道場基本理論3:スピ問活用80点学習
こんばんは、ふうじんです。
今週の記事は「そもそもこの道場の基本理論ってなんだっけ」をおさらい中。
→ 各科目の基礎をしっかり固め手を広げない
第二回: 答練重視論 by ZonE
→ 基礎強化の目安として 答練80点を目指す
第三回: アウトプット・スピ問重視論 by ふうじん <<-- イマココ
→ スピ問・過去問などアウトプットを重視して基礎力強化を図る
第四回: ストイック勉強論 by ハカセ
→ それらを可能にするには「ストイック」な取組み姿勢が必須
という構成の次第。従って今日は「じゃあどうやったら答練で80点が取れるのか。養成答練80点が取るための学習方法」をおさらい。
■では、いきなり結論■
【結論1】
スピード問題集を解き終えて臨めば養成答練80点は可能!
【結論2】
そのためには学習を週あと5時間確保する! それが出来る人、その意欲がある人 が有利になる!
【結論3】
養成答練80点学習を続けると、診断士ストレート合格に有利!
■何故スピード問題集なのか?■
なぜこんな話になるかというと、昨年(09年合格目標)クラスの場合、養成答練の点数が
答練60点前後の受講生 → 週15~20時間学習
答練80点前後の受講生 → 週25時間学習 だった!
と、大きく分かれる傾向があったことに気づいたのがきっかけ。
この週5時間→20点の差は何か。それはスピード問題集を解いたかどうかの差 ではないかと思われるわけです。
スピード問題集 とは、本科生・速修生コースの配布物に含まれない、別売り7冊セットの問題集。収録されているのはごく基本的な問題ばかりですが、
- 論点別に収録されている ← これ、重要!
- 基礎知識の解説が充実している
- 1次対策の全範囲を効率よく網羅している
ため、基本講義時のoutput学習には最適なツールなのです。そもそも「養成答練」も「スピード問題集」も問われているのはごく基礎的な知識ばかりという点で共通。たとえテキストが膨大であっても、最重要の基礎知識はごく限られたものなので、「スピード問題集」を解いてから「養成答練」に臨めば、見たことある問題ばかりで、確実に高得点が取れるのは ごく当たり前というわけです。
というわけで、このブログからの必勝アドバイス は、
「基本講義時にスピード問題集を解き終え、養成答練80点の実力を養ってから、完成講義&完成答練に進め!!」。
■「養成答練80点学習法」の期待効果 ■
「養成答練80点学習法」を続けると、診断士ストレート合格の可能性を高めることが可能。それは、
- 前半3科目(経営・財務・運営)が得意だと2次試験が有利
- 後半3科目で無理に高い点を狙わずに、「捨て問」を判断して効率的に学習可能
- 1次本試験終了直後から 2次試験対策を即座に開始できる
から。
■週あと5時間の学習ペース作りが有利 ■
とはいえ、このアドバイス聞いただけで、診断士試験をそうやすやすと通過できるか?という疑問があります。
そもそも基本講義時の学習パターンとして、
- テキスト+補助レジュメ →予習+講義受講
- テキスト+サブノート作成等 →復習
- トレーニング・カード学習 →暗記動作
- 過去問 →output練習
をすれば週20時間でもう手一杯。どうやってスピード問題集を解く「あと週5時間」を捻出するのか。
ここでのポイントは、週20時間に5時間上積みして「スピード問題集」にまで手を伸ばすことができるか、その学習時間確保の可否と意欲があるか、なのです
通常、受験生は過去問を解いて養成答練に臨む。しかし養成答練にはそんな難しい問題はでてこないのは、良く考えれば納得できる話(本当にTACだけで大丈夫・・?という不安)。その違いに気づいて養成答練では基礎問題に集中する80点学習を続けた人と、平均的な受験生との間には、この時期大きな差がつき、5~6月の完成講義&答練時期に更にその差は開きます。
では、養成答練60~70点台ではダメなのか?
いえいえそんなことはないのでご安心。
そもそも1年で合格する方が珍しいし、2年目以降で合格する方が多数派。ただ、5月以降学習日程がタイトになる中、基本講義論点(特に前半3科目)の押さえモレはかなり不利。5月完成講義に入る前に自分の弱点はなるべくカバーしておきたい ですね。
一方、学習開始~3月まで養成答練80点or週25時間学習を継続できた方、おめでとうございます。養成答練で80点を取ったということは、上位5%に入っているということです。1・2次ストレート合格を狙うために非常に有利な立ち位置です。(2次試験は最終的に競争試験になるので)
この段階で、すでに上位5%に入るために必要な学習量の手応えを早めに掴んだことは、この先の2次対策上で必ず役立ちます。ぜひストレート合格目指した学習を続けてください!
■では最後のまとめ■
-
答練で80点取るとストレート合格が見えてくる!
-
答練で80点取るには、スピード問題集(基礎問題)が効果的!
-
答練で80点取るには、「週あと5時間」が大事。それが確保できる人が差別化に成功する!
byふうじん
<明日は ストイック勉強論、担当はハカセです>
ふうじんさん
迅速なフィードバックありがとうございます。「トレーニング」には基本問題と過去問が入っていますが、基本問題はスピード問題集と重複する部分があり、過去問部分は市販の過去5年分の「過去問」以前で良問(平成14年以降)が入っています。捨てがたい教材ではありますが、「トレーニング」+「(過去5年分の)過去問」+「スピード問題集」とアウトプット教材が3点となるとかなり負担が大です。
それも試練のうちとなれば、「やらねばならないなら、やるしかない!」となるのでしょうが、7科目分となると、もう忘却との戦いでしかありません。
TACの一部の講師も、昨年は3点必須と言われていましたが、今年は3点やるのは理想だが、出来なければ、科目によっては、つまり苦手科目は「スピード問題集」+「過去問」の2点に絞ってもよいのではという声に変わってきています。
この点で合格している方のご意見をお聞き出来ればと思っています。
よろしくお願いします。
ひろ様、ご質問ありがとうございます。
.
結論を先に申し上げると「必須」と考える方が良いです。ただ「トレーニング」はここ数年で新登場した教材で、当記事の執筆時点では過去問+スピ問で十分でした。その意味では「必須」でないとも言えます。
.
ご質問の主旨は、トレーニング⇔過去問・スピ問の重複感をどう解消したか?かと存じます。その点はここ数年で実際にTACに通学した方の見解をお伺いしたい所ですが、皆様、いかがでしょうか?
現在、TACで勉強中です。教材に「トレーニング」という基本問題に過去問を加えたものがありますが、問題数が多く、3分の1もやると最初の方はもう忘れてしまうほどです。その点では、「スピード問題集」の方が使いやすいのですが、アウトプット教材として、「過去問」+「スピード問題集」だけでは不足でしょうか。「トレーニング」も合格に必須なのでしょうか。多くの受講生が、「トレーニング」+「過去問」がセットになっているのでそれで勉強しています。
丁寧なお礼コメントありがとうございます。また何か胸につっかえそうな時は、誰の記事でも良いのでぜひお気軽にご質問下さいませ。
ふうじんさん、早速のご返信ありがとうございます。胸のつっかえが取れました。
講義含めての25時間であれば、会社勤めの私も少々無理をすることもあるかもしれませんが頑張れそうです。
自分のためにも、家族のためにもそして会社のためにもこれから合格に向け爆進したいと思います。
これからも何かとご質問をさせていただくこともあろうかと思いますがよろしくお願いします。
ありがとうございます!!!
はい、週25時間には講義時間を含みます。記事当時は講義5時間・予習復習5時間・暗記+過去問10時間で20時間/週が平均と言われていました。それにもうひと頑張りして答練までにスピ問2周しましょう、というのが記事の趣旨です。
.
今はWeb速聴など学習ツールが発達しており、週20時間でこのレベルは届きます。週25時間頑張ればより高い学習成果が期待できそうですね。
はじめまして。
中小企業診断士試験についていろいろ調べていたところ偶然このサイトにたどり着きました。
今年から私もTACで受講を開始します。
今まさに自分の一週間スケジュールを立てているところですが、ふうじんさんがおっしゃっている週25時間は講義時間を除いてのお話ですか?
参考までにお聞かせください。
ふうじんさん、早速のアドバイスありがとうございます!
答練のAランク問題で間違えたカ所を検討してみます。ついでにBランク問題も。
実はそろそろ、答練および過去問ともに確実に抑えるような方向で学習を進めようとしていたところでした。
1科目づつになりますが、頑張っていきます!
Mさんはじめまして。応援メッセージありがとうございます!
スピ問・過去問のoutput学習に、週25時間の学習。さらには養成答練の復習もバッチリ。このペースで行けば1次合格は恐らく大丈夫。実は別に無理に80点取る必要はないのです。
でもやはり2次も1年で突破したいもの。その際同じ学習量なら60点より80点を取れる「効率性」が欲しくなりませんか?
・・答は簡単、今の勉強方法にはどこか必ず非効率な点あり。そこにさえ気づけば、2次本番まで残り6ヶ月、驚くほど実力が伸びます!
これじゃ答にならないので、「答練のAランク問題で間違えた箇所」をじーーーっくり検討することをお勧め。できれば学習仲間の解答プロセスとの比較がgood。必ず「あ、これか!」という気づきがあります。
(長くなりすみません。答練60点前後ということはAランク問題を2~3個はミスしているはず。そこがMさんの学習プロセスの改善余地。)
・・偉そうなコメントですみません。何かのお役に立てれば嬉しいです!
はじめまして、いつも参考に拝見させていただいています!
スピ問もやり、過去問も串刺し、さらに週25時間は勉強していますが、答練で60点少ししかとれないのですが…。
もちろん、解答合わせにとどまらず、間違った理由などもじっくりと解説を読んでおります。
他に何かよい方策があれば教えてくださいませ。
やっぱり頭が悪いのでしょうか(汗)
げっちさん、いつも的確なコメントありがとうございます。
わかりにくくてすみません、少々補足します。
私の場合、
講義受講前(前年の夏) 過去問一通り(年度別)
養成答練前 スピ問1周、余裕あれば過去問
完成答練前 スピ問早解き1周+過去問タテ解き
7月 過去問タテ解き+完成講義レジュメ論点
位のイメージです。学習ペースは人それぞれなので、わかりづらいコメントでした。すみません。
あとセミナー動画の件、確かにげっちさんの指摘通りの点はあると思います。私はつい「効率的」「効果的」といわれると食いついちゃう性質で・・。
動画もう一度見直した上で、プラスになりそうな情報ありましたら引き続きブログ上で提供します!引き続きコメントぜひよろしくお願いします。
えっ?過去問横串法でも良いんですか?企業経営理論からずっと過去問横串法でしたが、不安になってスピ問も追加してました…。
経営法務は過去問よりスピ問の方が難しそうです…。
「1次直前期の効率的な学習法」は7科目の直前試験対策を短時間に網羅した感じで、それほど深い突っ込みはなかったです。PDFもコンパクトにまとまってましたし…。
逆に言うと、ここで語られてることをしっかり押さえれば良いということなんでしょうか?
kengineerさん、こんばんは。そちらにコメントして戻ってきた所なので、ちょうど入れ違いになっちゃいましたね。すみません。
はいその通り、スピ問は論点順なので基礎講義の復習用にぴったり。
でも「過去問を論点順」に解く(=タテ解き)ことでも同等以上の効果です。私は過去問4~5周回しましたが、タテ解きの効果に気づいたのは3周目(=5月)以降なので、その点はkengineerさんの方が進捗早いです(苦笑)。
スピ問って、論点別に整理されているんですね。
過去問を論点別に解くのは結構面倒なので、スピ問でやればよかった・・