。」

施策を問う設問なら、狙うべき効果も先に記載しておけば、因果を意識した解答が作成できます。
設問の定義が曖昧で、何を問われているか判断がつかない場合、理由を明確にして絞り込んでしまうのも手です。

解答手順③ 与件文に戻り、残りの部分から材料を探す・拾う

「着眼点」に基づいた課題抽出

②(2)の「着眼点」を念頭に、与件文を丁寧に読んでいきます。
読み方としては、接頭辞(「しかし」「もっとも」etc)や時制に注意しながら、情報を整理していきます。
時系列順に与件文が記述されているとは限りません(そうでないことが多い)。
(参照:6代目なご「2次試験の取り組み方について(前半) ~時系列を意識する~」)

※実際に社長にインタビューする場面を想像してみてほしいのですが、時系列に沿って話を引き出せることはむしろ稀で、あっちに飛んではこっちに飛んだ話を自分で整理する必要がありそうですよね。

細かくメモを取る時間があればよいのですが、80分という限られた時間の中で詳細にメモすることは不可能です。
メモは最小限に留められるよう、解答手順を自分なりに工夫する必要があります。
究極、一切メモしないという解答スタイルも(情報整理が出来るなら)全然アリですが、私は脳内メモリーが小さいため出来ませんでした。

注意したいのは、「図表の読み取り方」です。
与件中、最重要情報が仕込まれている箇所と言っても過言ではありません。
図表は縦/横軸、絶対/相対値の観点で分析するのがコツです。

特異表現はコアワード

先代も多く言及していますが、繰り返される表現、一見余計に見える表現はヒントになります。
R1のA社の場合、「前近代的な経理体制」でしょうか。
「前近代的」って、「そこまで言わんでもええんちゃうんか」とツッコミたくなるほどインパクトのある表現ですが、出題者が強調したいポイントであることが明らかですよね。

また、成功体験、失敗からの教訓は将来も有効なケースが多いため、マークして解答の方向性を考えるうえで必ず参照するようにします。
但し、過去の成功体験がそのまま妥当するわけではなく、「形を変えて活かす」という視点を持つことが大事です。
なお、未利用の経営資源については、すぐに飛びつきたくなるのが人情だと思いますが、その利用方法が事例企業の方向性にそぐわないチグハグを生じないように注意が必要です。

設問文→与件文、与件文→与件文の対応づけ

与件文を読む際は、漫然と情報整理をしていくのではなく、②(2)の「着眼点」を念頭に探す・拾うことを心がけます
設問文と与件文、与件文と与件文を紐づけ、関連付けていきます。
この対応づけの力は、訓練すれば間違いなく向上します。

独りで二次試験と格闘していたときは、全く見当はずれの箇所を与件文から拾ってきた解答をしてしまったこともありました。
勉強会に参加するようになり、他の受験生の解答を横に並べて拝見してわかったのは、この「対応づけ」さえ外さなければ、一枚の答案にまとまりが出てくるように問題が作られているということでした。
この辺については、また後日詳しくご紹介できればと思います。

解答手順④ 答案骨子を作成する

いきなり答案に書き始めるという仲間もいましたが、骨子を作るのが一般的かと思います。
以下、具体的な手順というよりも、答案骨子を作成するにあたって、意識したい目標です。

一貫性:設問間の関連性を整理、ストーリーライン

設問要求解釈で仮説を組み立て、与件読解で確信できた「設問間の関連性」を整理し、ストーリーラインとしてまとめます。
一枚の答案が「診断報告書」としてまとまっていれば、合格点だと思います。

具体性:事例企業に即した問題解決・課題達成

一般論ではなく、事例企業に向けたリアリティを掘り込みます。
答案骨子の内容について、主語を「事例企業」から「全く別の企業」に変えてみても違和感がないなら、深さが足らないかもしれません。
例えば、事例企業が研究開発型企業ならば、「社内研修制度で人材を育成する」というような一般論ではなく、多くの社員が技術者であるという事実に着目して、「技術者の意欲向上につながって、事例企業が実現可能な施策」を提言します。

合理性:多面的な切り口、論点をモレなく盛り込む

中小企業診断士は「多面的」な見方が求められています。
ある側面からみると合理的なことが、他面では不合理なことは沢山あります。
現状分析にしろ、課題達成のための提言にしろ、ある一面的な問題意識からだけ事象を見るのではなく、様々な切り口で見ていく必要があります。
・・・と口で言うのは簡単ですが、自分も最後まで未熟だった点だと感じています。

例えば、R1のA社がメンテナンス事業をビジネスとして成功させられなかった理由(第1問)について、私は試験当日に外部環境要因からだけ説明しようとしてしまいましたが、A社自身の問題点も指摘すべきでした。
「多面的」な見方に欠ける典型例ですね。

※合理性については、「診断士に求められるスキル」から、考えてみるアプローチがいいかもしれません。
(参照:3代目こぐま「【スト生向け2次対策】多面的に与件を整理する」)

明瞭性:与件の根拠に基づいて論理的に構成

採点者が一読して意味を理解できる構成が大事です。
共通言語とも言うべき与件文の表現をなるべくそのまま利用して、言い換えは極力しない方が無難です。
せっかくの名案も、採点者(=その後ろには事例企業の社長がいる)に伝わらなければ意味がありません
また、多面的な切り口を意識する余り、前段と後段の対応関係がよくわからない文章になってしまわないように注意が必要です。。

解答手順⑤ 答案を作成する

与件文の「課題」+不使用部の潰し込み、組み込み

与件文中の「問題(社長の悩み)」は必ず解決、「課題」は必ず達成に向けて方向付けます

与件読解の時点でマークをつけたものの、答案骨子に活かせず、使用できていない要素が残ってしまうことがあります。
骨子作成の時点で見切りをつけたならよいのですが、未練が残るような要素なのであれば、時間が許す限り、不使用部を潰し込み、組み込む努力をすることで、解答としての過不足感を解消していきます。
文章量のバランスが極端におかしいと感じるときは、何かが欠けているか、何かが余分だという証拠です。

他の受験生の解答や加点要素を意識してリスク抑制

せっかくの「診断報告書」だし、斬新な切り口やドンピシャなワードをぶち込んでアピールする・・・必要はありません!

「他の受験生ならこう書くだろうな」(=書かずに減点を回避
「なんかこの辺が匂うぞ」(=加点要素を盛り込む

そういう直感を大事にして、リスクを抑制します。
勉強会に参加すると、この辺の「相場観」みたいなものが身につきます
参加のハードルを高く感じるようなら、インターネットを活用して複数の答案を集め、横に並べて比較するだけでも見えてくるものがあります。

あくまでテクニックに過ぎませんので、「相場観」にこだわり過ぎると迷路に一直線です。
大事なことは、設問に正面から答えられているかどうか
診断士試験を「現代文の問題だ」と評する声を耳にしてきましたが、「聞かれたことに応え、書かれたことで判断」するためには、紛れもなく読解・表現能力が不可欠ということになります。

論理構成(事実・推論[根拠]・結論)を意識

与件文中の事実に基づいて根拠や推論を示し、結論にもっていくという流れを意識します。
こういうと堅苦しいのですが、

構文の主語が不一致にならないように気をつける

なるべく短文化して因果関係を明確にする

だけで出来栄えが変わってきます。
一文一文をしっかり句読点で句切るだけで、はるかに読みやすい答案が完成します。
「診断報告書」の出来上がりです。

今日のまとめ

① 設問から仮説を組み立て、与件に合わせて修正する
② 答案をストーリーラインに沿った「診断報告書」としてまとめる

【渾身! 論点シリーズ】についても引き続き、リクエストを募集中です!

以上、いけちゃんでした!
それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


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こんにちわ。CKです。
今日もブログ読んで頂きありがとうございます。

先日のオンライン春セミナーでの質問に関して、これまで他のメンバー記事でも回答させて頂いてますが、1次試験関連でのその他の質問、また私がTAC通学でしたのでTAC関連の質問について補足して回答させていただきます。

Q1:

目標70点はどの程度のレベルか教えて下さい。過去問は何度も解いてるので基準にならなく、現状何点のレベルなのか分からず困っております。

A1:

過去問は答えを覚えてしまっている場合、単純に正答率だけでは不安ですよね。
私は過去問はTACのトレーニング内に収録されていたもの含め、平均3〜4回くらい解きましたが、仕上がりの目標値としては、過去問の正答率を9割程度まで上げて、正答問題についてはすべて自分で簡単に「解説」ができるレベルを意識しました。

「なぜその選択肢が正解になるのか」「他の選択肢はどこが間違いなのか」「ちなみに周辺論点ではこんなものもある」というレベルまで解説(簡単で結構です)できるくらい過去問をやれていると、本番でも70点は得点できる力がついていると水準かと思います。

過去問の使い方については他のメンバー記事もご参照ください。

「過去問回しすぎると答え覚えてしまう?それで全然OKです。」(Tohmatsu)

 

Q2:

経済学政策がTACの講義を聞いてもまるっきりわかりません。やはり問題演習からおこなうべきでしょうか。

A2: 3chの回答もご参照ください

私もTACで最初に講義を聞いたときには分からなすぎて愕然とし、またトレーニングも全然解けなくて焦りました。

しかし、TACの「経済解法講義」という演習を行うことで、”問題の解き方”のイメージを持つことができ、その後問題に取り組みやすくなりました。(TAC以外の方はスピ問や、過去問のAB問題レベルだけを解いて、解説をじっくり読んでもう一回解く、というやり方をおすすめします)

最終的には安定して得点できる様になったのですが、それでも「きちんと理解しているとは言えないが、試験問題ならある程度解ける」というレベルです。

本来、きちんと理解するに越したことはないのですが、経済学は奥が深い学問ですので完全に「理解」しようとせず割り切って「問題が解ける様になる」を目指すと取り組みやすくなるかもしれません。診断士試験ではそれで十分に対応できるのではないかと考えています。

用語が難しくてとっつきにくい科目ですが、完全に「慣れ」の科目だと思います。是非諦めずに食らいついてみてください!

 

Q3:

仕上げた科目を維持するために意識していたことをお聞きしたいです。皿回しのコツ。

A3: (カワサンの回答もご参照ください)

模試や答練(演習)でも十分得点できる程度に仕上げた科目については、そのレベルを維持できるように3日に1回は何らか触れるようにしていました。

その際に意識したことは、「縦解き」ではなく「横解き」(本試験と同様1年分ずつ解くこと)をすることです。
理解度を上げていく学習時点では「縦解き」が有効ですが、仕上げたあとは

・記憶の定着が偏らないように、万遍なく解く
・本番を意識した時間配分しながら解く。(過去やった問題では、8掛けの時間くらいで解く)

を重視して、過去問や模試問題を最低1年分(時間取れれば2年分)を時間を測って解くようにしていました。
(過去問に飽きたときは、スピ問1冊をさっと1日で解くことで万遍なく理解の総確認をすることも出来ます。暗記科目は即答問題多いのでこの方法も有効です。)

 

Q4: 

TACのスピ問に代えてTACのトレーニングで基礎固めをしても問題ないでしょうか?

A4: 3chの回答もご参照ください

TACのトレーニングには、スピ問レベルの基礎問題と過去問からの重要問題が厳選されて掲載されている物という印象を持っています。
基礎固めという意味では、最初全部は解けないものもあるかもしれませんが、その際は落ち込まず過去問レベルだという点を意識して取り組まれたら十分基礎固めにも使えるかと思います。

そして、最終的にはトレーニングに掲載の問題はすべて正答できるレベルに仕上げておく事をおすすめします。
(私の感覚としては、トレーニング仕上がると、過去問集解いても7〜8割は解けるレベルになっていると思います)

 

Q5:

残り法務、企業経営、中小の3つを残してますが、どれも苦手なものです。会計、運営は比較的得意ですが爆弾科目になっているかもと思うとおじけてしまいます。未合格の3つに集中すべきでしょうか?

1次科目を絞り込んで受けてもいいかどうか。2科目だけなので集中戦略のつもりです。情報の免除はまだ悩み中。

A5:

科目を絞り込んでの受験については難しいテーマですね。
いけちゃんのこちらの記事もご参照ください。(「『科目合格精度』と複数年度計画について」
これという正解はないかと思いますが、私ならどうするか、という観点では、

・受験科目で模試70以上は取れてるor取れそう
・受験科目の過去問を正答率9割程度で解説もできるor本番までにできそう。(先の質問にあった本番7割水準の仕上がりイメージ)
⇒ 残った科目だけに集中して受験にします

・上記以下
⇒ リスクヘッジのために得点源となる科目を1つ入れます

その中でも特に2次に直結している財務会計の勉強は無駄にならず、2次学習を見据えた上でも財務を日々やっておくことは有効だと思いますので、私なら財務を入れるかなと思います。

 

Q6:

これから勉強を始める場合、多年度取得を目標にするにはどのくらい期間が必要? 通勤電車での勉強方法なども。

A6:

合格まで必要な勉強時間は諸説ありますが、ストレートで約1000時間程度と言われていますが、実際には事前の予備知識や、暗記力などで大きく異なります。
⇒過去記事参照:「2018年スト目標 学習時間はどれくらい必要か?」(9代目ゆっこ)

また、複数年度受験であれば、記憶を維持するために少し多めに時間が掛かる可能性もありますので、まずは上記1000時間+αを目安として計画して、手応えや進み具合に応じて調整していくのが良いと思います。

通勤時間の活用については、仮に電車での通勤と仮定した場合は、
・講義の音声を聞く (過去記事
・まとめノート等を読み返す (過去記事
など、復習やインプットの時間にあててはいかがでしょうか。

アウトプットでは、企業経営、法務、中小は図を書かずに解ける問題が多いため、少しまとまった時間があれば通勤中でも問題解くこともも可能です。(逆に、財務、経済はしっかり机に向かって解く時間を確保した計画にしてください)

 

春セミオンラインでは、「語呂合わせ」についての質問も頂いておりましたので、次回掲載させていただきたいと思います。

以上、CKでした。

 


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本日もアクセスいただきありがとうございます。さいちゃんです。

 

本日の科学ネタ。地球に最も近い惑星が発見され話題になっています。(外部リンクのニュース記事)。地球に最も近いという意味は、①サイズが近い(半径が地球の1.06倍)ということと、②太陽のような恒星から受け取る光の量が近く(地球の75%)、表面温度が近い、ということのようです。

名前は、「ケプラー1649c」といい、地球から約300光年の距離にあります。(光年は光が一年かかって到達する距離, 1光年=約9.5兆km、ちなみにもっと長い単位としては、1パーセク=3.26光年というものがあります)

NASAの記事より引用

これまで様々な話題がありましたが、今回の発見により、地球外生命体の存在がより現実的なものになりました。昨今、これまで考えられなかったような事態がリアルになっている中で、SFの世界がすぐそこに迫ってきているのかもしれませんね。

宇宙つながりで私の最近のお気に入りは、国際宇宙ステーションの探索です。勉強の息抜きにぜひアクセスしてみてください。(以下JAXAのTweetのリンク)

 

さて、本題に移ります。今日のテーマは試験に対するメンタル面の話になります。

「外部資源を活用する時の心構え」、新たな挑戦をする際に必ず出くわす、指導者や先達の意見やツールに対する心構えを考えていきます。

誰かの意見に従うこと

中小企業診断士試験にかかわらず、誰かから指導を受ける機会や、誰かの意見やツールを活用して自己の向上を図る機会は多々あると思います。(これを私は外部資源の活用の機会と呼んでいます。)

例えば誰かから指導を受ける際、これまで学んできたこととコンフリクトするような指導を受けたり、数多くの指導内容を取捨選択する必要がでてきます。その指導者の言うことに(盲目的に)ついていく、という場合はまた別の葛藤を生じます。本当にこの指導者について行っていいのか、別の選択肢があるんじゃないか、決断に伴う後悔は、結果とともに表出していく場合が多いです。

診断士試験、特に二次試験の場合は明確な合格指標が示されていないため、自分で考える要素が多いです。これまで何度か書いてきておりますが、戦略を自分で組んで、合格のためのあるべき姿を掲げて、そこに向かっていくことが重要です(さいちゃんの過去記事)。その先には、中小企業の経営者たちが抱える多種多様な問題の解決に寄り添い、会社のあるべき姿に向けて伴走する診断士活動が待っています。

私の失敗事例

自分語りで恐縮ですが、外部資源を上手く活用できなかった私の失敗事例をお話しします。ちょっと昔の話です。

私は、高校では弓道部に所属し、朝練もほぼ毎日こなしていてかなり熱心に部活に打ち込んでいましたが、あまり目立った成果はあげられませんでした。毎日の練習も、ただこなすことが目的になっていた気がします。大会にも上位入賞をめざして意気込むも、予選敗退する日々。とはいえ、結果は出ていなくても仲間でわいわい楽しくやって個人的には充実した日々を送っていました。

結果が出なかった理由は、「才能がなかった」、と一言で納めてしまってもいいのですが、技術の積み上げ方がわかっていなかったことが、最大の理由だったと振り返っています。

練習の時間だけは人一倍取っていたので、顧問の先生から指導してもらう機会が多かったのですが、新しいことを教わると今まで身につけた技術を一旦リセットして0から自分のフォームを立ち上げていたので、技術の積み上げができませんでした。これは、自分の基本の型に全く自信がなかったことに起因しています。

指導を受けるときに、自分の基本の型をベースに、内容を咀嚼して自分に足りないところを自分で肉付けしていく、ということが大切なんだと気づいたのは、大学院に入って研究活動をするようになって、ある意味社会の厳しさを勉強してからでした。気づくのが遅かったですが、遅すぎることはなかったと思っています。

診断士試験に対する心構え

診断士試験の合格のために、特に二次試験の学習の初期に確立すべきことは、解答における自分の型を作ることです。私の場合は、まとめシート流を読んで取捨選択を図りました。読む時間、ラインの引き方などはとても自分にはできなかったので、40分以内に解答骨子を作ることを目標にして取捨選択した形が前回の記事のルーティンになります。

試験ルーティンの確立のプロセスにおいては、通信教育の教材と道場記事(だいまつ:事例1事例2その1事例2その2事例3その1事例3その2 きゃっしぃ:事例1事例2事例3事例4)のエッセンスを取り入れ、自分の型をブラッシュアップし、二次試験本番は各事例の社長に寄り添う自分の型の演武会といった気持ちになっていきました。

ブラッシュアップするための外部資源の活用においては、試験合格のために必要なツールやノウハウはすでに巷に溢れているという前提に立ち、必要なものを必要なだけ、用法用量を守って取り入れることが大切です。

また、勉強会などの場面において誰かから解釈の余地がある意見をもらった時には、「その意見はこういう意味ですか?」と、意見の中身を都度確認していました。せっかくの外部資源を正しく捉えないと効果が薄くなってしまいます。効果的なコミュニケーションについては、ぴ。の記事を参照ください。

まとめ

弓道には残心という言葉があります。矢を放った後に手を広げた静止状態を一つの動作として定義されています。一本の矢を放つ動作の集大成として、ただ形ばかりの所作ではなく、振り返る時間を取り自分の弓道の次につなげます。

高校生の時は気づきませんでしたが、今はわかります。走りながら考えていると、振り返る時間が取れないかもしれませんが、わずかな時間でも残心の時間をとることで一呼吸おいて今の自分を振り返り、次につながる反省ができます。

診断士試験に立ち向かうにあたり、気持ちの面でうまくツールを使いこなせていない方、誰かの意見を活かせていない方がいらっしゃったら、一呼吸おいて、自身の基本の型を振り返る時間をとってみてはいかがでしょうか。

最後に一言。子育てが落ち着いたら、また弓道を始めてみたいと思っています。今流行りのお笑い芸人「ぺこぱ」のように、高校時代に「時を戻そう」とはできませんが、心構えを身につけた今ならもっと有意義にやれそうかなと思っています。昔のことは後悔せず、今と未来を見据えて歩んで行きます。

以上さいちゃんでした。何か気づきがあれば幸いです。


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皆さまこんにちは。ぴ。です。過去記事はコチラ。

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

私の前回記事では、2次試験におけるコミュニケーションシリーズの前編として以下の内容をお話しました。

普段の生活からコミュニケーションスキルを意識する

設問の要求に過不足なく答えるための準備をする

前編では、2次試験で戦うための武器を身に着け、出題者の要求を理解するまでの内容でした。

後編の今回は、いよいよ出題者に伝わる解答方法と確認方法のお話です。

では、さっそく本日の記事をスタートします。宜しくお願いします。

出題者の言葉を使う。


■出題者と話す時は、出題者の言葉を使え

皆さまは、解答に難しい言葉を使ってしまうクセはありませんか?

私はこのクセが最後まで抜けませんでした・・・。多年度生あるあるの「こじらせる」の特徴の一つかもしれません。

こじらせる【拗らせる】

・物事をもつれさせる。解決を難しくさせる。

参照元:weblio辞書

例えば、与件の言葉を深読みして一次知識のキーワードに言い換えたり、自分が普段ビジネス上でよく使っている用語や英単語等を使ってしまうなどです。予備校の講師からは「与件が使えてません」とか「唐突な印象です」などの表現で指摘されていました。

自分でも悪いクセと認識していたのですが、いざ演習になると突如閃いたかのように難しい言葉を書いてしまうのです・・・。

悪魔の囁き:「YOU、その思いついた言葉カッコイイから使っちゃいなよ」

天使の忠告:「ぴ。よ・・・難しいことは考えずいつも通りに書きなさい」

問題の傾向が変わっていたり、緊張や焦りがあると、普段通りにできず、雑念が入ってしまうのです・・・。

結果、与件の言葉を使っているつもりでも、採点する側は違う意味として受け取られるため、点数に繋がらないことが多かったです。

また、試験の出題者はその道の学者先生です。知識的にズレた言葉や知らない言葉が書いてある場合、出題者は気分を害するかもしれませんし、最悪読んでもらえないかもしれません。

ここで、前回に続きピーター・ドラッカーの名言をご紹介します。

『ソクラテスは、大工と話すときは、大工の言葉を使えと説いた。コミュニケーションは、受け手の言葉を使わなければ成立しない。受け手の経験にもとづいた言葉を使わなければならない。』(参照:ドラッカー名言集 仕事の哲学)

(哲学者ソクラテス氏はかなりの頑固者であったとのウワサ。)

2次試験においては、「大工の言葉」は「出題者の言葉」と捉えることができます。

難しい言葉などを無理に使おうとせず、設問文や与件文の言葉を素直に書くことで出題者と円滑なコミュニケーションを図れます。

以下に、2次試験でよく使う2つの因果解答パターンで考えてみます。※(例)は令和1年事例Ⅰを題材にしています。

与件の言葉(因)のため、一次知識の言葉(果)となった。

(例)コストカットした部分を成果に応じて支払う賞与にしたため、社員のモラールが向上した。

一次知識の言葉(因)のため、与件の言葉(果)となった。

(例)顧客視点に立って潜在ニーズを引き出したため、これまでアプローチできなかったさまざまな市場との結びつきもできた。

与件の言葉はそのままの言葉で記述するほうが安全です。しかし、制限字数の中で解答をまとめるためには与件の言葉を省略することも必要です。なぜなら、そのまま与件の抜き出しだと字数が多くなってしまい多面的に複数の視点で解答することが難しいためです。

よって、与件の言葉の意味を保ったまま省略して記述する練習をしておきましょう。

(例)これまでアプローチできなかったさまざまな市場との結びつきもできた。→ アプローチできずにいた様々な市場と結びつけた。

■私の失敗例②

ここで、私の失敗例②をご紹介します。与件の言葉を素直に使えず、知識的にもズレた解答をしてしまったケースです。

※まだ令和1年度の事例Ⅰに取り組んでいないかたは、ぜひご自身で一度問題を解いた後でお読みください。

例えば、R1事例Ⅰの第1問。

A社社長がトップに就任する以前のA社は、苦境を打破するために、自社製品のメンテナンスの事業化に取り組んできた。それが結果的にビジネスとして成功しなかった最大の理由は何か。100字以内で答えよ。

ぴ。の再現答案(悪い例)

最大の要因は、葉たばこ乾燥機の製造販売が競争劣位となったため。①受動喫煙等の社会問題化など、たばこ市場の縮小②葉たばこ生産者の後継者不足・高齢化など、生産体制が不足し、事業が成り立たなかった。

「YOU、最大なんだからカッコよく、つまり〇〇、と結論先出しで書いちゃいなよ」と悪魔の囁きが・・・。そして、精神的な動揺から思考が停止し、「競争劣位」という唐突で、知識的にもズレた回答になってしまいました。事例Ⅰの第1問。緊張で頭がパニックになっている中、私の知識の曖昧さを見透かされているようです。

冷静に正しい知識で設問要求を確認することができれば、「ビジネスとして成功しなかった」とあるため、収益面に問題があったのでは?と想定した状態で与件文を読みにいけたハズです。

また、最大の「理由」は何か。と問われているのにもかかわらず、最大の「要因」と書き出しています。減点されたかは分かりませんが、印象は悪いですね・・・。

与件文の4段落目に以下の記述があります。

すでに5年以上のキャリアを積み経営層の一角となってトップ就任を目前にしていたA社長にとって、存続問題は現実のものとなっていた。そこで、自らが先頭に立って自社製品のメンテナンスを事業化することに取り組んだ。しかし、それはビジネスとして成り立たず、売上減少と費用増大という二重苦を生み出すことになってしまった。

出題者の言葉としては、売上減少と費用増大という二重苦を生み出したと言っています。また、下線の箇所にように設問文とほぼ同じ言葉がこの4段落にまとまって記載されています。この設問で合格点(6割)を確保するためには、この売上減少と費用増大という言葉を素直に結論として使い、売上減少と費用増大の両面から具体的な理由の記述をする必要があったと思います。

仮に、つまり〇〇と結論のキーワードにする場合は、「収益低下」とすると売上減少と費用増大を端的に表現でき、出題者に伝わったのではないかと思います。出題者が期待する語彙と合致していれば高得点が見込めますが、短時間で書くことは難しいですね。

私は2次の学習期間が長くなったせいか与件の言葉をそのまま使うことに拒否反応みたいなものがありました。もっと別の表現のほうが良いのではないか?など、ややもすれば明後日の方向にいってしまいがちです。ですが、そこはグッと堪えて難しく考えず自信を持って素直に与件の言葉を使うことが大事になります。

3chの再現答案(良い例)

最大の理由は、①葉たばこ生産者の後継者不足や高齢化が急速に進み、市場が縮小して売上が低下したから、②補習用部品の在庫管理が不十分で、計数管理が行われていないため、コストが増加したから、である。

出題者の言葉通り、売上低下と費用増加の両面から、それぞれの理由を与件から抜き出し、因果関係で繋いでいます。とっても分かりやすく、見栄えが良い解答ですね。

正確に伝わっているかを確認する。


最後は、自身の回答が受け手に正確に伝わっているかの確認方法のお話です。

自分の回答に対し、自己評価だけでは正確に受け手に伝わっているかを確認することは難しいです。

設問要求に正しく答えているか?

正しい一次知識を使えているか?

自分の悪いクセは出ていないか?

与件の言葉を省略したけど意味が保たれているか?

など、他にも確認すべきことがあると思います。例えば、ふぞろい等の再現答案や予備校等の模範解答で自己採点した場合、上記の設問要求と一次知識は確認できますが、自分のクセ等は確認できません。

そのため、他者のフィードバックが必要です。予備校を受講されているかたは講師等からフィードバックがあると思いますが、独学のかたはそのような機会はなかなかないですよね。

そのような場合は、勉強会をおススメします。今はオンラインの勉強会を開催している支援団体やコミュニティ等がありますので、地理的・時間的制約などの負担が少なく参加できると思います。

オンライン勉強会の情報は、いけちゃんの記事がおススメです。

・勉強会の効用とご紹介

私からは、勉強会に取り組む上で意識したい2つのことを以下にご紹介します。

■アサーションによる勉強会

一つ目は、「アサーション・コミュニケーション」を意識して取り組むことをおススメします。(参考:カオナビ人事用語集

アサーションとは、相手を尊重しながらも自己主張をしっかり行うコミュニケーション方法です。

自己主張のタイプは主に以下の3類型があります。

アグレッシブ(攻撃的):ジャイアンタイプ

ノン・アサーティブ(非主張タイプ):のび太君タイプ

アサーティブ(バランス型):しずかちゃんタイプ

この中ではアサーティブが望ましいのですが、大事なことは、自分がどのタイプなのかを理解することに加え、自分のタイプ以外の特性も理解しておくことです。

私のタイプは自己主張が控えめのノン・アサーティブと自覚していたため、勉強会では普段の倍くらいの積極性を意識して意見をするようにしていました。

受け手に正確に伝わっているか?について、自身では大丈夫と思っていても、実際には正確ではないかもしれません。それは他者から指摘を受けることで気づくことができます。また、自身のクセをより多く洗い出すには、積極的な意見交換が必要です。

勉強会の参加者がチームとなり、積極的に意見をぶつけ合うことで勉強会の効果は最大化します。参加者の良いところは参考にすると共に、自身のクセを把握し一つずつ修正していきましょう。

勉強会に関連するおススメの過去記事をご紹介します。

・友達を作ろう2~グループ学習の功

・勉強会に必要な心技体

■ホーソン効果を味方につける

2つ目はホーソン効果です。これは人から注目や期待をされていると意欲が高まる効果で、1次試験企業経営理論のモチベーション理論の領域で過去に出題されています。

【H30年第15問】

イ:E.メイヨーとF.レスリスバーガーのホーソン実験では、従業員が自分たちの作業条件を決定することによって内発的に動機づけられていたことを発見し、これをホーソン効果と呼んだ。(×)

【H25年第16問】

オ:作業環境を経営者が改善してくれたこと自体が、研究員に対するホーソン効果を生み出したから。(×)

2つ共に不適切な選択肢です。ホーソン効果は、作業条件を変えることで生産性が高まるのではなく、人から注目や期待をされることで意欲が高まること、つまり人間関係による作用が重要だとしています。

例えば、家で閉じこもって勉強するよりも図書館やカフェなど人がいる場所のほうが勉強が捗るというかたもいらっしゃると思います。これは人に見られているという適度な緊張感が生産性を高めていると考えられます。

勉強会のデメリットとして、参加者で経験年数や習熟度に違いがあると意見交換がスムーズにいかないといったことが挙げられます。

ですが、ホーソン効果を味方につけることでデメリットをメリットに変えることもできます。

✅自身の悪いクセを持っていない人と接する

経験者が自身の悪いクセを修正しようとするとき、初学者の素直に与件から抜き出す解答に触れることで、修正への気付きを得られる効果があります。

✅自身の目標に近い人に接する

初学者が自身の目標に近い人と積極的に接することで、教えてくれる人の期待に応えたいという気持ちが生じて、意欲が高まる効果があります。

初学者も経験者も参加者の期待に応えよう!という気持ちで勉強会に取り組むことで学習の生産性が大きく向上すると思います。

後編まとめ

✅出題者に伝わる答案にするために、出題者の言葉を素直に使おう。
✅自身の回答を確認するときは、勉強会などで他者にフィードバックしてもらおう。

2次試験におけるコミュニケーションシリーズ、いかがでしたでしょうか。

文章力に自信がなくても、普段の生活の中で文章コミュニケーションを意識することで、文章力が上達するきっかけにすることができます。

また、出題者とのコミュニケーションや学習仲間とのコミュニケーションを意識することで、受け手に伝わりやすい答案を書くことができます。

もしよろしければ、ご参考にして頂けたら幸いです。

今回は以上です。いつも長い記事を読んでいただきありがとうございます。

ぴ。でした。


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~今日の過去問~

(引用元:一般社団法人 中小企業診断協会HP

【中小企業経営・中小企業政策】平成27年度・第15問 設問1

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

中小企業のうち特に小規模事業者は、経営内容が不安定であること、担保・信用力が乏しいこと等の理由から事業の生命線ともいうべき金融確保の面で極めて困難立場に置かれている。

こうした状況に鑑み、小規模事業者経営改善資金融資制度(マル経融資)は、小規模事業者の資金繰りを支援する制度である。

(設問1)
マル経融資(通常枠)に関する記述として、最も不適切なものはどれか

ア 貸付期間は、運転資金7年以内、設備資金 10 年以内である。
イ 貸付限度額は 2,000 万円である。
ウ 金利は日本政策金融公庫の基準金利である。
エ 日本政策金融公庫の審査を経て、融資が実施される。

正解&簡素な解説は最後に。

 

~国の企業支援が拡充されている~

カワサンです(自己紹介過去記事

足もとの急激な景況感の変化。私の仕事も、日増しにその対応に追われています。

国主導の企業支援策も、特別対策に加え、通常運用している制度も追加/緩和策が続々出ております。仕事の合間に制度内容に目を通し、すぐ動けるよう準備中です。

(参考)
・経済産業省:新型コロナウイルス感染症関連
・厚生労働省:雇用調整助成金

ほとんどの施策・制度は、1次試験の中小企業政策の試験範囲となるもの。こんな形で知識を活かす場面が来たのかと思うと、複雑な想いではあります。

だがしかし、
駄菓子菓子、

先日いけちゃんが、中小企業診断士は中小企業の羅針盤であるという事を書きましたが、こんな状況で出番というのは、当然なんです。

中小企業診断士は、進路が明確な法人・個人事業主よりも、これからどうなるの?どうするの?どうしよう!?といった法人・個人事業主に対して向き合う(=診断・助言する)存在と思うわけです。

 

~今日は質問に答えます~

4月4日に行ったオンライン春セミナー(オン春)の中で、Slidoに寄せられた質問から、私の経験や知見で言えるものについて、いくつか回答させて頂きます。

セミナー当日に私は参加していなかったのと、様々な考え方の1つなので、その点はご勘弁ください。

Q1

昨年3科目取っており、今年は残り4科目を勉強中です。これまで2次試験勉強はしていないのですが、残り3ヶ月の間で1次用勉強に並行して2次対策も行なった方が良いでしょうか?もしくは、今年は1次と2次の間隔が通常より長いので、その間に2次対策開始で良いでしょうか?

A:2つあります。

①残り3か月なら、1次試験対策に注力。2次筆記の「問題には手を付けない」

1次試験はマークシートですが、こちらの準備は完璧でしょうか?「残り4科目」というのは、意図的に残したなら別として、不得意/苦手意識があるなら注力して取り組みたいところです。

私は質問者の方と同じく、1年目は3科目合格で、2年目は4科目残しました。そして、その4科目(財務/運営/法務/中小)のうち2科目は不得意(財務/法務)科目でした。

そこで、ほぼ毎日不得意科目の問題(過去問・問題集)を解きながら、他2科目の問題も数日に1回程度のペースで解く、という形でアウトプット学習をしました(Q2の回答で詳述)。

一方で、3か月前から4科目分の問題集を解きまわすと、何周もして問題文と解答が丸暗記状態になってきます。知識や問題文の読み取り方をマスターしているのでとても良い状態なのですが、今度はモチベーションに難ありです。なので、試験1か月前までは、1週間のうち 1~2日は「情報収集を兼ねた息抜き」程度に、2次試験の問題文を読んだり、参考書に目を通すなど、どんな対策をするのかを先読みして、1次通過後にすぐアウトプット学習へ入れるよう助走するのが良いと思います。

 

②1次試験後に2次試験でも、全然遅くない(特に1次試験~2次試験の間隔が長い令和2年度は特に)

<全体>

<一発合格>

上図は2019年合格体験記投稿者の、2次筆記の学習時間です。
ここでいう一発合格とは、2次試験を一発で合格した方を指します。

約半数は「400時間以下」

1次試験~2次筆記のインターバルは(※2019年は)76日ありました。ちょっと推測も入っての概算ですが、400時間なら、1次試験後に1日約2時間の勉強時間という計算ですね。ですから、1次試験が終わってから対策に手を付けても合格している方は沢山いると考えられます。

 

Q2

仕上げた科目を維持するために意識していたことをお聞きしたいです。皿回しのコツ。

A:1日に複数科目の問題に手を付ける。

これに限ります。先日3chも言ってますが、エビングハウスの忘却曲線が示すように、やらないと忘れます。

しかし、前向きに捉えましょう。一度覚えたら、100%まで忘却することは無いようです。1か月で79%忘れるということは、裏返せば21%記憶している。私は脳科学は素人ですが、覚えたら脳のどこかでそれが眠っているということが言えそうです。

そこで、低下しないように継続的にやれば、仕上げレベルの維持は一定程度可能といえます。高い頻度で継続できるか否か、というのがポイントでは?と思います。

私は以下のように、毎日複数科目のアウトプットをしていました。週によって、気分によって組み合わせは違います。※便宜上色分け

(月)財務・会計運営管理
(火)財務・会計経営法務
(水)経営法務運営管理
(木)財務・会計中小企業政策
(金)経営法務財務・会計
(土)財務・会計運営管理
(日)経営法務中小企業政策

ノートはごちゃまぜです。ノートはアウトプット学習のみで使ったので、ノートを振り返る振り返ることはほとんどしません。赤ペン部分も、間違えたのは書いて頭に叩き込む、という具合です。

 

Q3

独学だと、やっぱり不利なんでしょうか?

A:不利と思う所を補完する手段を確保しましょう

例えば、独学しか手段が無いとすれば、不利と思っても、それしかありません。予備校が近くに無い、インターネットが使えない、紙のテキストしか手に入らない、となれば独学しかありません。そういう環境の方、あまりいない気もしますが…そもそも道場が読めないですネ。。。

こちらも先日紹介した、2019年独学合格者がデメリットと思う事の集約結果です。

独学が何を以って不利かというと、上のデメリットで言えば主に以下の3点です。ただ、いずれも補完する材料はありますから、そこを活用して克服すれば良いです。

①自己管理が難しい(スケジュール、モチベーション)

■補完方法
・スケジュールを誰かに管理してもらう(アプリ、大切な人、上司)
・プチご褒美を設定する(私は、問題集1冊終わったら夜マックと決めていた)

 

②実力把握(フィードバックが無い、理解できていない点を客観的に評価できない)

③相談や質問が出来ない(「ぼっち」である)

■補完方法:勉強会の活用SNSの活用(←いけちゃんが解説)

 

Q4

独学で、スケージューリング・時間管理をするための秘訣は?

A:3つポイントを。

①計画にゆとりを持つ(几帳面にやれない自負があれば、ゴールだけ決めてユルユルでOK)

タイプによりますが、ガリ勉ストイックな方は緻密に計画立てて気持ちよく進めていくべきです。一方、私のような飽き性で仕事の波動もあり得る場合は、ガチガチに計画を立てても3日坊主になるリスクは高いです。

なので、頭の中で「過去問は2周しよう」とか「苦手な法務は毎日やろう」程度にして、あとは試験日から「ざっくり計算」で逆算してその日解くページ数の目標感を立てれば良いです。

「今日はxxページまでやるぞ!」と思っても、眠くなったり、会社から電話着たり、子どもが昼寝から目覚めたり、パートナーとのデートの時間が来たり、色々あるじゃないですか。決めすぎないほうが、ストレスも無いです。

一方で、雑すぎる計画で、このペースでいいのか?と不安に思うなら、しっかり計画したほうがいいと思います。私は計画して満足したり、計画通りいかずストレスになったりするのが昔から嫌だったので、ユルユルで行きました。

ちなみに、私の2019年始に策定した学習スケジュールです。

※この時点で1次3科目(企業/経済/情報)合格。2次筆記未着手。

お盆明けに作った2次筆記の学習スケジュールです。

進度管理は頭の中です。

「2周終わらないから…今日はもう少し解いておこう」

「中小政策を3日手付けてないから、今日は少しやろう」

「ボックス図で仕掛品計算するの楽しいな~明日のモチベーションのために少し残しておこう」

「昨日は法務解いててイライラしたから、明日に回す!それでも間に合う」

そんな感じでした。

 

②やる時間・タイミングは「決める」

計画とは違って、1日の生活の中で取り組む時間帯やタイミングは決めていました。というか、生活自体をルーティン化させました。私の場合は以下のような感じです。

会社都合で飲み会が入った日は別として(今は逆に全くないので、勉強読書チャンス到来)、勉強時間は決めていました。

でも、その時間でどこまで取り組むかは①に記載の通り、細々決めていません。試験当日までの何百日について、そこまで決めるの正直私にはめんどくさいだけでした。
(ストイック緻密に計画立てることを否定している訳じゃありません)

 

③時間管理するにも「環境ごとルーティン化」

せっかく確保できた時間を存分に発揮するためには、こちらもルーティン化します。私はファーストフード店で深夜に勉強していました。

場所、環境をいつも同じにする。荷物、筆記用具も同じ。服装も同じ。お店で注文するものも同じ。滞在時間も極力同程度に。

ただ、私の場合は試験本番に備えて、座る席、勉強するお店は時々変えるようにしていました。気分転換もありますが、同じ場所に慣れすぎると、試験会場で極度に緊張したり、本調子でなかったらいやだなという想いがあったからです。筆記用具は同じものが使えるし、服装も同じにしようと思えばできます。しかし、隣に誰が座る、試験会場の気温、机の大きさ、これは選べません。なので、勉強時には同じシチュエーションに拘りすぎないようには気を付けました。

 

~正解&簡素な解説~

正解:ウ
「基準金利」が不正解。正しくは「特別金利」です。

中小政策頻出論点の「マル経融資制度」の問題でした。

覚えておきたい論点は、日本商工会議所HP(以下リンク)にまとまっています。参考書や問題集の解説で「覚えておけ」と言われる論点が簡潔に載っております。

参考1:日本商工会議所HP
参考2:日本政策金融公庫HP

 

では、また!

 


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おはようございます!おべんと君です。

<本題>
遅ればせながら、オン春にご参加いただきまして
ありがとうございました!
今回はオン春でお答えできなかったご質問について、
特に2次筆記試験のご要望が多かったことから、
2次筆記試験についてお答え致します!

参考画像として、令和元年度事例Ⅲを使わせていただきます。
また、ご了承いただきたいこととして、下記2点お願いします。
①私はTBCの通信講座で合格したので、若干TBC寄りの内容に
_なってしまうこと
②あくまで私、おべんと君のやり方なので、このやり方が
_絶対ではないこと

<質問1:設問と与件の対応付けに悩んでいます>

前提として、こちらは「試験のテクニック」的な内容です。
2次筆記を受けるための基本的な考え方は、昨日いけちゃんが
書いた記事にその要素が詰まっていますので是非ご覧ください。

いけちゃんの記事 ↓ ↓ ↓
【中小企業診断士試験】2次試験対策:今知っておくべきこと part1

設問に答える根拠として、与件文があります。
そのため、「第何問目の根拠が、与件文の第何段落なのか?」を
結びつけることを「対応付け」と呼びます。
(というか呼ばれていることが多い)

この対応付けが間違っていたりすると、作問者が求めている解答が
書けないため、得点を失うといった状況になります。

私も本試験では画像右側に対応する設問番号を書いていました。
※クリックで画像拡大します

この対応付けがあっているかはどうかはさておき、、、
私は、この対応付けには大きく2つの方法があると考えていました。

①直接対応付け

これは、設問と与件文にある同じ言葉を探して
対応付けを行うというものです。
令和元年度事例Ⅲの第3問の設問1です。
※クリックで画像拡大します

設問にばっちり「社長の方針」と書いてあります。

 

そして与件の13段落、14段落を見てみます。
※クリックで画像拡大します

と直接的に「社長の方針」という言葉が書いてあります。
こういった言葉そのもので紐づけられる場合は、
直接対応付けができますので、割と容易です。
新工場」という言葉でも直接紐づけることが可能です。

ですが、残念ながら直接対応付けられる設問は少ないです。
その場合は、

 

②間接対応付け

私は、設問や与件を一度「1次知識」に置き換えて
それぞれ対応する設問や段落を紐づけて、
解答に落とし込んでいました。
先ほどのように直接的な言葉で対応付けるのではなく、
1次知識で間接的に対応付けるというものです。

令和元年度事例Ⅲの第1問で見てみます。
※クリックで画像拡大します

80字で配点20点です。絶対外せない問題です。
C社事業変遷を理解し、C社の強みを答える必要があります。

事業変遷:歴史のこと。強みと関係が深い歴史と言えます。

それでは、強みを1次知識に置き換えます。
強みとは、
・自社の経営資源です。ヒト、モノ、カネ、情報から構成されます。
・SWOT分析のS。そしてSをさらに細分化したのがVRIO分析
↓ ↓ ↓
VRIO分析:
V=経済性。競争均衡の源泉。競合と同じ土俵に立った程度。
R=希少性。一時的競争優位の源泉。今は優位、いずれ競合に抜かれる。
I=模倣困難性。持続的競争優位の源泉。他社が真似できない強み
O=組織。VRIを活用できる組織があるか。

上記の1次知識をベースとして、強みと言われたら、
強み=経営資源=S=VRIOのIとO
というような想起します。

この想起を元に、与件文を探しに行きます。
まず2段落目を見てみます。※クリックで画像拡大します

 

次に3段落目を見てみます。※クリックで画像拡大します

私は上記2点を強みの根拠として解答を作りました。
2段落目の技術力VRIOのI、模倣困難性
3段落目の生産体制VRIOのO、VRIを活用する組織

ちなみに6段落目には、
「技能士資格を持つベテラン作業者が品質保持に寄与している」
というような文章が書いてあったのですが、13段落目の社長の方針が
「これまでの作業者のスキルに頼った加工品質の維持ではなく、
作業標準化を進める
となっており、迷いまくった結果、字数が足りなくなったので
作業者のことは強みから外して書きませんでした
冷静に今考えると、事業変遷から強みを問われており、
ベテラン作業者のおかげで加工品質が維持されてきたという
歴史を経た経営資源(ヒト)なので、書くべき要素だったかも
しれません。

また、解答には3段落目を根拠として「生産体制」とは書きましたが、
一貫生産体制」とは書きませんでした。
「一貫生産体制」という言葉は過去問ではよく登場しますが、
私が書かなかった理由は以下のとおりです。
①「一貫生産体制」という言葉が与件文には明示されていなかった
②「一貫」という言葉は、「最初から最後まで」という意味であり、
_当時の私は、80分の短い時間の中で「機械加工」「熱処理加工」が、
_顧客にとって「一貫」した生産体制なのか?の確証が取れなかった
③「一貫生産体制」かどうかはよくわからないけど、
_「機械加工と熱処理加工の生産体制」が構築されたことは事実なので、
_生産体制」という言葉ならば減点にはならないだろうとの判断
冷静に与件文を読んだら、「一貫生産体制」でもいいのかもしれませんが、
2次試験では「いかに減点を回避するか」が重要だと思っていました。

解答内容については賛否あるかと思いますが、
私の場合は、このように対応付けが2パターンあることを想定して、
日々過去問や演習を解きながら本試験に臨みました。

 

<質問2:通勤などの隙間時間で勉強する方法は?>

2次試験は80分間で一連の作業を通じて解答用紙の記入まで行います。
そのため、隙間時間って何やればいいの?結構悩まれると思います。
私の場合、自宅の玄関から会社まで1時間と近く、電車に乗る時間も
15分強
しかなく、そんな中で何をするのか?結構考えました。

まず私の時間の使い方ですが、忙しくないときは
朝5時    :起床
朝6時半まで :過去問やTBCの演習問題を骨子作成まで解く
電車15分  :手作りノートで1次知識を定着させる
昼休み45分 :自席で昼食を食べながら、ふぞろいやTBC解答解説を
________見て、朝書いた骨子の内容を確認し、反省点をまとめる
21時~22時:事例Ⅳの問題を必ず1問以上解いて答え合わせ
就寝

こんな感じでした。
電車に乗っている隙間時間の勉強ですが、手作り1次知識ノートを見て、
1次知識を忘れないようにしていました。A4サイズのノートです。
※クリックで画像拡大します


このノートはTBC受験研究会が販売している「速修2次テキスト」に
掲載されている「抽象化ブロックシート」をPDF化して、
過去問や演習問題で気づいた知識を随時補足していたノートです。
「全体」「事例Ⅰ」「事例Ⅱ」「事例Ⅲ」のカテゴリーで4冊作り、
毎日4冊通勤カバンに入れて毎日読んでました
抽象化ブロックシート」とは、過去問で問われた1次知識の論点を
事例ごとにまとめたものです。私はこれをひたすら覚えて書き込んで、
2次筆記に必要な1次知識を覚えました。
11代目の3chも、抽象化ブロックシートをreminDoに入れて
勉強していたようです。→3chの記事。

また、一言一句そのまま覚えるのではなく、
生産計画での注意点は?」「生産統制での注意点は?」など
各事例で問われやすい論点と紐づけていました。

上述の質問1の間接対応付けも、日々この手作りノートを
見て忘れないようにしていたので、とても役に立ちました。

私の場合は、このように通勤時間は1次知識の定着に使っていました。

オン春でいただいたご質問、こういった形でこれからも随時
お答えしていきます!

この投稿が皆様の勉強の一助になれば幸いです。

<こっそり告知>
4月19日日曜日から、不定期で3回に分けて【渾身】連結会計を
投稿致します。ぜひご覧ください!

以上、おべんと君でした。


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一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました
ご参加いただきましてどうもありがとうございました

         

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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

前回の記事で2次試験に絡めた「中小企業政策」の記事を投稿するとお伝えしたのですが、予定を変更します。
オンライン春セミナー2020(開催報告:1次試験編2次試験編)で、事前配布した資料についてご説明できませんでしたので、内容を再編集してお届けできればと思います。
セミナー当日にお答えし切れなかった質問への回答も絡めながら、参加いただいた方にも、参加いただけなかった方にも、参考にしていただければ幸いです。

本日の記事は、1次試験前のこの時期に今知っておくべき2次試験対策のお話です。
私は1次試験前に2次試験対策を開始しておくことをオススメしていますが、「1次試験を合格する前に2次試験のことなんか考えられないよ・・・」というお気持ちもよくわかります。
ですから、まずは2次試験で出題される「事例企業に共通する方向性」をざっくりと確認しておき、「与件に忠実な解答を書くためには」何が必要なのかを探っておくだけでも有効かと思います。
この前提を理解しておくことで、今後2次試験対策を始める(=過去問と向かい合う)にあたって何をすればよいかが明確となり、学習効果を高めることが可能だと考えています。

お届けしたいのは、こんな方向けです。

① 2次試験対策をまだ始めていない方
② 2次試験の性質がいまひとつよくわからないという方

事例企業に共通する方向性

私はよく、奥さんと江の島方面に出かけて海を眺めに行きます(※現在は新型肺炎の感染対策で外出を控えています)。
多数のヨットがハーバーにひしめき合い、海に浮かんでいるのが見ていると、まるで一隻一隻が中小企業のようにも思えてきます。
以前、中小企業を「小型ヨット」にたとえた話を聞いたからでしょうか。

2次試験に出題される事例企業A~D社は、年度や事例によって規模にバラつきがあるものの(事例ⅡのB社は他の事例と比較して小規模なことが多い)、まさに中小企業の定義に合致する「小型ヨット」です。
「サーファー」(個人事業主)ほど個人芸の色彩は強くなく、他に乗員(従業員)もいて、小さいながらに組織としてのまとまりが必要です。
でも、「大型客船」(大企業)のように大人数の乗員を抱えているわけでもないし、最新鋭のエンジン(設備)を備えているわけでもありません

漕ぎ出していく海は凪いでいる時間は短く、常に波立っています
時に大波が寄せることもある大海を、「小型ヨット」が渡っていかなくてはいけないのです。

でも、なにも一隻だけで、一人だけで海を渡っていかなければいけないわけではありません。
頼もしい熟練の乗員(技能者)がいたりします(いなくなったら困るけど!)。
船団を組んで助け合いながら渡ってもいい(外部連携)し、羅針盤に頼ることも出来ます(中小企業診断士)

少々くどいかもしれませんが、前回の記事でも引用した「第1次試験案内・申込書」の科目設置の目的の一節を見ておきましょう。

中小企業診断士は、中小企業に対するコンサルタントとしての役割を期待されており、中小企業経営の特徴を踏まえて、経営分析や経営戦略の策定等の診断・助言を行う必要がある。
そこで、企業経営の実態や各種統計等により、経済・産業における中小企業の役割や位置づけを理解するとともに、中小企業の経営特質や経営における大企業との相違を把握する必要がある

ご存知かもしれませんが、中小企業診断士バッジは羅針盤がモチーフです。
中小企業が「小型ヨット」で、中小企業診断士が「羅針盤」、なかなかわかりやすい構図ですよね。

さて、「小型ヨット」が向かうべき方向性は、以下のように言い表せると思います。

自ら漕ぎ出し、これからも漕ぎ続ける(経営理念と経営方針)

船長(創業者)によって、「小型ヨット」はハーバーから自ら漕ぎ出しました。
そのときの想いを今も抱いているかもしれませんし、航海(経営)をしていく中で想いの変化もあったかもしれません
いずれにしても、船長の想いの結晶が経営理念だと思っています。

現実には、これらが言語化(明文化)されているケースばかりではないと思いますが、2次試験では必ず与件文の中から見出すことが出来ます
それは、この2次試験が紙上のコンサルティングだからです。
現在の船長は創業者ではなく、代替わりした経営者かもしれませんが、経営理念を元に、経営方針を策定している(したい)ハズです。

ここで、船長(経営者)の年代や生き方も、与件文にハッキリ書かれているとは限らないため、憶測や妄想は禁物ですが、解答にあたって念頭におくべき要素だと考えます。
たとえば、大手企業の技術者が地元にUターンして研究開発型企業を設立したなら、その「小型ヨット」は今後も研究開発を続けていくことでしょう。
また、研究開発をリードしてきた船長(経営者)の年齢が70歳を超えていたら、今後は組織的に研究開発が進めていけるように対策を打つでしょうし、後継者の育成も当然視野に入っていると考えるべきでしょう。

実際のコンサルティングの場でも、提案を受ける側がどのような背景を持っているか、詳細にリサーチして、なるべく「刺さる」ように提案すると思います。
相手が「大型客船」だったら有効な助言も、「小ヨット」では実現できないかもしれません。
与件文に記載のある範囲で経営者の想いを汲みながら、資源制約を踏まえて、この先も漕ぎ続けられるように伴走(解答)しましょう。

追い風に帆を上げる(強み×機会)

ヨットは、帆に風を受けることで推進力を獲得し、前に進んでいきます。

事例企業もまた、追い風(外部環境の変化)を利用して、経営していくのがよいでしょう。
そのためには風を捉える帆(内部資源)を、すぐに上げられるように準備しておく必要があります。
帆の内容は、現在は利用していない遊休資源かもしれないし、効率化によって生み出した余力かもしれません。

いずれにしても、強み (Strengths)を整理することなくして、機会(Opportunities)を捉えることは出来ません。
SWOT分析は、事例Ⅳも含む全ての事例において基本の手法だと言えます。

大事なことは、生き残り、成長を続けていくために追い風に帆を上げる(機会に強みをぶつける)ことです。

向かい風がきたら回れ右(脅威は回避)

船長(経営者)がいかに手練れで風を読む天才であっても、天候・風向きは一瞬にして変わることがあります。
それまで順風満帆で来ていても、あるとき突然向かい風(脅威)に変わってしまったら、当然ヨットは停滞か逆走する羽目に陥ります
酷い場合には転覆(倒産)のリスクに晒されることもあるでしょう。

そうしたときは、回れ右(発想転換)して向かい風を避け、追い風に変えます
航路を変えればいいだけかもしれませんし、他の工夫が必要かもしれません。
経営革新・改善なのか、新規事業開発なのか、それは与件から方向性を読み取る必要があります。

ここで、有名な冒険家の言葉を引用させていただきます。

状況は変わらなくても、向きを変えれば見え方が違ってくる
──白石康次郎さんの言葉 (ヨット世界一周を3度実現)

与件に忠実な解答を書くためには

2次試験が紙上のコンサルティングだとすれば、私たちが書いた診断・助言(報告書)を読む相手はどういう方でしょうか

答えはズバリ「採点者」です。
でも、解答内容は「出題者」の出題意図になるべく沿ったものが望まれているハズです(そうしないと採点できない)。
2次試験の学習における出題者とのコミュニケーション」という言葉、皆さん覚えてらっしゃいますでしょうか。
(参照:11代目ぴ。「【診断士2次試験】伝わる答案へ|コミュニケーションを意識する~前編~」)

そのために必要なこと、目指すべきことは何なのでしょうか。
事例企業の経営者が実在したとして、その報告書(答案)を見て、どう受け取めるかまで考えられたら最高です。
でも、それって簡単なことではないです。
だって実在しないし、会って話すことすら出来ないのですから。

実は、先輩たちの多くが語り継ぎ、今年の合格者の多くもポリシーに掲げていたであろう共通項があります。
それは「与件に忠実な解答を書く」ということ。
そのために心がけるべきことは何でしょうか。

制約条件を踏まえる

制約条件とは、形式的には解答内容を一定の幅に集束させるためのものですが、本質的には資源制約や経営者の想いを踏まえているのかという点にあります。

事例企業は、ヒト・モノ・カネ・情報という資源に制約があります。
例えば、足元でキャッシュ不足に陥っている企業に、無邪気に設備投資を勧めるのは酷ですよね。
未来のための投資ではありますが、足元の状況を改善することなしに勧められる選択肢ではないと思います(フェーズが違うということ)。
これは極端な例なので「当たり前じゃん」とお思いになるかもしれませんが、結構やりがち
実現可能性が高く、今すぐにでも実行出来る改善策を提案すべきです。

まずは事例企業の姿を思い浮かべられるように情報を整理し、80分という短い時間を有効に活用して、寄り添うことが求められています。
事例企業に親身に接して行動変容を引き出す、と言い換えることもできます。

1次知識で切り口を設定し、書かれたことで判断する

過去問を一度でも眺めたことがあればおわかりになると思いますが、切り口の設定の仕方は様々あるようにも一見思われます。
ですが、自分の経験が深い業種や領域の話であるほど、注意
2次試験は、1次知識の「応用」が問われていることを思い出す必要があります。

事例ごと頻繁に利用可能なキーワードは存在するものの、1次知識に基づく分析の上に立ってはじめて活きることになります。
キーワードありきで作成した解答では、的を外してしまう恐れさえあります。
キーワード採点で有名な『ふぞろいな合格答案』も、「合格答案を分析して抽出されたキーワードを覚えろ」なんて言ってるわけではなくて、「試験合格者や当時の受験生が考えついた切り口が何だったのか」というところまで踏み込んで分析すべき資料です。
その点で『ふぞろい』に勝る有力な資料は、今後も出てくることはないと思っています。
すでにAmazonで予約を開始しているようなので、まだ2次試験対策に手をつけていない方も、とりあえず確保しておくことをオススメします。
試験には合格しましたが、昨年度の2次試験についてもっと深く知りたいので、私も早速予約しちゃいました。
(参照:11代目かーな「中小企業診断士二次試験 「ふぞろい」どう使う?」)

本題に戻します。
ありがちなミスとしては、過去問で同じような問題が出たからと、実際は問われ方が変わっているのに、それを無視して無理やり使ってしまうことです。
与件文にない設定を妄想していて、参加した勉強会で他の方からご指摘をいただくまで、それに気づかなかったことがありました(反省)。

あくまでも与件文(書かれたこと)で判断しなければいけません
ちなみに、2次試験におけるNGについては以下の記事がよくまとまっているので、後ほどぜひご参照ください。
(参照:9代目Chika「2次試験、これを書いたらNG集」)

わかりやすい文章を書く

文章を書くうえで様々な方法論・テクニックが存在します。
その全てが「伝わる」ことを主眼に置いています
因果関係しかり、与件の言葉を使用することしかり・・・。
前提を共有しながら、採点者が理解できる文章にする必要があります。
聞かれたことに応えなければいけません。

「伝える」のではなく「伝わる」
「2次試験は国語の問題だ」なんてよく言われますが、口で言うほど簡単ではないですよね。
コミュニケーションの場で、こちらが想像もしない形で相手が受け止めていることなんて、日常茶飯事じゃないですか?
自分もあらためて心がけていきたいと思っています。

今日のまとめ

① 「小型ヨット」が大波を超えていくイメージを持とう
② 聞かれたことに応え、書かれたことで判断しよう

診断士として活躍されている先輩の美点は、相手の立場に配慮したコミュニケーションに優れていることだと拝察しています。

合格後に、多くの先輩診断士とお会いする機会に恵まれましたが、類まれなコミュニケーション能力を発揮して、多くの仲間(注:診断士に限らない)を巻き込みながら活動されています。
他の士業と比べてネットワークが充実した世界であることは合格前から知っていましたが、間近で実感して、尊敬の念を強めました。

顧客を獲得し、同志・仲間を増やすことが出来る診断士は、株式会社コーエーテクモゲームスが手掛ける歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」でいえば統率(人望)のパラメータがメチャメチャ高い軍師殿というイメージです。
伝わらない人には伝わらない悪例!絶対やっちゃダメなヤツ・・・!)

(※上記のイラストは豊臣秀吉の名軍師、黒田官兵衛だそうです)

次回は、私の解答手順を一例としてご紹介する予定です。
【渾身! 論点シリーズ】についても引き続き、リクエストを募集中です!

以上、いけちゃんでした!
それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


☆☆☆☆☆☆☆

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一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました
ご参加いただきましてどうもありがとうございました

         

twitterもよろしくお願いします。

 

こんにちは! 等身大の独学ストレート生・金型屋のかーなです!

 

先日のオンライン春セミナー(略してオン春!)にご参加いただいた皆様、改めまして、本当にありがとうございました。

事前アンケート、当日のslidoを合わせてたくさんの質問を頂いたおかげで、盛会(?)と相成りました。感謝。

 

我々11代目としてはあっと言う間の2時間でした。

個人的には二次試験並みのスピード感で頭を回転させ、皆さまの質問にお答えしたつもりでしたが、まだまだ答え切れていない質問が山ほどあります。

ということで、11代目一同、日々道場ブログでも頂いた質問に答えていく予定です。セミナーに参加頂いた方も、参加できなかった方も、ぜひチェックしてみてください。

 

 

本日は2次試験に関する質問で多かった、「ふぞろい」の使い方について、僭越ながらふぞろい13プロジェクトに参加している身として、お答えしたいと思います。

 

時間のない方は3と4だけでもお読み頂ければと思います。

そもそも、「ふぞろい」とは

中小企業診断士試験(特に二次試験)の勉強をした人なら一度は耳にする「ふぞろい」。

ここで取り上げるのは、正式名称を「ふぞろいな合格答案」という書籍です。

今、店頭に並んでいる最新版はこちら→「ふぞろいな合格答案 エピソード12」

 

他にも、同友館さんからいくつかの「ふぞろい」シリーズが出ておりますが、これについてはふぞろい12メンバーでもあるかわともさんの、こちらのまとめ記事がわかりやすいです。

「よくわかる!ふぞろい書籍一覧表」 by10代目かわともさん

「ふぞろい」の特徴は、なんといっても実際の受験生から頂いた、膨大な数の再現答案を分析していることです。

昨日のべりーの記事にもありましたが、再現答案(必ず採点結果がわかるもの)を収集して見比べるのは、二次試験の鉄板の勉強方法です。

それを大量のデータをもとに行い、まとめているのが、「ふぞろい」シリーズの分析結果です。

実際に試験を受けた先輩たちの戦いの記録が反映されているという点で、多くの受験生が信頼を寄せるのも頷けます。

 

「ふぞろい」の目次は以下のようになっています。(ふぞろいな合格答案 エピソード12を参照)

第1章 巻頭企画

第2章 ふぞろいな答案分析~実際の答案を多面的に分析しました~

第3章 合格者による、ふぞろいな再現答案~80分のドキュメントと合格者再現答案~

第4章 合格者による、ふぞろいな特集記事~2次試験に臨む受験生に贈る勉強のヒント~

 

具体的にどうやって使うの? ということについては、私自身の経験をふまえてご紹介したいと思います。

 

 センスのなかった私の「ふぞろい」の使い方

どうにか1次試験をパスした後、道場ブログで「ふぞろい」の存在を知り、あわててエピソード12を購入しました。

パラパラとページをめくり、第2章に過去問の採点基準が載ってるじゃん! と嬉しくなった私は、以降、試験本番まで「ふぞろい」を次のように使います。

①過去問を解いたら、第2章 ふぞろいな答案分析に載っているふぞろい流採点基準をもとに自己採点をする。

②その後、第2章の解説を読み、自分に足りなかった視点や、与件文にあるのに見落としてしまったポイントを洗い出して反省ノートにまとめる。

③一通り過去問の復習をして疲れたら、第1章、第3章、第4章を読み物として楽しく読む。

 

……全然活用できてないですね。

第2章しか全力で向き合ってません。

いや、第2章はこれで良かったのですが、他の章、特に第3章 合格者による、ふぞろいな再現答案~80分のドキュメントと合格者再現答案~ をただの読み物にしてしまうのは、非常にもったいない使い方です。

それは、ふぞろい13プロジェクトに参加してみて、痛感しました。

 

 

今だから言える「ふぞろい」はこう使う

「ふぞろい」には二次試験突破のために必要な知識とノウハウが詰まっています。

ざっくり言うと、受験生が必ずと言っていいほど使っている分析パートの第2章は知識面、合格者の80分間のドキュメントと再現答案が載っている第3章はノウハウ面、第4章は知識・ノウハウ両面の強化に有効だと思います。

これから「ふぞろい」を使って過去問の答え合わせと復習をする方におすすめの使い方は、以下の通りです。

 

①過去問を解いたら、第2章 ふぞろいな答案分析に載っているふぞろい流採点基準をもとに自己採点をする。
→二次試験の過去問を初めて解いた方は、おそらくここで軽く絶望します。

大丈夫です、みんなが通る道です。

 

②その後、第2章の解説を読み、自分に足りなかった視点や、与件文にあるのに見落としてしまったポイントを洗い出して反省ノートにまとめる。

→この時、特に知識面で抜けていたものや、自分の書いた答案では意味が不明瞭なものはないかを厳しくチェックする。

目安として、「みんなが書けていることを書く」「みんなができている問題で確実に得点できる」ことを一つのマイルストーンにします。

「みんなが書けていること」は 「解答ランキングとふぞろい流採点基準」を見ればわかります。

ここですね。(ふぞろいな合格答案 エピソード12より抜粋)

「みんなができている問題」は、設問ごとの「難易度」でわかります。

ここです。(ふぞろいな合格答案 エピソード12より抜粋)

これは、最終的に★2つの「勝負の分かれ目」まで得点できるようにします。

 

真偽のほどはわかりませんが、一説には相対評価とも言われる二次試験。

みんなが書けていることを書き、みんなが解けている問題をミスなく得点する、これを4事例とも達成することが、まずは合格のために外せない要素と考えるべきと思います。

 

③合格者と自分のノウハウ面のギャップを知るため、第3章(合格者による、ふぞろいな再現答案)の該当の事例を6人分全部読む。

→このパートは、試験会場で実際に合格者が考えたこと、やったこと等がかなり細かく書かれています。

例えば、与件文や設問のどこにチェックを入れたか、どんな風に与件文と設問を紐づけたか。

その事例において、ルーティンにしていた作業は何か。

後回しにした設問や、捨てることにした設問は、どんな状況でどんな情報をもとに、その判断に至ったのか。

6人分のノウハウを読んだところで、「これ、自分は既に全部できている」と言える人は、かなり少ないのではないでしょうか。

盗みましょう。先人のノウハウを。

パクリましょう。パクってカスタマイズしましょう。

 

さらに

④第4章(合格者による、ふぞろいな特集記事)で知識面、ノウハウ面をさらに補強

→このパートには、第2章、第3章に入りきらなかった情報が詰め込まれています。

「ふぞろい12」を例にとると、勉強方法や答案をもっとブラッシュアップする方法など。

ここも、パクってカスタマイズです。

 

さて、ここまで徹底的に「ふぞろい」と向き合うと、かなり体力的にも精神的にもかなり疲れると思います。

そこでようやく

⑤巻頭企画やコラムでなごむ

→息抜きやモチベーションアップに効きます。

なんだかんだ、ふぞろい13のメンバーも「ページ下部の一行コラムが好きだった」という人、多かったです。

以上が、ふぞろいを使い倒す、おすすめの活用方法です。

 

ふぞろいを使うメリットとデメリット

メリット

①合格者の答案の「幅」と、自分の答案の現在地が掴める

最大のメリットは、「各事例200以上の再現答案を分析したからこそできる、リアルな受験生の答案の実態把握」と「自分の書いた答案を母集団と比較できること」だと思います。

ふぞろいな合格答案プロジェクトでは、毎年、試験を受けた方から多くの再現答案を寄せて頂いており、その数は250以上に及びます(仮に250人から4事例分集まると、4×250=1,000件の再現答案が分析の元データとなります)。

さらに、再現答案の評価(合格、A、B、C、D)と合わせて分析を行うため、「多くの合格+A答案に書いてあったことは何か」「合格+A答案にあって、C答案になかったものは何か」といった分析が可能になります。

念のためにお伝えしておくと、このキーワード分析は、独自のノウハウによるかなり客観的なものです。

プロジェクトメンバーも人間なので、ついつい自分が書いたキーワードを推したくなるのですが、そこは分析ルールにより見事に弾かれます。

あくまで、リアルな答案を客観的に分析し、読者の皆様にお伝えするスキームになっていますので、ご安心下さい。

さらにさらに、キーワード分析を通して、合格答案やA評価の答案の「幅」もある程度把握できています。

毎年合格者が900名~1,000名程度いるとして、全員がぴったり同じ解答を書いているわけではありませんよね。

それでも、250以上の(令和元年度は過去最高数だったとか!)再現答案のおかげで、「だいたいこの辺りのことを書いている答案が、合格ラインらしい」という推測が可能になっているわけです。

そのため、ふぞろい流採点基準で自己採点をしていくと、

合格答案+A評価答案/B答案/C答案以下がどんなものか、大体の「幅」が分かり

自分の答案と比較することによって、相対的な自分のポジションや足りないものが分かる

というメリットがあります。

採点基準も模範解答も公表されない二次試験において、これはかなり画期的なことだと思います。

 

②合格者の答案を見て、「これならできるかも」と勇気が出る
個人的には、これも重要なポイントでした。

予備校が出している模範解答って、「80分でこんなの書けません……」としょんぼりしちゃいませんか?

確かにその模範解答から学ぶことはたくさんあるのですが、ベンチマークとしては使いづらい、というのが大半の受験生の本音ではないかと思います。

その点「ふぞろい」に載っている再現答案は、合格者が当日80分の中で書いたものです。

洗練度では予備校の模範解答に劣るかもしれませんが、受験生が目指すラインとしては、より「これならできそう」と思える内容になっています。

 

③つまづきやすいポイントも確認できる

第2章(ふぞろいな答案分析)でも、第3章(合格者による、ふぞろいな再現答案)でも、実際に試験を受けた人がミスしたところ、多かった勘違い等もリアルに記されています。

(第2章の方では、キャラクターの会話部分に盛り込まれています。)

多くの人がつまづいたポイントとその対応策を押さえることで、より安定的に得点できるよう、80分間のパフォーマンスを仕上げていくことができます。

 

デメリット
「ふぞろい流採点が完璧な採点基準である」とは誰も言えないこと。

これにつきると思います。

ふぞろいのデメリットというか、「限界」と言った方が現実に近いかもしれません。

ふぞろい流採点では、独自のノウハウをもとに「キーワード」に基づく採点方法を採用しています。

つまり、「◎◎というキーワードが入っていれば5点、△△というキーワードが入っていれば3点」というように、キーワード積み上げ式で自己採点をする仕様になっています。

毎年5,000名程度が受験する資格試験ですから、なんらかの採点基準があるはずで、キーワード加点方式というのは常識的に考えて有り得る基準だと思います。

ですが、あくまで二次試験の採点方式や採点基準はブラックボックス。

受験生から寄せられた再現答案のみを手掛かりに、なるべく客観的にキーワードを抽出し、配点を設定している「ふぞろい流採点基準」と全く違う手法がとられている可能性もゼロではありません。

ふぞろい流だと必然的に、キーワードを多く盛り込めた答案が高得点になりがちですが、実際に高得点をとった方の再現答案は、むしろ論点が絞られてシンプルだった、なんてのもわりと聞く話です。
「キーワードが正義!」と思い込んでしまうと、人が読んでわかりづらい答案を書いてしまうリスクは、確かにあります。

それを頭に入れたうえで、「どうしたら上位20%に入れるか=合格できるか」を掴むためにふぞろいを活用するのがよいと思います。

 

 

なお、令和元年度の二次試験を分析した「ふぞろいな合格答案 エピソード13」は、アマゾンで予約を開始した模様です!

アマゾンのページはこちら

発売は6月24日と2ヶ月以上先ですが(予約はやいな……)、初学者の方も2年目以上の方も、ぜひチェックしてみてください。

 

いかがでしたでしょうか?

明日はいけちゃんの登場です。

ではでは、引き続き一緒に勉強頑張りましょう~^^

 

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一発合格道場 オンライン春セミナー2020
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おはようございます。べりーです。
(前回までの記事はこちら

本日は2次試験の話です。
昨日はTomatsuによる「1次試験対策での模試活用」に関する記事(こちら)でしたが、今回は「2次試験の模試活用」についても触れさせていただきます。模試シリーズとしてもご活用下さい。

長文ですので、とっても時間がない方は目次の「3.3.」からご覧下さい。
あまり時間がない方と模試活用だけ読みたい方は「3.1.」からご覧下さい。

 

はじめに

私は2017、2018、2019年と3回、2次試験にチャレンジしました。
2回落ちた後、何ができていなかったのか?を振り返ったのですが、結局のところ次の理由に尽きたかなと思っています。

①本番で実力を発揮する準備ができていなかった
②合格するのに十分な実力が備わっていなかった

文字にすると「さらり」として何てことないです。そりゃそうでしょうと。
もちろん自分なりに準備もしたし必死に勉強しました。
が、足りていませんでした。

今回はその辺りを振り返り「失敗のサンプル」としてご参考いただきたいと思います。
アンケートに要望の多かった2次学習法や学習計画のご質問に対して、検討する材料となれば幸いです。

ちなみに1次試験合格までの過程をさらっと振り返ると、

2016年2月    ・・・勉強開始
2016年8月    ・・・経営情報システム(情シ)足切り+運営・法務が未達
2016年9~10月 ・・・応用情報処理者の試験勉強に集中(情シ免除狙い)
2016年11~12月・・・応用情報の合格発表まで「心の放牧期間」
2016年12月  ・・・応用情報処理者を一発合格(情シとおさらば!)
2017年1~8月頭・・・1次試験に集中(運営・法務+保険で財務と経営)

という過ごし方でした。
つまり1次合格まで、2次試験の勉強を1秒たりともやりませんでした。
大学受験対策は高校受験に受かってからでしょ、みたいな思い込みをしていました。

 

本番で実力を発揮する準備ができていなかった

2次試験対策ですが、初回2017年度は自己採点で1次合格が分かってから慌てて行いました。
勉強期間は8月中旬から10月中旬までの2カ月間です。

2回目2018年度は、2017年12月に不合格通知を受け取ってすぐにMMC通学講座(通年)に申し込み、1月から本試験がある10月までたっぷり時間をかけて勉強できました。

結果、2回とも合格できなかった訳ですが「準備不足」の観点から振り返ります。

 

2017年度(1回目)

情シの悪夢を乗り越えて1次に合格した当時、道場で2次を一発合格した先代の記事に深く頷き「絶対に受かるぞ!」と机に向かう『勢い』だけが自分の「強み」でした。

MMCのメソッドを通信講座で学び、見よう見真似で実践しようとするも、9月末ぐらいまで「80分間で解ける気がしない」という状態が続きました。
10月に入ってからはMMCメソッドの理解も高まり、道場記事に導かれながら何とか升目を埋められるようになったものの、過去問を解いても事例Ⅳの点数がどうしても伸びません。
2次試験の作法や解法といった「2次試験とは」という部分への知識や準備が明らかに足りていませんでした。

この年の結果はABACの総合Bです。

ちなみに「脅威」に書いた「会場の机とトイレ」は本当に驚きました。
都内某大学の5号館、いつもの長机を想定して教室(狭め)に入ると1人1セットの独立型の机だったのですが、どう見ても小さい💦


写真は同大学の1号館(5号館の机はもう少し小さかったような・・・)

ネットで見ると寸法を測った人がいて、幅56cm×奥行40cmとのこと。
だから写真の机は実物より奥行きが贅沢仕様ですね、これでも(涙
これは想定していなかったというか、問題用紙と解答用紙を重ねて何とか省スペースでやろうとするのですが縁に落下防止の段差もないため、紙に押されてペンやマーカーが落ちそう、、あ、消しゴム落ちた(涙)そんな感じです(詳しく知りたい方は「税理士 机 狭い」で検索!)。

加えて、男性トイレの数が少なくて休み時間のたびに長蛇の列ができ、次の科目の試験開始時間に席に戻れなかった方が私の教室にも何人かいました。
この翌年から休み時間が10分間延長されたほどですから(トイレ少ない前提かいっ!)。

加えてさらに、季節外れで超大型の非常に勢力が強い台風が10月22日試験当日に東海・関東地方を直撃しました(嘘みたいな本当の話です)。

top
(画像:ウェザーニュース)

朝から雨がざあざあ降る中、駅から会場までの歩道を紳士淑女が列を成して黙々と足元を見つめ歩く様は、異様でした(当日夜に関東上陸予想だったため皆帰りも急ぎ足でした)。

しかし、台風には大して動揺しませんでした。何日も前から分かっていたので。
トイレも「ここは比較的空いてる!」場所を見つけたので対応できましたが、机には最後まで苦しみました。
事例Ⅳは、計算機 on 問題用紙 on 解答用紙のミルフィーユ状態ですから。

かなり言い訳がましい「脅威3連発」でしたが、実際にこの年の東京会場の合格率が16.9%と極端に悪化。ここ数年で最低と言われてきました(2015年17.8%、2016年18.6%、2017年16.9%、2018年19.2%)。

※「きました」と過去形なのは、2019年が15.9%であったため

 

2018年度(2回目)

2回目2018年度は1月に開講するMMCの通年通学講座に通いました。
前年の通信講座でも思いましたが、MMCはメソッドをまとめた様々な教材が素晴らしく、講師のフィードバックや助言も丁寧で、特に事例Ⅳの教材は「これはすごいな」と思う程度でした。。
私にとっては講師と双方向でコミュニケーションできる分、通学は学習効果が高く感じられました(今年からZOOMが導入されて通信にもメリットが拡大するかもですね)。

前の年に2次本試験を実地で1度経験したことでどういう試験か?は理解しており、そこに9カ月間のMMC受講で2次試験の学習方法やメソッドを学ぶことができたので、1回目とは違い十分に準備ができた感覚がありました。

一方で1次知識のテキストの読み返しといった全体的な1次知識の振り返りをしなかったので、得意に感じていた事例Ⅲに対する苦手意識が強まっていた気がします。

この年の「機会」は、一発合格道場の8月~9月記事でだいまつときゃっしいの連載記事に出会ったことでした。
私もだいまつ記事を読み込み、きゃっしいの解法を印刷して「日々持ち歩くノート」に挿し込みました。

【とことん読み込んだ記事 byだいまつ】
【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅰ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!
【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅱ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!
【永久保存版】平成29年度2次試験事例Ⅲ超高得点解答にみる2次試験合格のポイント!

【とことん読み込んだ記事 byきゃっしい】
きゃっしいの解法実況@事例Ⅱ & 5分でできる!1次と2次をつなぐトレーニング方法
きゃっしいの解法実況@事例Ⅰ

そして脅威です。
私が当時携わっていた業務は8月~10月に繁忙期が集中するのですが、2018年度の9月と10月は過去最高の修羅場となっていました。
そんな中2次試験当日の2日前に熱を出してしまい、風邪薬の処方と合わせて「人生初のニンニク注射」を投入しました。
また「今年落ちたらまた1次全科目受け直し」というプレッシャーから前夜は眠れません。
さらに、前回試験は「申込解禁日直後(早め)」に申し込んだところ上記の「机の不幸」があったので、ゲン担ぎも込めて「締切日直前」に申し込んだのですが、今度は会場が自宅から非常に遠く、朝早くに起床せざるを得ませんでした。
その結果当日は体調がボロボロ。「いつも通り」には程遠く、実力を発揮できる状態ではありませんでした。
結果はBACBの総合B。1年目より悪化です。

事例Ⅳが難化した年だったのですが前年とは違い設問に食らいつける程度までは上がってきました。
ただ、苦手意識を感じ始めていた事例Ⅲの途中で頭の中がぼやーっとなり、集中が途切れたのは実力以前の問題でした。

このように・・・

2017年度2次への着手が遅すぎて時間切れで準備不足に泣きました。
2018年度は準備にたっぷり時間をかけました。1年間ですから。
当日の体調管理に失敗したのは「準備不足」と言えますが、それを乗り越えることも可能だった筈です。
ただ、それだけの実力が足りなかった。
準備の方向を誤ったのです。

 

合格するのに十分な実力が備わっていなかった

2017年度(1回目)

実力面では、2回目の1次試験で「運営、財務、経営(と法務)」に専念できたため、かなり2次向けの「1次脳」になっていたのは強みでした。

またMMCの直前模試を受けたのですが、これの「フィードバック返却」という答案返却時の1対1の個別面談サービスが物凄くて、例えば「設問間の一貫性はやはり重要ですか?」といった一つ一つの問いに対してズバズバと助言を下さりそれが全て腹落ちしました。
この面談で教わったことを愚直にやり続けた結果、理解を深めることで実力が付いたように感じました。
短期的に「力がついている感覚」が得られたのは2次初学者ならではの強みだったと思います。

一方で、やはりたった2カ月間の学習では私のスペックでは実力不十分に終わりました。
特に事例Ⅳの2問目、CVPで盛大に計算ミスを犯したことに気づかず、4問目の冒頭で「連結なんて分からん!」と動揺してしまい残りの問題もすべて的外れなことを書くなど、明らかに「合格に十分な実力」とは言えない状態でした。

それに加えて事例Ⅲで「SWOTが出ない!+3問目がマーケ的」という変化と、事例Ⅳの3問目の難化です。
試験後、実力を伴ってないから「受かったかも」と思ってましたが、事例Ⅳは43点とほぼ足切り状態で、完全に実力不足でした。

 

2018年度(2回目)

そして2回目。
MMCの通学コースでは毎回答練でMMC講師が作問した問題を解き、即日フィードバックを受けます。これを帰宅してから復習していました。
何しろ通年通学で数十万を投資し、2次専念の勝負の年です。
とにかく答練の復習を深く行い、メソッドの定着に励み、2カ月おきの模試の結果に一喜一憂し、模試の事例をしゃぶり尽くす勢いで復習を重ねました。

以前も書きましたが、MMCの講師は授業の中でよく「皆さん、事例研究は進んでいますか?」と声がけして下さいました。
それに対して私は日夜、答練と模試の事例とメソッドの復習を繰り返していたので、毎回「YES!!👍」と心の中で答えていました。
9月に実施された「MMC2次直前模試」も事例Ⅰの点数は「1位」、4事例総合でも「上位20%以内」と事前の目標を上回ることができ、胸をなでおろしました。

やることはやった。会場に持ち込む資料/書籍類も1年かけて厳選したものばかり。直前模試も結果を出せた。準備万端整った。よし本番だ!

・・・なのに結果はBACBに終わった理由。これは「過去問と向き合う時間が圧倒的に不足した」ことによる実力不足だと思いました。
準備の方向を誤ったのです。

 

2次試験に必要な実力とは?

よく言われますが、2次試験の「正解」を知る者は作問者ならびに採点者以外おりません。協会は正答を一切発表しないからです。
したがって、教壇で力強く解説する講師も、磨き上げたメソッドを駆使して模範解答を作成する受験校・講師団も、様々な角度から分析した結果をまとめた書籍やあのブログもこのブログも、正解を知らないのです。
ただ、2次試験の合格者には「このように学習したら結果を出せた」という「事実」が残ります。
「たまたま」だろうが「悠々」だろうが事実は事実です。どんなベテラン講師だって「根っこ」の所にはその「経験」がデンと構えている筈です。この道場を開いた初代4名の最初の記事を読んでもそれがよく分かると思います(はじめに~道場と道場基本理論について~)

その中でも特に、受験校の講師や書籍の著者の多くは、経験をベースにその後膨大な知識を塗り重ねながら理論化し「知見」や「ノウハウ」に磨き上げた『診断士試験研究のプロフェッショナル』です。
受験校の答練や模試で使う事例問題は、講師たちが知見やノウハウを駆使して作問したものであり、また、本試験と違って添削して受験生本人へ返却しなければならないため、各校独自の採点(特に加点)の基準や方針が事例問題の作問に色濃く反映されていると言われています。
つまり各校独自の「予想問題」であり「予想解説」であるとも言えます。
そのような本試験の過去問や中小企業白書等を深く研究して作問された問題や解説から学べることはとても多いことは間違いありません。

ただし、重要なのは「本試験の出題者が作問する事例問題を解けるかどうか?」であり、それは過去問そのものなのです。

受験校(答練・模試)や参考書・問題集、または一発合格道場ブログから知見や経験を拝借しつつ、いかに過去問に触れ、過去問を自分自身で研究するか?が最も近道なのではないでしょうか。
私が失敗したのはこの点であったと思っています。
言ってて悲しくなりますが、受験校の勉強をしっかりやったけど「本試験の研究」という最も本質的な実力に関わる学習が不足していたのだろうなと。

受験校の講師は授業の締め括りにこのように仰ることもありました。
「以上について、皆さんの事例研究にお役立てください」と。
当時は正しく受け止められなかったけど、本当に重要なメッセージだったと今では思います。

 

事例研究とは?

答練や模試は「=事例研究」ではなく「=事例研究に役立てるべき材料」であるということです。
そして「事例研究は自分が過去問を研究し腹落ちするまで徹底的に行うべき」と考えます。
これにはある程度の期間を要することと思います。

通学・通信を受講中の方学んだメソッドや知見を過去問で確認することを徹底して下さい。
「過去問はカリキュラムを終えてから」ではなく、事例研究に今からでもお役立て下さい。
「ここまでやったら受かる」の基準を過去問に置くことをお勧めします。

独学の方は過去問の再現答案(必ず得点結果が分かるもの)を収集して徹底的に見比べることをお勧めします。
道場の11代目は得点付きで公開(【速報】令和元年度 中小企業診断士 二次筆記試験再現答案と得点開示結果)していますし、H31年以前も過去記事からある程度集められると思います。
そして勉強会への参加をお勧めします。
自分は参加したことがないのですが、過去問に関する意見交換や、勉強仲間から受験校のメソッドなども聞けたりと、独学生にとってメリットが多そうです。
このように過去問の再現答案や勉強会から「自分に合うところだけつまみ食い」して取り入れることをお勧めします。
「ここまでやったら受かる」の基準を過去問に置く、これは独学も同じです。

なお「事例研究」については、令和元年度の事例問題を中心に今後も11代目が次々と多様な記事を投稿すると思います。

 

まとめ

前回はデータを基にした記事だったので(診断士一次試験の平均点と科目合格率【令和Ver.14年間推移】)、今回は敗因分析を中心に経験を基にした記事とさせていただきました。

私は2次試験に2回落ちた理由を次の理由だと振り返りました。

①本番で実力を発揮する準備ができていなかった
②合格するのに十分な実力が備わっていなかった

【実力を発揮する準備】

本番で普段通りに実力を発揮することの難しさを自分を例に書きました。
準備できる要素もあれば、準備できない要素もあります(特に「脅威」)。
とはいえ本試験では想像もしなかったことが沢山起こります。
ここに書けないようなこともありました。
その結果、「本番で実力を発揮する準備」とは「何があっても動じない状態」に自分を持っていくことだと思うようになりました。
その準備の面で、答練や模試を経験することで「場慣れ」「現場での手順の確認」に奏功するのは、前回Tomatsuが記事で書いた一次試験と変わりません。

そして、正しい方向で準備をする、できているか都度チェックすること。
準備にかけた時間が多いほど良いのではなく、そこが大事かと思います。

 

【合格するのに十分な実力】

「事例研究」を行うことで「本試験を合格するための本質的な実力」に関わる学習を十分にします。

答練や模試は「=事例研究」ではなく「=事例研究に役立てるべき材料」ということ。
そして「事例研究は自分が過去問を研究し腹落ちするまで徹底的に行うべき」ということ。

通学・通信を受講中の方はカリキュラムと並行して「学んだことを過去問で確認すること」を徹底すると良いでしょう
独学の方は過去問の再現答案(必ず得点結果が分かるもの)を収集して徹底的に見比べたり、勉強会で情報収集して「良いとこ取りを狙う」のもアリだと思います。

いずれの場合でも「ここまでやったら受かる」の基準を過去問に置くことをお勧めします。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

 

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

「机の不幸」がもう起きないことを祈ります(涙)が、「あった事実」を知っただけ皆様はほんの少し有利になれたかもしれません。
2次試験の事例研究については今後また記事に書きたいと思います。

べりーでした。

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   お礼   

一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました。
ご参加いただきましてどうもありがとうございました。

         

こんにちわ。CKです。今日もブログ読んで頂き有難うございます。
また先週のオンラインセミナーには沢山の方のご参加ありがとうございました。

セミナーの事前質問や当日のSlidoでも多く挙がったのが、モチベーションについての質問でした。きっと試験勉強の永遠のテーマではないかと思います。そこで今回はモチベーションについての記事を書かせていただきます。

まずベースで大事なのは、なぜ勉強するかという目的、目標の再確認だと思ってます。まさに試験勉強に対するモチベーションの源の部分です。これについてはさとまるの記事が参考になります。

0秒思考でモチベーションアップ 〜受験動機を整理する〜(さとまる)

(0秒思考は、私も数年前この赤羽さんのワークショップを受けたことがあり、仕事でもとても役に立ちました。)

目的や目標が再確認できたら、あとは日々気分を盛り上げてやっていくしかありません。そこで今回はその為に私が実際やってみたことをいくつかご紹介させていただきます。

・やるきスイッチを作る
仕事の後、中々頭が切り替わらず勉強モードにならない、といった事ありますよね。私はほぼ毎回でした。そこで気持ちの切替時に音楽を聞くようにしていました。診断士勉強のテーマソングを数曲決めて、それを聞くことで勉強モードに切り替えていました。
曲は何でもいいと思いますが、私の場合は受験を決意した時にちょうど流れていた曲や、予備校の答練で悔しい思いをした帰り道で街頭ミュージシャンが演奏していた曲、悩んでいる時に偶然テレビで流れた曲など、その時の自分の気持ちを思い出せる様な曲を選んでいました。
特に、しんどい時や忙しい時、「何で勉強しているんだろう」となってしまう時にも、最初の気持ちを「速攻」で思い出すための手段として、とても重宝しました。
音楽をあまり聞かない人は、お菓子でもドリンクでもアロマでも、何か五感から直接スイッチを入れてくれるものを一つ持っておくといいかと思います。試験当日にも役に立ちます。

・やるきスポットを作る
自宅では集中力が続かず、TACの自習室に行ったり、カフェなど家の外で勉強するようにしていました。空間を変えることで、強引に勉強する状況に切り替えるという方法です。
今年は外出が難しくなっていますので、例年のようにカフェなどでの勉強は難しくなっているかもしれません。
ただ、家の中でも「勉強する場所」をどこか決めておいて、「そこに移動した際には勉強モードにする」「休憩するときは離れる」と区別すると、メリハリがついて、座ってダラダラ時間を過ごすことも抑えられると思います。

・勉強仲間(戦友)を作る
沢山は要らないかもしれませんが、同じ目標に向かっている戦友がいることで、「最近どうですか?」「このあたりが全然理解できてなくてヤバいっす」とか時々、近況交換するだけで励みになりました
予備校通学の方は同級生の方とやり取りしたり、独学の方は勉強会やオンライン勉強会で知り合った方と時々LINEなどやってみてはいかがかなと思います。

・ 後ろを振り返る
これまで問題を解いたノートや、学習時間をつけている方はその時間を眺めて、「ここまで勉強したんだ」という達成感に浸ります。山登りの途中で後ろを振り返ってこれまで登ってきた道や地上からの高さを実感するイメージです。先ばかり見ていたら険しくてしんどくなりますが、時々後ろを振り返ると「ここまで頑張ったから、もう少し頑張るぞ」という気持ちも湧いてきます。
私は、学習時間そのものは人それぞれなので、時間数自体で勉強の仕上がり具合や合格の目安にはならないと考えていますが、自分がこれだけやったという満足感を得るための情報としてはとても使えると思います。

・受験生を楽しむ
社会人になってまとまった時間勉強することはなく、この受験生という期間は大学受験(高校生時代)以來の経験で懐かしい感じもしました。若い時に比べ記憶力が落ちている事を実感しヘコむ事もありますが。。
そこで、いわゆる受験生がやるような験担ぎなども楽しみながら取り入れて、この期間自体を楽しむというのもアリだと思っています。神社ではお守りを買いましたし、弁当買うときにはチキン(資格を取りに行く:とりにく)を選ぶようにしました。チキンとか全くもってくだらないですが、せっかくなので「22年ぶりの受験生生活を満喫してやろう」とイベント化させて無理やり自分で楽しんでいました。

・やりたいけど我慢することを書き出す
余暇やスキマ時間を勉強に充てていると、色んな事を我慢しなければなりません。「この本読んでみたい」「この映画見たい」「飲みに行きたい」「旅行行きたい」「買い物行きたい」「この番組みたい」等々、色んな「やりたい事」欲求が出てきます。勉強時間を確保するためにはこれらを我慢しないといけないのですが、強引に欲求に蓋をして我慢していくだけではストレスが貯まってしまいます
そこで、やりたい事が出た時にはその都度メモに書き出しておくと良いと思います。振り返って見てみると、どうでも良い衝動的な欲求が案外多いもので、そういう事は消していくだけで我慢したことへのストレスも軽減できます。その上でも残っている「やりたい事」は、合格後に取り組む事として価値あるものや、合格後の自分のご褒美になりますので、これらを目標にしながら勉強に向かえば前向きな気分になります。

 

こんな感じで、あの手この手で色々試してみることで、何とか乗り切ることができました。

道場の歴代メンバーもそれぞれ色んな方法でモチベーション維持をされてますので、併せて参考にして自分にあった方法を見つけていただけたら、と思います!

・漫画で上げようモチベーション(10代目たっつー)

・ラストスパートのためのモチベーションアップ術とタイムマネジメント力強化術(9代目きゃっしい)

・モチベーションキープできていますか?(8代目ゆっこ)

・『軌跡の可視化』モチベーションを維持するためのツール(7代目フェイマオ)

以上、CKでした。

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一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました
ご参加いただきましてどうもありがとうございました

         

twitterもよろしくお願いします。

皆さま、こんにちは。ぴ。です。過去記事はコチラ。

新型コロナウイルスの感染拡大により7都府県を対象に緊急事態宣言が出ました。受験生の皆さまにおかれましても、生活環境が激変する中で、学習時間の確保が困難であったり、診断士試験の有無など、ご不安に感じておられると思います。非常に大変な状況ですので健康第一でお過ごしいただくことが優先されますが、ご自身のできる限りの範囲で診断士の学習を継続していただけたらと思います。

この新型コロナウイルスの影響で、経済状況が悪化し、中小企業等の倒産が増加しています。私の会社もそうですが、身近な知人である個人事業主、フリーランスのかたに対し、私が中小企業診断士として最初にできることは先ず、国の支援制度を幅広く紹介することだと感じています。私の周りでは制度自体を知らない個人事業主のかたが意外と多い印象があります。

中小企業診断士になられる皆さまもぜひ、中小企業政策科目の学習をきっかけとして、例えば身近な中小企業等に制度や支援内容をご紹介していただくことで、一つでも多くの企業の倒産防止に繋げていただけたらと思います。

経済産業省がコチラで緊急経済対策の支援内容を日々更新しています。(参照:経済産業省HP)

喫緊に必要なのは資金繰りだと思いますので、先ずは取引先の金融機関や最寄りの信用保証協会等へ相談に行くことが重要です。

また、持続化給付金は給付対象や給付金額が分かりやすいのでぜひご紹介をお願いします。

試験の内容とあまり関係が無い話をしてしまいすみません。

それでは、本日の記事をスタートします。宜しくお願いします。


前回の2次試験の記事では、データや資料等を用いて出題形式と採点基準の傾向をお話しました。今回は少し趣向を変えて、コミュニケーションの視点からお話をしたいと思います。

私は、2次試験の問題を解きはじめた頃、文章を読むのが遅いことや、何をどう書けばいいのか分からなかったため、時間が全然足りず解答欄を埋めることができませんでした。また、仕事で書く企画書等はフォーマット通りに作成するだけで文章構成のスキルも無いため、見栄えの悪い読みづらい回答でした。

TACの講義では演習が終わった後に、数人でグループになり、お互いの答案を見せ合うなどしていました。私は解答欄が空白のことが多く、恥ずかしくてたまらなかったです。

そのことで変に演習中にプレッシャーを感じたり、自分への情けなさ、悔しさから帰りの電車で涙を流したこともありました。

そのような弱み・悩みを克服するために、私は普段の生活から読み書き等の文章コミュニケーションスキルの向上を意識するようにしました。また、2次試験の学習においても出題者とのコミュニケーションを考えたり、web勉強会など受験生とのコミュニケーションを積極的に行うことで、2次試験問題への対応力の向上に取り組んでいました。

そこで今回と次回にかけて、私のように読み・書きが苦手な方向けに、コミュニケーションスキルを意識した学習をご紹介させて頂きます。本当は全て1回の記事でまとめたかったのですが、あまりにも長くなりすぎてしまったので2回に分けてご紹介致します。

1.普段の生活の中でコミュニケーションスキルを意識することも2次試験対策になること。

2.出題者の意図を読み取り、出題者に伝わる回答を意識することが大切であること。

このような視点でお読みいただき、2次試験対策のご参考になれば幸いです。

※今回と次回の記事では「出題者=採点者」と想定させてください。

それでは、今回の記事をスタートします。宜しくお願いします。


2次試験におけるコミュニケーションとは。


■2次試験のコミュニケーションスキル

私は、中小企業診断士に求められる重要な能力の一つにコミュニケーションスキルがあると感じております。

一般的にコミュニケーションスキルとは、意思疎通を図る手段であり、「読む、書く、聞く、話す」などの言語系のスキルと、「身だしなみや立ち振る舞い」などの非言語系のスキルがあると思います。

2次筆記試験では、「読む、書く」のスキルが求められ、2次口述試験では、「聞く、話す」に加えて、「身だしなみや立ち振る舞い」のスキルが求められると捉えることができます。

さらに、合格後の実務補習では、診断先企業の業界知識等を分析する力や、社長に対するレポート作成、ヒアリング能力、プレゼン能力といったスキルが求められます。

「マネジメントの父」などの呼び声も高い、ピーター・ドラッカーはこのように述べています。

『コミュニケーションを成立させるのは受け手である。内容を発するもの、つまりコミュニケーターではない。彼は発するだけである。聞く者がいなければ、コミュニケーションは成立しない。』(参照:ドラッカー名言集 仕事の哲学)

受け手の存在こそがコミュニケーションの成立条件であり、「自分が伝えること」ではなく、「受け手に伝わること」が重要ということですね。

2次試験においても、出題者の要求を読み取り、出題者に伝わるように答えることが大事だと思います。

■普段の生活の中でスキルを磨く。

✅相手の話を傾聴する

バックトラッキングという相手との信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルがあります。(参照:日本NLP協会)

これは相手の言葉と同じ言葉で返すことで、相手に自分の話が理解されている、受け入れられている印象を与えることができます。いわゆる「オウム返し」です。

相手の言葉をできるだけ使うことが必要ですが、全て同じである必要はなく、省略したり抜き出したりする工夫も必要です。バックトラッキングを普段から意識することでコミュニケーションにおいて様々な効果がありますが、2次試験においては題者の要求を読み取る力」や「要約力」が向上する効果があると思います。

✅多面的に物事を見る

コミュニケーションは、違った考えの人同士が、お互いに違いを理解し合うために行うことでもあるので、一方向的な見方では相手の気持ちを上手く読み取ることができません。普段からネット記事などそのまま鵜呑みにせず、他の見方はないか?と考える癖をつけることで多面的に物事を見ることができます。例えば、2次試験のフレームワークであるSWOTや3C分析、マーケティングの4P、QCDなどの切り口を常に意識して物事を考える練習をします。

その他、お子様がいらっしゃるかたは「ドラえもんが人気である理由はなんだろう?」のような質問をして、一緒に考えてみるのもオススメです。子供の意外な発想力や考え方に気づきを得られるかもしれません。質問があまり思いつかない場合、「しつもん!ドラえもん」(参照:朝日新聞)や「チコちゃんに叱られる」(参照:NHK)を一緒に見るのもオススメです、

✅読みやすい文章構成を考える

企画書などのビジネス文書を作成する際に切り口を意識する、演繹法や帰納法などの論理的思考を意識する、等があります。

長くなってしまうので、具体的な話はまた別の機会にいたします。

設問の要求を満たす。


ここからは、2次試験の学習における出題者とのコミュニケーションについて具体的に書いていきたいと思います。

出題者とのコミュニケーションを円滑にするためには、設問の要求を満たすことが重要です。

2次試験は、高得点者でも結果が分かるまでは自分の出来には自信が持てないもの。更に予備校等の採点サービスではC評価なのに結果はA評価など正しい解答内容がよくわからないしかしながら、設問の要求に過不足なく答えられたかどうかは正しく評価ができるため、しっかり対策したいです。

私は、設問の要求を「主となる問い」と「制約条件」の2つに分けて考えていました。そして、先ず、「主となる問い」を漏らさずに回答すること。次に、「制約条件」を遵守することの順番で意識していました。

■主となる問いと制約条件

主となる問いは、設問の根幹となる部分で、必ず回答しなければならない問いです。令和1年の設問では、「ビジネスが成り立たなかった最大の理由は何か」、「どのような情報発信を行うべきか」、「生産面の効果とリスクを述べよ」などがありました。先にバックトラッキングの話をしましたが、主となる問いの部分をオウム返しするように主語または述語として使うことで、漏らさずに回答することができると共に、出題者側から見ても、書いてくれていると印象を与え、コミュニケーションが円滑化します。

例えば、回答の型として「最大の理由は~~のため、ビジネスが成り立たなかった」「B社は~~の情報発信を行う」「効果は~、リスクは~、が生産面である」などです。

制約条件とは、解答内容の幅を限定的にするために設問中にある指示です。形式的なものでは「字数制限」、「解答数」などがあります。回答内容に関するものは、「〇〇以外に」、「〇〇の視点で」など比較的分かりやすいものがある一方で、「時制」や「修飾されている言葉」、「目的となる言葉」など分かりにくいものまであります。

近年の問題は、複数の制約条件があるため設問の解釈が難しいなど、出題傾向の変化を感じます。よって、回答内容に触れてはいけないもの、回答内容に含むものなどの制約条件をキチっと遵守することで、他の受験生との差別化が図れると思います。

■私の失敗例①

ここで私の失敗例①をご紹介します。設問中の複数の制約条件に頭が混乱し、主となる問いの回答が漏れてしまったという例です。

※まだ令和1年度の事例Ⅱに取り組んでいないかたは、ぜひご自身で一度問題を解いた後でお読みください。

例えば、令和1年度事例Ⅱ 第3問設問(2)

協業を通じて獲得した顧客層をリピートにつなげるために、初回来店時に店内での接客を通じてどのような提案をすべきか。価格プロモーション以外の提案について、理由と併せて100字以内で助言せよ。

ぴ。の再現答案(悪い例)

B社は①Yさんのコーディネート提案力を生かし、ブランド衣料や宝飾品に合う提案接客を行い、②社長のデザイン力を生かし、衣服に合わせたデザインなど写真共有アプリを通じた接客で、顧客関係性の強化を図る。

設問文の下線が制約条件にあたり、赤文字は主となる問いにあたります。先ず、合格点(6割)を確保するためには、他受験生も確実に回答するであろう「どのような提案をすべきか」と「理由」の2つを漏らさずに伝える必要があります。そして、制約条件を遵守していることが伝わる内容にすることで他受験生との差別化で相対的に高得点が期待できます。回答の具体的な良し悪しは正解が公表されていないので分かりません。しかし、私の答案では、主となる問いである「理由」が漏れているため、形式的にアウトです。

いけちゃんの再現答案(良い例)

参加イベントの雰囲気や季節感を踏まえ、衣装やアクセサリーにデザイン的に整合するジェルネイルを提案する。理由は参加イベントや季節に変わり目の都度利用が見込め、顧客満足度が向上し、リピートにつながるから。

主となる問いである提案と理由の2つが明確で、且つ字数の配分も半々程度で分かりやすいです。制約条件も、設問(1)で協業先に貸衣装チェーンを挙げており、整合性の高い提案内容になっています。また、理由は提案による効果と与件の顧客満足向上を因果関係でつなぐことで、説得力のある分かりやすい回答になっていますね。

前編まとめ

✅普段の生活やビジネスコミュニケーションの中で2次試験のスキルを意識する。
✅明確な正解が分からない中、設問の要求は過不足なく答える準備をする。

今回は以上となります。長い記事をお読みいただきありがとうございます。

★次回の記事では、後編として以下の2つのテーマをお伝えします。

①出題者の言葉を使う。

~ソクラテスの言葉「大工と話す時は、大工の言葉を使え」によるコミュニケーション法~

※R1年事例Ⅰの内容もあります。

②正確に伝わっているかを確認する。

~勉強会はアサーティブコミュニケーションで取り組もう~

次回も是非ご覧いただけたら幸いです。

ぴ。でした。


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皆様、こんにちは。3chです。今日も道場ブログを読んでいただき有難うございます。

 

道場のZoomによる春セミナーの余韻冷めやらぬ中ですが、今回は、無料の暗記ツール「reminDO」を活用した記憶定着の一例をご紹介します。

1次試験までラスト約3か月になりました。1次試験の学習範囲は広く、覚えることも多いですが、その分、忘れることも多いと思います。

どうやって膨大な範囲を覚えていくか。記憶力が決して強くない私にとっては、切実な問題でした。そこで「reminDO」の通知機能を使って1次試験で苦手科目の記憶定着を図りました。

 

1.エビングハウスの忘却曲線

著名な「エビングハウスの忘却曲線」は何度も見られたことがあるのではないでしょうか。人は意味を持たないアルファベットの羅列をどれくらい覚えているか、という実験結果です。

「代表的な忘却曲線」(出典:Wikipedia)

これによると、

20分後 :覚えた内容の42%を忘れる
1時間後:覚えた内容の56%を忘れる
1日後  :覚えた内容の74%を忘れる
1週間後:覚えた内容の77%を忘れる
1ヶ月後:覚えた内容の79%を忘れる

とされています。

つまり、1カ月後には何もしなければ8割方忘れてしまっている、ということです。この実験はあくまで意味のないアルファベットの羅列の記憶定着を調べた結果であるため、診断士試験の勉強のように意味のある記憶に一概に適用できないと思いますが、覚えたことは忘れるということを前提に復習を徹底する必要はあります。

理論的には、忘却曲線が落ちすぎない一定の期間の後に反復すれば効率的に定着できることになります。実際には、どうしても仕事が優先になると、突発的に負荷がかかったり、残業が増えたりと、定期的に決まった時間に記憶を呼び戻す機会はなかなか思うように持てません。

緻密に計画して意識していたとしても、記憶定着にとって適切なタイミングで復習する、とうことは相当難しいです。実際に自分もそうでした。この日にマクロ経済をやったからこの時期に復習を・・など忘却曲線の最適なタイミングで復習するなど、いろんな科目を並行してやっていくうえで、都合の良いやり方は実際には不可能です。

 

2.忘却曲線で暗記アプリ-reminDO

そんな中で、エビングハウスの忘却曲線に沿って通知をしてくれる暗記アプリ「reminDO」を見つけ実際に使って見ました。(他にメジャーなツールで「Anki」を利用されている方が多いようですが、比較まではできていません。)

 

忘却曲線で暗記アプリ-reminDO

 

使い方は簡単で、ユーザ登録して単語登録していくだけです。スマホからも登録できますが、登録はPCでする方が早いでです。

 

メリット

・無料
・iOS、PC両方で使用可能(Androidは未対応)
・自由に「タグ」を設定できる(3つ)
・クラウド上にデータが保存されるため、PCや別端末からもアクセス可能
・画像ファイルを保存できる
・必要なタイミグで通知ができる

デメリット

・CSVデータなどの一括取り込みやエクスポート機能はない
・タグ管理なので階層構造での管理ができない
・一覧形式では表示できない
・クラウド保存なので障害時に利用できないリスクがある

 

初期設定では、エビングハウスの忘却曲線の周期に従って通知が来る「間隔反復」という設定になっており、1日後、3日後、7日後、2週間後、1ヶ月後と通知をしてくれます。他にも、毎日、3日毎、毎週、2週間毎、毎月と通知パターンを選ぶことができます。通知の時間もカスタマイズできます。この反復間隔の通知機能を活用して、忘れかけたころに思い出していく、という反復復習に活用し、1次試験対策ではかなり助けられました。

 

3.診断士試験での活用方法

3-1.登録

このツールのポイントは、通知機能をどう活用するかにあります。科目や目的別にタグで絞り込んで学習するということを念頭に登録をしていくと効率的です。以下、私が実際に昨年度使った実例です。

(1)登録した対象

<1次>

・スピ問や模試、スタディングで1回でも間違えた論点
・「一発合格まとめシート」の中小企業政策のキーワード

<2次>

・抽象化ブロックシート
・記述で使うフレーズ

<登録数>

・1次、2次含め結果的に1085個登録

(2)タグ付けのポイント

・1次知識については科目名のタグを入れておく

→科目横断的にチェックできる。タグには科目名を省略せず正確に登録しておく。(「経済学・経済政策」「中小企業経営・政策」など。「経済」とかの登録だと本文を含めて経済を拾ってくる。)逆に科目名のタグがないと、登録数が増えてくる直前期に復習しにくい。

・問題で実際に間違えた箇所・記憶違い、ミスした行動や癖

→「間違い」タグを入れて記録。

 

(3)登録時の工夫

・必要な場合、参考書や模試問題などの写真を添付しておく。
時間のないときはキーワードと参考書の写真のみをUPし、スキマ時間に思い出しながら要点をテキストで入力して思い出す。

・模試・問題集、過去問の場合、本文に何のどの問題かわかるように記載。
できれば問題文を入れて間違えた個所を穴埋め問題にしておく。キーワードだけで隠し説明だけだと、記憶できていたかたどうかの判断が曖昧になる。

・実際にいくつか登録していくとわかるのですが、意外とタグ付けや登録に時間がかかります。時間のないときは、間違えたキーワードそのものを忘れてしまうので、とりあえずキーワードだけ登録しておいて、後日時間のある時にタグや内容を追記するやり方をしていました。

 

3-2.活用方法

(1)1次試験直前期:~2週間くらい前まで

・朝出勤前、通勤中、昼休みなどのスキマ時間に通知が来ている分を確認して暗記(iPhone)

・通知タイミングは「間隔反復」

 

(2)1次試験超直前期:2週間前~当日

「間違い」タグは最優先でチェック、完璧になるまで覚え直し

・間違いタグや中小など直前暗記を強化したい科目は10日前くらいからリピート間隔を「1日毎」に変更、毎日朝の通知をさばく

・試験直前に振り返り用に「ファイナル」タグをつける

1次試験の最終週は「間違い」「ファイナル」をひたすら反復

・試験開始直前まで「ファイナル」を復習

 

(3)2次試験対策

「2次試験」のタグをつけておく

・抽象化ブロックシートの記憶

「抽象化ブロックシート」タグをつけて全ページ、写真を撮って登録。後から自分なりにポイントを本文に記載。(意外と時間がかかるが、結構鍛えられた。)

・模試や本試験で使う言い回し、切り口の具体的な表現方法など、今までの自分では出てこなかったフレーズを「フレーズ」タグで記録。

 

3-3.効果

忘れかけたころに通知が来るので、私はバタバタの直前期の記憶定着に非常に役立ちました。試験1,2カ月前からはスキマ時間をひたすら活用していました。途中から忘れそうなことは「reminDO」に突っ込んで後から復習するというサイクルができ、サブノート代わりに使っていました。

試験が近づくにつれ時間の重みが増してきます。記憶定着の効率化の一案として「reminDO」を活用してみてはいかがでしょうか。

 

記憶定着とスキマ時間活用の参考になれば幸いです。

 

 


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道場 春セミナーのお知らせ

一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土) 14:00~16:30 (13:50から接続可能)

Web会議アプリ「zoom」を活用したオンライン開催を実施します!
3月15日(日) 12時より「こくちーず(告知’s)」で絶賛募集中
満員御礼となりました

※申し込み締切のお知らせと最終案内のお知らせをご確認ください。

こくちーずはこちら

一次試験・二次試験学習の進め方、一問一答形式のQ&Aコーナー等、
損はさせないコンテンツを企画しております!

ぜひご検討ください!

※東京、名古屋、大阪で予定していた春セミナーは
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開催を見送ることとなりました

         

twitterもよろしくお願いします。

 

おはようございます!久々投稿のおべんと君です。

<お知らせ>
以前から各メンバーの記事最上段で告知していましたが、明日午後から
一発合格道場 オンライン春セミナー(略してオン春)」を行います。
昨今の新型コロナウイルスの影響で、会場を借りて行うセミナーは
できないのですが、少しでも今勉強されている方々のお役に立ちたい!
という思いから、オンラインでの春セミナー開催となりました。

11代目一同全力を尽くしますので、何卒宜しく御願い致します!!

 

<小話>
前回に引き続き小話を・・・
4月になり、我が家では家族会議が開かれまして、小学生の娘に
お小遣いをあげることになりました。
まあ金額も少額ですし、行動範囲も今のところは限られているので
さしたる不安もないですが、大いに衝動買い、無駄遣いなど
「失敗」して、お金の使い方を学んでほしいな~と思いました。

ご存知の方も多いかと思いますが、日本は諸外国と比較して
金融教育が圧倒的に遅れています。私自身子供のころは
「お金の話はしない」「お金に執着するのは卑しい」みたいな
環境で育ってきました。
でも、生きていく上で、やはりお金は重要です。
私がそれを意識したのは、ボクシングジムに通うためにアルバイトを
始めた高校2年生16歳のころ、今から20年以上前です。
「金稼ぐのって超大変じゃん・・・」
あたかも自分1人で生きてきたかのような顔をした髪を染めた若造が、
「お金」の重要性に気づいた瞬間でした。。。

娘には、私よりも早くそういうところに気づいてほしいですし、
気づくような環境を整えていこうと思っています。

 

<本題>
さて今回は、運営管理(生産)のトヨタ生産方式の中で書かれている
「7つのムダ」を、語呂合わせのように覚えましょう!
という内容で投稿します。
本日も、割とあっさり目の記事ですが、1次試験の知識をどうやって
2次試験に使うのか?オン春に応募いただいた方からの質問の
ヒントになる記事ですので、お役に立てれば幸いです。

 

<7つのムダとは?>
トヨタ生産方式「徹底したムダの排除による生産性向上原価低減
追求しており、具体的に明示された7種類のムダのことを7つのムダ
いいます。

・在庫のムダ
・作りすぎのムダ
・不良を作るムダ
・運搬のムダ
・手待ちのムダ
・動作のムダ
・加工そのもののムダ

 

<試験とトヨタ生産方式>
◎1次試験との関係性
運営管理の参考書には必ず掲載されている内容で、
本試験では数年に1度問われる程度となっています。

◎2次試験との関係性
平成30年度C社:「ジャストインタイム」生産への移行の意志あり。
令和元年度C社:「後工程引取方式」「外注かんばん」の運用が必須。
というように2年連続でトヨタ生産方式に関連する事例企業が
出題されています。

出題傾向までは読み取れませんが、引き続き重要な論点であると
言えそうです。

 

<覚え方>
では覚え方ですが、ストーリー仕立てで覚えていきます。

・皆さんはとある工場の従業員です。
・ちょうど仕掛品を前工程から次工程に持っていくところです。

・その工場は原材料や製品の在庫が山のように高く積まれています。
・また、工具や材料が床や通路に散乱していて、足の踏み場もなく、
とても歩きにくい工場です。


(画像はイメージです)

・あなたは工場内を移動しながら、色々なことが頭をよぎります。
①あの在庫の山・・・在庫多すぎじゃない?
②あんなにたくさん在庫持って・・・作りすぎじゃない?
③工具や材料が散乱して、歩きにくくて次工程まで移動するの大変だな~。
④移動に時間がかかってしまって、次工程の人が仕掛品を待ってて
作業が止まってたよ~。
⑤うわっ、次工程のあそこの人、ダラダラしててムダな動きが多いな~。
⑥よく見ると、あの加工必要なのかな
⑦あっ、ムダなことしてるから不良作っちゃってるよ。

この頭をよぎった7つのことが、7つのムダにつながります。

↓↓↓

①あの在庫の山・・・在庫多すぎじゃない?
在庫のムダ

②あんなにたくさん在庫持って・・・作りすぎじゃない?
作りすぎのムダ

③工具や材料が散乱して、歩きにくくて次工程まで移動するの大変だな~。
運搬のムダ

④移動に時間がかかってしまって、次工程の人が仕掛品を待ってて
作業が止まってたよ~。

手待ちのムダ

⑤うわっ、次工程のあそこの人、ダラダラしててムダな動きが多いな~。
動作のムダ

⑥よく見ると、あの加工必要なのかな
加工そのものムダ

⑦あっ、ムダなことしてるから不良品作っちゃってるよ。
不良を作るムダ

ちょっと強引ですけど、具体的に頭の中にムダが多い工場をイメージ
しながら頭をよぎった7つのことをつないでいくと、7つのムダが頭に
定着します。このイメージを何度も頭の中に繰り返して、7つのムダを
覚えてください。

さらにこのイメージがあると、2次筆記試験にもかなり役に立ちます。
過去の事例Ⅲ企業の与件文には、所々に7つのムダが隠されています。

生産性向上と原価低減には7つのムダの排除が必要で、それを見つけてね
ということを本試験は訴えているのではないでしょうか。
このように、7つのムダは事例Ⅲ企業の問題点を探すヒントになります。

1次試験の知識は、2次筆記試験では画像のように具体的な実例として
記載されます。私はこの時期、2次筆記の勉強として、設問や与件を
1次試験の知識に変換するだけの練習を行っていました。

例)
与件文:複数の事業が~

変換:多角化→関連型無関連型・リスク分散資源分散、
PPM、公平評価難・・・

のように、ノートに書きだしていました。
合格した年はTBCの通信講座を受講しており、いわゆる
「具体→抽象」と呼ばれるものですね。
過去問を80分で一通り解く練習だけではなく、部分的な練習を
行うことも有効だと思います。筋トレのようなイメージですね。

1次・2次試験両方に活用できる7つのムダの覚え方、
皆様の勉強の一助になれば幸いです。

あと、【渾身】シリーズへのご要望、お待ちしてます!

以上、おべんと君でした。


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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

突然ですが、「中小企業経営・中小企業政策」に関する学習状況はいかがでしょうか。
典型的な暗記科目(=得点を稼げる人は稼げる)とされながら、昨年は難化してしまったこの科目。
(参照:11代目べりー「【1次データ分析】平均点と科目合格率の推移(14年分)」)
1次試験では得点源になりえるが、2次試験と関連性が薄いから、試験直前に暗記すればよい」とアドバイスされることも多いのですが、昨年の傾向を踏まえると、1次試験対策としても一定の力点を置いて学習する必要がありそうです。

また、前回の記事(「科目合格制度」と複数年計画について)でも指摘しましたが、この科目が他資格等保有による免除を認めない必修科目(重点科目)としているのは、いかなる専門家であっても当該分野への理解を求めているからなのです。
診断士試験に合格した今、私はこの科目は2次試験の「出発点」であったと気づきました。
従って、試験直前に詰込み勉強して「短期記憶」で対応するのでは、物足りない向き合い方になってしまう恐れがあると考えるに至りました。

何かと後回しにされがちなこの科目ですが、学習の目的を踏まえて、なるべく早めに着手し、直前期には余裕でいられるようにこの科目の学習を進めることで、2次試験対策においても順調な滑り出しを実現できると思います。
そこで、「1次試験対策の段階でどこまでやるべきか?」「2次試験にどう関与してくるのか?」という疑問に対する答えを探しながら、「中小企業経営・中小企業政策」を特集していこうと思っています。

本日の記事は、こんな方向けです。

① 「中小企業経営・中小企業政策」に直前の詰込みで対応しようとしている方
② 2次試験にどう関与してくるのか見当がつかない方

今回は「中小企業経営・中小企業政策」のうち、中小企業白書、小規模企業白書から出題される「中小企業経営」に焦点を置いて、お届けします。
診断先への助言にも活用すべき知識が満載の「中小企業政策」については、2次試験に絡めてシリーズ化する予定です。

1次試験対策の段階でどこまでやるべきか?

「中小企業経営・中小企業政策」は、試験に出題されやすいポイントがわかりやすいことが特徴の一つです。
誤解を恐れずに言えば、過去問題における頻出分野は今年も出題される可能性が高いのです。
これは「中小企業政策」分野でも同様のことが言えます。

1次試験対策としての勉強法

さて、1次試験対策という観点では、TACの「中小企業診断士 最短合格のためのスピードテキスト」がコンパクトにまとまっていて読みやすいです。
このテキストを一読したら、その後はアウトプットを重視した勉強法が有効です。
オススメの方法は、①下記の特訓問題集の演習を複数回こなし、②TACの過去問題集で仕上げること

①特訓問題集
「TBC中小企業診断士試験シリーズ 特訓問題集〈1〉(中小企業白書)〈2〉(中小企業政策)」の二冊をやり込みましょう。
数値・傾向・特徴について、学習仲間と会話出来るようになるレベルを目指したいところです。
TBCでは無料動画(特訓問題集〈1〉〈2〉)も公開してくれていますので、ぜひご覧になってみてください。
正直、特訓問題集がなくても結構勉強になりますが、当然「特訓問題集+動画」の組み合わせが効果が高いと思います。
なお、無料動画という観点では、TACで講師を務めていらっしゃる洞口智行先生の「ほらっちチャンネル」もオススメです。

②過去問題集
断然、TACの過去問題集がオススメです。

統計の動向変化や法律・制度の改正があるため、「過去問による学習が通用しない」と言われる事もありますが、主要論点における過去問題は十分利用できます。
また、TACの過去問題集についていえば、動向変化や法改正によって解答が変わりえる設問が「参考問題」であることを明示してくれるので、とても便利です。
「中小企業政策」の方が対策しやすいので力点を置くという方法もあると思いますが、「中小企業経営」分野も①の特訓問題集で得点分野に仕上げることが可能です。何より、50点・50点の配点なので、どちらかの分野で時間を傾斜して対策するよりも、個別の論点ごとにメリハリをつけた方がよさそうです。

なお、この科目は例年、最終日(今年は7月12日(日))の最終科目です。
試験当日は90分という長い試験時間を丸々使用しない途中退出者が最も多い科目です。
早く解き終わりやすい暗記科目だからというだけでなく、疲労が最大限蓄積したコンディションで受験することも理由の一つだと考えています。
見直しも甘くなりやすいと思いますから、きっちりと準備しておく必要があります

「教科書」としての中小企業白書、小規模企業白書

診断士の1次試験は「学識」を問う割りに、教科書は定められていません。
試験委員の著書のうち、初学者向けの入門書がその役割を果たしてくれる事もありますが、試験対策という意味では過不足を免れません
そうしたなかで、唯一、この科目だけは教科書というべき書籍があります。

それが試験実施前年度の「中小企業白書」「小規模企業白書」(2020年の試験では2019年版)。
白書とは、「法律により国(行政府)に対して義務付けている国会への報告を白書として刊行したもの」(出典:Wikipedia)。
中小企業庁が中小企業の経営動向や中小企業施策を国会に報告するため、年次で作成されている法定白書です(小規模企業白書は2015年版から作成開始)。

■中小企業基本法
(年次報告等)
第十一条 政府は、毎年、国会に、中小企業の動向及び政府が中小企業に関して講じた施策に関する報告を提出しなければならない。
2 政府は、毎年、中小企業政策審議会の意見を聴いて、前項の報告に係る中小企業の動向を考慮して講じようとする施策を明らかにした文書を作成し、これを国会に提出しなければならない。

■小規模企業振興基本法
(年次報告等)
第十二条 政府は、毎年、国会に、小規模企業の動向及び政府が小規模企業の振興に関して講じた施策に関する報告を提出しなければならない。
2 政府は、毎年、中小企業政策審議会の意見を聴いて、前項の報告に係る小規模企業の動向を考慮して講じようとする施策を明らかにした文書を作成し、これを国会に提出しなければならない。

毎年4月に閣議決定・国会報告され、5月頃に当該年度版が出版されます。
診断士試験においては、おそらく作問スケジュールの都合からだと思いますが、前年度版からの出題が中心になります。

TACの「中小企業診断士 最短合格のためのスピードテキスト」がコンパクトだというお話をしましたが、ここはあえて原典にも多少触れてみませんか?
全体を熟読するには分量が多すぎるので、白書の「ポイント」と「概要」も参考にしつつ、百科事典の興味のある箇所にさっと目を通しておくというようなイメージです。
Webサイトに無料のPDF版がバッチリ掲載されており、気になる部分は検索が可能ですし、タブレット等にダウンロードしておけば効率的に確認できる点は、TACスピテキにはないメリットです。

試験対策上、グラフ・統計データについては「サブタイトル」を中心に読み込むアプローチが有効です。
(参照:初代JC「「中小経営」を押さえこみ!」、初代ハカセ「白書の図表のサブタイトルを攻略せよ!」)
頻出分野の統計のうち、「意外」だと感じる箇所については要チェックです。
試験対策上も誤答のリスクが高いため、直前期に見返す必要がある部分だけピックアップしておきます。

なお、「中小企業経営」における統計理解について、単なる数値の暗記だと考えてしまうと勿体ないです。
「白書」にはストーリーがあり、それに基づいて提示されている数値ですから、文脈と合わせて関連付けして覚えれば、無機質でつまらない暗記に陥ることはないと思います。
(参照:2代目aki「【中小】嫌いな科目を得点源にする工夫」)

2次試験にどう関与してくるのか?

科目設置の目的

「第1次試験案内・申込書」には、科目設置の目的と内容という項目が設けられています。

中小企業診断士は、中小企業に対するコンサルタントとしての役割を期待されており、中小企業経営の特徴を踏まえて、経営分析や経営戦略の策定等の診断・助言を行う必要がある。そこで、企業経営の実態や各種統計等により、経済・産業における中小企業の役割や位置づけを理解するとともに、中小企業の経営特質や経営における大企業との相違を把握する必要がある。
また、創業や中小企業経営の診断・助言を行う際には、国や地方自治体等が講じている各種の政策を、成長ステージや経営課題に合わせて適切に活用することが有効である。このため、中小企業の経営や中小企業政策全般について、以下の内容を中心に知識を判定する。

コンサルタントという職業は、本来、資格の取得を要しない職業です。
それをあえて国家資格として認定し、経済産業省に登録させる意味はどこにあるのでしょうか。
ズバリ、経済産業省・中小企業庁の中小企業政策の浸透を手伝うことを求められている、ということだと考えます。
資格を有しているからといって、必ずしも上記の役割を果たす必要があるわけでもありません。
しかし、そういう資格の「選抜試験」である点は、試験対策する上では忘れてはならないと思います。

税金を原資とした産業政策である以上、支援対象となる「中小企業」は規模や業種に応じて定義づけられ、政府が支援するにふさわしい政策目的が存在します。
前段(=「中小企業経営」分野)の趣旨は、「政策目的の背景にある中小企業の経営実態、大企業との外部環境・内部資源の違いを、各行政庁によって集計された各種統計から把握し、各産業動向を把握し、経営革新の方向性を知る」ことにあります。

2次試験で出題される事例企業は、実在する企業がモデルとなっているそうですが、当然この「中小企業」の定義に合致する先です。
各分野一級の学者である試験委員の皆さんは、全国の中小企業の模範となるような経営革新を実現した先であったり、中小企業政策を上手く活用した先を土台として、当該年度のテーマに沿った出題をしやすいようにエピソードをアレンジしているものと考えられます。
その場合でも、アレンジの軸になるのは経営者の思い(経営理念、経営方針)であり、この試験はその思いに応えて助言できる診断士を選抜するためのもの。
経営者の思いを汲みながら、資源制約を踏まえた助言が必要となる背景が、ここから読み取れると思います。

2次試験対策の布石となる「白書」の事例

白書の「概要」に記載されている要点をみると、「経営者の世代交代」「構造変化への対応」が大きなテーマであることがわかります。
とりわけ、「構造変化への対応」において、①IoT・AIを活用した生産性向上、②大企業も含めた外部連携による研究開発の促進、③域外・海外の需要取込みが挙げられています。
2次試験の過去問題を紐解いてみれば、頻繁に事例企業のテーマにもなっていることがわかります。
そうした観点から、白書掲載の「事例」は、事例企業が向かうべき方向性の例として要チェックです。

p.8~13に「一覧」がありますので、ぜひご確認ください。

今日のまとめ

① 試験直前期に見返す必要がある部分は最小限に
② 暗記科目としてこなすのではなく、診断士としての出発点としよう

次回は2次試験に絡めた「中小企業政策」の記事を投稿する予定です。
【渾身! 論点シリーズ】についても引き続き、リクエストを募集中です!

以上、いけちゃんでした!
それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!


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こんにちわ。CKです。今日も道場ブログ読んでいただき有難うございます。

3月もいよいよ残り3日。今年は昨年より約1ヶ月も1次試験日程が早いので、例年でいうと4月末GW前にあたる時期だと思います。
昨年のこの時期、私は何をしていたかというと1次科目の企業経営理論、財務、運営、経済が終わり、情報の仕上げをしながら、法務と中小に着手していた頃です。暗記科目が押し寄せてきて、どうやって復習していこう焦ってました。今回はその復習に関する話題を書かせていただきます。

前回まで1次に向けた学習方法をご紹介してきましたが、振り返ってみると私の1次試験攻略の基本戦略は3つあると感じてまして、最初の2つが前回までに書いた

①まずスピ問完璧でがっちり基礎固めして、その後過去問に着手
最初にスピ問レベルを完璧に仕上げることで基礎力を固めた上で、その後過去問に移ることで一定の仕上がりを維持して行くやり方です。
(※TAC生の人はスピ問の後は「トレーニング」と過去問併用していくこともお勧めします。)
過去記事はこちら

②まとめノートを作りながら覚える内容を整理していく
「まとめる内容を考える」+「書く」で理解が定着しやすく、また過去問や模試で出てくる新しい論点も随時追加して書き込んでいくことで、覚える対象をノートに集約することで、ターゲットを明確にするという方法です。
過去記事はこちら

と、最後の1つが今回ご紹介する

③音声の活用    です。

 

昨年4月末の頃は、最初の4科目については何とかスピ問完璧レベルまでたどりついて、情報のまとめノート整理しながら必死に知識を定着させていました。
その中で重宝したのが「音声講義」を聞いて復習することです。

私はTACに通っていたのですが、本科生のコースには講義音声のDLが標準でついてきます。通信講義の音声をDLしてスマホなどで聞ける、というものです。スタディングなどの通信講座にもついていると思います。

この音声講義の復習の利点は、

1.通勤時間を無駄なく活用

まず、勉強する場所を選ばないという事です。スマホに入れておき通勤中も自宅〜駅間の徒歩、ホームで電車を待っている間など「何かを見ながら勉強しにくいスキマ時間」も使うことができます。
私は通勤が1時間程度ですが、そのうち電車に乗っている時間は約半分。残り半分の時間は歩いていたりするので、スマホに入れてるノートを見たりできませんこんなスキマ時間も音声聞くだけならシームレスに活用できます。

私はDLした音声をMP3にして、アプリで1.5倍速にして聞いていました
復習なのでゆっくりと聞く必要もないですし、案外1.5倍程度でもよく聞き取れます。(予備校の先生の話し方はすごいんだな、と改めて実感。)
1.5倍速なら、2時間半の講義も1時間半くらいで聞くことができます。

聞き逃したところや、よく理解出来なかった箇所は巻き戻して再度聞く様にしてましたので、ちょうど1日の通勤で1コマ振り返ることが出来ました。

私が使っていたオススメのアプリは、「NHKの語学プレーヤー」です。
まず、スマホにDLした音声ファイル(音楽ファイル)を入れておき、このアプリで読み込みます。すると0.5〜3倍までスピードを変えながら聞くことができます

NHK語学プレーヤー

 

2.机に向かえないときも

また、音声を聞くというスタイルはとてもハードルが低いので取組み易いことも利点です。
机に向かって勉強できる時間は限られてしまいますし、結構モチベーションも必要です。しかも復習となるとさらにしんどい。。私は飽きっぽい性格なので毎日時間を決めてコツコツ机に向かうという事が苦手でした。気分が乗らないときは、机に向かっていても中々集中できないそんな時はコーヒーを飲みながら音声だけ聞くという学習もしていました。また、クルマを運転している時や、めちゃくちゃ疲れたとき、飲み会のあとは「全部を聞き取って復習する」ではなく、「なにか耳に残ればいいな」という感覚で聞き流す様にしていました。
こういった集中して勉強できない時間帯や、普通なら勉強あきらめてしまう時間でも「何もやらないよりはマシだな」という感覚で、耳にだけ入れておくことで何かしら意識や記憶に残すことができたと感じています。


3.テキストの流れ、ストーリーが結構大事

これは1次試験だけでなく2次に向けても重要になると思っているのですが、問題を解いたり用語を覚えるだけでは部分部分の理解だけになってしまい、前後のストーリーの様なものが抜け落ちてしまいがちです。
1次試験は、過去問どおりの問題は出てきません。また見たことがない言葉や聞き慣れない書き方されている問題もあります
例えば経営戦略〜事業戦略〜競争戦略についても、どういった流れで、事業ドメインや5SやPPMが出てきているのか、というストーリーが頭に残っていると、知らない言葉が出てきても「たしか戦略ってこんな流れの話だったな」と大筋をもとに解答を類推することができ問題に取り組みやすくなります

また2次試験は、正解が公表されない中で「これ」といった絶対の方法はありません。しかし文章力がない私でも合格できたのは、「中小企業診断士の試験ってこういう事が問われている」という1次テキストの話の流れが頭に残っているかどうかで勝負できるのではないかと感じています。

このような流れやストーリーを体得する上でも音声なら何度でも聞きやすいですし、集中出来ない時も耳にだけ入れておくことで、講義の流れや、節々の強調されている点などをなんとなく頭に残すことが出来きると思います。

 

最後に。
TAC生の方で音声講義ダウンロードされてない方は、是非すぐにでもダウンロードして試してみてください。私の同級生でも音声使ってないという人が沢山いて、もったいないってお話を何度もさせていただきました。

また、独学や他の教材で学習して音声講義がない方は、Youtubeで公開されているTBCの講義やほらっちチャンネルなどもいいかもしれません。

耳だけ使える時間を活用気分変えた学習できる文脈(ストーリー)を残す、という意味で是非ご参考にしただけたらと思います。

今年はコロナの影響で普段とは違う春をお過ごしの方も多いと思います。その中でも状況状況に合わせて自分に合ったやり方で学習していただければと思います。道場ブログでも各メンバー様々なスタイルで学習したメンバーが揃ってますので、是非参考にしながら学習して頂けたらと思います!

それでは。CKでした。

 


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皆さま、こんにちは。ぴ。です。

今回は、経営法務の特徴と特許法改正のお話をしたいと思います。

4月1日に改正特許法等が施行され、診断士の経営法務で超頻出領域である特許法、意匠法、商標法が大きく見直されます。

本日は3月26日ですので、もう6日後に迫っているんですね。

このようなタイムリーな時期に加えて、経営法務を再受験されるかたは特に法改正の情報収集が悩みの一つかな・・・と個人的に想像しているため、今回の記事内容に至った次第です。

例えば、「今年の法改正って何があるんだろう・・・」とか、「テキストや問題集を買いなおさないといけないのだろうか・・・」などなど。

私は経営法務を4回受験していて、再学習時に古いテキストでは不安で新しいテキストを買いなおす、模試を受けて改正点の問題だけチェックする、なんてことを繰り返してました。

出題者目線で考えると、問題作成の動機付けになりやすい法改正の論点は出題しやすいと思います。また、出題する場合は初回の論点となるので比較的易しめの問題にする可能性もあります。

ですので、受験生側の対策として新しいテキストの入手等を含め法改正の情報収集は万全にしていただくことをおススメします。

そこで、今回は経営法務の特徴について私の捉え方をご紹介するとともに、改正特許法等の「特許法」についてざっくりと今年はこんな法改正がある、ということがお伝えできたら幸いです。

また、今回の記事に至ったもう一つの理由として、私は現在実務上の対応のため、特許法改正による変更点や留意点などをあらためて勉強中です。この機会を通じて読者の皆さまと一緒に確認していけたら嬉しく思います。

※意匠法、商標法の改正点についてはテキスト等でご確認いただければ幸いです。もし読者の皆さまからリクエストをいただけたら私も勉強して記事にできたらいいなと思っています。

他の出題領域の「民法改正」については10代目たっつーのこちらの記事をご参考くださいませ。

ケースで学ぶ民法改正のポイント【前編】

【渾身】ケースで学ぶ民法改正のポイント【後半】

・・・それでは、本日の記事をスタートします。今回の記事は長いので、お時間の無いかたは👈オススメの箇所だけでもお読みいただけたら嬉しいです。


☆もくじ☆

経営法務の特徴

私の経営法務に対する捉え方・学習方法  👈オススメ

特許法等

1.特許法改正の背景

2.査証制度の創設 ☚読み飛ばしOK

3.損害賠償額算定方法の見直し  👈オススメ

4.特許法改正まとめ


①経営法務の特徴 

まず初めに、「私の経営法務科目に対する捉え方と学習方法」についてご紹介します。

経営法務は、合格体験記まとめ~1次試験編~でご紹介したように1次試験の科目の中で苦手とするかたが圧倒的に多いです。

その要因は、テキストや過去問等で時間をかけて暗記しても、他科目と比べて本試験での得点に繋がりにくいためだと考えます。

具体的には、

①図表・グラフの問題や会話形式の長文問題など、出題形式が多様なこと。

②出題領域を横断した問題など、単に知識を知ってる・知らないを問う問題ではないこと。

このような要因から学習時間に対する費用対効果が相対的に低い科目であると言えます。

受験生時代のぴ。回想:「法律を頭で理解するのは手厳しい。だから、ひたすら暗記するしかないんだけど、いざ本試験では知ってるだけでは対応できない問題が多いんだよなぁ。法務は暗記3兄弟の中で暗記が得点に繋がりにくいやっかいな科目だなぁ。」・・・と感じていました。

しかしながら、ここは割り切りの気持ちやポジティブシンキングで乗り切るのはいかがでしょうか。

✅暗記が結果に繋がりにくい科目であるので、他科目と比べて学習時間をかけずに50~60点でいいやという割り切りの気持ちを持つ。

✅他科目と比べて頻出領域に偏りがある(会社法と知財で5~6割出る)ので、強化すべき学習領域が明確で取り組みやすい。

✅法改正の論点は出たらラッキーくらいの気持ちで浅く広く満遍なく押さえておく。

といったように、苦手意識があるかたは極力負担を減らし、頻出領域や改正論点の学習に注力するなど効率的な学習をすることをおススメします。

また、過去問の学習時のポイントを少しご紹介します。

頻出領域は、鶏ガラ学習法がおススメです。)

単に正解することを目的とせず、不明点や周辺知識をテキストや参考書などでその都度参照する習慣をつける。

✅出題形式が多様なことや、出題領域を横断して出題される問題が多いこと、などを把握する。

✅不適切な選択肢はなぜ不適切なのか、正解の選択肢は自分が不適切にするならどういう誤りの文にするか、など「考えながら学習する」。

✅法律は原則があれば、例外もあるので、正解の選択肢は断定的な表現になりづらい特徴があることも問題を解く際に確認する。

例えば、R1経営法務第10問の四肢択一式問題では意匠法、商標法、不正競争防止法の知識が横断的に問われています。

イは、混同惹起行為の周知性の知識を学習することに加え、著名表示冒用行為の著名性(周知性よりもさらに広範囲な全国的範囲で商品等表示が知られている必要性)などの周辺知識も拡充します。

ウは、出願変更は特許法、実用新案法、意匠法は相互に可能ですが、商標法には出願変更の規定はないことを抑えます。また、出願変更の時期的条件等にそれぞれ違いがあるので周辺知識を拡充します。

知財の領域の学習のコツは、まず特許法をがっちり抑える。そしてその他の実用新案法、意匠法、商標法は特許との違いを意識して学習することをおススメします。

エは、選択肢の文末のように「登録されることはない」と断定的な表現は誤りの選択肢になる可能性が高いことを確認しておきます。

※参考 経営法務の科目受験を受けるかたなど確実に60点以上取りたいかたへ

個人的にですが、知財の領域は超頻出にもかかわらず診断士の経営法務のテキストは知財の内容が少し乏しい感じがしていました。

そこで、参照資料としておススメなのが特許庁のHPにある制度・手続の資料です。(出典:特許庁HP 制度・手続)

図が盛りだくさんで、私のような初心者にも分かりやすいように説明されています。過去問で関連知識を参照する際にとても役立ちました。

 

経営法務の学習方法に関するおススメの過去記事をご紹介します。

【独学者向け?】経営法務のアウトプット

覚えても解けない経営法務との闘いかた

【法務】暗記したのに点が取れない

こちらも是非ご参考下さい。

 

②特許法等

今回改正される特許法、意匠法、商標法のうち、「特許法」について特許庁公表の知的財産権制度説明会資料を参考として私が勉強した範囲でご紹介したいと思います。

全体の概要を把握するとともに、過去問の出題形式を参考に診断士試験で出題されそうだなというポイントを想定しながら見て頂けたら幸いです。

※2.査証制度の創設は「公布の日から起算して1年6か月を超えない範囲において政令で定める日」に施行となっておりますので、試験問題作成時には未だ施行されていないかもしれません。出題可能性が低いため、興味のないかたは申し訳ございませんが読み飛ばしてくださいませ。

※3.損害賠償額算定方法の見直しは「公布の日から起算して1年を超えない範囲内において政令で定める日」に施行となっておりますので、出題可能性が十分にあります。なお、特許法だけでなく、実用新案法、意匠法、商標法にも適用されます。

1.特許法改正の背景

特許とは、一言でいうと「新しい発明を保護する制度」ですよね。

今回の改正の目的は、

「デジタル革命により業種の垣根が崩れ、オープンイノベーションが進む中、中小・ベンチャー企業が優れた技術を活かして飛躍するチャンスが拡大している。せっかく取得した特許で大切な技術を守れるよう、訴訟制度を改善する」となっています。

特許法では、権利者の許諾なしに特許発明を実施する第3者に対して、権利者が差止め請求や損害賠償請求を提起することができます。

しかしながら、現行の特許侵害訴訟では第3者が「侵害し得」になる懸念があります。

・特許権は公開されているため、侵害が容易。
・証拠の多くは侵害者側が持つため、立証が困難。
・刑事事件として起訴されたことがないため、侵害を抑止しにくい。

そこで「侵害し得」にならないような配慮をするため、今回①査証制度の創設、②損害賠償額算定方法の見直し、が施行されます。

(出典:特許庁(令和元年度知的財産権制度説明会

 

2.査証制度の創設 ☚出題可能性低いため読み飛ばしOK

特許侵害訴訟では特許の権利者(原告)が侵害の立証責任を負うのですが、通常では証拠の多くは侵害者(被告)が持っていると考えられます。

それだと権利者側で侵害の立証をするのはとっても困難です。にもかかわらず現行制度では十分な証拠を獲得できないことが指摘されていたようです。

そこで、証拠収集手続きの強化のため、新たに「査証制度」というものが創設となったのですね。

豆知識 ドイツの査察制度というものを参考にしたみたいです。

ここで、「査証制度」の定義を調べると、

「特許権の侵害の可能性がある場合、中立な技術専門家が侵害している疑いがある者の工場に立ち入り、立証に必要な調査を行い、裁判所に報告書を提出する制度」とされています。

★試験に出題されやすいポイント(例えば、四肢択一式形式の出題が想定できます。)

具体的には、弁護士や弁理士、研究者等の技術専門家の中から裁判所から指定された「査証人」が侵害している疑いがある者の工場への立入検査、書類等の提示要求、機械装置などの調査などを実施し、結果報告として「査証報告書」が当事者に開示されたときに、書証として提出することが可能になります。

査証制度のスキームは下表をご参照下さい。

(出典:特許庁(令和元年度知的財産権制度説明会

 

〇査証制度の利用が考えられる例

・製品を分解(リバースエンジニアリング等)しても特定できない製造方法

・書類では検証が難しいプログラム等の特許

・市場での入手が難しいBtoB製品

〇権利者側の留意点

訴訟提起後でなければ査証の申立てができないため、もしかしたら侵害されているかも・・・といって試しに調べてみるといった目的で利用することはできないようです。

また、査証を受ける側の負担を考慮して、厳格な4つの要件(①必要性、②蓋然性(がいぜんせい)、③補充性、④相当性)求められ、査証命令の決定については即時抗告が認められています。

★試験に出題されやすいポイント(例えば、会話形式の穴埋め選択問題の出題が想定できます。)

①侵害行為の立証に必要であること・・・必要性

②特許侵害の蓋然性があること・・・蓋然性(実現性や確実性に近い言葉)

⓷ほかの手段では証拠を十分に収集できない・・・補充性

④相手方に過度な負担がかからないこと・・・相当性

即時抗告は、迅速に確定させる必要のある決定に対する不服申立ての方法。

〇査証を受ける側の留意点

査証が実施されると、秘密情報が申立人や査証人等に見られてしまう恐れがあります。

秘密情報を黒塗りにできる、できないの判断は侵害立証の必要性と秘密保護の必要性を比較したうえで判断されてしまいます。

そのため、営業秘密について秘密として管理が徹底されていない場合は保護されない可能性があるので査証制度を通じて外部に漏れてしまうリスクがあります。

 

3.損害賠償額算定方法の見直し 👈オススメ

改正前の特許侵害訴訟制度では、侵害者が製品をたくさん販売して不正に多額の利益を得ていたとしても、権利者の生産・販売能力を超える部分は損害賠償額が認められないことがありました。

つまり、侵害者と権利者で実施能力等に大きな差がある場合、損害額が大幅に減らされて、十分な損害賠償額を得ることができない恐れがあります。

生産・販売能力の低い中小企業等からすると「なんだよそれ・・・侵害し得じゃないか」って感じですよね。

そこで、十分な損害賠償請求を得られるようにするため、損害賠償額算定の見直しがされます。

(注)先にも書きましたが、損害賠償算定方法の見直しについては、特許法だけでなく、実用新案法、意匠法、商標法においても同旨の改正が実施されます。

(1)権利者の生産・販売能力を超える部分は損害賠償が認められないというのではなく、相手方にライセンスをしたものとしてライセンス料相当額(実施料相当額)の損害賠償請求を認める。

(出典:特許庁(令和元年度知的財産権制度説明会

例えば、現行の特許侵害訴訟制度では侵害者が10個販売していたとしても、権利者が6個しか生産・販売能力がない場合、6個分の利益に対する損害賠償しか認められませんでした。

これが、今回の改正により、残り4個分はライセンスしたものとして「6個分の利益+4個分のライセンス料」の損害賠償が認められるようになります。

 

(2)ライセンス料相当額(実施料相当額)の算定は、特許権侵害があったことを前提として交渉した場合に決まるであろう額を考慮できる。

例えば、平時にライセンス契約をしていた場合に1個当たりのライセンス料の基準が100円相当であったとします。

しかし、侵害行為の事実や権利者の許諾機会の損失などを考慮して、ライセンス料が1個150円や200円といった平時よりも多い賠償額が認められる可能性があります。

★試験に出題されやすいポイント(例えば、4肢択一式問題等が想定できます。)

今回の損害賠償算定方法の見直しによって、特許侵害を受けた特許権利者は、自社の生産・販売能力を超える部分に対して、ライセンス料相当額として損害賠償できる可能性があります。

4.特許法改正まとめ

・改正の背景は、特許侵害の証拠を集めにくい、十分な損害賠償額を得られないなど、「侵害し得」にならないような配慮がある。

・「査証制度」は、裁判所の選んだ中立な立場の専門家(=査証人)が、侵害の疑いのある事業所などに立入調査し、証拠を収集し、その結果を裁判所に報告する制度のことをいう。

・査証制度の利用シーンとして、製品を分解しても特許侵害が判明しない場合、製品の入手や書類の検証が困難な場合など、証拠を収集しにくい場合である。

・査証の実施には、①必要性、②蓋然性、⓷補充性、④相当性の4つの要件を満たす必要がある。

・特許侵害を受けた事業者は、自社の生産・販売能力を超える部分に対して、ライセンス料相当額として損害賠償請求できる。

・ライセンス料相当額の算定は、平時にライセンス契約した金額よりも高額な金額の賠償額が認められ得る。

今回の改正によって、「侵害し得」な状況が改善され、特に生産・販売能力が低い中小企業やベンチャー企業の大事な技術が守られることを切に願います。

今回は以上となります。読んでいただきありがとうございます。

ぴ。でした。


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~今日の過去問~

(引用元:一般社団法人 中小企業診断協会HP

【運営管理】平成30年度・第11問

トヨタ生産方式の特徴を表す用語として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a MRP
b かんばん方式
c セル生産方式
d 製番管理方式
e あんどん方式

〔解答群〕
ア aとc
イ aとd
ウ bとc
エ bとe
オ dとe

正解&簡素な解説は最後に。

 

~2次筆記試験・合格体験記をデータで見る~

カワサンです。(自己紹介合格体験記
2019年合格者はどんな方法、勉強時間で2次筆記試験を通過したのかを今日はご紹介します。なお2019年の1次試験編はこちら独学合格者編はこちら、過去含めた全員の体験記一覧表はこちらを参照ください。

 

学習方法

まず、直近5年間の合格体験記の勉強方法の比率。黄色はその年で最も多かった勉強法です。

2次筆記試験だけ抜き出すと、以下のような感じです。

 

ここからは2019年合格体験記だけに絞って。

 

勉強法のメリット/デメリットに関する考察

通学/通信/独学/勉強会のメリット・デメリットに関して明言している方のコメントをご紹介。勉強会は1次も2次筆記もありますが、2次筆記で取り上げている方が多いので、触れておきます。

<通学>
○メリット
・強制的に取り組める事例数が増える(hsさん)

○デメリット
・2次は資格学校ごとの偏った視点となりやすい(秋月さん)
・2次対策が合わないことがある(Tomatsu)

<通信>
○メリット
・採点があるので客観的な意見を聞ける(タヌ太郎さん)
・2次では時間の拘束がないので勉強会など柔軟に参加できる(Harukaさん)

○デメリット
・80分のタイムマネジメントに甘さが出てしまうこと(トリックスターさん)
・2次の解法レベルが高く自分ではついていけなかった(さいちゃん)

<独学>
○メリット
・費用が安い(多くの方)

○デメリット
・2次について、客観的な評価を受ける機会に乏しい(TKDさん)
・2次で他受験生のレベル感が分からない(ダニエルさん)

<勉強会>
○メリット
・自分の解答に指摘を受けることで改めて自分の解答を見つめなおす機会を得て解答スタイルを確立できた(さきちゃんさん)
・解答の評価、意見交換の場(ほなけんさん)

○デメリット
・自分に合う勉強会の場を得られるとは限らない(いけちゃん)

 

得意/不得意科目の分布

体験記のテンプレで「1次・2次筆記別」と書いていないので質問の仕方の影響もあると思いますが、1次・2次では得意/不得意を無回答としている人の割合が明確に違います。それだけ2次筆記試験に対する「何とも言え無さ」があるように感じます。

○得意/不得意科目を「無回答」としている割合

○得意科目

○不得意科目

 

学習時間

<全員>*単位:Hr

<一発合格>*単位:Hr

ストレート合格で800時間越え…超ストイック!!

 

使用テキスト

複数のテキストを挙げている方がほとんどなので、割合をカウントしています。

 

再現答案作成

半数が無回答でした。(n=64)

作成した 22 34%
未作成 9 14%
無回答 33 52%

 

~勉強法~

ここからは、個々の合格体験記での頻出ポイントをご紹介します。試験勉強の取り組み方は、主に3つのポイントが挙げられています。

 

①問題(主に過去問)を解く

ほぼ全員が過去問を解いて試験勉強を行っていました。実際に試験に出た問題を解くことを通じて、本番での問われ方を学ぶ、解答の書き方を学ぶというスタンスが多いです。過去問を解いていない方も、予備校や通信教材の問題に取り組んでいます。

 

②量より質重視

過去問も、練習問題も、数をこなすのではなく、答え合わせ(勉強会では意見交換)の際に、自分がそう書いた/書けなかった理由まで掘り下げることを大切にしている方が多いです。
1次試験はマークシートなので、与えられた選択肢から「選ぶ」事が出来れば正解できます。しかし、2次筆記試験は与えられた文章と問題から「答案を作る」事ができなければいけません。したがって、単発的に過去問を答える1次試験のアウトプット学習と違い、2次筆記試験は自分の思考のプロセスを検証しながらの学習が求められています。

 

③フィードバック重視

独学でも、予備校でも「フィードバック」に関するコメントが非常に多かったです。これは自分が作成した回答が正しいのか、的を射た答案になっているのかを確かめるためです。
2次筆記試験は「模範解答」や「正答」が出ません。そして、予備校の模範解答や個人の再現答案も論点がバラついています
そこで、予備校や通信では採点してもらうのが大切、勉強会では意見交換や指摘をもらうことが大切、独学では「複数の」模範解答と自分の答案との比較を通じて、不足や見落としを明らかにし、軌道修正していくことが求められています。

 

プラスワン:自分のやり方を確立

絶対的な方法は誰も明言しませんが、「自分なりに」等と自らが納得できるスタイルが合格に繋がる、というコメントがとても多いです。

色々な解法やアドバイスに耳を傾けつつも自分のスタイルを崩さないことを心掛けた方が良い(イチハタサンさん)

最適な勉強方法は人それぞれであり、やりながら改善し続けるもの(だんごさん)

人がやっている事をあまり試さなかったため自分に合っている勉強スタイルを見つけるまで時間がかかりました。(いんこさん)

少なくとも一度は「自分の答案を読んでもらい、表現の伝わりやすさに問題ないか」を、可能な限り早めに見てもらうことをお勧めいたします。(DKさん)

自分では良い視点で書けたと思っていた回答に、「これは事故ってますね・・・」と指摘されたことで、二次試験の特性をつかむことができました(ひでさんさん)

2次試験はコツをいかに早く掴めるかがポイントだと思います。コツを掴むためには高得点者の解答をいっぱい見て、自分なりに理解することが大切(ゆうすけさん)

 

~さいごに~

私が2次筆記試験の勉強で「気づき」に至った話をします(時間の無い方は飛ばして下さいね)。

1次試験後、過去問を解いて「ふぞろい」で論点を検証しても、ピントの合わない解答ばかりしていました。これでよいのだろうかと迷いながらも、毎日取り組むもモヤモヤした答え合わせを行うのみ。
そして、小学生の頃、夏休みに毎日のように見ていた、スタジオジブリの「魔女の宅急便」のワンシーンを思い出すわけです。

キキ「私、前は何も考えなくても飛べたの。でも、今はどうやって飛べたのか、分からなくなっちゃった」

ウルスラ「そういう時はジタバタするしかないよ。描いて、描いて、描きまくる」

キキ「でも、やっぱり飛べなかったら?」

ウルスラ「描くのをやめる。散歩したり、景色を見たり、昼寝したり、何もしない。そのうちに急に描きたくなるんだよ」

(セリフは映画スクエアより引用
ちなみに「宅急便」は登録商標です(登録商標…経営法務の出題分野ですね)。

2019年8月のカワサン「私、1次試験では問題が解けたの。でも、2次筆記の過去問はどうやって解くのか、分からない

試験の神様「そういう時はジタバタするしかないよ。解いて、解いて、解きまくる

2019年8月のカワサン「でも、やっぱり解けなかったら?」

試験の神様「解くのをやめる。散歩したり、景色を見たり、昼寝したり、何もしない。そのうちに急に解きたくなるんだよ」

そして私は、突然のお盆明けから3週間の出張へ。結婚して以来初めて、家族と離れた生活をしました。

出張先でのプチ独身生活。過去問や参考書は持ってきたものの、寂しさや不慣れな場所のストレスも相まって、同僚と飲む毎日で勉強も手つかず…
そうして1週間が経過。受け入れ先の職場の方が、ふとこんな話をしたのです。

「カワサンの職場の上司は○○くんだよね。○○くんと一緒に仕事した事があるけど、彼はデキるよ。今のうちにたくさん教わるべき。なんといっても、彼はエグいツボの押さえ方をするんだよね」

エグいツボの押さえ方」ハッとしました。
急に過去問が解きたくなり、退社後、久々に過去問を解きました。

結局この日はパッとした回答は書けませんでしたが、毎日「エグいツボの押さえ方は何か」をテーマに1日1事例は解き続けました。解答の何が本文とズレていたのか、用いた言葉は本文で使われているか。他の設問の解答と同じようなことを述べていないか…等々。「出題の主旨」にも着目しながら、その問題の「エグいツボ」ってどこかな~と試験前日まで毎日探り続けました。

ツボは場所を外すとただ痛いだけです(押したら痛いツボもありますが)。
2次筆記もそうなんですよね。外したら得点できません。と偉そうに言う私も100点取ったわけではないので、外したツボが沢山ある訳ですが…

 

~回答&簡素な解説~

正解:エ(bとe)

a MRP:Material Requirements Planning(資材所要量計画)

b かんばん方式:トヨタ生産方式における、後工程引取方式実現の手法。

c セル生産方式:異なる機械をまとめて機械グループを構成する生産方式。

d 製番管理方式:製品やそれに紐づく部品や材料に同じ番号を付する方式。個別生産や小ロット向き。

e あんどん方式:トヨタ生産方式における自働化の手法。以上をすぐ関係者に周知する。

生産方式は頻出論点ですから、トヨタ生産方式は何も考えずに答えたい論点です。
(参考文献 :スピードテキスト3運営管理 2018年度版(TAC出版))
(参考:トヨタ企業サイト|トヨタ自動車75年史

 

では、また!


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こんにちは。べりーです。(前回までの記事はこちら

今年はオリンピックイヤーです。
本来であればそろそろ色んなイベントが行われ、世界中がオリンピック一色でお祭り騒ぎし始めている頃であったと思いますが、現実といえば新型コロナウィルスが感染拡大して世界中で猛威を振るい、感染者、重症者、死亡者が日ごとに増えている事態です。

もしこの記事をご覧の皆様の中にご家族や大切に思っている方で感染被害にあわれた方がいらっしゃいましたら、謹んでお見舞い申し上げます。

とにかく一刻も早い事態の収束と罹患された皆様の回復を心より願います。
いまの状況を考えるとあまりにも気楽すぎて大人として無責任すぎる願いだと思いますが、ただただそう願います。

 

3月7日に東京都中小企業診断士協会のHP上で次のメッセージが発信されたそうです(こちら)。

(前略)観光業、小売業、飲食業、製造業など様々な業種の中小企業の業績や資金繰りに影響が出始めています。中小企業診断士の総力を挙げて、この危機を乗り越えて参りたいと存じます(後略)

中小企業診断士の総力を挙げてこの危機を乗り越えたい・・・

私達が取得を目指す資格が、もしこの困難のさ中に不安を抱いている誰かを助ける力を持つのであればこんなに遣り甲斐があることはないなと、勝手に熱い思い🔥を抱きました。

こんな時だからこそ、やる気魂にスイッチを。
あなたの勉強にはきっと意味があると信じます。

 

<学習環境について

もしかしたら皆様の中にも、この1ヵ月間で学習環境が変わってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

勤め先の方針で在宅勤務となった方は、通勤中や昼休みなどの隙間時間がなくなるため学習のリズムが取りづらくなったかもしれません。
お子様がいらっしゃる方は、学校休校もあいまって、学習ペースが狂ってしまっている方も多いかもしれません。
翌日に学校がないから子供が夜遅めの時間まで起きていて「遊ぼ!」とせがまれたり・・・(可愛いしこんな時だから断りづらかったり)

そのような場合になんとか以前の学習ペースを取り戻そうと工夫するのもいいと思いますが、家族に協力依頼するのはできれば最後の手段にしたいですよね。
むしろやり方をガラッと変えることで、まとまった時間が作れるかもしれません

ひとつ具体的に例を挙げるとするならば、「朝勉強(朝勉)」です(既に導入済みの方はすみません)。

生粋の夜型人間であり大の深夜番組好きである私も合格年に取り入れたのですが、朝7時から9時までマッ〇にこもって勉強する習慣を取り入れたことにより、毎日最低でも2時間の「まとまった勉強時間」を確保しました。
繁忙期に残業が続いて夜に勉強時間が取れなくても、朝の内に勉強できているため精神的に追い込まれずに済みました。

もし在宅勤務だとしたら「自宅で家族が起きて来る前の時間を朝勉に当てる」というやり方を考えたと思います。

あくまで一例にすぎませんが、朝学習に関しては先代たちも記事にしていましたので、ご興味おありの方は下記をご覧下さい。

僕は朝型!ついでにうち勉派! by 初代JC
夫・父親業と勉強の両立 by 5代目u-ta

3つ目は朝勉強というか、丑三つ時勉強法?
意外と在宅勤務の方に向いているかもしれない「時間の作り方」を考えさせてくれる記事です。
決めておきたい、時間の過ごし方、使い方。 by 11代目カワサン

 

<1次試験中の時間管理と得点の積み上げ>

昨日の記事(こちら)でTomatsuも書いていますがTACでは4月6日から完成答練が始まり1次直前期に入ります。

そこで今回は1次試験の「本試験」ならびに「過去問演習(年度別ヨコ解き)時」にどのように時間管理(タイムマネジメント)を行い、どのように60点を超すための「得点の土台」を積み上げていくか?について、自分の例をサンプルに取り上げさせていただこうと思います。

※ヨコ解きとは?・・・過去問を年度別に解くのが「ヨコ解き」年度をまたいで論点別に解くのが「タテ解き」です

まず、得点を積み上げるためには「必勝問題」の対策が重要です。

 

~必勝問題とは?~

道場の過去記事でも一貫して語られている通り、1次試験には「絶対に落としてはいけない皆が点を取る問題」つまりその問題を落とすと合格ラインから遠ざかってしまう重要な問題と、「そこまで追いかけると点数と労力が見合わないのにズルズルとハマってしまう“逆ザヤ沼”問題」があります。

 

■必勝問題(絶対に落としてはいけない皆が点を取る問題)
・TAC過去問集のABCランク問題
・過去問完全マスターのABランク問題

著作権フリーイラスト, ベクター, EPS, 人形(ドール), 達磨(だるま), 縁起物

 

■逆ザヤ沼問題(そこまで追いかけると点数と労力が見合わないのにズルズルとハマってしまう問題)
・TAC過去問集のDEランク問題
・過去問完全マスターのCランク問題

なぜ必勝問題を重視し、逆ザヤ沼問題を捨てるべきか?は以下の記事が大変分かりやすいので、もし違和感をお感じの方はぜひご覧下さい。

1次試験分析結果から見えた!~DE問題はやっぱり後回し!~ by 9代目だいまつ
【一次データ分析②】勝負の別れ目Cランク!~企業経営理論~ by 9代目Chika

 

当然ながら「必勝問題」は人によって得手不得手があるため一様ではない、・・・とはなるべく思わない方が良いです。
そう思ってしまうと追い込みが甘くなるだけでしょう

TAC過去問集のABC問題、過去問完全マスターのAB問題に限れば、できれば9割は正解できるというところまで目指すことで、きっと科目ごとの点数のバラツキを減らせる筈です。

そうすると合格がグッと近づく筈ですので、最初からあまり得手不得手を自認しすぎず、必勝問題の9割正答を目指してみてはいかがでしょうか

 

~1次試験中の時間管理と「必勝問題」による得点の積み上げ~

診断士試験は、1次試験も2次試験も非常に時間に追われる試験です。
1次試験は選択式(マークシート式)ですが、25問を60分間で解く経済や財務は単純に割り算すると1問あたり約2分20秒しか時間を使えません。

このタイムマネジメントをいかに安定して行うか?に関しては、私は道場の過去記事を読み漁り、どんどん取り入れていきました。
学習期間中、本当に一発合格道場の記事にはお世話になっていました。

様々なお役立ち情報を組み合わせた結果、「財務会計」について、以下のような「型」「決まった手順」「ルーティン」「MYルール」にカスタマイズして本試験や過去問演習(ヨコ解き時)に取り組みましたので、具体的な例、サンプルとしてそちらをご紹介させていただきます。

なお、以下は私の「試験持ち込み用サブテキスト(財務会計用)」である「ポケテキ」にメモ書きした「実物のMYルール」なので、属人的な内容が含まれることをご承知おき下さい(下記②と③)。

【財務会計】
①最初から 3~4周する前提で臨む
・1周目は、「瞬殺できる必勝問題」のみを30分間で解きそれ以外は躊躇せず飛ばす ※疾走感が重要!
・2周目は、残った知識問題とピンと来る計算問題を解く
・3周目は、気合の要る計算問題を解く

② 必ず5分以上は見直しの時間を確保する
・経営指標分析の「>」の向きや「値が大→改善?悪化?」が逆になるミスはないか?
・「t」か「1-t」か?
・フリーキャッシュフローの計算は設備投資額を引いたか?
・そもそもマークミスはないか?

③ ア~エのそれぞれを計算させるパターンは、途中で「これじゃね?」と出会っても必ずすべて計算する
・もう1つ「これじゃね?」が出てきたらどちらかが誤り(よくある)

②と③はミスを連発したため書いた戒めのメモです(属人的)

上記①「1周目」スピード感を大切にして「瞬殺できる必勝問題」を一網打尽にします
逆に言えば「瞬殺できる必勝問題」以外は着手しません。
絶対に1周目で「逆ザヤ沼問題」にハマるわけにはいきません。

特に1周目で計算問題を深追いしすぎないように十分に注意して下さい。
なぜなら計算問題は「解いてみたけど選択肢と全然合致しない」ときに逆ザヤ沼問題化しやすいためです。
それほど1周目はハマらないよう警戒し尽くしました。
勿論これまでの学習であまりそういった事態に陥らなかった論点であれば計算問題も瞬殺していきます。
以前の記事「経済と財務はトコトン理解系」にも書きましたが、財務会計の問題構成上、知識問題と計算問題の割合は大体「半々」か計算問題の方が多いぐらいなので、計算問題にも「瞬殺できる必殺問題」を作っておくことが必須です。

また、前回の記事(診断士1次/2次試験の潮流・俯瞰・設問の「3つの目」)の鳥の目に通じますが、私の場合は「30分間で今回試験の難易度と論点を俯瞰して掌握する」ことを第一に考え、瞬殺できる必勝問題を着実に解ききった上で、開始30分間で最終問題まで辿り着くことを重視しました。
30分間経った時点でマークシートが半分以上埋まっている状態を最低限の目安にしました。

このように「何周も回すことを前提にする(予め決断しておく)」ことで「必勝問題から優先的に解ききる」ことを可能にします

2周目は20~25分間ほどかけて、気合の要る「経営指標比較」を除くすべての設問を解ききるぐらいの気持ちで臨みます。
ただし、逆ザヤ沼問題化しそうならやはり躊躇せず飛ばします。
なんなら3周、4周と回すことも辞さないつもりで、沼にハマる前に飛ばします。
ここで、2周目はいつでも20~25分かけて良いと考えるのは危険です。
飛ばす問題が多いほど2周目にかかる所要時間は減るべきなので、その分は差し引くべき点にお気を付け下さい。
なお「経営指標比較」は計算回数が多いため、私はいつでも最後に回していました。

3周目は、イイ感じの時なら「経営指標比較」のみが残っているはずです。
ただし、難化年に当たってしまったら3周目といえど他にも何問か残っているはずなので、4周目を前提に解ききる設問と飛ばす設問を選択して進めます。

最終ラップは、解けないもしくは時間切れの設問が残るはずなので、私の場合は「ウ」で全マークを埋めきりました。

 

上記はあくまで一例でしかありませんが、私の場合、予め手順や判断基準を決めておくことで実地で迷わずに済む効果がありました。

そして「今回試験の難易度と論点を俯瞰して掌握する」というプロセスが最も効果を発揮するのが「難化年」の対応になります。

 

~難化年にどう対応する?~

ちなみに、難化年は大変恐ろしいことに、1周目を15~20分間ほどで終えてしまい、その時点で7~8問しか解けてないという恐怖体験をすることになります。
設問を飛ばしまくるため、時間がかからない。当然ですね。
もしそうなったら、俯瞰した「鳥の目」により「今回は難化年である」ことを把握できたわけですから、人より優位に立てたとお考え下さい。

そしてその後の2周目が重要です。
絶対に逆ザヤ沼問題にハマらないよう「解き始めて5分を超えたら次に進む」など予めMYルールを定めておき、解く問題と飛ばす問題を慎重に見極めながら進めると良いと思います。

実話として、私がこのやり方を試した初期の頃、平成24年の過去問が超難しすぎて1周目完了時点で大量の「飛ばした問題」が残り愕然とした覚えがあります。
あとで知ったのですがこの年の合格率は3.8%と超難化した年でした。

予め「必殺問題の9割は解ける」ところまで仕上がっている感覚があれば、そういうときは「解けなかったのは自分だけじゃない、難化だ!」と思ってよい筈ですが、難易度判定ができないとそこの判定ができずパニック寸前となりかねません。

ちなみにちなみに、この数年間は財務会計は易化傾向が続いたため、この「俯瞰して難易度を図る」プロセスは正直あまり重要でありませんでした。
しかし前回の記事(こちら)に書きました通り、今年の1次試験はどの科目が難化してもおかしくないような状況にあるため、各科目の難易度を俯瞰して把握できると優位になれるかもしれません

 

以上がの説明ですが、最後に1つだけ注意点を申し添えます。
この方式、不規則に設問を飛ばしまくるのでマークミスにはくれぐれもご注意下さい!

 

~試験終了前の見直し~

次の②と③はミスを連発したために書いた個人的な「戒めのメモ」ですみません。

見直しについてですが、私は財務会計の見直しは特に重要だと考えていて、こちらも複数回の回転方式で行う様にしていました。

1周目:マークミスのチェック
2周目:瞬殺できる必勝問題の見直し/検算
3周目:それ以外の必勝問題の見直し/検算
4周目:逆ザヤ沼問題以外の見直し/検算
5周目:逆ザヤ沼問題の見直し/検算

見直し時間が十分に確保できれば「5周目」まで行えますし、年度によっては「3周目」までで時間切れ終了となることもありました。
ただ、マークミスがなく、必勝問題の間違えを最低限に抑えられれば60点レベルに到達できている可能性が高まります
時間ギリギリ、最後まできっちり拾いきるイメージを大事にしました。

 

さて「1次試験中の時間管理と得点の積み上げ」は以上です。

実は上記の様な「MYルール」を財務会計だけでなく「企業経営理論」「運営管理」についても作っていたのですが、今回は記事の分量を鑑みて割愛しました。
もしご興味がおありでしたらコメントに記入いただけましたら後日ご紹介させていただきたく思います。

 

・・・ここまで読んで「いまさら解法テクニックの紹介か」と思われる方もいれば、「聞いたことなかったから部分的には参考になった」という方もいらっしゃるかもしれません。
決して「このやり方なら受かります」というつもりもないですし、正直どれほど需要があるのかも分かりません。

ただ、私は上で「お世話になった」と書きましたが、道場の過去記事には初代から実に10年分もの「目から鱗」のお役立ち情報がたっぷり蓄積されているため、それを知ることで他の受験生に差をつけることができる点は間違いないかと思います。

もしよかったら、ぜひ日々更新される11代目の記事や、検索窓を活用して過去記事からもお役立ち情報を発見・収集して下さい。

その上でご自身のスタイルにあった形で取り入れることにより「合格に十分な実力発揮の準備」を進めていただけたらと思います。

 

<GWから2次事例Ⅳ学習のススメ>

~GWは2次の世界を覗く良いタイミング~

GW・・・ゴールデン・ウィーク

繰り返しになりますが、今年は1次試験が1ヵ月近く前倒しで実施されるため、各予備校も例年より1ヵ月早めて1次試験対策のカリキュラムを組んでいるようです。
そのような状況下では「1次試験を合格するまでは2次試験の学習は不要(物理的精神的に無理)」という声も例年よりも強いかもしれません。

それが正しいかどうかは分かりませんが、今のうちに念のためご紹介しておきたいのが「GWのオプション講座は結構おススメでした」ということです。

サンプルとして具体例を挙げますが、私が受講したのはMMCの事例Ⅳ対策講座でした(「MMC」は予備校の名称です)。
正式な講座名は次の通りです。

①GW財務アカウントゼミ(講座+問題集)
②GW財務ファイナンスゼミ(講座+問題集)

それぞれ10時~16時まで、計2日間のオプション講座です。

私はMMCしか経験がないので1例として挙げていますが、この講座に参加して何が良かったかというと、参加者に配られた「アカウントとファイナンスの問題集」の素晴らしさと、絶妙なタイミングの良さでした。

私が参加したのは2018年度の講座でしたが、合格年である2019年度にはこの2冊の問題集を繰り返し何回転も回しました。
MMCは特に事例Ⅳ学習の質の高さが有名かと思いますが、この2冊の問題集が得られて、2日間の講義で2次試験事例Ⅳの情報収集に短期集中できる機会というのは、結構貴重ではないかと思っています。

1次試験を受験する予定の方は、1次試験を合格するまでは「毎週末のみ2冊の問題集に少しずつ取り組む」でも良いと思います。
今年2次再挑戦の方は、2次試験直前期まで毎日この問題集に取り組むことにして何周も回転させるのも良いでしょう。
そのいずれの場合も5月というのは丁度良いタイミングなのではないでしょうか。

もちろん私はMMCの関係者でも何でもありませんが、事例Ⅳで得点を稼ぐ重要さは身に染みて理解していることもあり、「やってみて良かった勉強法の一例」としてご紹介致しました。

もし他のオプション講座や単科講座等で「これが良かった」という情報をお持ちでしたら、コメント欄に記入いただけると嬉しいです。
同じ講座を受講した経験がある11代目メンバーから熱いメッセージが返ってくるかもしれません。

 

~なぜこの時期に記事にしたのか?~

それは「MMC GWオプション講座」の申込受付が先週末から始まったからです。

2020年GW集中ゼミのご案内

①GW財務アカウントゼミ(講座+問題集) ・・・4月25日(土)
②GW財務ファイナンスゼミ(講座+問題集)・・・4月26日(日)

今年は通学生用にZOOMによる教室講義のリアルタイム視聴も用意されているみたいです。
ご興味のある方はぜひチェックしてみて下さい。
(念のため申し上げますが、それなりに費用が発生しますし、問題集が配られるかどうかや講義ならびに問題集の質などは一切保証しかねますので、くれぐれもご自身の判断にてお願いします)

 

<まとめ>

1次試験中の時間管理と得点の積み上げ

「過去問は論点別にタテ解きすべし!」と何度も提案しておきながら今回年度別ヨコ解きの手順を提案したのは
・1次試験も時間管理(タイムマネジメント)が重要
・「逆ザヤ沼問題」にハマらず「必勝問題」を残さず解ききって「合格点の土台を築く」ことが重要
・上記の2点を理解し「(本試験で)合格に十分な実力を発揮する」ためには相応の『準備』が必要
であるため。
※ただし「ヨコ解き演習」は初学でも各科目とも月2~3回程度で十分かと思われます

 

GWから2次事例Ⅳ学習のススメ

自分はMMCの2冊の問題集が「知識の土台作り」に非常に良かったのですが、人によるかもしれません。
オプション講座も安くないですし、教材はご自身の好みやポリシーに合わせてお選びいただくのが良いと思いますが、先日のぴ。の記事(R1年度 合格体験記まとめ~1次試験編~)を思い出して下さい。
・2次試験を見据えて1次試験を学習されている人が多い(おわりに)
・特に独学は学習計画を自分で管理する必要がある(独学のデメリット)
とありました。

この2点を踏まえると、
・「自分はいつから2次学習を開始するか」を決断しておく必要がある
のではないでしょうか?

私はGWは早すぎず遅すぎずのタイミングなのではないかと思っていますが、そのきっかけと自分に合う教材を与えてくれたMMCのGWオプション講座をご紹介させていただきました(繰り返しますが決して同校の関係者ではありません)。

 

皆さま、最後までお読みいただき心より感謝申し上げます。
いつもありがとうございます。

【合格に十分な実力発揮の準備】
✅ 1次試験と各科目の全体像をつかめていますか?
✅ そして、2次試験の事例研究は進んでいますか?

今回も1次試験についてと、少しだけ2次試験のお話をさせていただきました。

べりーでした。


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 道場 春セミナーのお知らせ 

一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土) 14:00~16:30 (13:50から接続可能)

Web会議アプリ「zoom」を活用したオンライン開催を実施します!
3月15日(日) 12時より「こくちーず(告知’s)」で募集開始予定
申し込みはこちら

一次試験・二次試験学習の進め方、一問一答形式のQ&Aコーナー等、
損はさせないコンテンツを企画しております!

ぜひご検討ください!

※東京、名古屋、大阪で予定していた春セミナーは
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開催を見送ることとなりました

         

どーも。CKです。

昨日のさいちゃんの記事でも書かせていただきましたが、オンライン春セミナーの受付を開始しましたので、是非ご検討ください!

さて早速本題ですが、前回に続き1次試験対策の話題を書かせていただきます。

今回のテーマは「まとめノート作り」です。

ノート作りには賛否両論といいますか、合う合わないがあるテーマですが、私自身は結果的に作って良かったと思いましたので、ご紹介したいと思います。

私は1月から本格的に勉強開始して、ちょうどこの時期に作り始めました。
最初は「別途ノートを作る時間がもったいないから、テキストにメモを書いておこう、とかその分の時間問題解くのに使おう」と考えていたのですが企業経営理論→財務関係→運営管理まで来て暗記する内容が増え、「まとめないと覚えられない」と感じノート作りを始めました。
特に運営管理の生産方式の種類やIEなどはテキストで複数ページに渡る記載があるので、まとめたものがないと頭に入ってこないと思ったのです。

作り方

最初にテキストで学習する際に「要はこういう事」という観点でまとめていきました。書く内容としてはキーワードやその意味と関係性、図表などが中心です。
位置づけとしてはテキストのサブノートではなく、復習や暗記の際にテキストの代わりになるものを目指しました。

ページ数としては企業経営理論では、25ページ程度です。
実際のノートの第1ページがこちら。(字が汚くてすみません。イメージだけお伝えできればと思い載っけます)

まとめノートの三段活用方法
実際に作ってみて、下記のような3段階での活用法ができました。

1.「書くこと」「表などに整理」することで覚える。
手を動かした方が覚えやすいというのもありますが、ただ単に書くのではなく「このノートに書くことでテキストを引っ張り出す回数を減らすぞ」という覚悟で行うことで、書く内容を判断しながらまとめていきます
実際に過去問などを解く段階で漏れている箇所や不十分な箇所もあり、その都度書き足すのですが、最初に書く内容を能動的に判断することで理解や暗記が進みやすくなります。

 2.スマホで隙間時間に確認。(見返す回数増大で覚える)
作ったノートをPDFや画像にしてスマホに入れておくことで、通勤中やちょっとした空き時間など隙間時間を使って暗記や復習がしやすくなりました。
重いテキストを持ち歩く事なく通勤中などの隙間時間でも確認しやすくなり、また、何度も見ることで「どの辺にどういう事が書いてあったか」を視覚的にも覚える事ができ、暗記内容の整理や引っ張り出しがしやすくなりました。

 3.最終的にはファイナルペーパー代わりに。
過去問、模試等で出てきた追加情報はその都度書き込み情報をノートに集約。その上で、間違えたところや覚えにくいところは、蛍光ペン等で強調表示しました。
こうすることで、模試や本番の直前など短時間でも、蛍光ペンの箇所だけを見返すことにより、ファイナルペーパーのように使用することが出来ました。

まとめノート作りの注意点

・先日の記事でおべんと君が指摘している様に(おべんと君記事参照)ノート作りが目的化してしまっては、本末転倒になってしまいます
目的はノート自体ではなくて、それを作ることで覚えることなので、時間や覚えやすさと相談して判断した方がいいと思います。

テキストとノートの位置づけを自分の中でハッキリさせておくことも大事だと思います。
私は問題を解いたあと、復習の際にはまずノートを見返して、漏れていたらテキストを見てノートに記述を追加する、という順でノートを覚える対象の中心に位置づけていました。「分厚いテキストを全部覚える」と考えるときついですが、「ノートに書いた内容は全部覚える」と考えると精神的にも楽になります

(参考)ノート作りで活用したツール
■ノート
A5の方眼タイプのルーズリーフ
・A5サイズなのでTACの過去問集の大きさと同じくらいで持ち運び便利。
・ルーズリーフなのであとでページ挿入もしやすい。
・B5やA4だと、スマホで見る時に字が小さくなって拡大、スクロールが
面倒。

LIHIT LABS 「hirakuno」
※小さめリングで邪魔にならず、リングの耐久性もしっかりしてて愛用してました。

 

■ペン
フリクション3色ボールペン(0.5mm)    と 蛍光ペンもフリクション
・3色使い分けることで強調表示がしやすく、修正もラク。

■スマホ
・私の場合はiPhoneでしたので、「メモ」アプリから「書類をスキャン」でノートを撮影しPDFで保存して、iBooksなどに入れて隙間時間に見返してました。PDFなので科目毎に1つのファイルにまとめて連続で確認(電子書籍のように)していくことができます。
・また、フリクションペンは熱に弱いのでノートが消えてしまわないように、バックアップとしても活用できます。

■まとめシート
先代のきゃっしいさんが執筆されている「一発合格まとめシート」です。ご自身が受験時代に作ったノートを基に再編集して書籍化されています。
「どんなまとめ方したらいいかわからない」「どの粒度でまとめたらいいかわからない」という方は参考にしてみたらいかがでしょうか。


私も後半科目版(経済+暗記3科目)を買ってまとめ方の参考にさせていただきました。イラストや語呂合わせも使ってわかりやすくまとめられています。

写経するだけでも効果がありそうですが、もし時間が許すのであれば、まとめ方は参考にしながらも、テキスト見ながら自分でまとめる方が定着は進むと思います。

 

もう既に一次試験の学習も進んでいる状況かと思いますが、「中々覚えられない」「覚えても新しい事勉強するとすぐ忘れる」で悩んでいる方は、ご参考にして頂けましたら幸いです。

以上、CKでした。

 


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<一発合格道場 読者の皆様>

春セミナーについては既に下記日程で会場を確保しており
3月15日(火)12時より「こくちーず(告知’s)」で募集を開始する予定です。

一方、昨今の情勢を受けて
春セミナーを中止すべきか否かも慎重に検討しています。
決定次第、ブログでご案内しますのでご注意のほどお願い申し上げます。

7月に向けた大切な直前期を迎える受験生の皆様の体調を第一に考えます。
万が一「中止」を決断した際には何卒ご理解のほどよろしくお願いします。

一発合格道場 春セミナー2020 in 東京
2020年4月4日(土) 午後 @文京区シビックセンター
別途、こくちーずにて受付開始予定

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2020年4月12日(日) 午後 @難波市民学習センター
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おはようございます!おべんと君です。

最初に少し雑談を・・・
先日、おかっぱの5歳の女の子が大人に「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
とお説教をする番組を家族で見ていたところ、
年をとると涙もろくなるのは、脳のブレーキが緩むから」という
説を放送していました。
年をとることで「共感力」が高まることと、人生経験を積むことで
自己投影する共感ポイントが増えて涙もろくなるとのこと。

うーん、”超”よく分かります。
私には小学生の娘がおりまして。1人の女の子の成長をストーリー
仕立てにしているテレビCMを見ていたのですが、
幼稚園時代:父親にたどたどしく「行ってきます」と言って幼稚園へ。
小学校時代:父親とハイタッチしながら「行ってきます」と小学校へ。
中高生時代:父親の顔を見ても無言(むしろ不機嫌)で学校へ。
それを少し寂しそうに見つめる父親の後ろ姿。

~そして時は流れて~

社会人時代:母親に「今日帰り遅くなるね~」と伝えた後に、
父親に「行ってきます」と言って会社へ。

花嫁時代 :結婚式で、花嫁となった娘が「行ってきます」と
言って花婿のところへ。それを見送る父親の後ろ姿。

速攻で感情移入してしまい、中高生の時点で涙目になり
思わずTVから目を背けたところ、妻に見られてしまい笑われました・・・

結構共感してくれる人いると思うのですが・・・

皆様ももし涙もろくなったな~とお感じの方は、「共感力」が増し、
人生経験を積んだ と思ってくださいませ!
(この記事書きながらも涙でPC画面が霞んでまして・・・)

☆☆ここから本題☆☆

さて今回は、文系出身である私が経営情報システムに出てくる
英語3文字4文字をどうやって覚えたか?という泥臭い格闘体験談です。

<試験勉強前の基礎知識>
診断士試験に取り組む前の私の情報システムの知識というのは
・業務上使用する(データ入力、データ抽出等)
・ERPシステム導入プロジェクトに参加
の程度であり、ほとんど知識は持っていないというレベルでした。

 

<情報の参考書を見て思ったこと>
「英語の略語多くない?」
「SMTPとSNTP、SSMTPとSMTPS・・・って略語似すぎ!」
など、英語の略語が多く、さらに結構似ている略語もこれまた多く
過去問アウトプット以外にインプットの方法を考えないと、とても頭に
入らないな~と焦りました。

サブノート作りの時にも出てきたもやもや君です・・・
そんな状態の中、2つの対策に取り組みました。

 

<対策1:単語帳を作る>
何のひねりもありませんが、「略語+正式名称+意味」の3点セットを
覚えないと試験への対応ができない!と考え、単語帳を自作しました。
下記が自作単語帳の抜粋画像です。


※クリックで拡大します。

手作り感満載かつすごく小さい字になってしまったのですが、
①テキストに掲載されている言葉
②過去問や問題集で出題された言葉
を根こそぎ単語帳に打ち込んでいき、およそ9ページになりました。

これを朝晩の通勤で読み家で何度も書いて3点セットを覚えました
アルファベット順に並び替えているので同じような単語がまとまっており、
違いが分かりやすくかなり役立ちました。
単語帳の作成日数はおよそ1週間程度でしたが、実際に作成しながら
言葉の理解や暗記が進みやった甲斐はあったと思います。

惰性でサブノート作りを続けてしまった失敗談 とは違い、
・自分に足りない知識やより良い勉強方法は何だろう?
惰性で作らず目的を明確にする

・この単語帳は「単語の理解」と「単語の意味を調べるときに使う」
用途を絞り込み、テキストとのダブルスタンダードを回避

考えながら単語帳を作成したので、今回は失敗せずに済みました。

 

<対策2:参考になる本を読む>

改訂4版 図解でよくわかる ネットワークの重要用語解説
きたみりゅうじ著

ネットワーク分野に特化した内容ですが、図が多く何度も読んで
理解に努めました。ご興味があればご一読ください。

 

<最後に>
情報は、法務・中小とともに「暗記三兄弟」と言われますが、
本当にただ暗記するのはかなり厳しいです。
この「暗記+理解」を組み合わせて覚えていったおかげで、
難易度にも救われましたが情報は及第点を確保できました。

本日の投稿量は少なめですが、単語帳作成
私にとっては本当に効果絶大で、お勧めです!!

もし情報でお悩みの方がおられましたら、一助になれば幸いです。

以上、おべんと君でした。


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~今日の過去問~

(引用元:一般社団法人 中小企業診断協会HP


【財務・会計】平成25年度・第12問

現金の増加要因となりうるものとして、最も不適切なものはどれか。

ア 株主資本の減少
イ 現金以外の流動資産の減少
ウ 固定資産の減少
エ 負債の増加

正解&簡素な解説は最後に。

 

~結局調べてもわからない、ほんとうの「割合」~

カワサンです。

結局、有意性が測れない。
統計学で「有意」とは読んで字のごとく、そのサンプルデータに意味がある、ということです。

いろんなところで、毎年たくさんの合格実績」「高い合格率」等とうたうけど、その根拠に有意性はあるの?と思ったことはありませんか。たまには、

「今年は低かったんですよ。講師一同とても悔しいです!!」

「高い合格率?記憶にございません」

「今年はデータに不備があり非公表とします」

「数字は言えませんが合格実績はあります」

等と正直に言ってくれたら…素直だなと信用度も変わるかと!?

 

平成にインターネットが隆盛し、双方向での情報交換がどんどん強まってきました。

だがしかし、
駄菓子菓子、

・無作為な標本集団からデータを採集していると言えるのか?
・どこに参加協力するのも自由意志なんだから、意識高い系だけのデータが集まってんじゃないか?

地方都市でアンダーグラウンドに生きながら、そんな疑いを持つわけです。
名探偵コ○ンが「真実はいつもひとつ!」と言ったらオープニングテーマが流れますが(いつ黒幕がハッキリするんでしょうか)、仕事での私は

「これn数(標本数)足りないんじゃねぇの?」
「足もとのデータだけじゃ断面で分かる訳ないじゃん。トレンドはぁ?」
「これ絶対数じゃなくて比率で出さないと伝わらないよぉ?」

とネチネチ言って部下の頭に蛍の光を流させて、真実を探る。

…さて、先ほど「高い合格率」とか「合格実績」と謳うのが有意か分からんと申しましたが

「中小企業診断士試験について」とは、一言も言ってませんからね?

どこの予備校とか、どこの学習塾とも言ってませんからね??

あらゆる試験に関して、本当に気になる「うたい文句」

ネットでこんなに情報があふれているのに、本当に知りたい「データの正しさ」が分からない。こればかりは、片思いというか、なんというか。

と不満を漏らしつつも、それらと信ぴょう性が大して変わらない?データを今日はご紹介。

 

~独学合格は増えているのか?~

<!注意!>
本調査は標本に偏りがないと言い切れないので、参考としてご覧ください。
試験合格者全員の無作為抽出ではなく、一発合格道場の合格体験記から集計したという偏りがあります。

「合格体験記のデータだけで、そんなん調べて意味あるの?」という疑問が私自身にもあったので、まず合格体験記の数が、試験合格者全体のどの程度を占めるか確認しましょう。

 

体験記投稿数&2次試験合格者数に占める割合

(2次試験合格者数は中小企業診断協会HPの公表値を基に作成)

体験記投稿数と2次試験合格者の割合の動きが似通っていますね。ということは、2次試験合格者数はほぼ一定で、体験記の投稿数だけ変動しているような疑いがあります。

そこで、公表されている数値も併載しておきます。

 

2次試験合格者数&試験合格率

(中小企業診断協会HPの公表値を基に作成)

2019年は1,088名の合格者中64名の体験記を寄せて頂きました。17名に1人が合格体験記を道場に寄せて頂いている計算になります。

一般的な評価となりますが、概ね20%前後で合格率は推移しています。ここに大きなトレンドの変化は感じませんね。

 

直近5年間の合格体験記投稿者の勉強方法

黄色の部分はその年で最多の手段です。2017年だけトレンドが違いますが、体験記の約3割が1次・2次ともに独学でした。

 

独学合格体験記が増えている」のか、「そもそも独学者が増えている」のか―

 

これは、試験を実施する中小企業診断協会もわかりません
インターネット上の情報を活用した試験合格者がどの程度いるのか?という点もハッキリしないので、参考情報の域は抜けないと思っています。
ただ、合格者の17人に1名というデータから推計すると、1,088名の合格者のうち374名は独学で合格している計算になります。

 

~2019年・1次試験独学合格者の使用テキスト~

ここからは2019年独学合格者にスポットを当ててみます。
※2019年合格体験記の全体的な分析は後日紹介します!!

ほとんどの方が複数のテキストを挙げていましたので、標本数の中で何割が使ったのか、という示し方をしています。

・体験記本文に書籍の明示があれば「1」としてカウント
・通信や通学を併用した方は除外
・多年度受験の方で、合格年度が独学のみの場合はカウント(通学や通信をやめて独学に切り替えて合格した方は対象)

どこかの2次試験の参考書で観たような横棒の並びになってしまった。
各テキストを「道場流採点」するつもりはありません。

○紹介したテキストの一覧(リンク先:各テキストの公式サイト)

TACスピテキ TAC:スピードテキスト
TBCテキスト TBC受験研究会:速修テキスト
まとめシート 一次試験一発合格 まとめシート
石川経済 速習!マクロ経済学/ミクロ経済学
TACポケテキ TAC:要点整理ポケットブック
ほらっちチャンネル YouTube:ほらっちチャンネル
過去問マスター 同友館:過去問完全マスター
TACスピ問 TAC:スピード問題集
TAC過去問集 TAC:過去問題集
集中特訓財務会計 TAC:集中特訓 財務・会計 計算問題集
LEC問題集 LEC:過去問題集

テキスト毎の解説は割愛します。全テキスト取り組んでいませんのでどれがどう、と言えません。
自分で読んで確認し、自分に合うものを選んでください。
独学合格者に共通するのは、人に言われて決めるのではなく、情報を参照して自分で決めている点です。

 

~2019年・2次筆記試験独学合格者の使用テキスト

・体験記本文に書籍の明示があれば「1」としてカウント
・通信や通学を併用した方は除外
・多年度受験の方で、合格年度が独学のみの場合はカウント(通学や通信をやめて独学に切り替えて合格した方は対象)

一次試験のテキストと異なり、特定の出版社に偏りまくりですね。決して私は回し者ではありません。
各テキストを「道場流採点」するつもりはありません。

こちらもオススメ云々はしませんので、皆さまで参照ください。

 

~2次筆記独学合格者の勉強方法~

以下所見。

①全員が経験している過去問回し

過去問をやらないで2次試験に挑んでいる独学合格者は居ませんでした。
過去問をやったところで、同じ問題が出る可能性はほぼ0です。しかし「問われ方」「どんなロジックで答えるか」など、試験のお作法を身に着ける目的で過去問を解き回しています。

 

②約3割は事例Ⅳ対策に傾斜

2次筆記試験では事例Ⅰ~Ⅲは与件文という文章を読んで記述答案しますが、事例Ⅳは「財務・会計」に関連する計算問題が出ます。財務諸表分析、投資の意思決定など。

そのため、専用の問題集で特段時間を割いている方が約3割いました。先のテキストでの「Ⅳ全知全ノウ」「イケカコ」「集中特訓財務会計」はまさにそれです。
私も1次試験後は、事例Ⅳ向けの問題集をほぼ毎日取り組みました。

 

③4人に1人はきゃっしい&だいまつノウハウ活用

「きゃっしいだいまつ」とは…約2年前に、2次筆記試験を徹底分析した特集記事を参考にした方をカウントした項目です→「きゃっしいの解法実況」「【永久保存版】2次試験合格のポイント
ちなみに、そのきゃっしいが「まとめシート」という書籍を出版しています。

 

~独学のメリット・デメリット~

メリット

ダントツだったのは金銭的コストです。次が、自分のペース、時間に勉強ができるという点でした。通学でデメリットとなるような部分でしょうか。

赤棒は、合格体験記で「隙間時間の活用」に触れていた方の割合です。独学の方は勉強時間の確保という点で隙間時間を使っている人が約4割。まとまった時間の確保が難しいから独学+隙間時間に勉強を選ばざるを得ないという方も居ました。

 

デメリット

総合すると「受験生全体の中で、自分は相対的にどの程度のレベルなのか」という所に起因する回答が多いです。レベルというのは得点力に限らず、スケジュール、モチベーション、効率性…等さまざまな要素を指します。

 

~独学合格のまとめ~

①自分のやり方を見出せるかがカギ

今回の記事の投稿に際して2019年の独学者の合格体験記を熟読いたしましたが、共通めいたものは、以下の式で表せます。

(独学合格)=(これまでの人生経験)+{[自分に合う] × [(方法)+(道具)+(環境)]}×(学習時間)

・これまでの人生経験

他の資格保有、その勉強を通じて得た勉強グセや知見、学校で学習してきた知識、仕事の職種や業界での経験など:これが試験勉強のスタートライン(=どの程度のリソースを割いて勉強すれば合格できるか)を決めていると考えられます。

・自分に合う
十人十色。様々なやり方を参考にしたり、真似したり、自分で編み出したり…

・方法
聞く、黙読、声に出して読む、ノートにまとめる、テキストに書き込む…

・道具
テキスト、筆記用具、ノート…

・環境
勉強する際のTPO、支援者の存在、仲間の存在…

 

今日この記事を投稿した意図は「独学の方への参考」でしかありません。

「独学の方へオススメ」とまでは至らない。なぜか。
それは、個々人のバックボーンと取り組み方がある中で、共通解と明言できるモノが無いからなのです。

試験合格に向けて、スタートラインが個々人で異なりますが、試験合格という目指すゴールは同じ。しかし、それ以降の人生や個人目標のゴールはまた異なる。そんな位置づけです。

 

(例えばこんなイメージ)

ですから、個々人の試験への向き合い方もまた異なるのです。
この日に合格するぞ!という点のみ受験する皆様に共通する。
だから独学合格者の「共通」ではなく「共通」なのです。

―共通項に自分はどんな変数が入るのだろうか。

さいちゃんは、それを把握するためにセルフSWOT分析してみようと言っています。

 

②2次筆記試験対策・過去問を解いていない人は「ゼロ」

過去問やらずして合格無し、というのが2019年合格体験記から導かれる1つの結論です。
2次筆記試験は解答が公表されません。しかし、ネット上で模範解答を収集することができます。先日のさいちゃんの投稿を参照ください。

また、個人ブログやtwitter等で「再現答案」が沢山アップされています。これらも参考になります。

ただ、過去問は解答見て「合っている/合っていない」を調べて終わりではありません。なぜその問題に適切に答えらなかったのかを、自分で理解できなければいけません

これは、時期が来たら別途説明します。今は、(1次試験を受験する方は)1次試験に向けて取り組んで欲しいので。

 

③「情報収集」と「方法収集」を積極的に

独学合格の方の多くは「情報収集」を大切にしています。インターネット、セミナー、勉強会…皆さん、テキストと問題集だけではなく、対外的な情報も得ながら合格に向けて取り組んでいます

中小企業診断士 独学」と検索すれば、色々でてきます。
一発合格道場はだいぶ下のほうですネ…

twitter、個人サイト、ブログ…色々あります。実際に私も道場以外にいくつか参考にしましたが、「情報」と「方法」という観点で調査・収集すると良いです。

■「情報」は鮮度が命
試験の日程や概略など、勉強以前の事柄は早めに動きを察知するのが大事。
公式サイトで調べるのが一番ですが、解説などを踏まえると個人サイトのほうがイメージしやすいケースもあります。
また、一次試験は法改正を中心に出題傾向の微妙な変化があり、情報収集は必須です。特に、中小企業政策は前年の白書から半分程度出題されますし、今年はなんといっても「改正民法施行」です。1次試験の経営法務は要注意ですよね!

■「方法」はマイニングが命
「勉強法」「解法」は、数年前の記事や、更新が止まっているブログでも有用なものが沢山あります。
私も試験合格してから「こんなやり方あったんかーい!」と方法論で感銘をうけたものがいくつもあります。先の共通にまとめたように「自分に合った」を探し求めて欲しいです。

 

~回答&簡素な解説~

問題文の「現金の増加要因」が出た瞬間、財務諸表の話かなと気づき、B/SかC/Fを疑う。
そして設問を見てB/Sに特定。仕訳けたらどうなるかを考えて解答。

現金の増加ということは、①貸方が増えて現金増加、②借方の他科目が減少→現金増という2パターン。試験本番は緊張するので、頭でイメージできなかったら、余白に書いて具体的に考えれば良いです。

(例えばこんなイメージ)
イメージ図

ベタな覚え方「借方/貸方」は左右どちらか→「り/し」