【オヤジ道場】∩【二次道場】∩【スト生】のための2次試験イメージ

こんにちはきょくしんです。

早いですねもう4月。今月末はGW。

GWといえば2次チェック模試。

受験しなかった私が言うのも変ですが、受けるべきだと後悔しました。
2次試験がどんなものかという実感、オヤジにとって大事な体力的な負荷、これらが経験出来ます(過去の記事参考に)。
私は12月に過去問演習(オプション)を受講して、勝手な独学もしていたので、慢心していました(反省)。

きょうは”オヤジ∩2次∩スト生”という狭いターゲットを掲げていますが、オヤジじゃなくても読んでみてください(笑)。

2次試験のイメージ

多くの執筆者が書いています。初学者向けには、ふうじんの記事ハカセの記事などがあります。また、私が予備校講師から聞いたセリフを借りると、まさに次の2つ。

①    2次試験は、解き方の知識を駆使して、出題者の意図を当てにいくテスト

②    1次学習をきちんとやっていれば知識は十分。あとは、問題に対して、与件に基づき、正確に記述するだけ

ほとんど同じだけど、自分のイメージをまとめると、

はい、とても当たり前。日常生活でも同じですね。

本番に向けては、この図以外にも、平素からの安定性(リスク変動)の工夫も必要ですし、コントロールできない事象による不確実性の関門(←この記事お薦め)もあります。2次試験は最後は運の要素が残ると思います。だから、ミス・知識不足・勘違いはなくて当然、と思ってください。

さて、特に注意すべき2点を説明します。

条件見落としや理解不足がないこと!

これは図中の左側部分です。セリフ②に照らすなら、与件文に基づく対応ができません。

オヤジは、もともとマネジメントの知識や経験には多少自信をもっている。私は、1次の学習も終えているので、ちょっと慢心していました。けれども、2次学習中に何度も知識が上手く想起できない事がありました。

だから、先日のハカセの記事に全く同感です。
1次対策で体系的な知識を身につけ、それをすぐに想起できないと、2次でも(日常でも)対応できない。特に企業経営、運営管理、財務の3科目については、自分が説明できるくらいのレベルが必要です。

我田引水の持論を展開しないこと!

これは図中の「不必要」な自己の知識で対応しているということ。状況を読み取らず、対応しない知識を想起する必要はありません。トンチンカンな解答は、セリフ②で言う、与件文に基づく対応ではありません。

これもオヤジの私には要注意でした。関連することを蘊蓄たれて自慢しがち(笑)。慢心や理解不能を隠すためにやっていることもあるし、グッドアイデアを出そうという過信や見栄にも由来すると思う。でも、これをやってしまうと、日常生活でも人が離れてしまいますよね

たとえば

***こんな事例なら(あくまでフィクションです!)***

東日本の電力会社A社は、先月発生した大規模地震と津波によりX発電所が被災した。他の発電所も点検や補修が発生したため、急遽「計画停電」を実施した。これは、日中ピーク時の電力消費に供給が追い付かないことで発生する、いわゆる「ブラックアウト」(突然の大規模停電)を防止するためである。当初、計画停電は地域を5グループに分けて順番に実施する予定であったが、実際は特定グループに停電が集中した。住民からの強いクレームも出ており、その模様はニュースで報道されている。また、メディア等を通じて住民には常時の節電を呼び掛けている。
現在、いずれの時間帯も前年比約20%減の電力消費に落ち着いているが、電力不足は長期化が予想されるため、この夏も計画停電を予定している。西日本からの電力供給には数千億円の変電設備が必要であり、現在のA社の電力不足への対応策は限られている。しかし、地域の経済的損失は数兆円という試算もあり、住民の不満は高まっている。

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自分の知識とロジックを動員して勝手に読むなら、こんな疑問もわいてくる。

①ブラックアウト防止のためのピーク時対応がポイントなので、ピークの分散を図る対策は計画停電じゃないだろう。また常時の節電は単なる意識付け意味しかないなのでは?。

②数千億円の変電設備建設で西日本の電力を東日本に回せるなら経済損失より安いのではないか。設備構築を急いで、経済活動を早く復活させるべきでは?

もし問題文として

・計画停電の効果に疑問が呈されている。代案を提示せよ?・・・と聞かれれば①の考察が書けるかも知れません。

・根本的な解決策に向けた代案を提示せよ?・・・と聞かれれば②の考察が書けるかもしれません。

でも実はそのような質問は少ない。明確な答えがある国語のテストのような問題が多くて、正確に答えることが求められる。たとえば

・住民からの強いクレームを解決する方法は何だと考えられるか?

こんな問題なら、「特定グループに停電を集中させないこと」と当たり前に答えざるを得ません。当然ですが、①②のような、問題に関係しない自分のアイデアや意見を開陳する必要はありませんね。

現時点での注意

チェック模試ではないのですが、私が過去問演習を受講して気がついたことは・・・。

内容が大体あっていても、キーワードが漏れや関連内容の書きこみ不足があること。事例1~3で自分が8割出来たという感じでも、返却された答案は5割程度の得点になっていました。

これは図中の★枠の部分の問題です。与件の言葉を借りて(与件の知識やロジックを引用して)「正確に書く」ことが不慣れだったため、得点に結びつきませんでした。
「キーワード抽出→編集→記述」というプロセスの精度を高めることが、私の2次試験対策の課題だという認識を持つことができました。

チェック模試でも、①解答内容が合っているか(理解不足や我田引水がないか)、に加えて、②記述が得点に結びついているかの2つを、ぜひ確認して見ることをお薦めします。ただし、各事例のキチンとした復習は2次対策開始後でよいと思います(多分2次の答え方が当初理解しにくいから)。

最後に

もし、2次チェック模試の前に1日くらい時間があるなら、事例1-4を一度やってみることが良いと思います。
過去問でもよいのですが、2次講義向けの添削課題(渡されましたよね)または「中小企業診断士 集中特訓 診断士第2次試験(TAC出版)」をお勧めします。これらは、初学者向けで、解説が分かりやすいし、採点ポイントが明示してあります。

ただしスト生は、あくまでGWは1次試験の学習が優先です。2次対策は余裕があるなら1日程度という話です。

重要な1次試験の3科目(経営・運営・財務)を十分以上に学習してください!

桜が咲き始めましたが、今年は適度に!、来年は思う存分!見てください。

オヤジも今が旬だと思って頑張りましょう!

byきょくしん

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【オヤジ道場】∩【二次道場】∩【スト生】のための2次試験イメージ”へ3件のコメント

  1. きょくしん より:

    ふうじんさん

    ご無沙汰しております。昨年5月、ふうじんさんの二次対策の記事に質問をしたのが、道場との最初のご縁でした。米国在住のふうじんさんから、二次学習アドバイスを時々頂戴したおかげで、足切り想定で出遅れた私も何とか合格することができました。

    さて、この記事、昨年執筆陣の皆さんが書かれたように、出題領域をかなり上回る明確な知識やロジックを蓄積していることが必要だと感じ、私も書いた次第です。
    私の場合、蘊蓄語りのオヤジ癖に加え、出題者の意図や論理構成(教科書通りでないことも)に合致しない知識想起(自分ではOKと思っている)が問題でした。「この与件の提示状況や解答文字数だと、ここまでの内容しか期待されない」という、出題者との間合い感覚を得るまでが、結構大変でした。

    外見ともあれ、私の中身はオヤジど真ん中です(笑)。
    ふうじんさん、ぜひ今後も厳し眼のコメントをお願いします。

    1. ふうじん より:

      >出題者の期待内容に応える間合い感覚・・
      .
      学習開始時点で既に合格水準を上回る見識を備えていたきょくしんさんだからこその名言。さっそくメモメモ_φ( ̄- ̄)
      .
      アドバイスなどととんでもない!巷の合格体験記・合格ブログの記述レベルから推し測る限り、まだまだ「たまたま合格者」が過半を占める診断士試験。きょくしんさんの如く「相手の目線」を察し確実に合格する方が一人増えることは、大変ありがたいこと。
      .
      「粗悪な体験談の氾濫を制約」する意図を昨年無事達成した以上、私の出る幕など既に皆無。とはいえ秀逸な記事についコメントつけたがる悪癖が治らないことは、今しばらく大目に見ていただけると幸甚(笑)。

  2. ふうじん より:

    あ゛ー、なるほど。
    文中のグラフから察するに、「不必要」「場違い」「勘違い」な知識を使えば使うほど、合格から遠ざかる仕掛けってことか・・。
    .
    そういえば「T○Cで良く見かける風景」の一つに、「講義終了後、自分の知識をひけらかして講師に難癖つけるオヤジ」って必ずいたいた(笑)。確かに日常生活でもあまりお近づきになりたくないタイプですねぇ。
    .
    きょくしんさん、どうもご無沙汰しております。実年齢は存じ上げませんが、きょくしんさんの外見からするとオヤジでなく「ナイスミドル」の方が表現として適切・・。

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